(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1の検査光を被検査基板に照明する照明光学系の光路上に配置された第1の1/2波長板に前記第1の検査光の一部を通過させ、前記第1の検査光の一部を第1の方向の偏光波に変換する工程と、
前記照明光学系の光路上であって、前記第1の1/2波長板よりも光路後段に配置された第2の1/2波長板に前記第1の検査光の一部を含む前記第1の検査光を通過させ、前記第1の検査光の一部を前記第1の方向の偏光波から第2の方向の偏光波に変換すると共に、前記第1の検査光の残部を第3の方向の偏光波に変換する工程と、
前記照明光学系の光路上であって、前記第2の1/2波長板よりも光路後段に配置されたロションプリズムに前記第1の検査光の一部を含む前記第1の検査光を通過させ、前記第1の検査光の一部による前記第2の方向の偏光波の軌道と前記第1の検査光の残部による前記第3の方向の偏光波のうちの前記第2の方向の偏光成分の軌道と前記第3の方向の偏光波のうちの第4の方向の偏光成分の軌道とに分離する工程と、
前記ロションプリズムよりも光路後段に配置された、第1と第2の開口部が形成された絞りを用いて、前記第1の開口部で前記第1の検査光の一部の光束を絞ると共に、前記第2の開口部で前記第1の検査光の残部の光束を絞る工程と、
前記第2の開口部により絞られた前記第1の検査光の残部のうち前記第2の方向の偏光成分の偏光波に基づく光が前記照明光学系によって照射された前記基板から反射された前記第2の方向の偏光成分の反射像を第1のセンサを用いて撮像する工程と、
前記第2の開口部により絞られた前記第1の検査光の残部のうち前記第4の方向の偏光成分の偏光波に基づく光が前記照明光学系によって照射された前記基板から反射された前記第4の方向の偏光成分の反射像を第2のセンサを用いて撮像する工程と、
前記第1の検査光の一部による前記第2の方向の偏光波に基づく光が前記照明光学系によって照射された前記基板から反射された前記第2の方向の偏光波の反射像を第3のセンサを用いて撮像する工程と、
前記第3のセンサにより撮像された像を用いて、前記基板のフォーカス位置を調整しながら、前記第1と第2のセンサにより撮像された各像を用いて、それぞれ前記基板に形成されるパターンの欠陥を検査し、結果を出力する工程と、
を備えたことを特徴とするパターン検査方法。
【発明を実施するための形態】
【0016】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。
図1において、基板101に形成されたパターンの欠陥を検査する検査装置100は、光学画像取得機構150、及び制御系回路160(制御部)を備えている。
【0017】
光学画像取得機構150は、光源103、透過検査照明光学系170(透過照明光学系)、反射検査照明光学系172(反射照明光学系)、移動可能に配置されたXYθテーブル102、対物レンズ104、1/2波長板40(λ/2波長板)、1/2波長板42(λ/2波長板)、ロションプリズム44、スリット板46、ビームスプリッタ175、結像光学系176、結像光学系178、フォトダイオードアレイ105、ミラー277、結像光学系278、フォトダイオードアレイ205、ミラー377、結像光学系378、センサ305、センサ回路106,206、ストライプパターンメモリ123,223、駆動機構43,45、及びレーザ測長システム122を有している。XYθテーブル102上には、基板101が載置される。基板101として、例えば、ウェハ等の半導体基板、及びかかる半導体基板にパターンを転写する露光用のフォトマスクが含まれる。また、基板101には、検査対象となる複数の図形パターンによって構成されたパターンが形成されている。基板101は、例えば、パターン形成面を下側に向けてXYθテーブル102に配置される。
【0018】
透過検査照明光学系170は、投影レンズ180、及び結像レンズ182を有している。また、透過検査照明光学系170は、その他のレンズ、ミラー、及び/又は光学素子を有していても構わない。
図1の例では、反射検査照明光学系172は、光源103から透過検査照明光と分離された反射検査照明光を照明する少なくとも1つのレンズ、ビームスプリッタ175、及び対物レンズ104によって構成される。反射検査照明光学系172は、その他のレンズ、ミラー、及び/又は光学素子を有していても構わない。また、対物レンズ104は、少なくとも1つのレンズによって構成される。
【0019】
制御系回路160では、検査装置100全体を制御する制御計算機110が、バス120を介して、位置回路107、比較回路108、参照画像作成回路112、オートローダ制御回路113、テーブル制御回路114、モード切替制御回路140、オートフォーカス(AF)制御回路142、磁気ディスク装置109、磁気テープ装置115、フレシキブルディスク装置(FD)116、CRT117、パターンモニタ118、及びプリンタ119に接続されている。また、センサ回路106は、ストライプパターンメモリ123に接続され、ストライプパターンメモリ123は、比較回路108に接続されている。同様に、センサ回路206は、ストライプパターンメモリ223に接続され、ストライプパターンメモリ223は、比較回路108に接続されている。また、XYθテーブル102は、X軸モータ、Y軸モータ、θ軸モータにより駆動される。
【0020】
駆動機構43(波長板駆動機構)は、モード切替制御回路140による制御のもと、1/2波長板40を光路上から光路外へ、及び光路外から光路上へと移動させる。駆動機構45(ロションプリズム駆動機構)は、モード切替制御回路140による制御のもと、ロションプリズム44を光路上から光路外へ、及び光路外から光路上へと移動させる。
【0021】
実施の形態1では、基板101から反射された2つの反射像を同時に検査する反射/反射検査を行う反射/反射検査モード(1)と、基板101を透過した透過像を検査する透過検査と基板101から反射された反射像を検査する反射検査とを同時に行う透過/反射検査を行う透過/反射検査モード(2)とを切り替え可能に構成される。反射/反射検査モード(1)において、検査装置100では、光源103、反射検査照明光学系172、XYθテーブル102、対物レンズ104、1/2波長板40、1/2波長板42、ロションプリズム44、スリット板46、ビームスプリッタ175、結像光学系176、結像光学系178、フォトダイオードアレイ105、ミラー277、結像光学系278、フォトダイオードアレイ205、ミラー377、結像光学系378、センサ305、及びセンサ回路106,206により高倍率の検査光学系が構成されている。透過/反射検査モード(2)において、検査装置100では、光源103、透過検査照明光学系170、XYθテーブル102、対物レンズ104、1/2波長板42、スリット板46、ビームスプリッタ175、結像光学系176、結像光学系178、フォトダイオードアレイ105、ミラー277、結像光学系278、フォトダイオードアレイ205、ミラー377、結像光学系378、センサ305、及びセンサ回路106,206により高倍率の検査光学系が構成されている。例えば、250〜500倍の倍率の検査光学系が構成されている。
【0022】
また、XYθテーブル102は、制御計算機110の制御の下にテーブル制御回路114により駆動される。X方向、Y方向、θ方向に駆動する3軸(X−Y−θ)モータの様な駆動系によって移動可能となっている。これらの、Xモータ、Yモータ、θモータは、例えばリニアモータを用いることができる。XYθテーブル102は、XYθ各軸のモータによって水平方向及び回転方向に移動可能である。そして、制御計算機110の制御の下にオートフォーカス(AF)制御回路142により、基板101のパターン形成面が対物レンズ171の焦点位置(光軸方向:Z軸方向)になるようにXYθテーブル102が動的に調整される。かかる場合、XYθテーブル102は、例えば、図示しないピエゾ素子によって光軸方向(Z軸方向)に移動させられることにより、焦点位置が調整される。或いは、制御計算機110の制御の下にオートフォーカス(AF)制御回路142により、対物レンズ171の焦点位置が動的に基板101のパターン形成面に調整されるようにしても好適である。かかる場合、対物レンズ171は、例えば、図示しないピエゾ素子によって光軸方向(Z軸方向)に移動させられることにより、焦点位置が調整される。或いは対物レンズ171の励磁を調整しても良い。XYθテーブル102上に配置された基板101の移動位置は、レーザ測長システム122により測定され、位置回路107に供給される。
【0023】
基板101のパターン形成の基となる設計パターンデータ(描画データ)が検査装置100の外部から入力され、磁気ディスク装置109に格納されてもよい。
【0024】
ここで、
図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成部分について記載している。検査装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わないことは言うまでもない。
【0025】
図2は、実施の形態1におけるパターン検査方法の要部工程を示すフローチャート図である。
図2において、実施の形態1におけるパターン検査方法は、モード選択工程(S102)と、搬入工程(S104)と、スキャン/オートフォーカス工程(S112)と、参照画像作成工程(S120)と、比較工程(S130)と、搬出工程(S204)と、スキャン/オートフォーカス工程(S212)と、比較工程(S230)と、の各工程を実施する。
【0026】
モード選択工程(S102)にて、反射/反射検査モード(1)を選択した場合、反射/反射検査モード(1)では、
図2の各工程のうち、搬入工程(S104)と、スキャン/オートフォーカス工程(S112)と、参照画像作成工程(S120)と、比較工程(S130)と、の各工程を実施する。
【0027】
モード選択工程(S102)にて、透過/反射検査モード(2)を選択した場合、透過/反射検査モード(2)では、
図2の各工程のうち、参照画像作成工程(S120)と、搬出工程(S204)と、スキャン/オートフォーカス工程(S212)と、比較工程(S230)と、の各工程を実施する。
【0028】
よって、まず、モード選択工程(S102)において、ユーザに、反射/反射検査モード(1)と透過/反射検査モード(2)との一方を選択させる。例えば、図示しないキーボード、マウス、タッチパネル等から、かかる検査モード(1)(2)の一方を選択させればよい。そして、かかる選択された検査モードの情報は、制御計算機110の制御のもと、モード切替制御回路140に出力される。モード切替制御回路140は、入力された検査モードの情報に従って、光学素子の配置等を切り替える。まずは、反射/反射検査モード(1)を選択した場合について説明する。
【0029】
搬入工程(S104)として、搬送機構43は、モード切替制御回路140による制御のもと、1/2波長板40を光路外から光路上へと移動させる。元々光路上の所定の位置に配置されている場合には、かかる動作は省略される。
【0030】
また、搬送機構45は、モード切替制御回路140による制御のもと、ロションプリズム44を光路外から光路上へと移動させる。元々光路上の所定の位置に配置されている場合には、かかる動作は省略される。
【0031】
スキャン/オートフォーカス工程(S112)として、光学画像取得機構150は、オートフォーカス動作を行いながら、基板101上に形成されたパターンの光学画像を取得する。具体的には、次のように動作する。
【0032】
図3は、実施の形態1における反射/反射検査を行う場合の光の分離の仕方および分離された各光の軌道を説明するための図である。
図3において、光源103から放出された紫外光(検査光)は、偏光ビームスプリッタ171に入射する。偏光ビームスプリッタ171では、入射された紫外光の一部を分岐して、2つに直線偏光光を生成する。そして、偏光ビームスプリッタ171では、進行方向がx方向であって90°(yz面においてy軸から90度)の偏光方向(電界振動方向)の直線偏光光12(例えばP波)(第1の検査光)を通過させる。また、偏光ビームスプリッタ171では、進行方向がz方向であってy方向(xy面においてy軸から0度)の偏光方向(電界振動方向)の直線偏光光14(例えばS波)(第2の検査光)を反射する。進行方向がx方向であって90°(yz面においてy軸から90度)の偏光方向(電界振動方向)の直線偏光光12が反射検査用の光となる。また、進行方向がz方向であって0°(xy面においてy軸から0度)の偏光方向(電界振動方向)の直線偏光光14が透過検査用の光となる。なお、反射/反射検査を行う場合、透過検査用の直線偏光光14は不要となるので、例えば図示しない偏光子を偏光ビームスプリッタ171の手前に配置し、検査光を予め偏光ビームスプリッタ171を通過可能な偏光方向へと調整しておいても良い。これにより検査光の光量損失を防ぐことができる。
【0033】
偏光ビームスプリッタ171を通過した、進行方向がx方向であって90°(yz面においてy軸から90度)の偏光方向(電界振動方向)の直線偏光光12は、反射検査照明光学系172の一部を構成するレンズ181によってスリット板41に照明され、2つの開口部が形成されたスリット板41にて反射検査用の直線偏光光18とオートフォーカス用の直線偏光光16とに光路が分離される。かかる時点において、反射検査用の直線偏光光18とオートフォーカス用の直線偏光光16とは、共に、進行方向がx方向であって90°(yz面においてy軸から90度)の偏光方向(電界振動方向)を有している。
【0034】
図3において、1/2波長板40(第1の1/2波長板)は、yz面においてy軸に対して例えば結晶角−22.5度に設定された状態で、反射検査照明光学系172の光路上のうちオートフォーカス用の直線偏光光16が通過する領域に配置される。1/2波長板40は、結晶角−22.5°±3°に設定すると好適である。±3°は許容範囲である。そして、直線偏光光12の一部であるオートフォーカス用の直線偏光光16が1/2波長板40に入射する。直線偏光光12の残部である反射検査用の直線偏光光18は1/2波長板40に入射せずに通過(素通り)する。なお、
図3の例では、スリット板41にて反射検査用の直線偏光光18とオートフォーカス用の直線偏光光16とに光路を分離しているが、これに限るものではない。スリット板41を配置せずに、直線偏光光12の一部を1/2波長板40に入射するように構成しても構わない。1/2波長板40では、オートフォーカス用の直線偏光光16の偏光方向を−45°回転させて、進行方向がx方向であって45°(yz面においてy軸から45度)の偏光方向(電界振動方向)(第1の方向)の直線偏光光(偏光波)に変換して出力する。これにより、反射検査用の直線偏光光18とオートフォーカス用の直線偏光光16との偏光方向が互いに45°ずれた状態にできる。
【0035】
図3において、1/2波長板42(第2の1/2波長板)は、yz面においてy軸に対して例えば結晶角+22.5度に設定された状態で、反射検査照明光学系172の光路上であって、1/2波長板40よりも光路後段に配置される。1/2波長板42は、結晶角+22.5°±3°に設定すると好適である。±3°は許容範囲である。そして、進行方向がx方向であって45°(yz面においてy軸から45度)の偏光方向(電界振動方向)に変換されたオートフォーカス用の直線偏光光16を含む直線偏光光12を1/2波長板42に入射する。言い換えれば、進行方向がx方向であって45°(yz面においてy軸から45度)の偏光方向(電界振動方向)に変換されたオートフォーカス用の直線偏光光16(第1の検査光の一部)と、進行方向がx方向であって90°(yz面においてy軸から90度)の偏光方向(電界振動方向)を持つ反射検査用の直線偏光光18(第1の検査光の残部)との両方を1/2波長板42に入射する。1/2波長板42では、オートフォーカス用の直線偏光光16を45°回転させて、進行方向がx方向であって90°(yz面においてy軸から90度)の偏光方向(電界振動方向)(第2の方向)の直線偏光光(偏光波)に変換して出力する。また、1/2波長板42では、反射検査用の直線偏光光18を45°回転させて、進行方向がx方向であって135°(yz面においてy軸から135度)の偏光方向(電界振動方向)(第3の方向)の直線偏光光(偏光波)に変換して出力する。
【0036】
図3において、ロションプリズム44は、反射検査照明光学系172の光路上であって、1/2波長板42よりも光路後段に配置される。そして、オートフォーカス用の直線偏光光16を含む直線偏光光12をロションプリズム44に入射する。言い換えれば、進行方向がx方向であって90°(yz面においてy軸から90度)の偏光方向(電界振動方向)に変換されたオートフォーカス用の直線偏光光16(第1の検査光の一部)と、進行方向がx方向であって135°(yz面においてy軸から135度)の偏光方向(電界振動方向)を持つ反射検査用の直線偏光光18(第1の検査光の残部)との両方をロションプリズム44に入射する。ロションプリズム44では、進行方向がx方向であって90°(yz面においてy軸から90度)の偏光方向をもつオートフォーカス用の直線偏光光16(第1の検査光の一部)をそのまま通過させる。ここで、ロションプリズム44では、進行方向がx方向であって135°(yz面においてy軸から135度)の偏光方向(電界振動方向)を持つ反射検査用の直線偏光光18(第1の検査光の残部)のうち、進行方向がx方向であって90°(yz面においてy軸から90度)の偏光方向(電界振動方向)(第2の方向)の偏光成分の直線偏光光17を通過させる。一方、ロションプリズム44では、進行方向がx方向であって135°(yz面においてy軸から135度)の偏光方向(電界振動方向)を持つ反射検査用の直線偏光光18(第1の検査光の残部)のうち、進行方向がx方向であって180°(0°)(yz面においてy軸から180度(0度))の偏光方向(電界振動方向)(第4の方向)の偏光成分の直線偏光光19の軌道を分離して出力する。これらの作用により、ロションプリズム44では、オートフォーカス用の直線偏光光16(第1の検査光の一部)による進行方向がx方向であって90°(yz面においてy軸から90度)の偏光波の軌道と、反射検査用の直線偏光光18(第1の検査光の残部)による進行方向がx方向であって135°(yz面においてy軸から135度)の偏光波のうちの進行方向がx方向であって90°(yz面においてy軸から90度)の偏光方向(電界振動方向)(第2の方向)の偏光成分の軌道と、進行方向がx方向であって135°(yz面においてy軸から135度)の偏光波のうちの進行方向がx方向であって180°(0°)(yz面においてy軸から180度(0度))の偏光方向(電界振動方向)(第4の方向)の偏光成分の軌道と、を分離する。135°の偏光波は、90°の偏光波と180°(0°)の偏光波とが1:1で合成された光と同等である。よって、ロションプリズム44に入射直前の直線偏光光18を135°の状態に調整しておくことで、その後のロションプリズム44によって、同じ光量で別の軌道を通る2つの直線偏光光17,19を生成できる。
【0037】
図3において、スリット板46(絞り)が、反射検査照明光学系172の光路上であって、ロションプリズム44よりも光路後段に配置される。
【0038】
図4は、実施の形態1におけるスリット基板の一例を示す図である。
図4において、スリット板46(絞り)には、オートフォーカス用のパターン形状に光束を絞るスリット34(第1の開口部)と反射検査用の照野に光束を絞るスリット32(第2の開口部)とが形成される。スリット34には、例えば、十字マーク透過孔とバツマーク透過孔とがオートフォーカス用のパターン形状として形成されている。ロションプリズム44を通過したオートフォーカス用の直線偏光光16(第1の検査光の一部)は、反射検査照明光学系172の一部を構成するレンズ183を介してスリット板46に入射され、オートフォーカス用のスリット34のパターン形状に光束が絞られる。ロションプリズム44を通過した反射検査用の直線偏光光17とロションプリズム44で分離された反射検査用の直線偏光光19は、直線偏光光16と同様にレンズ183を介して、スリット板46に入射され、共に反射検査用のスリット32によって照野が絞られる。しかし、ロションプリズム44によって、軌道が分離されているので、同じスリット32を通過する場合でも、基板101面上において反射検査用の照野が互いに重ならない2つの直線偏光光17,19を生成できる。
【0039】
なお、オートフォーカス用の直線偏光光16と反射検査用の直線偏光光17と反射検査用の直線偏光光19との軌道を異にする3つの光は、以降、図示しない偏光子によって偏光状態を適宜変換しても構わない。例えば、被検査基板101に照明する前に各直線偏光光を図示しない偏光子(例えば1/4波長板)によって円偏光(楕円偏光を含む)に変換するとさらに好適である。かかる変換作用によりラインアンドスペースパターンのような周期性のある繰り返しパターンの方向と照射する光の偏光方向との相対方向を平行或いは直交方向からずらすことができる。
【0040】
オートフォーカス用の直線偏光光16に基づく光と反射検査用の直線偏光光17に基づく光と反射検査用の直線偏光光19に基づく光との軌道を異にする3つの光は、ビームスプリッタ175で反射され、対物レンズ104に入射する。そして、対物レンズ104は、オートフォーカス用の直線偏光光16に基づく光と反射検査用の直線偏光光17に基づく光と反射検査用の直線偏光光19に基づく光とを基板101の異なる位置にそれぞれ同時に結像する。以上のようにして、反射検査照明光学系172は、オートフォーカス用の直線偏光光16と反射検査用の直線偏光光17と反射検査用の直線偏光光19とに分離された直線偏光光12(第1の検査光)を被検査基板101に照明する。
【0041】
基板101面で反射されたオートフォーカス用の直線偏光光16に基づく光の反射光と、基板101面で反射された反射検査用の直線偏光光17に基づく光の反射光と、反射検査用の直線偏光光19に基づく光の反射光とは、共に、対物レンズ104及びビームスプリッタ175を通過し、結像光学系176に入射する。これら3つの反射光はそれぞれ軌道が異なるため、結像光学系176によって異なる位置に結像される。具体的には、以下のように構成される。
【0042】
反射検査用の直線偏光光17に基づく光の反射光は、例えば、ミラー277とミラー377の間の空間に中間像を形成する。そして、反射検査用の直線偏光光17の反射光(反射像)は、結像光学系178によって、フォトダイオードアレイ105の入射面(像面)に結像される。そして、フォトダイオードアレイ105(第1のセンサ)は、スリット板46のスリット32により反射検査用の照野に光束が絞られた直線偏光光17(第2の方向の偏光成分の偏光波)に基づく光が反射検査照明光学系172によって照射された基板101から反射された直線偏光光17(第2の方向の偏光成分の偏光波)に基づく光の反射像を撮像する。
【0043】
また、反射検査用の直線偏光光19に基づく光の反射光は、ミラー277の反射面に結像される。言い換えれば、ミラー277は、結像光学系176による反射検査用の直線偏光光19の反射光の結像位置に配置される。そして、反射検査用の直線偏光光19に基づく光の反射光は、ミラー277によって反射され、結像光学系278に入射する。そして、反射検査用の直線偏光光19に基づく光の反射光(反射像)は、結像光学系278によって、フォトダイオードアレイ205の入射面(像面)に結像される。そして、フォトダイオードアレイ205(第2のセンサ)は、スリット板46のスリット32により反射検査用の照野に光束が絞られた直線偏光光19(第4の方向の偏光成分の偏光波)に基づく光が反射検査照明光学系172によって照射された基板101から反射された直線偏光光19(第4の方向の偏光成分の偏光波)の反射像を撮像する。
【0044】
また、オートフォーカス用の直線偏光光16に基づく光の反射光は、ミラー377の反射面に結像される。言い換えれば、ミラー377は、結像光学系176によるオートフォーカス用の直線偏光光16に基づく光の反射光の結像位置に配置される。オートフォーカス用の直線偏光光16の反射光は、ミラー377によって反射され、結像光学系378に入射する。そして、オートフォーカス用の直線偏光光16の反射光(反射像)は、結像光学系378によって、オートフォーカス用のセンサ305の入射面(像面)に結像される。そして、センサ305(第3のセンサ)は、スリット板46のスリット34によりオートフォーカス用のパターン形状に光束が絞られた直線偏光光16(第2の方向の偏光成分の偏光波)に基づく光が反射検査照明光学系172によって照射された基板101から反射された直線偏光光16(第2の方向の偏光成分の偏光波)に基づく光の反射像を撮像する。
【0045】
図5は、実施の形態1の比較例における反射/反射検査を行う場合の光の分離の仕方および分離された各光の軌道を説明するための図である。
図5に示す比較例では、
図3の構成のうち、1/2波長板40が配置されない場合を示している。1/2波長板40が配置されない場合、1/2波長板42には、共に、進行方向がx方向であって90°(yz面においてy軸から90度)の偏光方向(電界振動方向)をもつオートフォーカス用の直線偏光光16(第1の検査光の一部)と、進行方向がx方向であって90°(yz面においてy軸から90度)の偏光方向(電界振動方向)を持つ反射検査用の直線偏光光18(第1の検査光の残部)との両方が入射する。1/2波長板42では、両方の光を共に45°回転させて、進行方向がx方向であって135°(yz面においてy軸から135度)の偏光方向(電界振動方向)の直線偏光光(偏光波)に変換して出力する。そのため、次のロションプリズム44において、反射検査用の直線偏光光18を2つの直線偏光光17,19に分離するだけではなく、オートフォーカス用の直線偏光光16についても2つの直線偏光光13,15に分離してしまう。
【0046】
図6は、実施の形態1の比較例における基板面上における各光の照野(照射領域)の一例を示す図である。
図6において、ロションプリズム44を通過した反射検査用の直線偏光光17は、基板101面上の反射検査用の領域R1が照野80になる。また、ロションプリズム44によって軌道が分離された反射検査用の直線偏光光19は、基板101面上の反射検査用の領域R1の隣の領域R2が照野82になる。一方、ロションプリズム44を通過したオートフォーカス用の直線偏光光13については、基板101面上の反射検査用の領域R1に対して領域R2とは反対側の隣の位置にオートフォーカス用のパターン84が照射される。しかし、ロションプリズム44に入射する前の段階で、オートフォーカス用の直線偏光光16の光路と反射検査用の直線偏光光18の光路との間が十分に離れた位置関係になっていない場合、
図6に示すように、ロションプリズム44によって軌道が分離されたオートフォーカス用の直線偏光光15については、分離によってずれた軌道が反射検査用の直線偏光光17の軌道と重なり、基板101面上の反射検査用の領域R1にオートフォーカス用のパターン86が照射されてしまう。これでは、直線偏光光17の反射像内にパターン86が含まれてしまい、基板101に形成されたパターンの検査が困難になってしまう。これに対して、実施の形態1では、以下のように問題の解消ができる。
【0047】
図7は、実施の形態1における基板面上における各光の照野(照射領域)の一例を示す図である。
図7において、ロションプリズム44を通過した反射検査用の直線偏光光17は、基板101面上の反射検査用の領域R1が照野80になる。また、ロションプリズム44によって軌道が分離された反射検査用の直線偏光光19は、基板101面上の反射検査用の領域R1の隣の領域R2が照野82になる。ここで、実施の形態1では、1/2波長板40によって、オートフォーカス用の直線偏光光の偏光方向を、1/2波長板42により回転させられてしまう偏光角度分、予め逆方向に回転させておく。すなわち、1/2波長板40と1/2波長板42を逆符号同一角に配置しておく。これにより、ロションプリズム44に入射する時点でのオートフォーカス用の直線偏光光の偏光方向をロションプリズム44によって分離されない偏光方向に調整しておくことができる。その結果、オートフォーカス用の直線偏光光16は、ロションプリズム44によって分離されずに1つの軌道を維持できる。そして、オートフォーカス用の直線偏光光16は、基板101面上の反射検査用の領域R1に対して領域R2とは反対側の隣の位置にオートフォーカス用のパターン84が照射される。さらに、オートフォーカス用の直線偏光光16の光路と反射検査用の直線偏光光18の光路との間が十分に離れた位置関係になっていない場合であっても、ロションプリズム44によって軌道が分離されないので、
図7に示すように、基板101面上の反射検査用の領域R1にオートフォーカス用のパターン86が照射されてしまうことが無い。よって、直線偏光光17の反射像内にパターン86が含まれてしまうことを防止でき、基板101に形成されたパターンの検査を高精度に行うことができる。
【0048】
図8は、実施の形態1の他の比較例における基板面上における各光の照野(照射領域)の一例を示す図である。
図8では、1/2波長板40(及び42)およびロションプリズム44を用いずに、代わりに多重反射板によって、反射検査用の直線偏光光の軌道とオートフォーカス用の直線偏光光の軌道とを分離した場合を示している。多重反射板を用いることで、オートフォーカス用の直線偏光光16の光路と反射検査用の直線偏光光18の光路との間が十分に離れた位置関係にできる。その結果、反射検査用の直線偏光光18は、基板101面上の反射検査用の領域R1’が照野81になると共に、オートフォーカス用の直線偏光光16は、基板101面上の反射検査用の領域R1’から十分離れた位置にオートフォーカス用のパターン85が照射される。
【0049】
図9は、実施の形態1の他の比較例における基板面上における各光の照野(照射領域)の一例を示す図である。
図9では、
図8において使用した多重反射板の光路後段にロションプリズム44を配置した場合を示している。
図9において、ロションプリズム44を通過した反射検査用の直線偏光光17は、基板101面上の反射検査用の領域R1’が照野81になる点で
図8と同様である。また、ロションプリズム44によって軌道が分離された反射検査用の直線偏光光19は、基板101面上の反射検査用の領域R1’の隣の領域R2’が照野83になる。一方、ロションプリズム44を通過したオートフォーカス用の直線偏光光13については、基板101面上の反射検査用の領域R1’に対して領域R2’とは反対側の隣の位置にオートフォーカス用のパターン85が照射される点で
図8と同様である。そして、ロションプリズム44によって軌道が分離されたオートフォーカス用の直線偏光光15については、基板101面上のオートフォーカス用のパターン85が照射される位置と基板101面上の反射検査用の領域R1’との間の位置にオートフォーカス用のパターン87が照射される。
図9では、多重反射板を用いることで、オートフォーカス用の直線偏光光16の光路と反射検査用の直線偏光光18の光路とを十分に離しているので、その後にロションプリズム44で軌道をそれぞれ分離しても軌道同士が重なることを防ぐことができる。
【0050】
しかしながら、実施の形態1では、かかる多重反射板を用いずに、1/2波長板40によって軌道の重なりを回避する。これにより、多重反射板による多重反射で生じる光量の損失を回避して、反射検査に用いる光の光量を大きくすることができる。また、多重反射板を用いることで、オートフォーカス用の直線偏光光16の光路と反射検査用の直線偏光光18の光路とを十分に離すだけの光路スペースが必要となるが、実施の形態1では、かかる多重反射板を用いずに、1/2波長板40によって軌道の重なりを回避するので、かかる光路スペースを不要にできる。
【0051】
なお、フォトダイオードアレイ105,205として、例えば、TDI(タイム・ディレイ・インテグレーション)センサ等を用いると好適である。フォトダイオードアレイ105,205(イメージセンサ)は、基板101が載置されたXYθテーブル102が移動している状態で、基板101に形成されたパターンの対応するそれぞれの領域の反射像(光学画像)を撮像する。
【0052】
図10は、実施の形態1における検査領域を説明するための概念図である。基板101の検査領域10(検査領域全体)は、
図10に示すように、例えばy方向に向かって、スキャン幅Wの短冊状の複数の検査ストライプ20に仮想的に分割される。そして、検査装置100では、検査ストライプ20毎に画像(ストライプ領域画像)を取得していく。検査ストライプ20の各々に対して、レーザ光を用いて、当該ストライプ領域の長手方向(x方向)に向かって当該ストライプ領域内に配置される図形パターンの画像を撮像する。XYθテーブル102の移動によって、基板101がx方向に移動させられ、その結果、フォトダイオードアレイ105,205が相対的に−x方向に連続移動しながら光学画像が取得される。フォトダイオードアレイ105,205では、
図10に示されるようなスキャン幅Wの光学画像を連続的に撮像する。言い換えれば、センサの一例となるフォトダイオードアレイ105,205は、XYθテーブル102と相対移動しながら、検査光を用いて基板101に形成されたパターンの光学画像を撮像する。実施の形態1では、1つの検査ストライプ20における光学画像を撮像した後、y方向に次の検査ストライプ20の位置まで移動して今度は逆方向に移動しながら同様にスキャン幅Wの光学画像を連続的に撮像する。すなわち、往路と復路で逆方向に向かうフォワード(FWD)−バックフォワード(BWD)の方向で撮像を繰り返す。
【0053】
ここで、撮像の方向は、フォワード(FWD)−バックフォワード(BWD)の繰り返しに限るものではない。一方の方向から撮像してもよい。例えば、FWD−FWDの繰り返しでもよい。或いは、BWD−BWDの繰り返しでもよい。
【0054】
フォトダイオードアレイ105上に結像された直線偏光光17に基づく光の反射像となるパターンの像は、フォトダイオードアレイ105の各受光素子によって光電変換され、更にセンサ回路106によってA/D(アナログ・デジタル)変換される。そして、ストライプパターンメモリ123に、測定対象の検査ストライプ20の画素データが格納される。かかる画素データ(ストライプ領域画像)を撮像する際、フォトダイオードアレイ105のダイナミックレンジは、例えば、照明光の光量が60%入射する場合を最大階調とするダイナミックレンジを用いると好適である。
【0055】
一方、フォトダイオードアレイ205上に結像された直線偏光光19に基づく光の反射像となるパターンの像は、フォトダイオードアレイ205の各受光素子によって光電変換され、更にセンサ回路206によってA/D(アナログ・デジタル)変換される。そして、ストライプパターンメモリ223に、測定対象の検査ストライプ20の画素データが格納される。かかる画素データ(ストライプ領域画像)を撮像する際、フォトダイオードアレイ205のダイナミックレンジは、例えば、照明光の光量が60%入射する場合を最大階調とするダイナミックレンジを用いると好適である。
【0056】
また、かかるスキャン動作を行っている間、同時に撮像されるセンサ305上に結像された直線偏光光16に基づく光の反射像となるオートフォーカス用のパターン84の像は、AF制御回路142に出力される。そして、AF制御回路142の制御のもと、パターン84がより鮮明になる位置にフォーカス位置が自動的に制御される。
【0057】
また、検査ストライプ20の光学画像を取得する際、レーザ測長システム122は、XYθテーブル102の位置を測長する。測長された位置情報は、位置回路107に出力される。位置回路107(演算部)は、測長された位置情報を用いて、基板101の位置を演算する。
【0058】
その後、各反射光によるストライプ領域画像は、位置回路107から出力されたXYθテーブル102上における基板101の位置を示すデータと共に比較回路108に送られる。直線偏光光17に基づく光の反射光の測定データ(画素データ)は例えば8ビットの符号なしデータであり、各画素の明るさの階調(光量)を表現している。比較回路108内に出力された直線偏光光17に基づく光の反射光のストライプ画像(1)は、後述する記憶装置に格納される。
【0059】
同様に、直線偏光光19に基づく光の反射光のストライプ領域画像は、位置回路107から出力されたXYθテーブル102上における基板101の位置を示すデータと共に比較回路108に送られる。直線偏光光19に基づく光の反射光の測定データ(画素データ)は例えば8ビットの符号なしデータであり、各画素の明るさの階調(光量)を表現している。比較回路108内に出力された直線偏光光19に基づく光の反射光のストライプ画像(2)は、後述する記憶装置に格納される。
【0060】
参照画像作成工程(S120)として、基板101にパターンを形成する基になった設計データから作成した参照画像と光学画像とを比較する「die to database(ダイ−データベース)検査」を行う場合、参照画像作成回路112は、基板101にパターンを形成する基になった設計データ(描画データ)に定義されたパターンデータに基づいて、フレーム領域30毎に、参照画像を作成する。具体的には、以下のように動作する。まず、記憶装置109から制御計算機110を通して設計データに定義されたパターンデータを読み出し、読み出された設計パターンデータに定義された各図形パターンを2値ないしは多値のイメージデータに変換する。
【0061】
ここで、設計パターンデータに定義される図形は、例えば長方形や三角形を基本図形としたもので、例えば、図形の基準位置における座標(x、y)、辺の長さ、長方形や三角形等の図形種を区別する識別子となる図形コードといった情報で各パターン図形の形、大きさ、位置等を定義した図形データが格納されている。
【0062】
かかる図形データとなる設計パターンデータが参照画像作成回路112に入力されると図形ごとのデータにまで展開し、その図形データの図形形状を示す図形コード、図形寸法などを解釈する。そして、所定の量子化寸法のグリッドを単位とするマス目内に配置されるパターンとして2値ないしは多値の設計パターン画像データに展開し、出力する。言い換えれば、設計データを読み込み、検査領域を所定の寸法を単位とするマス目として仮想分割してできたマス目毎に設計パターンにおける図形が占める占有率を演算し、nビットの占有率データを出力する。例えば、1つのマス目を1画素として設定すると好適である。そして、1画素に1/2
8(=1/256)の分解能を持たせるとすると、画素内に配置されている図形の領域分だけ1/256の小領域を割り付けて画素内の占有率を演算する。そして、8ビットの占有率データとして参照回路112に出力する。かかるマス目(検査画素)は、測定データの画素に合わせればよい。
【0063】
次に、参照画像作成回路112は、図形のイメージデータである設計パターンの設計画像データに適切なフィルタ処理を施す。測定画像としての光学画像データは、光学系によってフィルタが作用した状態、言い換えれば連続変化するアナログ状態にあるため、画像強度(濃淡値)がデジタル値の設計側のイメージデータである設計画像データにもフィルタ処理を施すことにより、測定データに合わせることができる。作成された参照画像の画像データは比較回路108に出力され、図示しないメモリに格納される。
【0064】
なお、反射/反射検査では、反射像による2つの光学画像(反射画像1,2)が取得されるため、参照画像についても、反射画像1,2に対応する領域について参照画像(1)(2)が作成される。
【0065】
比較工程(S130)として、比較回路108は、各反射画像1,2を用いて、それぞれ基板101に形成されるパターンの欠陥を検査し、結果を出力する。具体的には以下のように動作する。
【0066】
図11は、実施の形態1における比較回路の内部構成の一部を示す図である。
図11において、比較回路108内には、磁気ディスク装置等の記憶装置50,51,52,53,58,60、フレーム分割回路54,56、位置合わせ回路70,71、及び比較処理回路72,73が配置される。
【0067】
比較回路108内に出力された直線偏光光17に基づく光の反射光のストライプ画像(1)は、記憶装置50に格納される。比較回路108内に出力された直線偏光光19に基づく光の反射光のストライプ画像(2)は、記憶装置52に格納される。また、
【0068】
フレーム分割回路54は、直線偏光光17に基づく光の反射光のストライプ画像(1)を読み出し、ストライプ画像(1)をx方向に所定のサイズ(例えば、スキャン幅Wと同じ幅)で分割する。例えば、512×512画素のフレーム画像に分割する。これにより、検査ストライプ20が、例えば、スキャン幅Wと同じ幅で分割された複数のフレーム領域30(
図10)について、各フレーム領域30の透過光のフレーム画像を取得できる。直線偏光光17に基づく光の反射光のフレーム画像(1)は記憶装置58に格納される。
【0069】
フレーム分割回路56は、直線偏光光19に基づく光の反射光のストライプ画像(2)を読み出し、ストライプ画像(2)をx方向に所定のサイズ(例えば、スキャン幅Wと同じ幅)で分割する。例えば、512×512画素のフレーム画像に分割する。これにより、検査ストライプ20が、例えば、スキャン幅Wと同じ幅で分割された複数のフレーム領域30(
図10)について、各フレーム領域30の透過光のフレーム画像を取得できる。直線偏光光17に基づく光の反射光のフレーム画像(2)は記憶装置60に格納される。
【0070】
一方、比較回路108内に出力されたフレーム画像(1)(反射画像1)に対応する参照画像(1)は、記憶装置51に格納される。比較回路108内に出力されたフレーム画像(2)(反射画像2)に対応する参照画像(2)は、記憶装置53に格納される。
【0071】
位置合わせ回路70は、フレーム画像(1)と参照画像(1)とを読み出し、所定のアルゴリズムで位置合わせを行う。例えば、最小2乗法を用いて位置合わせを行う。
【0072】
位置合わせ回路71は、フレーム画像(2)と参照画像(2)とを読み出し、所定のアルゴリズムで位置合わせを行う。例えば、最小2乗法を用いて位置合わせを行う。
【0073】
比較処理回路72は、位置合わせされたフレーム画像(1)と参照画像(1)とを、画素毎に比較する。所定の判定閾値を用いて所定の判定条件に従って画素毎に比較し、例えば形状欠陥といった欠陥の有無を判定する。例えば、画素毎の階調値差が判定閾値Thよりも大きければ欠陥と判定する。そして、比較結果が出力される。比較結果は、記憶装置109、モニタ117、メモリ118、或いはプリンタ119より出力されればよい。
【0074】
比較処理回路73は、位置合わせされたフレーム画像(2)と参照画像(2)とを、画素毎に比較する。所定の判定閾値を用いて所定の判定条件に従って画素毎に比較し、例えば形状欠陥といった欠陥の有無を判定する。例えば、画素毎の階調値差が判定閾値Thよりも大きければ欠陥と判定する。そして、比較結果が出力される。比較結果は、記憶装置109、モニタ117、メモリ118、或いはプリンタ119より出力されればよい。
【0075】
反射/反射検査モード(1)では、同じストライプ領域20の反射画像を2枚ずつ撮像しているので、両者で共に欠陥と判定された個所は本当に欠陥である可能性が高い。逆に一方で欠陥と判定されながら他方で欠陥と判定されない個所については、疑似欠陥である可能性が高い。このように反射画像を2枚ずつ撮像することで、疑似欠陥を排除できる。よって、パターン検査を高精度に実施することができる。
【0076】
上述した例では、ダイ−データベース検査について説明したが、これに限るものではない。撮像した光学画像同士を比較する「die to die(ダイ−ダイ)検査」を行ってもよい。かかる場合には、同じストライプ領域20の同じパターンが形成された異なる個所の2枚のフレーム画像のうち、一方を参照画像として使用して、同様の検査を行えばよい。或いは、反射/反射検査モード(1)では、同じストライプ領域20の反射画像を2枚ずつ撮像しているので、フレーム画像(1)(2)の一方を参照画像として使用して、他方のパターン検査を行ってもよい。
【0077】
ここで、上述した例では、反射/反射検査におけるフォトダイオードアレイ105,205で受光する検査光の光量比を1:1(同じ光量)に制御する場合について説明した。そのために、ロションプリズム44に入射前の90°の直線偏光光18の偏光方向を135°にすべく、+45°回転させるために1/2波長板42を結晶角+22.5°に配置した。しかし、これに限るものではない。敢えて、フォトダイオードアレイ105,205で受光する検査光の光量比を1:n(異なる光量)に制御しても良い。かかる場合には、1/2波長板42として回転型の1/2波長板を用いて、所望する光量比になる偏光方向に変換すればよい。いずれにしても、ロションプリズム44でオートフォーカス用の直線偏光光16を分離させないように、1/2波長板40は、回転型の1/2波長板を用いて、1/2波長板42と逆方向同一角に設定すればよい。かかる設定により、1/2波長板42で回転させる角度を相殺するように予め逆方向に直線偏光光16の偏光方向を回転させておくことができる。
【0078】
次に、透過/反射検査モード(2)を選択した場合について説明する。
【0079】
搬出工程(S204)として、搬送機構43は、モード切替制御回路140による制御のもと、1/2波長板40を光路上から光路外へと移動させる。元々光路外に配置されている場合には、かかる動作は省略される。
【0080】
また、搬送機構45は、モード切替制御回路140による制御のもと、ロションプリズム44を光路上から光路外へと移動させる。元々光路外に配置されている場合には、かかる動作は省略される。
【0081】
スキャン/オートフォーカス工程(S212)として、光学画像取得機構150は、オートフォーカス動作を行いながら、基板101上に形成されたパターンの光学画像を取得する。具体的には、次のように動作する。
【0082】
図3において、光源103から放出された紫外光(検査光)は、偏光ビームスプリッタ171によって分岐され、進行方向がx方向であって90°(yz面においてy軸から90度)の偏光方向(電界振動方向)の直線偏光光12(例えばP波)(第1の検査光)が通過し、進行方向がz方向であってy方向(xz面においてy軸から0度)の偏光方向(電界振動方向)の直線偏光光14(例えばS波)(第2の検査光)が反射される。進行方向がz方向であってy方向(xz面においてy軸から0度)の偏光方向(電界振動方向)の直線偏光光14が透過検査用の光となる。直線偏光光14は、ミラー及び/若しくはレンズ等により構成される透過検査照明光学系170によって、上方から被検査基板101の裏面に照明される。なお、反射検査の場合と同様、基板101に照射される前に、直線偏光光14は、図示しない偏光子によって偏光状態を適宜変換しても構わない。例えば、被検査基板101に照明する前に各直線偏光光を図示しない偏光子(例えば1/4波長板)によって円偏光(楕円偏光を含む)に変換するとさらに好適である。かかる変換作用によりラインアンドスペースパターンのような周期性のある繰り返しパターンの方向と照射する光の偏光方向との相対方向を平行或いは直交方向からずらすことができる。なお、透過検査用の直線偏光光14に基づく検査光(第2の検査光)は、反射/反射検査における直線偏光光19に基づく光の照射領域R2と同様の領域に照射されるように調整される。これにより、反射/反射検査における基板101からフォトダイオードアレイ205までの光学素子の位置を変更する必要なく、基板101からフォトダイオードアレイ205までの直線偏光光19に基づく光の反射光の光路を流用できる。
【0083】
一方、偏光ビームスプリッタ171を通過した、進行方向がx方向であって90°(yz面においてy軸から90度)の偏光方向(電界振動方向)の直線偏光光12は、反射検査照明光学系172の一部を構成するレンズ181によってスリット板41に照明され、2つの開口部が形成されたスリット板41にて反射検査用の直線偏光光18とオートフォーカス用の直線偏光光16とに光路が分離される。かかる時点において、反射検査用の直線偏光光18とオートフォーカス用の直線偏光光16とは、共に、進行方向がx方向であって90°(yz面においてy軸から90度)の偏光方向(電界振動方向)を有している。
【0084】
そして、1/2波長板40が無いので、進行方向がx方向であって90°(yz面においてy軸から90度)の偏光方向(電界振動方向)のままのオートフォーカス用の直線偏光光16を含む直線偏光光12を1/2波長板42に入射する。言い換えれば、進行方向がx方向であって90°(yz面においてy軸から90度)の偏光方向(電界振動方向)のオートフォーカス用の直線偏光光16(第1の検査光の一部)と、進行方向がx方向であって90°(yz面においてy軸から90度)の偏光方向(電界振動方向)を持つ反射検査用の直線偏光光18(第1の検査光の残部)との両方を1/2波長板42に入射する。1/2波長板42では、入射光の偏光方向を45°回転させて、進行方向がx方向であって135°(yz面においてy軸から135度)の偏光方向(電界振動方向)(第3の方向)の直線偏光光(偏光波)に変換して出力する。
【0085】
なお、透過/反射検査モード(2)では、ロションプリズム44が無いので、135°(yz面においてy軸から135度)に偏光方向を変換させなくても構わない。かかる場合には1/2波長板42についても光路外に移動させておいても良い。また、スリット板41についても省略しても良い。
【0086】
そして、直線偏光光12は、反射検査照明光学系172の一部を構成するレンズ183を介してスリット板46に入射され、オートフォーカス用のスリット34のパターン形状に光束が絞られた直線偏光光16と、反射検査用のスリット32によって照野が絞られた直線偏光光17と、に光路(軌道)が分離される。
【0087】
なお、オートフォーカス用の直線偏光光16と反射検査用の直線偏光光17との軌道を異にする2つの光は、以降、図示しない偏光子によって偏光状態を適宜変換しても構わない。例えば、被検査基板101に照明する前に各直線偏光光を図示しない偏光子(例えば1/4波長板)によって円偏光(楕円偏光を含む)に変換するとさらに好適である。かかる変換作用によりラインアンドスペースパターンのような周期性のある繰り返しパターンの方向と照射する光の偏光方向との相対方向を平行或いは直交方向からずらすことができる。
【0088】
オートフォーカス用の直線偏光光16に基づく光と反射検査用の直線偏光光17に基づく光との軌道を異にする2つの光は、ビームスプリッタ175で反射され、対物レンズ104に入射する。そして、対物レンズ104は、オートフォーカス用の直線偏光光16に基づく光と反射検査用の直線偏光光17に基づく光とを基板101の異なる位置にそれぞれ同時に結像する。以上のようにして、反射検査照明光学系172は、オートフォーカス用の直線偏光光16と反射検査用の直線偏光光17とに分離された直線偏光光12(第1の検査光)を被検査基板101に照明する。
【0089】
基板101面で反射されたオートフォーカス用の直線偏光光16に基づく光の反射光と、基板101面で反射された反射検査用の直線偏光光17に基づく光の反射光と、基板101面を透過した透過検査用の直線偏光光14に基づく光の透過光とは、共に、対物レンズ104及びビームスプリッタ175を通過し、結像光学系176に入射する。これら3つの光はそれぞれ軌道が異なるため、結像光学系176によって異なる位置に結像される。具体的には、以下のように構成される。
【0090】
反射検査用の直線偏光光17に基づく光の反射光は、例えば、ミラー277とミラー377の間の空間に中間像を形成する。そして、反射検査用の直線偏光光17の反射光(反射像)は、結像光学系178によって、フォトダイオードアレイ105の入射面(像面)に結像される。そして、フォトダイオードアレイ105(第1のセンサ)は、1/2波長板40とロションプリズム44とが光路外に移動させられた状態で、スリット板46のスリット32により反射検査用の照野に光束が絞られた直線偏光光17(第2の方向の偏光成分の偏光波)に基づく光が反射検査照明光学系172によって照射された基板101から反射された直線偏光光17(第2の方向の偏光成分の偏光波)に基づく光の反射像を撮像する。
【0091】
また、透過検査用の直線偏光光14に基づく光の透過光は、ミラー277の反射面に結像される。そして、透過検査用の直線偏光光14に基づく光の透過光は、ミラー277によって反射され、結像光学系278に入射する。そして、透過検査用の直線偏光光14に基づく光の透過光(透過像)は、結像光学系278によって、フォトダイオードアレイ205の入射面(像面)に結像される。そして、フォトダイオードアレイ205(第2のセンサ)は、1/2波長板40とロションプリズム44とが光路外に移動させられた状態で、直線偏光光14に基づく光が透過検査照明光学系170によって照射された基板101を透過した直線偏光光14の透過像を撮像する。なお、直線偏光光14に基づく光が基板101に照射される前に図示しないスリット基板(絞り)で透過照野が絞られることは言うまでもない。
【0092】
また、オートフォーカス用の直線偏光光16に基づく光の反射光は、ミラー377の反射面に結像される。言い換えれば、ミラー377は、結像光学系176によるオートフォーカス用の直線偏光光16に基づく光の反射光の結像位置に配置される。オートフォーカス用の直線偏光光16の反射光は、ミラー377によって反射され、結像光学系378に入射する。そして、オートフォーカス用の直線偏光光16の反射光(反射像)は、結像光学系378によって、オートフォーカス用のセンサ305の入射面(像面)に結像される。そして、センサ305(第3のセンサ)は、スリット板46のスリット34によりオートフォーカス用のパターン形状に光束が絞られた直線偏光光16(第2の方向の偏光成分の偏光波)に基づく光が反射検査照明光学系172によって照射された基板101から反射された直線偏光光16(第2の方向の偏光成分の偏光波)に基づく光の反射像を撮像する。
【0093】
参照画像作成工程(S120)の内容は反射/反射検査モード(1)の場合と同様である。なお、透過/反射検査では、透過像と反射像との2つの光学画像(反射画像,透過画像)が取得されるため、参照画像についても、反射画像、透過画像に対応する領域について参照画像(1)(2)が作成される。
【0094】
比較工程(S230)として、比較回路108は、反射画像及び透過画像を用いて、それぞれ基板101に形成されるパターンの欠陥を検査し、結果を出力する。具体的には以下のように動作する。
【0095】
比較回路108内に出力された直線偏光光17に基づく光の反射光のストライプ画像(1)は、記憶装置50に格納される。比較回路108内に出力された直線偏光光19に基づく光の反射光のストライプ画像(2)は、記憶装置52に格納される。
【0096】
フレーム分割回路54は、直線偏光光17に基づく光の反射光のストライプ画像(1)を読み出し、ストライプ画像(1)をx方向に所定のサイズ(例えば、スキャン幅Wと同じ幅)で分割する。直線偏光光17に基づく光の反射光のフレーム画像(1)は記憶装置58に格納される。
【0097】
フレーム分割回路56は、直線偏光光14に基づく光の透過光のストライプ画像(2)を読み出し、ストライプ画像(2)をx方向に所定のサイズ(例えば、スキャン幅Wと同じ幅)で分割する。直線偏光光14に基づく光の透過光のフレーム画像(2)は記憶装置60に格納される。
【0098】
一方、比較回路108内に出力されたフレーム画像(1)(反射画像)に対応する参照画像(1)は、記憶装置51に格納される。比較回路108内に出力されたフレーム画像(2)(透過画像)に対応する参照画像(2)は、記憶装置53に格納される。
【0099】
位置合わせ回路70は、フレーム画像(1)と参照画像(1)とを読み出し、所定のアルゴリズムで位置合わせを行う。例えば、最小2乗法を用いて位置合わせを行う。
【0100】
位置合わせ回路71は、フレーム画像(2)と参照画像(2)とを読み出し、所定のアルゴリズムで位置合わせを行う。例えば、最小2乗法を用いて位置合わせを行う。
【0101】
比較処理回路72は、位置合わせされたフレーム画像(1)と参照画像(1)とを、画素毎に比較する。所定の判定閾値を用いて所定の判定条件に従って画素毎に比較し、例えば形状欠陥といった欠陥の有無を判定する。例えば、画素毎の階調値差が判定閾値Thよりも大きければ欠陥と判定する。そして、比較結果が出力される。比較結果は、記憶装置109、モニタ117、メモリ118、或いはプリンタ119より出力されればよい。
【0102】
比較処理回路73は、位置合わせされたフレーム画像(2)と参照画像(2)とを、画素毎に比較する。所定の判定閾値を用いて所定の判定条件に従って画素毎に比較し、例えば形状欠陥といった欠陥の有無を判定する。例えば、画素毎の階調値差が判定閾値Thよりも大きければ欠陥と判定する。そして、比較結果が出力される。比較結果は、記憶装置109、モニタ117、メモリ118、或いはプリンタ119より出力されればよい。
【0103】
透過/反射検査モード(2)では、同じストライプ領域20の反射画像と透過画像の2枚を撮像しているので、両者で共に欠陥と判定された個所は本当に欠陥である可能性が高い。逆に一方で欠陥と判定されながら他方で欠陥と判定されない個所については、疑似欠陥である可能性が高い。このように反射画像を2枚ずつ撮像することで、疑似欠陥を排除できる。よって、パターン検査を高精度に実施することができる。
【0104】
上述した例では、ダイ−データベース検査について説明したが、これに限るものではない。撮像した光学画像同士を比較する「die to die(ダイ−ダイ)検査」を行ってもよい。かかる場合には、同じストライプ領域20の同じパターンが形成された異なる個所の2枚のフレーム画像のうち、一方を参照画像として使用して、同様の検査を行えばよい。
【0105】
以上のように、実施の形態1によれば、オートフォーカス用の光の照野が、反射/反射検査の2つの反射検査用の光のいずれの照野にも重ならないように光路を生成できる。また、反射/反射検査と透過/反射検査の両方を結像系の光学素子を流用しながら行うことができる。
【0106】
以上の説明において、各「〜回路」は、処理回路を有し、その処理回路として、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等を用いることができる。また、各「〜回路」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。プロセッサ等を実行させるプログラムは、磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録されればよい。例えば、位置回路107、比較回路108、参照画像作成回路112等は、上述した少なくとも1つの回路で構成されてもよい。
同様に、フレーム分割回路54,56、位置合わせ回路70,71、及び比較処理回路72,73は、上述した処理回路で構成されればよい。
【0107】
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
【0108】
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。
【0109】
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての偏光イメージ取得装置、パターン検査装置、及び偏光イメージ取得方法は、本発明の範囲に包含される。