特許第6820866号(P6820866)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6820866
(24)【登録日】2021年1月7日
(45)【発行日】2021年1月27日
(54)【発明の名称】リフレクタを有する処理チャンバ
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/205 20060101AFI20210114BHJP
   C23C 16/46 20060101ALI20210114BHJP
【FI】
   H01L21/205
   C23C16/46
【請求項の数】15
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-561796(P2017-561796)
(86)(22)【出願日】2016年5月5日
(65)【公表番号】特表2018-517299(P2018-517299A)
(43)【公表日】2018年6月28日
(86)【国際出願番号】US2016030970
(87)【国際公開番号】WO2016195905
(87)【国際公開日】20161208
【審査請求日】2019年4月9日
(31)【優先権主張番号】62/168,670
(32)【優先日】2015年5月29日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ラウ, シュー−クワン
(72)【発明者】
【氏名】クマール, スラジット
(72)【発明者】
【氏名】シャー, カルティーク
(72)【発明者】
【氏名】サミール, メフメト トゥールル
【審査官】 長谷川 直也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−058627(JP,A)
【文献】 特開2000−138170(JP,A)
【文献】 特開平04−255214(JP,A)
【文献】 特開2014−192364(JP,A)
【文献】 特開2014−179466(JP,A)
【文献】 特開2014−179582(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/205、21/26−21/268、21/31、
21/365、21/469、21/67−21/683、
21/86、
C23C 16/00−16/56、
C30B 1/00−35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板を処理するためのリフレクタであって、
外側エッジと、内側エッジと、複数の第1の面及び複数の第2の面を含む底部側とを有する環状本体を備え、
各第1の面と各第2の面は、前記環状本体周囲で異なる角位置に位置づけされ、
各第1の面は、1.50インチから2.20インチの曲率半径を有する曲面であり、
曲面である各第1の面と、各第2の面とは、前記内側エッジまで延在しており、
前記複数の第1の面は、第1の面のペアを8ペア含み、第1の面の各ペアは、1つのエッジを共有する2つの第1の面からなり、
前記複数の第2の面は、第1の面の前記8ペアのうちの第1のペアと境界を接する第1のエッジと、第1の面の前記8ペアのうちの第2のペアと境界を接する第2のエッジとを有する第2の面を、少なくとも1つ含み、
前記複数の第1の面は、前記複数の第2の面のうちの2つと境界を接する第1の面を、少なくとも1つ含む、リフレクタ。
【請求項2】
前記曲率半径が、2.02インチから2.10インチである、請求項1に記載のリフレクタ。
【請求項3】
前記底部側は、20個の第1の面と12個の第2の面とを含む、請求項1または2に記載のリフレクタ。
【請求項4】
前記第1の面は金でできている、請求項1から3のいずれか一項に記載のリフレクタ。
【請求項5】
各第1の面は、前記リフレクタの前記外側エッジから前記内側エッジへ向かう方向に延在する円筒形状を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載のリフレクタ。
【請求項6】
各第1の面は、1.50インチから2.20インチの前記曲率半径の範囲内において、前記外側エッジから前記内側エッジへ向かう方向に前記曲率半径が縮小する円錐台形状を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載のリフレクタ。
【請求項7】
前記複数の第1の面と前記複数の第2の面は円形アレイに配置され、各第2の面は、前記円形アレイ内の2つの第1の面に隣接して2つの第1の面の間に配置されている、請求項1から6のいずれか一項に記載のリフレクタ。
【請求項8】
各第2の面が平面である、請求項1から7のいずれか一項に記載のリフレクタ。
【請求項9】
半導体基板を処理するためのリフレクタであって、
外側エッジと、内側エッジと、20個の第1の面及び12個の第2の面を含む底部側とを有する環状本体を備え、
各第1の面と各第2の面は、前記環状本体周囲で異なる角位置に、円形アレイをなすように位置づけされ、
前記20個の第1の面は、8ペアの第1の面のペアで配置され、第1の面の各ペアは、互いに隣接する2つの第1の面からなり、前記20個の第1の面の残りの4つの第1の面は、前記12個の第2の面のうちの2つと境界を接しており、
各第2の面が平面であり、
各第1の面は、2.02インチから2.10インチの曲率半径を有する曲面であり、
各第2の面は、2つの第1の面に隣接して2つの第1の面の間に配置されており、
前記12個の第2の面は、第1の面の前記8ペアのうちの第1のペアと境界を接する第1のエッジと、第1の面の前記8ペアのうちの第2のペアと境界を接する第2のエッジとを有する第2の面を、少なくとも1つ含み、
各第1の面と、各第2の面とは、前記内側エッジまで延在しており、前記内側エッジは、前記環状本体の内側において切れ目のない円を形成している
リフレクタ。
【請求項10】
処理チャンバであって、
側壁と、
基板支持体と、
前記基板支持体の上に配置されたリフレクタであって、外側エッジと、内側エッジと、複数の第1の面及び複数の第2の面を含む底部側とを有する環状本体を備えるリフレクタとを備え、
各第1の面と各第2の面は、前記環状本体周囲で異なる角位置に位置づけされ、
各第1の面は、1.50インチから2.20インチの曲率半径を有する曲面であり、
曲面である各第1の面と、各第2の面とは、前記内側エッジまで延在しており、
前記複数の第1の面は、第1の面のペアを8ペア含み、第1の面の各ペアは、1つのエッジを共有する2つの第1の面からなり、
前記複数の第2の面は、第1の面の前記8ペアのうちの第1のペアと境界を接する第1のエッジと、第1の面の前記8ペアのうちの第2のペアと境界を接する第2のエッジとを有する第2の面を、少なくとも1つ含み、
前記複数の第1の面は、前記複数の第2の面のうちの2つと境界を接する第1の面を、少なくとも1つ含む、処理チャンバ。
【請求項11】
前記曲率半径は2.02インチから2.10インチである、請求項10に記載の処理チャンバ。
【請求項12】
前記リフレクタの前記底部側は、20個の第1の面と12個の第2の面とを含む、請求項10または11に記載の処理チャンバ。
【請求項13】
各第1の面と前記基板支持体との間にランプが配置されている、請求項10から12のいずれか一項に記載の処理チャンバ。
【請求項14】
前記リフレクタは更に、前記環状本体の前記底部側の上及び外側に配置された外側リムを備える、請求項10から13のいずれか一項に記載の処理チャンバ。
【請求項15】
前記リフレクタの前記複数の第1の面と前記複数の第2の面は円形アレイに配置され、各第2の面は、2つの第1の面に隣接して2つの第1の面の間に配置されている、請求項10から14のいずれか一項に記載の処理チャンバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本書に記載された実施形態は、概して、半導体処理チャンバに関する。より具体的には、本開示の実施形態は、一又は複数のリフレクタを有する半導体処理チャンバに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]集積回路の製造では、半導体基板上に様々な材料の膜を堆積させるための堆積プロセスが使用される。これらの堆積プロセスは、閉鎖型処理チャンバで行われうる。エピタキシは、基板の表面上に超高純度の薄層を成長させる堆積プロセスであって、超高純度層の材料は典型的にはシリコンやゲルマニウムである。基板表面全体にわたって均一の厚さで基板上にエピタキシャル層を形成することは、困難でありうる。例えば、エピタキシャル層には、未知の原因で厚さが低下した、あるいは増加した部分がしばしば存在する。これらの厚さの変動により、エピタキシャル層の品質が低下し、生産コストが上がりうる。したがって、基板表面全体で均一の厚さを有するエピタキシャル層を生じさせる、改善された処理チャンバが必要である。
【発明の概要】
【0003】
[0003]本書に開示する実施形態は概して、半導体処理チャンバで使用されるリフレクタに関する。一実施形態では、半導体基板を処理するためのリフレクタが提供されている。リフレクタは、外側エッジと、内側エッジと、底部側とを有する環状本体を含む。底部側は、複数の第1の面と複数の第2の面とを含む。各第1の面と各第2の面は、環状本体周囲で異なる角位置に位置づけされている。各第1の面は、約1.50インチから約2.20インチの曲率半径を有する曲面である。
【0004】
[0004]別の実施形態では、半導体基板を処理するためのリフレクタが提供されている。リフレクタは、外側エッジと、内側エッジと、底部側とを有する環状本体を含む。底部側は、20個の第1の面と12個の第2の面とを含む。各第1の面と各第2の面は、環状本体周囲で異なる角位置に位置づけされている。各第1の面は、約2.02インチから約2.10インチの曲率半径を有する曲面である。各第2の面は、2つの第1の面に隣接して2つの第1の面の間に配置されている。
【0005】
[0005]別の実施形態では、側壁と、基板支持体と、基板支持体の上に配置された第1のリフレクタとを含む処理チャンバが提供されている。第1のリフレクタは、外側エッジと、内側エッジと、複数の第1の面及び複数の第2の面を含む底部側とを有する環状本体を含む。各第1の面と各第2の面は、環状本体周囲で異なる角位置に位置づけされている。各第1の面は、約1.50インチから約2.20インチの曲率半径を有する曲面である。
【0006】
[0006]本開示の上述の特徴を詳細に理解することができるように、上記で簡単に要約された本開示のより具体的な説明は、実施形態を参照することによって、得ることができる。そのうちの幾つかの実施形態は添付の図面で例示されている。しかし、本開示は他の等しく有効な実施形態も許容しうることから、付随する図面はこの開示の典型的な実施形態のみを例示しており、したがって、本開示の範囲を限定すると見なすべきではないことに、留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示の一実施形態に係る処理チャンバの側面断面図である。
図2A】本開示の一実施形態に係る図1の処理チャンバで使用されるリフレクタの底面斜視図である。
図2B】本開示の一実施形態に係る図2Aのリフレクタの部分側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[0010]理解を容易にするために、可能な場合には、図に共通する同一の要素を指し示すのに同一の参照番号を使用した。1つの実施形態で開示する要素は、具体的な記述がなくとも、他の実施形態で有益に利用できることが企図されている。
【0009】
[0011]本書に記載される実施形態は、概して、半導体処理チャンバに関する。より具体的には、本開示の実施形態は、一又は複数のリフレクタを有する半導体処理チャンバに関する。
【0010】
[0012]この開示において、「上部」、「底部」、「側面」、「上」、「下」、「アップ」、「ダウン」、「上方」、「下方」、「水平」、「垂直」等の語は絶対方向を指すものではない。代わりに、これらの語は、チャンバの基準平面、例えばチャンバの半導体処理面に平行する平面に対する方向を指すものである。
【0011】
[0013]図1は、本開示の一実施形態に係る処理チャンバ100の側面断面図である。処理チャンバ100を使用して、基板50上にエピタキシャル膜を堆積させることができる。処理チャンバ100は、低圧で、又は大気圧近辺で動作しうる。処理チャンバ100は、一又は複数の側壁102と、底部103と、側壁102上に配置された上部104とを有するチャンバ本体101を含む。
【0012】
[0014]処理チャンバ100は更に、処理中に基板50を支持するために、チャンバ本体101に配置された基板支持体110を含む。基板支持体110上の基板50は、基板支持体110上下に配置されたランプ150によって加熱されうる。ランプ150は例えば、タングステンフィラメントランプであってよい。基板支持体110の下のランプ150は、基板支持体110の下に配置された下方ドーム120を介して例えば赤外線放射等の放射線を当てて、基板50及び/又は基板支持体110を加熱しうる。下方ドーム120は、例えば石英等の透明な材料でできていてよい。ある実施形態では、環状の基板支持体110が用いられうる。環状の基板支持体を使用して、基板50の底部がランプ150からの熱に直接さらされるように、基板50のエッジ周囲で基板50を支持することができる。他の実施形態では、基板支持体110は、処理中に基板50の温度均一性を高める、加熱サセプタである。基板支持体110の下のランプ150は、下方外側リフレクタ130内に、又は下方外側リフレクタ130に隣接して、また下方内側リフレクタ132内に、又は下方内側リフレクタ132に隣接して設置されうる。下方外側リフレクタ130は、下方内側リフレクタ132を囲んでいてよい。下方外側リフレクタ130と下方内側リフレクタ132は、アルミニウムで形成され、金等の反射材料でメッキされていてよい。例えばパイロメータ等の下方温度センサ191を下方内側リフレクタ132内に設置して、基板支持体110、又は基板50の背面の温度を検出しうる。
【0013】
[0015]基板支持体110の上のランプ150は、基板支持体110の上に配置された上方ドーム122を介して、例えば赤外線放射等の放射線を当てることができる。上方ドーム122は、例えば石英等の透明な材料でできていてよい。基板支持体110の上のランプ150は、上方内側リフレクタ200(第1のリフレクタ)内に又は隣接して、また上方外側リフレクタ140(第2のリフレクタ)内に又は隣接して設置されうる。上方外側リフレクタ140は、上方内側リフレクタ200を囲んでいてよい。上方外側リフレクタ140と上方内側リフレクタ200はアルミニウムから形成され、金等の反射材料でメッキされていてよい。パイロメータ等の上方温度センサ192を上方内側リフレクタ200内に又は隣接して設置して、処理中の基板50の温度を検出することができる。図1では、同じランプ150がリフレクタ130、132、140、200内に設置されているところを示したが、これらリフレクタ130、132、140、200の各リフレクタ内に、又は隣接して異なる種類及び/又はサイズのランプを設置することが可能である。更に、異なる種類又はサイズのランプを、リフレクタのうちの1つのリフレクタ内に又は隣接して設置することが可能である。
【0014】
[0016]処理チャンバ100は、エピタキシャル堆積において使用される処理ガスを供給しうる一または複数の処理ガス源170に連結されていてよい。処理チャンバ100は更に、例えば真空ポンプ等の排気装置180に連結されうる。ある実施形態では、処理ガスは、処理チャンバ100の片側(例えば図1の左側)に供給され得、処理チャンバの反対側(例えば図1の右側)から排気され得、これにより基板50の上に処理ガスの直交流ができる。処理チャンバ100はまた、パージガス源172にも連結されうる。
【0015】
[0017]図2Aは、本開示の一実施形態に係る図1の上方内側リフレクタ200の底面図である。図2Bは、本開示の一実施形態に係る図2Aの上方内側リフレクタ200の部分側面断面図である。上方内側リフレクタ200は、外側エッジ202、内側エッジ203、及び底部側204を有する環状本体201を含む(図2B参照)。上方内側リフレクタ200は更に、環状本体201の底部側204の上及び外側に配置された外側リム205を含む。ある実施形態では、設置中に外側リム205を使用して上方内側リフレクタ200を留めることができる。底部側204は、複数の第1の反射面210(第1の面)及び複数の第2の反射面220(第2の面)を含む。第1の反射面210及び第2の反射面220は、処理チャンバ100内のランプ150から放射線を反射させるために、例えば金等の高反射性の材料でできていてよい。第2の反射面220は、第2の反射面220を第1の反射面210から更に区別するために、斜線が引かれている。各第1の反射面210と各第2の反射面220は、環状本体201周囲で異なる角位置に位置づけされている。ある実施形態では、上方内側リフレクタ200は、約16個から約24個の第1の反射面210、例えば約20個の第1の反射面210を含む。図2Aには、20個の第1の反射面210が描かれている(21020参照)。ある実施形態では、上方内側リフレクタ200は、約8個から16個の第2の反射面220、例えば約12個の第2の反射面220を含む。図2Aには、12個の第2の反射面220が描かれている(22012参照)。
【0016】
[0018]図2Bの部分側面断面図は、図2Aの上部中央にある反射面2201、2101、及び2202の図である。第1の反射面210に対するランプ150の位置を示すために、図2Bにはランプ150も含まれている。ランプ150は、処理チャンバ100内の第1の反射面210の下(すなわち、第1の反射面210と基板支持体110との間)に配置されている。ある実施形態では、ランプ150は、第2の反射面220と基板支持体110との間には配置されない。例えば、ランプ150が第1の反射面210の下にのみ配置されている場合、20個のランプ150は、20個の第1の反射面210を含む上方内側リフレクタ200の下に配置される。
【0017】
[0019]複数の第1の反射面210と複数の第2の反射面220は、円形アレイの環状本体201周囲に配置されうる。第1の反射面210のうちの1つは、円形アレイの各第2の反射面220の1つ前の位置に、そして1つ後の位置に配置される。円形アレイは、2以上の第1の反射面が列をなして配置されている一または複数のインスタンスを含みうる。例えば、上方内側リフレクタ200の円形アレイは、列をなす2つの第1の反射面210の8つのインスタンスを含む。更に、円形アレイは、第2の反射面220のうちの1つが、第1の反射面210のうちの1つの1つ前の位置及び1つ後の位置に配置されている4つのインスタンスを含む。
【0018】
[0020]各第1の反射面210は、約1.50インチから約2.20インチ、例えば約2.02インチから約2.10インチ等、例えば約2.06インチの曲率半径212を有する曲面である。一方で、各第2の反射面220はほぼ平面である。ある実施形態では、各第1の反射面210は、リフレクタ200の外側エッジ202から内側エッジ203へ向かう方向に延在する円筒形状を有する。他の実施形態では、各第1の反射面は、リフレクタ200の外側エッジ202から内側エッジ203へ向かう方向に延在する円錐台形状を有する。円錐台形状を使用した実施形態では、曲率半径は、リフレクタの外側エッジ202から内側エッジ203へ向かう方向に縮小しうる。
【0019】
[0021]本願の発明者らは、図1に示す構成要素を含む処理チャンバ内で300mm基板に形成されたエピタキシャル層の厚さの不均一性を観察した。これら不均一性は、基板の一又は複数の半径位置で発生した。不均一な厚さを有するエピタキシャル層により、製品の品質が低下し、不均一性が大きい場合は廃棄につながりうる。幾つかの処理チャンバ間の幾つかの差を見直したときに、発明者らは幾つかのチャンバが異なる上方内側リフレクタを含んでいたことに気が付いた。これらの処理チャンバの上方内側リフレクタは、上述した第1の反射面210に対応する、異なる第1の反射面を含んでいた。発明者らは、これら第1の反射面の半径が変化したときに、厚さの不均一性の度合いが変化したことに気が付いた。以前は、処理チャンバの上方内側リフレクタの反射面の半径を変化させることによって、結果的にその処理チャンバ内で形成されたエピタキシャル層の厚さの不均一性をなくすことができることは、認識されていなかった。
【0020】
[0022]第1の反射面を画定する半径を変化させることによって、厚さの不均一性をなくすことができることを発見した後に、発明者らは、例えば約2.02インチから約2.10インチの半径、例えば約2.06インチの半径等の約1.50インチから約2.20インチの第1の反射面の曲面を画定する半径が、300mm基板を処理するのに使われるチャンバ内で形成されたエピタキシャル層の厚さの不均一性をなくすのに最善の結果をもたらすと判断した。この厚さの不均一性をなくすことで、製品の品質が向上し、廃棄物が削減されうる。
【0021】
[0023]以上の記述は本開示の実施形態を対象としているが、本開示の基本的な範囲から逸脱することなく本開示の他の実施形態及び更なる実施形態が考案されてよく、本開示の範囲は、下記の特許請求の範囲によって決定される。
図1
図2A
図2B