特許6864498IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

各種の電子デバイスなどに用いられる、高透磁率および高耐候性を有する軟磁性扁平粉末およびこれを含有する磁性シートなどの軟磁性樹脂組成物

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

このような磁性シートなどの軟磁性樹脂組成物は、使用環境によっては発銹することが問題となり、高い耐候性が要求される場合もある。特に近年、磁性シートの高μ’化および薄肉化の要求が極めて強く、磁性シート中の軟磁性フィラー充填率を極限まで増加させたものが使用されるようになってきている。そのため、軟磁性フィラーの発銹を抑制するような添加剤を磁性シートに添加することは難しくなり、また逆に樹脂の体積率を減少せざるを得なくなり軟磁性フィラー全体が必ずしも樹脂で取り囲まれておらず、シート表面にむき出しになったり、樹脂と軟磁性フィラーの界面に隙間ができ、軟磁性フィラー表面が酸化雰囲気に晒されやすくなるなど、磁性シートに含有される軟磁性フィラーにとって、より発銹しやすい使用環境になってきつつある。 従来、球状、扁平状を問わず金属粉末の耐候性を改善するための方法として、主に、金属粉末の合金組成として高い耐候性を有するものを用いる方法か、粉末表面にNiメッキをはじめとした高耐候性皮膜を形成する方法が採用されるのが一般である。しかしながら、本発明が対象とする極めて高いμ’を必要とする扁平粉末や軟磁性樹脂組成物においては、いわゆる電磁ステンレスのような高耐候性合金ではμ’が十分ではなく、一方、パーマロイなどの耐候性の高いFe−Ni系合金は原材料費が高価であるため適用が困難である。また高耐候性皮膜の形成のための従来のメッキ法は著しく高価であるとともに皮膜形成にともなう歪み導入の影響により著しくμ’が減少するため、やはり、本発明が対象とするような高μ’を示す扁平粉末および軟磁性樹脂組成物に適用することは困難である。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

このように、従来、問題とならなかった磁性シートの発銹を抑制することを目的とし、本発明では、高い初透磁率を示すFe−Si−Al系合金の扁平粉末に、極めて安価で、かつ、耐候性改善に有効な表面皮膜を形成し、高いμ’と耐候性を両立させた軟磁性扁平粉末およびこれを含有する軟磁性樹脂組成物を検討した。
【発明の効果】
上述したように、本発明により、各種の電子デバイスなどに用いられる、高透磁率および高耐候性を有する軟磁性扁平粉末およびこれを含有する磁性シートなどの軟磁性樹脂組成物を提供できる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明に係る特徴を示す概念的な説明図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 Fe−Si−Al系合金扁平粉末   2 C濃縮皮膜       特許出願人 山陽特殊製鋼株式会社   代理人 弁理士 椎 名 彊

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