(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例を詳しく説明する。これに先立ち、本明細書及び請求範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。
【0029】
したがって、本明細書に記載された実施例及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施例に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。
【0030】
また、本発明に関連する公知の機能または構成についての具体的な説明が、本発明の要旨をぼやかすと判断される場合、その説明を省略する。
【0031】
第1、第2などのように序数を含む用語は、多様な構成要素のうちいずれか一つを残りと区別する目的として使用され、このような用語によって構成要素が限定されることではない。
【0032】
なお、明細書の全体にかけて、ある部分が、ある構成要素を「含む」とするとき、これは特に反する記載がない限り、他の構成要素を除くことではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。また、明細書に記載の「制御ユニット」のような用語は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を示し、これはハードウェアやソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの結合せにより具現され得る。
【0033】
さらに、明細書の全体に亘って、ある部分が他の部分と「連結(接続)」されているとするとき、これは、「直接的に連結(接続)」されている場合のみならず、その中間に他の素子を介して「間接的に連結(接続)」されている場合も含む。
【0034】
図1及び
図2は、本発明の一実施例によるバッテリーシステムを説明するための図である。
【0035】
図1及び
図2を参照すれば、バッテリーシステム1は、バッテリー10及び温度調節装置20を含む。バッテリー10は、ケース11及びケース11によって少なくとも部分的に密閉される少なくとも一つの再充電可能なセル13を含む。
【0036】
温度調節装置20は、バッテリー10を選択的に冷却させることで、バッテリー10の温度を調節するように構成される。バッテリー10は、例えば、電気自動車の車体にボルトなどを用いて固定され得る。
【0037】
温度調節装置20は、冷却プレート100、移送部210及び制御部300を含む。温度調節装置20は、選択的に第1温度センサー21及び第2温度センサー22の少なくとも一つをさらに含み得る。
【0038】
冷却プレート100は、バッテリー10のケース11に接触可能に配置される。外側表面12は、冷却プレート100に接触可能に配置されたケース11の一部である。冷却プレート100は、ケース110及び熱伝達物質120を含み得る。熱伝達物質120は、ケース110内に充填されたものであって、例えば、相変化物質(PCM:phase change material)のように一定水準以上の熱伝導率を有し、外側表面12からの熱を吸収できる物質であり得る。
【0039】
移送部210は、冷却プレート100に機械的に結合し、制御部300からの命令に応じて冷却プレート100をx軸に沿って一方向または逆方向へ選択的に移動させるように構成される。x軸は、例えば、地面に垂直した軸であり得る。
【0040】
移送部210は、第1アクチュエータ211、第1ギア212及び第2ギア213を含み得る。第1アクチュエータ211は、例えば、ステップモーターであり得、第1ギア212を時計回りまたは半時計回りに回転させるように構成される。第1ギア212は、第2ギア213にかみ合うように配置される。第2ギア213は、第1ギア212の回転運動をx軸上における直線運動に変換するように構成される。例えば、第1ギア212はピニオンギアであり、第2ギア213はラックギアであり得る。図示したように、第2ギア213の一側は、冷却プレート100に結合することから、第1ギア212の回転量に対応する距離だけ冷却プレート100と外側表面12との距離がx軸に沿って第1所定範囲内で変化し得る。移送部210は、冷却プレート100をx軸に沿ってのみ移動させ得る。したがって、y軸による冷却プレート100の移動は制限される。y軸は、例えば、地面に平行な軸であり得る。
【0041】
制御部300は、ハードウェア的に、ASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、マイクロプロセッサー(microprocessors)、その他の機能の遂行のための電気的ユニットのうち少なくとも一つを用いて具現され得る。制御部300には、メモリが内蔵され得る。メモリには、後述する方法を実行するためのプログラム及び各種データが保存され得る。メモリは、例えば、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、SSDタイプ(Solid State Disk type)、SDDタイプ(Silicon Disk Drive type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、RAM(random access memory)、SRAM(static random access memory)、ROM(read−only memory)、EEPROM(electrically erasable programmable read−only memory)、PROM(programmable read−only memory)のうち少なくとも一タイプの保存媒体を含み得る。
【0042】
制御部300は、移送部210に動作可能に結合する。選択的に、制御部300は、第1温度センサー21及び第2温度センサー22の少なくとも一つに動作可能に結合し得る。第1温度センサー21は、バッテリー10のケースの内部または外部に配置され、バッテリー10の温度を示す第1温度信号T
1を制御部300に伝送する。第2温度センサー22は、冷却プレート100の内部または外部に配置され、冷却プレート100の温度を示す第2温度信号T
2を制御部300に伝送し得る。制御部300は、第1温度信号T
1に基づいて第1温度値を決定し、第2温度信号T
2に基づいて第2温度値を決定し得る。
【0043】
制御部300は、所定の時間ごとに、または予め決められた条件が満される度に、第1温度値及び第2温度値の少なくとも一つに基づき、第1動作モード及び第2動作モードのいずれか一つを選択し得る。第1動作モードは、冷却プレート100を外側表面12に接触させるためのモードであり、第2動作モードは、冷却プレート100を外側表面12から分離するためのモードであり得る。
【0044】
制御部300は、第1動作モードが選択された場合、冷却プレート100をx軸に沿って第1位置へ移動させることを命令する制御信号S
1を移送部210に出力する。冷却プレート100が第1位置へ移動するとき、冷却プレート100の所定の地点Pのxy座標は(x
1,y
1)であり得る。
図1に示したように、冷却プレート100が第1位置へ移動するとき、冷却プレート100は予め決められた最大面積で外側表面12に接触する。これによって、冷却プレート100と外側表面12との接触部分によって、バッテリー10から冷却プレート100への熱伝達が可能な状態となる。
【0045】
制御部300は、第2動作モードが選択された場合、冷却プレート100をx軸に沿って第2位置へ移動させることを命令する制御信号S
2を移送部210に出力する。冷却プレート100が第2位置へ移動するとき、冷却プレート100の所定の地点Pの座標は(x
2,y
1)であり得る。
図2に示したように、冷却プレート100が第2位置へ移動するとき、冷却プレート100と外側表面12とは、非接触(即ち、分離)になる。即ち、冷却プレート100は、第2位置で外側表面12から分離される。これによって、冷却プレート100と外側表面12との直接的な熱交換が遮断された状態になる。この際、冷却プレート100と外側表面12との間の空間に空気が流れる流路が形成され得る。
【0046】
制御部300は、第2動作モードが選択されると同時にまたはその後に、第2位置を決定し得る。具体的に、第1位置は、冷却プレート100が外側表面12に接触する予め決められた固定位置である一方、第2位置は、第1温度値及び第2温度値の少なくとも一つによって変化し得る位置である。制御部300は、第1温度値及び第2温度値の少なくとも一つに基づき、第1移送距離ΔX
1を算出できる。例えば、第1温度値が第2温度値よりも大きい場合、第1移送距離ΔX
1は、第1所定範囲内で、第1温度値と第2温度値との差または第1温度値と予め決められた第1臨界値との差に比例し得る。
【0047】
この際、ΔX
1はx
2−x
1またはx
1−x
2と同一である。即ち、第1移送距離は、第1位置と第2位置との間隔を示す。制御部300は、第1位置からx軸に沿って第1移送距離位だけ離隔した箇所を第2位置として決定し得る。即ち、制御信号S
2は、冷却プレート100が第1位置からx軸に沿って第1移送距離だけ外側表面12から遠くなるように、冷却プレート100を移動させることを命令するための信号であり得る。
【0048】
図3及び
図4は、本発明の他の実施例によるバッテリーシステム1を説明するための図である。
【0049】
図3及び
図4を参照すれば、温度調節装置20は、冷却プレート100、移送部220及び制御部300を含む。温度調節装置20は、選択的に第1温度センサー21及び第2温度センサー22をさらに含み得る。
図1及び
図2と比較すれば、移送部210が移送部220に代替されるという点のみが相違するので、共通する構成要素についての反復的な説明は省略する。
【0050】
移送部220は、冷却プレート100に結合し、冷却プレート100をy軸に沿って一方向または逆方向へ選択的に移動させるように構成される。y軸は、x軸と所定の角度(例えば、直角)をなす。
【0051】
移送部220は、第2アクチュエータ221、第3ギア222及び第4ギア223を含み得る。第2アクチュエータ221は、例えば、ステップモーターであり得、第3ギア222を時計回りまたは半時計回りに回転させるように構成される。第3ギア222は、第4ギア223にかみ合うように配置される。第4ギア223は、第3ギア222の回転運動をy軸上における直線運動に変換するように構成される。例えば、第3ギア222はピニオンギアであり、第4ギア223はラックギアであり得る。図示したように、第4ギア223は、冷却プレート100に機械的に結合することから、冷却プレート100と外側表面12との接触面積は、第3ギア222の回転量によって第2所定範囲内で変化し得る。移送部220は、冷却プレート100をy軸に沿ってのみ移動させることができる。したがって、x軸による冷却プレート100の移動は、制限される。
【0052】
制御部300は、移送部220に動作可能に結合する。制御部300は、所定時間ごとに、または予め決められた条件が満される度に、第1温度値及び第2温度値の少なくとも一つに基づき、第3動作モード及び第4動作モードのいずれか一つを選択し得る。第3動作モードは、冷却プレート100を外側表面12に最大に接触させるためのモードであり、第4動作モードは、冷却プレート100と外側表面12との接触面積を第3動作モードにおける接触面積よりも減少させるためのモードである。
【0053】
制御部300は、第3動作モードが選択された場合、冷却プレート100をy軸に沿って第3位置へ移動させることを命令する制御信号S
3を移送部220に出力する。例えば、第3位置は、前述の第1位置と同一であり得る。勿論、第3位置は、第1位置とは異なり、予め決められ得る。冷却プレート100が第3位置へ移動するとき、冷却プレート100の所定の箇所Pのxy座標は(x
1,y
1)であり得る。
図3に示したように、冷却プレート100が第3位置へ移動するとき、冷却プレート100と外側表面12との接触面積が最大になり得る。これによって、冷却プレート100と外側表面12との接触部分によって、バッテリー10から冷却プレート100への熱伝達が可能な状態になる。
【0054】
制御部300は、第4動作モードが選択された場合、冷却プレート100をy軸に沿って第4位置へ移動させることを命令する制御信号S
4を移送部220に出力する。冷却プレート100が第4位置へ移動するとき、冷却プレート100の所定の箇所Pの座標は(x
1,y
2)であり得る。
図4に示したように、冷却プレート100が第4位置へ移動するとき、冷却プレート100と外側表面12との接触面積が減少する。これによって、第4動作モードでは、第3動作モードでより外側表面12から冷却プレート100への熱伝達が弱くなり得る。
【0055】
制御部300は、第4動作モードが選択されると同時にまたはその後に、第4位置を決め得る。具体的に、第3位置は、冷却プレート100が外側表面12に最大に接触する予め決められた固定位置である一方、第4位置は、第1温度値及び第2温度値の少なくとも一つによって変化し得る位置である。制御部300は、第1温度値及び第2温度値の少なくとも一つに基づき、第2移送距離ΔY
1を算出できる。例えば、第1温度値及び第2温度値よりも大きい場合、第2移送距離ΔY
1は、第2所定範囲内で、第1温度値と第2温度値との差または第1温度値と予め決められた第1臨界値との差に比例し得る。この際、ΔY
1はy
2−y
1またはy
1−y
2と同一である。
【0056】
制御部300は、第3位置からy軸に沿って第2移送距離だけ離隔した箇所を第4位置として決定し得る。即ち、制御信号S
4は、冷却プレート100が第3位置からy軸に沿って第2移送距離だけ外側表面12から遠くなるように、冷却プレート100を移動させることを命令するための信号であり得る。
【0057】
図5及び
図6は、本発明のさらに他の実施例によるバッテリーシステム1を説明するための図である。
【0058】
図5及び
図6を参照すれば、温度調節装置20は、冷却プレート100、移送部230、第4移送部240及び制御部300を含む。温度調節装置20は、選択的に第1温度センサー21及び第2温度センサー22の少なくとも一つをさらに含み得る。
図1〜
図4と比較すれば、移送部210が移送部230に代替され、移送部220が第4移送部240に代替されるという点のみが相違するため、共通する構成要素についての反復的な説明は省略する。
【0059】
移送部230は、冷却プレート100に機械的に結合し、冷却プレート100をx軸に沿って一方向または逆方向へ選択的に移動させるように構成される。移送部230は、第3アクチュエータ231及び第1ピストン232を含み得る。第3アクチュエータ231は、例えば、油圧シリンダーであってもよく、第1ピストン232をx軸に沿って第1所定範囲内で往復直線運動させるように構成される。図示したように、第1ピストン232の一側は、冷却プレート100に結合することから、冷却プレート100と外側表面12とのx軸距離が第1所定範囲内で変化し得る。または、
図1及び
図2の移送部210は、移送部230に代替してもよい。また、移送部230は、
図1及び
図2の移送部210に代替してもよい。
【0060】
移送部240は、移送部230によって冷却プレート100に結合し、冷却プレート100をy軸に沿って一方向または逆方向へ選択的に移動させるように構成される。第4移送部240は、第4アクチュエータ241及び第2ピストン242を含み得る。第4アクチュエータ241は、例えば、油圧シリンダーであり得、第2ピストン242をy軸に沿って第2所定範囲内で往復直線運動させるように構成される。または、
図3及び
図4の移送部220は、移送部240に代替してもよい。また、移送部240は、
図3及び
図4の移送部220に代替してもよい。
【0061】
制御部300は、移送部230及び第4移送部240に動作可能に結合する。制御部300は、所定時間ごとにまたは予め決められた条件が満される度に、第1温度値及び第2温度値の少なくとも一つに基づき、第5動作モード及び第6動作モードのいずれか一つを選択し得る。第5動作モードは、第3動作モードと同様に冷却プレート100を外側表面12に最大に接触させるためのモードであり、第6動作モードは、第2動作モードと同様に冷却プレート100を外側表面12から分離させるか、または冷却プレート100と外側表面12との接触面積を第5動作モードにおける接触面積よりも減少させるためのモードである。
【0062】
制御部300は、第5動作モードが選択された場合、冷却プレート100をx軸とyに沿って第5位置へ移動させることを命令する制御信号S
5を移送部230及び第4移送部240に出力する。例えば、第5位置は、前述の第1位置と同一であり得る。冷却プレート100が第5位置へ移動するとき、冷却プレート100の所定の地点Pのxy座標は(x
1,y
1)であり得る。
図5に示したように、冷却プレート100が第5位置へ移動するとき、冷却プレート100と外側表面12との接触面積が最大になる。
【0063】
制御部300は、第6動作モードが選択された場合、冷却プレート100をx軸とy軸に沿って第6位置へ移動させることを命令する制御信号S
6を移送部230及び移送部240に出力する。冷却プレート100が第6位置へ移動するとき、冷却プレート100の所定箇所Pのxy座標は(x
3,y
3)であり得る。
【0064】
制御部300は、第6動作モードが選択されると同時にまたはその後に、第6位置を決め得る。具体的に、第5位置は、冷却プレート100が外側表面12に最大に接触する予め決められた固定位置である一方、第6位置は、第1温度値及び第2温度値の少なくとも一つによって変化し得る位置である。制御部300は、第1温度値及び第2温度値の少なくとも一つに基づき、第3移送距離ΔX
2及び第4移送距離ΔY
2を算出できる。例えば、第1温度値が第2温度値よりも大きい場合、第3移送距離ΔX
2は、第1所定範囲内で、第1温度値と第2温度値との差、または第1温度値と予め決められた第1臨界値との差に比例し得る。他の例で、第1温度値が第2温度値よりも大きい場合、第4移送距離ΔY
2は、第2所定範囲内で、第1温度値と第2温度値との差、または第1温度値と予め決められた第1臨界値との差に比例し得る。
【0065】
この際、ΔX
2はx
3−x
1またはx
1−x
3と同一であり、ΔY
2はy
3−y
1またはy
1−y
3と同一である。制御部300は、第5位置からx軸に沿って第3移送距離だけ離隔し、y軸に沿って第4移送距離だけ離隔した箇所を第6位置として決定し得る。
【0066】
前述のように、第1位置、第3位置及び第5位置は相互同一であり得、「基準位置」とも称し得る。
【0067】
図7は、バッテリー10と冷却プレート100とが相互接触した様子を
図1のA方向から見た図である。
【0068】
図7を参照すれば、バッテリー10の外側表面12は、複数の第1突起D
1を含み得る。各第1突起D
1は、外側表面12から冷却プレート100に向けて所定の形状と大きさで突出する。各第1突起D
1は、y軸に沿って所定の長さで真っ直ぐ延び得る。
【0069】
また、外側表面12に接触可能に配置される冷却プレート100は、複数の第2突起D
2を含む。各第2突起D
2は、冷却プレート100の外側表面12に対向する一面から外側表面12に向けて所定の形状と大きさで突出する。各第2突起D
2は、y軸に沿って所定の長さで真っ直ぐ延び得る。
【0070】
複数の第1突起D
1及び複数の第2突起D
2は、外側表面12と冷却プレート100との接触面積を広げるためのものである。
【0071】
冷却プレート100が基準位置へ移動するとき、各第2突起D
2は、複数の第1突起D
1のうち隣接した二つの第1突起の間に配置され得る。これによって、複数の第1突起D
1と複数の第2突起D
2とが相互接触する。
【0072】
図8は、
図1及び
図2に関わる方法を示すフローチャートである。
【0073】
図8を参照すれば、段階S800において、制御部300は、第1温度センサー21からの第1温度信号T
1に基づき、バッテリー10の温度を示す第1温度値を決定する。
【0074】
段階S810において、制御部300は、第1温度値が予め決められた第1臨界値以上であるか否かを判定する。段階S810の結果が「はい」である場合、段階S820へ進む。段階S810の結果が「いいえ」である場合、段階S840へ進む。
【0075】
段階S820において、制御部300は第1動作モードを選択する。
【0076】
段階S830において、制御部300は、冷却プレート100をx軸に沿って第1位置へ移動させることを命令する制御信号S
1を移送部210に出力する。移送部210の第1アクチュエータ211は、制御信号S
1に応じて動作する。冷却プレート100が第1位置へ移動するとき、冷却プレート100は、予め決められた最大面積で外側表面12に接触する。
【0077】
段階S840において、制御部300は第2動作モードを選択する。これは、冷却プレート100の温度がバッテリー10の温度に比べて十分低くない状況で、外側表面12と冷却プレート100との接触面積を減らすか、または冷却プレート100が外側表面12に接触しないようにするためである。
【0078】
段階S850において、制御部300は、冷却プレート100をx軸に沿って第2位置へ移動させることを命令する制御信号S
2を移送部210に出力する。移送部210の第1アクチュエータ211は、制御信号S
2に応じて動作する。冷却プレート100が第2位置へ移動するとき、冷却プレート100は外側表面12から分離される。
【0079】
図9は、
図1及び
図2に関わる他の方法を示すフローチャートである。
【0080】
図9を参照すれば、段階S900において、制御部300は、第1温度センサー21からの第1温度信号T
1に基づき、バッテリー10の温度を示す第1温度値を決定する。
【0081】
段階S905において、制御部300は、第2温度センサー22からの第2温度信号T
2に基づき、冷却プレート100の温度を示す第2温度値を決定する。
【0082】
段階S910において、制御部300は、第1温度値が第2温度値よりも大きいか否かを判定する。段階S910の結果が「はい」である場合、段階S920へ進む。段階S910の結果が「いいえ」である場合、段階S940へ進む。
【0083】
段階S920において、制御部300は、第1動作モードを選択する。
【0084】
段階S930において、制御部300は、冷却プレート100をx軸に沿って第1位置へ移動させることを命令する制御信号S
1を移送部210に出力する。移送部210の第1アクチュエータ211は、制御信号S
1に応じて動作する。冷却プレート100が第1位置へ移動するとき、冷却プレート100は予め決められた最大面積で外側表面12に接触する。
【0085】
段階S940において、制御部300は第2動作モードを選択する。
【0086】
段階S950において、制御部300は、冷却プレート100をx軸に沿って第2位置へ移動させることを命令する制御信号S
2を移送部210に出力する。移送部210の第1アクチュエータ211は、制御信号S
2に応じて動作する。冷却プレート100が第2位置へ移動するとき、冷却プレート100は外側表面12から分離される。
【0087】
図10は、
図3及び
図4に関わる方法を示すフローチャートである。
【0088】
図10を参照すれば、段階S1000において、制御部300は、第1温度センサー21からの第1温度信号T
1に基づき、バッテリー10の温度を示す第1温度値を決定する。
【0089】
段階S1005において、制御部300は、第2温度センサー22からの第2温度信号T
2に基づき、冷却プレート100の温度を示す第2温度値を決定する。
【0090】
段階S1010において、制御部300は、第1温度値が第2温度値よりも大きいか否かを判定する。段階S1010の結果が「はい」である場合、段階S1015へ進む。段階S1010の結果が「いいえ」である場合、段階S1040へ進む。
【0091】
段階S1015において、制御部300は、第1温度値と第2温度値との差が、予め決められた第2臨界値(例えば、3℃)以上であるか否かを判定する。段階S1015の結果が「はい」である場合、段階S1020へ進む。段階S1015の結果が「いいえ」である場合、段階S1040へ進む。
【0092】
段階S1020において、制御部300は、第3動作モードを選択する。
【0093】
段階S1030において、制御部300は、冷却プレート100をy軸に沿って第3位置へ移動させることを命令する制御信号S
3を移送部220に出力する。移送部220の第2アクチュエータ221は、制御信号S
3に応じて動作する。冷却プレート100が第3位置へ移動するとき、冷却プレート100は予め決められた最大面積で外側表面12に接触する。
【0094】
段階S1040において、制御部300は、第4動作モードを選択する。これは、冷却プレート100の温度がバッテリー10の温度に比べて充分低くない状況で、外側表面12と冷却プレート100との接触面積は減らしながら、外側表面12に対する空気の接触面積を増やすためである。
【0095】
段階S1050において、制御部300は、冷却プレート100をy軸に沿って第4位置へ移動させることを命令する制御信号S
4を移送部220に出力する。この際、第3位置と第4位置との間隔は、第1温度値と第2温度値との差に対応し得る。移送部220の第2アクチュエータ221は、制御信号S
4に応じて動作する。冷却プレート100が第4位置へ移動するとき、冷却プレート100は、最大面積よりも小さい面積で外側表面12に接触する。
【0096】
図11は、
図5及び
図6に関わる方法を示すフローチャートである。
【0097】
図11を参照すれば、段階S1100において、制御部300は、第1温度センサー21からの第1温度信号T
1に基づき、バッテリー10の温度を示す第1温度値を決定する。
【0098】
段階S1105において、制御部300は、第2温度センサー22からの第2温度信号T
2に基づき、冷却プレート100の温度を示す第2温度値を決定する。
【0099】
段階S1110において、制御部300は、第1温度値が第2温度値よりも大きいか否かを判定する。段階S1110の結果が「はい」である場合、段階S1115へ進む。段階S1110の結果が「いいえ」である場合、段階S1140へ進む。
【0100】
段階S1115において、制御部300は、第1温度値と第2温度値との差が予め決められた第3臨界値以上であるか否かを判定する。第3臨界値は、第2臨界値と同一であり得る。段階S1115の結果が「はい」である場合、段階S1120へ進む。段階S1115の結果が「いいえ」である場合、段階S1140へ進む。
【0101】
段階S1120において、制御部300は第5動作モードを選択する。
【0102】
段階S1130において、制御部300は、冷却プレート100をx軸及びy軸に沿って第5位置へ移動させることを命令する制御信号S
5を移送部230及び移送部240に出力する。移送部230の第3アクチュエータ231及び第4移送部240の第4アクチュエータ241の各々は、制御信号S
5に応じて独立的に動作する。冷却プレート100が第5位置へ移動するとき、冷却プレート100は予め決められた最大面積で外側表面12に接触する。
【0103】
段階S1140において、制御部300は、第6動作モードを選択する。これは、冷却プレート100の温度がバッテリー10の温度に比べて充分低くない状況で、外側表面12と冷却プレート100との接触面積は減らしながら外側表面12に対する空気の接触面積を増やすためである。
【0104】
段階S1150において、制御部300は、冷却プレート100を第6位置へ移動させることを命令する制御信号S
6を移送部230及び移送部240に出力する。移送部230の第3アクチュエータ231と移送部240の第4アクチュエータ241の各々は、制御信号S
6に応じて独立的に動作する。冷却プレート100が第6位置へ移動するとき、冷却プレート100は、最大面積よりも小さい面積で外側表面12に接触するか、外側表面12から分離される。
【0105】
以上で説明した本発明の実施例は、必ずしも装置及び方法を通じて具現されることではなく、本発明の実施例の構成に対応する機能を実現するプログラムまたはそのプログラムが記録された記録媒体を通じて具現され得、このような具現は、本発明が属する技術分野における専門家であれば、前述した実施例の記載から容易に具現できるはずである。
【0106】
以上、本発明を限定された実施例と図面によって説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の属する技術分野で通常の知識を持つ者によって本発明の技術思想と特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは言うまでもない。
【0107】
また、上述の本発明は、本発明が属する技術分野における通常の知識を持つ者によって本発明の技術思想から脱しない範囲内で多様な置換、変形及び変更が可能であるため、上述の実施例及び添付された図面によって限定されず、多様な変形が行われるように各実施例の全部または一部を選択的に組み合わせて構成可能である。