特許第6848987号(P6848987)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6848987
(24)【登録日】2021年3月8日
(45)【発行日】2021年3月24日
(54)【発明の名称】凹凸補正化粧料
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/895 20060101AFI20210315BHJP
   A61K 8/891 20060101ALI20210315BHJP
   A61K 8/898 20060101ALI20210315BHJP
   A61Q 1/00 20060101ALI20210315BHJP
   A61Q 1/02 20060101ALI20210315BHJP
   A61Q 1/10 20060101ALI20210315BHJP
   A61Q 1/04 20060101ALI20210315BHJP
【FI】
   A61K8/895
   A61K8/891
   A61K8/898
   A61Q1/00
   A61Q1/02
   A61Q1/10
   A61Q1/04
【請求項の数】5
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2018-565496(P2018-565496)
(86)(22)【出願日】2018年1月26日
(86)【国際出願番号】JP2018002386
(87)【国際公開番号】WO2018143061
(87)【国際公開日】20180809
【審査請求日】2019年7月30日
(31)【優先権主張番号】特願2017-17479(P2017-17479)
(32)【優先日】2017年2月2日
(33)【優先権主張国】JP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000002060
【氏名又は名称】信越化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002240
【氏名又は名称】特許業務法人英明国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小西 将幸
【審査官】 山中 隆幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−086196(JP,A)
【文献】 特開2015−193564(JP,A)
【文献】 特開2017−002016(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K8/00−8/99
A61Q1/00−90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)部分架橋型オルガノポリシロキサン、(b)吸油性シリコーン複合球状粉体、(c)25℃で粘度が1〜100mm2/sの油剤:8〜85質量%、及び(d)非架橋型シリコーン活性剤を含有し、成分(a)と成分(b)の合計量が10〜35質量%、(a)/(b)で表される成分(b)に対する成分(a)の質量比が0.04〜0.45であり、乳化組成物である凹凸補正化粧料。
【請求項2】
さらに、(e)屈折率が1.8以上の顔料(但し、上記(b)成分を除く)を含有する請求項1記載の凹凸補正化粧料。
【請求項3】
さらに、(f)上記(b)及び(e)成分以外の球状粉体を含有する請求項1又は2記載の凹凸補正化粧料。
【請求項4】
成分(c)がシリコーンオイルである請求項1〜のいずれか1項記載の凹凸補正化粧料。
【請求項5】
成分(b)が、化粧品表示名称で定義される、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー、ポリシリコーン−22及びポリシリコーン−1クロスポリマーから選択される1種又は2種以上である請求項1〜のいずれか1項記載の凹凸補正化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は凹凸補正化粧料に関する。なお、本発明では化粧料用の組成物を化粧料と記載する。
【背景技術】
【0002】
従来、肌を美しく見せるために様々な要因により形成された皮膚上の大小の凹凸等を平滑にして目立たなくする化粧料が開発されている。
【0003】
例えば、低屈折率の粉体と高粘度のシリコ−ン油とを含有する組成物を用いて、肌上の凹部を埋め、凸部を平滑にする技術が知られている(特許文献1:特許第3652843号公報)。しかしながら、高粘度シリコーン油では粉体への吸油性は著しく下がり、粉残りしてしまい持続性、透明性に優れない。
【0004】
また、皮膜剤を配合することにより、凹凸補正効果や持続性を向上させる技術が知られている(特許文献2:特開2000−16919号公報、3:特許第5893896号公報)。しかしながら、皮膜剤特有の使用感が感じられ肌に伸びにくいために好ましくない。また、これら凹凸補正化粧料においてシリコーン架橋物と球状粉体の比率調整による使用感や付着性、粉残り感についての研究がなされていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3652843号公報
【特許文献2】特開2000−16919号公報
【特許文献3】特許第5893896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、凹凸補正効果、使用感、伸び(展延性)、付着性に優れ、粉残りしない化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、(a)部分架橋型オルガノポリシロキサン、(b)吸油性シリコーン複合球状粉体、(c)25℃で粘度が1〜100mm2/sの油剤:8〜85質量%を含有し、成分(a)と成分(b)の合計含有量が10〜35質量%、(a)/(b)で表される成分(b)に対する成分(a)の質量比が0.02〜0.55である凹凸補正化粧料が、上記課題を解決できることを知見し、本発明をなすに至った。
【0008】
従って、本発明は下記凹凸補正化粧料を提供する。
[1].(a)部分架橋型オルガノポリシロキサン、(b)吸油性シリコーン複合球状粉体、(c)25℃で粘度が1〜100mm2/sの油剤:8〜85質量%を含有し、成分(a)と成分(b)の合計量が10〜35質量%、(a)/(b)で表される成分(b)に対する成分(a)の質量比が0.02〜0.55である凹凸補正化粧料。
[2].さらに、(d)非架橋型シリコーン活性剤を含有する[1]記載の凹凸補正化粧料。
[3].さらに、(e)屈折率が1.8以上の顔料(但し、上記(b)成分を除く)を含有する[1]又は[2]記載の凹凸補正化粧料。
[4].さらに、(f)上記(b)及び(e)成分以外の球状粉体を含有する[1]〜[3]のいずれかに記載の凹凸補正化粧料。
[5].成分(c)がシリコーンオイルである[1]〜[4]のいずれかに記載の凹凸補正化粧料。
[6].成分(b)が、化粧品表示名称で定義される、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー、ポリシリコーン−22、ポリシリコーン−1クロスポリマーから選択される1種又は2種以上である[1]〜[5]のいずれかに記載の凹凸補正化粧料。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、凹凸補正効果、使用感、伸び(展延性)、付着性に優れ、粉残りしない化粧料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
【0011】
[(a)成分]
本発明の(a)成分は、通常化粧料に配合できる部分架橋型オルガノポリシロキサンであれば特に限定されず、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。(a)成分は、シリコーン鎖をシリコーンで架橋したエラストマーであり、油剤に膨潤することにより構造粘性を有する。具体例としては、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー等の化粧品表示名称で知られている。これらはシリコーンオイルやその他のオイルを含む膨潤物として市販され、例えば、KSG−15,1510,16,15AP,19等(何れも信越化学工業(株)製)の商品名で市販されている。
主鎖にアルキル分岐を持つ架橋物(アルキル変性・部分架橋型ジメチルポリシロキサン、シリコーン・アルキル変性部分架橋型ジメチルポリシロキサン)や、架橋部分にフェニル基を持つ架橋物(フェニル変性・部分架橋型ジメチルポリシロキサン)としては、例えば、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン/ビスビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー等(化粧品表示名称)が挙げられる。これらは室温で液状のオイルを含む膨潤物として市販され、例えば、KSG−18A、41A,42A,43,44,042Z,045Z,048Z,18A等(何れも信越化学工業(株)製)が挙げられる。
【0012】
(a)成分の配合量は、本発明の凹凸補正化粧料全体の0.2〜12.4質量%が好ましく、0.35〜10.3質量%がより好ましく、0.58〜9.3質量%がさらに好ましい。0.2質量%未満では十分な付着性やリッチ感が得られない場合があり、12.4質量%超では程よい厚みが得られない場合がある。
【0013】
[(b)成分]
本発明の(b)成分は、通常化粧料に配合できる吸油性シリコーン複合球状粉体であれば、特に限定されず、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。本発明において、吸油性粉体とはJIS K5101の試験方法のアマニ油を25℃で粘度が1〜20mm2/sのシリコーンオイル(具体的にはKF−96A−6csやKF−56A(何れも信越化学工業(株)製))に代替した測定法において、吸油量が70mL/100g以上の粉体であり、さらに好ましくは100mL/100g以上である。吸油量が70mL/100g未満の粉体を高配合すると白残りしてしまう場合がある。
【0014】
球状粉体とは形状が球体で、球に近似した直径である粉体をいい、表面に凹凸がある球状粉体であってもよく、具体的には球状粉体の短径/長径の比が、1.5以下のものが好ましく、1.2以下のものがより好ましく、1.1以下のものが最も好ましい。(b)成分はこれら球状粉体に、この球状粉体と異なる球状粉体を被覆した複合球状粉体である。
【0015】
これら吸油性シリコーン複合粉体の中でも、べたつきの防止等の感触の向上効果や、しわ・毛穴等の形態補正効果の点から、シリコーン樹脂被覆シリコーンゴム粉体が好ましい。シリコーン樹脂被覆シリコーンゴム粉体(ハイブリッドシリコーン粉体と表記する場合もある。)の具体例としては、化粧品表示名称で定義される、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー、ポリシリコーン−22、ポリシリコーン−1クロスポリマー等の名称で知られている。これらは、KSP−100,101,102,105,300,411,441等(何れも信越化学工業(株)製)の商品名で市販されている。
【0016】
(b)成分の配合量は、凹凸補正化粧料全体の6.5〜34.3質量%が好ましく、8〜30質量%がより好ましく、10.4〜28.8質量%がさらに好ましい。6.5質量%未満では、十分な凹凸補正効果が得られない場合があり、34.3質量%超では粉残りする場合がある。
【0017】
本発明において、成分(a)と成分(b)の合計配合量は、凹凸補正化粧料全体の10〜35質量%であり、12〜31質量%が好ましく、15〜30質量%がより好ましい。10質量%未満では、十分な凹凸補正効果が得られず、35質量%を超えると、膜感が強く、粉っぽくなってしまう。また、(a)/(b)で表される成分(b)に対する成分(a)の配合質量比は0.02〜0.55であり、0.03〜0.50が好ましく、0.04〜0.45がさらに好ましい。質量比が0.02未満であると、粉感が強く、伸びが悪く、粉残りや指への取れ性が好ましくなく、0.55を超えると、ゲル感やオイル感が強く化粧膜の厚みが強く不自然な仕上がりになり好ましくない。
【0018】
[(c)成分]
本発明の(c)成分は、25℃で粘度が1〜100mm2/sの油剤で、通常化粧料に配合できる原料であれば、特に限定されない。具体的には、シリコーンオイル、炭化水素油、エステル油、紫外線吸収剤、及びフッ素系油剤を使用することができ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0019】
・シリコーンオイル
シリコーンオイルとしては、通常化粧料に配合できる原料であれば特に限定されないが、具体的には、ジメチルポリシロキサン、シクロペンタシロキサン(デカメチルシクロペンタシロキサン)、シクロヘキサシロキサン、ジシロキサン、トリシロキサン、メチルトリメチコン、カプリリルメチコン、ジフェニルジメチコン(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン(化粧品表示名称)、メチルフェニルポリシロキサン、メチルヘキシルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体等が挙げられる。これらの中でもさっぱりした使用感が得られる揮発性シリコーン〔市販品としては信越化学工業(株)製:TMF−1.5、KF−995、KF−96A−1cs、KF−96A−1.5cs、KF−96A−2cs等〕や、低粘度のシリコーン〔市販品としては信越化学工業(株)製:KF−96A−6cs等〕や、他の油剤との相溶性向上や艶出しの目的で使われるフェニルシリコーン〔市販品としては信越化学工業(株)製:KF−56A〕等が好まれる。これらのシリコーンオイルは1種又は2種以上を用いることができる。
【0020】
その他の油剤としては、エチルヘキサン酸セチル、トリエチルヘキサノイン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、パルミチン酸イソプロピル、ジカプリリルエーテル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、炭酸ジエチルヘキシル、炭酸ジカプリリル、安息香酸アルキル(C12−15)、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、イソドデカン、ウンデカン、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、サリチル酸オクチル等が挙げられる。
【0021】
(c)成分の粘度は25℃で1〜100mm2/s(cSt;csと表記する場合がある)であり、好ましくは1〜50mm2/sであり、さらに好ましくは1〜30mm2/sである。粘度が1mm2/sより低い油剤を高配合すると刺激が感じられる場合があり、100mm2/sより高い油剤を高配合すると吸油性粉体への吸油性能が低下する。なお、本発明において、動粘度はオストワルド粘度計による25℃の測定値である。
【0022】
(c)成分の配合量は、凹凸補正化粧料全体の8〜85質量%であり、12〜73質量%が好ましく、15〜65質量%がさらに好ましい。配合量が8質量%未満だと展延性が好ましくなく、85質量%を超えると油性感が強く感じられる。
【0023】
(b)/(c)で表される成分(c)に対する成分(b)の配合質量比は0.1〜0.6であることが好ましく、0.15〜0.6がより好ましく、0.2〜0.6がさらに好ましい。上記比を0.1以上とすることで、十分な凹凸補正効果が得られ、0.6以下とすることで、粉感が抑えられる。
【0024】
[(d)成分]
本発明の凹凸補正化粧料には、(b)成分の濡れ性を調整し、使用感や塗布性、指への取れ性等の調整、製剤保存安定性の点から、(d)非架橋型シリコーン活性剤を配合することが好ましい。通常化粧料に配合できる非架橋型シリコーン活性剤であれば特に限定されず、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。それらの界面活性剤の中でも、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレン変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン等のポリエーテル変性シリコーン、直鎖又は分岐状ポリグリセリン変性オルガノポリシロキサン、直鎖又は分岐状ポリグリセリン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン等のポリグリセリン変性シリコーンであることが好ましい。具体例としては、KF−6011,6013,6043,6017,6028,6038,6048,6100,6104,6105,6106等が挙げられる。これらの中でも、特にシリコーン分岐型であるKF−6028,6038,6100,6104,6105,6106等が使用感の面で好ましい。これらの非架橋型シリコーン活性剤は1種又は2種以上を用いることができる。
【0025】
(d)成分を配合する場合、(d)成分の配合量は、本発明の凹凸補正化粧料全体の0.1〜5質量%が好ましく、0.2〜4質量%がより好ましい。0.1質量%以上で化粧料の塗布性、指への取れ性がより向上し、5質量%以下とすることで、良好な塗布時の使用感が得られる。
【0026】
[(e)成分]
本発明の凹凸補正化粧料には、特に、隠ぺい力調整の点から、(e)成分の屈折率が1.8以上の顔料(但し、上記(b)成分を除く)を配合することが好ましい。本発明において用いられる顔料は、通常化粧料に配合できる屈折率が1.8以上の顔料であれば、特に限定されず、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0027】
屈折率が1.8以上の顔料としては、例えば亜鉛華、二酸化チタン、赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、低次酸化チタン、酸化クロム、水酸化クロム、オキシ塩化ビスマス等の無機顔料等が挙げられる。また、シリコーン等で疎水化したものも用いることができる。疎水化処理された無機粉体の具体例としては、疎水化処理微粒子酸化チタンあるいは疎水化処理微粒子酸化亜鉛を含有する分散体として市販され、SPD−T5、T6、T5L、Z5、Z6、Z5L等(何れも信越化学工業(株)製)の商品名で市販されている。
【0028】
(e)成分を配合する場合、(e)成分の配合量は、凹凸補正化粧料全体の0.1〜60質量%配合することが好ましく、使用性の点から、1〜20質量%がより好ましい。0.1質量%未満では、十分な隠蔽効果や着色効果を得ることができず、60質量%を超えて配合すると、使用時の伸び広がりが悪くなったり、化粧膜に粉っぽさが発現したりするおそれがある。
【0029】
[(f)成分]
本発明の凹凸補正化粧料には、特に、使用感調整や凹凸補正効果の助剤として、上記(b)及び(e)成分以外の球状粉体を配合することが好ましい。(f)成分としては、通常化粧料に配合できる球状粉体であれば、特に限定されないが、シリコーン球状粉体、ポリアミド粉体、ポリウレタン粉体、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸エステル等が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0030】
・シリコーン球状粉体
架橋型シリコーン粉末(即ち、ジオルガノシロキサン単位の繰返し連鎖が架橋した構造を有するオルガノポリシロキサンからなる、いわゆるシリコーンゴムパウダー)、シリコーン樹脂粒子、例えば、球状ポリオルガノシルセスキオキサン(三次元網状構造のポリオルガノシルセスキオキサン樹脂粒子)等が挙げられ、具体例としては、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、ポリメチルシルセスキオキサン等の表示名称で知られている。これらは粉体として、或いは、シリコーンオイル等を含む膨潤物として市販され、例えば、KMP−598,590,591,KSG−016F等(何れも信越化学工業(株)製)の商品名で市販されている。
【0031】
[その他の任意成分]
本発明の化粧料には、通常の化粧料に使用される種々の成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。成分としては、例えば(1)(c)成分以外の油剤、(2)水性成分、(3)皮膜剤、(4)(d)成分以外の界面活性剤、(5)(c)成分以外の紫外線吸収剤、(6)ワックス、(7)(b)、(e)、(f)成分以外の粉体、(8)その他の添加剤を含んでよい。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
【0032】
(1)(c)成分以外の油剤
本発明において用いられる(c)成分以外の油剤は、感触調整やエモリエント効果として用いられる通常化粧料に配合できる原料であれば、特に限定されないが、高粘度の直鎖又は分岐状のオルガノポリシロキサン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、ピロリドン変性オルガノポリシロキサン、ピロリドンカルボン酸変性オルガノポリシロキサン、高重合度のガム状ジメチルポリシロキサン、ガム状アミノ変性オルガノポリシロキサン、及びシリコーンガム等の環状オルガノポリシロキサン溶液、ステアロキシシリコーン等の高級アルコキシ変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、長鎖アルキル変性シリコーン、アミノ酸変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、シリコーン樹脂及びシリコーンレジンの溶解物等が挙げられる。これらの中でも特に、艶出しや使用感調整の目的で使われるシリコーンワックス〔市販品としては信越化学工業(株)製:KP−561P,562P,KF−7020S等〕が好ましく利用される。シリコーン以外では、ワセリンや水添ポリイソブテン等高粘度の炭化水素油等が挙げられる。(c)成分以外の油剤を配合する場合の配合量は、凹凸補正化粧料全体の0.1〜20質量%が好ましい。
【0033】
(2)水性成分
水性成分としては、保湿効果や清涼効果として用いられる通常化粧料に配合できる原料であれば、特に限定されないが、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール;ソルビトール、マルトース、キシリトール等の糖アルコール;ブチレングリコールプロピレングリコール、ジブチレングリコール、ペンチレングリコール、デカンジオール、オクタンジオール、ヘキサンジオール、エリスリトール、グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコール等の多価アルコール;グルコース、グリセリルグルコシド、ベタイン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸塩、ピロリドンカルボン酸塩、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド等が挙げられる。水性成分を配合する場合の配合量は、凹凸補正化粧料全体の0.1〜30質量%が好ましい。
【0034】
(3)皮膜剤
皮膜剤としては、通常化粧料に配合できる原料であれば特に限定されないが、具体的には、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸アルキル等のラテックス類、デキストリン、アルキルセルロースやニトロセルロース等のセルロース誘導体、トリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルラン等のシリコーン化多糖化合物、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー等のアクリル−シリコーン系グラフト共重合体、トリメチルシロキシケイ酸等のシリコーン樹脂、シリコーン変性ポリノルボルネン、フッ素変性シリコーン樹脂等のシリコーン系樹脂、フッ素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂、ポリマーエマルジョン樹脂、テルペン系樹脂、ポリブテン、ポリイソプレン、アルキド樹脂、ポリビニルピロリドン変性ポリマー、ロジン変性樹脂、ポリウレタン等が用いられる。皮膜剤を配合する場合の配合量は、凹凸補正化粧料全体の0.1〜20質量%が好ましい。
【0035】
これらの中でも特に、シリコーン系の皮膜剤が好ましく、中でもトリ(トリメチルシロキシ)シリルプロピルカルバミド酸プルラン〔市販品としては、溶剤に溶解したものとして、信越化学工業(株)製:TSPL−30−D5,ID〕や、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー〔市販品としては、溶剤に溶解したものとして、信越化学工業(株)製:KP−543,545,549,550,545L等〕や、トリメチルシロキシケイ酸〔市販品としては、溶剤に溶解したものとして、信越化学工業(株)製:KF−7312J,X−21−5250等〕やシリコーン変性ポリノルボルネン〔市販品としては、溶剤に溶解したものとして、信越化学工業(株)製:NBN−30−ID等〕を用いることができるが、これらに限定されるものではない。皮膜剤としては1種又は2種以上を用いることができる。
【0036】
(4)(d)成分以外の界面活性剤
(d)成分以外の界面活性剤としては、非イオン性、アニオン性、カチオン性及び両性の活性剤があるが、特に制限されるものではなく、通常の化粧料に使用されるものであれば、いずれのものも使用することができる。これらの界面活性剤の中でも、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン、部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンであることが好ましい。これらは上記(a)成分とは異なり、シリコーン鎖をポリエーテル又はポリグリセリンで架橋した構造を有する化合物であり、具体例としては、(ジメチコン/(PEG−10/15))クロスポリマー、(PEG−15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー、(PEG−15/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマー、(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマー、(ポリグリセリル−3/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマー等の表示名称で知られている。これらはシリコーンオイルやその他のオイルを含む膨潤物として市販され、例えば、KSG−210,240,310,340,320Z、KSG−710,810,820Z等(何れも信越化学工業(株)製)の商品名で市販されている。これらは、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができ、例えば、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンと部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンの組み合わせにおいて、部分架橋型ポリエーテル変性シリコーンの相対的な配合比率が高い場合には、化粧料の伸びが良くなる傾向にあり、部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーンの相対的な配合比率が高い場合には、化粧料がしっとりとした柔らかな使用感になる傾向にある。使用感の制御において、適宜にその配合比率を決定することができる。
【0037】
(5)(c)成分以外の紫外線吸収剤
(c)成分以外の紫外線吸収剤としては、通常化粧料に配合できる原料であれば、特に限定されない。具体的には、サリチル酸ホモメンチル、オクトクリレン、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、4−(2−β−グルコピラノシロキシ)プロポキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジメチコジエチルベンザルマロネート、1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4−ジメチル−1,3−ペンタンジオン、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、テトラヒドロキシベンゾフェノン、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、トリメトキシケイ皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル、ドロメトリゾールトリシロキサン、パラジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸及びその三水塩、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、2,2’−メチレンビス[6−(2Hベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]が挙げられる。また、UVA吸収剤(例えば、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル等)と、UVB吸収剤(例えば、オクトクリレン等)や(c)成分の紫外線吸収剤を併用することが可能であり、それぞれを任意に組み合わせることも可能である。
【0038】
(6)ワックス
ワックスとしては、通常化粧料に配合できる原料であり、油剤を固化できる原料であれば、特に限定されない。具体的には、セレシン、オゾケライト、パラフィン、合成ワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス等の炭化水素ワックス、カルナウバロウ、ライスワックス、コメヌカロウ、ホホバワックス(極度に水添したホホバ油を含む)、キャンデリラロウ等の植物由来のワックス、鯨ロウ、ミツロウ、雪ロウ等の動物由来のワックス等が挙げられ、これらワックスはその1種又は2種以上を用いることができる。ワックスを配合する場合の配合量は、凹凸補正化粧料組成物中0.1〜10質量%が好ましい。
【0039】
(7)(b)、(e)、(f)成分以外の粉体
本発明において用いられるその他の粉体としてはマイカ、タルク、セリサイト、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、カオリン等が挙げられ、通常化粧料に配合できる原料であれば、特に限定されない。
【0040】
(8)その他の添加剤
その他の添加剤としては、水、油溶性ゲル化剤、制汗剤、保湿剤、抗菌剤・防腐剤、香料、塩類、酸化防止剤、pH調整剤、キレート剤、清涼剤、抗炎症剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤等)、ビタミン類、アミノ酸類、水溶性高分子化合物、植物エキス等が挙げられる。
【0041】
・油溶性ゲル化剤
油溶性ゲル化剤としては、アルミニウムステアレート、マグネシウムステアレート、ジンクミリステート等の金属セッケン;N−ラウロイル−L−グルタミン酸、α,γ−ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導体;デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル;ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル;フラクトオリゴ糖ステアリン酸エステル、フラクトオリゴ糖2−エチルヘキサン酸エステル等のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステル;モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等のソルビトールのベンジリデン誘導体;ジステアルジモニウムヘクトライト、ステアラルコニウムクトライト、ヘクトライトの有機変性粘土鉱物等が挙げられる。
【0042】
・防腐剤・殺菌剤
防腐剤・殺菌剤としては、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール、イミダゾリジニルウレア、安息香酸、サリチル酸、イソプロピルメチルフェノール、石炭酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、ポリリジン、感光素、銀等が挙げられる。
【0043】
[製造方法]
本発明の化粧料は公知の方法で製造することができる。(a)成分、(b)成分の配合方法も特に限定されないが、(c)成分、(d)成分等の油剤と予め混合してもよく、水に予め乳化したエマルジョンで用いたり、親水化処理をして水系に容易に配合できる状態で使用してもよい。
【0044】
[凹凸補正化粧料]
凹凸補正とは毛穴や皺、皮溝をぼかしたり平滑にすることにより、肌の凹凸を目立たなくするものである。剤型としては、乳化組成物、非水系組成物のどちらでもよく、みずみずしい使用感を付与したいときは乳化組成物を選択する。乳化形態としては、O/W型エマルジョン、W/O型エマルジョン、W/O/W型エマルジョンのいずれの形態でもよく、油性感や耐水性、粉感を得たいときは非水系組成物や粉体剤型を選択でき、いずれの場合でも良好な化粧料が得られる。なお、本発明において「非水系組成物」とは、水を実質的に配合しない油性組成物をいう。
【0045】
本発明の凹凸補正化粧料としては、必須成分を含有する化粧料であれば、特に限定されるものではないが、例えば、美容液、乳液、クリーム、ヘアケア、ファンデーション、化粧下地、BBクリーム、コンシーラー、日焼け止め、ルースパウダー、チークカラー、口紅、アイシャドー、アイライナー、ボディーメーキャップ、デオドラント剤等、種々の製品に応用することが可能である。特に、本発明の効果を発揮できる点では、ファンデーション、化粧下地、BBクリーム、コンシーラー、チークカラー等が好ましい。本発明の化粧料の性状としては、液状、クリーム状、固形状、ペースト状、ゲル状、ムース状、スフレ状、粘土状、パウダー状等の種々の性状を選択することができる。
【実施例】
【0046】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、室温工程で行い、組成の「%」は質量%、比率は質量比を示す。
【0047】
[実施例、比較例]
下記表に示す処方の化粧料を下記方法で調製し、下記特性評価を行った。
<化粧料の調製:実施例1〜10、比較例1〜9>
各成分を均一に混合し、非水系コンシーラーを得た。
<化粧料の調製:実施例11〜13、比較例10〜12>
A:成分(2)を3本ロールにて均一に混合した。
B:成分(1)の混合物にAを加え均一に混合した。
C:Bに成分(3)を添加して乳化し、油中水型コンシーラーを得た。
【0048】
(1)特性評価
実施例及び比較例の化粧料について、化粧料の凹凸補正効果(毛穴やシワの目立たなさ)、使用感(油性感の無さ)、伸び(展延性の良さ)、粉残り(白浮きや粉っぽさのなさ)及び付着性(指への取れや肌への付きの良さ)の項目を10名のパネラーで評価した。表1に示される評価基準により評価し、結果を10名の平均値に基づき、下記判断基準に従って判定した。結果を表2〜4中に併記する。
【0049】
【表1】
【0050】
(2)判定基準
◎:平均点が4.5点以上
○:平均点が3.5点以上4.5点未満
△:平均点が2.5点以上3.5点未満
×:平均点が1.5点以上2.5点未満
××:平均点が1.5点未満
【0051】
【表2】

(注1)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー:KSG−16〈架橋物:25%、ジメチルポリシロキサン(6cs):75%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー:KSP−101(信越化学工業(株)製)
(注3)PEG−10ジメコン:KF−6017(信越化学工業(株)製)
(注4)KMP−591(信越化学工業(株)製)
(注5)AEROSIL200(日本アエロジル社製)
配合量は、記載の配合製品の配合量であり、(a)+(b)、(a)/(b)、(b)/(c)は純分量である(以下、同様)。
【0052】
【表3】
(注1)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー:KSG−16〈架橋物:25%、ジメチルポリシロキサン(6cs):75%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー:KSP−101(信越化学工業(株)製)
(注3)PEG−10ジメコン:KF−6017(信越化学工業(株)製)
(注4)KMP−591(信越化学工業(株)製)
(注5)AEROSIL200(日本アエロジル社製)
【0053】
【表4】
(注1)(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー:KSG−16〈架橋物:25%、ジメチルポリシロキサン(6cs):75%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー:KSG−18A〈架橋物:15%、ジメチルポリシロキサン(6cs):75%〉(信越化学工業(株)製)
(注3)(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー:KSP−100(信越化学工業(株)製)
(注4)(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー:KSP−300(信越化学工業(株)製)
(注5)KF−9021〈固形分:50%、デカメチルシクロペンタシロキサン50%〉(信越化学工業(株)製)
(注6)トリメチルシロキシケイ酸:KF−56A(信越化学工業(株)製)
(注7)ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン:KF−6038(信越化学工業(株)製)
(注8)PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコ:KF−6028(信越化学工業(株)製)
(注9)KF−9901:信越化学工業(株)製を用い、疎水化表面処理した紛体
【0054】
上記表2〜4の結果より、実施例1〜13の凹凸補正化粧料は、凹凸補正効果(毛穴やシワの目立たなさ)、使用感(油性感のなさ)、伸び(展延性の良さ)、粉残り(白浮きや粉っぽさの無さ)及び付着性(指への取れや肌への付きの良さ)に優れることが分かった。成分(a)を併用しない比較例1,2や、成分(b)に対する成分(a)の質量比が0.02以下である比較例11は、伸び、粉残り、付着性の何れかで好ましくない。成分(b)を併用しない比較例3,4や、成分(b)をそれぞれ別の球状粉体、顔料に置き換えた比較例7〜9では、油性感が強く感じられ、伸びが悪く、十分な凹凸補正効果が得られないため好ましくない。成分(b)に対する成分(a)の質量比が0.55以上である比較例5,10,12や成分(a)と成分(b)の合計含有量が10%以下である比較例6は油性感が強く感じられ、十分な凹凸補正効果が不十分であった。
【0055】
[実施例14]
コンシーラー
<化粧料の調製>
A:成分1〜6を均一に混合した。
B:成分7〜9を3本ロールにて均一に混合した。
C:AとBを均一に混合し、コンシーラーを得た。
組成 %
1.部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物(注1) 6
2.ジフェニルシロキシフェニルジメチコン(注2) 7
3.ジメチルポリシロキサン(6cs) 残量
4.シリコーン分岐型ポリエーテル変性シリコーン(注3) 0.5
5.ハイブリッドシリコーン複合粉体(注4) 23.5
6.フェニル変性ハイブリッドシリコーン複合粉体(注5) 4.6
7.トリエチルヘキサノイン 0.2
8.シリコーン処理酸化チタン(注6) 0.2
9.シリコーン処理酸化鉄(注6) 0.1
合計 100.0
(注1)(変性)部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−19〈架橋物:15%、ジメチルポリシロキサン(6cs):85%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)ジフェニルシロキシフェニルジメチコン;KF−56A(信越化学工業(株)製)
(注3)シリコーン分岐型ポリエーテル変性シリコーン;KF−6028(信越化学工業(株)製)(信越化学工業(株)製)
(注4)ハイブリッドシリコーン複合粉体;KSP−101(信越化学工業(株)製)
(注5)フェニル変性ハイブリッドシリコーン複合粉体;KSP−300(信越化学工業(株)製)
(注6)シリコーン処理粉体;KF−9909(信越化学工業(株)製)を用い、粉体を疎水化表面処理
成分(a)及び成分(b)の合計量:29.9
(a)/(b):0.03
得られたコンシーラーは凹凸補正効果、使用感、展延性、付着性に優れ、粉残りせず、自然な仕上がりであることが確認された。
【0056】
[実施例15]
油中水型下地クリーム
<化粧料の調製>
A:成分1〜9を均一に混合した。
B:成分10〜14を均一に混合した。
C:BをAに添加して乳化し、油中水型下地クリームを得た。
組成 %
1.アルキル変性部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物(注1)

2.アルキル変性部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物(注2)
10
3.アルキル分岐型ポリグリセリン変性シリコーン(注3) 2
4.シクロペンタシロキサン 7
5.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 7
6.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 3
7.ジステアルジモニウムヘクトライト 0.6
8.高重合メチルポリシロキサン組成物(注4) 3
9.ハイブリッドシリコーン複合粉体(注5) 7
10.ブチレングリコール 6
11.クエン酸ナトリウム 0.2
12.塩化ナトリウム 1
13.フェノキシエタノール 0.3
14.精製水 残量
合計 100.0
(注1)アルキル変性部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物;KSG−330〈架橋物:20%、トリエチルヘキサノイン:80%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)アルキル変性部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−43〈架橋物:30%、トリエチルヘキサノイン:70%〉(信越化学工業(株)製)
(注3)アルキル分岐型ポリエーテル変性シリコーン;KF−6048(信越化学工業(株)製)
(注4)高重合メチルポリシロキサン組成物;KF−9014〈固形分:15%、シクロペンタシロキサン:85%〉(信越化学工業(株)製)
(注5)ハイブリッドシリコーン複合粉体;KSP−105(信越化学工業(株)製)
成分(a)及び成分(b)の合計量:10
(a)/(b):0.43
得られた油中水型下地クリームは凹凸補正効果、使用感、展延性、付着性に優れ、粉残りしないことが確認された。
【0057】
[実施例16]
油中水型下地クリーム
<化粧料の調製>
A:成分1〜8を均一に混合した。
B:成分9〜13を均一に混合した。
C:BをAに添加して乳化し油中水型下地クリームを得た。
組成 %
1.部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物(注1) 3.5
2.部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物(注2) 10
3.シリコーン分岐型ポリエーテル変性シリコーン(注3) 2
4.メチルトリメチコン(注4) 2
5.ジメチルポリシロキサン(6cs) 7
6.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体組成物(注5) 3
7.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 5
8.アルキル変性ハイブリッドシリコーン複合粉体(注6) 10
9.エタノール 6
10.クエン酸ナトリウム 0.2
11.塩化ナトリウム 1
12.メチルパラベン 0.15
13.精製水 残量
合計 100.0
(注1)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物;KSG−210〈架橋物:25%、ジメチルポリシロキサン(6cs):75%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−16〈架橋物:25%、ジメチルポリシロキサン(6cs):75%〉(信越化学工業(株)製)
(注3)シリコーン分岐型ポリエーテル変性シリコーン;KF−6028(信越化学工業(株)製)
(注4)メチルトリメチコン;TMF−1.5(信越化学工業(株)製)
(注5)アクリル−シリコーン系グラフト共重合体組成物;KP−549〈固形分:40%、メチルトリメチコン:60%〉(信越化学工業(株)製)
(注6)アルキル変性ハイブリッドシリコーン複合粉体;KSP−441(信越化学工業(株)製)
成分(a)及び成分(b)の合計量:12.5
(a)/(b):0.25
得られた油中水型下地クリームは凹凸補正効果、使用感、展延性、付着性に優れ、粉残りしないことが確認された。
【0058】
[実施例17]
油中水型下地クリーム
<化粧料の調製>
A:成分1〜5を均一に混合した。
B:成分8〜12を均一に混合した。
C:BをAに添加して乳化し、成分6〜7を加え油中水型下地クリームを得た。
組成 %
1.部分架橋型ポリグリセリン変性シリコーン組成物(注1) 3.5
2.部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物(注2) 10
3.シリコーン・アルキル分岐型ポリグリセリン変性シリコーン(注3)

4.シクロペンタシロキサン 10
5.フェニル変性ハイブリッドシリコーン複合粉体(注4) 10
6.金属石鹸処理微粒子酸化チタン組成物(注5) 5
7.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛組成物(注6) 10
8.エタノール 6
9.クエン酸ナトリウム 0.5
10.硫酸マグネシウム 0.5
11.メチルパラベン 0.15
12.精製水 残量
合計 100.0
(注1)部分架橋型ポリエーテル変性シリコーン組成物;KSG−710〈架橋物:25%、ジメチルポリシロキサン(6cs):75%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−16〈架橋物:25%、ジメチルポリシロキサン(6cs):75%〉(信越化学工業(株)製)
(注3)シリコーン分岐型ポリグリセリン変性シリコーン;KF−6105(信越化学工業(株)製)
(注4)フェニル変性ハイブリッドシリコーン複合粉体;KSP−300(信越化学工業(株)製)
(注5)金属石鹸処理微粒子酸化チタン組成物;SPD−T5(信越化学工業(株)製)
(注6)シリコーン処理微粒子酸化亜鉛組成物;SPD−Z5(信越化学工業(株)製)
成分(a)及び成分(b)の合計量:12.5
(a)/(b):0.25
得られた油中水型下地クリームは凹凸補正効果、使用感、展延性、付着性に優れ、粉残りしないことが確認された。
【0059】
[実施例18]
ムースコンシーラー
<化粧料の調製>
A:成分6〜11を3本ロールにて均一に混合した。
B:Aと成分1〜5を均一に混合しムースコンシーラーを得た。
組成 %
1.シリコーン・アルキル共変性部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物(注1) 35
2.トリメチルシロキシケイ酸組成物(注2) 10
3.ポリメタクリル酸メチル 2
4.ハイブリッドシリコーン複合粉体(注3) 12
5.ハイブリッドシリコーン複合粉体(注4) 4
6.ジメチルポリシロキサン(6cs) 15
7.金属石鹸処理微粒子酸化チタン 9
8.シリコーン処理酸化チタン(注5) 6
9.シリコーン処理酸化鉄(注5) 1
10.シリコーン処理マイカ(注5) 1
11.シリコーン処理タルク(注5) 残量
合計 100.0
(注1)シリコーン・アルキル変性部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−045Z〈架橋物:20%、シクロペンタシロキサン:80%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)トリメチルシロキシケイ酸組成物;KF−9021〈固形分:50%、デカメチルシクロペンタシロキサン50%〉(信越化学工業(株)製)
(注3)ハイブリッドシリコーン複合粉体;KSP−100(信越化学工業(株)製)
(注4)ハイブリッドシリコーン複合粉体;KSP−105(信越化学工業(株)製)
(注5)シリコーン処理粉体(KF−9909:信越化学工業(株)製を用い、粉体を疎水化表面処理)
成分(a)及び成分(b)の合計量:23
(a)/(b):0.44
得られたムースコンシーラーは凹凸補正効果、使用感、展延性、付着性に優れ、粉残りしないことが確認された。
【0060】
[実施例19]
スティックコンシーラー
<化粧料の調製>
A:成分1〜5をディスパーにて均一に混合した。
B:Aと成分6〜7を90℃で均一に混合し、スティック容器に充填後、徐冷しスティックコンシーラーを得た。
組成 %
1.部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物(注1) 22
2.シリコーン球状粉体組成物(注2) 10
3.ハイブリッドシリコーン複合粉体(注3) 12
4.ポリメチルシルセスキオキサン(注4) 18
5.ジメチルポリシロキサン(6cs) 24
6.セレシン 10
7.マイクロクリスタリンワックス 4
合計 100.0
(注1)(変性)部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−19〈架橋物:15%、ジメチルポリシロキサン(6cs):85%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)シリコーン球状粉体組成物;KSG−016F〈球状粉体:25%、ジメチルポリシロキサン(6cs):75%〉(信越化学工業(株)製)
(注3)ハイブリッドシリコーン複合粉体;KSP−411(信越化学工業(株)製)
(注4)ポリメチルシルセスキオキサン;KMP−590(信越化学工業(株)製)
成分(a)及び成分(b)の合計量:15.3
(a)/(b):0.28
得られたスティックコンシーラーは凹凸補正効果、使用感、展延性、付着性に優れ、粉残りしないことが確認された。
【0061】
[実施例20]
バウンシーファンデーション
<化粧料の調製>
A:成分5〜8を3本ロールにて均一に混合した。
B:Aと成分1〜4,9をニーダ―にて均一に混合しバウンシーファンデーションを得た。
組成 %
1.部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物(注1) 20
2.ハイブリッドシリコーン複合粉体(注2) 9.5
3.ポリメチルシルセスキオキサン(注3) 0.5
4.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 2
5.アクリル−シリコーン系グラフト共重合体組成物(注4) 0.1
6.トリエチルヘキサノイン 6
7.シリコーン処理酸化チタン(注5) 20
8.シリコーン処理酸化鉄(注5) 4
9.シリコーン処理タルク(注5) 残量
合計 100.0
(注1)部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−16〈架橋物:25%、ジメチルポリシロキサン(6cs):75%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)ハイブリッドシリコーン複合粉体;KSP−100(信越化学工業(株)製)
(注3)ポリメチルシルセスキオキサン;KMP−590(信越化学工業(株)製)
(注4)アクリル−シリコーン系グラフト共重合体組成物;KP−578(信越化学工業(株)製)
(注5)シリコーン処理粉体(KF−9901:信越化学工業(株)製を用い、粉体を疎水化表面処理)
成分(a)及び成分(b)の合計量:14.5
(a)/(b):0.53
得られたバウンシーファンデーションは凹凸補正効果、使用感、展延性、付着性に優れ、粉残りしないことが確認された。
【0062】
[実施例21]
ゲルアイカラー
<化粧料の調製>
A:成分1〜3を80℃にて均一に混合した。
B:Aと成分4〜5を60℃にて均一に混合した。
C:Bと成分6〜11を均一に混合しゲルアイカラーを得た。
組成 %
1.イソノナン酸イソトリデシル 24
2.スクワラン 19.9
3.パルミチン酸デキストリン(注1) 10
4.部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物(注2) 12
5.疎水性無水シリカ(注3) 0.1
6.ハイブリッドシリコーン複合粉体(注4) 8
7.ポリメチルシルセスキオキサン(注5) 2
8.硫酸バリウム 5
9.シリコーン処理合成マイカ(注6) 13
10.ガラス末 7
11.(PET/Al)ラミネート 4.5
合計 100.0
(注1)パルミチン酸デキストリン(レオパールKL2:千葉製粉社製)
(注2)部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−16〈架橋物:25%、ジメチルポリシロキサン(6cs):75%〉(信越化学工業(株)製)
(注3)疎水性無水シリカ;AEROSIL R972(日本アエロジル社製)
(注4)ハイブリッドシリコーン複合粉体;KSP−100(信越化学工業(株)製)
(注5)ポリメチルシルセスキオキサン;KMP−590(信越化学工業(株)製)
(注6)シリコーン処理粉体(KP−574:信越化学工業(株)製を用い、粉体を疎水化表面処理)
成分(a)及び成分(b)の合計量:11
(a)/(b):0.38
得られたゲルアイカラーは凹凸補正効果、透明感、使用感、展延性、付着性に優れ、粉残りしないことが確認された。
【0063】
[実施例22]
リップアンドチーク
<化粧料の調製>
A:成分1〜5を均一に混合した。
B:成分8〜12を3本ロールにて均一に混合した。
C:AとBと成分6〜7を均一に混合し、リップアンドチークを得た。
組成 %
1.部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物(注1) 35
2.部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物(注2) 10
3.ジメチルポリシロキサン(6cs) 残量
4.シリコーン分岐型ポリエーテル変性シリコーン(注3) 1
5.ジステアルジモニウムヘクトライト 0.6
6.ハイブリッドシリコーン複合粉体(注4) 14.5
7.ポリメチルシルセスキオキサン(注5) 2
8.トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2 3
9.マイカ 1.4
10.赤202 3
11.黄4 1
12.赤201 0.3
合計 100.0
(注1)(変性)部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−19〈架橋物:15%、ジメチルポリシロキサン(6cs):85%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−16〈架橋物:25%、ジメチルポリシロキサン(6cs):75%〉(信越化学工業(株)製)
(注3)シリコーン分岐型ポリエーテル変性シリコーン;KF−6028(信越化学工業(株)製)
(注4)ハイブリッドシリコーン複合粉体;KSP−101(信越化学工業(株)製)
(注5)ポリメチルシルセスキオキサン;KMP−590(信越化学工業(株)製)
成分(a)及び成分(b)の合計量:22.25
(a)/(b):0.53
得られたリップアンドチークは凹凸補正効果、使用感、展延性、付着性に優れ、粉残りせず、自然な仕上がりであることが確認された。
【0064】
[実施例23]
水中油型下地クリーム
<化粧料の調製>
A:成分3〜10を均一に混合した。
B:成分1〜2を均一に混合した。
C:BをAに添加して乳化し、水中油型下地クリームを得た。
組成 %
1.アルキル変性部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物(注1)
12
2.ハイブリッドシリコーン複合粉体(注2) 7
3.ポリソルベート−60 2
4.アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体組成物(注3) 1
5.(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー2%溶液
15
6.ブチレングリコール 10
7.グリセリン 3
8.ペンチレングリコール 1
9.メチルパラベン 0.15
10.精製水 残量
合計 100.0
(注1)アルキル変性部分架橋型ジメチルポリシロキサン組成物;KSG−43〈架橋物:30%、トリエチルヘキサノイン:70%〉(信越化学工業(株)製)
(注2)(注4)ハイブリッドシリコーン複合粉体;KSP−105(信越化学工業(株)製)
(注3)アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体組成物(SIMULGEL EG〈架橋物37.5%〉:SEPPIC社製)
成分(a)及び成分(b)の合計量:10.6
(a)/(b):0.51
得られた水中油型下地クリームは凹凸補正効果、使用感、展延性、付着性に優れ、粉残りしないことが確認された。