(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記画像配置定義手段は、前記画像配置可能領域の面積に占める前記画像の面積の割合が最も大きい画像配置を出力画像として設定する、請求項9に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を、実施形態をもって説明するが、本発明は後述する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に参照する各図においては、共通する要素について同じ符号を用い、適宜、その説明を省略するものとする。
【0014】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態である画像出力システム1000のシステム構成を示す。本実施形態の画像出力システム1000は、情報処理装置100と、1以上の画像出力機器とを含んで構成されており、
図1に示す例では、情報処理装置100と各画像出力機器が、無線LANまたは有線LANとして参照されるネットワーク50を介して、相互に通信可能に接続されている。なお、情報処理装置100と各画像出力機器との通信方式は、当然のことながら、LANに限定されず、Bluetooth(登録商標)やNFC(登録商標)といった近距離無線通信であっても良いし、光通信や超音波通信であっても良い。
【0015】
情報処理装置100は、ネットワーク50を介して画像コンテンツ(以下、単に、画像という場合がある)を画像出力機器に送信して出力させる装置であり、情報処理装置100として、スマートフォンやタブレットPCといったスマートデバイスを例示することができる。ただし、本実施形態は、情報処理装置100をスマートデバイスに限定するものではなく、情報処理装置100は、ノートPCやデスクトップPCであっても良い。なお、以下では、便宜上、情報処理装置100をスマートデバイス100として参照する。
【0016】
画像出力機器は、スマートデバイス100からネットワーク50を介して送信される画像コンテンツを出力する装置であり、
図1は、画像出力機器として、画像コンテンツをスクリーンに投影出力するプロジェクター20と、画像コンテンツをディスプレイに表示出力する電子黒板30と、画像コンテンツを用紙に印刷出力する複合機40を例示している。
【0017】
以上、本実施形態の画像出力システム1000のシステム構成を説明してきた。ところで、ディスプレイ画面に操作ボタンのアイコンを表示するタイプの画像出力機器では、画像コンテンツの上に操作ボタンが重畳表示されることになるため、視認性が低下する。例えば、
図2に示すような、ディスプレイ画面に操作ボタン(アイコン)を表示するタイプの電子黒板では、画像コンテンツの一部が破線で囲んで示す操作ボタン群によって覆い隠される結果、画像コンテンツと操作ボタンの双方の視認性が低下している。
【0018】
そこで、本実施形態では、表示する画像のサイズなどを調整することで、表示画面の視認性の低下を抑制する。
図3は、第1実施形態の情報処理装置の機能ブロック図である。以下では、
図3に示す機能ブロック図に基づいて、スマートデバイス100の機能構成を説明する。
【0019】
本実施形態のスマートデバイス100は、操作受付部102と、機器接続部103と、操作領域情報取得部104と、画像配置可能領域定義部105と、書誌情報付加部106と、集約画像生成部107と、出力画像生成部108と、出力画像送信部109と、記憶領域110とを含んで構成される。
【0020】
操作受付部102は、出力先の画像出力装置の選択、出力する画像コンテンツの選択、出力条件の設定といった各種の操作をユーザから受け付ける手段である。
【0021】
機器接続部103は、画像出力装置との間の通信接続を確立する手段である。
【0022】
操作領域情報取得部104は、画像出力装置の画像出力領域に定義される操作領域の位置を示す操作領域情報を取得する手段である。
【0023】
画像配置可能領域定義部105は、操作領域情報が示す操作領域に重ならない領域を画像配置可能領域として定義する手段である。
【0024】
書誌情報付加部106は、選択された画像に余白を設け、当該余白に書誌情報を付加する手段である。
【0025】
集約画像生成部107は、選択された2以上の画像の集約画像を生成する手段である。
【0026】
出力画像生成部108は、選択された画像を縮小した縮小画像を画像配置可能領域に配置した出力画像を生成する手段である。
【0027】
出力画像送信部109は、生成した出力画像を画像出力装置に送信する手段である。
【0028】
記憶領域110は、画像出力装置の機種と前記操作領域情報を対応付けて管理する操作領域情報管理テーブル500を記憶する手段である。
【0029】
なお、本実施形態では、スマートデバイス100に搭載されるコンピュータに専用のアプリケーション・プログラム(以下、専用アプリという)がインストールされており、専用アプリを実行するコンピュータが上述した各手段として機能する。
【0030】
図4は、記憶領域110に記憶される操作領域情報管理テーブル500を示す。
図4に示すように、操作領域情報管理テーブル500は、画像出力機器の種別を格納するためのフィールド501と、画像出力機器の機種の識別情報(この場合、機種名)を格納するためのフィールド502と、操作領域情報を格納するためのフィールド503〜505と、画像出力機器の最大画像解像度を格納するためのフィールド506を備えている。なお、操作領域情報管理テーブル500においては、操作領域が定義されない画像出力機器に対応するレコードのフィールド503〜505はブランクとされる。
【0031】
ここで、操作領域とは、画像出力機器の画像出力領域に定義される、操作ボタン(アイコン)を配置するための矩形領域を意味する。一般に、ポインティングデバイスが対応付けられる電子黒板やプロジェクターでは、ディスプレイやスクリーンの上に複数の操作ボタン(アイコン)を並べて表示し、各操作ボタンを介して機器の操作を受け付けるようになっている。その場合、ポインティングデバイスは、操作ボタンの誤操作を防止するために、操作領域内において、操作ボタンの操作以外のアクションを受け付けないように設定されている。
【0032】
一方、操作領域情報とは、画像出力機器の画像出力領域に定義される1以上の操作領域の位置を示す座標情報を意味する。なお、本実施形態では、操作領域の位置を示す座標情報として、操作領域(矩形領域)の対角線の両端点の座標値の組がフィールド503〜505に格納されている。
【0033】
以上、スマートデバイス100の機能構成について説明してきたが、続いて、本実施形態のスマートデバイス100が実行する処理の内容を説明する。なお、以下の説明においては、適宜、
図3を参照するものとする。
【0034】
ユーザが、スマートデバイス100のホーム画面に表示される“かんたん出入力”のアイコンをタップすると(
図1参照)、上述した専用アプリが起動し、操作受付部102が、
図5(a)に示す機器選択画面を表示する。このとき、機器選択画面の上部には、画像出力機器(プロジェクター、電子黒板、複合機)が選択可能に表示され、ユーザが、機器選択画面の上部に表示される領域を左右にスワイプして「電子黒板」のアイコンを中央に表示させると、「ファイルを送信」と「ファイルを保存」が選択可能に表示される。これを受けて、ユーザが「ファイルを送信」をタップすると、画面は、
図5(b)に示すファイル保存先選択画面に遷移する。
【0035】
このとき、ファイル保存先選択画面には、ファイルの保存先として、「アルバム」と「アプリ内フォルダー」が表示され、これを受けて、ユーザが、「アプリ内フォルダー」をタップすると、画面は、
図5(c)に示すファイル選択画面に遷移する。このとき、ファイル選択画面には、アプリ内フォルダーに保存された複数の画像が選択可能にサムネイル表示される。
【0036】
これを受けて、ユーザが、
図6(a)に示すように、1つの画像を選択して「選択完了」をタップすると、画面は、
図6(b)に示す出力条件設定画面に遷移する。本実施形態では、ユーザは、この出力条件設定画面を介して、集約設定および書誌情報を付加する設定(以下、書誌情報設定という)を行うことができるようになっており、設定内容がプレビューの下方に表示されるようになっている。なお、
図6(b)は、ユーザが、集約設定「なし」および書誌情報設定「なし」を選択した場合の出力条件設定画面の画面例を示している。その後、ユーザが「QRコード読み取り画面へ」をタップすると、これに応答して、スマートデバイス100のカメラ機能が起動し、画面は、
図6(c)に示すQRコード読み取り画面に遷移する。(QRコード:登録商標。以下、同様。)
【0037】
一方、
図7(a)は、ユーザが2以上の画像を選択した場合のファイル選択画面を画面例を示し、
図7(b)は、ユーザが、集約設定「4in1」および書誌情報設定「あり」を選択した場合の出力条件設定画面の画面例を示している。この場合も同様に、ユーザが「QRコード読み取り画面へ」をタップすると、画面は、
図7(c)に示すQRコード読み取り画面に遷移する。
【0038】
QRコード読み取り画面に遷移したことを受けて、ユーザが接続しようとする電子黒板30のディスプレイに表示されたQRコードを読み取ると、機器接続部103が、QRコードに埋め込まれた電子黒板30の接続情報を解析し、当該接続情報に基づいて、スマートデバイス100と電子黒板30の間の通信を確立する。
【0039】
このとき、スマートデバイス100は、電子黒板30との間の通信が確立したことを受けて、
図8のフローチャートが示す処理を開始する。
【0040】
まず、ステップ101では、操作領域情報取得部104が、接続先の画像出力機器に対して問い合わせを行って、画像出力機器(この場合、電子黒板30)の機種情報(この場合、機種名)を取得する。以下では、このとき、電子黒板30の機種名として「IW00A」が取得されたもの仮定して説明を行う。
【0041】
図10(a)は、電子黒板30(IW00A)のディスプレイを示す。
図10(a)に示すように、電子黒板30(IW00A)の場合、その画像出力領域に3つの操作領域1〜3が定義されており、各領域の中に機器の操作ボタン(アイコン)が表示されている。
【0042】
続くステップ102では、操作領域情報取得部104が、取得した機種名「IW00A」をキーとして、記憶領域110に格納される操作領域情報管理テーブル500(
図4参照)を検索し、「IW00A」に紐付いた操作領域情報を取得する。この場合、操作領域情報として、操作領域1の対角線の両端点の座標値[(0,0)、(130,1200)]と、操作領域2の対角線の両端点の座標値[(130,1200)、(1790,1050)]と、操作領域3の対角線の両端点の座標値[(1790,0)、(1920,1200)]が取得される。
【0043】
続くステップ103では、取得した操作領域情報に基づいて出力画像を生成する「出力画像生成処理」が実行される。
【0044】
最後に、ステップ104では、出力画像送信部109が、生成された出力画像を接続先の電子黒板30(IW00A)に送信して、処理を終了する。
【0045】
ここで、先のステップ103で実行される「出力画像生成処理」の具体的な内容を
図9に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0046】
まず、ステップ201では、画像配置可能領域定義部105が、先のステップ101で取得した操作領域情報に基づいて、以下の手順で画像配置可能領域を定義する
【0047】
まず最初に、
図10(b)に示すように、先のステップ101で取得した各座標値の組が示す2つの画素位置を結ぶ線分を対角線とする矩形領域を操作領域として電子黒板30の画像出力領域に定義する。具体的には、画素位置(0,0)と画素位置(130,1200)]を結ぶ対角線を有する矩形領域を操作領域1と定義し、画素位置(130,1050)と画素位置(1790,1200)]を結ぶ対角線を有する矩形領域を操作領域2と定義し、画素位置(1790,0)と画素位置(1920,1200)]を結ぶ対角線を有する矩形領域を操作領域3と定義する。
【0048】
次に、画像出力領域に定義した3つの操作領域1〜3に重ならない領域を画像配置可能領域Rとして定義する。
図10(b)に示す例の場合、画素位置(130,1050)と画素位置(1790,0)を結ぶ対角線を有する矩形領域が画像配置可能領域Rとして定義される。ここで、画像配置可能領域Rは、操作領域1〜3の内接矩形に相当する。
【0050】
先のステップ201で画像配置可能領域Rを定義すると、続くステップ202では、集約設定の有無を判断し、続くステップ203で、書誌情報設定の有無を判断する。ここで、集約設定および書誌情報設定の両方が「なし」に設定されている場合は(S202、No→S203、No)、処理はステップ206に進む。
【0051】
ステップ206では、出力画像生成部108が、
図11に示すように、ユーザが選択した1つの画像コンテンツを画像配置可能領域Rに収まるサイズに縮小し、その縮小画像を画像配置可能領域Rの中央に配置してなる画像を、接続先の画像出力機器(この場合、電子黒板30(IW00A))が対応する所定のフォーマットに変換して出力画像を得る。このとき、縮小画像を除く残余領域Mは、その上に重畳表示される予定の操作ボタン(アイコン)の視認性を考慮して、単色画像とすることが好ましく、白画像とすることがより好ましい。
【0052】
以上、「出力画像生成処理」について説明した。本実施形態では、その後、出力画像送信部109が、
図11に示す出力画像を接続先の電子黒板30に送信し(
図7、ステップ104)、電子黒板30が受信した出力画像をディスプレイに表示する。その結果、ユーザが選択した画像コンテンツは、
図13(a)に示すように、電子黒板30の操作領域1〜3に重ならない態様で表示される。
【0053】
一方、先のステップ203で、書誌情報設定が「あり」に設定されていると判断した場合には(S203、Yes)、処理はステップ204に進む。続くステップ204では、書誌情報付加部106が、
図12に示すように、ユーザが選択した1つの画像コンテンツに対して、書誌情報の表示に必要なサイズを有する余白mを設ける。なお、
図12では、画像の下方に帯状の余白mを設ける例を示したが、余白は、画像の上下左右のいずれの位置に設けても良い。
【0054】
続くステップ205では、書誌情報付加部106が、
図12に示すように、余白mに書誌情報を付加する。なお、
図12では、書誌情報として、タイムスタンプを付加する例を示したが、本実施形態は、余白に付加する書誌情報の内容を限定するものではなく、画像のファイル名や画像に対する注釈を書誌情報として付加しても良い。
【0055】
最後に、ステップ206では、
図12に示すように、出力画像生成部108が、書誌情報を付加した画像を画像配置可能領域Rに収まるサイズに縮小し、その縮小画像を画像配置可能領域Rの中央に配置してなる画像を、接続先の電子黒板30(IW00A)が対応する所定のフォーマットに変換して出力画像を得る。この場合も同様に、縮小画像を除く残余領域Mは、好ましくは単色画像とし、より好ましくは白画像とする(以下、残余領域Mについて同様)。
【0056】
その後、出力画像送信部109が、
図12に示す出力画像を接続先の電子黒板30に送信し(
図8、ステップ104)、電子黒板30が受信した出力画像をディスプレイに表示する。その結果、ユーザが選択した画像コンテンツと書誌情報(タイムスタンプ)の双方は、
図13(b)に示すように、電子黒板30の操作領域1〜3に重ならない態様で表示される。
【0057】
一方、先のステップ202で、集約設定が「あり」に設定されていると判断した場合は(S202、Yes)、続くステップ207で、書誌情報設定の有無が判断される。その結果、書誌情報設定が「なし」に設定されていると判断した場合には(S207、No)、処理はステップ210に進む。続くステップ210では、集約画像生成部107が、
図14に示すように、ユーザが選択した2以上の画像コンテンツを集約した集約画像を生成する。
【0058】
その後、続くステップ206では、
図14に示すように、出力画像生成部108が、先のステップ210で生成した集約画像を画像配置可能領域Rに収まるサイズに縮小し、その縮小画像を画像配置可能領域Rの中央に配置してなる画像を、接続先の電子黒板30(IW00A)が対応する所定のフォーマットに変換して出力画像を得る。
【0059】
その後、出力画像送信部109が、
図14に示す出力画像を接続先の電子黒板30に送信し(
図8、ステップ104)、電子黒板30が受信した出力画像をディスプレイに表示する。その結果、
図16(a)に示すように、ユーザが選択した複数の画像コンテンツを集約した集約画像が電子黒板30の操作領域1〜3に重ならない態様で表示される。
【0060】
一方、先のステップ207で、書誌情報設定が「あり」に設定されていると判断した場合には(S207、Yes)、処理はステップ208に進む。続くステップ208では、書誌情報付加部106が、
図15に示すように、ユーザが選択した複数の画像コンテンツのそれぞれに対して、書誌情報の表示に必要なサイズを有する余白mを設けた後、続くステップ209で、各画像の余白mに書誌情報を付加する。
【0061】
その後、続くステップ210では、集約画像生成部107が、
図15に示すように、書誌情報を付加した2以上の画像の集約画像を生成する。
【0062】
その後、続くステップ206では、
図15に示すように、出力画像生成部108が、書誌情報を付加した2以上の画像の集約画像を画像配置可能領域Rに収まるサイズに縮小し、その縮小画像を画像配置可能領域Rの中央に配置してなる画像を、接続先の電子黒板30(IW00A)が対応する所定のフォーマットに変換して出力画像を得る。
【0063】
その後、出力画像送信部109が、生成された出力画像を接続先の電子黒板30に送信し(
図8、ステップ104)、電子黒板30が受信した出力画像をディスプレイに表示する。この場合、
図16(b)に示すように、ユーザが選択した複数の画像コンテンツを集約した集約画像と書誌情報(タイムスタンプ)の双方が電子黒板30の操作領域1〜3に重ならないように表示される。
【0064】
その後、出力画像送信部109が、
図15に示す出力画像を接続先の電子黒板30に送信し(
図8、ステップ104)、電子黒板30が受信した出力画像をディスプレイに表示する。その結果、
図16(b)に示すように、ユーザが選択した複数の画像コンテンツを集約した集約画像と書誌情報(タイムスタンプ)の双方が電子黒板30の操作領域1〜3に重ならない態様で表示される。
【0065】
以上、説明したように、本実施形態によれば、接続先の画像出力機器に固有の操作領域に重ならない態様で、画像コンテンツが縮小表示される。その結果、画像コンテンツと画像出力機器の操作領域の双方の視認性が確保されるとともに、画像コンテンツの全域で書き込みなどのアクションが有効となり、操作性が向上する。また、本実施形態においては、設定に応じて、画像コンテンツの周辺部に書誌情報を付加するための余白が設けられるので、付加した書誌情報によって画像コンテンツの視認性が低下することがない。
【0066】
以上、本発明の第1実施形態を説明してきたが、続いて、本発明の第2実施形態を説明する。なお、以下では、第1実施形態の内容と共通する部分の説明を省略し、専ら、第1実施形態との相違点のみを説明するものとする。
【0067】
(第2実施形態)
第2実施形態では、スマートデバイス100が、画像出力機器との間の通信が確立したことを受けて
図17のフローチャートに示す処理を開始する。
【0068】
まず、ステップ301では、操作領域情報取得部104が、接続先の画像出力機器から操作領域情報を取得する。
【0069】
その後、続くステップ302では、取得した操作領域情報に基づいて出力画像を生成する出力画像生成処理が実行され、最後に、ステップ303では、出力画像送信部109が、生成された出力画像を接続先の画像出力機器に送信して、処理を終了する。なお、ステップ302およびステップ303の内容は、
図8に示すステップ103およびステップ104の内容と同じであるので、これ以上の説明を省略する。
【0070】
つまり、第2実施形態では、操作領域情報取得部104が接続先の画像出力機器から直接的に操作領域情報を取得する点、ならびに、スマートデバイス100の記憶領域110に先出の操作領域情報管理テーブル500が記憶されていない点において第1実施形態と異なり、その余の構成は、第1実施形態と同じである。
【0071】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、出力先の機器の表示可能領域に基づいて、より見やすく配置された画像を出力する。
図18は、第3実施形態の情報処理装置の機能ブロック図である。以下では、
図18に示す機能ブロック図に基づいて、本実施形態において情報処理装置として参照されるスマートデバイス100の機能構成を説明する。
【0072】
本実施形態のスマートデバイス100は、操作受付部102と、機器接続部103と、機器情報取得部111と、表示可能領域取得部112と、画像情報取得部113と、画像配置定義部114と、書誌情報付加部106と、集約画像生成部107と、出力画像生成部108と、出力画像送信部109と、記憶領域110とを含んで構成される。以下では、上記の各機能ブロックについて説明するが、第1実施形態にて説明した操作受付部102、機器接続部103、書誌情報付加部106、集約画像生成部107、出力画像生成部108、出力画像送信部109、記憶領域110については、
図3と共通するため、適宜その説明を省略する。
【0073】
機器情報取得部111は、機器接続部103を介して接続されている画像出力装置の種別や機種名などの機器情報を取得する手段である。
【0074】
表示可能領域取得部112は、機器情報取得部111が取得した機器情報に基づいて、記憶領域110に格納されている当該機器における画像の表示可能領域データを取得する手段である。なお、表示可能領域取得部112は、接続されている機器のMIB(Management Information Base)情報から、当該機器の表示可能領域データを特定してもよい。
【0075】
画像情報取得部113は、ユーザが選択した画像のサイズや表示方向などの情報(以下、「表示情報」として参照する)を取得する手段である。
【0076】
画像配置定義部114は、表示可能領域取得部112が取得した機器の表示可能領域データおよび画像情報取得部113が取得した各画像の表示情報に基づいて、当該機器に適したレイアウトに画像を配置する手段である。
【0077】
記憶領域110は、画像出力装置の機器種別と、機種名と、表示可能領域情報とを対応付けて管理する、表示可能領域情報管理テーブル600を記憶する手段である。
【0078】
なお、プロジェクタ、電子黒板、複合機などとして参照される各種画像出力装置は、情報処理装置と接続し、通信するための接続部21,31,41や、情報処理装置から受信した画像データを出力する画像出力部22,32,42を備える。
【0079】
図19は、記憶領域110に記憶される表示可能領域情報管理テーブル600を示す図である。
図19に示すように表示可能領域情報管理テーブル600は、画像出力装置の種別を格納するフィールド601と、画像出力機器を識別する情報(この場合、機種名)を格納するためのフィールド602と、各機器の表示領域のサイズを格納するためのフィールド603と、各機器の表示方向を格納するためのフィールド604とを備えている。
【0080】
ここで、表示領域のサイズは、各画像出力機器が画像を出力することができる範囲を示すものであり、機器ごとに固有のサイズを有する。例えば、機器がプロジェクタの場合には、投影が可能な範囲を、機器が電子黒板の場合には、画面の大きさを、プリンタの場合には、印刷可能領域をそれぞれ示す。
【0081】
また、表示方向は、各画像出力機器が出力する画像を表示する方向を示し、例えば、スクリーンや画面の向きや、印刷する用紙の向きなどを示す。
【0082】
次に、選択した画像の集約と、レイアウトについて説明する。
図20は、複数の画像を割り付けるレイアウトの例を示す図である。
図20(a)、(b)は、表示領域が横方向で、2枚の画像を選択した場合のレイアウト例を示す。
図20(c)、(d)は、表示領域が横方向で、4枚の画像を選択した場合のレイアウト例を示す。
図20(e)、(f)は、表示領域が縦方向で、4枚の画像を選択した場合のレイアウト例を示す。また、図中の破線で示される領域は、画像が配置可能な領域を示しており、図中の矢線は、画像を配置する順序を示している。
【0083】
複数の画像を選択した場合には、
図20に示すように、種々の割り付け方法が考えられるが、選択した画像のサイズや表示方向によっては、見やすさが損なわれる場合がある。例えば、横長の画像が2枚選択された場合には、
図20(a)のレイアウトで表示しようとすると、幅方向に合わせて縮小されるため、画像が小さくなり、見やすさが損なわれることから、
図20(b)のレイアウトで表示するほうが好ましい。
【0084】
このように、第3実施形態では、選択した画像のサイズや表示方向に応じて、適切なレイアウトで割り付ける情報処理装置を提供する。なお、
図20に示すレイアウトは一例であって、選択される画像の枚数は2枚や4枚に限らず、また、
図20に示すレイアウトの構成に限定するものでもない。
【0085】
ここまで、出力される画像のレイアウトについて
図20を以て説明した。以下では、画像出力装置と画像に基づいて適切なレイアウトを得る方法について説明する。
図21は、表示可能領域および画像サイズを説明するための図である。
【0086】
図21では、2枚の画像1,2が選択され、横長の表示可能領域に画像を配置する例を示しており、以下の説明では、適宜、
図20を参照するものとする。なお、
図21に示すように、表示可能領域の幅をW、高さをHとし、表示可能領域内における画像の配置が可能な領域の幅をW’、高さをH’として参照する。また、各画像の幅をw
1、w
2、高さをh
1、h
2として参照する。
【0087】
図22は、第3実施形態の情報処理装置が実行する処理のフローチャートである。まず、ステップ401では、ユーザが出力する画像を選択する。ステップ401における画像の選択は、操作受付部102を介して行うことができ、
図4〜6に示した画面から行うことができる。ステップ401において選択される画像は、1枚でもよいし、複数枚であってもよい。
【0088】
続くステップ402では、画像情報取得部113が、ステップ401で選択された各画像の表示情報を取得する。また、ステップ403では、機器情報取得部111が、機器接続部103を介して接続される画像出力機器に対して問い合わせを行って、画像出力機器の機器情報(この場合、機器種別)を取得する。なお、ステップ402とステップ403は、順不同で実行してもよい。また、ステップ403の処理は、
図8のステップ101の処理に相当する処理である。
【0089】
次に、ステップ404では、表示可能領域取得部112が、ステップ403において取得した機器種別をキーとして、記憶領域110に格納される表示可能領域情報管理テーブル600(
図19参照)を検索し、当該機器種別に紐付いた表示領域のサイズおよび表示方向を取得する。なお、ステップ404の処理は、
図8のステップ102の処理に相当する処理である。また、ステップ404の処理に替えて、ステップ403の機器情報の取得の際に、機器種別や機種名の取得とともに表示領域サイズを取得してもよいし、表示領域サイズのみを取得しても良い。
【0090】
続くステップ405では、取得した表示領域情報および表示方向に基づいて出力画像を生成する「出力画像生成処理」が実行される。なお、ステップ405の詳細については、後述する。
【0091】
最後に、ステップ406で、出力画像送信部109が、生成された出力画像を接続先の画像出力装置に送信して、処理を終了する。なお、ステップ406の処理は、
図8のステップ104の処理に相当する処理である。
【0092】
ここで、先のステップ405で実行される「出力画像生成処理」の具体的な内容を
図23に基づいて説明する。
図23は、出力画像生成処理のフローチャートである。
【0093】
出力画像生成処理が開始されると、まずステップ501で、画像配置定義部114は、ステップ404で取得された表示可能領域のサイズ(幅W、高さH)および表示方向を取得する。なお、表示方向は、表示可能領域のWおよびHの値に基づいて、縦方向であるか横方向であるかを判定してもよい。
【0094】
次にステップ502では、画像配置定義部114は、表示可能領域のサイズおよび表示方向と、ステップ401にて選択された画像の枚数とに基づいて、選択可能なレイアウトを抽出する。ステップ502では、出力先の表示可能領域や、画像の枚数によって、選択可能なレイアウトが異なることから、複数のレイアウトパターンが抽出される。例えば、表示可能領域が横長で、2枚の画像が選択された場合には、
図20(a),(b)に示すようなレイアウトが抽出されるし、表示可能領域が縦長で、4枚の画像が選択された場合には、
図20(e),(f)に示すようなレイアウトが抽出される。
【0095】
続くステップ503では、画像配置定義部114は、抽出されたレイアウトのうち、1のレイアウトを選択し、当該レイアウトの画像配置可能領域のサイズ(幅W’、高さH’)を取得する。なお、以下では、抽出された複数のレイアウトのうち選択されたレイアウトを、便宜的に「j番目のレイアウト」として参照する(jは整数)。
【0096】
ステップ504では、ステップ401で選択された画像を取得する。なお、複数の画像が選択された場合には、このうちの1枚の画像を選択して取得し、各画像について、以下のステップ504から506の処理を実行する。なお、以下では、複数選択された画像のうち処理対象となっている画像を、便宜的に「i枚目の画像」として参照する(iは整数)。
【0097】
続くステップ505では、画像配置定義部114が、レイアウトを定義し、画像配置可能領域のサイズ(W’,H’)と、i枚目の画像のサイズ(w
i,h
i)とを比較し、当該画像を画像配置可能領域のサイズに合わせて表示するように変倍した場合の画像のサイズを算出する。なお、i枚目の画像のサイズ(w
i,h
i)に対する、変倍後の画像サイズを、幅w
i’、高さh
i’として参照する。
【0098】
ステップ505で変倍後の画像サイズを算出した後、ステップ506では、表示可能領域に対する、画像の大きさの比率A
iを算出する。A
iは、下記の式1によって算出することができる。
【0100】
ステップ506でA
iを算出した後、ステップ507に進み、他にA
iを算出していない画像があるか否かによって処理を分岐する。すなわち、A
iを算出していない画像がある場合(Yes)には、ステップ504に分岐し、i+1枚目の画像を取得する。そして、ステップ504から506の処理を行い、選択された全ての画像に対してA
iを算出するまで処理を繰り返す。全ての画像に対してA
iを算出した場合(No)には、ステップ508に進む。
【0101】
ステップ508では、算出した各画像のA
iの値に基づいて、選択されているj番目のレイアウトの表示可能領域に占める全画像の比率L
jを算出する。L
jは、下記の式2によって算出することができる。
【0103】
続くステップ509では、他にL
jを算出していないレイアウトがあるか否かによって処理を分岐する。L
jを算出していないレイアウトがある場合(Yes)には、ステップ503に分岐し、j+1番目のレイアウトを選択して、ステップ503以降の処理を行い、全てのレイアウトに対してL
jを算出するまで処理を繰り返す。全ての画像に対してL
jを算出した場合(No)には、ステップ510に進む。
【0104】
ステップ510では、各レイアウトのL
jの値が大きい順に表示候補として、各レイアウトをユーザに対して提供する。ステップ510では、画像配置定義部114が定義したレイアウトに基づいて、集約画像生成部107が生成した画像を表示する。
【0105】
式2に示すように、L
jは、各画像のA
iの値の総和であり、j番目のレイアウトにおける、出力可能領域に対して画像が占める面積の割合を示している。したがって、L
jの値が大きいレイアウトは、画像が大きく表示されることから、表示した際に見やすいレイアウトであると判定することができる。
【0106】
続くステップ511では、ユーザは、ステップ510で提供されたレイアウトから出力するレイアウトを選択する。
図24は、出力レイアウトの選択画面を示す図であり、レイアウトの選択は、
図24に示すような出力レイアウト選択画面から行う。
【0107】
出力レイアウト選択画面には、プレビュー画像が、L
jの値の大きい順に表示され、ユーザはスクロールバーをスライドしたり、レイアウトをタップしたりすることで、出力するレイアウトを選択する。レイアウトを選択した後、出力ボタンをタップすることで、出力する画像を決定できる。
【0108】
図24に示す例では、横方向の出力領域に対して、画像が左右に並んだレイアウトと、上下に並んだレイアウトが示されている。上述したように、L
jの値が大きな順でプレビューを表示することで、画像がより大きく表示される、すなわち見やすいレイアウトが優先的に表示されるため、ユーザがレイアウトを選択する判断がしやすくできる。この場合には、画像が縦長であることから、左右に並んだレイアウトのほうがL
jの値が大きくなり、画像がより大きく表示されるので、ユーザは見やすいレイアウトであると判断できる。
【0109】
なお、レイアウトの選択はユーザが行わずに、L
jの値が最も大きいレイアウトを判定することで、情報処理装置100が自動的に選択してもよい。この場合には、ステップ510,511の処理を省略することができる。
【0110】
説明を
図23に戻す。ステップ510で出力するレイアウトを選択した後は、ステップ512に進み、書誌情報付加部106が日付埋め込み処理を行う。日付埋め込み処理の詳細については、後述する。なお、ユーザによる設定によって、画像にタイムスタンプを埋め込まない場合には、ステップ512の処理は省略できる。
【0111】
続くステップ513では、出力画像生成部108が、集約画像生成部107が生成した画像のうち、ユーザがステップ511で選択した画像を出力画像として生成する。なお、ステップ512で日付埋め込み処理をした場合には、タイムスタンプが埋め込まれた画像を、出力画像として生成する。
【0112】
出力画像が生成されると、出力画像生成処理を終了し、
図22のステップ406の処理に進む。
【0113】
続いて、ステップ512に示した日付埋め込み処理について、
図25、26を以て説明する。
図25は、日付埋め込み処理のフローチャートである。また、
図26は、タイムスタンプを埋め込んだ画像を示す図である。以下の説明では、
図25、26を適宜参照して説明する。なお、画像に埋め込まれる書誌情報は、タイプスタンプに限らず、画像のファイル名や、画像の注釈などであってもよい。
【0114】
日付埋め込み処理が開始されると、まずステップ601において、書誌情報付加部106は、日付埋め込み処理の対象となる1の画像について、画像配置可能領域の余白の値mを取得する。余白mは、
図26(a)に示すように、画像配置可能領域に画像を配置した場合に生じる余白として定義される。
【0115】
続くステップ602では、当該余白の大きさが、日付などの書誌情報を埋め込むのに充分な大きさであるか否かを判定する。ステップ602の処理は、下記の式3によって判定することができる。なお、式3中のh
cは、埋め込まれる書誌情報の高さを示している。
【0117】
ステップ602では、式3に示すように、画像配置可能領域の高さH’と変倍後の画像の高さh
i’との差分を2で除した値が、h
cより大きいか否かによって、余白が充分であるかを判定する。なお、式3は、画像を画像配置可能領域の中央に割り付ける場合の例であって、例えば中央に割り付けない場合には、式3の左辺を2で除する必要はない。
【0118】
ステップ602で、タイムスタンプを埋め込むのに余白が充分であると判定した場合(Yes)には、ステップ605に進む。例えば、
図26(a)の右側の画像配置可能領域では、余白m
2がh
c以上であるため、画像を縮小する必要はなく、ステップ605に進む。一方、ステップ602で、余白が充分でないと判定した場合(No)には、ステップ603に進む。例えば、
図26(a)の左側の画像配置可能領域は、余白m
1がh
cよりも小さいため、ステップ603に進む。
【0119】
ステップ603および604では、画像を縮小することで、書誌情報の埋め込みに必要な余白を確保する。まずステップ603において、画像の縮小率を算出する。縮小率は、下記の式4によって算出することができる。
【0121】
縮小率は、現在の画像の高さを、書誌情報の埋め込みに必要な高さに縮小するための比率である。上記の式4中の(h
c−m)は、書誌情報の高さと余白との差分であり、この値の分だけ画像を縮小する必要があり、現在の画像の高さ(h
i’)から、当該差分の値を引いた大きさが、書誌情報を埋め込むために必要な画像の高さとなる。したがって、式4に示すように、書誌情報を埋め込むために必要な画像の高さを、現在の画像の高さで除した値が縮小率となる。
【0122】
ステップ603において式4に示した縮小率を算出した後、ステップ604では、上記縮小率で以て画像を縮小する。これによって、ステップ602において、日付を埋め込むための余白が充分ではないと判定された画像であっても、
図26(b)に示すようにタイムスタンプを埋め込むための余白を確保できる。
【0123】
続くステップ605では、ステップ602においてタイムスタンプの埋め込みが可能であると判定された画像、およびステップ604において縮小された画像を、選択されたレイアウトに基づいて配置する。ステップ605における、画像が配置された例は、
図26(b)に示される。
【0124】
続くステップ606では、ステップ605で配置された画像について、画像配置可能領域の余白部分に、日付などの書誌情報を付加する。タイムスタンプが埋め込まれた画像の例は、
図26(c)に示される。s
【0125】
その後、ステップ607では、日付埋め込み処理対象となる画像が他にもあるか否かを判定し、処理を分岐する。他に画像がある場合(Yes)には、ステップ601に戻り、ステップ601から606の処理を全ての画像について行うまで処理を繰り返す。一方で、他に画像がない場合(No)には、日付埋め込み処理を終了する。
【0126】
ここまで、本発明の第3実施形態を説明してきた。第3実施形態によれば、画像が大きく表示される、見やすいレイアウトに配置された出力画像を得ることができる。
【0127】
なお、第3実施形態も第2実施形態と同様に、情報処理装置100の記憶領域110に表示可能領域情報管理テーブル600を含まなくてもよい。すなわち、各画像出力装置が表示可能領域情報を保持することができ、機器情報取得部111が、画像出力装置の種別や機種名などの機器情報と併せて、各装置から表示可能領域情報を取得してもよい。
【0128】
最後に、
図27に基づいて本実施形態のスマートデバイス100を構成するコンピュータのハードウェア構成について説明する。
【0129】
図27に示すように、本実施形態のスマートデバイス100を構成するコンピュータは、装置全体の動作を制御するプロセッサ10と、ブートプログラムやファームウェアプログラムなどを保存するROM12と、プログラムの実行空間を提供するRAM14と、スマートデバイス100を上述した各手段として機能させるためのプログラムやオペレーティングシステム(OS)等を保存するための補助記憶装置16と、画像出力機器との間の通信接続を確立するための通信インターフェース18とを備えている。
【0130】
なお、上述した実施形態の各機能は、C、C++、C#、Java(登録商標)などで記述されたプログラムにより実現でき、本実施形態のプログラムは、ハードディスク装置、CD−ROM、MO、DVD、フレキシブルディスク、EEPROM、EPROMなどの記録媒体に格納して頒布することができ、また他の装置が可能な形式でネットワークを介して伝送することができる。
【0131】
以上、本発明について実施形態をもって説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、当業者が推考しうる実施態様の範囲内において、本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。