【文献】
NAKADA T. et al.,Efficient ITO/Se Heterojunction Solar Cells,Japanese Journal of Applied Physics,1984年 月 日,Vol.23 No.8,pp. L587-L589
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係る光電変換素
子の製造方法について図面を用いて説明する。
【0011】
<光電変換素子の構成>
図1は、本実施形態に係る
製造方法により製造される、固体撮像素子を構成する光電変換素子を示すものである。
【0012】
図1に示すように、実施例に係る光電変換素子は、基板1上に、電極2と、金属酸化物膜3と、厚みが0.1nm以上、かつ3nm以下となるような倣い用下地層4(以下テルル膜4と称する)と、結晶セレン膜5と、電極6とがこの順に積層されてなるものである。
上記基板1としては、例えば、ガラス基板、サファイア基板、シリコン基板などを用いることができる。
電極2、6としては、例えばITO、Al、Au、Ti、Nb、W、Moが好適に用いられるが、その他の種々の導電性を有する材料を用いることができる。
【0013】
また、上記金属酸化物膜3は、n型半導体として機能するものであり、その構成材料としては、酸化ガリウム(Ga
2O
3)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化セリウム(CeO
2)、酸化イットリウム(Y
2O
3)、酸化アルミニウム(Al
2O
3)、酸化ハフニウム(HfO
2)、酸化ジルコニウム(ZrO
2)からなる群から選択される一種または二種以上のものを用いる。これらの金属酸化物膜3の中でも、特に、非加熱で成膜でき、光電変換素子の逆バイアス電圧印加時の暗電流を大幅に低減できる酸化ガリウム膜を用いることが好ましい。また、膜厚は2nm以上、かつ100nm以下とすることが好ましい。膜厚を2nm以上とすることにより、電極からの正孔注入電荷を効率良く阻止することができるので好ましい。一方、膜厚を100nm以下、より好ましくは50nm以下とすることにより、外部印加電圧を効率良く結晶セレン側に印加することができ、光電変換素子を低電圧で動作させることができる。
【0014】
また、上記テルル膜4は、結晶セレン膜5に比して大幅に薄く形成されており、その膜厚は、0.1nm以上、かつ3nm以下の範囲、より好ましくは0.1nm以上、かつ2nm以下の範囲であることが好ましい。ここで、テルル膜4は、例えば、島状となっており、テルルが付設されている部分に複数の原子が積み重なった状態となっているような場
合には、全平面の平均厚みを膜厚とする(以下の膜厚の場合においても同じ)。
テルル膜4の膜厚が0.1nm以上であると、金属酸化物膜3と結晶セレン膜5との接着力を効果的に高くでき、好ましい。
また、テルル膜4の膜厚を3nm以下、より好ましくは2nm以下とすることにより、テルル膜の挿入による結晶セレン膜5中の格子欠陥の発生を抑制することができ、暗電流を低減することができる。
なお、テルル膜4は、完全にモノレイヤーとなっていないサブモノレイヤー状態であってもよく、また、平均密度が、モノレイヤーに達していなくてもよいし複数層に達していても良い。
前述したように、本願明細書においては、「倣い用下地層4」の具体例として「テルル膜4」を用いているが、そもそも「倣い用下地層4」とは、結晶セレン膜5の結晶がテルル膜4の結晶に倣って形成される場合における、結晶性、結晶配向性の良好なテルル膜4のことを称する。この場合における結晶性の良好性を定量化した場合、例えばテルルの(100)ピークの半値幅が0.29以下となるもの、と定義される。
【0015】
結晶セレン膜5の膜厚は0.1μm以上、かつ5μm以下であることが好ましい。セレン膜の膜厚を、好ましくは0.5μm以上とすると、可視光全域で良好な感度を得ることができ、光電変換層として好ましい結晶セレン膜5とすることができる。結晶セレン膜5の膜厚を5μm以下、さらに好ましくは2μm以下とすると、結晶セレン膜5を効率良く形成することができ、生産性に優れた光電変換素子とすることができる。
上述したように、本実施形態の光電変換素子においては、光電変換膜を構成する結晶セレン膜5の倣い用下地層として、所定の厚みにテルル膜4を形成している。これにより、結晶セレンは、同じカルコゲン(第16族元素)として結晶構造が類似するテルルの結晶構造に倣って、アモルファス状態から結晶状態に移行することとなるため、その結晶性および結晶配向性が良好となるとともに、暗電流を大幅に低減することができる。
この結晶配向性について詳述すれば、テルル膜4を下地層とした場合、テルル膜4は(100)方向に良好に配向され、このテルル膜4に倣ってセレン膜も(100)方向に配向されるため、結晶セレン膜5の結晶性、結晶配向性が良好となる。
【0016】
電極2、6の一方には負電圧が印加され、他方には正電圧が印加される。これにより、両電極2、6間に電界が形成される。光電変換素子においては、一般に、いずれか一方が共通電極、他方が読出し電極として機能する。
【0017】
<光電変換素子の製造方法>
次に、
図2を用いて光電変換素子の製造方法について説明する。
図2に示す光電変換素子を製造するには、まず、基板1の一方の面(
図4においては上面)に、例えば真空蒸着法やスパッタリング法等を用いて電極2を、例えば30nmの厚みに形成する(S1)。
【0018】
次いで、電極2上に、スパッタリング法、原子層堆積(ALD)法、真空蒸着法等を用いて、金属酸化物膜3を20nmの厚みに形成する(S2)。
金属酸化物膜3は、酸素雰囲気中で形成することが好ましい。金属酸化物膜3を酸素雰囲気中で形成する場合、酸素の圧力は7.5×10
−3Pa以上、かつ1.0×10
−1Pa以下であることが好ましい。金属酸化物膜3を圧力7.5×10
−3Pa以上、かつ3.0×10
−2Pa以下の酸素雰囲気中で形成することで、金属酸化物膜3の結晶欠陥を低減することができ、逆バイアス電圧印加時の暗電流をより一層低減することができる。
【0019】
このような趣旨から、酸素の圧力を8.0×10
−3Pa以上、かつ3.0×10
−2Pa以下とすることがより好ましい。
【0020】
次に、金属酸化物膜3上に、真空蒸着法やスパッタリング法を用いて倣い用下地層としてテルル膜4を、例えば、0.1nm〜3nmの厚みに形成する(S3)。テルル膜4は、その上に形成される結晶セレン膜5の結晶性、結晶配向性を向上させるための倣い用下地層として機能するとともに、後述する、アモルファス状態のセレンを結晶セレンに移行させるための熱処理工程で熱処理を施すことにより、金属酸化物膜3と結晶セレン膜5との接着力を向上させる機能を有しており、結晶セレン膜5の膜剥がれを防止することができる。
【0021】
続いて、テルル膜4上に、真空蒸着法やスパッタリング法等を用いて、アモルファス状態のセレン膜を形成する(S4)。この後、例えば、30秒〜1時間に亘り、100℃〜220℃の温度で熱処理を施す。このことにより、アモルファスセレン膜が結晶化され、結晶セレン膜5となる。熱処理温度および熱処理時間が上記範囲内であると、結晶性の良好な結晶セレン膜5が得られる(S5)。
最後に、電極2と同様に、真空蒸着法やスパッタリング法を用い、ITO、Al、Au、Ti、Nb、W、Mo等の導電性の材料を用いて電極6を形成する(S6)。
以上の工程を順次行うことにより、
図1に示す光電変換素子が得られる。
【0022】
<評価>
《評価1(テルル膜の蒸着源の温度に対するテルル膜の結晶性の評価)》
図3に示すように、基板11上にテルル膜12を形成することにより「試料1」と「試料2」を作成し、テルル膜の結晶性を評価した。「試料1」と「試料2」は、具体的には、以下のようにして作成した。
【0023】
(試料1)
ガラス基板11上に、真空蒸着法により膜厚200nm(テルル膜22の評価の際には、十分な信号強度を得るために100nm以上の厚みとすることが好ましい)のテルル膜12を成膜した。蒸着時の基板温度は室温とした。テルル膜12は、テルルの蒸着源温度を490度とすることにより形成した。これを「試料1」とした。
(試料2)
テルル膜12の成膜時の蒸着源温度を380度としたこと以外は、「試料1」と同様にして、「試料2」を作成した。
【0024】
《評価結果1(テルル膜の蒸着源の温度に対するテルル膜の結晶性の評価)》
図4は、「試料1」、「試料2」について、X線回折法(XRD法)によりテルル膜12の結晶性、および結晶配向性の評価結果を示すグラフである。
図4のグラフにおいて、その下部には、データベースにおける無配向テルルのデータ(PDF # 00-036-1452)が示
されている。
図4に示すグラフから、「試料1」、「試料2」のいずれにおいても、実際に測定した(100)方向のピークの強度は、データベースで示される(100)方向のピークの強度に比べて、他のピークに対する強度比が高く示されており、「試料1」、「試料2」のいずれのテルル膜12も(100)方向に配向していることが明らかである。
また、より高い蒸着源温度で成膜したテルル膜12に係る「試料1」の方が「試料2」よりも、(100)方向のピークの他のピークに対する強度比がより高く示されており、(100)方向への配向性が高められていることが明らかである。
さらに、「試料1」および「試料2」における(100)方向のピークの半値幅(FWHM)を測定した。「試料2」では半値幅が0.317°であったのに対し、「試料1」では0.280°と小さくなっており、テルルの蒸着源の温度を高くした方が、テルル膜12の結晶性が改善されることが明らかとなった。
【0025】
《評価2(テルル膜の蒸着源の温度に対する結晶セレン膜の結晶性、結晶配向性の評価)》
図5に示すように、基板21上にテルル膜22および結晶セレン膜23を、この順に積層形成することにより「試料3」と「試料4」を作成し、結晶セレン膜23の結晶性および結晶配向性を評価した。「試料3」と「試料4」は、具体的には、以下のようにして作成した。
(試料3)
ガラス基板21上に、真空蒸着法により膜厚1nmのテルル膜22を成膜した。蒸着時の基板温度は室温とした。テルル膜22は、テルルの蒸着源温度を490度とすることにより形成した。続いて、テルル膜22上に、真空蒸着法により、膜厚0.5μmのアモルファスセレン膜23を形成した。その後、テルル膜22とアモルファスセレン膜23が形成されたガラス基板21を、200℃の温度で1分間加熱処理して、膜厚0.5μmの結晶セレン膜23を成膜した。これを「試料3」とした。
(試料4)
テルル膜22の成膜時の蒸着源温度を380度としたこと以外は、「試料3」と同様にして、「試料4」を作成した。
【0026】
《評価結果2(テルル膜の蒸着源の温度に対する結晶セレン膜の結晶性の評価)》
図6は、「試料3」、「試料4」について、X線回折法(XRD法)により結晶セレン膜23の結晶性および結晶配向性の評価結果を示すグラフである。
図6のグラフにおいて、その下部には、データベースにおける無配向結晶セレンのデータ(PDF # 00-036-1452
)が示されている。
図6に示すグラフから、テルルを結晶核として作成した結晶セレン膜23に係る「試料3」、「試料4」のいずれにおいても、実際に測定した(100)方向のピーク(c-Se(100):以下同じ)の強度は、データベースで示される(100)方向のX線強度に比べ
て、他のピークに対する強度比が大きくなるように示されており、「試料3」、「試料4」のいずれの結晶セレン膜23も(100)方向に強く配向していることが明らかである。
【0027】
また、高い蒸着源温度で成膜したテルル膜22を結晶核として作製した結晶セレン膜23に係る「試料3」の方が、(100)方向のピークが顕著になり、(100)方向のピークの他のピークに対する強度比がより高く示されており、より(100)方向への配向性が高められていることが明らかである。
【0028】
さらに、「試料3」および「試料4」における(100)方向のピークの半値幅(FWHM)を測定した。「試料4」では半値幅が0.296°であったのに対し、「試料3」では0.241°と小さくなっており、テルルの蒸着源の温度を高くした方が、結晶セレン膜23の結晶性、結晶配向性が改善されることが明らかとなった。
これにより、倣い用下地層、換言すれば結晶核として機能するテルル膜22の結晶性および結晶配向性が、その上に成膜される結晶セレン膜23の結晶性および結晶配向性に大きく影響することが明らかである。
【0029】
《評価3(光電変換素子に逆バイアス電圧を印加した際の電圧−暗電流特性についての評価)》
図1に示すように、基板1上に、電極2、金属酸化物膜3、テルル膜4、結晶セレン膜5および電極6をこの順に積層形成することにより光電変換素子である「試料5」と「試料6」を作成し、光電変換素子に逆バイアス電圧を印加した際の電圧−暗電流特性について評価した。「試料5」と「試料6」は、具体的には、以下のようにして作成した。
【0030】
(試料5)
ガラス基板1上に、スパッタリング法により膜厚10nmのITO膜からなる電極2を形成した。次に、電極2上に、スパッタリング法により膜厚20nmの酸化ガリウム膜からなる金属酸化物膜3を形成した。
金属酸化物膜3は、成膜時に酸素分圧を1.5×10
−2Paとし、RFパワーを200Wとして成膜した。次に、金属酸化物膜3上に、真空蒸着法により膜厚1nmのテルル膜4を成膜した。テルル膜4は、テルルの蒸着源温度を490度とすることにより形成した。
続いて、テルル膜4上に真空蒸着法により、膜厚0.5μmのアモルファス状のセレン膜を形成した。その後、基板1上に、電極2、金属酸化物膜3、テルル膜4およびアモルファス状のセレン膜が形成されたガラス基板1を、200℃の温度で1分間加熱処理して、アモルファス状のセレン膜を結晶セレン膜5に変換した。最後にスパッタリング法により、結晶セレン膜5上に、膜厚30nmのITO膜からなる電極6を形成した。
【0031】
(試料6)
テルル膜4の成膜時の蒸着源温度を380度としたこと以外は、「試料5」と同様にして、「試料6」を作成した。
【0032】
《評価結果3(光電変換素子に逆バイアス電圧を印加した際の電圧−暗電流特性についての評価)》
図7は、「試料5」、「試料6」に係る光電変換素子について、逆バイアス電圧を印加した際の電圧−暗電流特性を示すグラフである。
「試料6」の光電変換素子においては、「試料5」の光電変換素子に比べて結晶セレン膜5の結晶性が低く、8V以上では、膜中の欠陥や粒界から発生する暗電流が逆バイアス電圧の増加に応じて増加する。これに対して、「試料5」の光電変換素子では、結晶セレン膜5の結晶性が高く、膜中の暗電流発生が抑制される。このことは、15Vの逆バイアス電圧印加時に、
図7に示すように、「試料5」の光電変換素子では、「試料6」の光電変換素子に比べて、暗電流が約3桁も低減されていることから明らかである。
【0033】
図8、
図9は、テルル膜4の膜厚が、5nm(A)、2nm(B)、1nm(C)、0.1nm(D)の各場合における、AFM(原子間力顕微鏡)による測定の結果(各場合において、左図が上方から見た場合、右図が斜め上方から見た場合)を示すものである。膜厚が小さい場合を膜厚が大きい場合と比較すると、特に、膜厚が0.1nmの場合を、膜厚が1nmの場合と比較すると、密度(黒と白の点の密度)が小さくなっていることが明らかである。
ここで、「密度が小さい」ということは、結晶化の際に、テルル膜4とセレン膜との接触面積の割合が小さいことを意味し、セレン膜とテルル膜4の下層(本実施形態では金属酸化物膜3)との接触面積の割合が大きいことを意味する。
【0034】
図10は、上記「試料5」においてテルルの膜厚のみを2nmに替えて作成した「試料7」と、この「試料5」においてテルルの膜厚のみを5nmに替えて作成した「試料8」と、上述した「試料5」とについて、暗電流特性を測定した結果を示すものである。
図10によれば、テルルの膜厚が1nmの「試料5」の場合に暗電流の発生が極めて少なく良好であり、テルルの膜厚が2nmの「試料7」の場合には、膜厚が1nmの場合に比べて暗電流の発生が1桁程度多くなるものの、ある程度良好な状態にある。これに対して、テルルの膜厚が5nmの「試料8」の場合には印加電圧が5V以下でも相当量の暗電流が発生し、実用上の使用は困難となる。
【0035】
図11は、上記「試料5」においてテルルの膜厚のみを3nmに替えて作成した「試料9」と、この「試料5」においてテルルの膜厚のみを5nmに替えて作成した上記「試料8」と、上記「試料5」とについて、X線回折法(XRD法)による、結晶セレン膜5の
結晶性および結晶配向性の評価結果を示すグラフである。
図11によれば、テルル膜4の膜厚が変化しても、テルルのピークの半値幅はほぼ一定である。すなわち、テルル膜4の膜厚が1nmで、結晶セレン膜5の膜厚が500nmである「試料5」のピークの半値幅は0.265(度)であり、テルル膜4の膜厚が3nmで、結晶セレン膜5の膜厚が500nmである「試料9」のピークの半値幅は0.269(度)であり、テルル膜4の膜厚が5nmで、結晶セレン膜5の膜厚が500nmである「試料8」のピークの半値幅は0.267(度)である。
したがって、テルル膜4の膜厚が変化しても、ピークの半値幅にあまり大きな影響を与えないと言える。
【0036】
図12は、上記「試料1」(上記では、蒸着源温度が高い場合として作成されているが、具体的には490℃である)、上記「試料2」(上記では、蒸着源温度が低い場合として作成されているが、具体的には380℃である)、およびこれら2つの試料の蒸着源温度の間の蒸着源温度である、「試料10」(具体的には440℃である)および「試料11」(具体的には400℃である)について、X線回折法(XRD法)による、テルル膜4の結晶性および結晶配向性の評価結果を示すグラフである。
【0037】
次に
図13は、上記「試料1」、「試料2」、「試料10」および「試料11」について、
図12で示される各テルル膜4のピークの半値幅を測定し、各試料でテルル膜4を成膜する際の蒸着源温度(℃)と上記ピークの半値幅の値との関係を示すグラフである。
図13によれば、蒸着源温度を380℃から400℃、440℃と上げていくにしたがい、テルル膜4のピークの半値幅は低下し、ピークの半値幅(度)が0.28程度で略定常状態となる。したがって、440℃から490℃の間では、略変化していない。この定常状態となる温度は、
図13からも推測できるように、Teの融点温度である450℃付近である。
この測定結果から、蒸着源温度を450℃以上とすることが、結晶性および結晶配向性を良好にする上で望ましく、この条件を満足することにより暗電流を低減することが可能となる。
【0038】
本発明の光電変換素
子の製造方法としては、上記実施形態のものに限られるものではなく、その他の種々の態様の変更が可能である。
例えば、光電変換素子を構成する各層構成については、上記実施形態
の製造方法により製造されたものに限られるものではなく、他の層を層間に挟むようにしても良いし、実施形態に
おいて示した層の一部を他の層に変更することも可能である。