(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
測定軸に沿って延在するアブソリュートスケールと、前記アブソリュートスケールに対して前記測定軸に沿って移動可能な読取ヘッドと、を備えた電磁誘導式アブソリュートエンコーダであって、
前記読取ヘッドは、
電磁場発生及び検出部と、
前記電磁場発生及び検出部に接続され、前記電磁場発生及び検出部を、エネルギー伝達サイクルを提供するように電磁場発生器として動作させ、前記電磁場発生及び検出部を、第1信号発生サイクルを提供するように第1サイクル電磁場検出器として動作させ、前記電磁場発生及び検出部を、第2信号発生サイクルを提供するように第2サイクル電磁場検出器として動作させるように構成される読取ヘッドプロセッサと、
を含み、
前記アブソリュートスケールは、
前記測定軸に沿って延在し、第1の波長を有し、前記読取ヘッドに結合する対応する周期的な空間変調された電磁場を発生させて、前記第1サイクル電磁場検出器内に、前記測定軸に沿った前記アブソリュートスケールに対する読取ヘッド位置の関数として、空間的に周期的な信号を発生させるように構成される周期的空間変調信号発生要素を含むアクティブ周期信号パターンと、
前記読取ヘッドに結合する対応する空間変調された電磁場を発生させて、前記第2サイクル電磁場検出器内に、前記周期的空間変調信号発生要素の前記第1の波長を超える第1アブソリュート範囲内の前記アブソリュートスケールに対する各一意の読取ヘッド位置について、前記空間的に周期的な信号と一意の関係を示す少なくとも1つの対応する信号を提供するように構成される第1空間変調信号発生要素を少なくとも含むアクティブアブソリュート信号パターンと、
前記アクティブ周期信号パターン及び前記アクティブアブソリュート信号パターンに接続されるタイミング及び起動回路と、
を含み、
前記エネルギー伝達サイクル中、前記読取ヘッドプロセッサは、電磁場発生器として動作するように、前記電磁場発生及び検出部の巻線に電気エネルギーを与えて、エネルギー伝達サイクル電磁場を発生させるように構成され、前記アブソリュートスケールの前記信号を発生させる要素の少なくとも1つは、前記エネルギー伝達サイクル電磁場に結合し、前記タイミング及び起動回路に電気エネルギーを提供し、前記タイミング及び起動回路は、前記エネルギー伝達サイクル中、電気エネルギーを受け取り、蓄積するように構成され、前記タイミングおよび起動回路が受け取り蓄積する前記電気エネルギーにより、前記タイミングおよび起動回路の動作を読取ヘッドプロセッサと同期させるための基準時点が提供され、
前記第1信号発生サイクル中、前記タイミング及び起動回路は、前記周期的空間変調信号発生要素を駆動して、対応する周期的な空間変調された第1サイクル電磁場を発生させるように構成され、前記第1サイクル電磁場検出器は、前記周期的な空間変調された第1サイクル電磁場に結合して、前記第1サイクル電磁場検出器内に、空間的に周期的な第1サイクル信号を発生させ、
前記第2信号発生サイクル中、前記タイミング及び起動回路は、前記第1空間変調信号発生要素を駆動して、対応する空間変調された第2サイクル電磁場を発生させるように構成され、前記第2サイクル電磁場検出器は、前記空間変調された第2サイクル電磁場に結合して、対応する第2サイクル入力を、前記読取ヘッドプロセッサに提供し、また、前記第2信号発生サイクル中、前記読取ヘッドプロセッサは、前記第2サイクル入力を受信し、前記読取ヘッド内に、前記空間的に周期的な第1サイクル信号と一意の関係を示し、前記第1アブソリュート範囲内の一意の位置を示す少なくとも1つの対応する第2サイクル信号を提供するように構成され、
前記読取ヘッドプロセッサは更に、少なくとも、前記第2サイクル信号及び前記空間的に周期的な第1サイクル信号に基づいて、前記アブソリュートスケールに対する前記読取ヘッドの絶対位置を決定するように構成される、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ。
前記第2サイクル電磁場検出器及び前記第3サイクル電磁場検出器は、前記電磁場発生及び検出部の同じ要素によって提供される、請求項2又は3に記載の電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ。
前記周期的な第2サイクル信号の発生は、前記周期的な第1サイクル信号の発生後に開始される、請求項1から4の何れか1項に記載の電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ。
前記第1空間変調信号発生要素及び前記第2空間変調信号発生要素は、実質的に同じ形状を有するが、一方の形状は、前記測定軸及び前記測定軸に垂直な軸について、他方に対して反転されている、請求項2から4、及び6の何れか1項に記載の電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ。
前記アクティブ周期信号パターン及び前記アクティブアブソリュート信号パターンは、異なるスケール層上に形成され、前記測定軸の方向に沿って同じスケールトラック内で重ね合わされる、請求項1から7の何れか1項に記載の電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ。
前記第1サイクル電磁場検出器は、直角位相で空間的に周期的な信号を発生させるように配置された複数の検出器を含む、請求項1から8の何れか1項に記載の電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ。
前記第1サイクル電磁場検出器は、0、120及び240度に対応する空間位相に対応する3つの空間的に周期的な信号を発生させるように配置される複数の検出器を含む、請求項1から8の何れか1項に記載の電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ。
前記第1空間変調信号発生要素の実効幅は、前記測定軸の方向に沿った位置の関数として、線形に変化する、請求項1から10の何れか1項に記載の電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ。
前記アクティブ周期信号パターンの前記周期的空間変調信号発生要素は、前記タイミング及び起動回路に結合される単一の巻線に配置されるループの周期配列を含む、請求項1から11の何れか1項に記載の電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ。
前記タイミング及び起動回路は、前記アクティブ周期信号パターンに接続される第1の独立部と、前記アクティブアブソリュート信号パターンに接続される第2の独立部とを含む、請求項1から12の何れか1項に記載の電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ。
前記タイミング及び起動回路は、前記アクティブ周期信号パターン及び前記アクティブアブソリュート信号パターンの両方に接続される単一の回路部を含む、請求項1から12の何れか1項に記載の電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1A、
図1B及び
図1Cは、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ100の第1の実施態様の一部の模式図である。電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ100は、読取ヘッド110(
図1Aに示される)と、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ100の測定軸MAに沿って延在するアブソリュートスケール120(
図1B及び
図1Cに示される)とを含む。読取ヘッド110は、電磁場発生器112及び電磁場検出器113を含む、空間変調信号結合部111と、第1信号発生サイクル及び第2信号発生サイクルを提供するように構成される読取ヘッドプロセッサ114とを含む。読取ヘッド110は、測定軸MAに沿って、アブソリュートスケール120に対して移動可能である。アブソリュートスケール120は、パッシブ信号パターン130(
図1Bに示される)と、アクティブ信号パターン140(
図1Cに示される)とを含み、パッシブ信号パターン130は、測定軸MAに沿って、第1の波長λ
1において周期的に分布し、電磁場発生器112と電磁場検出器113との電磁場の結合を変調して、電磁場検出器113内に、測定軸MAに沿ったアブソリュートスケール120に対する読取ヘッドの位置Xの関数として、空間的に周期的な信号を発生させるように構成される信号変調要素131の周期パターンを含み、アクティブ信号パターン140は、第1空間変調信号発生要素141と、第2空間変調信号発生要素142とを含む。第1空間変調信号発生要素141は、読取ヘッド110に結合する対応する空間変調された電磁場を発生させて、読取ヘッド110内に、信号変調要素131の周期パターンの第1の波長λ
1を超える第1アブソリュート範囲AR1内のアブソリュートスケール120に対する各一意の読取ヘッド位置Xについて、空間的に周期的な信号と一意の関係を示す少なくとも1つの対応する信号を提供するように構成される。第2空間変調信号発生要素142は、読取ヘッド110に結合する対応する空間変調された電磁場を発生させて、読取ヘッド110内に、第1アブソリュート範囲AR1を含むアブソリュート範囲AR内のアブソリュートスケールに対する各一意の読取ヘッド位置Xについて、一意の対応する信号を提供するように構成される。アブソリュートスケール120は更に、アクティブ信号パターン140に接続されるタイミング及び起動回路143を含む。
【0010】
パッシブ信号パターン130及びアクティブ信号パターン140は、読取ヘッド110が、両方から信号を受信できるように、単一のトラックに沿って、積み重ねられた構成で配置されてよい。
【0011】
電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ100は、第1信号発生サイクルを提供するために使用される第1信号サイクル設定を含む。第1信号発生サイクル中、読取ヘッドプロセッサ114は、電磁場発生器112に電気エネルギーを与え、第1サイクル電磁場を発生させ、また、電磁場検出器113内に、電磁場発生器112と電磁場検出器113との電磁場の結合を変調するパッシブ信号パターン130に基づいて、空間的に周期的な第1サイクル信号を発生させるように構成される。アクティブ信号パターン140の、少なくとも、第1空間変調信号発生要素141(及び、幾つかの実施態様では、第2空間変調信号発生要素142)が、第1サイクル電磁場に結合し、タイミング及び起動回路143に電気エネルギーを提供する。タイミング及び起動回路143は、第1信号発生サイクル中、電気エネルギーを受け取り、蓄積するように構成される。
【0012】
電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ100は、第2信号発生サイクルを提供するために使用される第2信号サイクル設定を含む。第2信号発生サイクル中、タイミング及び起動回路143は、第1空間変調信号発生要素141を駆動して、対応する空間変調された第2サイクル電磁場を発生させるように構成され、電磁場発生器112及び電磁場検出器113の少なくとも一方が、空間変調された第2サイクル電磁場に結合し、対応する第2サイクル入力を、読取ヘッドプロセッサ114に提供し、第2信号発生サイクル中、読取ヘッドプロセッサ114は、第2サイクル入力を受信し、読取ヘッド110内に、空間的に周期的な信号と一意の関係を示し、第1アブソリュート範囲AR1内の一意の位置を示す少なくとも1つの対応する第2サイクル信号を提供するように構成される。
【0013】
電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ100は、第3信号発生サイクルを提供するようために使用される第3信号サイクル設定を含む。第3信号発生サイクル中、タイミング及び起動回路143は、第2空間変調信号発生要素142を駆動して、対応する空間変調された第3サイクル電磁場を発生させるように構成される。電磁場発生器112及び電磁場検出器113の少なくとも一方が、空間変調された第3サイクル電磁場に結合し、対応する第3サイクル入力を、読取ヘッドプロセッサ114に提供する。第3信号発生サイクル中、読取ヘッドプロセッサ114は、第3サイクル入力を受信し、第1アブソリュート範囲AR1を含むアブソリュート範囲AR内の一意の位置を示す対応する第3サイクル信号を提供するように構成される。
【0014】
読取ヘッドプロセッサ114は更に、少なくとも、第2サイクル信号、第3サイクル信号及び空間的に周期的な第1サイクル信号に基づいて、アブソリュートスケール120に対する読取ヘッド110の絶対位置Xを決定するように構成される。
【0015】
電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ100又は本明細書に開示される原理に従って構成される同様のエンコーダは、よりコンパクトな単一スケールトラックのアブソリュートスケール構造、より強い位置信号、アブソリュートスケールと読取ヘッドとの間のより大きい間隙、及び/又は、より低い電力消費量という利点を提供できる。
【0016】
当然のことながら、アクティブ信号パターン140は、第1空間変調信号発生要素141と第2空間変調信号発生要素142とを含むが、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダは、本明細書に開示される原理に従って、空間変調された信号を発生させる1つの要素(例えば第1空間変調信号発生要素141)だけで形成されてもよい。
【0017】
幾つかの実施形態では、読取ヘッドプロセッサ114は、第2サイクル信号の値Aと、第3サイクル信号の値Bとを決定するように構成され、読取ヘッドプロセッサ114は、第1アブソリュート範囲内の一意の位置を示す処理済み信号(A−B)/(A+B)を決定するように構成されてもよい。
【0018】
幾つかの実施態様では、周期的な第2サイクル信号の発生は、周期的な第1サイクル信号の発生後に開始され、周期的な第3サイクル信号の発生は、周期的な第1サイクル信号の発生後に開始されてよい。
【0019】
例えば
図1Bに示される実施態様といった幾つかの実施態様では、第1空間変調信号発生要素141及び第2空間変調信号発生要素142は、実質的に同じ形状を有するが、一方の形状は、測定軸MA及び測定軸MAに垂直な軸について、他方に対して反転されている。
【0020】
幾つかの実施態様では、第2信号発生サイクル中、電磁場発生器112が、空間変調された第2サイクル電磁場に結合し、対応する第2サイクル入力を、読取ヘッドプロセッサ114に提供してもよい。幾つかの実施態様では、第3信号発生サイクル中、電磁場発生器112が、空間変調された第3サイクル電磁場に結合し、対応する第3サイクル入力を、読取ヘッドプロセッサ114に提供してもよい。代替実施態様では、第2信号発生サイクル中、電磁場検出器113が、空間変調された第2サイクル電磁場に結合し、対応する第2サイクル入力を、読取ヘッドプロセッサ114に提供してもよい。幾つかの実施態様では、第3信号発生サイクル中、電磁場検出器113が、空間変調された第3サイクル電磁場に結合し、対応する第3サイクル入力を、読取ヘッドプロセッサ114に提供してもよい。
【0021】
幾つかの実施態様では、パッシブ信号パターン130及びアクティブ信号パターン140は、異なるスケール層上に形成され、測定軸方向MAに沿って同じスケールトラック内で重ね合わされてもよい。
【0022】
幾つかの実施態様では、信号変調要素131の周期パターンのうちの信号変調要素は、電磁場発生器112と電磁場検出器113との電磁場の結合を変調する導電性ループであってよい。
【0023】
幾つかの実施態様では、信号変調要素131の周期パターンのうちの信号変調要素は、電磁場発生器112と電磁場検出器113との電磁場の結合を変調する板材であってよい。
【0024】
幾つかの実施態様では、電磁場検出器113は、直角位相で空間的に周期的な信号を発生させるように配置された複数の検出器を含んでもよい。例えば、
図1では、電磁場検出器113は、実線で示され、0及び180度に対応する空間位相における空間的に周期的な信号を検知するように構成される第1セットの巻線113Aと、破線で示され、90及び270度に対応する空間位相における空間的に周期的な信号を検知するように構成される第2セットの巻線113Bとを含むものとして示される。他の実施態様では、電磁場検出器113は、0、120及び240度に対応する空間位相に対応する3つの空間的に周期的な信号を発生させるように配置される複数の検出器を含んでもよい。
【0025】
例えば
図1Cに示される実施態様といった幾つかの実施態様では、第1空間変調信号発生要素141の実効幅は、測定軸方向MAに沿った位置の関数として線形に変化してよい。
図1Bに示されるように、第2空間変調信号発生要素142の実効幅も、測定軸方向MAに沿った位置の関数として線形に変化する。
【0026】
図2は、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ200の第2の実施態様の一部の模式図である。
図2に示されるように、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ200は、アブソリュートスケール220を含む。アブソリュートスケール220は、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ100と同様である電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ内の第1空間変調信号発生要素141の代わりに使用されてよい空間変調信号発生要素241を含むアクティブ信号パターン240を含む。アクティブ信号パターン240も、タイミング及び起動回路243を含む。空間変調信号発生要素241は、第1の巻線極性(「+」記号によって示される)を有する第1の巻線部241Aと、反対の巻線極性(「−」記号によって示される)を有する第2の巻線部241Bとを含む。第1の巻線部241A及び第2の巻線部241Bは、互いに接続され、また、同じリード線によって、タイミング及び起動回路243に接続される。
【0027】
電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ200は、
図1に関して上記されたように、第2信号サイクル設定を含む。アクティブ信号パターン240は、次の通りに構成される。即ち、第2信号発生サイクル中、タイミング及び起動回路243は、空間変調信号発生要素241(より具体的には、第1の巻線部241A及び第2の巻線部241Bの両方)を駆動して、対応する空間変調された第2サイクル電磁場を発生させるように構成され、電磁場発生器(例えば電磁場発生器112)、電磁場検出器(例えば電磁場検出器113)又は読取ヘッド(例えば読取ヘッド110)の少なくとも1つが、空間変調された第2サイクル電磁場に結合し、対応する第2サイクル入力を、読取ヘッドプロセッサ(例えば読取ヘッドプロセッサ114)に提供し、また、第2信号発生サイクル中、読取ヘッドプロセッサは、第2サイクル信号入力を受信し、読取ヘッド内に、空間的に周期的な信号と一意の関係を示し、第1アブソリュート範囲内の一意の位置を示す少なくとも1つの対応する第2サイクル信号を提供するように構成される。測定軸MAに沿った読取ヘッドの様々な位置について、第2サイクル信号は、読取ヘッド位置Xの関数として差分信号である。より具体的には、電磁場検出器が、反対の極性を有する第1の巻線部241A及び第2の巻線部241Bからの個々の電磁場寄与に同時に結合し、個々の電磁場寄与のそれぞれの大きさ間の差分である組み合わされた空間変調された第2サイクル電磁場を提供する。
【0028】
図3は、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ300の第3の実施態様の模式図である。
図3に示されるように、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ300は、アブソリュートスケール320を含む。アブソリュートスケール320は、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ100内の第1空間変調信号発生要素141の代わりに使用される空間変調信号発生要素341を含むアクティブ信号パターン340を含む。電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ300は、それ以外は、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ100と同様又は同一である。アクティブ信号パターン340も、タイミング及び起動回路343を含む。
【0029】
空間変調信号発生要素341は、第2の波長λ
2において周期的に分布する単一の巻線からなり、タイミング及び起動回路343に結合されるループの周期配列を含む。電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ100と同様に、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ300は、第2信号発生サイクルを提供するために使用される第2信号サイクル設定を含む。第2信号発生サイクル中、タイミング及び起動回路343は、空間変調信号発生要素341を駆動して、対応する空間変調された第2サイクル電磁場を発生させるように構成され、読取ヘッド(例えば読取ヘッド110)の電磁場発生器又は電磁場検出器の少なくとも1つが、空間変調された第2サイクル電磁場に結合し、対応する第2サイクル入力を、読取ヘッドプロセッサ(例えば読取ヘッドプロセッサ114)に提供し、また、第2信号発生サイクル中、読取ヘッドプロセッサは、第2サイクル入力を受信し、読取ヘッド内に、空間的に周期的な信号と一意の関係を示し、第1アブソリュート範囲内の一意の位置を示す少なくとも1つの対応する第2サイクル信号を提供するように構成される。電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ100では、アクティブ信号パターン140は、それぞれ、測定軸方向沿った位置Xと共に略線形に変化する第2サイクル信号及び第3サイクル信号を提供するように構成されている。対照的に、アクティブ信号パターン340は、第2の波長λ
2に従って周期的に変化する第2サイクル信号を提供するように構成されている。この第2サイクル信号は、パッシブ信号パターン(例えばパッシブ信号パターン130)の空間的に周期的な信号と一意の関係を示す。第1の波長λ
1を有するパッシブ信号パターンについて、空間的に周期的な信号と第2サイクル信号との位相差は、合成波長λ
synを有する包絡線に従って変化しうる。合成波長λ
synの値は、次式によって与えられる。
【数1】
【0030】
空間的に周期的な信号と第2サイクル信号との位相差は、合成波長λ
synと併せて使用されて、合成波長λ
syn以下である第1アブソリュート範囲内の絶対位置が決定される。
【0031】
図4は、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ100の動作を示すタイミング
図400である。
【0032】
時刻t0において、第1信号発生サイクルが開始する。読取ヘッドプロセッサ114は、電磁場発生器112に電気エネルギーを与えて、第1サイクル電磁場を発生させ、電磁場検出器113内に、電磁場発生器112と電磁場検出器113との電磁場の結合を変調するパッシブ信号パターン130の信号変調要素131の周期パターンに基づいて、空間的に周期的な第1サイクル信号を発生させる。第1空間変調信号発生要素141及び第2空間変調信号発生要素142は、非アクティブである。アクティブ信号パターン140の第1空間変調信号発生要素141(及び、幾つかの実施態様では、第2空間変調信号発生要素142)は、第1サイクル電磁場に結合し、第1信号発生サイクル中、電気エネルギーを受け取り、蓄積するように構成されるタイミング及び起動回路143に、電気エネルギーを提供する。幾つかの実施態様では、時刻t1の近くで、タイミング及び起動回路143に提供された電気エネルギーは、タイミング及び起動回路143に、読取ヘッドプロセッサ114と動作を同期させるための基準時点を提供しうる。時刻t2において、第1信号発生サイクルが終了する。
【0033】
時刻t3において、第2信号発生サイクルが開始する。タイミング及び起動回路143は、第1空間変調信号発生要素141を駆動して、対応する空間変調された第2サイクル電磁場を発生させるように構成され、電磁場発生器112は、空間変調された第2サイクル電磁場に結合し、対応する第2サイクル入力を、読取ヘッドプロセッサ114に提供する。読取ヘッドプロセッサ114は、第2サイクル入力を受信し、読取ヘッド110内に、空間的に周期的な信号と一意の関係を示し、第1アブソリュート範囲AR1内の一意の位置を示す少なくとも1つの対応する第2サイクル信号を提供するように構成される。時刻t4において、第2信号発生サイクルが終了する。
【0034】
時刻t5において、第3信号発生サイクルが開始する。タイミング及び起動回路143は、第2空間変調信号発生要素142を駆動して、対応する空間変調された第3サイクル電磁場を発生させるように構成される。電磁場発生器112は、空間変調された第3サイクル電磁場に結合し、対応する第3サイクル入力を、読取ヘッドプロセッサ114に提供する。読取ヘッドプロセッサ114は、第3サイクル入力を受信し、読取ヘッド110内に、空間的に周期的な信号と一意の関係を示し、第1アブソリュート範囲AR1内の一意の位置を示す少なくとも1つの対応する第3サイクル信号を提供するように構成される。時刻t6において、第3信号発生サイクルが終了する。
【0035】
当然のことながら、
図4に示される実施態様では、第2及び第3信号発生サイクル中、電磁場発生器112が、空間変調された第2サイクル電磁場に結合し、対応する第2サイクル入力を、読取ヘッドプロセッサ114に提供するが、代替実施態様では、第2及び第3信号発生サイクル中、電磁場検出器113が、空間変調された第2サイクル電磁場に結合し、対応する第2サイクル入力を、読取ヘッドプロセッサ114に提供してもよい。
【0036】
図5A及び
図5Bは、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダを動作させるルーチンの1つの例示的な実施態様を説明するフロー
図500を示す。
【0037】
ステップ510において、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダが提供される。電磁誘導式アブソリュート型エンコーダは、読取ヘッドと、当該エンコーダの測定軸に沿って延在するアブソリュートスケールとを含む。読取ヘッドは、電磁場発生器及び電磁場検出器を含む空間変調信号結合部と、第1信号発生サイクル及び第2信号発生サイクルを提供するように構成される読取ヘッドプロセッサとを含む。読取ヘッドは、測定軸に沿ってアブソリュートスケールに対して移動可能である。アブソリュートスケールは、測定軸に沿って、第1の波長において周期的に分布し、電磁場発生器と電磁場検出器との電磁場の結合を変調して、測定軸に沿ったアブソリュートスケールに対する読取ヘッド位置の関数として、電磁場検出器内に、空間的に周期的な信号を発生させるように構成される信号変調要素の周期パターンを含むパッシブ信号パターンと、読取ヘッドに結合する対応する空間変調された電磁場を発生させて、読取ヘッド内に、周期パターンの第1の波長を超える第1アブソリュート範囲内のアブソリュートスケールに対する各一意の読取ヘッド位置について、少なくとも1つの対応する信号を提供するように構成される第1空間変調信号発生要素を少なくとも含むアクティブ信号パターンと、アクティブ信号パターンに接続されるタイミング及び起動回路とを含む。
【0038】
ステップ520において、第1信号発生サイクル中、読取ヘッドプロセッサが動作して、電磁場発生器に電気エネルギーが与えられて、第1サイクル電磁場が発生され、電磁場検出器内に、電磁場発生器と電磁場検出器との電磁場の結合を変調するパッシブ信号パターンに基づいて、空間的に周期的な第1サイクル信号が発生され、これにより、少なくとも、アクティブ信号パターンの信号を発生させる第1の要素が、第1サイクル電磁場に結合され、タイミング及び起動回路に電気エネルギーが提供され、タイミング及び起動回路が、第1信号発生サイクル中、電気エネルギーを受け取り、蓄積する。
【0039】
ステップ520の後、ルーチンは、
図5Bに続くステップAに続く。
【0040】
図5Bに示されるように、ルーチンは、ステップAからステップ530に続く。ステップ530において、第2信号発生サイクル中、タイミング及び起動回路が動作して、第1空間変調信号発生要素が駆動されて、対応する空間変調された第2サイクル電磁場が発生され、これにより、電磁場発生器及び電磁場検出器の少なくとも一方が、空間変調された第2サイクル電磁場に結合し、対応する第2サイクル入力が、読取ヘッドプロセッサに提供され、また、読取ヘッドプロセッサが動作して、第2サイクル入力が受信され、読取ヘッド内に、空間的に周期的な信号と一意の関係を示し、第1アブソリュート範囲内の一意の位置を示す少なくとも1つの対応する第2サイクル信号が提供される。
【0041】
ステップ540において、少なくとも、第2サイクル信号及び空間的に周期的な第1サイクル信号に基づいて、アブソリュートスケール120に対する読取ヘッド110の絶対位置が決定される。
【0042】
図6A、
図6B及び
図6Cは、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ600の第4の実施態様の一部の模式図である。電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ600は、読取ヘッド610(
図6Aに示される)と、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ600の測定軸MAに沿って延在するアブソリュートスケール620(
図6B及び
図6Cに示される)とを含む。読取ヘッド110は、電磁場発生器612、周期電磁場検出器613及びアブソリュート電磁場検出器615を含む、空間変調信号結合部611と、第1信号発生サイクル及び第2信号発生サイクルを提供するように構成される読取ヘッドプロセッサ614とを含む。読取ヘッド610は、測定軸MAに沿ってアブソリュートスケール620に対して移動可能である。アブソリュートスケール620は、測定軸MAに沿って、第1の波長λ
1において周期的に分布し、周期電磁場検出器613に結合する空間周期電磁場を発生させて、測定軸MAに沿ったアブソリュートスケール620に対する読取ヘッド位置の関数として、周期電磁場検出器613内に、空間的に周期的な信号を発生させるように構成される信号変調要素631の周期パターンを含むアクティブ信号パターン630(
図6Bに示される)と、電磁場発生器612とアブソリュート電磁場検出器615との電磁場の結合を変調して、読取ヘッド610内に、信号変調要素631の周期パターンの第1の波長λ
1を超える第1アブソリュート範囲AR1内のアブソリュートスケール620に対する各一意の読取ヘッド位置について、空間的に周期的な信号と一意の関係を示す少なくとも1つの対応する信号を提供するように構成される空間変調信号発生要素641を含むパッシブ信号パターン640とを含む。アブソリュートスケール620は更に、アクティブ信号パターン630に接続されるタイミング及び起動回路633を含む。
【0043】
周期電磁場検出器613は、第1セットの巻線613Aと、第2セットの巻線613Bとを含むものとして示される。
【0044】
当然のことながら、アクティブ信号パターン630は、たった2つの巻線から形成されているが、信号変調要素631の周期パターンの個々のインスタンスは、2つの巻線のそれぞれの周期的な長方形部分として形成される。
【0045】
アクティブ信号パターン630及びパッシブ信号パターン640は、読取ヘッド610が両方から信号を受信できるように、単一のトラックに沿って、積み重ねられた構成で配置されてよい。
【0046】
電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ600は、第1信号発生サイクルを提供するために使用される第1信号サイクル設定を含む。第1信号発生サイクル中、読取ヘッドプロセッサ614は、電磁場発生器612に電気エネルギーを与え、第1サイクル電磁場を発生させ、アブソリュート電磁場検出器615内に、電磁場発生器612とアブソリュート電磁場検出器615との電磁場の結合を変調するパッシブ信号パターン640に基づいて、第1サイクル信号を発生させるように構成され、アクティブ信号パターン630の信号変調要素631は、第1サイクル電磁場に結合し、タイミング及び起動回路633に、電気エネルギーを提供し、タイミング及び起動回路633は、第1信号発生サイクル中、電気エネルギーを受け取り、蓄積するように構成される。
【0047】
電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ600は、第2信号発生サイクルを提供するために使用される第2信号サイクル設定を含む。第2信号発生サイクル中、タイミング及び起動回路633は、周期パターンの信号変調要素631を駆動して、対応する空間周期的な第2サイクル電磁場が発生させるように構成され、周期電磁場検出器613は、空間周期的な第2サイクル電磁場に結合し、対応する空間的に周期的な信号を、読取ヘッドプロセッサ614に提供する。
【0048】
読取ヘッドプロセッサ614は更に、少なくとも、第1サイクル信号及び空間的に周期的な信号に基づいて、アブソリュートスケール620に対する読取ヘッド610の絶対位置を決定するように構成される。
【0049】
図7A、
図7B及び
図7Cは、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ700の一部の模式図である。電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ700は、読取ヘッド710と、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ700の測定軸MAに沿って延在するアブソリュートスケール720とを含む。読取ヘッド710は、電磁場発生及び検出部711と、当該電磁場発生及び検出部711に接続され、当該電磁場発生及び検出部711を、エネルギー伝達サイクルを提供するように電磁場発生器として動作させ、また、当該電磁場発生及び検出部711を、第1信号発生サイクルを提供するように第1サイクル電磁場検出器として動作させ、また、当該電磁場発生及び検出部711を、第2信号発生サイクルを提供するように第2サイクル電磁場検出器として動作させるように構成される読取ヘッドプロセッサ714とを含む。読取ヘッド710は、測定軸MAに沿ってアブソリュートスケール720に対して移動可能である。電磁場発生及び検出部711は、巻線部712と周期的巻線部713とを含む。
図7Aに示される実施態様では、巻線部712は、単一巻線である。周期的巻線部713は、第1セットの検出器巻線713Aと、第2セットの検出器巻線713Bとを含み、
図1Aに示される電磁場検出器113と同様に、直交検波のために構成される。様々な実施態様にでは、周期的巻線部713が、第1サイクル電磁場検出器として動作させられ、巻線部712又は周期的巻線部713の何れかが、第2サイクル電磁場検出器として動作させられてよい。
【0050】
アブソリュートスケール720は、測定軸に沿って延在し、第1の波長λ
1を有し、読取ヘッド710に結合する対応する周期的な空間変調された電磁場を発生させて、第1サイクル電磁場検出器内に、測定軸MAに沿ったアブソリュートスケール720に対する読取ヘッド位置の関数として、空間的に周期的な信号を発生させるように構成される周期的空間変調信号発生要素731を含むアクティブ周期信号パターン730と、読取ヘッド710に結合する対応する空間変調された電磁場を発生させて、第2サイクル電磁場検出器内に、周期的空間変調信号発生要素731の第1の波長λ
1を超える第1アブソリュート範囲AR1内のアブソリュートスケール720に対する各一意の読み出しヘッド位置について、空間的に周期的な信号と一意の関係を示す少なくとも1つの対応する信号を提供するように構成される第1空間変調信号発生要素741を少なくとも含むアクティブアブソリュート信号パターン740とを含む。アブソリュートスケール720は更に、アクティブアブソリュート信号パターン740及びアクティブ周期信号パターン730に接続されるタイミング及び起動回路743を含む。電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ700は、エネルギー伝達サイクルを提供するために使用されるエネルギー伝達サイクル設定を含む。エネルギー伝達サイクル中、読取ヘッドプロセッサ714は、電磁場発生及び検出部711の巻線(より具体的には、巻線部712)に電気エネルギーを与えて、電磁場発生器として動作させ、エネルギー伝達サイクル電磁場を発生させるように構成される。そして、アブソリュートスケール720の信号を発生させる要素の少なくとも1つが、エネルギー伝達サイクル電磁場に結合し、タイミング及び起動回路743に電気エネルギーを提供し、タイミング及び起動回路743は、エネルギー伝達サイクル中、電気エネルギーを受け取り、蓄積するように構成される。電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ700は、第1信号発生サイクルを提供するために使用される第1信号サイクル設定を含む。第1信号発生サイクル中、タイミング及び起動回路743は、周期的空間変調信号発生要素731を駆動して、対応する周期的な空間変調された第1サイクル電磁場を発生させるように構成され、第1サイクル電磁場検出器が、周期的な空間変調された第1サイクル電磁場に結合して、第1サイクル電磁場検出器内に、空間的に周期的な第1サイクル信号を発生させる。電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ700は、第2信号発生サイクルを提供するために使用される第2信号サイクル設定を含む。第2信号発生サイクル中、タイミング及び起動回路743は、第1空間変調信号発生要素741を駆動して、対応する空間変調された第2サイクル電磁場を発生させるように構成される。そして、第2サイクル電磁場検出器が、空間変調された第2サイクル電磁場に結合し、対応する第2サイクル入力を、読取ヘッドプロセッサ714に提供する。また、第2信号発生サイクル中、読取ヘッドプロセッサ714は、第2サイクル入力を受信し、読取ヘッド710内に、空間的に周期的な第1サイクル信号と一意の関係を示し、第1アブソリュート範囲AR1内の一意の位置を示す少なくとも1つの対応する第2サイクル信号を提供するように構成される。
【0051】
読取ヘッドプロセッサ714は、電磁場発生及び検出部711を、第3信号発生サイクルを提供するように第3サイクル電磁場検出器として動作させるように構成される。アクティブアブソリュート信号パターン740は、読取ヘッド710に結合する対応する空間変調された電磁場を発生させ、第3サイクル電磁場検出器内に、第1アブソリュート範囲AR1内のアブソリュートスケール720に対する各一意の読取ヘッド位置について、空間的に周期的な信号と一意の関係を示す少なくとも1つの対応する信号を提供するように構成される第2空間変調信号発生要素742を含む。電磁誘導式アブソリュート型エンコーダ700は、第3信号発生サイクルを提供するために使用される第3信号発生サイクル設定を含む。第3信号発生サイクル中、タイミング及び起動回路743は、第2空間変調信号発生要素742を駆動して、対応する空間変調された第3サイクル電磁場を発生させるように構成される。そして、第3サイクル電磁場検出器が、空間変調された第3サイクル電磁場に結合し、対応する第3サイクル入力を、読取ヘッドプロセッサ714に提供する。また、第3信号発生サイクル中、読取ヘッドプロセッサ714は、第3サイクル入力を受信し、読取ヘッド710内に、空間的に周期的な第1サイクル信号と一意の関係を示し、第1アブソリュート範囲AR1内の一意の位置を示す少なくとも1つの対応する第3サイクル信号を提供するように構成される。様々な実施態様では、巻線部712又は周期的巻線部713の何れかが、第3サイクル電磁場検出器として動作させられてよい。例えば
図7Aといった様々な実施態様では、第2サイクル電磁場検出器及び第3サイクル電磁場検出器は、電磁場発生及び検出部711の同じ要素によって提供されてよい。
【0052】
読取ヘッドプロセッサ714は更に、少なくとも、第2サイクル信号、第3サイクル信号及び空間的に周期的な第1サイクル信号に基づいて、アブソリュートスケール720に対する読取ヘッド710の絶対位置Xを決定するように構成される。
【0053】
当然のことながら、幾つかの実施態様では、タイミング及び起動回路743は、アクティブ周期信号パターン730及びアクティブアブソリュート信号パターン740にそれぞれ接続される第1及び第2の独立回路部を含んでもよい。しかし、
図7B及び
図7Cに示される実施態様では、タイミング及び起動回路743は、アクティブ周期信号パターン730及びアクティブアブソリュート信号パターン740の両方に接続される単一部分である。
【0054】
様々な実施態様では、読取ヘッドプロセッサ714は、第2サイクル信号の値Aと、第3サイクル信号の値Bとを決定し、第1アブソリュート範囲AR1内の一意の位置を示す処理済み信号(A−B)/(A+B)を決定するように構成されてもよい。
【0055】
幾つかの実施態様では、周期的な第2サイクル信号の発生は、周期的な第1サイクル信号の発生後に開始されてよい。幾つかの実施態様では、周期的な第3サイクル信号の発生は、周期的な第1サイクル信号の発生後に開始されてよい。
【0056】
例えば
図7Cに示されるような実施態様といった幾つかの実施態様では、第1空間変調信号発生要素741及び第2空間変調信号発生要素742は、実質的に同じ形状を有するが、一方の形状は、測定軸及び測定軸MAに垂直な軸について、他方に対して反転されてよい。
【0057】
幾つかの実施態様では、アクティブ周期信号パターン730及びアクティブアブソリュート信号パターン740は、異なるスケール層上に形成され、測定軸方向MAに沿って同じスケールトラック内で重ね合わされてもよい。
【0058】
幾つかの実施態様では、第1サイクル電磁場検出器は、直角位相で空間的に周期的な信号を発生させるように配置された複数の検出器を含んでもよい。例えば
図7Aでは、周期的巻線部713は、実線で示され、0及び180度に対応する空間位相における空間的に周期的な信号を検知するように構成される第1セットの巻線713Aと、破線で示され、90及び270度に対応する空間位相における空間的に周期的な信号を検知するように構成される第2セットの巻線713Bとを含むものとして示される。他の実施態様では、第1サイクル電磁場検出器は、0、120及び240度に対応する空間位相に対応する3つの空間的に周期的な信号を発生させるように配置された複数の検出器を含んでもよい。
【0059】
例えば
図7Cに示されるような実施態様といった幾つかの実施態様では、第1空間変調信号発生要素741の実効幅は、測定軸方向MAに沿った位置の関数として線形に変化してよい。
図7Cに示されるように、第1空間変調信号発生要素741及び第2空間変調信号発生要素742の両方の実効幅は、測定軸方向MAに沿った位置の関数として線形に変化する。
【0060】
例えば
図7Bに示されるような実施態様といった幾つかの実施態様では、アクティブ周期信号パターン730の周期的空間変調信号発生要素731は、タイミング及び起動回路743に結合される単一の巻線に配置されるループの周期配列を含んでよい。
【0061】
当然のことながら、幾つかの実施態様では、アブソリュート信号パターンの代替配置が、アクティブアブソリュート信号パターン740の代わりに組み込まれてもよい。例えばアクティブ信号パターン240又はアクティブ信号パターン340が、アクティブアブソリュート信号パターン740の代わりに組み込まれてもよい。
【0062】
当然のことながら、エネルギー伝達サイクルのタイミングパターン、第1信号発生サイクル、第2信号発生サイクル及び第3信号発生サイクルは、当業者によって理解され、
図4に関して説明されたタイミングは、
図7A、
図7B及び
図7Cの上記説明に合わせて、容易に適応及び修正されることが可能である。
【0063】
図8A及び
図8Bは、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダを動作させるルーチンの1つの例示的な実施態様を説明するフロー
図800を示す。
【0064】
ステップ810において、電磁誘導式アブソリュート型エンコーダが提供される。電磁誘導式アブソリュート型エンコーダは、読取ヘッドとアブソリュートスケールとを含む。読取ヘッドは、電磁場発生及び検出部と、当該電磁場発生及び検出部に接続され、当該電磁場発生及び検出部を、エネルギー伝達サイクルを提供するように電磁場発生器として動作させ、また、当該電磁場発生及び検出部を、第1信号発生サイクルを提供するように第1サイクル電磁場検出器として動作させ、また、当該電磁場発生及び検出部を、第2信号発生サイクルを提供するように第2サイクル電磁場検出器として動作させるように構成される読取ヘッドプロセッサとを含む。アブソリュートスケールは、当該エンコーダの測定軸に沿って延在する。読取ヘッドは、測定軸に沿って、アブソリュートスケールに対して移動可能である。アブソリュートスケールは、測定軸に沿って延在し、第1の波長を有し、読取ヘッドに結合する対応する周期的な空間変調された電磁場を発生させて、第1サイクル電磁場検出器内に、測定軸に沿ったアブソリュートスケールに対する読取ヘッド位置の関数として、空間的に周期的な信号を発生させるように構成される周期的空間変調信号発生要素を含むアクティブ周期信号パターンと、読取ヘッドに結合する対応する空間変調された電磁場を発生させ、第2サイクル電磁場検出器内に、周期的空間変調信号発生要素の第1の波長を超える第1アブソリュート範囲内のアブソリュートスケールに対する各一意の読取ヘッド位置について、空間的に周期的な信号と一意的な関係を示す少なくとも1つの対応する信号を提供するように構成される第1空間変調信号発生要素を少なくとも含むアクティブアブソリュート信号パターンと、アクティブアブソリュート信号パターン及びアクティブ周期信号パターンに接続されるタイミング及び起動回路とを含む。
【0065】
ステップ820において、エネルギー伝達サイクル中、読取ヘッドプロセッサが動作して、電磁場発生器として動作するように、電磁場発生及び検出部の巻線に電気エネルギーが与えられて、エネルギー伝達サイクル電磁場が発生され、アブソリュートスケールの信号を発生させる要素の少なくとも1つを、エネルギー伝達サイクル電磁場に結合し、タイミング及び起動回路に電気エネルギーを提供し、また、タイミング及び起動回路が動作して、エネルギー伝達サイクル中、電気エネルギーを受け取り、蓄積する。
【0066】
ステップ820の後、ルーチンは、
図8Bに続くステップAに続く。
【0067】
図8Bに示されるように、ルーチンは、ステップAからステップ830に続く。ステップ830において、第1信号発生サイクル中、タイミング及び起動回路が動作して、周期的空間変調信号発生要素が駆動されて、対応する周期的な空間変調された第1サイクル電磁場が発生され、また、第1サイクル電磁場検出器が、周期的な空間変調された第1サイクル電磁場に結合され、第1サイクル電磁場検出器内に、空間的に周期的な第1サイクル信号が発生される。
【0068】
ステップ840において、第2信号発生サイクル中、タイミング及び起動回路が動作して、第1空間変調信号発生要素が駆動されて、対応する空間変調された第2サイクル電磁場が発生され、また、第2サイクル電磁場検出器が、空間変調された第2サイクル電磁場に結合されて、対応する第2サイクル入力が、読取ヘッドプロセッサに提供される。また、読取ヘッドプロセッサが動作して、第2サイクル入力が受信され、読取ヘッド内に、空間的に周期的な第1サイクル信号と一意の関係を示し、第1アブソリュート範囲内の一意の位置を示す少なくとも1つの対応する第2サイクル信号が提供される。
【0069】
ステップ850において、少なくとも、第2サイクル信号及び空間的に周期的な第1サイクル信号に基づいて、アブソリュートスケールに対する読取ヘッドの絶対位置が決定される。
【0070】
本開示の好適な実施態様を例示し、説明したが、本開示に基づき、当業者には、例示及び説明された特徴のアレンジメント及び動作のシーケンスにおいて多くの変形が明らかであろう。本明細書に開示される原理を実施するために、様々な代替の形態が使用されてよい。更に、上記の様々な実施態様は、更なる実施態様を提供するように組み合わされることも可能である。本明細書において参照されるすべての米国特許及び米国特許出願は、参照により、その全体が本明細書に援用される。更なる実施態様を提供するように、様々な特許及び出願の概念を使用するために、必要に応じて、実施態様の特徴が変更されてもよい。
【0071】
上記説明を鑑みて、実施態様にこれらの及び他の変更を行うことができる。一般に、次の請求項において使用される用語は、請求項を、本明細書及び請求項において開示される特定の実施態様に限定すると解釈されるべきではなく、むしろ、当該請求項の等価物の全範囲内のあらゆる可能な実施態様を含むと解釈されるべきである。