特許第6815912号(P6815912)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6815912
(24)【登録日】2020年12月25日
(45)【発行日】2021年1月20日
(54)【発明の名称】洗浄装置及び基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/304 20060101AFI20210107BHJP
   H01L 21/677 20060101ALI20210107BHJP
【FI】
   H01L21/304 648A
   H01L21/304 643Z
   H01L21/304 644C
   H01L21/304 622Q
   H01L21/68 A
【請求項の数】10
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-56820(P2017-56820)
(22)【出願日】2017年3月23日
(65)【公開番号】特開2018-160551(P2018-160551A)
(43)【公開日】2018年10月11日
【審査請求日】2019年9月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000239
【氏名又は名称】株式会社荏原製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100167553
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 久典
(74)【代理人】
【識別番号】100189326
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 崇暢
(72)【発明者】
【氏名】本坊 光朗
(72)【発明者】
【氏名】國澤 淳次
【審査官】 今井 聖和
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−147303(JP,A)
【文献】 特開2013−089689(JP,A)
【文献】 特開2008−211196(JP,A)
【文献】 特開平11−340301(JP,A)
【文献】 特開2015−207602(JP,A)
【文献】 特開2014−212288(JP,A)
【文献】 特開2004−349577(JP,A)
【文献】 特開平10−296162(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/304
H01L 21/677
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理対象物を洗浄する洗浄ユニットを含む複数の処理ユニットと、
前記複数の処理ユニットの間に設けられた搬送室と、
前記搬送室の内部に、昇降可能に設けられた搬送ロボットと、
前記搬送ロボットが下降した時に圧縮される気体を、前記搬送室の下部から排出する排気口と、
前記圧縮された気体に搬送される液体を、前記搬送室の下部に残留させる液体残留手段と、を有する、ことを特徴とする洗浄装置。
【請求項2】
前記排気口は、前記搬送室の底面に開口しており、
前記液体残留手段は、
前記搬送室の底面と前記排気口との間に立設する凸状の突堤部と、
前記突堤部と隙間をあけて対向する凹状の屋根部と、を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
【請求項3】
前記屋根部は、前記排気口から前記搬送室の底面に向かって下方に傾いている、ことを特徴とする請求項2に記載の洗浄装置。
【請求項4】
前記屋根部は、前記突堤部との隙間の大きさを調整する隙間調整手段を有する、ことを特徴とする請求項2または3に記載の洗浄装置。
【請求項5】
前記搬送室の上部から下部に向かって気体を供給する気体供給手段を有する、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の洗浄装置。
【請求項6】
前記複数の処理ユニットは、
前記搬送室と第1の連通孔を介して連通する第1の処理ユニットと、
前記第1の処理ユニットの下方で、前記搬送室と第2の連通孔を介して連通する第2の処理ユニットと、を含み、
前記排気口は、前記気体供給手段から供給された気体の、前記第1の連通孔から排出される流速と、前記第2の連通孔から排出される流速と、を略等しくする大きさを有する、ことを特徴とする請求項5に記載の洗浄装置。
【請求項7】
前記搬送室の内部を洗浄する搬送室内洗浄手段を有する、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の洗浄装置。
【請求項8】
前記搬送室内洗浄手段は、前記搬送室の側壁面に向かって液体を噴射可能なノズルを有する、ことを特徴とする請求項7に記載の洗浄装置。
【請求項9】
前記搬送室内洗浄手段は、前記ノズルを前記搬送室の側壁面に向ける搬送室内洗浄位置と、前記ノズルを前記搬送ロボットに向ける搬送ロボット洗浄位置と、の間で移動させるノズル移動装置を有する、ことを特徴とする請求項8に記載の洗浄装置。
【請求項10】
基板を研磨する研磨部と、
前記基板を洗浄する洗浄部と、を有する基板処理装置であって、
前記洗浄部として、請求項1〜9のいずれか一項に記載の洗浄装置を有する、ことを特徴とする基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄装置及び基板処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、下記特許文献1に記載された基板処理装置が知られている。この基板処理装置は、シリコンウェハ等の基板の表面を平坦に研磨する化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)装置であって、基板を研磨する研磨部と、基板を洗浄する洗浄部(洗浄装置)と、を備える。この洗浄装置は、CMPに使用されたスラリの残渣や金属研磨屑等の微小パーティクルを除去する複数の洗浄ユニット及び乾燥ユニットを備えており、当該ユニット間の基板の受け渡しを、上下方向に移動可能な搬送ロボットにより行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−207602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、搬送ロボットが設けられる搬送室は、フットプリント(設置面積)の関係で搬送ロボットとの間に隙間を大きく確保することは難しい。このような限られた空間で搬送ロボットが下降すると、搬送室の下部の圧力が高く、搬送室の上部の圧力が低くなり、搬送ロボットと搬送室との隙間を通じて、搬送室の下部から上部へ気流が発生することがある。この気流によって、搬送室の底面上に堆積したパーティクルが巻き上げられると、基板へパーティクルが付着する虞がある。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、搬送ロボットの下降に伴うパーティクルの巻き上げを抑制できる洗浄装置及び基板処理装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の一態様に係る洗浄装置は、処理対象物を洗浄する洗浄ユニットを含む複数の処理ユニットと、前記複数の処理ユニットの間に設けられた搬送室と、前記搬送室の内部に、昇降可能に設けられた搬送ロボットと、前記搬送ロボットが下降した時に圧縮される気体を、前記搬送室の下部から排出する排気口と、前記圧縮された気体に搬送される液体を、前記搬送室の下部に残留させる液体残留手段と、を有する。
【0007】
(2)上記(1)に記載された洗浄装置であって、前記排気口は、前記搬送室の底面に開口しており、前記液体残留手段は、前記搬送室の底面と前記排気口との間に立設する凸状の突堤部と、前記突堤部と隙間をあけて対向する凹状の屋根部と、を有してもよい。
(3)上記(2)に記載された洗浄装置であって、前記屋根部は、前記排気口から前記搬送室の底面に向かって下方に傾いていてもよい。
(4)上記(2)または(3)に記載された洗浄装置であって、前記屋根部は、前記突堤部との隙間の大きさを調整する隙間調整手段を有してもよい。
(5)上記(1)〜(4)に記載された洗浄装置であって、前記搬送室の上部から下部に向かって気体を供給する気体供給手段を有してもよい。
(6)上記(5)に記載された洗浄装置であって、前記複数の処理ユニットは、前記搬送室と第1の連通孔を介して連通する第1の処理ユニットと、前記第1の処理ユニットの下方で、前記搬送室と第2の連通孔を介して連通する第2の処理ユニットと、を含み、前記排気口は、前記気体供給手段から供給された気体の、前記第1の連通孔から排出される流速と、前記第2の連通孔から排出される流速と、を略等しくする大きさを有してもよい。
(7)上記(1)〜(6)に記載された洗浄装置であって、前記搬送室の内部を洗浄する搬送室内洗浄手段を有してもよい。
(8)上記(7)に記載された洗浄装置であって、前記搬送室内洗浄手段は、前記搬送室の側壁面に向かって液体を噴射可能なノズルを有してもよい。
(9)上記(7)または(8)に記載された洗浄装置であって、前記搬送室内洗浄手段は、前記ノズルを前記搬送室の側壁面に向ける搬送室内洗浄位置と、前記ノズルを前記搬送ロボットに向ける搬送ロボット洗浄位置と、の間で移動させるノズル移動装置を有してもよい。
【0008】
(10)本発明の一態様に係る基板処理装置は、基板を研磨する研磨部と、前記基板を洗浄する洗浄部と、を有する基板処理装置であって、前記洗浄部として、上記(1)〜(9)に記載された洗浄装置を有する。
【発明の効果】
【0009】
上記本発明の態様によれば、搬送ロボットの下降に伴うパーティクルの巻き上げを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】一実施形態に係る基板処理装置1の全体構成を示す平面図である。
図2】一実施形態に係る洗浄部30を示す側面図である。
図3】一実施形態に係る第1搬送室33の下部を示す斜視縦断面図である。
図4】一実施形態に係る第1搬送室33の全体構成を示す縦断面模式図である。
図5】一実施形態の変形例に係る洗浄部30Aを示す(a)縦断面模式図、(b)横断面模式図である。
図6】一実施形態の変形例に係る洗浄部30Bを示す(a)縦断面模式図、(b)横断面模式図である。
図7】一実施形態の変形例に係る洗浄部30Cを示す(a)縦断面模式図、(b)横断面模式図である。
図8】一実施形態の変形例に係る洗浄部30Dを示す(a)縦断面模式図、(b)横断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態に係る洗浄装置及び基板搬送装置を、図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1は、一実施形態に係る基板処理装置1の全体構成を示す平面図である。
図1に示す基板処理装置1は、シリコンウェハ等の基板Wの表面を平坦に研磨する化学機械研磨(CMP)装置である。この基板処理装置1は、矩形箱状のハウジング2を備える。ハウジング2は、平面視で略長方形に形成されている。
【0013】
ハウジング2は、その中央に長手方向に延在する基板搬送路3を備える。基板搬送路3の長手方向の一端部には、ロード/アンロード部10が配設されている。基板搬送路3の幅方向(平面視で長手方向と直交する方向)の一方側には、研磨部20が配設され、他方側には、洗浄部30(洗浄装置)が配設されている。基板搬送路3には、基板Wを搬送する基板搬送部40が設けられている。また、基板処理装置1は、ロード/アンロード部10、研磨部20、洗浄部30、及び基板搬送部40の動作を制御する制御部50(制御盤)を備える。
【0014】
ロード/アンロード部10は、基板Wを収容するフロントロード部11を備える。フロントロード部11は、ハウジング2の長手方向の一方側の側面に複数設けられている。複数のフロントロード部11は、ハウジング2の幅方向に配列されている。フロントロード部11は、例えば、オープンカセット、SMIF(Standard Manufacturing Interface)ポッド、またはFOUP(Front Opening Unified Pod)を搭載する。SMIF、FOUPは、内部に基板Wのカセットを収納し、隔壁で覆った密閉容器であり、外部空間とは独立した環境を保つことができる。
【0015】
また、ロード/アンロード部10は、フロントロード部11から基板Wを出し入れする2台の搬送ロボット12と、各搬送ロボット12をフロントロード部11の並びに沿って走行させる走行機構13と、を備える。各搬送ロボット12は、上下に2つのハンドを備えており、基板Wの処理前、処理後で使い分けている。例えば、フロントロード部11に基板Wを戻すときは上側のハンドを使用し、フロントロード部11から処理前の基板Wを取り出すときは下側のハンドを使用する。
【0016】
研磨部20は、基板Wの研磨(平坦化)を行う複数の研磨ユニット21(21A,21B,21C,21D)を備える。複数の研磨ユニット21は、基板搬送路3の長手方向に配列されている。研磨ユニット21は、研磨面を有する研磨パッド22を回転させる研磨テーブル23と、基板Wを保持しかつ基板Wを研磨テーブル23上の研磨パッド22に押圧しながら研磨するためのトップリング24と、研磨パッド22に研磨液やドレッシング液(例えば、純水)を供給するための研磨液供給ノズル25と、研磨パッド22の研磨面のドレッシングを行うためのドレッサ26と、液体(例えば純水)と気体(例えば窒素ガス)の混合流体または液体(例えば純水)を霧状にして研磨面に噴射するアトマイザ27と、を備える。
【0017】
研磨ユニット21は、研磨液供給ノズル25から研磨液を研磨パッド22上に供給しながら、トップリング24により基板Wを研磨パッド22に押し付け、さらにトップリング24と研磨テーブル23とを相対移動させることにより、基板Wを研磨してその表面を平坦にする。ドレッサ26は、研磨パッド22に接触する先端の回転部にダイヤモンド粒子やセラミック粒子などの硬質な粒子が固定され、当該回転部を回転しつつ揺動することにより、研磨パッド22の研磨面全体を均一にドレッシングし、平坦な研磨面を形成する。
アトマイザ27は、研磨パッド22の研磨面に残留する研磨屑や砥粒などを高圧の流体により洗い流すことで、研磨面の浄化と、機械的接触であるドレッサ26による研磨面の目立て作業、すなわち研磨面の再生を達成する。
【0018】
洗浄部30は、基板Wの洗浄を行う複数の洗浄ユニット31(31A,31B)と、洗浄した基板Wを乾燥させる乾燥ユニット32と、を備える。複数の洗浄ユニット31及び乾燥ユニット32(複数の処理ユニット)は、基板搬送路3の長手方向に配列されている。洗浄ユニット31Aと洗浄ユニット31Bとの間には、第1搬送室33が設けられている。第1搬送室33には、基板搬送部40、洗浄ユニット31A、及び洗浄ユニット31Bの間で基板Wを搬送する搬送ロボット35が設けられている。また、洗浄ユニット31Bと乾燥ユニット32との間には、第2搬送室34が設けられている。第2搬送室34には、洗浄ユニット31Bと乾燥ユニット32との間で基板Wを搬送する搬送ロボット36が設けられている。
【0019】
洗浄ユニット31Aは、例えば、ロールスポンジ型の洗浄モジュールを備え、基板Wを一次洗浄する。また、洗浄ユニット31Bも、ロールスポンジ型の洗浄モジュールを備え、基板Wを二次洗浄する。なお、洗浄ユニット31A及び洗浄ユニット31Bは、同一のタイプであっても、異なるタイプの洗浄モジュールであってもよく、例えば、ペンシルスポンジ型の洗浄モジュールや2流体ジェット型の洗浄モジュールであってもよい。乾燥ユニット32は、例えば、ロタゴニ乾燥(IPA(Iso-Propyl Alcohol)乾燥)を行う乾燥モジュールを備える。乾燥後は、乾燥ユニット32とロード/アンロード部10との間の隔壁に設けられたシャッタ1aが開かれ、搬送ロボット12によって乾燥ユニット32から基板Wが取り出される。
【0020】
基板搬送部40は、リフター41と、第1リニアトランスポータ42と、第2リニアトランスポータ43と、スイングトランスポータ44と、を備える。基板搬送路3には、ロード/アンロード部10側から順番に第1搬送位置TP1、第2搬送位置TP2、第3搬送位置TP3、第4搬送位置TP4、第5搬送位置TP5、第6搬送位置TP6、第7搬送位置TP7が設定されている。
【0021】
リフター41は、第1搬送位置TP1で基板Wを上下に搬送する機構である。リフター41は、第1搬送位置TP1において、ロード/アンロード部10の搬送ロボット12から基板Wを受け取る。また、リフター41は、搬送ロボット12から受け取った基板Wを第1リニアトランスポータ42に受け渡す。第1搬送位置TP1とロード/アンロード部10との間の隔壁には、シャッタ1bが設けられており、基板Wの搬送時にはシャッタ1bが開かれて搬送ロボット12からリフター41に基板Wが受け渡される。
【0022】
第1リニアトランスポータ42は、第1搬送位置TP1、第2搬送位置TP2、第3搬送位置TP3、第4搬送位置TP4の間で基板Wを搬送する機構である。第1リニアトランスポータ42は、複数の搬送ハンド45(45A,45B,45C,45D)と、各搬送ハンド45を複数の高さで水平方向に移動させるリニアガイド機構46と、を備える。
搬送ハンド45Aは、リニアガイド機構46によって、第1搬送位置TP1から第4搬送位置TP4の間を移動する。この搬送ハンド45Aは、リフター41から基板Wを受け取り、それを第2リニアトランスポータ43に受け渡すためのパスハンドである。この搬送ハンド45Aには、昇降駆動部が設けられていない。
【0023】
搬送ハンド45Bは、リニアガイド機構46によって、第1搬送位置TP1と第2搬送位置TP2との間を移動する。この搬送ハンド45Bは、第1搬送位置TP1でリフター41から基板Wを受け取り、第2搬送位置TP2で研磨ユニット21Aに基板Wを受け渡す。搬送ハンド45Bには、昇降駆動部が設けられており、基板Wを研磨ユニット21Aのトップリング24に受け渡すときは上昇し、トップリング24に基板Wを受け渡した後は下降する。なお、搬送ハンド45C及び搬送ハンド45Dにも、同様の昇降駆動部が設けられている。
【0024】
搬送ハンド45Cは、リニアガイド機構46によって、第1搬送位置TP1と第3搬送位置TP3との間を移動する。この搬送ハンド45Cは、第1搬送位置TP1でリフター41から基板Wを受け取り、第3搬送位置TP3で研磨ユニット21Bに基板Wを受け渡す。また、搬送ハンド45Cは、第2搬送位置TP2で研磨ユニット21Aのトップリング24から基板Wを受け取り、第3搬送位置TP3で研磨ユニット21Bに基板Wを受け渡すアクセスハンドとしても機能する。
【0025】
搬送ハンド45Dは、リニアガイド機構46によって、第2搬送位置TP2と第4搬送位置TP4との間を移動する。搬送ハンド45Dは、第2搬送位置TP2または第3搬送位置TP3で、研磨ユニット21Aまたは研磨ユニット21Bのトップリング24から基板Wを受け取り、第4搬送位置TP4でスイングトランスポータ44に基板Wを受け渡すためのアクセスハンドとして機能する。
【0026】
スイングトランスポータ44は、第4搬送位置TP4と第5搬送位置TP5との間を移動可能なハンドを有しており、第1リニアトランスポータ42から第2リニアトランスポータ43へ基板Wを受け渡す。また、スイングトランスポータ44は、研磨部20で研磨された基板Wを、洗浄部30に受け渡す。スイングトランスポータ44の側方には、基板Wの仮置き台47が設けられている。スイングトランスポータ44は、第4搬送位置TP4または第5搬送位置TP5で受け取った基板Wを上下反転して仮置き台47に載置する。仮置き台47に載置された基板Wは、洗浄部30の搬送ロボット35によって第1搬送室33に搬送される。
【0027】
第2リニアトランスポータ43は、第5搬送位置TP5、第6搬送位置TP6、第7搬送位置TP7の間で基板Wを搬送する機構である。第2リニアトランスポータ43は、複数の搬送ハンド48(48A,48B,48C)と、各搬送ハンド45を複数の高さで水平方向に移動させるリニアガイド機構49と、を備える。搬送ハンド48Aは、リニアガイド機構49によって、第5搬送位置TP5から第6搬送位置TP6の間を移動する。搬送ハンド45Aは、スイングトランスポータ44から基板Wを受け取り、それを研磨ユニット21Cに受け渡すアクセスハンドとして機能する。
【0028】
搬送ハンド48Bは、第6搬送位置TP6と第7搬送位置TP7との間を移動する。搬送ハンド48Bは、研磨ユニット21Cから基板Wを受け取り、それを研磨ユニット21Dに受け渡すためのアクセスハンドとして機能する。搬送ハンド48Cは、第7搬送位置TP7と第5搬送位置TP5との間を移動する。搬送ハンド48Cは、第6搬送位置TP6または第7搬送位置TP7で、研磨ユニット21Cまたは研磨ユニット21Dのトップリング24から基板Wを受け取り、第5搬送位置TP5でスイングトランスポータ44に基板Wを受け渡すためのアクセスハンドとして機能する。なお、説明は省略するが、搬送ハンド48の基板Wの受け渡し時の動作は、上述した第1リニアトランスポータ42の動作と同様である。
【0029】
図2は、一実施形態に係る洗浄部30を示す側面図である。
洗浄部30は、図2に示すように、第1ユニット収容室51と、第2ユニット収容室52と、第3ユニット収容室53と、を有する。第1ユニット収容室51、第2ユニット収容室52、及び第3ユニット収容室53は、ハウジング2のフレームによって多段の棚状に形成されている。また、第1ユニット収容室51、第2ユニット収容室52、及び第3ユニット収容室53は、収容している各ユニットを、手前側(ハウジング2の幅方向(図2において紙面垂直方向))に引き出し可能に収容している。
【0030】
第1ユニット収容室51には、洗浄ユニット31Aが上下二段で収容されている。すなわち、第1ユニット収容室51には、2つの洗浄ユニット31Aが、上下方向に積層されるように収容されている。同様にして、第2ユニット収容室52には、洗浄ユニット31Bが上下二段で収容されている。また、同様にして、第3ユニット収容室53には、乾燥ユニット32が上下二段で収容されている。なお、第2ユニット収容室52の上下の洗浄ユニット31Bの間には、基板Wの仮置き台54が設けられている。
【0031】
洗浄部30では、上段に収容された第1レーンL1の洗浄ユニット31A、洗浄ユニット31B、及び乾燥ユニット32で、基板Wの洗浄から乾燥までの一連の処理を行うと共に、下段に収容された第2レーンL2の洗浄ユニット31A、洗浄ユニット31B、及び乾燥ユニット32で、基板Wの洗浄から乾燥までの一連の処理を行うことが可能となっている。すなわち、洗浄部30では、第1レーンL1と第2レーンL2のそれぞれで基板Wを並行して洗浄処理することができる。
【0032】
第1ユニット収容室51と第2ユニット収容室52との間には、第1搬送室33が設けられている。第1搬送室33の内部には、搬送ロボット35が上下方向に延びる支持軸60に沿って昇降可能に設けられている。搬送ロボット35は、上下二段のハンド61を有している。搬送ロボット35は、例えば、洗浄前の基板Wを搬送するときは下段のハンド61を使用し、洗浄後の基板Wを搬送するときは上段のハンド61を使用するようになっている。この搬送ロボット35は、第1レーンL1の洗浄ユニット31A,31B間の基板Wの受け渡し、及び第2レーンL2の洗浄ユニット31A,31B間の基板Wの受け渡しが可能とされている。
【0033】
第2ユニット収容室52と第3ユニット収容室53との間には、第2搬送室34が設けられている。第2搬送室34の内部には、搬送ロボット36が上下方向に延びる支持軸62に沿って昇降可能に設けられている。搬送ロボット35は、洗浄された基板Wのみを搬送するので、1つのハンド63のみを有している。この搬送ロボット36は、第1レーンL1の洗浄ユニット31B、乾燥ユニット32間の基板Wの受け渡し、及び第2レーンL2の洗浄ユニット31A、乾燥ユニット32間の基板Wの受け渡しが可能とされている。
【0034】
続いて、図3及び図4を参照して、第1搬送室33の構成について詳しく説明する。なお、第2搬送室34も同様の構成となっているが第1搬送室33の構成と説明が重複するため、その説明は割愛する。
図3は、一実施形態に係る第1搬送室33の下部を示す斜視縦断面図である。なお、図3は、図2に示すA−A断面に対応する。図4は、一実施形態に係る第1搬送室33の全体構成を示す縦断面模式図である。
【0035】
図3に示すように、第1搬送室33の底面33aには、排気口37が開口している。底面33aは、平面視矩形状に形成されており、上述したユニット引き出し方向の手前側の底面33a1が、奥側の底面33a2よりも高くなっている。排気口37は、手前側の底面33a1に設けられている。また、奥側の底面33a2には、排水口38(図3において不図示。図4(a),(b)参照)が設けられている。
【0036】
第1搬送室33の側壁面33bは、底面33aの周縁部から立設し、搬送ロボット35の四方を囲っている。排気口37が設けられた手前側の側壁面33bは、図3に示すように、ハウジング2に対し開閉可能に取り付けられた扉33b1によって形成されている。扉33b1には、取手部33b2が設けられており、取手部33b2を引いて扉33b1を開けることにより、第1搬送室33の内部にアクセスすることができるようになっている。なお、扉33b1の内側に、図示しない内カバーを設け、当該内カバーによって側壁面33bを形成してもよい。
【0037】
この第1搬送室33には、図4(a)に示すように、液体残留手段71と、気体供給手段72と、搬送室内洗浄手段73と、が設けられている。液体残留手段71は、搬送ロボット35が下降した時に圧縮される気体200によって、第1搬送室33の底面33aに溜まった液体201が搬送され、排気口37から漏れ出すことを防止するものである。この液体残留手段71は、凸状の突堤部80と、凹状の屋根部81とを有し、これらによってラビリンス構造を形成している。
【0038】
突堤部80は、第1搬送室33の底面33aと排気口37との間に立設している。この突堤部80は、長尺板状部材であり、図3に示すように、第1搬送室33の底面33aに接合またはボルト止めされている。屋根部81は、上下方向において突堤部80の上端と隙間をあけて対向すると共に、左右方向(ユニット引き出し方向)において突堤部80の両側面と隙間をあけて対向している。この屋根部81は、排気口37の上方から第1搬送室33の底面33aに向かって下方に傾く傾斜フレーム部82と、突堤部80と上述のように隙間をあけて対向する凹状フレーム部83と、を有する。
【0039】
傾斜フレーム部82は、凹状フレーム部83の上方を覆うL字状のフレーム体である。凹状フレーム部83の上部には、傾斜フレーム部82が連結する連結部84が設けられ、傾斜フレーム部82は、この連結部84を介して凹状フレーム部83に支持されている。凹状フレーム部83は、L字状の第1フレーム体83aと、平板状の第2フレーム体83bと、を有する。第2フレーム体83bは、連結部84を有し、ボルトを介してハウジング2に固定されている。
【0040】
凹状フレーム部83は、突堤部80との隙間の大きさを調整する隙間調整手段85を有する。隙間調整手段85は、第1フレーム体83aに形成された長穴85aと、長穴85aを介して第1フレーム体83aを第2フレーム体83bに締結固定するボルト85bと、によって形成されている。長穴85aは、左右方向に延在しており、第1フレーム体83aは、左右方向における任意の位置で第2フレーム体83bに対して固定できる構成となっている。このように、凹状フレーム部83は、左右方向において突堤部80との隙間の大きさを調整することが可能とされている。
【0041】
気体供給手段72は、図4(a)に示すように、第1搬送室33の上部から下部に向かって気体を供給するものである。気体供給手段72は、ファン90と、フィルタ91と、を有する。フィルタ91は、第1搬送室33の天面33cに設けられている。フィルタ91は、例えば、HEPAフィルタやULPAフィルタ等である。ファン90は、フィルタ91を介して気体を供給するものであり、第1搬送室33にダウンフローを形成する。なお、ファン90は、第1搬送室33、第2搬送室34のそれぞれに個別に設けてもよいし、ダクトによって第1搬送室33と第2搬送室34を接続し、共通化してもよい。
【0042】
ところで、第1搬送室33は、第1レーンL1の洗浄ユニット31(31A乃至31B)と第1の連通孔39cを介して連通している。また、第1搬送室33は、第2レーンL2の洗浄ユニット31(31A乃至31B)と第2の連通孔39dを介して連通している。第1の連通孔39cにはシャッタ1cが設けられ、第2の連通孔39dにはシャッタ1dが設けられており、搬送ロボット35がアクセスするとき以外は閉じられている。また、各洗浄ユニット31は、図示しない排気装置に接続されており、シャッタ1c,1dが開いた場合、また、シャッタ1c,1dが閉じられていても微小な隙間を通って、気体が第1の連通孔39c乃至第2の連通孔39dから排出されるようになっている。
【0043】
ここで、排気口37は、気体供給手段72から供給された気体の、第1の連通孔39cから排出される流速と、第2の連通孔39dから排出される流速と、を略等しくする大きさを有している。これは、本願発明者らが鋭意実験を重ねた結果、第1の連通孔39c乃至第2の連通孔39dが同じ条件(シャッタ1c,1dの開閉条件)で、第1の連通孔39cから排出される流速よりも、第2の連通孔39dから排出される流速が小さいとき、第1搬送室33の底面33aに堆積したパーティクルの巻き上げが発生し易くなる、との見解を見出したことによる。したがって、本実施形態では、第1の連通孔39cから排出される流速と、第2の連通孔39dから排出される流速を、それぞれ流量計を用いて検出しつつ、それぞれの流速が略等しくなるように、隙間調整手段85を用いて隙間の大きさを調整している。
【0044】
搬送室内洗浄手段73は、第1搬送室33の内部を洗浄するものである。搬送室内洗浄手段73は、第1搬送室33の側壁面33bに向かって液体を噴射可能なノズル100を有する。ノズル100は、第1搬送室33の天面33cの付近に、各側壁面33bに沿って複数設けられている。ノズル100からは、純水などの液体がスプレー状に噴射される。ノズル100からのスプレーのタイミングは、搬送ロボット35が停止しているときであればいつでもよい。また、ノズル100は、気体供給手段72からのダウンフローを妨げない位置に設けることが好ましい。
【0045】
上記構成の洗浄部30によれば、図4(a)に示すように、第1搬送室33の下部に排気口37が設けられているため、搬送ロボット35が下降した時に圧縮される気体200を、第1搬送室33の下部から排出することができる。これにより、第1搬送室33の下部の圧力が、第1搬送室33の上部の圧力よりも高くなることが抑制され、第1搬送室33の側壁面33bと搬送ロボット35との隙間を通じた上昇気流の発生を抑制し、これにより、第1搬送室33の底面33a上に堆積したパーティクルの巻き上げを防止することができる。したがって、洗浄した基板Wにパーティクルが付着することが少なくなり、製品の歩留りを向上させることが可能となる。
【0046】
ところで、第1搬送室33の底面33aには、洗浄した基板Wなどから滴下した液体201が存在しており、第1搬送室33の下部から圧縮された気体200を排出するときに、液体201が一緒に排気口37から排出されてしまうことが懸念される。このため、洗浄部30は、圧縮された気体200に搬送される液体201を、第1搬送室33の下部に残留させる液体残留手段71を有する。液体残留手段71は、第1搬送室33の底面33aと排気口37との間に立設する凸状の突堤部80と、突堤部80と隙間をあけて対向する凹状の屋根部81と、を有する。この構成によれば、圧縮された気体200に搬送される液体201を排気口37の手前で堰き止め、突堤部80を迂回した気体200だけを排気口37から排出することができる。
【0047】
また、突堤部80を迂回させて排気口37に連通するラビリンス構造を採用することによって、第1搬送室33の外部から排気口37を介して第1搬送室33の内部にパーティクルが侵入し難くなる。また、気体供給手段72により、第1搬送室33の上部から下部に向かって絶えず気体を供給することによって、排気口37を介した外部パーティクルの侵入をより確実に抑制することができる。また、搬送室内洗浄手段73によって、定期的に第1搬送室33の側壁面33bを洗浄することによって、第1搬送室33の内部のクリーン度を高めることができる。
【0048】
ここで、液体残留手段71の凹状の屋根部81は、排気口37から第1搬送室33の底面33aに向かって下方に傾いた傾斜フレーム部82を有するため、屋根部81に液体201が留まることはない。したがって、図4(b)に示すように、搬送室内洗浄手段73によって、ノズル100から第1搬送室33の側壁面33bに向かって液体を噴射したときであっても、排水口38が設けられた第1搬送室33の底面33aに液体201を導くことができる。したがって、第1搬送室33の底面33aに堆積したパーティクルを液体201と共に排水口38から洗い流すことできるため、パーティクルの巻き上げの原因となるパーティクルの堆積を抑制することができる。
【0049】
このように、上述の本実施形態によれば、基板Wを洗浄する洗浄ユニット31を含む複数の処理ユニットと、当該複数の処理ユニットの間に設けられた第1搬送室33と、第1搬送室33の内部に、昇降可能に設けられた搬送ロボット35と、搬送ロボット35が下降した時に圧縮される気体200を、第1搬送室33の下部から排出する排気口37と、圧縮された気体200に搬送される液体201を、第1搬送室33の下部に残留させる液体残留手段71と、を有する、という構成を採用することによって、液体201の排出を抑制しつつ、搬送ロボット35の下降に伴うパーティクルの巻き上げを抑制することができる。
【0050】
以上、本発明の好ましい実施形態を記載し説明してきたが、これらは本発明の例示的なものであり、限定するものとして考慮されるべきではないことを理解すべきである。追加、省略、置換、およびその他の変更は、本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。従って、本発明は、前述の説明によって限定されていると見なされるべきではなく、特許請求の範囲によって制限されている。
【0051】
例えば、本発明の実施形態の一態様として、以下のような変形例を採用し得る。なお、以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。なお、図5図8に示す変形例では、排気口37が第1搬送室33の底面33aの左右2箇所に設けられた形態を例示する。
【0052】
図5は、一実施形態の変形例に係る洗浄部30Aを示す(a)縦断面模式図、(b)横断面模式図である。
図5(a)に示す洗浄部30Aの搬送室内洗浄手段73Aは、複数のノズル100を、第1搬送室33の上部中央に配置している。これら複数のノズル100は、図5(b)に示すように、四方の側壁面33bに対して一つずつ対向して配置されている。この構成によれば、ノズル100から側壁面33bまでの距離が大きくなるため、ノズル100一つ当たりのスプレー範囲(液体噴射範囲)が広くなり、ノズル100の設置数を低減できる。
【0053】
図6は、一実施形態の変形例に係る洗浄部30Bを示す(a)縦断面模式図、(b)横断面模式図である。
図6(a)に示す洗浄部30Bの搬送室内洗浄手段73Bは、複数のノズル100を、搬送ロボット35の動きや気体供給手段72のダウンフローを妨げないように、第1搬送室33の側壁面33bに沿って配置している。これら複数のノズル100は、図6(b)に示すように、四方の側壁面33bに対して平面視で斜めに液体を噴射することにより、ノズル100一つ当たりのスプレー範囲(液体噴射範囲)を広く確保している。
【0054】
図7は、一実施形態の変形例に係る洗浄部30Cを示す(a)縦断面模式図、(b)横断面模式図である。
図7(a)に示す洗浄部30Cの搬送室内洗浄手段73Cは、ノズル移動装置101を有している。ノズル移動装置101は、所定軸回りにノズル100をスイングさせる駆動部を有し、ノズル100を第1搬送室33の側壁面33bに向ける搬送室内洗浄位置(図7において二点鎖線で示す(図6と同じ位置))と、ノズル100を搬送ロボット35に向ける搬送ロボット洗浄位置(図7において実線で示す)と、の間で移動させる構成となっている。この構成によれば、第1搬送室33の側壁面33bだけでなく、搬送ロボット35も洗浄することができるため、第1搬送室33のクリーン度をより高めることができる。
【0055】
図8は、一実施形態の変形例に係る洗浄部30Dを示す(a)縦断面模式図、(b)横断面模式図である。
図8(a)に示す洗浄部30Dの搬送室内洗浄手段73Dは、第1搬送室33の側壁面33bに沿って配置された散水管102を有する。散水管102には、図8(b)に示すように、その長手方向に間隔をあけて複数の噴出口102aが形成されている。この構成によれば、一本の散水管102から広範囲に液体を噴出することができる。なお、この変形例では、圧力損失の観点から複数の散水管102を四方の側壁面33bに対して一つずつ対向して配置しているが、それらが一本に略環状に繋がっていてもよい。
【0056】
また、例えば、上記実施形態では、本発明の洗浄装置を、基板処理装置1の洗浄部30に適用した構成を例示したが、例えば、本発明は、基板の洗浄に使用される洗浄装置単体であってよく、また、CMP装置以外の装置(例えば、裏面研磨装置、ベベル研磨装置、エッチング装置、あるいはめっき装置)の洗浄部にも適用することができる。
【0057】
また、例えば、上記実施形態では、シリコンウェハ等の基板Wの表面を、研磨液を供給しながら平坦に研磨する化学機械研磨(CMP)装置を例示したが、ダイヤモンドからなる砥粒をレジンボンドといった接着剤で固着して形成した研削砥石を高速回転させながら、基板Wの裏面に押圧せしめることによって基板Wの裏面の研削を行う研削装置にも、研削および研磨加工が施された基板Wを洗浄する装置として、本発明の洗浄装置を適用することができる。
【符号の説明】
【0058】
1…基板処理装置、30…洗浄部(洗浄装置)、31…洗浄ユニット(処理ユニット)、32…乾燥ユニット(処理ユニット)、33…第1搬送室(搬送室)、33a…底面、33b…側壁面、34…第2搬送室(搬送室)、35…搬送ロボット、36…搬送ロボット、37…排気口、38…排水口、39c…第1の連通孔、39d…第2の連通孔、71…液体残留手段、72…気体供給手段、73…搬送室内洗浄手段、80…突堤部、81…屋根部、85…隙間調整手段、100…ノズル、101…ノズル移動装置、200…気体、201…液体、W…基板(処理対象物)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8