特許第6864516号(P6864516)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 新日本無線株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6864516-レギュレータ回路 図000008
  • 特許6864516-レギュレータ回路 図000009
  • 特許6864516-レギュレータ回路 図000010
  • 特許6864516-レギュレータ回路 図000011
  • 特許6864516-レギュレータ回路 図000012
  • 特許6864516-レギュレータ回路 図000013
  • 特許6864516-レギュレータ回路 図000014
  • 特許6864516-レギュレータ回路 図000015
  • 特許6864516-レギュレータ回路 図000016
  • 特許6864516-レギュレータ回路 図000017
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6864516
(24)【登録日】2021年4月6日
(45)【発行日】2021年4月28日
(54)【発明の名称】レギュレータ回路
(51)【国際特許分類】
   G05F 1/56 20060101AFI20210419BHJP
【FI】
   G05F1/56 310F
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-63567(P2017-63567)
(22)【出願日】2017年3月28日
(65)【公開番号】特開2018-165940(P2018-165940A)
(43)【公開日】2018年10月25日
【審査請求日】2020年2月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000191238
【氏名又は名称】新日本無線株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三添 公義
【審査官】 東 昌秋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−140755(JP,A)
【文献】 特開2006−260412(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0026204(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05F 1/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力端子と出力端子の間に接続された第1の導電型の出力トランジスタと、ゲートが基準電圧源を介して接地端子に接続された第1の導電型の第1トランジスタと、ゲートが前記出力端子に接続された第2の導電型の第2トランジスタと、前記第1トランジスタのゲートと前記第2トランジスタのソースとの間に接続された第1抵抗と、前記第1トランジスタのソースと前記第2トランジスタのゲートとの間に接続された第2抵抗と、前記第1トランジスタのドレイン電流に比例した出力電流により発生する電圧を前記出力トランジスタのゲートに印加するカレントミラー回路と、前記第2トランジスタのドレインと前記入力端子との間に接続された第1電流源と、前記出力トランジスタのゲートと前記接地端子との間に接続された第2電流源と、を備えることを特徴とするレギュレータ回路。
【請求項2】
請求項1に記載のレギュレータ回路において、
前記基準電圧源は、前記第1トランジスタのゲートと前記接地端子との間に直列接続された第3抵抗及び第4抵抗と、ベースが前記第3抵抗と前記第4抵抗の共通接続点に接続されコレクタが前記第1トランジスタのゲートに接続されエミッタが前記接地端子に接続される第2導電型の第4トランジスタと、で構成されていることを特徴とするレギュレータ回路。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のレギュレータ回路において、
前記第1トランジスタを第1導電型のバイポーラトランジスタに置き換え、前記第1導電型のバイポーラトランジスタのベースに前記基準電圧源の電圧が印加され、コレクタに前記カレントミラー回路が接続され、エミッタが前記第2抵抗を介して前記出力端子に接続されるようにし、
前記第2トランジスタを第2導電型のバイポーラトランジスタに置き換え、前記第2導電型のバイポーラトランジスタのベースが前記出力端子接続され、エミッタが前記第1抵抗を介して前記基準電圧源に接続され、コレクタが前記第1電流源を介して前記入力端子に接続されるようにした、ことを特徴とするレギュレータ回路。
【請求項4】
請求項1に記載のレギュレータ回路において、
前記基準電圧源は、1又は2以上直列接続されたダイオード、1又は2以上直列接続されたツェナーダイオード、1又は2以上直列接続されたダイオード接続トランジスタ、のいずれかで構成されていることを特徴とするレギュレータ回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、誤差増幅器を使用せずに出力電圧を一定値に制御するシリーズタイプのレギュレータ回路に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、LSIの内部電源生成用のシリーズタイプのレギュレータ回路は、特許文献1〜3に記載されているような誤差増幅器を用いた回路がほとんどであった。図9に、従来のレギュレータ回路を示す。31は電圧VINが入力する入力端子、32は電圧VREGが出力する出力端子、33は接地端子、34は電流がI31の電流源、35は電圧がVREFの基準電圧源である。
【0003】
誤差増幅器は、差動接続のNMOSトランジスタM31,M32と、そのトランジスタM31,M32の能動負荷としてのカレントミラー接続のPMOSトランジスタM33,M34と、トランジスタM31,M32の共通ソースに接続される電流源としてのNMOSトランジスタM35とで構成されている。トランジスタM31のゲートには出力電圧VREGを抵抗R31,R32で分圧した帰還電圧VFBが入力し、トランジスタM32のゲートには基準電圧源35のVREFが入力することで、それらの帰還電圧VFBと基準電圧VREFが比較される。
【0004】
NMOSトランジスタM36は、トランジスタM35、NMOSトランジスタM37とでカレントミラー回路を構成するトランジスタであり、電流源34の電流I31がトランジスタM35,M37にミラーされる。トランジスタM32,M34の共通ドレインには、帰還電圧VFBと基準電圧VREFの比較結果の電圧が現れて、PMOSトランジスタM38のゲートを制御し、入力電圧VINから負荷に流れる電流量を決める。C31は位相補償用のキャパシタである。
【0005】
このレギュレータ回路はVFB=VREFとなるように、誤差増幅器(M31〜M35)によってトランジスタM38のゲートが制御されるので、出力電圧VREGは、
となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−264776号公報
【特許文献2】特開2007−233657号公報
【特許文献3】特開2006−318327号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、この図9のレギュレータ回路では、出力電圧VREGが印加される負荷の容量が大きいと、図10に示すように増幅箇所がトランジスタM31〜M35による誤差増幅器とトランジスタM38による出力回路の2極となり、位相余裕が少なくなり発振するおそれがある。また、誤差増幅器の部分に多くの素子が必要となって回路規模が増大し、しかもその誤差増幅器では負荷が増加したときの位相補償が簡単にはできなかった。
【0008】
本発明の目的は、誤差増幅器を不要にして回路構成を簡素化し、さらに位相補償も簡素化できるようにしたレギュレータ回路を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、入力端子と出力端子の間に接続された第1の導電型の出力トランジスタと、ゲートが基準電圧源を介して接地端子に接続された第1の導電型の第1トランジスタと、ゲートが前記出力端子に接続された第2の導電型の第2トランジスタと、前記第1トランジスタのゲートと前記第2トランジスタのソースとの間に接続された第1抵抗と、前記第1トランジスタのソースと前記第2トランジスタのゲートとの間に接続された第2抵抗と、前記第1トランジスタのドレイン電流に比例した出力電流により発生する電圧を前記出力トランジスタのゲートに印加するカレントミラー回路と、前記第2トランジスタのドレインと前記入力端子との間に接続された第1電流源と、前記出力トランジスタのゲートと前記接地端子との間に接続された第2電流源と、を備えることを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のレギュレータ回路において、前記基準電圧源は、前記第1トランジスタのゲートと前記接地端子との間に直列接続された第3抵抗及び第4抵抗と、ベースが前記第3抵抗と前記第4抵抗の共通接続点に接続されコレクタが前記第1トランジスタのゲートに接続されエミッタが前記接地端子に接続される第2導電
型の第4トランジスタと、で構成されていることを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項1又は2に記載のレギュレータ回路において、前記第1トランジスタを第1導電型のバイポーラトランジスタに置き換え、前記第1導電型のバイポーラトランジスタのベースに前記基準電圧源の電圧が印加され、コレクタに前記カレントミラー回路が接続され、エミッタが前記第2抵抗を介して前記出力端子に接続されるようにし、前記第2トランジスタを第2導電型のバイポーラトランジスタに置き換え、前記第2導電型のバイポーラトランジスタのベースが前記出力端子接続され、エミッタが前記第1抵抗を介して前記基準電圧源に接続され、コレクタが前記第1電流源を介して前記入力端子に接続されるようにした、ことを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項1に記載のレギュレータ回路において、前記基準電圧源は、1又は2以上直列接続されたダイオード、1又は2以上直列接続されたツェナーダイオード、1又は2以上直列接続されたダイオード接続トランジスタ、のいずれかで構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、誤差増幅器が不要となるので回路構成を簡素化できる。また、回路系の極が1つであるので、位相補償のための回路も簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1の実施例のレギュレータ回路の回路図である。
図2図1のレギュレータ回路の動作特性図である。
図3】本発明の第2実施例のレギュレータ回路の回路図である。
図4】本発明の第3実施例のレギュレータ回路の回路図である。
図5】本発明の第4実施例のレギュレータ回路の回路図である。
図6】本発明の第5実施例のレギュレータ回路の回路図である。
図7】本発明の第6実施例のレギュレータ回路の回路図である。
図8】本発明の第7実施例のレギュレータ回路の回路図である。
図9】従来のレギュレータ回路の回路図である。
図10図9の従来のレギュレータ回路の利得と位相回りの周波数特性図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第1実施例>
図1に第1実施例のレギュレータ回路を示す。1は電圧VINが入力する入力端子、2は電圧VREGが出力する出力端子、3は接地端子、4は電流がI1の電流源、5は電流がI2の電流源、6は電圧がVREFの基準電圧源、7、8はカレントミラー回路である。
【0013】
M1はPMOSトランジスタであり、ソースと出力端子2との間に抵抗R2が接続され、ゲートは基準電圧源6と抵抗R1の共通接続点に接続されている。そして、抵抗R1の他端にはNMOSトランジスタM2のソースが接続されている。このトランジスタM2はゲートが出力端子2に接続され、ドレインが電流源4を介して入力端子1に接続されている。トランジスタM1のドレインに流れる電流はカレントミラー回路7によりミラーされて別のカレントミラー回路8に流れる。M3はソースが入力端子1に接続されドレインが出力端子2に接続された出力用のPMOSトランジスタであり、カレントミラー回路8の出力電流から電流源5の電流I2を差し引いた電流に相当する電圧がゲートに印加して、出力電圧VREGを制御する。C1はトランジスタM3のゲート・ドレイン間に接続された位相補償用のキャパシタである。
【0014】
さて、初期状態では、入力電圧VINが印加されると、トランジスタM3はそのゲートが電流源5によりGND電位となるが、入力電圧VINが不十分であるのでOFF状態のままである。このため、出力電圧VREGはGND電位となる。また、トランジスタM2は、ゲートに入力する出力電圧VREGがGND電位のためOFF状態である。
【0015】
この初期状態において、トランジスタM2がOFFであるので、トランジスタM1のソース・ゲート間にも、そのトランジスタM1の閾値電圧Vth1を超える電圧は印加せず、そのトランジスタM1もOFF状態を維持する。これにより、カレントミラー回路7,8も動作しない。
【0016】
次に、入力電源VINが徐々に上昇してきて、トランジスタM3のソース・ゲート間電圧がそのトランジスタM3の閾値電圧Vth3に近づくと、トランジスタM3が徐々にON状態に移行する。これにより、出力電圧VREGはほぼ入力電圧VINに等しくなって上昇を続ける。
【0017】
出力電圧VREGが、式(2)で示した電圧に達すると、
トランジスタM1のソース・ゲート間にもそのトランジスタM1の閾値電圧Vth1を超える電圧が印加し、そのトランジスタM1がON動作を開始し、これによりカレントミラー回路7、8が動作を開始する。式(2)において、VR1は電流源4の電流I1によって抵抗R1に発生する電圧、Vth2はトランジスタM2の閾値電圧である。
【0018】
カレントミラー回路7,8が動作すると、出力端子2から、トランジスタM2のゲート→抵抗R1→トランジスタM1のゲート→トランジスタM1のドレイン→カレントミラー回路7→カレントミラー回路8→トランジスタM3のゲートを経由するフィードバックループが形成される。これにより、出力電圧VREGが基準電圧VREFに対応した式(2)に示す電圧値を維持するよう制御され、安定状態となる。以降は図2に示すように維持される。
【0019】
例えば、出力電圧VREGが、安定して出力している状態から一時的に負荷が軽くなって上昇したときは、抵抗R2の上端の電圧が上昇するので、これに伴ってトランジスタM1のソース・ゲート間の電圧が大きくなり、そのトランジスタM1のドレイン電流が増大する。これにより、カレントミラー回路7、8の電流が増大し、トランジスタM3のゲート電圧が上昇して、出力電圧VREGが低くなる方向に制御される。
【0020】
また、並行して、トランジスタM2のゲート電圧が上昇するので、トランジスタM2のゲート・ソース間電圧が大きくなる。このため、抵抗R1に流れる電流が増大してそこに発生する電圧降下が大きくなり、トランジスタM1のソース・ゲート間電圧がさらに大きくなり、トランジスタM1の電流を増大させる。これにより、カレントミラー回路7、8の電流がより増大し、トランジスタM3のゲート電圧がより上昇して、出力電圧VREGがさらに低くなるように制御される。
【0021】
逆に、出力電圧VREGが、安定して出力している状態から一時的に負荷が重くなって下降したときは、抵抗R2の上端の電圧が下降するので、これに伴ってトランジスタM1のソース・ゲート間の電圧が小さくなり、そのドレイン電流が減少する。これにより、カレントミラー回路7、8の電流が減少し、トランジスタM3のゲート電圧が低下して、出力電圧VREGが高くなる方向に制御される。
【0022】
また、並行して、トランジスタM2のゲート電圧が下降するので、トランジスタM2のゲート・ソース間電圧が小さくなる。このため、抵抗R1に流れる電流が減少してそこに発生する電圧降下が小さくなり、トランジスタM1のソース・ゲート間電圧がさらに小さくなり、トランジスタM1の電流を減少させる。これにより、カレントミラー回路7、8の電流がより減少し、トランジスタM3のゲート電圧がより低下して、出力電圧VREGがさらに高くなるように制御される。
【0023】
上記において、フィードバックループの中で増幅動作をしている部分は、トランジスタM3のゲートからドレインへの経路だけである。したがって、この回路系では1つの極しか有しない位相特性となる。これにより、位相補償を簡単化できる。つまり、キャパシタC1に小さな容量を用いるだけで位相補償を行うことが可能となる。
【0024】
<第2実施例>
図3に第2実施例のレギュレータ回路を示す。本実施例では、図1のレギュレータ回路におけるPMOSトランジスタM1をPNPトランジスタQ1に置き換え、NMOSトランジスタM2をNPNトランジスタQ2に置き換えたものである。動作は第1実施例のレギュレータ回路と同様であるが、出力電圧VREGの温度特性を改善できる利点がある。
【0025】
トランジスタQ2のベース・エミッタ間電圧をVBE2とすると、安定状態では出力電圧VREGは、
となる。一般的に電圧VBE2は約0.7Vで約−2mV/℃の温度特性を持つことから、正の温度係数をもつ抵抗R1に発生する電圧VR1の温度特性をキャンセルすることができる。トランジスタQ1においても、抵抗R2の温度特性をトランジスタQ1のベース・エミッタ間電圧でキャンセルすることができる。このようにして、PMOSトランジスタM1やNMOSトランジスタM2を使用する場合よりも、出力電圧VREGの温度変動を抑えることが可能となる。
【0026】
<第3実施例>
図4に第3実施例のレギュレータ回路を示す。第1実施例では独立した2つの電流源7,8を用いたが、これが困難な場合に、1つの電流源から2つの定電流源を作るようにした例である。ここでは、1つの電流源9から出力する電流I3をNMOSトランジスタMN4,M5からなるカレントミラー回路とPMOSトランジスタM6,M7からなるカレントミラー回路を使用して図1の電流源4の電流I1を生成している。また、電流源9から出力する電流I3をNMOSトランジスタMN4,M12からなるカレントミラー回路を使用して、図1の電流源5の電流I2を生成している。なお、ここでは、カレントミラー回路7をNMOSトランジスタM8,M9で構成し、カレントミラー回路8をPMOSトランジスタM10,M11で構成している。
【0027】
<第4実施例>
図5に第4実施例のレギュレータ回路を示す。ここでは、図4で示した第3実施例における基準電圧源6として、ツェナーダイオードDZ1を採用している。このようなツェナーダイオードDZ1を使用すれば、回路規模、専有面積を大幅に小さくできる。なお、ツェナーダイオードは、最適なウェハープロセス工程での熱履歴の問題から、必要な電圧を自由に作り出せない場合もあるため、複数のツェナーダイオードを直列に接続して使用する場合もある。
【0028】
<第5実施例>
図6に第5実施例のレギュレータ回路を示す。ここでは、図4で示した第3実施例における基準電圧源6として、NPNトランジスタQ4と抵抗R3、R4と定電流源トランジスタM7から供給される電流I1と使用し、基準電圧VREFを生成している。基準電圧VREFは、電流源トランジスタM7の電流I1に依存せず、以下の式で表される。
VBE4はトランジスタQ4のベース・エミッタ間電圧で、約−2mV/℃の温度係数を有しているため、正の温度係数を有する抵抗R1,R3,R4の値を適宜設定することで、温度特性をキャンセルした基準電圧VREFを生成することができる。
【0029】
<第6実施例>
図7に第6実施例のレギュレータ回路を示す。ここでは、図4で示した第3実施例における基準電圧源6として、n個(nは1以上の整数)のダイオードD1〜Dnを直列接続して使用したもので、そのダイオードD1〜Dnの順方向電圧を0.7Vとすると、
の基準電圧VREFを生成できる。また、正の温度係数を有する抵抗R1の値を適宜設定することで、温度特性をキャンセルした基準電圧VREFを生成することができる。
【0030】
<第7実施例>
図8に第7実施例のレギュレータ回路を示す。ここでは、図4で示した第3実施例における基準電圧源6として、m個(mは1以上の整数)のダイオード接続のNMOSトランジスタM21〜M2mを直列接続して使用している。トランジスタM21〜M2mの閾値電圧をVthとすると、
の基準電圧VREFを生成することができる。なお、NMOSトランジスタに替えてPMOSトランジスタを用いたり、PNPトランジスタ、NPNトランジスタを用いても、同様に構成できることは言うまでもない。
【0031】
<その他>
なお、以上の説明では入力端子1に正の入力電圧VINが入力する場合について説明したが、負の入力電圧が入力する場合は、各トランジスタをそれぞれ反対の導電型のトランジスタに置き換えればよい。また、請求項ではトランジスタの極性を第1導電型や第2導電型で表したが、第1導電型は、PMOSトランジスタやPNPトランジスタとNMOSトランジスタやNPNトランジスタの一方が相当し、第2導電型は他方が相当する。さらに、請求項に記載のカレントミラー回路はカレントミラー回路7、8が相当する。
【符号の説明】
【0032】
1:入力端子、2:出力端子、3:接地端子、4,5:電流源、6:基準電圧源、7,8:カレントミラー回路、9:電流源
31:入力端子、32:出力端子、33:接地端子、34:電流源
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10