(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ガスの体積を含むように構成され、ポンプレーザから照明を受けて前記ガスの体積内にプラズマを発生させるように構成されたプラズマセルであって、前記プラズマが広帯域放射を放出し、前記プラズマセルが、
前記ポンプレーザからの照明の少なくとも一部と、前記プラズマにより放出される前記広帯域放射の少なくとも一部とを少なくとも部分的に透過する透明部分と、
前記プラズマセルの前記透明部分の内面及び外面の両面に配置されたナノ構造層とを含み、前記ナノ構造層と前記透明部分とが同じ材料から形成され、
前記ナノ構造層が、前記プラズマセルの前記透明部分と大気との界面にわたって屈折率制御の領域を形成するプラズマセルを含むレーザ持続プラズマ光源。
請求項1に記載の光源であって、前記ナノ構造層が、前記プラズマセルの前記透明部分と前記プラズマセルの外部の大気との界面にわたって屈折率制御の領域を形成する光源。
請求項1に記載の光源であって、前記ナノ構造層が、前記プラズマセルの前記透明部分と大気との界面にわたって、選択された外形に従って屈折率が変化する領域を形成する光源。
請求項1に記載の光源であって、前記ナノ構造層が、前記透明部分と大気との界面にわたって、フレネル損失を選択されたレベル未満まで低減させるように構成される光源。
請求項1に記載の光源であって、前記プラズマセルが、透過素子と、前記透過素子の1つ以上の開口部に配置された1つ以上のフランジとを含み、前記1つ以上のフランジが、前記透過素子の内部体積を取り囲んで、前記透過素子内にガスの体積を含むように構成される光源。
請求項9に記載の光源であって、前記プラズマセルの前記透明部分の少なくとも一部の表面にわたって形成された前記一連の構造が、前記プラズマセルの前記透明部分の少なくとも一部の表面にわたって形成された一連の周期的構造を含む光源。
請求項9に記載の光源であって、前記プラズマセルの前記透明部分の少なくとも一部の表面にわたって形成された前記一連の構造が、前記プラズマセルの前記透明部分の少なくとも一部の表面にわたって形成された一連の非周期的構造を含む光源。
請求項16に記載の光源であって、第1の構造と第2の構造との第1の間隔が、前記一連の非周期的構造の前記第2の構造と少なくとも第3の構造との第2の間隔とは異なる光源。
請求項1に記載の光源であって、前記プラズマセルの前記透明部分が、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、フッ化リチウム、結晶石英、サファイア、または溶融シリカのうちの少なくとも1つから形成される光源。
請求項25に記載の装置であって、前記コレクタ素子が、前記発生したプラズマにより放出された前記広帯域放射の少なくとも一部を集め、前記広帯域放射を追加の光学素子に向けるように配置される装置。
請求項32に記載の装置であって、前記コレクタ素子が、前記発生したプラズマにより放出される広帯域照明を集め、前記出力窓を介して前記広帯域照明を追加の光学素子に向けるように配置される装置。
請求項38に記載の方法であって、前記透明部分を有するプラズマセルを設けるステップが、透明部分を有するプラズマバルブを含むプラズマセルを設けるステップを含む方法。
請求項38に記載の方法であって、前記透明部分を有するプラズマセルを設けるステップが、透明部分を有する透過素子を含むプラズマセルを設けるステップを含む方法。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下で、添付図面に示す、開示された主題を詳細に参照する。
【0018】
全体的に
図1C〜
図1Nを参照して、本開示による1つ以上のナノ構造層を備えた広帯域照明源について説明する。本開示の一部の実施形態は、光持続プラズマ光源を用いた放射の発生を対象とする。光持続プラズマ光源はプラズマセルを含むことができ、このプラズマセルは、プラズマセル内にプラズマを持続させるために使用するポンピング光(例えば、レーザ源からの光)と、プラズマにより放出される広帯域放射との両方を透過するプラズマバルブまたは透過素子を備える。本開示の追加の実施形態は、プラズマセルまたはランプの1つ以上の透明部分に形成された1つ以上のナノ構造層を提供する。所定の光学界面における反射率を低下させるように、ナノ構造層を形成してもよい。例えば、プラズマセルは、プラズマセルの透明部分の内面および/または外面に配置されたナノ構造の反射防止(AR)層を有することができる。これに関し、本開示の1つ以上のナノ構造層は、プラズマセルの光学面(例えば、外部の空気−ガラス界面または内部のガラス−ガス界面)の反射率を低下させる役割を果たすことができる。例えば、本開示の1つ以上のナノ構造層は、ポンピング放射および/またはプラズマ放出広帯域放射に対する所定の光学面の反射率を低下させることができる。そのような構成は、プラズマセルの空気−ガラス界面および/またはガラス−ガス界面におけるポンプレーザ光の損失および広帯域プラズマ放射の損失を低減させる役割を果たす。本開示の様々な実施形態によりもたらされる損失の低減により、本開示の実施形態によってプラズマからの照明処理量が増加し、広帯域ウェーハ検査の処理量が増加する。
【0019】
加えて、本開示のナノ構造層は、一連の小規模構造を含んでもよい。このような小規模特徴により、大気(例えば、プラズマセル外部の空気またはプラズマセル内のガス)とプラズマセルの透明部分の材料(例えば、プラズマバルブの透明壁または透過素子の透明壁)との間の段階的な遷移が可能になる。この大気と所定の光学材料との間の段階的な遷移により、この遷移領域に有効屈折率が生じ、これにより、所定の大気の屈折率からプラズマセルの光学材料の屈折率まで段階的に変化する。
【0020】
本開示の他の実施形態において、1つ以上のナノ構造層を、限定されないがアークランプなどの放電ランプの文脈で使用することができる。
【0021】
本開示の他の実施形態において、1つ以上のナノ構造層を、1つ以上の透明界面を必要とする任意の光学システムの文脈で使用することができる。1つ以上のナノ構造層を、任意の数の高温光学環境で使用することができる。例えば、1つ以上のナノ構造層を、バルブなしプラズマベースの広帯域光源の1つ以上の窓で使用してもよい。
【0022】
図1Cは、本開示の1つ以上の実施形態による、1つ以上のナノ構造の光学面を有するプラズマセル101を備えた光持続プラズマを形成するためのシステム100を示す。不活性ガス種内におけるプラズマの発生は、一般に、全体を本願に引用して援用する、2007年4月2日に出願された米国特許出願第11/695,348号および2006年3月31日に出願された米国特許出願第11/395,523号に記載されている。様々なプラズマセル設計は、全体を本願に引用して援用する、2012年10月9日に出願された米国特許出願第13/647,680号に記載されている。プラズマセル設計およびプラズマバルブ設計は、全体を本願に引用して援用する、2013年1月15日に出願された米国特許出願第13/741,566号に記載されている。プラズマの発生はまた、一般に、全体を本願に引用して援用する、2014年3月25日に出願された米国特許出願第14/224,945号に記載されている。
【0023】
1つの実施形態において、システム100は、限定されないが赤外線放射または可視放射などの選択された波長または波長帯の照明107を発生させるように構成された照明源111(例えば、1つ以上のレーザ)を含む。別の実施形態において、システム100は、プラズマ106を発生させ、または維持するためのプラズマセル101を含む。別の実施形態において、プラズマセル101は1つ以上の透明部分102を含む。1つの実施形態において、プラズマセル101の透明部分102は、照明源111からの照明を受けて、プラズマセル101内に含まれたガス108の体積のプラズマ発生領域内にプラズマ106を発生させるように構成される。これに関し、プラズマセル101の1つ以上の透明部分102は、照明源111によって発生する照明を少なくとも部分的に透過し、照明源111により送達される(例えば、光ファイバ連結を介して送達されるか、または自由空間連結を介して送達される)照明が透明部分102を通ってプラズマセル101に透過できるようにする。別の実施形態において、照明源111からの照明を吸収するときに、プラズマ106は、広帯域放射(例えば、広帯域IR、広帯域可視、広帯域UV、広帯域DUV、および/または広帯域EUV放射)を放出する。別の実施形態において、プラズマセル101の1つ以上の透明部分102は、プラズマ106によって放出された広帯域放射の少なくとも一部を少なくとも部分的に透過する。本明細書において、プラズマセル101の1つ以上の透明部分が、照明源111からの照明107とプラズマ106からの広帯域照明115との両方を透過できる点に留意する。
【0024】
1つの実施形態において、1つ以上のナノ構造層104は、プラズマセル101の1つ以上の透明部分102の1つ以上の表面に形成される。
図1Dに示すように、1つ以上のナノ構造層104は、プラズマセル101の1つ以上の透明部分102と大気(例えば、プラズマセル101外部の空気110またはプラズマセル101内部のガス108)との界面109にわたって屈折率制御の領域を形成してもよい。
【0025】
1つの実施形態において、ナノ構造層104は、一連の周期的もしくは非周期的な構造または特徴を含む。例えば、周期的または非周期的とは、限定されないが、当該光(例えば、ポンピング光107または広帯域光115)の波長よりも小さいサイズのサブ波長構造を含んでもよい。これに関し、1つ以上のナノ構造層104の周期的構造は、界面109の空間長さを、切り立った界面(例えば、
図1Aの界面16)の空間長さよりも大きくする役割を果たす。本開示の拡張界面109が、例えば、
図1Dに示される。
【0026】
図1Dに示すように、構造は、大気(例えば、プラズマセル110内のガス108)とプラズマセル101の透明部分102のバルク材料(例えば、プラズマバルブの透明壁または透過素子の透明壁)との間に段階的な遷移をもたらす。このガス108とプラズマセル101の透明部分102との間の段階的な遷移により、遷移領域109に有効屈折率が生じて、ガス108の屈折率からプラズマセル101の透明部分102のバルク光学材料の屈折率まで段階的に変化する。
【0027】
本明細書において、1つ以上のナノ構造層104の構造のサブ波長の性質により、界面109に入射する光が、ナノ構造層104の構造を形成する材料およびこれらの構造を囲む大気/ガスの特性の平均化を受けることができる点に留意する。この平均化により、ガス(例えば、108/110)の屈折率からプラズマセル101の透明部分102のバルク光学材料の屈折率まで、屈折率を段階的に遷移させることができる。ナノ構造層104でサブ波長構造を使用することにより、単一の材料および構造を使用して屈折率を段階的に遷移させることができ、大気(例えば、ガス108/ガス110)は界面109の一側にあり、すべてのバルク光学材料102は界面109の他側に位置する。
【0028】
図1Eは、位置rの関数として表示された屈折率のグラフ112の概念図である。例えば、円筒形プラズマセル101の場合、プラズマセル101の透明部分102の壁を透過する光が受ける屈折率(半径rの関数として表示される)は、初期値Aから始まる。その後、光が拡張界面109に入ると、光が受ける有効屈折率は、その空間領域内のガス108に関連して初期値Aから第2の値Bへ段階的に遷移する。その後、光が界面109から出ると、光は完全に第2の屈折率値Bを受ける。この場合、初期屈折率値Aと第2の屈折率値Bとの変化は、界面109にわたって連続する。別の実施形態において、界面109にわたる屈折率の変化は、ナノ構造層104を形成するために使用するナノ構造の選択された特徴に基づいて、選択された外形の形を取ることができる。本明細書において、
図1Eは界面109にわたる屈折率の遷移を直線として示しているが、これは本開示の必要条件ではないことに留意する。本明細書において、屈折率遷移は様々な形を取ることができ、ガス/材料体積組成が混合界面109にわたって変化する割合の関数であることが理解される。
【0029】
本明細書において、界面109にわたる屈折率の段階的な変化は、所定の界面109においてフレネル損失を低減させる役割を果たすことに留意する。界面109において損失が低減することにより、界面に入射する光の反射が低減する。これに関し、ナノ構造層104は、所定のガス/材料界面109で反射防止(AR)層として機能する。例えば、ナノ構造層104は、照明107が透明部分102のバルク光学材料から出て、界面109を横切り、プラズマセル101の内部体積に含まれたガス108に伝播するときに、照明107の反射を低減させることができる。別の例として、ナノ構造層104は、プラズマ106により放出される広帯域照明115がガス108から出て、界面109を横切り、透明部分102のバルク材料を通ってプラズマセル101からプラズマセルの101外部のガス110に伝播するときに、広帯域照明115の反射を低減させることができる。これに関し、ポンプ放射107および広帯域放射115についてのフレネル損失が低減することにより、プラズマ106に送達されるポンピング放射107が増加し、プラズマセル101の外部に集められる、発生した広帯域放射115のレベルが高くなる。
【0030】
さらに、プラズマセル101の1つ以上のナノ構造層104は、プラズマセル101の透明部分102(または他の透明光学素子)内へ光を伝播する導波路モードとの光結合を低減させる役割を果たすことができる。このようなモードにより、限定されないが封止材料などの、プラズマから遠くに位置する他のランプ構造部品の照明および劣化が生じることがある。
【0031】
図1F〜
図1Hは、本開示の1つ以上の実施形態による、プラズマセル101の透明部分102の1つ以上の表面に配置されたナノ構造層104を有するプラズマセル101の透明部分102の横断面図を示す。1つの実施形態において、
図1Fに示すように、ナノ構造層104は、プラズマセル101の透明部分102の内面103に配置される。これに関し、ナノ構造層104は、プラズマセル101の1つ以上の透明部分102とプラズマセル101の内部体積内に含まれる大気との界面109にわたって屈折率制御の領域を形成する。例えば、体積108内に含まれる大気は、プラズマ106を形成するために使用するガス種(例えば、キセノン、アルゴンなど)を含むことができ、プラズマ106は広帯域放射115を放出する。
【0032】
別の実施形態において、
図1Gに示すように、ナノ構造層104は、プラズマセル101の透明部分102の外面105に配置される。これに関し、ナノ構造層104は、外部大気110(例えば、空気)とプラズマセル101の1つ以上の透明部分102との界面109にわたって屈折率制御の領域を形成する。例えば、プラズマセル101の外部の大気110は、限定されないが、空気、パージガス(例えば、アルゴン)、またはプラズマセル101を囲う任意のガスを含んでもよい。
【0033】
別の実施形態において、
図1Hに示すように、プラズマセル101の透明部分102は、透明部分102の内面103に形成された内部ナノ構造層104と透明部分102の外面105に形成された外部ナノ構造層104とを含んでもよい。これに関し、プラズマセル101の1つ以上のナノ構造層104は、外面105(例えば、外部の空気−ガラス界面)および内面103(例えば、ガス−ガラス界面)におけるポンピング放射107の反射率を低下させ、かつ/または内面103(例えば、ガス−ガラス界面)および外面105においてプラズマ106により放出される広帯域放射115の反射率を低下させることができる。
【0034】
例として、本開示の1つ以上のナノ構造層104がない場合、垂直入射での空気−ガラス界面におけるフレネル損失が約4%になり得る。ナノ構造層104を外面105と内面103との両方に形成することにより、追加の8%超のポンピング放射107がプラズマ106に到達する。その結果、プラズマ106はより多くの光を放出する。次に、プラズマからの広帯域放射115がプラズマセル101の透明部分102を通って伝播すると、広帯域光の追加の8%の損失が避けられ、さらに強力な広帯域出力が得られる。広帯域出力115の増加により、同量のポンプレーザ電力について、1つ以上のナノ構造層104のない場合よりもサンプル検査(例えば、ウェーハ広帯域検査)に使用可能な光が多くなる。
【0035】
別の実施形態において、プラズマセル101の1つ以上のナノ構造層104を、プラズマセル101の透明部分102を形成するために使用される材料と同じ材料から形成してもよい。その結果、1つ以上のナノ構造層104は、プラズマセル101の透明部分102と同様に高温に耐えることができる。本明細書において、この特徴は、プラズマセル101の1つ以上の表面103、105に配置されたナノ構造層104の場合に特に有用であり、それは、このような表面がプラズマ発生中に大きく上昇するからである点に留意する。本開示の1つ以上のナノ構造層104の温度抵抗は、施された誘電被覆にしばしば見られる熱劣化を避ける助けになる。例えば、1つ以上のナノ構造層104をプラズマセル101の透明部分102と同じ材料から作製することにより、限定されないが、被覆の修正、性能の損失、剥離、およびかすめなどの熱劣化プロセスに耐えるAR層をもたらすことができる。
【0036】
本明細書において、1つ以上のナノ構造層104を、当技術で公知の任意の作製技法を使用して形成してもよいことに留意する。1つの実施形態において、1つ以上のナノ構造層104が、エッチングプロセスにより、プラズマセル101の1つ以上の界面103、105に形成される。例えば、プラズマセル101の透明部分102の材料から離れてエッチングして1つ以上のナノ構造層104の一連の構造を形成するのに適した、任意のエッチング手順を使用することができる。
【0037】
1つの実施形態において、プラズマセル101の透明部分102の1つ以上の表面にサブ波長構造を作るのに適した任意のエッチングプロセス(例えば、プラズマエッチング)を使用して、ナノ構造層104を形成する。この場合、エッチングプロセスを使用して、ポンピング放射107の波長および/または広帯域放射115に関連する波長よりも短い構造を形成してもよい。
【0038】
非限定的な例として、プラズマエッチングプロセスを使用して、プラズマセル101の透明部分102の内面103または外面105の1つ以上の部分に、幅約10〜300nm、ピッチ約20〜400nm、および高さ約20〜500nmを有する構造を形成してもよい。エッチングプロセスを介したサブ波長構造の形成は、一般に、全体を本願に引用して援用する、キョー−チョル パート(Kyoo−Chul Part)他によるNanotextured Silica Surfaces with Robust Superhydrophobicity and Omnidirectional Broadband Supertransmissivity、ACS Nano Vol.6 Issue 5、3789〜3799ページ(2012)に記載されている。エッチングプロセスを介したサブ波長構造の形成は、一般に、全体を本願に引用して援用する、ラウリ サイニエミ(Lauri Sainiemi)他によるNon−Reflecting Silicon and Polymer Surfaces by Plasma Etching and Replication、Advanced Materials Vol.23 Issue 1、122〜126ページ(2011)にも記載されている。
【0039】
別の実施形態において、1つ以上のナノ構造層104は、電子ビーム(EB)リソグラフィプロセスにより、プラズマセル101の1つ以上の界面103、105に形成される。
【0040】
別の実施形態において、1つ以上のナノ構造層104は、成形プロセスにより、プラズマセル101の1つ以上の界面103、105に形成される。1つの実施形態において、プラズマセル101の透明部分102の1つ以上の表面にサブ波長構造を作るのに適した任意の成形プロセスを使用して、ナノ構造層104を形成してもよい。例えば、成形およびEBプロセスを介したサブ波長構造の形成は、一般に、全体を本願に引用して援用する、タカマサ タムラ(Takamasa Tamura)他によるMolded Glass Lens with Anti−Reflective Structure、Proc.ODF2010 Yokohama、21SS−05ODF(2010)に記載されている。別の例として、ナノ構造層104を形成するために適用可能な成形プロセスを介した構造の形成は、一般に、全体を本願に引用して援用する、ジョージ クラツ(George Curatu)による、Design and Fabrication of Low−Cost Thermal Imaging Optics using Precision Chalcogenide Glass Molding、Proc.SPIE、7060;706008(2008)に記載されている。
【0041】
別の実施形態において、ナノ構造層104は、プラズマセル101の透明部分102を形成するために使用される材料とは異なる1つ以上の材料から形成される。これに関し、1つ以上のナノ構造層104を、プラズマセル101の透明部分102の1つ以上の表面に堆積、または組み付けることができる。堆積されたナノ構造層104を、ナノ構造形成の技術で公知の任意の方法で形成してもよい。例えば、基板上へのグレーデッドインデックス膜の形成は、一般に、全体を本願に引用して援用する、ジェイ.キュー. シー(J.Q. Xi)他による、Optical Thin−Film Materials with Low Refractive Index for Broadband Elimination of Fresnel Reflection、Nature Photonics、Vol.1 2007年3月、176〜179ページに記載されている。
【0042】
図1I〜
図1Lは、本開示の1つ以上の実施形態による、ナノ構造層104における実施に適した周期的構造の一連の概念横断面図である。例えば、
図1Iに示すように、ナノ構造層104の周期的構造は、限定されないが、一連のナノロッドを含んでもよい。113aのナノロッドは、特徴高さh、特徴幅wを有することができ、選択されたピッチdに従って離間され得る。
【0043】
別の実施形態において、
図1Jの概念横断面
図113bに示すように、ナノ構造層104の周期的構造は、限定されないが、一連のナノコーンを含んでもよい。113bのナノコーンは、特徴高さh、特徴幅wを有することができ、選択されたピッチdに従って離間され得る。
【0044】
別の実施形態において、
図1Kの概念横断面
図113cに示すように、ナノ構造層104の周期的構造は、限定されないが、一連の切頭ナノコーンを含んでもよい。113cの切頭ナノコーンは、特徴高さh、特徴幅wを有することができ、選択されたピッチdに従って離間され得る。
【0045】
別の実施形態において、
図1Lの概念横断面
図113dに示すように、ナノ構造層104の周期的構造は、限定されないが、一連のナノ放物面を含んでもよい。113dのナノ放物面も、特徴高さh、特徴幅wを有することができ、選択されたピッチdに従って離間され得る。
【0046】
本明細書において、本開示のナノ構造層104は前述した規則正しい形状および周期的な間隔に限定されず、これらは例示の目的で示されたものに過ぎないことに留意する。
【0047】
図1Mは、本開示の1つ以上の実施形態による、非周期的構造から作られたナノ構造層104の概念横断面
図113eを示す。例えば、
図1Mの113eに示すように、ナノ構造層104の構造は、非周期的に離間してもよい。これに関し、構造間の間隔は、ナノ構造層104にわたって変化する(例えば、ランダムに変化する)ことができる。例えば、
図1Mに示すように、第1の構造130aと第2の構造130bとは間隔d
1を有し、第2の構造130bと第3の構造130cとは間隔d
2を有し、第3の構造130cと第4の構造130dとは間隔d
3を有するなど、第Nの間隔d
Nまで至る。1つの実施形態において、間隔d
1〜d
Nは選択されたパターンに応じて変化し得る。別の実施形態において、間隔d1〜dNはランダムに変化し得る。
【0048】
図1N〜
図1Pは、本開示の1つ以上の実施形態による、変化する特徴を有する構造から作られたナノ構造層104の概念横断面図である。構造の変化する特徴は、ナノ構造層104を作る構造の任意の物理的特徴を含んでもよい。例えば、特徴は、限定されないが、高さ、幅、形状などを含んでもよい。例えば、
図1Nの113fに示すように、ナノ構造層104の構造の高さはナノ構造層にわたって変化し得る。1つの実施形態において、構造の高さは選択されたパターンに応じて変化し得る。別の実施形態において、構造の高さはランダムに変化し得る。
【0049】
別の例として、
図1Oの113gに示すように、ナノ構造層104の構造の幅は、ナノ構造層にわたって変化し得る。1つの実施形態において、構造の幅は選択されたパターンに応じて変化し得る。別の実施形態において、構造の幅はランダムに変化し得る。
【0050】
別の例として、
図1Pの113hに示すように、ナノ構造層104の構造の形状は、ナノ構造層にわたって変化し得る。1つの実施形態において、構造の形状は、選択されたパターンに応じて変化し得る。別の実施形態において、構造の形状は、ランダムに変化し得る。本明細書において、ナノ構造層104は、ナノ構造形成の技術で公知の構造の任意の組合せから作られ、
図1Pに示す組合せに限定されないことに留意する。
【0051】
本明細書において、本開示のナノ構造層104は、
図1I〜
図1Pに記載され図示される構造および/または配置に限定されないことに留意する。このような構造および配置はむしろ、例示の目的で示されたものに過ぎない。1つ以上のナノ構造層104のナノ構造は、ナノ構造作製の技術で公知の規則正しいまたは不規則な形状を呈することができる。さらに、1つ以上のナノ構造層104のナノ構造の位置合わせおよび間隔は、当技術で公知の任意の方法で変化し得ることがさらに理解される。任意の数のナノ構造またはサブ波長構造を使用して、本開示の1つ以上のナノ構造層104を形成できることが理解される。
【0052】
様々なサブ波長構造が、全体を本願に引用して援用する、ヤン ミン ソン(Young Min Song)他による、Design of Highly Transparent Glasses with Broadband Antireflective Subwavelength Structures、Optics Express、Vol.18 Issue12、13063〜13071ページ(2010)に記載されている。サブ波長構造は、全体を本願に引用して援用する、キョー−チョル パート(Kyoo−Chul Part)他による、ACS Nano Vol.6 Issue 5、3789〜3799ページ(2012)にも記載されている。
【0053】
本明細書において、本開示のプラズマセル101は、プラズマ106を開始および/または維持するのに適したプラズマベースの光源の技術で公知の任意のガス含有構造を含んでもよいことに留意する。
【0054】
図1Qを参照すると、1つの実施形態において、プラズマセル101は、ガス108の体積を含むのに適したプラズマバルブ114を含んでもよい。プラズマバルブ114は、プラズマ106を開始および/または維持するのに適している。これに関し、
図1Qに示すように、プラズマセル101の透明部分102は、プラズマバルブ114の透明部分(または壁)から構成され得る。プラズマバルブの実施は、一般に、各々全体を本願に引用して援用した、2007年4月2日に出願された米国特許出願第11/695,348号、2006年3月31日に出願された米国特許出願第11/395,523号、および2012年10月9日に出願された米国特許出願第13/647,680号に記載されている。
【0055】
図1Qに示すように、1つ以上のナノ構造層104を、プラズマバルブ114の1つ以上の表面に形成してもよい。例えば、
図1Qに示すように、本開示のナノ構造層104を、一般に
図1Fに関して説明したものと同様の方法で内部のバルブ−ガス界面に形成してもよい。別の例として、ここには図示しないが、本開示のナノ構造層104を、一般に
図1Gに関して説明したものと同様の方法で外部のバルブ−空気界面105に形成してもよい。別の例として、ここには図示しないが、一般に
図1Hに関して説明したものと同様の方法で、第1のナノ構造層104を内部のバルブ−ガス界面103に形成し、第2のナノ構造層104を外部のバルブ−空気界面105に形成してもよい。
【0056】
別の実施形態において、開示の多くは、プラズマセル101の所定の透明部分102の全体を覆うものとしてナノ構造層104を示すが、ナノ構造層104を、透明部分102の1つ以上の表面の離散部分に選択的に形成してもよい。例えば、照明源111からのポンピング放射107を受けることを見込んだ透明部分102に沿った位置に、ナノ構造層104を形成してもよい。別の例として、プラズマ106から下流の光学系へ広帯域放射115を優先的に透過することを見込んだ透明部分102に沿った位置に、ナノ構造層104を形成してもよい。
図1Qのプラズマバルブ114は、ナノ構造層104が透明部分102の選択された部分に形成される構成を示すことに留意する。しかしながら、この構成は、本開示のプラズマバルブ114を限定するものではない。
【0057】
図1Rを参照すると、1つの実施形態において、プラズマセル101が、ガス108の体積を含むのに適した透過素子116を含んでもよい。透過素子116は、プラズマ106を開始および/または維持するのに適している。これに関し、
図1Rに示すように、プラズマセル101の透明部分102は、透過素子116の透明部分(または壁)から構成され得る。1つの実施形態において、透過素子116は、ポンピング源111からガス108へ光107を透過するのに適しており、さらにプラズマ106から下流の光学素子へ広帯域放射115を透過するのに適している。
【0058】
図1Rに示すように、1つ以上のナノ構造層104を、透過素子116の1つ以上の表面に形成してもよい。例えば、
図1Rに示すように、本開示のナノ構造層104を、一般に
図1Fに関して説明したものと同様の方法で内部の素子−ガス界面103に形成してもよい。別の例として、ここには図示しないが、本開示のナノ構造層104を、一般に
図1Gに関して説明したものと同様の方法で外部の素子−空気界面105に形成してもよい。別の例として、ここには図示しないが、一般に
図1Hに関して説明したものと同様の方法で、第1のナノ構造層104を内部の素子−ガス界面103に形成し、第2のナノ構造層104を外部の素子−空気界面105に形成してもよい。
【0059】
別の実施形態において、透過素子116は、1つ以上の開口部(例えば、上部および下部開口部)を含んでもよい。別の実施形態において、1つ以上のフランジ118、120が、透過素子108の1つ以上の開口部に配置される。1つの実施形態において、1つ以上のフランジ118、120は、透過素子116の内部体積を取り囲んで、透過素子116の本体内にガス108の体積を含むように構成される。1つの実施形態において、1つ以上の開口部を、透過素子116の1つ以上の端部に位置させることができる。例えば、
図1Rに示すように、第1の開口部を透過素子116の第1の端部(例えば、上部)に位置させることができ、第2の開口部を、透過素子116の第1の端部と反対の第2の端部(例えば、下部)に位置させることができる。別の実施形態において、
図1Rに示すように、1つ以上のフランジ118、120が、透過素子116の1つ以上の端部で透過素子116を終端させるように配置される。例えば、透過素子116を第1の開口部で終端させるように第1のフランジ118を位置決めしてもよく、透過素子116を第2の開口部で終端させるように第2のフランジ120を位置決めしてもよい。別の実施形態において、第1の開口部と第2の開口部とが互いに流体連通して、透過素子116の内部体積が第1の開口部から第2の開口部へ連続するようにする。別の実施形態において、図示しないが、プラズマセル101は1つ以上のシールを含む。1つの実施形態において、シールは、透過素子116の本体と1つ以上のフランジ118、120との間に封止をもたらすように構成される。プラズマセル101のシールは、当技術で公知の任意のシールを含んでもよい。例えば、シールは、限定されないが、ろう付け、弾性シール、Oリング、Cリング、金属シールなどを含んでよい。別の実施形態において、上部フランジ118と下部フランジ120とを1つ以上の連結ロッド122を介して機械的に連結することができ、これにより透過素子116を封止する。フランジ付きプラズマセルにおけるプラズマの発生は、全体を本願に引用して援用する、2014年3月31日に出願された米国特許出願第14/231,196号にも記載されている。
【0060】
再び
図1Aを参照すると、1つの実施形態において、プラズマセル101は、適切な照明の吸収時にプラズマを発生させるのに適した、当技術で公知の任意の選択されたガス(例えば、アルゴン、キセノン、水銀など)を含んでもよい。1つの実施形態において、照明源111からの照明107の焦点をガス108の体積に合わせることにより、プラズマセル101(例えば、プラズマバルブ114または透過素子116内)のガスまたはプラズマの1つ以上の選択された吸収線を通じてエネルギーが吸収され、これによりガス種を「ポンピング」してプラズマを発生または持続させる。別の実施形態において、図示しないが、プラズマセル101は、プラズマセル101の内部体積内でプラズマ106を開始するための一連の電極を含むことができ、これにより、照明源111からのポンピング放射107が、電極による点火後にプラズマ106を維持する。
【0061】
本明細書において、システム100を使用して、様々なガス環境でプラズマ106を開始および/または維持できることが考えられる。1つの実施形態において、プラズマ106を開始および/または維持するために使用するガスは、不活性ガス(例えば、希ガスもしくは非希ガス)または非不活性ガス(例えば、水銀)を含んでもよい。別の実施形態において、プラズマ106を開始および/または維持するために使用するガス108は、ガスの混合物(例えば、不活性ガスの混合物、不活性ガスと非不活性ガスとの混合物、または非不活性ガスの混合物)を含んでもよい。例えば、本明細書において、プラズマ106を発生させるために使用するガス108の体積はアルゴンを含んでもよいことが予想される。例えば、ガス108は、5atm超(例えば、20〜50atm)の圧力で保持される実質的に純粋なアルゴンガスを含んでもよい。別の例では、ガス108は、5atm超(例えば、20〜50atm)の圧力で保持される実質的に純粋なクリプトンガスを含んでもよい。別の例では、ガス108はアルゴンガスと追加のガスとの混合物を含んでもよい。
【0062】
システム100をいくつかのガスを用いて実施できることにさらに留意する。例えば、本開示のシステム100における実施に適したガスは、限定されないが、Xe、Ar、Ne、Kr、He、N
2、H
2O、O
2、H
2、D
2、F
2、CH
4、1つ以上の金属ハロゲン化合物、ハロゲン、Hg、Cd、Zn、Sn、Ga、Fe、Li、Na、Ar:Xe、ArHg、KrHg、XeHgなどを含んでもよい。一般的には、本開示のシステム100は、光持続プラズマ発生に適した構成にまで及ぶものと解釈されるべきであり、プラズマセル内にプラズマを持続させるのに適した任意の種類のガスにまで及ぶものとさらに解釈されるべきである。
【0063】
システム100のプラズマセル101の透明部分102(例えば、バルブ114または透過素子116)を、プラズマ106により発生する放射を少なくとも部分的に透過する、当技術で公知の任意の材料から形成してもよい。1つの実施形態において、プラズマセル101の透明部分102を、プラズマ106により発生するVUV放射を少なくとも部分的に透過する、当技術で公知の任意の材料から形成してもよい。別の実施形態において、プラズマセル101の透明部分102を、プラズマ106により発生するDUV放射を少なくとも部分的に透過する、当技術で公知の任意の材料から形成してもよい。別の実施形態において、プラズマセル101の透明部分102を、プラズマ106により発生するEUV光を少なくとも部分的に透過する、当技術で公知の任意の材料から形成してもよい。別の実施形態において、プラズマセル101の透明部分102を、プラズマ106により発生するUV光を少なくとも部分的に透過する、当技術で公知の任意の材料から形成してもよい。別の実施形態において、プラズマセル101の透明部分102を、プラズマ106により発生する可視光を少なくとも部分的に透過する、当技術で公知の任意の材料から形成してもよい。
【0064】
別の実施形態において、プラズマセル101の透明部分102を、照明源111からのポンピング放射107(例えば、IR放射)を透過する、当技術で公知の任意の材料から形成してもよい。別の実施形態において、プラズマセル101の透明部分102を、照明源111(例えば、IR源)からの放射107と、プラズマセル101の透明部分102の体積内に含まれるプラズマ106により放出される放射115(例えば、VUV放射、DUV放射、EUV放射、UV放射および/または可視放射)との両方を透過する、当技術で公知の任意の材料から形成してもよい。一部の実施形態において、プラズマセル101の透明部分102を、低OH含有量の溶融シリカガラス材料から形成してもよい。他の実施形態において、プラズマセル101の透明部分102を、高OH含有量溶融シリカガラス材料から形成してもよい。例えば、プラズマセル101の透明部分102は、限定されないが、SUPRASIL 1、SUPRASIL 2、SUPRASIL 300、SUPRASIL 310、HERALUX PLUS、HERALUX−VUVなどを含んでもよい。他の実施形態において、プラズマセル101の透明部分102は、限定されないが、フッ化カルシウム(CaF
2)、フッ化マグネシウム(MgF
2)、フッ化リチウム(LiF
2)、結晶石英、およびサファイアを含んでもよい。本明細書において、限定されないが、CaF
2、MgF
2、結晶石英、およびサファイアは、短波長放射(例えば、λ<190nm)を透過することに留意する。本開示のプラズマセル101の透明部分102における実施に適した様々なガラスについて、全体を本願に引用して援用する、エー シュライバー(A.Schreiber)他、Radiation Resistance of Quartz Glass for VUV Discharge Lamps、J. Phys. D: Appl. Phys.38(2005)、3242〜3250に詳細に記載されている。
【0065】
本明細書において、本開示の1つ以上のナノ構造層104を、プラズマセル101の1つ以上の表面に形成してもよいことに留意する。これに関し、エッチングベースの作製の場合、前述した材料のいずれかから形成された透明部分102の表面をエッチングすることにより、1つ以上のナノ構造層104を形成してもよい。
【0066】
プラズマセル101の透明部分102(例えば、バルブ114または透過素子116)は、当技術で公知の任意の形状を呈することができる。
図1Rに示すように、プラズマセル101が透過素子116を含む場合、透過素子116は円筒形状を有することができる。別の実施形態において、図示しないが、透過素子116は球形状または楕円形状を有することができる。別の実施形態において、図示しないが、透過素子116は複合形状を有することができる。例えば、透過素子116の形状は、2つ以上の形状の組合せから構成されてもよい。例えば、透過素子116の形状を、プラズマ106を含むように配置された球形または楕円形中心部分と、球形または楕円形中心部分より上および/または下で延びる1つ以上の円筒形部分とから構成することができ、これにより1つ以上の円筒形部分が1つ以上のフランジ118、120に連結される。
図1Rに示すように透過素子116が円筒形である場合、透過素子116の1つ以上の開口部を、円筒形の透過素子116の端部に位置させることができる。これに関し、透過素子116は中空の円筒の形を取り、これにより、流路が第1の開口部(上部開口部)から第2の開口部(下部開口部)へ延びる。別の実施形態において、第1のフランジ118および第2のフランジ120は、透過素子116の壁と共に、透過素子116の流路内にガス108の体積を含む役割を果たす。本明細書において、前述したように、この配置は様々な透過素子116の形状にまで及び得ることが理解される。
【0067】
図1Qのように、プラズマセル101がプラズマバルブ114を含む設定では、プラズマバルブ114も当技術で公知の任意の形状を呈することができる。1つの実施形態において、プラズマバルブ114は円筒形状を有することができる。別の実施形態において、プラズマバルブ114は球形または楕円形を有することができる。別の実施形態において、プラズマバルブは複合形状を有することができる。例えば、プラズマバルブの形状は、2つ以上の形状の組合せから構成されてもよい。例えば、プラズマバルブの形状を、プラズマ106を含むように配置された球形または楕円形中心部分と、球形または楕円形中心部分より上および/または下で延びる1つ以上の円筒形部分とから構成することができる。
【0068】
別の実施形態において、本開示の1つ以上のナノ構造層104を、プラズマセル101の湾曲面の1つ以上に形成してもよい。例えば、プラズマバルブ114の場合、本明細書で前述したプラズマバルブ形状の場合にはいずれも湾曲している内面103および/または外面105に、1つ以上のナノ構造層104を形成してもよい。別の例として、透過素子116の場合、本明細書で前述した透過素子形状の場合にはいずれも湾曲している内面103および/または外面105に、1つ以上のナノ構造層104を形成してもよい。
【0069】
別の実施形態において、システム100は、照明源111から発する照明の焦点をプラズマセル101内に含まれたガス108の体積に合わせるように構成されたコレクタ/反射素子105を含む。コレクタ素子105は、照明源111から発する照明の焦点をプラズマセル101内に含まれたガスの体積に合わせるのに適した、当技術で公知の任意の物理的構成を呈することができる。1つの実施形態において、
図1Aに示すように、コレクタ素子105は、照明源111からポンピング放射107を受け、ポンピング放射107の焦点をプラズマセル101内に含まれたガスの体積に合わせるのに適した反射内面を有する凹状領域を含んでもよい。例えば、
図1Aに示すように、コレクタ素子105は、反射内面を有する楕円形のコレクタ素子105を含んでもよい。
【0070】
別の実施形態において、コレクタ素子105は、プラズマ106から放出された広帯域照明115(例えば、VUV放射、DUV放射、EUV放射、UV放射および/または可視放射)を集め、広帯域照明を1つ以上の追加の光学素子(例えば、フィルタ123、ホモジナイザ125など)に向けるように配置される。例えば、コレクタ素子105は、プラズマ106によって放出されたVUV広帯域放射、DUV放射、EUV放射、UV放射または可視放射のうちの少なくとも1つを集め、広帯域照明115を1つ以上の下流の光学素子に向けることができる。これに関し、プラズマセル101は、VUV放射、DUV放射、EUV放射、UV放射および/または可視放射を、限定されないが、検査ツールまたは計測ツールなどの当技術で公知の任意の光学特徴付けシステムの下流の光学素子に送達することができる。本明細書において、システム100のプラズマセル101は、限定されないが、VUV放射、DUV放射、EUV放射、UV放射、および/または可視放射を含む様々なスペクトル域において有用な放射を放出できることに留意する。
【0071】
1つの実施形態において、システム100は様々な追加の光学素子を含んでもよい。1つの実施形態において、一連の追加の光学系は、プラズマ106から発する広帯域光を集めるように構成された集光光学系を含んでもよい。例えば、システム100は、コレクタ素子105からの照明を、限定されないが、ホモジナイザ125などの下流の光学系に向けるように配置されたコールドミラー121を含んでもよい。
【0072】
別の実施形態において、一連の光学系は、システム100の照明経路または集光経路のいずれかに沿って配置された1つ以上のレンズ(例えば、レンズ117)を含んでもよい。1つ以上のレンズを使用して、照明源111からの照明の焦点をプラズマセル101内のガス108の体積に合わせることができる。あるいは、1つ以上の追加のレンズを使用して、プラズマ106から発する広帯域光の焦点を選択された標的(図示せず)に合わせることができる。
【0073】
別の実施形態において、一連の光学系は、回転ミラー119を含んでもよい。1つの実施形態において、回転ミラー119を、照明源111からのポンピング放射107を受け、コレクタ素子105を介してプラズマセル101内に含まれたガス108の体積に照明を向けるように配置することができる。別の実施形態において、コレクタ素子105は、ミラー119からの照明を受け、プラズマセル101が位置するコレクタ素子105(例えば、楕円形集光素子)の焦点に照明を合わせるように配置される。
【0074】
別の実施形態において、一連の光学系は、照明経路または集光経路のいずれかに沿って配置された1つ以上のフィルタ123を含んで、光がプラズマセル101に入る前に照明をフィルタにかけ、またはプラズマ106からの光の放出後に照明をフィルタにかけることができる。本明細書において、前述した
図1Aに示すシステム100の一連の光学系は、例示のために示されたものに過ぎず、限定するものと解釈すべきでないことに留意する。いくつかの等価または追加の光学構成を本発明の範囲内で使用してもよいことが予想される。
【0075】
別の実施形態において、システム100の照明源111は、1つ以上のレーザを含んでもよい。一般的に、照明源111は、当技術で公知の任意のレーザシステムを含んでもよい。例えば、照明源111は、電磁スペクトルの赤外線部分、可視部分、または紫外線部分の放射を放出可能な、当技術で公知の任意のレーザシステムを含んでもよい。1つの実施形態において、照明源111は、連続波(CW)レーザ放射を放出するように構成されたレーザシステムを含んでもよい。例えば、照明源111は、1つ以上のCW赤外線レーザ源を含んでもよい。例えば、プラズマセル101内のガスがアルゴンであるか、またはアルゴンを含む設定では、照明源111は、1069nmの放射を放出するように構成されたCWレーザ(例えば、繊維レーザまたはディスクYbレーザ)を含んでもよい。この波長はアルゴンの1068nmの吸収線に適合し、そのため、アルゴンガスのポンピングに特に有用であることに留意する。本明細書において、CWレーザの上記説明は限定するものではなく、当技術で公知の任意のレーザを本発明の文脈で実施してもよいことに留意する。
【0076】
別の実施形態において、照明源111は、1つ以上のダイオードレーザを含んでもよい。例えば、照明源111は、プラズマセル101内に含まれたガス種のいずれか1つ以上の吸収線に一致する波長の放射を放出する1つ以上のダイオードレーザを含んでもよい。一般的に、ダイオードレーザの波長が当技術で公知の任意のプラズマの任意の吸収線(例えば、イオン遷移線)またはプラズマ発生ガスの任意の吸収線(例えば、高励起中性遷移線)に同調されるように、照明源111のダイオードレーザを実施のために選択することができる。そのため、所定のダイオードレーザ(または一連のダイオードレーザ)の選択は、システム100のプラズマセル101内に含まれたガスの種類に応じて決まる。
【0077】
別の実施形態において、照明源111は、イオンレーザを含んでもよい。例えば、照明源111は、当技術で公知の任意の希ガスイオンレーザを含んでもよい。例えば、アルゴン系プラズマの場合、アルゴンイオンをポンピングするために使用する照明源111は、Ar+レーザを含んでもよい。
【0078】
別の実施形態において、照明源111は、1つ以上の周波数変換レーザシステムを含んでもよい。例えば、照明源111は、100ワット超の電力レベルを有するNd:YAGまたはNd:YLFレーザを含んでもよい。別の実施形態において、照明源111は、広帯域レーザを含んでもよい。別の実施形態において、照明源は、変調レーザ放射またはパルスレーザ放射を放出するように構成されたレーザシステムを含んでもよい。
【0079】
別の実施形態において、照明源111は、略一定の電力でレーザ光をプラズマ106に提供するように構成された1つ以上のレーザを含んでもよい。別の実施形態において、照明源111は、変調レーザ光をプラズマ106に提供するように構成された1つ以上の変調レーザを含んでもよい。別の実施形態において、照明源111は、パルスレーザ光をプラズマに提供するように構成された1つ以上のパルスレーザを含んでもよい。
【0080】
別の実施形態において、照明源111は、1つ以上の非レーザ源を含んでもよい。一般的に、照明源111は、当技術で公知の任意の非レーザ光源を含んでもよい。例えば、照明源111は、電磁スペクトルの赤外線部分、可視部分、または紫外線部分の放射を離散的または連続的に放出可能な、当技術で公知の任意の非レーザシステムを含んでもよい。
【0081】
別の実施形態において、照明源111は、2つ以上の光源を含んでもよい。1つの実施形態において、照明源111は、1つ以上のレーザを含んでもよい。例えば、照明源111(または複数の照明源)は、複数のダイオードレーザを含んでもよい。別の例として、照明源111は、複数のCWレーザを含んでもよい。さらなる実施形態において、2つ以上のレーザの各々は、システム100のプラズマセル101内のガスまたはプラズマの異なる吸収線に同調されたレーザ放射を放出してもよい。
【0082】
図2は、本開示の1つ以上の実施形態によるナノ構造層104を備えたアークランプ200を示す。本開示の多くは、レーザポンピングされたプラズマ源(例えば、プラズマセル101)の文脈におけるナノ構造層104の実施について説明しているが、本開示はそのような構成に限定されない。本開示のナノ構造層104を、1つ以上の光学面において低反射率が望ましい任意の高温光学設定の文脈において実施してもよい。
【0083】
本明細書において、
図1A〜
図1Rに関して前述したプラズマセル101の様々な実施形態および例は、
図2のアークランプ200にまで及ぶものと解釈されるべきであることに留意する。例えば、アークランプ200およびナノ構造層104の構造構成を作製するために使用される材料は、プラズマセル101の文脈で前述したものと同様の形を取ることができる。
【0084】
1つの実施形態において、アークランプ200は、アークランプ200の1つ以上の光学面に配置された1つ以上のナノ構造層104を含む。1つの実施形態において、1つ以上のナノ構造層104は、アークランプ200の透明部分102に配置される。
【0085】
1つの実施形態において、1つ以上のナノ構造層104は、アークランプ200の透明部分102の内面203に配置される。例えば、ナノ構造層104を、ランプガス204とランプ200の透明部分102とにより画成される内部界面に形成してもよいが、これは必要というわけではない。
【0086】
別の実施形態において、図示しないが、1つ以上のナノ構造層104は、アークランプ200の透明部分102の外面205に配置される。例えば、ナノ構造層104を、ランプ200の透明部分102と外部大気206(例えば、空気、パージガスなど)とにより画成された外部界面に形成してもよいが、これは必要というわけではない。
【0087】
別の実施形態において、図示しないが、第1のナノ構造層104がアークランプ200の透明部分の内面203に配置され、第2のナノ構造層104がアークランプ200の透明部分102の外面205に配置される。
【0088】
前述したように、アークランプの内面203および/または外面205に形成された1つ以上のナノ構造層104は、内面および/または外面205における反射率を低下させる役割を果たすことができる。このようにして、アークランプの放電202による照明出力207が受けるフレネル損失が低減し、照明出力が増加する。
【0089】
本明細書において、本開示のアークランプ200は、当技術で公知の任意のアークランプの形を呈することができ、
図2に示す構成に限定されないことに留意する。1つの実施形態において、アークランプ200は、一連の電極208、210を含んでもよい。例えば、
図2に示すように、アークランプ200は、限定されないが、陽極208と陰極210とを含んでもよい。
【0090】
本明細書において、アークランプで使用されるガス204は、アークランプの技術で使用される任意のガスを含んでもよいことに留意する。例えば、ガス204は、限定されないが、Xe、Hg、Xe−Hg、Arなどのうちの1つ以上を含んでもよい。
【0091】
本開示のナノ構造層104は、当技術で公知の任意の放電ランプの文脈で実施され得、アーク型放電ランプに限定されないことにさらに留意する。
【0092】
図3は、本開示の1つ以上の実施形態による、プラズマベースの広帯域放射を発生させるためのバルブなし照明源300を示す。本開示の多くは、ガス環境が小さい体積で維持されるプラズマセル101またはアークランプ200の文脈におけるナノ構造層104の実施に焦点を置いているが、これは、本開示のナノ構造層104の実施を限定するものではない。本明細書において、ナノ構造層104を、光の透過が望ましい任意の透明光学面で実施できることが理解される。バルブなし照明源300は、1つのそのような環境を示す。バルブなし光源300は、ガス封じ込め構造307(例えば、チャンバ307)に含まれたガス306内にプラズマ106を確立し維持するように構成される。例えば、
図3に示すように、ガス封じ込め構造307(例えば、チャンバ)および/またはコレクタ素子105により画成された体積内に含まれたガス306において、プラズマ106を確立し維持することができる。
【0093】
別の実施形態において、ガス封じ込め構造307は、コレクタ素子105に動作可能に連結される。例えば、
図3に示すように、コレクタ素子は、封じ込め構造307の上部に配置される。別の例として、図示しないが、コレクタ素子105をガス封じ込め構造307の内部に配置してもよい。本明細書において、光源300が、本発明によるプラズマを開始および/または維持するのに適したいくつかのバルブなし構成を包含してもよいことが考えられるので、本明細書において、本開示は
図3の光源300の上記説明または図示に限定されないことに留意する。
【0094】
バルブなし光源におけるプラズマの発生は、一般に、全体を本願に引用して援用する、2014年3月25日に出願された米国特許出願第14/224,945号に記載されている。バルブなしレーザ持続プラズマ光源も、一般に、全体を本願に引用して援用する、2010年5月26日に出願された米国特許出願第12/787,827号に記載されている。
【0095】
本明細書において、
図1A〜
図2に関して前述したプラズマセル101およびアークランプ200の様々な実施形態および例は、
図3のバルブなし光源300にまで及ぶものと理解すべきであることに留意する。例えば、光源300の透明光学素子およびナノ構造層104の構造構成を作製するために使用される材料は、プラズマセル101およびアークランプ200の文脈で前述したものと同様の形を取ることができる。
【0096】
1つの実施形態において、光源300は、1つ以上のナノ構造層104を備えた1つ以上の透明部分302、304を含む。例えば、1つ以上の透明部分302、304は、限定されないが、1つ以上のナノ構造層104を備えた窓302、304を含むことができる。1つの実施形態において、光源300は、ポンピング源111からのポンピング放射107を受けるための入力窓302を含む。1つの実施形態において、入力窓302は、入力窓302の内面または外面に配置された1つ以上のナノ構造層104を含む。例えば、
図3に示すように、ナノ構造層104を、ガス306と窓302の材料との界面により画成された窓302の内面に配置してもよいが、これは必要というわけではない。別の例として、図示しないが、ナノ構造層104を、窓302の材料と外部ガス310(例えば、空気、パージガスなど)との界面により画成された窓302の外面に配置してもよいが、これは必要というわけではない。別の例として、図示しないが、第1のナノ構造層104を窓302の内面に形成し、第2のナノ構造層104を窓302の外面に形成してもよいが、これは必要というわけではない。
【0097】
別の実施形態において、光源300は、広帯域照明115をプラズマ106から下流の光学部品(例えば、ホモジナイザ125)へ透過させるための出力窓304を含む。1つの実施形態において、出力窓304は、出力窓304の内面または外面に配置された1つ以上のナノ構造層104を含む。例えば、
図3に示すように、ナノ構造層104を、ガス306と窓304の材料との界面により画成された窓304の内面に配置してもよいが、これは必要というわけではない。別の例として、図示しないが、ナノ構造層104を、窓304の材料と外部ガス(例えば、空気、パージガスなど)との界面により画成された窓304の外面に配置してもよいが、これは必要というわけではない。別の例として、図示しないが、第1のナノ構造層104を窓304の内面に形成し、第2のナノ構造層104を窓304の外面に形成してもよいが、これは必要というわけではない。
【0098】
これに関し、光源300の窓302および/または窓304の内面および/または外面に形成される1つ以上のナノ構造層104は、窓302および/または窓304の内面および/または外面における反射率を低下させる役割を果たす。そのため、ポンピング放射107および/またはプラズマ106からの広帯域照明出力115のフレネル損失を低減させることができ、照明出力115が増加する。
【0099】
本明細書において、本開示は光源300の特定の構成に限定されないことに留意する。本明細書において、1つ以上のナノ構造層104を、ポンピング放射をプラズマに結合するために使用され、かつ/または広帯域放射を下流の光学系に結合するために使用される任意の透明光学面に形成してもよいことが理解される。
【0100】
図4は、1つ以上の反射防止光学面を有する光源を作製するための方法400を示すプロセスフロー図である。ステップ402において、1つ以上の透明部分を有するランプが設けられる。例えば、設けられるランプは、限定されないが、1つ以上の透明部分102を有するプラズマセル101を含んでもよい。例えば、プラズマセル101は、限定されないが、1つ以上の透明部分102を有するプラズマバルブ114または1つ以上の透明部分102を有する透過素子116を含んでもよい。別の例として、設けられるランプは、限定されないが、1つ以上の透明部分102を含むアークランプ200を含んでもよい。
【0101】
ステップ404において、1つ以上のナノ構造が、ランプの1つ以上の透明部分の1つ以上の表面に形成される。これに関し、1つ以上のナノ構造は、プラズマセルの1つ以上の透明部分とプラズマセルの内部の体積またはプラズマセルの外部の体積の少なくとも一方との間に屈折率制御の領域(例えば、拡張界面109)を形成する。1つの実施形態において、1つ以上のナノ構造は、ランプの1つ以上の透明部分の1つ以上の表面にエッチング(例えば、プラズマエッチング)される。
【0102】
本開示は、サンプル(例えば、ウェーハ)検査ツールでの広帯域光発生の文脈における1つ以上のナノ構造層104の実施に焦点を置いているが、本明細書において、本開示の実施形態は、誘電ベースのAR被覆の使用が不十分である任意の光学設定にまで及び得ることが考えられる。例えば、広帯域検査に加えて、本明細書において、本開示の1つ以上のナノ構造層104を、散乱計、反射率計、楕円偏光計、または光学計測ツールのうちの1つ以上の透明光学界面に形成してもよいことが理解される。
【0103】
本明細書において説明した主題は、他の構成要素に含まれる、または他の構成要素に連結される異なる構成要素を示すことがある。そのような図示した構成は例示的なものに過ぎず、実際には、同じ機能を達成する多くの他の構成を実施してもよいことを理解されたい。概念的には、同じ機能を達成する構成要素の任意の配置は、所望の機能が達成されるように効果的に「関連付けられる」。したがって、本明細書において組み合わせて特定の機能を達成する任意の2つの構成要素は、構成または中間構成要素とは関係なく、所望の機能が達成されるように互いに「関連付けられる」ことがわかる。同様に、そのように関連付けられた任意の2つの構成要素を、所望の機能を達成するために互いに「連結」または「結合」するものとみなしてもよく、そのように関連付けることのできる任意の2つの構成要素を、所望の機能を達成するために互いに「結合可能」であるものとみなしてもよい。結合可能の特定の例は、限定されないが、物理的に相互作用可能であり、かつ/または物理的に相互作用する構成要素を含む。
【0104】
本開示およびその付随する利点の多くが前述した説明から理解されるものと考えられ、開示された主題から逸脱することなく、またはその材料の利点のすべてを犠牲にすることなく、構成要素の形、構成、配置に様々な変更を行ってもよいことが明らになろう。記載した形は説明のためのものに過ぎず、そのような変更を包含し含むことが以下の特許請求の範囲の意図である。さらに、本発明が添付の特許請求の範囲により定義されることを理解されたい。