(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1に記載のチャンバ部材において、前記側壁、前記移行部材、前記上壁、および前記インジェクタ接続部材のうちの少なくとも1つの厚さは、0.5インチ(1.270cm)である、チャンバ部材。
請求項1に記載のチャンバ部材において、前記側壁、前記移行部材、前記上壁、および前記インジェクタ接続部材の厚さは、それぞれ、0.4〜0.6インチ(1.016〜1.524cm)である、チャンバ部材。
【発明を実施するための形態】
【0032】
エッジ均一性および調整可能な半径方向均一性など、基板のエッチング均一性の改善のための例が、本明細書に開示されている。エッチング均一性が改善すると、プラズマによる基板損傷のリスクが減少し、基板処理チャンバにガスを注入するための様々なオプションが可能になる。これらの例は、基板にわたって制御された均一なプラズマ生成を可能にする形状および対応するコイル構成を備えるプラズマ源のチャンバ部材を含む。プラズマ源は、ドーム形チャンバ部材を備える従来のプラズマ源と異なり、プラズマ源の中央付近でのプラズマの密度の制御を可能にする。開示されているプラズマ源は、ドーム形チャンバ部材を備える従来のプラズマ源よりも基板の近くに中央コイルを配置する。これは、開示のチャンバ部材の上部中央面と基板との間でのプラズマの滞留時間を減少させる。滞留時間とは、上部中央面に隣接する領域と、対応する基板の中央との間を、プラズマが通過するのに掛かる時間のことである。
【0033】
これらの例は、ペデスタルから基板を容易に除去することを可能にするペデスタル設計も提供する。ペデスタル設計は、RF電極および/またはプレートを通過しないリフトピンを備える。これは、ペデスタルおよび基板の背面(ペデスタルと対向する側)における熱およびRFの均一性を改善する。ペデスタル設計は、RFエネルギが放射される領域にリフトピンが配置されないので、リフトピン領域でのアーク放電のリスクも減少させる。
【0034】
ここで、
図1を参照すると、本開示に従う、基板の膜層をエッチングするための基板処理チャンバ101を備える基板処理システム100の一例が示されている。特定の基板処理チャンバが図示および説明されているが、本明細書に記載の方法は、他のタイプの基板処理システムで実施されてもよい。
図1は、様々なフィーチャを有する基板処理システムを示しているが、これらのフィーチャの内の1または複数が、異なっていてもよい、および/または、含まれなくてもよい。別の実施形態の例が、
図2〜
図17に関して図示および説明されている。
【0035】
再び
図1を参照すると、基板処理チャンバ101は、下側チャンバ領域102および上側チャンバ領域104を備える。下側チャンバ領域102は、チャンバ側壁面108、チャンバ底面110、および、ガス分配装置114の下面によって規定される。基板処理チャンバ101の上側部分(すなわち、チャンバ部材)118は、対応するコイル(例を後述する)と併せて、プラズマ源とみなされてよく、ICPを供給しうる。
【0036】
上側チャンバ領域104は、ガス分配装置114の上面および上側部分118の内面によって規定される。いくつかの例において、上側部分118は、第1環状支持体121の上にある。いくつかの例において、第1環状支持体121は、後に詳述するように、上側チャンバ領域104に処理ガスを供給するための1または複数の離間された穴123を備える。いくつかの例において、処理ガスは、ガス分配装置114を含む平面に対して鋭角に上方向に1または複数の離間した穴123によって供給されるが、その他の角度/方向が用いられてもよい。いくつかの例では、第1環状支持体121のガス流路134が、(i)1または複数の離間した穴123ならびに/もしくは(ii)1または複数の流路すなわちインジェクタ136へガスを供給し、インジェクタ136は、上側チャンバ領域104でガスおよび/またはプラズマと混合するために、(矢印138で示すように)上向きへガスを方向付ける。
【0037】
第1環状支持体121は、第2環状支持体125の上方および/またはその上に配置されてよい。第2環状支持体125は、ガス流路129から下側チャンバ領域102へ処理ガスを供給するための1または複数の離間した穴127を規定する。いくつかの例において、ガス分配装置114の穴131は、穴127と整列する。別の例において、ガス分配装置114は、より小さい直径を有しており、穴131は必要ない。いくつかの例において、処理ガスは、ガス分配装置114を含む平面に対して鋭角に基板126に向かって下方向に1または複数の離間した穴127によって供給されるが、その他の角度/方向が用いられてもよい。
【0038】
別の例において、上側チャンバ領域104は、平坦な上面を備える円筒形である。さらに別の例において、単一のチャンバが、シャワーヘッド128と基板支持体122との間に配置されたスペーサと共に用いられてもよい。
【0039】
基板支持体122は、下側チャンバ領域102内に配置されている。いくつかの例において、基板支持体122は、静電チャック(ESC)を備えるが、その他のタイプの基板支持体が用いられてもよい。基板126が、エッチング中に基板支持体122の上面に配置される。いくつかの例において、基板126の温度は、加熱素子(すなわち、ヒータプレート)133と、流体流路を備える任意選択的な冷却プレートと、1または複数のセンサ(図示せず)とによって制御されてよいが、任意のその他の適切な基板支持体温度制御システムが用いられてもよい。
【0040】
いくつかの例において、ガス分配装置114は、シャワーヘッドを備える(例えば、複数の離間した穴129を有するプレート128が示されている)。複数の離間した穴129は、プレート128の上面からプレート128の下面まで伸びる。いくつかの例において、離間した穴129は、0.4”から0.75”(1.016から1.905cm)の範囲の直径を有し、シャワーヘッドは、導電材料製の埋め込み電極を備える導電材料(アルミニウムなど)または非導電材料(セラミックなど)で製造される。
【0041】
1または複数の誘導コイル140が、上側部分118の外側部分の周りに配列されてよい。励起されると、1または複数の誘導コイル140は、上側部分118の内部に電磁場を生成する。いくつかの例では、上側コイルおよび下側コイルが用いられる。ガスインジェクタ142が、ガス供給システム150−1から1または複数のガス混合物を注入する。
【0042】
いくつかの例において、ガス供給システム150−1は、1または複数のガス源152と、1または複数のバルブ154と、1または複数のマスフローコントローラ(MFC)156と、混合マニホルド158とを備えるが、その他のタイプのガス供給システムが用いられてもよい。ガススプリッタ(図示せず)が、ガス混合物の流量を変化させるために用いられてよい。別のガス供給システム150−2が、(ガスインジェクタ142からのエッチングガスに加えてまたはその代わりに)エッチングガスまたはエッチングガス混合物をガス流路129および/または134に供給するために用いられる。
【0043】
適切なガス供給システムが、名称を「Gas Delivery System」とする、2015年12月4日出願の同一出願人の米国特許出願第14/945,680号に図示および記載されており、当該出願は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。適切なシングルまたはデュアルガスインジェクタおよび他のガス注入位置が、名称を「Substrate Processing System with Multiple Injection Points and Dual Injector」とする、2016年1月7日出願の同一出願人の米国仮特許出願第62/275,837号に図示および記載されており、当該出願は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0044】
いくつかの例において、ガスインジェクタ142は、下方向にガスを方向付ける中央注入位置と、下方向に対して或る角度でガスを注入する1または複数の側方注入位置とを備える。いくつかの例において、ガス供給システム150−1は、中央注入位置に第1流量でガス混合物の第1部分を供給し、ガスインジェクタ142の側方注入位置へ第2流量でガス混合物の第2部分を供給する。別の例では、異なるガス混合物が、ガスインジェクタ142によって供給される。いくつかの例において、ガス供給システム150−1は、後述するように、ガス流路129および134ならびに/もしくは処理チャンバの他の位置へ調節ガスを供給する。
【0045】
プラズマ発生器170が、1または複数の誘導コイル140に出力されるRF電力を生成するために用いられる。プラズマ190が、上側チャンバ領域104で生成される。いくつかの例において、プラズマ発生器170は、RF発生器172および整合回路網174を備える。整合回路網174は、RF発生器172のインピーダンスを1または複数の誘導コイル140のインピーダンスに整合させる。いくつかの例において、ガス分配装置114は、接地などの基準電位に接続される。バルブ178およびポンプ180が、下側および上側チャンバ領域102、104の内部の圧力を制御すると共に、反応物質を排出するために用いられてよい。
【0046】
コントローラ176が、ガス供給システム150−1および150−2、バルブ178、ポンプ180、ならびに/もしくは、プラズマ発生器170と通信して、処理ガス、パージガスの流量、RFプラズマ、および、チャンバ圧を制御する。いくつかの例において、プラズマは、1または複数の誘導コイル140によって上側部分118内で維持される。1または複数のガス混合物が、ガスインジェクタ142(および/または穴123)を用いて基板処理チャンバ101の上部から導入され、プラズマは、ガス分配装置114を用いて上側部分118内に閉じこめられる。
【0047】
上側部分118におけるプラズマの閉じこめは、プラズマ種の体積再結合を可能にし、ガス分配装置114を通して所望のエッチング種を放出する。いくつかの例において、基板126にはRFバイアスが印加されない。結果として、基板126上に活性シースはなく、イオンが任意の有限エネルギで基板126に衝突することがない。或る程度の量のイオンが、ガス分配装置114を通してプラズマ領域から拡散する。しかしながら、拡散するプラズマの量は、上側部分118内に位置するプラズマよりも桁が小さい。プラズマ内のイオンのほとんどは、高圧で体積再結合によって失われる。ガス分配装置114の上面での表面再結合の損失も、ガス分配装置114の下のイオン密度を低下させる。
【0048】
別の例において、基板処理システム100は、RFバイアス発生器186および整合回路網188を備える。RFバイアス発生器186は、ガス分配装置114と基板支持体122との間でプラズマを生成するため、または、イオンを引きつけるために基板126上で自己バイアスを生成するために利用されうるRFバイアスを生成する。コントローラ176は、RFバイアスを制御してよい。RFバイアス発生器186および/または整合回路網188の出力周波数は、0.5〜60メガヘルツ(MHz)であってよい。
【0049】
基板処理システム100は、主に、ICP源で動作するものとして記載されているが、追加的または代替的に容量結合プラズマ(CCP)リアクタおよび/または平行板リアクタとして動作してもよく、ここで、基板支持体122のRF電極が、下側プレートとして機能し、シャワーヘッド128が含まれるか否かに応じて、シャワーヘッド128またはプラズマ源のチャンバ部材が、上側プレートとして機能する。
【0050】
ここで、さらに
図2を参照すると、基板処理チャンバの上側部分200の斜視断面図が示されている。上側部分200は、
図1の上側部分118と置き換えられてよく、プラズマ源のチャンバ部分または部材と見なされてよい。上側部分200は、セラミック、石英、および/または、その他の適切な誘電材料で形成されてよい。上側部分200は、「押しつぶされた」チャンバ部分と呼んでもよい。上側部分200は、ドーム形、球形、または、半球形ではない。上側部分200は、側壁202、移行部材204、上壁206、および、インジェクタ接続部材208を備える。単一の要素として示されているが、上側部分200は、複数の別個の要素を備えてもよい。例えば、要素202、204、206、208は、別個に形成されて結合されてもよいし、図に示すように、単一要素の一部として形成されてもよい。
【0051】
側壁202は、円筒形であり、第1環状支持体121、基板支持体122、および/または、基板処理システム100のその他の水平向きの要素に対して垂直方向に向けられてよい。移行部材204は、側壁202を上壁206に接続し、側壁202と上壁206との間の角度αを設定する。角度αは、上壁のどの部分から角度αが決定されるのかに応じて、100〜145°の間であってよい。一実施形態において、角度αは、115〜135°である。上壁206の断面および/または上壁206の断面の一部は、半線形または線形であってよい。上壁206は、移行部材204とインジェクタ接続部材208との間に伸びる。上壁206は、凹形および/または半球形であってよい。上壁206は、球形ではない。要素202、204、206、および/または、208は、同じ厚さを有してよい。
【0052】
別の実施形態において、側壁202と上壁206との間の角度αが、
図2に示した角度よりも小さくてもよい、および/または、上壁206の断面が、
図2に示した断面よりも線形に近くてもよい。上壁の断面は、移行部材204とインジェクタ接続部材208との間で線形であってよい。結果として、上側部分200の上部は、
図2に示したものよりも形状が平坦になりうる。
【0053】
ここで、
図3および
図4を参照すると、従来のプラズマ源のドーム形チャンバ部分220および本明細書に開示のプラズマ源のチャンバ部分230の断面図が示されている。ドーム形チャンバ部分220は、中心高さ対下方内径の比が、0.6であってよい。中心高さとは、(i)ドーム形チャンバ部分220の底面または支持プレート222の上面と、(ii)インジェクタ224の底面との間の高さのことである。下方内径とは、ドーム形チャンバ部分220の底部での内径のことである。下方内径は、矢印225で示されている。チャンバ部分230は、側壁232の高さに応じて、下方内径に対する中心高さの比0.25〜0.5を有してよい。中心高さとは、(i)チャンバ部分230の底面または支持プレート234の上面と、(ii)インジェクタ236の底面との間の高さのことである。下方内径は、矢印235で示されている。一実施形態において、チャンバ部分230の下方内径に対する中心高さの比は、0.35〜0.45である。別の実施形態において、下方内径に対する中心高さの比は、0.4である。一実施形態において、下方内径235は、チャンバ部分230の下で処理される基板の直径以上である。
【0054】
ドーム形チャンバ部分220は、中心高さに対する外側高さの比0.18を有してよい。チャンバ部分230は、中心高さに対する外側高さの比0.4〜0.85を有してよい。一実施形態において、チャンバ部分230は、中心高さに対する外側高さの比0.5〜0.6を有する。別の実施形態において、チャンバ部分230は、中心高さに対する外側高さの比0.55を有する。ドーム形チャンバ部分220の外側高さとは、(i)ドーム形チャンバ部分220の底部または支持プレート222の上面と、(ii)ドーム形チャンバ部分220が内側に曲がり始めるドーム形チャンバ部分220の内面に沿った点(点の一例237が示されている)での高さとの間の高さのことである。外側高さおよび中心高さは、それぞれ、矢印226および228で表されている。チャンバ部分230の外側高さとは、(i)チャンバ部分230の底部または支持プレート222の上面と、(ii)チャンバ部分230が内側に曲がり始めるチャンバ部分230の内面に沿った点(点の一例239が示されている)での高さとの間の高さのことである。外側高さは、側壁232の高さに等しくてよい。外側高さおよび中心高さは、矢印
238、240によって表されている。
【0055】
図5は、上側部分200、中央(内側)コイル252、および、外側(縁部)コイル254を備えるプラズマ源250を示す。中央コイル252は、チャンバ部材251の中央領域の上方、インジェクタ256およびインジェクタ接続部材258の周囲、かつ、プラズマ源250の上部付近に配置される。外側コイル254は、プラズマ源250の底面付近の側壁260の周りに配置される。コイル252、254は、プラズマ密度の半径方向の制御を提供する。符号262は、生成されたプラズマを表す。
【0056】
本明細書で開示されているプラズマ源のチャンバ部分の形状は、外側コイルを生成されるプラズマから半径方向外側に配置することによって、プラズマ源の外縁付近で良好なプラズマ生成を提供する。この形状は、プラズマ源の中央領域の近くで上方に配置された中央コイルを用いて、チャンバ部分の中央付近のプラズマ密度を良好に制御することも可能にする。また、これらの構成は、中央のプラズマを基板のより近くに配置して、(i)中央領域でのプラズマの滞留時間、そして、結果として(ii)中央領域のプラズマと基板縁部付近のプラズマとの間の滞留時間の差、を減少させる。中央領域で滞留時間が減少すると、より長い滞留時間中に発生しうるプラズマ内の変化が防止される。例えば、プラズマが生成される時に、原子が分離されうる。より長い滞留時間では、原子の一部が再結合することにより、プラズマの効果を低減させうる。
【0057】
また、開示されている押しつぶされた形状の設計では、より薄い壁厚の基板処理チャンバの上側部分への圧力を支えることができるため、平坦なTCP構成に較べてコイルをプラズマに近づけることができる。例えば、
図2の要素202、204、206,208は、平坦なTCP構成の壁または誘電体窓の厚さよりも薄くてよい。要素202、204、206、208は、0.4〜0.6インチ(1.016〜1.524cm)の厚さを有してよい。一実施形態において、要素202、204、206、208各々の厚さは、0.5インチ(1.27cm)である。プラズマ源の上側部分が薄いと、コイルをプラズマのより近くに配置することができるため、コイルに供給されうる電流が小さくなるので、相互インダクタンスおよびプラズマ源出力効率が高くなる。
【0058】
押しつぶされたドーム形は、良好な均一性を備える効率的なプラズマ源と、プラズマ密度を半径方向で調整する能力とを提供する。本明細書に開示されたプラズマ源は、均一性特性の改善により、製品歩留まりの高いより小さい装置フットプリントを提供する。
【0059】
図6は、直列コイル構成280を示す。直列コイル構成280は、1または複数の内側(または中央)コイル282と、第1キャパシタンス284と、1または複数の外側(または縁部)コイル286と、第2キャパシタンス288とを備える。内側コイル282は、
図5の中央コイル252であってよい。外側コイル286は、
図5の縁部コイル260であってよい。内側コイル282は、端子290で電源(
図1のRF発生器172など)から電流を受けてよい。第2キャパシタンスは、接地端子292に接続されてよい。コイル282、286は、接地に対するコイル端部の近くの電圧を平衡化するために、キャパシタンス284、288と直列構成で接続される。端子290と接地端子292との間の構成要素の直列の順序は、変更されてもよい。
【0060】
代替例として、本明細書に開示されたプラズマ源のいずれかの内側および外側コイルは、
図7に示すように、並列構成で接続されてもよい。外側コイル300は、第1キャパシタンス302と直列で接続されることが図示されている。内側コイル304は、第2キャパシタンス306と直列で接続されることが図示されている。並列構成は、外側コイル300が内側コイル304から独立して制御されることを可能にする。外側コイル300は、コイル304とは異なる電圧および/または電流量を受けてよい。供給端子310、312が示されており、
図1の整合回路網174に接続されてよい。キャパシタンス302、306は、接地に接続されてよい。端末310、312と、接地端子314との間の構成要素の直列の順序は、変更されてもよい。
【0061】
図8は、独立的に制御されるコイル322、324を有するプラズマ源のチャンバ部分320を示す。コイル322および第1キャパシタンスC1は、直列に接続されてよい。コイル324および第2キャパシタンスC2は、直列に接続されてよい。コイル322およびキャパシタンスC1は、コイル324およびキャパシタンスC2と並列に接続されてよい。電源326が、
図1のRF発生器172および整合回路網174を備えてよく、コイル322、324に独立的に電力を供給する。一実施形態において、コイル322、324は、コイル324を通る電力に対するコイル322を通る電力の比が、基板にわたるプラズマの半径方向密度を変えるために制御されるように、電力供給される。
【0062】
図9は、保護筐体340の一部を示す。プラズマ源342が、保護筐体340内に配置されており、上側チャンバ部分344を有する。保護筐体340は、接地分離シールド346を備える。接地分離シールド346は、保護筐体340の内部を第1領域350および第2領域352に分ける。キャパシタンスなどのRF構成要素(例えば、
図6〜
図8のキャパシタンスおよび/またはその他のRF構成要素)が、第1領域350に配置される。上側チャンバ部分344と、コイル354、356とを備えるプラズマ源342が、第2領域352に配置される。
【0063】
図に示すように、キャパシタンスは、接地シールド346の上方に配置され、プラズマ源342は、接地シールド346の下方に配置される。接地シールド346は、接地シールド346の上方に配置されたRF構成要素および対応する接続によって生成された電磁場をプラズマ源342から隔離する。
【0064】
コネクタピン360が、第1領域350に備えられ、
図1の整合回路網174および/または
図8の電源326に接続および/またはプラグ接続されてよい。ピン360は、
保護筐体340の上壁364にある絶縁体362を通して挿入されてよい。ピン360は、キャパシタンス(キャパシタンスの一例
366が示されている)に接続しうる。
【0065】
図10は、拡散器372を備えるプラズマ源のチャンバ部分370を示す。拡散器372は、ガスを受け入れるための1または複数の流路を備え、受け入れたガスをチャンバ部分370に散布するための開口部を有してよい。1つだけの流路が含まれる場合、受け入れられたガスは、拡散器372の穴すべてに提供されてよい。2以上の流路が含まれる場合、流路の各々の中のガスは、拡散器372の穴の内の対応する穴に提供されてよい。拡散器372は、任意の数の穴を有してよい。結果として、注入された各ガスは、拡散器372の1または複数の穴からチャンバ部分部370へ通されうる。
【0066】
図11は、拡散器382および側方上向きインジェクタ384を備えるプラズマ源のチャンバ部分380を示す。別の実施形態において、チャンバ部分380へのガス注入は、拡散器382の1または複数の穴から、ならびに/もしくは、1または複数の側方上向きインジェクタ(例えば、側方上向きインジェクタ384)からの注入であってよい。
【0067】
図12は、拡散器392および側方下向きインジェクタ394を備えるプラズマ源のチャンバ部分390を示す。一実施形態において、プラズマ源の下方へのガス注入は、プラズマ
源および/またはシャワーヘッド396の下方にガスを注入する側方下向きインジェクタ394から基板処理チャンバ内への注入であってよい。この構成は、基板の上方の異なる領域に注入するために、異なる角度での側方注入を可能にする。この構成は、プラズマ源へのガス注入の独立制御も可能にする。
【0068】
図13は、拡散器402、側方下向きインジェクタ404、および、分配プレート(またはシャワーヘッド)406を備えるプラズマ源のチャンバ部分400を示す。側方下向きインジェクタ404は、プラズマ源の下方、分配プレート406の下方、および、対応する基板処理チャンバ内へ、ガスを注入するのではなく、分配プレート406にガスを供給する。この構成は、プラズマ源および基板処理チャンバへのガス注入の独立制御も可能にする。
【0069】
図14は、シャワーヘッド420の底面図である。シャワーヘッド420は、本明細書に開示の他のシャワーヘッドと置き換わってもよく、穴422のパターンを有してよい。穴422は、所定の直径より大きい直径を有してもよい。規定の直径を有する穴のパターンは、(i)プラズマ源における領域と、(ii)シャワーヘッド420および基板の間の領域との間で、ガスおよび/またはプラズマの流れ抵抗を最小化する。
【0070】
図15は、絶縁体432、接地シールド434、RF電極436、および、基板438を備えるペデスタル430を示す。RF電極は、静電チャックを備えてよい。オープン領域437は、大気圧であってよく、(i)絶縁体432の間、および、(ii)RF電極436と接地シールド434との間、に存在してよい。絶縁体432およびRF電極436は、接地シールド434内に配置される。結果として、RF電極436のペデスタル側および底部は、接地シールド434によって基板処理チャンバの内部から分離され、これは、ペデスタル430の側部または下側での寄生プラズマ形成を防止する。ペデスタル430は、
図1の基板支持体122と置き換わってもよい。
【0071】
図16は、リフトピン450およびc−リング452を組み込んだペデスタル430の図である。リフトピン450は、ペデスタル430に対してc−リング452を上下させるために用いられる。リフトピン450は、RF電極436の半径方向外側に配置され、絶縁体432の内の1または複数の中に配置されてよいガイド451内で摺動してよい。RF電極436、c−リング452、および、基板438は、ペデスタル430の上または中で、ペデスタルを通して垂直に伸びる中心線455に対して中心があってよい。
【0072】
c−リング452は、ペデスタル430に対して基板(例えば、基板438)を上下させるために提供される。c−リング452は、基板以上の厚さを有してよく、基板がc−リング452上に配置された時に基板と接触するテーパ状または段状の内面453を有する。内面453は、基板を受け止めて保持するような形状であってよい。基板の外径は、内面453の内径と一致してよい。c−リング452ひいては基板をペデスタル430に対して移動させるために、リフトピン450が、z方向に(すなわち、垂直に)平行移動されてもよいし、ペデスタル430が、z方向に平行移動されてもよい。ペデスタル430が、z方向に移動される場合、リフトピン450の底部が、基板処理チャンバの底部と接触して、リフトピン450をペデスタル430に対して上方に移動させ、それにより、基板438をペデスタルから持ち上げてよい。ペデスタル430に対する基板438の移動およびc−リング452の形状は、基板移送プレート(すなわち、パドル)を介して、基板438をペデスタル430に配置したりそこから取り除いたりすることを可能にする。リフトピン450は、RF電極436の外側に配置され、基板438の下にはない。移送プレートは、c−リング452の開口端に側方から挿入されてよい。
【0073】
リフトピン450は、1または複数の空気圧式、電気式、および/または、機械式アクチュエータ(1つのアクチュエータ460が示されている)を用いて平行移動されてよく、アクチュエータは、ペデスタル430内で、一例としてはRF電極436の下方に配置されてよい。コントローラ176は、リフトピン450に接続され、ペデスタル430に対するリフトピン450の位置を制御してよい。アクチュエータおよび/または対応するアクチュエータアセンブリの各々は、低電圧ソレノイド、低電圧電気モータ、空気モータ、結合部などを備えてよい。
【0074】
RF電極436の外側にリフトピン450を組み込むと、RF電極436における熱均一性およびRF均一性が改善する。これは、従来のペデスタルと異なり、RF電極436がリフトピンのための穴を持たず、リフトピンに関連するRf電極436の穴の中でガスがイオン化されえないためである。リフトピン450がRF電極436内になく、絶縁体432を介してRF電極436から絶縁されているので、リフトピン領域でのアーク放電のリスクも少なくなる。これは、システムの信頼性を向上させる。
【0075】
図17は、ペデスタル430、モータ472、および、駆動ネジアセンブリ474を備えるペデスタルシステム470を示す。
図1の基板支持体122は、ペデスタル430を備えてよい、および/または、ペデスタル430として実装されてよい。ペデスタル430は、モータ472および駆動ネジアセンブリ474を介してz方向に移動されてよい。モータ472は、コントローラ176によって制御されてよい。RF電極436は、整合回路網476に接続されてよく、整合回路網476は、
図1のRF発生器からRF電力を受けてよい。リフトピン450は、ペデスタル430が下方に移動された時に、レッジ478に当たることにより、c−リング452および基板438を持ち上げうる。
【0076】
図1の基板処理システムのコントローラおよび/またはその他の装置のさらに明確な構造については、後述の
図18の方法と、「コントローラ」という用語についての後述の定義とを参照すること。基板処理システム100は、多くの方法を用いて動作されてよく、方法の一例が
図18に示されている。
図18には、基板処理システムを動作させる方法が示されている。以下の工程は、主に
図1〜
図17の実施例に関して記載されているが、本開示のその他の実施例に適用するために容易に変形されうる。工程は、反復して実行されてもよい。
【0077】
方法は、工程
500で開始しうる。工程
502では、基板が、下側チャンバ領域102内の基板支持体(例えば、基板支持体122またはペデスタル430)上に配置される。これは、c−リング452がペデスタル430および/またはRF電極436から離されて、基板をc−リング452上に設置することを可能にするように、ペデスタル430および/またはc−リング452をz方向に移動させることによって実行されてよい。基板がc−リング452上に設置されると、c−リング452は、ペデスタル430および/またはRF電極436に向かって移動されてよい。基板は、1または複数の膜層を含む複数の層を備えてよい。複数の膜層は、SiNで形成された半導体膜層などである。
【0078】
工程
504では、1または複数のエッチングガスおよび/または1または複数のエッチングガス混合物が、ガス供給システム150−1および/または150−2によってガスインジェクタ142を介して上側チャンバ領域104へ供給される。エッチングガス混合物は、四フッ化炭素(CF
4)、六フッ化硫黄(SF
6)、三フッ化窒素(NF
3)、および/または、その他のエッチング前駆体など、エッチング前駆体を含んでよい。
【0079】
工程
506では、プラズマが、上側チャンバ領域104で点火される。工程
508では、任意選択的に、RFバイアスが、RF発生器186および整合回路網188を介して基板支持体に供給される。工程
510では、コントローラ176は、所定のエッチング期間が終了したか否かを判定してよい。エッチング期間が終了した場合、工程
512が実行される。工程
512では、プラズマは、所定のエッチング期間が終了した時に消される。工程
514では、用いられた場合には、RFバイアスが終了される。工程
515では、基板は、ペデスタル430から取り除かれてよい。これは、ペデスタルおよび/またはc−リング452を作動させて、ペデスタル430および/またはRF電極436から基板を移動させることを含んでよい。次いで、基板は、移送プレート(すなわち、パドル)を介してc−リング452から取り外されてよい。方法は、工程
516で終了してよい。
【0080】
上述の工程は、例示を意図されており、工程は、応用例に応じて、順番に、同調して、同時に、連続的に、重複した期間内に、または、異なる順序で、実行されてよい。また、工程のいずれかが、実施例および/またはイベントの順序に応じて、実行されなくても飛ばされてもよい。
【0081】
上述の記載は、本質的に例示に過ぎず、本開示、応用例、または、利用法を限定する意図はない。本開示の広範な教示は、様々な形態で実施されうる。したがって、本開示には特定の例が含まれるが、図面、明細書、および、以下の特許請求の範囲を研究すれば他の変形例が明らかになるため、本開示の真の範囲は、それらの例には限定されない。方法に含まれる1または複数の工程が、本開示の原理を改変することなく、異なる順序で(または同時に)実行されてもよいことを理解されたい。さらに、実施形態の各々は、特定の特徴を有するものとして記載されているが、本開示の任意の実施形態に関して記載された特徴の内の任意の1または複数の特徴を、他の実施形態のいずれかに実装することができる、および/または、組み合わせが明確に記載されていないとしても、他の実施形態のいずれかの特徴と組み合わせることができる。換言すると、上述の実施形態は互いに排他的ではなく、1または複数の実施形態を互いに置き換えることは本開示の範囲内にある。
【0082】
要素の間(例えば、モジュールの間、回路要素の間、半導体層の間)の空間的関係および機能的関係性が、「接続される」、「係合される」、「結合される」、「隣接する」、「近接する」、「の上部に」、「上方に」、「下方に」、および、「配置される」など、様々な用語を用いて記載されている。第1および第2要素の間の関係性を本開示で記載する時に、「直接」であると明確に記載されていない限り、その関係性は、他に介在する要素が第1および第2の要素の間に存在しない直接的な関係性でありうるが、1または複数の介在する要素が第1および第2の要素の間に(空間的または機能的に)存在する間接的な関係性でもありうる。本明細書で用いられているように、「A、B、および、Cの少なくとも1つ」という表現は、非排他的な論理和ORを用いて、論理(AまたはBまたはC)を意味すると解釈されるべきであり、「Aの少なくとも1つ、Bの少なくとも1つ、および、Cの少なくとも1つ」という意味であると解釈されるべきではない。
【0083】
いくつかの実施例において、コントローラは、システムの一部であり、システムは、上述の例の一部であってよい。かかるシステムは、1または複数の処理ツール、1または複数のチャンバ、処理のための1または複数のプラットフォーム、および/または、特定の処理構成要素(ウエハペデスタル、ガスフローシステムなど)など、半導体処理装置を備えうる。これらのシステムは、半導体ウエハまたは基板の処理前、処理中、および、処理後に、システムの動作を制御するための電子機器と一体化されてよい。電子機器は、「コントローラ」と呼ばれてもよく、システムの様々な構成要素または副部品を制御しうる。コントローラは、処理要件および/またはシステムのタイプに応じて、処理ガスの供給、温度設定(例えば、加熱および/または冷却)、圧力設定、真空設定、電力設定、高周波(RF)発生器設定、RF整合回路設定、周波数設定、流量設定、流体供給設定、位置および動作設定、ならびに、ツールおよび他の移動ツールおよび/または特定のシステムと接続または結合されたロードロックの内外へのウエハ移動など、本明細書に開示の処理のいずれを制御するようプログラムされてもよい。
【0084】
概して、コントローラは、命令を受信する、命令を発行する、動作を制御する、洗浄動作を可能にする、エンドポイント測定を可能にすることなどを行う様々な集積回路、ロジック、メモリ、および/または、ソフトウェアを有する電子機器として定義されてよい。集積回路は、プログラム命令を格納するファームウェアの形態のチップ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)として定義されるチップ、および/または、プログラム命令(例えば、ソフトウェア)を実行する1または複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含みうる。プログラム命令は、様々な個々の設定(またはプログラムファイル)の形態でコントローラに伝えられて、半導体ウエハに対するまたは半導体ウエハのための特定の処理を実行するための動作パラメータ、もしくは、システムへの動作パラメータを定義する命令であってよい。動作パラメータは、いくつかの実施形態において、ウエハの1または複数の層、材料、金属、酸化物、シリコン、二酸化シリコン、表面、回路、および/または、ダイの加工中に1または複数の処理工程を達成するために処理エンジニアによって定義されるレシピの一部であってよい。
【0085】
コントローラは、いくつかの実施例において、システムと一体化されるか、システムに接続されるか、その他の方法でシステムとネットワーク化されるか、もしくは、それらの組み合わせでシステムに結合されたコンピュータの一部であってもよいし、かかるコンピュータに接続されてもよい。例えば、コントローラは、「クラウド」内にあってもよいし、ウエハ処理のリモートアクセスを可能にできるファブホストコンピュータシステムの全部または一部であってもよい。コンピュータは、現在の処理のパラメータを変更する、現在の処理に従って処理工程を設定する、または、新たな処理を開始するために、システムへのリモートアクセスを可能にして製造動作の現在の進捗を監視する、過去の製造動作の履歴を調べる、複数の製造動作からの傾向または性能指標を調べうる。いくつかの例では、リモートコンピュータ(例えば、サーバ)が、ネットワーク(ローカルネットワークまたはインターネットを含みうる)を介してシステムに処理レシピを提供してよい。リモートコンピュータは、パラメータおよび/または設定の入力またはプログラミングを可能にするユーザインターフェースを備えてよく、パラメータおよび/または設定は、リモートコンピュータからシステムに通信される。いくつかの例において、コントローラは、データの形式で命令を受信し、命令は、1または複数の動作中に実行される処理工程の各々のためのパラメータを指定する。パラメータは、実行される処理のタイプならびにコントローラがインターフェース接続するまたは制御するよう構成されたツールのタイプに固有であってよいことを理解されたい。したがって、上述のように、コントローラは、ネットワーク化されて共通の目的(本明細書に記載の処理および制御など)に向けて動作する1または複数の別個のコントローラを備えることなどによって分散されてよい。かかる目的のための分散コントローラの一例は、チャンバでの処理を制御するために協働するリモートに配置された(プラットフォームレベルにある、または、リモートコンピュータの一部として配置されるなど)1または複数の集積回路と通信するチャンバ上の1または複数の集積回路である。
【0086】
限定はしないが、システムの例は、プラズマエッチングチャンバまたはモジュール、蒸着チャンバまたはモジュール、スピンリンスチャンバまたはモジュール、金属メッキチャンバまたはモジュール、洗浄チャンバまたはモジュール、ベベルエッジエッチングチャンバまたはモジュール、物理蒸着(PVD)チャンバまたはモジュール、化学蒸着(CVD)チャンバまたはモジュール、原子層蒸着(ALD)チャンバまたはモジュール、原子層エッチング(ALE)チャンバまたはモジュール、イオン注入チャンバまたはモジュール、トラックチャンバまたはモジュール、ならびに、半導体ウエハの加工および/または製造に関連するかまたは利用されうる任意のその他の半導体処理システムを含みうる。
【0087】
上述のように、ツールによって実行される1または複数の処理工程に応じて、コントローラは、他のツール回路またはモジュール、他のツール構成要素、クラスタツール、他のツールインターフェース、隣接するツール、近くのツール、工場の至る所に配置されるツール、メインコンピュータ、別のコントローラ、もしくは、半導体製造工場内のツール位置および/またはロードポートに向かってまたはそこからウエハのコンテナを運ぶ材料輸送に用いられるツール、の内の1または複数と通信してもよい。
適用例1:プラズマ源のチャンバ部材であって、
基板処理チャンバの上側領域を囲む円筒形の側壁と、
前記側壁に結合されている移行部材と、
前記移行部材に結合されている上壁と、
前記上壁に結合され、前記側壁よりも垂直方向に高く配置され、ガスインジェクタに接続するよう構成されているインジェクタ接続部材と、を備え、ガスが前記ガスインジェクタを介して前記インジェクタ接続部材を通って前記基板処理チャンバの前記上側領域内に入り、
前記チャンバ部材の中心高さ対下方内径の比が、0.25〜0.5であるか、または、
前記チャンバ部材の中心高さ対外側高さの比が、0.4〜0.85であるか、の少なくとも一方である、チャンバ部材。
適用例2:適用例1に記載のチャンバ部材であって、前記上壁は、半線形である、チャンバ部材。
適用例3:適用例1に記載のチャンバ部材であって、前記上壁は、線形である、チャンバ部材。
適用例4:適用例1に記載のチャンバ部材であって、前記チャンバ部材の前記中心高さ対下方内径の比は、0.35〜0.45である、チャンバ部材。
適用例5:適用例1に記載のチャンバ部材であって、前記チャンバ部材の前記中心高さ対外側高さの比は、0.5〜0.6である、チャンバ部材。
適用例6: プラズマ源であって、
請求項1に記載のチャンバ部材と、
前記チャンバ部材の中央部分の上方で前記インジェクタ接続部材の周りに配置されている第1コイルと、
前記側壁の周りに配置されている第2コイルと、
を備える、プラズマ源。
適用例7:適用例6に記載のプラズマ源であって、前記第1コイルおよび前記第2コイルは、直列に接続されている、プラズマ源。
適用例8:適用例6に記載のプラズマ源であって、前記第1コイルおよび前記第2コイルは、並列に接続されている、プラズマ源。
適用例9:適用例6に記載のプラズマ源であって、さらに
前記第1コイルおよび前記第2コイルに電流を供給する発電機と、
前記第1コイルおよび前記第2コイルへの電流の供給を制御するよう構成されているコントローラと、
を備え、
前記第1コイルに供給される電流は、前記第2コイルに供給される電流と独立して制御される、プラズマ源。
適用例10:適用例6に記載のプラズマ源であって、さらに、前記基板処理チャンバの前記上側領域内にガスを拡散させるよう構成されている拡散器を備える、プラズマ源。
適用例11:適用例10に記載のプラズマ源であって、
前記拡散器は、複数の流路を備え、
前記複数の流路は、それぞれのガスを受け入れる、プラズマ源。
適用例12: 基板処理チャンバであって、
請求項1に記載のチャンバ部材と、
上方に向かって前記基板処理チャンバ内へガスを注入する第2インジェクタと、
を備える、基板処理チャンバ。
適用例13: 基板処理チャンバであって、
請求項1に記載のチャンバ部材と、
分配プレートまたはシャワーヘッドの下側であって、下方に向かって基板処理チャンバ内へガスを注入する第2インジェクタと、
を備える、基板処理チャンバ。
適用例14: 基板処理チャンバであって、
請求項1に記載のチャンバ部材と、
分配プレートと、
前記分配プレートを通して前記基板処理チャンバ内へガスを注入する第2インジェクタと、
を備える、基板処理チャンバ。
適用例15:基板処理システムであって、
請求項1に記載のチャンバ部材と、
前記チャンバ部材を備えるプラズマ源と、
キャパシタンスを含む複数の高周波構成要素と、
接地シールドと、
保護筐体と、
を備え、
前記プラズマ源、前記複数の高周波構成要素、および、前記接地シールドは、前記保護筐体内に配置され、
前記接地シールドは、前記高周波構成要素を前記プラズマ源から分離する、基板処理システム。
適用例16:適用例15に記載の基板処理システムであって、前記保護筐体は、
上壁と、
前記保護筐体の前記上壁に結合されている絶縁体と、
前記絶縁体を通過するピンと、
前記ピンに接続し、前記複数の高周波構成要素に電流を供給するコントローラと、
を備える、基板処理システム。
適用例17:適用例15に記載の基板処理システムであって、さらに、ペデスタルを備え、前記ペデスタルは、
高周波電極と、
前記高周波電極の半径方向外側に配置されている複数のリフトピンと、
基板を受けるc−リングと、を備え、前記複数のリフトピンは、前記c−リングを前記ペデスタルに対して移動させる、基板処理システム。
適用例18:ペデスタルであって、
高周波電極と、
前記高周波電極の半径方向外側に配置されている複数のリフトピンと、
基板を受けるc−リングと、前記複数のリフトピンは、前記c−リングを前記ペデスタルに対して移動させ、
複数の絶縁体と、
接地シールドと、を備え、前記高周波電極、前記リフトピン、および、前記複数の絶縁体は、前記接地シールド内に配置され
前記複数の絶縁体は、前記高周波電極を前記リフトピンおよび前記接地シールドから絶縁する、ペデスタル。
適用例19:適用例18に記載のペデスタルであって、前記c−リングは、前記基板が保持されるテーパ状または段状の内面を備える、ペデスタル。
適用例20:基板処理システムであって、
請求項18に記載のペデスタルと、
前記ペデスタルの上方に配置され、前記基板をエッチングするためにプラズマを生成するプラズマ源と、
を備える、基板処理システム。