(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例を詳しく説明する。これに先立ち、本明細書及び特許請求の範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。
【0038】
したがって、本明細書に記載された実施例及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施例に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。
【0039】
また、本発明に関連する公知の機能または構成についての具体的な説明が、本発明の要旨をぼやかすと判断される場合、その説明を省略する。
【0040】
第1、第2などのように序数を含む用語は、多様な構成要素のうちいずれか一つを残りと区別する目的として使用され、このような用語によって構成要素が限定されることではない。
【0041】
なお、明細書の全体にかけて、ある部分が、ある構成要素を「含む」とするとき、これは特に反する記載がない限り、他の構成要素を除くことではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0042】
さらに、明細書の全体に亘って、ある部分が他の部分と「連結(接続)」されているとするとき、これは、「直接的に連結(接続)」されている場合のみならず、その中間に他の素子を介して「間接的に連結(接続)」されている場合も含む。
【0043】
図1は、本発明の一実施例によるバッテリー管理システム100を含むバッテリーパック10の概略図であり、
図2は、
図1の電流検出回路120の故障有無を判定するのに用いられる第1ルックアップテーブル及び第2ルックアップテーブルの説明に参照されるグラフであり、
図3は、
図1の電流検出回路120の故障有無を判定するのに用いられる第3ルックアップテーブル及び第4ルックアップテーブルの説明に参照されるグラフである。
【0044】
図1を参照すれば、バッテリーパック10は、バッテリースタック20及びバッテリー管理システム100を含む。
【0045】
バッテリースタック20は、少なくとも一つのバッテリーセル21を含む。複数のバッテリーセル21がバッテリースタック20に含まれる場合、各バッテリーセル21は、他のバッテリーセル21と直列または並列接続し得る。各バッテリーセル21は、例えば、リチウムイオンバッテリーまたはリチウムポリマーバッテリーであり得る。勿論、バッテリーセル21の種類がリチウムイオンバッテリーまたはリチウムポリマーバッテリーに限定されることではなく、反復的な充放電が可能なものであれば、特に限定されない。
【0046】
バッテリー管理システム100は、両方向スイッチ110、電流検出回路120及び制御部200を含む。
【0047】
両方向スイッチ110は、大電流経路11に設けられる。両方向スイッチ110は、相互直列接続する充電FET111及び放電FET112を含み得る。FETとは、電界効果トランジスタ(field effect transistor)を意味する。充電FET111は、ドレイン、ゲート、ソース及び寄生ダイオードを含み得る。放電FET112は、ドレイン、ゲート、ソース及び寄生ダイオードを含み得る。
【0048】
一例で、
図1に示したように、充電FET111のドレインは、バッテリーパック10の第1電源端子P+に接続し、放電FET112のドレインは、バッテリースタック20の正極端子に接続し、充電FET111のソースと放電FET112のソースは、大電流経路11上の共通ノード12に接続し得る。
【0049】
他の例で、
図1とは異なり、充電FET111と放電FET112との位置は相互交換可能である。即ち、充電FET111のソースは、バッテリースタック20の正極端子に接続し、放電FET112のソースは、バッテリーパック10の第1電源端子P+に接続し、充電FET111のドレイン及び放電FET112のドレインは、共通ノード12に接続し得る。
【0050】
充電FET111のドレイン、ゲート及びソースと、放電FET112のドレイン、ゲート及びソースは、制御部200に接続する。制御部200から選択的に出力されるハイレベル電圧は、充電FET111のゲートとソースとの間に、または放電FET112のゲートとソースとの間に印加される。充電FET111及び放電FET112の各々は、制御部200からハイレベル電圧が出力される間にオン状態で動作し、制御部200からハイレベル電圧の出力が中断される間にオフ状態で動作する。
【0051】
充電FET111の寄生ダイオードは、充電FET111のドレインとソースとの間に接続する。充電FET111がオフ状態を有する間、充電電流は、充電FET111の寄生ダイオードによって遮断される。放電FET112の寄生ダイオードは、放電FET112のドレインとソースとの間に接続する。放電FET112がオフ状態を有する間、放電電流は放電FET112の寄生ダイオードによって遮断される。
【0052】
電流検出回路120は、シャント抵抗素子121及びマイクロプロセッサ122を含む。シャント抵抗素子121は、バッテリーパック10の大電流経路11に設けられる。例えば、
図1に示したように、シャント抵抗素子121の一端はバッテリースタック20の負極端子に接続し、他端はバッテリーパック10の第2電源端子P−に接続し得る。勿論、
図1とは異なり、シャント抵抗素子121の一端はバッテリースタック20の正極端子に接続し、他端は放電FET112のドレインに接続することも可能である。または、シャント抵抗素子121の一端は充電FET111のドレインに接続し、他端は第1電源端子P+に接続し得る。マイクロプロセッサ122は、シャント抵抗素子121の両端に発生する電圧をシャント抵抗素子121の抵抗で割ることで、大電流経路11を通して流れる充放電電流を所定の周期(例えば、0.01秒)ごとに検出することができる。以下では、電流検出回路120によって検出される充放電電流を「基準電流」と称する。マイクロプロセッサ122には、通信端子CIが備えられる。マイクロプロセッサ122は、基準電流を示す電流データを通信端子CIを介して制御部200に出力する。
【0053】
制御部200は、電流検出回路120及び両方向スイッチ110に動作可能に結合する。制御部200は、スイッチドライバー210、電圧検出回路220及びコントローラ230を含む。
【0054】
スイッチドライバー210は、コントローラ230からのオン命令またはオフ命令に応じて、両方向スイッチ110を選択的にオン状態からオフ状態へ、またはオフ状態からオン状態へ移すように構成される。具体的に、スイッチドライバー210は、充電FET111及び放電FET112の少なくとも一つのゲートとソースとの間にハイレベル電圧を選択的に印加することで、充電FET111及び放電FET112の各々を選択的にオン状態に制御する。一例で、充電FET111のゲートと放電FET112のゲートに共にハイレベル電圧が印加される通常モードにおいて、充電FET111及び放電FET112はいずれもオン状態になり、充電電流及び放電電流が大電流経路11を通して流れ得る。他の例で、充電FET111のゲートのみにハイレベル電圧が印加される充電モードにおいて、充電FET111はオン状態になり、放電FET112はオフ状態になるので、放電電流は遮断され、充電電流のみが大電流経路11を通して流れ得る。逆に、放電FET112のゲートのみにハイレベル電圧が印加される放電モードにおいて、充電FET111はオフ状態になり、放電FET112はオン状態になるので、充電電流は遮断され、放電電流のみが大電流経路11を通して流れ得る。
【0055】
スイッチドライバー210は、予め決められた複数のハイレベル電圧(例えば、5.0V、5.5V、6.0V)を充電FET111及び放電FET112のゲート−ソース電圧として印加するように構成され得る。即ち、スイッチドライバー210は、複数のハイレベル電圧(例えば、5.0V、5.5V、6.0V)のいずれか一つをゲート−ソース電圧として充電FET111のゲートに印加し、複数のハイレベル電圧(例えば、5.0V、5.5V、6.0 V)の一つをゲート−ソース電圧として放電FET112のゲートに印加できる。したがって、充電FET111のゲートとソースとの間に印加されるハイレベル電圧は、放電FET112のゲート及びソースに印加されるハイレベル電圧と同一または相違し得る。以下では、充電FET111のゲートに印加されるハイレベル電圧を「第1ハイレベル電圧」と称し、放電FET112のゲートに印加されるハイレベル電圧を「第2ハイレベル電圧」と称する。
【0056】
電圧検出回路220は、バッテリースタック20の電圧Va及び第1電源端子P+の電圧Vbを各々検出するように構成される。電圧検出回路220は、共通ノード12の電圧Vcを追加的に検出するように構成され得る。電圧検出回路220には、通信端子CVが備えられる。電圧検出回路220は、バッテリースタック20の電圧Va、第1電源端子P+の電圧Vb及び共通ノード12の電圧Vcの少なくとも一つを示す電圧データを通信端子CVを介してコントローラ230に出力する。
【0057】
コントローラ230は、電流検出回路120、スイッチドライバー210及び電圧検出回路220の各々に動作可能に結合する。コントローラ230には、通信端子C1、通信端子C2、通信端子C3及び通信端子C4が備えられる。コントローラ230は、通信端子C1を介して受信される電流検出回路120からの電流データに基づき、基準電流の時間による変化を持続的にモニターできる。ここで、基準電流は、電流検出回路120によって測定された電流である。コントローラ230は、通信端子C2を介して受信される電圧検出回路220からの電圧データに基づき、バッテリースタック20の電圧、第1電源端子P+の電圧及び共通ノード12の電圧の少なくとも一つの時間による変化を持続的にモニターできる。コントローラ230は、通信端子C3を介してスイッチドライバー210にオン命令またはオフ命令を出力する。
【0058】
コントローラ230は、ハードウェア的に、ASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、マイクロプロセッサー(microprocessors)、その他の機能遂行のための電気的ユニットのうち少なくとも一つを含むように具現され得る。また、コントローラ230にはメモリーデバイスが内蔵され得、メモリーデバイスとしては、例えば、RAM、ROM、レジスター、ハードディスク、光記録媒体または磁気記録媒体を用い得る。メモリーデバイスは、コントローラ230によって実行される各種制御ロジッグを含むプログラム、及び/または前記制御ロジッグが実行されるときに発生するデータを、保存、更新及び/または消去できる。
【0059】
コントローラ230は、電圧データに基づき、充電FET111及び放電FET112の各々の両端に発生する電圧をモニターできる。充電FET111の両端に発生する電圧は、充電FET111のドレインとソースとの間に発生する電圧(即ち、ドレイン−ソース電圧)である。放電FET112の両端に発生する電圧は、放電FET112のドレインとソースとの間に発生する電圧である。したがって、充電FET111の両端に発生する電圧は、第1電源端子P+の電圧Vbと共通ノード12の電圧Vcとの差に対応し、放電FET112の両端に発生する電圧は、バッテリースタック20の電圧Vaと共通ノード12の電圧Vcとの差に対応する。以下では、充電FET111のゲートに第1ハイレベル電圧が印加されて放電FET112のゲートに第2ハイレベル電圧が印加される間に発生する充電FET111のドレイン−ソース電圧及び放電FET112のドレイン−ソース電圧の各々を「第1電圧」及び「第2電圧」と称する。
【0060】
コントローラ230は、所定の条件を満す場合、第1電圧及び第2電圧の少なくとも一つ及び電流検出回路120によって検出された基準電流に基づき、電流検出回路120の故障有無を判定できる。即ち、コントローラ230は、所定の条件を満す場合、電流検出回路120によって検出された基準電流が大電流経路11を通して流れる充放電電流を有効に示すか否かを判定できる。所定の条件は、最近にモニターされた単位時間(例えば、0.1秒)における基準電流の変化量が基準範囲(例えば、−50〜+50A)から外れることである。
【0061】
コントローラ230は、基準電流の単位時間における変化量が基準範囲から外れる場合、基準電流の単位時間における変化量に基づいて監視期間を決定し得る。監視期間は、基準電流の単位時間における変化量の大きさに比例し得る。一例で、基準電流の単位時間における変化量が100Aである場合、監視期間は2秒として決定され、基準電流の単位時間における変化量が150Aである場合、監視期間は3秒として決定され得る。監視期間の間に電流検出回路120の故障有無を所定の時間間隔(例えば、0.2秒)ごとに周期的に判定し得る。
【0062】
シャント抵抗素子121の両端に発生する電圧が電流検出回路120によって検出された時点と、第1電圧及び第2電圧が電圧検出回路220によって検出された時点とは、予め決められた誤差範囲内の差のみを有し得る。コントローラ230は、メモリーデバイスに予め保存された複数のルックアップテーブルの少なくとも一つを用いて電流検出回路120の故障を診断でき、各々の診断動作について詳しくは以下で説明する。各ルックアップテーブルは、充電FET111及び放電FET112のゲート−ソース電圧として利用可能な複数のハイレベル電圧のいずれか一つに関わる。
【0063】
コントローラ230は、第1ハイレベル電圧と第2ハイレベル電圧とが相互同一である間、第1電圧と第2電圧との差が、予め決められた臨界電圧範囲から外れると、第1電圧及び第2電圧の少なくとも一つが有効でないと判定し、その他の場合には、第1電圧及び第2電圧が共に有効であると判定し得る。
【0064】
コントローラ230は、第1ハイレベル電圧が第2ハイレベル電圧よりも大きい間、第1電圧が第2電圧よりも大きければ、第1電圧及び第2電圧の少なくとも一つが有効でないと判定し、その他の場合には第1電圧及び第2電圧が共に有効であると判定し得る。
【0065】
コントローラ230は、第1ハイレベル電圧が第2ハイレベル電圧よりも小さい場合、第1電圧が第2電圧よりも小さければ、第1電圧及び第2電圧の少なくとも一つが有効でないと判定し、その他の場合には第1電圧及び第2電圧が共に有効であると判定し得る。
【0066】
コントローラ230は、第1電圧及び第2電圧が共に有効であると判定された場合に限って、電流検出回路120の故障有無を判定し得る。
【0067】
<第1ルックアップテーブル及び第2ルックアップテーブルの少なくとも一つを用いる診断動作>
【0068】
図2において、カーブ201は、ハイレベル電圧(例えば、5.0V)がFET111、112のゲート−ソース電圧として印加される場合のFET111、112のドレイン電流I
Dとオン状態抵抗(on−state resistance)R
ONとの関係を示し、カーブ202は、ハイレベル電圧(例えば、6.0V)がFET111、112のゲート−ソース電圧として印加される場合のFET111、112のドレイン電流I
Dとオン状態抵抗(on−state resistance)R
ONとの関係を示す。
【0069】
図1及び
図2を参照すれば、コントローラ230のメモリーデバイスには、第1ルックアップテーブル及び第2ルックアップテーブルの少なくとも一つが予め保存され得る。第1ルックアップテーブルは、複数のハイレベル電圧のいずれか一つ(例えば、5.0V)に関わり、カーブ201に対応するデータを有する。第2ルックアップテーブルは、複数のハイレベル電圧の他の一つ(例えば、6.0V)に関わり、カーブ202に対応するデータを有する。
【0070】
図2に示したカーブ201及びカーブ202から確認できるように、ハイレベル電圧(例えば、5.0V、6.0V)がFET111、112のゲート−ソース電圧として印加される間には、FET111、112のドレイン電流I
Dが増加するにつれ、FET111、112のオン状態抵抗R
ONは非線形に増加する。勿論、ハイレベル電圧(例えば、5.0V、6.0V)がFET111、112のゲート−ソース電圧として印加される間には、FET111、112のドレイン電流I
Dが減少するにつれ、FET111、112のオン状態抵抗 R
ONは非線形に減少する。また、FET111、112のゲート−ソース電圧が増加するほど、FET111、112のオン状態抵抗R
ONは減少する。
【0071】
コントローラ230は、基準電流をインデックスとして用いて第1ルックアップテーブルから基準電流に関わる第1基準抵抗を獲得し得る。例えば、カーブ201を参照すれば、基準電流が100Aである場合、100Aのドレイン電流に関わる1mΩのオン状態抵抗が第1基準抵抗として獲得され、基準電流が150Aである場合、150Aのドレイン電流に関わる3mΩのオン状態抵抗が第1基準抵抗として獲得され、基準電流が200Aである場合、200Aのドレイン電流に関わる7mΩのオン状態抵抗が第1基準抵抗として獲得され得る。コントローラ230は、第1電圧を第1基準抵抗で割り、第1電流を算出し得る。
【0072】
コントローラ230は、基準電流をインデックスとして用いて第2ルックアップテーブルから基準電流に関わる第2基準抵抗を獲得し得る。例えば、カーブ202を参照すれば、基準電流が100Aである場合、100Aのドレイン電流に関わる0.8mΩのオン状態抵抗が第2基準抵抗として獲得され、基準電流が150Aである場合、150Aのドレイン電流に関わる2mΩのオン状態抵抗が第2基準抵抗として獲得され、基準電流が200Aである場合、200Aのドレイン電流に関わる5mΩのオン状態抵抗が第2基準抵抗として獲得され得る。コントローラ230は、第2電圧を第2基準抵抗で割って第2電流を算出し得る。
【0073】
一方、充電FET111のゲート−ソース電圧と放電FET112のゲート−ソース電圧とは相互同一であり得る。即ち、第1ハイレベル電圧と第2ハイレベル電圧とは相互同一であり得る。この場合、第1電圧及び第2電圧は相互同一であり、第1基準抵抗及び第2基準抵抗は相互同一である。したがって、コントローラ230は、第1ハイレベル電圧及び第2ハイレベル電圧が相互同一である場合には、第1電流及び第2電流のいずれか一つのみを算出し得る。
【0074】
逆に、充電FET111のゲート−ソース電圧及び放電FET112のゲート−ソース電圧は相異なり得る。即ち、第1ハイレベル電圧及び第2ハイレベル電圧は相異なり得る。この場合、第1電圧及び第2電圧は相異なり、第1基準抵抗及び第2基準抵抗も相異なる。したがって、コントローラ230は、第1ハイレベル電圧及び第2ハイレベル電圧が相異なる場合には、第1電流及び第2電流を各々算出できる。
【0075】
コントローラ230は、基準電流と第1電流との差に基づいて電流検出回路120の故障有無を判定できる。基準電流及び第1電流は、同一時点で大電流経路11を通して流れる充放電電流を示す。したがって、電流検出回路120が正常であれば、基準電流と第1電流との差は、予め決められた第1電流範囲(例えば、−0.3A〜+0.3A)内となるが、電流検出回路120が故障であれば、基準電流と第1電流との差は第1電流範囲から外れることになる。
【0076】
これと類似に、コントローラ230は、基準電流と第2電流との差に基づいて電流検出回路120の故障有無を判定できる。基準電流及び第2電流は、同一時点で大電流経路11を通して流れる充放電電流を示す。したがって、電流検出回路120が正常であれば、基準電流と第2電流との差は、第1電流範囲内となるが、電流検出回路120が故障であれば、基準電流と第1電流との差は第1電流範囲から外れることになる。
【0077】
または、コントローラ230は、第1電流と第2電流との差に基づいて電流検出回路120の故障有無を判定できる。第1電流及び第2電流は同一時点で大電流経路11を通して流れる充放電電流を示す。したがって、電流検出回路120が正常であれば、第1電流と第2電流との差は、予め決められた第2電流範囲内となるが、電流検出回路120が故障であれば、第1電流と第2電流との差は第2電流範囲から外れることになる。第2電流範囲は、第1電流範囲と同一または相異なり得る。
【0078】
<第3ルックアップテーブル及び第4ルックアップテーブルの少なくとも一つを用いる診断動作>
【0079】
図3において、カーブ301は、ハイレベル電圧(例えば、5.0V)がFET111、112のゲート−ソース電圧として印加される場合のFET111、112のドレイン電流I
Dとドレイン−ソース電圧V
DSとの関係を示し、カーブ302は、ハイレベル電圧(例えば、6.0V)がFET111、112のゲート−ソース電圧として印加される場合のFET111、112のドレイン電流I
Dとドレイン−ソース電圧V
DSとの関係を示す。
【0080】
図1及び
図3を参照すれば、コントローラ230のメモリーデバイスには第3ルックアップテーブル及び第4ルックアップテーブルの少なくとも一つが予め保存され得る。第3ルックアップテーブルは、複数のハイレベル電圧のいずれか一つ(例えば、5.0V)に関わり、カーブ301に対応するデータを有する。第4ルックアップテーブルは、複数のハイレベル電圧のうち他の一つ(例えば、6.0V)に関わり、カーブ302に対応するデータを有する。
【0081】
図3に示したカーブ301及びカーブ302から確認できるように、ハイレベル電圧(例えば、5.0V、6.0V)がFET111、112のゲート−ソース電圧として印加される間には、FET111、112のドレイン電流I
Dが増加するにつれ、FET111、112のドレイン−ソース電圧V
DSは非線形に増加する。勿論、ハイレベル電圧(例えば、5.0V、6.0V)がFET111、112のゲート−ソース電圧として印加される間には、FET111、112のドレイン電流I
Dが減少するにつれ、FET111、112のドレイン−ソース電圧V
DSは、非線形に減少する。また、FET111、112のゲート−ソース電圧が増加するほど、FET111、112のドレイン−ソース電圧V
DSは減少する。
【0082】
コントローラ230は、基準電流をインデックスとして用いて第3ルックアップテーブルから基準電流に関わる第1基準電圧を獲得できる。例えば、カーブ301を参照すれば、基準電流が100Aである場合、100Aのドレイン電流に関わる0.1Vのドレイン−ソース電圧が第1基準電圧として獲得され、基準電流が150Aである場合、150Aのドレイン電流に関わる0.45Vのドレイン−ソース電圧が第1基準電圧として獲得され、基準電流が200Aである場合、200Aのドレイン電流に関わる1.4Vのドレイン−ソース電圧が第1基準電圧として獲得され得る。
【0083】
コントローラ230は、基準電流をインデックスとして用いて第4ルックアップテーブルから基準電流に関わる第2基準電圧を獲得できる。例えば、カーブ302を参照すれば、基準電流が100Aである場合、100Aのドレイン電流に関わる0.07Vのドレイン−ソース電圧が第2基準電圧として獲得され、基準電流が150Aである場合、150Aのドレイン電流に関わる0.35Vのドレイン−ソース電圧が第2基準電圧として獲得され、基準電流が200Aである場合、200Aのドレイン電流に関わる1.0Vのドレイン−ソース電圧が第2基準電圧として獲得され得る。
【0084】
一方、第1ハイレベル電圧と第2ハイレベル電圧とが相互同一である場合、第1電圧と第2電圧とは相互同一である。したがって、コントローラ230は、第1ハイレベル電圧と第2ハイレベル電圧とが相互同一である場合には、第1基準電圧及び第2基準電圧のいずれか一つのみを獲得することもできる。
【0085】
逆に、第1ハイレベル電圧と第2ハイレベル電圧とが相異なる場合、第1電圧と第2電圧とは相異なり得る。したがって、コントローラ230は、第1ハイレベル電圧と第2ハイレベル電圧とが相異なる場合には、第1基準電圧及び第2基準電圧を各々獲得することができる。
【0086】
コントローラ230は、第1電圧と第1基準電圧との差に基づいて電流検出回路120の故障有無を判定する。第1電圧は充放電電流によって発生し、基準電流は充放電電流に対応する。したがって、電流検出回路120が正常であれば、第1電圧と第1基準電圧との差は、予め決められた第1電圧範囲(例えば、−0.01V〜+0.01V)内となるが、電流検出回路120が故障であれば、第1電圧と第1基準電圧との差は、第1電圧範囲から外れることになる。
【0087】
これと類似に、コントローラ230は、第2電圧と第2基準電圧との差に基づいて電流検出回路120の故障有無を判定する。第2電圧は、充放電電流によって発生し、基準電流は充放電電流に対応する。したがって、電流検出回路120が正常であれば、第2電圧と第2基準電圧との差は第1電圧範囲内となり、電流検出回路120が故障であれば、第2電圧と第2基準電圧との差は、第1電圧範囲から外れることになる。
【0088】
または、コントローラ230は、第1電圧及び第2電圧の和と第1基準電圧及び第2基準電圧の和との差に基づいて、電流検出回路120の故障有無を判定する。第1電圧及び第2電圧の各々は充放電電流によって発生し、基準電流は充放電電流に対応する。したがって、電流検出回路120が正常であれば、第1電圧及び第2電圧の和と第1基準電圧及び第2基準電圧の和との差は、第2電圧範囲内となるが、電流検出回路120が故障であれば、第1電圧及び第2電圧の和と第1基準電圧及び第2基準電圧の和との差は、第2電圧範囲から外れることになる。第2電圧範囲は、第1電圧範囲と同一であるか、または第1電圧範囲を含みながらさらに広い。
【0089】
コントローラ230は、前述した第1ルックアップテーブル、第2ルックアップテーブル、第3ルックアップテーブル及び第4ルックアップテーブルの少なくとも一つを用いる診断動作が完了すれば、電流検出回路120の故障有無を示す診断信号を出力する。診断信号は、コントローラ230に備えられた通信端子C4から出力され、バッテリーパック10の通信端子COMを介して外部デバイス(例えば、車両のECU)に伝送され得る。通信端子COMは、有線または無線通信を支援する。有線通信は、例えば、CAN(contoller area network)通信であり得、無線通信は、例えば、ジグビーやブルートゥス通信であり得るが、コントローラ230と外部デバイスのとの有無線通信を支援するものであれば、通信プロトコールの種類は特に限定されない。
【0090】
外部デバイスは、コントローラ230から受信した診断信号に対応する視覚的な情報及び聴覚的な情報の少なくとも一つを使用者に提供するように構成された周辺装置を含み得る。周辺装置は、例えば、ディスプレイ、スピーカーなどのように情報を視覚的及び/または聴覚的に出力する機器を用いて具現され得る。
【0091】
図4は、本発明の他の実施例による電流検出回路120の故障を判定するための方法を示すフローチャートである。
【0092】
図1、
図2及び
図4を参照すれば、段階400において、制御部200は、充電FET111及び放電FET112の各々のゲートとソースとの間に第1ハイレベル電圧及び第2ハイレベル電圧を印加する。即ち、充電FET111のゲートとソースとの間に第1ハイレベル電圧が印加され、放電FET112のゲートとソースとの間に第2ハイレベル電圧が印加される。第1ハイレベル電圧及び第2ハイレベル電圧は、相互同一または相異なり得る。
【0093】
段階410において、制御部200は、電流検出回路120からの電流データに基づいて基準電流を検出する。電流検出回路120は、バッテリーパック10の大電流経路11に設けられたシャント抵抗素子121の両端に発生する電圧に基づいて基準電流を検出した後、検出された基準電流を示す電流データを制御部200に伝送し得る。
【0094】
段階420において、制御部200は、充電FET111の両端に発生する第1電圧を検出する。
【0095】
段階430において、制御部200は、基準電流をインデックスとして用いて、第1ルックアップテーブルから基準電流に対応するドレイン電流に関わるオン状態抵抗を第1基準抵抗として獲得する。第1ルックアップテーブルは、第1ハイレベル電圧がFET111、112のゲート−ソース電圧として印加される場合のFET111、112のドレイン電流I
Dとオン状態抵抗(on−state resistance)R
ONとの関係を示すデータを有する。
【0096】
段階440において、制御部200は、第1電圧を第1基準抵抗で割って第1電流を算出する。第1電流は、充電FET111及び放電FET112を通して流れる電流の推定値である。
【0097】
段階450において、制御部200は、基準電流と第1電流との差が第1電流範囲から外れるか否かを判定する。基準電流と第1電流との差が第1電流範囲から外れるということは、電流検出回路120が故障していることを示す。段階450の値が「はい」である場合、段階495へ進む。
【0098】
段階460において、制御部200は、放電FET112の両端に発生する第2電圧を検出する。
【0099】
段階470において、制御部200は、基準電流をインデックスとして用いて、第2ルックアップテーブルから基準電流に対応するドレイン電流に関わるオン状態抵抗を第2基準抵抗として獲得する。第2ルックアップテーブルは、第2ハイレベル電圧がFET111、112のゲート−ソース電圧として印加される場合のFET111、112のドレイン電流I
Dとオン状態抵抗(on−state resistance)R
ONとの関係を示すデータを有する。
【0100】
段階480において、制御部200は、第2電圧を第2基準抵抗で割って第2電流を算出する。第2電流は、充電FET111及び放電FET112を通して流れる電流の推定値である。
【0101】
段階490において、制御部200は、基準電流と第2電流との差が第1電流範囲から外れるか否かを判定する。基準電流と第1電流との差が第1電流範囲からはずれるということは、電流検出回路120が故障していることを示す。段階490の値が「はい」である場合、段階495へ進む。
【0102】
段階495において、制御部200は、電流検出回路120が故障であることを示す診断信号を出力する。
【0103】
一方、制御部200は、段階420、段階430、段階440及び段階450を含むプロセス及び段階460、段階470、段階480及び段階490を含むプロセスのいずれか一つのみを行うことも可能である。
【0104】
図5は、本発明のさらに他の実施例による電流検出回路120の故障を判定するための方法を示すフローチャートである。
【0105】
図1、
図2及び
図5を参照すれば、段階500において、制御部200は、充電FET111及び放電FET112の各々のゲートとソースとの間に第1ハイレベル電圧及び第2ハイレベル電圧を印加する。即ち、充電FET111のゲートとソースとの間に第1ハイレベル電圧が印加され、放電FET112のゲートとソースとの間に第2ハイレベル電圧が印加される。第1ハイレベル電圧及び第2ハイレベル電圧は相異なる。
【0106】
段階510において、制御部200は、電流検出回路120からの電流データに基づいて基準電流を検出する。電流検出回路120は、バッテリーパック10の大電流経路11に設けられたシャント抵抗素子121の両端に発生する電圧に基づいて基準電流を検出した後、検出された基準電流を示す電流データを制御部200に伝送し得る。
【0107】
段階520において、制御部200は、充電FET111の両端に発生する第1電圧を検出する。
【0108】
段階530において、制御部200は、基準電流をインデックスとして用いて、第1ルックアップテーブルから基準電流に対応するドレイン電流に関わるオン状態抵抗を第1基準抵抗として獲得する。第1ルックアップテーブルは、第1ハイレベル電圧がFET111、112のゲート−ソース電圧として印加される場合のFET111、112のドレイン電流I
Dとオン状態抵抗R
ONとの関係を示すデータを有する。
【0109】
段階540において、制御部200は、第1電圧を第1基準抵抗で割って第1電流を算出する。第1電流は、充電FET111及び放電FET112を通して流れる電流の推定値である。
【0110】
段階550において、制御部200は、放電FET112の両端に発生する第2電圧を検出する。
【0111】
段階560において、制御部200は、基準電流をインデックスとして用いて、第2ルックアップテーブルから基準電流に対応するドレイン電流に関わるオン状態抵抗を第2基準抵抗として獲得する。第2ルックアップテーブルは、第2ハイレベル電圧がFET111、112のゲート−ソース電圧として印加される場合のFET111、112のドレイン電流I
Dとオン状態抵抗R
ONとの関係を示すデータを有する。
【0112】
段階570において、制御部200は、第2電圧を第2基準抵抗で割って第2電流を算出する。第2電流は、充電FET111及び放電FET112を通して流れる電流の推定値である。
【0113】
段階580において、制御部200は、第1電流と第2電流との差が第2電流範囲から外れるか否かを判定する。第1電流と第2電流との差が第2電流範囲から外れるということは、電流検出回路120が故障していることを示す。段階580の値が「はい」である場合、段階590へ進む。
【0114】
段階590において、制御部200は、電流検出回路120が故障していることを示す診断信号を出力する。
【0115】
図6は、本発明のさらに他の実施例による電流検出回路120の故障を判定するための方法を示すフローチャートである。
【0116】
図1、
図3及び
図6を参照すれば、段階600において、制御部200は、充電FET111及び放電FET112の各々のゲートとソースとの間に第1ハイレベル電圧及び第2ハイレベル電圧を印加する。即ち、充電FET111のゲートとソースとの間に第1ハイレベル電圧が印加され、放電FET112のゲートとソースとの間に第2ハイレベル電圧が印加される。第1ハイレベル電圧及び第2ハイレベル電圧は、相互同一または相異なり得る。
【0117】
段階610において、制御部200は、電流検出回路120からの電流データに基づいて基準電流を検出する。電流検出回路120は、バッテリーパック10の大電流経路11に設けられたシャント抵抗素子121の両端に発生する電圧に基づいて基準電流を検出した後、検出された基準電流を示す電流データを制御部200へ伝送し得る。
【0118】
段階620において、制御部200は、充電FET111の両端に発生する第1電圧を検出する。
【0119】
段階630において、制御部200は、基準電流をインデックスとして用いて、第3ルックアップテーブルから基準電流に対応するドレイン電流に関わるドレイン−ソース電圧を第1基準電圧として獲得する。第3ルックアップテーブルは、第1ハイレベル電圧がFET111、112のゲート−ソース電圧として印加される場合のFET111、112のドレイン電流I
Dとドレイン−ソース電圧V
DSとの関係を示すデータを有する。第1基準電圧は、充電FET111を通して基準電流が流れる場合に発生する第1電圧の推定値である。
【0120】
段階640において、制御部200は、第1電圧と第1基準電圧との差が第1電圧範囲から外れるか否かを判定する。第1電圧と第1基準電圧との差が第1電圧範囲から外れるということは、電流検出回路120が故障していることを示す。段階640の値が「はい」である場合、段階680へ進む。
【0121】
段階650において、制御部200は、放電FET112の両端に発生する第2電圧を検出する。
【0122】
段階660において、制御部200は、基準電流をインデックスとして用いて、第4ルックアップテーブルから基準電流に対応するドレイン電流に関わるドレイン−ソース電圧を第2基準電圧として獲得する。第4ルックアップテーブルは、第2ハイレベル電圧がFET111、112のゲート−ソース電圧として印加される場合のFET111、112のドレイン電流I
Dとドレイン−ソース電圧V
DSとの関係を示すデータを有する。第2基準電圧は、放電FET112を通して基準電流が流れる場合に発生する第2電圧の推定値である。
【0123】
段階670において、制御部200は、第2電圧と第2基準電圧との差が第1電圧範囲から外れるか否かを判定する。第2電圧と第2基準電圧との差が第1電圧範囲から外れることは、電流検出回路120が故障であることを示す。段階670の値が「はい」である場合、段階680へ進む。
【0124】
段階680において、制御部200は、電流検出回路120が故障であることを示す診断信号を出力する。
【0125】
一方、制御部200は、段階620、段階630及び段階640を含むプロセス及び段階650、段階660及び段階670を含むプロセスのいずれか一つのみを行うこともできる。
【0126】
図7は、本発明のさらに他の実施例による電流検出回路120の故障を判定するための方法を示すフローチャートである。
【0127】
図1、
図3及び
図7を参照すれば、段階700において、制御部200は、充電FET111及び放電FET112の各々のゲートとソースとの間に第1ハイレベル電圧及び第2ハイレベル電圧を印加する。即ち、充電FET111のゲートとソースとの間に第1ハイレベル電圧が印加され、放電FET112のゲートとソースとの間に第2ハイレベル電圧が印加される。第1ハイレベル電圧及び第2ハイレベル電圧は相異なる。
【0128】
段階710において、制御部200は、電流検出回路120からの電流データに基づいて基準電流を検出する。電流検出回路120は、バッテリーパック10の大電流経路11に設けられたシャント抵抗素子121の両端に発生する電圧に基づいて基準電流を検出した後、検出された基準電流を示す電流データを制御部200へ伝送し得る。
【0129】
段階720において、制御部200は、充電FET111の両端に発生する第1電圧を検出する。
【0130】
段階730において、制御部200は、基準電流をインデックスとして用いて、第3ルックアップテーブルから基準電流に対応するドレイン電流に関わるドレイン−ソース電圧を第1基準電圧として獲得する。第3ルックアップテーブルは、第1ハイレベル電圧がFET111、112のゲート−ソース電圧として印加される場合のFET111、112のドレイン電流I
Dとドレイン−ソース電圧V
DSとの関係を示すデータを有する。第1基準電圧は、充電FET111を通して基準電流が流れる場合に発生する第1電圧の推定値である。
【0131】
段階740において、制御部200は、放電FET112の両端に発生する第2電圧を検出する。
【0132】
段階750において、制御部200は、基準電流をインデックスとして用いて、第4ルックアップテーブルから基準電流に対応するドレイン電流に関わるドレイン−ソース電圧を第2基準電圧として獲得する。第4ルックアップテーブルは、第2ハイレベル電圧がFET111、112のゲート−ソース電圧として印加される場合のFET111、112のドレイン電流I
Dとドレイン−ソース電圧V
DSとの関係を示すデータを有する。第2基準電圧は、放電FET112を通して基準電流が流れる場合に発生する第2電圧の推定値である。
【0133】
段階760において、制御部200は、第1電圧及び第2電圧の和と第1基準電圧及び第2基準電圧の和との差が第2電圧範囲から外れるか否かを判定する。第1電圧及び第2電圧の和と第1基準電圧及び第2基準電圧の和との差が第2電圧範囲から外れるということは、電流検出回路120が故障であることを示す。段階760の値が「はい」である場合、段階770へ進む。
【0134】
段階770において、制御部200は、電流検出回路120が故障していることを示す診断信号を出力する。
【0135】
前述の本発明の実施例によれば、シャント抵抗素子121に加えて充放電電流を検出するためのホールセンサーを備えなくても、シャント抵抗素子121を備える電流検出回路120の故障有無を判定することができる。
【0136】
以上で説明した本発明の実施例は、必ずしも装置及び方法を通じて具現されることではなく、本発明の実施例の構成に対応する機能を実現するプログラムまたはそのプログラムが記録された記録媒体を通じて具現され得、このような具現は、本発明が属する技術分野における専門家であれば、前述した実施例の記載から容易に具現できるはずである。
【0137】
以上、本発明を限定された実施例と図面によって説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の属する技術分野で通常の知識を持つ者によって本発明の技術思想と特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは言うまでもない。
【0138】
また、上述の本発明は、本発明が属する技術分野における通常の知識を持つ者によって本発明の技術思想から脱しない範囲内で多様な置換、変形及び変更が可能であるため、上述の実施例及び添付された図面によって限定されず、多様な変形が行われるように各実施例の全部または一部を選択的に組み合わせて構成可能である。