(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6879862
(24)【登録日】2021年5月7日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】演算増幅器
(51)【国際特許分類】
H03F 3/45 20060101AFI20210524BHJP
H03F 3/68 20060101ALI20210524BHJP
H03F 1/42 20060101ALI20210524BHJP
【FI】
H03F3/45 210
H03F3/68 220
H03F1/42
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-154877(P2017-154877)
(22)【出願日】2017年8月10日
(65)【公開番号】特開2019-33460(P2019-33460A)
(43)【公開日】2019年2月28日
【審査請求日】2020年6月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000191238
【氏名又は名称】新日本無線株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】境 要典
【審査官】
小林 正明
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−092106(JP,A)
【文献】
特開平09−260973(JP,A)
【文献】
特開平06−260855(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2003/0222716(US,A1)
【文献】
国際公開第2002/067414(WO,A1)
【文献】
特開2004−040157(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03F 1/00−3/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
反転入力端子に第1ローパスフィルタを介してベースが接続された第1トランジスタ、非反転入力端子に第2ローパスフィルタを介してベースが接続された第2トランジスタ、及び前記第1トランジスタと前記第2トランジスタのエミッタに共通接続された電流源を有する第1差動回路と、
前記反転入力端子にベースが接続された第11トランジスタ、前記非反転入力端子にベースが接続された第12トランジスタ、及び前記第11トランジスタのエミッタと前記第12トランジスタのエミッタの間に接続されたキャパシタを有する第2差動回路と、
前記第1トランジスタのコレクタ電流を前記第11トランジスタのエミッタにミラーする第1カレントミラー回路と、
前記第2トランジスタのコレクタ電流を前記第12トランジスタのエミッタにミラーする第2カレントミラー回路と、
前記第11トランジスタのコレクタと前記第12トランジスタのコレクタに接続された負荷回路と、
を備え、前記第11トランジスタのコレクタと前記第12トランジスタのコレクタの少なくとも一方が出力端子に接続されたことを特徴とする演算増幅器。
【請求項2】
請求項1に記載の演算増幅器において、
前記第1ローパスフィルタ及び前記第2ローパスフィルタのカットオフ周波数は、前記第2差動回路のハイパスフィルタのカットオフ周波数と同じか又はより高いことを特徴とする演算増幅器。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の演算増幅器において、
前記第1及び第2トランジスタ並びに前記第11及び第12トランジスタをそれぞれジャンクションFETに置き換えたことを特徴とする演算増幅器。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の演算増幅器において、
前記負荷回路を第13トランジスタと第14トランジスタからなる能動負荷回路で構成したことを特徴とする演算増幅器。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の演算増幅器において、
前記負荷回路を前記第11トランジスタのコレクタに接続された第1負荷抵抗と前記第12トランジスタのコレクタに接続された第2負荷抵抗で構成したことを特徴とする演算増幅器。
【請求項6】
請求項1、2又は4に記載の演算増幅器において、
全トランジスタをMOSFETに置き換えたことを特徴とする演算増幅器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は高周波ノイズ対策を施した演算増幅器に関する。
【背景技術】
【0002】
演算増幅器に、その動作する周波数帯域を大きく超える高周波信号が入力すると、直流の入力オフセット電圧が変動してしまう問題がある。この影響を低減させる手法として、
図6に示すようなPNPのトランジスタQ1,Q2のエミッタを電流源I1に差動接続した演算増幅器の反転入力端子1と非反転入力端子2にローパスフィルタ7A,8Aを挿入し、演算増幅器に入る高周波ノイズを減衰させる手法が提案されている(特許文献1の
図4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−260973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、挿入するローパスフィルタ7A,8Aのカットオフ周波数は、演算増幅器の動作する周波数帯域に対して十分に高い周波数に設定しなければ、演算増幅器の周波数特性に影響を与え、
図7に示す「従来対策回路の周波数特性」のように、演算増幅器の動作周波数帯域とカットオフ周波数の関係によっては、演算増幅器の安定性の指標となる位相余裕、利得余裕を著しく低下させ発振に至ることもある。
【0005】
また、演算増幅器の安定性を確保するために設定できるカットオフ周波数を十分に低くできない場合は、ローパスフィルタ7A,8Aを挿入したにも関わらず高周波ノイズを十分に減衰させることができず、対策の効果が不十分となることもある。挿入するローパスフィルタ7A,8Aのカットオフ周波数が低ければ低い程、高周波ノイズの減衰効果は高くなるが、その一方で演算増幅器の安定性への悪影響が大きくなり、トレードオフの関係にある。上記のように、演算増幅器の高周波ノイズ耐性向上のためにローパスフィルタ7A,8Aを挿入するだけの方法では、演算増幅器の安定性を低下させる問題点があった。
【0006】
本発明の目的は、高周波ノイズ耐性向上のためのローパスフィルタを挿入しつつも、安定性の低下を改善した演算増幅器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、反転入力端子に第1ローパスフィルタを介してベースが接続された第1トランジスタ、非反転入力端子に第2ローパスフィルタを介してベースが接続された第2トランジスタ、及び前記第1トランジスタと前記第2トランジスタのエミッタに共通接続された電流源を有する第1差動回路と、前記反転入力端子にベースが接続された第11トランジスタ、前記非反転入力端子にベースが接続された第12トランジスタ、及び前記第11トランジスタのエミッタと前記第12トランジスタのエミッタの間に接続されたキャパシタを有する第2差動回路と、前記第1トランジスタのコレクタ電流を前記第11トランジスタのエミッタにミラーする第1カレントミラー回路と、前記第2トランジスタのコレクタ電流を前記第12トランジスタのエミッタにミラーする第2カレントミラー回路と、前記第11トランジスタのコレクタと前記第12トランジスタのコレクタに接続された負荷回路と、を備え、前記第11トランジスタのコレクタと前記第12トランジスタのコレクタの少なくとも一方が出力端子に接続されたことを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の演算増幅器において、前記第1ローパスフィルタ及び前記第2ローパスフィルタのカットオフ周波数は、前記第2差動回路のハイパスフィルタのカットオフ周波数と同じか又はより高いことを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項1又は2に記載の演算増幅器において、前記第1及び第2トランジスタ並びに前記第11及び第12トランジスタをそれぞれジャンクションFETに置き換えたことを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項1又は2に記載の演算増幅器において、前記負荷回路を第13トランジスタと第14トランジスタからなる能動負荷回路で構成したことを特徴とする。
請求項5にかかる発明は、請求項1又は2に記載の演算増幅器において、前記負荷回路を前記第11トランジスタのコレクタに接続された第1負荷抵抗と前記第12トランジスタのコレクタに接続された第2負荷抵抗で構成したことを特徴とする。
請求項6にかかる発明は、請求項1、2又は4に記載の演算増幅器において、全トランジスタをMOSFETに置き換えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、第1差動回路の入力側に高周波ノイズを十分に減衰できるような低いカットオフ周波数を持つ第1、第2ローパスフィルタを挿入しつつ、演算増幅器の安定性への影響を改善することができ、トレードオフの関係にあった演算増幅器の高周波ノイズ耐性と安定性の両立が可能となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第1実施例の演算増幅器の回路図である。
【
図2】本発明の第2実施例の演算増幅器の回路図である。
【
図3】本発明の第3実施例の演算増幅器の回路図である。
【
図4】本発明の第4実施例の演算増幅器の回路図である。
【
図5】本発明の第5実施例の演算増幅器の回路図である。
【
図6】従来の演算増幅器の入力端子部分の回路図である。
【
図7】演算増幅器の利得と位相の周波数特性図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第1実施例>
図1に本発明の第1実施例の演算増幅器の回路を示す。1は反転入力端子、2は非反転入力端子、3は出力端子、4は高電位の電源端子、5は低電位の電源端子、6は接地である。7は第1ローパスフィルタであり、抵抗R1(抵抗値=R)とキャパシタC1(容量値=C)で構成され、一端が反転入力端子1に接続されている。8は第2ローパスフィルタであり、抵抗R2(抵抗値=R)とキャパシタC2(容量値=C)で構成され、一端が非反転入力端子2に接続されている。
【0011】
9は第1差動回路であり、第1ローパスフィルタ7の他端(抵抗R1とキャパシタC1の共通接続点)がベースに接続されたPNPトランジスタQ1と、第2ローパスフィルタ8の他端(抵抗R2とキャパシタC2の共通接続点)がベースに接続されたPNPトランジスタQ2と、それらトランジスタQ1,Q2のエミッタに共通接続された電流源I1により構成されている。そのトランジスタQ1のコレクタにはカレントミラー接続のNPNトランジスタQ3,Q4が接続されている。また、トランジスタQ2のコレクタにはカレントミラー接続のNPNトランジスタQ5,Q6が接続されている。そして、トランジスタQ4にはカレントミラー接続のPNPトランジスタQ7,Q8が接続されている。また、トランジスタQ6にはカレントミラー接続のPNPトランジスタQ9,Q10が接続されている。トランジスタQ3,Q4、Q7,Q8は請求項記載の第1カレントミラー回路を実現し、トランジスタQ5,Q6,Q9,Q10は第2カレントミラー回路を実現している。
【0012】
10は第2差動回路であり、PNPトランジスタQ11,Q12と、そのトランジスタQ11,Q12のエミッタにコレクタがそれぞれ接続されたトランジスタQ8,Q10と、トランジスタQ11,Q12のエミッタ間に接続されたキャパシタC3で構成されている。この第2差動回路のトランジスタQ11,Q12のコレクタには、カレントミラー接続されたNPNトランジスタQ13,Q14で構成された能動型の負荷回路11が接続され、トランジスタQ14のコレクタに出力端子3が接続されている。
【0013】
次に本実施例の演算増幅器の動作について説明する。第1差動回路9は、トランジスタQ1,Q2のベースがローパスフィルタ7,8を経由して反転入力端子1、非反転入力端子2に接続されているので、それらローパスフィルタ7,8のカットオフ周波数fc1よりも低い周波数の信号で動作する。この周波数fc1は、
で表される。このとき、そのトランジスタQ1のコレクタ電流は、トランジスタQ3,Q4,Q7,Q8を経由してトランジスタQ11のエミッタにミラーされる。また、トランジスタQ2のコレクタ電流は、トランジスタQ5,Q6,Q9,Q10を経由してトランジスタQ12のエミッタにミラーされる。
【0014】
第2差動回路10は、キャパシタC3によってハイパスフィルタが構成されていて、本来ハイパスフィルタのカットオフ周波数fc2よりも低い周波数の信号では差動動作できない。しかし、第1差動回路9の差動動作による電流がミラーされてトランジスタQ11,Q12のエミッタに流れているので、その第2差動回路10のトランジスタQ11,Q12は、疑似的にトランジスタQ1,Q2のようなエミッタ結合の第1差動回路9と同じ動作を行う。このため、ミラーされた電流がトランジスタQ11,Q12のコレクタから負荷回路11のトランジスタQ13,Q14に流れて、出力端子3に、反転入力端子1と非反転入力端子2に入力する信号の差分を増幅した信号が出力する。
【0015】
一方、入力信号の周波数がローパスフィルタ7,8のカットオフ周波数fc1を超えてくると、それらローパスフィルタ7,8によりAC信号は減衰され、トランジスタQ1,Q2のベースにはAC信号が入力されなくなる。このとき、トランジスタQ1,Q2のベースはそれぞれ直流の同相入力電圧でバイアスされることになり、トランジスタQ1,Q2のコレクタには、ベース電流を無視すると、定電流源I1の電流の半分ずつが定電流としてそれぞれに流れ、第2差動回路10のトランジスタQ11,Q12のエミッタにミラーされることになる。第2差動回路10はハイパスフィルタとして動作し、カットオフ周波数fc2以上の周波数で差動動作する。その周波数fc2は、
で表される。gmはトランジスタQ11,Q12の相互コンダクタンスである。カットオフ周波数fc1,fc2は、
に設定されている。このため、ローパスフィルタ7,8によって第1差動回路9が差動動作できなくなる周波数以上の帯域では、第2差動回路10が第1差動回路9に代わって差動動作することになる。
【0016】
ローパスフィルタ7,8のカットオフ周波数fc1を超えた高周波ノイズが入力されたときには、前述したように第1差動回路9のトランジスタQ1,Q2は、第2差動回路10のトランジスタQ11,Q12へ定電流をミラーし、第2差動回路10が差動動作することになるが、トランジスタQ11,Q12のエミッタ同士はキャパシタC3を介して接続されており、直流的には接続されていない。このため、高周波ノイズによる直流の入力オフセット電圧変動の要因とはならない。直流の入力オフセット電圧はトランジスタQ1,Q2からなる差動対で決まることになるが、トランジスタQ1,Q2のベースに入る高周波ノイズはローパスフィルタ7,8により減衰されているため、その高周波ノイズの影響を低減できる。
【0017】
また、従来技術ではローパスフィルタ7,8のカットオフ周波数fc1は演算増幅器の安定性が著しく低下しないように、演算増幅器の動作する周波数帯域より十分に高い周波数へ設定しなければならなかった。ローパスフィルタ7,8を挿入しつつ、安定性を確保するために、演算増幅器の動作周波数帯域の指標である利得周波数帯域幅積GBWとローパスフィルタ7,8のカットオフ周波数fc1との関係は、
となるようfc1を設定し、安定性を確保していた。
【0018】
例えば、利得周波数帯域幅積GBWが10MHzの演算増幅器に対してローパスフィルタ7,8を挿入しつつ安定性を確保するためにはカットオフ周波数fc1は100MHz以上に設定することが必要なケースが多くあり、この場合100MHzの高周波ノイズは十分に減衰することができず、ローパスフィルタ7,8を挿入したにもかかわらず、高周波ノイズの影響を大きく受けてしまい、想定以上の入力オフセット電圧の変動を引き起こしてしまう。
【0019】
また、例えば、演算増幅器に高周波ノイズを十分に減衰させるために、カットオフ周波数fc1を演算増幅器のGBWに近い値に設定した場合、高周波ノイズは十分に減衰できても、安定性が著しく低下し最悪発振に至ることもある。
【0020】
これらに対し本発明では、入力側にローパスフィルタ7,8を介した第1差動回路9とハイパスフィルタ動作を行う第2差動回路10によって、動作する周波数特性を補完することができるため、演算増幅器の周波数帯域GBWとローパスフィルタ7,8のカットオフ周波数fc1の関係を前述のようにfc1>>GBWとして安定性を確保する必要がなく、第2差動回路10のカットオフ周波数fc2を適宜設定することにより、ローパスフィルタ7,8のカットオフ周波数fc1は演算増幅器の動作周波数帯域と同じとすることもでき、更には演算増幅器の動作周波数帯域より低い値を選択することも可能である。
【0021】
図7にGBW=4MHzの演算増幅器に本発明の回路構成を使用したときの「本実施例の周波数特性」を示す。ここでは、ローパスフィルタ7,8のカットオフ周波数fc1を8MHz、第2差動回路10のカットオフ周波数fc2を400kHzに設定している。比較のため、何も対策を施さない「未対策回路の周波数特性」、ローパスフィルタを挿入した「従来対策回路の周波数特性」も併せて示す。「本実施例の周波数特性」はローパスフィルタを挿入しているが、「未対策回路の周波数特性」のように位相余裕、利得余裕の減少による安定性低下が改善されており、良好な結果となっていることがわかる。
【0022】
<第2実施例>
図2に本発明の第2実施例の演算増幅器の回路を示す。ここでは、
図1における負荷回路11を負荷抵抗RL1,RL2を用いた回路で構成し、反転出力端子3aと非反転出力端子3bに差動出力信号を取り出している。
【0023】
<第3実施例>
図3に本発明の第3実施例の演算増幅器の回路を示す。ここでは、
図1における第1差動回路9をジャンクションFETのP型トランジスタJ1,J2で構成し、第2差動回路10をジャンクションFETのP型トランジスタJ11,J12で構成している。ジャンクションFETで構成した差動回路は、バイポーラトランジスタで構成した差動回路に比べて入力バイアス電流を小さくできる利点がある。例えば、バイポーラトランジスタの場合の入力電流が数nA〜数μA程度であるのに比べて、ジャンクションFETの場合の入力電流は数pA〜数十pA程度に抑えることができる。
【0024】
<第4実施例>
図4に本発明の第4実施例の演算増幅器の回路を示す。ここでは、
図1におけるPNPトランジスタQ1,Q2,Q7〜Q12をNPNトランジスタQ1A,Q2A,Q7A〜Q12Aに置き換えるとともに、NPNトランジスタQ3〜Q6,Q13,Q14をPNPトランジスタQ3A〜Q6A,Q13A,Q14Aに置き換えて演算増幅器を構成したものであり、
図1の演算増幅器と同様に動作する。
【0025】
<第5実施例>
図5に本発明の第5実施例の演算増幅器の回路を示す。ここでは、
図1におけるるPNPトランジスタQ1,Q2,Q7〜Q12をPMOSトランジスタM1,M2,M7〜M12に置き換えるとともに、NPNトランジスタQ3〜Q6,Q13,Q14をNMOSトランジスタM3〜M6,M13,M14に置き換えて演算増幅器を構成したものであり、
図1の演算増幅器と同様に動作する。
【0026】
<その他の実施例>
なお、
図3、
図4、
図5の実施例において、負荷回路11を負荷抵抗RL1,RL2で構成してもよい。また、
図4、
図5の実施例において、第1差動回路9、第2差動回路10の差動対トランジスタをジャンクションFETに置き換えてもよい。さらに、
図5の実施例において、NMOSトランジスタをPMOSトランジスタに、PMOSトランジスタをNMOSトランジスタに置き換えてもよい。
【符号の説明】
【0027】
1:反転入力端子、2:非反転入力端子、3,3a,3b:出力端子、4:高電位の電源端子、5:低電位の電源端子、6:接地、7:第1ローパスフィルタ、8:第2ローパスフィルタ、9:第1差動回路、10:第2差動回路、11:負荷回路