(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記置換マークを測定するときに、前記パターニングプロセスにおいて使用するためのデータ記録を作成することを更に含み、前記データ記録は、前記オブジェクトの識別子及び前記置換メトロロジマークの前記距離オフセットを有する、請求項1から6のいずれかに記載の方法。
デバイスパターンフィーチャに対する前記劣化メトロロジマークの位置を測定することを含み、前記距離オフセットは、前記デバイスパターンフィーチャに対する前記置換メトロロジマークの距離オフセットを含む、請求項1から7のいずれかに記載の方法。
前記第1のメトロロジセンサは、デバイスパターニングプロセスの第1のデバイスリソグラフィステップに続いて、前記オブジェクト上の前記劣化メトロロジマークを測定するように構成され、前記マーク印加デバイスは、前記デバイスパターニングプロセスの第2のデバイスリソグラフィステップに先立って、前記オブジェクト上に置換メトロロジマークを印加するように構成される、請求項18に記載の装置。
前記マーク印加デバイスは、前記オブジェクト上での付加プロセスによって、オブジェクト材料及び/又は前記オブジェクト上のレジスト層の一部を除去することによって、前記オブジェクト上の材料を光学的に変換することによって、及び/又は、前記オブジェクト上に材料をインプリントすることによって、前記置換マークを作成するように構成される、請求項14から21のいずれかに記載の装置。
前記置換マークを測定するときに、前記パターニングプロセスにおいて使用するためのデータ記録を作成するように構成された、コンピュータシステムを更に備え、前記データ記録は、前記オブジェクトの識別子と、前記置換メトロロジマークの前記距離オフセットとを有する、請求項14から22のいずれかに記載の装置。
前記パターニングプロセスのリソグラフィステップの一部として、前記オブジェクトの前記置換メトロロジマークを測定するように、及び、前記置換メトロロジマークの前記測定に基づいて、パターンを前記オブジェクトに転写するように構成された、リソグラフィ装置を更に備える、請求項14から22のいずれかに記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0019]
図1は、本明細書に記載の技法が関連して利用可能なリソグラフィ装置LAを概略的に示す。装置は、放射ビームB(例えば、紫外線(UV)、深紫外線(DUV)、又は極端紫外線(EUV)放射)を調整するように構成された照明光学システム(イルミネータ)ILと、パターニングデバイス(例えばマスク)MAを支持するように構成され、特定のパラメータに従ってパターニングデバイスを正確に位置決めするように構成された第1のポジショナPMに接続されたパターニングデバイスサポート又は支持構造(例えばマスクテーブル)MTと、基板(例えばレジストコートウェーハ)Wを保持するように構成され、特定のパラメータに従って基板を正確に位置決めするように構成された第2のポジショナPWに接続された1つ以上の基板テーブル(例えばウェーハテーブル)WTa,WTbと、パターニングデバイスMAによって放射ビームBに付与されたパターンを、基板Wのターゲット部分C(1つ以上のダイを含む)上に投影するように構成された投影光学システム(例えば、屈折、反射、反射光学、又は反射屈折光学システム)PSと、を含む。
【0014】
[0020] 照明光学システムは、放射を誘導、整形、又は制御するための、屈折、反射、磁気、電磁、静電、又は他のタイプの光学コンポーネント、あるいはそれらの任意の組み合わせなどの、様々なタイプの光学コンポーネントを含み得る。この特定のケースでは、照明システムは放射源SOも備える。
【0015】
[0021] パターニングデバイスサポートは、パターニングデバイスの配向、リソグラフィ装置の設計、及び、例えば、パターニングデバイスが真空環境内で保持されるか否かなどの他の条件に応じた方法で、パターニングデバイスを保持する。パターニングデバイスサポートは、機械的、真空、静電、又は他のクランプ技術を使用して、パターニングデバイスを保持することができる。パターニングデバイスサポートは、例えばフレーム又はテーブルでよく、必要に応じて固定式又は可動式でよい。パターニングデバイスサポートは、パターニングデバイスが、例えば投影システムに対して確実に所望の位置にくるようにできる。本明細書において「レチクル」又は「マスク」という用語を使用した場合、その用語は、より一般的な用語である「パターニングデバイス」と同義と見なすことができる。
【0016】
[0022] 本明細書で使用される「パターニングデバイス」という用語は、広義には、基板のターゲット部分にパターンを生成するように、放射ビームの断面内にパターンを付与するために使用可能な、任意のデバイスを指すものと解釈すべきである。放射ビームに付与されるパターンは、例えば、パターンが位相シフトフィーチャ又はいわゆるアシストフィーチャを含む場合、基板のターゲット部分における所望のパターンに正確に対応しない可能性があることに留意されたい。一般的に、放射ビームに付与されるパターンは、集積回路などのターゲット部分に生成されるデバイスの特定の機能層に相当する。
【0017】
[0023] パターニングデバイスは透過型又は反射型であり得る。パターニングデバイスの例は、マスク、プログラマブルミラーアレイ、及びプログラマブルLCDパネルを含む。マスクはリソグラフィにおいて周知であり、バイナリ、レベンソン型(alternating)位相シフト、及び、ハーフトーン型(attenuated)位相シフト、並びに、様々なハイブリッドマスクタイプなどの、マスクタイプを含む。プログラマブルミラーアレイの一例は、入射する放射ビームを異なる方向に反射するように各々が個別に傾斜可能な小型ミラーのマトリクス配列を使用する。傾斜したミラーは、ミラーマトリクスによって反射される放射ビームにパターンを付与する。別の例として、パターニングデバイスはLCDマトリクスを備える。
【0018】
[0024] 本明細書で示すように、本装置は透過タイプである(例えば、透過パターニングデバイスを使用する)。しかしながら、装置は、前述のようなタイプのプログラマブルミラーアレイを使用するか、又は、反射マスク(例えばEUVシステムの場合)を使用する)反射タイプであってもよい。
【0019】
[0025] リソグラフィ装置は、投影システムと基板との間の空間を充填するように、基板の少なくとも一部を水などの比較的高い屈折率を有する液体で覆えるタイプでもよい。液浸液は、例えばマスクと投影システムの間など、リソグラフィ装置の他の空間に適用することもできる。液浸技術は、投影システムの開口数を増加させるために当技術分野で使用することができる。本明細書で使用する「液浸」という用語は、基板などの構造を液体に沈めなければならないという意味ではなく、露光中に投影システムと基板の間に液体が存在するというほどの意味である。
【0020】
[0026]
図1を参照すると、イルミネータILは放射源SO(例えば、水銀ランプ又はエキシマレーザ、LPP(レーザ生成プラズマ)EUV源)から放射ビームを受ける。放射源及びリソグラフィ装置は、例えば放射源がエキシマレーザの場合、別々の構成要素であってよい。このような場合、放射源はリソグラフィ装置の一部を形成するものとは見なされず、放射ビームは、例えば好適な誘導ミラー及び/又はビームエキスパンダを含むビームデリバリシステムBDの助けにより、放射源SOからイルミネータILへと渡される。他の事例では、例えば放射源が水銀ランプの場合、放射源はリソグラフィ装置の一体部分であってよい。放射源SO及びイルミネータILは、必要に応じてビームデリバリシステムBDと共に、放射システムと呼ばれることがある。
【0021】
[0027] イルミネータILは、放射ビームの空間及び/又は角度強度分布を調節するためのアジャスタADを含み得る。一般に、イルミネータの瞳面内の強度分布の少なくとも外側及び/又は内側半径範囲(一般に、それぞれσ-outer及びσ-innerと呼ばれる)を調節することができる。加えて、イルミネータILは、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの様々な他のコンポーネントを含み得る。イルミネータを用いて放射ビームを調節し、その断面にわたって所望の均一性と強度分布とが得られるようにしてもよい。
【0022】
[0028] 放射ビームBは、パターニングデバイスサポート(例えばマスクテーブル)MT上に保持されたパターニングデバイス(例えばマスク)MA上に入射し、パターニングデバイスによってパターン形成される。パターニングデバイス(例えばマスク)MAを横断した放射ビームBは、投影光学システムPSを通過し、投影光学システムPSは基板Wのターゲット部分C上にビームを合焦し、それによってパターンのイメージをターゲット部分C上に投影する。第2のポジショナPW及び位置センサIF(例えば干渉デバイス、リニアエンコーダ、2Dエンコーダ、又は静電容量センサ)の助けにより、基板テーブルWTは、例えば放射ビームBの経路に異なるターゲット部分Cを位置決めするように、正確に移動することができる。同様に、第1のポジショナPM及び別の位置センサ(
図1には明示的に示されていない)を用いて、例えばマスクライブラリからの機械的な取り出し後又はスキャン中に、放射ビームBの経路に対してパターニングデバイス(例えばマスク)MAを正確に位置決めすることができる。
【0023】
[0029] パターニングデバイス(例えばマスク)MA及び基板Wは、パターニングデバイスアライメントマークM
1、M
2及び基板アライメントマークP
1、P
2を使用して位置合わせすることができる。例示された基板アライメントマークは専用ターゲット部分を占有しているが、それらはターゲット部分の間の空間内に配置され得る(これらは、スクライブラインアライメントマークと呼ばれる)。同様に、複数のダイがパターニングデバイス(例えばマスク)MA上に提供される状況では、パターニングデバイスアライメントマークはダイ間に配置され得る。小さなアライメントマーカをデバイスフィーチャの中でもダイ内に含めることができ、その場合、マーカは可能な限り小さく、隣接したフィーチャと異なる結像又はプロセス条件を必要としないことが望ましい。アライメントマーカを検出するアライメントシステムを、以下でより詳細に説明する。
【0024】
[0030] 本例におけるリソグラフィ装置LAは、2つの基板テーブルWTa,WTbと、その間で基板テーブルが交換可能な2つのステーション、露光ステーション及び測定ステーションと、を有する、いわゆるデュアルステージタイプである。1つの基板テーブル上の1つの基板が露光ステーションで露光されている間、別の基板を測定ステーションの他の基板テーブル上にロードし、様々な予備工程を実施することが可能である。予備工程は、レベルセンサLSを使用して基板の表面制御をマッピングすること、アライメントセンサASを使用して基板上のアライメントマーカの位置を測定すること、任意の他のタイプのメトロロジ又は検査を実行すること、などを含み得る。これによって、装置のスループットにおける実質的な増加が可能になる。より一般的には、リソグラフィ装置は2つ以上のテーブル(例えば、2つ以上の基板テーブル、基板テーブル及び測定テーブル、2つ以上のパターニングデバイステーブルなど)を有するタイプであってよい。こうした「マルチステージ」デバイスにおいて、複数のマルチテーブルを並行して使用するか、あるいは、1つ以上の他のテーブルが露光に使用されている間に、1つ以上のテーブル上で予備工程を実行することができる。ツインステージリソグラフィ装置は、例えば米国特許第5,969,441号に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0025】
[0031] レベルセンサLS及びアライメントセンサASが基板テーブルWTbに近接して示されている一方で、追加又は代替として、基板テーブルWTaに関して測定するために、レベルセンサLS及びアライメントセンサASを投影システムPSに近接して提供できることを理解されよう。
【0026】
[0032] 示される装置は、例えばステップモード又はスキャンモードを含む、多様なモードで使用可能である。リソグラフィ装置の構造及び動作は当業者に周知であり、本発明の実施形態を理解するためにこれ以上説明する必要はない。
【0027】
[0033]
図2に示されるように、リソグラフィ装置LAは、リソグラフィセルLCあるいはリソセル又はクラスタと呼ばれるリソグラフィシステムの一部を形成する。リソグラフィセルLCは、基板上で露光前及び露光後プロセスを実行するための装置を含み得る。従来では、これらは、レジスト層を堆積させるためのスピンコーターSC、露光レジストを現像するためのデベロッパDE、冷却プレートCH、及びベークプレートBKを含む。基板ハンドラ又はロボットROは、入力/出力ポートI/O1、I/O2から基板をピックアップし、異なるプロセス装置間でそれらを移動させ、その後、リソグラフィ装置のローディングベイLBに送達する。これらのデバイスは、しばしば集合的にトラックと呼ばれ、監視制御システムSCSによってそれ自体が制御されるトラック制御ユニットTCUの制御の下にあり、監視制御システムSCSは、リソグラフィ制御ユニットLACUを介してリソグラフィ装置も制御する。したがって、スループット及び処理効率性を最大にするために、異なる装置を動作させることができる。
【0028】
[0034] パターニングプロセスにおいて、1つ以上のアライメントマーク(基板アライメントマークP
1、P
2など)は、パターンの配置を基板W上へと誘導する。パターニングプロセス(例えば集積回路製造プロセス)の一実施形態において、アライメントセンサASが(例えば、位置センサIFと組み合わせて)、基板W(例えば半導体ウェーハ)上の1つ以上のアライメントマークの位置を決定し、決定されたアライメントマークのロケーションに従って、リソグラフィ装置におけるパターン転写の前にパターニングデバイスMAに対する基板の位置を調節する。デバイス(例えば集積回路)内のパターンのミスアライメントは、結果として、デバイスの障害又は性能低下、及び/又は基板Wからのデバイスの歩留まり低下を生じさせる可能性がある。例えば、パターン配置におけるエラーに起因する相互接続のミスアライメントは、デバイス内の金属相互接続における相互接続エリアの減少につながる可能性があり、したがって、デバイス内の電気抵抗を増加させる可能性がある。したがって、デバイスの要素のパターンアライメントを向上させることによって、パターニングプロセスの間の製造欠陥を減少させることが可能であり、基板Wからのデバイス歩留まりを上昇させることが可能である。
【0029】
[0035] 同様に、1つ以上のメトロロジマーク(例えば、オーバーレイ、CD、フォーカス、ドーズなどを決定するために使用される)も劣化する可能性がある。したがって、それらの測定は、不正確な結果を生じさせる可能性もあり、それらの結果をパターニングプロセスの制御に使用することは、デバイスの障害又は性能低下、及び/又は基板Wからのデバイスの歩留まり低下につながる可能性がある。
【0030】
[0036] 一実施形態において、1つ以上のメトロロジマーク(例えばアライメントマーク)がオブジェクト(基板Wなど)上に形成される。一実施形態において、1つ以上のメトロロジマークは、オブジェクト上のレジスト層内にメトロロジマークパターンを作成することによって形成される。一実施形態において、レジスト内のメトロロジマークパターンは、レジストの下にある材料内に転写される。エッチングは、オブジェクト上の材料スタック内の膜の、プラズマエッチング及び/又はウェット化学エッチング処理を含み得る。一実施形態において、1つ以上のメトロロジマークが少なくともオブジェクトの最上部非レジスト層内に形成され、エッチング後、オブジェクトの最上部非レジスト層内に留まる。
【0031】
[0037] 一実施形態において、オブジェクト内のメトロロジマークの形成に続き、オブジェクトへの次のパターン転写ステップに先行する、1つ以上のパターニングプロセスステップは、メトロロジマークを劣化させる。例えば、メトロロジマークはオブジェクトの化学機械研磨(CMP)によって劣化し、例えば、メトロロジマークの一部の欠損、又はメトロロジマークの形状の少なくとも一部の変形などにつながる。一実施形態において、メトロロジマーク形状の変形は、メトロロジマークの角の丸み、又はメトロロジマークの直線ではなく波線の形成を指す。一実施形態において、メトロロジマークの劣化は、メトロロジマークのダメージ、ディストーション、及び/又はオブスキュレーションを含む。一実施形態において、劣化したマークは、特定のリソセルのメトロロジシステムと互換性のないメトロロジマークを含む(例えば、劣化したマークは、1つのベンダからのメトロロジシステムと共に使用するように設計され得、別のベンダからのメトロロジシステムと互換性がない)。劣化したメトロロジマークへの依存は、メトロロジステップを、例えばより時間のかかる、精度の低い、及び/又は再現性の低いものにする。一実施形態において、ダメージ、ディストーション、及び/又はオブスキュレーションを受けた、劣化したメトロロジマークは、結果としてパターニングプロセスが、例えば、以前に与えられたオブジェクト上の(例えば、より下位レベルでの)パターンに関するパターン転写のミスアライメントを生じさせる可能性を増加させる。
【0032】
[0038] メトロロジマークは、あるタイプのメトロロジを使用する測定に好適でない可能性がある。例えば、一実施形態において、リソセルで使用されるような第1のタイプのマークメトロロジが、マーク検出速さ及び/又はマーク検出精度などの1つ以上の性能因子用に選択される。一実施形態において、第1のタイプのマークメトロロジは、回折ベースのマーク検出システムを含む。
【0033】
[0039] したがって、一実施形態において、第2のタイプのマークメトロロジを使用して、劣化したメトロロジマークを検出するため、及びその後、オブジェクト上に置換メトロロジマーク(例えば、新規の交換メトロロジマーク、メトロロジマークの修復、拡張メトロロジマーク(すなわち、オリジナルメトロロジマークとは設計が異なり、典型的にはオリジナルよりも良い性能となるマーク)など)を作成するために使用される、リソセル(例えばリソグラフィ装置)のメトロロジツール(例えばアライメントセンサ)とは別のツール又はモジュールが提供される。したがって、オブジェクト上の置換メトロロジマークを検出するために、第1のタイプのマークメトロロジを使用することによって、第1のタイプのマークメトロロジを使用することによって、依然としてオブジェクト(劣化メトロロジマークを有する)を処理可能である。第2のタイプのマークメトロロジは、例えば、劣化メトロロジマークが劣化しているかどうかを決定するため、及び/又は、劣化置換マークと置換メトロロジマークとの間のオフセット(あれば)の決定を可能にするために、使用可能である。
【0034】
[0040] 一実施形態において、置換メトロロジマークを作成する代わりに、第2のタイプのマークメトロロジによる劣化メトロロジマークの測定を介して、既存の劣化メトロロジマークについてオフセットを決定することができる。これは、例えば劣化メトロロジマークが、リソセルの第1のタイプのマークメトロロジを使用する測定について十分な品質である環境において、実行可能である。オフセットは、劣化メトロロジマークを使用して測定した際の位置における誤差量の測度を提供する。したがってオフセットは、第1のタイプのマークメトロロジを使用して劣化メトロロジマークが測定されるときに、位置補正を提供することができる。
【0035】
[0041] 一実施形態において、第2のタイプのマークメトロロジは、例えば第1のタイプのマークメトロロジに対して測定速度がより遅いために、リソセル内での使用に適していない可能性がある。しかし、第2のタイプのマークメトロロジは、オブジェクト上の劣化メトロロジマークを検出するのには適している。
【0036】
[0042] 一実施形態において、第2のタイプのマークメトロロジは、赤外線放射、紫外線放射、及び/又はX線放射などの、不可視放射を使用する光学方法である。一実施形態において、第2のタイプのマークメトロロジは、原子間力顕微鏡法(AFM)である。一実施形態において、第2のタイプのマークメトロロジは可視光を採用するが、第1のタイプのマークメトロロジとは異なる視野を用いる(すなわち、近視野又は他の光学顕微鏡法を使用する)。
【0037】
[0043] 一実施形態において、第2のタイプのマークメトロロジは、メトロロジマークを覆うか又はその一部である1つ以上の層の効果を組み込む、スタックメトロロジであり、1つ以上の層が、こうしたメトロロジマークを使用する測定を、「真の」位置の測定において不正確にする。例えば、スタックメトロロジは、1つ以上の層に起因する波長分布における見掛けシフト(再重み付け)、及び/又は、1つ以上の層に起因する開口数分布における見掛けシフト(再重み付け)を、決定することができる。一実施形態において、測定されるシフトは、反射性のものである。(例えば、メトロロジマークの上に既知の層を有する1つ以上の基準基板の)適切な較正を使用して、位置を決定するために測定されるときに、見掛けシフトをメトロロジマークの位置オフセットに変換することができる。したがって、一実施形態において、他の第2のタイプのマークメトロロジと同様に、例えばスタックメトロロジは、劣化メトロロジマークが劣化しているかどうかを決定すること、及び/又は、劣化置換マークと置換メトロロジマークとの間のオフセット(あれば)の決定を実行可能にすることが、可能である。
【0038】
[0044]
図3Aを参照すると、第1のタイプのマークメトロロジを使用するメトロロジ装置(例えばアライメントセンサAS)を用いるメトロロジに従う、未劣化メトロロジマークの形のメトロロジマーク100(この場合、アライメントマーク)が、概略的に示されている。この例では、メトロロジマーク100は、各トレンチペア102の間にリッジ部分104を伴う、凹状エリア102(このケースでは複数のトレンチ102)を備える。各トレンチ102は、メトロロジマークの上から見た場合に、真っ直ぐな側壁106及び方形コーナ108を有する。
【0039】
[0045]
図3Bを参照すると、メトロロジマーク100に基づいた、劣化メトロロジマーク110の概略図が、パターン消失要素を示しており、第1のタイプのメトロロジを使用するメトロロジを、メトロロジマーク100の場合よりも信頼性の低いものにしている。劣化メトロロジマーク110は、凹状エリア112と、凹状エリア112の中央に向かって内側に延在するリッジ部分114とを備える。劣化メトロロジマーク110において、リッジ部分114は壊れており、以前に分離されたトレンチが凹状エリア112内にマージしている。劣化メトロロジマーク110は、リッジ部分114の一部がオブジェクトから分離されているパターン無し領域116を有する。劣化メトロロジマーク110の側壁118は、一般に、リッジ部分114へのダメージにもかかわらず真っ直ぐである。一実施形態において、第2のタイプのマークメトロロジは、第2のタイプのマークメトロロジが、例えば、(1)マーク検出及び測定を実行するために長い期間を有すること、及び/又は(2)異なるタイプの放射及び/又はメトロロジマークとの相互作用を採用することによって、劣化メトロロジマーク110などの劣化メトロロジマークを検出及び測定する(例えば、劣化メトロロジマークに位置合わせする)ことが可能である。
【0040】
[0046]
図3Cを参照すると、メトロロジマーク100に基づいた、劣化メトロロジマーク120の概略図が、メトロロジマーク頂部のオブスキュレーティング材料の層の下に示されている。メトロロジマーク内には、真っ直ぐな側壁126及び方形コーナ128を有するトレンチ122及びリッジ124が存在する。介在する材料層(すなわち、メトロロジマークと検出器との間の層)が、時折、リソセル内で使用されるメトロロジのタイプからメトロロジマークをオブスキュレーションし、メトロロジマークのロケーションをより困難にしている。一実施形態において、第1のタイプのメトロロジによってオブスキュレーションされた(すなわち、検出を困難又は不可能にする)メトロロジマークは、オブジェクト(例えば、オブジェクトの1つ以上の層)に侵入するか又はより深く入り込む第2のタイプのメトロロジを使用して、検出可能である。一実施形態において、オブジェクト(例えば、オブジェクトの1つ以上の層)に侵入する赤外線又はX線放射などの不可視放射を採用する第2のタイプのメトロロジは、メトロロジマーク120などのオブスキュレーションされたマークを検出及び測定することが可能である。オブジェクト(例えば、介在する材料層)に侵入する放射は、メトロロジマーク120に隣接する、及び/又はメトロロジマーク120を取り囲む材料とは異なるように、メトロロジマーク120のロケーションで方向転換される。
【0041】
[0047]
図4を参照すると、1つ以上のメトロロジマーク及びオブジェクト上の他のフィーチャの検出に使用される、メトロロジマークモジュール200の概略図が示されている。メトロロジマークモジュール200は、例えば、メトロロジベース208上で振動分離システム206によって支持されるフレーム204を保持する、環境エンクロージャ202を含む。一実施形態において、フレーム204は、第1のメトロロジセンサ224及び/又は任意選択の第2のメトロロジセンサ226を支持する。一実施形態において、フレーム204はマークプリンタ228を支持する。しかしながら一実施形態において、マークプリンタ228は、フレーム204から機械的に分離された別のフレーム上で支持される。
【0042】
[0048] オブジェクト210は、フレーム204内のステージ212上に支持される。ステージ212の位置は、位置測定システム211を使用して測定される(したがって、メトロロジマークモジュール200の制御システムが、位置測定システム211の出力を使用して、ステージ212の位置を制御する)。一実施形態において、位置測定システム211は、グリッドプレート214と協働するように構成された、複数のグリッドプレートリーダ216を有し、ステージ212は、グリッドプレート214に対するフレーム204内のステージ212の位置を決定するために、エンコーダシステムとしてグリッドプレート214の上に配置される。理解されるように、グリッドプレート214はステージに提供され得、グリッドプレートリーダ216はフレーム204に提供され得る。異なる位置測定システム211(例えば干渉計)が使用可能である。
【0043】
[0049] ステージ212は、モジュールの1つ以上の部分に対するステージ212の位置(例えば、マークプリンタ228に対するステージ212の位置)の決定を可能にするため、及び/又は、オブジェクト上の1つ以上のメトロロジマークの位置が決定される際に基準として使用されるための、1つ以上のステージアライメントマーカ218を含む。例えば、アライメントマーカ218を使用して、第1のメトロロジセンサ224とマークプリンタ228との間、第1のメトロロジセンサ224と第2のメトロロジセンサ226との間などの、位置オフセットを決定することができる。
【0044】
[0050] ハンドラ220は、オブジェクト210を受け取り、ステージ212上に配置する。レベルセンサ222は、第1のメトロロジセンサ224、任意選択の第2のメトロロジセンサ226、及びマークプリンタ228の下の、オブジェクト210の高さ及び/又は傾斜を測定する。
【0045】
[0051] 一実施形態において、第1のメトロロジセンサ224は、劣化メトロロジマークが測定用に設計されたリソセルのメトロロジツール(アライメントセンサAS)よりも良好な精度で、劣化メトロロジマークを検出及び測定するように構成される。一実施形態において、第1のメトロロジセンサ224は、容易に置換可能(例えば、第2のメトロロジセンサ226よりも容易に置換可能)なように構成される。これは、メトロロジマークの劣化の性質(例えば、ダメージの範囲、介在層の存在など)に応じて、異なる技術及び/又は機能の第1のメトロロジセンサ224が提供できるようにするためである。例えば、劣化メトロロジマークの要素に対してモジュール200内の第1のメトロロジセンサ224よりも大きな感度を有する、適切な第1のメトロロジセンサ224が挿入可能である。別の例として、第1のメトロロジセンサ224は、オブジェクトの下から発する照明(便宜上、
図4には図示せず)を使用し、オブジェクトを通過し、オブジェクトに対して照明の起点の反対側の位置でセンサ224によって検出されるものであり得る。したがって、一実施形態において、第1のメトロロジセンサ224は、第2のタイプのマークメトロロジのものである。一実施形態において、第1のメトロロジセンサ224は、赤外線検出器、紫外線放射検出器、及び/又は、X線検出器である。一実施形態において、第1のメトロロジセンサ224は原子間力顕微鏡又は近視野光学顕微鏡である。一実施形態において、第1のメトロロジセンサ224は、電子又は他の粒子を使用してメトロロジマークを測定する。一実施形態において、メトロロジマークモジュール200は2つ以上の第1のメトロロジセンサ224を備え、各々が、劣化メトロロジマークが測定用に設計されたリソセルのメトロロジツール(アライメントセンサAS)よりも良好な精度で、劣化メトロロジマークを測定するように構成され、一実施形態では、各々が異なる測定タイプ(例えば、一方は赤外線、他方は紫外線)である。
【0046】
[0052] マークプリンタ228は、劣化メトロロジマークが存在するときに、オブジェクト上に置換メトロロジマークを作成するように構成される。一実施形態において、置換メトロロジマークを作成することは、オブジェクト表面に(例えば、オブジェクト上の材料の層に)材料を追加することを含む。一実施形態において、追加される材料は(例えば、オブジェクトハンドラ220及び/又はマークプリンタ228によって)モジュール200内に追加される。一実施形態において、置換メトロロジマークを作成するために追加される材料は、マーク作成プロセスの間に、オブジェクトの上面、オブジェクトの下面、又は上面及び下面の両方の、いずれかに追加可能である。一実施形態において、マーク材料はオブジェクト表面上に直接堆積される。いくつかのオブジェクトはレジスト層及び/又は反射防止コーティング(ARC)層を有し、その中にメトロロジマークを作成するか、又は、堆積されたマーク材料を使用して、その上にメトロロジマークを作成することができる。
【0047】
[0053] 一実施形態において、置換メトロロジマークは、減法プロセスによって形成可能である。一実施形態において、減法プロセスは、置換メトロロジマークを作成するためにオブジェクト上に堆積された(例えば、特にマークプリンタ228用に堆積された)マーク材料を使用すること、又は、オブジェクト上の既存の表面(例えばレジスト層)を使用することが、可能である。一実施形態において、例示の減法プロセスは、材料の一部の化学構造を修正するように、放射感応性材料の未露光層を放射に対して露光することなどの光学プロセスであり、材料の一部は置換メトロロジマークのパターンに対応する。材料層の後続の現像プロセスは、材料層の一部を除去し、オブジェクト上に置換メトロロジマークに対応するパターンを残す。一実施形態において、減法プロセスは、置換メトロロジマークを形成するために材料を機械的に除去するように放射を使用する、アブレーションプロセスである。
【0048】
[0054] 一実施形態において、置換メトロロジマークは付加プロセスによって形成可能である。一実施形態において、前述のようにオブジェクトに追加されるマーク材料は、置換メトロロジマークのパターンの形で追加される。一実施形態において、付加プロセスは、インクジェットタイプのディスペンサを使用して、置換メトロロジマークパターンの形で追加材料を施す。
【0049】
[0055] 一実施形態において、置換メトロロジマークはオブジェクト上の材料を整形することによって形成可能である。一実施形態において、例えばファンデルワールス力を使用して、表面をディストーションさせるためにプローブ先端を材料表面にごく接近させ、プローブ先端が表面全体にわたって移動する際に、物理的に修正された表面をプローブ先端に残す。一実施形態において、材料はレジスト、例えば現像されたレジストである。
【0050】
[0056] 一実施形態において、置換メトロロジマークは、オブジェクト上の材料の表面内にモールドを押し付け、材料層の表面からモールドを除去した後に、材料内に圧痕を残すことによって形成される。一実施形態において、材料はレジスト、例えば現像されたレジストである。
【0051】
[0057] 一実施形態において、マークプリンタ228は、例えば劣化メトロロジマークに対して、及び/又は、デバイスパターンフィーチャに対して、既知のオフセットで、置換メトロロジマークを提供するように構成される。一実施形態において、メトロロジマークモジュール200の制御システムは、例えば、第1のメトロロジセンサ224(メトロロジマークモジュール200の座標系における劣化メトロロジマークの位置を決定するために、位置測定システム211と協働して働く)を使用して、劣化メトロロジマークのロケーションを測定することによって、これを実行可能にする。一実施形態において、メトロロジマークモジュール200の制御システムは、例えば、第1のメトロロジセンサ224(メトロロジマークモジュール200の座標系における劣化メトロロジマークの位置を決定するために、位置測定システム211と協働して働く)を使用して、デバイスパターンフィーチャ(例えば、クリティカルデバイスパターンフィーチャ、例えば、デバイスの機能に重要であるフィーチャ、及び/又は、オーバーレイが正確でない欠陥の影響を受けやすいフィーチャ)のロケーションを測定することによって、これを実行可能にする。制御システムは、マークプリンタ228がオフセットで置換メトロロジマークを作成することができるように、位置測定システム211を使用して、マークプリンタ228に対するオブジェクト210の位置を制御する。
【0052】
[0058] 一実施形態において、任意選択の第2のメトロロジセンサ226は、置換メトロロジマークを測定するように構成される。一実施形態において、第2のメトロロジセンサ226は第1のメトロロジセンサ224とは異なる。一実施形態において、第2のメトロロジセンサ226は回折ベースセンサである。一実施形態において、第2のメトロロジセンサは、劣化マークが測定用に設計されたリソセルのメトロロジツール(例えばアライメントセンサ)と同じか又は同様のタイプのセンサである。したがって、一実施形態において、第2のメトロロジセンサ226は第1のタイプのマークメトロロジのものである。
【0053】
[0059] 一実施形態において、メトロロジマークモジュール200は、置換マークの作成に加えて、又は代替として、機能を実行可能にすることができる。例えば、ツール間アライメント/オーバーレイ整合を提供することができる。すなわち、一実施形態において、メトロロジマークモジュール200はメトロロジセンサを有するため、2つ以上のリソグラフィ装置間のオーバーレイの整合/アライメントを実行可能にすることができる。例えば、1つのリソグラフィ装置についてオーバーレイを測定し、同様に、別のリソグラフィ装置からのオーバーレイを測定して、オフセットを決定することができるため、2つのリソグラフィ装置は同等のオーバーレイを生成することができる。一実施形態において、メトロロジマークモジュール200は、整合を実行可能にするために、基板全体にわたってオーバーレイ/アライメントフィンガープリントを生成することができる。
【0054】
[0060] 一実施形態において、メトロロジマークモジュール200は、リソセル内の別のメトロロジシステム(例えばアライメントセンサAS)の較正を実行可能にすることができる。これを使用して、例えばリソセル内の他のメトロロジシステムのプロセス変動感度を決定することができる。
【0055】
[0061] 一実施形態において、メトロロジマークモジュール200は、オブジェクトを反転させる必要なしに、オブジェクトの背面メトロロジを提供することが可能であり、そうでなければ、リソセル内の1つ以上のメトロロジシステムは、オブジェクトを反転させることなくオブジェクトの背面メトロロジを提供することはない。
【0056】
[0062]
図5A〜
図5Dは、メトロロジマーク及び置換メトロロジマークを伴うオブジェクトの例の断面図を概略的に示す。
【0057】
[0063]
図5Aを参照すると、メトロロジマーク304を伴う層302(一実施形態において、層302は、シリコンウェーハなどの下側の基板である)を有するオブジェクト300は、オブジェクトの層302内に形成される置換メトロロジマーク306、及び/又は、オブジェクトの層302上に形成される置換メトロロジマーク308を有する。一実施形態において、置換メトロロジマーク306は、層302の上面内に形成される減法マークである。一実施形態において、置換メトロロジマーク308は、層302の上面に形成される付加マークである。
【0058】
[0064]
図5Bを参照すると、メトロロジマーク314を伴う層312(一実施形態において、層312は、シリコンウェーハなどの下側の基板である)を有するオブジェクト310が、層312の上面上のコーティング層318内に形成される、置換メトロロジマーク316と共に示されている。一実施形態において、コーティング層318は、層312上に、反射防止コーティング(ARC)の層及び/又はレジスト層312を備える。置換メトロロジマーク316は、減法プロセス又は整形プロセスによって形成可能である。
【0059】
[0065]
図5Cを参照すると、メトロロジマーク304を伴う層322(一実施形態において、層322は、シリコンウェーハなどの下側の基板である)を有するオブジェクト320は、オブジェクトの上層322上のコーティング層324内に形成される置換メトロロジマーク326を有する。コーティング層324及び置換メトロロジマーク326は、第2のコーティング層328によって覆われる。一実施形態において、コーティング層324はARCであり、第2のコーティング層326は、デバイスの層のためのパターンを受け取るためのレジスト層である。
【0060】
[0066]
図5Dを参照すると、コーティング層334及び335を伴う層332(一実施形態において、層332は、シリコンウェーハなどの下側の基板である)を有するオブジェクト330は、オブジェクト330の背面340上の背面コーティング層338内に配置された置換メトロロジマーク336を有する。置換メトロロジマーク306、316、及び326の場合と同様に、置換メトロロジマーク336は、付加的に、減法的に、又は、オブジェクト上の材料のコーティング層を再整形することによって、形成可能である。
【0061】
[0067]
図6は、一実施形態に従った、オブジェクトのパターニング方法のフローチャートである。方法400は、メトロロジマークが検査装置によって検査される動作402を含む。一実施形態において、メトロロジマークは、前述のように第2のタイプのマークメトロロジを使用して(例えば、第1のメトロロジセンサ224を使用して)測定される。第2のタイプのマークメトロロジは、いくつかの実施形態によれば、赤外線イメージング、可視光イメージング、紫外線放射イメージング、又はX線イメージングを含む。一実施形態において、第2のタイプのマークメトロロジは、原子間力顕微鏡又は近視野顕微鏡などの顕微鏡の形を含む。一実施形態において、第2のタイプのマークメトロロジは粒子ベース検出システムを含む。一実施形態において、メトロロジマークのイメージは、例えば第1のメトロロジセンサ224、カメラなどを使用して記録可能である。
【0062】
[0068] 方法400は、任意選択として、オブジェクト上の1つ以上のメトロロジマークが劣化しているかどうかが決定される動作404を含む。一実施形態において、メトロロジマークが劣化しているかどうかの決定は、線の直線性、メトロロジマークの形状、及び/又は、測定されたメトロロジマークのイメージ内でメトロロジマークの特徴が失われているかどうかを、評価することによって達成可能である。一実施形態において、メトロロジマークが劣化しているかどうかは、第1のメトロロジセンサ224の測定結果を分析すること、例えば、メトロロジマークの予測されるロケーションを用いて、第1のメトロロジセンサ224によって測定された際に、相対的ロケーションを決定することによって、決定可能である。一実施形態において、決定することは、マーク品質に関する要因を検出するための処理アルゴリズムを使用する完全に自動化されたプロセス、及び/又は、メトロロジマークの品質を確認するための人的対話を含む処理である。動作404の実行に続き、次に、劣化していないと決定されたメトロロジマークを有するオブジェクトに対して動作418が実行される間に、次に、劣化メトロロジマークを有するオブジェクトに対して動作406が実行される。メトロロジマークは劣化しているものとして扱われることが可能であり、動作406及び後続の動作は、オブジェクト上のメトロロジマークのうちの1つ以上で実行可能である。
【0063】
[0069] 動作406において、オブジェクトに、第2のタイプのマークメトロロジ(劣化メトロロジマークを測定するために使用されるリソセル内のマークメトロロジのタイプとは異なる)を使用するオブジェクトマーク検出プロセスが施される。理解されるように、リソセル内又は別のメトロロジマークモジュール200内で使用されるマークメトロロジのタイプは、製造環境内でのこうした装置又はモジュールの使用に関するパラメータに従って選択される。モジュール内の1つのマークメトロロジの選択に関する要因は、時間的制約、マーク検出精度、及び/又は、メトロロジ装置の再現性、保守、及び較正などを含む。リソセル内で使用されるマークメトロロジは、メトロロジマークモジュール200などのスタンドアロン型メトロロジマークモジュール内で使用される第2のタイプのメトロロジよりも、測定及び/又は分析時間が短い傾向となる。メトロロジマークモジュール200などのスタンドアロン型メトロロジマークモジュール内で使用される第2のタイプのメトロロジは、劣化メトロロジマークが設計され、典型的には測定されるリソセル内で使用されるメトロロジよりも、シンプルな保守要件を有すること、及び/又は、より容易に(より少ない作業時間、並びに保守に続くより迅速な安定化時間で)交換することが可能である。
【0064】
[0070] 一実施形態において、動作406は、劣化アライメントマークが設計されたリソセルの測定システムとは別の装置(又は、装置の一部)において実行される。したがって、一実施形態において、動作406は、スタンドアロンフォーマットで提供されるメトロロジマークモジュール200などの、スタンドアロン型メトロロジマークモジュール内で実行される。一実施形態において、動作406は、トラックの一部としてのメトロロジマークモジュール200などの、トラック内メトロロジマークモジュール内で実行される。一実施形態において、動作406は、アライメントセンサASとは別のリソグラフィ装置の一部としてのメトロロジマークモジュール200などの、劣化メトロロジマークが共に使用するために設計されたリソグラフィ装置内の測定装置とは別の、リソグラフィ装置の一部において実行される。
【0065】
[0071] メトロロジマークモジュールは、第2のタイプのマークメトロロジと互換性のあるセンサに加えて、他のタイプのメトロロジに好適な1つ以上のセンサを有するように構成可能である。メトロロジマークモジュールは、一実施形態において、モジュール内のより低速タイプのマークメトロロジ、及び/又は複数の異なるタイプのマークメトロロジの使用を補償するために、1つのステーション内でメトロロジが実施され、別のステーションでマーク修復/置換が実施される、複数のステーションを有するように構成可能である。
【0066】
[0072] 一実施形態において、オブジェクトマーク検出プロセスは、第2のタイプのマークメトロロジを使用して劣化メトロロジマークの位置を特定すること、及び、劣化メトロロジマークを測定することを含む。一実施形態において、オブジェクトマーク検出プロセスは、動作402が第2のタイプのマークメトロロジを使用することに関与する、動作402からの測定結果を使用することができる。一実施形態において、オブジェクトマーク検出プロセスは、第1のメトロロジセンサ224などの、第2のタイプのマークメトロロジを使用するメトロロジシステムを使用して、測定を実行することができる。
【0067】
[0073] 動作408において、劣化メトロロジマークが検出された後、オブジェクトの表面上に置換メトロロジマーク(例えば、拡張メトロロジマーク、又は新規メトロロジマーク)が作成される。一実施形態において、置換メトロロジマークは、劣化メトロロジマークのロケーションからあるオフセット距離にあるメトロロジマークロケーションにおいて、作成される。理解されるように、劣化メトロロジマークのロケーションからある距離だけ離れて置換メトロロジマークを作成することで、置換メトロロジマークの特徴と劣化メトロロジマークからのマーク特徴とを、混乱させることが回避される。一実施形態において、置換メトロロジマークは、例えば劣化メトロロジマークから、及び/又はデバイスパターンフィーチャから、既知のオフセットで作成される。これは例えば、第1のメトロロジセンサ224を使用して劣化メトロロジマークを位置合わせすること、及びその後、第1のメトロロジセンサ224から既知のオフセットでマークプリンタ228を使用して、置換メトロロジマークを提供することによって、実行可能である。これは例えば、第1のメトロロジセンサ224を使用してデバイスパターンフィーチャ(例えば、クリティカルデバイスパターンフィーチャ)の位置を測定すること、及びその後、第1のメトロロジセンサ224から既知のオフセットでマークプリンタ228を使用して、置換メトロロジマークを提供することによって、実行可能である。あるいは、一実施形態において、第1のメトロロジセンサ224を使用して、劣化メトロロジマーク及び/又はデバイスパターンフィーチャの位置を決定することが可能であり、及びその後、ある既知のオフセットで、マークプリンタ228によって置換メトロロジマークを提供するように、オブジェクトとマークプリンタ228との間に相対的な変位を設けることが可能である。一実施形態において、置換メトロロジマークは、劣化メトロロジマークのロケーションを介して(及びしたがって、劣化メトロロジマークに対してゼロオフセットであるが、デバイスパターンフィーチャからはあるオフセットで)、直接配置される。
【0068】
[0074] 一実施形態において、劣化アライメントマークが再現性を示すが精度が不十分である場合、置換メトロロジマークは作成されない可能性がある。その場合、動作408において、リソセル内で第1のタイプのメトロロジシステムを使用してより良好な測定を実行可能にするために、補正データ記録が生成可能である。例えば、データ記録は、位置エラー(例えば、(例えば、デバイスパターンに対する第2のタイプのマークメトロロジによって測定された劣化メトロロジマークの位置を、デバイスパターンに対する劣化マークの既知の位置と比較することによって、決定可能な)、スタックメトロロジを使用して決定されるデバイスパターンフィーチャに対する劣化メトロロジマークの位置エラーなど)、マーク構造非対称性、劣化メトロロジマークの測定に使用される測定ビーム波長に関する情報、劣化メトロロジマークを測定するための測定ビーム開口数又は測定ビーム照明放射の空間又は角度分布に関する情報などに関する、データを有することができる。
【0069】
[0075] 任意選択動作410において、置換メトロロジマークは、前述のように第1のタイプのメトロロジ(例えば、
図4のメトロロジマークモジュール200内の第2のメトロロジセンサ226を参照のこと)を使用するメトロロジマークモジュール内で測定される。一実施形態において、第1のタイプのメトロロジを使用して、劣化メトロロジマークが設計されたリソセル内のメトロロジツール(例えばアライメントセンサ)と同一又は同様であるメトロロジシステムによって、置換メトロロジマークが読み取り可能であることを保証するのを助けることができる。一実施形態において、第1のタイプのメトロロジを使用して、置換メトロロジマークのロケーションを決定すること、及び、例えば置換メトロロジマークと劣化メトロロジマーク/デバイスパターンフィーチャとの間のオフセットを決定することが可能である。これは例えば、基準(アライメントマーカ218、デバイスパターンフィーチャなど)に対して第1のタイプのメトロロジを用いて置換メトロロジマークのロケーションを決定することによって実行可能であり、第2のタイプのメトロロジは、同じ基準(又は、第2のタイプのメトロロジのための基準に対して既知の位置を伴う別の基準)に対して劣化メトロロジマークのロケーションを決定した。
【0070】
[0076] 方法400は、任意選択として動作412を含み得、置換メトロロジマークの実際に測定されたロケーションに基づいて(例えば、動作410において決定された)、補正オフセットが決定され、(例えば、動作408からの)置換メトロロジマークの既知のオフセットと組み合わせることが可能である。したがって、改善されたオフセットの決定は、リソグラフィ装置における置換メトロロジマークに基づいて、オブジェクトのアライメントを向上させることができる。
【0071】
[0077] 方法400は、任意選択として、メトロロジマークモジュールによって、置換メトロロジマークの位置及び/又は置換メトロロジマークについてのオフセット(例えば、既知のオフセット、既知のオフセットと補正オフセットとの組み合わせ、測定されたオフセットなどを含むことが可能である)を含む、データ記録を作成することを含むこともできる。任意選択として、データ記録は、オブジェクトの識別子、及び/又はメトロロジマークのロケーションを含むことができる。一実施形態において、データ記録データを含むこと、及び/又は、データ記録データの位置を特定するため及び/又はデータ記録データにアクセスするための基準を提供することが可能な、基準コードを、(例えば、マークプリンタ228によって)オブジェクト上にプリントすることができる。基準コードは、リソセル内のリーダデバイスによって読み取ることができる。一実施形態において、基準コードはバーコードを含む。方法400は、任意選択として動作416も含み得、データ記録がメトロロジマークモジュールからリソグラフィ装置へと送信され、リソグラフィ装置内のオブジェクトにパターンを転写する前に、リソグラフィ装置に記憶される。リソグラフィ装置は、置換メトロロジマークを使用してその動作を制御するために、データ記録のデータを使用する。
【0072】
[0078] 方法400は、更に動作418を含み、オブジェクトが、置換メトロロジマークを使用してリソグラフィ装置内で測定(例えばアライメント)される。方法400は、更に動作420を含み、パターンが、パターニングデバイスにより、置換メトロロジマークを使用してリソグラフィ装置内で実行される測定に基づいて、配置されたオブジェクトに(又は、レジスト膜に)転写される。
【0073】
[0079] 一実施形態において、デバイスパターニングプロセスの第1のデバイスリソグラフィステップに続いて、オブジェクト上の劣化メトロロジマークを、及び/又は、劣化メトロロジマークに関連付けられたデバイスパターンフィーチャを測定することであって、劣化メトロロジマークはオブジェクト上の第1のデバイスリソグラフィステップから少なくとも部分的に生じる、測定すること、及び、オブジェクト上のデバイスパターニングプロセスの第2のデバイスリソグラフィステップに先立って、劣化メトロロジマークに代わってパターニングプロセスにおいて使用するための置換メトロロジマークを、オブジェクト上に作成することを含む、方法が提供される。
【0074】
[0080] 一実施形態において、方法は、第2のデバイスリソグラフィステップに先立ち、メトロロジステップを使用して、オブジェクト上の置換メトロロジマークを測定することを、更に含む。一実施形態において、方法は、劣化メトロロジマークを測定することを含み、劣化メトロロジマークを測定することは、第1のタイプのメトロロジによって劣化メトロロジマークを測定することを含み、置換メトロロジマークを測定することは、第1のタイプのメトロロジとは異なる第2のタイプのメトロロジによって、置換メトロロジマークを測定することを含む。一実施形態において、方法は、劣化メトロロジマークを測定することを含み、劣化メトロロジマークを測定することは、第1のタイプのメトロロジによって劣化メトロロジマークを測定することを含み、第2のデバイスリソグラフィステップは、置換メトロロジマークを測定するために、第1のタイプのメトロロジとは異なる第2のタイプのメトロロジを使用する。一実施形態において、第1及び第2のタイプのメトロロジは、第1及び第2のタイプのアライメントメトロロジである。一実施形態において、第1のタイプのメトロロジは、劣化メトロロジマーク上又は劣化メトロロジマークの、1つ以上の層に起因する、劣化メトロロジマークの位置エラーを決定するためのスタックメトロロジを含む。一実施形態において、置換メトロロジマークを作成することは、距離オフセットにおいて置換メトロロジマークを作成することを含む。一実施形態において、方法は、置換マークを測定するときに、パターニングプロセスにおいて使用するためのデータ記録を作成することを更に含み、データ記録は、オブジェクトの識別子及び置換メトロロジマークの距離オフセットを有する。一実施形態において、方法は、デバイスパターンフィーチャに対する劣化メトロロジマークの位置を測定することを含み、距離オフセットは、デバイスパターンフィーチャに対する置換メトロロジマークの距離オフセットを含む。一実施形態において、置換メトロロジマークを作成することは、オブジェクト上で、光学プロセス及び/又は物理プロセスを実行することを含む。一実施形態において、置換メトロロジマークを作成することは、オブジェクト上の劣化メトロロジマークと同じ側に置換メトロロジマークを作成することを含む。一実施形態において、置換メトロロジマークを作成することは、オブジェクト上の劣化メトロロジマークとは異なる側に置換メトロロジマークを作成することを含む。一実施形態において、置換メトロロジマークを作成することは、オブジェクトの表面にマーク材料を追加することを含む。一実施形態において、置換メトロロジマークを作成することは、オブジェクト材料、及び/又はオブジェクト上のレジスト層の一部を、除去することを含む。一実施形態において、劣化メトロロジマーク及び置換メトロロジマークは、アライメントマークである。一実施形態において、方法は、第2のデバイスリソグラフィステップの一部として、オブジェクトの置換メトロロジマークを測定すること、及び、置換メトロロジマークの測定に基づいて、パターンをオブジェクトに転写することを、更に含む。一実施形態において、パターンをオブジェクトに転写することは、フォトリソグラフィプロセスを実行することを含む。一実施形態において、オブジェクトは半導体基板である。
【0075】
[0081] 一実施形態において、デバイスパターニングプロセスの第1のデバイスリソグラフィステップに続いて、オブジェクト上の劣化メトロロジマークを測定するように、及び/又は、劣化メトロロジマークに関連付けられたデバイスパターンフィーチャを測定するように構成された、メトロロジセンサであって、劣化メトロロジマークはオブジェクト上の第1のデバイスリソグラフィステップから少なくとも部分的に生じる、メトロロジセンサと、デバイスパターニングプロセスの任意の後続のデバイスリソグラフィステップに先立って、オブジェクト上に置換メトロロジマークを作成するように構成された、マーク印加デバイスであって、置換マークはパターニングプロセスにおいて劣化メトロロジマークに代わって使用される、マーク印加デバイスと、を備える、装置が提供される。
【0076】
[0082] 一実施形態において、マーク印加デバイスは、デバイスパターンを印加せずに置換マークを印加するように構成される。一実施形態において、メトロロジセンサは、劣化メトロロジマークの位置を決定するように構成されたアライメントセンサである。一実施形態において、装置は、劣化メトロロジマークを測定するためにメトロロジセンサによって使用される第1のタイプのマークメトロロジとは異なる第2のタイプのマークメトロロジに従って、置換メトロロジマークを測定するように構成された、更なるメトロロジセンサを備える。
【0077】
[0083] 一実施形態において、第1のタイプのマークメトロロジに従って、オブジェクト上の劣化メトロロジマークを測定するように構成された第1のメトロロジセンサと、劣化マークの測定に基づいて、オブジェクト上に置換メトロロジマークを印加するように構成された、マーク印加デバイスと、第1のタイプのマークメトロロジとは異なる第2のタイプのマークメトロロジに従って、置換メトロロジマークを測定するように構成された第2のメトロロジセンサと、を備える、装置が提供される。
【0078】
[0084] 一実施形態において、第1のメトロロジセンサは、デバイスパターニングプロセスの第1のデバイスリソグラフィステップに続いて、オブジェクト上の劣化メトロロジマークを測定するように構成され、マーク印加デバイスは、デバイスパターニングプロセスの第2のデバイスリソグラフィステップに先立って、オブジェクト上に置換メトロロジマークを印加するように構成される。一実施形態において、第1のタイプのマークメトロロジは、赤外線放射、可視光、紫外線放射、及び/又はX線放射に基づく。一実施形態において、第1のタイプのマークメトロロジは、走査電子顕微鏡法、トンネル電子顕微鏡法、原子間力顕微鏡法、共焦点顕微鏡法、及び/又は近視野光学顕微鏡法を含む。一実施形態において、第1及び第2のタイプのメトロロジは、第1及び第2のタイプのアライメントメトロロジである。一実施形態において、マーク印加デバイスは、オブジェクト上での付加プロセスによって、オブジェクト材料及び/又はオブジェクト上のレジスト層の一部を除去することによって、オブジェクト上の材料を光学的に変換することによって、及び/又は、オブジェクト上に材料をインプリントすることによって、置換マークを作成するように構成される。一実施形態において、マーク印加デバイスは、劣化メトロロジマークから距離オフセットにおいて、置換マークを作成するように構成される。一実施形態において、装置は、置換マークを測定するときに、パターニングプロセスにおいて使用するためのデータ記録を作成するように構成された、コンピュータシステムを更に備え、データ記録は、オブジェクトの識別子と、置換メトロロジマークの距離オフセットとを有する。一実施形態において、マーク印加デバイスは、オブジェクト上の劣化メトロロジマークと同じ側に置換メトロロジマークを作成するように構成される。一実施形態において、マーク印加デバイスは、オブジェクト上の劣化メトロロジマークとは異なる側に置換メトロロジマークを作成するように構成される。一実施形態において、劣化メトロロジマーク及び置換メトロロジマークはアライメントマークである。一実施形態において、装置は、パターニングプロセスのリソグラフィステップの一部として、オブジェクトの置換メトロロジマークを測定するように、及び、置換メトロロジマークの測定に基づいて、パターンをオブジェクトに転写するように構成された、リソグラフィ装置を更に備える。一実施形態において、オブジェクトは半導体基板である。
【0079】
[0085] 当業者であれば理解されるように、本出願は、システム、方法、又はコンピュータプログラム製品として具体化され得る。したがって、本出願の態様は、全体としてハードウェア実施形態、全体としてソフトウェア実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、又はソフトウェア及びハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形を取り得、本明細書ではすべてが全般的に、「回路」、「モジュール」、又は「システム」と呼ばれる。更に、本出願の態様は、具体化されたコンピュータ使用可能プログラムコードを有する任意の1つ以上のコンピュータ可読媒体において具体化された、コンピュータプログラム製品の形を取り得る。
【0080】
[0086] 1つ以上のコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせが利用可能である。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体であり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、限定的ではないが、電子、磁気、光、電磁、赤外線、又は半導体のシステム、装置、デバイス、あるいはそれらの任意の好適な組み合わせであり得る。コンピュータ可読媒体のより具体的な例(非網羅的リスト)は、1本以上のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(例えば、EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリCDROM、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は、それらの任意の好適な組み合わせを含むことになる。本書との関連において、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、あるいはそれらと共に使用するためのプログラムを、含むか又は記憶可能な、任意の有形媒体であり得る。
【0081】
[0087] コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読プログラムコードが、例えばベースバンド内に、又は搬送波の一部として具体化された、伝搬データ信号を含み得る。こうした伝搬信号は、電磁、光、又はそれらの任意の好適な組み合わせを含むが限定されない、様々な形のうちのいずれかを取り得る。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体ではなく、命令実行システム、装置、又はデバイスによって、あるいはそれらと共に使用するためのプログラムを、通信、伝搬、又は移送することが可能な、任意のコンピュータ可読媒体であり得る。
【0082】
[0088] コンピュータ可読媒体上に具体化されるコンピュータコードは、ワイヤレス、ワイヤライン、光ファイバケーブル、無線周波RFなど、又は、それらの任意の好適な組み合わせを含むが限定されない、任意の適切な媒体を使用して伝送され得る。
【0083】
[0089] 本出願の態様のための動作を実施するためのコンピュータプログラムコードは、Java(商標)、Smalltalk(商標)、C++などの、オブジェクト指向プログラミング言語、及び、「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語などの、従来の手続き型プログラミング言語を含む、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで作成され得る。プログラムコードは、全体としてユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロン型ソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上及び部分的にリモートコンピュータ上で、あるいは、全体としてリモートコンピュータ又はサーバ上で、実行可能である。後者のシナリオにおいて、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワークLAN又はワイドエリアネットワークWANを含む、任意のタイプのネットワークを介してユーザのコンピュータに接続され得るか、あるいは、接続は、外部コンピュータに対して(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを介して)行われ得る。
【0084】
[0090] コンピュータプログラム命令は、コンピュータ実装プロセスを生成するために、コンピュータ、他のプログラマブル装置、又は他のデバイス上で一連の動作ステップを実行させるように、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、又は他のデバイス上にもロードされ得るため、コンピュータ又は他のプログラマブル装置上で実行する命令が、フローチャート及び/又はブロック図のブロック内に指定された機能/動作を実装するためのプロセスを提供することになる。
【0085】
[0091] 上述のように、例示の実施形態は、全体としてハードウェア実施形態、全体としてソフトウェア実施形態、又は、ハードウェア要素及びソフトウェア要素の両方を含む実施形態の形を、取り得ることを理解されたい。一例示的実施形態において、例示の実施形態の機構は、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含むが限定されない、ソフトウェア又はプログラムコードにおいて実装され得る。
【0086】
[0092] プログラムコードを記録及び/又は実行するのに好適なデータ処理システムは、システムバスを介してメモリ要素に直接又は間接的に結合される、少なくとも1つのプロセッサを含むことになる。メモリ要素は、プログラムコードの実際の実行中に採用されるローカルメモリ、大容量ストレージ、及び、実行中にコードを大容量ストレージから取り出さなければならない回数を減少させるために少なくともいくつかのプログラムコードの一時ストレージを提供するキャッシュメモリを、含むことができる。
【0087】
[0093] 入力/出力又はI/Oデバイス(キーボード、ディスプレイ、ポインティングデバイスなどを含むが限定されない)は、直接、又は介在するI/Oコントローラを介して、システムに結合可能である。ネットワークアダプタは、データ処理システムが、介在する私設又は公衆のネットワークを介して、他のデータ処理システム、あるいはリモートのプリンタ又は記憶デバイスに結合されるのを可能にするために、システムにも結合され得る。モデム、ケーブルモデム、及びイーサネット(登録商標)カードは、現在利用可能なネットワークアダプタのタイプのうちのいくつかに過ぎない。
【0088】
[0094]
図7は、本明細書で開示される方法及びフローのうちのいずれかを実装する際に支援可能な、コンピュータシステム1700の実施形態を例示するブロック図を示す。コンピュータシステム1700は、情報を通信するためのバス1702又は他の通信機構と、情報を処理するためにバス1702に結合されたプロセッサ1704(又は、マルチプロセッサ1704及び1705)とを含む。コンピュータシステム1700は、プロセッサ1704によって実行されるべき情報及び命令を記憶するために、バス1702に結合される、ランダムアクセスメモリRAM又は他の動的記憶デバイスなどの、メインメモリ1706も含む。メインメモリ1806は、プロセッサ1704によって実行されるべき命令の実行の間、一時変数又は他の中間情報を記憶するためにも使用され得る。コンピュータシステム1700は、プロセッサ1704のための静的情報及び命令を記憶するためにバス1702に結合される、読み取り専用メモリROM1708又は他の静的記憶デバイスを、更に含む。磁気ディスク又は光ディスクなどの記憶デバイス1710が、情報及び命令を記憶するために提供され、バス1702に結合される。
【0089】
[0095] コンピュータシステム1700は、情報をコンピュータユーザに表示するための、陰極線管(CRT)又はフラットパネル又はタッチパネルディスプレイなどのディスプレイ1712に、バス1702を介して結合され得る。英数字及び他のキーを含む入力デバイス1714が、情報及びコマンド選択肢をプロセッサ1704に通信するために、バス1702に結合される。別のタイプのユーザ入力デバイスは、指示情報及びコマンド選択肢をプロセッサ1704に通信するため、及び、ディスプレイ1712上でのカーソルの動きを制御するための、マウス、トラックボール、又はカーソル誘導キーなどの、カーソル制御1716である。この入力デバイスは、典型的には、デバイスが平面内の位置を指定できるようにする、第1の軸(例えばx)及び第2の軸(例えばy)の2本の軸における2自由度を有する。タッチパネル(スクリーン)ディスプレイも、入力デバイスとして使用できる。
【0090】
[0096] 一実施形態によれば、本明細書で説明するプロセスの一部は、メインメモリ1706に含まれる1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを実行するプロセッサ1704に応答して、コンピュータシステム1700によって実行され得る。こうした命令は、記憶デバイス1710などの別のコンピュータ可読媒体からメインメモリ1706に読み込むことができる。メインメモリ1706に含まれる命令のシーケンスの実行により、本明細書で説明するプロセスステップをプロセッサ1704に実行させる。マルチ処理配置における1つ以上のプロセッサは、メインメモリ1706に含まれる命令のシーケンスを実行するためにも採用され得る。代替の実施形態において、ハードワイヤード回路要素が、ソフトウェア命令の代わりに、又はソフトウェア命令と組み合わせて使用され得る。したがって、本明細書における説明は、ハードウェア回路要素とソフトウェアとのいずれの特定の組み合わせにも限定されない。
【0091】
[0097] 本明細書で使用される「コンピュータ可読媒体」という用語は、実行のためにプロセッサ1704に命令を提供することに加わる任意の媒体を指す。こうした媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体、及び伝送媒体を含むが限定されない、多くの形を取り得る。不揮発性媒体は、例えば、記憶デバイス1710などの光又は磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、メインメモリ1706などの動的メモリを含む。伝送媒体は、バス1702を含むワイヤを含む、同軸ケーブル、導線、及び光媒体を含む。伝送媒体は、無線周波(RF)及び赤外線(IR)のデータ通信の間に生成されるような、音波又は光波の形を取ることも可能である。コンピュータ可読媒体の一般的な形は、例えば、フロッピィディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、任意の他の磁気媒体、CD−ROM、DVD、任意の他の光媒体、パンチカード、紙テープ、穴のパターンを伴う任意の他の物理媒体、RAM、PROM、及びEPROM、FLASH−EPROM、任意の他のメモリチップ又はカートリッジ、下記で説明する搬送波、あるいは、コンピュータが読み取り可能な任意の他の媒体を含む。
【0092】
[0098] 様々な形のコンピュータ可読媒体は、実行のために1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスをプロセッサ1704に搬送することに関与し得る。例えば命令は、リモートコンピュータの磁気ディスク上に初期に担持され得る。リモートコンピュータは、命令をその動的メモリ内にロードすること、及び、モデムを使用して電話回線を介して命令を送信することが可能である。コンピュータシステム1700に対してローカルなモデムは、電話回線上のデータを受信し、赤外線送信器を使用してデータを赤外線信号に変換することができる。バス1702に結合される赤外線検出器は、赤外線信号内で搬送されるデータを受信し、データをバス1702上に置くことができる。バス1702はデータをメインメモリ1706に搬送し、プロセッサ1704はここから命令を取り出して実行する。メインメモリ1706によって受信された命令は、任意選択として、プロセッサ1704による実行の前又は後に、記憶デバイス1710上に記憶され得る。
【0093】
[0099] コンピュータシステム1700は、バス1702に結合される通信インターフェイス1718も含み得る。通信インターフェイス1718は、ローカルネットワーク1722に接続されるネットワークリンク1720に、2方向データ通信結合を提供する。例えば、通信インターフェイス1718は、データ通信接続を対応するタイプの電話回線に提供するための、統合サービスデジタルネットワークISDNカード又はモデムであり得る。別の例として、通信インターフェイス1718は、互換LANにデータ通信接続を提供するためのローカルエリアネットワークLANカードであり得る。ワイヤレスリンクも実装され得る。任意のこうした実装において、通信インターフェイス1718は、様々なタイプの情報を表すデジタルデータストリームを搬送する、電気、電磁、又は光の信号を送信及び受信する。
【0094】
[00100] ネットワークリンク1720は、典型的には、1つ以上のネットワークを介して他のデータデバイスへのデータ通信を提供する。例えば、ネットワークリンク1720は、ローカルネットワーク1722を介して、ホストコンピュータ1724、又はインターネットサービスプロバイダISP1726によって動作されるデータ機器への、接続を提供し得る。次にISP1726は、現在は一般に「インターネット」1728と呼ばれるワールドワイドパケットデータ通信ネットワークを介して、データ通信サービスを提供する。ローカルネットワーク1722及びインターネット1728は、どちらも、デジタルデータストリームを搬送する電気、電磁、又は光の信号を使用する。コンピュータシステム1700との間でデジタルデータを搬送する、様々なネットワークを介する信号、並びに、ネットワークリンク1720上及び通信インターフェイス1718を介する信号は、情報を移送する搬送波の例示的な形である。
【0095】
[00101] コンピュータシステム1700は、ネットワーク、ネットワークリンク1720、及び通信インターフェイス1718を介してメッセージを送信し、プログラムコードを含むデータを受信することができる。インターネットの例では、サーバ1730は、インターネット1728、ISP1726、ローカルネットワーク1722、及び通信インターフェイス1718を介して、アプリケーションプログラムについて要求されたコードを伝送し得る。こうしたダウンロードされた1つのアプリケーションは、例えば本明細書で説明する方法又はその一部を提供し得る。受信されたコードは、受信されたままにプロセッサ1704によって実行されること、及び/又は、後で実行するために記憶デバイス1710又は他の不揮発性ストレージに記憶されることが可能である。このようにして、コンピュータシステム1700は、搬送波の形でアプリケーションコードを取得し得る。
【0096】
[00102] 本書では、特にICの製造について言及しているが、本明細書における説明は、多くの他の可能な適用例を有することを明示的に理解されたい。例えば、統合光システム、磁気ドメインメモリのためのガイダンス及び検出パターン、液晶ディスプレイパネル、薄膜磁気ヘッドなどで採用され得る。当業者であれば、こうした代替の適用例との関連において、本書における「レチクル」/「マスク」、「ウェーハ」、又は「ダイ」という用語のいかなる使用も、それぞれ、「パターニングデバイス」、「基板」、及び「ターゲット部分」というより一般的な用語に置き換え可能であると見なされるべきであることを理解されよう。
【0097】
[00103] 本書において、「放射」及び「ビーム」という用語は、紫外線放射(例えば、365、248、193、157、又は126nmの波長を伴う)及びEUV(極端紫外線放射、例えば、約5〜100nmの範囲の波長を有する)を含む、すべてのタイプの電磁放射を包含するために使用される。
【0098】
[00104] 本明細書で開示される概念は、シリコンウェーハなどの基板上にイメージングするためのシステム及び方法と共に使用され得るが、開示される概念は、例えば、シリコンウェーハ以外の基板上でのイメージングに使用されるような、任意のタイプのリソグラフィシステムと共に使用され得ることを理解されたい。
【0099】
[00105] ブロック図において、図示されるコンポーネントは離散的機能ブロックとして示されているが、実施形態は、本明細書に記載される機能が図に示されるように編成されているシステムに限定されない。コンポーネントの各々によって提供される機能は、現在示されているものとは異なって編成されたソフトウェア又はハードウェアモジュールによって提供され得、例えばこうしたソフトウェア又はソフトウェアは、混合され、結合され、複製され、分割され、分配され(例えば、データセンタ内で、又は地理的に)、又はその他の方法で異なって編成され得る。本明細書で説明する機能は、有形の、持続的な、機械可読媒体上に記憶されたコードを実行する、1つ以上のコンピュータの1つ以上のプロセッサによって提供され得る。いくつかのケースでは、第三者コンテンツ配信ネットワークは、ネットワークを介して伝達される情報のいくつか又はすべてをホストし得、この場合、情報(例えばコンテンツ)が供給されるか又は他の方法で提供されると考えられる範囲で、情報は、コンテンツ配信ネットワークからその情報を取り出すための命令を送信することによって提供され得る。
【0100】
[00106] 特に指定されていない限り、本考察から明らかなように、本明細書全体を通じて、「処理」、「コンピューティング」、「計算」、「決定」などの用語を利用する考察は、特定用途向けコンピュータ又は同様の特定用途向け電子処理/コンピューティングデバイスなどの、特定の装置の動作又はプロセスを指すことを理解されよう。
【0101】
[00107] 読者は、本願がいくつかの発明を説明していることを理解されたい。本願では、それらの発明を複数の単独の特許出願に分けるのではなく、それらの関連する主題が出願工程における簡潔さに役立つことから、これらの発明を単一の文書にまとめている。しかし、こうした発明の個別の利点及び態様はまとめるべきではない。いくつかの場合、実施形態は、本明細書に示される欠陥のすべてに対処するが、本発明は独立に有用であり、いくつかの実施形態は、こうした問題のサブセットのみに対処するか、又は当業者が本開示を検討すれば明らかとなるような他の言及していない利点を提供することを理解されたい。費用の制約に起因して、本明細書で開示されるいくつかの発明は、現在請求されておらず、継続出願又は本特許請求の範囲の補正によるなど、今後の出願において請求される可能性がある。同様に、スペースの制約に起因して、本書の要約書又は発明の概要の項はどちらも、すべてのこうした発明又はすべてのこうした発明の態様の包括的なリストを含むものと見なすべきではない。
【0102】
[00108] 説明及び図面は、開示された特定の形に本発明を限定するものとは意図されておらず、反対に、添付の特許請求の範囲によって定義される、本発明の趣旨及び範囲内のすべての修正形態、等価形態、及び代替形態をカバーするものと意図されることを理解されたい。
【0103】
[00109] 当業者であれば、本説明に鑑みて、本発明の様々な態様の修正及び代替実施形態が明らかとなろう。したがって、本説明及び図面は、単なる例示的なものとして解釈されるべきであり、一般的な様式で本発明を実施する当業者に対する教示を目的としている。本明細書で図示及び説明する本発明の形は、実施形態の例として見なすべきであることを理解されよう。本明細書で図示及び説明する要素及び材料は置き換えが可能であり、部品及びプロセスは逆転又は省略が可能であり、ある特徴は独立に利用可能であり、実施形態及び実施形態の特徴は組み合わせが可能であって、それらはすべて、本発明の説明の利益を得た後に当業者に明らかとなろう。以下の特許請求の範囲に記載される本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく、本明細書で説明する要素における変更が可能である。本明細書で使用される見出しは単なる構成上のものであり、本説明の範囲を限定するために使用することは意図していない。
【0104】
[00110] 本願全体を通じて使用される場合、「してもよい(may)」という用語は、強制的な意味(すなわち、しなければならない(must)の意味)ではなく、許可的な意味(すなわち、可能性がある(having the potential to))で使用される。「含む」、「含んでいる」などの用語は、含むが限定されないことを意味する。本願全体を通じて使用される場合、単数形の「a」、「an」、及び「the」は、特に文脈が明示的に示していない限り、複数の指示対象を含む。したがって、例えば「an」要素又は「a」要素への言及は、「1つ以上」などの、1つ以上の要素についての他の用語及び語句の使用にもかかわらず、2つ以上の要素の組み合わせを含む。「又は」という用語は、特に指定のない限り非排他的であり、すなわち「及び」及び「又は」の両方を包含している。条件付き関係を記述する用語、例えば、「X、Yに応答して」、「X、Yで」、「X、Yの場合」、「X、Yのとき」などは、先行詞が必要な一時的条件である、一時的な関係を包含しており、先行詞は十分な一時的条件であるか、又は先行詞は、必然的な結果の一因となる一時的条件であり、例えば、「状態Xは条件Yの取得時に発生する」は、「XはYであるときのみに発生する」及び「XはY及びZであるときに発生する」に対して包括的である。こうした条件付き関係は、いくつかの結果が遅延する場合があるため、先行詞の取得直後に続く結果に限定されず、条件付き文章において、先行詞はそれらの結果と関連があり、例えば先行詞は、結果が発生する可能性に関連する。複数の属性又は機能が複数のオブジェクトにマッピングされている(例えば、1つ以上のプロセッサがステップA、B、C、及びDを実行している)文章は、特に指示されていない限り、こうした属性又は機能のすべてがこうしたオブジェクトのすべてにマッピングされていること、及び、属性又は機能のサブセットが属性又は機能のサブセットにマッピングされていることの、両方(例えば、すべてのプロセッサ各々がステップA〜Dを実行している場合、並びに、プロセッサ1はステップAを実行し、プロセッサ2はステップBとステップCの一部とを実行する、及び、プロセッサ3はステップCの一部とステップDを実行するという場合の、両方)を包含する。更に、特に指示されていない限り、1つの値又は動作が別の条件又は値に「基づいている」という文章は、条件又は値が唯一の要因であるインスタンスと、条件又は値が複数の要因のうちの1つの要因であるインスタンスの、両方を包含する。特に指示されていない限り、何らかの集合の「各」インスタンスが何らかのプロパティを有するという文章は、より大きな集合のうちの何らかの他の点では同一又は同様のメンバがプロパティを有さない場合を除外するものと読み取るべきではなく、すなわち、各々は必ずしも、ありとあらゆるを意味するものではない。
【0105】
[00111] ある米国特許、米国特許出願、又は他の資料(例えば論文)が参照により組み込まれている範囲で、こうした米国特許、米国特許出願、及び他の資料の本文は、こうした資料と本明細書に記載される文章及び図面との間に矛盾がない範囲でのみ、参照により組み込まれる。こうした矛盾がある場合、参照により組み込まれるこうした米国特許、米国特許出願、及び他の資料におけるいかなるこうした矛盾する本文も、参照により本明細書には明確に組み込まれない。
【0106】
[00112] 本出願の記述は例示及び説明の目的で提示してきたものであり、本発明の開示された形は、網羅的又は限定的であるものとは意図されていない。当業者であれば、多くの修正及び変形が明らかとなろう。したがって当業者であれば、説明した修正が、以下に記載する特許請求の範囲を逸脱することなく実行可能であることが明らかとなろう。