(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1データ送受信手段は、前記スレーブ装置からデータを受信する第1データ受信部と、前記スレーブ装置に対してデータを送信する第1データ送信部と、前記第1データ受信部および前記第1データ送信部のいずれか一方を選択する第1選択部と、を有し、
前記第2データ送受信手段は、前記マスタ装置からデータを受信する第2データ受信部と、前記マスタ装置に対してデータを送信する第2データ送信部と、前記第2データ受信部および前記第2データ送信部のいずれか一方を選択する第2選択部と、を有し、
前記SPI通信によって通信を行う場合には前記第1選択部は前記第1データ受信部を選択するとともに前記第2選択部は前記第2データ送信部を選択し、前記SPI通信以外の方式によって通信を行う場合には前記第1選択部は前記第1データ送信部を選択するとともに前記第2選択部は前記第2データ受信部を選択する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
前記スレーブ装置はMMIC(Monolithic Microwave Integrated Circuit)であり、前記マスタ装置は前記SPI通信によって前記MMICが内蔵するレジスタの格納値を変更するとともに、パラレル方式の通信によって制御することで前記MMICに電波を送受信させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
前記マスタ装置は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)またはSoC(System-on-a-Chip)によって構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
つぎに、本発明の実施形態について説明する。
【0017】
(A)本発明の実施形態の構成の説明
図1は、本発明の実施形態に係る半導体装置の概略の構成例を示す図である。
図1に示す例では、半導体装置1は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)10およびMMIC(Monolithic Microwave Integrated Circuit)30を主要な構成要素としている。なお、FPGA10に代えて、SoC(System-on-a-Chip)を用いるようにしてもよい。
【0018】
FPGA10は、プログラム可能なゲートアレイであるPLD(Programmable Logic Device)の一種であり、設計者が構成を自由に設定できる半導体装置である。
【0019】
MMIC30は、マイクロ波集積回路(MIC:Microwave Integrated Circuit)の一種であり、従来はディスクリート部品で構成されていたマイクロ波回路を、単一の半導体基板上に形成した集積回路である。なお、本実施形態では、MMIC30は、例えば、GHz帯域の電波を送信し、ターゲットによって反射された反射波を解析することで、ターゲットの位置および速度等を検出するレーダ装置を構成する場合を例に挙げて説明する。なお、これ以外の適用分野のMMICに本発明を適用したり、MMIC以外の半導体装置に本発明を適用したりするようにしてもよい。
【0020】
FPGA10とMMIC30とは、SPI通信および他の通信に関しては、4本の接続線21〜24によって接続される。FPGA10とMMIC30とは、これら4本の接続線21〜24を用いて、SPI通信によって情報を授受するとともに、他の通信方式(本実施形態ではパラレル通信)によって情報を授受することができる。
【0021】
ここで、接続線21は、SPI通信方式では周辺装置(
図1ではMMIC30)を選択するためのCS(Chip Select)信号を伝送する接続線である。
【0022】
接続線22は、SPI通信方式ではMMIC30に対してクロック信号を伝送する接続線であり、他の通信方式であるパラレル通信では送信する電波を増幅するための増幅部を駆動(ON/OFF)するためのTxDRV信号が伝送される。
【0023】
接続線23は、SPI通信方式ではFPGA10からMMIC30に対してシリアルデータ信号であるDO信号を伝送する接続線であり、パラレル通信ではFPGA10からMMIC30に対してパラレルデータ信号であるRxsel0信号を伝送する接続線である。
【0024】
接続線24は、SPI通信方式ではMMIC30からFPGA10に対してシリアルデータ信号であるDI信号を伝送する接続線であり、パラレル通信ではFPGA10からMMIC30に対してパラレルデータ信号であるRxsel1信号を伝送する接続線である。
【0025】
図2は、
図1に示すFPGA10のMMIC30との通信に関する部分の構成例を示す図である。
図2に示すように、FPGA10のMMIC30との通信に関する部分は、中央制御部11、CS送信部12、CLK/TxDRV送信部13、DO/Rxsel0送信部14、および、DI/Rxsel1送受信部15を有している。
【0026】
ここで、中央制御部11は、記憶部を内蔵しており、記憶部に記憶されているプログラム等に基づいて、装置の各部を制御する。
【0027】
CS送信部12は、中央制御部11の制御に応じて、SPI通信の場合にはCS(Chip Select)信号を“L”の状態にし、パラレル通信の場合にはCS信号を“H”の状態にする。なお、逆の論理で構成するようにしてもよい。
【0028】
CLK/TxDRV送信部13は、中央制御部11の制御に応じて、SPI通信の場合にはシリアルクロック信号を送信し、パラレル通信の場合には送信信号を増幅する増幅部をオン/オフ制御するためのTxDRV信号を送信する。
【0029】
DO/Rxsel0送信部14は、中央制御部11の制御に応じて、SPI通信の場合にはシリアルデータ信号を送信し、パラレル通信の場合にはパラレルデータ信号(Rxsel0)を送信する。
【0030】
DI/Rxsel1送受信部15は、中央制御部11の制御に応じて、SPI通信の場合にはシリアルデータ信号を受信し、パラレル通信の場合にはパラレルデータ信号(Rxsel1)を送信する。
【0031】
図3は、
図2に示すDO/Rxsel0送信部14の構成例を示している。
図3の例では、DO/Rxsel0送信部14は、データ送信部141および増幅部142を有している。ここで、データ送信部141は、中央制御部11から供給されるデータを、シリアルデータ信号またはパラレルデータ信号に変換して増幅部142に対して供給する。増幅部142は、データ送信部141から供給されるシリアルデータ信号またはパラレルデータ信号を増幅して送信する。
【0032】
図4は、
図2に示すDI/Rxsel1送受信部15の構成例を示している。
図4の例では、DI/Rxsel1送受信部15は、データ受信部151、データ送信部152、選択部153、および、増幅部154,155を有している。ここで、データ受信部151は、SPI通信の場合において増幅部154を介してMMIC30から供給されるシリアルデータ信号を受信し、中央制御部11に供給する。データ送信部152は、パラレル通信の場合において中央制御部11から供給されるデータをパラレルデータ信号に変換し、増幅部155に供給する。選択部153は、中央制御部11の制御に応じて、増幅部154,155の動作をオン/オフさせる。増幅部154は、MMIC30から供給されるシリアルデータ信号を増幅して出力する。増幅部155は、データ送信部152から供給されるパラレルデータ信号を増幅して出力する。
【0033】
図5は、
図1に示すMMIC30のFPGA10との通信に関する部分の構成例を示す図である。
図5に示すように、MMIC30のFPGA10との通信に関する部分は、中央制御部31、CS受信部32、CLK/TxDRV受信部33、DO/Rxsel0受信部34、および、DI/Rxsel1送受信部35を有している。
【0034】
ここで、中央制御部31は、記憶部を内蔵しており、記憶部に記憶されているプログラム等に基づいて、装置の各部を制御する。
【0035】
CS受信部32は、FPGA10から供給されるCS信号を受信し、CS信号の状態を中央制御部31に通知する。
【0036】
CLK/TxDRV受信部33は、中央制御部31の制御に応じて、SPI通信の場合にはシリアルクロック信号を受信し、パラレル通信の場合には送信信号を増幅する増幅器をオン/オフ制御するためのTxDRV信号を受信する。
【0037】
DO/Rxsel0受信部34は、中央制御部31の制御に応じて、SPI通信の場合にはシリアルデータ信号(DO)を受信し、パラレル通信の場合にはパラレルデータ信号(Rxsel0)を受信する。
【0038】
DI/Rxsel1送受信部35は、中央制御部31の制御に応じて、SPI通信の場合にはシリアルデータ信号(DI)を送信し、パラレル通信の場合にはパラレルデータ信号(Rxsel1)を受信する。
【0039】
図6は、
図5に示すDO/Rxsel0受信部34の構成例を示している。
図6の例では、DO/Rxsel0受信部34は、データ受信部341および増幅部342を有している。ここで、増幅部342は、FPGA10から供給されるシリアルデータ信号またはパラレルデータ信号を増幅してデータ受信部341に供給する。データ受信部341は、増幅部342から供給されるシリアルデータ信号またはパラレルデータ信号を元のデータに変換して中央制御部31に供給する。
【0040】
図7は、
図5に示すDI/Rxsel1送受信部35の構成例を示している。
図7の例では、DI/Rxsel1送受信部35は、データ受信部351、データ送信部352、選択部353、および、増幅部354,355を有している。ここで、データ受信部351は、パラレル通信の場合において増幅部354を介してFPGA10から供給されるパラレルデータ信号を受信し、中央制御部31に供給する。データ送信部352は、シリアル通信の場合において中央制御部31から供給されるデータをシリアルデータ信号に変換し、増幅部355に供給する。選択部353は、中央制御部31の制御に応じて、増幅部354,355の動作をオン/オフさせる。増幅部354は、FPGA10から供給されるパラレルデータ信号を増幅して出力する。増幅部355は、データ送信部352から供給されるシリアルデータ信号を増幅して出力する。
【0041】
(B)本発明の実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の実施形態の動作について説明する。なお、以下では、
図8に示すタイミング図に基づいて本発明の実施形態の動作について説明した後、
図9および
図10に示すフローチャートを参照して、
図2に示す中央制御部11および
図5に示す中央制御部31によって実行される処理について説明する。
【0042】
図8に示す例では、時刻T1〜T4はPIN通信によるパラレル通信が実行され、時刻T5〜T6はSPI通信によるシリアル通信が実行されている。
【0043】
PIN通信では、中央制御部11は、DI/Rxsel1送受信部15に対して、パラレル信号を送信するように指示する。
【0044】
この結果、DI/Rxsel1送受信部15では、選択部153が増幅部154の動作を停止させるとともに増幅部155を動作させる。これにより、DI/Rxsel1送受信部15は、パラレルデータ信号を送信可能な状態となる。
【0045】
つぎに、中央制御部11は、CS送信部12に対してCS信号を“H”の状態にするように指示をする。この結果、
図8(A)に示すように、CS送信部12はCS信号を“H”の状態にする。
【0046】
CS信号が“H”の状態になると、CS受信部32がこれを検出し、中央制御部31に通知する。中央制御部31は、CS信号が“H”の状態になっていることをCS受信部32から通知された場合には、DI/Rxsel1送受信部35に対してパラレルデータ信号を受信するように指示する。
【0047】
この結果、DI/Rxsel1送受信部35では、選択部353が増幅部354を動作させるとともに増幅部355の動作を停止させる。これにより、DI/Rxsel1送受信部35は、パラレルデータ信号を受信可能な状態となる。
【0048】
つぎに、中央制御部11は、
図8(C)に示すようにDO/Rxsel0信号を“L”の状態にするとともに、
図8(D)に示すようにDI/Rxsel1信号を“L”の状態にする。MMIC30のDO/Rxsel0受信部34は、増幅部342がDO/Rxsel0信号を増幅し、データ受信部341に供給する。データ受信部341は、受信したDO/Rxsel0信号を中央制御部31に供給する。DI/Rxsel1送受信部35は、増幅部354がDI/Rxsel1信号を増幅し、データ受信部351に供給する。データ受信部351は、受信したDI/Rxsel1信号を中央制御部31に供給する。
【0049】
中央制御部31は、データ受信部341,351から供給されるデータに基づいて、DO/Rxsel0信号およびDI/Rxsel1信号が共に“L”の状態であることを認識する。この結果、中央制御部31は、4つ存在する受信アンテナ(不図示)の中から受信アンテナRx1を選択する(
図8(F)参照)。
【0050】
つぎに、中央制御部11は、時刻T2において、CLK/TxDRV送信部13を制御して、TxDRV信号を送信させる。この結果、
図8(B)に示すようにTxDRVがパルス状に“H”の状態にされる。
【0051】
MMIC30のCLK/TxDRV受信部33は、TxDRVが“H”の状態にされたことを検出し、中央制御部31に通知する。中央制御部31は、TxDRVが“H”の状態にされたことから、
図8(E)に示すように、TxVGA信号によって増幅部を駆動し、送信信号を図示しない送信アンテナから送出する。このようにして送信された送信信号は、対象物で反射され、受信アンテナRx1によって受信される。
【0052】
つぎに、中央制御部11は、時刻T3において、
図8(C)に示すようにDO/Rxsel0信号を“H”の状態にするとともに、
図8(D)に示すようにDI/Rxsel1信号を“L”の状態にする。
【0053】
中央制御部31は、データ受信部341,351から供給されるデータに基づいて、DO/Rxsel0信号が“H”であり、DI/Rxsel1信号が“L”の状態であることを認識する。この結果、中央制御部31は、受信アンテナRx2を選択する(
図8(G)参照)。
【0054】
つぎに、中央制御部11は、時刻T4において、CLK/TxDRV送信部13を制御して、TxDRV信号を送信させる。この結果、
図8(B)に示すようにTxDRVがパルス状に“H”の状態にされる。
【0055】
MMIC30のCLK/TxDRV受信部33は、TxDRVが“H”の状態にされたことを検出し、中央制御部31に通知する。中央制御部31は、TxDRVが“H”の状態にされたことから、
図8(E)に示すように、送信信号を図示しない送信アンテナから送出する。このようにして送信された送信信号は、対象物で反射され、受信アンテナRx2によって受信される。
【0056】
つぎに、中央制御部11は、時刻T5において、
図8(C)に示すようにDO/Rxsel0信号を“L”の状態にするとともに、
図8(D)に示すようにDI/Rxsel1信号を“H”の状態にする。
【0057】
中央制御部31は、データ受信部341,351から供給されるデータに基づいて、DO/Rxsel0信号が“L”であり、DI/Rxsel1信号が“H”の状態であることを認識する。この結果、中央制御部31は、受信アンテナRx3を選択する(
図8(H)参照)。
【0058】
つぎに、中央制御部11は、時刻T6において、CLK/TxDRV送信部13を制御して、TxDRV信号を送信させる。この結果、
図8(B)に示すようにTxDRVがパルス状に“H”の状態にされる。
【0059】
MMIC30のCLK/TxDRV受信部33は、TxDRVが“H”の状態にされたことを検出し、中央制御部31に通知する。中央制御部31は、TxDRVが“H”の状態にされたことから、
図8(E)に示すように、送信信号を図示しない送信アンテナから送出する。このようにして送信された送信信号は、対象物で反射され、受信アンテナRx3によって受信される。
【0060】
つぎに、中央制御部11は、時刻T7において、
図8(C)に示すようにDO/Rxsel0信号を“H”の状態にするとともに、
図8(D)に示すようにDI/Rxsel1信号を“H”の状態にする。
【0061】
中央制御部31は、データ受信部341,351から供給されるデータに基づいて、DO/Rxsel0信号が“H”であり、DI/Rxsel1信号が“H”の状態であることを認識する。この結果、中央制御部31は、受信アンテナRx4を選択する(
図8(I)参照)。
【0062】
つぎに、中央制御部11は、時刻T8において、CLK/TxDRV送信部13を制御して、TxDRV信号を送信させる。この結果、
図8(B)に示すようにTxDRVがパルス状に“H”の状態にされる。
【0063】
MMIC30のCLK/TxDRV受信部33は、TxDRVが“H”の状態にされたことを検出し、中央制御部31に通知する。中央制御部31は、TxDRVが“H”の状態にされたことから、
図8(E)に示すように、送信信号を図示しない送信アンテナから送出する。このようにして送信された送信信号は、対象物で反射され、受信アンテナRx4によって受信される。
【0064】
つぎに、中央制御部11は、時刻T9において、PIN通信からSPI通信に移行するために、CS送信部12にCS信号を“L”の状態にするように指示する。この結果、CS送信部12はCS信号を“L”の状態にする。
【0065】
また、中央制御部11は、DI/Rxsel1送受信部15に対して、シリアルデータ信号を受信するように制御する。この結果、DI/Rxsel1送受信部15の選択部153は、増幅部154を動作させ、増幅部155の動作を停止させる。
【0066】
MMIC30では、CS受信部32が、CS信号が“L”の状態になったことを検出し、中央制御部31に通知する。中央制御部31は、CS信号が“L”の状態になったことから、SPI通信に移行したと判定し、DI/Rxsel1送受信部35に対して、シリアルデータ信号を送信するように制御する。この結果、DI/Rxsel1送受信部35の選択部353は、増幅部354の動作を停止させ、増幅部355を動作させる。
【0067】
SPI通信に移行すると、FPGA10のCLK/TxDRV送信部13は、クロック信号を送信する。DO/Rxsel0送信部14は、このクロック信号に同期して、シリアルデータ信号をMMIC30に送信する。すなわち、中央制御部11から供給されたデータは、データ送信部141によってシリアルデータ信号に変換され、増幅部142で増幅された後、MMIC30に供給される。MMIC30では、増幅部342がシリアルデータ信号を増幅してデータ受信部341に供給する。データ受信部341は、増幅部342から供給されたシリアルデータ信号を元のデータに変換し、中央制御部31に供給する。
【0068】
また、中央制御部31が供給したデータは、データ送信部352に供給されシリアルデータ信号に変換された後に、増幅部355に供給される。増幅部355は、データ送信部352から供給されるシリアルデータ信号を増幅して出力する。
【0069】
FPGA10のDI/Rxsel1送受信部15では、増幅部154が動作状態となっているので、MMIC30から供給されるシリアルデータ信号を増幅部154が増幅してデータ受信部151に供給する。データ受信部151は、増幅部154から供給されるシリアルデータ信号を元のデータに変換して中央制御部11に供給する。
【0070】
なお、SPI通信においては、例えば、MMIC30に内蔵されているレジスタに格納されているデータが、中央制御部31によって書き換えられたり、レジスタに格納されているデータが読み出されて、FPGA10に送信されたりする。これにより、例えば、送信する電波の強度を変更したり、温度による動作の補正を行ったりすることができる。もちろん、これら以外の動作を実行するようにしてもよい。
【0071】
つぎに、
図9および
図10を参照して、
図1に示す実施形態において実行される処理の一例について説明する。
【0072】
図9は、
図2に示す、中央制御部11において実行される処理の一例を説明するための図である。
図9に示すフローチャートの処理が開始されると、以下のステップが実行される。
【0073】
ステップS10では、中央制御部11は、PIN通信を実行するか否かを判定し、PIN通信を実行すると判定した場合(ステップS10:Y)にはステップS11に進み、それ以外の場合(ステップS10:N)にはステップS15に進む。例えば、
図8の時刻T1において、PIN通信を実行すると判定した場合にはYと判定してステップS11に進む。
【0074】
ステップS11では、中央制御部11は、CS信号を“H”の状態にする。より詳細には、中央制御部11は、CS送信部12を制御し、CS信号を“H”の状態にさせる。この結果、
図8(A)に示すように時刻T1ではCS信号が“H”の状態になる。
【0075】
ステップS12では、中央制御部11は、DIを送信に切り替える制御を実行する。より詳細には、中央制御部11は、DI/Rxsel1送受信部15を制御して送信に切り替える。この結果、選択部153が増幅部154の動作を停止し、増幅部155を動作させる。
【0076】
ステップS13では、中央制御部11は、PIN通信を実行する。より詳細には、
図8に示すように、中央制御部11は、DO/Rxsel0送信部14およびDI/Rxsel1送受信部15を制御して、パラレルデータ信号を送信させる。また、CLK/TxDRV送信部13を制御して、TxDRV信号を送信させる。これにより、MMIC30が対象物に対して電波を送信するとともに、対象物で反射された反射波を受信アンテナRx1〜Rx4によって受信することができる。
【0077】
ステップS14では、中央制御部11は、PIN通信を終了するか否かを判定し、終了すると判定した場合(ステップS14:Y)にはステップS15に進み、それ以外の場合(ステップS14:N)にはステップS13に戻って同様の処理を繰り返す。
図8の例では、受信アンテナRx1〜Rx4による受信動作が終了するまで同様の動作が繰り返される。
【0078】
ステップS15では、中央制御部11は、SPI通信を実行するか否かを判定し、SPI通信を実行すると判定した場合(ステップS15:Y)にはステップS16に進み、それ以外の場合(ステップS15:N)にはステップS20に進む。例えば、
図8の時刻T9において、SPI通信を実行すると判定した場合にはYと判定してステップS16に進む。
【0079】
ステップS16では、中央制御部11は、CS信号を“L”の状態にする。より詳細には、中央制御部11は、CS送信部12を制御し、CS信号を“L”の状態にさせる。この結果、
図8(A)に示すように時刻T9においてCS信号が“L”の状態になる。
【0080】
ステップS17では、中央制御部11は、DIを受信に切り替える制御を実行する。より詳細には、中央制御部11は、DI/Rxsel1送受信部15を制御して受信に切り替える。この結果、選択部153が増幅部154を動作させ、増幅部155の動作を停止させる。
【0081】
ステップS18では、中央制御部11は、SPI通信を実行する。より詳細には、
図8に示すように、DO/Rxsel0送信部14によってMMIC30にシリアルデータ信号を送信するとともに、DI/Rxsel1送受信部15を制御してMMIC30からシリアルデータ信号を受信する。
【0082】
ステップS19では、中央制御部11は、SPI通信を終了するか否かを判定し、終了すると判定した場合(ステップS19:Y)にはステップS20に進み、それ以外の場合(ステップS19:N)にはステップS18に戻って同様の処理を繰り返す。
【0083】
ステップS20では、中央制御部11は、処理を終了するか否かを判定し、終了すると判定した場合(ステップS20:Y)には処理を終了し、それ以外の場合(ステップS20:N)にはステップS10に戻って同様の処理を繰り返す。
【0084】
つぎに、
図10を参照して、
図5に示す中央制御部31で実行される処理の一例について説明する。
図10に示すフローチャートの処理が開始されると、以下のステップが実行される。
【0085】
ステップS30では、中央制御部31は、CS受信部32の出力を参照し、CS信号が“H”であるか否かを判定し、“H”であると判定した場合(ステップS30:Y)にはステップS31に進み、それ以外の場合(ステップS30:N)にはステップS34に進む。例えば、
図8の時刻T1において、CS信号が“H”であると判定した場合にはステップS31に進む。
【0086】
ステップS31では、中央制御部31は、DIを受信に切り替える制御を実行する。より詳細には、中央制御部31は、DI/Rxsel1送受信部35を制御して受信に切り替える。この結果、選択部353が増幅部354を動作させ、増幅部355の動作を停止させる。
【0087】
ステップS32では、中央制御部31は、PIN通信を実行する。より詳細には、
図8に示すように、DO/Rxsel0受信部34およびDI/Rxsel1送受信部35を制御して、パラレルデータ信号を受信する。また、CLK/TxDRV送信部13から送信されるTxDRV信号を受信する。これにより、MMIC30は、対象物に対して電波を送信するとともに、対象物で反射された反射波を受信アンテナRx1〜Rx4によって受信する。
【0088】
ステップS33では、中央制御部31は、PIN通信を終了するか否かを判定し、終了すると判定した場合(ステップS33:Y)にはステップS34に進み、それ以外の場合(ステップS33:N)にはステップS32に戻って同様の処理を繰り返す。
図8の例では、受信アンテナRx1〜Rx4による受信動作が終了するまで同様の動作が繰り返される。
【0089】
ステップS34では、中央制御部31は、CS受信部32の出力を参照し、CS信号が“L”であるか否かを判定し、“L”であると判定した場合(ステップS34:Y)にはステップS35に進み、それ以外の場合(ステップS34:N)にはステップS38に進む。例えば、
図8の時刻T9において、CS信号が“L”であると判定した場合にはステップS35に進む。
【0090】
ステップS35では、中央制御部31は、DIを送信に切り替える制御を実行する。より詳細には、中央制御部31は、DI/Rxsel1送受信部35を制御して送信に切り替える。この結果、選択部353が増幅部354の動作を停止させ、増幅部355を動作させる。
【0091】
ステップS36では、中央制御部31は、SPI通信を実行する。より詳細には、
図8に示すように、DO/Rxsel0受信部34によってシリアルデータ信号を受信するとともに、DI/Rxsel1送受信部35によってシリアルデータ信号を送信する。
【0092】
ステップS37では、中央制御部31は、SPI通信を終了するか否かを判定し、終了すると判定した場合(ステップS37:Y)にはステップS38に進み、それ以外の場合(ステップS37:N)にはステップS36に戻って同様の処理を繰り返す。
図8の例では、SPI通信が終了するまで同様の動作が繰り返される。
【0093】
ステップS38では、中央制御部31は、処理を終了するか否かを判定し、終了すると判定した場合(ステップS38:Y)には処理を終了し、それ以外の場合(ステップS38:N)にはステップS30に戻って同様の処理を繰り返す。
【0094】
以上に説明したように、
図9および
図10に示すフローチャートの処理によれば、
図8を参照して前述した動作を実現することができる。
【0095】
(C)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の実施形態では、SPI通信とともに、PIN通信を実行するようにしたが、PIN通信以外の通信を実行するようにしてもよい。
【0096】
また、以上の実施形態では、PIN通信としては、FPGA10からMMIC30へ情報を送信するようにしたが、MMIC30からFPGA10へ情報を送信するようにしてもよい。
【0097】
また、以上の実施形態では、FPGA10とMMIC30の間で通信を行うようにしたが、これら以外の組み合わせであってもよい。例えば、FPGA10の代わりにSocを用いるようにしたり、MMIC30以外にも、高周波信号を扱うデバイスであったり、デジタル系の周辺装置を用いるようにしてもよい。
【0098】
また、
図4および
図7の例では、増幅部154,155および増幅部354,355を選択部153および選択部353によって動作させたり、動作を停止させたりすることで、送受信の切り替えを行うようにしたが、これ以外の方法を用いるようにしてもよい。
【0099】
また、以上の実施形態では、SPI通信を実行する際にはCS信号を“L”の状態にし、PIN通信の場合にはCS信号を“H”の状態にするようにしたが、SPI通信を実行する際にはCS信号を“H”の状態にし、PIN通信の場合にはCS信号を“L”の状態にするようにしてもよい。
【0100】
また、
図8の例では、PIN通信では、電波を送信するとともに、アンテナを切り替える処理を実行するようにしたが、これ以外の用途に本発明を適用するようにしてもよい。