【文献】
勝見亮太他,転写プリント法による量子ドット−ナノ共振器−細線導波路結合系の作成とその評価,第64回応用物理学会春季学術講演会講演予稿集,日本,公益社団法人応用物理学会,2017年 3月14日,15a−E205−12
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、光デバイスとして、光子発生装置の諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による光子発生装置の概略構成を示す模式図であり、(a)が斜視図、(b)が(a)のyz面による断面図である。
図2は、第1の実施形態による光子発生装置の構成図である。
【0014】
この光子発生装置は、基板、例えばSi基板10の上方に形成されている。光子発生装置は、第1光導波路1と、第1光導波路1と離間して第1光導波路1に位置整合する発光体2を有する光微小共振器3と、光微小共振器3と離間して発光体2に位置整合する偏光制御部4と、偏光制御部4に共鳴励起光を導入する第2光導波路5とを備えている。
【0015】
第1光導波路1は、Si基板10上に、SiO
2等の誘電体層11を介してGaAs、Si、又はSiN等により細線状に形成され、ここではx方向に延在している。第1光導波路1を覆うように、SiO
2等の誘電体層12が形成されている。
【0016】
光微小共振器3は、誘電体、例えばGaAs等からなるナノスケールのビーム(梁)構造とされたナノビーム共振器であり、
図3に示すように、長手方向に沿って等間隔に複数の孔13が形成されている。孔13と孔13との間に、例えばInAsからなる複数の量子ドットが形成されており、これらのうちから所期の量子ドットが発光体2として用いられる。光微小共振器3は、誘電体層12上に、長手方向が第1光導波路1の長手方向と平行となるように位置整合して配置されている。光微小共振器3では、孔13の径及びピッチ(周期)と、発光体2と第1光導波路1との離間距離、即ち誘電体層12の第1光導波路1上の厚みとを適宜設計することにより、発光体2の発光を第1光導波路1に光結合することができる。誘電体層12の第1光導波路1上の厚みは、発光体2の発光と第1光導波路1とがエバネッセント結合する程度の厚み、例えば50nm程度〜500nm程度の範囲内の値とされている。
【0017】
なお、量子ドットが設けられた光微小共振器3の代わりに、フォトニック結晶等の光微小共振器を用いるようにしても良い。
【0018】
偏光制御部4は、例えばグレーティングカプラであり、光微小共振器3を覆うSiO
2等の誘電体層14を介して配置されている。誘電体層14は、5000nm程度以上の厚みに形成されている。偏光制御部4は、発光体2への共鳴励起光の照射を行う際に共鳴励起光の偏光方向及び照射方向の制御を行うものであり、第2光導波路5から導入された共鳴励起光の偏光を制御することができる。グレーティングカプラのTE,TMの偏光特性の差を用いて、TE又はTMのいずれか一つの成分の偏光が第2光導波路5から取り出され、発光体2に照射される。ここでは、TE成分が取り出される。偏光制御部4の配置箇所は、偏光制御部4から出射される共鳴励起光の偏光が第1光導波路1に対して非結合となる位置、ここでは偏光制御部4から出射される共鳴励起光の偏光の方向が第1光導波路1の光伝播方向(x方向)と一致する位置とされる。
【0019】
第2光導波路5は、例えばSiNからなり、偏光制御部4に共鳴励起光を導入するものであり、誘電体層14上で偏光制御部4の近傍に配置されている。なお、誘電体層13は必須の部材ではなく、偏光制御部4から出射された共鳴励起光を透過することができる部材であれば良い。例えば、適切な梁構造で偏光制御部4及び第2光導波路5が固定されるのであれば、空気や真空層等でも良い。
【0020】
この光子発生装置では、第2光導波路5から出射された共鳴励起光が偏光制御部4に導入され、偏光制御部4から共鳴励起光の偏光が光微小共振器3に供給される。これにより、発光体2の量子ドットが発光し、当該発光とエバネッセント結合する第1光導波路1を導波して単一の光子ごとに出射される。
【0021】
偏光制御部4は、偏光制御部4から出射される共鳴励起光の偏光の方向が第1光導波路1の光伝播方向(x方向)と一致する位置に配置されている。これにより、共鳴励起光が第1光導波路1に光結合することなく、共鳴励起光に起因した第1光導波路3へのバックグラウンド光の発生が抑制される。
【0022】
量子ドットである発光体2は、
図4に示すように、光微小共振器3において、双極子の方向が第1光導波路1の光伝播方向と非直交、例えば光伝播方向と45°程度となるように配置されている。ここで、発光体2の配置状況として、上記の45°からの若干のずれがあっても問題はない。その許容範囲として、例えば光伝播方向と40°程度〜50°程度の範囲内であれば良い。上記のように、偏光制御部4から出射される共鳴励起光の偏光の方向は、第1光導波路1の光伝播方向(x方向)と平行とされている。そのため、発光体2の双極子は、共鳴励起光の偏光及び第1光導波路1の伝播光の双方と光結合される。その結果、励起光として共鳴励起光が発光体2に照射された状態で、第1光導波路1を介して発光体2から放出された単一の光子を一つずつ取り出すことができる。
【0023】
本実施形態による光子発生装置の一実施例について説明する。
GaAsの第1光導波路は、InAsの量子ドットである発光体の一般的な発光波長である940nm帯の発光を単一モードで伝送可能とするサイズ、例えば幅:500nm程度×高さ:250nm程度のサイズとされている。
【0024】
ナノビーム共振器である光微小共振器は、例えば、短手方向の幅が370nm程度、厚みが130nm程度、孔径が134nm程度、孔の周期が260nm程度、及び発光体と第1光導波路との離間距離が200nm程度〜600nm程度されている。この場合、発光体と第1光導波路との間で誘電体層に染み出たエバネッセント光による光結合が生じ、発光体の発光を第1光導波路から90%を超える結合効率で取り出すことができる。
【0025】
以下、本実施形態による光子発生装置の製造方法について、
図1及び
図5を用いて説明する。
図5は、本実施形態による光子発生装置の第1光導波路及びナノビーム共振器の作製工程を示す概略斜視図である。
【0026】
先ず、Si基板10上にSiO
2等の誘電体層11を形成する。
図5(a)に示すように、SiN層をリソグラフィー及びエッチングで加工し、細線状の第1光導波路1を有するスラブ構造21を形成する。
【0027】
続いて、
図5(b)に示すように、スラブ構造21を転写プリント法により誘電体層11上に貼付する。
続いて、
図5(c)に示すように、スラブ構造21をSOG(spin on glass)等で埋め込み、誘電体層12を形成する。
【0028】
図5(d)に示すように、発光体である量子ドットを有するナノビーム共振器である微小共振器構造3を作製する。発光体となる量子ドットを形成するには、その結晶方位を考慮した作製プロセスを行う必要がある。GaAs中にInAsの量子ドットを結晶成長する際には、結晶軸の方向に起因した形状の非対称性が発現し、結晶軸に対応して菱形にて模式的に表すような構造となる。ナノビーム構造において、発光体である量子ドットと第1光導波路1とを高効率に光結合させるには、第1光導波路1の長手方向とナノビーム共振器の長手方向とを平行に揃える必要がある。そのため、ナノビーム共振器の作製時には、量子ドットの長手方向がナノビーム共振器の長手方向に例えば45°傾くように、適宜レジストパターンを形成することを要する。
【0029】
続いて、
図5(e)に示すように、第1光導波路1の上方で第1光導波路1と長手方向が平行に位置整合するように位置合わせを行い、微小共振器構造3を転写プリント法により誘電体層12上に貼付する。
続いて、微小共振器構造3を覆うようにSiO
2等の誘電体層14を形成する。
【0030】
続いて、偏光制御部4であるグレーティングカプラ及び偏光制御部4に共鳴励起光を導入する第2光導波路5を形成する。偏光制御部4及び第2光導波路5を、微小共振器構造3に位置整合するように位置合わせを行い、転写プリント法により誘電体層14上に貼付する。偏光制御部4の配置箇所は、光制御部4から出射される共鳴励起光の偏光の方向が第1光導波路1の光伝播方向と一致する位置とされる。
以上により、本実施形態による光子発生装置が作製される。
【0031】
以上説明したように、本実施形態によれば、第1光導波路1への光結合を用いて、高い識別不可能性を有する単一の光子を確実に発生する信頼性の高い光子発生装置が実現する。
【0032】
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、光デバイスとして光子発生装置を開示するが、第1光導波路の下方に光吸収層を備えている点で第1の実施形態と相違する。
図6は、第2の実施形態による光子発生装置の概略構成を示す断面図であり、第1の実施形態の
図1(b)に対応している。第1の実施形態による光子発生装置と同様の構成部材については、同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
【0033】
この光子発生装置は、第1光導波路1、第1光導波路1と離間して第1光導波路1に位置整合する発光体2を有する光微小共振器3、光微小共振器3と離間して発光体2に位置整合する偏光制御部4、及び偏光制御部4に励起光を導入する第2光導波路5を備えている。
【0034】
本実施形態では、Si基板10と誘電体層11との間に光吸収層22が設けられている。光吸収層22は、InGaAs,Ge,SiGeから選ばれた1種等を材料として形成されており、誘電体層11を形成する前に、Si基板10上に張り合わせ等の手法により形成される。光吸収層22を設けることにより、第1光導波路1を透過した共鳴励起光のSi基板10における反射が抑制される。
【0035】
本実施形態によれば、第1光導波路1への光結合を用いて、高い識別不可能性を有する単一の光子を確実に発生する信頼性の高い光子発生装置が実現する。
【0036】
第3の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、光デバイスとして光子発生装置を開示するが、第1光導波路の下方に反射防止層を備えている点で第1の実施形態と相違する。
図7は、第3の実施形態による光子発生装置の概略構成を示す断面図であり、第1の実施形態の
図1(b)に対応している。第1の実施形態による光子発生装置と同様の構成部材については、同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
【0037】
この光子発生装置は、第1光導波路1、第1光導波路1と離間して第1光導波路1に位置整合する発光体2を有する光微小共振器3、光微小共振器3と離間して発光体2に位置整合する偏光制御部4、及び偏光制御部4に励起光を導入する第2光導波路5を備えている。
【0038】
本実施形態では、Si基板10と誘電体層11との間に反射防止層23が設けられている。反射防止層23は、誘電体の積層構造、例えばInGaAs及びGaAs又はSi及びSiO
2が交互に積層された構造に形成されており、誘電体層11を形成する前に、Si基板10上に張り合わせ等の手法により形成される。反射防止層23を設けることにより、第1光導波路1を透過した共鳴励起光のSi基板10における反射が抑制される。
【0039】
本実施形態によれば、第1光導波路1への光結合を用いて、高い識別不可能性を有する単一の光子を確実に発生する信頼性の高い光子発生装置が実現する。
【0040】
(第4の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、光デバイスとして光子発生装置を開示するが、偏光制御部が45°ミラーを有する構成とされている点で第1の実施形態と相違する。
図8は、第4の実施形態による光子発生装置の概略構成を示す模式図であり、(a)が断面図、(b)が平面図である。第1の実施形態による光子発生装置と同様の構成部材については、同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
【0041】
この光子発生装置は、第1光導波路1、光微小共振器3、偏光制御部31、第2光導波路5、第3光導波路32、及び45°ミラー33を備えている。
光微小共振器3は、第1光導波路1と離間して第1光導波路1に位置整合する発光体2を有している。第2光導波路5は、偏光制御部4に共鳴励起光を導入するための光導波路である。第3光導波路32は、屈曲部分を有する曲がり導波路であり、当該屈曲部分で第2光導波路5に近接して第2光導波路5と光結合している。45°ミラー33は、第2光導波路5の先端部分に設けられており、発光体2への共鳴励起光の照射方向を制御する。
【0042】
偏光制御部31は、
図8の破線枠内に示すように、第2光導波路5と第3光導波路32とが近接して光結合する部分に相当する。本実施形態では、TE成分の共鳴励起光、又はTE成分にTM成分が混在した共鳴励起光が第2光導波路5に入射した場合、例えばTM成分が第3光導波路32のみを導波し、TE成分が第2光導波路5のみを導波する。即ち、曲がり導波路32により、第2光導波路5から共鳴励起光のTE成分のみが45°ミラー33に導入され、45°ミラー33から光微小共振器3の発光体2に共鳴励起光が照射される。即ち偏光制御部31は、発光体2への共鳴励起光の照射を行う際に共鳴励起光の偏光方向及び照射方向の制御を行うものであり、第2光導波路5から導入された共鳴励起光の偏光を制御することができる。
【0043】
本実施形態では、偏光制御部31及び45°ミラー33により、45°ミラー33で反射して出射される共鳴励起光の偏光の方向が第1光導波路1の光伝播方向(x方向)と一致する。これにより、共鳴励起光が第1光導波路1に光結合することなく、共鳴励起光に起因した第1光導波路3へのバックグラウンド光の発生が抑制される。
【0044】
量子ドットである発光体2は、光微小共振器3において、双極子の方向が第1光導波路1の光伝播方向と非直交、例えば光伝播方向と45°程度(許容範囲を含めて例えば40°程度〜50°程度)となるように配置されている。発光体2の双極子は、共鳴励起光の偏光及び第1光導波路3の伝播光の双方と光結合される。その結果、励起光として共鳴励起光が発光体2に照射された状態で、第1光導波路1を介して発光体2から放出された単一の光子を一つずつ取り出すことができる。
【0045】
本実施形態によれば、第1光導波路1への光結合を用いて、高い識別不可能性を有する単一の光子を確実に発生する信頼性の高い光子発生装置が実現する。
【0046】
なお、第1〜第4の実施形態では特に説明していないが、これら実施形態における光子発生装置には、所期の共鳴励起光を発生する光源、及び光子発生装置から発生した単一光子を取り出して検出する検出光学系等が設けられ、光子発生システム等が構成される。
【0047】
以下、光子発生装置及びその製造方法の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0048】
(付記1)第1光導波路と、
前記第1光導波路と離間して前記第1光導波路に位置整合する発光体と、
前記発光体と離間して前記発光体に位置整合する偏光制御部と、
前記偏光制御部に励起光を導入する第2光導波路と
を備えたことを特徴とする光デバイス。
【0049】
(付記2)前記偏光制御部は、前記偏光制御部から出射される前記励起光の偏光が前記第1光導波路に対して非結合となるように配置されることを特徴とする付記1に記載の光デバイス。
【0050】
(付記3)前記偏光制御部は、前記偏光制御部から出射される前記励起光の偏光の方向が前記第1光導波路の光伝播方向と一致するように配置されることを特徴とする付記2に記載の光デバイス。
【0051】
(付記4)前記発光体は、双極子の方向が前記第1光導波路の光伝播方向と非直交となるように配置されることを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の光デバイス。
【0052】
(付記5)前記第1光導波路と前記発光体との間に配された第1誘電体層を備えたことを特徴とする付記1〜4のいずれか1項に記載の光デバイス。
【0053】
(付記6)前記発光体と前記偏光制御部との間に配された第2誘電体層を備えたことを特徴とする付記1〜5のいずれか1項に記載の光デバイス。
【0054】
(付記7)前記偏光制御部は、グレーティングカプラであることを特徴とする付記1〜6のいずれか1項に記載の光デバイス。
【0055】
(付記8)前記第2光導波路と光結合する第3光導波路を備えており、
前記偏光制御部は、前記第2光導波路と前記第3光導波路との光結合部分で構成されていることを特徴とする付記1〜6のいずれか1項に記載の光デバイス。
【0056】
(付記9)前記発光体は、光共振器に形成された量子ドットであることを特徴とする付記1〜8のいずれか1項に記載の光デバイス。
【0057】
(付記10)前記第1光導波路を透過した励起光を吸収する吸収層を備えたことを特徴とする付記1〜9のいずれか1項に記載の光デバイス。
【0058】
(付記11)前記第1光導波路を透過した励起光の反射を防止する反射防止膜を備えたことを特徴とする付記1〜9のいずれか1項に記載の光デバイス。
【0059】
(付記12)第1光導波路を配置する工程と、
前記第1光導波路と離間して前記第1光導波路に位置整合するように発光体を配置する工程と、
前記発光体と離間して前記発光体に位置整合する偏光制御部と、前記偏光制御部に励起光を導入する第2光導波路とを配置する工程と
を備えたことを特徴とする光デバイスの製造方法。
【0060】
(付記13)前記偏光制御部を、前記偏光制御部から出射される前記励起光の偏光が前記第1光導波路に対して非結合となるように配置することを特徴とする付記12に記載の光デバイスの製造方法。
【0061】
(付記14)前記偏光制御部を、前記偏光制御部から出射される前記励起光の偏光の方向が前記第1光導波路の光伝播方向と一致するように配置することを特徴とする付記13に記載の光デバイスの製造方法。
【0062】
(付記15)前記発光体を、双極子の方向が前記第1光導波路の光伝播方向と非直交となるように配置することを特徴とする付記12〜14のいずれか1項に記載の光デバイスの製造方法。
【0063】
(付記16)前記第1光導波路と前記発光体との間に、第1誘電体層を形成する工程を備えたことを特徴とする付記12〜15のいずれか1項に記載の光デバイスの製造方法。
【0064】
(付記17)前記発光体と前記偏光制御部との間に、第2誘電体層を形成する工程を備えたことを特徴とする付記12〜16のいずれか1項に記載の光デバイスの製造方法。
【0065】
(付記18)前記偏光制御部は、グレーティングカプラであることを特徴とする付記12〜17のいずれか1項に記載の光デバイスの製造方法。
【0066】
(付記19)前記第2光導波路と光結合する第3光導波路を配置し、
前記偏光制御部は、前記第2光導波路と前記第3光導波路との光結合部分で構成されることを特徴とする付記12〜17のいずれか1項に記載の光デバイスの製造方法。
【0067】
(付記20)前記発光体は、ナノビーム共振器に形成された量子ドットであることを特徴とする付記12〜19のいずれか1項に記載の光デバイスの製造方法。
【0068】
(付記21)前記第1光導波路を透過した励起光を吸収する吸収層を形成することを特徴とする付記12〜20のいずれか1項に記載の光デバイスの製造方法。
【0069】
(付記22)前記第1光導波路を透過した励起光の反射を防止する反射防止膜を形成することを特徴とする付記12〜20のいずれか1項に記載の光デバイスの製造方法。