特許第6960763号(P6960763)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6960763異なるヒータ配線材料を有する積層ヒータ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6960763
(24)【登録日】2021年10月14日
(45)【発行日】2021年11月5日
(54)【発明の名称】異なるヒータ配線材料を有する積層ヒータ
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/02 20060101AFI20211025BHJP
   H05B 3/14 20060101ALI20211025BHJP
   H05B 3/20 20060101ALI20211025BHJP
   H01L 21/683 20060101ALI20211025BHJP
【FI】
   H01L21/02 ZZIT
   H05B3/14 B
   H05B3/20 328
   H01L21/68 N
【請求項の数】14
【外国語出願】
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-93096(P2017-93096)
(22)【出願日】2017年5月9日
(65)【公開番号】特開2017-216440(P2017-216440A)
(43)【公開日】2017年12月7日
【審査請求日】2020年5月7日
(31)【優先権主張番号】62/334,084
(32)【優先日】2016年5月10日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/334,097
(32)【優先日】2016年5月10日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15/586,178
(32)【優先日】2017年5月3日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】592010081
【氏名又は名称】ラム リサーチ コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LAM RESEARCH CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】特許業務法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユマ・オークラ
(72)【発明者】
【氏名】ダレル・エ−ルリヒ
(72)【発明者】
【氏名】エリック・エー.・ペープ
【審査官】 小池 英敏
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−508968(JP,A)
【文献】 特開2010−040644(JP,A)
【文献】 特表2013−545310(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/02
H05B 3/14
H05B 3/20
H01L 21/683
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板処理システムのための基板支持体であって、
同心状に分けられた複数の加熱区画と、
ベースプレートと、
前記ベースプレート上に配置された加熱層およびセラミック層の少なくとも一方と、
前記加熱層および前記セラミック層の前記少なくとも一方に設けられ、第1電気抵抗を有する第1材料を含む複数の加熱素子と、
前記同心状に分けられた複数の加熱区画の内の第1区画内に前記ベースプレートを通して提供された配線と、
前記第1区画の前記配線から前記複数の加熱素子の内の第1加熱素子までルーティングされた電気接続であって、前記第1加熱素子は、前記同心状に分けられた複数の加熱区画の内の第2区画内に配置され、前記電気接続は、前記第1区画から前記第2区画に渡り、前記第2区画に配置された前記第1加熱素子に接続し、前記第1区画に配置されたいかなる加熱素子にも接続しておらず、前記電気接続は、前記第1電気抵抗より小さい第2電気抵抗を有する第2材料を含む電気接続と
を備える基板支持体。
【請求項2】
請求項1に記載の基板支持体であって、前記電気接続の熱出力は、同じ電圧入力では、前記第1加熱素子の熱出力よりも小さい基板支持体。
【請求項3】
請求項1に記載の基板支持体であって、
(i)前記複数の加熱素子の各々は、前記第1電気抵抗を有する配線パターンである第1電気トレースに対応し、
(ii)前記電気接続は、前記第2電気抵抗を有する配線パターンである第2電気トレースに対応する基板支持体。
【請求項4】
請求項1に記載の基板支持体であって、前記電気接続は、バストレースに対応する基板支持体。
【請求項5】
請求項1に記載の基板支持体であって、前記電気接続の幅は、前記第1加熱素子の幅とほぼ等しい基板支持体。
【請求項6】
請求項1に記載の基板支持体であって、前記電気接続の高さは、前記第1加熱素子の高さとほぼ等しい基板支持体。
【請求項7】
請求項1に記載の基板支持体であって、前記第2区画は、前記第1区画の半径方向外側に配置される基板支持体。
【請求項8】
請求項1に記載の基板支持体であって、さらに、前記ベースプレートを通して、前記第1区画内の前記加熱層および前記セラミック層の前記少なくとも一方の中へ提供されたビアを備え、前記配線は、前記ビアを通してルーティングされる基板支持体。
【請求項9】
請求項1に記載の基板支持体であって、前記複数の加熱素子は、前記セラミック層内に提供され、前記電気接続は、前記セラミック層を通してルーティングされる基板支持体。
【請求項10】
請求項1に記載の基板支持体であって、前記複数の加熱素子は、前記加熱層内に提供され、前記電気接続は、前記加熱層を通してルーティングされる基板支持体。
【請求項11】
請求項1に記載の基板支持体であって、前記電気接続および前記第1加熱素子は同一平面上にある基板支持体。
【請求項12】
請求項1に記載の基板支持体であって、さらに、前記ベースプレート上に配置された導体層を備え、前記電気接続は、前記導体層を通してルーティングされる基板支持体。
【請求項13】
請求項12に記載の基板支持体であって、前記導体層はポリマを含み、前記電気接続は、前記ポリマ内に埋め込まれる基板支持体。
【請求項14】
請求項1に記載の基板支持体であって、前記第1材料は、コンスタンタン、ニッケル合金、鉄合金、および、タングステン合金の内の少なくとも1つを含み、前記第2材料は、銅、タングステン、銀、および、パラジウムの内の少なくとも1つを含む基板支持体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本願は、2016年5月10日出願の米国仮特許出願第62/334,097号および2016年5月10日出願の米国仮特許出願第62/334,084号の利益を主張する。
【0002】
本願は、2017年5月3日出願の米国特許出願第15/586,203号に関連する。上記の出願の開示全体が、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0003】
本開示は、基板処理システムに関し、特に、基板支持体温度を制御するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0004】
本明細書で提供されている背景技術の記載は、本開示の背景を概略的に提示するためのものである。ここに名を挙げられている発明者の業績は、この背景技術に記載された範囲において、出願時に従来技術として通常見なされえない記載の態様と共に、明示的にも黙示的にも本開示に対する従来技術として認められない。
【0005】
半導体ウエハなどの基板を処理するために、基板処理システムが利用されうる。基板に実行されうる処理の例は、化学蒸着(CVD)、原子層蒸着(ALD)、導電体エッチング、および/または、その他のエッチング、蒸着、もしくは、洗浄処理を含むが、これらに限定されない。基板は、基板処理システムの処理チャンバ内の基板支持体(ペデスタル、静電チャック(ESC)など)上に配置されうる。エッチング中、1または複数の前駆体を含むガス混合物が、処理チャンバに導入されてよく、プラズマが、化学反応を開始するために利用されうる。
【0006】
ESCなどの基板支持体は、ウエハを支持するよう構成されたセラミック層を備えうる。例えば、ウエハは、処理中にセラミック層にクランプされうる。加熱層が、基板支持体のセラミック層およびベースプレートの間に配置されうる。単に例として、加熱層は、加熱素子、配線などを含むセラミック加熱プレートでありうる。基板の温度は、加熱プレートの温度を制御することによって処理工程中に制御されうる。
【発明の概要】
【0007】
基板処理システムのための基板支持体が:複数の同心状に分けられた加熱区画と;ベースプレートと;ベースプレート上に配置された加熱層およびセラミック層の少なくとも一方と;加熱層およびセラミック層の少なくとも一方に設けられた複数の加熱素子とを備える。複数の加熱素子は、第1電気抵抗を有する第1材料を含む。配線が、複数の加熱区画の内の第1区画内にベースプレートを通して提供される。電気接続が、第1区画の配線から複数の加熱素子の内の第1加熱素子までルーティングされる。第1加熱素子は、複数の加熱区画の内の第2区画に配置され、前記電気接続は、前記第1区画から前記第2区画に渡り、前記第2区画に配置された前記第1加熱素子に接続し、前記第1区画に配置されたいかなる加熱素子にも接続しておらず、電気接続は、第1電気抵抗より小さい第2電気抵抗を有する第2材料を含む。
【0008】
別の特徴において、電気接続の熱出力は、同じ電圧入力では、第1加熱素子の熱出力よりも小さい。複数の加熱素子の各々は、第1電気抵抗を有する第1電気トレースに対応し、電気接続は、第2電気抵抗を有する第2電気トレースに対応する。電気接続は、バストレースに対応する。電気接続の幅は、第1加熱素子の幅とほぼ等しい。電気接続の高さは、第1加熱素子の高さとほぼ等しい。第2区画は、第1区画の半径方向外側に配置される。
【0009】
別の特徴において、基板支持体は、さらに、ベースプレートを通して、第1区画内の加熱層およびセラミック層の少なくとも一方の中へ提供されたビアを備え、配線は、ビアを通してルーティングされる。複数の加熱素子は、セラミック層内に提供され、電気接続は、セラミック層を通してルーティングされる。複数の加熱素子は、加熱層内に提供され、電気接続は、加熱層を通してルーティングされる。
【0010】
さらに別の特徴において、電気接続および第1加熱素子は、同一平面上にある。基板支持体は、さらに、ベースプレート上に配置された導体層を備え、電気接続は、前記導体層を通してルーティングされる。導体層はポリマを含み、電気接続は、ポリマ内に埋め込まれる。第1材料は、コンスタンタン、ニッケル合金、鉄合金、および、タングステン合金の内の少なくとも1つを含み、第2材料は、銅、タングステン、銀、および、パラジウムの内の少なくとも1つを含む。
【0011】
詳細な説明、特許請求の範囲、および、図面から、本開示を適用可能なさらなる領域が明らかになる。詳細な説明および具体的な例は、単に例示を目的としており、本開示の範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本開示は、詳細な説明および以下に説明する添付図面から、より十分に理解できる。
【0013】
図1】本開示の原理に従って、基板支持体を備えた基板処理システムの一例を示す機能ブロック図。
【0014】
図2A】本開示の原理に従って、静電チャックの一例を示す説明図。
【0015】
図2B】本開示の原理に従って、静電チャック例の区画および温度制御素子を示す説明図。
【0016】
図3A】本開示の原理に従って、第1材料から形成された加熱素子配線パターン(以下、加熱素子トレースという)と第2材料から形成されたバス配線パターン(以下、バストレースという)とを備えた第1例の静電チャックを示す説明図。
図3B】本開示の原理に従って、第1材料から形成された加熱素子トレースと第2材料から形成されたバストレースとを備えた第1例の静電チャックを示す説明図。
【0017】
図4A】本開示の原理に従って、第1材料から形成された加熱素子トレースと第2材料から形成されたバストレースとを備えた第2例の静電チャックを示す説明図。
図4B】本開示の原理に従って、第1材料から形成された加熱素子トレースと第2材料から形成されたバストレースとを備えた第2例の静電チャックを示す説明図。
【0018】
図5A】本開示の原理に従って、第1材料から形成された加熱素子トレースと第2材料から形成されたバストレースとを備えた第3例の静電チャックを示す説明図。
図5B】本開示の原理に従って、第1材料から形成された加熱素子トレースと第2材料から形成されたバストレースとを備えた第3例の静電チャックを示す説明図。
【0019】
図面において、同様および/または同一の要素を特定するために、同じ符号を用いる場合がある。
【発明を実施するための形態】
【0020】
静電チャック(ESC)などの基板支持体が、1または複数の加熱区画を備えてよい(例えば、マルチゾーンESC)。ESCは、加熱層の各区画のためのそれぞれの加熱素子を備えてよい。加熱素子は、それぞれの区画の各々における所望の設定温度におおよそ達するように制御される。
【0021】
加熱層は、基板支持体の上部セラミック層とベースプレートとの間に配置された積層加熱プレートを備えてよい。加熱プレートは、ESCの区画にわたって配置された複数の加熱素子を備える。加熱素子は、ベースプレートを通してESCの下方の電圧源から供給された電圧入力を受ける電気路またはその他の配線を備える。例えば、ベースプレートは、加熱プレート内の加熱素子の接続点と整列された1または複数のビア(例えば、ホールまたはアクセスポート)を備えてよい。配線は、ベースプレート内のビアを通して、電圧源と加熱素子の接続点との間に接続される。
【0022】
通例は、ヒータ除外区画(すなわち、加熱素子を配置できない区画)をなくすと共に、温度不均一性を低減するために、ビアを通してルーティングされるビアおよび配線が、加熱素子の対応する接続点に可能な限り近くなるようにすることが望ましい。例えば、ビアは、接続点の真下に配置されうる。しかしながら、一部のESCでは、様々な構造的フィーチャが、ほとんどの望ましい位置にビア、配線、および、その他の加熱素子構成要素を提供することを妨げうる。結果的に、ビアおよび対応する配線は、さらに離れて配置される場合がある、および/または、ESCの目的区画の外側に配置される場合がある。例えば、中央区画、中間内側区画、中間外側区画、および、外側区画(例えば、ESCの半径方向最外区画)を有するESCでは、外側区画のためのビアおよび配線が、中間外側区画の下に配置されうる。
【0023】
さらなる配線が、電圧入力をビアからESCの様々な区画の接続点に供給するために必要になりうる。一部の例では、配線を加熱層の加熱プレート内の接続点にルーティングするために、導体層が加熱プレートの下に配置されうる。導体層内の電気トレース/配線は、バストレース/配線と呼ばれうる。逆に、加熱層に対応する電気トレース/配線は、加熱素子配線/トレースと呼ばれうる。例えば、導体層は、ポリマ(例えば、ポリイミド)内に埋め込まれた配線を備えうる。しかしながら、導体層内のパターンによる電気的な配線である電気トレースは、加熱層内の電気トレースと重複して、対応する区画の熱出力を増大させうる。したがって、電圧入力を区画(例えば、外側区画)へ供給する導体層内の電気トレースが、別の区画(例えば、中間外側区画など、電気トレースが横切る区画)の温度に影響を与える。
【0024】
一部の例では、導体層内の電気トレースが、対応する区画の温度に与える影響を最小限に抑えるために、導体層内の電気トレースの物理的寸法が変更されうる。例えば、電気トレースの長さ、幅、厚さなど、および/または、電気トレースの間の間隔が、所与の電圧入力に対する抵抗および熱出力を最小化するために調整されうる。しかしながら、このように熱出力を最小化する能力は限られている。さらに、電気トレースの物理的寸法の変動の結果、導体層の平坦性を妨げ、ヒータ除外領域を増大させる。
【0025】
本開示の原理に従ったシステムおよび方法は、バストレースおよび加熱素子トレースに異なる材料を利用し、一部の例では、加熱層内にバストレースを設けて、導体層を排除する。例えば、加熱素子トレースは、第1材料を含んでよく、バストレースは、第1材料よりも低い電気抵抗を有する第2材料を含む。したがって、バストレースは、同じ電圧入力に対して、加熱素子トレースよりも少ない熱を出力する。このように、バストレースおよび加熱素子トレースに異なる材料を利用すれば、設計の柔軟性(例えば、ビアの位置)が改善し、ヒータ除外区画が減少し、ESCにわたる温度均一性が改善し、バストレースおよび加熱素子トレースに同じ物理的寸法が維持され、平坦性が維持される。
【0026】
ここで、図1を参照すると、基板処理システムの一例100が示されている。単に例として、基板処理システム100は、RFプラズマを用いたエッチングおよび/またはその他の適切な基板処理を実行するために用いられてよい。基板処理システム100は、基板処理チャンバ102の他の構成要素を収容すると共にRFプラズマを閉じ込める基板処理チャンバ102を備える。基板処理チャンバ102は、上側電極104と、基板支持体106(静電チャック(ESC)など)とを備える。動作中、基板108が、基板支持体106上に配置される。具体的な基板処理システム100およびチャンバ102が一例として示されているが、本開示の原理は、その場でプラズマを生成する基板処理システム、(例えば、マイクロ波チューブを用いて)遠隔プラズマの生成および供給を実施する基板処理システムなど、他のタイプの基板処理システムおよびチャンバに適用されてもよい。
【0027】
単に例として、上側電極104は、処理ガスを導入して分散させるシャワーヘッド109を備えてよい。シャワーヘッド109は、処理チャンバの上面に接続された一端を備えるステム部分を備えてよい。ベース部分は、略円筒形であり、処理チャンバの上面から離れた位置でステム部分の反対側の端部から半径方向外向きに広がる。シャワーヘッドのベース部分の基板対向面すなわちフェースプレートは、処理ガスまたはパージガスが流れる複数の穴を備える。あるいは、上側電極104は、導電性のプレートを備えてもよく、処理ガスは、別の方法で導入されてよい。
【0028】
基板支持体106は、下側電極として機能する導電性のベースプレート110を備える。ベースプレート110は、セラミック層111を支持し、加熱プレート112が、ベースプレート110とセラミック層111との間に配置されている。単に例として、加熱プレート112は、積層マルチゾーン加熱プレートに対応してよい。熱抵抗層114(例えば、ボンド層)が、加熱プレート112とベースプレート110との間に配置されてよい。ベースプレート110は、ベースプレート110に冷却剤を流すための1または複数の冷却剤流路116を備えてよい。
【0029】
RF発生システム120が、RF電圧を生成して、上側電極104および下側電極(例えば、基板支持体106のベースプレート110)の一方に出力する。上側電極104およびベースプレート110のもう一方は、DC接地、AC接地されるか、または、浮遊していてよい。単に例として、RF発生システム120は、整合/配電ネットワーク124によって上側電極104またはベースプレート110に供給されるRF電圧を生成するRF電圧発生器122を備えてよい。他の例において、プラズマは、誘導的にまたは遠隔で生成されてよい。例示の目的で示すように、RF発生システム120は、容量結合プラズマ(CCP)システムに対応するが、本開示の原理は、単に例として、トランス結合プラズマ(TCP)システム、CCPカソードシステム、遠隔マイクロ波プラズマ生成/供給システムなど、他の適切なシステムで実施されてもよい。
【0030】
ガス供給システム130は、1または複数のガス源132−1、132−2、・・・、および、132−N(集合的に、ガス源132)を備えており、ここで、Nはゼロより大きい整数である。ガス源は、1または複数の前駆体およびそれらの混合物を供給する。ガス源は、パージガスを供給してもよい。気化した前駆体が用いられてもよい。ガス源132は、バルブ134−1、134−2、・・・、および、134−N(集合的に、バルブ134)ならびにマスフローコントローラ136−1、136−2、・・・、および、136−N(集合的に、マスフローコントローラ136)によってマニホルド140に接続されている。マニホルド140の出力は、処理チャンバ102に供給される。単に例として、マニホルド140の出力は、シャワーヘッド109に供給される。
【0031】
温度コントローラ142が、加熱プレート112に配置された複数の加熱素子(加熱素子144など)に電圧入力を供給してよい。例えば、加熱素子144は、マルチゾーン加熱プレートにおけるそれぞれの区画に対応するマクロ加熱素子、および/または、マルチゾーン加熱プレートの複数の区画にわたって配置されたマイクロ加熱素子のアレイを含みうるが、これらに限定されない。温度コントローラ142は、複数の加熱素子144を制御して基板支持体106および基板108の温度を制御するために用いられる。図に示すように、加熱プレート112が、セラミック層111とベースプレート110(およびボンド層114)との間に配置されているが、別の例において、加熱素子144がセラミック層111内に提供されてもよく、加熱プレート112が省略されてもよい。別の例において、加熱素子144は、加熱プレート112およびセラミック層111内に提供されてもよい。
【0032】
温度コントローラ142は、流路116を通る冷却剤の流れを制御するための冷却剤アセンブリ146と連通してよい。例えば、冷却剤アセンブリ146は、冷却剤ポンプおよび冷却剤リザーバを備えてよい。温度コントローラ142は、基板支持体106を冷却するために流路116を通して冷却剤を選択的に流すように、冷却剤アセンブリ146を作動させる。
【0033】
バルブ150およびポンプ152が、処理チャンバ102から反応物質を排出するために用いられてよい。システムコントローラ160が、基板処理システム100の構成要素を制御するために用いられてよい。ロボット170が、基板支持体106上へ基板を供給すると共に、基板支持体106から基板を除去するために用いられてよい。例えば、ロボット170は、基板支持体106およびロードロック172の間で基板を移送してよい。別個のコントローラとして示しているが、温度コントローラ142は、システムコントローラ160内に実装されてもよい。
【0034】
ここで、図2Aおよび図2Bを参照すると、図には、ESC200の一例が示されている。温度コントローラ204が、1または複数の電気接続208を介してESC200と通信する。例えば、電気接続208は、加熱素子212−1、212−2、212−3、および、212−4(集合的に加熱素子212と呼ぶ)を選択的に制御するための接続と、1または複数の区画温度センサ220から温度フィードバックを受けるための接続を含みうるが、これらに限定されない。
【0035】
図に示すように、ESC200は、区画224−1、224−2、224−3、および、224−4(集合的に区画224と呼ばれる)を備えたマルチゾーンESCであり、これらの区画は、外側区画、中間外側区画、中間内側区画、および、内側区画と呼ばれてよい。4つの同心の区画224が示されているが、実施形態において、ESC200は、1、2、3、または、4を超える区画224を備えてもよい。区画224の相対サイズ、形状、向きなどは、様々であってよい。例えば、区画224は、四分円または別の格子状配列として提供されてもよい。区画224の各々は、単に例として、区画温度センサ220のそれぞれの1つおよび加熱素子212のそれぞれの1つを備える。実施形態において、区画224の各々は、2以上の温度センサ220を有してもよい。
【0036】
ESC200は、冷却剤流路232を備えたベースプレート228、ベースプレート228上に形成された熱抵抗層236、熱抵抗層236上に形成されたマルチゾーンセラミック加熱プレート240、および、加熱プレート240上に形成された上側セラミック層242を備える。電圧入力が、ベースプレート228およびセラミック層242を通してルーティングされた配線を用いて温度コントローラ204から加熱素子212へ供給される。別の例において、加熱素子212は、セラミック層242内に提供されてもよい。例えば、専用の加熱プレート240が省略されてもよい。図2Aにおいて、電気接続208は、簡単のために、概略的に熱抵抗層236を通してルーティングされるように図示されている。後に詳述するように、別の例において、電気接続208は、専用の導体層、加熱プレート240、セラミック層242などを通してルーティングされてもよい。
【0037】
温度コントローラ204は、所望の設定温度に従って、加熱素子212を制御する。例えば、温度コントローラ204は、(例えば、図1に示したようなシステムコントローラ160から)、区画224の内の1または複数のための設定温度を受信してよい。単に例として、温度コントローラ204は、区画224の全部または一部のための同じ設定温度、および/または、区画224の各々のための異なるそれぞれの設定温度を受信してよい。区画224の各々のための設定温度は、異なる処理または各処理の異なる工程で様々であってよい。
【0038】
温度コントローラ204は、それぞれの設定温度と、センサ220によって提供された温度フィードバックとに基づいて、区画224の各々のための加熱素子212を制御する。例えば、温度コントローラ204は、センサ220の各々で設定温度を達成するために、加熱素子212の各々に提供される電力(例えば、電流)を個別に調節する。加熱素子212は、図2Bの破線で概略的に表す単一の抵抗コイルまたはその他の構造を備えてよい。したがって、加熱素子212の1つを調節すれば、それぞれの区画224全体の温度に影響し、区画224の内の他の区画にも影響しうる。センサ220は、区画224の各々の局所的な部分のみについての温度フィードバックを提供してよい。単に例として、センサ220は、区画224の平均温度と最も密接な相関を有すると以前に決定された各区画224の部分に配置されてよい。
【0039】
図に示すように、それぞれのビア246、250、および、254、ならびに、対応する電圧入力が、中間外側区画224−2、中間内側区画224−3、およに、内側区画224−4に提供される。本明細書で用いられているように、「ビア」とは、一般に、ベースプレート228などの構造を貫通する開口部、ポートなどのことであり、「配線」とは、ビア内部の導電材料のことである。ビアは、単に例として、特定の位置に対で示されているが、任意の適切な位置および/または数のビアが実装されてよい。例えば、ビア246、250、および、254は、ベースプレート228を貫通して提供され、配線は、ビア246、250、および、254を通してそれぞれの接続点に至るように提供される。しかしながら、外側区画224−1に対応するビア258が、ビア246、250、および、254よりも離れて配置されてよく、中間外側区画224−2に配置されてよい。換言すると、外側区画224−1の加熱素子のための配線は、外側区画224−1の真下に提供されない。したがって、外側区画224−1の加熱素子に電圧入力を提供するために、さらなる電気接続が必要である。
【0040】
ここで、図3A図3B図4A図4B図5A、および、図5Bを参照すると、第1材料から形成された加熱素子トレース404と、第2材料から形成されたバストレース408とを備えたESC400が例示されている。図3Bは、図3Aの加熱素子トレース404を含むESC400の一部を示す拡大図である。図4Bは、図4Aの加熱素子トレース404を含むESC400の一部を示す拡大図である。図5Bは、図5Aの加熱素子トレース404を含むESC400の一部を示す拡大図である。ESC400は、単に例として、外側区画410−1、中間外側区画410−2、中間内側区画410−3、および、内側区画410−4(集合的に区画410と呼んでもよい)を含む複数の区画を有する。
【0041】
第2材料は、第1材料よりも低い電気抵抗を有する。したがって、バストレース408は、加熱素子トレース404よりも少ない熱を出力する。このように、バストレース408は、バストレース408が加熱素子トレース404と重複するESC400の領域の温度を大きく上昇させることなしに、電圧入力を加熱素子トレース404に供給する。例えば、バストレース408は、ESC400の外側区画410−1内の加熱素子トレース404に電圧入力を供給するために、ESC400の中間外側区画410−2を横切りうる。しかしながら、加熱素子トレース404に比べてバストレース408の電気抵抗が小さいため、バストレース408は、中間外側区画410−2の加熱素子トレース412がバストレース408と重複する領域または外側区画410−1の加熱素子トレース404がバストレース408と重複する領域の温度に大きい影響を与えない。したがって、バストレース408および加熱素子トレース404の熱出力重複領域を増やすことなしに、バストレース408の幅および/または高さを加熱素子トレース404の幅および/または高さとおおよそ等しくすることができる。例えば、バストレース408の幅および/または高さは、加熱素子トレース404の幅および/または高さの10%以内である。別の例では、バストレース408の幅および/または高さは、加熱素子トレース404の幅および/または高さの5%以内である。
【0042】
図3Aおよび図3Bに示すように、ESC400は、加熱素子トレース404を含む加熱層416と、セラミック層418と、バストレース408を含む別個の導体層420とを備える。加熱層416、セラミック層418、および、導体層420は、ベースプレート422上に形成される。簡単のため、ボンド層(例えば、ボンド層114に対応する)は、図3A図3B図4A図4B図5A、および、図5Bには図示されていない。逆に、図4Aおよび図4Bにおいて、ESC400は、加熱素子トレース404およびバストレース408の両方を含む複合加熱/導体層424を備える。換言すると、加熱素子トレース404およびバストレース408が同一平面上にある。したがって、図3Bに示すESC400は、導体層420を排除し、単一層424しか必要としない。単一層424のみを有する一部の例では、第1材料の加熱素子トレース404と第2材料のバストレース408とを含む単一の導体シートが提供されてもよい。単に例として、第1材料は、比較的高い電気抵抗を有する材料(例えば、コンスタンタン、ニッケル合金、鉄合金、タングステン合金など)を含んでよく、第2材料は、比較的低い電気抵抗を有する材料(例えば、銅、タングステン、銀、パラジウム、それらの合金など)を含んでよい。図5Aおよび図5Bにおいて、ESC400は、専用の加熱層416を備えない。代わりに、この例では、加熱素子トレース404、412などが、セラミック層418に設けられる。したがって、バストレース408は、セラミック層418を通してルーティングされる。
【0043】
例示のために、バストレース408について、中間外側区画410−2内のビア428から外側区画410−1へのルーティングのみが示されている。しかしながら、別の例において、ビア428およびバストレース408のそれぞれが、区画410の内の任意の1または複数の区画に設けられてもよい。一部の例において、バストレース408は、(例えば、中間内側区画410−3に位置するビアから外側区画410−1まで)区画410の内の複数の区画を横切ってルーティングされる。さらに、図に示すように、バストレース408は、半径方向内側の区画内のビアから半径方向外側の区画までルーティングされているが、別の例において、バストレース408は、半径方向外側の区画内のビアから半径方向内側の区画まで(例えば、外側区画410−1に位置するビアから中間内側区画410−3まで)ルーティングされる。
【0044】
上述の記載は、本質的に例示に過ぎず、本開示、応用例、または、利用法を限定する意図はない。本開示の広範な教示は、様々な形態で実施されうる。したがって、本開示には特定の例が含まれるが、図面、明細書、および、以下の特許請求の範囲を研究すれば他の変形例が明らかになるため、本開示の真の範囲は、それらの例には限定されない。方法に含まれる1または複数の工程が、本開示の原理を改変することなく、異なる順序で(または同時に)実行されてもよいことを理解されたい。さらに、実施形態の各々は、特定の特徴を有するものとして記載されているが、本開示の任意の実施形態に関して記載された特徴の内の任意の1または複数の特徴を、他の実施形態のいずれかに実装することができる、および/または、組み合わせが明確に記載されていないとしても、他の実施形態のいずれかの特徴と組み合わせることができる。換言すると、上述の実施形態は互いに排他的ではなく、1または複数の実施形態を互いに置き換えることは本開示の範囲内にある。
【0045】
要素の間(例えば、モジュールの間、回路要素の間、半導体層の間)の空間的関係および機能的関係性が、「接続される」、「係合される」、「結合される」、「隣接する」、「近接する」、「の上部に」、「上方に」、「下方に」、および、「配置される」など、様々な用語を用いて記載されている。第1および第2要素の間の関係性を本開示で記載する時に、「直接」であると明確に記載されていない限り、その関係性は、他に介在する要素が第1および第2の要素の間に存在しない直接的な関係性でありうるが、1または複数の介在する要素が第1および第2の要素の間に(空間的または機能的に)存在する間接的な関係性でもありうる。本明細書で用いられているように、「A、B、および、Cの少なくとも1つ」という表現は、非排他的な論理和ORを用いて、論理(AまたはBまたはC)を意味すると解釈されるべきであり、「Aの少なくとも1つ、Bの少なくとも1つ、および、Cの少なくとも1つ」という意味であると解釈されるべきではない。
【0046】
いくつかの実施例において、コントローラは、システムの一部であり、システムは、上述の例の一部であってよい。かかるシステムは、1または複数の処理ツール、1または複数のチャンバ、処理のための1または複数のプラットフォーム、および/または、特定の処理構成要素(ウエハペデスタル、ガスフローシステムなど)など、半導体処理装置を備えうる。これらのシステムは、半導体ウエハまたは基板の処理前、処理中、および、処理後に、システムの動作を制御するための電子機器と一体化されてよい。電子機器は、「コントローラ」と呼ばれてもよく、システムの様々な構成要素または副部品を制御しうる。コントローラは、処理要件および/またはシステムのタイプに応じて、処理ガスの供給、温度設定(例えば、加熱および/または冷却)、圧力設定、真空設定、電力設定、高周波(RF)発生器設定、RF整合回路設定、周波数設定、流量設定、流体供給設定、位置および動作設定、ならびに、ツールおよび他の移動ツールおよび/または特定のシステムと接続または結合されたロードロックの内外へのウエハ移動など、本明細書に開示の処理のいずれを制御するようプログラムされてもよい。
【0047】
概して、コントローラは、命令を受信する、命令を発行する、動作を制御する、洗浄動作を可能にする、エンドポイント測定を可能にすることなどを行う様々な集積回路、ロジック、メモリ、および/または、ソフトウェアを有する電子機器として定義されてよい。集積回路は、プログラム命令を格納するファームウェアの形態のチップ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)として定義されるチップ、および/または、プログラム命令(例えば、ソフトウェア)を実行する1または複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含みうる。プログラム命令は、様々な個々の設定(またはプログラムファイル)の形態でコントローラに伝えられて、半導体ウエハに対するまたは半導体ウエハのための特定の処理を実行するための動作パラメータ、もしくは、システムへの動作パラメータを定義する命令であってよい。動作パラメータは、いくつかの実施形態において、ウエハの1または複数の層、材料、金属、酸化物、シリコン、二酸化シリコン、表面、回路、および/または、ダイの加工中に1または複数の処理工程を達成するために処理エンジニアによって定義されるレシピの一部であってよい。
【0048】
コントローラは、いくつかの実施例において、システムと一体化されるか、システムに接続されるか、その他の方法でシステムとネットワーク化されるか、もしくは、それらの組み合わせでシステムに結合されたコンピュータの一部であってもよいし、かかるコンピュータに接続されてもよい。例えば、コントローラは、「クラウド」内にあってもよいし、ウエハ処理のリモートアクセスを可能にできるファブホストコンピュータシステムの全部または一部であってもよい。コンピュータは、現在の処理のパラメータを変更する、現在の処理に従って処理工程を設定する、または、新たな処理を開始するために、システムへのリモートアクセスを可能にして製造動作の現在の進捗を監視する、過去の製造動作の履歴を調べる、複数の製造動作からの傾向または性能指標を調べうる。いくつかの例では、リモートコンピュータ(例えば、サーバ)が、ネットワーク(ローカルネットワークまたはインターネットを含みうる)を介してシステムに処理レシピを提供してよい。リモートコンピュータは、パラメータおよび/または設定の入力またはプログラミングを可能にするユーザインターフェースを備えてよく、パラメータおよび/または設定は、リモートコンピュータからシステムに通信される。いくつかの例において、コントローラは、データの形式で命令を受信し、命令は、1または複数の動作中に実行される処理工程の各々のためのパラメータを指定する。パラメータは、実行される処理のタイプならびにコントローラがインターフェース接続するまたは制御するよう構成されたツールのタイプに固有であってよいことを理解されたい。したがって、上述のように、コントローラは、ネットワーク化されて共通の目的(本明細書に記載の処理および制御など)に向けて動作する1または複数の別個のコントローラを備えることなどによって分散されてよい。かかる目的のための分散コントローラの一例は、チャンバでの処理を制御するために協働するリモートに配置された(プラットフォームレベルにある、または、リモートコンピュータの一部として配置されるなど)1または複数の集積回路と通信するチャンバ上の1または複数の集積回路である。
【0049】
限定はしないが、システムの例は、プラズマエッチングチャンバまたはモジュール、蒸着チャンバまたはモジュール、スピンリンスチャンバまたはモジュール、金属メッキチャンバまたはモジュール、洗浄チャンバまたはモジュール、ベベルエッジエッチングチャンバまたはモジュール、物理蒸着(PVD)チャンバまたはモジュール、化学蒸着(CVD)チャンバまたはモジュール、原子層蒸着(ALD)チャンバまたはモジュール、原子層エッチング(ALE)チャンバまたはモジュール、イオン注入チャンバまたはモジュール、トラックチャンバまたはモジュール、ならびに、半導体ウエハの加工および/または製造に関連するかまたは利用されうる任意のその他の半導体処理システムを含みうる。
【0050】
上述のように、ツールによって実行される1または複数の処理工程に応じて、コントローラは、他のツール回路またはモジュール、他のツール構成要素、クラスタツール、他のツールインターフェース、隣接するツール、近くのツール、工場の至る所に配置されるツール、メインコンピュータ、別のコントローラ、もしくは、半導体製造工場内のツール位置および/またはロードポートに向かってまたはそこからウエハのコンテナを運ぶ材料輸送に用いられるツール、の内の1または複数と通信してもよい。また、本開示は、以下の適用例としても実施可能な内容を含む。
[適用例1]基板処理システムのための基板支持体であって、
複数の加熱区画と、
ベースプレートと、
前記ベースプレート上に配置された加熱層およびセラミック層の少なくとも一方と、
前記加熱層および前記セラミック層の前記少なくとも一方に設けられ、第1電気抵抗を有する第1材料を含む複数の加熱素子と、
前記複数の加熱区画の内の第1区画内に前記ベースプレートを通して提供された配線と、
前記第1区画の前記配線から前記複数の加熱素子の内の第1加熱素子までルーティングされた電気接続であって、前記第1加熱素子は、前記複数の加熱区画の内の第2区画内に配置され、前記電気接続は、前記第1電気抵抗より小さい第2電気抵抗を有する第2材料を含む電気接続と
を備える基板支持体。
[適用例2]適用例1に記載の基板支持体であって、前記電気接続の熱出力は、同じ電圧入力では、前記第1加熱素子の熱出力よりも小さい基板支持体。
[適用例3]適用例1に記載の基板支持体であって、(i)前記複数の加熱素子の各々は、前記第1電気抵抗を有する配線パターンである第1電気トレースに対応し、(ii)前記電気接続は、前記第2電気抵抗を有する配線パターンである第2電気トレースに対応する基板支持体。
[適用例4]適用例1に記載の基板支持体であって、前記電気接続は、バストレースに対応する基板支持体。
[適用例5]適用例1に記載の基板支持体であって、前記電気接続の幅は、前記第1加熱素子の幅とほぼ等しい基板支持体。
[適用例6]適用例1に記載の基板支持体であって、前記電気接続の高さは、前記第1加熱素子の高さとほぼ等しい基板支持体。
[適用例7]適用例1に記載の基板支持体であって、前記第2区画は、前記第1区画の半径方向外側に配置される基板支持体。
[適用例8]適用例1に記載の基板支持体であって、さらに、前記ベースプレートを通して、前記第1区画内の前記加熱層および前記セラミック層の前記少なくとも一方の中へ提供されたビアを備え、前記配線は、前記ビアを通してルーティングされる基板支持体。
[適用例9]適用例1に記載の基板支持体であって、前記複数の加熱素子は、前記セラミック層内に提供され、前記電気接続は、前記セラミック層を通してルーティングされる基板支持体。
[適用例10]適用例1に記載の基板支持体であって、前記複数の加熱素子は、前記加熱層内に提供され、前記電気接続は、前記加熱層を通してルーティングされる基板支持体。
[適用例11]適用例1に記載の基板支持体であって、前記電気接続および前記第1加熱素子は同一平面上にある基板支持体。
[適用例12]適用例1に記載の基板支持体であって、さらに、前記ベースプレート上に配置された導体層を備え、前記電気接続は、前記導体層を通してルーティングされる基板支持体。
[適用例13]適用例12に記載の基板支持体であって、前記導体層はポリマを含み、前記電気接続は、前記ポリマ内に埋め込まれる基板支持体。
[適用例14]適用例1に記載の基板支持体であって、前記第1材料は、コンスタンタン、ニッケル合金、鉄合金、および、タングステン合金の内の少なくとも1つを含み、前記第2材料は、銅、タングステン、銀、および、パラジウムの内の少なくとも1つを含む基板支持体。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B