特許第6979916号(P6979916)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6979916グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6979916
(24)【登録日】2021年11月18日
(45)【発行日】2021年12月15日
(54)【発明の名称】グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/22 20060101AFI20211202BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20211202BHJP
   H01B 17/58 20060101ALI20211202BHJP
   H01B 7/00 20060101ALI20211202BHJP
   F16L 5/02 20060101ALI20211202BHJP
【FI】
   H02G3/22
   B60R16/02 622
   H01B17/58 C
   H01B7/00 301
   F16L5/02 A
【請求項の数】8
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2018-66844(P2018-66844)
(22)【出願日】2018年3月30日
(65)【公開番号】特開2019-180117(P2019-180117A)
(43)【公開日】2019年10月17日
【審査請求日】2020年11月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】391045897
【氏名又は名称】古河AS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121603
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 元昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141656
【弁理士】
【氏名又は名称】大田 英司
(74)【代理人】
【識別番号】100182888
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100196357
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 吉章
(74)【代理人】
【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭
(72)【発明者】
【氏名】森野 智
(72)【発明者】
【氏名】金次 良高
【審査官】 神田 太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−016820(JP,A)
【文献】 特開2016−054587(JP,A)
【文献】 特開2011−223747(JP,A)
【文献】 特開2009−269566(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/22
B60R 16/02
H01B 17/58
H01B 7/00
F16L 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネルに形成された貫通孔に挿通される電線に外装され、筒状のグロメット本体と、
前記グロメット本体よりも拡径された取付部と、
前記グロメット本体の一端側に設けられるとともに、前記取付部と前記グロメット本体とを連結させる連結部とで構成され、内部に前記電線を挿通する挿通空間を有するグロメットであって、
前記取付部は、
前記電線の挿通方向と交差し、前記取付部における端部側から異なる端部側との間にわたってリブが立設され、
該リブは、前記取付部と前記連結部の間に配置されるとともに、少なくとも一部が前記連結部と一体構成され、
前記取付部が、前記グロメット本体の長手方向に沿った長軸を有する小判形に形成されるとともに、
前記連結部が、前記長手方向に対して円弧状に湾曲させた湾曲連結部で構成され、
前記リブが、前記取付部の短軸方向に沿うとともに、前記取付部と前記湾曲連結部との連結部分における前記湾曲連結部の湾曲方向外側の端部に配置された
グロメット。
【請求項2】
前記リブは、
前記挿通方向の前記湾曲連結部側に平面状のリブ平面部が設けられ、
前記湾曲連結部は、湾曲方向外側が前記リブ平面部と連結されるとともに、前記リブを介して前記取付部と連結された
請求項1に記載のグロメット。
【請求項3】
前記リブ平面部は、
前記取付部における前記短軸方向の中心において、前記湾曲連結部の湾曲方向外側と連結された
請求項2に記載のグロメット。
【請求項4】
前記リブ平面部は、前記湾曲連結部によって2分された
請求項3に記載のグロメット。
【請求項5】
前記リブにおける挿通空間側から、横幅方向が前記短軸方向に沿うとともに、縦幅方向が前記挿通空間に沿って延出する板状のテープ固定部が設けられた
請求項1乃至請求項4のうちのいずれかに記載のグロメット。
【請求項6】
前記湾曲連結部に、
前記リブと所定の間隔を隔てるとともに、前記湾曲連結部の湾曲する湾曲方向に沿った補強部が設けられた
請求項1乃至請求項5のうちのいずれかに記載のグロメット。
【請求項7】
前記取付部における前記リブの先端側に、平面状の先端平面部が設けられた
請求項1乃至請求項6のうちのいずれかに記載のグロメット。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7のうちのいずれかに記載のグロメットと、
前記グロメットに挿通されたワイヤーハーネスとで構成された
グロメット付ワイヤーハーネス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば自動車などの車体に配索されるワイヤーハーネスを保護するグロメット及びワイヤーハーネスが前記グロメットに挿通されたグロメット付ワイヤーハーネスに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、車体を構成するパネルに設けた貫通孔に貫通させるワイヤーハーネスを金属製のパネルから保護するとともに、前記貫通孔から車室内への水分の浸入を防止するため、止水性を有するとともに、ワイヤーハーネスを保護するグロメットが用いられる。
【0003】
前記グロメットは主に弾性部材で構成されているため、前記貫通孔に取り付ける取付部に意図しない変形が生じた場合には、前記取付部と前記車体挿通孔との間に隙間が形成され、止水性を確保できなくなる。
【0004】
このような問題に対して、ワイヤーハーネスを挿通させるグロメット本体に対して、パネルに設けた貫通孔に取り付ける取付部が、前記グロメット本体の一端から前記グロメット本体の長手方向に対して湾曲した連結部を介して連結された特許文献1のグロメットでは、幅方向に沿うように前記取付部の厚み方向の外側面及び前記連結部の外周面に設けられた厚み方向リブと、前記取付部の外周面から幅方向外側に向けて突出した幅方向リブとで構成されたリブを取付部に設けることが示されている。
【0005】
この特許文献1に開示されたグロメットは、前記厚み方向リブが前記取付部の弾性変形を抑止できるとともに、前記幅方向リブが前記パネルと当接して前記取付部の回転を抑止できるため、取り付け後に前記取付部と前記パネルとの間に隙間が生じることを抑止できるとされている。
【0006】
しかしながら、前記グロメットは前記取付部の幅方向外側に向けて突出する前記幅方向リブが設けられているため、例えばドアパネル側に設けた貫通孔に挿通させた前記グロメットをボディパネル側の貫通孔に前記取付部を取り付ける際に、前記幅方向リブが前記ドアパネル側の貫通孔と干渉して、前記取付部が捲れ、取り付け状態において前記取付部と前記パネルとの間に隙間が生じるおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2016−54587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述の問題に鑑み、パネルに設けた貫通孔に取り付ける取付部の意図しない捲れを防止し、取り付け状態における前記取付部と前記パネルとの間に隙間が生じることを防止できるグロメット及びワイヤーハーネスが前記グロメットに挿通されたグロメット付ワイヤーハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、パネルに形成された貫通孔に挿通される電線に外装され、筒状のグロメット本体と、前記グロメット本体よりも拡径された取付部と、前記グロメット本体の一端側に設けられるとともに、前記取付部と前記グロメット本体とを連結させる連結部とで構成され、内部に前記電線を挿通する挿通空間を有するグロメットであって、前記取付部は、前記電線の挿通方向と交差し、前記取付部における端部側から異なる端部側との間にわたってリブが立設され、該リブは、前記取付部と前記連結部の間に配置されるとともに、少なくとも一部が前記連結部と一体構成され、前記取付部が、前記グロメット本体の長手方向に沿った長軸を有する小判形に形成されるとともに、前記連結部が、前記長手方向に対して円弧状に湾曲させた湾曲連結部で構成され、前記リブが、前記取付部の短軸方向に沿うとともに、前記取付部と前記湾曲連結部との連結部分における前記湾曲連結部の湾曲方向外側の端部に配置されたことを特徴とする。
またこの発明は、上述のグロメットと、前記グロメットに挿通されたワイヤーハーネスとで構成されたことを特徴とするグロメット付ワイヤーハーネスであることを特徴とする。
【0010】
前記連結部は、例えば前記グロメット本体の長手方向に沿って構成された場合や、前記長手方向に対して湾曲させて構成された場合を含む。
上述の前記取付部における端部側から異なる端部側にわたってとは、前記挿通方向と交差するあらゆる方向をさし、例えば前記取付部が小判型である場合において、長軸又は短軸に沿う場合、長軸及び短軸と交差する方向に沿う場合も含む。
前記小判形は、角丸長方形状や楕円形状、非対称な略楕円形状を含む。
【0011】
この発明により、パネルに設けた貫通孔に取り付ける前記取付部が前記他方側の貫通孔と干渉して捲れることを防止できる。殊に、車体の一方側に設けた貫通孔に取り付ける取付部を前記車体の他方側に設けた貫通孔を挿通させる場合において、前記取付部が前記他方側の貫通孔と干渉して捲れることを防止できる。
【0012】
詳述すると、前記リブが、前記電線の挿通方向と交差し、前記取付部における端部側から異なる端部側にわたって立設されていることから、前記取付部と前記貫通孔とが干渉した場合であっても、前記取付部に作用する外力を前記リブが受けることができる。
【0013】
また、前記リブの一部が前記連結部と一体構成されていることから、前記リブが受ける前記外力の一部を前記連結部に分散できるため、前記リブをより強固となるように補強できる。これにより、前記外力が作用することによる前記取付部の捲れを防止できる。
【0014】
さらにまた、前記リブが前記取付部おける前記電線の挿通方向と交差し、かつ前記取付部における端部側から異なる端部側との間にわたって立設されているため、前記取付部をコンパクト化でき、前記貫通孔に挿通する前記グロメットの前記取付部が前記貫通孔と干渉することを抑制できる。
【0015】
このように、前記グロメットを前記貫通孔へ挿通させる場合において、前記貫通孔に挿通する前記グロメットの前記取付部が前記貫通孔と干渉することを抑制できるとともに、前記取付部と前記貫通孔とが干渉した場合でも、前記取付部に作用する外力により前記取付部が捲れることを防止できる。したがって、取り付け状態における前記取付部と前記パネルとの間に隙間が生じることを防止できる。
【0016】
また、小判形に設けられた前記取付部の捲れを確実に防止できる。
詳述すると、前記湾曲連結部における湾曲方向内側の前記湾曲連結部が前記取付部と近接しているため、前記取付部に前記連結部側への外力、すなわち前記取付部が捲れる方向への外力が作用したとしても、前記取付部が前記連結部側に捲れ難いが、前記取付部における湾曲方向外側は、前記取付部の前記連結部側には空間が広がっているため、前記取付部に前記外力が作用した場合に前記取付部の湾曲方向外側が捲れやすい。
【0017】
これに対して、前記リブが前記取付部における湾曲方向外側に配置されているため、湾曲方向外側の前記取付部に前記連結部側への外力が作用した場合であっても、前記取付部における湾曲方向外側に配置された前記リブが前記外力を受けるため、前記取付部の湾曲方向外側が前記連結部側に捲れることを抑制できる。
【0018】
また、前記取付部における短軸方向の一端部又は両端部に対して前記連結部側への外力が作用した場合であっても、前記短軸方向にわたって構成された前記リブが前記外力を受けるため、前記取付部の前記短軸方向の両端部が前記連結部側に捲れることを防止できる。
【0019】
このように前記取付部が、短軸方向にわたって構成されるとともに、前記湾曲連結部の湾曲方向外側に配置された前記リブにより、小判形に設けられた前記取付部が捲れることを防止できる。
【0020】
またこの発明の態様として、前記リブは、前記挿通方向の前記湾曲連結部側に平面状のリブ平面部が設けられ、前記湾曲連結部は、湾曲方向外側が前記リブ平面部と連結されるとともに、前記リブを介して前記取付部と連結されてもよい。
【0021】
上述の前記挿通方向の前記湾曲連結部側とは、前記取り付け部に対して挿通する前記電線の挿通方向において、前記取付部から視て前記湾曲連結部が設けられた側を指す。換言すると、前記取付部に対して前記湾曲連結部が連結している側を指す。
【0022】
上述の前記湾曲連結部の湾曲方向外側に平面状のリブ平面部が設けられとは、前記リブが前記湾曲連結部の湾曲方向外側において前記リブ平面部における前記湾曲方向外側端部の一部又は全部が前記湾曲連結部と連結するように前記リブが設けられた構成を含む。
【0023】
この発明により、例えば前記グロメットを前記貫通孔に挿通させるために、前記取付部に対して前記湾曲連結部側に向けて外力を作用させた場合に、前記外力を前記リブ平面部に分散させることができ、前記取付部が捲れることを確実に防止できる。
【0024】
また、前記リブ平面部が前記短軸方向の両端部分の近くまで形成されている場合には、前記リブの両端部分に厚みを持たせることができ、前記リブが前記取付部の両端部分を補強できるため、仮に前記取付部の両端部分に前記湾曲連結部側への外力が作用した場合であっても、前記リブが前記外力を受け止めることができ、前記取付部の両端部分が捲れることをより確実に防止できる。
【0025】
またこの発明の態様として、前記リブ平面部は、前記取付部における前記短軸方向の中心において、前記湾曲連結部の湾曲方向外側と連結されてもよい。
この発明により、前記リブ平面部が設けられた前記リブに作用する外力を前記短軸方向の両側に均等に分散できるため、前記取付部が捲れることをより確実に防止できる。
【0026】
さらにまたこの発明の態様として、前記リブ平面部は、前記湾曲連結部によって2分されてもよい。
【0027】
この発明によると、前記リブ平面部を前記湾曲連結部が覆うように連結することで前記リブ平面部を2分するため、前記リブに外力が作用した場合であっても、前記湾曲連結部が前記外力を受けることができる。そのため、より確実に前記取付部が捲れることを防止できる。
【0028】
またこの発明の態様として、前記リブにおける挿通空間側から、横幅方向が前記短軸方向に沿うとともに、縦幅方向が前記挿通空間に沿って延出する板状のテープ固定部が設けられてもよい。
この発明により、前記テープ固定部が延出する延出方向に前記テープ固定部に固定されたワイヤーハーネスを引っ張って、前記貫通孔に前記グロメットを挿通させた場合などであっても、前記テープ固定部を引っ張る引張力により、前記取付部が捲れることを防止できる。
【0029】
具体的には、前記テープ固定部の前記湾曲連結部側に前記リブが設けられていない場合や前記挿通空間側において前記テープ固定部が前記リブと異なる位置に設けられた場合、前記テープ固定部の基端部分と連結している前記取付部が前記引張力により前記延出方向に引っ張られ、前記取付部の端部には前記湾曲連結部側への方向に反発力が作用することとなる。これにより、前記取付部が前記湾曲連結部側に反るように変形し、前記連結部の端部が捲れやすくなる。
【0030】
しかしながら、前記リブにおける挿通空間側から、前記挿通空間に沿って延出するテープ固定部が設けられることにより、前記リブが前記引張力を受けるとともに、前記湾曲連結部に前記引張力の一部が分散するため、前記引張力による前記取付部の変形を抑制できる。したがって、例えば前記取付部の幅方向が前記湾曲連結部側に反るように変形することがなく、前記取付部が捲れることを防止できる。
【0031】
またこの発明の態様として、前記湾曲連結部に、前記リブと所定の間隔を隔てるとともに、前記湾曲連結部の湾曲する湾曲方向に沿った補強部が設けられてもよい。
前記補強部は、前記湾曲方向に沿って単数又は複数設けてもよい。また、前記補強部は、前記リブに対して湾曲方向外側、湾曲方向内側、あるいはその両方に設けてもよい。
【0032】
この発明により、前記湾曲連結部を補強することができるため、例えば前記テープ固定部が引っ張られることにより、前記リブを介して前記湾曲連結部に外力が作用して変形することを抑制できる。したがって、前記連結部は、前記リブの受ける外力の一部を確実に受けることができ、前記取付部が変形することを防止できる。
また取り付け状態においても、前記連結部の変形が防止されるため、前記貫通孔に取付けた前記取付部が捲れることを防止できる。
【0033】
またこの発明の態様として、前記取付部における前記リブの先端側に、平面状の先端平面部が設けられてもよい。
この発明により、前記取付部における前記リブの先端側の板厚を厚くすることを防止できるため、容易に前記グロメットを前記貫通孔に挿通できるとともに、前記グロメットの軽量化を図ることができる。
【発明の効果】
【0034】
この発明により、車体に設けた貫通孔に取り付ける取付部の意図しない捲れを防止し、取り付け状態における前記取付部と前記パネルとの間に隙間が生じることを防止できるグロメット及びワイヤーハーネスが前記グロメットに挿通されたグロメット付ワイヤーハーネスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】グロメット付きワイヤーハーネスの概略斜視図。
図2】グロメットの概略側面図。
図3】グロメットにおける取付部の概略拡大平面図。
図4】グロメットの概略正面図。
図5】グロメットにおける取付部の概略断面図。
図6】グロメットの長手方向に沿った概略断面図。
図7】グロメットの捲れ防止の説明図。
図8】他の実施形態のグロメット付きワイヤーハーネスの概略斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0036】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1はグロメット付ワイヤーハーネス1の概略斜視図を示し、図2はグロメット10の概略側面図を示し、図3はグロメット10の概略平面図を示し、図4はグロメット10におけるボディ側取付部15の概略正面図を示し、図5図2におけるA−A断面図を示し、図6図4におけるB−B断面図を示す。
【0037】
図2について詳述すると、図2(a)はグロメット10の側面図を示し、図2(b)はグロメット10における連結部13及びボディ側取付部15の拡大側面図を示す。
図7はグロメット10におけるボディ側取付部15の捲れ防止を説明する説明図を示す。具体的には、図7(a)はボディ側取付部15に外力Fが作用した場合におけるグロメット10の正面図を示し、図7(b)は引張力Iをテープ固定部40に作用させた状態のボディ側取付部15の正面図を示す。
【0038】
ここで、グロメット本体11の長手方向を長手方向Lとし、グロメット10の横幅方向であって長手方向Lと直交する方向を幅方向Wとする。図1中の長手方向Lに沿って左側を+L方向とし、右側を−L方向とするとともに、幅方向Wに沿って左側を−W方向とし、右側を+W方向とする。また、図1中において、縦方向を上下方向Hとし、図1中の上側を+H方向(上方)、下側を−H方向(下方)とする。
なお、この軸および方向は、図2乃至図8においても同様とする。
【0039】
グロメット付ワイヤーハーネス1は、図1に示すように、ボディやドアなどのパネルに形成された貫通孔を挿通して、車体に搭載された電子機器類とドアなどに搭載された電子機器類とを電気的に接続するワイヤーハーネス100と、ワイヤーハーネス100を挿通して保護するグロメット10とで構成されている。
【0040】
本実施形態におけるグロメット10は、ドアパネル及びボディパネルとに取付けたワイヤーハーネス100を内部に挿通させて保護するグロメットであり、図1乃至図6に示すように、長手方向Lに沿った円筒状のグロメット本体11と、グロメット本体11の両端設けられた連結部12、13と、連結部12を介してグロメット本体11と連結するドア側取付部14と、連結部13を介してグロメット本体11と連結するボディ側取付部15とで一体構成されている。
【0041】
グロメット本体11は、ゴムまたは柔軟なエラストマーで形成された中空状の円筒体であり、内径がワイヤーハーネス100の外径よりも拡径であるとともに、外径方向に隆起する隆起部111と、内径方向に凹んだ溝部112とが長手方向Lに沿って交互に配置された屈曲自在な蛇腹構造で構成されている。
【0042】
なお、本実施形態においてグロメット本体11は蛇腹構造としているが、必ずしも蛇腹構造である必要はなく、屈曲自在な円筒体であってもよいし、また蛇腹構造と円筒体とを組み合わせた構成でもよい。
【0043】
連結部12、13は、図2に示すように、長手方向Lに対してそれぞれ上下方向Hに向けて湾曲した筒状体であり、連結部12、13の内部空間はグロメット本体11の内部空間と連通している。また、連結部12、13の+W方向側の側面部には、連結部12、13に沿って湾曲した補強部50が設けられており、連結部12、13の剛性を高めている。
【0044】
連結部12を介してグロメット本体11と連結しているドア側取付部14は、ドアパネルに形成されたドア側貫通孔に取り付ける取付部であり、図1及び図2に示すように、連結部12の内部空間と挿通された貫通孔Uが設けられた平面視円形状に構成されている。なお、ドア側取付部14の底面は補強部50の先端側と連結している。
【0045】
連結部13を介してグロメット本体11と連結しているボディ側取付部15は、車体のボディパネルに形成されたボディ側貫通孔に取り付けるため取付部であり、内部にはボディ側貫通孔にボディ側取付部15を固定するためのインナー部材20が装着されている。
【0046】
このボディ側取付部15は、図1乃至図4に示すように、一辺が長手方向Lに沿った長方形の±L方向側端部に半円が設けられ、グロメット本体11の断面形状よりも拡径となるように構成されたて平面視円形状の略円筒体であり、上面の+L方向側にはリブ30が幅方向Wに沿って立設するとともに、下面の+L方向側にはボディ側取付部15の中央に形成された貫通孔Uに沿ってテープ固定部40が−H方向側に延出している。
なお、ボディ側取付部15の上面は補強部50の先端と連結している。
【0047】
リブ30は、ボディ側取付部15を形成する長方形と半円との連結部位において、幅方向Wの一端(+W方向側端部)から他端(−W方向側端部)の間にわたって直線状に立設されており、長手方向Lに所定の厚さを有する略角柱体形状をしている。すなわち、リブ30はボディ側取付部15における幅方向W外側に突出しない構成である。
【0048】
このリブ30は、上面を構成するリブ上面31と、リブ上面31の幅方向Wの両端からボディ側取付部15に向けて下したリブ側面32と、リブ上面31の+L方向側端部からボディ側取付部15に向けたリブ前面33とで構成された中実状の略角柱体形状をしており、リブ上面31の中央部分と連結部13とは一体となるように連結している(図3参照)。
【0049】
リブ上面31は長手方向Lに所定の幅を有する平面であり、中央部分を連結している連結部13が所定の範囲を覆うことで2分割されている。なお、連結部13が覆う範囲の面積はリブ上面31の面積のおよそ3分の1であり、2分割されたリブ上面31の面積は等しくなるように構成されている。
【0050】
リブ前面33はリブ上面31の中央部分において連結している連結部13の接線方向に沿って下方に傾斜する面である。すなわち、リブ30は、図2(b)に示すように、側面視で底面が略台形状に形成された略角柱体形状で構成されている。なお、ボディ側取付部15におけるリブ30よりも+L方向側には、上面が平面形状で形成された先端平面部151が形成されている。
このように構成されたリブ30は、ボディ側取付部15と一体構成されている。
【0051】
テープ固定部40は、図4及び図5に示すように、リブ30の直下に形成されるとともに、ボディ側取付部15の下面から下方に延出する板状体である。このテープ固定部40は、ボディ側取付部15に形成された貫通孔Uに沿って−H方向に延出する固定部本体41と、固定部本体41の下端側から+L方向に突出したテープ係止部42とで構成されている。
【0052】
固定部本体41は、図5及び図6に示すように、湾曲する連結部13の湾曲方向外側(+L方向側)において、ボディ側取付部15に形成された貫通孔Uに沿って下方(−H方向)に延出した略平板であり、中央部分の上端がリブ30と一体に構成されている。換言すると、テープ固定部40は、リブ30を介して連結部13と一体に構成されている。
【0053】
固定部本体41の上端中央はリブ30の中央に対応するように、すなわち、固定部本体41の中央上方には連結部13とリブ上面31との連結部位が配置されるように固定部本体41は構成されている。
なお、固定部本体41の−L方向側の端面はワイヤーハーネス100に合わせて+L方向側に窪んだ円弧形状で形成されている。
【0054】
このように構成されたグロメット10は、互いに内部空間が連通するドア側取付部14、連結部12、グロメット本体11、連結部13、ボディ側取付部15が−L方向から+L方向に沿ってこの順で配置され、内部には両端が開口したワイヤーハーネス100を挿通させることができる挿通空間Sが形成される。なお、挿通空間Sを挿通されたワイヤーハーネス100はテープ60でテープ固定部40に巻きつけて固定することができる(図1参照)。
【0055】
また、テープ固定部40に固定したワイヤーハーネス100を引っ張ることでボディ側取付部15をドアパネルに設けたドア側貫通孔に挿通させるとともに、ドア側取付部14をドア側貫通孔に取り付けることができる。これにより、ドア側貫通孔を挿通させたボディ側取付部15をボディパネルに設けたボディ側貫通孔に取り付けることができ、ドアパネル側に配置された機器類と、ボディパネル側に配置されたバッテリや機器類とを電気的に接続することができる。
【0056】
次に、ボディ側取付部15は、ドア側貫通孔と干渉した場合のボディ側取付部15が捲れることの防止について、図7に基づいて説明する。
ボディ側取付部15の幅方向Wの両端部がドア側貫通孔と干渉した場合、図7(a)に示すように、ボディ側取付部15の両端部分には+H方向への外力Fが作用することとなる。
【0057】
ここで、ボディ側取付部15の上面には、幅方向Wに沿って+H方向にリブ30が立設されているため、角柱形状に形成され剛性を有するリブ30が外力Fを受けることとなるため、リブ30には−H方向に作用する反力Dが作用することとなる。これにより、ボディ側取付部15が外力Fによって変形することを防止でき、ボディ側取付部15の幅方向Wの両端側が捲れることを防止できる。
【0058】
また、ボディ側取付部15が受ける外力Fを受けるリブ30は、幅方向Wにわたって立設されているため、リブ30全体に外力Fを分散できるとともに、リブ30と連結した連結部13が外力Fの一部を受けることとなるため、リブ30が外力Fにより変形することを確実に防止でき、ボディ側取付部15が捲れることが確実に防止される。
【0059】
また、リブ30がボディ側取付部15の先端側(+L方向側)に設けられているため、ボディ側取付部15の先端側に外力Fが作用した場合であっても、リブ30により外力Fを吸収できボディ側取付部15が捲れることを抑止できる。
【0060】
さらにまた、テープ固定部40に固定したワイヤーハーネス100を引っ張った場合、ワイヤーハーネス100に作用させた引張力Iによって、ボディ側取付部15の中央部分が−H方向に引っ張られ、ボディ側取付部15の幅方向Wの両端部が捲れやすくなる。
【0061】
しかしながら、テープ固定部40はリブ30と一体に構成されていることから、引張力Iを幅方向Wにわたって立設されたリブ30が受けることとなる。このリブ30は上下方向Hに厚みを有していることから剛性を有しており、引張力Iに対してリブ30の変形を防止する反発力Oが作用して、リブ30の形状を維持できる。これにより、リブ30が引張力Iによるボディ側取付部15の弾性変形を防止でき、引張力Iによりボディ側取付部15が捲れることを防止できる。
【0062】
さらにまた、リブ30が連結部13と一体に構成されているため、ワイヤーハーネス100を−H方向に引張力Iで引っ張ったとしても、引張力Iを連結部13も受けることとなるため、リブ30に作用する引張力Iが弱まることとなる。
【0063】
上述のように、ワイヤーハーネス100(テープ固定部40)を引張力Iで引っ張ったとしても、リブ30が剛性を有するとともに、連結部13と連結しているため、リブ30及び連結部13には引張力Iに対向する反発力Oが生じることなり、引張力Iが打ち消される。このため、ボディ側取付部15が変形することがなく、ボディ側取付部15が捲れることをより確実に防止できる。
【0064】
このように、パネルに形成された貫通孔に挿通されるワイヤーハーネス100に外装され、筒状のグロメット本体11と、グロメット本体11よりも拡径されたボディ側取付部15と、グロメット本体11の一端側に設けられるとともに、ボディ側取付部15とグロメット本体11とを連結させる連結部13とで構成され、内部にワイヤーハーネス100を挿通する挿通空間Sを有するグロメット10は、ボディ側取付部15が、ワイヤーハーネス100の挿通方向(上下方向H)と交差し、ボディ側取付部15における端部側から異なる端部側との間にわたってリブ30が立設され、リブ30は、ボディ側取付部15と連結部13の間に配置されるとともに、少なくとも一部が連結部13と一体構成されたたことより、車体に設けたボディ側貫通孔に取り付けるボディ側取付部15がドア側貫通孔と干渉して捲れることを防止できる。殊に、ボディ側取付部15を車体のドア側に設けたドア側貫通孔を挿通させる場合において、ボディ側取付部15がドア側貫通孔と干渉して捲れることを防止できる。
【0065】
詳述すると、リブ30が、ワイヤーハーネス100の挿通方向(上下方向H)と交差し、ボディ側取付部15における幅方向Wの一端側から他端側にわたって立設されていることから、ボディ側取付部15とドア側貫通孔とが干渉した場合であっても、ボディ側取付部15に作用する外力Fをリブ30が受けることができる。
【0066】
また、リブ30の一部が連結部13と一体構成されていることから、リブ30が受ける外力Fの一部を連結部13に分散できるため、リブ30をより強固に補強できる。これにより、外力Fが作用することによるボディ側取付部15の捲れを防止できる。
【0067】
さらにまた、リブ30がボディ側取付部15おけるワイヤーハーネス100の挿通方向(上下方向H)と交差し、かつボディ側取付部15における幅方向Wの一端側から他端側にわたって立設されているため、すなわち、ボディ側取付部15の上面において連結部13と連結するリブ30が幅方向Wに沿って立設されているため、ボディ側取付部15をコンパクト化でき、ドア側貫通孔に挿通するグロメット10のボディ側取付部15がドア側貫通孔と干渉することを抑制できる。
【0068】
このように、グロメット10をドア側貫通孔へ挿通させる場合において、ドア側貫通孔に挿通するグロメット10のボディ側取付部15がドア側貫通孔と干渉することを抑制できるとともに、ボディ側取付部15とドア側貫通孔とが干渉した場合でも、ボディ側取付部15に作用する外力Fによりボディ側取付部15が捲れることを防止できる。したがって、取り付け状態におけるボディ側取付部15とパネルとの間に隙間が生じることを防止できる
【0069】
また、ボディ側取付部15が、グロメット本体11の長手方向Lに沿った長軸を有する小判形に形成されるとともに、連結部13が、長手方向Lに対して円弧状に湾曲するように構成され、リブ30が、ボディ側取付部15の短軸方向すなわち幅方向Wに沿うとともに、連結部13の湾曲方向外側(+L方向側)に配置されることにより、小判形に設けられたボディ側取付部15の捲れを確実に防止できる。
【0070】
詳述すると、連結部13の湾曲方向内側(−L方向側)における連結部13がボディ側取付部15は連結部13と近接しているため、ボディ側取付部15に連結部13側への外力F、すなわちボディ側取付部15が捲れる方向への外力Fが作用したとしても、ボディ側取付部15が上方に捲れ難い。
【0071】
また、リブ30がボディ側取付部15における湾曲方向外側(+L方向側)に配置されているため、湾曲方向外側(+L方向側)のボディ側取付部15に連結部13側への外力Fが作用した場合であっても、ボディ側取付部15における湾曲方向外側(+L方向側)に配置されたリブ30が外力Fを受けるため、ボディ側取付部15の湾曲方向外側(+L方向側)が上方に捲れることを抑制できる。
【0072】
また、ボディ側取付部15の幅方向Wの一端又は両端に対して連結部13側への外力Fが作用した場合であっても、幅方向Wにわたって構成されたリブ30が外力Fを受けるため、ボディ側取付部15の幅方向Wの両端部分が上方に捲れることを防止できる。
【0073】
このようにボディ側取付部15が、幅方向Wにわたって構成されるとともに、連結部13の湾曲方向外側に配置されたリブ30により、小判形に設けられたボディ側取付部15が捲れることを防止できる。
【0074】
また、リブ30は、
連結部13に対してワイヤーハーネス100が挿通する挿津方向(上下方向H)におけるボディ側取付部15側、すなわち、リブ30の+H方向に、平面状のリブ上面31が設けられ、連結部13の湾曲方向外側がリブ上面31と連結され、リブ30を介してボディ側取付部15と連結されたことにより、例えばグロメット10をドア側貫通孔に挿通させるために、ボディ側取付部15に対して外力Fを作用させた場合であっても、外力Fをリブ上面31に分散させることができ、ボディ側取付部15が捲れることを確実に防止できる。
【0075】
また、リブ上面31がボディ側取付部15の幅方向Wの両端部分の近くまで形成されているため、リブ30の両端部分に厚みを持たせることができる。これにより、リブ30はボディ側取付部15の両端部分を補強でき、ボディ側取付部15の両端部分に連結部13側への外力Fが作用した場合であっても、リブ30が外力Fを受け止めることができ、ボディ側取付部15の両端部分が捲れることをより確実に防止できる。
【0076】
また、リブ上面31は、幅方向Wの中心において、連結部13と連結されていることにより、リブ上面31が設けられたリブ30に作用する外力をリブ30の幅方向Wの両側に均等に分散できるため、ボディ側取付部15が捲れることをより確実に防止できる。
【0077】
さらにまた、リブ上面31をボディ側取付部15が覆うように連結することでリブ上面31を2分するため、リブ30に外力が作用した場合であっても、ボディ側取付部15が前記外力を受けることができ、より確実にボディ側取付部15が捲れることを防止できる。
【0078】
また、リブ30における挿通空間側、すなわちリブ30における下面(−H方向側)から、横幅方向が幅方向Wに沿うとともに、縦幅方向が上下方向Hに沿って延出する板状のテープ固定部40が設けられることにより、テープ固定部40が延出する延出方向にテープ固定部40を引っ張って、ドア側貫通孔にグロメット10を挿通させた場合であっても、ワイヤーハーネス100を固定するテープ固定部40を引っ張る引張力Iにより、ボディ側取付部15が捲れることを防止できる。
【0079】
具体的には、ワイヤーハーネス100を固定するテープ固定部40が引っ張られることにより、リブ30が引張力Iを受けるとともに、連結部13に引張力Iの一部が分散することとなり、引張力Iによるボディ側取付部15の変形を抑制できる。したがって、ボディ側取付部15の幅方向Wが上方に反るように変形することがなく、ボディ側取付部15が捲れることを防止できる。
【0080】
また、連結部13に、リブ30と所定の間隔を隔てるとともに、湾曲方向に沿った補強部50が設けられることにより、連結部13を補強することができるため、ボディ側取付部15に外力Fが作用して変形することを抑制できる。
【0081】
具体的には、ワイヤーハーネス100を固定したテープ固定部40を下方(−H方向)に引っ張った場合に、リブ30と一体構成されたテープ固定部40がリブ30を介して連結部13を引っ張ることとなるが、補強部50を備えることにより、連結部13が変形することを抑制できる。このため連結部13にリブ30が受ける外力Fを確実に分散でき、ボディ側取付部15が変形することを防止できる。
【0082】
またボディ側取付部15をボディ側貫通孔に取付けた取り付け状態においても、意図しない外力による連結部13の変形を抑制できるため、ボディ側貫通孔に取付けたボディ側取付部15が捲れることを防止できる。
【0083】
また、ボディ側取付部15におけるリブ30の先端側に、平面状の先端平面部151が設けられることにより、ボディ側取付部15におけるリブ30の先端側の板厚を厚くすることを防止できるため、容易にグロメット10をドア側貫通孔に挿通できるとともに、グロメット10の軽量化を図ることができる。
【0084】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
電線は、ワイヤーハーネス100に対応し、同様に、
取付部は、ボディ側取付部15に対応し、
湾曲連結部は、連結部13に対応し、
リブ平面部は、リブ上面31に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【0085】
例えば、本実施形態において、ドア側取付部14及びボディ側取付部15は、それぞれ平面視円形状及び平面視長円形状に構成されているが、この形状に限定する必要はなく、例えば平面視、楕円形状や長方形状であってもよく、またドア側取付部14及びボディ側取付部15が同形状であってもよい。
【0086】
また、本実施形態において補強部50は、連結部12、13+W方向側に1つ設けられているが、例えば±W方向側に沿って1つずつ設けてもよく、また複数設けてもよい。さらにまた、補強部50は、リブ30に対して湾曲方向外側(+L方向側)や湾曲方向内側(−L方向側)、あるいはその両方に設けてもよい。
【0087】
また、本実施形態において、リブ30は幅方向Wに沿った角形状に構成されているが、この形状に限定する必要はなく、例えば幅方向Wに沿った直線状でなく+L方向側に向かって凸状の円弧形状であってもよく、また例えば図8に示すように、異なる形状でもよい。
以下、異なるリブ30aを備えたグロメット10aについて詳述する。なお、グロメット10aのうち、グロメット10と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0088】
グロメット10aは、グロメット10と同様に、グロメット本体11と連結部12,13と、ドア側取付部14とボディ側取付部15とで構成され、ボディ側取付部15にはリブ30aが設けられている。
【0089】
リブ30aは、連結部13と一体に形成されたリブ上面31aと、リブ上面31aの両端からボディ側取付部15の両端部に延びるリブ側面32aと、リブ上面31aとリブ側面32aの+L方向側に形成されるリブ前面33aとで構成されている。
【0090】
リブ上面31aは、幅方向Wの中央部分において配置された、長手方向Lに所定の幅を有する平面状に形成されている。
リブ側面32aは、正面視で等脚台形状に形成するように、ボディ側取付部15の両端部に向けて傾斜するように配置されるとともに、下方側に向かうにつれて+L側に広がった形状をしている。
【0091】
このように構成されたグロメット10aは、グロメット10と同様の効果を奏するとともに、リブ側面32がボディ側取付部15の+L方向側で連結されているため、より先端側の捲れを防止できる。
なお、リブ側面32aは必ずしも正面視で等脚台形形状である必要はないが、リブ30aが受ける力を均等に分散できることから、正面視で等脚台形形状であることが好ましい。
【符号の説明】
【0092】
1 グロメット付ワイヤーハーネス
10、10a グロメット
11 グロメット本体
13 連結部
15,15a ボディ側取付部
151 先端平面部
30 リブ
31、31a リブ上面
40 テープ固定部
50 補強部
100 ワイヤーハーネス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8