(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項6に記載の消音ユニットであって、前記第1折り曲げ部分及び前記第2折り曲げ部分は、前記外板をそれぞれ所定の回数、所定の位置で折り曲げられた部分である、消音ユニット。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1A】本発明の一実施形態による、消音ユニットの斜視図である。
【
図1B】
図1Aに示す消音ユニットを気流の通過方向に平行な線で切り出した断面図である。
【
図1C】
図1Aに示す消音ユニットを気流の通過方向に直交する線で切り出した断面図である。
【
図2A】本発明の一実施形態による、消音ユニットの外板の折り曲げ部を示す。
【
図2B】本発明の一実施形態による、消音ユニットの外板の折り曲げ部を示す。
【
図2C】本発明の一実施形態による、消音ユニットの外板の折り曲げ部を示す。
【
図3A】本発明の一実施形態による、消音ユニットの凸部を示す。
【
図3B】本発明の一実施形態による、消音ユニットの凸部を示す。
【
図3C】本発明の一実施形態による、消音ユニットの凸部を示す。
【
図3D】本発明の一実施形態による、消音ユニットの凸部を示す。
【
図3E】本発明の一実施形態による、消音ユニットの凸部を示す。
【
図3F】本発明の一実施形態による、消音ユニットの凸部を示す。
【
図3G】本発明の一実施形態による、消音ユニットの凸部を示す。
【
図4A】本発明の一実施形態による、消音ユニットの凸部の接合例を示す。
【
図4B】本発明の一実施形態による、消音ユニットの凸部の接合例を示す。
【
図4C】本発明の一実施形態による、消音ユニットの凸部の接合例を示す。
【
図4D】本発明の一実施形態による、消音ユニットの凸部の接合例を示す。
【
図5A】本発明の一実施形態による、消音ユニットの斜視図である。
【
図5B】
図5Aに示す消音ユニットを気流の通過方向に平行な線で切り出した断面図である。
【
図5C】
図5Aに示す消音ユニットを気流の通過方向に直交する線で切り出した断面図である。
【
図6A】本発明の一実施形態による、消音ユニットの斜視図である。
【
図6B】
図6Aに示す消音ユニットを気流の通過方向に平行な線で切り出した断面図である。
【
図6C】
図6Aに示す消音ユニットを気流の通過方向に直交する線で切り出した断面図である。
【
図7A】本発明の一実施形態による、消音ユニットを、気流の通過方向に平行な線で切り出した断面図である。
【
図7B】
図7Aに示す消音ユニットを気流の通過方向に直交する線で切り出した断面図である。
【
図8A】本発明の一実施形態による、消音ユニットを、気流の通過方向に平行な線で切り出した断面図である。
【
図8B】
図8Aに示す消音ユニットを気流の通過方向に直交する線で切り出した断面図である。
【
図9A】本発明の一実施形態による、縦置き型の消音ユニットの斜視図である。
【
図9B】
図9Aに示す消音ユニットを気流の通過方向に平行に、内板と直交する線で切り出した断面図である。
【
図9C】
図9Aに示す消音ユニットを気流の通過方向に平行に、内板と平行な線で切り出した断面図である。
【
図10A】本発明の一実施形態による、横置き型の消音ユニットを複数積み上げて構成される消音構造体の断面の分解斜視図である。
【
図10B】本発明の一実施形態による、横置き型の消音ユニットを複数積み上げて構成した消音構造体の断面の分解斜視図である。
【
図11A】第1の消音ユニットの上側貫通孔と、第2の消音ユニットの下側貫通孔とが重なり合わさる部分の拡大断面図である。
【
図11B】第1の消音ユニットの上側貫通孔と、第2の消音ユニットの下側貫通孔とが重なり合わさる部分の拡大断面図である。
【
図12A】本発明の一実施形態による、縦置き型の消音ユニットの斜視図である。
【
図12B】
図12Aに示す消音ユニットを気流の通過方向に、内板と直交する線で切り出した断面図である。
【
図13】本発明の一実施形態による、横置き型の消音ユニットを複数積み上げて構成した消音構造体200を示す。
【
図14】本発明の一実施形態による、消音ユニットの一部の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本技術の詳細を実施形態に基づき、添付図面とともに説明する。添付図面において、同一または類似の要素には同一または類似の参照符号が付され、各実施形態の説明において同一または類似の要素に関する重複する説明は省略することがある。また、各実施形態で示される特徴は、互いに矛盾しない限り他の実施形態にも適用可能である。
【0018】
図1Aは、一実施形態による消音ユニット100の全体斜視図である。消音ユニット100は、トンネル換気設備などの換気ダクトの途中に配置される。消音ユニット100は、換気設備の換気ファンから発生する騒音を換気ダクト内で消音させるためのものである。
図1Aは、消音ユニット100を換気ダクト内に配置したときの状態を示しており、図面の手前側が換気ダクトの上流であり、奥側が換気ダクトの下流であり、気流Sは上流から下流に流れる。
図1Bは、
図1Aに示す消音ユニット100を気流Sの通過方向に平行
な線l
1−l
1で切り出した断面を示す。
図1Cは、
図1Aに示す消音ユニット100を気流Sの通過方向に直交する線l
2−l
2で切り出した断面を示す。
【0019】
次に、
図1A〜Cに基づいて、本発明の一実施形態による消音ユニット100の構成を説明する。
図1A〜Cに示される消音ユニット100は一例としてセル型消音器を示している。セル型消音器とは、気流流路P全体が吸音材で囲まれている構造のものである。セル型消音器では、気流流路P全体で音を吸収することができる。
図1A〜Cに示すように、消音ユニット100は、内部に気流流路Pを有し、気流流路Pの外側に吸音材20(
図1B及び1C参照)を収容する収容空間40(
図1B及び1C参照)を形成するケーシング60を備える。
図1Aに示すように、ケーシング60は、複数の外板10を備え、外板10は、側板11と、側板11の長手方向両端において収容空間40を閉鎖する端板14とを備える。気流流路Pに面する面は、内板30で覆われる。外板10及び内板30で画定される収容空間40内に吸音材20(
図1B及び1C参照)が収容される。なお、
図1A〜Cに示される側板11及び、内板30は共に角筒状の形状を有しているが、側板11及び、内板30は当該形状に限定されるものではなく、円筒状の形状を有していてもよい。
【0020】
図1Cに示されるように、ケーシング60の側板11は、それぞれ断面が略L字形状の複数の側板(
図1Cでは11−1、11−2、11−3、11−4の4枚)で構成される。また、ケーシング60の内面には、2枚の側板11の折り曲げ部13が重なり合って形成された凸部12が複数(
図1Cでは12−1、12−2、12−3、12−4の4つ)設けられている。各凸部12と吸音材20の外周面TAとは接している。
【0021】
第1凸部12−1は、消音ユニット100をダクト内に設置したときに、底面となるケーシング60の内面側に形成される。吸音材20の外周面TA(ここでは、底面)は、ケーシング60の底面にある第1凸部12−1と接しており、吸音材20は、当該第1凸部12−1により、ケーシング60の内面TCから持ち上げられている。従って、吸音材20の外周面TAと、第1凸部12−1と、ケーシング60の底面となる面の内面TCとで空間50が画定される。気流流路Pを流れる気体が水を含む場合に、当該水は内板30を介して吸音材20の内部に侵入することがある。吸音材20に侵入した水は、重力で吸音材20から排出されて、吸音材20の下の空間50に落ちる。このように、吸音材20の下に空間50があることで、吸音材20が吸水した水は、吸音材20に留まらずに空間50に排水され、吸音材20は乾燥しやすくなる。従って、吸音材20が吸水することによる吸音材20の減音性能の低下を防ぐことができる。また、吸音材20が長期間にわたって濡れることで生じる吸音材の腐食を防ぐことができる。さらに、空間50により、吸音材20と側板11との間に空気層となる空間50が形成されるので、消音ユニット100の減音性能を向上することができる。
【0022】
図1Cに示されるように、第1凸部12−1は、第1側板11−1と、第2側板11−2とで形成される。第1側板11−1は、第1側板11−1の一端辺をケーシング60の内側に折り曲げて、ケーシング60の長手方向(気流S方向に平行)に延設された第1折り曲げ部13−1を有する。また、第2側板11−2は、第2側板11−2の一端辺をケーシング60の内側に折り曲げて、ケーシング60の長手方向(気流S方向に平行)に延設された第2折り曲げ部13−2を有する。第1折り曲げ部13−1と第2折り曲げ部13−2とは、ケーシング60の外面が略平面になるように、重ね合わされる。当該重ね合わされた部分は、ケーシング60の内面に凸部12−1を形成する。2枚の側板11の折り曲げ部13を重ね合わせることにより、側板11の強度を増し、ケーシング60の剛性を高めることができる。ケーシングの剛性を高めることで、複数の消音ユニット100を積み重ねる際に、補強のための部材を減らす、あるいは不要にすることができる。
【0023】
また、
図1Cに示されるように、ケーシング60の内側面のそれぞれに凸部12を形成してもよい。第2凸部12−2は、第1側板11−1の他方の端辺を折り曲げられて延設された第3折り曲げ部13−3と、該第1側板11−1の他方の端辺と隣り合う第3側板11−3の一端辺を折り曲げられて延設された第4折り曲げ部13−4とが、ケーシング60の外面が略平面になるように重ね合わされてケーシングの内面に構成されたものである。第2凸部12−2は、第1凸部12−1が構成されるケーシング60の面に直交する、ケーシング60の面の内面に構成される。また、第3凸部12−3は、第1凸部12−1が構成されるケーシング60の面に対向する、ケーシング60の内面に構成される。
【0024】
このように、ケーシング60の内面(本実施形態では、内側面)の各面に、それぞれ凸部12を形成することで、吸音材20の外周面TA全体が、凸部12により支持される。従って、ケーシング60の内面TCのいずれに対しても、空間50が画定される。施工者は消音ユニット100をダクトに設置する際に、消音ユニット100の向きを気にすることなく消音ユニット100を配置することができる。その結果、施工者は効率良く消音ユニット100の据え付け工事を行うことができる。
【0025】
なお、
図1Cに示される凸部12の位置、数、及び向きは例示的なものであり、同図に示されるものに限定されるものではない。例えば、全体が角筒状に形成される8枚の側板11を用いて、8つの支持部を構成してもよいし、全体が角筒状に形成される2枚の側板11を用いて、2つの支持部を構成してもよい。また、例えば、
図1A〜Cに示される凸部12は、気流S方向に平行な方向に延設されているが、気流S方向に直交する方向に延設されるように構成されてもよい。
【0026】
さらに、一実施形態として、
図1Bに示されるように、気流Sの出口側の端板14に、端板14を貫通する1以上の貫通孔15を設けてもよい。貫通孔15は、少なくとも消音ユニット100内の水が溜まる場所に設けられればよい。また、貫通孔15は、空間50に面するケーシング60の面に設けられればよい。吸音材20から空間50へ排出された水は、当該貫通孔15を通じて、消音ユニット100の外部へ排出される。従って、消音ユニット100内に水が留まらず、消音ユニット100内で湿潤な状態が持続することを防ぐことができる。
図1Bに示される貫通孔15の位置や数は例示的なものであり、
図1B及び
図1Cに示されるものに限定されるものではない。貫通孔15は、例えば、複数の側板11のそれぞれに設けられてもよいし、入口側の端板14に設けられてもよいし、出口側の端板14の各隅に設けられてもよい。
【0027】
吸音材20は、例えば、吸音材20はボード状に成形された吸音板を組み合わせて形成されてもよいし、グラスウール等の多孔質材を多孔質のガラスクロス等で包んで形成されてもよい。内板30は、パンチングメタル等の多孔板で構成される。
【0028】
図2A〜Cは、消音ユニット100の凸部12を構成する外板10の折り曲げ部13の拡大断面図である。
図2Aは、外板10の端辺を、略直角に一回折り曲げて形成された折り曲げ部13を示す。
図2B、
図2Cは、外板10の端辺を、複数回、略直角に折り曲げて形成された折り曲げ部13を示す。
図2Bにおいて、折り曲げ部13は、外板10の端辺を略直角に1回折り曲げ、さらに反対方向に略直角に1回折り曲げられて構成され、Z字状をなす。
図2Cにおいて、折り曲げ部13は、外板10の一端辺を、略直角に1回折り曲げ、さらに同じ方向に略直角に1回折り曲げられて構成され、U字状をなす。外板10を複数回折り曲げて、吸音材20と凸部12との接触面積を広くすることで、より安定的に吸音材20を支持することができる。
【0029】
図3A〜Gは、本発明の一実施形態による消音ユニット100の凸部12の拡大断面図である。
図3A〜Gに示すように、2枚の外板10の端辺は、それぞれ任意の回数折り曲
げられる。
図3A、
図3D、
図3E、
図3Gに示される凸部12は、一方の外板10の端辺を折り曲げる回数と、他方の外板10の端辺を折り曲げる回数とが同じである。
図3B、
図3C、
図3Fに示される凸部12は、一方の外板10の端辺を折り曲げる回数と、他方の外板10の端辺を折り曲げる回数とが異なる(例えば、
図3Bでは、一方の外板は2回折り曲げ、他方の外板は一回折り曲げ)。2枚の外板10の端辺を1回折り曲げることで、2枚の外板10を重ね合わせる際に、一方の外板10の折り曲げ部と、他方の外板10の折り曲げ部とは互いに横方向に係止されるので、重ね合わされる2枚の外板の横方向の相対的な位置が一意的に決められる。
【0030】
また、
図3A〜Gに示すように、外板10の端辺は任意の位置で折り曲げられる。
図3A、
図3B、及び
図3Dにおいては、外板10の端辺は、2つの折り曲げ部13の高さが同じになるように折り曲げられる。一方、
図3C、
図3E、
図3F、及び
図3Gにおいては、一方の外板10の折り曲げ部13−1の端部aの上に、他方の外板10の折り曲げ部13−2の端部bが位置するように、各外板10の端辺が折り曲げられる。2枚の外板10を重ね合わせる際に、一方の外板10の折り曲げ部13−1の端部aの上側は、他方の外板10の折り曲げ部13−2の端部bにより係止されるので、重ね合わされる2枚の外板の縦方向の相対的な位置が一意的に決められる。
【0031】
さらに、折り曲げ回数が多いほど、凸部12の剛性が高くなり、消音ユニットの強度が高まる。消音ユニットの強度が高いと、特別な補強材を用いることなく、複数の消音ユニットを積み上げて設置することができるので、より容易に施工することができる。また、消音ユニットの強度が高まることで、消音ユニットを通過する音により外板等に発生する振動を抑えることができる。さらに、消音ユニットの強度が高まることで、このような振動が外板等に伝搬することで発生する固体伝搬音を低減することができる。その結果、消音ユニットの減音性能の低下を防ぐことができる。
【0032】
図4A〜Dは、消音ユニット100の凸部12の接合例を示す拡大断面図である。凸部12を構成する2つの外板10は、隙間なく接合されることが好ましい。
図4Aから
図4Cにおいては、外板10とは別個の部材を用いて2つの折り曲げ部が接合されており、
図4Dにおいては、外板10を用いて折り曲げ部が接合されている。
図4Aは溶接により、
図4Bはリベットにより、
図4Cはねじにより外板10が接合される様子を示す。また、
図4Dは、一方の折り曲げ部を、他方の折り曲げ部よりも2回多く折り曲げて、U字形の端部を設け、このU字形端部内に、他方の折り曲げ部を挿入することによって、外板10が接合される様子を示す。なお、
図4A〜Dに示す方法を組み合わせて、一つの凸部12を形成してもよい。
【0033】
次に、
図5から
図9を参照して、本発明の他の実施形態に係る消音ユニット100の構成について説明する。
図5から
図9に示す消音ユニット100は、スプリッタ型消音器である。スプリッタ型消音器とは、ケーシング60の一対の内壁に2つの吸音材20を向かい合わせに配置し、上下方向から板状体で挟むことで、内部に気流流路Pを有する消音器である。2つの収容空間40(
図5C参照)が気流流路Pを隔てて配置される。吸音材20(
図5C参照)の気流流路Pに面する面は内板30により覆われる。なお、
図5から
図8に示す消音ユニット100は、ダクト内に設置したときにケーシング60の側面を底面とする横置き型の消音ユニットであるのに対し、
図9に示す消音ユニット100は、ケーシング60の端面を底面とする縦置き型の消音ユニットである。
【0034】
図5Aは、本発明の一実施形態によるスプリッタ型消音ユニット100の全体斜視図である。
図5Bは、
図5Aに示す消音ユニット100を気流Sの通過方向に平行な線l
1−l
1で切り出した断面を示す。
図5Cは、
図5Aに示す消音ユニット100を気流Sの通過方向に直交する線l
2−l
2で切り出した断面を示す。
【0035】
図5Cに示すように、ケーシング60の内面には第1折り曲げ部13−1と、第2折り曲げ部13−2とが形成される。第1折り曲げ部13−1は第1側板11−1の一端辺を折り曲げられて、ケーシング60の長手方向(気流S方向に平行)に延設される。また、第2折り曲げ部13−2は第2側板11−2の一端辺を折り曲げられて、ケーシング60の長手方向に延設される。第1凸部12−1は、第1折り曲げ部13−1と第2折り曲げ部13−2とがケーシング60の外面が略平面になるように重ね合わされて構成される。第2凸部12−2も、第2側板11−2および、第3側板11−3を用いて、第1凸部12−1と同様に構成される。本実施形態においては、凸部12は、ケーシング60の長手方向に延設される。
【0036】
本実施形態においては、
図5Cに示すように、同一平面上に複数の凸部12(第1凸部12−1と第2凸部12−2)が設けられる。同一平面上に複数の凸部12が設けられることで、吸音材20を複数の支点で支持することができる。従って、同一平面上に複数の凸部12を設けた場合、一つの凸部を設けた場合と比較して、吸音材20をより安定的に支持することができる。なお、
図5Cに示される凸部12の位置や数は例示的なものであり、同図に示されるものに限定されるものではない。例えば、第2側板11−2を2枚にして、3つの凸部12を同一平面上に形成してもよい。また、一方の吸音材20と接する凸部12の数と、他方の吸音材20と接する凸部12の数を異ならせてもよいし、吸音材20の一つの面(
図5Cの下面)と接する凸部12の数と、吸音材20の他の面(
図5Cの上面)と接する凸部12の数とを異ならせてもよい。
【0037】
図6Aは、本発明の一実施形態によるスプリッタ型消音ユニット100の全体斜視図である。
図6Bは、
図6Aに示す消音ユニット100を気流Sの通過方向に平行な線l
1−l
1で切り出した断面を示す。
図6Cは、
図6Aに示す消音ユニット100を気流Sの通過方向に直交する線l
2−l
2で切り出した断面を示す。
図6A〜
図6Cに示す消音ユニット100は、
図5A〜
図5Cに示される消音ユニット100とは、凸部12が延設される向きが異なる。すなわち、
図5A〜
図5Cに示される消音ユニット100では、凸部12はケーシング60の長手方向に延設されるのに対し、
図6A〜
図6Cに示される消音ユニット100では、凸部12はケーシング60の長手方向に直交する方向に延設される。
【0038】
また、
図6Bに示されるように、本実施形態において、ケーシング60の内面には、2枚の側板(側板11−1、及び側板11−2)で形成される第1凸部12−1に加えて、側板(11−1)と、端板14とで形成される第2凸部12−2とが形成される。第2凸部12−2は、第1側板11−1の他端の一端辺を折り曲げられて延設された第3折り曲げ部13−3と入口側の端板14の一端辺を折り曲げられて延設された第4折り曲げ部13−4とが、ケーシング60の外面が略平面になるように重ね合わされて構成される。第1凸部12−1と第2凸部12−2は、ケーシング60の長手方向に直交する方向に延設される。また、第1凸部12−1と、第2凸部12−2とは同一平面上に、気流S方向に間隔をあけて設けられる。吸音材20は気流S方向に長く延びているので、吸音材20を気流S方向に間隔をあけて複数の支点で支持することで、吸音材20がケーシング60の中程でたわむのを防ぐことができる。その結果、吸音材20がケーシング60の中程でケーシング60の底面に接触し、該底面に溜まった水を吸水することを防止することができる。
【0039】
図7Aは、本発明の一実施形態によるスプリッタ型消音ユニット100を、気流Sの通過方向に平行な線で切り出した断面図であり、
図7Bは、
図7Aに示す消音ユニット100を気流Sの通過方向に直交する線で切り出した断面図である。
図7A〜Cに示す消音ユニット100は、凸部12がケーシング60の長手方向に設けられている点で、
図5A〜Cに示す消音ユニット100と同じであるが、
図5に示す消音ユニット100では吸音材
20は縦方向に設けられているのに対し、
図7に示す消音ユニット100では、吸音材20は横方向に設けられている点で異なる。即ち、本実施形態においては、
図7Bに示ように、凸部12は、吸音材20の横断面の長辺となる面に設けられる。
【0040】
図8Aは、本発明の一実施形態によるスプリッタ型消音ユニット100を、気流Sの通過方向に平行な線で切り出した断面図であり、
図8Bは、
図8Aに示す消音ユニット100を気流Sの通過方向に直交する線で切り出した断面図である。
図8A〜Cに示す消音ユニット100は、凸部12がケーシング60の長手方向に直交する方向に設けられている点で、
図6に示す消音ユニットと同じであるが、
図6に示す消音ユニットでは吸音材20は縦方向に設けられているのに対し、
図8に示す消音ユニット100では、吸音材20は横方向に設けられている点で異なる。即ち、本実施形態においては、
図8Bに示ように、凸部12は、吸音材20の横断面の長辺となる面に設けられる。
【0041】
図9Aは、本発明の一実施形態による縦置き型の消音ユニット100の全体斜視図である。図面の上側が換気ダクトの上流であり、下側が換気ダクトの下流であり、気流Sは上流から下流に流れる。
図9Bは、
図9Aに示す消音ユニット100を、内板30に直交する線l
1−l
1で切り出した断面を示す。
図9Cは、
図9Aに示す消音ユニット100を、内板30に平行な線l
2−l
2で切り出した断面を示す。
図9Cに示されるように、ダクト内に設置したときに、底面となるケーシング60の端面の内面に複数の凸部12が形成される。第1凸部12−1は2枚の端板(端板14−1及び端板14−2)で構成される。第2凸部12−2は、1枚の端板(端板14−1)と、1枚の側板(側板11)とで構成される。なお、本実施形態に係る縦置き型の消音ユニット100は、スプリッタ型に限定されるものではなく、
図1A〜Cに示すようなセル型であってもよい。また、気流Sの流れる方向は、
図9Aに示される方向に限定されず、図面の上側を換気ダクトの下流、下側を換気ダクトの上流としてもよい。
【0042】
図10A及び
図10Bは、本発明の一実施形態による、横置き型の消音ユニット100を複数積み上げて構成される消音構造体200の断面斜視図である。
図10Aにおいては、説明の便宜のため2つの消音ユニット100が離れて示されている。また、
図10A及び
図10Bにおいては、説明の便宜のため、側板11の隅が図示されていない。
図10A、
図10Bに示されるように、第1の消音ユニット100−1の上に、第2の消音ユニット100−2が置かれている。各消音ユニット100は、積み上げられたときにケーシング60の上面となる面に上側貫通孔15−1が設けられ、ケーシング60の底面となる面に下側貫通孔15−2が設けられている。消音ユニット100の収容空間40の内部には、ケーシング60の上面から底面に向かって、管70が配置されている。当該管70の上端は消音ユニット100の上側貫通孔15−1に挿入されているが、下端は下側貫通孔15−2に挿入されていない。管70の下端は、空間50に面している、あるいは空間50内に配置されていればよい。
【0043】
図10A及び
図10Bに示されるように、第1の消音ユニット100−1と、第2の消音ユニット100−2とは、第1の消音ユニット100−1の上側貫通孔15−1と、第2の消音ユニット100−2の下側貫通孔15−2とが整合するよう配置されている。第2の消音ユニット100−2内に流入した水は、第2の消音ユニット100−2のケーシング60の底面に落ちる。そして当該水は、第2の消音ユニット100−2の下側貫通孔15−2を通り、さらに第1の消音ユニット100−1の上側貫通孔15−1を通って、第1の消音ユニット100−1内に配置された管70内に入る。管70内に入った水は、管70内を流れ落ちて、第1の消音ユニット100−1のケーシングの底面に落ち、第1の消音ユニット100−1の下側貫通孔15−2を通って、第1の消音ユニット100−1の外部へ流出する。すなわち、第2の消音ユニット100−2で排水された水が、再び第1の消音ユニット100−1内に入り、該第1の消音ユニット100−1内の吸音材2
0に吸水されることを防ぐ効果がある。
【0044】
なお、本実施形態においては、消音ユニット100を重ねたときに、第1の消音ユニット100−1の上側貫通孔15−1と、第2の消音ユニット100−2の下側貫通孔15−2との位置が整合していればよいので、各消音ユニット100の上側貫通孔15−1と、下側貫通孔15−2とは、平面視で同じ位置になくともよい。すなわち、管70は上端から下端に向かって下り勾配を有し、管70の下端は空間50に面している、あるいは、空間50内に配置されていればよく、管70は垂直に配置されていなくてもよい。また、消音構造体200を構成する消音ユニット100は、上述したような横置き型に限定されるものではなく、縦置き型の消音ユニットであってもよい。
【0045】
図11A、Bは、第1の消音ユニット100−1の上側貫通孔15−1と、第2の消音ユニット100−2の下側貫通孔15−2とが重なり合わさる部分を例示する拡大断面図である。第2の消音ユニット100−2の下側貫通孔15−2は、外板10の内面側から外面側に向かって突出し、さらに口径が狭くなるよう形成されている。第1の消音ユニット100−1の上側貫通孔15−1も同様に、外板10の外面側から内面側に向かって突出し、さらに口径が狭くなるよう形成されている。第1の消音ユニット100−1の上側貫通孔15−1と、第2の消音ユニット100−2の下側貫通孔15−2とは、互いに嵌合するよう形成されてもよい。
図11Aに示すように、上側貫通孔15−1を形成する外板10の先端にはニップル74が設けられており、当該ニップル74に管70が接続される。また、
図11Bに示すように、ニップル74に替えて、外板10の先端を筒状に形成して結合部75を構成してもよい。当該結合部75に管70が接続される。管70は、例えば、ゴム、ビニール等の柔らかい素材でできたホースや、ウレタン等の硬質の素材でできたパイプなどで形成される。
【0046】
また、
図12A、
図12Bに示すように、管70に替えて、外板10を用いて、水が通る外部空間77を形成してもよい。
図12Aは、縦置き型の消音ユニット100の概略斜視図を示す。図面の上側が換気ダクトの上流であり、下側が換気ダクトの下流であり、気流Sは上流から下流に流れる。
図12Bは、
図12Aに示す消音ユニット100を内板30に直交する線l
1−l
1で切り出した断面を示す。本実施形態に係るケーシング60は、ケーシング60の気流S方向に平行な一辺を、ケーシング60の内面側に折り曲げられて構成される。ケーシング60の気流S方向に平行な一辺を内面側に折り曲げることにより、ケーシング60の上面と底面との間に切り欠き部76が延設される。当該切り欠き部76と、ケーシング60の第1側板11−1と、第2側板11−2とが仮想的に交わる角部との間に外部空間77が画定される。
図12Bに示すように、当該外部空間77と、空間50とは連通している。上に積み上げられた消音ユニットから、消音ユニット100の外部空間77内に入った水は、当該外部空間77内を落ちて、消音ユニット100の外部へ流出する。また、消音ユニット100の吸音材20から空間50内に落ちた水も同様に、外部空間77から、消音ユニット100の外部へ流出する。
【0047】
図13は、本発明の一実施形態による、横置き型の消音ユニット100を複数積み上げて構成される消音構造体200の断面斜視図を示す。
図13に示されるように、第1の消音ユニット100−1の上に、第2の消音ユニット100−2が置かれている。各消音ユニット100は、ケーシング60の下側部に下側貫通孔15−2が設けられている。
図13に示す消音ユニット100においては、管70がケーシング60の内部ではなく、ケーシング60の外部に配置されている点で、
図10A及び
図10Bに示すものと異なる。
【0048】
図13に示すように、管70は、縦方向に配置された複数の消音ユニット100の下側部をそれぞれ接続する。管70の第1端部71は、第1の消音ユニットの下側貫通孔15−1に挿入され、管の第2端部72は、第1の消音ユニットの上にある第2の消音ユニッ
トの下側貫通孔15−2に挿入されている。管70は、縦方向に配置されている複数の消音ユニット100の下側部にそれぞれ接続される端部(
図12の第1端部71、第2端部72)と、第1端部71よりも下にある第3端部73とを有する。
【0049】
第2の消音ユニット100−2内に流入した水は、第2の消音ユニット100−2のケーシング60の底面に落ちる。そして当該水の一部が、第2の消音ユニット100−2の下側貫通孔15−2を通り、管70内に入る。管70内に入った水は、管70内を流れ落ちて、管70の第3端部73から排出される。第1の消音ユニット100−1内に流入した水も同様にして、第1の消音ユニット100−1の下側貫通孔15−2を通り、管70の第3端部73から排出される。なお、消音ユニット100は、上述したような横置き型に限定されるものではなく、縦置き型の消音ユニットであってもよい。
【0050】
図14は、本発明の一実施形態による、ケーシング60の内面に形成される凸部12を示す。本実施形態によると、凸部12は、2枚の外板10ではなく、1枚の外板10で形成される。外板10の外面はディンプル形状になるように、あるいは溝状になるように形成される。
【0051】
以上のように本願発明の実施形態を説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。また、上述の実施形態のそれぞれの特徴は互いに矛盾しない限り組み合わせまたは交換することができる。