(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記円板状の本体を通って前記孔のそれぞれに配置された少なくとも第2のセンサアセンブリおよび第3のセンサアセンブリをさらに備え、前記第2および第3のセンサアセンブリが、基板が前記面板の下に位置決めされた距離を示す計量値を提供するように動作可能である、
請求項1に記載の面板。
前記第1、第2、および第3のセンサアセンブリが、前記本体の第1の領域内に配置され、前記本体の第2の領域が、基板が前記面板の下に位置決めされた距離を示す計量値を提供するように動作可能な追加のセンサアセンブリを含む、請求項2に記載の面板。
【発明を実施するための形態】
【0006】
実施形態を次に詳細に参照する。実施形態の例は、添付の図面に示されており、図面には、実施形態のすべてではないがいくつかが示されている。実際には、これらの概念は、多くの異なる形態で実施することができ、本明細書を限定すると解釈されるべきではない。むしろこれらの実施形態は、本開示が当該法的要件を満たすように提供される。可能な限り、同様の参照番号を使用して、同様の構成要素または部分を指す。
【0007】
本明細書に開示する実施形態は、プロセスガスを半導体処理チャンバ内へ提供するように構成されたシャワーヘッドの面板内に形成された孔の中に配置されたセンサアセンブリを含む。センサアセンブリは、処理チャンバ内の基板支持体上に配置された基板と面板との間の距離を導出することを可能にする。センサアセンブリは、基板が面板の下に位置決めされた距離を示す計量値を提供するように動作可能である。複数のセンサアセンブリが利用されるとき、かつ/または基板が1つもしくは複数のセンサアセンブリの下で回転するとき、1つまたは複数のセンサアセンブリによって得られる計量値を利用して、基板支持面上に配置された基板の位置合わせ不良、またはプロセスパラメータの範囲外に位置決めされた基板を示す計量値を検出することができる。加えて、面板上の複数の位置に配置されたセンサアセンブリを利用して、リフトピンおよび基板支持体が処理のために正しく位置決めされているかどうかを判定することもできる。センサアセンブリは、プロセスパラメータを微調整するために、基板支持体上に配置された基板までの距離の実時間測定を提供することができる。たとえば、制御システムは、センサアセンブリから得られた距離情報を利用して、基板とシャワーヘッドとの間のターゲット距離を維持するように基板支持体の高さを修正することができ、または基板の位置合わせおよびポケット外にある問題を確認し、かつ/もしくは面板および基板を実質上平行な配向で位置合わせすることができる。このようにして、基板支持体上に配置された基板に対する処理パラメータを厳密に制御することができ、位置合わせ不良またはポケット外にある問題に起因する基板の損傷を防止することができる。一例では、センサアセンブリは、基板とシャワーヘッドの面板との間の間隙値を監視して、基板が基板支持体上に形成された受取りポケット外にあるかどうかを判定するために利用されるレーザセンサとすることができる。センサアセンブリはまた、実時間プロセス制御に利用することができる実時間の基板と面板との距離情報を提供する。いくつかの構成では、センサアセンブリはまた、基板の反りを検出し、基板上に配置された膜の品質を確実にするための補正措置を行うようにフィードバックを提供することが可能である。
【0008】
図1は、一実施形態によるシャワーヘッドアセンブリ112を有する化学気相堆積(CVD)処理チャンバ100を示す。処理チャンバ100は、側壁104、底部105、およびリッド106を有するチャンバ本体102を含む。側壁104およびリッド106は、内部体積108を画定する。側壁104内には、内部体積108の内外へ基板を移送するための基板移送ポート110を形成することができる。
【0009】
処理チャンバ100には、制御システム198が結合される。制御システム198は、中央処理装置(CPU)192、メモリ194、および支持回路196を含む。制御システム198は、処理チャンバ100を制御するために利用される。ソフトウェアルーチンがCPU192によって実行されると、CPU192を特殊目的コンピュータ(コントローラ)190に変換し、コントローラ190は、プロセスおよび処理チャンバ100の内部体積108内に配置された機器を制御する。
【0010】
処理チャンバ100の内部体積108内には、シャワーヘッドアセンブリ112の下に基板支持体126が配置される。基板支持体126は、下部のローディング位置(図示)と上昇した処理位置(図示せず)との間で垂直方向に可動である。基板支持体126は、処理中に基板101を支持するように構成される。基板支持体126は、複数のリフトピン128を含むことができ、リフトピン128は、基板支持体126を通って可動に配置される。リフトピン128は、基板支持体126の支持面130から突出するように作動させることができ、それによって基板支持体126に対して隔置された関係で基板101を配置し、基板移送ポート110を介した移送ロボット(図示せず)による移送を容易にすることができる。
【0011】
シャワーヘッドアセンブリ112は、内部体積108内に配置され、リッド106に結合される。シャワーヘッドアセンブリ112は、下板114および面板118を含む。下板114は、リッド106の下に位置決めされ、したがって下板114とリッド106との間に第1のプレナム120が形成される。一実施形態では、シャワーヘッドアセンブリ112は、下板114と面板118との間に位置決めされた拡散板116をさらに含む。拡散板116は、下板114と拡散板116との間に第2のプレナム124を形成し、拡散板116と面板118との間に第3のプレナム122を形成する。
第1のプレナム120は、不活性ガス源144に結合されたガス供給システム180から不活性ガスを受け取るように構成される。下板114は、第1のプレナム120からの不活性ガスを第2のプレナム124へ提供するように構成される。下板114は、複数の開孔132を含む。開孔132は、第1のプレナム120と第2のプレナム124との間の流体連結を可能にする。複数の開孔132は、下板114内で第1のプレナム120の下に位置決めされる。
処理チャンバ100は、中心導管138をさらに含む。中心導管138は、リッド106を通って形成され、第2のプレナム124内へ開いている。中心導管138は、プロセスガス源140から第2のプレナム124へプロセスガスを提供するように構成される。第2のプレナム124内で、中心導管138によって供給されたプロセスガスは、下板114から提供された不活性ガスと混合される。膜堆積特性を改善するために、第1のプレナム120および/または第2のプレナム124内に複数のゾーンを設けて、面板118から出て基板101へ送達されるプロセスガスの分布の勾配を可能にすることができる。いくつかの実施形態では、面板118から出て基板101へ送達されるプロセスガスの分布は、均一に提供される。
【0012】
拡散板116は、複数の開孔134を含む。複数の開孔134は、第2のプレナム124と第3のプレナム122との間の流体連結を可能にする。拡散板116は、第3のプレナム122に提供される混合ガスを分散させるように構成される。第3のプレナム122は、面板118を通って形成された複数の開孔またはガス孔136を通って、面板118と基板支持体126との間に画定された処理領域142と流体連結している。開孔134は、第3のプレナム122と処理領域142との間の流体連結を可能にする。
【0013】
面板118は、円板状の本体119を有する。面板118は、処理チャンバ100の処理領域142の方を向いている底面152と、底面152とは反対側の頂面154とを有する。一実施形態では、頂面154は、第3のプレナム122の方を向いている。面板118と、基板支持体126上に支持された基板101との間に、間隙190が画定される。間隙190は、基板101と面板118との間の距離の尺度である。間隙190は、基板支持体126が上昇した処理位置にあるときの最小値から基板支持体126が下部のローディング位置にあるときの最大値の範囲に及ぶことができる。
【0014】
円板状の本体119内には、1つまたは複数のセンサアセンブリ170を配置することができる。センサアセンブリ170は、制御システム198と連通することができる。センサアセンブリ170は、間隙190を示す計量値を提供するように動作可能である。この計量値を利用して、支持面172上の基板101の位置を判定することができる。一例では、センサアセンブリ170によって提供される計量値は、制御システム198へ提供され、制御システム198は、この計量値を利用して、センサアセンブリ170によって測定された基板101までの距離に基づいて、面板118と基板101との間の間隙190を判定する。このようにして、制御システム198は、基板支持体の高さを調整することによって間隙190を調整し、間隙190の所望の(すなわち、ターゲット)距離を維持することができる。センサアセンブリ170によって提供される計量値は、動かないリフトピン、基板支持体の位置合わせ不良、基板101の平面度ずれもしくは位置合わせ不良、および/または膜品質を改善する追加のプロセス制御のためのターゲット範囲での間隙190の維持などの機器の問題を判定するために利用することができる。
【0015】
間隙190を判定すると、制御システム198は、基板支持体126またはリフトピン109の位置を修正して、基板101を適切に位置合わせし、シャワーヘッドアセンブリ112のシャワーヘッド面板118に対する基板101の平面の表面、すなわち平面度を維持することができる。加えて、センサアセンブリ170からの計量値が、処理パラメータがターゲット値の範囲外にあること、または処理チャンバ100もしくは基板101に損傷が生じている可能性が高いことを示す場合、コントローラ198は、基板101の処理を停止することができる。コントローラはまた、シャワーヘッドアセンブリ112の面板118を調整して、基板101と適切に位置合わせすることができる。
面板118は、複数のアクチュエータ150によって拡散板116に取り付けることができる。アクチュエータ150は、リニアアクチュエータ、ヘクサポッドなどのパラレルキネマティック精密位置決めシステム、または他の適したアクチュエータとすることができる。アクチュエータ150は、面板118の底面152を配向するために互いに独立して動くことができる。たとえば、面板118の底面152の平面を基板支持体126上に配置された基板101の平面に対して実質上平行に配向するように、1つまたは複数のアクチュエータ150が延び、他のアクチュエータ150が後退することができる。別法として、1つまたは複数のアクチュエータ150を基板支持体126に取り付けて、支持面130上に配置された基板101の平面が面板118の平面に対して実質上平行になる位置へ支持面130を配向することもできる。
【0016】
図5および
図6を簡単に参照すると、アクチュエータ150を有するシャワーヘッドに対する例示的な実施形態が示されている。
図5は、処理チャンバ100内のシャワーヘッドアセンブリ112の位置を調整するためのアクチュエータ150を有するシャワーヘッドアセンブリ112に対する一実施形態を示す。シャワーヘッドアセンブリ112内の面板118の円板状の本体119は、外周518を有する。アクチュエータ150は、外周518に沿って配置することができる。円板状の本体119は、一方の端部に配置された第1のアクチュエータ551と、反対側の端部に配置された第2のアクチュエータ552とを有することができる。各アクチュエータ150は、矢印520で示す上方向と矢印510で示す下方向との間を垂直に可動とすることができる。想像線530は、基板101(図示せず)の平面を示す。センサアセンブリ170は、基板101からの底面152の距離を示すことができる。第1のアクチュエータ501は、第2のアクチュエータ502と協働して上方向(520)または下方向(510)に動き、基板101の平面を示す想像線530に対して底面152を平行に配向する。想像線530によって示される基板101の平面は、基板101ごとに異なることがあり、または処理チャンバ100内で処理を受けた後の基板101とは異なることがあるため、基板101の平面を示す想像線530は、センサアセンブリ170によって間隙190を測定し、第1のアクチュエータ551および第2のアクチュエータ552を調整して面板118の底面152を基板101に対して平行に配向することによって判定することができる。
【0017】
図6は、処理チャンバ100内のシャワーヘッドアセンブリ112の位置を調整するためのアクチュエータ150を有するシャワーヘッドアセンブリ112に対する別の実施形態を示す。シャワーヘッドアセンブリ112の面板118は、面板118の中心線690に沿って心棒618を有することができる。複数のアクチュエータ150が、拡散板116上に配置されたシャワーヘッド装着部622に心棒618を取り付けることができる。第1のアクチュエータ651を第2のアクチュエータ652の反対側に配置して、面板118の底面152の勾配を調整することができる。たとえば、第1のアクチュエータ651は、位置601で第1の間隙を増大させるために上方向611に調整することができ、第2のアクチュエータ652は、602で第2の間隙値を減少させるために下方向613に調整する。センサアセンブリ170は、底面152の長さに沿って間隙190を測定して、コントローラまでの値を提供し、それに応じてアクチュエータ150を調整し、したがって基板101に対して平行な底面152を確立することができる。
【0018】
図7は、処理チャンバ100内の基板支持体126の位置を調整するためのアクチュエータ150を有する基板支持体126に対する一実施形態を示す。基板支持体126は、心棒726上に配置される。心棒726は、基板支持体126の中心線790に沿って配置することができる。複数のアクチュエータ150が、支持体装着部714に心棒726を取り付けることができる。支持体装着部714は、基板支持体126全体を上方向711および下方向713に動かすように動作可能にリフト710に取り付けることができる。支持体装着部714の一部分715が、心棒726の内部727へ延びることができる。アクチュエータ150は、基板支持体126を支持する心棒726を支持体装着部714に可動に接続する。アクチュエータ150は、第1のアクチュエータ751および第2のアクチュエータ752などの複数のアクチュエータを含むことができる。第1のアクチュエータ751および第2のアクチュエータ752は、支持体装着部714の部分715の両側を心棒726に取り付けることができる。第1のアクチュエータ751および第2のアクチュエータ752は、複数の軸に沿って動作することができる。たとえば、第1のアクチュエータ751および第2のアクチュエータ752は、基板支持体126の位置合わせを調整するために6つの異なる運動軸に沿って動作可能なヘクサポッドポジショナとすることができる。たとえば、第1のアクチュエータ751は、位置781で第1の間隙を増大させるために上方向711に調整することができ、第2のアクチュエータ752は、位置782で第2の間隙値を減少させるために下方向713に調整することができる。面板118内に配置されたセンサアセンブリ170は、位置781における第1の間隙の値および位置782における第2の間隙の値など、底面152の長さに沿って間隙190を測定して、それらの値をコントローラへ提供することができ、コントローラは、第1のアクチュエータ751および第2のアクチュエータ752を調整して、基板支持体126上に配置された基板101と面板118との間の平行な配向を確立することができる。
【0019】
図8は、処理チャンバ100内の基板支持体126の位置を調整するためのアクチュエータ150を有する基板支持体126に対する別の実施形態を示す。リフト710は、装着ハブ741に同様に取り付けられている。しかし、この実施形態では、アクチュエータ150は、心棒726の直径826と装着ハブ741との間に配置される。心棒726と装着ハブ741との間には、4つのアクチュエータ150などの2つ以上のアクチュエータ150が動作可能に位置することができる。たとえば、第1のアクチュエータ851および第2のアクチュエータ852は、基板支持体126を調整して、基板支持体126上に配置された基板101および面板118に対して平行に位置合わせするように動作することができる。
【0020】
また、処理チャンバ100内に配置されたセンサアセンブリ170は、処理されている加工物の撓みに関係する情報がナノメートルまたはミクロンのレベルで所望される他の製品の製造に拡張することもできることが企図される。次いで動作パラメータは、前記製品の製作に対する改善されたプロセス制御のためにセンサアセンブリ170によって提供されるデータに依拠して、フィードバックループによって制御することができる。
【0021】
図2をさらに参照して、面板118およびセンサアセンブリ170に対する位置について次に論じる。
図2は、面板118の底面218にわたって隔置されたセンサアセンブリ170を有する面板118に対する底面図である。底面218は、処理チャンバの処理領域142に露出され(すなわち、基板101の方を向く)、基板支持体126の支持面130に対して実質上平行になるように構成される。
【0022】
面板118は、複数のガス孔136(
図1に示す)を有する。面板118は、1つまたは複数のセンサ装着孔210を有する。センサアセンブリ170は、面板118のセンサ装着孔210内に装着される。別法として、センサアセンブリ170は、ガス孔136内に装着することもできる。センサアセンブリ170の位置に対するこの代替配置については、
図9に関して以下にさらに論じる。センサ装着孔210の形状は、円形の孔に限定されるものではない。たとえば、センサ装着孔201は、円錐形、正方形、またはセンサアセンブリ170を受け取るのに適した他の形状とすることができる。センサ装着孔210は、レーザドリル加工、機械加工、または3D印刷などの別の適した方法で形成することができる。一実施形態では、センサアセンブリ170は、面板118の既存のインシトゥ顕微鏡(ISM)ポート内に配置される。別の実施形態では、ガス孔136のうちの1つまたは複数は、センサアセンブリ170を受け入れるためのセンサ装着孔210として構成される。
一実施形態では、面板118は、3つのセンサ装着孔210を有し、各孔210は、センサアセンブリ170のうちの対応する1つを受け取る。面板118内に形成されたセンサ装着孔210を、第1のセンサ装着孔201、第2のセンサ装着孔202、および第3のセンサ装着孔203とも呼ぶ。第1のセンサ装着孔201、第2のセンサ装着孔202、および第3のセンサ装着孔203はそれぞれ、センサアセンブリ170を受け入れるように同様に構成することができる。第1のセンサ装着孔201、第2のセンサ装着孔202、および第3のセンサ装着孔203は、等距離に隔置することができる。たとえば、第1のセンサ装着孔201、第2のセンサ装着孔202、および第3のセンサ装着孔203は、面板118の中心278の周りで共通の半径上に等しく隔置することができる。面板118の中心278は、基板支持体126の中心と位置合わせされ、したがって基板101の中心とも位置合わせされる。第1のセンサ装着孔201、第2のセンサ装着孔202、および第3のセンサ装着孔203は、面板118の外周216近傍に位置決めすることができる。別法として、第1のセンサ装着孔201および第2のセンサ装着孔202より中心278の近くに、第3のセンサ装着孔203’を位置決めすることもできる。このようにして、センサ装着孔内に配置されたセンサは、中心278から外周216まで異なる半径で、間隙190の差を検出することが可能である。
【0023】
第1のセンサ装着孔201、第2のセンサ装着孔202、および第3のセンサ装着孔203の位置は、センサ装着孔内に配置されたそのようなセンサアセンブリ170が、間隙190を測定するとき、面板118に対向する基板101の表面の配向を検出することができるように配置することができる。たとえば、それぞれの第1のセンサ装着孔201、第2のセンサ装着孔202、および第3のセンサ装着孔203内に装着された3つのセンサアセンブリ170は、基板表面の平面を判定し、基板表面の平面の判定した勾配を、基板表面の所望のまたはターゲット平面と比較することが可能であり、所望のまたはターゲット平面は、概して、基板支持体126の支持面130に対して平行でありかつ基板支持体126の中心線に対して直交することが所望される。基板の表面がターゲット平面内に位置しない場合、制御システム198は、基板が適切にロードされていない可能性があり、曲がっている、移動している、もしくは振動している、または他の形で理論上は処理できる位置にないと判定することができる。制御システム198は、基板101がターゲット平面内に位置しないと判定したことに応答して、処理を停止し、または警報、電子メール、電子通知などの警告信号を発行することができる。
【0024】
上記で論じたように、センサアセンブリ170は、ガス孔136などの面板118内に形成された貫通孔内に配置することができる。センサアセンブリ170は、多孔性とすることができ、プロセスガスなどの流体がセンサアセンブリ170を横切ることを可能にすることができる。たとえば、センサアセンブリ170は、プロセスガスがセンサアセンブリ170を通過することを可能にする通路を有することができる。
図9を参照すると、
図9は、ガス孔136内に装着されたセンサアセンブリ170を有する
図1に示す面板118の部分横断面図である。ガス孔136の中心に沿って、垂直線998が提供される。垂直線998は、配向を示すための単なる例示である。センサアセンブリ170が面板118内に装着されるガス孔136の形状は、円形の孔に限定されるものではない。この孔は、レーザドリル加工、機械加工、または別の適した方法で形成することができる。
【0025】
センサアセンブリ170は、センサ980およびセンサハウジング920を含む。センサ980は、ファブリ−ペロセンサ(FPS)もしくは干渉計などの光ファイバベースのセンサ、または小さい撓みを測定するのに適した他のセンサとすることができる。一実施形態では、センサ980はFPSである。センサ980は、制御システムと通信する。一実施形態では、センサ980は、コントローラへの配線による通信接続984を有することができる。別法として、センサアセンブリ170は、制御システムと無線で通信することができる。センサ980は、基板支持体126上に配置された基板101(図示せず)までの距離を示す計量値を測定し、この計量値を分析のために制御システムへ実時間で提供して、プロセスの完全性が維持されることを確実にすることができる。
センサ980は、センサヘッド982を有することができる。センサヘッド982は、距離測定を行うための信号を放出および受信することができる。センサ980は、センサヘッド982と基板(図示せず)などの任意の物体との間の距離を実時間で測定して相対的な変位をナノメートルの精度で判定することができるように、面板116内に精密に装着することができる。センサ980は、ガス孔136の遷移導管910内に精密に装着することができる。センサヘッド982の例示的な構成を
図12A〜12Cに示す。センサヘッド982は、
図13Aおよび
図13Bに示す円錐形のばね943またはドーナツ形のコイルばね942などのばねと連携して機能するのに適した形状を有することができる。
【0026】
センサハウジング920は、ガス孔136内にセンサ980を保持する。センサヘッド982は、垂直線998の±3度の範囲内で、または言い換えれば基板支持体126の垂線から±3度の範囲内で位置合わせすることができる。センサヘッド982の距離は、面板116の底面152から約5mm未満〜約300mmで精密に調整することができる。
センサ980は、放射を放出する放射エミッタと、放射のうち基板101によって反射された部分を測定する放射検出器とを含むことができる。放射または信号は、たとえば、約600ナノメートル〜約1700ナノメートルの波長を有する電磁放射とすることができる。センサ980内の放射検出器は、放出された放射信号に対する帰還路を測定する。したがって、センサ980の角度および位置は、測定に影響する可能性がある。センサハウジング920は、正確な測定を容易にするために、センサ980を精密な位置および配向で保持する。
【0027】
センサハウジング920は、円錐形のばね装着部922および装着ヘッド924を含むことができる。円錐形のばね装着部922および装着ヘッド924について、
図10A、
図10B、および
図11をさらに参照してここで論じる。
図10Aは、センサアセンブリ170に対する円錐形のばね装着部922の斜視図である。円錐形のばね装着部922と協働して、円錐形の装着ヘッド924とのセンサ980の自己整合を実現することができる。
図10Bは、円錐形のばね装着部922に対する平面図である。
図11は、センサアセンブリ170の装着ヘッド924に対する横断面図である。
【0028】
装着ヘッド924および円錐形のばね装着部922はどちらも、低温動作に適したポリマーから形成することができる。別法として、装着ヘッド924および円錐形のばね装着部922は、高温または低温の用途に適したセラミックまたは金属材料から形成することができる。装着ヘッド924および円錐形のばね装着部922は、ステンレス鋼(SST)、チタン、アルミニウム、タングステン、ニッケル、または他の合金などの金属から作ることができる。別法として、装着ヘッド924および円錐形のばね装着部922は、アルミナもしくは窒化アルミニウムなどのセラミック材料、または石英から作ることができる。装着ヘッド924および円錐形のばね装着部922はまた、金属またはセラミック材料で3D印刷することもできる。
【0029】
センサハウジング920は、センサアセンブリ170を通ってガスが流れることを可能にするように構成される。センサハウジング920は、多孔性とすることができる。装着ヘッド924および円錐形のばね装着部922はどちらも、多孔性とすることができ、追加または別法として、ガスが流れることを可能にするように複数の孔またはスロットを有することができる。たとえば、
図11に示すように、装着ヘッド924は、ガスがセンサアセンブリ170を通過することを可能にするための孔1126、1164を有する。加えて、
図4Aおよび
図4Bに示すように、円錐形のばね装着部922は、複数の孔1064を有する。センサアセンブリ170を通って流体が流れるのを促進するように、円錐形のばね装着部922内の孔1164は、装着ヘッド924内の孔1164と位置合わせされる。孔1126、1164は、装着ヘッド924を通って延びることができる。装着ヘッド924および円錐形のばね装着部922は、センサアセンブリ170を通ってガスが流れるのを可能にするために、周辺に沿って4つ以上の孔などの孔1126、1164を有するように精密に機械加工することができる。別法として、3D印刷などの付加製造プロセス中に、装着ヘッド924および円錐形のばね装着部922内に複数の孔1126を形成することができる。孔1126、1164の数は、孔を通って流れる流体の伝達を調整するように、約1〜約100以上の範囲とすることができる。別法として、センサハウジング920は、センサ980がガス孔136または他の貫通孔内に装着されたときのガス流をさらに改善するために、多孔性セラミックなどの多孔性材料から形成することができる。
【0030】
図10Aおよび
図10Bを簡単に参照すると、装着ヘッド924は、本体1001を有する。本体1001は、リング形とすることができる。本体1001は、任意選択で、側面開口1030を有することができる。本体1010は、中心開口1050を有する。一実施形態では、本体1001は、6角形のリングであり、6角形の1つの小面が欠けて側面開口1030を形成している。別の実施形態では、本体1001は、円形のリング形状を有することができ、本体1001の一部が欠けて側面開口1030を実質上形成する。
中心開口1050は、内周1002を有することができる。中心開口1050は、内周1002から中心開口1050内へ延びる内側レッジ1020を有することができる。内側レッジ1020は、内周1032を有することができる。中心開口1050の内周1002は、センサ980が中心開口1050を通過することを可能にするように寸法設定される。内側レッジ1020の内周1032は、中心開口1050の内周1002より小さい。内側レッジ1020の内周1032はまた、センサ980の幅より小さく、したがって内側レッジ1020によってセンサ980を支持することができる。このようにして、ガス孔136内にセンサ980を精密に配置するように、装着ヘッド924内のセンサ980の位置を構成することができる。
【0031】
装着ヘッド924の本体1001は、複数の孔1064を有する。孔1064は、頂面1009から底面1008まで延びる。一実施形態では、装着ヘッド924は、4つの孔1064を有する。別の実施形態では、装着ヘッドは、6つ以上の孔1064を有する。孔1064は、センサアセンブリ170がガス孔136内に装着されたとき、流体が装着ヘッド924の本体1001を越えて流れることを可能にするように構成される。有利には、センサアセンブリ170は、従来の静電チャック内の既存の流体送出孔に設置することができ、したがってセンサアセンブリ170を収容する孔を通る流体の流れにセンサアセンブリ170が干渉することなく、既存の静電チャックの後付けを可能にする。
【0032】
装着ヘッド924の本体1001は、1つまたは複数のピン1074をさらに有する。ピン1074は、頂面1009から底面1008を越えて延びる。一実施形態では、装着ヘッド924は、3つのピン1074を有し、3つのピン1074は、円錐形のばね装着部922と連携して機能し、円錐形のばね装着部922内に装着ヘッド924を配置する。
図11を簡単に参照すると、円錐形のばね装着部922は、複数の受取り孔1174を有する。円錐形のばね装着部922内の受取り孔1174は、装着ヘッド924からピン1074を受け入れる。したがって、円錐形のばね装着部922を装着ヘッド924と所定の方法で位置合わせすることができる。
【0033】
円錐形のばね装着部922は、本体1101を有する。本体1101は、底面1107および頂面1108を有することができる。本体1101は、リング形とすることができ、底面1107から頂面1108まで延びる内部開口1175を有することができる。複数のフィン1170が、頂面1108の上に延びることができる。フィン1170は、円錐形のばね装着部922と装着ヘッド924との間の接合部への安定性を提供する。加えて、フィン1170は、装着ヘッド924内のピン1074を円錐形のばね装着部922内の受取り孔1174に位置合わせするのを助けることができる。
本体1101は、本体1101を通って延びる複数の通路1160、すなわち孔1126、1164を有することができる。通路1160は、装着ヘッド924内の孔1064と位置合わせすることができる。したがって、通路1160および孔1064を組み合わせることで、流体がセンサハウジング920にわたって、したがってセンサアセンブリ170を通って流れるための連続する導管を提供する。一例では、流体は、円錐形のばね装着部922の底部1107で内部開口1175に入る。流体は、円錐形のばね装着部922を通って頂面1108に向かって上方へ動く。流体は、円錐形のばね装着部922内に形成された通路1160に入り、装着ヘッド924の孔1064に入って孔1064を通り過ぎるように誘導される。流体は、装着ヘッド924の頂面1009で孔1064から離れ、引き続きガス孔136を上へ基板支持面172まで進む。したがって、通路1160および孔1064をともに組み合わせることで、流体がセンサアセンブリ170を通過することを可能にする。
【0034】
円錐形のばね装着部922の本体1101は、ガス孔136を通って流体が流れるのに干渉することなく、ガス孔136内の遷移導管と連携して機能するように構成される。本体1101は、底面1107に内径1144を有する。内径1144は、頂面1108に向かって上方へ延びる。内径1144は、傾斜した内面1130に対して角度1132で遷移する。傾斜した内面1130は、内径1144から角度1132で頂面1108に向かって外方に延びることができる。角度1132および傾斜した内面1130は、流体伝達、圧力、または速度などの流体流の特性に影響するように構成することができる。
【0035】
本体1101は、外面1177上にチャンファー1150をさらに有することができる。チャンファー1150は、円錐形のばね装着部922と遷移導管910との間にプレス嵌めを形成するように角度を付けることができる。チャンファー1150は、頂面1108から所定の距離1152をあけることができる。距離1152は、必要に応じて任意の寸法にすることができる。たとえば、距離1152は、チャンファー1150と頂面1108との間により長いまたはより短い距離1152を有するように本体1101を形成することによって寸法設定することができる。別法として、本体1101は、2つの部分から形成することができ、第1の部分が頂面1108を含み、第2の部分がチャンファー1150を含む。これらの部分は、これらの部分をともにねじ留めすること、階段と中休み段の組合せを使用すること、または距離1152を修正することを可能にする別の適した方法を使用することなどの方法で、ともに接合することができる。有利には、センサヘッド982は、面板118の底面152から約5mm未満〜約30mm離れて上下に精密に調整することができる。
図1とともに
図3をさらに参照して、センサアセンブリ170に対して異なる位置を有する面板118の第2の実施形態について次に論じる。
図3は、第2の実施形態による隔置されたセンサアセンブリ170を有する面板118に対する底面図である。
【0036】
面板118は、領域302(例示的に破線で示す)内に配置されたセンサ装着孔210を有する。領域302を表す破線は、領域302が関連する基板101の外周も同様に表すことができる。各領域302は、それぞれの領域302内に位置する基板101において間隙190を測定するための1つまたは複数のセンサアセンブリ170を有する。領域302の寸法および形状は、単なる例示であり、1つまたは複数の基板に対応するように構成することができる。一実施形態では、各領域302は、単一の基板101に対応し、単一の基板101を表す。
【0037】
面板118は、領域302のうちの第1の領域310を有することができ、第1の領域310内には1つまたは複数のセンサ装着孔210が配置され、各センサ装着孔210は、センサアセンブリ170のうちの対応する1つを保持する。たとえば、第1の領域310は、第1のセンサアセンブリ170を支持して受け取るように構成された第1の装着孔331を有することができる。第1の領域310は、第2のセンサアセンブリ170を支持して受け取るように構成された第2の装着孔332を有することができる。第1の領域310はまた、第3のセンサアセンブリ170を支持して受け取るように構成された第3の装着孔333を有することができる。第1の領域310は、必要または所望に応じて追加のセンサ装着孔210を有することができる。第1の装着孔331、第2の装着孔332、および第3の装着孔333などのセンサ装着孔210は、
図2で論じたものに類似の配置で第1の領域310内に構成することができる。第1の領域310に関してセンサ装着孔210内に配置されるセンサアセンブリ170の配置は、基板101に沿って異なる位置で間隙190を示す計量値を検出するように構成することができる。
【0038】
面板118は、センサ装着孔210に連続する領域302の第2の領域320を有することができる。第2の領域320は、センサ装着孔210内に配置されたセンサアセンブリ170を有することができる。センサアセンブリ170は、第2の領域320に対応する第2の基板に沿って間隙190を測定するように構成される。面板118は、センサ装着孔210を含む領域302の第3の領域330を有することができる。第3の領域330は、センサ装着孔210内に配置されたセンサアセンブリ170を有する。センサアセンブリ170は、第3の領域330に対応する第3の基板に沿って間隙190を測定する。面板118は、センサ装着孔210を含む領域302の第4の領域340を有することができる。第4の領域340は、センサ装着孔210内に配置されたセンサアセンブリ170を有する。センサアセンブリ170は、第4の領域340に対応する第4の基板に沿って間隙190を測定する。したがって、基板支持体126が支持するように構成された基板101の数に対応する領域を有するように面板118を構成することが可能である。一実施形態では、基板支持体126は、3つの基板101を支持するように構成され、面板118は、3つの領域302を有する。
【0039】
図4は、処理チャンバ100の内部部分に対する概略側面図であり、センサアセンブリ170の動作に関する議論を容易にするために参照することができる。面板118および基板支持体126の一部分が示されている。基板支持体126は、2つ以上の基板101を支持するように構成される。一実施形態では、基板支持体126は、2つの基板を支持する。第1の基板受取りポケット451が、基板支持体126の支持面130上に形成される。第1の基板受取りポケット451は、第1の基板401をその中に保持するように構成される。また、基板支持体126の支持面130上には、第2の基板受取りポケット450を形成することができる。第2の基板受取りポケット450は、第2の基板402をその中に保持するように構成される。
【0040】
面板118は、複数のセンサアセンブリ170を有する。センサアセンブリ170は、ファブリ−ペロセンサ(FPS)、レーザセンサ、もしくは干渉計などの光ファイバベースのセンサ、または基板の撓みを導出することができる小さい(ミクロン単位の)距離を測定するのに適した他のセンサとすることができる。一実施形態では、センサアセンブリ170はレーザセンサである。センサアセンブリ170は、制御システム198と通信する。センサアセンブリ170は、有線または無線接続を介して制御システム198と通信することができる。センサアセンブリ170は、光ファイバおよび外部センサを含むことができる。光ファイバを使用して、外部センサからのレーザ信号を処理チャンバ内へ案内し、または処理チャンバ/基板からのレーザ信号を検出器へ案内することができる。面板118内に装着されたセンサアセンブリ170は、基板支持体126上に配置された基板までの距離(すなわち間隙190)を示す計量値を出力する。センサアセンブリ170は、この計量値を分析およびプロセス制御のために制御システム198へ実時間で提供することができる。センサアセンブリ170は、湾曲、位置合わせ不良、ぐらつき、または他の欠陥を示す基板101までの間隙190の測定値を提供して指示を出す。たとえば、センサアセンブリ170は、面板118および基板101に沿って複数の点で基板と面板118との間の間隙190を識別することができる。センサアセンブリ170は、実時間フィードバックを提供し、基板101上の処理均一性の問題を解決するのを助ける。センサアセンブリ170に対する複数の位置は、
図3に領域302によって示す基板101のエッジから約3mm〜約5mmなど、基板101の中心に対してそれぞれの位置に配置することができる。単一の基板101と連携して機能するセンサアセンブリ170に対する異なる位置は、基板101の平面の配向を導出することを可能にする。
【0041】
4つのセンサアセンブリ170を有する面板118が示されている。基板支持体126内の各ポケット450、451は、2つ以上のセンサアセンブリ170を有することができる。たとえば、第2の基板受取りポケット450は、第1のセンサ471および第2のセンサ472を有する。第1のセンサ471および第2のセンサ472は、面板118の底面218に対する垂線から±3度の範囲内で位置合わせすることができる。第1のセンサ471および第2のセンサ472は、第2の基板受取りポケット450内の第2の基板402までの間隙190を検出することで、面板118からの実質上垂直の距離を測定する。同様に、第1の基板受取りポケット451は、第3のセンサ473および第4のセンサ474を有する。第3のセンサ473および第4のセンサ474は、面板118の底面218に対する垂線から±3度の範囲内で位置合わせすることができる。第3のセンサ473および第4のセンサ474は、第1の基板受取りポケット451内の第1の基板401までの間隙190を検出することで、面板118から実質上垂直の距離を測定する。
【0042】
いくつかの実施形態では、基板支持体126は、処理中に回転する。ポケット450、451のうちの1つの中に完全または適切に位置しない基板101は、基板101、処理チャンバ100、および/または面板118に深刻な損傷を招くことが多い。センサアセンブリ170は、基板101がポケット外にあることを実時間で検出するため、基板への損傷および処理チャンバの故障時間が大幅に減少する。
【0043】
センサアセンブリ170はまた、基板101のハンドオフ(hand off)の問題を検出し、実時間フィードバックを提供することができる。たとえば、第3のセンサ473は、第3の測定値463のフィードバックを提供する。第4のセンサ474は、第4の測定値464のフィードバックを提供する。第3の測定値463および第4の測定値464と予測測定値を比較して、第2の基板受取りポケット450内の第1の基板401の状態を判定することができる。第3の測定値463および第4の測定値464が実質上同じであり、所定の範囲内にあることは、第1の基板401が第2の基板受取りポケット450内に適切に位置し、基板401の平面の配向が処理のための公差範囲内にあることを示すことができる。
【0044】
センサアセンブリ170はまた、基板101の反りまたは位置合わせ不良を実時間で検出することができる。加えて、センサアセンブリ170は、面板118および/または基板支持体126の位置合わせ不良を検出することができる。たとえば、第1のセンサ471は、第1の測定値461のフィードバックを提供する。第2のセンサ472は、第2の測定値462のフィードバックを提供する。第1の測定値461および第2の測定値462と予測測定値を比較して、第1の基板受取りポケット451内に位置する第2の基板402の状態を判定することができる。第1の測定値461および第2の測定値462が実質上異なり、または所定の範囲外にあることは、第2の基板402が第1の基板受取りポケット451内で位置合わせ不良状態にあり、または平面度が処理のための公差範囲外にあることを示すことができる。加えて、第1の測定値461および第2の測定値462は、基板の撓みまたは反りを測定することができる。たとえば、中心の位置で間隙190を測定し、基板の外周に沿って得た間隙190の測定値と比較することができる。センサアセンブリ170は、複数の位置で面板116と基板101との間の間隙190を測定する。間隙190は、基板101の平面度および面板116に対する基板101の近接度を示すことができる。センサアセンブリ170は、基板101までの間隙190の変化を短い時間間隔で測定することができる。制御システム198は、センサアセンブリ170からの間隙190の実時間測定を使用し、後の各測定を比較することで、基板101の振動を検出することが可能である。基板が動いていることを制御システム198が判定した後、制御システム198は、基板の処理を停止することができる。有利には、制御システム198は、基板101内の膜応力を最小にすることができる。
【0045】
処理チャンバ内の基板は、1つまたは複数のセンサアセンブリから制御システムへ1つまたは複数の信号を提供することによって監視することができる。1つまたは複数のセンサアセンブリは、処理チャンバ内に配置された面板内に配置される。1つまたは複数の信号は、面板と面板の下で基板支持アセンブリ上に配置された基板との間の距離を示す計量値を含むことができる。計量値は、面板と基板との間の距離がターゲットウィンドウの範囲外にあるかどうかを判定することができる。基板に対する計量値がターゲットウィンドウの範囲外にある場合、面板と基板との間の距離がターゲットウィンドウの範囲外にあることに応答して、警報、基板製造プロセスの調整、または基板製造プロセスの停止のうちの少なくとも1つを行うことができる。たとえば、計量値は、基板の平面の配向がプロセスウィンドウの範囲外にあることを示すことができる。別の例では、計量値は、基板が振動していることを示すことができる。
【0046】
有利には、本明細書に記載するセンサアセンブリは、基板と面板との間の間隙を監視することによって、基板支持体上に配置された基板の反り、位置合わせ不良、およびプロセスのばらつきを防止するのを助ける。基板の反りを防止することで、製造中の膜応力を低減させる。加えて、基板の位置合わせ不良を防止することで、チャンバ機器および高価な基板の両方に対する損傷を最小にする。
【0047】
上記の説明および添付の図面に提示した教示の利益を有する、本明細書に記載していない多くの修正形態および他の実施形態が、実施形態が関連する当技術分野の当業者には想到されよう。したがって、本説明および特許請求の範囲は、開示する特有の実施形態に限定されるものではなく、修正形態および他の実施形態も添付の特許請求の範囲の範囲内に包含することが意図されることを理解されたい。実施形態は、添付の特許請求の範囲およびその均等物の範囲内に入る限り、実施形態の修正形態および変形形態を包含することが意図される。本明細書に具体的な用語を用いたが、これらは限定を目的とするものではなく、概略的かつ説明的な意味でのみ使用されている。
【0048】
上記は本発明の実施形態を対象とするが、本発明の基本的な範囲から逸脱することなく、本発明の他のさらなる実施形態を考案することができ、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。