特許第6898839号(P6898839)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6898839フラッシュメモリに記憶されたカウント値を持つ測定装置用トリガカウンタ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6898839
(24)【登録日】2021年6月15日
(45)【発行日】2021年7月7日
(54)【発明の名称】フラッシュメモリに記憶されたカウント値を持つ測定装置用トリガカウンタ
(51)【国際特許分類】
   G01B 5/012 20060101AFI20210628BHJP
【FI】
   G01B5/012
【請求項の数】24
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2017-235602(P2017-235602)
(22)【出願日】2017年12月7日
(65)【公開番号】特開2018-96987(P2018-96987A)
(43)【公開日】2018年6月21日
【審査請求日】2020年7月15日
(31)【優先権主張番号】15/371,850
(32)【優先日】2016年12月7日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000137694
【氏名又は名称】株式会社ミツトヨ
(74)【代理人】
【識別番号】110002963
【氏名又は名称】特許業務法人MTS国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100080458
【弁理士】
【氏名又は名称】高矢 諭
(74)【代理人】
【識別番号】100076129
【弁理士】
【氏名又は名称】松山 圭佑
(74)【代理人】
【識別番号】100144299
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 崇
(74)【代理人】
【識別番号】100150223
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 修三
(72)【発明者】
【氏名】ビョルン エリック バーティル ジャンソン
【審査官】 仲野 一秀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−008429(JP,A)
【文献】 特開2009−053187(JP,A)
【文献】 特開2009−080102(JP,A)
【文献】 実開平06−051910(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01B 5/00− 5/30
G06F 12/00
G11C 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチプローブの動作履歴にわたって前記タッチプローブに生成されるトリガ信号の累積数に対応して前記タッチプローブに値を永久的に記憶するために使用可能な、座標測定機のためのタッチプローブを動作させる方法であって、
前記タッチプローブは、
前記タッチプローブに取り付けられたスタイラスの変位に応答する少なくとも1つのセンサ信号を出力するように構成された変位センサと、
前記少なくとも1つのセンサ信号を入力し、前記スタイラスの変位に対応するトリガ信号を生成するトリガ信号生成回路と、
トリガ信号が発生したときにトリガ信号をカウントし、対応する現在の累積トリガカウントを維持するとともに、前記タッチプローブへの電力供給が終了すると、自身の動作を停止して、前記現在の累積トリガカウントの自身による維持を終了するトリガカウンタ処理回路と、
前記トリガカウンタ処理回路から受信した一連の累積トリガカウントを記憶するために利用されるN個のアドレス位置を備える消去可能なトリガカウンタブロックを備える第1プローブメモリ部と、前記タッチプローブの動作構成データを記憶するために利用される第2プローブメモリ部と、を備えるプローブフラッシュメモリと、
を備え、
前記方法は、
前記消去可能なトリガカウンタブロックが消去されない非消去サイクル中の前記タッチプローブの電力供給される動作期間中に、前記消去可能なトリガカウンタブロックの前記N個のアドレス位置に前記累積トリガカウントの増加する値を記憶し、ここで、
新しく電力供給される動作期間が開始されると、前記累積トリガカウントの最新に記憶された値で前記トリガカウンタ処理回路を初期化し、トリガカウンタ動作増分モニタ部を初期化し、現在の累積トリガカウントを記憶する次の動作で使用されるように、前記消去可能なトリガカウンタブロックの目標アドレス位置を初期化する動作Aを含み、
前記第2プローブメモリ部に記憶される前記動作構成データは、前記トリガカウンタ処理回路を実現するためのトリガカウンタ構成データを含み、
前記タッチプローブは、埋め込みプロセッサまたはバッテリを含まず、
新しく電力供給される動作期間が開始されると、前記トリガカウンタ処理回路が開始される前に前記動作Aの一部として、前記トリガカウンタ構成データが、前記タッチプローブ内のステートマシンとして揮発性メモリに前記トリガカウンタ処理回路を実現するように利用されることを特徴とするタッチプローブを動作させる方法。
【請求項2】
請求項1において、
前記非消去サイクルは少なくとも第1及び第2の電力供給される動作期間に及び、少なくとも前記第1の電力供給される動作期間は前記第1の電力供給される動作期間を終了するために前記タッチプローブへの電力供給の終了を含むことを特徴とするタッチプローブを動作させる方法。
【請求項3】
請求項1において、
ホストシステムから電力供給終了の動作コマンドを受信し、
前記ホストシステムからの前記電力供給終了の動作コマンドに応答して、前記目標アドレス位置を使用して前記現在の累積トリガカウントを記憶する
電力供給終了の動作シーケンスをさらに含むことを特徴とするタッチプローブを動作させる方法。
【請求項4】
請求項1において、
トリガ信号が発生したときにトリガ信号をカウントし、対応する前記現在の累積トリガカウントを維持するように、前記トリガカウンタ処理回路を動作させる動作Bと、
予め定義されたトリガカウンタ動作増分が経過した後、少なくとも前記現在の累積トリガカウントが前記累積トリガカウントの前記最新に記憶された値から増加した場合、前記目標アドレス位置を使用して前記現在の累積トリガカウントを記憶する動作Cと、
前記動作Cを実行した後、現在の累積トリガカウントを記憶する前記次の動作で使用されるように、前記消去可能なトリガカウンタブロックにおける現在の前記非消去サイクルで使用されていないアドレス位置である次の目標アドレス位置を識別する動作Dと、
前記消去可能なトリガカウンタブロックの前記N個のアドレス位置のすべてが累積トリガカウントそれぞれを記憶するために使用されるまで、前記動作Cと前記動作Dを複数回繰り返す動作Eと、
をさらに含むことを特徴とするタッチプローブを動作させる方法。
【請求項5】
請求項において、
前記消去可能なトリガカウンタブロックの前記N個のアドレス位置のすべてが、累積トリガカウントを記憶するために、前記非消去サイクル中に使用された際の消去動作シーケンスを実行することをさらに含み、前記消去動作シーケンスは、
前記トリガカウンタ処理回路が前記現在の累積トリガカウントを維持している間に、前記消去可能なトリガカウンタブロックを消去する動作F1と、
新しい非消去サイクルに対応付けられた最初の目標アドレス位置に、維持された前記現在の累積トリガカウントを記憶する動作F2と、
前記動作Aから前記動作Eの動作を含む新しい非消去サイクルを開始する動作F3と、
を含むことを特徴とするタッチプローブを動作させる方法。
【請求項6】
請求項1において、
前記プローブフラッシュメモリは、有限数の記憶消去サイクルによって定義され、前記有限数の記憶消去サイクルが5,000から200,000の記憶消去サイクルの間であるメモリ寿命の期待値を有することを特徴とするタッチプローブを動作させる方法。
【請求項7】
請求項1において、
前記プローブフラッシュメモリは前記タッチプローブのフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)の一部として備えられ、前記トリガカウンタ処理回路は前記FPGAに実現されることを特徴とするタッチプローブを動作させる方法。
【請求項8】
請求項において、
前記トリガカウンタ処理回路は、前記動作Dにおける次の目標アドレス位置の識別を少なくとも実行するメモリアドレスマネージャ部を備えることを特徴とするタッチプローブを動作させる方法。
【請求項9】
請求項において、
前記動作Dにおける次の目標アドレス位置のそれぞれは、前記消去可能なトリガカウンタブロックにおける次に上位となる連続したアドレス位置であることを特徴とするタッチプローブを動作させる方法。
【請求項10】
請求項において、
前記トリガカウンタ処理回路は、前記動作Cの一部として前記予め定義されたトリガカウンタ動作増分がいつ経過するかを判定する前記トリガカウンタ動作増分モニタ部を備えることを特徴とするタッチプローブを動作させる方法。
【請求項11】
請求項10において、
前記トリガカウンタ動作増分モニタ部はタイマであり、前記予め定義されたトリガカウンタ動作増分は少なくとも1分間の時間量に対応することを特徴とするタッチプローブを動作させる方法。
【請求項12】
請求項1において、
CMMホストコントローラによって要求されたときに、前記トリガカウンタ処理回路から前記CMMホストコントローラに現在の累積トリガカウントを提供することをさらに含むことを特徴とするタッチプローブを動作させる方法。
【請求項13】
タッチプローブの動作履歴にわたって前記タッチプローブに生成されるトリガ信号の累積数に対応して前記タッチプローブに値を永久的に記憶するために使用可能な、座標測定機のためのタッチプローブを動作させる方法であって、
前記タッチプローブは、
前記タッチプローブに取り付けられたスタイラスの変位に応答する少なくとも1つのセンサ信号を出力するように構成された変位センサと、
前記少なくとも1つのセンサ信号を入力し、前記スタイラスの変位に対応するトリガ信号を生成するトリガ信号生成回路と、
トリガ信号が発生したときにトリガ信号をカウントし、対応する現在の累積トリガカウントを維持するとともに、前記タッチプローブへの電力供給が終了すると、自身の動作を停止して、前記現在の累積トリガカウントの自身による維持を終了するトリガカウンタ処理回路と、
前記トリガカウンタ処理回路から受信した一連の累積トリガカウントを記憶するために利用されるN個のアドレス位置を備える消去可能なトリガカウンタブロックを備える第1プローブメモリ部と、前記タッチプローブの動作構成データを記憶するために利用される第2プローブメモリ部と、を備えるプローブフラッシュメモリと、
を備え、
前記方法は、
前記消去可能なトリガカウンタブロックが消去されない非消去サイクル中の前記タッチプローブの電力供給される動作期間中に、前記消去可能なトリガカウンタブロックの前記N個のアドレス位置に前記累積トリガカウントの増加する値を記憶し、ここで、
新しく電力供給される動作期間が開始されると、前記累積トリガカウントの最新に記憶された値で前記トリガカウンタ処理回路を初期化し、トリガカウンタ動作増分モニタ部を初期化し、現在の累積トリガカウントを記憶する次の動作で使用されるように、前記消去可能なトリガカウンタブロックの目標アドレス位置を初期化する動作Aを含み、
累積トリガカウントの値が記憶される前記消去可能なトリガカウンタブロックの各アドレス位置において、少なくとも1つのインジケータビットがゼロの値を記憶するのに利用され、複数の追加ビットが前記累積トリガカウントのそれぞれの値を記憶するのに利用され、
前記少なくとも1つのインジケータビットにおけるゼロの値は、前記少なくとも1つのインジケータビットに1の値が記憶され、且つ累積トリガカウントの値の現在記憶されていないアドレス位置に対して、累積トリガカウントの値の現在記憶されているアドレス位置を識別させることを特徴とするタッチプローブを動作させる方法。
【請求項14】
請求項13において、
累積トリガカウントの値が記憶される各アドレス位置は、少なくとも16ビットを備え、ゼロの値が記憶される前記少なくとも1つのインジケータビットは、最上位ビットまたは最下位ビットのいずれかとされていることを特徴とするタッチプローブを動作させる方法。
【請求項15】
請求項13において、
新しく電力供給される動作期間が開始される際に前記動作Aの一部として、前記累積トリガカウントの最新に記憶された値は、前記少なくとも1つのインジケータビットに記憶されたゼロの値を持つ前記消去可能なトリガカウンタブロックの最上位のアドレス位置に記憶された値に従って判定されることを特徴とするタッチプローブを動作させる方法。
【請求項16】
請求項15において、
前記動作Aの一部として、初期化される前記目標アドレス位置は、前記少なくとも1つのインジケータビットに記憶されたゼロの値を有する前記最上位のアドレス位置に対して次に上位となる連続したアドレス位置である前記消去可能なトリガカウンタブロック内のアドレス位置として判定されることを特徴とするタッチプローブを動作させる方法。
【請求項17】
座標測定機のためのタッチプローブであって、
前記タッチプローブは、
前記タッチプローブに取り付けられたスタイラスの変位に対応するトリガ信号を生成するトリガ信号生成回路と、
一連の累積トリガカウントを記憶するために利用されるN個のアドレス位置を備える消去可能なトリガカウンタブロックを備える第1プローブメモリ部と、
トリガ信号が発生したときにトリガ信号をカウントし、対応する現在の累積トリガカウントを維持し、前記タッチプローブへの電力供給が終了すると、自身の動作を停止して、前記現在の累積トリガカウントの自身による維持を終了するトリガカウンタ処理回路を実現するためのトリガカウンタ構成データを含む前記タッチプローブの動作構成データを記憶する第2プローブメモリ部と、
を備えるプローブフラッシュメモリと、
を備え、
前記消去可能なトリガカウンタブロックが消去されない非消去サイクル中の前記タッチプローブの電力供給される動作期間中に、
前記タッチプローブの新しく電力供給される動作期間が開始されると、前記トリガカウンタ構成データは前記タッチプローブ内のステートマシンとして揮発性ハードウェアに前記トリガカウンタ処理回路を実現するように利用され、前記トリガカウンタ処理回路は前記累積トリガカウントの最新に記憶された値で初期化され、前記消去可能なトリガカウンタブロックの目標アドレス位置は現在の累積トリガカウントを記憶する次の動作で使用されるように判定される動作Aを含んで自動で実行し、
前記プローブフラッシュメモリは前記タッチプローブのフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)の一部として備えられ、前記トリガカウンタ処理回路は前記FPGAに実現されることを特徴とするタッチプローブ。
【請求項18】
請求項17において、
前記消去可能なトリガカウンタブロックが消去されない非消去サイクル中の前記タッチプローブの電力供給される動作期間中に、更に、
前記トリガカウンタ処理回路は、トリガ信号が発生したときにトリガ信号をカウントし、対応する前記現在の累積トリガカウントを維持するように動作する動作Bと、
予め定義されたトリガカウンタ動作増分が経過した後、少なくとも前記現在の累積トリガカウントが前記累積トリガカウントの前記最新に記憶された値から増加した場合、前記現在の累積トリガカウントが前記目標アドレス位置を使用して記憶される動作Cと、
前記動作Cが実行された後、前記消去可能なトリガカウンタブロックにおける現在の前記非消去サイクルで使用されていないアドレス位置である次の目標アドレス位置は、現在の累積トリガカウントを記憶する前記次の動作で使用されるように識別される動作Dと、
前記消去可能なトリガカウンタブロックの前記N個のアドレス位置のすべてが累積トリガカウントそれぞれを記憶するために使用されるまで、前記動作Cと前記動作Dが複数回繰り返される動作Eと、
を含んで自動で実行することを特徴とするタッチプローブ。
【請求項19】
請求項18において、
前記消去可能なトリガカウンタブロックの前記N個のアドレス位置のすべてが、累積トリガカウントを記憶するために、前記非消去サイクル中に使用された際に、自動で実行される消去動作シーケンスは、
前記トリガカウンタ処理回路が前記現在の累積トリガカウントを維持している間に、前記消去可能なトリガカウンタブロックを消去する動作F1と、
新しい非消去サイクルに対応付けられた最初の目標アドレス位置に、維持された前記現在の累積トリガカウントを記憶する動作F2と、
前記動作Aから前記動作Eの動作を含む新しい非消去サイクルを開始する動作F3と、
を含むことを特徴とするタッチプローブ。
【請求項20】
請求項17において、
前記タッチプローブは、埋め込みプロセッサまたはバッテリを含まないことを特徴とするタッチプローブ。
【請求項21】
座標測定機のためのタッチプローブであって、
前記タッチプローブは、
前記タッチプローブに取り付けられたスタイラスの変位に対応するトリガ信号を生成するトリガ信号生成回路と、
一連の累積トリガカウントを記憶するために利用されるN個のアドレス位置を備える消去可能なトリガカウンタブロックを備える第1プローブメモリ部と、
トリガ信号が発生したときにトリガ信号をカウントし、対応する現在の累積トリガカウントを維持し、前記タッチプローブへの電力供給が終了すると、自身の動作を停止して、前記現在の累積トリガカウントの自身による維持を終了するトリガカウンタ処理回路を実現するためのトリガカウンタ構成データを含む前記タッチプローブの動作構成データを記憶する第2プローブメモリ部と、
を備えるプローブフラッシュメモリと、
を備え、
前記消去可能なトリガカウンタブロックが消去されない非消去サイクル中の前記タッチプローブの電力供給される動作期間中に、
前記タッチプローブの新しく電力供給される動作期間が開始されると、前記トリガカウンタ構成データは前記タッチプローブ内のステートマシンとして揮発性ハードウェアに前記トリガカウンタ処理回路を実現するように利用され、前記トリガカウンタ処理回路は前記累積トリガカウントの最新に記憶された値で初期化され、前記消去可能なトリガカウンタブロックの目標アドレス位置は現在の累積トリガカウントを記憶する次の動作で使用されるように判定される動作Aを含んで自動で実行し、
累積トリガカウントの値が記憶される前記消去可能なトリガカウンタブロックの各アドレス位置において、少なくとも1つのインジケータビットがゼロの値を記憶するのに利用され、複数の追加ビットが前記累積トリガカウントのそれぞれの値を記憶するのに利用され、
前記少なくとも1つのインジケータビットにおけるゼロの値は、前記少なくとも1つの
インジケータビットに1の値が記憶され、且つ累積トリガカウントの値の現在記憶されていないアドレス位置に対して、累積トリガカウントの値の現在記憶されているアドレス位置を識別させることを特徴とするタッチプローブ。
【請求項22】
タッチプローブに取り付けられたスタイラスの変位に対応するトリガ信号を生成するトリガ信号発生回路を備えた前記タッチプローブにおいて、前記タッチプローブに生成されるトリガ信号の累積数に対応して前記タッチプローブに値を記憶するために利用可能な、座標測定機のためのタッチプローブを動作させる方法であって、
前記タッチプローブのプローブフラッシュメモリの消去可能なトリガカウンタブロックが消去されない非消去サイクル中の前記タッチプローブの電力供給される動作期間中に、前記消去可能なトリガカウンタブロックのN個のアドレス位置に累積されたトリガカウンタの増加する値を記憶し、ここで、
新しく電力供給される動作期間が開始されると、前記タッチプローブ内のステートマシンとしてトリガカウンタ処理回路を実現するように、記憶されたトリガカウンタ構成データを利用し、前記累積トリガカウントの最新に記憶された値で前記トリガカウンタ処理回路を初期化し、累積トリガカウントを記憶する次の動作で使用されるように前記消去可能なトリガカウンタブロックの目標アドレス位置を判定する動作Aを含み、
累積トリガカウントの値が記憶される前記消去可能なトリガカウンタブロックの各アドレス位置において、少なくとも1つのインジケータビットがゼロの値を記憶するのに利用され、複数の追加ビットが前記累積トリガカウントのそれぞれの値を記憶するのに利用され、
前記少なくとも1つのインジケータビットにおけるゼロの値は、前記少なくとも1つのインジケータビットに1の値が記憶され、且つ累積トリガカウントの値の現在記憶されていないアドレス位置に対して、累積トリガカウントの値の現在記憶されているアドレス位置を識別させることを特徴とするタッチプローブを動作させる方法。
【請求項23】
請求項22において、
トリガ信号が発生したときにトリガ信号をカウントし、対応する前記現在の累積トリガカウントを維持するように、前記トリガカウンタ処理回路を動作させる動作Bと、
予め定義されたトリガカウンタ動作増分が経過した後、少なくとも前記現在の累積トリガカウントが前記累積トリガカウントの前記最新に記憶された値から増加した場合、前記目標アドレス位置を使用して前記現在の累積トリガカウントを記憶する動作Cと、
前記動作Cを実行した後、現在の累積トリガカウントを記憶する前記次の動作で使用されるように、前記消去可能なトリガカウンタブロックにおける現在の前記非消去サイクルで使用されていないアドレス位置である次の目標アドレス位置を識別する動作Dと、
前記動作Cと前記動作Dを複数回繰り返す動作Eと、
を含むことを特徴とするタッチプローブを動作させる方法。
【請求項24】
請求項23において、
前記消去可能なトリガカウンタブロックの利用可能な前記N個のアドレス位置のすべてが、累積トリガカウントを記憶するために、前記非消去サイクル中に使用された際に、自動で行われる消去動作シーケンスは、
前記トリガカウンタ処理回路が前記現在の累積トリガカウントを維持している間に、前記消去可能なトリガカウンタブロックを消去する動作F1と、
新しい非消去サイクルに対応付けられた最初の目標アドレス位置に、維持された前記現在の累積トリガカウントを記憶する動作F2と、
前記動作Aから前記動作Eの動作を含む新しい非消去サイクルを開始する動作F3と、
を含むことを特徴とするタッチプローブを動作させる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、精密計量に関し、より詳細には、座標測定システムで使用されるタッチプローブに関する。
【背景技術】
【0002】
ある種の座標測定システム、例えば座標測定機(CMM)などの1次元または3次元測定システムは、タッチプローブのスタイラスがワークピースに接触するときを検出するように構成されたタッチプローブを使用して、ワークピースの測定値を得ることができる。タッチプローブは、タッチプローブのスタイラスがワークピースに接触したことを示すために、そのスタイラスの撓みを検出するための様々なタイプの変位センサを使用する。
【0003】
タッチプローブを利用する例示的な従来技術のCMMは、米国特許第5,526,576号('576特許)に記載されており、その全体は参照により本明細書に組み込まれている。'576特許は、タッチプローブを移動させるための複数の駆動部を備える移動機構と、タッチプローブ本体またはヘッド内の(またはタッチプローブ本体またはヘッドからの)信号を処理することに関連する機能を備える対応する電子システムと、を開示している。機械的接触タッチプローブを使用するCMMは、米国特許第6,971,183号('183特許)にも記載されており、その全体は参照により本明細書に組み込まれている。'183特許に開示されたタッチプローブは、表面接触部を有するスタイラス、軸運動機構、および回転運動機構を備える。他の例示的なタッチプローブは、米国特許第5,755,038号('038特許)に開示されており、その全体は参照により本明細書に組み込まれている。'038特許は、剛性支持構造体の上端部付近で弾性ダイアフラムに接続された弾性支持された移動荷重部材を備えるタッチプローブを開示している。移動荷重部材を剛性支持構造体の下端部に接続する3つのコンプライアント支柱はそれぞれ、剛性支持構造体に対する移動荷重部材の動きに応答してトリガ信号を発生させるために、ASIC(特定用途向け集積回路)信号プロセッサに接続された歪みゲージを備える。参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第7,676,945号('945特許)は、モジュールの所定の動作寿命(例えば、スタイラスモジュールに含まれるバッテリの寿命)に関連する組み込み故障モードを有するスタイラスモジュールを備える測定プローブを開示している。
【0004】
'576号、'183号、'038号および'945号特許で開示されたシステムは、タッチプローブ内の信号を処理すること、および/または特定のタイプの動作パラメータ(および/またはデータ)を記憶(または伝達)することに関連する多くの特徴を含むものの、実際にはそのような特徴にはプローブのサイズ、および/またはバッテリの要望、および/または使い易さなど、に関して望ましくないトレードオフが伴う。(例えば、最小サイズ、使い易さ、そして低保守性を維持して)タッチプローブが望ましくないトレードオフを追加することなく、追加の動作データを記憶し通信することを可能にする改良されたシステムおよび機能が望まれている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
この概要は、以下の[発明を実施するための形態]でさらに説明するいくつかの概念の抜粋を簡略化した形で紹介するために提供される。この概要は、特許請求される主題の重要な特徴を特定することを意図するものではなく、特許請求される主題の範囲を判定する助けとして使用されることも意図していない。
【0006】
上記内容を含む従来のタッチプローブの構成は、様々な望ましくない特徴の組み合わせを有すると判断されている。タッチプローブ本体で現在要求される性能レベルおよび小型化は、通常、そのようなデバイス(タッチプローブ本体)に結合されるすべての要素間で、特に新しい特徴または機能を追加する際に、トレードオフを強制してきた。例えば、タッチプローブの内部の信号処理の増加は、一般にサイズ増大の一因となっている。プローブにおけるデータ記憶のための様々な解決法は、(関連する信頼性および/または使いやすさに妥協して)揮発性メモリを使用するか、または追加の構成要素および/またはスペース(例えば、増大したプローブサイズ)を必要とするか、および/または(コスト、サイズ、メンテナンスコストを妥協して)バッテリを必要とするか、および/または、そうでなければ、完全かつ使いやすい方法で動作パラメータまたは情報を追跡および記憶する能力に限界があった。これらの問題に対する改善された解決策を妨げる1つの要因は、(例えば、いくつかの実施形態で12−15ミリメートルの直径程度、または人間の小指のサイズ程度の)コンパクトな構成で、同様の高精度な測定(例えば、ミクロンまたはサブミクロンレベルの再現性)を実現する構成、および内部信号処理およびメモリ機能を提供することが明らかに困難であることにある。
【0007】
従来技術とは対照的に、対応付けられたサイズの増大を必要とすることなく、バッテリを使用することなく、ホストCMMシステムに関して信頼性の高いデータ記録、保持、単純な相互作用、および使い易さを可能にしながら、タッチプローブ(例えば、何億もの「タッチ」)によって生成されたすべてのタッチ「トリガ」信号の継続的(ongoing)に累積されて且つ基本的に無制限のカウントをタッチプローブに永久的に記憶することを可能にする独特な組み合わせの特徴を備えるタッチプローブの構成がここに開示される。このような累積されたタッチトリガ信号(以降、トリガ信号と称する)のデータをタッチプローブに記憶することにより、(プローブが異なるホストCMM間を移動した場合でも)プローブの使用および監視が特に容易になる。例として、これに限定されるものではないが、そのようなデータは、スタイラスの摩耗(例えば、硬質ワークピースに対するルビーチップの摩耗)の監視または補償、および/またはプローブ較正または保守または精度チェック間隔、および/または全体的な「1測定あたりのコスト」分析などに関して有用である。
【0008】
本明細書で開示される様々な原理によれば、変位センサ、トリガ信号発生回路、トリガカウンタ処理回路、およびプローブフラッシュメモリを備えるタッチプローブが提供される。変位センサは、タッチプローブに取り付けられたスタイラスの変位に応答する少なくとも1つのセンサ信号を出力するように構成される。トリガ信号発生回路は、少なくとも1つのセンサ信号を入力し、スタイラスの変位に対応するトリガ信号を生成する。(例えば、初期化時に揮発性メモリ内のステートマシンとして実現される)トリガカウンタ処理回路は、トリガ信号が発生したときにトリガ信号をカウントし、対応する現在の累積トリガカウントを維持する(例えば、現在の累積トリガカウントはある時点から現在までのトリガ信号の累積数をいい、トリガ信号の累積数は累積トリガカウントの値とも称する)。なお、トリガカウンタ処理回路は、タッチプローブへの電力供給が終了となると、自身(トリガカウンタ処理回路)の動作を停止して、現在の累積トリガカウントの維持を終了する。プローブフラッシュメモリは、第1プローブメモリ部と第2プローブメモリ部とを備える。第1プローブメモリ部は、トリガカウンタ処理回路から受信した一連の累積トリガカウントを記憶するために利用されるN個のアドレス位置を備える消去可能なトリガカウンタブロックを備える。第2プローブメモリ部は、タッチプローブの動作構成データ(例えば、初期化時に揮発性メモリにトリガカウンタ処理回路を実現するための構成データを含むなど)を記憶する。
【0009】
様々な実施形態では、消去可能なトリガカウンタブロックが消去されない非消去サイク
ル中のタッチプローブの電力供給される動作期間中に、累積トリガカウントの増加する値が、消去可能なトリガカウンタブロックのN個のアドレス位置に記憶される。それらは、以下のような動作を通して実行される。新しく電力供給される動作期間が開始されると、トリガカウンタ処理回路が累積トリガカウントの最新に記憶された値で初期化され、トリガカウンタ動作増分モニタ部が初期化され、そして、消去可能なトリガカウンタブロックの目標アドレス位置が現在の累積トリガカウントを記憶する次の動作で使用されるように初期化される(動作A)。ここで、第2プローブメモリ部に記憶される動作構成データは、トリガカウンタ処理回路を実現するためのトリガカウンタ構成データを含む。更に、タッチプローブは、埋め込みプロセッサまたはバッテリを含まず、新しく電力供給される動作期間が開始されると、トリガカウンタ処理回路が開始される前に動作Aの一部として、トリガカウンタ構成データが、タッチプローブ内のステートマシンとして揮発性メモリにトリガカウンタ処理回路を実現するように利用される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本明細書で開示されるようなタッチプローブを利用するCMMを備える測定システムの様々な構成要素を示す図である。
図2】タッチプローブの実施形態の斜視図を示す図である。
図3】トリガカウンタ処理回路を備えるタッチプローブのための電子回路の1つの実施形態を示すブロック図である。
図4図3のトリガカウンタ処理回路の追加の詳細を示すブロック図である。
図5A】累積トリガカウントを記憶するタッチプローブのフラッシュメモリの動作を説明するための図である。
図5B】累積トリガカウントを記憶するタッチプローブのフラッシュメモリの動作を説明するための図である。
図5C】累積トリガカウントを記憶するタッチプローブのフラッシュメモリの動作を説明するための図である。
図6】すべての累積トリガカウントをタッチプローブの操作履歴にわたって記憶するための手順の1つの例示的な実施形態を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本明細書に開示されるようなタッチプローブ200'を利用するCMM100'を備える測定システム100の様々な構成要素を示す図である。座標測定機(CMM)は、当該技術分野において公知であり、例えば、米国特許出願公開第2011/0192044号、Usuiに記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。タッチプローブ200'を使用するCMM100'を備える測定システム100を示すCMMの構成が図1に概略的に示されている。タッチプローブ200'は、プローブ本体200を備えることができる。測定システム100は、操作ユニット10、CMM100'の動きを制御するモーションコントローラ15、ホストコンピュータ20、およびCMM100'を備える。操作ユニット10は、モーションコントローラ15に接続されており、CMM100'を手動で操作するためのジョイスティック11を備えることができる。ホストコンピュータ20は、モーションコントローラ15に接続され、CMM100'を動作させ、既知の方法に従ってワークピースWの測定データを処理する。ホストコンピュータ20は、例えば測定条件を入力するための入力手段25(例えば、キーボード等)と、測定結果を出力する出力手段30(例えば、ディスプレイ、プリンタ等)とを備えている。
【0012】
CMM100'は、定盤110上に配置された駆動機構120と、タッチプローブ200'を駆動機構120に取り付けるための取り付け部124とを備える。駆動機構120は、タッチプローブ200'をそれぞれ3次元的に移動させるためのx軸、y軸、z軸スライド機構122、121、123を備えている。タッチプローブ200'に取り付けられたスタイラス164は、接触部165を備える。スタイラスモジュール160は、トリガ信号を生成するように、スタイラス164をプローブ本体200のスタイラス懸架部に取り付けることができる。なお、プローブ本体200のスタイラス懸架部は、接触部165(例えば、ルビー球)がワークピースWの表面に接触した際にスタイラス164が撓むことを許容する。商業的に入手可能なCMMの特性および動作は、当該技術分野で一般的に知られているので、ここでは詳細には説明しない。
【0013】
タッチプローブ200'は、スタイラス164の撓みに対する一般的な機械的剛性及び信号感度のような特性を有する3次元触覚プロービングシステムを、その特性がプロービングシステムによって測定された実際の座標を適切に反映するような高い信頼性を備えることができるように、サブミクロンレベルの再現性で提供する。経済的な高スループットのためには、CMM100'のすべての動作(例えば、動きおよび検出)を高速で実行することが一般的に望ましい。高速接触検出器の例示的な実施形態は、米国特許出願公開第2015/0323300号、Briegel 他に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0014】
図2は、プローブ本体200を備えるタッチプローブ200'の1つの実施形態の斜視図を示す図である。図2に示すように、プローブ本体200は、回路基板アセンブリ構成体400を透視可能に2点鎖線で示すハウジング301と、ハウジング301に配置された移動要素アセンブリ300とを備える。この実施形態のプローブ本体200は、ハウジング301、プローブ本体200をCMM(例えば、図1に示すCMM)のような測定システムに接続するように構成された接続アセンブリ302、剛性プローブ本体構造体310、回路基板アセンブリ構成体400、および移動要素アセンブリ300を備える。なお、移動要素アセンブリ300は、コンプライアント要素搭載フレーム320と、スタイラス懸架部(図示せず)と、変位検出構成体(図示せず)とを備える。
【0015】
図示された実施形態では、接続アセンブリ302は、インターロックカラー304と、プローブ本体200およびその回路をCMMに堅固に接続するための概略的に図示された電気コネクタ部303とを備える。接続アセンブリ302は、環状のハウジングキャップ部305でハウジング301に接続されている。スタイラスモジュール160は、トリガ信号を生成するために、プローブ本体200のスタイラス懸架部(図示せず)にスタイラス164を取り付けている。なお、スタイラス懸架部は、スタイラス164の接触部165がワークピースの表面に接触するとスタイラス164が撓むことを許容している。
【0016】
コンプライアント要素搭載フレーム320は、剛性プローブ本体構造体310に接合され、剛性プローブ本体構造体310の追加部分を形成している。コンプライアント要素搭載フレーム320は中央部320A、上部320Bおよび下部320Cを備え、この実施形態では、これらはねじで一緒に固定される。さまざまなコンプライアント要素および/または移動要素および関連する検出要素340、350が、コンプライアント要素搭載フレーム320の内部に組み立てられて、移動要素アセンブリ300を形成している。
【0017】
1つの実施形態では、軸延在部330(図示せず)は、ほぼ軸延在部330の表面に重なるように調整された構成要素装着部402A、402B、402Cを持つ回路基板アセンブリ構成体400を受け入れる大きさの三角形の断面を有する軸部材を備える。回路基板アセンブリ構成体400は、接続アセンブリ302の上部搭載部と移動要素アセンブリ300の本体との間であって、ハウジング301の内部にしっかりと配置され支持されている。例示された実施形態は、例示的なものに過ぎず、限定するものではない。
【0018】
様々な実施形態では、タッチプローブ200'は比較的コンパクトであり、特別なプロセッサICまたは専用メモリICまたはバッテリを含まず、そのような要素を備えるための追加の空間を有さず、様々なタイプのデータを維持し記憶するために利用される回路および処理の種類が制限される。いくつかの実施形態では、空間および電力消費を節約するために、市販のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)は、回路基板アセンブリ構成体400に備えられ、トリガ信号処理、シリアル通信、FPGAの内蔵機能を使用した特定のメモリ機能のような最小の基本機能を提供するように構成されている。本明細書に開示された原理によれば、タッチプローブ200'の回路基板アセンブリ構成体400内の(例えば、バッテリおよび/または専用のプロセッサICを必要としない)電子構成要素は、前記に概説したように、そして以下により詳細に説明されるように、タッチプローブの累積トリガカウントを維持するために利用される。
【0019】
図3は、(例えば、図2の回路基板アセンブリ構成体400に含まれるような)タッチプローブ用の電子回路500の1つの実施形態の様々な要素を示すブロック図である。様々な実施形態では、図2に示すようなコンパクトなプローブ本体200の構成により、経済的な非カスタムの構成要素を使用して、例えば以下の説明に対応して、プローブ内での特定の信号処理動作を提供するように、対応する要素を(例えば、12−15ミリメートルのコンパクトな直径で)回路基板アセンブリ構成体400に組み込むことを可能にしている。(例えば、生成されたトリガ信号の累積数などのような)様々なタイプのデータを維持し保存するために利用される回路および処理のタイプが比較的限られる結果として、タッチプローブ200'およびプローブ本体200のコンパクトな性質により、相応して、追加の構成要素のための余分な利用可能な空間は存在しない可能性がある。電子回路500とある程度類似した動作を実行することができるタッチプローブのための特定のタイプの電子回路に関する追加の詳細は、同一出願人による米国特許出願第62/271,082号に見ることができ、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。
【0020】
図3に示す実施形態では、電子回路500は、トリガ信号判定回路および処理部(トリガ信号生成回路)550、プローブ動作回路および処理およびメモリ部555、入出力回路部570、および変位センサ構成体(変位センサ)590を備える。トリガ信号判定回路および処理部550は、信号合成処理部551と、トリガ閾値処理回路552とを備える。プローブ動作回路および処理およびメモリ部555は、プローブ動作回路および処理部560と、プローブメモリ部580とを備える。プローブ動作回路および処理部560は、トリガカウンタ処理回路561と、通信処理回路562とを備える。プローブメモリ部580は、トリガカウントメモリ部581、プローブ動作手順および構成メモリ部582、およびプローブ動作パラメータメモリ部583を備える。入出力回路部570は、送信機/受信機部571と、ドライバ集積回路部572とを備える。
【0021】
動作中、変位センサ構成体590は、タッチプローブに取り付けられたスタイラス(例えば、スタイラス164)の変位に応答するセンサ信号を出力するように構成される。様々な実施形態では、変位センサ構成体590は、タッチプローブスタイラスの比較的小さな撓みを感知するために様々な構成要素およびセンサ(例えば、内部屈曲部、歪みゲージなど)を備えることができる。トリガ信号判定回路および処理部550は、タッチプローブ設計の当業者に知られている原理に従って実現することができる。したがって、本明細書では、1つの例示的な実施形態に関して簡単に説明する。図3に示すように、トリガ信号のスイッチング閾値と比較される合成信号を提供するために、変位センサ構成体590からの複数の変位センサ信号を合成することが望ましい。様々な実施形態では、トリガ信号判定回路および処理部550は、(例えば、4つの歪みゲージの構成などのような、変位センサ構成体590に含まれる様々なセンサからの)特定の数の個別にオフセット補償されたデジタル変位信号(センサ信号)を入力することができる。
【0022】
信号合成処理部551は、個々のオフセット補償されたデジタル変位信号を受信し、トリガ閾値処理回路552に提供される合成された変位信号(合成信号)を決定する。トリガ閾値処理回路552は、合成された変位信号と比較されるスイッチング閾値を規定する。合成された変位信号がスイッチング閾値を超えると、トリガ閾値処理回路552は、スタイラスがワークピースに接触したことを示すトリガ信号575Tを出力する。つまり、トリガ信号判定回路および処理部550は、デジタル変位信号を入力し、スタイラスの変位に対応するトリガ信号を生成する。様々な実施形態では、トリガ閾値処理回路552は、スタイラスが僅かにワークピースの表面に接触している/接触していないときに、トリガ信号575Tがオンとオフとでディザリングするのを防止するために、定義されたスイッチング閾値に対してヒステリシスを実施する既知のタイプのヒステリシス回路を備えることができる。トリガ信号判定回路および処理部550の例示的な動作の前述の概要は、タッチプローブ設計の技術分野における既知の教示に基づいてさらに理解および実施することができる。例えば、スイッチング閾値の定義と信号の合成処理の方法とを含む1つの例示的なトリガ信号判定回路および処理部が、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許第7,792,654号に記載されている。
【0023】
トリガ信号575Tは(例えば、入出力回路部570を介して)CMMホストシステムなどに伝達され、ホストシステム内の現在の測定値はスタイラスの現在の座標と接触しているワークピース表面の測定座標とを示すように記録される。様々な実施形態では、トリガ閾値処理回路552、トリガカウンタ処理回路561、および/または電子回路500の他の構成要素又は部分のための特定の設定(例えば、デフォルト設定)をプローブメモリ部580に保持することができる。例えば、トリガ信号575Tをいつ生成すべきかを判定するために、トリガ閾値処理回路552によって使用される種々のデフォルト閾値は、タッチプローブに対して電力供給される動作期間が最初に開始されたときにアクセスされ得るようなプローブメモリ部580に記憶される。加えて、トリガ閾値処理回路552および/または電子回路500の他の構成要素または部分に対する特定の設定および/または他のデータは、ホストシステム(例えば、CMMホストシステム)に記憶されてもよい。例えば、トリガ閾値処理回路552に対するデフォルト閾値が特定の環境および/またはアプリケーションで所望の結果を生成していない(例えば、誤トリガ信号が多すぎるなど)と判定された場合、CMMホストシステムは、トリガ閾値処理回路552によって使用される異なる閾値、ローパスフィルタの適用などを提供するように(例えば、ユーザによって)構成されてもよい。
【0024】
様々な実施形態では、CMMホストシステムに記憶されたそのようなデータは、新しく電力供給される動作期間が開始されるたびに提供され、プローブメモリ部580に記憶されるいずれのデフォルト設定を上書きすることができる。特定の実施形態では、タッチプローブを第2のCMMホストシステムに移動した場合に、タッチプローブに関して第1のCMMホストシステムに記憶されたデータ/設定が少しも利用できず、タッチプローブに記憶されたデフォルトのデータ/設定が第2のCMMホストシステムの初期動作に利用できることが理解されよう。CMMホストシステムではなく、プローブメモリ部580に(例えば、累積トリガカウントなどに関連して)タッチプローブについての様々な他の構成データなどを記憶することによって、タッチプローブは、タッチプローブを異なるCMMホストシステムなどに移動した場合でも、本明細書に記載された原理に従って動作継続可能であることが理解されよう。
【0025】
トリガ閾値処理回路552によって提供されるトリガ信号575Tは、トリガカウンタ処理回路561によって受信される。なお、トリガカウンタ処理回路561は、図4に関連して以下により詳細に説明されるように、トリガ信号575Tが発生したときトリガ信号575Tをカウントし、対応する現在の累積トリガカウントを維持する。様々な実装形態において、通信処理回路562は、電子回路500の様々な部分と様々な他のシステムおよび/または構成要素(例えば、CMMホストシステムなど)との間の通信のための(例えば、シリアル通信プロトコルとしての)デジタル通信プロトコルを実行することができる。様々な実施形態では、プローブメモリ部580は、トリガカウントメモリ部581、プローブ動作手順および構成メモリ部582とを備える(例えば、図5Aから図5Cに関連してより詳細に後述する)プローブフラッシュメモリを備えることができる。
【0026】
様々な実施形態では、トリガカウントメモリ部581は、トリガカウンタ処理回路561から受信した一連の累積トリガカウントを記憶するために利用されるN個のアドレス位置を備える消去可能なトリガカウンタブロックを備えることができる。プローブ動作手順および構成メモリ部582は、タッチプローブの動作手順および/または構成データを記憶するために利用することができる。様々な実施形態では、プローブ動作パラメータメモリ部583は、タッチプローブの揮発性メモリ(例えば、RAM)に備えられ、(例えば、それぞれ新しく電力供給される動作期間などの開始により)タッチプローブについての様々な動作パラメータなどを記憶することができる。様々な実施態様において、入出力回路部570は、CMMホストシステムと電子回路500の様々な要素との間で制御信号、データ、および/またはパラメータを渡すことができる。例えば、入出力回路部570は、CMMホストコントローラによって要求されたときに、トリガカウンタ処理回路561からCMMホストコントローラに現在の累積トリガカウントを提供するように利用できる。
【0027】
図4は、図3のトリガカウンタ処理回路561の追加の詳細を示すブロック図である。図4に示すように、トリガカウンタ処理回路561は、トリガカウンタ部663、トリガカウンタ動作増分モニタ部664、メモリアドレスマネージャ部667、および起動/初期化マネージャ部668を備える。様々な実施形態では、トリガカウンタ部663は、トリガ信号575Tが発生したときにトリガ信号575Tをカウントするために利用される。トリガカウンタ動作増分モニタ部664は、予め定義されたトリガカウンタ動作増分がいつ経過するかを判定する。1つの具体的な実施形態では、予め定義されたトリガカウンタ動作増分がいつ経過し、トリガカウンタ部663からの現在の累積トリガカウントがトリガカウントメモリ部581内の次のアドレス位置にいつ記憶されるべきかをトリガカウンタ動作増分モニタ部664(例えば、タイマを備える)が判定するため、予め定義されたトリガカウンタ動作増分は、少なくとも1分間の時間量に対応することができる。メモリアドレスマネージャ部667は、アドレスカウンタ667Aを備え、現在の累積トリガカウントを記憶する次の動作で使用されるように、トリガカウントメモリ部581内の消去可能なトリガカウンタブロックの次の目標アドレス(例えば、いくつかの実施形態では、消去可能なトリガカウンタブロックなどの次に上位となる連続アドレスでもよい)を識別することを管理および/または実行する。起動/初期化マネージャ部668は、以下に、より詳細な内容を記載するように、(例えば、トリガカウンタ部663、トリガカウンタ動作増分モニタ部664、および/またはメモリアドレスマネージャ部667の)様々な初期化を管理および/または実行する。
【0028】
様々な実施形態では、プローブ動作手順および構成メモリ部582に記憶される動作構成データは、トリガカウンタ処理回路561の一部または全部を実現するためのトリガカウンタ構成データを含む。様々な実施形態では、タッチプローブは、組み込みプロセッサまたはバッテリを備えない。そして、(例えば、CMMホストシステムによって電力供給され)新しく電力供給される動作期間が開始されると、トリガカウンタ構成データは、タッチプローブ内のステートマシンとして揮発性メモリ(例えば、RAMなどの揮発性ハードウェア)にトリガカウンタ処理回路561を実現するように利用される。そのような構成(例えば、電力供給を終了することによって、RAMまたは他の揮発性メモリがその内容を失うことがある構成)において、タッチプローブへの電力供給が終了すると、トリガカウンタ処理回路561の動作(例えば、RAMあるいは他の揮発性メモリで実行される)を停止して、それに対応して、トリガカウンタ処理回路による現在の累積トリガカウントの維持を終了する。
【0029】
様々な実施形態では、新しく電力供給される動作期間が開始されると、様々な初期化が実行される(例えば、起動/初期化マネージャ部668によって管理および/または実行される)。例えば、(例えば、新しく電力供給される動作期間が開始された後に、RAMまたは他の揮発性メモリで実現されるような)トリガカウンタ処理回路561を、(例えば、電力供給が終了しても記憶されたデータが維持される)フラッシュメモリのトリガカウントメモリ部581からの累積トリガカウントの最新に記憶された値で初期化することができる。1つの実施形態では、トリガカウンタ処理回路561の初期化は、トリガカウンタ部663を累積トリガカウントの最新に記憶された値に設定することを含み、トリガ信号575Tが発生するとトリガカウンタ部663は現在の累積トリガカウントを維持し続けることができる。様々な実施形態では、図5Aから図5Cに関連してより詳細に後述されるように、累積トリガカウントの最新に記憶された値を有するアドレス位置は、アドレス位置の1つ以上のインジケータビットに記憶されたゼロの値を有する最新のアドレス位置(例えば、最上位のアドレス位置)を調べることで判定されてもよい。専用ハードウェア(例えば、ステートマシン)がプローブメモリ部580のフラッシュメモリを管理するメモリアドレスマネージャ部667等を備える(例えば、プローブメモリ部580のFPGAで実現されるような)トリガカウンタ処理回路561の構成要素の形態で実現されるために、そのような技術は(例えば、埋め込みプロセッサおよび/またはバッテリを含まない)上述のような構成で実現されてもよい。対照的に、上述したように、タッチプローブ200'およびプローブ本体200の空間的および電力的な制限はより複雑な構成の利用を妨げる可能性があるが、より複雑な構成において、プロセッサ(例えば、実行中のソフトウェア)は、このようなハードウェアステートマシンで実用的であることよりも、より複雑なステートマシンを実現するのに利用できる可能性がある。
【0030】
新しく電力供給される動作期間が開始される際に実行される初期化の別の例として、トリガカウンタ動作増分モニタ部664が初期化されてもよい。1つの実施形態では、トリガカウンタ動作増分モニタ部664(例えば、タイマを備える)の初期化は、予め定義されたトリガカウンタ動作増分がいつ経過したかを追跡するために、タイマまたは他のモニタをゼロの値にリセットすること、および/またはタイマまたは他のモニタを再起動することを含むことができる。様々な実施形態では、予め定義されたトリガカウンタ動作増分は、(例えば、15分毎に累積トリガカウントを記憶するための)時間量、または(例えば、指定された数のトリガカウントが発生した後の累積トリガカウントを記憶するための)指定された数の生じている動作またはイベントに関して定義されてもよい。別の例として、トリガカウントメモリ部581内の消去可能なトリガカウンタブロックの目標アドレス位置は、現在の累積トリガカウントを記憶する次の動作で使用されるように初期化されてもよい。1つの実施形態では、目標アドレス位置の初期化は、(例えば、1つ以上のインジケータビットに記憶されたゼロの値を持つ最上位のアドレス位置に従って判定される)累積トリガカウントの最新に記憶された値を有するアドレス位置を判定するか、そうでなければ受信し、そして、その時に、次のアドレス位置(例えば、次に上位となる連続したあるいはシーケンシャルなアドレス位置など)にインクリメントするためにアドレスカウンタ667Aを使用するメモリアドレスマネージャ部667を備えることができる。アドレスカウンタ667Aは、また、あるいは択一的に、(例えば、N個のアドレス位置のすべてが使用されてしまい、消去動作シーケンスが新しい非消去サイクルなどを開始するために実行されるべきことを示しているとして)N個のアドレス位置(例えば、4,096個のアドレス位置)の最後のアドレス位置がいつ到達されたのかを示すように構成されていてもよい。
【0031】
様々な実施形態では、非消去サイクルは、複数の電力供給される動作期間に及ぶことができる。ここで、電力供給される動作期間の終了は、それぞれの電力供給される動作期間を終了させるためにタッチプローブへの電力供給の終了を含むことができる。例えば、電源供給終了の動作コマンドは、(例えば、プローブへの電力供給が終了する前に、特定の手順が実行されることを確実にするために送信されるように、)CMMホストシステムから受信されてもよい。様々な実施形態では、(例えば、ホストシステムからの)電源供給終了の動作コマンドに応答して、トリガカウンタ処理回路561からの現在の累積トリガカウントは、以下でより詳細に説明されるように、トリガカウントメモリ部581の消去可能なトリガカウンタブロックの目標アドレス位置を使用して記憶されてもよい。それゆえ、(例えば、トリガカウントメモリ部581の消去可能なトリガカウンタブロックのN個のアドレス位置のすべてがそれぞれ累積トリガカウントを記憶するのに使用されてしまう前に、)新しく電力供給される動作期間が同じ非消去サイクル中に始まると、上述した様々な初期化が再び実行される。
【0032】
(例えば、新しく電力供給される動作期間が開始されたときに様々な初期化が実行された後、)非消去サイクル中の通常の手順の一部として、以下のような様々な動作を実行し続けることができる。トリガカウンタ処理回路561は、トリガ信号が発生したときにトリガ信号をカウントし、対応する現在の累積トリガカウントを維持するように動作を継続することができる。(例えば、15分の増分などに従うようなトリガカウンタ動作増分モニタ部664によって判定される)予め定義されたトリガカウンタ動作増分が経過した後、少なくとも現在の累積トリガカウントが累積トリガカウントの最新に記憶された値から増加した場合、現在の累積トリガカウントは目標アドレス位置を使用してトリガカウントメモリ部581に記憶されてもよい。様々な実施形態では、(例えば、値の変化が生じていないときなどにメモリの余分な使用を避けるように、)現在の累積トリガカウントが累積トリガカウントの最新に記憶された値から増加した場合のみに、システムは現在の累積トリガカウントを記憶するように設定することができる。現在の累積トリガカウントが記憶された後、トリガカウントメモリ部581内の消去可能なトリガカウンタブロックの次の目標アドレス位置は現在の累積トリガカウントを記憶する次の動作で使用されるように識別されてもよい。ここでは、その次の目標アドレス位置が、現在の非消去サイクルで使用されていないアドレス位置となる。上述したように、1つの実施形態では、次の目標アドレス位置は、最新の累積トリガカウントを記憶するために利用されるアドレス位置から次に上位となる連続したアドレス位置とすることができる。様々な実施形態では、予め定義された増分(例えば、15分毎)の後に累積トリガカウントを記憶し、次の目標アドレス位置を判定する動作は、(例えば、トリガカウントメモリ部581の消去可能なトリガカウンタブロックのN個のアドレス位置のすべてがそれぞれの累積トリガカウントを記憶するために使用されるまで、)複数回繰り返されてもよい。
【0033】
様々な実施形態では、トリガカウントメモリ部581の消去可能なトリガカウンタブロックのN個のアドレス位置のすべてがそれぞれの累積トリガカウントを記憶するために使用された後、消去動作シーケンスが以下のような動作を含むように実行される。最初に、トリガカウンタ処理回路561が(例えば、トリガカウンタ部663に維持されるように)現在の累積トリガカウントを維持している間に、トリガカウントメモリ部581の消去可能なトリガカウンタブロックは消去される。その後(例えば、消去動作が完了した後)、(例えば、トリガカウンタ部663からの)維持された現在の累積トリガカウントは、新しい非消去サイクルと対応付けられるように、(例えば、トリガカウントメモリ部581の消去可能なトリガカウンタブロック内の)最初の目標アドレス位置に書き込まれる。1つの実施形態では、最初の目標アドレス位置は、トリガカウントメモリ部581の消去可能なトリガカウンタブロック内の最初のアドレス位置または最下位のアドレス位置であってもよい。続いて、予め定義された増分(例えば15分毎)後の累積トリガカウントを記憶し次の目標アドレス位置を判定する動作は、(例えば、消去動作シーケンスが再度実行された後などに、トリガカウントメモリ部581の消去可能なトリガカウンタブロックのN個のアドレス位置のすべてが再びそれぞれ累積トリガカウントを記憶するために使用されるまで、)複数回繰り返されてもよい。
【0034】
図5Aから図5Cは、累積トリガカウントを記憶するための(例えば、図3および図4のプローブメモリ部580の一部として含まれる)プローブフラッシュメモリ700の動作を示す図である。図5Aに示すように、プローブフラッシュメモリ700は、(例えば、図3および図4のトリガカウントメモリ部581およびプローブ動作手順および構成メモリ部582にそれぞれ対応する)第1プローブメモリ部710および第2プローブメモリ部720を備える。第1プローブメモリ部710は、トリガカウンタ処理回路(例えば、図3および図4のトリガカウンタ処理回路561)から受信した一連の累積トリガカウントを記憶するために利用されるN個のアドレス位置を備える消去可能なトリガカウンタブロック712を備える。第2プローブメモリ部720は、タッチプローブ用の動作構成データおよび/または手順を記憶するために利用することができる。消去可能なトリガカウンタブロック712に関して、アドレス位置730は、それぞれ、いくつものインジケータビット740を備え、また、いくつもの追加ビット742を備えることができる。様々な実施形態では、累積トリガカウントの値が記憶される消去可能なトリガカウンタブロック712の各アドレス位置において、少なくとも1つのインジケータビット740がゼロの値を記憶するのに利用され、そして追加ビット742が累積トリガカウントのそれぞれの値を記憶するのに利用される。このような構成では、少なくとも1つのインジケータビット740におけるゼロの値は、少なくとも1つのインジケータビット740に1の値が記憶され、且つ累積トリガカウントの値の現在記憶されていないアドレス位置に対して、累積トリガカウントの値の現在記憶されているアドレス位置を識別させる。様々な実施形態では、累積トリガカウントの値の現在記憶されていないアドレス位置には、(例えば、消去可能なトリガカウンタブロック712に対して消去動作シーケンスが実行された後、各アドレス位置における最初の状態であるように、)ビット740および742のすべてに1の値が記憶されている。
【0035】
様々な実施形態では、消去可能なトリガカウンタブロックの各アドレス位置は、少なくとも16ビットを備え、ゼロの値が記憶される少なくとも1つのインジケータビットは、最上位ビットまたは最下位ビットのいずれかとされている。異なる実施形態では異なるビット数(例えば、8ビット、16ビット、64ビットなど)が備えられることが理解されるが、図5Aの特定の実施形態では、アドレス位置730の各々は合計32ビットを備える。図5Aに示されるように、各アドレス位置の4つの最上位ビットはインジケータビット740として指定され、残りの28ビットは追加ビット742として指定される。代替的な実施形態では、(例えば、単一のインジケータビット、または2つのインジケータビット、または8つのインジケータビットなどを含む)異なる数のインジケータビットおよび/または追加ビットが備えられることが理解されよう。代替的な実施形態では、インジケータビットが、最下位ビットまたは他のビットとして両方が含まれてもよいし、あるいは、どちらか一方のみ含まれてもよい。
【0036】
様々な実施形態では、プローブフラッシュメモリ700は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)の一部として備えられてもよい。そのような実施形態の1つでは、トリガカウンタ処理回路はFPGAに実現されてもよい。1つの特定の実施形態では、第1および第2プローブメモリ部710、720のそれぞれは各アドレス位置に対して32ビットを持つ4,096個のアドレス位置を備え、第1および第2プローブメモリ部710、720それぞれはユーザフラッシュメモリとしてときどき参照される。様々な実施形態では、既存のタッチプローブ構成は、構成および/または他のデータを記憶するために利用される部分を有するフラッシュメモリを備えることができ、変更は、(例えば、第1プローブメモリ部710などの一部として)累積トリガカウントなどを記憶するためのフラッシュメモリの異なる部分を利用してなされてもよい。様々な実施形態では、フラッシュメモリは、NORフラッシュタイプまたは他のフラッシュタイプのものであってもよく、1つのブロック内のセルのすべて(例えば、消去可能なトリガカウンタブロック712)は、消去動作シーケンスなどの一部として一緒に消去される。
【0037】
図5Aから図5Cは、3つの累積トリガカウントが最初の3つの連続したアドレス位置730−1、730−2、および730−3に時間と共に記憶されるシーケンスの一例を示す。一般に、このシーケンスは、消去可能なトリガカウンタブロック712が消去されない非消去サイクル中のタッチプローブの電力供給される期間中に、累積トリガカウントの増加する値が消去可能なトリガカウンタブロック712のN個のアドレス位置にどのように記憶されるかを説明している。図5Aの状態は、トリガカウンタ処理回路が(例えば、タッチプローブの最初の使用セッションの開始時、または他の指定された開始時に)時間ゼロから発生した2つのトリガ信号をカウントした第1の電力供給される動作期間中に、(例えば、15分間セットされたようなタイマに従って)第1の予め定義されたトリガカウンタ動作増分が経過した後の期間を示している。(例えば、2進数で「10」に対応する)2の値を持つ現在の累積トリガカウントは、対応してアドレス位置730−1に記憶される。様々な実施形態では、累積トリガカウントがアドレス位置730−1に記憶された後、消去可能なトリガカウンタブロック712の次の目標アドレスは、累積トリガカウントを記憶する次の動作で使用されるように識別される。なお、その次の目標アドレスは、現在の非消去サイクルで使用されていないアドレスである。1つの実施形態では、次の目標アドレスは、図5Bに関連して以下でより詳細に説明されるように、この例ではアドレス位置730−2であるように、次に連続したアドレス位置であってもよい。
【0038】
図5Bに示すように、第2の予め定義されたトリガカウンタ動作増分が経過した後(例えば、15分毎のタイマ増分に従って30分後)、現在の非消去サイクルの間に、第2の現在の累積トリガカウントは目標アドレス位置730−2に記憶される。この場合、トリガカウンタ処理回路は、追加のトリガ信号をカウントして、現在の合計を時間ゼロから発生した3つのトリガ信号にする。(2進数で「11」に対応する)3の値を有する現在の累積トリガカウントが、アドレス位置730−2に記憶される。目標アドレス位置730−2に累積トリガカウントを記憶した後、アドレス位置730−3のような次の目標アドレス位置は、図5Cに関連して以下でより詳細に説明されるように、現在の累積トリガカウントを記憶する次の動作で使用されるように識別される。
【0039】
図5Cに示すように、第3の予め定義されたトリガカウンタ動作増分が経過した後(例えば、15分毎のタイマ増分に従って45分後)、第3の現在の累積トリガカウントは目標アドレス位置730−3に記憶される。この場合、トリガカウンタ処理回路は、2つの追加のトリガ信号をカウントして、現在の合計を時間ゼロから発生した5つのトリガ信号にする。(2進数で「101」に対応する)5の値を有する現在の累算されたトリガカウントが、アドレス位置730−3に記憶される。現在の累積トリガカウントがアドレス位置730−3に記憶された後、次の目標アドレス位置は、現在の累積トリガカウントを記憶する次の動作で使用されるように識別される。なお、次の目標アドレス位置はこの例ではアドレス位置730−4であってもよい。
【0040】
様々な実施形態では、消去可能なトリガカウンタブロック712のN個のアドレス位置(例えば、4,096個のアドレス位置)のすべてが累積トリガカウントそれぞれを記憶するために使用されるまで、図5Aから図5Cの例によって示された動作のシーケンスが複数回繰り返されてもよい。上述したように、消去可能なトリガカウンタブロック712のN個のアドレス位置が満杯とされた後(例えば、累積トリガカウントが、現在の非消去サイクルの終了を示す最後の利用可能なアドレス位置730−Nに記憶された後)、以下の動作を含む消去動作シーケンスを実行することができる。最初に第1の動作(動作F1)として、トリガカウンタ処理回路(例えば、図3および図4のトリガカウンタ処理回路561)が現在の累積トリガカウントを維持している間に、消去可能なトリガカウンタブロック712を消去することができる。様々な実施形態では、フラッシュメモリは、ブロック内のすべてのセル(例えば、消去可能なトリガカウンタブロック712)が一緒に消去されるフラッシュタイプ(例えば、NORフラッシュタイプなど)であってもよい。第2の動作(動作F2)として、維持された現在の累積トリガカウントを、消去可能なトリガカウンタブロック712が消去された後に始まる新しい非消去サイクルに対応付けられた最初の目標アドレス位置(例えば、アドレス位置730−1のような第1のアドレス位置)に記憶することができる。様々な実施形態では、維持された現在の累積トリガカウントは、新しい非消去サイクルの開始時に自動(ここに至る処理のすべてが可能な範囲で自動で実行されてもよい)で最初の目標アドレス位置に記憶されてもよい、あるいは、予め定義されたトリガカウンタ動作増分が経過した後に記憶されてもよい。そして、新しい非消去サイクルを開始するために、消去動作シーケンスが再び実行された後、消去可能なトリガカウンタブロック712が再び満杯とされるまで、図5Aから図5Cの動作のシーケンスによって示されるように、現在の累積トリガカウントを記憶するための動作を繰り返し、次の目標アドレス位置を識別することを含んでいる、新たな非消去サイクルの一部として、付加的な動作が実行継続される。そして、(例えば、タッチプローブが動作していると見なされる期間に対して)このような方法で、このサイクルが繰り返されてもよい。即ち、第3の動作(動作F3)として、後述する動作Aから動作Eを含む新しい非消去サイクルが開始されるともいえる。
【0041】
様々な実施形態では、非消去サイクルは、複数の電力供給される動作期間(例えば、第1の電力供給される動作期間と第2の電力供給される動作期間)に及ぶことができる。そして、電力供給される動作期間の終了は、それぞれの電力供給される動作期間を終了するためにタッチプローブへの電力供給の終了を含むことができる。様々な実施形態では、(例えば、CMMホストシステムから受信される)電力供給終了の動作コマンドに応答して、現在の累積トリガカウントは、消去可能なトリガカウンタブロック712の目標アドレス位置を使用して記憶されてもよい。例えば、図5Bの状態に関連して、シナリオ(scenario)の1つの例では、(例えば3の値を有する)現在の累積トリガカウントは、(予め定義されたトリガカウンタ動作増分が経過したことに応答して記憶されることに対して)電力供給終了の動作コマンドに応答してアドレス位置730−2に記憶されてもよい。その後、同じ非消去サイクルの間に新しく電力供給される動作期間が開始されると、トリガカウンタ処理回路は、(例えば、このシナリオの例では、アドレス位置730−2に記憶されるように)累積トリガカウントの最新に記憶された値で初期化されてもよい。
【0042】
上述したように、様々な実施形態では、累積トリガカウントの最新に記憶された値を有するアドレス位置は、そのアドレス位置のインジケータビット740に記憶されるゼロの値を持つ最新のアドレス位置(例えば、最上位のアドレス位置)を調べることによって判定されてもよい。なお、そのアドレス位置は、このシナリオの例では、アドレス位置730−2に対応している。さらに、消去可能なトリガカウンタブロック712の目標アドレス位置は、現在の累積トリガカウントを記憶する次の動作で使用されるように初期化されてもよい。1つの実施形態では、目標アドレス位置の初期化は、累積トリガカウントの最新に記憶された値(例えば、この例のシナリオではアドレス位置730−2)を用いてアドレス位置を判定し、そして、(図5Cに関連して図示されているように、)現在の累積トリガカウントを記憶する次のアドレスに使用される目標アドレスとして初期化される次のアドレス位置(例えば、このシナリオの例では、アドレス位置730−3のような次に上位となる連続したアドレス位置または他のシーケンシャルなアドレス位置)をインクリメントし、またはそうでなければ判定することを含んでもよい。
【0043】
上述したように、様々な実施形態では、現在の累積トリガカウントを記憶する次の動作は、予め定義されたトリガカウンタ動作増分が経過したこと、または電力供給終了の動作コマンドが受信されたこと等によって生じ得る。1つの代替的な実施形態では、(例えば、次に電力供給される動作期間が開始したときなどに)最後に記憶された累積トリガカウントが累積トリガカウントに含まれていないことで、トリガカウンタ処理回路で追加でトリガ信号がカウントされるような場合に、電力供給終了の動作コマンドが受信されたとき、あるいは電力供給が終了したとき、現在の累積トリガカウントは記憶されないかもしれない。そのような実施形態では、またはいくつかのトリガカウントが場合によって記憶されない他の実施形態では、累積トリガカウントは、トリガ信号の正確な総数とは対照的に、タッチプローブの動作履歴にわたってタッチプローブに生成されるトリガ信号の数に近い、且つ意味のある近似値を表すことができる。
【0044】
様々な実施形態では、プローブフラッシュメモリ700は、(すなわち、非消去サイクルに対応し得るプログラム消去サイクルとしても知られる)有限数の記憶消去サイクルによって定義されるメモリ寿命の期待値を有するであろう。例えば、ある種のタイプのプローブフラッシュメモリでは、有限の記憶消去サイクル数が5,000から200,000の記憶消去サイクルの間になる可能性がある。1つのタイプのフラッシュメモリにおける特定の実施形態の1例では、メモリ寿命の期待値は、約10,000の記憶消去サイクルに相当することができる。そのような実施形態では、累積トリガカウントが毎回同じアドレス位置(例えば、アドレス位置730−1)に記憶される場合(つまり、各記憶動作に対して記憶消去サイクルを要求している場合)で、且つ連続した期間にわたって15分毎に累積トリガカウントを記憶するようにタイマが設定された場合に、フラッシュメモリは約104日でそのメモリ寿命の期待値に達することが理解されよう。なお、104日だと、このようなアプリケーションに対しては、期間が短すぎると考えられる。
【0045】
本明細書に開示された原理によれば、その代わりに、累積トリガカウントを異なるアドレス位置(例えば、連続するアドレス位置)に記憶し、N個のアドレス位置が満杯とされた際にのみ記憶消去サイクルを実行するようにする。すると、4,096個のアドレス位置を持つ同様な構成においては、連続した期間にわたって15分毎に記憶しても、10,000の記憶消去サイクルのメモリ寿命の期待値へは長期(例えば、この特定な例では約1,168年)にわたって到達しないであろう。他の実施形態では、累積トリガカウントを記憶する周波数に依存しているメモリ寿命の期待値に対する許容時間を効果的に提供するように、(例えば、4,096未満のアドレス位置を有する)異なるサイズの消去可能なトリガカウンタブロック712が利用できることが理解されよう。専用ハードウェア(例えば、ステートマシン)が(例えば、FPGAに実現されるように、および/またはプローブメモリのRAM内に実現されるなどのような、)トリガカウンタ処理回路の構成要素の形態で実現されるために、上述したように、これらの技術は、本明細書で開示された原理に従って構成されタッチプローブ(例えば、組み込み専用プロセッサICまたはバッテリを含まなくてもよい)で実現されもよい。
【0046】
図6は、タッチプローブの「無制限」使用期間あるいは動作期間にわたって事実上無制限に累積トリガカウント(例えば、何億もの累積トリガカウント)を記憶する方法で使用される手順800の実施形態の1例を示すフロー図である。上述したように、様々な実施形態では、(例えば、タッチプローブのFPGAなどの)プローブメモリでトリガカウンタ処理回路を実現することによって、タッチプローブの使用および/またはその様々な構成要素の使用を追跡することができる。ブロック810において、新しく電力供給される動作期間が開始されると、トリガカウンタ処理回路は累積トリガカウントの最新に記憶された値で初期化され、トリガカウンタ動作増分モニタ部が初期化され、そして、トリガカウンタブロックの目標アドレスが現在の累積トリガカウントを記憶する次の動作で使用されるように初期化される(動作A)。上述したように、様々な実施形態では、この処理は、(例えば、最下位のアドレス位置から開始して)フラッシュメモリを調べて、インジケータビットに記憶されたゼロの値を有する特定の基準に従うアドレス位置を探す(例えば最上位のアドレス位置を探す)タッチプローブを含むことができる。なお、その特定の基準に従うアドレス位置は、累積トリガカウントの最新に記憶された値を有するアドレス位置である。
【0047】
トリガカウンタ処理回路は、以前に電力供給された動作期間が終了した際のカウントを回復することができるように、トリガカウンタ処理回路は、この累積トリガカウントの最新に記憶された値(例えば、ロードされるか、さもなければ提供等される)を使用して初期化される。累積トリガカウントの最新に記憶された値を有するアドレス位置は、現在の累積トリガカウントを記憶する次の動作で使用される(例えば、次のアドレス位置などにインクリメントすることなどによって)次の目標アドレスを(例えば、提供する、選択する、または判定するために)初期化するのに使用されてもよい。様々な実施形態では、そのような動作を、累積トリガカウントの最新に記憶された値についてフラッシュメモリが(例えば、タッチプローブによって)調べられる主要または唯一の例とすることができる。
【0048】
ブロック815において、トリガカウンタ処理回路は、トリガ信号が発生したときにトリガ信号をカウントし、対応する現在の累積トリガカウントを維持するように動作する(動作B)。判定ブロック820において、トリガカウンタ動作増分限度を超えたかどうかの判定が行われる。上述のように、トリガ信号をカウントするためのトリガカウンタ処理回路の動作と、トリガカウンタ動作増分限度を超過したかどうかの判定とは、電力供給される動作期間全体にわたって実行され続ける継続的(ongoing)な処理であってもよい。様々な実施形態では、(例えば、時間増分によって規定される、または指定された数のトリガ信号などのような、特定の数の動作または発生するイベントなどによって規定される)トリガカウンタ動作増分限度が超過されたかどうかについての判定は、予め定義されたトリガカウンタ動作増分が経過したかどうかを判定することを含む場合がある。様々な実施形態では、現在の累積トリガカウントが累積トリガカウントの最新に記憶された値から増加したかどうかについての判定も行うことができる(例えば、ここで、重複した値などを記憶するのにアドレス位置を不必要に利用することを避けるために、現在の累積トリガカウントはカウントが増加した際に記憶されるだけでもよい)。
【0049】
トリガカウンタ動作増分限度が超過されていない場合、以下でより詳細に説明するように、手順は判定ブロック850に進む。トリガカウンタ動作増分限度が超過された場合、手順は判定ブロック825に進む。判定ブロック825では、第1プローブメモリ部の消去可能なトリガカウンタブロックの利用可能なN個のアドレス位置のすべてが満杯かどうかの判定が行われる。利用可能なアドレス位置のすべてが満杯である場合、手順はブロック830に進む。ブロック830では、第1プローブメモリ部710内の消去可能なトリガカウンタブロックが消去され、最初の消去後の目標アドレス位置が定義される。ブロック830の後、または判定ブロック825の後で、使用可能なアドレス位置のすべてが満杯でない場合、手順はブロック835に進む。ブロック835では、現在の累積トリガカウントが目標アドレス位置を使用して記憶される(動作C)。さらに、この時点でトリガカウンタ動作増分モニタ部はリセットされる。
【0050】
ブロック840において、消去可能なトリガカウンタブロックにおける次の目標アドレス位置は、現在の累積トリガカウントを記憶する次の動作で使用されるように識別される(動作D)。様々な実施形態では、次の目標アドレス位置は、現在の非消去サイクルで使用されていないアドレス位置であってもよい。図5Aから図5Cに関連して上述したように、1つの実施形態では、次の目標アドレス位置は、次に上位となる連続したアドレス位置であってもよい。次の目標アドレス位置が特定された後、手順は判定ブロック820に戻る。即ち、消去可能なトリガカウンタブロックのN個のアドレス位置のすべてが累積トリガカウントそれぞれを記憶するために使用されるまで、動作Cと動作Dが複数回繰り返されることとなる(動作E)。
【0051】
判定ブロック820において、トリガカウンタ動作増分限度が超過されていない場合、手順は判定ブロック850に進む。判定ブロック850では、電力供給の終了が指示されたかどうかの判定が行われる。様々な実施形態では、電力供給の終了は、CMMホストコントローラから受信される電力供給終了信号によって示されてもよい。電力供給の遮断が指示されていない場合、手順は判定ブロック820に戻る。電力供給の終了が指示された場合、手順は判定ブロック855に進む。判定ブロック855では、第1プローブメモリ部の消去可能なトリガカウンタブロックのN個のアドレス位置のすべてが満杯かどうかの判定が行われる。アドレス位置のすべてが満杯でない場合、以下でより詳細に説明するように、手順はブロック865に進む。アドレス位置のすべてが満杯である場合、ブロック860において、消去可能なトリガカウンタブロックが消去され、最初の消去後の目標アドレス位置が判定される。ブロック865において、現在の累積トリガカウントが、目標アドレス位置を使用して記憶される。さらに、トリガカウンタ動作増分モニタ部はリセットされる。タッチプローブの電力供給の終了に続いて、タッチプローブで新しく電力供給される動作期間が再び開始されると、手順800が繰り返されることが理解されよう。このようにして、本方法は、タッチプローブの使用または動作の「無制限」期間にわたって、効果的に無数の累積トリガカウントに対応して値をタッチプローブに記憶し続けることを可能としている。
【0052】
本開示の好ましい実施形態が図示され説明されてきたが、図示され記載された特徴構成及び動作シーケンスにおける多数の変形は、本開示に基づくことで当業者には明らかであろう。様々な代替形態が、本明細書に開示された原理を実施するために使用されてもよい。加えて、上記の様々な実施形態を組み合わせて、さらなる実施形態を提供することができる。本明細書で参照されるすべての米国特許および米国特許出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。必要に応じて、さらなる実施形態を提供するために様々な特許および出願の概念を採用するために、実施形態の態様を変更することができる。
【0053】
これらの変更および他の変更は、上記の詳細な説明に照らして実施形態に対して行うことができる。一般に、以下の特許請求の範囲において、使用される用語は、明細書および特許請求の範囲に開示された特定の実施形態で特許請求の範囲を限定すると解釈されるべきではなく、そのような特許請求の範囲が持ちうる等価なすべての範囲に沿うすべての可能な実施形態を含むと解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図6