(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6957667
(24)【登録日】2021年10月8日
    
      
        (45)【発行日】2021年11月2日
      
    (54)【発明の名称】基板処理のための混合プラットフォームの装置、システム、及び方法
(51)【国際特許分類】
   H01L  21/677       20060101AFI20211021BHJP        
【FI】
   H01L21/68 A
【請求項の数】18
【外国語出願】
【全頁数】15
      (21)【出願番号】特願2020-55542(P2020-55542)
(22)【出願日】2020年3月26日
    
      
        
          
            (62)【分割の表示】特願2018-148269(P2018-148269)の分割
【原出願日】2014年9月24日
          
        
      
    
      (65)【公開番号】特開2020-115558(P2020-115558A)
(43)【公開日】2020年7月30日
    【審査請求日】2020年4月21日
      (31)【優先権主張番号】61/882,795
(32)【優先日】2013年9月26日
(33)【優先権主張国】US
    
      
        
          (73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド  マテリアルズ  インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED  MATERIALS,INCORPORATED
          (74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
        
      
      
        (72)【発明者】
          【氏名】ライス,  マイケル  アール.
              
            
        
        (72)【発明者】
          【氏名】ハジェンズ,  ジェフリー  シー.
              
            
        
      
    
      【審査官】
        鈴木  孝章
      
    (56)【参考文献】
      
        【文献】
          国際公開第2013/120054(WO,A1)    
        
        【文献】
          米国特許出願公開第2008/0202892(US,A1)    
        
        【文献】
          特開2007−073542(JP,A)      
        
      
    (58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L    21/677
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
  電子機器製造システムであって、
  第1の移送チャンバ及び前記第1の移送チャンバの側壁を画定する複数のファセットを備えるメインフレームを備え、前記複数のファセットが、
    第1の数の基板アクセスポートを有する第1のファセット、及び
    第2の数の基板アクセスポートを有する第2のファセットを備え、前記第1のファセットと前記第2のファセットとが同じ長さであり、前記基板アクセスポートの前記第2の数が前記基板アクセスポートの前記第1の数と相違し、
  前記第1のファセットの第1の基板アクセスポートが第1のサイズを有し、前記第1のファセットの第2の基板アクセスポートが前記第1のサイズと相違する第2のサイズを有する、
電子機器製造システム。
【請求項2】
  前記第1のファセットが第1の数の処理チャンバに連結するように構成され、
  前記第2のファセットが第2の数の処理チャンバに連結するように構成され、
  前記処理チャンバの前記第2の数が前記処理チャンバの前記第1の数と相違する、請求項1に記載の電子機器製造システム。
【請求項3】
  前記第1の数の処理チャンバと前記第2の数の処理チャンバとのそれぞれの処理チャンバが、基板上への複数の処理のうち同じまたは異なる処理を実行し、前記複数の処理が堆積、酸化、窒化、エッチング、研磨、洗浄またはリソグラフィのうちの1つまたは複数を含む、請求項2に記載の電子機器製造システム。
【請求項4】
  前記複数のファセットがさらに、
  前記第2の数の基板アクセスポートを有し、1つまたは複数の処理チャンバに連結するように構成された第3のファセット、及び、
  1つまたは複数の基板アクセスポートを有し、1つまたは複数のロードロックチャンバに連結するように構成された第4のファセットを有する、請求項1に記載の電子機器製造システム。
【請求項5】
  前記第2のファセットと前記第3のファセットとのそれぞれの基板アクセスポートが同じサイズを有する、請求項4に記載の電子機器製造システム。
【請求項6】
  前記第2のファセットが前記第3のファセットに対向するか、
  前記第1のファセットが前記第2のファセット及び前記第3のファセットに実質的に垂直であるか、の少なくとも一方を満たす、請求項4に記載の電子機器製造システム。
【請求項7】
  前記第2のファセットの第3の基板アクセスポートが前記第1のサイズと相違する第2のサイズを有する、請求項1に記載の電子機器製造システム。
【請求項8】
  前記複数のファセットの第4のファセットが、第2の移送チャンバの第2の側壁を画定する第2の複数のファセットの対応するファセットに、前記第1の移送チャンバと前記第2の移送チャンバとの間で基板を移送するためにパススルーチャンバを経由して連結される、請求項1に記載の電子機器製造システム。
【請求項9】
  2つ以上の基板アクセスポートが対応するファセット上に垂直整列される、請求項1に記載の電子機器製造システム。
【請求項10】
  第1の数の処理チャンバを複数のファセットの第1のファセットに連結することであって、
前記複数のファセットは第1の移送チャンバの第1の側壁を画定し、メインフレームが前記第1の移送チャンバと前記複数のファセットを備え、前記第1のファセットは第1の数の基板アクセスポートを有する、第1のファセットに処理チャンバを連結することと、
  第2の数の処理チャンバを前記複数のファセットの第2のファセットに連結することであって、
前記第2のファセットは前記基板アクセスポートの前記第1の数と相違する第2の数の基板アクセスポートを有し、前記処理チャンバの前記第2の数は、前記処理チャンバの前記第1の数と相違する、第2のファセットに処理チャンバを連結することと、を含み、
  前記第1のファセットの第1の基板アクセスポートが第1のサイズを有し、前記第1のファセットの第2の基板アクセスポートが前記第1のサイズと相違する第2のサイズを有する、方法。
【請求項11】
  前記第2の数の処理チャンバを前記複数のファセットの第3のファセットに連結することであって、前記第3のファセットは前記第2の数の基板アクセスポートを有する、第3のファセットに処理チャンバを連結することと、さらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
  前記第2のファセットと前記第3のファセットとの各基板アクセスポートが同じサイズを有する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
  前記第2のファセットが前記第3のファセットに対向するか、
  前記第1のファセットが前記第2のファセット及び前記第3のファセットに実質的に垂直であるか、の少なくとも一方を満たす、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
  2つ以上の基板アクセスポートが対応するファセット上に垂直整列される、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
  前記第1の数の処理チャンバと前記第2の数の処理チャンバとの各処理チャンバが、基板上への複数の処理のうち同じまたは異なる処理を実行し、前記複数の処理が堆積、酸化、窒化、エッチング、研磨、洗浄またはリソグラフィのうちの1つまたは複数を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
  前記第2のファセットの第3の基板アクセスポートが前記第1のサイズと相違する第2のサイズを有する、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
  1つまたは複数のロードロックチャンバを前記複数のファセットの第4のファセットに連結することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
  第2の移送チャンバの第2の側壁を画定する第2の複数のファセットの対応するファセットを前記複数のファセットの第4のファセットに、前記第1の移送チャンバと前記第2の移送チャンバとの間で基板を移送するためにパススルーチャンバを経由して連結することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
  関連出願の相互参照
  [0001]本出願は、2013年9月26日出願の「MIXED−PLATFORM  APPARATUS,  SYSTEMS,  AND  METHODS  FOR  SUBSTRATE  PROCESSING」(整理番号第21215/L号)と題する米国仮特許出願第61/882,795号への優先権を主張し、その内容は、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれている。  
【0002】
  [0002]本発明は、概して、電子機器の製造に関し、より具体的には、基板処理のための混合プラットフォームの装置、システム、及び方法に関する。  
 
【背景技術】
【0003】
  [0003]従来の電子機器製造システムは、複数の処理チャンバ及びロードロックチャンバが周りに配置されているメインフレームを含む場合がある。メインフレームは、典型的に等しい数の、概してサイズが等しい処理チャンバ及び/又はロードロックチャンバが連結される幾つかの側壁(一般的に「ファセット」と呼ばれる)を有してもよい。例えば、メインフレームは、4つのファセットを有してもよく、第1のファセットは、2つのロードロックチャンバが連結されてもよく、他の3つのファセットはそれぞれ、概してサイズが等しい2つの処理チャンバが連結されてもよい。このようなメインフレーム構成は、典型的に、様々な処理チャンバ及び/又はロードロックチャンバをメインフレームの周りに選択的に及び交換可能に配置することを可能にするように設けられる。しかしながら、電子機器製造システムの中で実行され得る基板処理の種類及び順序は、このようなメインフレーム構成によって制限される場合がある。
【0004】
  [0004]したがって、他の基板処理メインフレーム構成を提供するための装置、システム、及び方法が必要である。
 
【発明の概要】
【0005】
  [0005]第1の態様によると、電子機器製造システムが提供される。電子機器製造システムは、移送チャンバ及び移送チャンバの側壁を画定する複数のファセットを備えるメインフレームを備え、複数のファセットのそれぞれは、1つ又は複数の処理チャンバ又はロードロックチャンバに連結されるように構成され、複数のファセットのそれぞれは、1つ又は複数の基板アクセスポートを有し、複数のファセットのうちの第1のファセットは、第1の数の基板アクセスポートを有し、且つ複数のファセットのうちの第2のファセットは、第2の数の基板アクセスポートを有し、第2の数は第1の数と異なる。
 
【0006】
  [0006]第2の態様によると、別の電子機器製造システムが提供される。電子機器製造システムは、移送チャンバ及び移送チャンバの側壁を画定する複数のファセットを備えるメインフレーム、複数のファセットのうちの第1のファセットに連結され、第1のファセット−側面の寸法(facet−side  dimension)を有する第1の処理チャンバ、並びに複数のファセットのうちの第2のファセットに連結され、第1のファセット−側面の寸法と異なる第2のファセット−側面の寸法を有する第2の処理チャンバを備える。
 
【0007】
  [0007]第3の態様によると、電子機器製造システムを組み立てる方法が提供される。移送チャンバ及び移送チャンバの側壁を画定する複数のファセットを備えるメインフレームを提供することと、第1のチャンバを複数のファセットのうちの第1のファセットに連結することであって、第1のチャンバが第1のファセット−側面の寸法を有する、連結することと、並びに第2のチャンバを複数のファセットのうちの第2のファセットに連結することであって、第2のチャンバが第1のファセット−側面の寸法と異なる第2のファセット−側面の寸法を有する、連結することとを含む、方法。
 
【0008】
  [0008]本発明の実施形態の更に他の態様、特徴、及び利点は、以下の詳細な説明から容易に明らかになる場合があり、本発明を実行するために企図されるベストモードを含む、数々の例示的な実施形態及び実装形態が説明且つ図示されている。本発明は、他の実施形態及び異なる実施形態をさらに含んでもよく、その幾つかの詳細は、すべて本発明の範囲から逸脱しない限り、様々な側面で修正してもよい。したがって、図面及び説明は、事実上例示的であるとみなすべきであり、限定的であるとみなすべきではない。本発明は、本発明の範囲に含まれるすべての修正例、同等物、及び代替例を含む。
 
 
【図面の簡単な説明】
【0009】
  [0009]以下で説明される図面は、例示のみを目的としており、必ずしも縮尺に合っているわけではない。図面が本開示の範囲を何らか限定することは、意図されていない。
【0010】
【
図1】先行技術に係る電子機器製造システムの概略上面図を示す。
 
【
図2】実施形態に係る混合プラットフォーム電子機器製造システムの概略上面図を示す。
 
【
図3】実施形態に係る
図2のメインフレームファセットの簡略部分正投影図を示す。
 
【
図4】実施形態に係る電子機器製造システムを組み立てる方法のフロー図を示す。
 
 
【発明を実施するための形態】
【0011】
  [0014]これより、添付の図面に示される本開示の例示的な実施形態を詳細に参照する。可能な限り、同じ部分又は類似部分を参照するため、図面全体にわたって、同じ参照番号が使用される。
 
【0012】
  [0015]1つの態様では、電子機器製造システムは、移送チャンバ及び移送チャンバの側壁を画定する幾つかのファセットを有するメインフレームを含んでもよい。幾つかの実施形態では、メインフレームは、正方形又は長方形の形状を有してもよい。1つ又は複数のロードロックチャンバをメインフレームの1つのファセットに連結してもよく、さらに1つ又は複数の処理チャンバをメインフレームの他方の各ファセットに連結してもよい。処理チャンバは様々な基板処理を実行してもよく、異なるファセットに連結されている処理チャンバは同じサイズである必要はない。さらに、各メインフレームファセットは、等しい数の処理チャンバ及び/又はロードロックチャンバに連結されるように構成されていない場合がある。例えば、1つのファセットは、1つのみの第1のサイズの処理チャンバに連結されるように構成されてもよく、第2のファセットは、2つの処理チャンバに連結されるように構成されてもよく、第2のサイズがそれぞれ第1のサイズと異なる、等である。各ファセット上の1つ又は複数の基板アクセスポートは、ロードロックチャンバ及び処理チャンバのそれぞれを移送チャンバと相互作用させてもよく、それにより、その間で基板が移送されることが可能になる。基板アクセスポートは、各ファセットに連結され得るチャンバの数及びサイズに適合するため、各ファセット上で寸法形成且つ位置決めされてもよい。このようなメインフレームを有する電子機器製造システムは、より広範な範囲及びより多様な順序の、単一システムで実行される基板処理を可能にすることができ、したがって、このような電子機器製造システムの多用途性、能力、及び/又は効率性が向上する。他の態様では、
図1から
図4に関連して以下でより詳しく説明されるように、電子機器製造システムを組み立てる方法が提供される。
 
【0013】
  [0016]
図1は、先行技術に係る既知の電子機器製造システム100の実施例を示す。電子機器製造システム100は、基板を処理するように構成され、4つのファセット104aーdを有するメインフレーム102を含んでもよい。メインフレーム102は、移送チャンバ106を含んでもよく、ファセット104aーdは、移送チャンバ106の側壁を画定してもよい。ファセット104aーdは、それぞれ、一組の基板アクセスポート105を有してもよく、水平に配向された基板が通過することを可能にするように構成される。基板108は、半導体ウエハ、ガラス板又はパネル、並びに/或いは電子機器又は回路部品を作るために使用されるその他のワークピースであってもよい。各基板アクセスポート105は、例えば、移送チャンバ106の側壁内に形成される細長いスロット又はスリットであってもよく、例えば、基板アクセスポート105を開閉するためのスリットバルブ又はその他の適切な装置を含んでもよい。
 
【0014】
  [0017]ファセット104aーdはそれぞれ、処理チャンバ110又はロードロックチャンバ114のそれぞれの一組に連結されてもよい。各処理チャンバ110及びロードロックチャンバ114は、それぞれの基板アクセスポート105に対応するチャンバポートを有してもよい。移送チャンバ106、処理チャンバ110、及び/又はロードロックチャンバ114は、それぞれ真空圧で作動してもよい。各処理チャンバ110は、基板108上で、例えば、堆積、酸化、窒化、エッチング、研磨、洗浄、リソグラフィなどを含む同一の処理又は異なる処理を実行してもよい。他の処理がその中で実行されてもよい。  
 
【0015】
  [0018]メインフレーム102は、移送チャンバ106内にロボットアセンブリ118をさらに含んでもよい。ロボットアセンブリ118は、1つ又は複数の基板108を、処理チャンバ110及びロードロックチャンバ114のそれぞれにから移送するように構成されてもよい。ロードロックチャンバ114は、1つ又は複数のFOUP(前方開口型統一ポッド)122に連結され得るファクトリーインターフェース120に連結されてもよい。FOUP122は、それぞれ、複数の基板を保持するため、中に備え付けのカセットを有する容器であってもよい。FOUP122は、それぞれ、ファクトリーインターフェース120と使用されるように構成される前方開口インターフェースを有してもよい。ファクトリーインターフェース120は、FOUP122とロードロックチャンバ114の間の線形運動、回転運動、及び/又は垂直運動を介して、基板を移送するように構成されるバッファチャンバ124及び1つ又は複数のロボットアセンブリ(図示せず)を有してもよい。基板は、任意の順序又は方向で、FOUP122とロードロックチャンバ114の間で移送されてもよい。ロードロックチャンバ114は、バッチ式又は単一基板式のロードロックチャンバであってもよい。コントローラ126は、ロボットアセンブリ118及び/又は電子機器製造システム100の動作を制御してもよい。
 
【0016】
  [0019]図示のように、メインフレーム102は、各ファセット104aーcに連結されている処理チャンバの数と同じ数の、ファセット104aーcに連結されるほぼ等しいサイズの処理チャンバ110、並びに典型的にファセット104dに連結されるロードロックチャンバ114を有する。基板アクセスポート105も典型的に同じサイズであり、各ファセット104aーdは、典型的に同じ数の基板アクセスポート105を有する。他の既知の電子機器製造システムでは、メインフレームは、例えば、1つのファセットに連結される3つのロードロックチャンバ、及び他のファセットのそれぞれに連結される3つの処理チャンバなど、各ファセットに連結される他の等しい数のチャンバで構成されてもよい。ロードロックチャンバ及び処理チャンバの概して対称的なメインフレーム構成を有するこのような既知の電子機器製造システムは、単一の電子機器製造システムで実行され得る基板処理の種類及び順序に限定され得る。
 
【0017】
  [0020]
図2は、1つ又は複数の実施形態に係る電子機器製造システム200を示す。電子機器製造システム200は、複数の基板108を同時に処理するように構成されてもよい。電子機器製造システム200は、4つのファセット204aーdを有するメインフレーム202を含んでもよい。メインフレーム202は、移送チャンバ206を含んでもよく、ファセット204aーdは、移送チャンバ206の側壁を画定してもよい。メインフレーム202は、概して正方形又は長方形の形状を有してもよい。他の実施形態では、メインフレーム202は、他の適切な形状及び/又は数のファセットを有してもよい。
 
【0018】
  [0021]幾つかの実施形態では、ファセット204aは、一組の基板アクセスポート205aを有してもよく、ファセット204bは、3つの基板アクセスポート205b(1つのみがラべリングされている)を有してもよく、ファセット204cは、1つの基板アクセスポート205cを有してもよく、且つファセット204dは、3つの基板アクセスポート205d(2つがラべリングされている)を有してもよい。各基板アクセスポート205aーdは、水平に配向された基板108が通過することを可能にするように構成される。各基板アクセスポート205aーdは、例えば、移送チャンバ206の側壁内に形成される細長いスロット又はスリットであってもよい。基板アクセスポート205aーdは、それぞれ、基板アクセスポート205aーdを開閉するように構成されるスリットバルブを含んでもよい。スリットバルブは、例えば、Lモーション(L−motion)スリットバルブなどの任意の適切な従来構造であってもよい。基板アクセスポート205aーdを開閉するために他の適切な装置を使用してもよい。
 
【0019】
  [0022]各基板アクセスポート205aーdは、異なるサイズであってもよい。例えば、
図3A〜3Dで示されるように、各基板アクセスポート205aは幅W305aを有してもよく、各基板アクセスポート205bは幅W305bを有してもよく、基板アクセスポート205cは幅W305cを有してもよい。幅W305aは、幅W305bと異なってもよく、幅W305cは、幅W305aと異なってもよく、且つ幅W305bと異なってもよい。
図3Dで305d1−d6とラベリングされた各基板アクセスポート205dは、(且つロードロックチャンバ214、215、及び216と関連して以下でさらに説明されるように)それぞれ幅W305dを有してもよい。幅W305dは、幅W305bと同一であってもよく、又は異なってもよい。各基板アクセスポート205aーdの幅は、基板108が通過することを少なくとも可能にするほどの幅である。種々のサイズの基板アクセスポートによって、ロボットアセンブリ218が、ファセット204aーdのうちの1つに連結されるチャンバ内の種々の領域に達することが可能になり得る。ファセットが2つ以上の基板アクセスポートを有する幾つかの実施形態では、基板アクセスポートは、ファセット内で横方向に中央に置かれない場合があり、及び/又は
図3A及び3Bで示されるように、互いから等距離で離間されない場合がある。ファセットが単一の基板アクセスポートを有する幾つかの実施形態では、基板アクセスポートは、例えばファセット内で横方向に中央に置かれてもよく、又は
図2及び3Cで示されるようにオフセットされてもよい。
 
【0020】
  [0023]他の実施形態では、各ファセット204aーdは、
図2及び3A−3Dで示されるものよりも他の基板アクセスポートの数、サイズ、及び/又は組み合わせを有してもよいが、それは、ファセットの幅がそれらの基板アクセスポートの数、サイズ、及び/又は組み合わせに適合するのに適切な幅であることを条件とする。例えば、幾つかの実施形態では、ファセット204bは、3つの基板アクセスポート205bの代わりに1つの基板アクセスポート205cを有してもよい。他の実施形態では、1つのファセットは、1つの基板アクセスポート205a及び1つの基板アクセスポート205bを有してもよいが、別のファセットは、1つの基板アクセスポート205b及び1つの基板アクセスポート205cを有してもよい。ファセットが適切な幅を有していることを前提として、様々な組み合わせの基板アクセスポートが可能であってもよい。これにより、以下で説明されるように、特定の種類と数の所望の処理チャンバ及びロードロックチャンバに連結するため、メインフレーム202をカスタマイズすることが可能となる。
 
【0021】
  [0024]
図2に戻ると、各ファセット204aーdは、1つ又は複数の処理チャンバ又はロードロックチャンバに連結されてもよい。移送チャンバ206、並びにそれぞれの処理チャンバ及びロードロックチャンバは、真空圧で作動してもよい。幾つかの実施形態では、各処理チャンバは、基板処理の異なる段階又は局面を表してもよい。他の実施形態では、2つ以上の処理チャンバは、同時並行基板処理のために同じ処理を実行してもよく、それにより、電子機器製造システム200内の基板スループットが改善される。
 
【0022】
  [0025]幾つかの実施形態では、ファセット204aは、一組の処理チャンバ210に連結されてもよく、処理チャンバ210は、処理チャンバ110に類似してもよく、又は処理チャンバ110と同一であってもよい。処理チャンバ210は、それぞれ、ほぼ同一サイズであってもよく、例えば、エッチング、化学気層堆積、又は物理的気相堆積などの同一の基板処理又は異なる基板処理を実行してもよい。他の処理を処理チャンバ210のうちの1つ又は両方によって実行してもよい。各処理チャンバ210は、それぞれの基板アクセスポート205aに対応するチャンバポートを有してもよい。処理チャンバ210は、それぞれファセット−側面の寸法を有してもよく、幾つかの実施形態では、これらのファセット−側面の寸法は、処理チャンバ210の幅W204a(1つの処理チャンバ210のみにラベリングされている)であってもよい。幾つかの実施形態では、幅W204aは、例えば約1.2メートルであってもよい。ファセット−側面の寸法は、代替的に、処理チャンバ210のチャンバポート幅に対応し得る幅W305a(
図3A)であってもよい。
 
【0023】
  [0026]幾つかの実施形態では、ファセット204bは、処理チャンバ211に連結されてもよい。処理チャンバ211は、3つのペデスタルチャンバ(pedestal  chamber)であってもよい(つまり、同時並行処理のために最大3つの基板108を受け入れてもよい)。処理チャンバ211は、3つの基板アクセスポート205bにそれぞれ対応する3つのチャンバポートを有してもよい。処理チャンバ211は、幾つかの実施形態では、処理チャンバ211の幅W204bであり得るファセット−側面の寸法を有してもよい。幾つかの実施形態では、幅W204bは、例えば約2.4メートルであってもよく、ファセット204bの幅も少なくとも約2.4メートルであってもよい。処理チャンバ211のファセット−側面の寸法は、代替的に、処理チャンバ211のチャンバポート幅に対応し得る幅W305b(
図3B)であってもよい。幾つかの実施形態では、処理チャンバ211は、DSM(誘電体システム及びモジュール(dielectric  systems  and  modules))チャンバであってもよい。処理チャンバ211は、任意の他の適切な種類の処理チャンバであってもよい。
 
【0024】
  [0027]代替的な実施形態では、ファセット204bは、(処理チャンバ211を3つの処理チャンバ211a、211b、及び211cに分割する点線によって示されているように)3つの処理チャンバに連結されてもよい。このような代替的な実施形態では、3つの処理チャンバ211a、211b、及び211cのうちのそれぞれ1つは、幾つかの実施形態では、約800mmであり得る幅W204bの約3分の1であり得るファセット−側面の寸法を有してもよい。処理チャンバ211a、211b、及び211cのそれぞれのファセット−側面の寸法は、代替的に幅W305b(
図3B)であってもよく、幅W305bは、処理チャンバ211a、211b、及び211cのチャンバポート幅に対応してもよい。3つの処理チャンバ211a、211b、及び211cは、それぞれ同一の基板処理又は異なる基板処理を実行してもよい。
 
【0025】
  [0028]幾つかの実施形態では、ファセット204cは、処理チャンバ212に連結されてもよい。処理チャンバ212は、処理チャンバ210及び/又は211よりも大きくてもよく、基板アクセスポート205cに対応するチャンバポートを有してもよい。処理チャンバ212は、幾つかの実施形態では、処理チャンバ212の幅W204cであり得るファセット−側面の寸法を有してもよい。幾つかの実施形態では、幅W204cは、約1.2メートルよりも長くてもよく、ファセット204cの幅よりも短くてもよく、幾つかの実施形態では、約2.4メートルであってもよい。処理チャンバ212のファセット−側面の寸法は、代替的に、処理チャンバ212のチャンバポート幅に対応し得る幅W305c(
図3B)であってもよい。幾つかの実施形態では、処理チャンバ212は、エピタキシャルチャンバであってもよい。他の実施形態では、処理チャンバ212は、任意の他の適切な種類の処理チャンバであってもよい。
 
【0026】
  [0029]幾つかの実施形態では、ファセット204dは、ロードロックチャンバ214、215、及び216に連結されてもよい。ロードロックチャンバ214、215、及び216は、バッチ式又は単一基板式のロードロックチャンバであってもよい。幾つかの実施形態では、ロードロックチャンバ214は、積層されたロードロックチャンバであってもよく、ロードロックチャンバ215は、三重積層されたロードロックチャンバであってもよく、ロードロックチャンバ216は、単一容積ロードロックチャンバ(single  volume  load  lock  chamber)であってもよい。各ロードロックチャンバ214、215、及び216は、それぞれの基板アクセスポート205dに対応する1つ又は複数のチャンバポートを有してもよい。例えば、
図3Dで示されるように、2つの分離した基板容積を有し得る、積層されたロードロックチャンバ214は、基板アクセスポート305d1及び305d2のそれぞれに対応する2つの垂直配向のチャンバポートを有してもよい。3つの分離した基板容積を有し得る、三重積層されたロードロックチャンバ215は、基板アクセスポート305d3、305d4、及び305d5のそれぞれに対応する3つの垂直配向のチャンバポートを有してもよい。単一容積ロードロックチャンバ216は、基板アクセスポート305d6に対応する単一のチャンバポートを有してもよい。他の実施形態では、任意の1つ又は複数のロードロックチャンバ214、215、及び/又は216は、積層されたロードロックチャンバ、三重積層されたロードロックチャンバ、及び/又は単一容積ロードロックチャンバであってもよい。さらに、幾つかの実施形態では、任意の1つ又は複数のロードロックチャンバ214、215、及び/又は216は、処理能力を有するチャンバであってもよい。つまり、任意の1つ又は複数のロードロックチャンバ214、215、及び/又は216、或いはその中に位置する容積のうちの任意の1つは、基板の予熱、軽減、又は冷却処理を実行することが可能であり得る。
 
【0027】
  [0030]メインフレーム202は、移送チャンバ206内にロボットアセンブリ218をさらに含んでもよい。ロボットアセンブリ218は、1つ又は複数の基板108を、処理チャンバ210、211(代替として211aーc)、及び212、並びにロードロックチャンバ214、215、及び216のそれぞれに/から移送するように構成されてもよい。ロボットアセンブリ218は、基板108を、任意の1つのチャンバからメインフレーム202の任意の他のチャンバに直接移送するように構成されてもよい。幾つかの実施形態では、基板108は、任意の順序又は方向で、ロボットアセンブリ218によって移送されてもよい。幾つかの実施形態では、ロボットアセンブリ218は、単独でメインフレーム202の任意のチャンバに/から突出且つ引込が可能なデュアル搬送ブレードを有してもよく、同時並行基板移送が可能になることによって、システムスループットが増加する。幾つかの実施形態では、ロボットアセンブリ218は、単一の搬送ブレードのみを有してもよく、及び/又はSCARA(選択的適合性多関節ロボットアーム)ロボットであってもよい。代替的に、ロボットアセンブリ218は、メインフレーム202のチャンバ間で基板を移送する任意の適切な機構であってもよい。
 
【0028】
  [0031]幾つかの実施形態では、処理チャンバ210、211(代替的に211aーc)、及び212は、ロボットアセンブリ218の運動、並びに1つのチャンバから次のチャンバへと移動する基板108の移送時間を最小限にするため、互いに対して位置決めされてもよい。このような位置決めは、後続の処理間の時間及び基板移送中の粒子汚染の可能性を減少させることによって、基板スループットを増大させ、且つ収率を向上させ得る。
 
【0029】
  [0032]ロードロックチャンバ214、215、及び216は、ファクトリーインターフェース220に連結されてもよく、且つファクトリーインターフェース220と移送チャンバ206との間に第1の真空インターフェースを設けてもよい。幾つかの実施形態では、ロードロックチャンバ214、215、及び216は、それぞれ、移送チャンバ206とファクトリーインターフェース220と交互に連通することによって、基板スループットを増大させ得る。つまり、1つのロードロックチャンバ214、215、又は216、或いは、積層されたロードロックチャンバ又は三重積層されたロードロックチャンバのうちの任意の1つの容積が、移送チャンバ206と連通する一方で、他方のロードロックチャンバ214、215、又は216、或いは、積層されたロードロックチャンバ又は三重積層されたロードロックチャンバのうちの他の容積は、ファクトリーインターフェース220と連通してもよい。ファクトリーインターフェース220、ロードロックチャンバ214、215、又は216、並びに移送チャンバ206の間の基板移送は、任意の他の適切な態様で行われてもよい。
 
【0030】
  [0033]ファクトリーインターフェース220は、1つ又は複数のFOUP(前方開口型統一ポッド)222に連結されてもよい。FOUP222は、それぞれ、複数の基板を保持するため、中に備え付けのカセットを有する容器であってもよい。FOUP222は、それぞれ、ファクトリーインターフェース220と使用されるように構成される前方開口インターフェースを有してもよい。他の実施形態では、FOUP222の代わりに任意の適切な種類のポッド及び/又はロードポートを使用してもよい。ファクトリーインターフェース220は、FOUP222とロードロックチャンバ214、215、及び216の間の線形運動、回転運動、及び/又は垂直運動を介して、基板を移送するように構成されるバッファチャンバ224及び1つ又は複数のロボットアセンブリ(図示せず)を有してもよい。基板は、任意の順序又は方向で、FOUP222とロードロックチャンバ214、215、及び216の間で移送されてもよい。
 
【0031】
  [0034]電子機器製造システム200は、他の適切な数のFOUP222及び/又はロードロックチャンバを有してもよい。幾つかの実施形態では、ファセット204dに連結されるロードロックチャンバの数は、ファセット204aーcのうちの任意の1つに連結される処理チャンバの数とは無関係であってもよい。例えば、ロードロックチャンバの数は、ファセットに連結される処理チャンバの最多の数と異なってもよい。さらに、幾つかの実施形態では、4つの処理チャンバのサイズに対するメインフレーム202のサイズに応じて、最大4つの処理チャンバを単一のファセットに連結してもよい。幾つかの実施形態では、メインフレーム202は、ファセット204aーd上に位置する各チャンバ位置に連結されているチャンバを有しない場合がある。
 
【0032】
  [0035]コントローラ226は、電子機器製造システム200の中で及びそれを通じて、基板108の処理及び移送を制御してもよい。コントローラ226は、例えば、汎用コンピュータであってもよく、並びに/或いは、マイクロプロセッサ又は他の適切なCPU(中央処理装置)、電子機器製造システム200を制御するソフトウェアルーチンを記憶するメモリ、入力/出力用周辺機器、及び支持回路(例えば、電源、クロック回路、ロボットアセンブリ218駆動回路、キャッシュ、及び/又は同等物)を含んでもよい。コントローラ226は、例えば、処理チャンバ210、211(代替的に、211aーc)、及び212のそれぞれを通して、1つ又は複数の基板を順次処理するようにプログラミングされてもよい。他の実施形態では、コントローラ226は、処理チャンバ210、211(代替的に、211aーc)、及び212を通して、任意の所望の順序で基板を処理するようにプログラミングされてもよい。さらに他の実施形態では、コントローラ226は、1つ又は複数の処理チャンバ210、211(代替的に、211aーc)、及び212において1つ又は複数の基板の処理を省略及び/又は反復するようにプログラミングされてもよい。コントローラ226は、代替的に、任意の適切な態様で電子機器製造システム200内の1つ又は複数の基板を処理するようにプログラミングされてもよい。
 
【0033】
  [0036]幾つかの実施形態では、2つの電子機器製造システム200をクラスタ化してもよい。つまり、例えば、第1のメインフレーム202のファセット204bと第2のメインフレーム202のファセット204dなど、各メインフレーム202の1つのファセットが、2つの電子機器製造システム200の間で基板を移送するために同じパススルーチャンバに連結されてもよい。これにより、このような電子機器製造システムの多用途性、能力、及び/又は効率性がさらに向上し得る。
 
【0034】
  [0037]
図4は、1つ又は複数の実施形態に係る電子機器製造システムを組み立てる方法400を示す。処理ブロック402では、方法400は、移送チャンバ及び移送チャンバの側壁を画定する複数のファセットを有するメインフレームを提供することを含んでもよい。例えば、メインフレームは、移送チャンバ206の側壁を画定するファセット204aーdを有する
図2のメインフレーム202であってもよい。
 
【0035】
  [0038]処理ブロック404では、第1のチャンバは、メインフレームの第1のファセットに連結されてもよい。第1のチャンバは、第1のファセット−側面の寸法を有してもよい。第1のファセット−側面の寸法は、例えば、チャンバのファセット−側面幅又は第1のチャンバのための基板アクセスポートの幅であってもよい。幾つかの実施形態では、第1のチャンバは、例えば、ファセット204aに連結される処理チャンバ210であってもよく、第1のファセット−側面の寸法は、処理チャンバ210の幅W204a又は基板アクセスポート205aの幅W305aであってもよい。
 
【0036】
  [0039]処理ブロック406では、方法400は、第2のチャンバをメインフレームの第2のファセットに連結することを含んでもよい。第2のチャンバは、第1のファセット−側面の寸法とは異なる第2のファセット−側面の寸法を有してもよい。第2のファセット−側面の寸法は、例えば、チャンバのファセット−側面幅又は第2のチャンバのための基板アクセスポートの幅であってもよい。幾つかの実施形態では、第2のチャンバは、例えば、ファセット204cに連結される処理チャンバ212であってもよく、第2のファセット−側面の寸法は、処理チャンバ212の幅W204c又は基板アクセスポート205cの幅W305cであってもよい。
 
【0037】
  [0040]方法400の以上の処理ブロックは、図示且つ説明される順番及び順序に限定されない順番及び順序で実行又は実施されてもよい。例えば、幾つかの実施形態では、処理ブロック404は、処理ブロック406の後、或いは、処理ブロック406と同時に実行されてもよい。
 
【0038】
  [0041]当業者であれば、本明細書に記載の発明の実施形態は、広範囲の実用性及び用途が可能であることを容易に理解するべきである。本明細の記載以外の本発明の多くの実施形態及び適応例、並びに、多くの変形例、修正例、及び同等の構成は、本発明の実体又は範囲から離れることなく、本発明及び本発明の以上の記載から、明白であり、或いは、合理的に示唆される。例えば、例示の混合プラットフォーム電子機器製造システムが
図2で示されているが、本発明の1つ又は複数の実施形態に従って、混合プラットフォームプロセス及びロードロックチャンバの他の適切な構成を電子機器製造システムにおいて使用してもよい。したがって、本発明が特定の実施形態に関連して本明細書で詳細に説明されたが、本開示は、例示のみであり、本発明の実施例を提示し、本発明の完全且つ可能な開示を提供するために作成されているに過ぎないことを理解するべきである。本開示は、開示の特定の装置、機器、アセンブリ、システム、又は方法に限定することが意図されておらず、逆に、本発明の範囲に含まれるすべての修正例、同等物、及び代替物を網羅することが意図されている。
  また、本願は以下に記載する態様を含む。
(態様1)
  電子機器製造システムであって、
  移送チャンバ及び前記移送チャンバの側壁を画定する複数のファセットを備えるメインフレームを備え、前記複数のファセットのそれぞれが、1つ又は複数の処理チャンバ又はロードロックチャンバに連結されるように構成され、前記複数のファセットのそれぞれが、1つ又は複数の基板アクセスポートを有し、
  前記複数のファセットのうちの第1のファセットが、第1の数の基板アクセスポートを有し、且つ
  前記複数のファセットのうちの第2のファセットが、第2の数の基板アクセスポートを有し、前記第2の数は前記第1の数と異なる、電子機器製造システム。
(態様2)
  前記複数のファセットのうちの第3のファセットが、第3の数の基板アクセスポートを有し、前記第3の数が、前記第1の数と異なり、且つ前記第2の数と異なる、態様1に記載の電子機器製造システム。
(態様3)
  前記複数のファセットのうちの第1のファセットの前記基板アクセスポートの第1の基板アクセスポートが第1のサイズを有し、且つ前記複数のファセットのうちの第2のファセットの前記基板アクセスポートの第2の基板アクセスポートが第2のサイズを有し、前記第2のサイズは前記第1のサイズと異なる、態様1に記載の電子機器製造システム。
(態様4)
  前記複数のファセットのうちの第3のファセットの前記基板アクセスポートの第3の基板アクセスポートが第3のサイズを有し、前記第3のサイズが、前記第1のサイズと異なり、且つ前記第2のサイズと異なる、態様3に記載の電子機器製造システム。
(態様5)
  電子機器製造システムであって、
  移送チャンバ及び前記移送チャンバの側壁を画定する複数のファセットを備えるメインフレーム、
  前記複数のファセットのうちの第1のファセットに連結され、第1のファセット−側面の寸法を有する第1の処理チャンバ、並びに
  前記複数のファセットのうちの第2のファセットに連結され、前記第1のファセット−側面の寸法と異なる第2のファセット−側面の寸法を有する第2の処理チャンバ
を備える、電子機器製造システム。
(態様6)
  前記複数のファセットのうちの第3のファセットに連結される第3の処理チャンバであって、前記第1のファセット−側面の寸法と異なり、且つ前記第2のファセット−側面の寸法と異なる第3のファセット−側面の寸法を有する、第3の処理チャンバをさらに備える、態様5に記載の電子機器製造システム。
(態様7)
  前記複数のファセットのうちの第1のファセットが、前記複数のファセットのうちの第2のファセットと異なる数の処理チャンバに連結される、態様5に記載の電子機器製造システム。
(態様8)
  前記複数のファセットのうちの前記第2のファセットが、前記複数のファセットのうちの第3のファセットと異なる数の処理チャンバに連結され、且つ前記複数のファセットのうちの前記第3のファセットが、前記複数のファセットのうちの前記第1のファセットと異なる数の処理チャンバに連結される、態様7に記載の電子機器製造システム。
(態様9)
  第4の処理チャンバ及び第5の処理チャンバが、前記複数のファセットのうちの前記第1のファセットに連結され、前記第4の処理チャンバ及び前記第5の処理チャンバが、それぞれ、前記第1の処理チャンバの前記第1のファセット−側面の寸法にほぼ等しいファセット−側面の寸法を有する、態様5に記載の電子機器製造システム。
(態様10)
  複数のロードロックチャンバが、前記複数のファセットのうちの第4のファセットに連結され、且つ前記複数のロードロックチャンバのうちの少なくとも1つが、積層されたロードロックチャンバ、三重積層されたロードロックチャンバ、又は処理能力を有するロードロックチャンバである、態様5に記載の電子機器製造システム。
(態様11)
  電子機器製造システムを組み立てる方法であって、
  移送チャンバ及び前記移送チャンバの側壁を画定する複数のファセットを備えるメインフレームを提供すること、
  第1のチャンバを前記複数のファセットのうちの第1のファセットに連結することであって、前記第1のチャンバが第1のファセット−側面の寸法を有する、連結すること、及び
  第2のチャンバを前記複数のファセットのうちの第2のファセットに連結することであって、前記第2のチャンバが前記第1のファセット−側面の寸法と異なる第2のファセット−側面の寸法を有する、連結すること
を含む、方法。
(態様12)
  前記第1のチャンバ及び前記第2のチャンバが、それぞれ、1つ又は複数の基板を処理するための処理チャンバである、態様11に記載の方法。
(態様13)
  第3のチャンバを前記複数のファセットのうちの第3のファセットに連結することであって、前記第3のチャンバは、前記第1のファセット−側面の寸法と異なり、且つ前記第2のファセット−側面の寸法と異なる第3のファセット−側面の寸法を有する、連結することをさらに含む、態様11に記載の方法。
(態様14)
  複数のロードロックチャンバを前記複数のファセットのうちの第4のファセットに連結することであって、前記ロードロックチャンバのうちの少なくとも1つが、積層されたロードロックチャンバ、三重積層されたロードロックチャンバ、又は処理能力を有するロードロックチャンバである、連結することをさらに含む、態様11に記載の方法。
(態様15)
  第4のチャンバ及び第5のチャンバを前記複数のファセットのうちの前記第1のファセットに連結することであって、前記第4のチャンバ及び前記第5のチャンバは、それぞれ、前記第1のチャンバの前記第1のファセット−側面の寸法にほぼ等しいファセット−側面の寸法を有する、連結すること、並びに
  第6のチャンバを前記複数のファセットのうちの前記第2のファセットに連結することであって、前記第6のチャンバは、前記第2のチャンバの前記第2のファセット−側面の寸法にほぼ等しい第6のファセット−側面の寸法を有する、連結すること
をさらに含む、態様11に記載の方法。