特許第6979555号(P6979555)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6979555ポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテルを含む浮上性が改善された溶出制御型肥料およびその製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6979555
(24)【登録日】2021年11月18日
(45)【発行日】2021年12月15日
(54)【発明の名称】ポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテルを含む浮上性が改善された溶出制御型肥料およびその製造方法
(51)【国際特許分類】
   C05G 5/35 20200101AFI20211202BHJP
【FI】
   C05G5/35
【請求項の数】13
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-512488(P2020-512488)
(86)(22)【出願日】2018年9月13日
(65)【公表番号】特表2020-531403(P2020-531403A)
(43)【公表日】2020年11月5日
(86)【国際出願番号】KR2018010753
(87)【国際公開番号】WO2019054772
(87)【国際公開日】20190321
【審査請求日】2020年2月28日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0117391
(32)【優先日】2017年9月13日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】500239823
【氏名又は名称】エルジー・ケム・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100122161
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 崇
(72)【発明者】
【氏名】ミヒ・キム
(72)【発明者】
【氏名】ヒョ・スク・ジュ
(72)【発明者】
【氏名】ウン・キョン・パク
(72)【発明者】
【氏名】ヒョン・チェ
(72)【発明者】
【氏名】キ・ヨル・ユン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ソク・イ
【審査官】 中野 孝一
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭56−005394(JP,A)
【文献】 特開昭56−092188(JP,A)
【文献】 特開2004−075479(JP,A)
【文献】 特開平11−071192(JP,A)
【文献】 特開平10−167868(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C05B1/00−21/00
C05C1/00−13/00
C05D1/00−11/00
C05F1/00−17/993
C05G1/00−5/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
粒状肥料コア;前記粒状肥料コアの表面に形成され、オレフィン系樹脂を含む被覆層;および前記被覆層上に付着され、ポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテルを含む添加剤を含み、
前記添加剤は、無機粉体をさらに含み、前記無機粉体は、比表面積が100m/g〜500m/gである、溶出制御型肥料。
【請求項2】
前記オレフィン系樹脂は、ポリオレフィンまたはオレフィンとエチレンビニルアセテート共重合体である、請求項1に記載の溶出制御型肥料。
【請求項3】
前記ポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテル中の疎水基の分子量は、重量平均分子量として50〜300である、請求項1または2に記載の溶出制御型肥料。
【請求項4】
前記ポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテル中の疎水基は、全体ポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテルの重量に対して30〜70重量%で含まれる、請求項1から3のいずれか一項に記載の溶出制御型肥料。
【請求項5】
前記ポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテル中の親水基は、全体ポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテルの重量に対して30〜70重量%で含まれる、請求項1から4のいずれか一項に記載の溶出制御型肥料。
【請求項6】
前記ポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテル中の親水基の分子量は、重量平均分子量として100〜1000である、請求項1から5のいずれか一項に記載の溶出制御型肥料。
【請求項7】
前記添加剤の投入量が、肥料の全体重量に対して0.001重量%〜0.5重量%である、請求項1から6のいずれか一項に記載の溶出制御型肥料。
【請求項8】
前記無機粉体は、粒度が1μm〜500μmである、請求項1から7のいずれか一項に記載の溶出制御型肥料。
【請求項9】
前記無機粉体は、ヒドロキシル基を有する親水性無機粉体である、請求項からのいずれか一項に記載の溶出制御型肥料。
【請求項10】
前記無機粉体は、肥料全体重量に対して0.01重量%〜1重量%である、請求項からのいずれか一項に記載の溶出制御型肥料。
【請求項11】
i)粒状肥料コアの表面をオレフィン系樹脂を含む被覆組成物で被覆して被覆層を形成する段階;および
ii)前記被覆層上をポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテルを含む液状添加剤で被覆する段階を含み、
前記液状添加剤は、無機粉体をさらに含み、前記無機粉体は、比表面積が100m/g〜500m/gである、溶出制御型肥料の製造方法。
【請求項12】
前記段階ii)は、肥料全体重量に対して0.001重量%〜0.5重量%の液状添加剤を投入する段階を含む、請求項11に記載の溶出制御型肥料の製造方法。
【請求項13】
前記段階i)は、前記粒状肥料コアを被覆して皮を形成させる段階を含む、請求項11に記載の溶出制御型肥料の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との相互引用
本出願は2017年9月13日付韓国特許出願第10−2017−0117391号に基づいた優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は本明細書の一部として含まれる。
【0002】
本発明は、浮上性が改善された溶出制御型肥料およびその製造方法に関するものである。より詳しくは、従来浮上性が問題になる溶出制御型肥料において、短くて、簡単なミキシングでも浮上性を改善した溶出制御型肥料およびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0003】
施肥の省力化ないしは植物の生育による肥料の効果を発現させる目的で、各種溶出制御型肥料が開発されている。
【0004】
溶出制御型肥料の代表的なものとしては肥料の表面を各種樹脂や無機物などでコーティングした被覆肥料があり、例えば、被覆肥料は一般速効性肥料の表面にアクリル樹脂、ポリウレタン、ポリオレフィン樹脂などのような特殊な高分子樹脂を用いて一定の厚さで被覆させ肥料成分の溶解速度を制御して作物の全生育期間の間に必要な量だけ肥料成分が徐々に溶出される肥料をいう。被覆粒状肥料は作物の全生育期間の間に肥効を持続させることができるため肥料施肥回数を減らして施肥労働力が節減され、作物の肥料利用効率を最大に高めて肥料養分による河川や地下水汚染を減らすことができるので、今まで開発された肥料のうちの最高の肥料と思われている。しかし、このような溶出制御型肥料(Controlled−release fertilizer)の被膜は大部分親水性が不足した樹脂から構成されていて、施肥時に降雨や冠水などによって肥料が浮上する問題が提起されてきた。
【0005】
この問題を解決するために、従来非イオン系、陰イオン系界面活性剤などのような添加剤やSiOのような無機粉末などを肥料表面に付着させて浮上を防止する技術が開発された。
【0006】
しかし、無機粉末の場合、肥料の表面によく付着されず工程中または肥料使用時に粉末が飛散するという問題点を有している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような背景下で、本発明が解決しようとする課題は、前述のように溶出制御型肥料で要求される溶出調節性および生産性を満足しながらも、肥料が施肥後に浮上しにくい改善された浮上性を有する溶出制御型肥料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記のような目的を達成するための一つの態様として、本発明は、粒状肥料コア;前記粒状肥料コアの表面に形成され、オレフィン系樹脂を含む被覆層(皮);および前記被覆層上に付着され、ポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテルを含む添加剤を含む、溶出制御型肥料に関するものである。
【0009】
また他の態様として、本発明は、前記ポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテルを含む添加剤を含む、溶出制御型肥料の製造方法に関するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明による溶出制御型肥料は、従来溶出制御型肥料で問題になる浮上性問題を数段改善することによって、施肥後水面への浮上を防止し、粉塵の発生量を顕著に低減させるという効果を有する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に関して詳しく説明する。
【0012】
具体的に、本発明による溶出制御型肥料は、粒状肥料コアの表面に順次にオレフィン系樹脂を含む被覆層およびポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテルを含む添加剤付着層を含む。
【0013】
本発明で前記肥料は、多様な公知の肥料、例えば尿素または複合肥料であってもよい。
【0014】
前記オレフィン系樹脂は、これに限定されるのではないが、ポリオレフィンまたはオレフィンとエチレンビニルアセテート共重合体であってもよい。好ましくは、前記ポリオレフィンは、高密度または低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン、ブテン−エチレン共重合体、ブテン−プロピレン共重合体であってもよい。本発明で、エチレンビニルアセテート共重合体はエチレンとビニルアセテートを含む共重合体であり、ビニルアセテートの含量および分子量は特に限定されない。
【0015】
好ましい態様で、本発明は肥料の重量に対する、オレフィン系樹脂を含む被覆層の重量割合は肥料全体重量に対して1〜20重量%、好ましくは2〜15重量%である。具体的な一実施態様で、前記オレフィン系樹脂が粒状肥料コア上に被覆されて被膜(皮)を形成し、この被膜内に含まれている肥料形態を有するようになる。
【0016】
本発明では、このようなオレフィン系樹脂を含む被膜内に含まれている粒状肥料コアを有する肥料の表面に界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテルを含む添加剤が追加的に被覆されたことを特徴とする。前記ポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテルは、ポリオキシエチレンにアルキルエーテルまたはアルキルアリールエーテルが連結された形態を意味し、このようなポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテルの疎水基に該当するアルキルまたはアルキルアリール基の分子量は50〜300が好ましい。疎水基の分子量が50未満である場合には、疎水基の炭素数が4つ以下であるため界面活性剤の特性を示しにくい。疎水基の分子量が300以上である添加剤は、固体形態であるため添加剤の効果的な付着が難しい。また、疎水基の重量比は、全体ポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテルの重量に対して30〜70重量%で含まれるのが好ましい。
【0017】
また、一つの具体的な態様として、前記添加剤は親水基としてエチレンオキシド(EO)を含むことができ、このようなEOの重量比は全体ポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテルの重量に対して、30〜70重量%で含まれるのが好ましい。このような親水基の分子量は、重量平均分子量として100〜1000であり得る。エチレンオキシド(EO)の比率が30重量%未満である場合、水との親和力が弱くて粒状肥料の浮上性抑制効果が多少低くなる。さらに、EOの比率が70重量%を超過する場合、疎水性の肥料表面との付着力より水との親和力がさらに大きくてこれも浮上性改善効果が低い。
【0018】
また、ポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテル界面活性剤の投入量は溶出制御型肥料全体重量に対して0.001重量%〜0.5重量%であって、0.001重量%未満の場合、その量が十分でなくて添加剤が肥料表面に十分に付着されず浮上防止性能が低下し、0.5重量%以上を投入する場合、浮上性は改善されるが、界面活性剤自体が比較的に高価であるため価格上昇の要因になるので適切でない。
【0019】
好ましい一つの態様で、さらに効率的な溶出制御型肥料の浮上性改善のために、このような被覆層には無機粉体をさらに含むことができる。このような無機粉体は、好ましくは表面にヒドロキシル基を有する親水性無機粉体であってもよく、さらに好ましくは沈降性シリカである。本発明による具体的な一実施形態では、Evonik社のSipernat22Sを使用した。好ましくは、比表面積が100m/g〜500m/gであり、粒度が1μm〜500μmである無機粉体であることが良い。無機粉体の比表面積が100m/g以下である場合、表面に露出される親水性部分が十分でないため水分との親和度が低くて浮上性改善効果が落ち、500m/g以上である場合、一般に比重が低くて工程上に困難があるため適しない。粒度が1μm以下より小さければ微粉が飛んで工程性が落ち、粒度が100μm以上より大きければ肥料表面によく付着されにくい。無機粉体の投入量は溶出制御型肥料全体重量に対して、0.01重量%〜1重量%が好ましく、0.01重量%以下である場合、その量が十分でなくて水分との親和度が落ちて浮上性改善に効果がなく、1重量%以上を投入する場合、浮上性は改善されるが、必要以上に付着されている無機粉体の持続的な脱落が起こって工程上粉塵が飛ぶか施肥時に農機械の故障を起こすという短所があるため適切でない。
【0020】
好ましい態様で、本発明の溶出制御型肥料は、前記ポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテルおよび/または前記無機粉体を含む液状形態の添加剤を表面に付着させたことを特徴とする。添加剤の性状が液体である場合、ミキシング性が非常に良好であって簡単なミキシングのみで粒状肥料に均一に付着できて浮上性が数段改善され得る。
【0021】
また他の態様として、本発明は
i)粒状肥料コアの表面をオレフィン系樹脂を含む被覆組成物で被覆して被覆層を形成する段階;
ii)前記被覆層上をポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテルを含む添加剤で被覆する段階を含む、溶出制御型肥料の製造方法に関するものである。
【0022】
また、本発明による前記製造方法で、前記段階i)およびii)はまた、公知の被覆方法によって行われ得るが、これに制限されるわけではない。好ましくは、前記段階ii)で使用される添加剤は液状であり、無機粉体をさらに含んでもよい。
【0023】
本発明では、通常の簡単なミキシング方法でも短時間に浮上性問題が改善された溶出制御型肥料を製造することができる。
【0024】
以下、実施例および実験例を通じて本発明を具体的に説明するが、下記の実施例および実験例は本発明を例示するものに過ぎず、本発明の範囲が下記の実施例および実験例に制限されると解釈されない。
【実施例】
【0025】
実施例1〜10および比較例1〜4:溶出制御型肥料の製造
溶出制御型肥料の組成による浮上性を確認するために、下記表1の条件に該当する添加剤および無機粉体を使用して溶出制御型肥料を製造した。
【0026】
【表1】
【0027】
具体的に、まず、流動層形態(Fluidized bed type)の製造装置を通じてオレフィン系樹脂で被覆された粒状肥料を製造した。具体的に、前記流動層形態(Fluidized bed type)の製造装置の下部で熱風を加えて肥料粒子を気流状態に浮かんでいるようにした後、側面に設置されている投入口を通じて被覆溶解液を噴射した。最終被覆量が10重量%になるまで前記工程を行い、コンデンサを通じて溶媒は凝縮回収した。溶解液噴霧を終えた以後には熱風のみを噴射して乾燥してオレフィン系樹脂を含む被膜層を有する粒状肥料を製造した。前記のように製造された、粒径約4mmの粒状肥料45gを70mlバイアル(vial)に充填した後、前記表1に開示された添加剤(界面活性剤)を全体肥料重量に対して0.001〜0.05重量%、無機粉体を全体肥料重量に対して0.1重量%で投入した。これを60rpmで回転するローラーミキサー(roller mixer)上で1分間ミキシングして溶出制御型肥料を製造した。
【0028】
実験例1:溶出制御型肥料の浮上性検討
前記実施例1〜10および比較例1〜4によって製造された溶出制御型肥料の浮上性を検討するために浮上率を測定した。具体的に、被覆肥料約300個を600mlビーカーに重ならないように広げておいた後、ビーカー壁面に沿って徐々に50ml注水した。浮上率は、全体粒子数に対する注水後水面に浮上した粒子数を百分率で計算した。浮上率が100%未満であれば浮上防止効果があると判断し、計算された浮上率を表1に示した。
【0029】
具体的に実施例1〜10と比較例1〜4の浮上性に関して確認した結果、次のような事項を確認することができた。
【0030】
1)添加剤の性状が液体である場合、ミキシング性が非常に良好で1分間の60rpmローラーミキシング(roller mixing)のみで粒状肥料に均一に付着された。その結果、添加剤を0.5重量%投入した時、肥料の浮上性が改善される効果を示した。
【0031】
2)実施例1〜8は、疎水基の分子量が50〜300であり、EO比率が30重量%以上70重量%以下の添加剤である。該当添加剤を0.05重量%投入時、浮上性改善効果を確認することができた。
【0032】
3)実施例3、4および6は、疎水基の分子量が同一であり、EO比率が順次に高い。EO比率が高いほど粒状肥料表面に付着力が弱くなって浮上率が上昇した。したがって、45重量%以上65重量%以下のEO比率が最も好ましい。
【0033】
4)実施例8に関する結果から分かるように、投入量が0.001重量%より少ない場合、粒状肥料全体に均一に付着されず浮上防止効果が減少した。したがって、添加剤を肥料重量に対して0.001wt%以上投入することが最も好ましい。
【0034】
5)実施例9、10で示すように添加剤を0.001重量%、無機粉体を0.1重量%投入して同一方法でミキシングした時、添加剤を単独使用した場合より浮上性がさらに改善される。
【0035】
6)また、添加剤を全く入れない比較例1の場合、浮上率が100%であるのを確認することができた。
【0036】
7)性状が固体である比較例2〜4はミキシング性が良くなくて1分間の60rpmローラーミキシング(roller mixing)のみで粒状肥料に均一に付着されなかった。その結果、添加剤を0.05重量%投入した時、肥料の浮上率が100%であって浮上性が全く改善されなかった。
【0037】
8)ポリエチレンアルキル(Polyoxyethylene alkyl)(またはアルキルアリール)エーテル(ether)構造の界面活性剤中の一般に疎水基分子量が300以上である場合が多くない。ブロック−共重合体(Block−copolymer)形態でない界面活性剤で、炭素数が20固以上であるアルキル鎖(alkyl chain)の必要性が大きくないためである。また、疎水基の分子量が300以上である場合、比較例2から分かるように固体形態である確率が高いので、これも本発明で使用したミキシング方法には好ましくないのが分かった。
【0038】
以上のように、本発明は特有の特性を有するポリオキシエチレンアルキル(−アリール)エーテル重合体を使用して粒状肥料に付着させて被覆することによって、卓越した浮上性改善効果を示すのが分かる。