(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項3に記載の装置であって、前記スリット孔は、あるエネルギー範囲内のエネルギーを有する電子を通過させ、一方で、前記エネルギー範囲外のエネルギーを有する電子を阻止することを特徴とする装置。
請求項1に記載の装置であって、前記スリット孔は、前記第1および第2のウィーンフィルタから等距離であるように配置され、前記第1および第2のウィーンフィルタの集束強度は等しいことを特徴とする装置。
請求項1に記載の装置であって、単色計が、前記第1のウィーンフィルタと、前記スリット開口と、前記第2のウィーンフィルタとを備え、前記単色計は、電気的に浮いていることを特徴とする装置。
請求項6に記載の装置であって、前記単色計の前記電気的に浮いている状態が、電気的に接地される外側の導電性包囲特徴部、および、直流(DC)電圧が印加される内側の導電性包囲特徴部により達成されることを特徴とする装置。
請求項10に記載の方法であって、前記スリット孔は、前記第1および第2のウィーンフィルタから等距離であるように配置され、前記第1および第2のウィーンフィルタの集束強度は等しいことを特徴とする方法。
請求項10に記載の方法であって、前記第1の1次元ウィーンフィルタ、スリット開口、および前記第2の1次元ウィーンフィルタは、電気的に浮いていることを特徴とする方法。
【発明を実施するための形態】
【0012】
電子ビーム放出器での源エネルギーの広がりは、走査電子顕微鏡(SEM)および点検システムなどの、現在の技術の電子ビーム画像化システムの性能の著しい改善を阻む困難な障害である。源エネルギーの広がりは、分解能に支配的に影響を及ぼすだけでなく、視野(FOV)にわたる画像の均一性を低下させ、標的表面上の壁特徴部から壁情報を収集するための電子ビームの傾斜角を制限し、さらに、入射ビームの1次電子から2次電子を分離するウィーンフィルタでのエネルギー分散効果に起因して分解能を低下させる。
【0013】
本開示は、上記で論じた困難な障害を克服するための装置および方法を提供する。本開示は、2重ウィーンフィルタ単色計を提供する。2重ウィーンフィルタ単色計は、第1および第2の1次元ウィーンフィルタと、それらの間に配置されるスリット開口とを含む。
【0014】
図1は、本発明の実施形態による、電子ビームカラムでの使用のための2重ウィーンフィルタ単色計(DWFM)の電子線の図である。示すように、2重ウィーンフィルタ単色計は、2つの1次元(1D)ウィーンフィルタ(WF1およびWF2)を含み、それらの間にスリット(Slit)が配置される。
【0015】
示すように、z軸は電子ビームカラムの光学軸である。電子は、座標系の原点にあるように定義され得る放出器先端(Tip)から放出され、放出された電子は、銃レンズ(GL)により、平行電子ビームに集束させられる。平行電子ビームは、単色計に入る入射電子ビームである。
【0016】
入射電子ビームは、第1の1Dウィーンフィルタ(WF1)により受け取られる。第1の1Dウィーンフィルタは、それが一方の次元を使用するが、他方の次元を使用しない(この事例では、x次元を使用するが、y次元を使用しない)エネルギーフィルタリングを提供する点で、1次元である。図示する例示的な実装形態では、WF1は、電子ビームを集束角βによってx−o−z面内で(ページの面内で)集束させるように、磁場および/または電場を発生させるが、WF1は、ビームをy−o−z面内では(ページの面外では)集束させない。WF1の集束強度はy−o−z面内では0であるので、y−o−z面内の速度成分のみを考えるときは、電子ビームは平行のままである。
【0017】
WF1による集束に起因する交差は、1つの面内のみにあるので、その交差を本明細書では、1次元交差、または線分形状交差と称する場合がある。有利には、電子ビームの1次元交差は、x−o−zおよびy−o−zの両方の面内の交差(すなわち、2次元交差、またはスポット形状交差)と比較して、電子と電子の相互作用を実質的に低減する。
【0018】
y次元でのスリットの長さは、その次元でのビーム幅より大きくすることができる。x次元でのスリットの幅は、要求されるエネルギーフィルタリング分解能ΔEに応じて設計され得る。
【0019】
スリット幅は、ビームエネルギーE
0の付近のエネルギーを伴う電子のみを通過させる。通過させられるビームのエネルギーの広がりが、エネルギーフィルタリング分解能ΔEである。ゆえに、スリットを通過する電子のエネルギー範囲は、E−=E
0−ΔE/2からE+=E
0+ΔE/2である。図示するように、E−より下のエネルギーを伴う電子は、スリットの下部部分により阻止され得、E+より上のエネルギーを伴う電子は、スリットの上部部分により阻止され得る。
【0020】
単色計内への入射電子ビームは平行ビームであるので、WF1は、1次元交差をスリット上に集束させるように、ビームの大きな集束角βをx−o−z面内にもたらすように構成される。集束強度(およびゆえに、集束角)は、WF1に印加される励起電圧V
WF1を制御することにより制御され得る。
【0021】
有利には、所望のΔEを与えられる場合、大きい集束角βによってスリットの大きな幅が可能となり、それにより、スリットが、困難なく、充分な精度を伴って製造されることが可能になる。加えて、電子を、より広いスリットを通過させると、結果として電子と電子の相互作用が低減する。
【0022】
対して、平行ではなく、集束させられた(すなわち、非平行の)入射電子ビームを用いる2重ウィーンフィルタ単色計では、集束角βは、はるかに狭くなる可能性がある。より狭い集束角に起因して、スリットのはるかに小さい幅が必要となり、その幅は、高い精度で製造するのが困難であり得る。加えて、電子を、より狭いスリットを通過させると、結果として電子と電子相互の作用が増大する。
【0023】
第1の1Dウィーンフィルタ(WF1)のように、第2の1Dウィーンフィルタ(WF2)は、エネルギーフィルタリングされる電子ビームをx−o−z面内で集束させ、一方で、y−o−z面内ではビームに影響を与えない。WF2による集束は、エネルギーフィルタリングされた電子ビームが、x−o−z面内で(およびy−o−z面内でも)平行電子ビームとしてWF2から出射するような集束強度である。
【0024】
本発明の実施形態によると、WF1およびWF2は、スリットに対して、機械的に(スリットから離れる距離を含めて)だけでなく、電気的にも対称的であり得る。したがって、WF1とWF2の集束能力および偏向能力は同じである。
【0025】
その後、図示するように、コンデンサレンズ(CL)が、エネルギーフィルタリングされた電子ビームをさらに集束させ得る。ビームは次いで、電子ビームカラムのさらなる構成要素を通過し得る。そのようなさらなる構成要素については、例えば
図4に関係して下記で説明する。
【0026】
図2は、本発明の実施形態による、平行電子ビーム照射による2重ウィーンフィルタ単色計の模擬を示す。図は、エネルギーE
0、ならびにE
0より上のエネルギー(E+)、およびE
0より下のエネルギー(E−)における電子のx−o−z面内の模擬される経路を図示する。
【0027】
図示するように、2重ウィーンフィルタ単色計に入る入射電子の経路は平行である。第1の1Dウィーンフィルタ(WF1)は、入射電子を、スリット孔(Slit)を通して集束させ、それによって、E−からE+の範囲内のエネルギーを伴う電子はスリット孔を通過するが、その範囲の外側のエネルギーを伴う電子は、スリット孔周囲の電子を通さない材料によって阻止される。エネルギーフィルタリングされた電子は次いで、第2の1Dウィーンフィルタ(WF2)により集束させられ、それによって、2重ウィーンフィルタ単色計から出射する電子の経路は平行になる。
【0028】
図3は、本発明の実施形態による、電子ビームカラムで使用するための、電気的に浮かせた2重ウィーンフィルタ単色計(EFDWFM)の電子線の図である。2つの1Dウィーンフィルタ(WF1およびWF2)、およびスリット孔(Slit)の配置構成は、
図3では、
図1での配置構成と基本的に同じである。しかしながら、
図3の実施形態では、2重ウィーンフィルタ単色計モジュールの構成要素(すなわち、WF1、Slit、およびWF2)は、電気的に浮かせられる。
【0029】
図3で図示する例示的な実装形態では、単色計モジュールの構成要素は、各々が入射電子ビームおよび出射電子ビームのための孔を有する、2つの導電性筐体または箱(すなわち、2つのファラデー箱)により包囲される。2つの導電性筐体のうち外側のものは、放出器先端(同じく電気的に接地される)と同じ電圧準位になるように電気的に接地することができ、2つの導電性筐体(箱)のうち内側のものには、浮遊DC電圧(V
FL)を印加することができる。
【0030】
図3に示す接地され、浮いている筐体(箱)は、電子が第1の1Dウィーンフィルタ(WF1)を通って入る際に電子の減速を引き起こし、電子が第2の1Dウィーンフィルタ(WF2)を介して出射する際に電子の加速を引き起こす。この減速および加速に起因して、電子の速度は、
図3のEFDWFMの内部では、
図1のDWFMの内部の電子の速度と比較して遅くなる。詳細には、
図3のEFDWFMの内部の電子の速度は、浮遊DC電圧V
FLに等しい電子ビーム電位V
aに比例し、V
FLは、電子の速さをより遅くするように制御される。
【0031】
有利には、単色計の内側の電子の速さがより遅いことによって、より大きな幅のスリットの使用が可能になり、そのことによって、スリットを製造し、スリットを帯電または形状崩れ(de−shaping)から保護することがより実際的になる。加えて、より大きな幅のスリットは、単色計モジュール内の電子と電子の相互作用を低減する。
【0032】
図4は、本発明の実施形態による、2重ウィーンフィルタ単色計を組み込んだ電子ビームカラムの電子線の図である。示すカラムは、
図3の放出器先端(Tip)、銃レンズ(GL)、電気的に浮かせた2重ウィーンフィルタ単色計(EFDWFM)、およびコンデンサレンズ(CL)を含む。あるいは、
図1の2重ウィーンフィルタ単色計(DWFM)が、
図3の電気的に浮かせた2重ウィーンフィルタ単色計の代わりに、カラムに含まれる場合がある。
【0033】
図4に図示するように、コンデンサレンズは、ビームが対物レンズ(OL)に達する前に交差(F)を形成するように、ビームを集束させる。この事例では、交差は、スリット開口の像ではなく、放出器先端の像である。対して、集束ビーム照射を使用する従来の装置では、放出器先端ではなく、開口の像が、代わりに形成されることになる。
【0034】
図4に示す電子ビームカラムでは、銃レンズ(GL)は、ビーム電流を、スリット開口とともに選択する。コンデンサレンズ(CL)は、対物レンズ(OL)により形成される最適な開口数(NA)を選択する。最適なNAは、標的基板(TGT)での電子ビームスポットの大きさが、色収差と回折収差の平衡をとることにより最小化されるNAである。
【0035】
一般的に、電子ビームを集束させるとして本明細書で論じる様々なレンズは、電子レンズであることに留意されたい。それらのレンズは、磁気レンズおよび/または静電レンズとして実装される場合がある。
【0036】
y−o−z面内では、WF1およびWF2の集束強度は両方とも0であることに留意されたい。したがって、y−o−z面内の影響を受けない平行ビームは、x−o−z面内のエネルギーフィルタリングされた平行ビームと同じ像面内で集束させられる。ゆえに、対物レンズ(OL)の開口数は回転対称であり得る。
【0037】
標的基板上の特徴部は、電子ビームを偏向させ、それを標的表面にわたって走査することにより、調査または点検することができる。軸外収差を最小化するために、事前走査器(Prescan)と主走査器(Mainscan)とを含む2重偏向器走査システムが使用され得る。標的基板の特徴部の像は、2次電子(SE)を検出器(DET)で収集することにより形成され得る。入射(1次)電子から2次電子(SE)を分けるためにウィーンフィルタが使用され得る。
【0038】
図5は、本発明の実施形態による、2重ウィーンフィルタ単色計を用いて電子ビームを形成および使用する方法500の流れ図である。方法500は、例えば、
図1および3に関係して上記で説明した装置を使用して実行され得る。
【0039】
ステップ502で、電子が、電子放出源から放出される。電子放出源は、例えば、熱電界放出(TFE)陰極放出器の先端であり得る。他の種類の電子放出源が使用されてもよい。
【0040】
ステップ504で、電子が、電子銃レンズによって平行電子ビームに形成され得る。上記で説明したように、平行電子ビームは2つの次元で平行である。詳細には、x−o−zおよびy−o−z両方の面内で平行である。
【0041】
ステップ506で、電子ビームが、第1の1次元ウィーンフィルタ(WF1)を使用して集束させられ得る。この1次元の集束については、例えば、
図1および
図3のWF1に関係して上記で説明されている。
図1および
図3のように、ビームの1次元の集束は、x−o−z面内であり得るものであり、一方でビームはy−o−z面内では平行のままであり得る。
【0042】
ステップ508で、スリットを使用して、エネルギーフィルタリングが電子ビームに適用される。スリットは、その長さよりもはるかに小さい幅を有するという点で、線分のような形状である。上記で説明したように、電子ビームがスリットの面に達する際の電子ビームの断面もまた、その長さよりはるかに小さい幅を有するという点で、線分状である。
【0043】
エネルギーフィルタリングは、ウィーンフィルタによる偏向の量が電子のエネルギー(速度)に依存するために行われる。スリットは、E
0−ΔEからE
0+ΔEの範囲内のエネルギーを伴う電子を通過させるように配置される。一方で、その範囲の外側のエネルギーを伴う電子は、スリットを包囲する開口材料により阻止される。
【0044】
ステップ510で、電子ビームが、第2のウィーンフィルタ(WF2)により、単色計から出射する平行ビームを形成するように集束させられる。出射ビームは、2つの次元で(すなわち、x−o−zおよびy−o−z両方の面内で)平行である。本発明の実施形態によると、第1および第2のウィーンフィルタは、開口に対して、機械的にだけでなく、電気的にも完全に対称的であり得るものであり、そのため、各々のウィーンフィルタの光学的性質(集束および偏向能力)は、同一(またはほぼ同一)であり得る。
【0045】
ステップ512で、コンデンサレンズ(CL)が、電子ビームを集束させ得る。
図4に関係して上記で説明したように、CLは、ビームを交差に集束させることができ、放出器先端の像が、交差の面に形成される。
【0046】
ステップ514および516で、第1の制御される偏向を、事前走査偏向器により付与することができ、第2の制御される偏向を、主走査偏向器により付与することができる。一体として事前走査および主走査偏向は、軸外収差を低減するためのビームの2重偏向器走査を可能にする。
【0047】
ステップ518で、電子ビームが、標的表面上のビームスポット上に集束させられ得る。このステップは一般的には、
図4に関係して上記で説明したような対物レンズ(OL)を使用して達成される。
【0048】
ステップ519で、2次電子が、標的表面における入射ビームの衝突に起因して発生している。2次電子は、ステップ520で、標的表面から(例えば、引き出し電極および対物レンズにより)引き出され、次いで、ステップ522で、別の(第3の)ウィーンフィルタをビーム分離器として使用して、入射ビームから離れるように偏向させられる。最終的に、2次電子は、ステップ524で、電子検出器(DET)を使用して検出される。
【0049】
この方法500を使用して、標的基板の表面にわたってビームスポットを走査できることに留意されたい。ビーム走査と連関して検出される2次電子データは次いで、標的表面の特徴部を示す画像データを発生させるために使用され得る。
【0050】
図6は、本発明の実施形態によって実現される、同じビーム電流で改善された分解能を図示する、スポットの大きさ対ビーム電流のグラフである。グラフは、スポットの大きさ対ビーム電流を示す。図示するように、本明細書で教示するような単色計を用いる本発明の実施形態は、ビーム電流BCPまで、同じビーム電流に対して、より小さいスポットの大きさを有する。したがって、本発明の実施形態によると、本明細書で教示するような単色計を用いる電子ビームカラムは、BCPより下の有利に有用なビーム電流範囲を有する。
【0051】
本明細書で開示するような2重ウィーンフィルタ単色計(浮いているもの、またはそうでないもののいずれか)を使用する電子ビーム装置は、様々な用途で使用され得る。それらの用途は、ウェハ、マスク、型板、または発光ダイオードに対する、電子ビーム検査、点検、および計測を含むが、それらに制限されない。
【0052】
図7は、本発明の実施形態による、1次元ウィーンフィルタとして構成され得るウィーンフィルタの断面図である。本発明の実施形態は、
図7で図示するウィーンフィルタを1Dウィーンフィルタとして構成する。1Dウィーンフィルタの他の実装形態も使用されてよい。
【0053】
このデバイス700は、磁心(磁極片)702の2つの対を含み得る。心702の第1の対は、x軸上で位置合わせされ得るものであり、心702の第2の対は、y軸上で位置合わせされ得るものであり、z軸は、電子ビームカラムの光学軸である。導電性ウィーンコイル704は、各々の磁心702の周囲に巻き付けられ得る。デバイス700内のx軸およびy軸に沿う磁場は、コイル704を通って流れる電流を調整することにより、制御可能に調整され得る。
【0054】
加えてデバイス700は、円筒形に湾曲した導電板706の2つの対を含み得る。円筒形に湾曲した板706の第1の対は、x軸上で位置合わせされ得るものであり、円筒形に湾曲した板706の第2の対は、y軸上で位置合わせされ得るものであり、z軸は、電子ビームカラムの光学軸である。
図7で図示するように、板706は、円筒形に湾曲させ、カラムの光学軸を中心に空の円筒形空間を画定するように配置され得る。
【0055】
1Dウィーンフィルタを実装するために、電流は、y軸上で位置合わせされる心702の第2の対の周囲のコイルを通して流され得るが、x軸上で位置合わせされる心702の第1の対の周囲のコイルを通しては流され得ない。その結果、光学軸に沿って進行する電子に対して、y軸の方向で磁場が生じる(すなわち、By)が、x軸の方向では生じない(すなわち、Bx=0)。加えて、光学軸に沿って進行する電子に対して、x軸の方向では静電場を発生させる(すなわち、Ex)が、y軸の方向では発生させない(すなわち、Ey=0)ように、電圧が板706に印加され得る。
【0056】
図7にさらに図示するように、絶縁体708が、板706を磁心702から分離し得る。絶縁体708は、板706の円筒形曲率に対応する曲率を有し得る。絶縁体708に接する磁心702の表面もまた、板706の円筒形曲率に対応する円筒形曲率を有し得る。
【0057】
上記の説明では、数多くの具体的な詳細が、本発明の実施形態の徹底した理解をもたらすために与えられている。しかしながら、本発明の例示される実施形態の上記の説明は、網羅的であること、または、本発明を開示される厳密な形態に制限することは意図されない。関連技術の当業者は、本発明は、特定の詳細の1つ以上を用いずに、または、他の方法、構成要素、その他を用いて実践され得るということを認識されよう。他の実例では、周知の構造または動作は、本発明の態様を分かりにくくすることを避けるために、詳細には図示または説明しない。本発明の特定の実施形態および例を、例示の目的で、本明細書で説明しているが、関連技術の当業者が認識するように、様々な均等な変形が本発明の範囲内で可能である。
【0058】
それらの変形は、本発明に対して、上記の詳細な説明に鑑みて行われ得る。以下の特許請求の範囲で使用する用語を、本明細書および特許請求の範囲で開示する特定の実施形態に本発明を制限するように解釈すべきではない。むしろ、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲により決定されるべきであり、その特許請求の範囲は、請求項解釈の確立された原則によって解釈されるべきである。