(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記レンズ制御部が、前記第1及び第2の高速VFLレンズの少なくとも一方の共振周波数を調整してそれらの共振周波数をほぼ同一とするように動作可能なレンズ応答調整構成を備える、
請求項1に記載のVFL撮像システム。
前記応答アクチュエータ機構が、前記第1及び第2の高速VFLレンズの少なくとも一方の共振周波数を変えるため該VFLレンズの温度を変えるように動作可能な熱源を備える、
請求項13に記載のVFL撮像システム。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本明細書に開示する原理に従って使用可能である1つの例示的なマシンビジョン検査システム10のブロック図である。マシンビジョン検査システム10は画像測定機12を含み、これは、制御コンピュータシステム14と、更に、モニタ又はディスプレイ16、プリンタ18、ジョイスティック22、キーボード24、及びマウス26と、データ及び制御信号を交換するように動作可能に接続されている。モニタ又はディスプレイ16は、マシンビジョン検査システム10の制御及び/又はプログラミングに適したユーザインタフェースを表示することができる。様々な実施では、タッチスクリーンタブレット等によって、コンピュータシステム14、ディスプレイ16、ジョイスティック22、キーボード24、及びマウス26のいずれか又は全ての機能の代用となること及び/又はこれらの機能を冗長的に与えることが可能である。
【0009】
より一般的には、制御コンピュータシステム14は、いかなるコンピューティングシステム又はデバイス、及び/又は分散型コンピューティング環境等も含むことができるか又はそれらから構成可能である。それらはいずれも、本明細書に記載する機能を実現するためにソフトウェアを実行する1つ以上のプロセッサを含み得る。プロセッサには、プログラマブル汎用又は特殊用途マイクロプロセッサ、プログラマブルコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)等、又はそのようなデバイスの組み合わせが含まれる。ソフトウェアは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、フラッシュメモリ等のメモリ、又はそのような構成要素の組み合わせに記憶することができる。また、ソフトウェアは、光学ベースのディスク、フラッシュメモリデバイス、又はデータを記憶するための他のいずれかのタイプの不揮発性記憶媒体のような1つ以上の記憶デバイスに記憶することができる。ソフトウェアは、特定のタスクを実行するか又は特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等を含む1つ以上のプログラムモジュールを含み得る。分散型コンピューティング環境では、有線又は無線のいずれかの構成において、プログラムモジュールの機能性は、多数のコンピューティングシステム又はデバイスにまたがるように組み合わせるか又は分散させ、サービスコールを介してアクセスすることができる。
【0010】
画像測定機12は、可動ワークピースステージ32と、ズームレンズ又は交換可能レンズを含み得る光学撮像システム34と、を含む。ズームレンズ又は交換可能レンズは一般に、光学撮像システム34によって得られる画像に様々な倍率を与える(例えば0.5倍から100倍まで)。同様のマシンビジョン検査システムが、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第7,324,682号、第7,454,053号、第8,111,905号、及び8,111,938号にも記載されている。これらの各々は、援用によりその全体が本願にも含まれるものとする。
【0011】
図2は、
図1のマシンビジョン検査システムと同様の、本明細書に記載する特徴を含むマシンビジョン検査システム100の制御システム部120及びビジョン構成要素部200のブロック図である。以下で詳述するように、制御システム部120を用いてビジョン構成要素部200を制御する。ビジョン構成要素部200は、光学アセンブリ部205と、光源220、230、及び240と、中央の透明部212を有するワークピースステージ210と、を含む。ワークピースステージ210は、ワークピース20を位置決めすることができるステージの表面に対して概ね平行な面内にあるx軸及びy軸に沿って制御可能に移動させることができる。
【0012】
光学アセンブリ部205は、光学検出器260(例えばカメラ、共焦点光学検出器等)、第1の高速可変焦点距離(VFL)レンズ270A、第2の高速可変焦点距離(VFL)レンズ270Bを含み、更に、交換可能対物レンズ250、レンズ286と288を有するターレットレンズアセンブリ280も含む場合がある。ターレットレンズアセンブリの代わりに、固定もしくは手作業で交換可能な倍率可変レンズ(magnification−altering lens)、又はズームレンズ構成等を含んでもよい。様々な実施において、これら様々なレンズは、光学アセンブリ部205の可変倍率レンズ部の一部として含まれ得る。様々な実施において、交換可能対物レンズ250は、固定倍率対物レンズのセットから選択することができる(例えば0.5倍から100倍までの範囲のセット等)。
【0013】
様々な実施において、光学アセンブリ部205は、制御可能モータ294を用いることで、x軸及びy軸に概ね直交したz軸に沿って制御可能に移動させることができる。制御可能モータ294はアクチュエータを駆動して、ワークピース20の画像の焦点を変えるために光学アセンブリ部205をz軸に沿って動かす。制御可能モータ294は信号ライン296を介して入出力インタフェース130に接続されている。以下で更に詳しく説明するように、第1の高速VFLレンズ270A及び第2の高速VFLレンズ270Bも、焦点位置を周期的に変更するように動作させることができる。マシンビジョン検査システム100を用いて撮像されるワークピース20、又は複数のワークピース20を保持しているトレイもしくは固定具は、ワークピースステージ210上に配置されている。様々な実施において、ワークピースステージ210は、光学アセンブリ部205に対して(例えばx軸及びy軸方向に)移動するように制御され、撮像されるエリア(例えば交換可能対物レンズ250によって撮像される)が、ワークピース20上の複数の位置間で及び/又は複数のワークピース20間で移動できるようになっている。
【0014】
透過照明光源220、落射照明光源230、及び斜め照明光源240(例えばリング光)の1つ以上が、それぞれ光源光222、232、及び/又は242を発して、ワークピース又は複数のワークピース20を照明することができる。落射照明光源230は、ミラー290を含む経路に沿うように光源光232を発することができる。光源光はワークピース光255として反射又は透過され、ワークピース光(例えば撮像のために用いられる)は、交換可能対物レンズ250、ターレットレンズアセンブリ280、第1の高速VFLレンズ270A、及び第2の高速VFLレンズ270Bを通過し、光学検出器260(例えばカメラ等)によって集光される。様々な実施において、光学検出器260はワークピース光を入力し、信号データ(例えばワークピース(複数のワークピース)20の1以上の画像、共焦点輝度信号等)を制御システム部120への信号ライン262上に出力する。光源220、230、及び240は、それぞれ信号ライン又はバス221、231、及び241を介して制御システム部120に接続され得る。制御システム部120は、画像の倍率を変更するため、ターレットレンズアセンブリ280を軸284に沿って回転させることで、信号ライン又はバス281を介してターレットレンズを1つ選択することができる。
【0015】
図2に示すように、種々の例示的な実施において制御システム部120は、制御部125、入出力インタフェース130、メモリ140、ワークピースプログラム発生器及び実行器170、及び電源部190を含む。これらの構成要素及び以下で説明する追加の構成要素の各々は、1つ以上のデータ/制御バス及び/又はアプリケーションプログラミングインタフェースによって、又は様々な要素間の直接接続によって、相互接続することができる。入出力インタフェース130は、撮像制御インタフェース131、移動制御インタフェース132、及び照明制御インタフェース133を含む。移動制御インタフェース132は、位置制御要素132a、及び速度/加速度制御要素132bを含み得るが、これらの要素はマージされる及び/又は区別できない場合もある。照明制御インタフェース133は、照明制御要素133a、133n、及び133flを含むことができ、これらは、マシンビジョン検査システム100の様々な対応する光源について、例えば選択、パワー、オン/オフ切り換え、及びストロボパルスタイミングを適用可能な場合に制御する。
【0016】
本明細書に開示される原理に従って、入出力インタフェース130は更に、レンズ制御部/インタフェース271を含み得る。簡潔に述べると、1つの実施において、レンズ制御部/インタフェース271は、レンズ焦点動作回路及び/又はルーチン等を含むレンズ制御部を含み得る。レンズ制御部/インタフェース271は、ユーザ及び/又は動作プログラムによって構成又は制御することができ、信号ライン271’を用いて第1の高速VFLレンズ270A及び第2の高速VFLレンズ270Bを制御して各々の光学パワーを(例えば正弦波状に)周期的に変更させることで、Z高さ方向に沿った複数の焦点位置にわたって撮像システムの焦点位置を、所定の動作周波数で周期的に変更することができる。
【0017】
様々な実施において、撮像制御インタフェース131及び/又はレンズ制御部/インタフェース271は拡大被写界深度モードを更に含み得る。これについては、同時係属中の、本発明の譲受人に譲渡された米国特許公報第2015/0145980号に更に詳しく記載されている。これは援用によりその全体が本願にも含まれるものとする。拡大被写界深度モードは、ユーザによって選択されると、単一の焦点位置で合焦する場合にビジョン構成要素部200が与え得るよりも大きい被写界深度でワークピースの少なくとも1枚の画像(例えば複合画像)を提供することができる。様々な実施において、撮像制御インタフェース131及び/又はレンズ制御部/インタフェース271は倍率変更調整モードを更に含み得る。このモードは選択することができ、又は倍率変更が実行もしくは検出された場合に自動的に実施することができる。これについては、2015年7月9日に出願され、同時係属中の、本発明の譲受人に譲渡された「Adaptable Operating Frequency of a Variable Focal Length Lens in an Adjustable Magnification Optical System」と題する米国特許出願第14/795,409号に詳述されている。この出願は援用によりその全体が本願にも含まれるものとする。VFLレンズを含む他のシステム及び方法については、2015年8月31日に出願され、同時係属中の、本発明の譲受人に譲渡された「Multi−Level Image Focus Using a Tunable Lens in a Machine Vision Inspection System」と題する米国特許出願第14/841,051号、及び、2015年9月15日に出願され、同時係属中の、本発明の譲受人に譲渡された「Chromatic Aberration Correction in Imaging System Including Variable Focal Length Lens」と題する米国特許出願第14/854,624号に記載されている。これらの出願の各々は援用によりその全体が本願にも含まれるものとする。
【0018】
メモリ140は、画像ファイルメモリ部141、エッジ検出メモリ部140ed、1つ以上のパートプログラム等を含み得るワークピースプログラムメモリ部142、及びビデオツール部143を含むことができる。ビデオツール部143は、対応する各ビデオツールのためのGUIや画像処理動作等を確定するビデオツール部143a及び他のビデオツール部(例えば143n)、並びに関心領域(ROI:region of interest)発生器143roiを含む。関心領域発生器143roiは、ビデオツール部143内に含まれる様々なビデオツールにおいて動作可能である様々なROIを規定する自動、半自動、及び/又は手動の動作をサポートする。ビデオツール部は、焦点高測定動作のためのGUIや画像処理動作等を確定する自動合焦ビデオツール143afも含む。自動合焦ビデオツール143afは更に、高速で焦点高さを測定するために利用できる高速焦点高さツールも含むことができる。これについては、同時係属中の、本発明の譲受人に譲渡された米国特許公報第2014/0368726号に詳述されている。これは援用によりその全体が本願にも含まれるものとする。
【0019】
本開示のコンテキストにおいて、当業者に既知であるように、「ビデオツール」という言葉は概ね、マシンビジョンユーザが、ビデオツールに含まれる動作の段階的シーケンスを生成することなく、また汎用のテキストベースのプログラミング言語等に頼ることもなく、比較的シンプルなユーザインタフェース(例えばグラフィカルユーザインタフェース、編集可能パラメータウィンドウ、メニュー等)を用いて実施可能である比較的複雑な自動又はプログラミングされた動作セットのことである。例えばビデオツールは、予めプログラミングされた複雑な画像処理動作及び計算セットを含み、これらの動作及び計算を規定する少数の変数及びパラメータを調整することによって特定のインスタンスでこれらを適用及びカスタム化することができる。ビデオツールは、基礎にある動作及び計算の他に、ビデオツールの特定のインスタンス向けにそれらのパラメータをユーザが調整することを可能とするユーザインタフェースも備えている。例えば多くのマシンビジョンビデオツールによってユーザは、マウスを用いたシンプルな「ハンドルドラッグ」動作を行ってグラフィックの関心領域(ROI)インジケータを構成して、ビデオツールの特定のインスタンスの画像処理動作による解析対象となる画像サブセットの位置パラメータを定義することができる。場合によっては、目に見えるユーザインタフェース機能がビデオツールと称され、基礎にある動作は暗黙的に含まれることに留意すべきである。
【0020】
透過照明光源220、落射照明光源230、及び斜め照明光源240のそれぞれの信号ライン又はバス221、231、及び241は全て、入出力インタフェース130に接続されている。光学検出器260からの信号ライン262、第1の高速VFLレンズ270Aと第2の高速VFLレンズ270Bからの信号ライン271’、及び制御可能モータ294からの信号ライン296も、入出力インタフェース130に接続されている。信号ライン262は、画像データの伝達に加えて、特定のプロセス(例えば画像の取得、共焦点輝度の測定等)を開始する制御部125からの信号も伝達することができる。
【0021】
1つ以上のディスプレイデバイス136(例えば
図1のディスプレイ16)及び1つ以上の入力デバイス138(例えば
図1のジョイスティック22、キーボード24、及びマウス26)も、入出力インタフェース130に接続することができる。ディスプレイデバイス136及び入力デバイス138を用いて、様々なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)機能を含み得るユーザインタフェースを表示することができる。それらの機能を用いて、検査動作の実行、及び/又はパートプログラムの生成及び/又は修正、光学検出器260によってキャプチャされた画像の閲覧、及び/又はビジョンシステム構成要素部200の直接制御を行うことができる。ディスプレイデバイス136は、(例えば、レンズ制御部/インタフェース271、焦点信号処理部277等に関連付けて)ユーザインタフェース機能を表示することができる。
【0022】
種々の例示的な実施において、ユーザがマシンビジョン検査システム100を用いてワークピース20のためのパートプログラムを生成する場合、ユーザはマシンビジョン検査システム100を学習モードで動作させて所望の画像取得訓練シーケンスを提供することによってパートプログラム命令を発生させる。例えば訓練シーケンスは、代表的ワークピースの特定のワークピース要素を視野(FOV)内に位置決めし、光レベルを設定し、合焦又は自動合焦を行い、画像を取得し、(例えばそのワークピース要素上でビデオツールの1つ以上のインスタンスを用いて)画像に適用される検査訓練シーケンスを提供することを含み得る。学習モードの動作では、このシーケンス(複数のシーケンス)がキャプチャ又は記録されて、対応するパートプログラム命令に変換されるようになっている。パートプログラムが実行された場合、これらの命令はマシンビジョン検査システムに訓練した画像取得を再現させると共に、検査動作を行って、パートプログラムの生成時に用いた代表的ワークピースに類似した、現在のワークピース(例えば実行モードのワークピース)又は複数のワークピース上の特定のワークピース要素(すなわち対応位置の対応する要素)を自動的に検査させる。
【0023】
図3は、マシンビジョン検査システム等の精密非接触計測システムに適合させることができ、本明細書に開示する原理に従って動作することができる可変焦点距離(VFL)撮像システム300の概略図である。以下で別段の記載がない限り、
図3の3XXと付番されたいくつかの構成要素は、
図2の2XXと同様に付番された構成要素に対応し得る及び/又は同様の動作を有し得ることは認められよう。
図3に示すように、VFL撮像システム300は、光源330、対物レンズ350、チューブレンズ351、第1のリレーレンズ352、第1の高速可変焦点距離(VFL)レンズ370A、第2の高速可変焦点距離(VFL)レンズ370B、第2のリレーレンズ386、レンズ制御部371、及び中間面IPに配置された任意選択的なフィルタ376(例えば空間フィルタ)を含む。様々な実施において、レンズ制御部371及び追加の構成要素の各々は、1つ以上のデータ/制御バス(例えばシステム信号及び制御バス395)及び/又はアプリケーションプログラミングインタフェースによって、又は様々な要素間の直接接続によって、相互接続することができる。
【0024】
第1のリレーレンズ352は第1のリレー焦点距離RFL1を備え、第2のリレーレンズ386は第2のリレー焦点距離RFL2を備えている。第1のリレーレンズ352及び第2のリレーレンズ386は、VFL撮像システム300の光軸OAに沿って、第1のリレー焦点距離RFL1及び第2のリレー焦点距離RFL2の和に等しい間隔で相互に離れて設けられている。第1の高速VFLレンズ370A及び第2の高速VFLレンズ370Bは、第1のリレーレンズ352から第1のリレー焦点距離RFL1に等しい距離に位置する中間面IPの両側に、光軸に沿って相互に離れて設けられている。
図3に示す実施において、RFL1及びRFL2は双方とも焦点距離fに等しい。レンズ制御部371は、以下で更に詳しく記載するように、第1の高速VFLレンズ370Aの光学パワー及び第2の高速VFLレンズ370Bの光学パワーを同期して周期変更させるように構成されている。
【0025】
様々な実施において、第1及び第2の高速VFLレンズ370A、370Bはほぼ同一とすることができる。
【0026】
様々な実施において、第1の高速VFLレンズ370A及び第2の高速VFLレンズ370Bは、レンズ制御部371からの共有信号によって駆動することができる。
【0027】
様々な実施において、光源330は、VFL撮像システム300の視野内でワークピース320を(例えばストロボ照明又は連続波照明によって)照明するように構成可能である。様々な実施において、光源330は、照明システムの一部として第1、第2、第3等の照明源を含み得る。例えば光源330は、対応する照明源(例えば光源330の一部である照明源)を動作させることによって、ストロボ照明のインスタンスを与えるように動作することができる。様々な実施において、適正な照明バランスを達成するため、光源330は、ストロボ照明の全てのインスタンス(例えば各々が光源330内の異なる照明源に対応する)の強度を別個に調整可能とするように制御すると共に、画像の全体的な輝度を制御するように同時に調整することができる。
【0028】
動作において、
図3に示す実施では、光源330は「同軸(coaxial)」光源であり、部分ミラー390を含む経路に沿って対物レンズ350を介してワークピース320の表面へと光源光332を発するように構成されている。対物レンズ350は、ワークピース320に隣接した焦点位置FPで集束するワークピース光355を受光し、ワークピース光355をチューブレンズ351に出力する。他の実施では、同様の光源によって視野を非同軸に照明することができる。例えば、リング光源が視野を照明することができる。様々な実施において、対物レンズ350は交換可能対物レンズとすることができ、チューブレンズ351はターレットレンズアセンブリの一部として含めることができる(例えば
図2の交換可能対物レンズ250及びターレットレンズアセンブリ280と同様)。様々な実施において、対物レンズ350、チューブレンズ351、又は本明細書で言及する他のレンズの任意のものは、個別のレンズ、複合レンズ等から形成するか、又はこれらのレンズと連携して動作することができる。チューブレンズ351はワークピース光355を受光し、これを第1のリレーレンズ352に出力する。
【0029】
第1のリレーレンズ352はワークピース光355を受光し、これを第1の高速VFLレンズ370Aに出力する。第1の高速VFLレンズ370Aはワークピース光355を受光し、これを第2の高速VFLレンズ370Bに出力する。撮像システム300がフィルタ376を備えている場合、第1の高速VFLレンズ370Aから出力された光はフィルタリング(例えば空間フィルタリング)され得る。第2の高速VFLレンズ370Bはワークピース光355を受光し、これをリレーレンズ386に出力する。リレーレンズ386はワークピース光355を受光し、これを光学検出器(例えばカメラ)360に出力する。様々な実施において、光学検出器360は画像露光期間中にワークピース320の画像をキャプチャすることができ、この画像を制御システム部に提供することができる(例えば、
図2において画像を制御システム部120に与えるための光学検出器260の動作と同様)。
【0030】
第1の高速VFLレンズ370A及び第2の高速VFLレンズ370Bは、(例えば1回以上の画像露光中、共焦点輝度決定中等に)撮像システムの焦点位置FPを変えるように電子的に制御可能である。焦点位置FPは、焦点位置FP1と焦点位置FP2によって画定される範囲R内で動かすことができる。様々な実施において、範囲Rはユーザによって選択可能であるか、又は設計パラメータから与えられ得るか、又は他の方法で自動的に決定され得ることは認められよう。一般に
図3の例に関して、図示した寸法のいくつかは一定の縮尺通りに描かれていない場合があることは認められよう。例えば、第1の高速VFLレンズ370A及び第2の高速VFLレンズ370Bは図示するものと異なる比例的寸法を有し得る(例えば、所望の量の屈折力(lensing power)等を与えるため、いくつかの用途では幅がもっと狭く長さが50mm以上であり得る)。
【0031】
様々な実施において、マシンビジョン検査システムは、VFL撮像システム300の焦点位置を周期的に変更するために、レンズ制御部371と連携して動作するか又は他の方法で第1の高速VFLレンズ370A及び第2の高速VFLレンズ370Bを制御するように構成可能な制御システム(例えば
図2の制御システム120)を備えることができる。いくつかの実施では、第1の高速VFLレンズ370A及び第2の高速VFLレンズ370Bは極めて迅速に焦点位置を調整又は変更することができる(例えば、少なくとも300Hz、又は3kHz、又は70kHz、又はそれ以上のレートで周期的に)。1つの例示的な実施では、(1倍の対物レンズ350では)範囲Rは約10mmとすることができる。様々な実施において、第1の高速VFLレンズ370A及び第2の高速VFLレンズ370Bは、焦点位置FPを変えるために撮像システムにおける巨視的な機械的調整及び/又は対物レンズ350とワークピース320との間の距離の調整を必要としないように有利に選択される。このような場合、上述の通り本願に含まれる980号公報に記載されているように、拡大被写界深度画像を取得することができる。更に、(例えば数マイクロメータ、又は数十マイクロメータ、又はそれ以下のオーダーの精度の)精密測定等に用いられ得る固定焦点検査画像を取得するため同一の撮像システムを用いる場合に精度を低下させる巨視的な調整要素も、これに関連した位置決めの非再現性(non−repeatability)も存在しない。上述のように本願に含まれる726号公報に記載されている通り、焦点位置FPの変化を利用して、ワークピース320に隣接したZ高さ方向に沿った複数の位置における複数の画像を含む画像スタックを迅速に取得することができる。
【0032】
様々な実施において、第1の高速VFLレンズ370A及び第2の高速VFLレンズ370Bは可変音響式屈折率分布型(「TAG」)レンズとすることができる。可変音響式屈折率分布型レンズは、流体媒質中で音波を用いて焦点位置を変更し、焦点距離範囲を数百kHzの周波数で周期的にスイープすることができる高速VFLレンズである。このようなレンズは、論文「High−speed varifocal imaging with a tunable acoustic gradient index of refraction lens」(Optics Letters、Vol.33、No.18、2008年9月15日)の教示によって理解することができる。これは援用によりその全体が本願にも含まれるものとする。可変音響式屈折率分布型レンズ及びこれに関連した制御可能信号発生器は、例えばTAG Optics, Inc.(ニュージャージー州プリンストン)から入手可能である。例えば、モデルTL2.B.xxxシリーズのレンズは最大で約600kHzの変更が可能である。
【0033】
様々な実施において、上述のように本願に含まれる726号公報に詳述されている通り、光学検出器360は、グローバルシャッターを有するセンサ、すなわち各画素を同時に露光するセンサを備えることができる。このような実施形態は、ワークピースもVFL撮像システム300のどの部分も動かすことなく画像スタックを測定する機能を与えるという点で有利である。種々の代替的な実施では、光学検出器360は、電子ローリングシャッター(ERS)システムを有するセンサを備えることができる。例えばカメラシステムは、電子ローリングシャッター(ERS)システムと組み合わせたSXGA解像度を用いる白黒CMOSセンサを備えることができる(例えばカリフォルニア州サンホゼのAptina ImagingのモデルMT9M001)。
【0034】
第1の高速VFLレンズ370A及び第2の高速VFLレンズ370Bは、これらを動作させる信号を発生することができるレンズ制御部371によって駆動され得る。一実施形態において、レンズ制御部371は市販の制御可能信号発生器とすればよい。いくつかの実施では、レンズ制御部371は、(例えば
図2を参照して先に概説したようにレンズ制御部/インタフェース271を介して)ユーザ及び/又は動作プログラムによって構成又は制御され得る。いくつかの実施では、レンズ制御部371は、第1の高速VFLレンズ370A及び第2の高速VFLレンズ370Bを制御してそれらの光学パワーを(例えば正弦波状に)周期的に変更させることで、Z高さ方向に沿った複数の焦点位置にわたって撮像システムの焦点位置を高動作周波数で周期的に変更することができる。例えばいくつかの例示的な実施では、可変音響式屈折率分布型レンズは400kHzという高さの焦点走査速度向けに構成可能であるが、様々な実施及び/又は用途ではより低速の焦点位置調整及び/又は変更周波数が望ましい場合があることは認められよう。例えば様々な実施では、300Hz、又は3kHz、又は70kHz、又は250kHz等の周期的な変更を使用可能である。低速の焦点位置調整を用いる実施では、第1の高速VFLレンズ370A及び第2の高速VFLレンズ370Bの各々は制御可能液体レンズ(fluid lens)等を含み得る。様々な実施において、周期的に変更されるVFLレンズの光学パワーは第1の周期変更位相を規定することができる。
【0035】
様々な実施において、レンズ制御部371は、駆動信号発生部372を含み得る。駆動信号発生部372は、周期信号を与えるように(例えばタイミングクロック372’と連携して)動作することができる。様々な実施において、レンズ制御部371により、駆動信号発生部372の周期信号と同期をとった位相タイミング信号を与えることができる。
【0036】
図3の例では、第1及び第2のリレーレンズ352及び386並びに第1及び第2の高速VFLレンズ370A及び370Bは4f光学構成に含まれるものとして示され、リレーレンズ352及びチューブレンズ351はケプラー式望遠鏡構成に含まれるものとして示され、チューブレンズ351及び対物レンズ350は顕微鏡構成に含まれるものとして示されている。ここに示す構成は全て例示に過ぎないので、本開示に対する限定でないことは理解されよう。ケプラー式望遠鏡構成の一部として、チューブレンズ351の焦点距離F
TUBEは、リレーレンズ352の焦点距離fと同様、レンズ351と352との中点とほぼ等距離にあるものとして示されている。代替的な実施では、チューブレンズ351の焦点距離F
TUBEを、第1のリレーレンズ352の焦点距離f(これは4f光学構成の4fの1つに対応する)とは異なるものにしてもよい。チューブレンズ351がターレットレンズアセンブリの一部として含まれ得る様々な実施では、ターレットレンズアセンブリの他のチューブレンズが動作位置まで回転した場合、同じ位置に焦点を有する(すなわち第1のリレーレンズ352の焦点と合致する)ことが望ましい場合がある。
【0037】
上述のように本願に含まれる409号出願に詳述されている通り、焦点距離fに対する焦点距離F
TUBEの比を用いて、チューブレンズ351に入力するワークピース光355のコリメートビームに対して第1のリレーレンズ352から出るワークピース光355のコリメートビームの直径を変えることができる。チューブレンズ351に入力するワークピース光355のコリメートビーム及び第1のリレーレンズ352から出力するワークピース光355のコリメートビームに関して、様々な実施では、そのようなコリメートビームがもっと長い経路長に拡張され得ること、及び/又は(例えば異なるカメラシステム等へ向けられた)追加の光路を与えるためにそのようなコリメートビームに対してビームスプリッタが使用され得ることは認められよう。
【0038】
様々な実施において、図示する4f光学構成は、第1の高速VFLレンズ370A及び第2の高速VFLレンズ370B(例えば可変音響式屈折率分布型レンズ等の開口数(NA)が小さいデバイスであり得る)を、対物レンズ350のフーリエ面の周囲に(すなわち中間面IPの周囲に)配置することを可能とする。この構成は、ワークピース320におけるテレセントリシティ(telecentricity)を維持すると共に、尺度変化及び画像歪みを最小限に抑えることができる(例えば、ワークピース320の各Z高さ及び/又は焦点位置FPで一定の倍率を与えることを含む)。ケプラー式望遠鏡構成(例えばチューブレンズ351及び第1のリレーレンズ352を含む)は、顕微鏡構成と4f光学構成との間に含めることができ、上記のように、第1の高速VFLレンズ370Aと第2の高速VFLレンズ370Bとの間の中間面IPにおいて対物レンズ有効径(clear aperture)の望ましいサイズの投射を与えるように構成可能である。あるいは、ケプラー式望遠鏡構成の代わりにガリレオ式顕微鏡を使用して、光学追跡長を短縮することも可能である。高速VFLレンズの球面収差はVFL撮像システムの性能を劣化させる恐れがある。球面収差を低減させる1つの方法は、高速VFLレンズにおいて使用する有効径を小さくすることである。例えば有効径は直径8.5mm未満まで制限され得る。しかしながら、有効径を小さくすることは、ケプラー式顕微鏡構成による縮小率増大の結果であり、ワークピース320における範囲Rも小さくする。2つの高速VFLレンズ(例えば第1の高速VFLレンズ370A及び第2の高速VFLレンズ370B)間で光学パワーを分割すると、有効径を小さくする必要なく球面収差が低減し、これによってワークピース320における範囲Rが維持又は拡大される。いくつかの実施では、これにより、同一の光学パワー変更(例えば±0.625ジオプトリー)を与えながら球面収差は5分の1に低減し得る。
【0039】
いくつかの実施において、レンズ制御部371は、第1及び第2の高速VFLレンズ370A、370Bの少なくとも一方の共振周波数を調整してそれらの共振周波数をほぼ同一とするように動作可能なレンズ応答調整構成373(点線で任意選択的に示す)を備えることができる。高速VFLレンズは通常、空洞寸法や圧電シリンダQ値等の構成要素のばらつきのため、同一の共振周波数を持たない。レンズ応答調整構成373は、第1及び第2の高速VFLレンズ370A、370Bの光学パワー変更を同期させるため、それらの共振周波数を一致させるための手段を提供する。いくつかの実施において、レンズ応答調整構成373は、第1及び第2の高速VFLレンズ370A、370Bの少なくとも一方の共振周波数を変えるように構成された応答アクチュエータ機構374を備えることができ、レンズ応答調整構成373は、応答アクチュエータ機構374を制御して、第1及び第2の高速VFLレンズ370A、370Bの共振周波数がほぼ同一となるようにそれらの少なくとも一方の共振周波数を調整し得る。いくつかの構成において、応答アクチュエータ機構374は、第1及び第2の高速VFLレンズ370A、370Bの少なくとも一方の共振周波数を変えるため、そのVFLレンズの温度を変えるように動作可能な熱源375を備えることができる。熱源を備えた応答アクチュエータ機構の動作については、
図6を参照して詳述する。
【0040】
VFL撮像システム300がマシンビジョン検査システムの構成要素であり得ることは認められよう。しかしながらこれは単なる例示であり、限定ではない。様々な実施において、VFL撮像システム300は顕微鏡又は他の撮像デバイスの構成要素であってもよい。
【0041】
図4は、可変焦点距離(VFL)撮像システム400の一部の概略図である。可変焦点距離撮像システム400は、
図3の可変焦点距離(VFL)撮像システム300と同様である。4XXと付番された要素は、
図3の3XXと付番された要素と同様であり、類推により理解され得る。
【0042】
可変焦点距離撮像システム400は、4f光学構成として構成された第1のリレーレンズ452及び第2のリレーレンズ486、第1の高速可変焦点距離(VFL)レンズ470A、第2の高速可変焦点距離(VFL)レンズ470B、及び中間面IPに配置されたフィルタ476(例えば、空間フィルタ、又は固定もしくはプログラマブル振幅及び/又は位相フィルタ)を備えている。中間面IPは、4f光学構成において顕微鏡対物レンズ(例えば対物レンズ350)に対するフーリエ共役面として機能する第1のリレーレンズ452から第1のリレー焦点距離に等しい距離に位置している。
【0043】
いくつかの実施において、フィルタ476は固定パターン瞳フィルタとすればよい。他の実施において、フィルタ476はプログラマブル空間光変調器とすればよい。いくつかの実施において、フィルタ476はデコンボリューションフィルタを備え、VFL撮像システム400は拡大焦点深度画像を与えるように構成してもよい。いくつかの実施において、空間フィルタ476は伝送される光の振幅及び/又は位相を変えることができる。いくつかの実施において、フィルタ476は偏光フィルタとすればよい。
【0044】
図4に示すように、第1のリレーレンズ452及び第2のリレーレンズ486は、2*fに等しい間隔RSEPだけ離れている。いくつかの実施において、RSEPは少なくとも135mmとすることができる。典型的なTAGレンズは、光軸OAに沿って、約60mmである幅wを有し得る。第1の高速VFLレンズ470A及び第2の高速VFLレンズ470BがTAGレンズである場合、RSEPの値が少なくとも135mmであることで、第1の高速VFLレンズ470A及び第2の高速VFLレンズ470Bは、第1のリレーレンズ452と第2のリレーレンズ486との間に収まることができる。第1の高速VFLレンズ470A及び第2の高速VFLレンズ470Bは、光軸OAに沿って間隔SEPだけ離れている。いくつかの実施において、フィルタ476がクロムオンガラス(chrome on glass)固定パターン瞳フィルタである場合に充分な間隔を確保するため、SEPは少なくとも5mmであり得る。しかしながらいくつかの実施では、フィルタ476がプログラマブル空間光変調器である場合に充分な間隔を確保するため、SEPは少なくとも15mmであり得る。いくつかの実施では、フィルタ476は切り替え可能フィルタであり、VFL撮像システム400は、特定の対物レンズ及び/又は所望の機能に合致させるため、フィルタホイール又は別のフィルタ変更手段を含み得る。
【0045】
図5は、
図3のVFL撮像システム300の周期的に変更される制御信号510及び光学応答520の位相タイミングを示すタイミング
図500である。
図5の例には、制御信号510及び光学応答520が同様の位相タイミングを有し、従って同一の信号として表される理想的な事例が示されている。様々な実施において、制御信号510は、
図3の駆動信号発生部372により生成される駆動信号に関連付けることができ、光学応答520は、先に概説したように第1の高速VFLレンズ370A及び第2の高速VFLレンズ370Bの光学パワーを周期的に変更させることによって制御される撮像システムの周期的に変更される焦点位置を表すことができる。
【0046】
様々な実施において、曲線510及び520の正弦波形状は、一連のレンズ(例えば
図3に示すような対物レンズ350、第1の高速VFLレンズ370A、及び第2の高速VFLレンズ370B等)に依存することがあり、第1の高速VFLレンズ370A及び第2の高速VFLレンズ370Bの組み合わせの光学パワーは
図5に示すようなサイクルをとり、2*fに等しい(ここでf=焦点距離である)。以下で詳述するように、各Z高さを各位相タイミング信号値に関連付けるZ高さ対位相特徴付けは、既知の原理に従った較正によって確立することができる(例えば、既知のZ高さまで表面を繰り返し進ませ、次いでこの既知のZ高さで画像を最良に合焦する位相タイミングを手作業で又は計算によって求め、その関係をルックアップテーブル等に記憶する)。
【0047】
また、タイミング
図500は、各Z高さ(例えばzφ0、zφ90、zφ180、zφ270等)に対応して、制御信号510の各位相タイミング信号値(例えばt0、t90、t180、t270等)に等しい位相タイミング(例えばφ0、φ90、φ180、φ270等)を示している。様々な実施において、位相タイミング信号値(例えばt0、t90、t180、t270等)は、(例えばクロックによって、又は周期変更に対するタイミングを確立するための他の技法等によって与えられるような)位相タイミング信号に従って決定することができる。タイミング
図500に示す位相タイミング信号値は、限定でなく例示のみを意図していることは理解されよう。より一般的には、任意の位相タイミング信号値には、図示する焦点位置範囲内の焦点位置Z高さが関連付けられている(例えば、図示する例における範囲は最大Z高さzφ90及び最小Z高さzφ270を有する)。
【0048】
図6は、様々な動作温度における1つのタイプの可変焦点距離レンズの共振周波数を示すグラフ600の図である。グラフ600は、温度(単位は℃)の関数としてのTAGレンズの測定共振周波数セット610(単位はkHz)、及び線形近似620(linear fit)を示す。線形近似620は約−130Hz/℃の勾配を有する。1つの実施において、グラフ600で特徴付けられるTAGレンズは、応答アクチュエータ機構374の熱源375に結合しながら、第2の高速VFLレンズ370Bとして使用され得る。レンズ応答調整構成373は、線形近似620に基づいて第2の高速VFLレンズ370Bの共振周波数を調整するように応答アクチュエータ機構374を制御できる。いくつかの実施では、共焦点光学センサ又は加速度計のようなフィードバックセンサが、第2の高速VFLレンズ370Bの温度を調整し、従って共振周波数を調整するためのフィードバックを与えることができる。
【0049】
本開示の好適な実施について図示及び記載したが、本開示に基づいて、図示及び記載した特徴の構成及び動作のシーケンスにおける多数の変形が当業者には明らかであろう。種々の代替的な形態を用いて本明細書に開示した原理を実施してもよい。更に、上述の様々な実施を組み合わせて別の実施を提供することも可能である。本明細書において言及した米国特許及び米国特許出願は全て援用によりその全体が本願にも含まれるものとする。これらの様々な特許及び出願の概念を用いて更に別の実施を提供するために必要な場合は、上述の実施の態様は変更可能である。
【0050】
前述の記載に照らして、実施に対してこれら及び他の変更を行うことができる。一般に、以下の特許請求の範囲において、用いる用語は本明細書及び特許請求の範囲に開示される特定の実施に特許請求の範囲を限定するものとして解釈されず、そのような特許請求の範囲の権利が与えられる均等物の全範囲に加えて全ての可能な実施を包含するものとして解釈される。