【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の供給液体製造装置は、第1原料と第2原料を混合して混合液体を生成する混合部と、前記混合部に供給される前記第1原料の流量を変更するポンプ部と、前記混合部により生成された前記混合液体を、ユースポイントに供給される供給液体と、排気口から排出される排出気体とに気液分離する気液分離タンク部と、前記排出気体の排出量を定めるように開度を調整するバルブと、前記気液分離タンク部から前記ユースポイントに供給される前記供給液体の流量を測定する流量測定部と、前記流量測定部で測定した前記供給液体の流量値を受信し、受信した流量値に応じて前記ポンプ部を制御する制御信号を生成し、当該制御信号をポンプ部に送信してポンプを制御することにより、前記混合部に供給する前記第1原料の流量を調整する流量制御部と、を備える。
【0011】
この構成によれば、ユースポイントに供給される液体(供給液体)の流量を、気液分離をした後に測定するので、第1原料と第2原料を混合することにより発生する気体(排出気体)の気泡の影響を実質的に受けることなく、供給液体の流量を正確に測定することができる。そして、流量測定部で測定した前記供給液体の流量値を受信し、受信した流量値に応じて前記ポンプ部を制御する制御信号を生成し、当該制御信号をポンプ部に送信してポンプを制御することにより、このように測定した供給液体の流量に応じて第1の原料の流量が調整されるので、ユースポイントで必要とされる分だけ供給液体(例えばオゾン水など)を製造することができる。
【0012】
また、本発明の供給液体製造装置は、前記混合部に供給される前記第1原料の流量を測定する第2の流量測定部を備え、前記第2の流量測定部にて測定した前記第1原料の流量が前記流量測定部で測定した前記供給液体の流量と一致させるようなフィードバック制御を前記流量制御部にて行ってもよい。
【0013】
この構成によれば、第1原料の流量をモニタリングしており、所望の流量からずれてきたときに流量を補正させるために、ポンプのフィードバック制御を行うことができる。
【0014】
また、本発明の供給液体製造装置は、前記第2原料の流量を定める流量コントローラを備え、前記第2の流量測定部にて測定した前記第1原料の流量に応じて、前記流量コントローラにて第2原料の生成量を調整してもよい。
【0015】
この構成によれば、目標の濃度の供給液体が得られるように、第1原料と第2原料の流量の関係を予め求めておき、第1原料の流量に応じて第2原料を流すことができる。
【0016】
本発明の供給液体製造装置は、第1原料と第2原料を混合して混合液体を生成する混合部と、前記混合部に供給される前記第1原料を昇圧する昇圧ポンプ部と、前記混合部により生成された前記混合液体を、ユースポイントに供給される供給液体と、排気口から排出される排出気体とに気液分離する気液分離タンク部と、前記気液分離タンク部から前記ユースポイントに供給される前記供給液体の流量を測定する流量測定部と、前記流量測定部で測定した前記供給液体の流量に応じて、前記昇圧ポンプ部を制御して、前記混合部に昇圧して供給する前記第1原料の圧力を調整する昇圧制御部と、前記気液分離タンク部内の液体量を一定に保つように、前記排出気体の排気圧力を制御する排気圧力制御部と、を備えている。
【0017】
この構成によれば、ユースポイントに供給される液体(供給液体)の流量を、気液分離をした後に測定するので、第1原料と第2原料を混合することにより発生する気体(排出気体)の気泡の影響を実質的に受けることなく、供給液体の流量を正確に測定することができる。そして、このように測定した供給液体の流量に応じて第1の原料(混合部に昇圧して供給される)の圧力が調整されるとともに、排出気体の排気圧力が制御されて気液分離タンク部内の液体量が一定に保たれる。これにより、ユースポイントで必要とされる分だけ供給液体(例えばオゾン水など)を製造することができる。
【0018】
また、本発明の供給液体製造装置は、前記気液分離タンク部内の液体量を一定に調整するための液体量調整部を備えてもよい。
【0019】
この構成によれば、気液分離タンク部内の液体量を一定に保つことが可能になり、ユースポイントで必要とされる分だけ供給液体(例えばオゾン水など)を製造することができる。
【0020】
また、本発明の供給液体製造装置では、前記液体量調整部は、前記気液分離タンク部内の液体量を測定する液体量測定部を含んでもよい。
【0021】
この構成によれば、液体量測定部で気液分離タンク部内の液体量を測定して、気液分離タンク部内の液体量を一定に保つことが可能になり、ユースポイントで必要とされる分だけ供給液体(例えばオゾン水など)を製造することができる。
【0022】
また、本発明の供給液体製造装置では、前記液体量調整部は、前記流量測定部と、前記混合部に供給される液体の流量を測定する第2の流量測定部とを含んでもよい。
【0023】
この構成によれば、混合部に供給される液体の流量を測定するとともに、気液分離タンク部から排出される(ユースポイントに供給される)液体の流量を測定して、混合部に供給される液体の流量と気液分離タンクから排出される液体の流量を同じにすることにより、気液分離タンク部内の液体量を一定に保つことが可能になり、ユースポイントで必要とされる分だけ供給液体(例えばオゾン水など)を製造することができる。
【0024】
また、本発明の供給液体製造装置では、前記第1原料は水であり、前記第2原料はオゾンガスまたはケミカル原料であってもよい。
【0025】
この構成によれば、混合部で水とオゾンガスを混合してオゾン水を製造することができる。または、混合部で水とケミカル原料(例えばアンモニアなど)を混合してケミカル水(例えばアンモニア水など)を製造することができる。この場合、昇圧ポンプ部が混合部の前段(混合部より上流側)に配置されているので、昇圧ポンプ部には水しか通されない。したがって、昇圧ポンプ部が混合部の後段に設けられる場合に比べて、昇圧ポンプ部の寿命が長くなる。
【0026】
本発明の供給液体製造方法は、第1原料を昇圧ポンプ部で昇圧して混合部に供給するステップと、前記第1原料と第2原料を前記混合部で混合して混合液体を生成するステップと、前記混合部により生成された前記混合液体を、ユースポイントに供給される供給液体と、排気口から排出される排出気体とに気液分離タンク部で気液分離するステップと、前記気液分離タンク部から前記ユースポイントに供給される前記供給液体の流量を測定するステップと、測定した前記供給液体の流量に応じて、前記昇圧ポンプ部を制御して、前記混合部に昇圧して供給する前記第1原料の圧力を調整するステップと、前記気液分離タンク部内の液体量を一定に保つように、前記排出気体の排気圧力を制御するステップと、を含んでいる。
【0027】
この製造方法によっても、ユースポイントに供給される液体(供給液体)の流量を、気液分離をした後に測定するので、第1原料と第2原料を混合することにより発生する気体(排出気体)の気泡の影響を受けることなく、供給液体の流量を正確に測定することができる。そして、このように測定した供給液体の流量に応じて第1の原料(混合部に昇圧して供給される)の圧力(ないし流量)が調整されるとともに、排出気体の排気圧力が制御されて気液分離タンク部内の液体量(ないし圧力)が一定に保たれる。これにより、ユースポイントで必要とされる分だけ供給液体(例えばオゾン水など)を製造することができる。
【0028】
本発明の供給液体製造装置は、第1原料と第2原料を混合して混合液体を生成する混合部と、前記混合部に供給される前記第1原料の流量を変更するポンプ部と、前記混合部により生成された前記混合液体を、ユースポイントに供給される供給液体と、排気口から排出される排出気体とに気液分離する気液分離タンク部と、前記気液分離タンク部から前記ユースポイントに供給される前記供給液体の流量を測定する第1流量測定部と、前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を調整する排気バルブと、前記ユースポイントに供給される前記供給液体の流量を一定流量に保つように、前記流量測定部で測定した前記供給液体の流量に応じて、前記排気バルブを制御して前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を調整する排気制御部と、を備え、前記排気制御部は、前記第1流量測定部で測定した前記供給液体の流量が前記一定流量に対して増加した場合には前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を増加させ、前記第1流量測定部で測定した前記供給液体の流量が前記一定流量に対して減少した場合には前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を減少させる。
【0029】
この構成によれば、ユースポイントに供給される供給液体の流量が目標となる一定流量に対して増加した場合、すなわち、第1流量測定部で測定される供給液体の流量が目標となる一定流量に対して増加した場合には、排気口から排出される排出気体の排出量を増加させて、気液分離タンク部内の圧力を下げることにより、ユースポイントに供給する供給液体の流量を減少させる。一方、ユースポイントに供給される供給液体の流量が目標となる一定流量に対して減少した場合、すなわち、第1流量測定部で測定される供給液体の流量が目標となる一定流量に対して減少した場合には、排気口から排出される排出気体の排出量を減少させて、気液分離タンク部内の圧力を上げることにより、ユースポイントに供給する供給液体の流量を増加させる。このようにして、ユースポイントに供給される供給液体の流量を一定に保つことができる。
【0030】
また、本発明の供給液体製造装置は、前記第1流量測定部で測定した前記供給液体の流量に応じて、前記ポンプ部を制御して前記混合部に供給する前記第1原料の流量を調整する流量制御部、を備え、前記流量制御部は、前記第1流量測定部で測定した前記供給液体の流量と前記混合部に供給する前記第1原料の流量が同じになるように制御してよい。
【0031】
この構成によれば、第1流量測定部で測定した供給液体の流量と混合部に供給する第1原料の流量が同じになるように、混合部に供給する第1原料の流量を調整するので、気液分離タンク部内の液体量を一定に保つことができる。
【0032】
また、本発明の供給液体製造装置は、前記混合部に供給する前記第1原料の流量を測定する第2流量測定部を備えてよい。
【0033】
この構成によれば、第2流量測定部で測定された流量が前記第1流量測定部で測定された流量と同じになるように、前記混合部に供給する前記第1原料の流量を調整することができる。
【0034】
また、本発明の供給液体製造装置は、前記気液分離タンク部内の液体量を検知する液体量測定部を有し、前記昇圧制御部は、前記液体量測定部で測定した前記気液分離タンク部内の液体量が所定の液体量に対して増加した場合には前記混合部に供給する前記第1原料の流量を少なくし、前記液体量測定部で測定した前記気液分離タンク部内の液体量が所定の液体量に対して減少した場合には前記混合部に供給する前記第1原料の流量を増やしてよい。
【0035】
この構成によれば、前記混合部に供給する前記第1原料の流量を測定しなくても、気液分離タンク部内の液体量を検知することで、気液分離タンク部内の液体量を一定に保つように前記混合部に供給する前記第1原料の流量を調整することができる。
【0036】
本発明の供給液体製造方法は、第1原料と第2原料を混合部で混合して混合液体を生成するステップと、前記混合部で生成された前記混合液体を、ユースポイントに供給される供給液体と、排気口から排出される排出気体とに気液分離タンク部で気液分離するステップと、前記気液分離タンク部から前記ユースポイントに供給される前記供給液体の流量を第1流量測定部で測定するステップと、前記ユースポイントに供給される前記供給液体の流量を一定流量に保つように、前記第1流量測定部で測定した前記供給液体の流量に応じて、前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を排気バルブで調整するステップと、を含み、前記排出気体の排出量を調整するステップでは、前記第1流量測定部で測定した前記供給液体の流量が前記一定流量に対して増加した場合には前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を増加させ、前記流量測定部で測定した前記供給液体の流量が前記一定流量に対して減少した場合には前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を減少させる。
【0037】
この製造方法によっても、ユースポイントに供給される供給液体の流量が目標となる一定流量に対して増加した場合、すなわち、流量測定部で測定される供給液体の流量が目標となる一定流量に対して増加した場合には、排気口から排出される排出気体の排出量を増加させて、気液分離タンク部内の圧力を下げることにより、ユースポイントに供給する供給液体の流量を減少させる。一方、ユースポイントに供給される供給液体の流量が目標となる一定流量に対して減少した場合、すなわち、流量測定部で測定される供給液体の流量が目標となる一定流量に対して減少した場合には、排気口から排出される排出気体の排出量を減少させて、気液分離タンク部内の圧力を上げることにより、ユースポイントに供給する供給液体の流量を増加させる。このようにして、ユースポイントに供給される供給液体の流量を一定に保つことができる。
【0038】
本発明の供給液体製造装置は、第1原料と第2原料を混合して混合液体を生成する混合部と、前記混合部に供給される前記第1原料の流量を変更するポンプ部と、前記混合部により生成された前記混合液体を、ユースポイントに供給される供給液体と、排気口から排出される排出気体とに気液分離する気液分離タンク部と、前記気液分離タンク部から前記ユースポイントに供給される前記供給液体の圧力を測定する圧力測定部と、前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を調整する排気バルブと、前記ユースポイントに供給される前記供給液体の圧力を一定圧力に保つように、前記圧力測定部で測定した前記供給液体の圧力に応じて、前記排気バルブを制御して前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を調整する排気制御部と、を備え、前記排気制御部は、前記圧力測定部で測定した前記供給液体の圧力が前記一定圧力に対して増加した場合には前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を増加させ、前記圧力測定部で測定した前記供給液体の圧力が前記一定圧力に対して減少した場合には前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を減少させる。
【0039】
この構成によれば、ユースポイントに供給される供給液体の圧力が増加した場合、すなわち、圧力測定部で測定される供給液体の圧力が増加した場合には、排気口から排出される排出気体の排出量を増加させて、気液分離タンク部内の圧力を下げることにより、ユースポイントに供給する供給液体の圧力を減少させる。一方、ユースポイントに供給される供給液体の圧力が減少した場合、すなわち、圧力測定部で測定される供給液体の圧力が減少した場合には、排気口から排出される排出気体の排出量を減少させて、気液分離タンク部内の圧力を上げることにより、ユースポイントに供給する供給液体の圧力を増加させる。このようにして、ユースポイントに供給される供給液体の圧力を一定に保つことができる。
【0040】
また、本発明の供給液体製造装置は、前記気液分離タンク部から前記ユースポイントに供給される前記供給液体の流量を測定する第1流量測定部と、前記第1流量測定部で測定した前記供給液体の流量に応じて、前記ポンプ部を制御して前記混合部に供給する前記第1原料の流量を調整する流量制御部と、を備え、前記流量制御部は、前記第1流量測定部で測定した前記供給液体の流量と前記混合部に供給する前記第1原料の流量が同じになるように制御してよい。
【0041】
この構成によれば、第1流量測定部で測定した供給液体の流量と混合部に供給する第1原料の流量が同じになるように、混合部に供給する第1原料の流量を調整するので、気液分離タンク部内の液体量を一定に保つことができる。
【0042】
また、本発明の供給液体製造装置は、前記混合部に供給する前記第1原料の流量を測定する第2流量測定部を備えてよい。
【0043】
この構成によれば、第2流量測定部で測定された流量が前記第1流量測定部で測定された流量と同じになるように、前記混合部に供給する前記第1原料の流量を調整することができる。
【0044】
また、本発明の供給液体製造装置は、前記気液分離タンク部内の液体量を検知する液体量測定部を有し、前記流量制御部は、前記液体量測定部で測定した前記気液分離タンク部内の液体量が所定の液体量に対して増加した場合には前記混合部に供給する前記第1原料の流量を少なくし、前記液体量測定部で測定した前記気液分離タンク部内の液体量が所定の液体量に対して減少した場合には前記混合部に供給する前記第1原料の流量を増やしてもよい。
【0045】
この構成によれば、前記混合部に供給する前記第1原料の流量を測定しなくても、気液分離タンク部内の液体量を検知することで、気液分離タンク部内の液体量を一定に保つように前記混合部に供給する前記第1原料の流量を調整することができる。
【0046】
本発明の供給液体製造方法は、第1原料と第2原料を混合して混合部で混合液体を生成するステップと、前記混合部で生成された前記混合液体を、ユースポイントに供給される供給液体と、排気口から排出される排出気体とに気液分離タンク部で気液分離するステップと、前記気液分離タンク部から前記ユースポイントに供給される前記供給液体の圧力を圧力測定部で測定するステップと、前記ユースポイントに供給される前記供給液体の圧力を一定圧力に保つように、前記圧力測定部で測定した前記供給液体の圧力に応じて、前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を排気バルブで調整するステップと、を含み、前記排出気体の排出量を調整するステップでは、前記圧力測定部で測定した前記供給液体の圧力が一定圧力に対して増加した場合には前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を増加させ、前記圧力測定部で測定した前記供給液体の圧力が一定圧力に対して減少した場合には前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を減少させる。
【0047】
この製造方法によっても、ユースポイントに供給される供給液体の圧力が目標となる一定圧力に対して増加した場合、すなわち、圧力測定部で測定される供給液体の圧力が目標となる一定圧力に対して増加した場合には、排気口から排出される排出気体の排出量を増加させて、気液分離タンク部内の圧力を下げることにより、ユースポイントに供給する供給液体の圧力を減少させる。一方、ユースポイントに供給される供給液体の圧力が目標となる一定圧力に対して減少した場合、すなわち、圧力測定部で測定される供給液体の圧力が目標となる一定圧力に対して減少した場合には、排気口から排出される排出気体の排出量を減少させて、気液分離タンク部内の圧力を上げることにより、ユースポイントに供給する供給液体の圧力を増加させる。このようにして、ユースポイントに供給される供給液体の圧力を一定に保つことができる。
【0048】
本発明の供給液体製造装置は、第1原料と第2原料を混合して混合液体を生成する混合部と、前記混合部に供給される前記第1原料の流量を変更するポンプ部と、前記混合部により生成された前記混合液体を、ユースポイントに供給される供給液体と、排気口から排出される排出気体とに気液分離する気液分離タンク部と、前記気液分離タンク部から前記ユースポイントに供給される前記供給液体の流量を測定する第1流量測定部と、前記気液分離タンク部から前記ユースポイントに供給される前記供給液体の圧力を測定する圧力測定部と、前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を調整する排気バルブと、前記ユースポイントに供給される前記供給液体の流量を一定流量に保つように、前記第1流量測定部で測定した前記供給液体の流量に応じて、前記排気バルブを制御して前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を調整する流量一定制御部と、前記ユースポイントに供給される前記供給液体の圧力を一定圧力に保つように、前記圧力測定部で測定した前記供給液体の圧力に応じて、前記排気バルブを制御して前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を調整する圧力一定制御部と、前記流量一定制御部により前記排出気体の排出量を調整する流量一定制御と、前記圧力一定制御部により前記排出気体の排出量を調整する圧力一定制御のいずれか一方を選択する制御選択部と、を備え、前記制御選択部により前記流量一定制御が選択された場合には、前記流量一定制御部は、前記第1流量測定部で測定した前記供給液体の流量が前記一定流量に対して増加したときに前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を増加させ、前記流量測定部で測定した前記供給液体の流量が前記一定流量に対して減少したときに前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を減少させ、前記制御選択部により前記圧力一定制御が選択された場合には、前記圧力一定制御部は、前記圧力測定部で測定した前記供給液体の圧力が前記一定圧力に対して増加したときに前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を増加させ、前記圧力測定部で測定した前記供給液体の圧力が前記一定圧力に対して減少したときに前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を減少させる。
【0049】
この構成によれば、ユースポイントに供給される供給液体の流量を一定に保つ制御(流量一定制御)と、ユースポイントに供給される供給液体の圧力を一定に保つ制御(圧力一定制御)を選択することができる。
【0050】
流量一定制御では、ユースポイントに供給される供給液体の流量が目標となる一定流量に対して増加した場合、すなわち、流量測定部で測定される供給液体の流量が目標となる一定流量に対して増加した場合には、排気口から排出される排出気体の排出量を増加させて、気液分離タンク部内の圧力を下げることにより、ユースポイントに供給する供給液体の流量を減少させる。一方、ユースポイントに供給される供給液体の流量が目標となる一定流量に対して減少した場合、すなわち、流量測定部で測定される供給液体の流量が目標となる一定流量に対して減少した場合には、排気口から排出される排出気体の排出量を減少させて、気液分離タンク部内の圧力を上げることにより、ユースポイントに供給する供給液体の流量を増加させる。このようにして、ユースポイントに供給される供給液体の流量を一定に保つことができる。
【0051】
圧力一定制御では、ユースポイントに供給される供給液体の圧力が目標となる一定圧力に対して増加した場合、すなわち、圧力測定部で測定される供給液体の圧力が目標となる一定圧力に対して増加した場合には、排気口から排出される排出気体の排出量を増加させて、気液分離タンク部内の圧力を下げることにより、ユースポイントに供給する供給液体の圧力を減少させる。一方、ユースポイントに供給される供給液体の圧力が目標となる一定圧力に対して減少した場合、すなわち、圧力測定部で測定される供給液体の圧力が目標となる一定圧力に対して減少した場合には、排気口から排出される排出気体の排出量を減少させて、気液分離タンク部内の圧力を上げることにより、ユースポイントに供給する供給液体の圧力を増加させる。このようにして、ユースポイントに供給される供給液体の圧力を一定に保つことができる。
【0052】
本発明の供給液体製造方法は、第1原料と第2原料を混合部で混合して混合液体を生成するステップと、前記混合部で生成された前記混合液体を、ユースポイントに供給される供給液体と、排気口から排出される排出気体とに気液分離タンク部で気液分離するステップと、前記気液分離タンク部から前記ユースポイントに供給される前記供給液体の流量を流量測定部で測定するステップと、前記気液分離タンク部から前記ユースポイントに供給される前記供給液体の圧力を圧力測定部で測定するステップと、前記ユースポイントに供給される前記供給液体の流量を一定流量に保つように、前記流量測定部で測定した前記供給液体の流量に応じて、前記排気バルブを制御して前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を調整する流量一定制御と、前記ユースポイントに供給される前記供給液体の圧力を一定圧力に保つように、前記圧力測定部で測定した前記供給液体の圧力に応じて、前記排気バルブを制御して前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を調整する圧力一定制御と、のいずれか一方を選択するステップと、を含み、前記流量一定制御が選択された場合には、前記流量測定部で測定した前記供給液体の流量が前記一定流量に対して増加したときに前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を増加させ、前記流量測定部で測定した前記供給液体の流量が前記一定流量に対して減少したときに前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を減少させ、前記圧力一定制御が選択された場合には、前記圧力測定部で測定した前記供給液体の圧力が前記一定圧力に対して増加したときに前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を増加させ、前記圧力測定部で測定した前記供給液体の圧力が前記一定圧力に対して減少したときに前記排気口から排出される前記排出気体の排出量を減少させる。
【0053】
この製造方法によっても、ユースポイントに供給される供給液体の流量を一定に保つ制御(流量一定制御)と、ユースポイントに供給される供給液体の圧力を一定に保つ制御(圧力一定制御)を選択することができる。
【0054】
流量一定制御では、ユースポイントに供給される供給液体の流量が目標となる一定流量に対して増加した場合、すなわち、流量測定部で測定される供給液体の流量が目標となる一定流量に対して増加した場合には、排気口から排出される排出気体の排出量を増加させて、気液分離タンク部内の圧力を下げることにより、ユースポイントに供給する供給液体の流量を減少させる。一方、ユースポイントに供給される供給液体の流量が目標となる一定流量に対して減少した場合、すなわち、流量測定部で測定される供給液体の流量が目標となる一定流量に対して減少した場合には、排気口から排出される排出気体の排出量を減少させて、気液分離タンク部内の圧力を上げることにより、ユースポイントに供給する供給液体の流量を増加させる。このようにして、ユースポイントに供給される供給液体の流量を一定に保つことができる。
【0055】
圧力一定制御では、ユースポイントに供給される供給液体の圧力が目標となる一定圧力に対して増加した場合、すなわち、圧力測定部で測定される供給液体の圧力が目標となる一定圧力に対して増加した場合には、排気口から排出される排出気体の排出量を増加させて、気液分離タンク部内の圧力を下げることにより、ユースポイントに供給する供給液体の圧力を減少させる。一方、ユースポイントに供給される供給液体の圧力が目標となる一定圧力に対して減少した場合、すなわち、圧力測定部で測定される供給液体の圧力が目標となる一定圧力に対して減少した場合には、排気口から排出される排出気体の排出量を減少させて、気液分離タンク部内の圧力を上げることにより、ユースポイントに供給する供給液体の圧力を増加させる。このようにして、ユースポイントに供給される供給液体の圧力を一定に保つことができる。