(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6850688
(24)【登録日】2021年3月10日
(45)【発行日】2021年3月31日
(54)【発明の名称】スクイズボトル入りなめ茸
(51)【国際特許分類】
A23L 19/00 20160101AFI20210322BHJP
A23L 29/20 20160101ALI20210322BHJP
B65D 85/50 20060101ALI20210322BHJP
【FI】
A23L19/00 101
A23L29/20
B65D85/50 100
【請求項の数】2
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2017-124341(P2017-124341)
(22)【出願日】2017年6月26日
(65)【公開番号】特開2019-4791(P2019-4791A)
(43)【公開日】2019年1月17日
【審査請求日】2020年3月25日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成29年2月15日 販売先への販売
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 http://naganotomato.shop−pro.jp/?pid=113783101 及び http://www.naganotomato.jp/products/commodity/nametake/001245.html における公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成29年4月12日、13日及び14日 「第20回ファベックス2017」における公開
(73)【特許権者】
【識別番号】000231637
【氏名又は名称】株式会社ニップン
(73)【特許権者】
【識別番号】592242383
【氏名又は名称】株式会社ナガノトマト
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100084663
【弁理士】
【氏名又は名称】箱田 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100093300
【弁理士】
【氏名又は名称】浅井 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 博信
(74)【代理人】
【識別番号】100156982
【弁理士】
【氏名又は名称】秋澤 慈
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 武文
(72)【発明者】
【氏名】吉留 哲郎
【審査官】
茅根 文子
(56)【参考文献】
【文献】
特開2014−027926(JP,A)
【文献】
特開2013−162781(JP,A)
【文献】
なめ茸・山菜加工特集:市場適正化が急務 ボトル入りなめ茸好調、需要創出進む,日本食糧新聞,2016年11月 7日,p. 6,日経テレコン[online], [2021.02.02検索]
【文献】
業務用 チューブ入りなめ茸が便利すぎ!!,にゃんのブログ [online],2016年 3月10日,[2021.02.02検索],URL,https://ameblo.jp/otameshi3/entry-12137587821.html
【文献】
「世界のウェブアーカイブ|国立国会図書館インターネット資料収集保存事業」[online],2016年 2月23日,[2021.02.02検索],URL,https://web.archive.org/web/20160223093700/http://nippna2015.xb.shopserve.jp:80/SHOP/49-02168-72027-0.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 19/00−19/20
A23L 21/00−21/25
A23L 29/20−29/206;29/231−29/30
A23L 27/00−27/40;27/60
B65D 85/50−85/52;85/60;85/72−85/84
B65D 1/00− 1/48
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
日経テレコン
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
なめ茸が容器に収納されてなる容器入りなめ茸であって、なめ茸のボストウイック型粘度計による粘度が、品温20℃で4〜70mm/30秒であり、容器が、内径10〜19mmの開口部及び開口部を密閉できる蓋機構を有するキャップを備えたスクイズボトルである、前記容器入りなめ茸。
【請求項2】
前記なめ茸が、増粘剤を含む、請求項1に記載の容器入りなめ茸。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスクイズボトル入りなめ茸に関するものである。
【背景技術】
【0002】
なめ茸(味付えのき茸)は、0.5〜2cmの長さに裁断したえのき茸を醤油、味醂、日本酒、糖類、食塩、だし汁等の調味料と共に混ぜながら汁気が少なくなるまで加熱調理して得られる日本の伝統食である。このようにして得られたなめ茸は、多様な形状のガラス製容器に詰められた瓶詰なめ茸として提供されている。特に扁平なガラス製容器は、一目でなめ茸と連想されるほど認知度は高い。瓶詰なめ茸に使用されるガラス製容器は、何れも開口部の直径が径40mm前後の広口形状である。これは、製造業者にとっては細長いなめ茸の容器詰めが容易であり、消費者にとってはスプーンで全てのなめ茸をきれいにすくい出すことができるという利点がある。
しかしながら、このようななめ茸に使用される容器は、ガラス製であるがために製品重量の1/3程度が容器の重量となり、製造、流通、使用等の際に破損の恐れがあり、廃棄の際にも注意が必要であった。また、スプーンや箸では一定量のなめ茸を取り出すことが困難であり、特に料理店等では料理の調味にばらつきが生じなくする工夫が必要であった。更に、開口部が大きいために、瓶詰なめ茸が横倒しになった際に内容物のなめ茸が漏れ出るという問題があった。
なめ茸に適した容器として、特許文献1には、容器本体の口部および底部が円形とされ、胴部は横断面が略楕円形に形成されており、前記容器本体の高さが70〜120mm、容器本体の高さと胴部の長径との比が0.70〜0.85、容器本体の高さと胴部の短径との比が0.50〜0.75とされていることを特徴とする瓶状容器が開示されている。これによりなめ茸用の瓶のイメージを損なうことなく、通常のティースプーンによりすべてのなめ茸をすくい出すことが可能になるという利点がある。しかしながら、瓶容器であるために上述の課題は依然としてあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−335540
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来の瓶詰めの容器入りなめ茸と比較して軽量で、破損の恐れがなく、横倒しになっても内容物が漏れ出ることなく、一定量のなめ茸を取り出すことができる容器入りなめ茸を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで本発明者らは上記課題を解決するため鋭意検討を行った。その結果、ボストウイック型粘度計による粘度が、品温20℃で4〜70mm/30秒であるなめ茸を、内径10〜19mmの開口部及び開口部を密閉できる蓋機構を有するキャップを備えたスクイズボトルに封入することにより、上記課題を解決することを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は以下の通りである。
[1]なめ茸が容器に収納されてなる容器入りなめ茸であって、なめ茸のボストウイック型粘度計による粘度が4〜70mm/30秒であり、容器が、内径10〜19mmの開口部及び開口部を密閉できる蓋機構を有するキャップを備えたスクイズボトルである、前記容器入りなめ茸。
[2]前記なめ茸が、増粘剤を含む、前記[1]に記載の容器入りなめ茸。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、軽量で、破損の恐れがなく、横倒しになっても内容物が漏れ出ることなく、一定量のなめ茸を取り出すことができる容器入りなめ茸を提供することが可能である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の容器入りなめ茸は、なめ茸が容器に収納されてなる容器入りなめ茸であって、なめ茸のボストウイック型粘度計による粘度が4〜70mm/30秒であり、容器が、内径10〜19mmの開口部及び開口部を密閉できる蓋機構を有するキャップを備えたスクイズボトルである。
【0008】
本発明において、なめ茸は、おおよそ0.5〜2cmの長さに裁断したえのき茸を醤油、味醂、日本酒、糖類、食塩、だし汁等の調味料と共に混ぜながら汁気が少なくなるまで加熱調理して得られる味付けえのき茸をいう。なめ茸は、公知の製造方法で得られるものであれば何れも使用することができる。
【0009】
本発明において、なめ茸のボストウイック型粘度計による粘度は4〜70mm/30秒であり、好ましくは5〜60mm/30秒であり、より好ましくは5〜50mm/秒である。4mm/30秒未満になると、スクイズボトルの押圧調節が困難になり、押し出した際の吐出量がばらつき易くなり、強い押圧が必要となる。70mm/30秒を超えると、吐出量がばらつき易くなり、スクイズボトルを横倒しにすると開口部からなめ茸が漏れ出る恐れがある。
【0010】
ここでボストウイック型粘度計による粘度とは、ボストウイック型粘度計を用いて、設定時間内に測定対象物(なめ茸)が自重で流れ広がる距離を示したものである。測定対象物の温度は品温20℃で測定した。このようなボストウイック型粘度計としてCSC Scientific社製のBostwick Consistometer等を使用することができる。
【0011】
なめ茸の固形分量は、50質量%以上90質量%未満が好ましく、より好ましくは60〜80質量%である。50質量%未満になると、上記ボストウイック型粘度計による粘度にするために多量の増粘剤が必要となり、えのき茸含有量が低いためになめ茸感が損なわれる。90質量%以上になると、なめ茸の製造が困難になり、スクイズボトルへのボトリング時に目詰まりが起こりやすく、ボトル開口部からなめ茸がはみ出してシーリングにムラが生じ、品質に悪影響が出易い。
【0012】
本発明において、なめ茸のボストウイック型粘度計による粘度を調節するために増粘剤を使用することが出来る。このような増粘剤としては、食品用の増粘剤であれば何れも使用することができ、ペクチン、グアーガム、キサンタンガム、タマリンドガム、カラギーナン、ローカストビーンガム、ジェランガム等の増粘多糖類;カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース等のセルロース誘導体;寒天、ゼラチン等のゲル化剤;リン酸架橋澱粉、ヒドロキシプロピル化澱粉、ヒドロキシプロピル化リン酸架橋澱粉、アセチル化アジピン酸架橋澱粉、アセチル化リン酸架橋澱粉、酸化澱粉、α化澱粉、損傷澱粉等の変性澱粉等を上げることができる。好ましくはグアーガム、キサンタンガム、寒天、ヒドロキシプロピル化リン酸架橋澱粉、アセチル化アジピン酸架橋澱粉、アセチル化リン酸架橋澱粉などを例示することが出来る。増粘剤は単独で、または複数の増粘剤を組み合わせて使用することも出来る。
増粘剤の使用量は、本発明の所定のボストウイック型粘度計による粘度を実現できる量であり、増粘剤の種類により適宜調整することが可能である。増粘剤を単独で使用する場合、なめ茸の100質量部に対し、例えば加工澱粉であれば好ましくは0〜10質量部、さらに好ましくは0〜6質量部、増粘多糖類であれば好ましくは0〜10質量部、さらに好ましくは0〜6質量部、寒天であれば好ましくは0〜10質量部、さらに好ましくは0〜6質量部添加することができる。
【0013】
本発明において、容器は内径10〜19mmの開口部及び開口部を密閉できる蓋機構を有するキャップを備えたスクイズボトルである。
本発明においてスクイズボトルは、柔軟性があり、内容物を押出すことができる性質(スクイズ性)を有するものであれば何れも使用することができる。素材は特に限定されず、このような性質を有するスクイズボトルとして、食品用ではマヨネーズボトルやケチャップボトル等が広く知られている。
【0014】
スクイズボトルに使用するキャップは、内径10〜19mmの開口部及び開口部を密閉できる蓋機構を有する。蓋機構は開口部を密閉できる構造であれば特に制限されず、ねじ式で開閉するスクリューキャップ方式や、開口部を覆い被せて密閉するカバーキャップ方式等を使用することが出来る。キャップの開閉の容易の観点から、蓋機構は開口部を覆い被せて密閉できる開閉自在のものであることが好ましい。
キャップの開口部の内径は好ましくは10〜15mm、さらに好ましくは12〜13mmである。内径が10mm未満になると、なめ茸が開口部に詰まり易くなり、一定量のなめ茸を吐出させることが困難になる。内径が20mm以上になると、ボストウイック型粘度計による粘度が適切な範囲であっても(例えば40〜50mm/30秒)、ボトルを横倒しにした際になめ茸が漏れ出る恐れがある。
【0015】
製造例1:スクイズボトル入りなめ茸(固形分60%)の製造
根元(束部)を除去したえのき茸を長さ0.5〜2cmになるようにざく切りした。ざく切りしたえのき茸300質量部、醤油30質量部、味醂30質量部、日本酒30質量部、砂糖2.5質量部、だし汁107.5質量部を調理鍋に投入し、中火で約20分間煮込むことにより固形分量60%のなめ茸を製造した。
得られた固形分60%のなめ茸をスクイズボトル(東洋製罐社製SLN−300N)に充填し、スクイズボトルの開口部をアルミシールで密封した後、90℃の湯浴中で40分間加熱殺菌処理した。スクイズボトルに開口部内径が13mmのキャップ(東洋製罐社製SLWスナップヒンジキャップ)を装着してスクイズボトル入りなめ茸(固形分60%)を得た。
【0016】
製造例2:スクイズボトル入りなめ茸(固形分80%)の製造
えのき茸800質量部にした以外は製造例1に従ってスクイズボトル入りなめ茸(固形分80%)を得た。
【0017】
評価例1 ボストウイック型粘度計による粘度測定
ボストウイック型粘度計(CSC Scientific社製のBostwick Consistometer)を水平に設置し、品温20℃になるように保持したなめ茸75gをゲート内に投入した。なめ茸の界面が水平であることを確認し、ゲートを開け、30秒間で流れ広がったなめ茸の距離を測定した。
【0018】
評価例2:漏出角の測定
スクイズボトル入りなめ茸のアルミシールを剥がし取り、キャップを装着した。キャップ側部をクランプではさみ、キャップ部を上方にして垂直になるようにスタンドに固定した。キャップの蓋を開け、スクイズボトルを徐々に回転させ、内容物のなめ茸がキャップの開口部から漏れ出た角度を漏出角として測定した。キャップ部が真下になってもなめ茸が漏出しなかった場合、便宜上漏出角を180°とした。
【0019】
評価例3:吐出量の測定
スクイズボトル入りなめ茸のアルミシールを剥がし取り、キャップを装着した。キャップを開け、上皿天秤にステンレス製ボールを載置し、ボール内に向けてスクイズボトルを一押ししてなめ茸を吐出させた。10回吐出して、平均吐出量と標準偏差を求めた。
【0020】
試験例1:なめ茸(固形分60%)の粘度の検討
製造例1で得られた固形分量60%のなめ茸100質量部に表1記載の加工澱粉(ヒドロキシプロピル化リン酸架橋澱粉)を添加し、90℃で十分に加熱混合して均質化した粘度調整なめ茸とした以外は製造例1に従ってスクイズボトル入りなめ茸(固形分60%)を製造した。評価例1〜3に従って粘度、漏出角及び吐出量を測定した。
加工澱粉を添加しない比較例1のなめ茸では、流れ広がる距離が長く粘度が低いために、スクイズボトルを77°に傾けるとなめ茸が漏出し、吐出量のバラつきが大きく不適であった。
実施例1では、90°の横倒し状態になった際、固形分が漏出しないものの開口部からわずかにはみ出し、100°に傾けるとなめ茸が漏出したが、許容範囲であった。実施例2、3では、漏出角が90℃以上になっており、吐出量のバラつきが小さく良好であった。粘度が高くなるにつれて吐出量が増加したが、スクイズボトルに装着するキャップの開口部内径を調節することにより所望の吐出量に調節することができる。
【0021】
表1 スクイズボトル入りなめ茸(固形分量60%)の評価結果
【0022】
試験例2:なめ茸(固形分60%)の粘度の検討 その2
製造例1で得られた固形分量60%のなめ茸100質量部に加工澱粉(ヒドロキシプロピル化リン酸架橋澱粉)0.56質量部と表2記載の寒天を添加し、90℃で十分に加熱混合して均質化した粘度調整なめ茸とした以外は製造例1に従ってスクイズボトル入りなめ茸(固形分60%)を製造した。評価例1〜3に従って粘度、漏出角及び吐出量を測定した。
実施例1のなめ茸にゲル化剤である寒天を添加したなめ茸に相当する実施例4及び5では、粘度が50及び46mm/30秒になり、漏出角が100°を超え、吐出量も安定しており、良好であった。
【0023】
表2 スクイズボトル入りなめ茸(固形分量60%)の評価結果
【0024】
試験例3:キャップ内径の検討
スクイズボトルに装着するキャップの開口部内径を表3記載の内径にした以外は実施例4に従ってスクイズボトル入りなめ茸(固形分60%)を製造した。評価例2、3に従って漏出角と吐出量を測定した。なお、比較例2はスクイズボトルの開口部内径が20mmであるため、キャップを装着せずにスクイズボトルの開口部にて測定した。
実施例6では、なめ茸がキャップ開口部でやや引っ掛かるような感があったが、目詰まりすることなく許容範囲であった。実施例7では、実施例4同様に吐出量も安定しており好適であった。比較例2では、90°に傾けた際に固形分の漏出はなかったが、液体分が若干したたり落ちたため、不適と判断した。
なお、開口部内径が10mm未満になると目詰まりの可能性が高いため試験を行わなかった。
【0025】
表3 スクイズボトル入りなめ茸(固形分量60%)の評価結果
【0026】
試験例4:なめ茸(固形分80%)の粘度の検討
製造例2で得られた固形分量80%のなめ茸100質量部に表4記載の(ヒドロキシプロピル化リン酸架橋澱粉)を添加し、90℃で十分に加熱混合して均質化した粘度調整なめ茸とした以外は製造例2に従ってスクイズボトル入りなめ茸(固形分80%)を製造した。評価例1〜3に従って粘度、漏出角及び吐出量を測定した。
実施例8、9では、ボトルを180°逆さにして開口部を下方に向けても内容物が漏出することがなく、ボトルを押して吐出させた際の吐出量もバラつきが小さく安定しており、好適であった。比較例3では、内容物の漏出はなかったものの、なめ茸の粘度が高すぎて押出す力加減を調節することが難しく、そのために吐出量がバラつき不適であった。
【0027】
表4 スクイズボトル入りなめ茸(固形分量80%)の評価結果
【0028】
試験例5:増粘剤の検討
製造例1で得られた固形分60%のなめ茸に、ボストウイック型粘度計による粘度が50mm/30秒になるように表5記載の増粘剤を使用した以外は製造例1に従ってスクイズボトル入りなめ茸(固形分60%)を製造した。評価例2、3に従って漏出角と吐出量を測定した。結果を表5に示す。増粘剤の種別によらず、同程度の好適な漏出角、吐出量を示した。