特許第6960286号(P6960286)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6960286
(24)【登録日】2021年10月13日
(45)【発行日】2021年11月5日
(54)【発明の名称】カートン
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/54 20060101AFI20211025BHJP
【FI】
   B65D5/54 311E
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-177025(P2017-177025)
(22)【出願日】2017年9月14日
(65)【公開番号】特開2019-51962(P2019-51962A)
(43)【公開日】2019年4月4日
【審査請求日】2020年6月16日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)電気通信回線を通じた公開 掲載日 平成29年7月6日 掲載アドレス https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc07/?recordSeq=41708180070500 (2)電気通信回線を通じた公開 掲載日 平成29年8月31日 掲載アドレス https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc07/?recordSeq=41708180070500(上記(1)と同じアドレスに掲載)
(73)【特許権者】
【識別番号】711002926
【氏名又は名称】雪印メグミルク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】特許業務法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】磯 一樹
(72)【発明者】
【氏名】森繁 直樹
(72)【発明者】
【氏名】山本 祐也
(72)【発明者】
【氏名】永平 竜博
【審査官】 米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−046976(JP,A)
【文献】 特開2012−062080(JP,A)
【文献】 特開平10−101064(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/42−5/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開封用の引裂帯を備え、
前記引裂帯は、それぞれ複数の切目が前記引裂帯の開封方向に断続して列をなす一対の切断線で形成され、
一方の切断線は、前記開封方向に向かって他方の切断線から離間するように形成された第1切目と、前記第1切目と異なる形状とされ、途中で分岐することなく前記開封方向に向かって前記他方の切断線に接近するように形成された第2切目とを備え、
前記第1切目および前記第2切目は、前記開封方向の始端部を含む直線状の第1線部と、前記開封方向の終端部を含む直線状の第2線部とを備え
前記第1切目の前記第1線部と、前記第2切目の前記第2線部とは、前記開封方向に平行な第1直線上に並
前記第1切目の前記第2線部と、前記第2切目の前記第1線部とは、前記開封方向に平行な第2直線上に並んでいることを特徴とするカートン。
【請求項2】
前記他方の切断線は、直線状の切目が前記開封方向に断続して列をなして構成されていることを特徴とする請求項1に記載のカートン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カートンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、開封用の引裂帯を備えたカートンが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1に記載の外装箱(カートン)は、切裂帯(引裂帯)を形成するライナカット線を有している。このライナカット線は、端部が引裂帯側に傾斜したジッパ形状とされている。
特許文献2に記載の段ボール箱(カートン)は、その内面に開封用のカットテープが貼付されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−280047号公報
【特許文献2】特開2003−246320号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されたような従来のカートンは、引裂帯の開封方向が限られており、一方向にしか開封することができないという問題がある。
また、特許文献2に記載されたような従来のカートンは、カットテープを使用するため、カットテープのコストや、カットテープをカートンに貼付するコストが掛かってしまい、コストが増加するという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、コストの増加を防止しつつ、引裂帯を両方向から開封できるカートンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のカートンは、開封用の引裂帯を備え、前記引裂帯は、それぞれ複数の切目が前記引裂帯の開封方向に断続して列をなす一対の切断線で形成され、一方の切断線は、前記開封方向に向かって他方の切断線から離間するように形成された第1切目と、前記開封方向に向かって前記他方の切断線に接近するように形成された第2切目とを備え、前記第1切目の前記開封方向の始端部と、前記第2切目の前記開封方向の終端部とは、前記開封方向に平行な第1直線上に並ぶとともに、それぞれの向きが前記開封方向と一致し、前記第1切目の前記開封方向の終端部と、前記第2切目の前記開封方向の始端部とは、前記開封方向に平行な第2直線上に並ぶとともに、それぞれの向きが前記開封方向と一致することを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、引裂帯が切断線で形成されるため、カットテープを使用する必要がなく、コストの増加を防止することができる。
また、切断線の第1切目の端部と第2切目の端部とが、開封方向に平行な直線上に並ぶとともに、各端部の向きが開封方向と一致する。このため、引裂帯を開封方向の一方側および他方側の何れの側から開封しても、切断線が第1切目と第2切目との間の断続部分で確実に切断されるので、引裂帯を両方向から開封することができる。
従って、コストの増加を防止しつつ、引裂帯を両方向から開封できるカートンを提供することができる。
【0008】
本発明のカートンにおいて、前記第1切目および前記第2切目は、前記開封方向の始端部を含む直線状の第1線部と、前記開封方向の終端部を含む直線状の第2線部とを備え、前記第1切目の第1線部と、前記第2切目の第2線部とは、前記第1直線と一致し、前記第1切目の第2線部と、前記第2切目の第1線部とは、前記第2直線と一致することが好ましい。
【0009】
本発明によれば、第1切目および第2切目の開封方向の始端部を含む第1線部と、開封方向の終端部を含む第2線部とが、それぞれ直線状に形成されているため、第1切目および第2切目を簡易な形状にすることができ、コストの増加をより防止できる。
【0010】
本発明のカートンにおいて、前記第1切目および前記第2切目は、前記開封方向の始端部を含む曲線状の第1線部と、前記開封方向の終端部を含む曲線状の第2線部とを備え、前記第1切目の始端部における接線と、前記第2切目の終端部における接線とは、前記第1直線と一致し、前記第1切目の終端部における接線と、前記第2切目の始端部における接線とは、前記第2直線と一致することが好ましい。
【0011】
本発明によれば、第1切目および第2切目の開封方向の始端部を含む第1線部と、開封方向の終端部を含む第2線部とが、それぞれ曲線状に形成されているため、切断線を曲線的な形状にすることができ、引裂帯を多様なデザインで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1実施形態に係るカートンの斜視図。
図2図1のカートンの展開図。
図3図1のカートンの引裂帯の拡大平面図。
図4】本発明の第2実施形態に係るカートンの引裂帯の拡大平面図。
図5】本発明の第3実施形態に係るカートンの引裂帯の拡大平面図。
図6】本発明の第4実施形態に係るカートンの引裂帯の拡大平面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面に基づいて本発明の各実施形態について説明する。
なお、以下の記載における開封方向とは、図1に矢印で示すように、カートンに設けられた引裂帯2の開封方向A、Bをいい、引裂帯2の開封始端部側から開封終端部側に向かう方向をいう。また、引裂帯2を形成する切断線についての記載は、引裂帯2を図1の何れの開封方向A、Bの方向に開封する場合でも成り立つため、便宜上、引裂帯2を開封方向Aの方向に開封する場合について説明する。
また、第2実施形態以降において、第1実施形態と同じ構成部材および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
【0014】
[第1実施形態]
図1において、カートンとしての段ボール箱1は、図2に示す段ボールのブランクシート10で被収容物を包み込んで箱にした、いわゆるラップラウンド式のものであり、直方体に形成されている。
段ボール箱1は、上面部11と、底面部12と、底面部12の両側に起立する一対の側面部13と、一対の側面部13のそれぞれの両端部に連接された内フラップ14と、上面部11および底面部12のそれぞれの両端部に連接された外フラップ15とを備えている。また、段ボール箱1は、上面部11、底面部12、および一対の側面部13によって胴部が形成され、内フラップ14を折り曲げ、外フラップ15を折り曲げて内フラップ14に重ねることにより胴部が閉塞される。側面部13と内フラップ14とには、双方にわたって連続する開封用の引裂帯2が設けられている。
【0015】
図3にも示すように、引裂帯2は、第1切断線3と第2切断線4とからなる一対の切断線によって形成される。
第1切断線3は、第1切目31と第2切目32とが引裂帯2の開封方向Aに交互に断続して列をなし、波形状とされたものである。また、第1切断線3には、開封を補助するために補助線33が設けられている。
【0016】
第1切目31は、開封方向Aの始端部31Aよりも開封方向Aの終端部31Bの方が第2切断線4から離間した位置に設けられ、開封方向Aに向かって第2切断線4から離間するように形成されている。第1切目31は、始端部31Aを含む直線状の第1線部31Cと、終端部31Bを含む直線状の第2線部31Dと、開封方向Aに対して傾斜した直線状とされ、第1線部31Cおよび第2線部31Dを接続する接続部31Eとを備えている。
【0017】
第2切目32は、開封方向Aの始端部32Aよりも終端部32Bの方が第2切断線4側の位置に設けられ、開封方向Aに向かって第2切断線4に接近するように形成されている。第2切目32は、始端部32Aを含む直線状の第1線部32Cと、終端部32Bを含む直線状の第2線部32Dと、第1線部32Cおよび第2線部32Dに対して傾斜した直線状とされ、第1線部32Cおよび第2線部32Dを接続する接続部32Eとを備えている。
【0018】
第1切目31の第1線部31Cと、第2切目32の第2線部32Dとは、開封方向Aに平行な第1直線L1と一致する。すなわち、第1切目31の始端部31Aと、第2切目32の終端部32Bとは、第1直線L1上に並ぶとともに、それぞれの向きが開封方向Aと一致する。
第1切目31の第2線部31Dと、第2切目32の第1線部32Cとは、開封方向Aに平行で第1直線L1にも平行な第2直線L2と一致する。すなわち、第1切目31の終端部31Bと、第2切目32の始端部32Aとは、第2直線L2上に並ぶとともに、それぞれの向きが開封方向Aと一致する。
【0019】
補助線33は、第1直線L1上に設けられ、本実施形態では、波形状の始端部31Aや終端部32Bの延長線上(引裂帯2の始端や終端)に設けられるとともに、内フラップ14と側面部13との連接部に設けられている。
【0020】
第2切断線4は、直線状の切目41が開封方向Aに断続して列をなしたものである。また、第2切断線4には、開封を補助するために補助線34が設けられている。
補助線33は、第2直線L2上に設けられ、本実施形態では、引裂帯2の始端や終端に設けられるとともに、内フラップ14と側面部13との連接部に設けられている。
【0021】
以上の引裂帯2を有している段ボール箱1において、引裂帯2を開封方向Aの一方側である一方の内フラップ14の端部21側から開封する際は、当該端部21を把持して手前側に折り返すように引き起しつつ、一方の内フラップ14と連接する側面部13側に引っ張る。これにより、引裂帯2が第1切断線3および第2切断線4に沿って切断され、引裂帯2が内フラップ14から側面部13に移行する。移行した引裂帯2は、他方の内フラップ14の端部22まで開封されることで、段ボール箱1から切断される。そして、もう一方の側面部13側も引裂帯2を同様に開封することで、上面部11と底面部12を切り離すことができる。
一方、引裂帯2を他方の端部22側から開封方向Bの方向に開封する際は、当該端部22を把持して前記方法と同様に一方の端部21側に向かって開封することができる。この場合、第1切目31は第2切目32として機能し、第2切目32は第1切目31として機能する。
なお、内フラップ14から側面部13に移行する際や、側面部13から内フラップ14に移行する際は、補助線33、34があることで移行しやすくなる。
【0022】
以上のような実施形態によれば、引裂帯2が第1切断線3および第2切断線4で形成されるため、カットテープを使用する必要がなく、コストの増加を防止することができる。
また、第1切目31の始端部31Aと第2切目32の終端部32Bとが、開封方向Aに平行な第1直線L1上に並ぶとともに、それぞれの向きが開封方向Aと一致し、第1切目31の終端部31Bと第2切目32の始端部32Aとが、開封方向Aに平行な第2直線L2上に並ぶとともに、それぞれの向きが開封方向Aと一致する。このため、引裂帯2を開封方向Aの一方側および他方側の何れの側から開封しても、第1切断線3が第1切目31と第2切目32との間の断続部分で確実に切断されるので、引裂帯2を両方向から開封することができる。
従って、コストの増加を防止しつつ、引裂帯2を両方向から開封できる段ボール箱1を提供することができる。
【0023】
また、第1切断線3が波形状とされているため、引裂帯2の幅寸法を部分的に大きくすることができ、引裂帯2の剛性を高めることができる。
【0024】
[第2実施形態]
本実施形態は、図4に示すように、第1切断線5の形状が第1実施形態と相違する。
第1切断線5は、第1切目51と第2切目52とが引裂帯2の開封方向Aに交互に断続して列をなしたものである。また、第1切断線5には、開封を補助するために補助線33が設けられている。
【0025】
第1切目51は、開封方向Aの始端部51Aを含む曲線状の第1線部51Cと、開封方向Aの終端部51Bを含む曲線状の第2線部51Dと、開封方向Aに対して傾斜した直線状とされ、第1線部51Cおよび第2線部51Dを接続する接続部51Eとを備えている。
第1線部51Cは、第1切目51を挟んで第2切断線4の反対側に曲率中心C1を有する曲線状に形成されている。
第2線部51Dは、第1切目51よりも第2切断線4側に曲率中心C2を有する曲線状に形成されている。
【0026】
第2切目52は、開封方向Aの始端部52Aを含む曲線状の第1線部52Cと、開封方向Aの終端部52Bを含む曲線状の第2線部52Dと、第1線部52Cおよび第2線部52Dを接続する直線状の接続部52Eとを備えている。
第1線部52Cは、第2切目52よりも第2切断線4側に曲率中心C3を有する曲線状に形成されている。
第2線部52Dは、第2切目52を挟んで第2切断線4の反対側に曲率中心C4を有する曲線状に形成されている。
【0027】
第1切目51の第1線部51Cの始端部51Aにおける接線と、第2切目52の第2線部52Dの終端部52Bにおける接線とは、第1直線L1と一致する。すなわち、第1切目51の始端部51Aと、第2切目52の終端部52Bとは、第1直線L1上に並ぶとともに、それぞれの向きが開封方向Aと一致する。
第1切目51の第2線部51Dの終端部51Bにおける接線と、第2切目52の第1線部52Cの始端部52Aにおける接線とは、第2直線L2と一致する。すなわち、第1切目51の終端部51Bと、第2切目52の始端部52Aとは、第2直線L2上に並ぶとともに、それぞれの向きが開封方向Aと一致する。
【0028】
本実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、第1切目51および第2切目52の第1線部51C、52Cと、第2線部51D、52Dとが、それぞれ曲線状に形成されているため、第1切断線5を曲線的な形状にすることができ、引裂帯2を多様なデザインで提供することができる。
【0029】
[第3実施形態]
本実施形態は、図5に示すように、第1切断線6の形状が第1実施形態と相違する。
第1切断線6は、第1切目31と、第2切目32と、第1切目31および第2切目32間に設けられた直線状の第3切目61とを備え、第1切目31、第2切目32、および第3切目61が開封方向Aに断続して列をなしたものである。また、第1切断線6には、開封を補助するために補助線33が設けられている。
第3切目61は、第1切目31の第1線部31Cと第2切目32の第2線部32Dとの間、および第1切目31の第2線部31Dと第2切目32の第1線部32Cとの間に、それぞれ設けられている。
第1切目31の第1線部31Cと、第3切目61と、第2切目32の第2線部32Dとは、第1直線L1と一致する。
第1切目31の第2線部31Dと、第3切目61と、第2切目32の第1線部32Cとは、第2直線L2と一致する。
【0030】
本実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0031】
[第4実施形態]
本実施形態は、図6に示すように、第2切断線7の形状が第1実施形態と相違する。
第2切断線7は、開封方向Aの線を対称軸として第1切断線3と線対称に形成され、第4切目71と第5切目72とが引裂帯2の開封方向Aに交互に断続して列をなしている。また、第2切断線7には、開封を補助するために補助線34が設けられている。
第4切目71は、開封方向Aの始端部71Aよりも終端部71Bの方が第1切断線3から離間した位置に設けられ、開封方向Aに向かって第1切断線3から離間するように形成されている。第4切目71は、始端部71Aを含む直線状の第1線部71Cと、終端部71Bを含む直線状の第2線部71Dと、開封方向Aに対して傾斜した直線状とされ、第1線部71Cおよび第2線部71Dを接続する接続部71Eとを備えている。
第5切目72は、開封方向Aの始端部72Aよりも終端部72Bの方が第1切断線3側の位置に設けられ、開封方向Aに向かって第1切断線3に接近するように形成されている。第5切目72は、始端部72Aを含む直線状の第1線部72Cと、終端部72Bを含む直線状の第2線部72Dと、開封方向Aに対して傾斜した直線状とされ、第1線部72Cおよび第2線部72Dを接続する接続部72Eとを備えている。
【0032】
第4切目71の第1線部71Cと、第5切目72の第2線部72Dとは、開封方向Aに平行な第3直線L3と一致する。
第4切目71の第2線部71Dと、第5切目72の第1線部72Cとは、開封方向Aに平行で第3直線L3にも平行な第4直線L4と一致する。
【0033】
本実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0034】
[変形例]
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
例えば、カートンは、段ボール以外の紙で形成されてもよい。
段ボール箱1は、ラップラウンド式のものに限られず、任意の方式のものを採用できる。
【0035】
第1切断線3は、第1切目31を全て第1切目51に置き換えた構成でもよいし、一部の第1切目31を第1切目51に置き換えた構成でもよい。
第1切断線3は、第2切目32を全て第2切目52に置き換えた構成でもよいし、一部の第2切目32を第2切目52に置き換えた構成でもよい。
補助線33、34は、一箇所に1つのみ設けられてもよいし、一箇所に複数並んで設けられてもよい。
補助線33、34は、引裂帯2の始端や終端にのみ設けられてもよいし、内フラップ14と側面部13との連接部にのみ設けられてもよいし、それ以外の位置に設けられてもよい。
補助線33、34は、一方のみ設けられてもよいし、両方とも設けられなくてもよい。
【0036】
第1切断線5は、接続部51Eが設けられずに、第1線部51Cと第2線部51Dとが直接接続されてもよい。
第1切断線5は、第1切目51の終端部51Bと第2切目52の始端部52Aとの間に、単数または複数の第3切目61が設けられてもよいし、第2切目52の終端部52Bと第1切目51の始端部51Aとの間に、単数または複数の第3切目61が設けられてもよい。
【0037】
第1切断線6は、第1切目31を全て第1切目51に置き換えた構成でもよいし、一部の第1切目31を第1切目51に置き換えた構成でもよい。
第1切断線6は、第2切目32を全て第2切目52に置き換えた構成でもよいし、一部の第2切目32を第2切目52に置き換えた構成でもよい。
第1切断線6は、第3切目61が第1切目31の終端部31Bと第2切目32の始端部32Aとの間にのみ設けられてもよいし、第3切目61が第2切目32の終端部32Bと第1切目31の始端部31Aとの間にのみ設けられてもよい。
第1切断線6は、第1切目31と第2切目32との間に、複数の第3切目61が断続して列をなしたものでもよい。
【0038】
第1切断線3、5、6は、第1切目31、51および第2切目32、52をそれぞれ複数並べた構成を採用してもよい。例えば、第1切目31、51および第2切目32、52を2つずつ並べる場合、1つ目の第1切目31、51の終端部31B、51Bの横に、2つ目の第1切目31、51の始端部31A、51Aを配置し、1つ目の第2切目32、52の終端部32B、52Bの横に、2つ目の第2切目32、52の始端部32A、52Aを配意すればよい。
第1切断線3、5、6の接続部31E、32E、51E、52Eは、引裂帯2の開封方向Aに直行する直線状に形成されてもよい。
【0039】
第2切断線4、7に代えて、第1切断線3、5、6を第2切断線として採用し、第1切断線3、5、6と組み合わせてもよい。
第2切断線4は、一部を第2切断線7に置き換えた構成でもよいし、第2切断線4に代えて第2切断線7を採用し、第1切断線5、6と組み合わせてもよい。また、第2切断線4に代えて、開封方向Aの線を対称軸として第1切断線5と線対称に形成した構成を採用し、第1切断線3、5、6と組み合わせてもよい。
第2切断線7は、一部を第2切断線4に置き換えた構成でもよい。
第2切断線7の接続部71E、72Eは、引裂帯2の開封方向Aに直行する直線状に形成されてもよい。
【符号の説明】
【0040】
1…段ボール箱(カートン)、2…引裂帯、3、5、6…第1切断線、4、7…第2切断線、31、51…第1切目、32、52…第2切目、31A、32A、51A、52A…始端部、31B、32B、51B、52B…終端部、31C、32C、51C、52C…第1線部、31D、32D、51D、52D…第2線部、33…補助線、L1…第1直線、L2…第2直線。
図1
図2
図3
図4
図5
図6