特許第6834256号(P6834256)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6834256情報処理装置、情報処理システム、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6834256
(24)【登録日】2021年2月8日
(45)【発行日】2021年2月24日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20210215BHJP
   G06F 9/445 20180101ALI20210215BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20210215BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20210215BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20210215BHJP
   G06F 3/16 20060101ALI20210215BHJP
【FI】
   B41J29/38 202
   B41J29/38 203
   G06F9/445
   H04N1/00 C
   H04N1/00 E
   B41J29/00 Z
   B41J29/42 F
   G06F3/16 660
【請求項の数】8
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-168528(P2016-168528)
(22)【出願日】2016年8月30日
(65)【公開番号】特開2018-34389(P2018-34389A)
(43)【公開日】2018年3月8日
【審査請求日】2019年7月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】谷崎 友哉
【審査官】 大浜 登世子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−174298(JP,A)
【文献】 特開2006−023637(JP,A)
【文献】 特開2015−213256(JP,A)
【文献】 特開2004−272845(JP,A)
【文献】 特開2009−182388(JP,A)
【文献】 特開2005−278011(JP,A)
【文献】 特開2009−194577(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0144077(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
B41J 29/00
B41J 29/42
G06F 3/16
G06F 9/445
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザを識別するユーザ識別情報とスクリーンリーダーの個人設定を示す個人設定情報とを対応付けて管理する個人設定情報管理手段と、
前記ユーザ識別情報を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段により受け付けられたユーザ識別情報についての、前記個人設定情報管理手段により対応付けて管理されている個人設定情報に基づいて、前記スクリーンリーダーを有効化又は無効化する設定制御手段と、
を有し、
前記設定制御手段は、前記スクリーンリーダーを有効化又は無効化する際に前記スクリーンリーダーによる読み上げ対象のアプリケーションに対して前記スクリーンリーダーを有効化するか無効化するかを示す情報を通知し、
更に、
前記設定制御手段は、前記スクリーンリーダーからの読み上げの一時停止を示す情報を検知した場合に、前記スクリーンリーダーを無効化することを示す情報を前記アプリケーションに通知する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記設定制御手段は、更に、有効化又は無効化した前記スクリーンリーダーを編集画面で設定変更を受け付けることにより効又は無効設定に変更する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記設定制御手段は、前記スクリーンリーダーを有効又は無効の設定に変更したことを示す情報を前記スクリーンリーダーによる読み上げ対象のアプリケーションに通知する、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ユーザ識別情報は、ログイン認証に使用する情報である、
請求項1乃至の内の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記個人設定情報は、前記ユーザの使用言語を示す使用言語情報を含み、
前記設定制御手段は、前記スクリーンリーダーを有効化する場合に、前記スクリーンリーダーが有するテキスト読み上げエンジンの内の前記ユーザの前記使用言語情報に対応する言語のテキスト読み上げエンジンを指定する、
請求項1乃至の内の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
更に、前記スクリーンリーダーが読み上げる音声情報をヘッドフォン機器に出力する音声出力手段を有する、
請求項1乃至の内の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
画像処理装置と該画像処理装置に通信接続可能な情報処理装置とを有する情報処理システムであって、
ユーザを識別するユーザ識別情報とスクリーンリーダーの個人設定を示す個人設定情報とを対応付けて管理する個人設定情報管理手段と、
前記ユーザ識別情報を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段により受け付けられたユーザ識別情報についての、前記個人設定情報管理手段により対応付けて管理されている個人設定情報に基づいて、前記スクリーンリーダーを有効化又は無効化する設定制御手段と、
を有し、
前記設定制御手段は、前記スクリーンリーダーを有効化又は無効化する際に前記スクリーンリーダーによる読み上げ対象のアプリケーションに対して前記スクリーンリーダーを有効化するか無効化するかを示す情報を通知し、
更に、
前記設定制御手段は、前記スクリーンリーダーからの読み上げの一時停止を示す情報を検知した場合に、前記スクリーンリーダーを無効化することを示す情報を前記アプリケーションに通知する、
情報処理システム。
【請求項8】
記憶部を有するコンピュータを、
ユーザを識別するユーザ識別情報とスクリーンリーダーの個人設定を示す個人設定情報とを前記記憶部に対応付けて管理する個人設定情報管理手段と、
前記ユーザ識別情報を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段により受け付けられたユーザ識別情報についての、前記記憶部に対応付けられている個人設定情報に基づいて、前記スクリーンリーダーを有効化又は無効化する設定制御手段として機能させ
前記設定制御手段は、前記スクリーンリーダーを有効化又は無効化する際に前記スクリーンリーダーによる読み上げ対象のアプリケーションに対して前記スクリーンリーダーを有効化するか無効化するかを示す情報を通知し、
更に、
前記設定制御手段は、前記スクリーンリーダーからの読み上げの一時停止を示す情報を検知した場合に、前記スクリーンリーダーを無効化することを示す情報を前記アプリケーションに通知する、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、弱視者、色覚異常者、全盲者などの視覚障害者による機器の操作を機器の操作情報を音声で読み上げて補助するスクリーンリーダーの技術が知られている。機器の操作情報は、視覚障害者が機器の操作を音声により行う場合に必要となる情報であり、操作情報の中には、機器の使い方について説明する情報や、機器の表示画面に表示するテキスト情報などが含まれる。機器の管理者が機器のスクリーンリーダーの設定を有効にしておくことにより、機器の操作情報が音声で読み上げられ、全盲の視覚障害者でも機器を操作することができるようになる。
【0003】
画像処理装置において、健常者や、中程度の障害者や、重度の視覚障害者などの、障害の程度に応じた専用表示モードで処理を実行するものもある。この画像処理装置は、先ず、認証処理の際に、中程度の障害者には視認性の良いパスワード入力画面を表示し、重度の視覚障害者にはパスワード入力処理を省略する。このような認証処理を経て、画像処理装置は、視覚障害者を対象に弱視者や色覚異常者に対応する専用表示モードで起動し、所定のセキュリティ関連機能の制限下での処理を実行する(特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、複数のユーザが利用する機器のスクリーンリーダーの設定が有効のままであると、操作情報の読み上げを必要としないユーザが機器を利用した場合においても読み上げが行われてしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、操作情報の読み上げを必要とするユーザが機器を操作する場合において読み上げを行う情報処理装置、情報処理システム、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、発明の一実施の形態の情報処理装置は、ユーザを識別するユーザ識別情報とスクリーンリーダーの個人設定を示す個人設定情報とを対応付けて管理する個人設定情報管理手段と、上記ユーザ識別情報を受け付ける入力受付手段と、上記入力受付手段により受け付けられたユーザ識別情報についての、上記個人設定情報管理手段により対応付けて管理されている個人設定情報に基づいて、上記スクリーンリーダーを有効化又は無効化する設定制御手段と、を有し、上記設定制御手段は、上記スクリーンリーダーを有効化又は無効化する際に上記スクリーンリーダーによる読み上げ対象のアプリケーションに対して上記スクリーンリーダーを有効化するか無効化するかを示す情報を通知し、更に、上記設定制御手段は、上記スクリーンリーダーからの読み上げの一時停止を示す情報を検知した場合に、上記スクリーンリーダーを無効化することを示す情報を上記アプリケーションに通知する。なお、上記個人設定情報管理手段は、上記情報処理装置の外部にあっても良いものとする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、操作情報の読み上げを必要とするユーザが機器を操作する場合のみに操作情報の読み上げが行われるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1の実施の形態に係る情報処理システムの一例として示すMFPの外観構成を示す図である。
図2図2は、MFPのハードウェア構成の一例を示す図である。
図3図3は、操作パネルが発揮する各種機能の内のスクリーンリーダーの設定に関する主な機能の一例を示した図である。
図4図4は、スクリーンリーダー設定テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
図5図5は、認証テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
図6図6は、スクリーンリーダーを起動させる処理手順の一例を示す図である。
図7図7は、スクリーンリーダー設定テーブルの個人設定情報が「無効」の設定である場合の処理手順の一例を示す図である。
図8図8は、操作パネルにおいてスクリーンリーダーのモード設定を「有効」から「無効」に戻すための処理手順の一例を示す図である。
図9図9は、スクリーンリーダーのモード設定が「無効」と「有効」の場合の操作パネルのUI画面の画面構成の一例を示す図である。
図10図10は、第2の実施の形態に係る操作パネルにおける処理手順の一例を示す図である。
図11図11は、第3の実施の形態に係るスクリーンリーダーの設定に関する主な機能の一例を示す図である。
図12図12は、スクリーンリーダー設定テーブルのデータ構成の一例を示す図である。
図13図13は、スクリーンリーダーを起動させる処理手順の一例を示す図である。
図14図14は、第4の実施の形態に係るスクリーンリーダーを一時停止する処理手順の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る情報処理装置、情報処理システム、及びプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態に係る「情報処理システム」の一例として示すMFP(Multifunction Peripheral)の外観構成を示す図である。MFPは、コピー機能、スキャナ機能、プリンタ機能、ファクス機能などの複数の機能の内の異なる2つ以上の機能を有する装置である。なお、情報処理システムは当該MFPのような異なる2つ以上の機能を有する装置に限らず単一機能を有するプリンタ装置などであっても良い。図1に示すMFP1は、一例として、コピー機能、スキャナ機能、及びプリンタ機能を有するものを示している。
【0011】
MFP1は、本体10と操作パネル20とを有する。本体10は、「画像処理装置」の一例であり、コピーやスキャニングなどを行う画像処理ユニットや液体を吐出させて画像を形成する画像形成ユニットなどを有する。本体10は、外部から操作命令を受け付け、その操作命令に応じて、それらの画像処理ユニットや画像形成ユニットなどを制御する。
【0012】
操作パネル20は、本実施の形態に係る「情報処理装置」の一例として示すものである。操作パネル20は、ユーザが本体10の設定や操作などを行うためのユーザインタフェースである。本体10と操作パネル20とは有線又は無線により通信接続され、その通信路30(図2参照)を介して操作命令やデータなどを送受信する。ユーザは、操作パネル20により本体10に操作命令を送信し、本体10は、その操作命令を受け付けて画像処理や画像形成処理を実行する。
【0013】
(ハードウェア構成)
図2は、MFP1のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、本体10は、CPU(Central Processing Unit)100と、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、HDD(Hard Disk Drive)103と、通信I/F104と、接続I/F105と、エンジン106とを有する。各部はシステムバス107を介して相互に接続されている。
【0014】
CPU100は、演算処理や制御処理を実行する中央演算処理装置である。CPU100は、ROM101やHDD103などに格納されている各種のプログラムをRAM102に読み出し、演算処理や制御処理を実行するなどして、本体10を統括的に制御する。
【0015】
ROM101は、固定プログラム(例えばBIOS(Basic Input/Output System)等)を記憶する不揮発性メモリである。RAM102は、CPU100が各種処理の際の作業領域などとして使用する不揮発性メモリである。HDD103は、OS(Operating System)や、アプリプログラムや、大容量データなどを格納する補助記憶装置である。なお、本明細書において「アプリ」は「アプリケーション」のことを指す。
【0016】
通信I/F104は、本体10がLAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)等の通信ネットワークに接続するためのインタフェース(例えばEthernet(登録商標)ボードなど)である。
【0017】
接続I/F105は、操作パネル20との間で通信路30を介して通信接続するUSB(Universal Serial Bus)規格等のインタフェースである。なお、操作パネル20との接続はUSBに限定されない。また、通信路30は有線に限らず無線であっても良い。
【0018】
エンジン106は、画像処理コントローラや、原稿をスキャンして読み取るスキャナや、用紙等の記録媒体への印刷を行うプロッタなどを有する。
【0019】
図2に示す操作パネル20は、CPU200と、ROM201と、RAM202と、フラッシュメモリ203と、通信I/F204と、接続I/F205と、タッチパネル206と、LCD(Liquid Crystal Display)207と、音声出力ユニット208と、カード読取ユニット209とを有する。各部は、システムバス210を介して相互に接続されている。
【0020】
CPU200は、演算処理や制御処理を実行する中央演算処理装置である。CPU200は、ROM201やフラッシュメモリ203などに格納されている各種のプログラムをRAM202に読み出し、演算処理や制御処理を実行するなどして、操作パネル20全体を統括的に制御する。
【0021】
ROM201は、固定プログラム(例えばBIOS等)を記憶する不揮発性メモリである。RAM202は、CPU200が各種処理の際の作業領域などとして使用する不揮発性メモリである。フラッシュメモリ203は、OSや、アプリプログラムや、大容量データなどを格納する補助記憶装置である。
【0022】
通信I/F204は、操作パネル20がLANやVPN等の通信ネットワークに接続するためのインタフェース(例えばEthernetカードなど)である。
【0023】
接続I/F205は、本体10との間で通信路30を介して通信接続するUSB規格等のインタフェースである。なお、本体10との接続はUSBに限定されない。また、通信路30は有線に限らず無線であっても良い。
【0024】
タッチパネル206は、LCD207の画面上の操作者によるタッチ位置を検知し、検知したタッチ位置の情報をCPU200に通知する入力装置である。なお、入力装置として、タッチパネル206の他にハードウェアキーなどを設けても良い。
【0025】
LCD207は、液晶の表示画面を有し、CPU200がLCD207に出力した画面情報を当該表示画面表示する表示手段の一例である。なお、表示手段として、液晶の他に、有機ELや、LED(Light Emitting Diode)や、ランプなどを用いたものであっても良い。
【0026】
音声出力ユニット208は、D/A変換回路、増幅器、スピーカなどを有する。音声出力ユニット208は、CPU200が出力したデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、変換されたアナログ音声信号を増幅するなどしたものをスピーカから音声として空気中に伝播させる。
【0027】
カード読取ユニット209は、認証情報を記憶する個人識別カードから認証情報を読み取るカード読取装置である。個人識別カードは、例えば磁気カードやICカードなどである。
【0028】
(機能構成)
本実施の形態に係る情報処理システムにおいて、本体10と操作パネル20は別々のオペレーティングシステムで動作する。操作パネル20が本体10へコマンド通信を行うことにより、本体10の機能を使用することができる。
【0029】
ここで、操作パネル20の機能構成について説明する。操作パネル20は、CPU200がROM201やフラッシュメモリ203などの所定のプログラムをRAM202に読み出して実行することにより、情報処理のための各種機能を発揮する。
【0030】
図3は、操作パネル20が発揮する各種機能の内のスクリーンリーダーの設定に関する主な機能の一例を示した図である。図3に示すように、操作パネル20は、スクリーンリーダーの設定に関する主な機能部として、表示制御部21、入力受付部22、認証制御部23、認証部24、設定制御部25、個人設定情報管理部26、スクリーンリーダー27を有する。
【0031】
表示制御部21は、LCD207の表示を制御する。
【0032】
入力受付部22は、タッチパネル206やカード読取ユニット209などから入力された入力情報の受け付けなどを行う。例えば、入力受付部22は、タッチパネル206やカード読取ユニット209などから上記入力情報として利用者の認証情報を受け付けた場合、その認証情報を認証制御部23に渡す。また、入力受付部22は、タッチパネル206などからスクリーンリーダー27についての個人設定情報を受け付けた場合、その個人設定情報を設定制御部25に渡す。「個人設定情報」は、スクリーンリーダー27の有効/無効を示す個人設定を有する情報である。
【0033】
認証制御部23は、認証手続きの制御を行う。例えば、認証制御部23は、入力受付部22から受け取った利用者の認証情報を認証部24に渡し、その認証処理の結果を認証部24から取得する。
【0034】
認証部24は、認証処理を行う。具体的に、認証部24は、認証制御部23から渡された認証情報と認証テーブルT2(図5参照)のアカウント情報とを比較して認証処理を行い、その認証処理の結果を認証制御部23に返す。
【0035】
本実施の形態では、認証部を操作パネル20内に設けているが、操作パネル20内に限らず、本体10や、通信ネットワーク上のコンピュータなどに設けても良い。その場合には、認証制御部23は、接続I/F205又は通信I/F204を介して本体10又は通信ネットワーク上のコンピュータに認証情報の認証処理を依頼し、依頼先から認証処理の結果を取得するように機能する。
【0036】
設定制御部25は、スクリーンリーダー27の設定の変更などの制御を行う。設定制御部25は、スクリーンリーダー27の設定を変更する際に各機能部やアプリA1、アプリA2、アプリA3・・・などにアクセスする。
【0037】
個人設定情報管理部26は、スクリーンリーダー設定テーブルT1(図4参照)などを有する個人設定情報データベースDBを管理する。具体的に、個人設定情報管理部26は、各種テーブルを対象に個人設定情報等のデータの操作処理(抽出、保存のための登録や更新、削除)などを行う。
【0038】
スクリーンリーダー27は、読み上げ対象となるテキスト情報を音声情報に変換するなどして変換後の情報を音声出力ユニット208に音声出力させる。例えば、LCD207にメニュー選択画面が表示された場合、メニュー選択画面の操作説明情報を音声出力ユニット208に音声出力させる。また、操作画面の表示中にタッチ操作やキー操作などが行われた場合、その操作によりフォーカスされる操作画面内のフォーカス位置を検出し、そのフォーカス位置の読み上げ対象の情報を音声出力ユニット208に音声出力させる。
【0039】
本実施の形態では、表示制御部21や入力受付部22などが「入力受付手段」に相当する。設定制御部25が「設定制御手段」に相当する。個人設定情報管理部26やスクリーンリーダー設定テーブルT1(図4参照)などが「個人設定情報管理手段」に相当する。
【0040】
(データ構成)
図4は、スクリーンリーダー設定テーブルのデータ構成の一例を示す図である。図4に示すスクリーンリーダー設定テーブルT1は、ユーザIDと個人設定情報とを対応付けて記憶する。ユーザIDは、MFP1の利用者を一意に識別するためのユーザ識別情報であり、例えばユニークコードなどである。個人設定情報は、本実施の形態では、スクリーンリーダー27を有効化する「有効」又は無効化する「無効」の個人別の設定を示す情報である。
【0041】
図5は、認証テーブルのデータ構成の一例を示す図である。図5に示す認証テーブルT2は、MFP1の利用者として本体10などから発行されたアカウント情報を記憶する。本実施の形態では、スクリーンリーダー設定テーブルT1に設定するユーザIDとして、認証テーブルT2のアカウント情報の内のログイン認証に使用するユーザIDを使用するものとする。
【0042】
(処理手順)
続いて、操作パネル20においてスクリーンリーダー27を起動させる処理の手順について説明する。なお、以下において、操作パネル20と本体10とを起動する起動処理や、操作パネル20と本体10との通信を通信路30を確立する通信確立処理など、スクリーンリーダー27を起動させる前段階までの処理の説明については省略する。
【0043】
図6は、スクリーンリーダー27を起動させる処理手順の一例を示す図である。CPU200は、ROM201やフラッシュメモリ203などの所定のプログラムをRAM202に適宜読み出して実行し、次に示す手順によりスクリーンリーダー27を起動させる。
【0044】
操作パネル20と本体10との通信確立後において、先ず、認証制御部23がログイン操作画面の表示を表示制御部21に指示する(S1)。例えば、認証制御部23は、通信の確立直後や、操作者によるタッチ操作を検知した場合などにおいてログイン操作画面の表示を表示制御部21に指示する。
【0045】
続いて、認証制御部23は、入力受付部22から認証情報を受け取る(S2)。例えば、利用者がタッチパネル206などを介して認証情報を入力した場合、認証制御部23は入力受付部22から入力認証情報を受け取る。また、利用者がカード読取ユニット209に個人識別カードの認証情報を読み取らせた場合、認証制御部23はカード読取ユニット209が読み取った読取認証情報を入力受付部22から受け取る。なお、全盲者の場合、予め全盲者に個人識別カードを配布しておき、その個人識別カードの認証情報をカード読取ユニット209により読み取らせる後者の認証方法が望ましい。
【0046】
続いて、認証制御部23は、入力受付部22から受け取った認証情報を認証部24に渡し、認証部24が当該認証情報に基づいて行った認証処理の結果を認証部24から取得する(S3)。
【0047】
続いて、認証制御部23は、認証部24から取得した認証処理の結果を設定制御部25に通知する(S4)。
【0048】
設定制御部25は、認証制御部23から通知された認証処理の結果が認証成立を示すものである場合に、当該認証情報(ユーザID)に対応する個人設定情報の抽出を個人設定情報管理部26に依頼する(S5)。これにより、個人設定情報管理部26は、個人設定情報データベースDBにアクセスし、スクリーンリーダー設定テーブルT1において上記ユーザIDに対応付けられている個人設定情報を抽出する。
【0049】
更に、設定制御部25は、上記依頼に対する応答として、個人設定情報管理部26から、スクリーンリーダー設定テーブルT1から抽出された個人設定情報を取得する(S6)。
【0050】
続いて、設定制御部25は個人設定情報管理部26から取得した個人設定情報が「有効」を示す場合に、スクリーンリーダー27を有効化および無効化させるためのモード設定(デフォルトでは「無効」)を「有効」に変更する(S7)。なお、スクリーンリーダーを必要とする者、例えば全盲者などは、スクリーンリーダー設定テーブルT1において個人設定情報に「有効」を設定しておくものとする。
【0051】
更に、設定制御部25は、スクリーンリーダー27のモード設定を「有効」に変更したことを各アプリ(アプリA1、アプリA2、アプリA3、・・・)に通知する(S8)。
【0052】
以上の処理手順によりスクリーンリーダー27のモード設定が「有効」に変更され、操作パネル20がスクリーンリーダー27を起動して操作情報の読み上げを開始する。また、各アプリがスクリーンリーダー27による機能制限を有するものである場合は各アプリの操作が一部制限される。
【0053】
図7は、スクリーンリーダー設定テーブルT1の個人設定情報が「無効」の設定である場合、つまりスクリーンリーダー27を必要としない設定の場合の処理手順の一例を示す図である。なお、図7において、図6と同様の手順には同一の番号を付している。
【0054】
スクリーンリーダー27を必要としない設定の場合、図6と同様のステップS1〜ステップS6に続き、次の手順で処理を進める。設定制御部25は、個人設定情報管理部26から取得した個人設定情報が「無効」を示すため、図6に示すステップS7とステップS8の手順を省略する。これにより、スクリーンリーダー27のモード設定をデフォルトの「無効」のまま維持し、操作情報の読み上げや各アプリの機能制限を実行しないようにする。
【0055】
図8は、操作パネル20において「有効」に変更したスクリーンリーダー27のモード設定を「無効」に戻すための処理手順の一例を示す図である。本実施の形態では、利用者によるログイン処理からの一連の操作処理が行われた後のログアウト処理における処理を示す。なお、モード設定を「無効」に戻すタイミングは、これに限らない。例えば、利用者によるログイン処理からの一連の操作処理の途中にモード設定を「無効」に戻すなど、タイミングは適宜決めても良い。
【0056】
先ず、認証制御部23は、利用者によるログアウトの操作入力を入力受付部22から受け取る(S11)。
【0057】
更に、認証制御部23は、ログイン中のユーザがログアウトの操作を行ったことを設定制御部25に通知する(S12)。
【0058】
続いて、設定制御部25は、スクリーンリーダー27のモード設定を「無効」に変更する(S13)。
【0059】
そして、設定制御部25は、スクリーンリーダー27のモード設定を「無効」に変更したことを各アプリに通知する(S14)。
【0060】
以上の処理手順によりスクリーンリーダー27のモード設定は「有効」であった場合に「無効」に戻されるため、スクリーンリーダー27を必要としない利用者が続いてログインして操作する期間、スクリーンリーダー27の機能が無効化され操作情報の読み上げが停止される。また、その期間、各アプリは、スクリーンリーダー27による機能制限が解除され、通常時の各アプリの操作が可能になる。
【0061】
(画面構成)
続いて、スクリーンリーダー27のモード設定が「無効」と「有効」の場合の操作パネル20のUI(User Interface)画面の画面構成の違いについて説明する。各アプリには、スクリーンリーダー機能を必要とするユーザに対する、音声による操作説明などの機能に対応していないものが存在する。そのため、操作パネル20は、スクリーンリーダー27の有効時に利用できない機能を操作者により選択できないようにするために、一部のアイコンやボタンなどの操作子を非表示にするなどの無効化処理を行う。
【0062】
図9は、スクリーンリーダー27のモード設定が「無効」と「有効」の場合の操作パネル20のUI画面の画面構成の一例を示す図である。図9(a)は、スクリーンリーダー27のモード設定が「無効」の場合のものであり、図9(b)は、スクリーンリーダー27のモード設定が「有効」の場合のものである。
【0063】
図9(a)に示すUI画面1000は、コピーやスキャナなどのファンクションキー1001や、コピー処理やスキャニング処理など予め登録された手順の処理を実行させるアイコン1002などを有する。
【0064】
図9(b)に示すUI画面2000は、図9(a)に示すUI画面1000においてファンクションキー1001を非表示にし、更に、メディアプリント&スキャンのアイコン1002の表示を非表示にするなどの無効化処理を施したものである。この無効化処理により、スクリーンリーダー27に対応しない機能を操作者により選択できないようにしている。
【0065】
なお、無効化処理の対象にしたファンクションキー1001やアイコン1002は一例であり、ホーム画面の設定などに応じて無効化処理の対象を異ならせて良い。
【0066】
第1の実施の形態では、スクリーンリーダー27のデフォルトにおけるモード設定を「無効」とした場合の態様について説明したが、デフォルトにおけるモード設定を「有効」としても良い。その場合には、スクリーンリーダー設定テーブルT1において個人設定情報に「無効」が設定されているユーザがログインした場合に、設定制御部25がスクリーンリーダー27のモード設定を「有効」から「無効」に変更する。また、設定制御部25は、各アプリに対し、スクリーンリーダー27のモード設定を「無効」に変更したことを通知し、これにより各アプリは、機能制限を解除する。
【0067】
また、第1の実施の形態では、ログアウトの際にスクリーンリーダー27のモード設定を「無効」に戻す処理を示したが、本処理を省略しても良い。
【0068】
また、第1の実施の形態では、表示制御部21、入力受付部22、認証制御部23、認証部24、設定制御部25、個人設定情報管理部26、スクリーンリーダー27を情報処理装置の一例として示す操作パネル20に設けた態様を示したが、この限りではない。それらの機能の一部を本体10や通信ネットワーク上の他の機器に設けても良い。例えば、認証部24を本体10や通信ネットワーク上の他の機器に設けても良い。また、スクリーンリーダー27を本体10側に設けても良い。
【0069】
また、第1の実施の形態では、本体10と操作パネル20とが通信接続する情報処理システムにおける操作パネル20を例に「情報処理装置」の実施の態様を示したが、「情報処理装置」の実施の態様はこの限りではない。「情報処理装置」は単独で動作するスマートフォンやタブレット端末やキオスク端末などであっても良い。
【0070】
以上のように、第1の実施の形態によれば、操作情報の読み上げを必要とするユーザが機器を操作する場合のみに操作情報の読み上げが行われるという効果を奏する。
【0071】
また、スクリーンリーダー27の有効時に利用できない機能を操作者により選択できないようにUI画面の一部の機能を無効化処理するため、スクリーンリーダー27に対応していない機能へ遷移して操作不能状態へと陥ることを防止することが可能になる。
【0072】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、予めスクリーンリーダー設定テーブルT1に対し、スクリーンリーダー27を必要とする者の個人設定情報を「有効」に設定し、スクリーンリーダー27を必要としない者の個人設定情報を「無効」に設定しておく場合の態様について説明した。第2の実施の形態では、スクリーンリーダー27を必要としない設定から必要とする設定へと個人設定情報を更新する場合の態様について全盲者による操作を例に説明する。
【0073】
なお、以下では、第1の実施の形態と異なる主な箇所を説明し、共通する箇所についての説明は適宜省略する。
【0074】
第2の実施の形態では、例えば、個人設定情報を編集する編集画面を操作画面のタブなどに設け、当該編集画面に、「無効」から「有効」或いは「有効」から「無効」への個人設定情報の設定変更を指示する指示ボタンを設ける。以下、当該編集画面を用いた処理手順について説明する。
【0075】
(処理手順)
図10は、全盲者が操作パネル20においてスクリーンリーダー設定テーブルT1(図4参照)の個人設定情報を「無効」から「有効」に更新する場合の操作パネル20における処理手順の一例を示す図である。
【0076】
先ず、操作パネル20は、第1の実施の形態に示す、ステップS1〜ステップS6の手順(図7参照)を、全盲者の操作に基づいて実行する。ステップS6の後は、個人設定情報が「無効」で、スクリーンリーダー27が起動しないため、機器管理者が全盲者に代わって操作パネル20を操作し、操作パネル20は次のような手順で処理を実行する。
【0077】
先ず、設定制御部25は、入力受付部22から個人設定情報の編集画面の表示を指示する操作入力を受け取ると(S21)、個人設定情報の編集画面の表示を表示制御部21に対して指示する(S22)。
【0078】
更に、設定制御部25は、入力受付部22から、「無効」から「有効」への個人設定情報の設定変更を指示する操作入力を受け取ると(S23)、個人設定情報管理部26に「無効」から「有効」への当該全盲者の個人識別情報の更新を依頼する(S24)。具体的に、設定制御部25は、スクリーンリーダー設定テーブルT1の当該全盲者の認証情報(ユーザID)に対応付けられている個人設定情報について「無効」から「有効」への設定更新を個人設定情報管理部26に依頼する。
【0079】
個人設定情報管理部26は、スクリーンリーダー設定テーブルT1の当該全盲者の認証情報(ユーザID)に対応付けられている個人設定情報を「無効」から「有効」へ更新し、更新結果を設定制御部25に応答する(S25)。
【0080】
設定制御部25は、個人設定情報管理部26からの更新結果の応答を受けて、スクリーンリーダー27のモード設定を「無効」から「有効」に変更する(S26)。
【0081】
更に、設定制御部25は、スクリーンリーダー27のモード設定を「有効」に変更したことを各アプリに通知する(S27)。
【0082】
以上の処理手順により、全盲者は、初回の1回のみ機器管理者の手を借りてスクリーンリーダー27のモード設定を「無効」から「有効」に切り替え、その後は、操作情報の読み上げ内容に基づいて自分で操作を行う。
【0083】
以上により、スクリーンリーダー27の個人設定情報を後から変更することが可能になる。
【0084】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態では、スクリーンリーダー27がテキストを読み上げる際の言語を複数の言語から設定できるようにした場合の態様について説明する。
【0085】
(機能構成)
図11は、第3の実施の形態に係るスクリーンリーダーの設定に関する主な機能の一例を示す図である。図11に示すスクリーンリーダー31は、テキスト読み上げ制御部31aと、複数のテキスト読み上げエンジン31b(テキスト読み上げエンジン31b−1、テキスト読み上げエンジン31b−2、・・・)とを有する。テキスト読み上げエンジン31b−1、テキスト読み上げエンジン31b−2、・・・は、「音声出力エンジン」の一例である。
【0086】
テキスト読み上げ制御部31aは、スクリーンリーダー31のモード設定が「有効」であるか「無効」であるかに応じてテキストの読み上げの実施のオン及びオフを制御する。
【0087】
テキスト読み上げエンジン31bは、テキスト読み上げエンジン31b−1、テキスト読み上げエンジン31b−2、・・・など、異なる言語の読み上げエンジンを有する。テキスト読み上げエンジン31bは、異なる言語の内の何れか1つの言語の読み上げエンジンを使用して読み上げ対象となるテキスト情報等の操作情報を音声情報に変換し、更に音声出力ユニット208に音声出力させる。
【0088】
(データ構成)
図12は、第3の実施の形態に係るスクリーンリーダー設定テーブルのデータ構成の一例を示す図である。図12に示すスクリーンリーダー設定テーブルT10は、スクリーンリーダー設定テーブルT1(図4参照)の個人設定情報に更に言語設定情報を追加したものである。言語設定情報は、日本語や英語など、ユーザの使用言語を示す情報である。
【0089】
(処理手順)
続いて、スクリーンリーダー31を起動させるための処理手順について説明する。
図13は、スクリーンリーダー31を起動させる処理手順の一例を示す図である。先ず、操作パネル20は、第1の実施の形態と同様に、ステップS1〜ステップS6の手順(図6参照)を実行する。
【0090】
続いて、設定制御部25は個人設定情報管理部26から取得した個人設定情報が「有効」を示す場合に、テキスト読み上げ制御部31aのスクリーンリーダー31のモード設定(デフォルトでは「無効」)を「有効」に変更する(S31)。
【0091】
更に、設定制御部25は、テキスト読み上げエンジン31bに個人設定情報管理部26から取得した言語設定情報(ユーザの使用言語)を出力し、ユーザに対応する言語のテキスト読み上げエンジンを使用させる(S32)。
【0092】
そして、スクリーンリーダー31のモード設定を「有効」に変更したことを各アプリ(アプリA1、アプリA2、アプリA3、・・・)に通知する(S33)。
【0093】
なお、上記処理の前に、スクリーンリーダー31を必要とする者、例えば全盲者などは、スクリーンリーダー設定テーブルT10において個人設定情報に「有効」と「言語設定情報」を設定しておくものとする。
【0094】
以上の処理手順により、スクリーンリーダー31を必要とする者がログインした場合に、テキスト読み上げ制御部31aのモード設定が「有効」に変更され、更にユーザの使用言語に対応するテキスト読み上げエンジン31bが指定される。そして、操作パネル20がユーザの使用言語で操作情報の読み上げを開始する。このように、第3の実施の形態では、ユーザの使用言語に合わせてスクリーンリーダーを使用することが可能になる。
【0095】
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態では、スクリーンリーダーを使用中の操作者がスクリーンリーダーを一時停止する処理について説明する。第4の実施の形態に係るスクリーンリーダーは、スクリーンリーダーの操作画面を表示制御部21に出力し、操作画面に設けた一時停止ボタンの押下操作を検知する。また、設定制御部25はスクリーンリーダーから通知される一時停止を示す情報を検知する。以下に示す処理は、操作者がそのスクリーンリーダーの操作画面からスクリーンリーダーの一時停止ボタンを押下し、その一時停止操作を入力受付部22が受け付けるなどして開始される。
【0096】
図14は、スクリーンリーダーを使用中の操作者がスクリーンリーダーを一時停止する処理手順の一例を示す図である。
【0097】
先ず、入力受付部22においてスクリーンリーダーの一時停止ボタンの押下操作が受け付けられると、入力受付部22からスクリーンリーダーへ一時停止ボタンの受け付けを示す情報が通知され、その情報をスクリーンリーダー41が検知する(S41)。
【0098】
続いて、スクリーンリーダー41は、スクリーンリーダー41のモード設定を一時的に「無効」に変更する(S42)。
【0099】
続いて、スクリーンリーダー41は、設定制御部25に対し、操作者によるスクリーンリーダー41の一時停止操作があったことを通知する(S43)。
【0100】
そして、設定制御部25は、スクリーンリーダー41のモード設定を「無効」に変更したことを各アプリ(アプリA1、アプリA2、アプリA3、・・・)に通知する(S44)。
【0101】
一時停止の解除は、例えば次のように行う。先ず、入力受付部22においてスクリーンリーダー41の一時停止ボタンの押下操作が再び受け付けられたことをスクリーンリーダー41が検知する(S45)。
【0102】
続いて、スクリーンリーダー41は、スクリーンリーダー41のモード設定を「有効」に変更する(S46)。
【0103】
続いて、スクリーンリーダー41は、設定制御部25に対し、操作者によるスクリーンリーダー41の一時停止の解除操作があったことを通知する(S47)。
【0104】
そして、設定制御部25は、スクリーンリーダー41のモード設定を「有効」に変更したことを各アプリ(アプリA1、アプリA2、アプリA3、・・・)に通知する(S48)。
【0105】
以上のように、第4の実施の形態では、スクリーンリーダーの利用中であってもスクリーンリーダーを一時停止することが可能になる。このため、スクリーンリーダーの利用に不慣れな全盲者などは、利用中に健常者の手助けを得ることも可能になる。
【0106】
(第5の実施の形態)
音声による操作情報の読み上げをヘッドフォンに出力させる構成に変形しても良い。例えば、音声出力ユニット208(図2参照)にステレオミニプラグを設けた音声出力手段を使用する。操作者がステレオミニプラグにヘッドフォンのプラグを接続することにより、第5の実施形態に係る音声出力ユニットが生成するアナログ音声信号の出力先がスピーカからヘッドフォンへと切り替わる。
【0107】
ヘッドフォンが接続された状態で操作者が画面をタッチすると、そのタッチ操作を認証制御部23(図3参照)が検知し、第5の実施形態に係る操作パネルにおいて図6に示すステップS1からステップS8の手順で処理が行われる。スクリーンリーダーが有効化された後は、操作情報がヘッドフォンから音声出力されるようになる。
【0108】
なお、操作者がステレオミニプラグにヘッドフォンのプラグを接続するタイミングは、任意であっても良い。例えば、スクリーンリーダーが有効化された後の音声出力が開始された後でも良い。その場合、ヘッドフォンが接続された後から操作情報がヘッドフォンから音声出力されるようになる。
【0109】
また、ここでは音声出力ユニット208(図2参照)にステレオミニプラグを設けてヘッドフォンを有線接続する構成について説明したが、ヘッドフォンに限らず、例えばイヤフォンなど、音声で読み上げられた情報が外部に漏れない機器(ヘッドフォン機器)を接続する構成に変形しても良い。また、ヘッドフォンなどとの接続は、有線接続に限らずBluetooth(登録商標)通信などを用いた無線接続であっても良い。
【0110】
以上のように、第5の実施の形態によれば、ヘッドフォンを通じてテキストの読み上げ内容を聞き取ることが可能になる。このため、周囲への騒音やプライバシーに関わる部分についての周囲への読み上げを防止することが可能になる。
【0111】
本実施の形態の情報処理システムで実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0112】
また、本実施の形態の情報処理システムで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態の情報処理システムで実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0113】
また、本実施の形態のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0114】
20 操作パネル
21 表示制御部
22 入力受付部
23 認証制御部
24 認証部
25 設定制御部
26 個人設定情報管理部
27 スクリーンリーダー
A1、A2、A3 アプリ
DB 個人設定情報データベース
【先行技術文献】
【特許文献】
【0115】
【特許文献1】特開2007−28202号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14