特許第6933329号(P6933329)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6933329
(24)【登録日】2021年8月23日
(45)【発行日】2021年9月8日
(54)【発明の名称】バッテリー管理装置
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/66 20200101AFI20210826BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20210826BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20210826BHJP
   G01R 31/364 20190101ALI20210826BHJP
   G01R 31/3835 20190101ALI20210826BHJP
   G01R 31/3842 20190101ALI20210826BHJP
【FI】
   G01R31/66
   H01M10/48 P
   H02J7/00 Y
   G01R31/364
   G01R31/3835
   G01R31/3842
【請求項の数】10
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2020-538669(P2020-538669)
(86)(22)【出願日】2019年9月10日
(65)【公表番号】特表2021-511494(P2021-511494A)
(43)【公表日】2021年5月6日
(86)【国際出願番号】KR2019011753
(87)【国際公開番号】WO2020055117
(87)【国際公開日】20200319
【審査請求日】2020年7月15日
(31)【優先権主張番号】10-2018-0107983
(32)【優先日】2018年9月10日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】500239823
【氏名又は名称】エルジー・ケム・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】アン、ヤン−スー
【審査官】 永井 皓喜
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2018/051574(WO,A1)
【文献】 特開2017−78658(JP,A)
【文献】 特開2011−54440(JP,A)
【文献】 特開2015−69964(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2016−0068522(KR,A)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0169980(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 31/66
H01M 10/48
H01M 50/20
H02J 7/00
G01R 31/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一つ以上のバッテリーモジュールを含むバッテリーパックの入出力端子に電気的に接続されたバスバーの状態をモニタリングするバッテリー管理装置であって、
前記バッテリーモジュールに備えられた複数のバッテリーセルとそれぞれ電気的に接続された複数の測定チャネルを備え、前記複数の測定チャネルに印加された電圧を測定する電圧測定部と、
前記複数のバッテリーセルのうち第1バッテリーセルの正極端子と前記複数の測定チャネルのうち第1測定チャネルとを電気的に接続させる第1測定ライン、前記バスバーと前記第1測定チャネルとを電気的に接続させる第2測定ライン及び前記第2測定ラインを通電または遮断させる第1スイッチング素子を備える測定対象変更部と、
前記第1スイッチング素子の動作状態を制御し、前記第1測定チャネルに印加された電圧及び前記複数の測定チャネルのうち前記第1測定チャネルを除いた他の測定チャネルに印加された電圧に基づいて前記バスバーの状態をモニタリングするプロセッサとを含む、バッテリー管理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記第1スイッチング素子の動作状態をターンオン状態に制御して前記バスバーに印加されたバスバー電圧を算出するように構成された、請求項1に記載のバッテリー管理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記第1スイッチング素子の動作状態がターンオン状態に制御された後、前記他の測定チャネルに印加された電圧に基づいて前記複数のバッテリーセルのうち前記第1バッテリーセルを除いた他のバッテリーセルそれぞれのセル電圧を算出し、前記第1測定チャネルに印加された電圧と前記第1バッテリーセルの負極端子と電気的に接続された第2測定チャネルに印加された電圧との第1電圧差を算出し、前記第1電圧差及び前記セル電圧を用いて前記バスバー電圧を算出するように構成された、請求項2に記載のバッテリー管理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記第1スイッチング素子の動作状態がターンオン状態に制御された後前記第1測定チャネルに印加された電圧と、前記第1スイッチング素子の動作状態がターンオン状態に制御される前に前記第1測定チャネルに印加された電圧との第2電圧差を用いて前記バスバー電圧を算出するように構成された、請求項2に記載のバッテリー管理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記複数のバッテリーセルそれぞれのセル電圧の測定を要請するセル電圧測定要請信号を受信すれば、前記第1スイッチング素子の動作状態をターンオフ状態に制御するように構成された、請求項1から4のいずれか一項に記載のバッテリー管理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記第1スイッチング素子の動作状態がターンオフ状態に制御された後、前記第1測定チャネルに印加された電圧と前記第1バッテリーセルの負極端子と電気的に接続された第2測定チャネルに印加された電圧との第2電圧差を前記第1バッテリーセルのセル電圧として算出するように構成された、請求項5に記載のバッテリー管理装置。
【請求項7】
前記バッテリーパックの入出力端子に流れるパック電流を測定する電流測定部をさらに含み、
前記測定対象変更部は、前記第1測定ラインを通電または遮断させる第2スイッチング素子を備え、
前記プロセッサは、前記パック電流及び前記バスバーに印加されたバスバー電圧に基づいて前記バスバーの故障を診断し、診断結果に基づいて前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のうち一つ以上の動作状態を制御するように構成された、請求項1から6のいずれか一項に記載のバッテリー管理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記バスバーに故障が発生したと診断されれば、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の動作状態をターンオフに制御するように構成された、請求項7に記載のバッテリー管理装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載のバッテリー管理装置を含むバッテリーパック。
【請求項10】
請求項1から8のいずれか一項に記載のバッテリー管理装置を含む自動車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリー管理装置に関し、より詳しくは、バッテリーパックの入出力端子に設けられたバスバーの状態をモニタリングするバッテリー管理装置に関する。
【0002】
本出願は、2018年9月10日出願の韓国特許出願第10−2018−0107983に基づく優先権を主張し、当該出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
近年、ノートパソコン、ビデオカメラ、携帯電話などのような携帯用電子製品の需要が急激に伸び、電気自動車、エネルギー貯蔵用蓄電池、ロボット、衛星などの開発が本格化するにつれて、繰り返して充放電可能な高性能バッテリーに対する研究が活発に行われている。
【0004】
現在、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、ニッケル亜鉛電池、リチウムバッテリーなどのバッテリーが商用化しているが、なかでもリチウムバッテリーは、ニッケル系列のバッテリーに比べてメモリ効果が殆ど起きず充放電が自在であって、自己放電率が非常に低くてエネルギー密度が高いという長所から脚光を浴びている。
【0005】
近年、高電圧を提供するため、バスバーを通じて直列で接続された二つ以上のバッテリーモジュールを含み、入出力端子にバスバーを設けて充放電されるバッテリーパックに対する需要が増大している。バッテリーモジュール同士の間に設けられたバスバーの一端は一方のバッテリーモジュールの正極端子に接続され、バスバーの他端は他方のバッテリーモジュールの負極端子に接続されることで、二つのバッテリーモジュールを通じる電流の経路が提供される。また、バッテリーパックの入出力端子に設けられたバスバーのうち一つは最高電位であるバッテリーモジュールの正極端子と接続され、他の一つのバスバーは最低電位であるバッテリーモジュールの負極端子と接続される。
【0006】
しかし、外部からの衝撃やバスバーの老化などでよって、バスバーとバッテリーモジュールとの接続状態が悪くなることがある。例えば、バスバーにクラックが発生するか又はバスバーの一端とバッテリーモジュールの端子との接触面積が減少すれば、二つのバッテリーモジュール間の電流経路の抵抗が増加して深刻な発熱が生じ、酷い場合は二つのバッテリーモジュールが電気的に完全に分離されることもあり得る。
【0007】
そこで、二つのバッテリーモジュールの間及びバッテリーパックの入出力端子に電流経路を提供するバスバーの故障を適切に診断できる技術に対する必要性が増大している。
【0008】
そのため、従来のバスバー診断装置では、バスバーと電圧測定部の測定チャネルとを電気的に接続してバスバーの電圧を測定し、測定されたバスバーの電圧を用いてバスバーの故障を診断する。
【0009】
この場合、複数のバッテリーモジュールのそれぞれの電圧、それぞれのバッテリーモジュールに含まれた複数のバッテリーセルの電圧などを測定するための電圧測定部の測定チャネルのうち一部をバスバーの電圧を測定するために使用しなければならない。
【0010】
そのため、従来のバスバー診断装置は、複数のバッテリーモジュール、複数のバッテリーセルの電圧を測定し、バスバーの電圧をさらに測定するため、複数の電圧測定部を備えて測定チャネルの個数を増やさなければならないという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、バッテリーセルのセル電圧を測定するための電圧測定部の測定チャネルを用いてバッテリーパックの入出力端子に設けられたバスバーの電圧を測定することができるバッテリー管理装置を提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明は、前記バスバーの電圧及びバッテリーセルのセル電圧に基づいてバスバーの故障を診断することができるバッテリー管理装置を提供することを目的とする。
【0013】
本発明の他の目的及び長所は、下記の説明によって理解でき、本発明の実施形態によってより明らかに分かるであろう。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示される手段及びその組合せによって実現することができる。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の目的を達成するため、本発明は、以下のような多様な実施形態を提供する。
【0015】
本発明によるバッテリー管理装置は、一つ以上のバッテリーモジュールを含むバッテリーパックの入出力端子に電気的に接続されたバスバーの状態をモニタリングする。
【0016】
前記バッテリー管理装置は、前記バッテリーモジュールに備えられた複数のバッテリーセルとそれぞれ電気的に接続された複数の測定チャネルを備え、前記複数の測定チャネルに印加された電圧を測定する電圧測定部と、前記複数のバッテリーセルのうち第1バッテリーセルの正極端子と前記複数の測定チャネルのうち第1測定チャネルとを電気的に接続させる第1測定ライン、前記バスバーと前記第1測定チャネルとを電気的に接続させる第2測定ライン及び前記第2測定ラインを通電または遮断させる第1スイッチング素子を備える測定対象変更部と、前記第1スイッチング素子の動作状態を制御し、前記第1測定チャネルに印加された電圧及び前記複数の測定チャネルのうち前記第1測定チャネルを除いた他の測定チャネルに印加された電圧に基づいて前記バスバーに印加されたバスバー電圧を算出するプロセッサとを含む。
【0017】
前記プロセッサは、前記第1スイッチング素子の動作状態をターンオン状態に制御して前記バスバー電圧を算出し得る。
【0018】
前記第1スイッチング素子の動作状態がターンオン状態に制御された後、前記他の測定チャネルに印加された電圧に基づいて前記複数のバッテリーセルのうち前記第1バッテリーセルを除いた他のバッテリーセルそれぞれのセル電圧を算出し、前記第1測定チャネルに印加された電圧と前記第1バッテリーセルの負極端子と電気的に接続された第2測定チャネルに印加された電圧との第1電圧差を算出し、前記第1電圧差及び前記セル電圧を用いて前記バスバー電圧を算出し得る。
【0019】
前記プロセッサは、前記第1スイッチング素子の動作状態がターンオン状態に制御された後前記第1測定チャネルに印加された電圧と、前記第1スイッチング素子の動作状態がターンオン状態に制御される前に前記第1測定チャネルに印加された電圧との第2電圧差を用いて前記バスバー電圧を算出し得る。
【0020】
前記プロセッサは、前記複数のバッテリーセルそれぞれのセル電圧の測定を要請するセル電圧測定要請信号を受信すれば、前記第1スイッチング素子の動作状態をターンオフ状態に制御し得る。
【0021】
前記プロセッサは、前記第1スイッチング素子の動作状態がターンオフ状態に制御された後、前記第1測定チャネルに印加された電圧と前記第1バッテリーセルの負極端子と電気的に接続された第2測定チャネルに印加された電圧との第2電圧差を前記第1バッテリーセルのセル電圧として算出し得る。
【0022】
前記バッテリー管理装置は、前記バッテリーパックの入出力端子に流れるパック電流を測定する電流測定部をさらに含む。
【0023】
前記測定対象変更部は、前記第1測定ラインを通電または遮断させる第2スイッチング素子を備える。
【0024】
前記プロセッサは、前記パック電流及び前記バスバー電圧に基づいて前記バスバーの故障を診断し、診断結果に基づいて前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のうち一つ以上の動作状態を制御し得る。
【0025】
前記プロセッサは、前記バスバーに故障が発生したと診断されれば、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の動作状態をターンオフに制御し得る。
【0026】
本発明によるバッテリーパックは、前記バッテリー管理装置を含む。
【0027】
本発明による自動車は、前記バッテリー管理装置を含む。
【発明の効果】
【0028】
本発明の実施形態のうち少なくとも一つによれば、バッテリーセルのセル電圧を測定するための電圧測定部の測定チャネルでバッテリーパックの入出力端子に設けられたバスバーの電圧を測定することで、電圧測定部に備えられるべき測定チャネルの個数を減少させることができる。
【0029】
また、本発明の実施形態のうち少なくとも一つによれば、バッテリーパックの入出力端子に設けられたバスバーの故障を適切に診断することができる。
【0030】
本発明の効果は以上の効果に制限されず、その他の効果は特許請求の範囲の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【0031】
本明細書に添付される次の図面は、本発明の望ましい実施形態を例示するものであり、発明の詳細な説明とともに本発明の技術的な思想をさらに理解させる役割をするものであるため、本発明は図面に記載された事項だけに限定されて解釈されてはならない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の一実施形態によるバッテリー管理装置の機能的構成を示したブロック図である。
図2】本発明の一実施形態によるバッテリー管理装置を含むバッテリーパックの機能的構成を示した回路図である。
図3】第1スイッチング素子の動作状態に応じた電流経路を示した回路図である。
図4】第1スイッチング素子の動作状態に応じた電流経路を示した回路図である。
図5】本発明のさらに他の一実施形態によるバッテリー管理装置の機能的構成を示したブロック図である。
図6】本発明のさらに他の一実施形態によるバッテリー管理装置を含むバッテリーパックの機能的構成を示した回路図である。
図7】第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子の動作状態に応じた電流経路を示した回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施形態を詳しく説明する。これに先立ち、本明細書及び請求範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。
【0034】
したがって、本明細書に記載された実施形態及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施形態に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。
【0035】
また、本発明の説明において、関連公知構成または機能についての具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にし得ると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0036】
第1、第2などのように序数を含む用語は、多様な構成要素のうちある一つをその他の要素と区別するために使われたものであり、これら用語によって構成要素が限定されることはない。
【0037】
明細書の全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは特に言及されない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0038】
さらに、明細書の全体において、ある部分が他の部分と「連結(接続)」されるとするとき、これは「直接的な連結(接続)」だけではなく、他の素子を介在した「間接的な連結(接続)」も含む。
【0039】
図1は本発明の一実施形態によるバッテリー管理装置100の機能的構成を示したブロック図であり、図2は本発明の一実施形態によるバッテリー管理装置100を含むバッテリーパック1の機能的構成を示した回路図であり、図3及び図4は第1スイッチング素子123の動作状態に応じた電流経路を示した回路図である。
【0040】
図1図4を参照すると、バッテリーパック1は、第1入出力端子P+、第2入出力端子P−、第1バッテリーモジュール11、第2バッテリーモジュール12、バスバー20、コンタクタ30及びバッテリー管理装置100を含む。
【0041】
第1バッテリーモジュール11は、複数のバッテリーセルC1、…、C1を備える。第2バッテリーモジュール12は、複数のバッテリーセルC2、…、C2を備える。第1バッテリーモジュール11は、正極端子11a及び負極端子11bを含む。第2バッテリーモジュール12は、正極端子12a及び負極端子12bを含む。
【0042】
本発明の一実施形態によるバッテリーパック1では、二つのバッテリーモジュールを含む例を説明するが、バッテリーパックには一つ以上のバッテリーモジュールが含まれてもよい。すなわち、他の実施形態として、バッテリーパックは一つのバッテリーモジュールを含むか又は三つ以上のバッテリーモジュールを含み得る。
【0043】
バスバー20は、バッテリーパック1の高電位側または低電位側に設けられる。バスバー20は、バッテリーパック1の第1入出力端子P+または第2入出力端子P−に電気的に接続される。ここで、高電位側は第1バッテリーモジュール11の正極端子11aと第1入出力端子P+との間の大電流経路であり、低電位側は第2バッテリーモジュール12の負極端子12bと第2入出力端子P−との間の大電流経路であり得る。
【0044】
また、バスバー20は、後述するコンタクタ30と電気的に接続され得る。
【0045】
例えば、バスバー20は、バッテリーパック1の高電位側に設けられたコンタクタ30と電気的に接続され得る。
【0046】
すなわち、バスバー20は、一端が第1バッテリーモジュール11の正極端子11aと電気的に接続され、他端がコンタクタ30と電気的に接続され得る。
【0047】
コンタクタ30は、バッテリーパック1の高電位側または低電位側に設けられる。コンタクタ30は、後述するバッテリー管理装置100のプロセッサ130からのスイッチング信号に応じてターンオンまたはターンオフされる。
【0048】
コンタクタ30がターンオン状態であると、バッテリーパック1の大電流経路にパック電流が流れることができる。一方、コンタクタ30がターンオフ状態であると、バッテリーパック1の大電流経路に流れるパック電流は遮断される。
【0049】
バッテリー管理装置100は、電圧測定部110、測定対象変更部120及びプロセッサ130を含む。バッテリー管理装置100は、通信部140をさらに含むことができる。
【0050】
電圧測定部110は、ASICs(application−specific integrated circuits)などを用いて具現されるものであって、第1バッテリーモジュール11に備えられた複数のバッテリーセルC1、…、C1のそれぞれと電気的に接続された複数の測定チャネルS、…、Sn+1を備え、複数のバッテリーセルC1、…、C1それぞれから複数の測定チャネルS、…、Sn+1に印加された電圧を測定する。
【0051】
そのため、電圧測定部110は、少なくとも一つの電圧センサ(図示せず)をさらに備えることができる。
【0052】
複数の測定チャネルS、…、Sn+1は、第1バッテリーモジュール11に備えられた複数のバッテリーセルC1、…、C1とそれぞれ電気的に接続され得る。より具体的には、複数の測定チャネルS、…、Sn+1のうち第1測定チャネルSは、複数のバッテリーセルC1、…、C1のうち高電位側に位置するバッテリーセルC1の正極端子と電気的に接続される。複数の測定チャネルS、…、Sn+1のうち第2〜第n測定チャネルS、…、Sは、バッテリーセルC1〜C1とそれぞれ電気的に接続される。複数の測定チャネルS、…、Sn+1のうち第n+1測定チャネルSn+1は、複数のバッテリーセルC1、…、C1のうち低電位側に位置するバッテリーセルC1の負極端子と電気的に接続される。
【0053】
例えば、第1バッテリーモジュール11に二つのバッテリーセルC1、C1が備えられる場合、電圧測定部110は三つの測定チャネルS、S、Sを備えることができる。このとき、三つの測定チャネルS、S、Sのうち第1測定チャネルSは二つのバッテリーセルC1、C1のうち高電位側に位置するバッテリーセルC1の正極端子と電気的に接続される。三つの測定チャネルS、S、Sのうち第2測定チャネルSは、バッテリーセルC1とバッテリーセルC1との間に電気的に接続される。三つの測定チャネルS、S、Sのうち第3測定チャネルSは、二つのバッテリーセルC1、C1のうち低電位側に位置するバッテリーセルC1の負極端子と電気的に接続される。
【0054】
これによって、第1測定チャネルSには複数のバッテリーセルC1、…、C1のセル電圧が合成された電圧が印加され得る。
【0055】
電圧測定部110は、複数の測定チャネルS、…、Sn+1にそれぞれ印加された電圧を示す信号をプロセッサ130に出力することができる。
【0056】
測定対象変更部120は、第1測定ライン121、第2測定ライン122及び第1スイッチング素子を備える。
【0057】
第1測定ライン121は、複数のバッテリーセルC1、…、C1のうち第1バッテリーセルC1の正極端子と複数の測定チャネルS、…、Sn+1のうち第1測定チャネルSとを電気的に接続させる。そのため、第1測定ライン121の一端は第1バッテリーモジュール11の正極端子11aと電気的に接続され、第1バッテリーセルC1の正極端子と電気的に接続される。また、第1測定ライン121の一端はバスバー20の一端と電気的に接続される。第1測定ライン121の他端は第1測定チャネルSと電気的に接続される。
【0058】
第2測定ライン122は、バスバー20と第1測定チャネルSとを電気的に接続させる。そのため、第2測定ライン122の一端はバスバー20の他端と電気的に接続される。第2測定ライン122の他端は第1測定チャネルSと電気的に接続される。
【0059】
第1スイッチング素子123は、第2測定ライン122を通電または遮断させる。具体的には、第1スイッチング素子123は、第2測定ライン122に設けられる。第1スイッチング素子123は、後述するバッテリー管理装置100のプロセッサ130からのスイッチング信号に応じてターンオンまたはターンオフされる。
【0060】
第1スイッチング素子123がターンオンしている間、電流が第1測定ライン121には流れず、第2測定ライン122に流れることで、第1測定チャネルSにはバスバー20の他端に印加された電圧が印加される。
【0061】
逆に、第1スイッチング素子123がターンオフしている間、第2測定ライン122は電流が遮断され、第1測定ライン121に電流が流れることで、第1測定チャネルSには第1バッテリーセルC1の正極端子の電圧が印加される。ここで、第1スイッチング素子123がターンオフしている間に第1測定チャネルSに印加される電圧は、第1バッテリーセルC1の正極端子に印加された電圧と同じ第1バッテリーモジュール11の正極端子11aの電圧であり得る。
【0062】
プロセッサ130は、電圧測定部110及び測定対象変更部120に動作可能に結合される。プロセッサ130は、コンタクタ30及び通信部140とも動作可能に結合され得る。
【0063】
プロセッサ130は、複数のバッテリーセルC1、…、C1それぞれのセル電圧の測定を要請するセル電圧測定要請信号を受信すれば、第1スイッチング素子123の動作状態をターンオフ状態に制御する。
【0064】
その後、プロセッサ130は、複数の測定チャネルS、…、Sn+1のうち隣接した測定チャネルに印加された電圧間の電圧差を複数のバッテリーセルC1、…、C1それぞれのセル電圧として算出する。具体的には、プロセッサ130は、第n測定チャネルS及び第n+1測定チャネルSn+1にそれぞれ印加された電圧の電圧差を第nバッテリーセルC1のセル電圧として算出する。ここで、nは1以上の定数であり得る。例えば、プロセッサ130は、第2測定チャネルS及び第3測定チャネルSにそれぞれ印加された電圧の電圧差を第2バッテリーセルC1のセル電圧として算出する。
【0065】
このとき、プロセッサ130は、第1バッテリーセルC1のセル電圧を算出するため、第1スイッチング素子123の動作状態を制御する。具体的には、プロセッサ130は、第1スイッチング素子123をターンオフ状態に制御し、第1測定チャネルS及び第2測定チャネルSにそれぞれ印加された電圧の電圧差を第1バッテリーセルC1のセル電圧として算出する。
【0066】
一方、プロセッサ130は、バスバー20のバスバー電圧の測定を要請するバスバー電圧測定要請信号を受信すれば、第1スイッチング素子123の動作状態をターンオフまたはターンオン状態に制御する。
【0067】
プロセッサ130は、第1スイッチング素子123の動作状態を制御し、第1測定チャネルSに印加された電圧、及び複数の測定チャネルS、…、Sn+1のうち第1測定チャネルSを除いた他の測定チャネルS、…、Sn+1に印加された電圧に基づいて、バスバー20に印加されたバスバー電圧を算出する。ここで、バスバー電圧は、バスバー20の一端と他端との間に印加された電圧であり得る。
【0068】
プロセッサ130は、第1スイッチング素子123の動作状態をターンオン状態に制御した後、バスバー電圧を算出する。
【0069】
具体的には、プロセッサ130は、第1スイッチング素子123がターンオン状態に制御された後、他の測定チャネルS、…、Sn+1に印加された電圧に基づいて複数のバッテリーセルC1、…、C1のうち第1バッテリーセルC1を除いた他のバッテリーセルC1、…、C1のセル電圧をそれぞれ算出する。
【0070】
その後、プロセッサ130は、第1スイッチング素子123がターンオン状態に制御された状態で、第1測定チャネルSに印加された電圧と第1バッテリーセルC1の負極端子と電気的に接続された第2測定チャネルSに印加された電圧との第1電圧差を算出する。
【0071】
次いで、プロセッサ130は、算出された第1電圧差及びセル電圧を用いてバスバー電圧を算出する。
【0072】
このとき、プロセッサ130は、他のバッテリーセルC1、…、C1のセル電圧のセル電圧平均を算出し、第1電圧差とセル電圧平均との電圧差をバスバー電圧として算出する。
【0073】
プロセッサ130が第1スイッチング素子123をターンオン状態に制御すれば、図3に示されたように、第1測定チャネルSにはすべてのバッテリーセルC1、…、C1のセル電圧とバスバー20に印加されたバスバー電圧とが合成された電圧が印加され、第2測定チャネルSには第1バッテリーセルC1を除いた他のバッテリーセルC1、…、C1のセル電圧が合成された電圧が印加される。これによって、第1スイッチング素子123の動作状態がターンオン状態に制御された状態で、プロセッサ130から算出される第1電圧差は第1バッテリーセルC1のセル電圧とバスバー電圧とが合成された電圧であり得る。
【0074】
一方、同じバッテリーモジュールに備えられた複数のバッテリーセルC1、…、C1のそれぞれのセル電圧は所定の電圧差を有するため、第1バッテリーセルC1を除いた他のバッテリーセルC1、…、C1のセル電圧のセル電圧平均は第1バッテリーセルC1のセル電圧として推定され得る。
【0075】
これを用いて、プロセッサ130は、第1電圧差とセル電圧平均との電圧差をバスバー電圧として算出する。
【0076】
本発明の他の実施形態によるバッテリー管理装置は、本発明の一実施形態によるバッテリー管理装置100に比べると、プロセッサ130'がバスバー電圧を算出する過程のみが異なる。
【0077】
具体的には、他の実施形態によるプロセッサ130'は、第1スイッチング素子123の動作状態がターンオン状態に制御された後第1測定チャネルSに印加された電圧と、第1スイッチング素子123の動作状態がターンオン状態に制御される前に第1測定チャネルSに印加された電圧との第2電圧差を用いてバスバー電圧を算出することができる。
【0078】
具体的には、他の実施形態によるプロセッサ130'は、バスバー電圧測定要請信号を受信すれば、第1スイッチング素子123の動作状態をターンオン状態に制御する前に第1測定チャネルSに印加された電圧を保存する。すなわち、他の実施形態によるプロセッサ130'は、第1スイッチング素子123がターンオフ状態であるとき第1測定チャネルSに印加された電圧を保存する。
【0079】
その後、他の実施形態によるプロセッサ130'は、第1スイッチング素子123の動作状態をターンオン状態に制御し、第1スイッチング素子123がターンオン状態であるとき第1測定チャネルSに印加された電圧を保存する。
【0080】
上述したように、プロセッサ130'が第1スイッチング素子123をターンオン状態に制御すれば、図3に示されたように、第1測定チャネルSにはすべてのバッテリーセルC1、…、C1のセル電圧とバスバー20に印加されたバスバー電圧とが合成された電圧が印加される。逆に、プロセッサ130'が第1スイッチング素子123をターンオフ状態に制御すれば、図4に示されたように、第1測定チャネルSにはすべてのバッテリーセルC1、…、C1のセル電圧のみが合成された電圧が印加される。
【0081】
これを用いて、他の実施形態によるプロセッサ130'は、第1スイッチング素子123がターンオン状態に制御された後第1測定チャネルSに印加された電圧と、第1スイッチング素子123がターンオン状態に制御される前に第1測定チャネルSに印加された電圧との第2電圧差をバスバー電圧として算出する。
【0082】
このような本発明によれば、バッテリーモジュールに備えられた複数のバッテリーセルそれぞれのセル電圧を測定するための電圧測定部110の測定チャネルのうちいずれか一つの測定チャネルをバスバー電圧の測定に用いることで、限定された個数の測定チャネルを備える電圧測定部110を活用してバスバー電圧を測定することができる。
【0083】
プロセッサ130、130'は、ハードウェア的に、ASICs、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、マイクロプロセッサ、その他の機能を実行するための電気的ユニットのうち少なくとも一つを用いて具現され得る。プロセッサ130、130'にはメモリが内蔵され得る。メモリには、後述する方法を実行するためのプログラム及び各種のデータが保存され得る。メモリは、例えばフラッシュメモリ、ハードディスク、SSD(solid state disk)、SDD(silicon disk drive)、マルチメディアマイクロカード、RAM(random access memory)、SRAM(static RAM)、ROM(read only memory)、EEPROM(electrically erasable programmable ROM)、PROM(programmable ROM)ののうち少なくとも一つの形態の保存媒体を含み得る。
【0084】
通信部140は、プロセッサ130と外部デバイス2との間の両方向通信を支援するように構成される。通信部140は、プロセッサ130から算出されたバスバー電圧を示すメッセージを外部デバイス2に伝送することができる。通信部140は、外部デバイス2からの命令をプロセッサ130に伝送することができる。
【0085】
以下、さらに他の実施形態によるバッテリー管理装置100"について説明する。
【0086】
図5は本発明のさらに他の実施形態によるバッテリー管理装置100"の機能的構成を示したブロック図であり、図6は本発明のさらに他の実施形態によるバッテリー管理装置100"を含むバッテリーパック1の機能的構成を示した回路図であり、図7は第1スイッチング素子123及び第2スイッチング素子124"の動作状態に応じた電流経路を示した回路図である。
【0087】
図5図7を参照すると、本発明のさらに他の実施形態によるバッテリー管理装置100"は、本発明の一実施形態によるバッテリー管理装置100に比べて、測定対象変更部120"の構成及びプロセッサ130"の役割が一部異なり、電流測定部150"がさらに含まれる。その外、本発明のさらに他の実施形態によるバッテリー管理装置100"に含まれる構成要素及び役割は、本発明の一実施形態によるバッテリー管理装置100と同一であり得る。したがって、繰り返される説明は省略する。
【0088】
本発明のさらに他の実施形態によるバッテリー管理装置100"の測定対象変更部120"は、第1測定ライン121、第2測定ライン122、第1スイッチング素子123及び第2スイッチング素子124"を備える。
【0089】
第2スイッチング素子124"は、第1測定ライン121を通電または遮断させる。具体的には、第2スイッチング素子124"は、第1測定ライン121に設けられる。第2スイッチング素子124"は、プロセッサ130"からのスイッチング信号に応じてターンオンまたはターンオフされる。
【0090】
このとき、第2スイッチング素子124"がターンオンまたはターンオフし、第1スイッチング素子123がターンオンしている間、電流が第1測定ライン121には流れず、第2測定ライン122に流れることで、第1測定チャネルSにはバスバー20の他端に印加された電圧が印加される。
【0091】
また、第2スイッチング素子124"がターンオンし、第1スイッチング素子123がターンオフしている間、第2測定ライン122は電流が遮断され、第1測定ライン121に電流が流れることで、第1測定チャネルSには第1バッテリーセルC1の正極端子の電圧が印加される。
【0092】
また、第2スイッチング素子124"及び第1スイッチング素子123がターンオフしている間、第1測定ライン121及び第2測定ライン122は電流が遮断され、第1測定チャネルSに電圧が印加されない。
【0093】
本実施形態によるプロセッサ130"は、一実施形態によるプロセッサ130または他の実施形態によるプロセッサ130'と同じ方法でバスバー20のバスバー電圧を算出することができる。
【0094】
ただし、本実施形態によるプロセッサ130"は、第1スイッチング素子123の外に第2スイッチング素子124"もさらに制御し、これによって電圧測定部110の複数の測定チャネルS、…、Sn+1に印加された電圧のうち一つ以上を用いてバスバー20のバスバー電圧を算出することができる。
【0095】
電流測定部150"は、バッテリーパック1の大電流経路に流れるパック電流を測定する。例えば、図示されたように、電流測定部150"は、第2バッテリーモジュール12の負極端子12bと第2入出力端子P−との間に設けられ得る。勿論、電流測定部150"は、第1バッテリーモジュール11の正極端子11aと第1入出力端子P+との間に設けられてもよい。電流測定部150"は、測定されたパック電流を示す電流信号をプロセッサ130"に出力する。
【0096】
本実施形態によるプロセッサ130"は、算出されたバスバー電圧及び測定されたパック電流に基づいてバスバー20の故障を診断する。
【0097】
具体的には、本実施形態によるプロセッサ130"は、算出されたバスバー電圧及び測定されたパック電流を用いてバスバー20のバスバー抵抗を算出し、算出されたバスバー抵抗と基準抵抗との大小に応じてバスバー20の故障を診断する。
【0098】
このとき、本実施形態によるプロセッサ130"は、下記の数式1を用いてバスバー抵抗を算出する。
[数1]
=V/I
【0099】
ここで、Rはバスバー抵抗であり、Vはバスバー電圧であり、Iはパック電流である。
【0100】
本実施形態によるプロセッサ130"は、算出されたバスバー抵抗が基準抵抗を超えれば、バスバー20に故障が発生したと診断する。逆に、本実施形態によるプロセッサ130"は、算出されたバスバー抵抗が基準抵抗未満であれば、バスバー20に故障が発生していないと診断する。
【0101】
ここで、故障とは、バスバー20にクラック(crack)が発生するか、または、バッテリーパック1のパックケースにバスバー20が密着せず離隔した状態を意味し得る。
【0102】
本実施形態によるプロセッサ130"は、バスバー20の故障に対する診断結果に基づいて、第1スイッチング素子123及び第2スイッチング素子124"のうち一つ以上の動作状態を制御する。
【0103】
具体的には、本実施形態によるプロセッサ130"は、バスバー20に故障が発生したと診断すれば、第1スイッチング素子123及び第2スイッチング素子124"の動作状態をターンオフに制御する。これによって、図7に示されたように、電圧測定部110の第1測定チャネルSにバスバー電圧が印加されなくなる。
【0104】
逆に、本実施形態によるプロセッサ130"は、バスバー20に故障が発生していないと診断すれば、第1スイッチング素子123及び第2スイッチング素子124"両方の動作状態をターンオフに制御しない。
【0105】
このような本発明によれば、バスバー20に故障が発生すれば、第1スイッチング素子123及び第2スイッチング素子124"の動作状態をターンオフに制御することで、故障が発生して抵抗値が増加し、バスバー20に印加された高電圧が電圧測定部110の第1測定チャネルSに印加される現象を防止することができる。
【0106】
通信部140は、プロセッサ130"からの診断結果を示す診断メッセージを外部デバイス2に伝送することができる。
【0107】
上述した本発明の実施形態は、装置及び方法のみによって具現されるものではなく、本発明の実施形態の構成に対応する機能を実現するプログラムまたはそのプログラムが記録された記録媒体を通じても具現され得、このような具現は上述した実施形態の記載から当業者であれば容易に具現できるであろう。
【0108】
以上のように、本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の属する技術分野で通常の知識を持つ者によって本発明の技術思想と特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは言うまでもない。
【0109】
また、上述した本発明は、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者により、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であって、上述した実施形態及び添付の図面によって限定されるものではなく、多様な変形のため各実施形態の全部または一部が選択的に組み合わせられて構成され得る。
【符号の説明】
【0110】
1:バッテリーパック
11:第1バッテリーモジュール
12:第2バッテリーモジュール
20:バスバー
30:コンタクタ
100、100":バッテリー管理装置
110:電圧測定部
120、120":測定対象変更部
130、130'、130":プロセッサ
140:通信部
150":電流測定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7