(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同一または相当する部材には同一符号を付して重複した説明を省略する。また、本明細書において「上」、「下」、「左」、「右」等の表現を用いるが、これらは、説明の都合上、例示の図面の紙面上における位置、方向を示すものであり、装置使用時等の実際の配置では異なる場合がある。また、ある部材が他の部材と「基板に対して反対側に位置する」とは、基板のいずれかの基板面に向かい合うように位置する部材と、これと反対側の基板面に向かい合うように他の部材が位置することを意味する。なお、基板において、何れか一方の面に配線が形成される場合、両方の面に配線が形成される場合がある。
【0011】
(第1実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置の全体配置図である。この例では、基板処理装置100は、電解めっき装置である。ここでは、電解めっき装置を例に挙げて説明するが、本発明は、任意のめっき装置を含む任意の基板処理装置に適用可能である。
【0012】
基板処理装置100は、基板ホルダ11(
図3A、
図3B参照)に被処理物としての基板Wをロードし、又は基板ホルダ11から基板Wをアンロードするロード/アンロード部101Aと、基板Wを処理する処理部101Bとに大きく分けられる。基板Wは、円形、角形、その他の任意の形状の基板を含む。また、基板Wは、半導体ウェハ、ガラス基板、液晶基板、プリント基板、その他の被処理物を含む。
【0013】
ロード/アンロード部101Aは、複数のカセットテーブル102と、アライナ104と、基板着脱部105と、スピンドライヤ106と、を有する。カセットテーブル102は、基板Wを収納したカセットを搭載する。アライナ104は、基板Wのオリフラやノッチなどの位置を所定の方向に合わせる。基板着脱部105は、基板Wを基板ホルダ11に着脱するように構成される1又は複数の基板着脱装置105aを備える。スピンドライヤ106は、めっき処理後の基板Wを高速回転させて乾燥させる。これらのユニットの中央には、これらのユニット間で基板Wを搬送する搬送ロボット103aを備える基板搬送装置103が配置されている。
【0014】
処理部101Bには、基板ホルダ11の保管及び一時仮置きを行うストッカ107と、プリウェット槽108と、プリソーク槽109と、プリリンス槽110aと、ブロー槽111と、リンス槽110bと、めっき処理部112を有する。プリウェット槽108では、基板Wが純水に浸漬される。プリソーク槽109では、基板Wの表面に形成したシード
層等の導電層の表面の酸化膜がエッチング除去される。プリリンス槽110aでは、プリソーク後の基板Wが基板ホルダ11と共に洗浄液(純水等)で洗浄される。ブロー槽111では、洗浄後の基板の液切りが行われる。リンス槽110bでは、めっき後の基板Wが基板ホルダ11と共に洗浄液で洗浄される。めっき処理部112は、オーバーフロー槽を備えた複数のめっき槽112aを有する。各めっき槽112aは、内部に一つの基板Wを収納し、内部に保持しためっき液中に基板Wを浸漬させて基板表面に銅めっき等のめっきを行う。ここで、めっき液の種類は、特に限られることはなく、用途に応じて様々なめっき液が用いられる。なお、この基板処理装置100の処理部101Bの構成は、一例であり、他の構成を採用することが可能である。
【0015】
基板処理装置100は、これらの各機器の側方に位置して、これらの各機器の間で、基板ホルダ11を搬送する、任意の駆動方式(例えばリニアモータ方式)を採用した基板ホルダ搬送装置113を有する。この基板ホルダ搬送装置113は、第1トランスポータ114と、第2トランスポータ115と、を有している。第1トランスポータ114及び第2トランスポータ115は、レール116上を走行する。第1トランスポータ114は、基板着脱部105とストッカ107との間で基板ホルダ11を搬送する。第2トランスポータ115は、ストッカ107、プリウェット槽108、プリソーク槽109、プリリンス槽110a、ブロー槽111、リンス槽110b、及びめっき槽112aの間で、基板ホルダ11を搬送する。なお、第2トランスポータ115を備えることなく、第1トランスポータ114のみを備え、第1トランスポータ114により上記各部の間の搬送を行うようにしてもよい。
【0016】
以上のように構成される基板処理装置100を含むめっき処理システムは、上述した各部を制御するように構成された装置コンピュータ120、画像診断端末122を有する。装置コンピュータ120は、各種の設定データ及び各種のプログラムを格納したメモリ120Bと、メモリ120Bのプログラムを実行するCPU120Aと、を有する。メモリ120Bを構成する記憶媒体は、任意の揮発性の記憶媒体、及び/又は、任意の不揮発性の記憶媒体を含むことができる。記憶媒体は、例えば、ROM、RAM、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、フレキシブルディスクなどの任意の記憶媒体の1又は複数を含むことができる。メモリ120Bが格納するプログラムは、例えば、基板搬送装置103の搬送制御を行うプログラム、基板ホルダ内部監視制御(後述)を行うプログラム、基板着脱部105における基板の基板ホルダへの着脱制御を行うプログラム、基板ホルダ搬送装置113の搬送制御を行うプログラム、めっき処理部112におけるめっき処理の制御を行うプログラムを含む。また、装置コンピュータ120は、基板処理装置100及びその他の関連装置を統括制御する図示しない上位コントローラと有線又は無線により通信可能に構成され、上位コントローラが有するデータベースとの間でデータのやり取りをすることができる。
【0017】
画像診断端末122は、各種のプログラムを格納したメモリ122Bと、メモリ122Bのプログラムを実行するCPU122Aと、を有する。メモリ122Bを構成する記憶媒体は、任意の揮発性の記憶媒体、及び/又は、任意の不揮発性の記憶媒体を含むことができる。記憶媒体は、例えば、ROM、RAM、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、フレキシブルディスクなどの任意の記憶媒体の1又は複数を含むことができる。また、装置コンピュータ120及び/又は画像診断端末122は、外部のサーバと有線又は無線により通信可能に構成され、基板ホルダ内部監視制御(後述)における画像処理及び機械学習の少なくとも一部をサーバと分担することができる。
【0018】
図2Aは、基板ホルダの構成例を示す。ここでは、基板Wが円形のウェハの場合を例に挙げて説明するが、角形その他の任意の形状の基板に対しても、同様に本発明を適用可能である。基板ホルダ11は、基板Wを間に挟んで保持する第1保持部材12および第2保
持部材13と、基板ホルダ11を支持するためのハンガ15とを備えている。第1保持部材12は、基板Wを支持可能に構成されており、基板Wより大きな寸法を有し、平面視において概ね矩形形状である。ここでは、基板Wは、表面S1、裏面S2を有し、表面S1を被めっき面とし、第1保持部材12に支持される面を裏面S2とする。この例では、第1保持部材12の全体が透明な材料から構成されている。言い換えれば、第1保持部材12の全体を透明部12aで形成する。なお、
図5A、Bのように第1保持部材12が基台80と突条部(支持基台)81とを備える場合は、基台80全体のみを透明材料から形成してもよいし、基台80と突条部81の全体を透明材料から形成してもよい。なお、透明の度合いは、第1保持部材12を介して基板ホルダ11の内部、つまり基板Wの裏面S2を観察可能な程度であればよい。透明材料は、例えば、透明樹脂(PET、PVC、アクリル、ポリカーボネートなど)、或いは強化ガラス等を使用することができる。第2保持部材13は、環状部材であり、基板Wの外周部を第1保持部材12とともに挟持して保持する。第2保持部材13の径方向内側は、基板Wの被めっき面である表面S1を露出する開口部13aを有する。第2保持部材13は、ヒンジ14によって第1保持部材12に対して開閉可能に構成されている。なお、基板ホルダ11の開閉機構は、ヒンジに限定されず、第2保持部材13を第1保持部材12に対向した位置に配置し、第2保持部材13を第1保持部材に向けて前進及び後進させて閉鎖及び開放する構成でもよい。ハンガ15は、第1保持部材12の一端側の両側に取り付けられている。ハンガ15の少なくとも一方には、外部の回路(例えば電源)と接続するための外部接続端子が設けられている。ハンガ15は、透明な材料から構成する必要はなく、従来の構成を採用してよい。
【0019】
図2Aの例では、第1保持部材12(又は基台)の全体が透明部であるため、基板Wを基板ホルダ11に保持した状態で、第1保持部材12を介して基板Wの裏面S2を観察(視認、撮像)、及び監視することができる。
図2Aの例では、基板Wの裏面S2に割れ(ひびを含む)16が生じている場合を示している。このように、透明な第1保持部材12を介して、基板Wの裏面S2の割れ16を監視することができる。また、外側内部空間α及び内側内部空間β(
図5A〜
図5Cにおいて後述)を含む基板ホルダ11の内部空間への処理液の漏れを監視することができる。
【0020】
図2Bは、基板ホルダの他の構成例を示す。
図2Bの例では、第1保持部材12の全体が透明な材料で構成される代わりに、基板Wの裏面S2に対応する領域のみ、又は、外側内部空間α及び内側内部空間βを含むシール部材60(
図5A〜
図5C)外縁の内側の領域(基板Wの裏面S2に対応する領域を含む)に対応する領域のみを透明な材料で構成し、透明部12aとしている。例えば、このような第1保持部材12は、第1保持部材12となる透明部12a及び他の部分を別々に作成し、その後、両者を接着や溶着等により接合して作成することができる。また、第1保持部材12に開口部を形成し、透明部12aとなる材料を開口部に成型(例えば、射出成型、トランスファー成型)することにより、第1保持部材12に透明部12aを設けてもよい。また、第1保持部材12となる透明部12a及び他の部分を成型により形成してもよい。基板Wの裏面S2に対応する領域は、第1保持部材12の開口部13と一致する領域(第2保持部材13でシールされる基板Wの外周部は含まれず、基板Wの直径より若干小さい)であってもよく、基板Wと一致する領域であってもよく、基板Wより若干大きい領域であってもよい。その他の構成は、
図2Aと同様であるので、説明を省略する。
図2Bの例では、第1保持部材12の基板Wの裏面S2に対応する領域、又は、外側内部空間α及び内側内部空間βを含むシール部材60(
図5A〜
図5C)外縁の内側の領域が、透明部12aであるため、基板Wを基板ホルダ11に保持した状態で、第1保持部材12の透明部12aを介して基板Wの裏面S2を観察(視認、撮像)、及び監視することができる。
図2Bの例では、基板Wの裏面S2にひび(割れ)16が生じている場合を示している。このように、第1保持部材12の透明部12aを介して、基板Wの裏面S2の割れ16を監視することができる。また、シール部材60(
図5A〜
図5C)外縁の内側の領域を透明部12aとする場合には、外側内部空
間α及び内側内部空間β(
図5A〜
図5C)を含む基板ホルダ11の内部空間への処理液の漏れを監視することができる。
【0021】
図3A、
図3Bは、基板着脱部における基板ホルダ内部監視装置の構成例を示す。ここでは、基板ホルダ11が水平姿勢で基板Wを着脱する例を説明するが、基板ホルダ11が鉛直姿勢で基板を着脱する構成でもよい。
【0022】
基板着脱部105の基板着脱装置105aは、基板ホルダ11が載置されるフィキシングテーブル105bと、基板ホルダ11を開閉するためのフィキシングヘッド105cとを備えている。
図3Aは、フィキシングヘッド105cにより第2保持部材13が第1保持部材12に押圧され、基板ホルダ11が閉じた状態を示す。
図3Bは、フィキシングヘッド105cが第2保持部材13を第1保持部材12に対して開放し又は第2保持部材13を持ち上げて、基板ホルダ11を開放した状態を示す。なお、ここでは、基板ホルダ11の開閉を模式的に示しており、
図2A、
図2Bの基板ホルダ11の場合、実際には、第2保持部材13は、ヒンジ14を中心に回転して開閉する。なお、第2保持部材13を第1保持部材12に対向する位置に配置して、第1保持部材12に前進/後進させる基板ホルダ11の開閉機構を採用する場合には、概ね
図3A、Bに示す動作に近いものになる。
【0023】
基板ホルダ内部監視装置としての撮像装置130がフィキシングテーブル105bに設けられた凹部に配置されている。撮像装置130は、カメラ等の画像センサ、又は、基板及び/又は基板ホルダの反射率を検出する光学センサを採用することができる。カメラは、画像認識の観点からは白黒カメラが好ましい場合が多いが、カラーカメラを使用してもよい。撮像装置130は、凹部内において水平方向、鉛直方向に移動可能な構成としてもよい。撮像装置130は、基板ホルダ11がフィキシングテーブル105b上に載置されたとき、基板ホルダ11の第1保持部材12の透明部12aに対向する位置に配置されている。撮像装置130は、第1保持部材12の透明部12aを介して基板Wの裏面S2を撮像することができる。撮像画像は、静止画、動画の何れでもよい。各時点における基板及び/又は基板ホルダの異常の検出が可能であればよい。
図3A、
図3Bに示すように、撮像装置130は、基板ホルダ11の閉鎖状態(
図3A)及び開放状態(
図3B)の何れにおいても、第1保持部材12の透明部12aを介して基板Wの裏面S2を撮像することができる。なお、これに加えて又はこれに代えて、基板ホルダ11の開放時(
図3B)において基板Wの表面S1を撮像可能な位置に、撮像装置を設け、基板ホルダ11の開放時に基板Wの表面S1を撮像してもよい。
【0024】
図4Aは、搬送装置における基板ホルダ内部監視装置の構成例を示す。ここでは、第2トランスポータ115を例に挙げて説明するが、第1トランスポータ114についても同様である。
図1、
図4Aに示すように、第2トランスポータ115は、レール116上を走行方向(y軸方向)に沿って移動可能に取りけられたベース部144と、ベース部144に設けられた支柱部141と、支柱部141に取り付けられ、走行方向を横切る方向(x軸方向)に延びるアーム部142とを備えている。アーム部142には、基板ホルダ11を保持することができる把持部143が設けられている。この例では、アーム部142に2つの基板ホルダ11が並んで把持されるように(
図1)、複数の把持部143がアーム部142に設けられている。アーム部142に把持する基板ホルダ11は、装置の構成に応じて、1つであっても又は3つ以上であってもよい。第2トランスポータ115は、把持部143によって基板ホルダ11を保持及び開放する。第2トランスポータ115は、リニアモータ方式により、ベース部144がレール116に沿って移動することによりストッカ107及び各処理槽間を移動可能であり、アーム部142が支柱部141に対して、図示しない昇降機構(ボールねじ機構、ラックピニオン機構等)により上下動して、ストッカ107、及び各処理槽に基板ホルダ11を搬入及び搬出することが可能に構成されている。なお、第1トランスポータ114も同様に、リニアモータ方式により、ベース
部144がレール116に沿って移動することにより基板着脱部105、ストッカ107の間を移動可能であり、アーム部142が支柱部141に対して、図示しない昇降機構(ボールねじ機構、ラックピニオン機構等)により上下動して、基板着脱部105、ストッカ107に基板ホルダ11を搬入及び搬出することが可能に構成されている。
【0025】
基板ホルダ内部監視装置としての撮像装置130は、ホルダ131に保持されており、ホルダ131は、上下移動機構132、前後移動機構133、横移動機構134を介して、第2トランスポータ115のアーム部142に取り付けられている。上下移動機構132は、ボールねじ機構、ラックピニオン機構等の駆動機構により、第2トランスポータ115に保持された基板ホルダ11に対して、撮像装置130を上下方向(z軸方向)に移動させる。前後移動機構133は、ボールねじ機構、ラックピニオン機構等の駆動機構により、第2トランスポータ115に保持された基板ホルダ11に対して、撮像装置130を前後方向(y軸方向)に移動させる。横移動機構134は、ボールねじ機構、ラックピニオン機構等の駆動機構により、第2トランスポータ115に保持された基板ホルダ11に対して、撮像装置130を横方向(x軸方向)に移動させる。基板ホルダ11を上下、前後方向に移動させることにより、基板ホルダ11を撮像する撮像位置と、基板ホルダ11が処理槽に搬入されるときに退避する退避位置との間で移動可能となっている。基板ホルダ11を左右方向に移動させることにより、第2トランスポータ115のアーム部142に横方向に並んで保持された2つの基板ホルダ11を順次、1つの撮像装置130で撮像することができるようになっている。なお、第2トランスポータ115に対して複数の撮像装置130を、各移動機構を介して取り付けて、各撮像装置130で各基板ホルダ11を撮像するようにしてもよい。第1トランスポータ114における基板ホルダ内部監視装置(撮像装置、その移動機構)の構成についても同様である。
【0026】
図4Bは、搬送装置における基板ホルダ内部監視装置の他の構成例である。上記では、基板ホルダ内部監視装置を第2トランスポータ115に取り付ける場合を示したが、
図4Bに示すように、基板ホルダ内部監視装置を第2トランスポータ115とは独立の走行移動機構135に取り付けてもよい。この場合、走行移動機構135をレール116に沿って移動するように配置してもよい。この例では、撮像装置130は、上下移動機構132、前後移動機構133、左右移動機構134を介して、走行移動機構135に取り付けられている。走行機構135は、リニアモータ方式その他の任意の駆動方式により駆動され、レール116上を走行方向(y軸方向)に沿って移動可能に取りけられたベース部137と、ベース部137に設けられ、左右移動機構134が取り付けられる支柱部136と、を備えている。なお、第1及び第2トランスポータ114、115と同様に、走行方向を横切る方向(x軸方向)に延びるアーム部を支柱部136に設け、アーム部に左右移動機構134を取り付けてもよい。
【0027】
(基板ホルダの他の構成例)
上記では、基板ホルダ11内部の基板Wの裏面S2を観察(視認、撮像)する例を説明したが、基板ホルダ11内部の基板Wの径方向外側の内部空間(外側内部空間)を観察するようにしてもよい。このように構成した場合も、基板ホルダ11内部への処理液のリークを検出することが可能である。また、基板裏面S2を観察する場合よりも、基板及び/又は基板保持部材の異常を早期に発見できる可能性がある。また、基板裏面S2の観察と、基板ホルダの外側内部空間の観察とを組み合わせてもよい。
【0028】
図5A乃至
図5Cは、基板ホルダの他の構成例を示す。同図では、基板ホルダ11の第1保持部材12上に基板Wを載置した状態で、第2保持部材13を第1保持部材12に対して閉じて、基板Wを基板ホルダ11の第1保持部材12及び第2保持部材13により保持した状態を示す。
図5A乃至
図5Cの例では、基板ホルダ11の第2保持部材13の一部、及び/又は、第1保持部材12の一部が、透明部150、12bとして構成されてい
る。撮像装置130、130Aは、透明部150、12bを介して、基板ホルダ11のシール部材60の内周側及び外周側のリップ部60a、60bの間にシールされた空間(外側内部空間α)を撮像する。
【0029】
図5Aから
図5Cにおいて、1又は複数の透明部150、12bを設けることができる。1又は複数の透明部150、12bは、第2保持部材13の周方向の任意の位置に設けることができる。透明部150、透明部12bは、第2保持部材13の全周にわたって設けられてもよい。この場合、透明部150、12bは、第2保持部材13に沿って環状に配置される。また、第2保持部材の全部を透明部としてもよい。
図5Aから
図5Cでは、透明部150、12bは、電気接点92に対応する位置、及び/又は、その他の位置に設けることができる。
図5A及び
図5Bの透明部150,12bは、電気接点92に対応する位置に設けられた場合(つまり、電気接点92が配置される外側内部空間αに面する第1保持部材12または第2保持部材13の部位に透明部150、12bを設ける場合)及び全周に亘って設けられた場合に、電気接点92の腐食具合や、電気接点92と基板Wの接触箇所の変色を観察するのに適している。透明部150、透明部12bは、基板ホルダ11を縦向きで処理、搬送する場合(
図4A参照)、基板ホルダ11の外側内部空間αの最下部又はその近傍に設けることができる。この構成によれば、基板ホルダ11の外側内部空間αの最下部又はその近傍にリーク処理液が溜まることが多いため、リークの検出精度を向上し得る。
【0030】
図5Aから
図5Cの構成は、前述した基板着脱部105、基板ホルダ搬送装置113において適用可能である。また、基板ホルダ11の第1保持部材12の一部又は全部を透明部とする構成(
図2A、B)と、第2保持部材13の一部又は全部を透明部とする構成(
図5A、B)と、第1保持部材12の外側内部空間αに対応する部分を透明部とする構成(
図5C)とを適宜、組み合わせてもよい。
【0031】
基板ホルダ11の第1保持部材12は、基台80と、基台80上に設けられた環状の突条部81とを備えている。突条部81は、基板Wの支持基台として機能し、基板Wを支持する支持面82として機能する端面を有している。また、突条部81は、平面視において周方向の1又は複数の箇所に凹部83を有する。この凹部83の底面に導電体88が、ボルト等の締結部材で固定されている。導電体88の一端は、ハンガ15の一方又は両方に設けられた複数の外部接続接点の1つとケーブルで電気的に接続されている。導電体88の他端は、平面視において、突条部81の径方向外側に突出している。なお、突条部81は、基台80と別部材で形成され、基台80に対して取り付けられてもよく、基台80と一体に形成されてもよい。また、突条部81は、別部材で形成され、弾性部材等により基台80に対して移動可能に構成し、基板Wの厚みのばらつきを吸収するようにしてもよい。
【0032】
第2保持部材13は、環状の基部17と、支持体90と、基部17と支持体90とで狭持され固定されたシール部材60と、を備えている。シール部材60は、内周側において基板Wと第2保持部材13との間をシールする基板シール部としてのリップ部60aと、外周側において第1保持部材12と第2保持部材13との間をシールするホルダシール部としてのリップ部60bとを有している。シール部材60のリップ部60a、60bによって基板Wの外周部及び裏面S2がシールされ、このシールされた空間を基板ホルダ11の内部又は内部空間と称す。基板ホルダ11の内部又は内部空間は、基板Wの外周側となる外側内部空間αと、基板Wの裏面S2側となる内部内側空間βとを含む。なお、リップ部60bは、シール部材60の外縁に相当する。
【0033】
また、支持体90には、基板Wに電流を供給するための電気接点92がボルト等の締結部材で固定されている。電気接点92は、脚部92aと、接点端部92bとを有している
。脚部92aは、第2保持部材13が第1保持部材12に対して閉じられたとき、第1保持部材12の導電体88に接触し、導電体88と電気接点92とを電気的に接続する。接点端部92bは、板ばね状に弾性を有して設けられ、第2保持部材13が第1保持部材12に対して閉じられたとき、基板Wの外周部に接触し、電気接点92と基板Wとを電気的に接続する。これにより、ハンガ15の少なくとも一方に設けられた外部接続接点が、導電体88、電気接点92を介して基板Wに電気的に接続され、外部の電源から外部接続接点、導電体88、電気接点92を介して基板Wに電流が供給される。
【0034】
図5Aの例では、透明部150は、基板ホルダ11の外側内部空間αを側方から観察可能な位置で第2保持部材13に設けられる。
図5Aの透明部150は、例えば、以下のように設けられる。シール部材60及び支持体90において透明部150が設けられる1又は複数の部分に開口部を形成し、シール部材60及び支持体90の1又は複数の開口部に透明部150を挿入し、透明部150をシール部材60及び支持体90に固定する。固定方法は、接着、融着等の接合、締結部材による締結、その他任意の固定方法を採用することができる。この場合、透明部150は、一体の部材であっても、複数の部材の組み合わせでもよい。
【0035】
また、透明部150を透明部60cと透明部90cとで構成してもよい。この場合、シール部材60において透明部60cが設けられる1又は複数の部分に開口部を形成し、シール部材60の1又は複数の開口部に透明部60cを挿入し、透明部60cをシール部材60に固定する。また、支持体90において透明部90cが設けられる1又は複数の部分に開口部を形成し、支持体90の1又は複数の開口部に透明部90cに挿入し、透明部90cを支持体90に固定する。固定方法は、接着、融着等の接合、締結部材による締結、その他任意の固定方法を採用することができる。また、シール部材60及び支持体90の1又は複数の開口部に透明部60c及び透明部90cとなる材料を成型(例えば、射出成型、トランスファー成型)することにより、透明部60c及び透明部90cを設けてもよい。また、シール部材60の各部(透明部60c、その他の部分)を成型により形成してもよい。支持体90の各部(透明部90c、その他の部分)を成型により形成してもよい。
【0036】
また、透明部150を第2保持部材13の全周にわたって設ける場合には、以下のように、シール部材60及び支持体90にシール部150を設けることができる。シール部材60は、リップ部60aを有する内側シール部61aと、リップ部60bを有する外側シール部61bと、透明部60cとが別体で形成され、これらが互いに固定される。固定方法は、接着、融着等の接合、締結部材による締結、その他任意の固定方法を採用することができる。内側シール部61a、外側シール部61bは、それぞれ、さらに分割して形成されてもよい。支持体90は、基端部90aと、遠位部90bと、透明部90cとがそれぞれ別体で形成され、互いに固定される。固定方法は、接着、融着等の接合、締結部材による締結、その他任意の固定方法を採用することができる。また、透明部150を透明部60c、透明部90cから構成することに代えて、一体の透明部としてもよい。この場合、一体の透明部150に対して、シール部材60の内側シール部61a、外側シール部61b、並びに、支持体90の基端部90a、遠位部90bを固定してもよい。
【0037】
撮像装置130は、基板ホルダ11の径方向外側において、透明部150に対向する位置で基板ホルダ11の内部(この例では、外側内部空間α)を撮像する。撮像装置130を、基板ホルダ11の内部を撮像する撮像位置と、基板ホルダ11の開閉動作、第1及び第2トランスポータ114、115での移動に干渉しない退避位置との間で移動するための移動機構を設けてもよい。また、撮像装置130が第2保持部材13の周方向に沿って移動可能な移動機構を設けてもよい。
【0038】
図5Aの例では、撮像装置130は、第2保持部材13の外周面に設けられた1又は複数の透明部150を介して、基板ホルダ11のシール部材の内周側及び外周側のリップ部60a、60bの間にシールされた外側内部空間αを撮像する。撮像画像は、静止画、動画の何れでもよい。撮像装置130が撮像した画像データに基づいて、外側内部空間αへの処理液のリークの有無が判定される。また、リークの有無に加えて、リークの程度を判定するようにしてもよい。
【0039】
図5Bの例では、透明部150は、第2保持部材13において基板ホルダ11の正面側から外側内部空間αを観察可能な位置で、第1保持部材12と対向する部分に設けられる。撮像装置130は、第2保持部材13の基端面(
図5A、Bにおける上面)に設けられた透明部150を介して、第1保持部材12に向かって、基板ホルダ11の外側内部空間αを撮像する。撮像装置130により撮像した画像データに基づいて、シール空間αへの処理液のリークの有無が判定される。また、リークの有無に加えて、リークの程度を判定するようにしてもよい。撮像画像は、静止画、動画の何れでもよい。
【0040】
図5Bの透明部150は、例えば、以下のように設けられる。基部17及びシール部材60の透明部150が設けられる1又は複数の部分に開口部を形成するとともに、支持体90の透明部150が設けられる1又は複数の部分に切欠部を形成し、透明部150を開口部及び切欠部に挿入し、透明部150を基部17、シール部材60及び支持体90に固定する。支持体90は、平面視環状であり、透明部90cが設けられる1又は複数の位置において、径方向内側が開口される切欠部が形成される。固定方法は、接着、融着等の接合、締結部材による締結、その他任意の固定方法を採用することができる。透明部150は、一体の部材であっても、複数の部材の組み合わせでもよい。
【0041】
また、透明部150を、透明部17cと、透明部60cと、透明部90cとで構成してもよい。この場合、基部17において透明部17cが設けられる1又は複数の部分に開口部を形成し、基部17の1又は複数の開口部に透明部17cを挿入し、透明部17cを基部17に固定する。シール部材60において透明部60cが設けられる1又は複数の部分に開口部を形成し、シール部材60の1又は複数の開口部に透明部60cを挿入し、透明部60cをシール部材60に固定する。また、支持体90において透明部90cが設けられる1又は複数の部分に切欠部を形成し、支持体90の1又は複数の切欠部に透明部90cを挿入し、透明部90cを支持体90に固定する。固定方法は、接着、融着等の接合、締結部材による締結、その他任意の固定方法を採用することができる。また、基部17の1又は複数の開口部、シール部材60の1又は複数の開口部、支持体90の1又は複数の切欠部に、それぞれ、透明部17c、透明部60c及び透明部90cとなる材料を成型(例えば、射出成型、トランスファー成型)することにより、透明部17c、透明部60c及び透明部90cを設けてもよい。また、基体17の各部(透明部17c、その他の部分)を成型により形成してもよい。シール部材60の各部(透明部60c、その他の部分)を成型により形成してもよい。支持体90の各部(透明部90c、その他の部分)を成型により形成してもよい。
【0042】
また、透明部150を第2保持部材13の全周にわたって設ける場合には、以下のように、基部17、シール部材60及び支持体90にシール部150を設けることができる。基部17は、内周部17aと、外周部17bと、透明部17cとが別体で形成され、これらが互いに固定される。固定方法は、接着、融着等の接合、締結部材による締結、その他任意の固定方法を採用することができる。シール部材60は、リップ部60aを有する内側シール部61aと、リップ部60bを有する外側シール部61bと、透明部60cとが別体で形成され、これらが互いに固定される。固定方法は、接着、融着等の接合、締結部材による締結、その他任意の固定方法を採用することができる。内側シール部61a、外側シール部61bは、それぞれ、さらに分割して形成されてもよい。支持体90は、外周
部90dと、透明部90cがそれぞれ別体で形成され、互いに固定される。固定方法は、接着、融着等の接合、締結部材による締結、その他任意の固定方法を採用することができる。また、透明部150を透明部17c、透明部60c、透明部90cから構成することに代えて、一体の透明部としてもよい。この場合、一体の透明部150に対して、基部17の内周部17a、外周部17b、シール部材60の内側シール部61a、外側シール部61b、並びに、支持体90の外周部90dを固定してもよい。
【0043】
図5Bの例では、撮像装置130は、第2保持部材13の基端面に設けられた1又は複数の透明部150を介して、基板ホルダ11の外側内部空間αを撮像する。撮像装置130により撮像した画像データに基づいて、シール空間αへの処理液のリークの有無が判定される。また、リークの有無に加えて、リークの程度を判定するようにしてもよい。撮像画像は、静止画、動画の何れでもよい。
【0044】
図5Cの例では、第1保持部材12の基台80の外側内部空間αに対応する部分を透明部12bとする。リークした処理液は、外側内部空間α内の突条部(支持基台)81の外側にたまることが多いため、基台80の対応部分を透明部12bとして、撮像装置130により透明部12bを介して外側内部空間αを撮像する。本実施形態のように基板ホルダ11を縦向きで処理、搬送する場合(
図4A参照)、基板ホルダ11の外側内部空間αの最下部に位置する突条部81の外側にリーク処理液が溜まることが多いため、基板ホルダ11の対応する位置に透明部12bを設けるのが望ましい。
図5Cの12bの構成は、電気接点92に対応する位置に設けた場合、電気接点92あるいは導電体88の腐食具合や、外側内部空間αに入り込んだ処理液自体を観察するのに適している。
【0045】
撮像装置130Aは、第1保持部材12に設けられた透明部12bを介して基板ホルダ11の外側内部空間αを撮像する。撮像装置130Aにより撮像した画像データに基づいて、シール空間αへの処理液のリークの有無が判定される。また、リークの有無に加えて、リークの程度を判定するようにしてもよい。撮像画像は、静止画、動画の何れでもよい。
【0046】
図5Cの透明部12bは、例えば、以下のように設けられる。第1保持部材12において透明部12bが設けられる1又は複数の部分に開口部を形成し、第1保持部材12の1又は複数の開口部に透明部12bに挿入し、透明部12bを第1保持部材12に固定する。固定方法は、接着、融着等の接合、締結部材による締結、その他任意の固定方法を採用することができる。また、第1保持部材12の1又は複数の開口部に透明部12bとなる材料を成型(例えば、射出成型、トランスファー成型)することにより、第1保持部材12に透明部12bを設けてもよい。また、第1保持部材12の各部(透明部12b、その他の部分)を成型により形成してもよい。
【0047】
また、透明部12bを第2保持部材13の全周にわたって設ける場合には、第1保持部材12において透明部12bが設けられる環状のスリットを形成し、この環状のスリットに透明部12bを挿入し、透明部12bを第1保持部材12に固定する。固定方法は、接着、融着等の接合、締結部材による締結、その他任意の固定方法を採用することができる。また、第1保持部材12の環状のスリットに透明部12bとなる材料を成型(例えば、射出成型、トランスファー成型)することにより、第1保持部材12に透明部12bを設けてもよい。また、第1保持部材12の各部(透明部12b、その他の部分)を成型により形成してもよい。
【0048】
図5Aの透明部150と、
図5Bの透明部150の構成と、
図5Cの透明部12bの構成の少なくとも2つを組み合わせてもよい。また、第2保持部材13の全体を透明な材料で形成して透明部としてもよい。
【0049】
上記では、基部、シール部材、支持体の一部を透明な材料で形成する例を説明したが、基部、シール部材、支持体のうち1つ又は複数の全体を透明な材料で形成してもよい。例えば、基部、シール部材及び支持体の全体を透明な材料で形成してもよい。
【0050】
なお、
図2A又は
図2Bの透明部12aの構成と、
図5Aの透明部150の構成と、
図5Bの透明部150の構成と、
図5Cの透明部12bの少なくとも2つを組み合わせてもよい。
【0051】
図6は、処理槽の構成例を示す。同図に示すように、1又は複数の処理槽において、側壁の一部又は全部を透明な材質の透明部150’として、基板ホルダ11が処理槽内にある状態で、処理槽の透明部150’、基板ホルダ11の透明部150を介して、基板ホルダ内部を撮像できるようにしてもよい。
【0052】
(制御構成)
図7は、基板処理装置の制御構成を説明する説明図である。基板処理装置100は、主に、装置コンピュータ120と、装置コントローラ121と、画像診断端末122とによって制御される。装置コンピュータ120、装置コントローラ121、及び画像診断端末122は、協働して、基板ホルダ内部監視制御(後述)を含む基板処理装置100の種々の制御を実行する。
【0053】
装置コントローラ121は、例えば、シーケンサ等によって構成され、装置コンピュータ120からの制御指令、設定パラメータ等に基づいて、搬送機器400及び撮像機器300を含む基板処理装置100の各部を制御する。ここで、搬送機器400は、基板搬送装置103と、基板ホルダ搬送装置113とを含む。撮像機器300は、撮像装置130及びその移動機構(131〜134等)を含む。
【0054】
画像診断端末122は、前述したように、メモリ122B、CPU122Aを含むコンピュータである。画像診断端末122は、撮像装置130で撮像された画像データに対して画像認識処理を施し、基板W及び/又は基板ホルダ11の状態を診断する。画像診断端末122は、基板W及び/又は基板ホルダ11の異常の有無及び/又は程度を、装置コントローラ121に出力する。装置コントローラ121は、基板W及び/又は基板ホルダ11に異常がある場合又は異常の程度が所定以上である場合に、アラームを装置コンピュータ120に出力する。
【0055】
画像診断端末122は、有線又は無線を介して、基板処理装置100の外部のサーバ123に接続されてもよい。この場合、画像診断端末122は、撮像装置130で撮像された画像データから特徴量(画像の濃淡、濃淡の輪郭、色の違い、色の違いの輪郭等)を抽出又は算出し、サーバ123に出力する。サーバ123は、画像診断端末122から受け取った画像データの特徴量に基づいて、画像診断処理を行い、画像診断の結果を画像診断端末122に送るようにしてもよい。また、当該基板処理装置100以外の1又は複数の基板処理装置100−1〜100−nを有線又は無線を介してサーバ123に接続し、サーバ123において、基板処理装置100、100−1〜100−nのうち1又は複数から収集した画像データに対して、画像診断処理を行い、画像診断の結果を画像診断端末122に送るようにしてもよい。
【0056】
画像診断端末122及び/又はサーバ123における画像認識処理には、深層学習などを用いることができる。画像認識処理は、正常時及び/又は異常時の基板Wの画像データを教師データとして蓄積し、多層ニューラルネットワーク(DNN)を用いて学習するステップと、異常のレベルを推測するステップとを備えてもよい。設計段階及び/又は装置
稼働前に、大量の教師データを収集し、画像診断端末122に予め学習させてから装置へ組み込んでもよい。異常のレベルは、例えば、「発生無」、「軽微」、「軽度」、「中度」、「重度」のように複数の分類に区分することができる。「発生無」は、基板及び/又は基板ホルダが正常であることを示す。画像診断は、例えば、画像データのうち濃淡及び/又は色の異なる領域の面積、幅、及び/又は長さに基づいて実施してもよい。画像データのうち濃淡及び/又は色の異なる領域の面積、幅、及び/又は長さに基づいて、異常の程度を数値化したものを使用して、異常のレベルを推定してもよい。レベルごとに、基板及び/又は基板ホルダの使用継続の可否、回収可否などを割り当ててもよい。複数の基板ホルダの画像データを診断結果とあわせてサーバ123に集め、基板ホルダ毎に一元的に状態(診断結果、例えば、異常の有無、レベル)を表示するモニタを設けてもよい。複数の基板処理装置における大量の基板ホルダの監視画像から特徴量を算出し、その特徴量データをサーバに送り、多層ニューラルネットワーク(DNN)上で学習させ、学習済みのDNNパラメータを使用して基板処理装置側で基板及び/又は基板ホルダの状態を診断してもよい。DNNパラメータは、例えば、異常の有無、又は、異常のレベルを判断するための閾値等の判断基準を含むことができる。また、複数の基板処理装置における大量の基板ホルダの監視画像(基板ホルダの内部空間、基板面の画像を含む)から特徴量を算出し、その特徴量データをサーバに送り、多層ニューラルネットワーク(DNN)上で学習させ、サーバ123において、基板及び/又は基板ホルダの状態を診断してもよい。学習のためサーバ123に集められた特徴量データに対し、予め教師データを付加してもよい。また、複数の基板処理装置のコンピュータと、画像診断サーバ123とをフォグ又はエッジコンピューティング構成によって接続してもよい。
【0057】
基板及び/又は基板ホルダの異常を検出した基板ホルダについては、ユーザに通知してもよい。また、基板及び/又は基板ホルダの異常を検出した場合に、仕掛中の基板処理が終了した後に、基板ホルダを使用不可としてストッカに戻してもよいし、あるいは、調査のため引き続き当該基板ホルダの使用を継続してもよい。基板及び/又は基板ホルダの異常を検出した基板ホルダの後続する処理槽への投入を、診断結果のレベルに応じて不可とすることもできる。不可とする場合には、基板の後続処理を行わず、基板ホルダの洗浄、乾燥等を行って、カセットに戻す。また、基板及び/又は基板ホルダの異常を検出した場合において、基板をアンロード処理することに支障がある場合には、基板を保持した基板ホルダをストッカに戻し、その旨を通知するようにしてもよい。
【0058】
また、基板ホルダの透明部における透明部の劣化を同様の画像認識処理によって診断し、基板ホルダのクリーニング又は交換推奨時期を通知するようにしてもよい。また、処理槽の一部又は全部を透明部とする場合にも、透明部の劣化を同様の画像認識処理によって診断してもよい。
【0059】
撮像装置130は、上述したように、基板ホルダ搬送装置103とともに移動可能に設けたが、1又は複数の撮像装置130を基板処理装置100内の基板ホルダ11を撮像可能な位置に設置するようにしてもよい。この場合、撮像装置130は、設置位置において、撮像位置と退避位置とで移動可能とされてもよい。また、撮像装置130は、基板ホルダの複数の透明部に対向する撮像位置の間で移動可能とされてもよい。
【0060】
(制御フロー)
図8は、基板ホルダ内部監視制御のフローチャートである。
ステップS10では、装置コントローラ121は、基板ホルダ11の撮像タイミングになったか否かを判定する。撮像タイミングになっていない場合は、撮像タイミングになるまでステップS10の処理を繰り返す。
【0061】
撮像タイミングは、少なくとも、以下のタイミングの1又は複数を含む。
(1)基板着脱部105における基板ホルダ11への処理前基板Wの装着時において、第1保持部材12に基板Wを設置し、第2保持部材13を閉じる前後(
図3A、B)
(2)基板着脱部105における基板ホルダ11への処理後基板Wの脱離時において、基板Wを保持する第1保持部材12に対して第2保持部材13を開放する前後(
図3A、B)
(3)第1又は第2トランスポータ114、115によって基板ホルダ11を搬送中(
図4A、B)、
(4)第2トランスポータ115によって基板ホルダ11を各処理槽から取り出したとき(
図4A、B)、
(5)各処理槽において基板Wを処理中(
図6)、
(6)第1トランスポータ114によって基板ホルダ11をストッカ107から取り出したとき(
図4A、B)
【0062】
ステップS10において何れかのタイミングに到達したと判定された場合、ステップS20において、装置コントローラ121が撮像機器300を制御し、基板ホルダ11の透明部12a、12b、150を介して、基板ホルダ11の内部を撮像する。この撮像には、上記(1)から(5)のタイミングで、基板ホルダ11の裏面を介して基板Wの裏面S2を撮像すること(
図3A、B、
図4A、B)、上記(1)から(6)のタイミングで、基板ホルダ11の外側内部空間α、内側内部空間βを撮像すること(
図5A、B)の1又は複数を含む。各処理槽において基板Wを処理中に基板ホルダ11の内部を撮像する場合((5)の場合)には、
図6に示すように、処理槽の透明部150’、基板ホルダ11の透明部12a、12b、150を介して基板ホルダ11の内部を撮像する。また、例えば、
図5A及び
図5Bに示す撮像方向のような複数の方向から外側内部空間αを撮像するようにしてもよい。
図2A、Bの基板ホルダ11の構成において、基板Wを保持しない状態で基板ホルダ11の第1保持部材12側から内部を撮像する場合には、基板ホルダ11の内側内部空間β(
図5A、B)、外側内部空間αを撮像することになる。
【0063】
ステップS30では、画像診断端末122は、撮像した画像データから特徴量を算出する。特徴量は、基板Wの裏面S2の画像、外側内部空間α、内側内部空間βの画像の濃淡、濃淡の輪郭(及び/又は、色の違い、色の違いの輪郭)を含む。また、画像診断端末122は、撮像した画像データをサーバ123に送り、サーバ123において画像データから特徴量を算出するようにしてもよい。
【0064】
ステップS40では、画像診断端末122は、予め記憶されている画像データ又は画像データの特徴量、及び、ステップS30で取得された画像データの特徴量を使用して、DNNパラメータを更新し、最適化する。DNNパラメータは、基板及び/又は基板ホルダの異常の有無及び/又は異常のレベルを判定するための閾値等の判断基準の値を含む。なお、画像診断端末122は、画像データ又は算出した特徴量をサーバ123に送り、サーバ123において、予め記憶されている画像データ又は画像データの特徴量、及び、今回送信した画像データ又は算出した特徴量を使用して、DNNパラメータを更新し、最適化してもよい。サーバ123において、画像データから特徴量を算出してもよい。
【0065】
ステップS50では、画像診断端末122は、予め記憶されているDNNパラメータ又は、S40において画像診断端末122又はサーバ123で最適化されたDNNパラメータを使用して、撮像した画像データから算出された特徴量から、基板及び/又は基板ホルダの異常の有無、及び/又は、異常のレベルを推定する。基板Wの異常は、基板Wの割れ、基板ホルダ11内部への処理液のリークを含む。基板ホルダ11の異常は、処理液のリーク(シール部材の劣化等に起因するもの)を含む。処理液は、プリウェット槽108と、プリソーク槽109と、プリリンス槽110aと、ブロー槽111と、リンス槽110b、めっき槽112aに収容されている処理液(純水、エッチング溶液、めっき液等)を
含む。異常のレベルは、異常の種類(基板割れ、リーク)ごとに、例えば、「発生無」(異常なし)、「軽微」、「軽度」、「中度」、「重度」のように複数の分類に区分してもよい。画像診断端末122は、診断結果を装置コントローラ121に出力し、装置コントローラ121は、診断結果をさらに装置コンピュータ120に送る。
【0066】
ステップS60では、画像診断端末122は、異常の種類ごとに、基板及び/又は基板ホルダの異常(基板Wの割れ、処理液リーク)のレベルが閾値を超えたか否かを判定し、この診断結果を装置コントローラ121に出力する。閾値は、異常の種類ごとに、ユーザへの通知が必要な値に設定する。例えば、上記複数の分類のうち中度又は重度としてもよい。
【0067】
ステップS60において基板及び/又は基板ホルダの異常レベルが閾値以下と判定された場合には、その診断結果を受け取った装置コントローラ121は、当該基板ホルダ11使用して基板処理を継続し(ステップS70)、ステップS10に戻る。
【0068】
ステップS60において、基板又は基板ホルダの何れかの種類の異常が閾値を超えると判定された場合には、その診断結果を受け取った装置コントローラ121は、基板Wに異常(基板Wの割れ、処理液リーク)がある旨のアラームを発生する(ステップS80)。また、ステップS90において、装置コントローラ121が搬送機器400を制御して、基板Wをカセットに回収するとともに、基板ホルダ11をストッカ107に回収し、ステップS10に戻る。
【0069】
上記実施形態によれば、基板ホルダの透明部を介して、基板ホルダの内部、基板を観察、監視することができるので、基板処理装置における処理中のどのタイミングで基板及び/又は基板ホルダに異常が発生したかを把握することができ、異常の原因究明にかかる時間を短縮することができる。
【0070】
また、異常を検出したタイミングで、当該基板ホルダの後続処理槽などの各部への搬入を防止することができるので、後続する処理槽などの各部への基板の破片の落下、リークした処理液による汚染を防止することができる。
【0071】
また、基板ホルダ内部の基板裏面の撮像、基板ホルダの外側内部空間の撮像を組み合わせることにより、何れか一方の撮像画像を監視する場合よりも早期に処理液のリークを検出でき、異常検出精度を向上し得る。また、基板ホルダの外側内部空間αを複数の方向から撮像すること(
図5A、B)により、外側内部空間の画像認識精度を向上し得る。
【0072】
(他の実施形態)
なお、上記では、円形のウェハを保持するための片面めっき用の基板ホルダについて述べたが、角形その他の任意の形状の基板を保持する基板ホルダ、任意の形状の基板の両面をめっきするための基板ホルダにおいても、基板ホルダの一部を透明部で構成することにより、上記実施形態を適用することができる。
【0073】
上記実施形態では、基板ホルダの透明部を介して内部を撮像する場合について説明したが、基板ホルダが開いているときに(例えば、
図3Bの状態で)、基板の表面S1を撮像し、上記同様の画像認識処理により、基板の表面S1の状態を診断(異常検出)してもよいし、基板の表面S1を撮像画像に加えて、基板裏面の撮像画像、基板ホルダの内側、外側内部空間の撮像画像を組み合わせて、状態を診断(異常検出)するようにしてもよい。例えば、めっき処理後に基板ホルダ11の開放時において、基板の表面S1を撮像することにより、基板外周部への処理液のリークを精度よく検出することができる。
【0074】
上記実施形態から少なくとも以下の技術的思想が把握される。
【0075】
第1形態によれば、第1保持部材と、 前記第1保持部材との間に基板を保持する第2保持部材と、 前記第1保持部材及び前記第2保持部材の少なくとも一方に設けられた透明部と、を備える基板保持部材が提供される。
この形態によれば、透明部を介して基板保持部材の内部、及び/又は基板保持部材の内部の基板の面を観察、監視し、基板及び/又は基板ホルダの異常を検出することが可能である。これにより、基板処理装置内の1又は複数の位置で基板保持部材の内部を観察、監視することができる。また、基板処理装置内における1又は複数の適切な場所及び/又は時点で、透明部を介して基板保持部材の内部、及び/又は基板保持部材の内部の基板を観察、監視することができる。基板及び/又は基板保持部材の異常が発生した時点を把握することができるので、異常の原因究明にかかる時間を短縮して、装置の生産性向上を図ることができる。また、基板割れを検出した時点で、後続の処理槽への基板保持部材の投入を防止することができるので、後続の処理槽への基板の破片の落下を防止することができる。また、基板保持部材の内部への処理液のリークを検出した時点で、後続の処理槽への基板保持部材の投入を防止することができるので、リークした処理液による後続の処理槽の汚染を防止することができる。また、リークした処理液による基板及び基板保持部材の接点が腐食されるのを防止することができる。なお、基板保持部材内部の基板の面を観察、監視することに加えて、または、それに代えて、基板保持部材から露出する基板の面を観察、監視するようにしてもよい。本形態は、円形、角形その他任意の形状の基板用の基板保持部材に適用可能である。
【0076】
第2形態によれば、第1形態の基板保持部材において、 前記透明部は、該透明部を介して前記第1保持部材及び/又は前記第2保持部材の内部を観察可能に構成されている。
この形態によれば、透明部は基板保持部材の内部を観察可能な透明度を持って構成されている。よって、透明部を介して基板保持部材の内部、基板保持部材内部の基板の面を観察、監視することが可能である。
【0077】
第3形態によれば、第1形態の基板保持部材において、 前記第2保持部材は、前記基板の第1面を露出する開口部を有し、 前記透明部は、少なくとも前記基板の前記第1面の反対側の第2面に対応する部分において、前記第1保持部材に設けられている。
基板を基板保持部材に保持した状態で、基板保持部材の内部に収容される基板裏面を観察、監視することができる。
【0078】
前記第1保持部材は、基台と、前記基台に設けられ、前記基板を支持する支持面を有する支持部とを有し、 前記基台の全体が、前記透明部として形成されることができる。
この場合、基台全体を透明な材料で形成するので、製造が容易である。
【0079】
前記支持部が、更に前記透明部として形成されることができる。
この場合、支持部がさらに透明であるので、基板裏面の外周部まで含む全域を観察、監視することができる。
【0080】
第4形態によれば、第1形態の基板保持部材において、 前記第2保持部材は、前記基板と前記第2保持部材との間をシールする第1シール部と、前記第1保持部材と前記第2保持部材との間をシールする第2シール部とを有し、 前記透明部は、前記第1シール部材と前記第2シール部材とでシールされた空間を観察可能に、前記第1保持部材及び/又は前記第2保持部材に設けられている。
この形態によれば、基板保持部材内部の基板外側の空間(外側内部空間)を観察、監視することができる。
【0081】
前記透明部は、前記第1シール部材と前記第2シール部材とでシールされた空間を、前記基板保持部材の径方向外側から観察可能な位置において、前記第2保持部材に設けることができる。
この場合、基板保持部材の側方から基板保持部材の外側内部空間を観察、監視することができる。
【0082】
前記透明部は、前記第1シール部材と前記第2シール部材とでシールされた空間を、前記第2保持部材から前記第1保持部材に向かう方向で観察可能な位置において、前記第2保持部材に設けることができる。
この場合、基板保持部材の正面側から基板保持部材の外側内部空間を観察、監視することができる。
【0083】
第5形態によれば、第4形態の基板保持部材において、 前記透明部は、前記基板保持部材が縦向きに支持されたときに、前記シールされた空間において最下部となる位置に対応して設けられている。
この形態によれば、基板保持部材が縦向きで処理される場合に、リークした処理液が蓄積し易いシール空間最下部を、透明部を介して観察することができるので、処理液のリークの検出精度を向上させることができる。
【0084】
第6形態によれば、第4形態の基板保持部材において、 前記透明部は、前記第1保持部材及び/又は前記第2保持部材において、前記基板に電流を供給するための電気接点に対応する位置に設けられている。
この形態によれば、透明部を介して電気接点の腐食具合や、電気接点と基板の接触箇所の変色を監視することができる。
【0085】
第7形態によれば、第1乃至6形態の何れかの基板保持部材を備えた基板処理装置が提供される。
この形態によれば、第1乃至6形態で述べた作用効果を奏する。
【0086】
第8形態によれば、少なくとも一部に透明部を有する、基板を保持するための基板保持部材と、 前記基板保持部材の前記透明部を介して、前記基板保持部材の内側を撮像する撮像装置と、を備えた基板処理装置が提供される。
この形態によれば、第1形態と同様の作用効果を奏する。また、撮像装置により観察、監視するので、画像認識処理を介して、基板及び/又は基板保持部材の異常検出の自動化を図ることができる。この形態も、円形、角形その他任意の形状の基板用の基板保持部材に適用可能である。
【0087】
第9形態によれば、第8形態の基板処理装置において、 前記基板保持部材に対して前記基板を着脱するための基板着脱部を更に備え、 前記撮像装置は、前記基板着脱部に配置されている。
この形態によれば、処理前の基板が基板保持部材に設置されるタイミング、処理後の基板が基板保持部材から取り外されるタイミングで、基板保持部材及び/又は基板を観察、監視することができる。
【0088】
第10形態によれば、第8形態の基板処理装置において、 前記基板保持部材を搬送する搬送装置を更に備え、 前記撮像装置は、前記搬送装置に保持された前記基板保持部材の内部を撮像するように配置されている。
この形態によれば、基板保持部材が搬送装置に保持されている間、適宜のタイミングで、基板及び/又は基板保持部材を観察、監視することができる。例えば、基板保持部材が基板着脱部からストッカ又は処理槽に搬送される間、基板が処理槽から引き揚げられた時
点、処理槽及びストッカの間を搬送される間に、基板及び/又は基板保持部材を観察、監視することができる。
【0089】
第11形態によれば、第10形態の基板処理装置において、 前記撮像装置は、前記搬送装置に取り付けられている。
この形態によれば、基板処理装置内において搬送装置によって撮像装置を移動させることができるので、撮像装置用の移動機構を別途設ける必要がない。
【0090】
第12形態によれば、第10形態の基板処理装置において、 前記撮像装置は、前記搬送装置とは独立の移動機構に取り付けられている。
この形態によれば、撮像装置を基板保持部材及び搬送機構とは独立に移動することができる。
【0091】
第13形態によれば、第8形態の基板処理装置において、 前記基板を処理するための処理槽を更に備え、 前記処理槽の少なくとも一部は、透明な材質で形成されており、 前記撮像装置は、前記基板保持部材が前記処理槽内に設置されたとき、前記処理槽の前記透明な材質の部分、前記基板保持部材の前記透明部を介して、前記基板保持部材の内側を撮像する。
この形態によれば、基板保持部材に保持された基板を処理槽内で処理中において、処理槽の透明な部分、基板保持部材の透明部を介して、基板保持部材の内部、及び/又は基板保持部材の内部の基板を観察、監視することができる。
【0092】
第14形態によれば、第8乃至13形態の何れかの基板処理装置において、 前記撮像装置は、前記基板保持部材内部の前記基板の面、及び、前記基板保持部材内部の前記基板の径方向外側のシールされた空間の少なくとも一方を撮像し、 前記基板処理装置は、撮像された画像データに基づいて、前記基板及び/又は前記基板保持部材の異常を検出する制御装置を更に備える。
この形態によれば、制御装置が撮像された画像データを演算することにより、基板及び/又は基板保持部材の異常を検出することができる。
【0093】
第15形態によれば、第14形態の基板処理装置において、 前記制御装置は、前記基板の正常及び/又は異常時の複数の画像に基づいて、前記基板及び/又は基板ホルダの異常の有無及び/又は程度を判定する判定基準を学習し、前記学習した判定基準を使用して前記画像データから前記基板及び/又は基板ホルダの異常の有無及び/又は程度を判定する。
この形態によれば、例えば、多層ニューラルネットワーク等の機械学習により、異常を判定する基準を学習するため、判定精度、検出精度を向上し得る。
【0094】
第16形態によれば、第14形態の基板処理装置において、 前記基板処理装置は、複数の基板処理装置から収集した画像データに基づいて、前記基板及び/又は基板ホルダの異常の有無及び/又は程度を判定する判定基準を学習するサーバに有線又は無線を介して接続されており、 前記制御装置は、前記サーバにおいて学習された判定基準に基づいて、前記撮像された画像データから前記基板及び/又は基板ホルダの異常の有無及び/又は程度を判定する。
この形態によれば、基板及び/又は基板保持部材の異常を判定する際に、当該基板処理装置以外の基板処理装置における撮像画像データに基づいた判定基準、又は、当該基板処理装置以外の基板処理装置における撮像画像データに基づいた判定基準と当該基板処理装置における撮像画像データに基づいた判定基準とを組み合わせて使用できるため、判定精度、検出精度を向上し得る。
【0095】
第17形態によれば、第14乃至16形態の何れかの基板処理装置において、 前記基板及び/又は前記基板保持部材の異常は、前記基板のひび、及び、前記基板保持部材内への処理液の漏れの少なくとも一方を含む。
【0096】
第18形態によれば、第14形態の基板処理装置において、 前記制御装置は、前記画像データに基づいて、前記透明部の透明度の劣化を判定する。
この形態によれば、撮像画像の劣化を予防することができ、検出処理の信頼性を向上し得る。
【0097】
第19形態によれば、基板処理装置を制御する方法であって、 少なくとも一部に透明部を有する基板保持部材に基板を保持すること、 前記基板保持部材の前記透明部を介して、前記基板保持部材の内部を撮像すること、 撮像された画像データに基づいて、前記基板及び/又は前記基板保持部材の異常を検出すること、ことを含む方法が提供される。
この形態によれば、第1形態と同様の作用効果を奏する。本形態は、円形、角形その他任意の形状の基板用の基板保持部材に適用可能である。
【0098】
第20形態によれば、基板処理装置を制御する方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納した記憶媒体であって、 少なくとも一部に透明部を有する基板保持部材に基板を保持すること、 前記基板保持部材の前記透明部を介して、前記基板保持部材の内部を撮像すること、 撮像された画像データに基づいて、前記基板及び/又は基板ホルダの異常を検出すること、をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納した記憶媒体が提供される。
この形態によれば、第1形態と同様の作用効果を奏する。本形態は、円形、角形その他任意の形状の基板用の基板保持部材に適用可能である。
【0099】
以上、いくつかの例に基づいて本発明の実施形態について説明してきたが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明には、その均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。