【実施例】
【0049】
以下、本願の各実施例を、図面に基づいて説明する。なお、
図1、
図3、
図5、
図7、
図9、
図11、
図13、
図15、
図17、
図19及び
図21は、各実施例に係る接眼光学系EL(EL1〜EL11)の構成及び屈折力配分を示す断面図である。
【0050】
これらの実施例において、非球面は、光軸に垂直な方向の高さをyとし、高さyにおける各非球面の頂点の接平面から各非球面までの光軸に沿った距離(サグ量)をS(y)とし、基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)をrとし、円錐定数をKとし、n次の非球面係数をAnとしたとき、以下の式(a)で表される。なお、以降の実施例において、「E−n」は「×10
-n」を示す。
【0051】
S(y)=(y
2/r)/{1+(1−K×y
2/r
2)
1/2}
+A4×y
4+A6×y
6+A8×y
8+A10×y
10+A12×y
12 (a)
【0052】
なお、各実施例において、2次の非球面係数A2は0である。また、各実施例の表中において、非球面には面番号の右側に*印を付している。
【0053】
[第1実施例]
図1は、第1実施例に係る接眼光学系EL1の構成を示す図である。この接眼光学系EL1は、観察物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ成分G1と、負の屈折力を有する第2レンズ成分G2と、正の屈折力を有する第3レンズ成分G3と、正の屈折力を有する第4レンズ成分G4と、を有して構成されている。
【0054】
この接眼光学系EL1において、第1レンズ成分G1は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成された両凸正レンズ形状の非球面正レンズL11で構成されている。また、第2レンズ成分G2は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ形状の非球面負レンズL12で構成されている。また、第3レンズ成分G3は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ形状の非球面正レンズL31で構成されている。また、第4レンズ成分G4は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ形状の非球面正レンズL41で構成されている。
【0055】
この接眼光学系EL1における視度調整は、接眼光学系EL1全体を光軸方向に移動させることにより行う。
【0056】
以下の表1に、接眼光学系EL1の諸元の値を掲げる。この表1において、全体諸元に示すfeは全系の焦点距離、Hは最大物体高、TLは全長の値を示している。また、レンズデータにおける第1欄mは、光線の進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序(面番号)を、第2欄rは、各レンズ面の曲率半径を、第3欄dは、各光学面から次の光学面までの光軸上の距離(面間隔)を、第4欄nd及び第5欄νdは、d線(λ=587.6nm)に対する屈折率及びアッベ数を示している。また、曲率半径∞は平面を示し、空気の屈折率1.00000は省略してある。また、物面が観察物体Oを示し、像面がアイポイントEPを示している。
【0057】
ここで、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f(fOe,fEe等)、曲率半径r、面間隔d、その他長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、これらの符号の説明及び諸元表の説明は以降の実施例においても同様である。
【0058】
なお、上述したように、本実施例を含む以降の各実施例では図示していないが、観察物体Oと第1レンズ成分G1との間や、第4レンズ成分G4とアイポイントEPとの間に、カバーガラス、プリズム、表示カバーガラス等の光学部材が配置されている場合は、上記面間隔dは空気換算長とする。
【0059】
(表1)第1実施例
[全体諸元]
fe = 17.641
H = 6.30
TL = 28.790
[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ D1
1* 29.01673 6.95 1.77377 47.25
2* -11.37822 3.03
3* -6.74812 1.50 1.63550 23.89
4* -58.92577 1.25
5* -48.01803 5.40 1.53110 55.91
6* -10.14569 0.50
7* -1037.93340 2.75 1.53110 55.91
8* -42.12958 D2
像面 ∞
【0060】
この接眼光学系EL1において、第1面、第2面、第3面、第4面、第5面、第6面、第7面及び第8面は非球面形状に形成されている。次の表2に、非球面のデータ、すなわち円錐定数K及び各非球面定数A4〜A12の値を示す。
【0061】
(表2)
[非球面データ]
第1面
K=-1.0414
A4 =-1.29144E-04 A6 =-4.67158E-07 A8 = 1.78024E-08
A10=-1.65828E-10 A12= 6.30320E-13
第2面
K=-2.2911
A4 =-1.46042E-04 A6 = 1.05047E-06 A8 =-8.71894E-09
A10= 3.48401E-11 A12= 0.00000E+00
第3面
K=-0.2684
A4 = 3.35859E-04 A6 =-4.37805E-06 A8 = 2.17895E-08
A10=-4.94107E-11 A12= 0.00000E+00
第4面
K= 5.9869
A4 = 9.81668E-05 A6 =-1.20860E-06 A8 = 6.95819E-09
A10=-1.72138E-11 A12= 0.00000E+00
第5面
K=5.9905
A4 = 2.82487E-05 A6 = 1.16190E-06 A8 =-1.23653E-08
A10= 4.18910E-11 A12= 0.00000E+00
第6面
K= 0.3916
A4 = 1.91131E-04 A6 =-3.21702E-07 A8 =-3.26701E-09
A10= 2.35655E-11 A12= 0.00000E+00
第7面
K= 1.0000
A4 =-1.52684E-04 A6 = 1.49017E-06 A8 =-1.20661E-08
A10= 5.44999E-11 A12= 0.00000E+00
第8面
K= 3.6084
A4 =-2.40943E-04 A6 = 2.55221E-06 A8 =-1.68422E-08
A10= 5.77483E-11 A12= 0.00000E+00
【0062】
この接眼光学系EL1において、観察物体と第1レンズ成分G1との軸上空気間隔D1、及び、第4レンズ成分G4とアイポイントEPとの軸上空気間隔D2は視度調節時に変化する。また、これらの間隔の変化に伴い入射瞳位置EnPも変化する。次の表3に、視度毎の可変間隔及び入射瞳位置を示す。なお、視度は、−1[1/m]を「−1dpt」とし、+2[1/m]を「+2dpt」とし、−4[1/m]を「−4dpt」として表している。以降の実施例においても同様である。
【0063】
(表3)
[可変間隔データ]
視度 −1dpt +2dpt −4dpt
D1 7.41 8.33 6.39
D2 20.60 19.68 21.62
EnP -29.03270 -30.46513 -27.64176
【0064】
次の表4に、この接眼光学系EL1の各条件式対応値を示す。
【0065】
(表4)
f4 = 82.602
f23=-63.706
[条件式対応値]
(1)fe/f4=0.214
(2)(G2R2−G3R1)/(G2R2+G3R1)=
0.102(3)(G1R2+G1R1)/(G1R2−G1R1)=-0.437
(4)fe/EnP=-0.608
(5)fe/f23=-0.277
(6)D1/f1=0.649
(7)TL/fe=1.632
(8)nd1=1.774
(9)nd2=1.636
【0066】
このように、この接眼光学系EL1は、上記条件式(1)〜(8)を満足している。
【0067】
この接眼光学系EL1の、基準視度(−1dpt)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を
図2に示す。なお、球面収差図と非点収差図の横軸の単位は「1/m」であり、図では「D」で示す。また、コマ収差図と倍率色収差図は角度単位の分を示し、図中のd、gはd線、g線での収差曲線を示している。また、コマ収差図は各物体高に対する収差曲線を示している。これらの説明は以降の実施例においても同様である。これらの各収差図より、この接眼光学系EL1は、視度調節範囲内にて良好な収差が達成されていることがわかる。
【0068】
[第2実施例]
図3は、第2実施例に係る接眼光学系EL2の構成を示す図である。この接眼光学系EL2は、観察物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ成分G1と、負の屈折力を有する第2レンズ成分G2と、正の屈折力を有する第3レンズ成分G3と、正の屈折力を有する第4レンズ成分G4と、を有して構成されている。
【0069】
この接眼光学系EL2において、第1レンズ成分G1は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成された両凸正レンズ形状の非球面正レンズL11で構成されている。また、第2レンズ成分G2は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ形状の非球面負レンズL12で構成されている。また、第3レンズ成分G3は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ形状の非球面正レンズL31で構成されている。また、第4レンズ成分G4は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ形状の非球面正レンズL41で構成されている。
【0070】
この接眼光学系EL2における視度調整は、接眼光学系EL2全体を光軸方向に移動させることにより行う。
【0071】
以下の表5に、接眼光学系EL2の諸元の値を掲げる。
【0072】
(表5)第2実施例
[全体諸元]
fe = 18.135
H = 6.30
TL = 28.100
[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ D1
1* 18.29768 7.45 1.53110 55.91
2* -8.02783 2.40
3* -5.08738 2.15 1.63550 23.89
4* -16.13188 0.50
5* -46.53675 5.00 1.53110 55.91
6* -9.74321 0.50
7* -62.07807 2.30 1.53110 55.91
8* -36.52997 D2
像面 ∞
【0073】
この接眼光学系EL2において、第1面、第2面、第3面、第4面、第5面、第6面、第7面及び第8面は非球面形状に形成されている。次の表6に、非球面のデータ、すなわち円錐定数K及び各非球面定数A4〜A12の値を示す。
【0074】
(表6)
[非球面データ]
第1面
K= 0.4135
A4 =-1.67471E-04 A6 =-2.55937E-06 A8 =4.54261E-08
A10=-3.19957E-10 A12= 1.06400E-12
第2面
K=-2.0545
A4 =-3.02431E-04 A6 = 3.45590E-06 A8 =-3.41508E-08
A10= 1.41269E-10 A12= 0.00000E+00
第3面
K=-0.3061
A4 = 5.48726E-04 A6 =-5.11105E-06 A8 =-4.02571E-10
A10= 6.06422E-11 A12= 0.00000E+00
第4面
K=-3.9720
A4 = 1.64809E-04 A6 =-6.23672E-07 A8 =-3.44304E-09
A10= 4.26001E-12 A12= 0.00000E+00
第5面
K= 5.8883
A4 =-5.24409E-05 A6 = 5.07414E-07 A8 = 3.77890E-09
A10=-1.41672E-11 A12= 0.00000E+00
第6面
K= 0.4195
A4 = 2.57996E-04 A6 =-1.85757E-06 A8 = 2.18453E-09
A10= 5.57891E-11 A12= 0.00000E+00
第7面
K= 4.9451
A4 =-8.67424E-05 A6 = 9.74736E-07 A8 = 5.79036E-09
A10=-6.53413E-11 A12= 0.00000E+00
第8面
K= 5.7525
A4 =-2.08333E-04 A6 = 2.55741E-06 A8 =-6.33475E-09
A10=-2.34517E-11 A12= 0.00000E+00
【0075】
この接眼光学系EL2において、観察物体と第1レンズ成分G1との軸上空気間隔D1、及び、第4レンズ成分G4とアイポイントEPとの軸上空気間隔D2は視度調節時に変化する。また、これらの間隔の変化に伴い入射瞳位置EnPも変化する。次の表7に、視度毎の可変間隔及び入射瞳位置を示す。
【0076】
(表7)
[可変間隔データ]
視度 −1dpt +2dpt −4dpt
D1 7.80 8.77 6.74
D2 20.60 19.63 21.66
EnP -34.92593 -37.22500 -32.79600
【0077】
次の表8に、この接眼光学系EL2の各条件式対応値を示す。
【0078】
(表8)
f4 =162.068
f23=-93.824
[条件式対応値]
(1)fe/f4=0.112
(2)(G2R2−G3R1)/(G2R2+G3R1)=
-0.485(3)(G1R2+G1R1)/(G1R2−G1R1)=-0.390
(4)fe/EnP=-0.519
(5)fe/f23=-0.193
(6)D1/f1=0.670
(7)TL/fe=1.550
(8)nd1=1.531
(9)nd2=1.636
【0079】
このように、この接眼光学系EL2は、上記条件式(1)
、(3)〜(7)を満足している。
【0080】
この接眼光学系EL2の、基準視度(−1dpt)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を
図4に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL2は、視度調節範囲内にて良好な収差が達成されていることがわかる。
【0081】
[第3実施例]
図5は、第3実施例に係る接眼光学系EL3の構成を示す図である。この接眼光学系EL3は、観察物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ成分G1と、負の屈折力を有する第2レンズ成分G2と、正の屈折力を有する第3レンズ成分G3と、正の屈折力を有する第4レンズ成分G4と、を有して構成されている。
【0082】
この接眼光学系EL3において、第1レンズ成分G1は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成された両凸正レンズ形状の非球面正レンズL11で構成されている。また、第2レンズ成分G2は、観察物体側のレンズ面が非球面形状に形成された両凹負レンズ形状の非球面負レンズL12で構成されている。また、第3レンズ成分G3は、アイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成された両凸正レンズ形状の非球面正レンズL31で構成されている。また、第4レンズ成分G4は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ形状の非球面正レンズL41で構成されている。
【0083】
この接眼光学系EL3における視度調整は、接眼光学系EL3全体を光軸方向に移動させることにより行う。
【0084】
以下の表9に、接眼光学系EL3の諸元の値を掲げる。
【0085】
(表9)第3実施例
[全体諸元]
fe = 17.654
H = 6.30
TL = 29.118
[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ D1
1* 37.20780 7.34 1.82098 42.50
2* -10.78310 2.69
3* -6.86450 1.58 1.63550 23.89
4 403.03380 0.98
5 365.51190 5.94 1.53110 55.91
6* -10.45160 0.50
7* -40.06410 2.69 1.53110 55.91
8* -25.10660 D2
像面 ∞
【0086】
この接眼光学系EL3において、第1面、第2面、第3面、第6面、第7面及び第8面は非球面形状に形成されている。次の表10に、非球面のデータ、すなわち円錐定数K及び各非球面定数A4〜A12の値を示す。
【0087】
(表10)
[非球面データ]
第1面
K= 3.5010
A4 =-1.08770E-04 A6 =-7.76264E-07 A8 = 1.84546E-08
A10=-1.13779E-10 A12= 3.71750E-13
第2面
K=-2.3099
A4 =-1.29893E-04 A6 =9.59335E-07 A8 =-7.24273E-09
A10= 3.52620E-11 A12= 0.00000E+00
第3面
K=-0.1511
A4 = 4.02440E-04 A6 =-4.00609E-06 A8 = 2.11556E-08
A10=-1.51294E-10 A12= 0.00000E+00
第6面
K= 0.5856
A4 = 2.62266E-04 A6 =-6.94589E-07 A8 =-3.75126E-09
A10= 2.70416E-11 A12= 0.00000E+00
第7面
K= 1.0000
A4 =-1.21897E-04 A6 = 1.25808E-06 A8 =-5.29696E-09
A10= 4.01375E-11 A12= 0.00000E+00
第8面
K= 0.9506
A4 =-2.35090E-04 A6 = 2.42051E-06 A8 =-1.44574E-08
A10= 7.36171E-11 A12= 0.00000E+00
【0088】
この接眼光学系EL3において、観察物体と第1レンズ成分G1との軸上空気間隔D1、及び、第4レンズ成分G4とアイポイントEPとの軸上空気間隔D2は視度調節時に変化する。また、これらの間隔の変化に伴い入射瞳位置EnPも変化する。次の表11に、視度毎の可変間隔及び入射瞳位置を示す。
【0089】
(表11)
[可変間隔データ]
視度 −1dpt +2dpt −4dpt
D1 7.41 8.34 6.40
D2 20.60 19.67 21.61
EnP -30.17343 -31.78442 -28.65171
【0090】
次の表12に、この接眼光学系EL3の各条件式対応値を示す。
【0091】
(表12)
f4 =119.198
f23=-70.015
[条件式対応値]
(1)fe/f4=0.148
(2)(G2R2−G3R1)/(G2R2+G3R1)=
0.049(3)(G1R2+G1R1)/(G1R2−G1R1)=-0.551
(4)fe/EnP=-0.585
(5)fe/f23=-0.252
(6)D1/f1=0.678
(7)TL/fe=1.649
(8)nd1=1.821
(9)nd2=1.636
【0092】
このように、この接眼光学系EL3は、上記条件式(1)〜(8)を満足している。
【0093】
この接眼光学系EL3の、基準視度(−1dpt)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を
図6に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL3は、視度調節範囲内にて良好な収差が達成されていることがわかる。
【0094】
[第4実施例]
図7は、第4実施例に係る接眼光学系EL4の構成を示す図である。この接眼光学系EL4は、観察物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ成分G1と、負の屈折力を有する第2レンズ成分G2と、正の屈折力を有する第3レンズ成分G3と、正の屈折力を有する第4レンズ成分G4と、を有して構成されている。
【0095】
この接眼光学系EL4において、第1レンズ成分G1は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成された両凸正レンズ形状の非球面正レンズL11で構成されている。また、第2レンズ成分G2は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ形状の非球面負レンズL12で構成されている。また、第3レンズ成分G3は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ形状の非球面正レンズL31で構成されている。また、第4レンズ成分G4は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ形状の非球面正レンズL41で構成されている。
【0096】
この接眼光学系EL4における視度調整は、接眼光学系EL4全体を光軸方向に移動させることにより行う。
【0097】
以下の表13に、接眼光学系EL4の諸元の値を掲げる。
【0098】
(表13)第4実施例
[全体諸元]
fe = 17.636
H = 6.30
TL = 29.262
[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ D1
1* 24.08699 7.78 1.77377 47.25
2* -11.23946 2.66
3* -6.16897 1.50 1.63550 23.89
4* -35.90996 1.64
5* -30.97534 4.55 1.53110 55.91
6* -9.95862 0.50
7* -2317.28230 2.89 1.53110 55.91
8* -41.10583 D2
像面 ∞
【0099】
この接眼光学系EL4において、第1面、第2面、第3面、第4面、第5面、第6面、第7面及び第8面は非球面形状に形成されている。次の表14に、非球面のデータ、すなわち円錐定数K及び各非球面定数A4〜A12の値を示す。
【0100】
(表14)
[非球面データ]
第1面
K= 2.7110
A4 =-1.01182E-04 A6 =-1.33523E-06 A8 = 1.97743E-08
A10=-1.25195E-10 A12= 4.06080E-13
第2面
K=-2.9040
A4 =-1.58180E-04 A6 = 1.29335E-06 A8 =-1.01444E-08
A10= 4.38226E-11 A12= 0.00000E+00
第3面
K=-0.4456
A4 = 4.04109E-04 A6 =-4.62087E-06 A8 = 2.20818E-08
A10=-6.21510E-11 A12= 0.00000E+00
第4面
K=-3.9080
A4 = 1.79698E-04 A6 =-1.03102E-06 A8 =-1.74072E-09
A10= 1.01196E-11 A12= 0.00000E+00
第5面
K= 3.7707
A4 =-3.78236E-06 A6 = 1.16143E-06 A8 =-5.58959E-09
A10= 1.44702E-12 A12= 0.00000E+00
第6面
K= 0.6581
A4 = 2.55240E-04 A6 =-5.27043E-07 A8 =-3.06199E-10
A10= 4.00895E-11 A12= 0.00000E+00
第7面
K= 1.0000
A4 =-1.20441E-04 A6 = 1.18792E-06 A8 =-6.17544E-09
A10= 2.72498E-11 A12= 0.00000E+00
第8面
K=-2.5146
A4 =-2.41805E-04 A6 = 2.45866E-06 A8 =-1.44853E-08
A10= 5.06379E-11 A12= 0.00000E+00
【0101】
この接眼光学系EL4において、観察物体と第1レンズ成分G1との軸上空気間隔D1、及び、第4レンズ成分G4とアイポイントEPとの軸上空気間隔D2は視度調節時に変化する。また、これらの間隔の変化に伴い入射瞳位置EnPも変化する。次の表15に、視度毎の可変間隔及び入射瞳位置を示す。
【0102】
(表15)
[可変間隔データ]
視度 −1dpt +2dpt −4dpt
D1 7.75 8.68 6.74
D2 20.60 19.67 21.61
EnP -28.77738 -30.14404 -27.47277
【0103】
次の表16に、この接眼光学系EL4の各条件式対応値を示す。
【0104】
(表16)
f4 = 78.761
f23=-44.512
[条件式対応値]
(1)fe/f4=0.224
(2)(G2R2−G3R1)/(G2R2+G3R1)=
0.074(3)(G1R2+G1R1)/(G1R2−G1R1)=-0.364
(4)fe/EnP=-0.613
(5)fe/f23=-0.396
(6)D1/f1=0.707
(7)TL/fe=1.659
(8)nd1=1.774
(9)nd2=1.636
【0105】
このように、この接眼光学系EL4は、上記条件式(1)〜(8)を満足している。
【0106】
この接眼光学系EL4の、基準視度(−1dpt)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を
図8に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL4は、視度調節範囲内にて良好な収差が達成されていることがわかる。
【0107】
[第5実施例]
図9は、第5実施例に係る接眼光学系EL5の構成を示す図である。この接眼光学系EL5は、観察物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ成分G1と、負の屈折力を有する第2レンズ成分G2と、正の屈折力を有する第3レンズ成分G3と、正の屈折力を有する第4レンズ成分G4と、を有して構成されている。
【0108】
この接眼光学系EL5において、第1レンズ成分G1は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成された両凸正レンズ形状の非球面正レンズL11で構成されている。また、第2レンズ成分G2は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ形状の非球面負レンズL12で構成されている。また、第3レンズ成分G3は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ形状の非球面正レンズL31で構成されている。また、第4レンズ成分G4は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ形状の非球面正レンズL41で構成されている。
【0109】
この接眼光学系EL5における視度調整は、接眼光学系EL5全体を光軸方向に移動させることにより行う。
【0110】
以下の表17に、接眼光学系EL5の諸元の値を掲げる。
【0111】
(表17)第5実施例
[全体諸元]
fe = 18.132
H = 6.30
TL = 27.900
[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ D1
1* 18.12430 7.15 1.54392 55.90
2* -8.93740 2.70
3* -5.25010 2.10 1.63550 23.89
4* -15.01890 0.55
5* -24.00760 4.55 1.54392 55.90
6* -9.36770 0.55
7* -2317.28230 2.50 1.54392 55.90
8* -51.99250 D2
像面 ∞
【0112】
この接眼光学系EL5において、第1面、第2面、第3面、第4面、第5面、第6面、第7面及び第8面は非球面形状に形成されている。次の表18に、非球面のデータ、すなわち円錐定数K及び各非球面定数A4〜A12の値を示す。
【0113】
(表18)
[非球面データ]
第1面
K= 1.5721
A4 =-1.48925E-04 A6 =-2.27684E-06 A8 = 2.76091E-08
A10=-7.95927E-11 A12= 1.93700E-15
第2面
K=-2.1582
A4 =-2.07700E-04 A6 = 1.44079E-06 A8 =-1.32371E-08
A10= 7.80799E-11 A12= 0.00000E+00
第3面
K=-0.3642
A4 = 4.11218E-04 A6 =-4.53688E-06 A8 = 1.52134E-08
A10=-5.51553E-11 A12= 0.00000E+00
第4面
K=-2.1105
A4 = 1.75549E-04 A6 =-6.55035E-07 A8 =-1.17880E-09
A10=-1.10549E-11 A12= 0.00000E+00
第5面
K=-2.6173
A4 = 3.84318E-05 A6 = 5.26426E-07 A8 =-3.63630E-09
A10= 1.31408E-11 A12= 0.00000E+00
第6面
K= 0.5270
A4 = 3.06334E-04 A6 =-1.20258E-06 A8 =-2.58312E-09
A10= 7.29168E-11 A12= 0.00000E+00
第7面
K= 1.0000
A4 =-1.44498E-04 A6 = 6.56846E-07 A8 = 4.58887E-09
A10=-2.74632E-11 A12= 0.00000E+00
第8面
K= 3.4680
A4 =-2.80056E-04 A6 = 2.69450E-06 A8 =-1.10674E-08
A10= 1.88829E-11 A12= 0.00000E+00
【0114】
この接眼光学系EL5において、観察物体と第1レンズ成分G1との軸上空気間隔D1、及び、第4レンズ成分G4とアイポイントEPとの軸上空気間隔D2は視度調節時に変化する。また、これらの間隔の変化に伴い入射瞳位置EnPも変化する。次の表19に、視度毎の可変間隔及び入射瞳位置を示す。
【0115】
(表19)
[可変間隔データ]
視度 −1dpt +2dpt −4dpt
D1 7.80 8.78 6.74
D2 20.70 19.72 21.76
EnP -34.42818 -36.66472 -32.37294
【0116】
次の表20に、この接眼光学系EL5の各条件式対応値を示す。
【0117】
(表20)
f4 = 97.744
f23=-77.761
[条件式対応値]
(1)fe/f4=0.186
(2)(G2R2−G3R1)/(G2R2+G3R1)=
-0.230(3)(G1R2+G1R1)/(G1R2−G1R1)=-0.339
(4)fe/EnP=-0.527
(5)fe/f23=-0.233
(6)D1/f1=0.643
(7)TL/fe=1.539
(8)nd1=1.544
(9)nd2=1.636
【0118】
このように、この接眼光学系EL5は、上記条件式(1)〜(7)を満足している。
【0119】
この接眼光学系EL5の、基準視度(−1dpt)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を
図10に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL5は、視度調節範囲内にて良好な収差が達成されていることがわかる。
【0120】
[第6実施例]
図11は、第6実施例に係る接眼光学系EL6の構成を示す図である。この接眼光学系EL6は、観察物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ成分G1と、負の屈折力を有する第2レンズ成分G2と、正の屈折力を有する第3レンズ成分G3と、正の屈折力を有する第4レンズ成分G4と、を有して構成されている。
【0121】
この接眼光学系EL6において、第1レンズ成分G1は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成された両凸正レンズ形状の非球面正レンズL11で構成されている。また、第2レンズ成分G2は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ形状の非球面負レンズL12で構成されている。また、第3レンズ成分G3は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ形状の非球面正レンズL31で構成されている。また、第4レンズ成分G4は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成された両凸正レンズ形状の非球面正レンズL41で構成されている。
【0122】
この接眼光学系EL6における視度調整は、接眼光学系EL6全体を光軸方向に移動させることにより行う。
【0123】
以下の表21に、接眼光学系EL6の諸元の値を掲げる。
【0124】
(表21)第6実施例
[全体諸元]
fe = 18.123
H = 6.30
TL = 28.139
[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ D1
1* 16.56700 7.54 1.53110 55.91
2* -8.36450 2.40
3* -5.15230 2.11 1.63550 23.89
4* -15.20140 0.72
5* -23.94520 4.46 1.53110 55.91
6* -9.83340 0.50
7* 153.86920 2.57 1.53110 55.91
8* -57.12010 D2
像面 ∞
【0125】
この接眼光学系EL6において、第1面、第2面、第3面、第4面、第5面、第6面、第7面及び第8面は非球面形状に形成されている。次の表22に、非球面のデータ、すなわち円錐定数K及び各非球面定数A4〜A12の値を示す。
【0126】
(表22)
[非球面データ]
第1面
K= 0.7228
A4 =-1.63997E-04 A6 =-2.61921E-06 A8 = 3.31813E-08
A10=-1.23005E-10 A12= 1.44200E-13
第2面
K=-2.0402
A4 =-2.39241E-04 A6 = 1.88690E-06 A8 =-1.74329E-08
A10= 7.72117E-11 A12= 0.00000E+00
第3面
K=-0.4513
A4 = 4.08176E-04 A6 =-4.24658E-06 A8 = 1.05383E-08
A10=-4.81073E-11 A12= 0.00000E+00
第4面
K=-2.0834
A4 = 1.95661E-04 A6 =-5.64298E-07 A8 =-2.58247E-09
A10=-1.66041E-11 A12= 0.00000E+00
第5面
K=-3.9899
A4 = 7.61468E-06 A6 = 4.89100E-07 A8 = 5.08311E-10
A10=-5.69059E-12 A12= 0.00000E+00
第6面
K= 0.4497
A4 = 2.70507E-04 A6 =-1.61737E-06 A8 =-1.10795E-09
A10= 7.33076E-11 A12= 0.00000E+00
第7面
K=-4.0000
A4 =-1.50783E-04 A6 = 6.32142E-07 A8 = 8.23469E-09
A10=-5.41717E-11 A12= 0.00000E+00
第8面
K= 4.7540
A4 =-2.61403E-04 A6 = 2.68176E-06 A8 =-9.54981E-09
A10= 4.35054E-12 A12= 0.00000E+00
【0127】
この接眼光学系EL6において、観察物体と第1レンズ成分G1との軸上空気間隔D1、及び、第4レンズ成分G4とアイポイントEPとの軸上空気間隔D2は視度調節時に変化する。また、これらの間隔の変化に伴い入射瞳位置EnPも変化する。次の表23に、視度毎の可変間隔及び入射瞳位置を示す。
【0128】
(表23)
[可変間隔データ]
視度 −1dpt +2dpt −4dpt
D1 7.84 8.82 6.78
D2 20.60 19.62 21.66
EnP -34.03960 -36.20254 -32.04697
【0129】
次の表24に、この接眼光学系EL6の各条件式対応値を示す。
【0130】
(表24)
f4 = 78.767
f23=-49.345
[条件式対応値]
(1)fe/f4=0.230
(2)(G2R2−G3R1)/(G2R2+G3R1)=
-0.223(3)(G1R2+G1R1)/(G1R2−G1R1)=-0.329
(4)fe/EnP=-0.532
(5)fe/f23=-0.367
(6)D1/f1=0.671
(7)TL/fe=1.553
(8)nd1=1.531
(9)nd2=1.636
【0131】
このように、この接眼光学系EL6は、上記条件式(1)〜(7)を満足している。
【0132】
この接眼光学系EL6の、基準視度(−1dpt)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を
図12に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL6は、視度調節範囲内にて良好な収差が達成されていることがわかる。
【0133】
[第7実施例]
図13は、第7実施例に係る接眼光学系EL7の構成を示す図である。この接眼光学系EL7は、観察物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ成分G1と、負の屈折力を有する第2レンズ成分G2と、正の屈折力を有する第3レンズ成分G3と、正の屈折力を有する第4レンズ成分G4と、を有して構成されている。
【0134】
この接眼光学系EL7において、第1レンズ成分G1は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成された両凸正レンズ形状の非球面正レンズL11で構成されている。また、第2レンズ成分G2は、観察物体側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ形状の非球面負レンズL12で構成されている。また、第3レンズ成分G3は、アイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ形状の非球面正レンズL31で構成されている。また、第4レンズ成分G4は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成された両凸正レンズ形状の非球面正レンズL41で構成されている。
【0135】
この接眼光学系EL7における視度調整は、接眼光学系EL7全体を光軸方向に移動させることにより行う。
【0136】
以下の表25に、接眼光学系EL7の諸元の値を掲げる。
【0137】
(表25)第7実施例
[全体諸元]
fe = 17.662
H = 6.30
TL = 28.320
[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ D1
1* 28.07266 7.30 1.74400 44.80
2* -10.67758 2.70
3* -6.63855 1.55 1.63550 23.89
4 -144.14719 1.00
5 -167.66045 5.95 1.53110 55.91
6* -11.29042 0.50
7* 1712.67070 2.70 1.53110 55.91
8* -31.84183 D2
像面 ∞
【0138】
この接眼光学系EL7において、第1面、第2面、第3面、第6面、第7面及び第8面は非球面形状に形成されている。次の表26に、非球面のデータ、すなわち円錐定数K及び各非球面定数A4〜A12の値を示す。
【0139】
(表26)
[非球面データ]
第1面
K=-2.0140
A4 =-1.26801E-04 A6 =-7.92018E-07 A8 = 1.72033E-08
A10=-1.32394E-10 A12= 5.48090E-13
第2面
K=-2.1884
A4 =-1.51405E-04 A6 = 8.63584E-07 A8 =-7.98722E-09
A10= 2.78537E-11 A12= 0.00000E+00
第3面
K=-0.1010
A4 = 3.80395E-04 A6 =-4.01258E-06 A8 = 2.22431E-08
A10=-1.81820E-10 A12= 0.00000E+00
第6面
K= 0.6429
A4 = 2.44680E-04 A6 =-7.34170E-07 A8 =-4.17875E-09
A10= 2.11837E-11 A12= 0.00000E+00
第7面
K= 1.0000
A4 =-1.23377E-04 A6 = 1.23089E-06 A8 =-5.34263E-09
A10= 3.90858E-11 A12= 0.00000E+00
第8面
K=-0.0905
A4 =-2.34359E-04 A6 = 2.48218E-06 A8 =-1.41661E-08
A10= 7.75465E-11 A12= 0.00000E+00
【0140】
この接眼光学系EL7において、観察物体と第1レンズ成分G1との軸上空気間隔D1、及び、第4レンズ成分G4とアイポイントEPとの軸上空気間隔D2は視度調節時に変化する。また、これらの間隔の変化に伴い入射瞳位置EnPも変化する。次の表27に、視度毎の可変間隔及び入射瞳位置を示す。
【0141】
(表27)
[可変間隔データ]
視度 −1dpt +2dpt −4dpt
D1 6.62 7.55 5.61
D2 20.10 19.17 21.11
EnP -30.15672 -31.88364 -28.53315
【0142】
次の表28に、この接眼光学系EL7の各条件式対応値を示す。
【0143】
(表28)
f4 = 58.892
f23=-45.926
[条件式対応値]
(1)fe/f4=0.300
(2)(G2R2−G3R1)/(G2R2+G3R1)=
-0.075(3)(G1R2+G1R1)/(G1R2−G1R1)=-0.449
(4)fe/EnP=-0.586
(5)fe/f23=-0.385
(6)D1/f1=0.586
(7)TL/fe=1.603
(8)nd1=1.744
(9)nd2=1.636
【0144】
このように、この接眼光学系EL7は、上記条件式(1)〜(8)を満足している。
【0145】
この接眼光学系EL7の、基準視度(−1dpt)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を
図14に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL7は、視度調節範囲内にて良好な収差が達成されていることがわかる。
【0146】
[第8実施例]
図15は、第8実施例に係る接眼光学系EL8の構成を示す図である。この接眼光学系EL8は、観察物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ成分G1と、負の屈折力を有する第2レンズ成分G2と、正の屈折力を有する第3レンズ成分G3と、正の屈折力を有する第4レンズ成分G4と、を有して構成されている。
【0147】
この接眼光学系EL8において、第1レンズ成分G1は、観察物体側のレンズ面が非球面形状に形成された両凸正レンズ形状の非球面正レンズL11とアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ形状の非球面正レンズL12とを接合した接合レンズで構成されている。また、第2レンズ成分G2は、観察物体側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ形状の非球面負レンズL12で構成されている。また、第3レンズ成分G3は、アイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ形状の非球面正レンズL31で構成されている。また、第4レンズ成分G4は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ形状の非球面正レンズL41で構成されている。
【0148】
この接眼光学系EL8における視度調整は、接眼光学系EL8全体を光軸方向に移動させることにより行う。
【0149】
以下の表29に、接眼光学系EL8の諸元の値を掲げる。
【0150】
(表29)第8実施例
[全体諸元]
fe = 17.671
H = 6.30
TL = 28.340
[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ D1
1* 36.28535 1.50 1.75520 27.57
2 -256.85195 5.55 1.74400 44.80
3* -9.58387 2.70
4* -6.33627 1.60 1.63550 23.89
5 -309.22499 1.00
6 -340.41004 5.95 1.53110 55.91
7* -10.20313 0.50
8* -118.11140 2.70 1.53110 55.91
9* -33.13998 D2
像面 ∞
【0151】
この接眼光学系EL8において、第1面、第3面、第4面、第7面、第8面及び第9面は非球面形状に形成されている。次の表30に、非球面のデータ、すなわち円錐定数K及び各非球面定数A4〜A12の値を示す。
【0152】
(表30)
[非球面データ]
第1面
K=-2.0658
A4 =-1.42501E-04 A6 =-8.76658E-07 A8 = 1.88394E-08
A10=-1.09268E-10 A12= 3.68460E-13
第3面
K=-1.7532
A4 =-1.52859E-04 A6 = 8.23715E-07 A8 =-8.45101E-09
A10= 3.67563E-11 A12= 0.00000E+00
第4面
K=-0.2498
A4 = 3.64026E-04 A6 =-4.01765E-06 A8 = 2.07275E-08
A10=-1.61058E-10 A12= 0.00000E+00
第7面
K= 0.5740
A4 = 2.54149E-04 A6 =-6.32718E-07 A8 =-3.76424E-09
A10= 2.73994E-11 A12= 0.00000E+00
第8面
K= 1.0000
A4 =-1.19587E-04 A6 = 1.18521E-06 A8 =-5.01478E-09
A10= 4.10280E-11 A12= 0.00000E+00
第9面
K= 1.4393
A4 =-2.39375E-04 A6 = 2.51700E-06 A8 =-1.48286E-08
A10= 7.54336E-11 A12= 0.00000E+00
【0153】
この接眼光学系EL8において、観察物体と第1レンズ成分G1との軸上空気間隔D1、及び、第4レンズ成分G4とアイポイントEPとの軸上空気間隔D2は視度調節時に変化する。また、これらの間隔の変化に伴い入射瞳位置EnPも変化する。次の表31に、視度毎の可変間隔及び入射瞳位置を示す。
【0154】
(表31)
[可変間隔データ]
視度 −1dpt +2dpt −4dpt
D1 6.84 7.77 5.83
D2 20.10 19.17 21.11
EnP -31.23485 -33.09550 -29.49620
【0155】
次の表32に、この接眼光学系EL8の各条件式対応値を示す。
【0156】
(表32)
f4 = 85.790
f23=-57.363
[条件式対応値]
(1)fe/f4=0.206
(2)(G2R2−G3R1)/(G2R2+G3R1)=
-0.048(3)(G1R2+G1R1)/(G1R2−G1R1)=-0.582
(4)fe/EnP=-0.566
(5)fe/f23=-0.308
(6)D1/f1=0.629
(7)TL/fe=1.604
(8)nd1=1.755
(9)nd2=1.636
【0157】
このように、この接眼光学系EL8は、上記条件式(1)〜(8)を満足している。
【0158】
この接眼光学系EL8の、基準視度(−1dpt)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を
図16に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL8は、視度調節範囲内にて良好な収差が達成されていることがわかる。
【0159】
[第9実施例]
図17は、第9実施例に係る接眼光学系EL9の構成を示す図である。この接眼光学系EL9は、観察物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ成分G1と、負の屈折力を有する第2レンズ成分G2と、正の屈折力を有する第3レンズ成分G3と、正の屈折力を有する第4レンズ成分G4と、を有して構成されている。
【0160】
この接眼光学系EL9において、第1レンズ成分G1は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成された両凸正レンズ形状の非球面正レンズL11で構成されている。また、第2レンズ成分G2は、観察物体側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ形状の非球面負レンズL12で構成されている。また、第3レンズ成分G3は、アイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ形状の非球面正レンズL31で構成されている。また、第4レンズ成分G4は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ形状の非球面正レンズL41で構成されている。
【0161】
この接眼光学系EL9における視度調整は、接眼光学系EL9全体を光軸方向に移動させることにより行う。
【0162】
以下の表33に、接眼光学系EL9の諸元の値を掲げる。
【0163】
(表33)第9実施例
[全体諸元]
fe = 17.664
H = 6.30
TL = 28.440
[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ D1
1* 30.06223 7.30 1.74300 49.25
2* -10.46380 2.70
3* -6.62848 1.55 1.65093 21.51
4 -43.12860 1.00
5 -44.49530 5.95 1.53110 55.91
6* -10.78420 0.50
7* -1133.34000 2.70 1.53110 55.91
8* -34.07780 D2
像面 ∞
【0164】
この接眼光学系EL9において、第1面、第2面、第3面、第6面、第7面及び第8面は非球面形状に形成されている。次の表34に、非球面のデータ、すなわち円錐定数K及び各非球面定数A4〜A12の値を示す。
【0165】
(表34)
[非球面データ]
第1面
K=-1.3191
A4 =-1.08297E-04 A6 =-5.23642E-07 A8 = 1.65142E-08
A10=-1.39777E-10 A12= 5.22770E-13
第2面
K=-2.1775
A4 =-1.37725E-04 A6 = 9.31664E-07 A8 =-7.77285E-09
A10= 2.31975E-11 A12= 0.00000E+00
第3面
K=-0.0873
A4 = 3.71838E-04 A6 =-4.12160E-06 A8 = 2.25930E-08
A10=-1.98410E-10 A12= 0.00000E+00
第6面
K= 0.6318
A4 = 2.37664E-04 A6 =-7.12383E-07 A8 =-4.02440E-09
A10= 2.46401E-11 A12= 0.00000E+00
第7面
K= 1.0000
A4 =-1.19476E-04 A6 = 1.21154E-06 A8 =-5.10047E-09
A10= 4.12044E-11 A12= 0.00000E+00
第8面
K=-0.6189
A4 =-2.32309E-04 A6 = 2.50741E-06 A8 =-1.40702E-08
A10= 7.88020E-11 A12= 0.00000E+00
【0166】
この接眼光学系EL9において、観察物体と第1レンズ成分G1との軸上空気間隔D1、及び、第4レンズ成分G4とアイポイントEPとの軸上空気間隔D2は視度調節時に変化する。また、これらの間隔の変化に伴い入射瞳位置EnPも変化する。次の表35に、視度毎の可変間隔及び入射瞳位置を示す。
【0167】
(表35)
[可変間隔データ]
視度 −1dpt +2dpt −4dpt
D1 6.74 7.67 5.73
D2 20.00 19.07 20.01
EnP -31.17085 -32.51888 -29.03853
【0168】
次の表36に、この接眼光学系EL9の各条件式対応値を示す。
【0169】
(表36)
f4 = 66.097
f23=-51.032
[条件式対応値]
(1)fe/f4=0.267
(2)(G2R2−G3R1)/(G2R2+G3R1)=
-0.016(3)(G1R2+G1R1)/(G1R2−G1R1)=-0.484
(4)fe/EnP=-0.567
(5)fe/f23=-0.346
(6)D1/f1=0.596
(7)TL/fe=1.610
(8)nd1=1.743
(9)nd2=1.651
【0170】
このように、この接眼光学系EL9は、上記条件式(1)〜(9)を満足している。
【0171】
この接眼光学系EL9の、基準視度(−1dpt)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を
図18に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL9は、視度調節範囲内にて良好な収差が達成されていることがわかる。
【0172】
[第10実施例]
図19は、第10実施例に係る接眼光学系EL10の構成を示す図である。この接眼光学系EL10は、観察物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ成分G1と、負の屈折力を有する第2レンズ成分G2と、正の屈折力を有する第3レンズ成分G3と、正の屈折力を有する第4レンズ成分G4と、を有して構成されている。
【0173】
この接眼光学系EL10において、第1レンズ成分G1は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成された両凸正レンズ形状の非球面正レンズL11で構成されている。また、第2レンズ成分G2は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ形状の非球面負レンズL21で構成されている。また、第3レンズ成分G3は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ形状の非球面正レンズL31で構成されている。また、第4レンズ成分G4は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ形状の非球面正レンズL41で構成されている。
【0174】
この接眼光学系EL10における視度調整は、接眼光学系EL10全体を光軸方向に移動させることにより行う。
【0175】
以下の表37に、接眼光学系EL10の諸元の値を掲げる。
【0176】
(表37)第10実施例
[全体諸元]
fe = 17.655
H = 6.30
TL = 28.870
[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ D1
1* 27.64520 7.35 1.74300 49.25
2* -10.59980 2.70
3* -6.62160 1.50 1.66133 20.35
4* -30.41490 1.00
5* -33.42740 5.95 1.53110 55.91
6* -11.06910 0.50
7* -447.12000 2.70 1.53110 55.91
8* -33.61500 D2
像面 ∞
【0177】
この接眼光学系EL10において、第1面、第2面、第3面、第4面、第5面、第6面、第7面及び第8面は非球面形状に形成されている。次の表38に、非球面のデータ、すなわち円錐定数K及び各非球面定数A4〜A12の値を示す。
【0178】
(表38)
[非球面データ]
第1面
K= 1.8706
A4 =-1.58806E-04 A6 =-6.47977E-07 A8 = 2.00513E-08
A10=-1.19924E-10 A12= 3.39780E-13
第2面
K=-2.5122
A4 =-1.82235E-04 A6 = 1.26664E-06 A8 =-9.55146E-09
A10= 4.41287E-11 A12= 0.00000E+00
第3面
K=-0.1010
A4 = 3.59553E-04 A6 =-3.81376E-06 A8 = 2.31702E-08
A10=-1.65901E-10 A12= 0.00000E+00
第4面
K= 1.2085
A4 = 9.08220E-06 A6 = 4.92684E-09 A8 = 2.99069E-11
A10= 0.00000E+00 A12= 0.00000E+00
第5面
K=-0.6362
A4 = 2.08532E-05 A6 = 3.39041E-08 A8 =-4.09295E-10
A10= 0.00000E+00 A12= 0.00000E+00
第6面
K= 0.5759
A4 = 2.44689E-04 A6 =-6.87340E-07 A8 =-4.20734E-09
A10= 2.20759E-11 A12= 0.00000E+00
第7面
K= 1.0000
A4 =-1.28197E-04 A6 = 1.23524E-06 A8 =-5.32987E-09
A10= 3.98596E-11 A12= 0.00000E+00
第8面
K= 0.3803
A4 =-2.29306E-04 A6 = 2.47452E-06 A8 =-1.42769E-08
A10= 7.86334E-11 A12= 0.00000E+00
【0179】
この接眼光学系EL10において、観察物体と第1レンズ成分G1との軸上空気間隔D1、及び、第4レンズ成分G4とアイポイントEPとの軸上空気間隔D2は視度調節時に変化する。また、これらの間隔の変化に伴い入射瞳位置EnPも変化する。次の表39に、視度毎の可変間隔及び入射瞳位置を示す。
【0180】
(表39)
[可変間隔データ]
視度 −1dpt +2dpt −4dpt
D1 7.17 8.10 6.16
D2 20.10 19.17 21.11
EnP -30.13523 -31.77608 -28.58721
【0181】
次の表40に、この接眼光学系EL10の各条件式対応値を示す。
【0182】
(表40)
f4 = 68.284
f23=-47.435
[条件式対応値]
(1)fe/f4=0.259
(2)(G2R2−G3R1)/(G2R2+G3R1)=
-0.047(3)(G1R2+G1R1)/(G1R2−G1R1)=-0.446
(4)fe/EnP=-0.586
(5)fe/f23=-0.372
(6)D1/f1=0.638
(7)TL/fe=1.635
(8)nd1=1.743
(9)nd2=1.661
【0183】
このように、この接眼光学系EL10は、上記条件式(1)〜(9)を満足している。
【0184】
この接眼光学系EL10の、基準視度(−1dpt)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を
図20に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL10は、視度調節範囲内にて良好な収差が達成されていることがわかる。
【0185】
[第11実施例]
図21は、第11実施例に係る接眼光学系EL11の構成を示す図である。この接眼光学系EL11は、観察物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ成分G1と、負の屈折力を有する第2レンズ成分G2と、正の屈折力を有する第3レンズ成分G3と、正の屈折力を有する第4レンズ成分G4と、を有して構成されている。
【0186】
この接眼光学系EL11において、第1レンズ成分G1は、観察物体側のレンズ面が非球面形状に形成された両凸正レンズ形状の非球面正レンズL11で構成されている。また、第2レンズ成分G2は、観察物体側のレンズ面が非球面形状に形成された両凹負レンズ形状の非球面負レンズL21とアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成された両凸正レンズ形状の非球面正レンズL22とを接合した接合レンズで構成されている。また、第3レンズ成分G3は、アイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ形状の非球面正レンズL31で構成されている。また、第4レンズ成分G4は、観察物体側のレンズ面及びアイポイント側のレンズ面が非球面形状に形成され、観察物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ形状の非球面正レンズL41で構成されている。
【0187】
この接眼光学系EL11における視度調整は、接眼光学系EL11全体を光軸方向に移動させることにより行う。
【0188】
以下の表41、接眼光学系EL11の諸元の値を掲げる。
【0189】
(表41)第11実施例
[全体諸元]
fe = 17.623
H = 6.30
TL = 30.240
[レンズデータ]
m r d nd νd
物面 ∞ D1
1* 28.78836 7.35 1.82098 42.50
2 -11.25246 2.70
3* -7.11620 1.50 1.63550 23.89
4 564.01019 1.48 1.53110 55.91
5* -165.33547 1.00
6 -397.01843 5.95 1.53110 55.91
7* -11.70908 0.5
8* -87.51711 2.70 1.53110 55.91
9* -33.70935 D2
像面 ∞
【0190】
この接眼光学系EL11において、第1面、第3面、第5面、第7面、第8面及び第9面は非球面形状に形成されている。次の表42に、非球面のデータ、すなわち円錐定数K及び各非球面定数A4〜A12の値を示す。
【0191】
(表42)
[非球面データ]
第1面
K= 4.9064
A4 =-1.05219E-04 A6 =-6.21990E-07 A8 = 1.81446E-08
A10=-1.14918E-10 A12= 3.47790E-13
第3面
K=-2.7141
A4 =-1.22865E-04 A6 = 1.06684E-06 A8 =-6.77704E-09
A10= 4.48572E-11 A12= 0.00000E+00
第5面
K=-0.1268
A4 = 3.96618E-04 A6 =-3.89261E-06 A8 = 2.32375E-08
A10=-1.45358E-10 A12= 0.00000E+00
第7面
K= 0.5892
A4 = 2.52841E-04 A6 =-6.99186E-07 A8 =-4.09567E-09
A10= 2.38163E-11 A12= 0.00000E+00
第8面
K= 1.0000
A4 =-1.15871E-04 A6 = 1.20055E-06 A8 =-5.20908E-09
A10= 4.32497E-11 A12= 0.00000E+00
第9面
K= 2.7036
A4 =-2.43083E-04 A6 = 2.51325E-06 A8 =-1.39088E-08
A10= 7.50477E-11 A12= 0.00000E+00
【0192】
この接眼光学系EL11において、観察物体と第1レンズ成分G1との軸上空気間隔D1、及び、第4レンズ成分G4とアイポイントEPとの軸上空気間隔D2は視度調節時に変化する。また、これらの間隔の変化に伴い入射瞳位置EnPも変化する。次の表43に、視度毎の可変間隔及び入射瞳位置を示す。
【0193】
(表43)
[可変間隔データ]
視度 −1dpt +2dpt −4dpt
D1 7.06 7.98 6.04
D2 20.10 19.18 21.12
EnP -27.40929 -28.67303 -26.17269
【0194】
次の表44に、この接眼光学系EL11の各条件式対応値を示す。
【0195】
(表44)
f4 =101.468
f23=-66.090
[条件式対応値]
(1)fe/f4=0.174
(2)(G2R2−G3R1)/(G2R2+G3R1)=
-0.412(3)(G1R2+G1R1)/(G1R2−G1R1)=-0.438
(4)fe/EnP=-0.643
(5)fe/f23=-0.267
(6)D1/f1=0.657
(7)TL/fe=1.716
(8)nd1=1.821
(9)nd2=1.636
【0196】
このように、この接眼光学系EL
11は、上記条件式(1)
、(3)〜(8)を満足している。
【0197】
この接眼光学系EL11の、基準視度(−1dpt)における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図及びコマ収差図を
図22に示す。これらの各収差図より、この接眼光学系EL11は、視度調節範囲内にて良好な収差が達成されていることがわかる。
【0198】
なお、以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適宜採用可能である。
【0199】
本実施形態では、接眼光学系ELの数値実施例として4つのレンズ成分の構成のものを示したが、例えば5つのレンズ成分等の他のレンズ構成にも適用可能である。また、最も物体側にレンズ成分を追加した構成や、最もアイポイント側にレンズ成分を追加した構成でも構わない。
【0200】
また、単独又は複数のレンズ成分を光軸に直交方向の変位成分を持つように移動させ、または、光軸を含む面内方向に回転移動(揺動)させて、手振れによって生じる像ブレを補正する防振レンズ群としてもよい。特に、第3レンズ成分G3を防振レンズ群とするのが好ましい。
【0201】
また、本実施形態の接眼光学系ELを構成するレンズ(レンズ成分、レンズ要素)のレンズ面は、球面または平面としてもよく、或いは非球面としてもよい。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工及び組立調整が容易になり、レンズ加工及び組立調整の誤差による光学性能の劣化を防げるため好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないので好ましい。レンズ面が非球面の場合、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に成型したガラスモールド非球面、又はガラスの表面に設けた樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれでもよい。また、レンズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)或いはプラスチックレンズとしてもよい。
【0202】
また、本実施形態の接眼光学系ELを構成するレンズ(レンズ成分、レンズ要素)のレンズ面には、フレアやゴーストを軽減し、高コントラストの高い光学性能を達成するために、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施してもよい。
【0203】
また、本実施形態の接眼光学系ELは、第1レンズ成分G1と第2レンズ成分G2と第3レンズ成分G3と第4レンズ成分G4とが一体で、又は接眼光学系EL全体が一体で移動して視度調整を行う構成を示したが、最もアイポイント側のレンズ成分を固定し、当該レンズ成分よりも観察物体側のレンズ成分全体を一体で移動したり、第1レンズ成分G1と第2レンズ成分G2と第3レンズ成分G3と第4レンズ成分G4との少なくとも一部のレンズ成分を移動したりする構成でも構わない。特に、第1レンズ成分G1を移動させ、その他のレンズ成分は視度調整時に像面に対する位置を固定とするのが好ましい。視度調整レンズ群は単レンズから構成するのが好ましい。