(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
外周方向に隆起する隆起部と内周方向に凹む溝部とが長手方向に沿って交互に配置された蛇腹構造のコルゲートに挿通されたワイヤーハーネスを内部に収容するプロテクタであって、
前記コルゲートを固定するコルゲート固定部及び前記コルゲートの端部が挿入される挿入口を有するとともに、内部に前記ワイヤーハーネスを挿通するワイヤ挿通部が設けられ、
前記ワイヤ挿通部に、前記挿入口から前記コルゲートが所定位置まで挿入されたことを外部から確認する挿入確認部が備えられ、
前記挿入確認部は、
前記挿入口から所定位置まで挿入された前記コルゲートの外周面に当接する当接部と、
該当接部を外部から確認可能となるように外側へ移動可能に支持する移動支持部とで構成された
プロテクタ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述の問題に鑑み、コルゲートが所定の位置まで挿入されていることを確実に確認できるプロテクタ及びワイヤーハーネス付プロテクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、外周方向に隆起する隆起部と内周方向に凹む溝部とが長手方向に沿って交互に配置された蛇腹構造のコルゲートに挿通されたワイヤーハーネスを内部に収容するプロテクタであって、前記コルゲートを固定するコルゲート固定部及び前記コルゲートの端部が挿入される挿入口を有するとともに、内部に前記ワイヤーハーネスを挿通するワイヤ挿通部が設けられ、前記ワイヤ挿通部に、前記挿入口から前記コルゲートが所定位置まで挿入されたことを外部から確認する挿入確認部が備えられ、前記挿入確認部は、前記挿入口から所定位置まで挿入された前記コルゲートの外周面に当接する当接部と、該当接部を外部から確認可能となるように外側へ移動可能に支持する移動支持部とで構成されたことを特徴とする。
【0009】
またこの発明は、外周方向に隆起する隆起部と内周方向に凹む溝部とが長手方向に沿って交互に配置された蛇腹構造のコルゲートに挿通されたワイヤーハーネスと、前記コルゲートの端部が挿入される挿入口を有するとともに、内部に前記ワイヤーハーネスを挿通するワイヤ挿通部が設けられたプロテクタとで構成され、前記ワイヤ挿通部に、前記挿入口から前記コルゲートが所定位置まで挿入されたことを外部から確認する挿入確認部が備えられ、前記挿入確認部は、前記挿入口から所定位置まで挿入された前記コルゲートの外周面に当接する当接部と、該当接部を外部から確認可能となるように外側へ移動可能に支持する移動支持部とで構成されたワイヤーハーネス付プロテクタであることを特徴とする。
【0010】
前記隆起部と前記溝部とは長手方向に沿って凹凸形状を形成していればよく、前記隆起部の高さや前記溝部の深さ、前記隆起部及び前記溝部形状については特に限定されない。すなわち、前記隆起部は前記溝部よりも外周方向に隆起して構成されていればよく、同様に前記溝部は前記隆起部よりも内周方向に対して凹んで構成されていればよい。
【0011】
前記当接部は、前記コルゲートとの当接部分が平坦となるような構成や、前記コルゲートとの当接部分が前記ワイヤ挿通部の内側に向けて突出あるいは外側に向けて窪んだ構成、前記コルゲートにおける前記隆起部及び前記溝部と嵌合できるような構成を含む。
【0012】
上述の外周面に当接するとは、前記コルゲートの前記隆起部や前記溝部と当接することをさし、前記当接部が前記コルゲートの外周面と単に接触する場合のみならず、前記当接部が前記溝部や前記隆起部と嵌合する場合を含む。
前記移動支持部は、例えば前記当接部が摺動するように支持する構成や、前記当接部が前記ワイヤ挿通部の内側から外側へ平行移動するように支持する構成などを含む。
【0013】
上述の外部から確認するとは、前記当接部を視覚又は力覚により確認することをさす。例えば、前記ワイヤ挿通部を構成する面と面一となるように構成された前記当接部が前記コルゲートの外周面と当接することにより、前記ワイヤ挿通部の外側に突出することや、前記ワイヤ挿通部の内側に配置されている前記当接部が前記コルゲートの外周面と当接することで、前記ワイヤ挿通部を構成する面と面一となる、あるいはワイヤ挿通部の外側に突出するなどにより、前記当接部を目視確認や触手確認できることさす。また、前記ワイヤ挿通部の内部を視認できるように設けられた貫通孔の全部又は一部を前記当接部が塞ぐことや、前記ワイヤ挿通部の内部において前記貫通孔から視認や触手できる位置まで前記当接部が外側に移動することなどにより、前記当接部を外部から目視や触手で確認できることをさす。
【0014】
この発明により、前記コルゲートが所定の位置まで挿入されていることを確実に確認できる。
詳述すると、前記コルゲートを所定の位置まで挿入することで、前記コルゲートの外周面と当接した前記当接部が前記ワイヤ挿通部の外側に移動することとなる。これにより、外部から当接部を目視や触手により確認でき、前記ワイヤ挿通部の所定の位置まで前記コルゲートが挿通されていることを確実に確認できる。
【0015】
また、例えば前記プロテクタが車体に組み付けられて前記当接部が目視できない位置に配置された場合や、前記プロテクタが暗い場所に設置されている場合であっても、前記当接部を触手で確認できるため、前記プロテクタを車体から取り外すことなく前記コルゲートが所定の位置まで挿入されているかを確認できる。
【0016】
この発明の態様として、前記ワイヤ挿通部に、外部と内部とを貫通する貫通孔が設けられ、前記移動支持部は、前記貫通孔に対応するように内部に配置された前記当接部を前記貫通孔まで移動可能に支持してもよい。
上述の前記貫通孔に対応するように内部に配置されたとは、前記プロテクタの内部であって前記貫通孔の位置に合わせた位置に配置されたことをさし、例えば、前記当接部が前記貫通孔を形成する縁部に枢支されることにより、前記貫通孔に向けて移動できるように配置された場合や、前記当接部が前記貫通孔と向き合って配置された場合などのように、前記貫通孔に対して前記当接部を移動可能となるように配置されたことをさす。
【0017】
上述の貫通孔まで移動可能にとは、前記貫通孔を形成する前記ワイヤ挿通部を構成する面と面一となるように前記当接部を移動できる場合や、前記当接部を前記貫通孔から目視又は触手で確認できる程度に近接できる場合を含む。
【0018】
この発明によると、前記コルゲートの外周面と当接した前記当接部が前記貫通孔まで移動するため、前記貫通孔から前記当接部を確認することができる。したがって、前記コルゲートが所望の位置まで挿入されていることを確実に確認できる。
また前記当接部が前記貫通孔まで移動することにより、前記貫通孔が前記当接部によって少なくとも部分的に塞がれるため、前記貫通孔から前記ワイヤ挿通部の内部に異物が侵入することを防止できる。
【0019】
さらにまた、前記当接部は前記貫通孔まで移動するため、すなわち前記当接部が前記貫通孔の外側に突出することがないため、例えば前記プロテクタの外側に他の機器を配置するための空間を確保できるとともに、見栄えを向上させることができる。
【0020】
またこの発明の態様として、前記当接部は、前記貫通孔の形状に比べて小さくてもよい。
上述の前記貫通孔の形状に比べて小さいとは、例えば貫通孔が矩形状である場合には、前記貫通孔の長手方向又は短手方向の少なくとも一方側の長さに対して、対応する前記当接部の長さが短ければよい。なお、前記貫通孔と前記当接部の形状が相似形である必要はない。
【0021】
この発明により、前記当接部と前記貫通孔との間に隙間を設けることができ、前記当接部が過度に内部側に入り込んでしまったときなどに、前記貫通孔を介して前記当接部を前記コルゲートと正しく当接する位置に戻すことができる。
【0022】
またこの発明の態様として、前記プロテクタは、底面部と両側の側壁部とで断面凹状に形成されたプロテクタ本体と、開口を覆う蓋部とで構成され、前記プロテクタ本体における前記底面部又は前記蓋部に、前記貫通孔及び前記挿入確認部を備えてもよい。
【0023】
前記側壁部は、前記底面部の両端側において立設された側壁をさす。この側壁部は、例えば前記底面部において長手方向と交差する幅方向の両端から立設している場合や、前記底面部の両端よりも内側において立設されている場合、側面の一方が幅方向の一端で立設されているとともに他方が他端よりも内側において側面の他方が立設している場合を含む。
【0024】
この発明によると、前記ワイヤ挿通部に前記貫通孔を容易に設けることができるため加工性が向上するとともに、製造コストを削減することができる。
また、前記プロテクタを車体に取り付けた状態において、前記蓋部又は前記底面部の一方は前記車体側と当接する面となる。すなわち、前記蓋部又は前記底面部の他方が前記車体の外側を向くように配置されることとなるため、他方側に前記貫通孔及び前記移動支持部を備えることで、前記車体に取り付けた状態でも前記コルゲートが所定の位置まで挿通されているかを容易かつ確実に確認できる。
【0025】
またこの発明の態様として、前記当接部は、前記プロテクタ本体に対して前記蓋部を装着させる装着方向における前記コルゲートの前記隆起部又は前記溝部の円頂部分に対応する位置に設けられてもよい。
【0026】
この発明によると、前記当接部の高さを低くすることができるため、前記当接部の剛性を高めることができる。これにより、前記コルゲートとの当接によりに前記当接部が破損することを防止できる。
また、前記当接部が意図しない前記コルゲートの外周面と当接することにより移動することを防止できる。
【0027】
またこの発明の態様として、前記移動支持部は、前記ワイヤ挿通部に支持されるとともに、前記当接部を枢動させる枢支部が備えられてもよい。
この発明により、容易な構成で前記当接部を前記ワイヤ挿通部の外側へ枢動できる。
【0028】
また、前記当接部が前記コルゲートと当接していない状態では、前記当接部の前記ワイヤ挿通部に対する傾斜が大きくなる。一方で、前記当接部が、前記コルゲートと当接することにより、前記当接部が枢動して前記ワイヤ挿通部に対する傾斜が小さくなる。このように、前記当接部が枢動することにより、前記ワイヤ挿通部の外部から確認できる前記当接部の変化が明確なるため、より確実に当接部を目視や触手により確認できる。したがって、前記コルゲートが所定位置まで配置されたことをより確実に確認することができる。
【0029】
またこの発明の態様として、前記移動支持部は、板状の連結部の一端側と連結するように構成され、前記連結部の他端側に前記当接部が備えられてもよい。
この発明により、前記連結部の他端側に設けられた前記当接部の移動幅を大きくすることができる。すなわち、前記当接部が前記コルゲートの外周面と当接前後における変化量が大きくできるため、より確実に当接部を目視や触手により確認できる。したがって、前記コルゲートが所定位置まで挿通されていることをより確実に確認することができる。
【0030】
またこの発明の態様として、前記連結部が、一端側が他端側よりも幅広の台形状であってもよい。
この発明により、前記枢支部が設けられた前記連結部の一端側の強度を向上させることができる。
【0031】
またこの発明の態様として、前記当接部が、前記挿入口から挿通される前記ワイヤーハーネスの挿通方向の基端側に設けられ、前記枢支部が、前記挿入口から挿通される前記ワイヤーハーネスの挿通方向の先端側に設けられてもよい。
【0032】
この発明により、前記当接部を前記挿通口側に設けることができるため、前記コルゲートが所定の位置まで挿入されているかを確認するために、余分に挿通させる前記コルゲートの長さを短くすることができる。したがって、不要に前記コルゲートが長くなることを防止でき、軽量化を図ることができる。
【0033】
またこの発明の態様として、前記当接部は、前記隆起部又は前記溝部に対して嵌合する嵌合部で構成されてもよい。
この発明により、前記当接部を安定して外側へ移動させることができるため、より確実に前記コルゲートが所定の位置まで挿通されたことを確認することができる。
【発明の効果】
【0034】
この発明により、コルゲートが所定の位置まで挿入されていることを確実に確認できるプロテクタ及びワイヤーハーネス付プロテクタを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0036】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1はワイヤーハーネス付プロテクタ1の概略斜視図を示し、
図2はワイヤーハーネス付プロテクタ1の概略分解斜視図を示し、
図3はワイヤーハーネス100を挿通させたコルゲート200の先端側の概略底面図を示す。
【0037】
ここで、コルゲート200の長手方向を長手方向Xとし、コルゲート200の横幅方向であって長手方向Xと直交する方向を幅方向Yとし、
図1中において、縦方向を上下方向Zとする。
【0038】
また、
図1中の長手方向Xに沿って左側、すなわちコルゲート200の挿通方向の基端側を+X方向側とし、
図1中の長手方向Xに沿って右側、すなわちコルゲート200の挿通方向の先端側を−X方向側とする。また、
図1中の幅方向Yに沿って左側を−Y方向側とし、右側を+Y方向側とし、
図1中の上側を+Z方向側(上方)、下側を−Z方向側(下方)とする。
なお、この軸および方向は、
図2乃至
図10においても同様とする。
【0039】
図4はプロテクタ本体10の平面図を示し、
図5は
図4中におけるA−A断面図を示し、
図6は
図5中におけるβ部の拡大図、すなわち貫通孔60及び挿入確認部70の拡大断面図を示す。
図7及び
図8は、ワイヤーハーネス付プロテクタ1においてメインコルゲート210がメイン挿通部40の所定の位置まで挿入された状態、及び、挿入されていない状態の説明図を示す。
【0040】
図4、
図7及び
図8について詳述すると、
図4(a)はプロテクタ本体10の平面図を示し、
図4(b)は
図4(a)におけるα部の拡大図を示す。
図7(a)はワイヤーハーネス付プロテクタ1においてメインコルゲート210がメイン挿通部40の所定の位置まで挿入された状態におけるA−A断面図を示し、
図7(b)は
図7(a)におけるγ部の拡大図を示し、
図8(a)はワイヤーハーネス付プロテクタ1においてメインコルゲート210がメイン挿通部40の所定の位置まで挿入されていない状態におけるA−A断面図を示し、
図8(b)は
図8(a)におけるδ部の拡大図を示す。
【0041】
図9は他の実施形態のワイヤーハーネス付プロテクタ1xのメイン挿通部40におけるA−A断面図を示し、
図10は他の実施形態のワイヤーハーネス付プロテクタ1yにおけるメイン挿通部40の説明図を示す。
【0042】
図9及び
図10について詳述すると、
図9(a)はワイヤーハーネス付プロテクタ1xにおけるメイン挿通部40のA−A断面図を示し、
図9(b)は
図9(a)におけるε部の拡大図を示す。
図10(a)はワイヤーハーネス付プロテクタ1yにおけるメイン挿通部40のA−A断面図を示し、
図10(b)は
図10(a)におけるζ部の拡大図を示す。
なお、
図7乃至
図10においてワイヤーハーネス100は省略する。
【0043】
ワイヤーハーネス付プロテクタ1は、
図1に示すように、コルゲート200に挿通させたワイヤーハーネス100と、ワイヤーハーネス100を収容して保護するプロテクタ2とで構成される。
本実施形態においてワイヤーハーネス100は、
図1及び
図2に示すように、例えば一端をバッテリーなどと接続するメインハーネス110と、メインハーネス110から分岐した2本のサブハーネス120とで構成されている。
【0044】
なお、メインハーネス110を囲繞するコルゲート200をメインコルゲート210とし、サブハーネス120を囲繞するコルゲート200をサブコルゲート220とする。
メインコルゲート210は、挿通させるメインハーネス110の外径と同径の内径を有する樹脂製の円筒体であり、
図3に示すように、外径方向に隆起する隆起部211と、内径方向に凹んだ溝部212とが長手方向Xに沿って交互に所定のピッチで配置された蛇腹構造で構成されている。この隆起部211同士の間隔及び溝部212同士の間隔、すなわち、隆起部211の中心から隣接する隆起部211の中心までの長さをピッチL1とする。また、溝部212の長手方向Xの幅をギャップL2とする。
【0045】
サブハーネス120を挿通させるサブコルゲート220は、サイズが異なる点を除きメインコルゲート210と同じ構成をしている。すなわち、サブコルゲート220は、サブハーネス120の外径と同形の内径を有する樹脂製の円筒体であり、メインコルゲート210と同様に隆起部(図示省略)と溝部(図示省略)とが長手方向Xに沿って交互に所定のピッチで配置された蛇腹構造で構成されている。
【0046】
プロテクタ2は、
図1及び
図2に示すように、上方が開口したプロテクタ本体10とプロテクタ本体10の上方を覆う蓋部20とで構成されている。
プロテクタ本体10は、
図2及び
図4に示すように、底面部11と底面部11の端部から上方に立設する側壁部12とで断面凹状に形成された収容部であり、側壁部12には、蓋部20を係止するための被係止部13が複数個設けられている。
【0047】
このプロテクタ本体10は、幅方向Yに沿って形成されたハーネス収容部30と、ハーネス収容部30の+Y方向側端部と中央部分において+X方向側に突出するメイン挿通部40と、ハーネス収容部30の−Y方向側端部及び中央部分において+X方向側及び−X方向側にそれぞれ突出するサブ挿通部50とで構成されている。
【0048】
ハーネス収容部30は、幅方向Yに沿って形成された板状の収容部底面31と、収容部底面31の両端部から上方に立設する収容部側面32とでワイヤーハーネス100を収容できるように断面凹状に形成されている。
【0049】
ハーネス収容部30の+Y方向側端部及び中央部分から+X方向側に突出するメイン挿通部40は、収容部底面31と一体に構成されたメイン挿通部底面41と、メイン挿通部底面41の両端から上方に立設し、かつ、収容部側面32と連結するメイン挿通部側面42とで断面凹状に形成されている。このように断面凹状に形成されたメイン挿通部40は、ハーネス収容部30と連通している。
【0050】
このメイン挿通部40の内部には、
図4及び
図5に示すように、コルゲート200を固定するメイン側固定用リブ43と、メインコルゲート210の先端位置の目安となる位置決め部44とが備えられており、またメイン挿通部底面41の幅方向Yの中央部分には、貫通孔60及び挿入確認部70が設けられている。
【0051】
メイン側固定用リブ43は、メイン挿通部底面41及びメイン挿通部側面42からメイン挿通部40の内側に突出したリブであり、メインハーネス110の挿通方向から視て下方に向けて凸状の円弧で形成されたU字形状をしている。
【0052】
このメイン側固定用リブ43は、
図5に示すように、側面断面視において凸状に形成されていり、その高さが隆起部211と溝部212との外周面の差分と同じであるとともに、長手方向Xに沿った長さがギャップL2となっている。また、メイン側固定用リブ43において円弧上に形成された部分の内径は、溝部212の外径と同じになるように構成されている。
【0053】
このように構成されたメイン側固定用リブ43は、メイン挿通部40の+X方向側端部から長手方向Xに沿って等間隔に5つ配置されている。なお、メイン側固定用リブ43同士の間隔は、隆起部211の間隔(ピッチL1)と等しい。また、メイン挿通部40の+X方向側端部に形成されているメイン側固定用リブ43aは、メイン挿通部40の内部と外部とを連通するメイン挿通口45を形成している。
このように構成されたメイン側固定用リブ43は、溝部212と嵌合することで、メインコルゲート210をメイン挿通口45に固定することができる。
【0054】
位置決め部44は、
図4に示すように、メイン挿通部側面42の内面から隆起部211と溝部212の外周面の差分と同じ厚さだけ内側に突出したリブであり、メイン側固定用リブ43よりも−X方向側において、互いに対向するように2つ配置されている。
【0055】
このように構成された位置決め部44は、メインコルゲート210の先端を当接させることで、メインコルゲート210を所定の位置まで挿入させたことの目安とすることができる。
なお、位置決め部44はメインコルゲート210を十分に挿通させるための目安であって、必ずしもこの位置まで挿通させる必要はない。
【0056】
貫通孔60は、
図4に示すように、メイン挿通部底面41を上下方向Zに貫通させた平面視矩形状の貫通孔であり、メイン挿通部底面41の幅方向Yの中央部分、かつ、メイン側固定用リブ43bと位置決め部44との間に形成されている。
【0057】
この貫通孔60の長手方向Xに対する長さは、ピッチL1の2倍よりわずかに長く、幅方向Yに対する長さはピッチL1と略等しくなるように形成されており、メイン挿通部40の内部と外部とを挿通している。
【0058】
挿入確認部70は、
図4乃至
図6に示すように、長手方向Xに沿って延びる平面視平板状の支持板71と、支持板71の+X方向側を回動可能に支持するヒンジ部72と、支持板71の+X方向側端部においてメイン挿通部40の内側に向けて突出する嵌合部73とで構成されている。
【0059】
支持板71は、メイン挿通部底面41と同じ板厚を有するとともに、
図4(b)に示すように、平面視において−X方向側が+X方向側よりも幅広となる等脚台形状に構成された板状体であり、−X方向側端部はヒンジ部72と連結しているとともに、+X方向側端部は嵌合部73が連結している。
【0060】
ヒンジ部72は、
図6に示すように、支持板71の−X方向側端部と連結した枢支軸である。
このヒンジ部72は、貫通孔60の−X方向側縁部から+X方向側に延出する平板状の基部721と、基部721の+X方向側において設けられた曲折部722とで構成されており、曲折部722の長手方向Xの中央部分において上面を下方側に窪ませた凹部723が形成されている。
【0061】
曲折部722は、基部721のおよそ半分の板厚を有する平板であり、−X方向側端部は上面が基部721の上面と面一となるように基部721と連結されている。また、+X方向側端部は、支持板71の上面と面一となるように支持板71と連結している。なお、ヒンジ部72の底面側であって、基部721及び支持板71と連結する箇所は角取がされており、丸みを帯びている。
このように構成されたヒンジ部72は、凹部723を枢支軸として支持板71を上下方向Zに枢動させることができる。
【0062】
支持板71の長軸方向Lの先端側(+X方向側)に連結されている嵌合部73は、
図6に示すように、メイン挿通部40の内側であって、支持板71の長軸方向Lと直交する方向へ突出する突出部731と、突出部731を支持する突起支持部732とで構成されている。
【0063】
突出部731は、隆起部211と溝部212との外周面の差分、すなわち、溝部212の溝の深さと同じ高さを有するとともに、支持板71の長手方向に沿ってギャップL2の長さを有する突起である。なお、側面視断面において突出部731の先端部分は円弧状に形成されている。
【0064】
また、支持板71とメイン挿通部底面41とが水平状態の場合に、この突出部731は、ヒンジ部72及びメイン側固定用リブ43bからピッチL1だけ離れた位置に設けられている。換言すると、この嵌合部73は、支持板71がメイン挿通部底面41と水平となった状態において、メイン側固定用リブ43b及びヒンジ部72との中間部分に設けられている。
【0065】
突起支持部732はピッチL1の他端側が支持板71の先端側と連結する板状体であり、メイン挿通部40の内側に向けて突出する突出部731を支持する。この突起支持部732はメイン挿通部底面41と同じ板厚で構成されている。
【0066】
このように構成された挿入確認部70は、
図6に示すように、支持板71の基端側(+X方向側端部)がメイン挿通部40の内側に配置されるように、ヒンジ部72を軸として上方に折れ曲がっている。
なお、
図4(b)に示すように、挿入確認部70は貫通孔60よりもわずかに小さく構成されている。
【0067】
ハーネス収容部30の−Y方向側端部及び中央部分において+X方向側及び−X方向側に突出するサブ挿通部50は、収容部底面31と一体に構成されたサブ挿通部底面51と、サブ挿通部底面51の両端から上方に立設し、かつ、収容部側面32と連結するサブ挿通部側面52とで断面凹状に形成されており、ハーネス収容部30と連通している。
なお、収容部底面31とメイン挿通部底面41とサブ挿通部底面51とで底面部11を構成するとともに、収容部側面32とメイン挿通部側面42とサブ挿通部側面52とで側壁部12を構成している。
【0068】
このサブ挿通部50は、メイン挿通部40と同様に、対応するサブコルゲート220を固定するサブ側固定用リブ53が長手方向Xに沿って等間隔で5つ備えられており、サブ側固定用リブ53のうち最も外側に位置するサブ側固定用リブ53aによりサブ挿通口54が形成されている。
なお、サブ側固定用リブ53は、対応するサブコルゲート220のサイズに合わせているものの、メイン側固定用リブ43と同じ構成であるため、説明を省略する。
【0069】
蓋部20は、プロテクタ本体10の底面部11(収容部底面31、メイン挿通部底面41、サブ挿通部底面51)と対応する形状である上面部21と、上面部21の両端から下方に突出する蓋側側面22とで断面凹状に形成された蓋であり、プロテクタ本体10に被せることにより、プロテクタ本体10の上方側開口を塞ぐことができる。
なお、蓋側側面部22には、プロテクタ本体10に対して被せた状態において、プロテクタ本体10に設けられた被係止部13に対応する位置に蓋側係止部23が設けられている。
【0070】
また、蓋部20の内部は、メイン側固定用リブ43及びサブ側固定用リブ53に対応する位置に蓋側固定リブ24、25が設けられている。
この蓋側固定リブ24、25は、蓋部20のメイン側固定用リブ43及びサブ側固定用リブ53と対応する位置において、挿通方向から視て上方向に向けて凸状の円弧で形成されたU字状のリブであり、メイン側固定用リブ43及びサブ側固定用リブ53と同様に、長手方向Xに沿って5つ等間隔で配置されている。なお、蓋側固定リブ24、25の内径は、メイン側固定用リブ43及びサブ側固定用リブ53の円弧部分の内径と同様に、対応するメインコルゲート210、サブコルゲート220の外径と等しくなるように構成されている。
【0071】
次に、このように構成されたプロテクタ2に対してワイヤーハーネス100を挿通させたコルゲート200を組み付けたワイヤーハーネス付プロテクタ1について、簡単に説明する。
【0072】
はじめに、ワイヤーハーネス100をプロテクタ2に組み付ける方法について簡単に説明する。
プロテクタ2にワイヤーハーネス100を収容するために、コルゲート200に挿通されたワイヤーハーネス100をプロテクタ本体10の形状に合わせて変形させる。すなわち、ハーネス収容部30に対してワイヤーハーネス100が収容されるとともに、メイン挿通部40及びサブ挿通部50の形状に合わせてメインハーネス110及びサブハーネス120とが挿通するように変形させる
【0073】
次に、メインコルゲート210の−X方向側端部が位置決め部44と当接するとともに、メインコルゲート210及びサブコルゲート220の溝部がメイン側固定用リブ43及びサブ側固定用リブ53に嵌合するようにメインコルゲート210及びサブコルゲート220の位置を調整し、変形及び位置調整をさせたワイヤーハーネス100を上方からプロテクタ本体10に嵌め込む。
【0074】
このようにコルゲート200に挿通されたワイヤーハーネス100をプロテクタ本体10に嵌め込んだ後に、プロテクタ本体10の上方開口部分を閉じるように蓋部20を上方から降ろして、被係止部13と蓋側係止部23とを係止させ、プロテクタ本体10に蓋部20を固定する。
これにより、コルゲート200に挿通させたワイヤーハーネス100をプロテクタ2に組み付けたワイヤーハーネス付プロテクタ1を製造することができる。
【0075】
このようにして製造されたワイヤーハーネス付プロテクタ1は、
図7に示すように、メインコルゲート210の先端が位置決め部44と当接するようにメインコルゲート210がメイン挿通部40に挿通されているとともに、溝部212がメイン側固定用リブ43と嵌合している。
【0076】
また、メインコルゲート210の外周面と突出部731が当接することで、ヒンジ部72を枢支軸として支持板71及び嵌合部73が−Z方向側に枢動して、支持板71及び突起支持部732がメイン挿通部底面41と面一となるように配置される。これにより、支持板71及び嵌合部73が部分的に貫通孔60を塞ぐことができる。
【0077】
このように塞がれた貫通孔60を目視することで、嵌合部73を外部から確認できるとともに、貫通孔60を触手することで貫通孔60を塞ぐ嵌合部73を確認できるため、メインコルゲート210が所定の位置に配置されていることを確認できる。
【0078】
詳述すると、ワイヤーハーネス100がメイン挿通部40に挿通されていないプロテクタ2においては、
図5及び
図6に示すように、挿入確認部70は、支持板71の先端(−X方向側端部)がメイン挿通部40の内側に配置されるように、ヒンジ部72を軸として支持板71がメイン挿通部40の内側に折れ曲がった状態となっている。このため、貫通孔60からはメイン挿通部40の内部を視認できる。
【0079】
このようなプロテクタ2に対してワイヤーハーネス100を収容することで、より具体的には、メイン挿通部40に対して所定の位置まで挿入できるように配置させたメインコルゲート210を、+Z方向から−Z方向に移動させることで、メインコルゲート210の外周面が突出部731と当接することとなる。これにより、ヒンジ部72を枢動軸として嵌合部73が枢動回転し、嵌合部73が下方側に枢動移動することとなる。
【0080】
そして、メインコルゲート210がメイン挿通部40における所定の位置まで挿通された状態、すなわち、メインコルゲート210の先端が位置決め部44と当接するとともに、溝部212がメイン側固定用リブ43に嵌合した状態において、突出部731が溝部212と嵌合するとともに、突起支持部732がメイン挿通部底面41と面一となって貫通孔60を部分的に塞ぐこととなる。
【0081】
このように貫通孔60が嵌合部73によって部分的に遮られるため、貫通孔60を介して嵌合部73(突起支持部732)を目視又は触手により確認でき、メインコルゲート210が所定の位置までメイン挿通部40に挿通されていることを確実に確認することができる。
なお、嵌合部73は、メイン挿通部底面41における幅方向Yの中央部分に配置されているため突出部731は溝部212の下方側の円頂部分と当接することとなる。
【0082】
これに対して、例えば
図8に示すように、メインコルゲート210が所定の位置まで挿入されていない場合には、メインコルゲート210を上方から挿入する際に、メインコルゲート210の外周面と突出部731とが当接することがないため、支持板71がヒンジ部72を枢支軸として枢動することがなく、
図8(b)に示すように、突起支持部732が貫通孔60を塞ぐことがない。
【0083】
したがって、貫通孔60からメイン挿通部40の内部を視認でき、また貫通孔60を触手することにより貫通孔60が塞がれていないことを確認できる。これによって、メインコルゲート210が所定の位置まで挿入されていないことを認識することができる。
【0084】
なお、突出部731の高さは溝部212の溝の深さと同じであるため、すなわち、突出部731の高さを極力低くしているため、突出部731が嵌合する溝部212以外の箇所と当接及び嵌合することを防止できる。
【0085】
このように、外周方向に隆起する隆起部211と内周方向に凹む溝部212とが長手方向Xに沿って交互に配置された蛇腹構造のメインコルゲート210に挿通されたワイヤーハーネス100を内部に収容するプロテクタ2は、メインコルゲート210を固定するメイン側固定用リブ43及びメインコルゲート210の端部が挿入されるメイン挿通口45を有するとともに、内部にワイヤーハーネス100を挿通するメイン挿通部40が設けられ、メイン挿通部40に、メイン挿通口45からメインコルゲート210が所定位置まで挿入されたことを外部から確認する挿入確認部70が備えられ、挿入確認部70は、メイン挿通口45から所定位置まで挿入されたメインコルゲート210の外周面に当接する嵌合部73と、嵌合部73を支持するとともに、メインコルゲート210の外周面に当接する嵌合部73を外部から確認可能となるように外側へ移動可能に支持するヒンジ部72とで構成されたことにより、メインコルゲート210が所定の位置まで挿入されていることを確実に確認できる。
【0086】
詳述すると、メインコルゲート210を所定の位置まで挿入することで、メインコルゲート210の外周面と当接した嵌合部73が外側に移動することとなる。このように外側に移動した嵌合部73を外部から目視や触手により確認することで、メイン挿通部40の所定の位置までメインコルゲート210が挿通されていることを確実に確認できる。
【0087】
またメイン挿通部40に、外部と内部とを貫通する貫通孔60が設けられ、ヒンジ部72が、貫通孔60に対応するように内部に配置された嵌合部73を支持するとともに、メインコルゲート210の外周面に当接する嵌合部73を貫通孔60まで移動可能に支持することにより、貫通孔60から嵌合部73を確認することができる。したがって、メインコルゲート210が所望の位置まで挿入されていることを確実に確認できる。
【0088】
また嵌合部73が貫通孔60まで移動することにより、貫通孔60が嵌合部73によって少なくとも部分的に塞がれるため、貫通孔60からメイン挿通部40の内部に異物が侵入することを防止できる。
【0089】
さらにまた、嵌合部73は貫通孔60まで移動して、メイン挿通部底面41と面一となるため、すなわち嵌合部73が貫通孔60の外側に突出することがないため、例えばプロテクタ2の外側に他の機器を配置するための空間を確保できるとともに、見栄えを向上させることができる。
【0090】
また、嵌合部73は、貫通孔60の形状に比べて小さくすることにより、嵌合部73と貫通孔60との間に隙間を設けることができる。これにより、嵌合部73が過度に内部側に入り込んでしまったときなどに、貫通孔60を介して嵌合部73をメインコルゲート210と正しく当接する位置に戻すことができる。
【0091】
またプロテクタ2は、底面部11と両側の側壁部12とで断面凹状に形成されたプロテクタ本体10と、開口を覆う蓋部20とで構成され、プロテクタ本体10における底面部11(メイン挿通部底面41)に、貫通孔60及び挿入確認部70を備えることにより、メイン挿通部40に貫通孔60を容易に設けることができるため加工性が向上するとともに、製造コストを削減することができる。
【0092】
また、プロテクタ2を車体に取り付ける状態において、蓋部20又は底面部11の一方は車体側と当接する面となる。すなわち、蓋部20又は底面部11の他方が車体の外側に向けて配置される面となるため、蓋部20又は底面部11の他方側に貫通孔60及びヒンジ部72を備えることで、車体に取り付けた状態でもメインコルゲート210が所定の位置まで挿通されているかを容易かつ確実に確認できる。
【0093】
また嵌合部73は、プロテクタ本体10に対して蓋部20を装着させる装着方向におけるメインコルゲート210の隆起部211又は溝部212の円頂部分に対応する位置に設けられることにより、嵌合部73の高さを低くすることができ、嵌合部73の剛性を高めることができる。これにより、メインコルゲート210と当接した際に嵌合部73が破損することを防止できる。
【0094】
またヒンジ部72は、メイン挿通部40に支持されるとともに、嵌合部73を枢動させることができるため、容易な構成で嵌合部73をメイン挿通部40の外側へ枢動できる。
【0095】
また、嵌合部73がメインコルゲート210と当接していない状態では、嵌合部73のメイン挿通部40(メイン挿通部底面41)に対する傾斜が大きくなる。一方、嵌合部73がメインコルゲート210と当接することにより、嵌合部73が枢動してメイン挿通部40(メイン挿通部底面41)に対する傾斜が小さくなる。このように、嵌合部73が枢動することにより、メイン挿通部40の外部から確認できる嵌合部73の変化が明確なるため、より確実に目視や触手により確実に確認できる。したがって、メインコルゲート210が所定位置まで配置されたことをより確実に確認することができる(
図7及び
図8参照)。
【0096】
さらにまた、ヒンジ部72は、板状の支持板71の一端側と連結されるとともに、支持板71の他端側には嵌合部73が連結されることにより、支持板71の他端側に設けられた嵌合部73の移動幅を大きくすることができる。これにより、嵌合部73がメインコルゲート210の外周面と当接前後における変化量が大きくでき、メインコルゲート210が所定位置まで挿通されていることをより確実に確認することができる。
また支持板71が、一端側(−X方向)が他端側よりも幅広の台形状であることにより、ヒンジ部72が設けられた支持板71の一端側の強度を向上させることができる。
【0097】
また嵌合部73が、メイン挿通口45から挿通されるワイヤーハーネス100の挿通方向(長手方向X)の基端側(+X方向側)に設けられ、ヒンジ部72が、メイン挿通口45から挿通されるワイヤーハーネス100の挿通方向の先端側(−X方向側)に設けられることにより、嵌合部73を挿通口側に設けることができるため、メインコルゲート210が所定の位置まで挿入されているかを確認するために、余分に挿通させるメインコルゲート210の長さを短くすることができる。したがって、不要にメインコルゲート210が長くなることを防止でき、軽量化を図ることができる。
【0098】
また、嵌合部73は、溝部212に対して嵌合するように構成されることにより、嵌合部73を安定して下方(−Z方向側)へ移動させることができるため、より確実にメインコルゲート210が所定の位置まで挿通されたことを確認することができる。
【0099】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
コルゲートは、メインコルゲート210に対応し、
コルゲート固定部は、メイン側固定用リブ43に対応し、
挿入口は、メイン挿通口45に対応し、
ワイヤ挿通部は、メイン挿通部40に対応し、
当接部は、嵌合部73に対応し、
移動支持部及び枢支部は、ヒンジ部72に対応し、
連結部は、支持板71に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【0100】
例えば、本実施形態では、貫通孔60及び挿入確認部70をメイン挿通部底面41に設けているが、必ずしもメイン挿通部底面41に設ける必要はなく、例えば
図9に示すように、メイン挿通部40に対応する上面部21に設けてもよい。
【0101】
仮にメイン挿通部底面41が車体側に取付ける面となる場合、上面部21が外側に配置されるため、上面部21に貫通孔60及び挿入確認部70を設けることで、ワイヤーハーネス付プロテクタ1を車体に組み付けた状態であっても、メインコルゲート210が所定の位置まで挿入されていることを確実に確認できる。
【0102】
また、本実施形態では、メイン挿通部40にのみ貫通孔60及び挿入確認部70を設けているが、当然にサブ挿通部50に設けてもよい。
さらにまた、本実施形態におけるメイン挿通部40には位置決め部44が設けられているが、位置決め部44は必ずしも必須ではなく、サブ挿通部50のように位置決め部44設けていない状態であっても、貫通孔60及び挿入確認部70を設けることで、メインコルゲート210が所定の位置まで挿入されていることを確実に確認できる。
【0103】
また、本実施形態では、嵌合部73が、貫通孔60の−X方向側縁部と連結したヒンジ部72から延出する支持板71の+X方向側端部に設けられているが、例えば
図10に示すように、貫通孔60の+X方向側縁部と連結したヒンジ部72から延出する支持板71の−X方向側端部に嵌合部73が設けられてもよい。
【0104】
すなわち、本実施形態では、嵌合部73がヒンジ部72に対してメイン挿通口45側に設けられているが、
図10に示すように、ヒンジ部72に対して位置決め部44側に嵌合部73が設けられてもよい。
【0105】
この実施形態によると、メインコルゲート210に対して+X方向側に向けて外力が作用したとしても、メインコルゲート210における溝部212と嵌合している嵌合部73が上方(+Z方向側)に枢動することとなり、メインコルゲート210が+X方向側に抜けることを防止できる。
【0106】
また本実施形態において、嵌合部73は、メインコルゲート210の溝部212と嵌合するように構成されているが、必ずしもこの構成である必要はなく、例えば、嵌合部73におけるメインコルゲート210の外周面と当接する当接部分が平坦となるように構成された場合や、嵌合部73における当接部分が隆起部211と嵌合可能に窪んで構成されてもよい。しかしながら、嵌合部73を溝部212と嵌合するように構成することにより、枢動する嵌合部73が隆起部211の側壁に沿って嵌合する位置に案内されるため、確実に嵌合部73と溝部212とを嵌合できる。
【0107】
また、嵌合部73は、溝部212と当接する以外にも、メインコルゲート210の隆起部211と当接する構成でもよい。
さらに、本実施形態に示すように、嵌合部73を摺動させるように支持するヒンジ部72とする以外に、嵌合部73をメイン挿通部40における内側から外側へと平行移動するように支持する構成としてもよい。
【0108】
また、本実施形態では、突起支持部732の外面を平坦な面としているが、例えば全部あるいは部分的に板厚を厚くすることで、メインコルゲート210が所定の位置まで挿通された状態において、メイン挿通部底面41の外側に突起支持部732が突出するよう構成としても良い。これにより、視覚又は力覚により嵌合部73をより確実に確認できる。
なお、突起支持部732の板厚をメイン挿通部底面41よりも薄くすることで、段差を作ってもよい。
【0109】
また、挿入確認部70の形状は貫通孔60よりも小さく構成されているが、例えば矩形状の貫通孔60に対して、長手方向Xあるいは幅方向Yの少なくとも一方側の長さを短くすることで、貫通孔60と挿入確認部70との間に隙間を生じさせてもよい。
また、貫通孔60は矩形状である必要はなく、円形や楕円形、小判形など適宜その形状を変更できる。