【実施例】
【0075】
本発明の全ての組成物及び混合物、並びに、実施例1〜5の静電気防止熱可塑性ポリウレタン(TPU)の比較サンプルを、反応押出機で、「ワンショット」法により製造した。ここで、組成物の全部成分を反応押出機に導入した。
【0076】
これらの材料は、鋳造法(casting process)により同様によく製造し得る。これに続く、塩及び/又はイオン液体の組み込みは、膨潤(swelling-in)又は複合により、換言すれば、塩及び/又はイオン液体を溶融の熱可塑性ポリウレタン(TPU)と混合することにより行うが、同等の結果をもたらす。
【0077】
EP 1846465又はEP1213307に記載するように、組成物及び混合物の製造を、市販の2軸押出機、ここではCoperion ZSKで、TPUに対して通例の160℃〜240℃のプロセス温度で行った。個々の成分の量を質量部(pbw)で記載する。
【0078】
実施例1:静電気防止の、芳香族の、熱可塑性ポリウレタンの製造(比較1)
37pbwのメチレンビス(フェニル)4,4’−イソシアネート(MDI)、10.2pbwの1,4−ブタンジオール、及び51.3pbwの1.5x10
3g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリエチレングリコール(PEG)を含む組成物(=100pbw)を、反応押出機で、熱可塑性ポリウレタン(TPU)に変換する。また、1質量部の1−エチル−3−メチル−1−イミダゾリウムエチル硫酸(EMIM ETOSO
3)、及び、酸化防止剤(AO、ペンタエリトリトール及びジ−tert−ブチルヒドロキシフェニルプロピオン酸塩に由来するヒンダードフェノール)と、ヒンダードアミン系光安定剤(HALS、1−ヒドロキシエチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合生成物)と、UVフィルター(2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール)と、潤滑剤(モンタン酸エステル)との質量当量の混合物0.5質量部も含む。
【0079】
実施例2:静電気防止の、脂肪族の、熱可塑性ポリウレタンの製造(比較2)
21.4pbwのヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、7.4pbwの1,6−ヘキサンジオール、及び66.7pbwの1.0x10
3g/molの数平均分子量(Mn)を有するポリテトラメチレングリコール(PTMG)を含む組成物(=100pbw)を、反応押出機で、熱可塑性ポリウレタン(TPU)に変換する。また、4質量部の1−エチル−3−メチル−1−イミダゾリウムエチル硫酸(EMIM ETOSO
3)、及び、0酸化防止剤(AO、ペンタエリトリトール及びジ−tert−ブチルヒドロキシフェニルプロピオン酸塩に由来するヒンダードフェノール)と、ヒンダードアミン系光安定剤(HALS、1−ヒドロキシエチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合生成物)と、UVフィルター(2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール)と、潤滑剤(モンタン酸エステル)との質量当量の混合物0.5質量部も組み込む。
【0080】
実施例3:静電気防止の、脂肪族の、熱可塑性ポリウレタンの製造(比較3)
21.2pbwのヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、9.9pbwの1,6−ヘキサンジオール、及び64.4pbwのエチレングリコール(PEG)から由来し1.5x10
3g/molの分子量を有するポリマージオールを含む組成物(=100pbw)を、反応押出機で、熱可塑性ポリウレタン(TPU)に変換する。また、4質量部の1−エチル−3−メチル−1−イミダゾリウムエチル硫酸(EMIM ETOSO
3と略する)、及び、酸化防止剤(AO、ペンタエリトリトール及びジ−tert−ブチルヒドロキシフェニルプロピオン酸塩に由来するヒンダードフェノール)と、ヒンダードアミン系光安定剤(HALS、1−ヒドロキシエチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合生成物)と、UVフィルター(2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール)と、潤滑剤(モンタン酸エステル)との質量当量の混合物0.5質量部も組み込む。
【0081】
実施例4:静電気防止の、脂肪族の、熱可塑性ポリウレタンの製造(本発明のバッチ1)
19.9pbwのヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、10.2pbwの1,6−ヘキサンジオール、52.2pbwのポリプロピレンオキシドとポリエチレンオキシドとの混合物(PPG−PEGと略し、1:4、第1級官能性の末端基を有するランダムコポリマー)から由来し2.25x10
3g/molの数平均分子量を有する2官能性のポリマージオール、及び13.2pbwの2.0x10
3g/molの数平均分子量を有するポリテトラメチレングリコール(PTMGと略する)を含む組成物(=100pbw)を、反応押出機で、熱可塑性ポリウレタン(TPU)に変換する。また、4質量部の1−エチル−3−メチル−1−イミダゾリウムエチル硫酸(EMIM ETOSO
3と略する)、及び、酸化防止剤(AO、ペンタエリトリトール及びジ−tert−ブチルヒドロキシフェニルプロピオン酸塩に由来するヒンダードフェノール)と、ヒンダードアミン系光安定剤(HALS、1−ヒドロキシエチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合生成物)と、UVフィルター(2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール)と、潤滑剤(モンタン酸エステル)との質量当量の混合物0.5質量部も組み込む。
【0082】
実施例5:芳香族のイソシアネートをベースとする静電気防止の熱可塑性ポリウレタンの製造(比較4)
30.5pbwのメチレンビス(フェニル4,4’−イソシアネート)(MDI)、8.5pbwの1,4−ブタンジオール、45.2pbwのポリプロピレンオキシドとポリエチレンオキシドとの混合物(PPG−PEGと略し、1:4、第1級官能性の末端基を有するランダムコポリマー)から由来し2.25x10
3g/molの数平均分子量を有する2官能性のポリマージオール、及び11.3pbwのポリテトラメチレングリコール(PTMGと略する)から由来し2.0x10
3g/molの分子量を有するポリマージオールを、反応押出機で、熱可塑性ポリウレタン(TPU)に変換する。また、4質量部の1−エチル−3−メチル−1−イミダゾリウムエチル硫酸(EMIM ETOSO
3と略する)、及び、酸化防止剤(AO、ペンタエリトリトール及びジ−tert−ブチルヒドロキシフェニルプロピオン酸塩に由来するヒンダードフェノール)と、ヒンダードアミン系光安定剤(HALS、1−ヒドロキシエチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合生成物)と、UVフィルター(2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール)と、潤滑剤(モンタン酸エステル)との質量当量の混合物0.5質量部も組み込む。
【0083】
実施例6:静電気防止の熱可塑性ポリマーブレンドの製造(比較5)
さらなる比較例として、市販の複合押出機で、ポリマーブレンドを製造した。すなわち、ポリエーテルエステルアミド、ここではPebax 1657(Arkema,FRから)、ポリアミド12、ここではRilsan PA12(Arkemaから)、塩、ここではNaClO
4、及びUV安定剤パケットを混合した。各成分は、下記の質量比(4.7:4.8:0.2:0.3)で、列記した順番に添加した。
【0084】
実施例7:静電気防止の、脂肪族の、熱可塑性ポリウレタンの製造(本発明のバッチ2)
40.1pbwのヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、20pbwの1,4−ブタンジオール、24.4pbwのポリプロピレンオキシドとポリエチレンオキシドとの混合物(PPG−PEGと略し、1:4、第1級官能性の末端基を有するランダムコポリマー)から由来し2.25x10
3g/molの数平均分子量を有する2官能性のポリマージオール、及び10.5pbwの2.0x10
3g/molの数平均分子量を有するポリテトラメチレングリコール(PTMGと略する)を含む組成物(=100pbw)を、反応押出機で、熱可塑性ポリウレタン(TPU)に変換する。また、4質量部の1−エチル−3−メチル−1−イミダゾリウムエチル硫酸(EMIM ETOSO
3と略する)、及び、酸化防止剤(AO、ペンタエリトリトール及びジ−tert−ブチルヒドロキシフェニルプロピオン酸塩に由来するヒンダードフェノール)と、ヒンダードアミン系光安定剤(HALS、1−ヒドロキシエチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合生成物)と、UVフィルター(2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール)と、潤滑剤(モンタン酸エステル)との質量当量の混合物0.95質量部も組み込む。
【0085】
実施例8:静電気防止の、脂肪族の、熱可塑性ポリウレタンの製造(本発明のバッチ3)
20.5pbwのヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、8pbwの1,6−ヘキサンジオール、1.7pbwの1,3−プロパンジオール、52.2pbwのポリプロピレンオキシドとポリエチレンオキシドとの混合物(PPG−PEGと略し、1:4、第1級官能性の末端基を有するランダムコポリマー)から由来し2.25x10
3g/molの数平均分子量を有する2官能性のポリマージオール、及び13pbwの2.0x10
3g/molの数平均分子量を有するポリテトラメチレングリコール(PTMGと略する)を含む組成物(=100pbw)を、反応押出機で、熱可塑性ポリウレタン(TPU)に変換する。また、3.5質量部の1−エチル−3−メチル−1−イミダゾリウムエチル硫酸(EMIM ETOSO
3と略する)、及び、酸化防止剤(AO、ペンタエリトリトール及びジ−tert−ブチルヒドロキシフェニルプロピオン酸塩に由来するヒンダードフェノール)と、ヒンダードアミン系光安定剤(HALS、1−ヒドロキシエチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合生成物)と、UVフィルター(2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール)と、潤滑剤(モンタン酸エステル)との質量当量の混合物0.95質量部も組み込む。
【0086】
実施例9:静電気防止の、脂肪族の、熱可塑性ポリウレタンの製造(本発明のバッチ4)
21.1pbwのヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、2.7pbwの1,6−ヘキサンジオール、6.4pbwの1,4−ブタンジオール、52.2pbwのポリプロピレンオキシドとポリエチレンオキシドとの混合物(PPG−PEGと略し、1:4、第1級官能性の末端基を有するランダムコポリマー)から由来し2.25x10
3g/molの数平均分子量を有する2官能性のポリマージオール、及び13pbwの2.0x10
3g/molの数平均分子量を有するポリテトラメチレングリコール(PTMGと略する)を含む組成物(=100pbw)を、反応押出機で、熱可塑性ポリウレタン(TPU)に変換する。また、3.5質量部の1−エチル−3−メチル−1−イミダゾリウムエチル硫酸(EMIM ETOSO
3と略する)、及び、酸化防止剤(AO、ペンタエリトリトール及びジ−tert−ブチルヒドロキシフェニルプロピオン酸塩に由来するヒンダードフェノール)と、ヒンダードアミン系光安定剤(HALS、1−ヒドロキシエチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合生成物)と、UVフィルター(2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール)と、潤滑剤(モンタン酸エステル)との質量当量の混合物0.95質量部も組み込む。
【0087】
【表1】
【0088】
実施例1〜9に記載の製造からの試験プレートとも称する110x100x2mmの試験試料を、射出成形機(ここではAarburg 420Cである)で射出成形した。TPUペレットを、110℃で、事前に予備乾燥した。試験試料の製造の溶融物の最高温度は210℃〜220℃であった。
【0089】
より良い比較性のために、製造の後、試験試料を、100℃で15時間放置し、その後、23℃及び相対大気湿度50%の標準条件下でさらに72(+/−10)時間放置した。
【0090】
静電気防止特性の評価を、DIN IEC 60093(抵抗測定)に従って行った。長さ5cmの導電性銀を使用する電極を試験プレートと0.5cmの距離で配置し、比表面抵抗をIEC 60093に従って測定した。
【0091】
23℃及び相対大気湿度50%の標準条件下で、比表面抵抗の測定を、熱処理していない試験試料に行った。
【0092】
純TPUの電気特性を下記に示す。長さ5cmの導電性銀を使用する電極を試験プレートと0.5cmの距離で配置し、比表面抵抗をIEC 60093に従って測定した。熱処理していない試験試料について、実施例1〜6の比表面抵抗の測定を、23℃及び相対大気湿度50%の標準条件下で行った。
【0093】
【表2】
【0094】
実施例10〜54の静電気防止化合物のための手順の説明
実施例1〜9に記載の静電気防止の熱可塑性ポリウレタン、及びペレットとして存在する導電性付与剤(conductivity imparters)としてのポリマーブレンドを、15質量%の量で、同様にペレットとして存在する下記のポリマーに添加し、乾燥ブレンド(換言すれば、ペレットの混合物)として、Aarburg 420C射出成形機で、適切な温度で射出成形して試験プレートとも称する110x100x2mmの試験試料を提供する。実施例1〜9からの静電気防止の熱可塑性ポリウレタンのペレットを、110℃で事前に3時間乾燥した。試験試料の製造の溶融物の最高温度は210℃〜230℃であった。
【0095】
より良い比較性のために、製造の後、試験試料を、23℃及び相対大気湿度50%の標準条件下で72(+/−10)時間放置した。
【0096】
DIN 53504、2009年10月に準拠したS2試験ロッドを、この方法で得た試験試料から打ち抜いた。機械的試験を、DIN ISO 7619,第1部,2012年2月,(ショア)、53504,2009年10月(引張強度、破断点)、DIN EN ISO 1183 1A,2013年4月(密度)、DIN ISO 34−1,B(b),2004 年7月(引き裂き伝播抵抗)及びDIN EN ISO 179−1,2001年1月(低温衝撃靱性)に従って行った。
【0097】
静電気防止特性の評価を、DIN IEC 60093(抵抗測定)に従って行った。長さ5cmの接着性電極(ここでは、導電性銀である)を試験プレートと0.5cmの距離で配置し、比表面抵抗及び比体積抵抗(volume resistance)をIEC 60093に従って測定した。23℃及び相対大気湿度50%で、抵抗の測定を行った。
【0098】
上記の試験試料について、基板との適合性を、試験プレートの曲げ試験前後の視覚的評価により測定した。このために、試験プレートを、試験プレートの向かい合う面が融液の流れ方向に沿っても横断しても互いに接触するように180°曲げた。視覚的評価を、行い、基板との適合性に関して「+」良好な適合、「o」適度な適合及び「−」不適合により等級付けた。
【0099】
良好な適合は、試験プレートが均質な外観を有し、かつ、曲げた後に任意の層間剥離を引き起こさなく、又は破砕せずにごく僅かな層間剥離を引き起こすことを意味する。適度な適合は、試験プレートが不均質な外観を有し、かつ、曲げた後に破砕せずに層間剥離を引き起こすことを意味する。不適合は、試験プレートが非常に不均質な外観を有し、かつ、曲げた後に重度の層間剥離及び破砕を引き起こすことを意味する。
【0100】
全ての結果を、下記の表に示し、基板により、換言すれば、導電性付与剤を添加したポリマーにより細分化する。
【0101】
実施例10〜18及び表3において、これをポリプロピレン(PP)で行った。実施例19〜27及び表4において、これをポリスチレン(PS)で行った。実施例28〜36及び表5において、これをポリエチレン(PE)で行った。実施例37〜45及び表6において、これをポリオキシメチレン(POM)で行った。実施例46〜54及び表7において、これをポリ塩化ビニル(PVC)で行った。
【0102】
実施例10〜18、静電気防止のポリプロピレン化合物の製造及び評価
実施例10:純ポリプロピレンをベースとする参照試料の製造
110x100x2mmの試験試料を提供するために、1600gのポリプロピレン(BorealisからのHD 120 MO)を、上記の条件下で、射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表3に示す。
【0103】
実施例11:実施例2(比較2)によるTPUを有する静電気防止のポリプロピレン化合物の製造
1360gのポリプロピレン(BorealisからのHD 120 MO)を、上記の条件下で、240gの実施例2に記載のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表3に示す。
【0104】
実施例12:実施例3(比較3)による静電気防止のTPUを有するポリプロピレン化合物の製造
1360gのポリプロピレン(BorealisからのHD 120 MO)を、上記の条件下で、240gの実施例3に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表3に示す。
【0105】
実施例13:実施例4(本発明のバッチ1)による静電気防止のTPUを有するポリプロピレン化合物の製造
1360gのポリプロピレン(BorealisからのHD 120 MO)を、上記の条件下で、240gの実施例4に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表3に示す。
【0106】
実施例14:実施例5(比較4)による静電気防止のTPUを有するポリプロピレン化合物の製造
1360gのポリプロピレン(BorealisからのHD 120 MO)を、上記の条件下で、240gの実施例5に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表3に示す。
【0107】
実施例15:実施例6(比較5)による静電気防止のポリマーブレンドを有するポリプロピレン化合物の製造
1360gのポリプロピレン(BorealisからのHD 120 MO)を、上記の条件下で、240gの実施例6に記載の静電気防止のポリマーブレンドと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表3に示す。
【0108】
実施例16:実施例7(本発明のバッチ2)による静電気防止のTPUを有するポリプロピレン化合物の製造
1360gのポリプロピレン(BorealisからのHD 120 MO)を、上記の条件下で、240gの実施例7に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表3に示す。
【0109】
実施例17:実施例8(本発明のバッチ3)による静電気防止のTPUを有するポリプロピレン化合物の製造
1360gのポリプロピレン(BorealisからのHD 120 MO)を、上記の条件下で、240gの実施例8に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表3に示す。
【0110】
実施例18:実施例9(本発明のバッチ4)による静電気防止のTPUを有するポリプロピレン化合物の製造
1360gのポリプロピレン(BorealisからのHD 120 MO)を、上記の条件下で、240gの実施例9に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表3に示す。
【0111】
【表3】
【0112】
実施例19〜27、静電気防止のポリスチレン化合物の製造及び評価
実施例19:純ポリスチレンをベースとする参照試料の製造
110x100x2mmの試験試料を提供するために、1600gのポリスチレン(StyronからのStyron 485)を、上記の条件下で、射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表4に示す。
【0113】
実施例20:実施例2(比較2)によるTPUを有する静電気防止のポリスチレン化合物の製造
1360gのポリスチレン(StyronからのStyron 485)を、上記の条件下で、240gの実施例2に記載のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表4に示す。
【0114】
実施例21:実施例3(比較3)によるTPUを有する静電気防止のポリスチレン化合物の製造
1360gのポリスチレン(StyronからのStyron 485)を、上記の条件下で、240gの実施例3に記載のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表4に示す。
【0115】
実施例22:実施例4(本発明のバッチ1)によるTPUを有する静電気防止のポリスチレン化合物の製造
1360gのポリスチレン(StyronからのStyron 485)を、上記の条件下で、240gの実施例4に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表4に示す。
【0116】
実施例23:実施例5(比較4)によるTPUを有する静電気防止のポリスチレン化合物の製造
1360gのポリスチレン(StyronからのStyron 485)を、上記の条件下で、240gの実施例5に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表4に示す。
【0117】
実施例24:実施例6(比較5)によるポリマーブレンドを有する静電気防止のポリスチレン化合物の製造
1360gのポリスチレン(StyronからのStyron 485)を、上記の条件下で、240gの実施例6に記載の静電気防止のポリマーブレンドと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表4に示す。
【0118】
実施例25:実施例7(本発明のバッチ2)によるTPUを有する静電気防止のポリスチレン化合物の製造
1360gのポリスチレン(StyronからのStyron 485)を、上記の条件下で、240gの実施例7に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表4に示す。
【0119】
実施例26:実施例8(本発明のバッチ3)によるTPUを有する静電気防止のポリスチレン化合物の製造
1360gのポリスチレン(StyronからのStyron 485)を、上記の条件下で、240gの実施例8に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表4に示す。
【0120】
実施例27:実施例9(本発明のバッチ4)によるTPUを有する静電気防止のポリスチレン化合物の製造
1360gのポリスチレン(StyronからのStyron 485)を、上記の条件下で、240gの実施例9に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表4に示す。
【0121】
【表4】
【0122】
実施例28〜36、静電気防止のポリエチレン化合物の製造及び評価
実施例28:純ポリエチレンをベースとする参照試料の製造
110x100x2mmの試験試料を提供するために、1600gのポリエチレン(BasellからのLupolen 4261 AG)を、上記の条件下で、射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表5に示す。
【0123】
実施例29:実施例2(比較2)によるTPUを有する静電気防止のポリエチレン化合物の製造
1360gのポリエチレン(BasellからのLupolen 4261 AG)を、上記の条件下で、240gの実施例2に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表5に示す。
【0124】
実施例30:実施例3(比較3)によるTPUを有する静電気防止のポリエチレン化合物の製造
1360gのポリエチレン(BasellからのLupolen 4261 AG)を、上記の条件下で、240gの実施例3に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表5に示す。
【0125】
実施例31:実施例4(本発明のバッチ1)によるTPUを有する静電気防止のポリエチレン化合物の製造
1360gのポリエチレン(BasellからのLupolen 4261 AG)を、上記の条件下で、240gの実施例4に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表5に示す。
【0126】
実施例32:実施例5(比較4)によるTPUを有する静電気防止のポリエチレン化合物の製造
1360gのポリエチレン(BasellからのLupolen 4261 AG)を、上記の条件下で、240gの実施例5に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表5に示す。
【0127】
実施例33:実施例6(比較5)によるポリマーブレンドを有する静電気防止のポリエチレン化合物の製造
1360gのポリエチレン(BasellからのLupolen 4261 AG)を、上記の条件下で、240gの実施例6に記載の静電気防止のポリマーブレンドと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表5に示す。
【0128】
実施例34:実施例7(本発明のバッチ2)によるTPUを有する静電気防止のポリエチレン化合物の製造
1360gのポリエチレン(BasellからのLupolen 4261 AG)を、上記の条件下で、240gの実施例7に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表5に示す。
【0129】
実施例35:実施例8(本発明のバッチ3)によるTPUを有する静電気防止のポリエチレン化合物の製造
1360gのポリエチレン(BasellからのLupolen 4261 AG)を、上記の条件下で、240gの実施例8に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表5に示す。
【0130】
実施例36:実施例9(本発明のバッチ4)によるTPUを有する静電気防止のポリエチレン化合物の製造
1360gのポリエチレン(BasellからのLupolen 4261 AG)を、上記の条件下で、240gの実施例9に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表5に示す。
【0131】
【表5】
【0132】
実施例37〜45、静電気防止のポリオキシメチレン化合物の製造及び評価
実施例37:純ポリオキシメチレンをベースとする参照試料の製造
110x100x2mmの試験試料を提供するために、1600gのポリオキシメチレン(POMと略し、ここではBASFからのUltraform N 2320)を、上記の条件下で、射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表6に示す。
【0133】
実施例38:実施例2(比較2)によるTPUを有する静電気防止のポリオキシメチレン化合物の製造
1360gのポリオキシメチレン(BASFからのUltraform N 2320)を、上記の条件下で、240gの実施例2に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表6に示す。
【0134】
実施例39:実施例3(比較3)によるTPUを有する静電気防止のポリオキシメチレン化合物の製造
1360gのポリオキシメチレン(BASFからのUltraform N 2320)を、上記の条件下で、240gの実施例3に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表6に示す。
【0135】
実施例40:実施例4(本発明のバッチ1)によるTPUを有する静電気防止のポリオキシメチレン化合物の製造
1360gのポリオキシメチレン(BASFからのUltraform N 2320)を、上記の条件下で、240gの実施例4に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表6に示す。
【0136】
実施例41:実施例5(比較4)によるTPUを有する静電気防止のポリオキシメチレン化合物の製造
1360gのポリオキシメチレン(BASFからのUltraform N 2320)を、上記の条件下で、240gの実施例5に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表6に示す。
【0137】
実施例42:実施例6(比較5)によるポリマーブレンドを有する静電気防止のポリオキシメチレン化合物の製造
1360gのポリオキシメチレン(BASFからのUltraform N 2320)を、上記の条件下で、240gの実施例6に記載の静電気防止のポリマーブレンドと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表6に示す。
【0138】
実施例43:実施例7(本発明のバッチ2)によるTPUを有する静電気防止のポリオキシメチレン化合物の製造
1360gのポリオキシメチレン(BASFからのUltraform N 2320)を、上記の条件下で、240gの実施例7に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表6に示す。
【0139】
実施例44:実施例8(本発明のバッチ3)によるTPUを有する静電気防止のポリオキシメチレン化合物の製造
1360gのポリオキシメチレン(BASFからのUltraform N 2320)を、上記の条件下で、240gの実施例8に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表6に示す。
【0140】
実施例45:実施例9(本発明のバッチ4)によるTPUを有する静電気防止のポリオキシメチレン化合物の製造
1360gのポリオキシメチレン(BASFからのUltraform N 2320)を、上記の条件下で、240gの実施例9に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表6に示す。
【0141】
【表6】
【0142】
実施例46〜54、静電気防止のポリオキシメチレン化合物の製造及び評価
実施例46:純ポリ塩化ビニルをベースとする参照試料の製造
110x100x2mmの試験試料を提供するために、1600gのポリ塩化ビニル(PVCと略し、ここでNicocyl GmbHからの可塑化PVCである)を、上記の条件下で、射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表7に示す。
【0143】
実施例47:実施例2(比較2)によるTPUを有する静電気防止のポリ塩化ビニル化合物の製造
1360gのポリ塩化ビニル(PVCと略し、ここでNicocyl GmbHからの可塑化PVCである)を、上記の条件下で、240gの実施例2に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表7に示す。
【0144】
実施例48:実施例3(比較3)によるTPUを有する静電気防止のポリ塩化ビニル化合物の製造
1360gのポリ塩化ビニル(PVCと略し、ここでNicocyl GmbHからの可塑化PVCである)を、上記の条件下で、240gの実施例3に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表7に示す。
【0145】
実施例49:実施例4(本発明のバッチ1)によるTPUを有する静電気防止のポリ塩化ビニル化合物の製造
1360gのポリ塩化ビニル(PVCと略し、ここでNicocyl GmbHからの可塑化PVCである)を、上記の条件下で、240gの実施例4に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表7に示す。
【0146】
実施例50:実施例5(比較4)によるTPUを有する静電気防止のポリ塩化ビニル化合物の製造
1360gのポリ塩化ビニル(PVCと略し、ここでNicocyl GmbHからの可塑化PVCである)を、上記の条件下で、240gの実施例5に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表7に示す。
【0147】
実施例51:実施例6(比較5)によるTPUを有する静電気防止のポリ塩化ビニル化合物の製造
1360gのポリ塩化ビニル(PVCと略し、ここでNicocyl GmbHからの可塑化PVCである)を、上記の条件下で、240gの実施例6に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表7に示す。
【0148】
実施例52:実施例7(本発明のバッチ2)によるTPUを有する静電気防止のポリ塩化ビニル化合物の製造
1360gのポリ塩化ビニル(PVCと略し、ここでNicocyl GmbHからの可塑化PVCである)を、上記の条件下で、240gの実施例7に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表7に示す。
【0149】
実施例53:実施例8(本発明のバッチ3)によるTPUを有する静電気防止のポリ塩化ビニル化合物の製造
1360gのポリ塩化ビニル(PVCと略し、ここでNicocyl GmbHからの可塑化PVCである)を、上記の条件下で、240gの実施例8に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表7に示す。
【0150】
実施例54:実施例9(本発明のバッチ4)によるTPUを有する静電気防止のポリ塩化ビニル化合物の製造
1360gのポリ塩化ビニル(PVCと略し、ここでNicocyl GmbHからの可塑化PVCである)を、上記の条件下で、240gの実施例9に記載の静電気防止のTPUと混合し、110x100x2mmの試験試料を提供するために、乾燥ブレンド、換言すれば、ペレットの混合物として射出成形し、調整し、試験した。測定の値を表7に示す。
【0151】
【表7】