(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記バッテリーパックは、前記バッテリーの前記正極端子及び前記負極端子と、前記第1充電コンタクタ及び前記第2充電コンタクタとの間にそれぞれ電気的に連結される第1バッテリーコンタクタ及び第2バッテリーコンタクタを備える、請求項1に記載のバッテリーパック。
前記制御部は、充電開始要請信号を受信する場合、ターンオフ状態の前記第1充電コンタクタをターンオン状態に制御し、前記第1測定電圧と前記第2測定電圧との測定電圧差に基づいて前記第1充電コンタクタのターンオン故障を診断する、請求項1または2に記載のバッテリーパック。
前記制御部は、充電開始要請信号を受信する場合、ターンオン状態の前記第1充電コンタクタをターンオフ状態に制御し、前記第1測定電圧と前記第2測定電圧との測定電圧差に基づいて前記第1充電コンタクタのターンオフ故障を診断する、請求項1から4のいずれか一項に記載のバッテリーパック。
前記制御部は、充電開始要請信号を受信する場合、前記第1測定電圧と前記第2測定電圧との測定電圧差に基づいて前記第1充電コンタクタの故障を診断し、前記第1充電コンタクタに故障が発生していないと診断されれば、ターンオフ状態の前記第2充電コンタクタをターンオン状態に制御し、前記第3測定電圧に基づいて前記第2充電コンタクタのターンオン故障を診断する、請求項1から4のいずれか一項に記載のバッテリーパック。
前記制御部は、前記第1充電コンタクタ及び前記第2充電コンタクタの一つ以上に故障が発生したと診断されれば充電を中止する、請求項1から8のいずれか一項に記載のバッテリーパック。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例を詳しく説明する。これに先立ち、本明細書及び請求範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。
【0030】
したがって、本明細書に記載された実施例及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施例に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。
【0031】
また、本発明の説明において、関連公知構成または機能についての具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にし得ると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0032】
第1、第2などのように序数を含む用語は、多様な構成要素のうちある一つをその他の要素と区別するために使われたものであり、これら用語によって構成要素が限定されることはない。
【0033】
明細書の全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは特に言及されない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。また、明細書に記載された「制御ユニット」のような用語は少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで具現され得る。
【0034】
さらに、明細書の全体において、ある部分が他の部分と「連結」されるとするとき、これは「直接的な連結」だけではなく、他の素子を介在した「間接的な連結」も含む。
【0035】
以下、本発明の一実施形態によるバッテリーパック100について説明する。
【0036】
図1〜
図3は本発明の一実施形態によるバッテリーパック100及び充電器CSの機能的構成を示した図である。
【0037】
まず、
図1を参照すれば、バッテリーパック100は、バッテリーモジュールB、第1バッテリーコンタクタBC1、第2バッテリーコンタクタBC2、第1充電コンタクタCC1、第2充電コンタクタCC2、第1測定抵抗MR1、第2測定抵抗MR2、第3測定抵抗MR3、第1電源コネクタC1、センシング部110、メモリ部120及び制御部130を含む。
【0038】
バッテリーモジュールBは、少なくとも一つのバッテリーセルを含むことができる。バッテリーモジュールBが互いに電気的に連結された複数のバッテリーセルを含む場合、複数のバッテリーセルは相互に直列、並列または直並列で連結され得る。バッテリーモジュールBは正極端子(+)及び負極端子(−)を有する。
【0039】
第1バッテリーコンタクタBC1は、一端がバッテリーモジュールBの正極端子(+)に電気的に連結され、第2バッテリーコンタクタBC2は、一端がバッテリーモジュールBの負極端子(−)に電気的に連結される。
【0040】
これを通じて、バッテリーモジュールBは、第1バッテリーコンタクタBC1及び第2バッテリーコンタクタBC2のターンオン状態またはターンオフ状態に応じて、電力の出力または充電を行うことができる。
【0041】
このような第1バッテリーコンタクタBC1及び第2バッテリーコンタクタBC2は、後述する制御部130によってターンオン状態またはターンオフ状態に制御することができる。
【0042】
ここで、ターンオン状態とは、コンタクタの接点が接触してコンタクタの一端と他端とが電気的に連結された状態を意味し、ターンオフ状態とは、コンタクタの接点が分離されてコンタクタの一端と他端とが電気的に遮断された状態を意味する。
【0043】
第1充電コンタクタCC1は、一端が第1バッテリーコンタクタBC1の他端に電気的に連結され、第2充電コンタクタCC2は、一端が第2バッテリーコンタクタBC2の他端に電気的に連結される。
【0044】
また、第1充電コンタクタCC1の他端と第2充電コンタクタCC2の他端はそれぞれ第1電源コネクタC1に電気的に連結される。より具体的に、第1充電コンタクタCC1の他端は、第1電源コネクタC1に備えられた第1入力端子IT1と電気的に連結され、第2充電コンタクタCC2の他端は、第1電源コネクタC1に備えられた第2入力端子IT2と電気的に連結される。
【0045】
一方、第1電源コネクタC1に充電器CSの第2電源コネクタC2が連結されれば、第1入力端子IT1と第2入力端子IT2には第2電源コネクタC2の第1出力端子OT1と第2出力端子OT2がそれぞれ電気的に連結される。
【0046】
これによって、第1バッテリーコンタクタBC1、第2バッテリーコンタクタBC2、第1充電コンタクタCC1及び第2充電コンタクタCC2がターンオン状態である場合、第1電源コネクタC1に第2電源コネクタC2が連結されれば、充電器CSの電力がバッテリーモジュールBに充電される。
【0047】
一方、第1充電コンタクタCC1の一端と他端にはそれぞれ第2ノードN2と第3ノードN3が位置し、第2充電コンタクタCC2の一端と他端にはそれぞれ第1ノードN1と第4ノードN4が位置する。
【0048】
このとき、第1測定抵抗MR1は第1ノードN1と第2ノードN2との間に電気的に連結され、第2測定抵抗MR2は第1ノードN1と第3ノードN3との間に電気的に連結される。また、第3測定抵抗MR3は第1ノードN1と第4ノードN4との間に電気的に連結され、第2充電コンタクタCC2と並列で連結される。
【0049】
センシング部110は、制御部130と動作可能に結合される。すなわち、センシング部110は、制御部130に電気的信号を送信するか、または、制御部130から電気的信号を受信可能に制御部130に接続される。
【0050】
センシング部110は、予め設定された周期または制御部130のセンシング制御に従って、バッテリーモジュールBの正極端子(+)と負極端子(−)との間に印加されるバッテリー電圧を測定する。
【0051】
また、センシング部110は、予め設定された周期または制御部130のセンシング制御に従って、第1測定抵抗MR1、第2測定抵抗MR2及び第3測定抵抗MR3のそれぞれに印加される第1測定電圧、第2測定電圧及び第3測定電圧を測定する。
【0052】
また、センシング部110は、予め設定された周期または制御部130のセンシング制御に従って、第1入力端子IT1と第2入力端子IT2との間または第1出力端子OT1と第2出力端子OT2との間に印加される充電器CSの充電電圧Vcを測定する。
【0053】
また、センシング部110は、バッテリーモジュールBに流れ込むか又はバッテリーモジュールBから流れ出るバッテリー電流を繰り返して測定する。
【0054】
その後、センシング部110は、測定されたバッテリー電圧、第1測定電圧、第2測定電圧、第3測定電圧、充電電圧Vc及びバッテリー電流を示す測定信号を制御部130に提供することができる。
【0055】
そのため、センシング部110は、バッテリーモジュールBの電圧を測定するように構成された電圧センサを含む。また、センシング部110は、バッテリーモジュールBの電流を測定するように構成された電流センサをさらに含むことができる。
【0056】
制御部130は、センシング部110から測定信号が受信されれば、信号処理を通じて測定されたバッテリー電圧、第1測定電圧、第2測定電圧、第3測定電圧、充電電圧Vc及びバッテリー電流それぞれのデジタル値を決定し、メモリ部120に保存することができる。
【0057】
メモリ部120は、半導体メモリ素子であって、制御部130によって生成されるデータを記録、消去、更新し、第1充電コンタクタCC1及び第2充電コンタクタCC2それぞれの故障を診断するために設けられた複数のプログラムコードを保存する。また、メモリ部120は、本発明を実施するとき使用される設定値を保存することができる。
【0058】
このようなメモリ部120は、データを記録、消去、更新できると知られた半導体メモリ素子であれば、その種類に特に制限がない。一例として、メモリ部120は、DRAM、SDRAM、フラッシュメモリ、ROM、EEPROM、レジスタなどであり得る。メモリ部120は、制御部130の制御ロジッグを定義したプログラムコードを保存している保存媒体をさらに含むことができる。保存媒体は、フラッシュメモリやハードディスクのような不揮発性記憶素子を含む。メモリ部120は、制御部130と物理的に分離されていてもよく、制御部130と一体的に統合されていてもよい。
【0059】
制御部130は、診断条件に基づいて、第1充電コンタクタCC1及び第2充電コンタクタCC2の故障診断を行うか否かを決定する。
【0060】
ここで、診断条件は、第1電源コネクタC1と第2電源コネクタC2とが結合されたか否か、第1出力端子OT1と第2出力端子OT2との間に充電器CSの充電電圧Vcが印加されたか否か、充電開始要請信号を受信したか否か、並びに第1バッテリーコンタクタBC1及び第2バッテリーコンタクタBC2がターンオン状態であるか否かのうち一つを含むことができる。
【0061】
一実施形態による制御部130は、
図2に示されたように、第1電源コネクタC1と第2電源コネクタC2とが結合され、第1出力端子OT1と第2出力端子OT2との間に充電器CSの充電電圧Vcが印加され、充電開始要請信号が受信され、第1バッテリーコンタクタBC1及び第2バッテリーコンタクタBC2がターンオン状態であれば、診断条件を満足すると判断する。
【0062】
一方、充電器CSは、第1電源コネクタC1と第2電源コネクタC2とが結合されれば充電電圧Vcを出力して第1出力端子OT1と第2出力端子OT2との間に印加させるCSS(Combined Charging System)規格、及び第1電源コネクタC1と第2電源コネクタC2とが結合されても充電電圧Vcを出力しないCHAdeMO規格のいずれか一つであり得る。
【0063】
これによって、制御部130は、第1出力端子OT1と第2出力端子OT2との間に充電器CSの充電電圧Vcが印加されるか否かを確認し、充電器CSがCCS規格である場合のように充電電圧Vcが印加された場合、第1充電コンタクタCC1及び第2充電コンタクタCC2の故障診断を行う。
【0064】
制御部130は、充電開始要請信号を受信したか否かを確認して、バッテリーモジュールBの充電直前に、第1充電コンタクタCC1及び第2充電コンタクタCC2の故障診断を行う。すなわち、制御部130は、バッテリーモジュールBの充電直前に、ターンオフ状態を維持する第1充電コンタクタCC1及び第2充電コンタクタCC2を、バッテリーモジュールBを充電するため、ターンオン状態に制御できるか否かを診断する。
【0065】
制御部130は、診断条件が満足されれば、第1充電コンタクタCC1及び第2充電コンタクタCC2の故障診断を行うことを決定する。その後、制御部130は、第1充電コンタクタCC1及び第2充電コンタクタCC2のうち一つ以上をターンオンまたはターンオフ状態に制御し、上記制御によって測定される第1測定電圧、第2測定電圧及び第3測定電圧のうち一つ以上に基づいて第1充電コンタクタCC1及び第2充電コンタクタCC2それぞれの故障を診断する。
【0066】
そのため、制御部130は、第1バッテリーコンタクタBC1、第2バッテリーコンタクタBC2、第1充電コンタクタCC1及び第2充電コンタクタCC2のうち少なくとも一つをターンオン状態またはターンオフ状態に制御するための制御信号を生成するように構成される。
【0067】
まず、制御部130は、ターンオフ状態である第1充電コンタクタCC1及び第2充電コンタクタCC2のうち、
図2に示されたように、第1充電コンタクタCC1のみをターンオン状態に制御し、第1測定電圧と第2測定電圧との測定電圧差に基づいて、第1充電コンタクタCC1のターンオン故障を診断する。
【0068】
ここで、ターンオン故障とは、制御部130がコンタクタをターンオンに制御したにもかかわらずターンオフ状態を維持する故障を意味し得る。
【0069】
制御部130は、測定電圧差が第1基準電圧以上であれば、第1充電コンタクタCC1にターンオン故障が発生したと診断することができる。
【0070】
逆に、制御部130は、測定電圧差が第1基準電圧未満であれば、第1充電コンタクタCC1にターンオン故障が発生していないと診断することができる。
【0071】
このとき、制御部130は、コネクタ条件が、第1出力端子OT1と第2出力端子OT2に充電電圧Vcが印加されていない第2電源コネクタC2が第1電源コネクタC1と結合された第1コネクタ条件であり、コンタクタ条件が、第1バッテリーコンタクタBC1及び第2バッテリーコンタクタBC2がターンオン状態であり、第1充電コンタクタCC1及び第2充電コンタクタCC2がターンオフ状態である第1コンタクタ条件である場合に対応する第1測定電圧と第2測定電圧との測定電圧差の理論値を算出する。
【0072】
より具体的に、制御部130は、バッテリー電流及び第1入力端子IT1と第2入力端子IT2との間に印加された電圧を用いて充電器CSの内部抵抗CR1を算出し、第1測定抵抗MR1と第2測定抵抗MR2と第3測定抵抗MR3とバッテリーパック100の絶縁抵抗と内部抵抗CR1との間のバッテリー電圧及び充電電圧Vcの分配電圧を算出して、第1コネクタ条件及び第1コンタクタ条件における第1測定電圧と第2測定電圧との測定電圧差の理論値を算出する。
【0073】
その後、制御部130は、第1基準電圧を算出された第1測定電圧と第2測定電圧との測定電圧差の理論値未満に設定する。
【0074】
これを通じて、制御部130は、バッテリーパック100の絶縁抵抗及びバッテリーパック100と連結される充電器CSの内部抵抗CR1に対応して第1基準電圧を設定することで、正確に第1充電コンタクタCC1の故障を診断する。
【0075】
制御部130は、第1充電コンタクタCC1のターンオン故障が診断されれば、故障信号を出力し、充電を中止する。
【0076】
一方、第1充電コンタクタCC1にターンオン故障が発生していない場合、制御部130は、ターンオン状態である第1充電コンタクタCC1及びターンオフ状態である第2充電コンタクタCC2のうち、第1充電コンタクタCC1のみをターンオフ状態に制御し、第1測定電圧と第2測定電圧との測定電圧差に基づいて第1充電コンタクタCC1のターンオフ故障を診断する。
【0077】
ここで、ターンオフ故障とは、制御部130がコンタクタをターンオフに制御したにもかかわらずターンオン状態を維持する故障を意味し得る。
【0078】
制御部130は、測定電圧差が第1基準電圧未満であれば、第1充電コンタクタCC1にターンオフ故障が発生したと診断することができる。
【0079】
制御部130は、第1充電コンタクタCC1のターンオフ故障が診断されれば、故障信号を出力し、充電を中止する。
【0080】
逆に、制御部130は、測定電圧差が第1基準電圧以上であれば、第1充電コンタクタCC1にターンオフ故障が発生していないと診断する。
【0081】
一方、第1充電コンタクタCC1にターンオン故障及びターンオフ故障が発生していない場合、
図1に示されたように、第1充電コンタクタCC1のターンオン故障及びターンオフ故障を診断するため、制御部130が第1充電コンタクタCC1をターンオン状態に制御してからターンオフ状態に制御することによって、第1充電コンタクタCC1はターンオフ状態に変更される。
【0082】
その後、制御部130は、
図3に示されたように、ターンオフ状態である第1充電コンタクタCC1及び第2充電コンタクタCC2のうち第2充電コンタクタCC2のみをターンオン状態に制御し、第3測定電圧に基づいて第2充電コンタクタCC2のターンオン故障を診断する。
【0083】
制御部130は、第3測定電圧が第2基準電圧以上であれば、第2充電コンタクタCC2にターンオン故障が発生したと診断することができる。ここで、第3測定電圧は絶対値であり得る。
【0084】
逆に、制御部130は、第3測定電圧が第2基準電圧未満であれば、第2充電コンタクタCC2にターンオン故障が発生したと診断することができる。
【0085】
このとき、制御部130は、コネクタ条件が上述した第1コネクタ条件であり、コンタクタ条件が、第1バッテリーコンタクタBC1及び第2バッテリーコンタクタBC2がターンオン状態であり、第1充電コンタクタCC1及び第2充電コンタクタCC2がターンオフ状態である第2コンタクタ条件である場合に対応する第3測定電圧の理論値を算出する。
【0086】
より具体的に、制御部130は、上記バッテリー電流及び充電電圧Vcを用いて充電器CSの内部抵抗CR1を算出し、第1測定抵抗MR1と第2測定抵抗MR2と第3測定抵抗MR3と内部抵抗CR1との間のバッテリー電圧及び充電電圧Vcの分配電圧を算出して、第1コネクタ条件及び第2コンタクタ条件における第3測定電圧の理論値を算出する。
【0087】
その後、制御部130は、第2基準電圧を算出された第3測定電圧の理論値未満に設定する。
【0088】
これを通じて、制御部130は、バッテリーパック100と連結される充電器CSの充電電圧Vc及び内部抵抗CR1に対応して第2基準電圧を設定することで、正確に第2充電コンタクタCC2の故障を診断する。
【0089】
制御部130は、第2充電コンタクタCC2のターンオン故障が診断されれば、故障信号を出力し、充電を中止する。
【0090】
一方、制御部130は、多様な制御ロジッグを実行するために当業界に知られたプロセッサ、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路、レジスタ、通信モデム、データ処理装置などを選択的に含み得る。制御部130によって実行される多様な制御ロジッグは少なくとも一つ以上が組み合わせられ、組み合わせられた制御ロジッグはコンピュータ可読のコード体系で作成されてコンピュータ可読の記録媒体に書き込まれ得る。記録媒体は、コンピュータに含まれたプロセッサによってアクセス可能なものであればその種類に特に制限がない。一例として、記録媒体はROM、RAM、レジスタ、CD−ROM、磁気テープ、ハードディスク、フロッピーディスク及び光データ記録装置を含む群から選択された少なくとも1つ以上を含む。
【0091】
以下、本発明の他の実施形態によるバッテリーパック100'について説明する。本発明の他の実施形態によるバッテリーパック100'は、本発明の一実施形態によるバッテリーパック100に比べ、一部の構成要素が付け加えられ、一部の構成要素の役割が相異なるだけであるため、繰り返される説明は省略することにする。
【0092】
図4は本発明の他の実施形態によるバッテリーパック100'と充電器CSとが結合された状態及び機能的構成を示した図であり、
図5は本発明の他の実施形態によるバッテリーパック100'と充電器CSとが分離された状態及び機能的構成を示した図である。
【0093】
まず、
図4を参照すれば、本発明の他の実施形態によるバッテリーパック100'は、本発明の一実施形態によるバッテリーパック100に比べ、第1測定コンタクタMC1、第2測定コンタクタMC2及び第3測定コンタクタMC3をさらに含むことができる。
【0094】
第1測定コンタクタMC1は、第1測定抵抗MR1と第1ノードN1との間に電気的に連結される。より具体的に、第1測定抵抗MR1の一端は第2ノードN2に電気的に連結され、第1測定抵抗MR1の他端は第1測定コンタクタMC1の一端に電気的に連結される。次いで、第1測定コンタクタMC1の他端は第1ノードN1に電気的に連結される。すなわち、第1測定抵抗MR1と第1測定コンタクタMC1とは、第1ノードN1と第2ノードN2との間に電気的に直列で連結される。
【0095】
第2測定コンタクタMC2は、第2測定抵抗MR2と第1ノードN1との間に電気的に連結される。より具体的に、第2測定抵抗MR2の一端は第3ノードN3に電気的に連結され、第2測定抵抗MR2の他端は第2測定コンタクタMC2の一端に電気的に連結される。次いで、第2測定コンタクタMC2の他端は第1ノードN1に電気的に連結される。すなわち、第2測定抵抗MR2と第2測定コンタクタMC2とは、第1ノードN1と第3ノードN3との間に電気的に直列で連結される。
【0096】
第3測定コンタクタMC3は、第3測定抵抗MR3と第1ノードN1との間に電気的に連結される。より具体的に、第3測定抵抗MR3の一端は第4ノードN4に電気的に連結され、第3測定抵抗MR3の他端は第3測定コンタクタMC3の一端に電気的に連結される。次いで、第3測定コンタクタMC3の他端は第1ノードN1に電気的に連結される。すなわち、第3測定抵抗MR3と第3測定コンタクタMC3とは、第1ノードN1と第4ノードN4との間に電気的に直列で連結される。
【0097】
上述した測定抵抗MR1、…、MR3は、第1充電コンタクタCC1及び第2充電コンタクタCC2に印加された電圧の測定に使用される抵抗であり得る。このような測定抵抗と電気的に連結された測定コンタクタMC1、…、MC3は、測定抵抗に流れる電流を導通または遮断する役割を果たすことができる。
【0098】
制御部130は、充電開始要請信号及び充電終了要請信号のうち一つ以上を受信したか否かに基づいて、第1測定コンタクタMC1、第2測定コンタクタMC2及び第3測定コンタクタMC3のうち一つ以上の動作状態を制御する。
【0099】
ここで、充電開始要請信号及び充電終了要請信号は、本発明によるバッテリーパックを含む自動車のECUから出力される信号であり得る。
【0100】
また、自動車のECUから充電開始要請信号が出力されれば、
図4に示されたように、充電を始めるため、第1電源コネクタC1と充電器CSの第2電源コネクタC2とは結合された状態であり得る。
【0101】
制御部130は、充電開始要請信号を受信すれば、まず、第1測定コンタクタMC1、第2測定コンタクタMC2及び第3測定コンタクタMC3の動作状態をターンオンに制御する。その後、制御部130は、第1充電コンタクタCC1及び第2充電コンタクタCC2の動作状態をターンオンに制御する。
【0102】
すなわち、制御部130は、充電開始要請信号を受信すれば、第1充電コンタクタCC1及び第2充電コンタクタCC2の動作状態がターンオン状態になる前に、第1測定コンタクタMC1、第2測定コンタクタMC2及び第3測定コンタクタMC3をターンオンさせる。
【0103】
これを通じて、制御部130は、第1充電コンタクタCC1及び第2充電コンタクタCC2に充電器CSから充電電流が印加される以前から、第1充電コンタクタCC1及び第2充電コンタクタCC2に印加される電圧をモニタリングすることができる。
【0104】
一方、自動車のECUから充電終了要請信号が出力されれば、充電が終了し、第1電源コネクタC1と充電器CSの第2電源コネクタC2とは分離される直前の状態であり得る。
【0105】
これによって、制御部130は、充電終了要請信号を受信すれば、まず、第1充電コンタクタCC1の動作状態をターンオフに制御する。その後、制御部130は、第1測定抵抗MR1と第2測定抵抗MR2それぞれに印加された第1測定電圧と第2測定電圧との測定電圧差に基づいて、第1測定コンタクタMC1及び第2測定コンタクタMC2の動作状態を制御する。
【0106】
より具体的に、制御部130は、第1測定電圧と第2測定電圧との測定電圧差が予め設定された第1制御電圧以上であれば、第1測定コンタクタMC1及び第2測定コンタクタMC2の動作状態をターンオフに制御する。
【0107】
すなわち、制御部130は、充電終了要請信号を受信すれば、第1充電コンタクタCC1の動作状態をターンオフに制御し、第1充電コンタクタCC1の動作状態がターンオフに制御されれば、第1測定コンタクタMC1及び第2測定コンタクタMC2の動作状態をターンオフに制御する。
【0108】
このとき、制御部130は、第1測定電圧と第2測定電圧との測定電圧差が予め設定された第1制御電圧以上であれば、第2測定コンタクタMC2の動作状態のみをターンオフに制御することもできる。
【0109】
これを通じて、制御部130は、充電の終了によって、
図5に示されたように、第1電源コネクタと充電器の第2電源コネクタとが分離されれば、第1入力端子IT1に電圧が印加されないように第1測定コンタクタMC1及び第2測定コンタクタMC2の動作状態をターンオフに制御することで、充電過程で外部に露出し得る第1入力端子IT1によるユーザの感電事故を防止することができる。
【0110】
一方、制御部130は、充電終了要請信号を受信すれば、まず、第2充電コンタクタCC2の動作状態をターンオフに制御する。その後、制御部130は、第3測定抵抗MR3に印加された第3測定電圧に基づいて、第3測定コンタクタMC3の動作状態を制御する。
【0111】
より具体的に、制御部130は、第3測定電圧が予め設定された第2制御電圧以上であれば、第3測定コンタクタMC3の動作状態をターンオフに制御する。
【0112】
すなわち、制御部130は、充電終了要請信号を受信すれば、第2充電コンタクタCC2の動作状態をターンオフに制御し、第2充電コンタクタCC2の動作状態がターンオフに制御されれば、第3測定コンタクタMC3の動作状態をターンオフに制御する。
【0113】
これを通じて、制御部130は、充電の終了によって、
図5に示されたように、第1電源コネクタと充電器の第2電源コネクタとが分離されれば、第2入力端子IT2に電圧が印加されないように第3測定コンタクタMC3の動作状態をターンオフに制御することで、充電過程で外部に露出し得る第2入力端子IT2によるユーザの感電事故を防止することができる。
【0114】
以下、本発明のさらに他の実施形態によるバッテリーパック100"について説明する。本発明のさらに他の実施形態によるバッテリーパック100"は、本発明の他の実施形態によるバッテリーパック100'に比べ、一部の構成要素が付け加えられ、一部の構成要素の役割が相異なるだけであるため、繰り返される説明は省略することにする。
【0115】
図6は本発明のさらに他の実施形態によるバッテリーパック100"と充電器CSとが結合された状態及び機能的構成を示した図であり、
図7は本発明のさらに他の実施形態によるバッテリーパック100"と充電器CSとが分離された状態及び機能的構成を示した図である。
【0116】
図6及び
図7を参照すれば、本発明のさらに他の実施形態によるバッテリーパック100"は、本発明の他の実施形態によるバッテリーパック100'に比べ、照度感知部140をさらに含むことができる。
【0117】
照度感知部140は、第1電源コネクタC1の内部に設けられ、第1電源コネクタC1周辺の照度を感知する。
【0118】
より具体的に、照度感知部140は、第1電源コネクタC1と充電器CSの第2電源コネクタC2とが結合すれば、第1電源コネクタC1と充電器CSの第2電源コネクタC2とで密閉される空間のうち第1電源コネクタC1の表面に設けられる。
【0119】
一方、第1電源コネクタC1は、コネクタカバーを備えることができる。
【0120】
このとき、照度感知部140は、コネクタカバーが閉められたとき、第1電源コネクタC1の内側空間とコネクタカバーとで密閉される空間のうち第1電源コネクタC1の表面に設けられる。
【0121】
すなわち、第1電源コネクタC1と充電器CSの第2電源コネクタC2とが結合するか、または、第1電源コネクタC1のコネクタカバーが閉められた場合、照度感知部140は、
図6に示されたように、光が入らない密閉した空間に位置することができる。
【0122】
これによって、制御部130は、照度感知部140で測定した第1電源コネクタC1周辺の照度と予め設定された基準照度とを比べ、比較結果に基づいて第1測定コンタクタMC1、第2測定コンタクタMC2及び第3測定コンタクタMC3のうち一つ以上の動作状態を制御する。
【0123】
ここで、予め設定された基準照度は、第1電源コネクタC1の第1入力端子IT1及び第2入力端子IT2が外部に露出したか否かを判断するための照度値であり得る。
【0124】
より具体的に、制御部130は、照度感知部140で測定した第1電源コネクタC1周辺の照度が予め設定された基準照度以上であれば、
図7に示されたように、第1電源コネクタC1と充電器CSの第2電源コネクタC2とが分離されたか、または、第1電源コネクタC1のコネクタカバーが開放されたと判断する。
【0125】
すなわち、制御部130は、照度感知部140で測定した第1電源コネクタC1周辺の照度が予め設定された基準照度以上であれば、第1電源コネクタC1の第1入力端子IT1及び第2入力端子IT2が外部に露出したと判断する。
【0126】
逆に、制御部130は、照度感知部140で測定した第1電源コネクタC1周辺の照度が予め設定された基準照度未満であれば、
図6に示されたように、第1電源コネクタC1と充電器CSの第2電源コネクタC2とが結合されたか、または、第1電源コネクタC1のコネクタカバーが閉められたと判断する。
【0127】
すなわち、制御部130は、照度感知部140で測定した第1電源コネクタC1周辺の照度が予め設定された基準照度未満であれば、第1電源コネクタC1の第1入力端子IT1及び第2入力端子IT2が外部に露出していないと判断する。
【0128】
その後、制御部130は、照度感知部140で測定した第1電源コネクタC1周辺の照度が予め設定された基準照度以上であれば、第1測定コンタクタMC1、第2測定コンタクタMC2及び第3測定コンタクタMC3の動作状態をターンオフ状態に制御する。
【0129】
さらに、制御部130は、照度感知部140で測定した第1電源コネクタC1周辺の照度が予め設定された基準照度以上であれば、第1充電コンタクタCC1及び第2充電コンタクタCC2の動作状態をターンオフ状態に制御する。
【0130】
これを通じて、制御部130は、第1電源コネクタC1の第1入力端子IT1及び第2入力端子IT2が外部に露出すれば、第1測定コンタクタMC1、第2測定コンタクタMC2及び第3測定コンタクタMC3の動作状態をターンオフ状態に制御することで、外部に露出した第1入力端子IT1または第2入力端子IT2によるユーザの感電事故を防止することができる。
【0131】
一方、本発明による自動車は、上述した本発明によるバッテリーパックを含むことができる。
【0132】
上述した本発明の実施例は、装置及び方法のみによって具現されるものではなく、本発明の実施例の構成に対応する機能を実現するプログラムまたはそのプログラムが記録された記録媒体を通じても具現され得、このような具現は上述した実施例の記載から当業者であれば容易に具現できるであろう。
【0133】
以上のように、本発明を限定された実施例と図面によって説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の属する技術分野で通常の知識を持つ者によって本発明の技術思想と特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは言うまでもない。
【0134】
また、上述した本発明は、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者により、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であって、上述した実施例及び添付の図面によって限定されるものではなく、多様な変形のため各実施例の全部または一部が選択的に組み合わせられて構成され得る。