特許第6974162号(P6974162)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6974162撮影制御システム、撮影制御方法、プログラムおよび記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6974162
(24)【登録日】2021年11月8日
(45)【発行日】2021年12月1日
(54)【発明の名称】撮影制御システム、撮影制御方法、プログラムおよび記録媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20211118BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20211118BHJP
   G03B 17/00 20210101ALI20211118BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20211118BHJP
【FI】
   H04N5/232 220
   G03B15/00 Q
   G03B17/00 Q
   H04N5/232 300
   H04N5/232 190
   H04N5/232 941
   H04N5/232 945
   G06T7/00 660A
【請求項の数】21
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2017-251113(P2017-251113)
(22)【出願日】2017年12月27日
(65)【公開番号】特開2019-118021(P2019-118021A)
(43)【公開日】2019年7月18日
【審査請求日】2020年1月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100152984
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100148080
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】松本 徹也
【審査官】 高野 美帆子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−110001(JP,A)
【文献】 特開2014−027365(JP,A)
【文献】 特開2016−149646(JP,A)
【文献】 特開2009−290541(JP,A)
【文献】 特開2007−266882(JP,A)
【文献】 特開2004−236134(JP,A)
【文献】 特開2015−142183(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/222−5/257
G03B 15/00
G03B 17/00
G06T 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のデジタル画像撮影装置と、前記複数のデジタル画像撮影装置の動作を制御する1以上の動作制御装置と、を備える撮影制御システムであって、
前記1以上の動作制御装置において、前記1以上の動作制御装置の利用者が、前記複数のデジタル画像撮影装置の利用者によって撮影される画像が適切な画像なのか不適切な画像なのかを評価するための評価対象となる画像の評価項目、および、画像の前記評価項目についての評価結果に対する制御内容を含む動作制御情報を取得する制御情報取得部と、
前記複数のデジタル画像撮影装置によって撮影された画像を解析する画像解析部と、
前記画像の解析結果に基づき、前記複数のデジタル画像撮影装置の各々によって撮影された画像を前記評価項目について評価する画像評価部と、
前記各々のデジタル画像撮影装置によって撮影された画像の前記評価項目についての評価結果に対する制御内容に従って、前記各々のデジタル画像撮影装置の動作を制御する動作制御部と、
データを送受信するデータ送受信部と、を備え、
前記画像評価部は、前記各々のデジタル画像撮影装置によって撮影された画像を前記評価項目について評価して前記適切な画像よりも前記不適切な画像の前記評価結果のスコアが低くなるようにスコアを付与し、
前記動作制御部は、前記評価結果のスコアが閾値未満である画像のみが、前記データ送受信部により、前記各々のデジタル画像撮影装置から前記1以上の動作制御装置に送信されるように制御
前記評価項目は、前記各々のデジタル画像撮影装置が撮影しようする画像に含まれる特定の人物の検出を含み、前記制御内容は、前記特定の人物を含む画像の取り扱い方法を含み、
前記画像解析部は、前記各々のデジタル画像撮影装置において、前記各々のデジタル画像撮影装置が撮影しようする画像に含まれる前記特定の人物を検出する被写体検出を行い、
前記動作制御部は、前記各々のデジタル画像撮影装置において、前記各々のデジタル画像撮影装置が撮影しようとしている画像に前記特定の人物が含まれている場合に、前記特定の人物が写っている画像を撮影してはいけない旨の警告メッセージが前記各々のデジタル画像撮影装置が有する画像表示部に表示された前記特定の人物の顔を囲む顔枠内に表示されるように制御する、撮影制御システム。
【請求項2】
前記制御内容は、画像に対する画像処理およびデジタル画像撮影装置に対する機能制御の少なくとも一方を含む、請求項1に記載の撮影制御システム。
【請求項3】
前記画像解析部は、画像に写っている被写体を検出する被写体検出を行い、
前記動作制御部は、前記制御内容とは関係なく、公開してはいけない被写体が写っている画像および写してはいけない被写体が写っている画像を利用できないように制御する、請求項1または2に記載の撮影制御システム。
【請求項4】
前記評価項目は、画像に写っている特定の人物の検出を含み、前記制御内容は、前記特定の人物が写っている画像の取り扱い方法を含み、
前記画像解析部は、画像に写っている前記特定の人物を検出する人物検出を行い、
前記動作制御部は、前記特定の人物が写っている画像が、デジタル画像撮影装置の記録媒体から取り出せない、デジタル画像撮影装置が有する画像表示部に表示された後に削除される、および、前記記録媒体に記録されるが前記人物の顔にぼかしが入れられる、の少なくとも1つが行われるように制御する、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の撮影制御システム。
【請求項5】
前記動作制御部は、前記各々のデジタル画像撮影装置において、前記評価項目についての評価結果のスコアが閾値未満である画像を利用できないように制御する、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の撮影制御システム。
【請求項6】
前記画像解析部は、画像に写っている人物の表情の検出、人物の状況の検出、および、人物の肌の露出度の検出の少なくとも1つを行い、
前記画像評価部は、前記人物の表情の検出が行われた場合に、前記人物の表情が笑顔の場合よりも泣き顔の場合の方が前記画像のスコアが低くなり、かつ前記人物の状況の検出が行われた場合に、前記人物の状況が一人でいる場合よりも複数の人物に取り囲まれている場合の方が前記画像のスコアが低くなり、かつ前記人物の肌の露出度の検出が行われた場合に、前記人物の肌の露出度が閾値未満の場合よりも閾値以上の場合の方が前記画像のスコアが低くなるように前記画像のスコアを付与し、
前記動作制御部は、前記画像のスコアが閾値未満の画像を利用できないように制御する、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の撮影制御システム。
【請求項7】
前記画像解析部は、画像の位置情報を解析し、
前記動作制御部は、前記画像の位置情報に基づいて、撮影禁止場所において撮影された画像を利用できないように制御する、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の撮影制御システム。
【請求項8】
前記画像は動画であり、
さらに、人物の音声を認識する音声認識部を備え、
前記動作制御部は、前記音声認識部により、前記動画に写っている人物が写されることを嫌がる言葉が前記音声に含まれていることが認識された場合に、前記動画を利用できないように制御する、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の撮影制御システム。
【請求項9】
前記動作制御部は、前記警告メッセージを無視して撮影された画像に写っている前記特定の人物にぼかしが入れられる、または、前記警告メッセージを無視して撮影された画像から前記特定の人物が削除されるように制御する、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の撮影制御システム。
【請求項10】
前記動作制御部は、前記警告メッセージが表示されている期間、前記各々のデジタル画像撮影装置による画像の撮影がロックされるように制御する、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の撮影制御システム。
【請求項11】
前記各々のデジタル画像撮影装置は、人物の音声を認識する音声認識部を備え、
前記動作制御部は、前記音声認識部により、人物が写されることを嫌がる言葉が前記音声に含まれていることが認識された場合に、前記各々のデジタル画像撮影装置による画像の撮影がロックされるように制御する、請求項1ないし10のいずれか一項に記載の撮影制御システム。
【請求項12】
さらに、人物の音声を登録する音声登録部を備え、
前記各々のデジタル画像撮影装置は、人物の音声を認識する音声認識部を備え、
前記動作制御部は、前記音声認識部により、前記音声登録部に登録された人物の音声と一致する人物の音声が認識された場合に、前記各々のデジタル画像撮影装置によって画像の撮影ができる、または、できないように制御する、請求項1ないし11のいずれか一項に記載の撮影制御システム。
【請求項13】
前記画像解析部は、画像の位置情報および時間情報を解析し、
前記動作制御部は、前記各々のデジタル画像撮影装置において、位置情報および時間情報に基づいて、前記各々のデジタル画像撮影装置によって画像の撮影ができる、または、できないように制御する、請求項1ないし12のいずれか一項に記載の撮影制御システム。
【請求項14】
前記画像解析部は、画像の位置情報および時間情報を解析し、
前記動作制御部は、前記各々のデジタル画像撮影装置において、位置情報および時間情報に基づいて、前記各々のデジタル画像撮影装置の電源がオン状態、または、オフ状態になるように制御する、請求項1ないし12のいずれか一項に記載の撮影制御システム。
【請求項15】
さらに、前記1以上の動作制御装置を親機、前記複数のデジタル画像撮影装置を子機として設定する親機子機設定部を備え、
前記動作制御部は、前記親機から前記子機に対して撮影許可がされた場合にのみ画像を撮影できるように制御する、請求項1ないし14のいずれか一項に記載の撮影制御システム。
【請求項16】
さらに、データを送受信するデータ送受信部を備え、
前記データ送受信部は、前記複数のデジタル画像撮影装置によって撮影された画像の撮影情報を前記1以上の動作制御装置に送信する、請求項1ないし15のいずれか一項に記載の撮影制御システム。
【請求項17】
さらに、データを送受信するデータ送受信部を備え、
前記データ送受信部は、前記複数のデジタル画像撮影装置のうち、1つのデジタル画像撮影装置によって撮影された画像を前記1つのデジタル画像撮影装置以外の他の全てのデジタル画像撮影装置に送信する、請求項1ないし16のいずれか一項に記載の撮影制御システム。
【請求項18】
さらに、前記複数のデジタル画像撮影装置をそれぞれ利用する複数の利用者の情報を登録する利用者登録部と、
前記複数の利用者の情報に基づいて、前記複数の利用者の各々を認証する利用者認証部と、を備え、
前記動作制御部は、前記利用者認証部によって認証された利用者のデジタル画像撮影装置のみが画像を撮影できるように制御する、請求項1ないし17のいずれか一項に記載の撮影制御システム。
【請求項19】
複数のデジタル画像撮影装置と、前記複数のデジタル画像撮影装置の動作を制御する1以上の動作制御装置と、を備える撮影制御システムにおける撮影制御方法であって、
制御情報取得部が、前記1以上の動作制御装置において、前記1以上の動作制御装置の利用者が、前記複数のデジタル画像撮影装置の利用者によって撮影される画像が適切な画像なのか不適切な画像なのかを評価するための評価対象となる画像の評価項目、および、画像の前記評価項目についての評価結果に対する制御内容を含む動作制御情報を取得するステップと、
画像解析部が、前記複数のデジタル画像撮影装置によって撮影された画像を解析するステップと、
画像評価部が、前記画像の解析結果に基づき、前記複数のデジタル画像撮影装置の各々によって撮影された画像を前記評価項目について評価するステップと、
動作制御部が、前記各々のデジタル画像撮影装置によって撮影された画像の前記評価項目についての評価結果に対する制御内容に従って、前記各々のデジタル画像撮影装置の動作を制御するステップと、
データ送受信部が、データを送受信するステップと、を含み、
前記評価するステップは、前記各々のデジタル画像撮影装置によって撮影された画像を前記評価項目について評価して前記適切な画像よりも前記不適切な画像の前記評価結果のスコアが低くなるようにスコアを付与し、
前記動作を制御するステップは、前記評価結果のスコアが閾値未満である画像のみが、前記データ送受信部により、前記各々のデジタル画像撮影装置から前記1以上の動作制御装置に送信されるように制御
前記評価項目は、前記各々のデジタル画像撮影装置が撮影しようする画像に含まれる特定の人物の検出を含み、前記制御内容は、前記特定の人物を含む画像の取り扱い方法を含み、
前記画像を解析するステップは、前記各々のデジタル画像撮影装置において、前記各々のデジタル画像撮影装置が撮影しようする画像に含まれる前記特定の人物を検出する被写体検出を行い、
前記動作を制御するステップは、前記各々のデジタル画像撮影装置において、前記各々のデジタル画像撮影装置が撮影しようとしている画像に前記特定の人物が含まれている場合に、前記特定の人物が写っている画像を撮影してはいけない旨の警告メッセージが前記各々のデジタル画像撮影装置が有する画像表示部に表示された前記特定の人物の顔を囲む顔枠内に表示されるように制御する、撮影制御方法。
【請求項20】
請求項19に記載の撮影制御方法の各々のステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項21】
請求項19に記載の撮影制御方法の各々のステップをコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の画像撮影装置によってそれぞれ撮影された画像に基づいて、各々の画像撮影装置の動作を制御する撮影制御システム、撮影制御方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラおよびカメラ機能付きのスマートフォン等のように、デジタル画像撮影装置が普及している。その一方で、例えば修学旅行等の学校行事においては、レンズ付きフィルムのように、アナログ画像撮影装置が活用されている。
【0003】
アナログ画像撮影装置を利用する1つ目の理由は、例えば生徒がデジタル画像撮影装置を持参すると、互いにデジタル画像撮影装置の高価さを競ったり、高価なデジタル画像撮影装置を紛失したりするといった問題があることから、デジタル画像撮影装置の持参を禁止し、比較的安価なレンズ付きフィルムを配布しまたは持参させている。
【0004】
2つ目の理由は、デジタル画像撮影装置を使用する場合、生徒が、いじめられている人物が写っている画像等のように、不適切な画像を撮影したり、撮影した画像を勝手に使用して、SNS(Social Networking Service:ソーシャルネットワーキングサービス)等へアップロードして流出させたりする可能性があるからである。これを防止する目的でアナログ画像撮影装置があえて活用されている。
【0005】
アナログ画像撮影装置を使用する場合、生徒は、撮影した画像をその場で確認することができず、撮影した画像は全て回収されて、教諭が画像の撮影内容を確認することができる。また、例えば撮影された画像はサーバに送信され、サーバにおいて、撮影された画像が自動または手動で解析され、問題のない適切な画像のみを用いて、フォトアルバム(フォトブック)等の合成画像が作成されて販売される。
【0006】
ここで、本発明に関連性のある先行技術文献としては、特許文献1〜4がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−186938号公報
【特許文献2】特開2007−282100号公報
【特許文献3】米国特許第7751592号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2016/0350675号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
アナログ撮影デバイスを使用する場合、前述のように、生徒が、撮影した画像をその場で確認することができない、および、撮影枚数に制限がある(最大39枚程度)等のように、利便性の観点においてデジタル撮影デバイスに劣る面がある。
これに対し、デジタル画像撮影装置をアナログ画像撮影装置と同じように動作させることができれば、不適切な画像の撮影を防止し、かつ利便性も向上させることができると考えられる。
【0009】
本発明の目的は、デジタル画像撮影装置の利用者が不適切な画像を撮影することを防止し、適切な画像を撮影することを利用者に促すことができる撮影制御システム、撮影制御方法、プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、複数のデジタル画像撮影装置と、複数のデジタル画像撮影装置の動作を制御する1以上の動作制御装置と、を備える撮影制御システムであって、
1以上の動作制御装置において、画像の評価項目、および、画像の評価項目についての評価結果に対する制御内容を含む動作制御情報を取得する制御情報取得部と、
複数のデジタル画像撮影装置によって撮影された画像を解析する画像解析部と、
画像の解析結果に基づき、複数のデジタル画像撮影装置の各々によって撮影された画像を評価項目について評価する画像評価部と、
各々のデジタル画像撮影装置によって撮影された画像の評価項目についての評価結果に対する制御内容に従って、各々のデジタル画像撮影装置の動作を制御する動作制御部と、を備える撮影制御システムを提供する。
【0011】
ここで、制御内容は、画像に対する画像処理およびデジタル画像撮影装置に対する機能制御の少なくとも一方を含むことが好ましい。
【0012】
さらに、データを送受信するデータ送受信部を備え、
画像評価部は、各々のデジタル画像撮影装置によって撮影された画像を評価項目について評価してスコアを付与し、
動作制御部は、評価結果のスコアが閾値未満である画像が、データ送受信部により、各々のデジタル画像撮影装置から1以上の動作制御装置に送信されるように制御することが好ましい。
【0013】
さらに、データを送受信するデータ送受信部を備え、
データ送受信部は、複数のデジタル画像撮影装置によって撮影された全ての画像を1以上の動作制御装置に送信し、
画像解析部は、1以上の動作制御装置において、複数のデジタル画像撮影装置から受信された画像を解析し、
画像評価部は、1以上の動作制御装置において、各々のデジタル画像撮影装置から受信された画像を評価項目について評価することが好ましい。
【0014】
また、画像解析部は、画像に写っている被写体を検出する被写体検出を行い、
動作制御部は、制御内容とは関係なく、公開してはいけない被写体が写っている画像および写してはいけない被写体が写っている画像を利用できないように制御することが好ましい。
【0015】
また、評価項目は、画像に写っている特定の人物の検出を含み、制御内容は、特定の人物が写っている画像の取り扱い方法を含み、
画像解析部は、画像に写っている特定の人物を検出する人物検出を行い、
動作制御部は、特定の人物が写っている画像が、デジタル画像撮影装置の記録媒体から取り出せない、デジタル画像撮影装置が有する画像表示部に表示された後に削除される、および、記録媒体に記録されるが人物の顔にぼかしが入れられる、の少なくとも1つが行われるように制御することが好ましい。
【0016】
また、画像評価部は、各々のデジタル画像撮影装置によって撮影された画像を評価項目について評価してスコアを付与し、
動作制御部は、各々のデジタル画像撮影装置において、評価項目についての評価結果のスコアが閾値未満である画像を利用できないように制御することが好ましい。
【0017】
また、画像解析部は、画像に写っている人物の表情の検出、人物の状況の検出、および、人物の肌の露出度の検出の少なくとも1つを行い、
画像評価部は、人物の表情が笑顔の場合よりも泣き顔の場合の方が画像のスコアが低くなり、かつ人物の状況が一人でいる場合よりも複数の人物に取り囲まれている場合の方が画像のスコアが低くなり、かつ人物の肌の露出度が閾値未満の場合よりも閾値以上の場合の方が画像のスコアが低くなるように画像のスコアを付与し、
動作制御部は、画像のスコアが閾値未満の画像を利用できないように制御することが好ましい。
【0018】
また、画像解析部は、画像の位置情報を解析し、
動作制御部は、画像の位置情報に基づいて、撮影禁止場所において撮影された画像を利用できないように制御することが好ましい。
【0019】
また、画像は動画であり、
さらに、人物の音声を認識する音声認識部を備え、
動作制御部は、音声認識部により、動画に写っている人物が写されることを嫌がる言葉が音声に含まれていることが認識された場合に、動画を利用できないように制御することが好ましい。
【0020】
また、評価項目は、各々のデジタル画像撮影装置が撮影しようする画像に含まれる特定の被写体の検出を含み、制御内容は、特定の被写体を含む画像の取り扱い方法を含み、
画像解析部は、各々のデジタル画像撮影装置において、各々のデジタル画像撮影装置が撮影しようする画像に含まれる特定の被写体を検出する被写体検出を行い、
動作制御部は、各々のデジタル画像撮影装置において、各々のデジタル画像撮影装置が撮影しようとしている画像に特定の被写体が含まれている場合に、特定の被写体が写っている画像を撮影してはいけない旨の警告メッセージが各々のデジタル画像撮影装置が有する画像表示部に表示されるように制御することが好ましい。
【0021】
また、特定の被写体は、特定の人物であり、
動作制御部は、各々のデジタル画像撮影装置において、各々のデジタル画像撮影装置が撮影しようとしている画像に特定の人物が含まれている場合に、特定の人物が写っている画像を撮影してはいけない旨の警告メッセージが各々のデジタル画像撮影装置が有する画像表示部に表示された特定の人物の顔を囲む顔枠内に表示されるように制御することが好ましい。
【0022】
また、動作制御部は、警告メッセージを無視して撮影された画像に写っている特定の被写体にぼかしが入れられる、または、警告メッセージを無視して撮影された画像から特定の被写体が削除されるように制御することが好ましい。
【0023】
また、動作制御部は、警告メッセージが表示されている期間、各々のデジタル画像撮影装置による画像の撮影がロックされるように制御することが好ましい。
【0024】
また、各々のデジタル画像撮影装置は、人物の音声を認識する音声認識部を備え、
動作制御部は、音声認識部により、人物が写されることを嫌がる言葉が音声に含まれていることが認識された場合に、各々のデジタル画像撮影装置による画像の撮影がロックされるように制御することが好ましい。
【0025】
さらに、人物の音声を登録する音声登録部を備え、
各々のデジタル画像撮影装置は、人物の音声を認識する音声認識部を備え、
動作制御部は、音声認識部により、音声登録部に登録された人物の音声と一致する人物の音声が認識された場合に、各々のデジタル画像撮影装置によって画像の撮影ができる、または、できないように制御することが好ましい。
【0026】
また、画像解析部は、画像の位置情報および時間情報を解析し、
動作制御部は、各々のデジタル画像撮影装置において、位置情報および時間情報に基づいて、各々のデジタル画像撮影装置によって画像の撮影ができる、または、できないように制御することが好ましい。
【0027】
また、画像解析部は、画像の位置情報および時間情報を解析し、
動作制御部は、各々のデジタル画像撮影装置において、位置情報および時間情報に基づいて、各々のデジタル画像撮影装置の電源がオン状態、または、オフ状態になるように制御することが好ましい。
【0028】
さらに、1以上の動作制御装置を親機、複数のデジタル画像撮影装置を子機として設定する親機子機設定部を備え、
動作制御部は、親機から子機に対して撮影許可がされた場合にのみ画像を撮影できるように制御することが好ましい。
【0029】
さらに、データを送受信するデータ送受信部を備え、
データ送受信部は、複数のデジタル画像撮影装置によって撮影された画像の撮影情報を1以上の動作制御装置に送信することが好ましい。
【0030】
さらに、データを送受信するデータ送受信部を備え、
データ送受信部は、複数のデジタル画像撮影装置のうち、1つのデジタル画像撮影装置によって撮影された画像を1つのデジタル画像撮影装置以外の他の全てのデジタル画像撮影装置に送信することが好ましい。
【0031】
さらに、複数のデジタル画像撮影装置をそれぞれ利用する複数の利用者の情報を登録する利用者登録部と、
複数の利用者の情報に基づいて、複数の利用者の各々を認証する利用者認証部と、を備え、
動作制御部は、利用者認証部によって認証された利用者のデジタル画像撮影装置のみが画像を撮影できるように制御することが好ましい。
【0032】
また、本発明は、複数のデジタル画像撮影装置と、複数のデジタル画像撮影装置の動作を制御する1以上の動作制御装置と、を備える撮影制御システムにおける撮影制御方法であって、
制御情報取得部が、1以上の動作制御装置において、画像の評価項目、および、画像の評価項目についての評価結果に対する制御内容を含む動作制御情報を取得するステップと、
画像解析部が、複数のデジタル画像撮影装置によって撮影された画像を解析するステップと、
画像評価部が、画像の解析結果に基づき、複数のデジタル画像撮影装置の各々によって撮影された画像を評価項目について評価するステップと、
動作制御部が、各々のデジタル画像撮影装置によって撮影された画像の評価項目についての評価結果に対する制御内容に従って、各々のデジタル画像撮影装置の動作を制御するステップと、を含む撮影制御方法を提供する。
【0033】
また、本発明は、上記の撮影制御方法の各々のステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを提供する。
【0034】
また、本発明は、上記の撮影制御方法の各々のステップをコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0035】
また、本発明は、複数のデジタル画像撮影装置と、複数のデジタル画像撮影装置の動作を制御する1以上の動作制御装置と、を備える撮影制御システムであって、
1以上の動作制御装置において、画像の評価項目、および、画像の評価項目についての評価結果に対する制御内容を含む動作制御情報を取得するインタフェイス回路である制御情報取得部と、
複数のデジタル画像撮影装置によって撮影された画像を解析する画像解析部と、
画像の解析結果に基づき、複数のデジタル画像撮影装置の各々によって撮影された画像を評価項目について評価する画像評価部と、
各々のデジタル画像撮影装置によって撮影された画像の評価項目についての評価結果に対する制御内容に従って、各々のデジタル画像撮影装置の動作を制御する動作制御部と、を備え、
前記画像解析部、前記画像評価部および前記動作制御部は、ハードウェア、または、プログラムを実行するプロセッサである撮影制御システムを提供する。
【発明の効果】
【0036】
本発明によれば、動作制御装置の利用者が撮影制御情報を作成することができ、動作制御装置の利用者の意図を表す動作制御情報に反する不適切な画像がデジタル画像撮影装置によって撮影された場合には、速やかにデジタル画像撮影装置の動作を制御することができる。従って、デジタル画像撮影装置の利用者が不適切な画像を撮影するのを未然に防止することが期待できる一方で、適切な画像の撮影を利用者に促してより豊かな撮影体験を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本発明の撮影制御システムの構成を表す一実施形態のブロック図である。
図2】撮影制御システムの内部の構成を表す一実施形態のブロック図である。
図3】撮影制御システムの動作を表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の撮影制御システム、撮影制御方法、プログラムおよび記録媒体を詳細に説明する。
【0039】
図1は、本発明の撮影制御システムの構成を表す一実施形態のブロック図である。図1に示す撮影制御システム10は、複数のデジタル画像撮影装置12と、複数のデジタル画像撮影装置12の動作を制御する動作制御装置14と、を備えている。撮影制御システム10は、複数のデジタル画像撮影装置12によってそれぞれ撮影された画像に基づいて、各々のデジタル画像撮影装置12の動作を制御する。
【0040】
撮影制御システム10が、例えば修学旅行等の学校行事において用いられる場合、デジタル画像撮影装置12の利用者は生徒であり、動作制御装置14の利用者は教諭である。なお、各々の利用者は1人の人物に限らず、グループに含まれる複数の人物であってもよい。また、撮影制御システム10は、1ないし2以上の動作制御装置14を備えていてもよい。2以上の動作制御装置14を備える場合、例えば2以上の教諭がそれぞれ2以上の動作制御装置14を利用する。
【0041】
デジタル画像撮影装置12は、スマートフォン等のように、カメラ機能(スマートフォンにインストールされた画像撮影アプリケーション)および無線通信機能を有するデジタル携帯通信端末である。動作制御装置14は、スマートフォン等のデジタル携帯通信端末、または、PC(パーソナルコンピュータ)、ノートPC、タブレットPC、サーバ等のように、無線通信機能を有する通信装置である。複数のデジタル画像撮影装置12と、動作制御装置14とは、無線通信によって相互に接続可能である。
【0042】
図2は、撮影制御システムの内部の構成を表す一実施形態のブロック図である。撮影制御システム10は、その内部において、図2に示すように、制御情報取得部16と、画像解析部18と、画像評価部20と、動作制御部22と、データ送受信部24と、音声登録部26と、音声認識部28と、親機子機設定部30と、利用者登録部32と、利用者認証部34と、を備えている。
【0043】
各々のデジタル画像撮影装置12は、動作制御部22、データ送受信部24、音声認識部28および利用者認証部34を少なくとも備え、動作制御装置14は、制御情報取得部16およびデータ送受信部24を少なくとも備えている。その他の画像解析部18、画像評価部20、音声登録部26、親機子機設定部30および利用者登録部32は、各々のデジタル画像撮影装置12に備えられていてもよいし、動作制御装置14に備えられていてもよい。
【0044】
制御情報取得部16は、動作制御装置14において、画像の評価項目、および、画像の評価項目についての評価結果に対する制御内容を含む動作制御情報を取得する。
制御情報取得部16は、動作制御情報を取得するインタフェイス回路である。
【0045】
動作制御装置14が動作制御情報を取得する方法は、特に制限されないが、例えば事前に作成された複数の動作制御情報のリストの中から動作制御装置14の利用者によって選択された動作制御情報を取得することができる。あるいは、動作制御装置14によって提供されるGUI(Graphical User Interface:グラフィカルユーザインタフェイス)を各々の利用者が手動で操作して入力される動作制御情報を取得することができる。
【0046】
評価項目は、動作制御装置14の利用者が、デジタル画像撮影装置12の利用者によって撮影される画像が適切な画像なのか不適切な画像なのかを評価するための評価対象となる項目であり、特に限定されないが、人物の表情検出(笑顔なのか泣き顔なのか等)、人物の状況検出(集団に囲まれているか否か等)、人物の肌の露出度の検出および特定の被写体の検出等を含む。なお、被写体は、人物および人物以外のオブジェクトを含む。
【0047】
また、制御内容は、画像に対する画像処理およびデジタル画像撮影装置12に対する機能制御の少なくとも一方を含む。画像処理は、特定の被写体が写っている画像の取り扱い方法等を含み、画像の取り扱い方法は、画像の利用の可否、画像の公開範囲、プリントの可否およびダウンロードの可否等を含む。機能制御は、デジタル画像撮影装置12による画像の撮影の可否の制御、および、デジタル画像撮影装置12の電源のオンオフの制御等を含む。
【0048】
続いて、画像解析部18は、複数のデジタル画像撮影装置12によって撮影された画像を解析する。
【0049】
画像解析の解析項目は、特に限定されないが、画像に写っている被写体を検出する被写体検出(人物検出およびオブジェクト検出)、人物の顔検出/顔認識、人物の表情検出、人物の状況検出、および、人物の肌の露出度の検出等の画像内容の解析、画像の明るさ、色合い、コントラストおよびボケブレの程度等の画像の画質の解析、Exif(Exchangeable Image File Format)などの画像の付加情報に含まれる時間情報(撮影日時)および位置情報(撮影場所)等の解析等を含む。
【0050】
また、画像解析部18は、顔検出/顔認識の解析結果に基づいて、複数の画像を人物毎のグループに分類する人物分類、オブジェクト検出の解析結果に基づいて、複数の画像をオブジェクト毎のグループに分類するオブジェクト分類、時間情報に基づいて、複数の画像を撮影日時毎のグループに分類する日時情報分類、および、位置情報に基づいて、複数の画像を撮影場所毎のグループに分類する位置情報分類等を行ってもよい。
【0051】
画像解析部18は、例えば評価項目が人物の表情検出である場合、人物検出、人物の顔検出/顔認識および人物の表情検出等を行う。また、評価項目が人物の状況検出である場合、人物検出および人物の状況検出等を行う。評価項目が人物の肌の露出度の検出である場合、人物検出および人物の肌の露出度の検出等を行う。評価項目が特定の人物の検出である場合、人物検出および人物の顔検出/顔認識等を行い、事前に登録された特定の人物の顔画像と比較して特定の人物か否かを検出する。
なお、上記の項目の解析は、パターン認識の他、ニューラルネットワークを用いて学習を行った学習済みモデルにより行うことができる。
【0052】
続いて、画像評価部20は、画像解析部18による画像の解析結果に基づき、複数のデジタル画像撮影装置12の各々によって撮影された画像を評価項目について評価する。
【0053】
画像評価部20は、例えば評価項目が人物の表情検出である場合、人物の表情検出の解析結果に基づいて、泣き顔の人物が写っている画像の場合には、いじめられている人物が写っている画像である可能性が高いため、不適切な画像であると評価し、普通の表情の人物が写っている画像の場合よりも評価を下げる。一方、笑顔の人物が写っている画像の場合には、適切な画像であると評価し、普通の表情の人物が写っている画像の場合よりも評価を上げる。
【0054】
不適切な画像とは、評価項目についての評価が、適切な画像の評価項目についての評価よりも低い画像である。不適切な画像なのか、適切な画像なのかの閾値は、動作制御装置14の利用者が自由に設定可能にしてもよい。
【0055】
また、画像評価部20は、画像解析部18による画像の解析結果に基づき、各々のデジタル画像撮影装置12によって撮影された画像を評価項目について評価してスコアを付与してもよい。
【0056】
画像評価部20は、不適切な画像である可能性が高くなるに従って、例えば画像の評価項目についての評価結果のスコアが低くなるようにスコアを付与する。
【0057】
例えば、評価項目が人物の表情検出である場合、画像評価部20は、人物の表情検出の解析結果に基づいて、泣き顔の人物が写っている画像の場合に、その画像の人物の表情検出についての解析のスコア、つまり、評価項目のスコアを普通の表情の人物が写っている画像の場合よりも下げる。一方、笑顔の人物が写っている画像の場合に、その画像の評価項目についてのスコアを普通の表情の人物が写っている画像の場合よりも上げる。
【0058】
なお、画像評価部20は、各々の画像の評価項目についての評価結果のスコアを、その評価項目についての評価結果のスコアだけでなく、1以上の解析項目の解析結果のスコアを加えて算出してもよい。
【0059】
続いて、動作制御部22は、各々のデジタル画像撮影装置12によって撮影された画像の評価項目についての評価結果に対する制御内容に従って、各々のデジタル画像撮影装置12の動作を制御する。
【0060】
動作制御部22は、画像の評価項目についての評価結果に対する制御内容に従って、デジタル画像撮影装置12の動作の制御として、画像に対する画像処理およびデジタル画像撮影装置12に対する機能制御の少なくとも一方を行う。
【0061】
動作制御部22は、画像に対する画像処理として、例えば画像を利用できないように制御したり、画像が削除されたりするように制御する。また、デジタル画像撮影装置12に対する機能制御として、例えば各々のデジタル画像撮影装置12によって画像が撮影できる、または、できないように制御したり、各々のデジタル画像撮影装置12の電源がオン状態、または、オフ状態になるように制御したりする。
【0062】
また、動作制御部22は、各々のデジタル画像撮影装置12によって撮影された画像の評価項目についての評価結果のスコアに対する制御内容に従って、各々のデジタル画像撮影装置12の動作を制御してもよい。
【0063】
動作制御部22は、画像に対する画像処理として、例えば評価項目についての評価結果のスコアが閾値未満である画像を利用できないように制御する。
【0064】
続いて、データ送受信部24は、データを送受信する。
データ送受信部24は、有線通信または無線通信によってデータを送受信するデータ通信回路である。
【0065】
データ送受信部24は、データとして、各々のデジタル画像撮影装置12によって撮影された画像の他、撮影場所、撮影時間、画像に写っている被写体および画像の撮影者等の撮影情報を送受信する。また、データ送受信部24は、各々のデジタル画像撮影装置12と動作制御装置14との間でデータを送受信したり、各々のデジタル画像撮影装置12の間でデータを送受信したりすることができる。
【0066】
続いて、音声登録部26は、人物の音声を登録する。
音声登録部26は、人物の音声を登録するメモリ回路である。
【0067】
音声登録部26は、例えば撮影制御システム10の使用を開始する前に、各々のデジタル画像撮影装置12の利用者の声を録音して登録する。
【0068】
続いて、音声認識部28は、人物の音声を認識する。
【0069】
音声認識部28は、例えば人物を撮影しようとする場合に、その人物の声が、音声登録部26に登録された人物の音声と一致する人物の音声か否かを認識したり、人物が写されることを嫌がる言葉が音声に含まれているか否かを認識したりする。
【0070】
続いて、親機子機設定部30は、動作制御装置14を親機、複数のデジタル画像撮影装置12を子機として設定する。
【0071】
例えば学校行事の場合、親機子機設定部30は、教諭および生徒等の利用者によって入力された親機および子機の設定に基づいて、教諭が利用する動作制御装置14を親機に設定し、生徒が利用するデジタル画像撮影装置12を子機に設定する。
【0072】
続いて、利用者登録部32は、複数のデジタル画像撮影装置12をそれぞれ利用する複数の利用者の情報を登録する。
利用者登録部32は、利用者の情報を登録するメモリ回路である。
【0073】
利用者の情報は、複数の利用者を一意に識別するための情報であり、特に限定されないが、利用者の顔画像、指紋、および、識別子とパスワードの組み合わせ等を利用することができる。
【0074】
続いて、利用者認証部34は、利用者登録部32に登録された複数の利用者の情報に基づいて、複数の利用者の各々を認証する。
【0075】
利用者認証部34は、例えば利用者の情報が顔画像の場合、デジタル画像撮影装置12のカメラ機能を利用して、そのデジタル画像撮影装置12の利用者の顔画像を撮影し、撮影された利用者の顔画像と、事前に利用者登録部32に登録された複数の利用者の顔画像とを比較して、両者が一致する場合に、その利用者が、そのデジタル画像撮影装置12の正しい利用者であることを認証する。指紋、および、識別子とパスワードの組み合わせ等の場合も同様である。
【0076】
次に、図3のフローチャートを参照して、撮影制御システム10の動作を説明する。
【0077】
撮影制御システム10を利用する場合、まず、制御情報取得部16により、動作制御装置14において、画像の評価項目および制御内容を含む動作制御情報が取得される(ステップS1)。
【0078】
各々のデジタル画像撮影装置12の利用者は、各々の利用者のデジタル画像撮影装置12を利用して画像を撮影する。
【0079】
画像が撮影されると、画像解析部18により、複数のデジタル画像撮影装置12によって撮影された画像が解析される(ステップS2)。
【0080】
続いて、画像評価部20により、画像の解析結果に基づき、各々のデジタル画像撮影装置12によって撮影された画像が、動作制御情報に含まれている評価項目について評価される(ステップS3)。
【0081】
続いて、動作制御部22により、各々のデジタル画像撮影装置12によって撮影された画像の評価項目についての評価結果に対する制御内容に従って、各々のデジタル画像撮影装置12の動作が制御される(ステップS4)。
【0082】
続いて、各々のデジタル画像撮影装置12によって画像が撮影されたか否かの判定が行われる(ステップS5)。
その結果、画像が撮影された場合には(ステップS5においてYes)、ステップS2へ戻り、上記の動作が繰り返される。
【0083】
一方、画像が撮影されていない場合(ステップS5においてNo)、さらに画像の撮影が終了されたか否かの判定が行われる(ステップS6)。
その結果、画像の撮影が終了されていない場合には(ステップS6においてNo)、ステップS5へ戻り、上記の動作が繰り返される。
一方、画像の撮影が終了された場合には(ステップS6においてYes)、処理を終了する。
【0084】
従来、イベント等において、レンズ付きフィルム等のアナログ画像撮影装置を利用する場合には、撮影された画像が適切な画像であっても不適切な画像であっても、プリントされるまで画像を閲覧することはできなかった。
【0085】
これに対し、撮影制御システム10においては、動作制御装置14の利用者が撮影制御情報を作成することができ、動作制御装置14の利用者の意図を表す動作制御情報に反する不適切な画像がデジタル画像撮影装置12によって撮影された場合には、速やかにデジタル画像撮影装置12の動作を制御することができる。また、それ以外の場合には、デジタル画像撮影装置12を通常のカメラ機能を有するスマートフォンまたはデジタルカメラ等として使用することができる。
【0086】
従って、デジタル画像撮影装置12の利用者が不適切な画像を撮影するのを未然に防止することが期待できる一方で、適切な画像の撮影を利用者に促してより豊かな撮影体験を得ることができる。また、動作制御装置14の利用者は、イベント等の内容に応じて必要と考えられる評価項目を用いて、画像の評価項目についての評価結果に応じた制御内容をデジタル画像撮影装置12において実現することができる。
【0087】
なお、画像解析、画像評価および動作制御は、各々のデジタル画像撮影装置12によって画像が撮影されるたびに行ってもよいし、一定枚数の画像が撮影されるたびに行ってもよいし、あるいは、一定時間が経過するたびに行ってもよい。また、動作制御は、画像が評価項目について評価されるたびに、画像の評価項目についての評価結果に応じて、デジタル画像撮影装置12の動作を制限する方向に制御してもよいし、制限を解放する方向に制御してもよい。
【0088】
各々のデジタル画像撮影装置12または動作制御装置12において、画像解析および画像評価等の処理を行うことができる。あるいは、各々のデジタル画像撮影装置12および動作制御装置14の両方で処理を分担して行うことも可能である。
【0089】
また、画像評価部20により、各々のデジタル画像撮影装置12によって撮影された画像が評価項目について評価されてスコアが付与される場合、動作制御部22は、画像の評価項目についての評価結果のスコアが閾値未満である画像が、データ送受信部24により、各々のデジタル画像撮影装置12から1以上の動作制御装置14に送信されるように制御してもよい。なお、閾値は、動作制御装置14の利用者が設定可能にしてもよい。
【0090】
評価結果のスコアが閾値未満である画像は、不適切な画像である可能性が高い画像である。従って、評価結果のスコアが閾値未満である画像のみを動作制御装置14に送信することにより、動作制御装置14の利用者は、複数のデジタル画像撮影装置12によって撮影された全ての画像の内容を確認することなく、不適切な画像である可能性が高い画像のみの内容を確認すればよいため、確認のための負担を軽減することができる。
【0091】
あるいは、データ送受信部24により、複数のデジタル画像撮影装置12によって撮影された全ての画像が動作制御装置14に送信されるようにしてもよい。この場合、動作制御装置14において、画像解析部18により、複数のデジタル画像撮影装置12から受信された画像が解析され、画像評価部20により、各々のデジタル画像撮影装置12から受信された画像が評価項目について評価される。
【0092】
動作制御装置14において、画像解析および画像評価を行う場合、画像解析部18によって画像解析を自動で行い、かつ画像評価部20によって画像評価を自動で行ってもよいし、動作制御装置14の利用者が画像解析および画像評価を目視によって手動で行ってもよい。あるいは、両方を組み合わせ、画像解析および画像評価を自動で行った後に手動で行ってもよい。
【0093】
また、画像解析部18により、画像に写っている被写体を検出する被写体検出が行われる場合、動作制御部22は、動作制御情報に含まれる制御内容とは関係なく、例えば顔を公開したくない人物のように、公開してはいけない被写体が写っている画像、および、例えば美術館に展示されている美術作品のように、写してはいけない被写体が写っている画像を利用できないように制御してもよい。
【0094】
また、評価項目が、画像に写っている特定の人物の検出を含み、制御内容が、特定の人物が写っている画像の取り扱い方法を含む場合、画像解析部18により、画像に写っている特定の人物を検出する人物検出が行われる。
この場合、動作制御部22は、画像解析部18によって検出された特定の人物が写っている画像が、例えばデジタル画像撮影装置12の記録媒体から取り出せない、デジタル画像撮影装置12が有する画像表示部に表示された後に削除される、および、記録媒体に記録されるが特定の人物の顔にぼかしが入れられる、の少なくとも1つが行われるように制御することができる。
これにより、特定の人物が写っている画像が利用されるのを防止することができる。
【0095】
また、画像評価部20により、各々のデジタル画像撮影装置12によって撮影された画像が評価項目について評価されてスコアが付与される場合、評価結果のスコアが閾値未満の画像は、前述のように不適切な画像である可能性が高いため、動作制御部22は、各々のデジタル画像撮影装置12において、画像の評価項目についての評価結果のスコアが閾値未満である画像を利用できないように制御してもよい。
【0096】
また、画像解析部18により、画像に写っている人物の表情の検出、人物の状況の検出、および、人物の肌の露出度の検出の少なくとも1つが行われる場合、画像評価部20により、人物の表情が笑顔の場合よりも泣き顔の場合の方が画像のスコアが低くなり、かつ人物の状況が一人でいる場合よりも複数の人物に取り囲まれている場合の方が画像のスコアが低くなり、かつ人物の肌の露出度が閾値未満の場合よりも閾値以上の場合の方が画像のスコアが低くなるように画像のスコアが付与される。
この場合、動作制御部22は、同様に画像のスコアが閾値未満の画像を利用できないように制御してもよい。
【0097】
また、画像解析部18により、画像の位置情報が解析される場合、動作制御部22は、画像の位置情報に基づいて、例えば美術館および神社等の撮影禁止場所において撮影された画像を利用できないように制御することができる。
【0098】
また、画像が動画である場合、動作制御部22は、音声認識部28により、動画に写っている人物が写されることを嫌がる言葉が音声に含まれていることが認識された場合に、その動画を利用できないように制御してもよい。写されることを嫌がる言葉は、特に限定されないが、例えば「やめて」および「写さないで」等のキーワードであり、音声登録部26に登録可能にしてもよい。
【0099】
また、評価項目が、各々のデジタル画像撮影装置12が撮影しようする画像、つまり、撮影される前のキャプチャ画像に含まれる特定の被写体の検出を含み、制御内容が、特定の被写体を含む画像の取り扱い方法を含む場合、画像解析部18により、各々のデジタル画像撮影装置12において、各々のデジタル画像撮影装置12が撮影しようする画像に含まれる特定の被写体を検出する被写体検出が行われる。
この場合、動作制御部22は、各々のデジタル画像撮影装置12において、各々のデジタル画像撮影装置12が撮影しようとしている画像に特定の被写体が含まれている場合に、特定の被写体が写っている画像を撮影してはいけない旨の警告メッセージが各々のデジタル画像撮影装置12が有する画像表示部に表示されるように制御してもよい。
これにより、特定の被写体が写っている画像を撮影しないように、デジタル画像撮影装置12の利用者を促すことができる。
【0100】
なお、特定の被写体が、特定の人物である場合、動作制御部22は、各々のデジタル画像撮影装置12において、各々のデジタル画像撮影装置12が撮影しようとしている画像に特定の人物が含まれている場合に、特定の人物が写っている画像を撮影してはいけない旨の警告メッセージが各々のデジタル画像撮影装置12が有する画像表示部に表示された特定の人物の顔を囲む顔枠内に表示されるように制御してもよい。
【0101】
また、動作制御部22は、警告メッセージを無視して撮影された画像に写っている特定の被写体にぼかしが入れられる、または、警告メッセージを無視して撮影された画像からトリミング等により特定の被写体が削除されるように制御してもよい。
これにより、たとえ警告メッセージを無視して画像が撮影された場合であっても、写してはいけない特定の被写体が写っている画像が利用されるのを防止することができる。
【0102】
さらに、動作制御部22は、警告メッセージが表示されている期間、各々のデジタル画像撮影装置12による画像の撮影がロックされる、つまり、画像の撮影ができないように制御してもよい。
これにより、写してはいけない被写体が写っている画像が撮影されるのを確実に防止することができる。
【0103】
また、動作制御部22は、音声認識部28により、人物が写されることを嫌がる言葉が音声に含まれていることが認識された場合に、各々のデジタル画像撮影装置12による画像の撮影がロックされるように制御してもよい。
これにより、写されたくない人物が写っている画像が撮影されるのを防止することができる。
【0104】
また、動作制御部22は、音声認識部28により、音声登録部26に登録された人物の音声と一致する人物の音声が認識された場合に、各々のデジタル画像撮影装置12によって画像の撮影ができる、または、できないように制御してもよい。
例えば、写されるのが嫌いな人物の音声が認識された場合に、音声の内容に係わらず画像の撮影ができないように制御することができる。これにより、「やめて」および「写さないで」等のキーワードに限らず、画像の撮影を防止することができる。
【0105】
画像解析部18により、画像の位置情報および時間情報が解析される場合、動作制御部22は、各々のデジタル画像撮影装置12において、位置情報および時間情報に基づいて、各々のデジタル画像撮影装置12によって画像の撮影ができる、または、できないように制御してもよい。あるいは、各々のデジタル画像撮影装置12において、位置情報および時間情報に基づいて、各々のデジタル画像撮影装置12の電源がオン状態、または、オフ状態になるように制御してもよい。
【0106】
また、親機子機設定部30により、動作制御装置14が親機、複数のデジタル画像撮影装置12が子機として設定された場合、動作制御部22は、各々のデジタル画像撮影装置12と動作制御装置14との間でハンドシェイクを行って、親機から子機に対して撮影許可がされた場合にのみ画像を撮影できるように制御することができる。
これにより、美術館および神社等のように、画像を撮影してはいけない場所、および、動作制御装置14の利用者がデジタル画像撮影装置12の利用者に画像を撮影させたくない時間帯に、画像の撮影ができないようにすることができる。
【0107】
また、データ送受信部24により、複数のデジタル画像撮影装置12によって撮影された画像の撮影情報が動作制御装置14に送信されるようにしてもよい。
動作制御装置14の利用者は、撮影場所、撮影時間、画像に写っている被写体および画像の撮影者等の撮影情報から、例えば撮影禁止場所で画像が撮影されたこと等を理解することができる。その他の撮影情報についても同様である。また、撮影情報を送信する場合には、画像を送信する場合よりもデータの通信量を大幅に削減することができる。
【0108】
また、データ送受信部24により、複数のデジタル画像撮影装置12のうち、1つのデジタル画像撮影装置12によって撮影された画像が1つのデジタル画像撮影装置12以外の他の全てのデジタル画像撮影装置12に送信されるようにしてもよい。
他のデジタル画像撮影装置12の利用者は、1つのデジタル画像撮影装置12によって撮影された画像に対して、例えば「いいね!」または「悪いね!」等のマークを付けることができるようにし、「悪いね!」のマークが付けられた画像は、不適切な画像と判定されて利用できなくなるようにしてもよい。
これにより、各々のデジタル画像撮影装置12の利用者が互いに他の利用者のデジタル画像撮影装置12によって撮影された画像をチェックし、不適切な画像を撮影しないように注意し合うことができる。
【0109】
また、利用者登録部32により、複数のデジタル画像撮影装置12をそれぞれ利用する複数の利用者の情報が登録される場合、利用者認証部34により、利用者登録部32に登録された複数の利用者の情報に基づいて、利用者の顔画像、指紋、および、識別子とパスワードの組み合わせ等を利用して、各々のデジタル画像撮影装置12を利用する複数の利用者の各々が認証される。
この場合、動作制御部22は、利用者認証部34によって認証された利用者のデジタル画像撮影装置12のみが画像を撮影できるように制御してもよい。
これにより、デジタル画像撮影装置12が本来の利用者ではない人物によって利用されるのを防止することができる。
【0110】
一方、不適切な画像を利用できないように制御したり、不適切な画像を撮影できないように制御したりするのではなく、例えば修学旅行等の学校行事において、京都に行く場合、清水寺の画像を撮影すると、1つ目の画像撮影のミッションクリアというように、動作制御装置14の利用者によってあらかじめ設定された複数の画像撮影のミッションをクリアして適切な画像を順次撮影することにより、不適切な画像を撮影しないように誘導することもできる。
【0111】
また、デジタル画像撮影装置12として、画像表示部を備えていないモニタレスカメラを使用してもよい。この場合、モニタレスカメラの利用者は、モニタレスカメラによって撮影された画像をその場で確認することができない。また、モニタレスカメラによって撮影された画像は、データ送受信部24により、モニタレスカメラから動作制御装置14に送信され、動作制御装置14の利用者によって確認されるため、モニタレスカメラの利用者が不適切な画像を撮影しないように誘導することができる。
【0112】
また、撮影制御システム10においては、複数のデジタル画像撮影装置12によって撮影された画像の評価項目についての評価結果に基づいて、適切な画像なのか、不適切な画像なのかを判別することができる。従って、適切な画像であると判定された画像を、再度画像解析等を行うことなく、例えば修学旅行の思い出アルバムおよび卒業アルバムのように、フォトアルバム(フォトブック)等の合成画像において用いて合成画像を作成することができる。
【0113】
撮影制御システム10は、学校行事に限らず、アイドルイベント等のように、複数の人物が参加する各種のイベント、および、美術館および神社等のように、画像の撮影が制限されている各種の場所においても利用可能である。
【0114】
アイドルイベントにおいては、アイドルの写真撮影をする機会がある。このとき、アイドルの写真がインターネットおよびSNS等に拡散されるのを防ぐために、アイドルの所属事務所が予め用意したアナログカメラを利用して撮影することが多い。
アイドルイベントにおいて撮影制御システム10を利用することにより、事務所が撮影画像を全て確認することができるため、デジタル画像撮影装置の利便性を保ったまま、インターネットおよびSNS等への拡散を防ぐことができる。
【0115】
美術館および神社等においては、重要な作品および文化財等の保護のために撮影を制限している場合がある。ただし、撮影条件(フラッシュを使用しない等)が合えば、本来は撮影を制限しなくてもよい場合もある。また、美術品などは著作権の関係もあり無作為に撮影されるのは管理者側としては困る場合もある。
美術館および神社等において撮影制御システム10を利用することにより、全ての撮影画像を動作制御装置14に送信することができるため、動作制御装置14の利用者、つまり、美術館および神社等の管理者は、デジタル画像撮影装置の利便性を損なうことなく、全ての撮影画像を確認することができる。
【0116】
本発明の装置において、例えば画像解析部18、画像評価部20、動作制御部22、音声認識部28、親機子機設定部30および利用者認証部34等の各種の処理を実行する処理部(Processing Unit)のハードウェア的な構成は、専用のハードウェアであってもよいし、プログラムを実行する各種のプロセッサまたはコンピュータであってもよい。
【0117】
各種のプロセッサには、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理をさせるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
【0118】
1つの処理部を、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成してもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ、例えば、複数のFPGAの組み合わせ、または、FPGAおよびCPUの組み合わせ等によって構成してもよい。また、複数の処理部を、各種のプロセッサのうちの1つで構成してもよいし、複数の処理部のうちの2以上をまとめて1つのプロセッサを用いて構成してもよい。
【0119】
例えば、サーバおよびクライアント等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。また、システムオンチップ(System on Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。
【0120】
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構成は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(Circuitry)である。
【0121】
また、本発明の方法は、例えば、その各々のステップをコンピュータに実行させるためのプログラムにより実施することができる。また、このプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することもできる。
【0122】
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
【符号の説明】
【0123】
10 撮影制御システム
12 デジタル画像撮影装置
14 動作制御装置
16 制御情報取得部
18 画像解析部
20 画像評価部
22 動作制御部
24 データ送受信部
26 音声登録部
28 音声認識部
30 親機子機設定部
32 利用者登録部
34 利用者認証部
図1
図2
図3