特許第6971604号(P6971604)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6971604
(24)【登録日】2021年11月5日
(45)【発行日】2021年11月24日
(54)【発明の名称】半導体ワーク搬送装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/677 20060101AFI20211111BHJP
【FI】
   H01L21/68 A
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-66630(P2017-66630)
(22)【出願日】2017年3月30日
(65)【公開番号】特開2018-170400(P2018-170400A)
(43)【公開日】2018年11月1日
【審査請求日】2020年3月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】501387839
【氏名又は名称】株式会社日立ハイテク
(74)【代理人】
【識別番号】100218534
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 雄
(72)【発明者】
【氏名】菅野 渉
【審査官】 湯川 洋介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−222195(JP,A)
【文献】 特開2013−162029(JP,A)
【文献】 特開2014−175608(JP,A)
【文献】 特開2013−149902(JP,A)
【文献】 特開2006−351884(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/677
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体ワークを支持するハンドと、当該ハンドに載せられた前記半導体ワークを第1の位置から第2の位置まで搬送する搬送用ロボットと、当該搬送用ロボットを制御する制御装置を備えた半導体ワーク搬送装置において、
前記搬送用ロボットの前記半導体ワークの搬送に伴って移動すると共に、前記ハンド上に載せられた半導体ワークの位置を検出するセンサを備え、
前記制御装置は、前記センサを用いて、前記半導体ワークが前記第2の位置に載置される前の前記半導体ワークの位置と、前記半導体ワークが前記第2の位置に載せられた後、
前記半導体ワークが前記センサによる検出範囲内に含まれている状態で前記半導体ワークの位置を検出し、前記第2の位置に載置される前後の前記半導体ワークの位置ずれを求めることを特徴とする半導体ワーク搬送装置。
【請求項2】
半導体ワークを支持するハンドと、当該ハンドに載せられた前記半導体ワークを第1の位置から第2の位置まで搬送する搬送用ロボットと、当該搬送用ロボットを制御する制御装置を備えた半導体ワーク搬送装置において、
前記搬送用ロボットの前記半導体ワークの搬送に伴って移動すると共に、前記ハンド上に載せられた半導体ワークの位置を検出するセンサを備え、
前記制御装置は、前記センサを用いて、前記第1の位置に載せられた状態であり、前記半導体ワークが前記センサによる検出範囲に含まれている状態であって、且つ前記ハンドに半導体ワークが載せられる前の前記半導体ワークの位置と、前記ハンドに前記半導体ワークが載せられた後の前記半導体ワークの位置を検出し、前記ハンドに前記半導体ワークが載せられる前後の前記半導体ワークの位置ずれを求めることを特徴とする半導体ワーク搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体ワークを搬送する装置に係り、特に、半導体ウェーハ等のワークを、処理装置に対し搬送もしくは搬出するロボットを備えた半導体ワークの搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体製造や測定、検査工程において使用される半導体検査処理装置(以下処理装置)では、格納容器などに納められた半導体ウェーハなどのワークを、格納容器から取り出し処理装置まで搬送、もしくは処理装置から取り出して格納容器に収納する、半導体ワーク搬送装置(以下搬送装置)を併設して運用している。一般には300mmウェーハを扱う半導体工場で用いられている局所クリーン化環境を備えたミニエンバイロメント装置などがこの運用に該当する例である。
【0003】
このような搬送装置では搬送ロボットを備えており、格納容器からのワーク取り出し、収納、ワークの位置を合わせるアライメントユニット(以下PAユニット)への受け渡し、処理装置への搬入、搬出を、処理装置の指令に合わせて実行する。
【0004】
処理装置と搬送装置の間では一定の搬送精度を保証してワークを搬送する必要がある。特許文献1には、円盤状試料の搬送開始位置と受渡位置との間に配置された3つのセンサを用いて、円盤状試料の周縁位置を特定し、円盤状試料の位置の変異を計測する搬送装置が開示されている。また、特許文献2にも、ロボットによる試料の受取位置と受渡位置との間に、試料の中心位置ずれを特定するために試料の外周位置を検出する2つのセンサを設け、上記中心位置ずれを補正するように、試料を搬送する搬送装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2015−5683号公報
【特許文献2】特開平7−26518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記に示すように搬送装置では、ワークを一定の精度で搬送する方策が取られている。しかし、特許文献1では、一部経路での精度しか読みとることができない。また、特許文献2も同様であり、搬送経路の一部でしか試料位置を特定することができない。
【0007】
処理装置と搬送装置間でワークが受け渡される一方、搬送装置内では、格納容器やPAユニット、そのほかワーク退避などに使用するバッファユニットが備えてある場合がある。これらのユニットと搬送ロボット間でもワークの受け渡しが行われる。これらユニット間のワーク受け渡しでも、一定の精度で搬送する必要がある。特許文献1、2に開示されているような位置検出法では、ある経路の特定位置での試料の位置を検出することができるが、バッファユニットへの搬送等が考慮されておらず、仮にバッファユニットへの搬送、或いはバッファユニットからの搬送の際に起こり得るずれを補正できるものではない。また、ずれに伴う装置の不具合を調整する場合、その原因を明確にする必要があるが、センサのない位置で発生するずれの発生位置等を特定することは困難である。
【0008】
以下に、搬送中に発生する試料の位置ずれの要因を正確に特定することを目的とする半導体ワーク搬送装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための一態様として、半導体ワークを支持するハンドと、当該ハンドに載せられた前記半導体ワークを第1の位置から第2の位置まで搬送する搬送用ロボットと、当該搬送用ロボットを制御する制御装置を備えた半導体ワーク搬送装置であって、前記搬送用ロボットの前記半導体ワークの搬送に伴って移動すると共に、前記ハンド上に載せられた半導体ワークの位置を検出するセンサを備え、前記制御装置は、前記センサを用いて、前記第1の位置、或いは当該第1の位置と前記第2の位置との間の第3の位置で、前記半導体ワークの位置を検出し、当該第1の位置、或いは第3の位置における半導体ワークの位置検出の後、前記第1の位置、或いは第3の位置と、前記第2の位置との間の第4の位置で前記センサを用いた半導体ワークの位置検出を行い、前記第1の位置、或いは第3の位置の半導体ワークの位置と、前記第4の位置の半導体ワークの位置とのずれを求める半導体ワーク搬送装置を提案する。
【0010】
また、上記目的を達成するための他の態様として、半導体ワークを支持するハンドと、当該ハンドに載せられた前記半導体ワークを第1の位置から第2の位置まで搬送する搬送用ロボットと、当該搬送用ロボットを制御する制御装置を備えた半導体ワーク搬送装置であって、前記搬送用ロボットの前記半導体ワークの搬送に伴って移動すると共に、前記ハンド上に載せられた半導体ワークの位置を検出するセンサを備え、前記制御装置は、前記センサを用いて、前記半導体ワークが前記第2の位置に載置される前の前記半導体ワークの位置と、前記半導体ワークが前記第2の位置に載せられた後、前記半導体ワークが前記センサによる検出範囲内に含まれている状態で前記半導体ワークの位置を検出し、前記第2の位置に載置される前後の前記半導体ワークの位置ずれを求める半導体ワーク搬送装置を提案する。
【0011】
更に、上記目的を達成するための他の態様として、半導体ワークを支持するハンドと、当該ハンドに載せられた前記半導体ワークを第1の位置から第2の位置まで搬送する搬送用ロボットと、当該搬送用ロボットを制御する制御装置を備えた半導体ワーク搬送装置であって、前記搬送用ロボットの前記半導体ワークの搬送に伴って移動すると共に、前記ハンド上に載せられた半導体ワークの位置を検出するセンサを備え、前記制御装置は、前記センサを用いて、前記第2の位置に載せられた状態であり、前記半導体ワークが前記センサによる検出範囲に含まれている状態であって、且つ前記ハンドに半導体ワークが載せられる前の前記半導体ワークの位置と、前記ハンドに前記半導体ワークが載せられた後の前記半導体ワークの位置を検出し、前記ハンドに前記半導体ワークが載せられる前後の前記半導体ワークの位置ずれを求める半導体ワーク搬送装置を提案する。
【発明の効果】
【0012】
上記構成によれば、搬送中に発生する試料の位置ずれの要因を正確に特定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】半導体ワーク搬送装置の概要を示す図。
図2】半導体ワーク搬送装置の制御システムの一例を示す図。
図3】ハンドからユニットへワークを渡す動作例を示す図。
図4】ハンドがユニットからワークを取り出す動作例を示す図。
図5】ハンド上に設置された検出センサの一例を示す図。
図6】センサ設置例を示す図。
図7】LPユニットからワークを受け取り、PAユニットに渡す搬送工程を示すフローチャート。
図8】ユニットにワークを渡すときの搬送工程を示すフローチャート。
図9】ユニットからワークを取り出すときの搬送工程を示すフローチャート。
図10】ハンドとワークの位置関係を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
半導体ワーク搬送装置において、ワークの受け渡し時には、授受する装置間、ユニット間で有無を確認することが望ましい。更に、位置の確認は授受終了後に、別の確認動作を必要とすることが望ましい。これは、半導体ワークの搬送過程において、外的要因による装置間の位置ずれや、搬送途中のずれ、格納容器内ワーク位置のずれ、調整ミス、位置教示ミス等様々な要因により、ワークを受け渡し時に想定していない量のずれが発生する可能性があるからである。搬送過程における所定位置(例えば固定センサの検出位置)では位置ずれがなかったとしても、その後の搬送過程で外的要因による位置ずれが発生した場合、半導体ワークを正確な位置に戻すことはできず、エラー発生要因となる可能性がある。また、このようなエラー発生に起因した装置の復旧作業を行う場合であったとしても、ずれの原因を特定できないと適切な復旧作業を行うことが困難となる。
【0015】
以下に説明する実施例では、このような、ワーク受け渡しで発生するずれを検出し、エラー発生時の早期解決を図りダウンタイム低減と、より安定稼働する搬送装置について説明する。
【0016】
以下に説明する実施例では上記目的を達成するために、搬送装置の搬送ロボットにあるワーク保持用のハンド部分に、ハンド上に載ったワーク位置を検出する機構を搭載し、制御コントローラにより検出したワーク位置を保存する機能と、検出した位置のみまたは保持した位置を合わせることでハンド上のずれを検出し、ずれ量から補正もしくは警報を出して安全に停止する特徴を持つ搬送装置を提案する。
【0017】
上記構成によれば、搬送ロボットによるワーク受け渡しで発生するずれ量を検出することができ、補正して受け渡すことで、ワークを一定の精度で安全に受け渡すことができる。また、検出したずれ量が補正範囲外の場合に、安全な状態で停止し警報を出すことができる。さらに、検出したずれ量の記録を確認することで、エラー発生時の原因特定に使用でき、解決への時間短縮効果が得られる。
【0018】
以下、図1図6を用いて、半導体ワーク搬送装置の具体的な構成を説明する。
【0019】
半導体ワーク搬送装置100(以下搬送装置)には、ワーク201を複数枚格納できる容器200を設置する台102(以下LPユニット)と、ワークの位置決めをするプリアライメントユニット103、ワークを搬送するロボット101(以下搬送ロボット)、装置全体を制御するコントローラユニット501(以下制御ユニット(制御装置))により構成される。一時的にワークを保持するバッファ位置を備える場合や、その他用途に合わせたユニットを備える場合もある。また、半導体検査処理装置300(以下処理装置)とワークを受け渡すためのポート位置301(以下UP)を備える。各ユニットや位置(場所)は単数とは限らず、多数備えている場合もある。
【0020】
搬送ロボット101は、ワークを保持するハンド111、121と、ユニットや一定の位置まで伸縮するアーム110、120と、水平方向に回転する機構と、昇降動作する機構と、搬送装置内を左右に移動する機構を備える。本説明では、ハンド、アームを2つ装備としたが、単数でも3つ以上であってもよい。また、本説明例にとらわれず、多関節型のロボットを装備してもよく、この場合は装置内を左右に移動する機構を備えない場合がある。
【0021】
処理装置300への搬送および搬出は次の様な順で実行される。まず搬送するときは、搬送ロボット101がLPユニット102に設置された格納容器200からワーク201を取り出し、PAユニット103に渡す(置く)。PAユニット103ではワーク201の位置合わせを実行する。搬送ロボット101でPAユニット103からワーク201を取り出し、UP301まで移動し処理装置300へ渡す。
【0022】
次に搬出では、搬送ロボット101がUP301から処理装置300のワーク201を取り出し、LPユニット102側に旋回した後、格納容器200の指定段にワーク201を格納する。このように搬送ロボット101では各ユニットにワーク201を搬送するが、受け渡し動作は次の様な昇降動作により実現する。
【0023】
図3に例示するように、搬送ロボット101からワーク201を渡す場合、相手ユニット130のワーク支持位置(渡す面位置)より上にハンド111を伸ばし侵入し下降する。ワークがユニットに渡った後にハンド111を縮める。また、搬送ロボット101がユニット130からワーク201取り出す場合、図4に例示するように相手ユニット130が保持するワーク201の下面より下の位置にハンド111(121)を伸ばした上で上昇する。ワーク201がハンド111(121)上に載っていることを確認し、ハンド111(121)を縮める。
図中では、ユニット130のワーク201保持は、ハンド111(121)の内側に位置しているが、ハンド111(121)の外側で保持している場合も同様の動作で受け渡しが実現できる。
【0024】
搬送ロボット101のウェーハ201を載せるハンド111(121)には、図5に示すようにワーク位置を検出するセンサ400を搭載する。センサ400はハンド111に取り付けられているため、搬送装置によるハンド111の移動に伴って、センサ400も移動する。説明では6個表現だがワーク201を2か所以上測定でき、ハンド上のワーク位置が検出できればセンサの種類・個数は問わない。たとえば、図6の設置例2および設置例3に示すように、高さ方向に幅を加えたセンサ401や、面上(2次元)でエッジの形状を読み取れるセンサ402を設置し、ワーク位置を求めてもよい。また、複数方式の組み合わせで設置してもよい。
【0025】
検出したハンド上のワーク位置は、図2に例示する制御ユニット501を介し記憶装置502に保存する。保存する内容は、位置情報と連動して検出した日時などを組み合わせ、他に記録しているログ情報と連携が取れる形態で記録する。
【実施例1】
【0026】
図7に例示するフローチャートにて、ワークをLPユニットの格納容器から取り出しPAユニット(第2の位置)まで搬送する動作実施例を示す。搬送動作の前に、格納容器内のワーク有無は確認済みで、指定段にワークがある状態とする。また搬送先にもワークが無い状態から開始する。
【0027】
まず搬送ロボットはLPユニットに設置された格納容器の指定段高さのワークを受け取る位置に移動(S010)する。次にハンドを伸ばし、上昇することによって第1の位置に位置する半導体ワークを支持し、伸ばしたハンドを縮めることによって、ワークを取得(S011)する。上記第1の位置、或いはハンドを縮ませて格納容器から半導体ワークを取り出した後、半導体ワークが位置する第3の位置でハンド上のワーク位置を読み出し、記録する(S012)。フローでは、S011とS012を別記載しているが、ハンド上のワーク位置読みだしは、S011で縮む前に読みだしても良い。
【0028】
次に搬送先のPAユニット位置(PAユニットに半導体ワークを載置する前の第4の位置)に搬送ロボットを移動・旋回(S020)する。この後、ハンド上のワーク位置を読み出し、記録する(S021)。この時点で、読み出したワークの位置(A)、(B)を比較する(S030)。
【0029】
このずれ量がしきい値以上の差がある場合、搬送中に何らかの原因でずれたことを表し、補正できるか判定(S040)し、補正できる場合には、PAユニットの搬送位置に補正量を加え移動する(S041)。ここで、補正できない場合にはずれ量やその他の状態を記録し(S042)、異常を通知しで動作を終了する(S043)。
【0030】
このずれ量がしきい値以下の場合、もしくは補正可能な場合は、PAユニットにワークを渡す(S050)。上記例では、受け取った直後や渡す直前にワーク位置を検出しているが、常時監視してもよい。たとえば搬送ロボットが旋回するタイミングで監視し、ずれを検知したところで、異常と判断して停止するなどの機能搭載も可能である。
【0031】
また、説明のユニット間のみでなく、搬送する処理全般に適用することができる。ワーク位置の記録を動作シーケンスに合わせて記録し、読みだして統計処理することで、問題発生時のみならず、予防保全として活用することもできる。例えば、図2に例示する記憶装置502に、経時的なずれの変化を記憶しておき、その変化が所定の閾値を超えたときにエラーメッセージを発生するようにしても良い。またずれの方向も併せて記憶させ、時間の経過に従って特定方向へのずれが大きくなっていくような場合は、特定の理由に基づいてずれが発生している可能性があるので、より小さな閾値判定に基づいてエラーメッセージや装置の一時停止処理を行うようにしても良い
上記例では、ワークに対し裏面接触のハンドで説明しているが、一般的には裏面接触に合わせて真空吸着を組み合わせている。説明では、吸着および吸着解除は示してないが、使用を限定するものではなく、使用してもよい。
【実施例2】
【0032】
図8図9に例示するフローチャートを用いて、受け渡し動作時の実施例を示す。説明では明記していないが、各部位のワーク有無は、別途確認されているものとする。はじめに、図8に例示するフローチャートにより、搬送ロボットからユニットへワークを渡す動作例を示す。
【0033】
搬送ロボットは、搬送前にワークが載置されていたユニット(第1の位置)からユニットへワークを渡す位置に、昇降動作(S110)する。次に、ワークを保持しているハンドを伸ばし、下降を開始(S120)する。ユニットに渡す手前(第2の位置に載置される前)のワーク位置を読み出し記録(S121)し、さらにハンドからワークが離れた位置(渡した後)でワーク位置(B)を読み出し記録(S122)する。渡す前のワーク位置(A)は、下降開始前に読み出してもよい。読み出した(A)と(B)のワーク位置を比較し、しきい値以上ずれているか判定する(S130)。
【0034】
なお、図3に例示するようなセンサ400を備えた搬送装置の場合、ユニット130に載せられたワーク201の位置を、センサ400で検出する必要があるため、ハンド111がワーク201に近接した状態でロボットを停止させることによって、センサ400の検出範囲でワーク位置(B)を検出する。
【0035】
このときずれていなければ、下降終了後にハンドを縮め(S140)、渡す動作を終了する。しきい値以上ずれがある場合、渡す側、受け取る側のいずれかに異常が発生しているため、再度ハンドを上昇しワークを受け取り(S131)、ハンド位置を読み出し記録し(S132)、ハンドを縮め(S133)、ずれ量やその他の状態を記録し(S134)、異常を通知しで動作を終了する(S135)。この実施例では、(A)と(B)でずれを検知した後にハンドでワークを受け取る(S131)処理としたが、ハンドで取り直さずに異常終了としてもよい。また、本実施例においても、経時的変化をモニタし、必要に応じてエラーメッセージを発生するようにしても良い。
【0036】
続いて、図9に例示するフローチャートにより、搬送ロボットがユニットからワークを取り出す動作例を示す。
【0037】
搬送ロボットは、ユニットからワークを取り出す位置に、昇降動作(S210)する。次に、ワークを取り出すハンドを伸ばし、上昇を開始(S220)する。取り出す手前(ハンドとワークが接触する前)、ユニットにワークがある状態であって、センサの検出範囲にワークが含まれている状態で、ワーク位置を読み出し記録(S221)し、さらに第1の位置にあるワークがハンドに渡った位置(取り出した位置)でワーク位置を読み出し記録(S222)する。取り出した後のワーク位置(B)は、上昇終了後に読み出してもよい。
【0038】
読み出した(A)と(B)のワーク位置を比較し、しきい値以上ずれているか判定する(S230)。このときずれていなければ、上昇終了後にハンドを縮め(S240)、取り出す動作を終了する。しきい値以上ずれがある場合、渡す側、受け取る側のいずれかに異常が発生しているため、再度ハンドを下降しワークを渡し(S231)、ハンドを縮め(S232)、ずれ量やその他の状態を記録し(S233)、異常を通知しで動作を終了する(S234)。
【0039】
この実施例では、(A)と(B)でずれを検知した後にハンドでワークを渡す(S231)処理としたが、ハンドで渡さずに異常終了としてもよい。この後、適正に取り出されたワークは、他のユニット(第2の位置)に搬送される。
【0040】
上記例では、受け渡しのタイミングでハンドにある時、無い時各一度ずつ読み出しているが、上昇もしくは下降中に定期的に監視し、ずれ検出に使用してもよい。また昇降位置を合わせて記録することで、高さによるずれの状態を監視してもよい。
【実施例3】
【0041】
図10に受け渡しを行う際のハンド111(121)とユニット130とワーク201の関係を示す。ハンド下位置を図10A、ハンドとユニットのワーク接触面が同位置を図10B、ハンド上位置を図10Cに示す。同位置図10Bで、わずかにハンドが低い位置でも、設置例2(図6A)の様にセンサ検出範囲が上下方向にもある場合、ハンド上のワーク位置を検出することができる。
【0042】
例えば、図9に例示するでハンドでワークを取り出す前にワーク位置を読みだす(S221)場合に、上下方向の位置を検出することで、ワークの反りなどを検出することができる。
【0043】
また、図8の処理でワークを渡した後の縮む動作(S140)の前に、ハンド上のワーク位置を確認し、ハンド上に何化が載っていないか確認することができ、例えばワークを引きずり出しするような問題を、発生前に検出することができる。
【実施例4】
【0044】
本例で示すような搬送装置では、各ユニットの位置を搬送ロボットに教示作業を通じて登録する。この時、各ユニットの指定位置にワークを設置することで、ハンド上の位置を搬送ロボットで検出することができるため、昇降方向を教示しておくと、接近方向は自動位置決めが可能となる。
【符号の説明】
【0045】
100…半導体ワーク搬送装置(搬送装置)
101…搬送ロボット
102…LPユニット
103…PAユニット
110、120…伸縮アーム
111、121…ハンド
130…ユニット
200…格納容器
201…ワーク
300…半導体検査処理装置(処理装置)
301…ワーク受け渡し用ポート位置(UP)
400、401、402…検出センサ
501…搬送装置を制御するコントローラユニット(制御ユニット)
502…記憶装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10