(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記タブホールを貫通した電極タブは、前記第1連結タブ及び第2連結タブと平行方向に曲折され、前記第1連結タブ及び第2連結タブと面接触することを特徴とする請求項1に記載のバッテリパック。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、複数のバッテリセルを連結する連結タブとバッテリセルとの結合強度が向上されたバッテリパックを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前述のような課題及びそれ以外の課題を解決するために、本発明のバッテリパックは、電極タブを含むバッテリセル;前記電極タブが貫通するように嵌め込まれるセルホルダ;及び前記セルホルダ上で、前記電極タブと結合されることにより、前記電極タブを挟んで互いに対向するように配置される第1連結タブ及び第2連結タブの対を含む連結タブ;を含む。
【0005】
例えば、前記電極タブと連結タブは、溶接結合される。
例えば、前記バッテリセルは、複数のバッテリセルを含み、前記連結タブは、バッテリセルの配列方向に沿って互いに隣接する第1バッテリセル及び第2バッテリセルの電極タブと結合される。
【0006】
例えば、前記第1バッテリセル及び第2バッテリセルの電極タブは、第1連結タブ及び第2連結タブの間に介在されるが、互いに重ならないように配置される。
例えば、前記電極タブと連結タブとの結合部断面は、前記第1連結タブ及び第2連結タブと、前記第1連結タブ及び第2連結タブの間に介在される第1バッテリセルまたは第2バッテリセルの電極タブを含んで最大で3層になるように形成される。
【0007】
例えば、前記連結タブは、前記第1バッテリセル及び第2バッテリセルのうち少なくともいずれか1つの電極タブと異なる素材から形成される。
例えば、前記第1バッテリセル及び第2バッテリセルの電極タブは、互いに異なる素材から形成される。
例えば、前記第1連結タブ及び第2連結タブは、同じ素材から形成される。
例えば、前記第1連結タブには、前記電極タブが貫通されるためのタブホールが形成され、前記第2連結タブは、前記タブホール上に露出された電極タブを覆う。
【0008】
例えば、前記タブホールを貫通した電極タブは、前記第1連結タブ及び第2連結タブと平行方向に曲折され、第1連結タブ及び第2連結タブと面接触する。
例えば、前記第1連結タブには、第1バッテリセル及び第2バッテリセルの電極タブが貫通されるための第1タブホール及び第2タブホールが形成され、前記第1バッテリセル及び第2バッテリセルの電極タブは、互いに対向する方向に曲折され、第1連結タブ及び第2連結タブと面接触する。
【0009】
例えば、前記第1連結タブには、第1バッテリセル及び第2バッテリセルの電極タブが貫通されるための第1タブホール及び第2タブホールが形成され、前記第1タブホール及び第2タブホールは、前記第1連結タブの辺部から互いに同距離に形成される。
例えば、前記第1連結タブの辺部は、バッテリセルの配列方向と平行方向に延長される。
【0010】
例えば、前記第1連結タブには、第1バッテリセル及び第2バッテリセルの電極タブが貫通されるための第1タブホール及び第2タブホールが形成され、前記第1タブホール及び第2タブホールは、前記第1連結タブの辺部から互いに異なる距離に形成される。
例えば、前記第1連結タブには、第1バッテリセルないし第4バッテリセルの電極タブが貫通されるための第1タブホールないし第4タブホールがそれぞれ形成され、前記第1タブホール及び第2タブホール同士、並びに第3タブホール及び第4タブホール同士は、前記第1連結タブの辺部からそれぞれ互いに同距離に形成され、前記第1タブホール及び第3タブホールは、前記第1連結タブの辺部から互いに異なる距離に形成される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数のバッテリセルを電気的に連結する連結タブとバッテリセルとの結合構造を改善することにより、溶接のような結合作業の作業性が改善され、結合強度が向上するバッテリパックが提供される。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付された図面を参照し、本発明の望ましい実施形態に係わるバッテリパックについて説明する。
図1には、本発明の望ましい一実施形態によるバッテリパックが図示されている。
図2には、
図1に図示されたバッテリセルの斜視図が図示されている。そして、
図3には、
図1に図示されたバッテリパックの分解斜視図が図示されている。
【0014】
図1を参照すれば、前記バッテリパックは、少なくとも2以上の複数バッテリセルCと、前記バッテリセルCが組み込まれるセルホルダ110と、を含む。バッテリセルCは、例えば、リチウム−イオンバッテリを含んでもよい。図面に図示されていないが、前記バッテリセルCは、互いに異なる極性の第1電極板及び第2電極板(図示せず)、並びにそれらの間に介在されたセパレータ(図示せず)が積層された電極集電体(図示せず)を含み、高出力、高容量のバッテリセルCを提供するために、複数の第1電極板及び第2電極板、並びにセパレータが積層される。
【0015】
図2を参照すれば、前記バッテリセルCは、前記電極集電体(図示せず)を密封する外装材13を含んでもよい。前記バッテリセルCは、金属カンに比べて柔軟な柔軟性外装材13を含むポーチ型バッテリとして作られる。前記バッテリセルCは、前記電極集電体(図示せず)と電気的に連結され、前記外装材13の外部に延長された電極タブ10を含んでもよい。前記バッテリセルCは、第1電極板及び第2電極板(図示せず)とそれぞれ電気的連結され、互いに異なる極性を有する第1電極タブ11及び第2電極タブ12を含んでもよい。本明細書を通じて、電極タブ10とは、前記第1電極タブ11及び第2電極タブ12のうちのいずれか1つの電極タブを意味するか、あるいは前記第1電極タブ11及び第2電極タブ12を総括的に意味する。一方、図面番号15は、電極タブ10が引き出しされるバッテリセルCのテラスを示す。
【0016】
図3を参照すれば、前記バッテリセルCは、セルホルダ110に組み込まれる。さらに具体的には、前記バッテリセルCは、リードタブ10がセルホルダ110の上面に露出されるように、セルホルダ110に組み込まれる。前記セルホルダ110は、複数のバッテリセルCを支持する機能を行い、複数のバッテリセルCは、前記セルホルダ110に嵌め込まれて組み込まれることにより、定位置を維持する。前記セルホルダ110は、複数のバッテリセルCを1つのモジュール単位に構造的に束ねて結束させる。
【0017】
前記セルホルダ110には、複数のバッテリセルCに対応して複数のタブホール110’が形成される。前記タブホール110’には、それぞれのバッテリセルCから延長される電極タブ10が露出されるように嵌め込まれる。前記タブホール110’は、それぞれのバッテリセルCから延長される第1電極タブ11及び第2電極タブ12が嵌め込まれるタブホール110’が対をなすように形成される。例えば、それぞれのバッテリセルCから延長される第1電極タブ11及び第2電極タブ12が、タブホール110’に嵌め込まれた後、互いに反対になる前後方向に曲折され、前後方向に配列された隣接する他のバッテリセルCと電気的な連結を形成することができる。
【0018】
前後方向に隣接するように配列されたバッテリセルCは、第1タブ11上及び第2電極タブ12上に重なるように配置される連結タブ120を介して互いに電気的に連結される。前後方向に配列された1列のバッテリセルCは、セルホルダ110によって構造的にモジュール化され、連結タブ120の接続によって、互いに電気的にモジュール化される。
【0019】
前記連結タブ120は、タブホール110’を介してセルホルダ110上に延長された電極タブ10上に重なるように配置される。そして、前記連結タブ120は、電極タブ10上に結合されるが、例えば、前記電極タブ10に溶接される。
【0020】
さらに具体的には、前記連結タブ120は、電極タブ10を間に介在し、電極タブ10の上下両側に配置された1対の第1連結タブ121及び第2連結タブ122を含んでもよい。かように連結タブ120が電極タブ10をサンドイッチ方式で間に挟み込み、電極タブ10の上下両面に配置されることにより、電極タブ10と連結タブ120との電気的連結がさらに円滑に行われる。すなわち、前記連結タブ120と電極タブ10との電気的結合面積が拡大されることは言うまでもなく、前記連結タブ120と電極タブ10との結合強度が向上する。
【0021】
本発明の一実施形態で、前記連結タブ120と電極タブ10は、溶接を介して互いに結合される。本発明と対比される比較例において、前記連結タブ120と電極タブ10は、半田付けを介して互いに結合される。該半田付けは、手作業で行われる作業特性、及び多量の半田が投入される工程特性のために、結合品質が均一ではなくなるので、脆弱な半田付け部分において結合が途切れるという問題が発生する。また、半田が結合部位を外れ、他の伝導性部分に侵入する場合には、短絡の問題が引き起こされる。そして、電極タブ10の素材特性によって、接合品質が落ちることになるが、例えば、アルミニウム素材の電極タブにおいて、ガルバニック腐食による接合不良が引き起こされる。本発明では、溶接結合を形成するので、自動化に有利であり、均一な結合品質を確保することにより、電気的な連結が途切れたり、あるいは短絡の問題が発生したりしない。
【0022】
前記セルホルダ110は、バッテリセルCに向かって突出した支持リブ115を含んでもよい。前記支持リブ115は、バッテリセルCに向かって下方に突設される。前記支持リブ115は、バッテリセルCの一部を支持するためのものであり、例えば、バッテリセルCのテラス15を支持するためのものである。例えば、セルホルダ110の下部からバッテリセルCを組み立てるとき、バッテリセルCのテラス15が、セルホルダ110の下面にぶつかって損傷されないようにし、セルホルダ110から適切に離隔を確保し、電極タブ10の溶接による損傷を防止することができる。すなわち、前記セルホルダ110から、バッテリセルCのテラス15に向けて突設された支持リブ115を形成することにより、バッテリセルCの組立て高を規制し、セルホルダ110から適切な距離を維持し、それによって、セルホルダ110の衝撃による損傷や、電極タブ10の溶接時の損傷を防止することができる。
【0023】
図4及び
図5には、バッテリパックの接続構造について説明するための分解斜視図が図示されている。そして、
図6には、
図5の切断線に沿って切り取った断面図が図示されている。
図7には、バッテリパックの上部構造を示す平面図が図示されている。
【0024】
図4ないし
図6を参照すれば、前記第1連結タブ121及び第2連結タブ122は、電極タブ10を挟んで互いに対向する方向に配置される。このとき、前記第1連結タブ121には、電極タブ10が貫通されるためのタブホール121’が形成される。そして、前記第2連結タブ122は、前記タブホール121’上に露出された電極タブ10を覆うように配置される。例えば、バッテリセルCから引き出される電極タブ10は、セルホルダ110のタブホール110’、及び第1連結タブ121のタブホール121’を貫通し、第1連結タブ121の上面に露出され、電極タブ10が露出された第1連結タブ121上に、第2連結タブ122が重なるように配置される。このとき、前記電極タブ10は、第1連結タブ121のタブホール121’を貫通し、第1連結タブ121及び第2連結タブ122と平行方向に曲折され、第1連結タブ121及び第2連結タブ122と面接触する。そして、かように互いに対して重なった第1連結タブ121、電極タブ10及び第2連結タブ122は、溶接を介して互いに対して結合される。
【0025】
図4を参照すれば、前記連結タブ120は、バッテリセルCの配列方向に沿って互いに隣接する第1バッテリセルC1及び第2バッテリセルC2を連結することができる。例えば、第1連結タブ121の互いに異なるタブホール121’を貫通するように嵌め込まれた第1バッテリセルC1及び第2バッテリセルC2の電極タブ11,12は、互いに対向する方向に曲折され、第1連結タブ121及び第2連結タブ122と面接触し、第1連結タブ121及び第2連結タブ122と溶接結合される。
【0026】
図6に図示されているように、前記第1バッテリセルC1及び第2バッテリセルC2の電極タブ10は、第1連結タブ121及び第2連結タブ122の間に共に介在される。前記第1バッテリセルC1及び第2バッテリセルC2の電極タブ10は、第1連結タブ121及び第2連結タブ122と平行に延長されるが、前記電極タブ10の末端は、所定間隔ほど離隔されている。すなわち、前記第1バッテリセルC1及び第2バッテリセルC2の電極タブ10は、第1連結タブ121及び第2連結タブ122の間において、互いに対して重ならなず、互いから離隔されている。このような構造は、電極タブ10と連結タブ120との結合部において、結合の対象になる母材の層数を最大3層に制限するためのである。もし第1バッテリセルC1及び第2バッテリセルC2の電極タブ10が、第1連結タブ121及び第2連結タブ122の間で互いに対して重なってしまえば、電極タブ10と連結タブ120との結合部は、4層構造を形成し、このとき、結合部の厚み増大により、十分な結合強度を確保し難くなる。このような理由で、本発明の一実施形態において、第1バッテリセルC1及び第2バッテリセルC2の電極タブ10を互いに重ならないように配置することにより、電極タブ10と連結タブ120との結合部を最大3層に制限することができる。
【0027】
前記連結タブ120と電極タブ10は、溶接結合されるが、1対の第1連結タブ121及び第2連結タブ122が、電極タブ10を挟んで溶接されることにより、互いに異なる異種素材の電極タブ10と連結タブ120とが高い強度で結合される。
【0028】
例えば、前記連結タブ120が、第1バッテリセルC1及び第2バッテリセルC2の電極タブ10を連結するとき、前記連結タブ120は、互いに異なる異種素材から形成された第1電極タブ11及び第2電極タブ12を連結することができる。例えば、前記第1電極タブ11は、銅またはニッケルの素材から形成され、前記第2電極タブ12は、アルミニウムまたはニッケルの素材から形成される。前記連結タブ120は、ニッケル素材から形成される。例えば、対をなす第1連結タブ121及び第2連結タブ122は、同一素材から形成され、ニッケル素材から形成される。
【0029】
例えば、前記連結タブ120が、第1バッテリセルC1及び第2バッテリセルC2を直列連結するとき、前記連結タブ120は、第1バッテリセルC1及び第2バッテリセルC2のうち少なくともいずれか1つのバッテリセルCの電極タブ10とは異なる異種素材から形成される。例えば、前記連結タブ120は、銅素材の電極タブ10とは異なるニッケル素材から形成される。このとき、銅素材の電極タブ10を間に介在し、上下両側に第1連結タブ121及び第2連結タブ122が対で配置されることにより、互いに異なる異種素材間の十分な溶接強度を確保することができる。
【0030】
前記連結タブ120が、第1バッテリセルC1及び第2バッテリセルC2の電極タブ10を連結するとき、互いに同じ極性の第1電極タブ11同士、または第2電極タブ12同士を連結することができる。このとき、前記連結タブ120は、互いに同じ素材から形成された電極タブ10同士を連結することになる。ただし、かような場合にも、前記連結タブ120は、銅素材の第1電極タブ11同士を連結し、前記連結タブ120は、銅素材の第1電極タブ11とは異なるニッケル素材から形成される。
【0031】
本発明の一実施形態において、前記連結タブ120が、電極タブ10を挟んで上下両面に対で配置される第1連結タブ121及び第2連結タブ122を含むことにより、溶接品質が向上する。もし前記連結タブ120が単一連結タブ、すなわち、第1連結タブ121のみを含むとき、電極タブ10は、連結タブ121の上面に露出され、その状態で溶接が行われる。このとき、前記電極タブ10の素材特性によって溶接品質が低下する。例えば、銅素材電極タブ10の場合、電気抵抗溶接では、小さい抵抗及び急冷によって、接合性能が不足し、レーザ溶接では、銅素材の高い反射率のために、多くのエネルギーが要求される。そして、アルミニウム素材電極タブ10の場合には、機械的な強度が十分ではなく、単一連結タブの場合には、結合部の引っ張り強度が弱くなる。
【0032】
単一連結タブ120の場合には、溶接エネルギーが集中されながら、バックビード不良が引き起こされる。例えば、結合部、背面に溶接ホールが形成され、溶接ホールによって、工程管理及び品質管理の側面で困難さが生じる。本発明の一実施形態においては、電極タブ10を挟んで対をなして配置される第1連結タブ121及び第2連結タブ122を適用することにより、溶接エネルギーが分散し、溶接ホールのようなバックビード不良が防止される。
【0033】
一方、前記電極タブ10と連結タブ120との結合部は、バッテリセルCの充放電電流が流れる電流パスを形成する。このとき、前記結合部は、バッテリセルCの内外を電気的に連結する個所であり、相対的に狭幅の電流パスを形成するので、全体の充放電電流パスの抵抗を左右する。単一連結タブ120の場合、充放電電流のパスが制限されるので、それだけ抵抗損失が増大する。すなわち、電気的な出力性能が落ちる。
【0034】
本発明の一実施形態においては、電極タブ10の上下両面に対をなして配置される第1連結タブ121及び第2連結タブ122を適用することにより、電極タブ10が直接露出されず、電極タブ10の素材特性による溶接品質の低下が発生しない。また、電極タブ10と連結タブ120との結合部において、機械的な引っ張り強度が向上し、結合部の電気抵抗が低下するので、全体的に溶接品質が向上する。
【0035】
前記連結タブ120と電極タブ10との間には、レーザ溶接が行われてもよい。このとき、連結タブ120が薄い電極タブ10を上下両側からで取り囲むように、第1連結タブ121及び第2連結タブ122の対で形成されるので、レーザ溶接の高い入熱にもかかわらず、電極タブ10の溶接が円滑に行われる。一方、前記連結タブ120には、レーザ溶接のための溶接ホール(図示せず)が形成され、前記溶接ホール(図示せず)を中心に、レーザ溶接が行われる。
【0036】
本発明の一実施形態において、前記連結タブ120と電極タブ10は、溶接を介して互いに結合される。本発明と対比される比較例において、前記連結タブ120と電極タブ10は、半田付けを介して互いに結合される。半田付けは、手作業で行われる作業特性、及び多量の半田が投入される工程特性のために、結合品質が均一ではなくなるので、脆弱な半田付け部分において、結合が途切れるという問題が発生する。また、半田が結合部位を外れ、他の伝導性部分に侵入する場合には、短絡の問題が引き起こされる。そして、電極タブ10の素材特性によって接合品質が落ちることになるが、例えば、アルミニウム素材の電極タブ10において、ガルバニック腐食による接合不良が引き起こされる。本発明では、溶接結合を形成するので、自動化に有利であり、均一な結合品質を確保することにより、電気的な連結が途切れたり、あるいは短絡の問題が発生したりするということがない。
【0037】
互いに隣接する1対のバッテリセルCは、連結タブ120によって互いに電気的に連結される。このとき、前記1対のバッテリセルCは、同じ極性同士、または互いに反対極性同士電気的に連結される。
【0038】
図4に例示されているように、直列連結の構成では、互いに隣接する1対のバッテリセルCが、互いに反対極性同士電気的に連結される。すなわち、互いに隣接する1対のバッテリセルCは、第1電極タブ11及び第2電極タブ12が互い違いになるように左右に反転されるように配置され、例えば、第1バッテリセルC1の第1電極タブ11は、隣接する第2バッテリセルC2の第2電極タブ12と対向する。このとき、第1バッテリセルC1の第1電極タブ11は、連結タブ120を介して隣接する第2バッテリセルC2の第2電極タブ12と連結され、第2バッテリセルC2の第1電極タブ11は、他の連結タブ120を介して隣接する第3バッテリセルC3の第2電極タブ12と連結される。
図7を参照すれば、第1バッテリセルC1及び第2バッテリセルC2の電極タブ10が貫通するための第1タブホール1201’及び第2タブホール1202’は、連結タブ120の辺部120Sから互いに異なる距離dに形成される。ここで、前記連結タブ120の辺部120Sとは、バッテリセルCの配列方向と平行に延長される辺部を意味する。
【0039】
一方、図面に図示されていないが、並列連結の構成では、互いに隣接する1対のバッテリセルCが、互いに同じ極性同士電気的に連結されてもよい。すなわち、互いに隣接する1対のバッテリセルCは、第1電極タブ11及び第2電極タブ12が、同じ左右側に配置されるように配列され、その場合、第1バッテリセルC1の第1電極タブ11は、隣接する第2バッテリセルC2の第1電極タブ11と対向する。このとき、第1バッテリセルC1の第1電極タブ11は、連結タブ120を介して隣接する第2バッテリセルC2の第1電極タブ11と連結され、第1バッテリセルC1の第2電極タブ12は、他の連結タブ120を介して隣接する第2バッテリセルC2の第2電極タブ12と連結される。このとき、第1バッテリセルC1及び第2バッテリセルC2の電極タブ10が貫通するための第1タブホール1201’及び第2タブホール1202’は、連結タブ120の辺部120Sから互いに同距離dに形成される。ここで、前記連結タブ120の辺部120Sとは、バッテリセルCの配列方向と平行に延長される辺部を意味する。
【0040】
図2に図示されているように、バッテリセルCの正の電極タブ、及び負の電極タブ、すなわち、第1電極タブ11及び第2電極タブ12は、バッテリセルCの中心線CLに対して非対称的な位置に形成される。すなわち、前記第1電極タブ11及び第2電極タブ12は,バッテリセルCの中心線CLから左右いずれか一辺に偏った位置に形成される。直列連結で互いに隣接するバッテリセルCは、左右反転される配向に配列され、並列連結で互いに隣接するバッテリセルCは、左右反転なしに、同じ配向に配列される。結論として、直列連結されるバッテリセルCの電極タブ10が貫通されるためのタブホール1201’,1202’は、左右方向、すなわち、第1連結タブ121の辺部120Sから互いに異なる距離dに形成され、並列連結されるバッテリセルCの電極タブ10が貫通されるためのタブホール1201’,1202’は、左右方向、すなわち、第1連結タブ121の辺部120Sから同じ距離に形成される。
【0041】
例えば、直列連結で、バッテリセルCの配列方向に沿って互いに隣接するバッテリセルCは、左右反転配向で互い違いになるように配置される。手作業で行われる組み立ての特性上、かようなバッテリセルCの左右配向にエラーが発生しやすいが、かようなエラーは、連結タブ120のタブホール1201’,1202’によってある程度規制される。例えば、直列連結で、互いに隣接するバッテリセルCが左右反転なしに、そのまま配列されれば、第1連結タブ121のタブホール1201’,1202’と、バッテリセルCの電極タブ10とが互いに合わなくなるので、作業者としては、配向エラーを前もって感知するのである。
【0042】
本発明のバッテリパックはバ、ッテリセルの個数を倍加させることにより、高出力用途に拡張される。例えば、前記バッテリパックは、単位パックを1つのまとまりにし、複数の単位パックが反復されるように拡張される。
図8には、本発明の他の実施形態によるバッテリパックが図示されている。
図9には、
図8に図示されたバッテリパックの分解斜視図が図示されている。
【0043】
図8を参照すれば、前記バッテリパックは、互いに対して結合された第1単位パックN1及び第2単位パックN2を含んでもよい。後述するように、前記バッテリパックは、要求される出力容量によって、いずれか1つの単位パックN1,N2だけでバッテリパックを構成するか、あるいは第1単位パックN1及び第2単位パックN2を結合してバッテリパックを構成することもできる。後述するように、第1単位パックN1及び第2単位パックN2は、実質的に同一構造に形成される。
【0044】
本発明によれば、実質的に互いに同じ構造を備えた第1単位パックN1及び第2単位パックN2が互い連結され、出力性能が倍数に拡張される。このとき、第1単位パックN1及び第2単位パックN2が実質的に同一構造を備えることにより、多様な出力の要求に柔軟に対処する。例えば、相対的に低い出力が要求される所要先については、単一単位パックN1,N2を備えたバッテリパックを供給し、相対的に高い出力が要求される所要先については、第1単位パックN1及び第2単位パックN2を互いに連結させることにより、高い出力のバッテリパックを供給する。かように多様な出力の需要に能動的に対処しながらも、実質的に同一構造の単位パックN1,N2を介して、生産効率を高めることができ、それぞれの出力需要による互いに異なる構造のバッテリパックの生産のための設計や生産設備などの重複的な投資を防ぐことができる。
【0045】
本発明の一実施形態において、前記第1単位パックN1及び第2単位パックN2は、実質的に同一構造を有する。ここで、実質的に同一構造というのは、第1単位パックN1及び第2単位パックN2が完全に同一形状を有するものではないが、ほとんどの構造が同一であるということを意味する。例えば、前記第1単位パックN1及び第2単位パックN2は、後述する拡張連結部NCを含み、いくつかの個所で若干違いがあるが、ほとんでおにおいて、同一設計が適用されるのである。
【0046】
図9を参照すれば、前記セルホルダ210には、拡張連結部NCが設けられる。前記拡張連結部NCは、第1単位パックN1及び第2単位パックN2を互いに結合する。さらに具体的には、前記拡張連結部NCは、セルホルダ210の端、またはセルホルダ210の外郭に形成され、連結対象になる他の単位パックN1,N2の拡張連結部NCと結合を形成する。例えば、第1単位パックN1のセルホルダ210には、第2単位パックN2のセルホルダ210との結合のための拡張連結部N1a,N1bが形成され、第2単位パックN2のセルホルダ210には、第1単位パックN1のセルホルダ210との結合のための拡張連結部N2a,N2bが形成される。
【0047】
図9を参照すれば、前記セルホルダ210には、バッテリセルCのテラス15を支持するためにセルホルダ210の下方に突出した支持リブ215が形成される。前記支持リブ215は、バッテリセルCのテラス15に直接接触する。一方、バッテリセルCを電気的に連結するための連結タブ220は、第1連結タブ221及び第2連結タブ222を含んでもよい。このとき、前記第1連結タブ221及び第2連結タブ222は、バッテリセルCの電極タブ10をサンドイッチ方式で間に挟み込み、上下両側に配置される。
【0048】
本発明において、互いに隣接するバッテリセルCは、直列、並列または直並列の混合で連結される。このような多様な電気的な連結方式は、要求される電気的な出力仕様に合わせて変化する。
図10及び
図11は、バッテリパックの接続構造について説明するための図面であり、それぞれ斜視図及び上部構造を図示した平面図が図示されている。
【0049】
図10に例示された実施形態は、直並列混合で構成される。例えば、配列方向に互いに隣接する1対の第1バッテリセルC1及び第2バッテリセルC2、並びに他の1対の第3バッテリセルC3及び第4バッテリセルC4は、互いに同じ極性同士電気的に連結されながら(並列構成)、かように対で連結された第1バッテリセルC1及び第2バッテリセルC2と隣接した他の対の第3バッテリセルC3及び第4バッテリセルC4は、互いに反対極性同士連結される(直列構成)。例えば、バッテリセルCの配列方向に沿って、バッテリセルCの左右配列は、互い違いに配置される。その場合、ある1連結タブ220は、第1バッテリセルC1の第1電極タブ11と隣接する第2バッテリセルC2の第1電極タブ11を連結することにより、1対の第1バッテリセルC1及び第2バッテリセルC2を並列連結しながら、第3バッテリセルC3の第2電極タブ12と、隣接する第4バッテリセルC4の第2電極タブ12とを連結することにより、他の1対の第3バッテリセルC3及び第4バッテリセルC4を並列連結する。同時に、前記連結タブ220は、1対の第1バッテリセルC1及び第2バッテリセルC2の第1電極タブ11と異なる対の第3バッテリセルC3及び第4バッテリセルC4の第2電極タブ12を直列連結する。
【0050】
図11に図示された直並列混合連結において、あつ1連結タブ220には、第1バッテリセルC1、第2バッテリセルC2、第3バッテリセルC3及び第4バッテリセルC4の電極タブ11,12が貫通するための第1タブホールないし2201’、第2タブホール2202’、第3タブホール2203’及び第4タブホール2204’が形成される。このとき、前記連結タブ220は、互いに隣接する1対の第1バッテリセルC1及び第2バッテリセルC2を並列に連結しながら、互いに隣接する他の対の第3バッテリセルC3及び第4バッテリセルC4を並列に連結する。このとき、前記第1バッテリセルC1及び第2バッテリセルC2の対と、第3バッテリセルC3及び第4バッテリセルC4の対は、互いに直列に連結される。それにより、前記第1タブホール2201’及び第2タブホール2202’同士は、第1連結タブ221の辺部220Sから同じ距離dに形成され、前記第3タブホール2203’及び第4タブホール2204’同士は、第1連結タブ221の辺部220Sから同じ距離dに形成される。そして、第1タブホール2201’と第3タブホール2203’は、第1連結タブ221の辺部220Sから互いに異なる距離dに形成される。ここで、前記連結タブ220Sの辺部とは、バッテリセルCの配列方向と平行に延長される辺部を意味する。
【0051】
図10に図示されているように、バッテリセルCの正の電極タブ及び負の電極タブ、すなわち、第1電極タブ11及び第2電極タブ12は、バッテリセルCの中心線CLに対して非対称的な位置に形成される。すなわち、前記第1電極タブ11及び第2電極タブ12は、バッテリセルCの中心線CLから左右いずれか一辺に偏った位置に形成される。直列連結において、互いに隣接するバッテリセルCは、左右反転される配向に配列され、並列連結において、互いに隣接するバッテリセルCは、左右反転なしに同じ配向に配列される。それにより、直列連結されるバッテリセルCの電極タブ10が貫通されるためのタブホール2201’,2202’,2203’,2204’は、左右方向、すなわち、第1連結タブ221の辺部220Sから互いに異なる距離dに形成され、並列連結されるバッテリセルCの電極タブ10が貫通されるためのタブホール2201’,2202’,2203’,2204’は、左右方向、すなわち、第1連結タブ221の辺部220Sから同じ距離に形成される。
【0052】
例えば、直並列混合連結において、バッテリセルCの配列方向に沿って互いに隣接するバッテリセルCは、左右方向に同じ配向及び反転配向に互い違いになるように配置される。手作業でなされる組み立ての特性上、かようなバッテリセルCの左右配向にエラーが発生しやすいが、かようなエラーは、連結タブ220のタブホール2201’,2202’,2203’,2204’によって、ある程度規制される。例えば、直列連結で互いに隣接するバッテリセルCが、左右反転なしにそのまま配列されれば、連結タブ220のタブホール2201’,2202’,2203’,2204’と、バッテリセルCの電極タブ10とが互いに合わなくなるので、作業者としては配向エラーを前もって感知するのである。
【0053】
本発明によれば、複数のバッテリセルを電気的に連結する連結タブとバッテリセルとの結合構造を改善することにより、溶接のような結合作業の作業性が改善され、結合強度が向上するバッテリパックが提供される。
本発明は、図面に図示された実施形態を参照して説明したが、それらは例示的なものに過ぎず、本技術分野の当業者であるならば、それらから多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解するであろう。従って、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決められるものである。