特許第6981248号(P6981248)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6981248
(24)【登録日】2021年11月22日
(45)【発行日】2021年12月15日
(54)【発明の名称】情報提供システム、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20120101AFI20211202BHJP
【FI】
   G06Q10/10
【請求項の数】12
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2017-252640(P2017-252640)
(22)【出願日】2017年12月27日
(65)【公開番号】特開2019-117610(P2019-117610A)
(43)【公開日】2019年7月18日
【審査請求日】2020年9月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】木ノ本 力
【審査官】 山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−277532(JP,A)
【文献】 特開2014−219962(JP,A)
【文献】 特開2011−008747(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0357917(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0161800(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0051383(US,A1)
【文献】 遊休時間の活用に向けた実証実験を渋谷のオフィスで開始〜会議室不足の企業が渋谷の空いている会議室を利用可能に〜,[online],2019年12月12日,[令和3年8月5日検索], インターネット<URL:https://www.tokyu-land.co.jp/news/65a24f9799b0f46da661cf9b7cbde555.pdf>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
会議開催の条件に応じた会議設備の情報を提供する情報提供システムであって、
前記会議設備の情報と、前記会議設備のセキュリティ情報とを対応づけて管理する設備管理手段と、
会議の開始時刻の情報を含む前記会議開催の条件の入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた前記会議開催の条件に応じたセキュリティ情報に基づいて、前記設備管理手段から前記会議開催の条件に対応する前記会議設備の情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記会議設備の情報を提供する情報提供手段と、
前記会議の開始時刻の前に、前記会議で用いられる前記会議設備に前記セキュリティ情報に応じた設定を行う設定手段と、
を有し、
前記設定手段は、前記会議の開始時刻の前に、前記会議で用いられる前記会議設備に対して、前記セキュリティ情報に応じた設定が行えない場合、前記会議の開始時刻、又は前記会議の開始時刻から所定の時間内に、前記会議設備に対して前記設定を行う、情報提供システム。
【請求項2】
会議開催の条件に応じた会議設備の情報を提供する情報提供システムであって、
前記会議設備の情報と、前記会議設備のセキュリティ情報とを対応づけて管理する設備管理手段と、
会議の開始時刻の情報を含む前記会議開催の条件の入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた前記会議開催の条件に応じたセキュリティ情報に基づいて、前記設備管理手段から前記会議開催の条件に対応する前記会議設備の情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記会議設備の情報を提供する情報提供手段と、
前記会議の開始時刻の前に、前記会議で用いられる前記会議設備に前記セキュリティ情報に応じた設定を行う設定手段と、
を有し、
前記設定手段は、前記会議が終了した後、前記会議設備の設定を、前記セキュリティ情報に応じた設定を行う前の設定に戻す、情報提供システム。
【請求項3】
会議開催の条件に応じた会議設備の情報を提供する情報提供システムであって、
前記会議設備の情報と、前記会議設備のセキュリティ情報とを対応づけて管理する設備管理手段と、
会議の開始時刻の情報を含む前記会議開催の条件の入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた前記会議開催の条件に応じたセキュリティ情報に基づいて、前記設備管理手段から前記会議開催の条件に対応する前記会議設備の情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記会議設備の情報を提供する情報提供手段と、
前記会議の開始時刻の前に、前記会議で用いられる前記会議設備に前記セキュリティ情報に応じた設定を行う設定手段と、
を有し、
前記設定手段は、前記会議で用いられる前記会議設備に対して、前記セキュリティ情報に応じた第1の設定が行えない場合、前記会議設備に対して、前記第1の設定よりセキュリティ内容を緩和した第2の設定、又はデフォルトの設定を行う、情報提供システム。
【請求項4】
前記受付手段は、前記セキュリティ情報を含む前記会議開催の条件を受付し、
前記取得手段は、前記会議開催の条件に含まれる前記セキュリティ情報に対応する前記会議設備の情報を前記設備管理手段から取得する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報提供システム。
【請求項5】
前記会議設備の代替設備の情報と、該代替設備の前記セキュリティ情報とを対応づけて管理する代替設備管理手段を有し、
前記取得手段は、前記設備管理手段から前記会議開催の条件に対応する前記会議設備の情報を取得できないとき、前記代替設備管理手段から前記会議開催の条件に対応する前記代替設備の情報を取得し、
前記情報提供手段は、前記取得手段が取得した前記代替設備の情報を提供する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記代替設備管理手段は、
前記会議設備と代替可能な前記代替設備の情報を外部サーバから取得し、
前記代替設備の各々に前記セキュリティ情報を付与して管理する、請求項に記載の情報提供システム。
【請求項7】
前記会議設備は、会議を開催する場所、会議で利用する機器、又は会議で利用するプログラムを含む、請求項1乃至のいずれか一項に記載の情報提供システム。
【請求項8】
前記設定手段は、前記会議が終了した後、前記会議設備の設定を、前記セキュリティ情報に応じた設定を行う前の設定に戻す、請求項に記載の情報提供システム。
【請求項9】
前記設定手段は、前記会議で用いられる前記会議設備に対して、前記セキュリティ情報に応じた第1の設定が行えない場合、前記会議設備に対して、前記第1の設定よりセキュリティ内容を緩和した第2の設定、又はデフォルトの設定を行う、請求項に記載の情報提供システム。
【請求項10】
会議開催の条件に応じた会議設備の情報を提供するコンピュータに、
前記会議設備の情報と、前記会議設備のセキュリティ情報とを対応づけて記憶する記憶ステップと、
会議の開始時刻の情報を含む前記会議開催の条件の入力を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップで受け付けた前記会議開催の条件に応じたセキュリティ情報に基づいて、前記記憶ステップで記憶した情報から前記会議開催の条件に対応する前記会議設備の情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記会議設備の情報を提供する情報提供ステップと、
前記会議の開始時刻の前に、前記会議で用いられる前記会議設備に前記セキュリティ情報に応じた設定を行う設定ステップと、
を実行させ、
前記設定ステップは、前記会議の開始時刻の前に、前記会議で用いられる前記会議設備に対して、前記セキュリティ情報に応じた設定が行えない場合、前記会議の開始時刻、又は前記会議の開始時刻から所定の時間内に、前記会議設備に対して前記設定を行う、プログラム。
【請求項11】
会議開催の条件に応じた会議設備の情報を提供するコンピュータに、
前記会議設備の情報と、前記会議設備のセキュリティ情報とを対応づけて記憶する記憶ステップと、
会議の開始時刻の情報を含む前記会議開催の条件の入力を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップで受け付けた前記会議開催の条件に応じたセキュリティ情報に基づいて、前記記憶ステップで記憶した情報から前記会議開催の条件に対応する前記会議設備の情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記会議設備の情報を提供する情報提供ステップと、
前記会議の開始時刻の前に、前記会議で用いられる前記会議設備に前記セキュリティ情報に応じた設定を行う設定ステップと、
を実行させ、
前記設定ステップは、前記会議が終了した後、前記会議設備の設定を、前記セキュリティ情報に応じた設定を行う前の設定に戻す、プログラム。
【請求項12】
会議開催の条件に応じた会議設備の情報を提供するコンピュータに、
前記会議設備の情報と、前記会議設備のセキュリティ情報とを対応づけて記憶する記憶ステップと、
会議の開始時刻の情報を含む前記会議開催の条件の入力を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップで受け付けた前記会議開催の条件に応じたセキュリティ情報に基づいて、前記記憶ステップで記憶した情報から前記会議開催の条件に対応する前記会議設備の情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記会議設備の情報を提供する情報提供ステップと、
前記会議の開始時刻の前に、前記会議で用いられる前記会議設備に前記セキュリティ情報に応じた設定を行う設定ステップと、
を実行させ、
前記設定ステップは、前記会議で用いられる前記会議設備に対して、前記セキュリティ情報に応じた第1の設定が行えない場合、前記会議設備に対して、前記第1の設定よりセキュリティ内容を緩和した第2の設定、又はデフォルトの設定を行う、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットや、LAN(Local Area Network)等のネットワークを用いて、遠隔会議を行う会議システムが知られている。
【0003】
例えば、カメラ等を備えた可搬型の会議装置を用いて遠隔会議を行う遠隔会議システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された会議システムでは、可搬型の会議装置を用いて、様々な場所で遠隔会議を行うことができる。一方、このような会議システムでは、会議の内容等に応じて適切なセキュリティレベルを確保することが難しいという問題がある。
【0005】
本発明の実施の形態は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、会議開催の条件に応じた会議設備の情報を提供することにより、会議の内容に応じて適切なセキュリティレベルを確保することができるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態に係る情報提供システムは、会議開催の条件に応じた会議設備の情報を提供する情報提供システムであって、前記会議設備の情報と、前記会議設備のセキュリティ情報とを対応づけて管理する設備管理手段と、会議の開始時刻の情報を含む前記会議開催の条件の入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段が受け付けた前記会議開催の条件に応じたセキュリティ情報に基づいて、前記設備管理手段から前記会議開催の条件に対応する前記会議設備の情報を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した前記会議設備の情報を提供する情報提供手段と、を有し、前記設定手段は、前記会議の開始時刻の前に、前記会議で用いられる前記会議設備に対して、前記セキュリティ情報に応じた設定が行えない場合、前記会議の開始時刻、又は前記会議の開始時刻から所定の時間内に、前記会議設備に対して前記設定を行う。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施の形態によれば、会議開催の条件に応じた会議設備の情報を提供することにより、会議の内容に応じて適切なセキュリティレベルを確保することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態に係る情報提供システムのシステム構成の例を示す図である。
図2】一実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。
図3】一実施形態に係る情報提供システムの機能構成の例を示す図である。
図4】一実施形態に係る会議管理装置が管理する情報の例を示す図(1)である。
図5】一実施形態に係る会議管理装置が管理する情報の例を示す図(2)である。
図6】一実施形態に係る会議管理装置が管理する情報の例を示す図(3)である。
図7】一実施形態に係る会議管理装置が管理する情報の例を示す図(4)である。
図8】一実施形態に係る設備管理装置が管理する情報の例を示す図(1)である。
図9】一実施形態に係る設備管理装置が管理する情報の例を示す図(2)である。
図10】一実施形態に係る人事管理装置が管理する情報の例を示す図である。
図11】第1の実施形態に係る登録処理の例を示すシーケンス図である。
図12】第1の実施形態に係る情報提供処理の例を示すシーケンス図である。
図13】第2の実施形態に係る情報提供システムの機能構成の例を示す図である。
図14】第2の実施形態に係る代替設備管理部が管理する情報の例を示す図(1)である。
図15】第2の実施形態に係る代替設備管理部が管理する情報の例を示す図(2)である。
図16】第2の実施形態に係る情報提供処理の例を示すシーケンス図である。
図17】第3の実施形態に係る情報提供システムの機能構成の例を示す図である。
図18】第3の実施形態に係る設定処理の例を示すシーケンス図(1)である。
図19】第3の実施形態に係る設定処理の例を示すシーケンス図(2)である。
図20】第3の実施形態に係る設定処理の例を示すシーケンス図(3)である。
図21】第3の実施形態に係る設定処理の例を示すシーケンス図(4)である。
図22】第3の実施形態に係る設定処理の例を示すシーケンス図(5)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0010】
<システムの構成>
図1は一実施形態に係る情報提供システムのシステム構成の例を示す図である。情報提供システム1は、例えば、ローカルネットワークA10に設けられた会議管理装置110、設備管理装置120、及び人事管理装置130等を用いて、会議開催の条件に応じた会議設備の情報を提供するシステムである。
【0011】
図1において、会議管理装置110、設備管理装置120、及び人事管理装置130は、例えば、企業内のネットワーク等のローカルネットワークA10に設けられ、互いにデータや情報の送受信が可能である。
【0012】
会議管理装置110は、例えば、PC(Personal Computer)等の情報処理装置、又は複数の情報処理装置を含むシステムであり、会議の開催手続、会議資料、出席者、会議の履歴、会議設備の予約等の管理を行う。例えば、会議管理装置110は、会議開催情報、会議資料、出席者情報、会議履歴情報、会議設備の予約情報等の会議情報21を、クラウドA20等のサーバに記憶して管理する。
【0013】
また、会議管理装置110は、会議設備を利用する利用者が、端末装置140等を用いて入力した会議開催の条件を受付し、会議開催の条件に応じた会議設備の情報を提供する。例えば、会議管理装置110は、利用者が端末装置140に入力した会議開催の条件に対応する会議設備の情報を、端末装置140に表示させる。
【0014】
設備管理装置(設備管理手段)120は、例えば、PC等の情報処理装置、又は複数の情報処理装置を含むシステムであり、会議で用いられる会議室、機器等の会議設備の情報と、会議設備のセキュリティ情報とを対応づけて管理する。例えば、設備管理装置120は、セキュリティ情報を付与した会議室情報、セキュリティ情報を付与した機器情報等を含む設備情報22を、クラウドA20等のサーバに記憶して管理する。
【0015】
なお、セキュリティ情報は、例えば、会議毎に要求されるセキュリティの高さを段階的に示すセキュリティレベル等によって表される。セキュリティレベルに対応するセキュリティ内容(例えば、セキュリティの有無、通信の暗号化、認証の有無等)は、例えば、クラウドA20に記憶されたセキュリティ情報24等に記憶されている。
【0016】
人事管理装置130は、例えば、PC等の情報処理装置、又は複数の情報処理装置を含むシステムであり、社員、外部人員等の利用者、会議の開催に要した費用等を管理する。例えば、人事管理装置130は、社員外部人員等の氏名や、所属、所在等の情報等の情報や、費用等の情報を含む人事情報23を、クラウドA20等のサーバに記憶して管理する。
【0017】
好ましくは、情報提供システム1は、例えば、レンタル会社等の他社のローカルネットワークB30内に設けられた設備管理装置31等によって管理される、クラウドB40に記憶された設備情報41や、セキュリティ情報42等を参照することができる。
【0018】
また、情報提供システム1は、会議用の機器や、ソフトウェア等のベンダが提供するウェブサーバ(外部サーバ)50等から、ソフトウェア情報51や機器情報52等を取得して、取得した情報にセキュリティ情報を付与して管理する機能を有していても良い。
【0019】
なお、図1の示す情報提供システムのシステム構成は一例である。例えば、会議管理装置110は、会議情報21を、ローカルネットワークA10内のサーバ装置や、会議管理装置110の記憶部等に記憶して管理するものであっても良い。設備管理装置120、人事管理装置130についても同様である。
【0020】
また、会議管理装置110、設備管理装置120、及び人事管理装置130は、1つの情報提供装置100であっても良い。
【0021】
<ハードウェア構成>
次に、会議管理装置110、設備管理装置120、及び人事管理装置130のハードウェア構成について説明する。会議管理装置110、設備管理装置120、及び人事管理装置130は、一般的なコンピュータの構成を有している。
【0022】
図2は、会議管理装置110、設備管理装置120、及び人事管理装置130に用いることができる、一般的なコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。コンピュータ200は、例えば、CPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)202、ROM(Read Only Memory)203、ストレージデバイス204、外部接続I/F(Interface)205、入力部206、表示部207、ネットワークI/F208、バス209等を有する。
【0023】
CPU201は、ROM203やストレージデバイス204等に格納されたプログラムやデータをRAM202上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータ200の各機能を実現する演算装置である。RAM202は、CPU201のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ROM203は、電源を切ってもプログラムやデータを保持する不揮発性のメモリである。
【0024】
ストレージデバイス204は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等のストレージ装置であり、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、及び各種データ等を記憶する。
【0025】
外部接続I/F205は、コンピュータ200に外部装置を接続するためのインタフェースである。外部装置には、例えば、記憶媒体210等が含まれる。コンピュータ200は、外部接続I/F205を介して、記憶媒体210の読取り及び/又は書き込みを行うことができる。また、記憶媒体210に所定のプログラムを格納し、この記憶媒体210に格納されたプログラムを外部接続I/F205を介して、コンピュータ200にインストールすることにより、コンピュータ200は所定のプログラムを実行可能となる。
【0026】
入力部206は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル等の入力用のデバイスである。表示部207はディスプレイ等の表示用のデバイスである。
【0027】
ネットワークI/F208は、コンピュータ200をネットワーク60に接続するインタフェースである。ネットワークI/F208により、コンピュータ200は、他の機器とネットワーク60を介してデータ通信を行うことができる。バス209は、上記各構成要素に接続され、アドレス信号、データ信号、及び各種制御信号等を伝送する。
【0028】
なお、図2の構成は一例である。例えば、会議管理装置110、設備管理装置120、人事管理装置130等は、必ずしも、入力部206、表示部207を有していなくても良い。また、会議管理装置110、設備管理装置120、人事管理装置130等は、複数のコンピュータ200の組み合わせによって構成されるものであっても良い。また、会議管理装置110、設備管理装置120、人事管理装置130等は、一般的なコンピュータの構成を有する電子機器、例えば、画像形成装置等を用いて実現することも可能である。
【0029】
<機能構成>
続いて、会議管理装置110、設備管理装置120、及び人事管理装置130の機能構成について説明する。
【0030】
図3は、一実施形態に係る情報提供システム設備情報管理システムの機能構成図である。
【0031】
(会議管理装置の機能構成)
会議管理装置110は、例えば、通信部311、会議開催管理部312、出席者管理部313、会議設備管理部314、情報提供部315、会議履歴管理部316、会議資料管理部317、及び記憶部318等を有する。
【0032】
会議管理装置110は、例えば、図2のCPUで所定のプログラムを実行することにより、上記の各機能構成を実現している。
【0033】
通信部311は、例えば、図2に示すネットワークI/F208を用いて、会議管理装置110をネットワーク60に接続して、設備管理装置120、人事管理装置130、端末装置140等と通信を行う。
【0034】
会議開催管理部(受付手段)312は、遠隔会議等の会議を開催する利用者等から、会議開催の条件、例えば、開催日時、会議名、出席者、セキュリティレベル等の情報の入力(登録)を受け付ける。また、会議開催管理部312は、登録された情報のうち、開催日時、会議名、セキュリティレベル、開催場所、会議資料等の情報を、例えば、図4(a)に示すような会議開催情報410に記憶して管理する。
【0035】
図4(a)は、一実施形態に係る会議開催情報410の例を示している。図4(a)の例では、会議開催情報410には、「開催ID」、「開催日時」、「会議名」、「セキュリティレベル」、「開催場所」、「主催者」、「問合せ先」、「資料」等の情報が含まれる。
【0036】
「開催ID」は、会議を識別するための識別情報である。「開催日時」は、会議が開催される日時等を示す情報である。「会議名」は、会議の名前等を示す情報である。
【0037】
「セキュリティレベル」は、会議のセキュリティの高さを段階的に表す情報であり、例えば、会議を開催する利用者等により設定される。ここでは、一例として、セキュリティレベルは、「−」、「C」、「B」、「A」の4段階にレベル分けされているものとして以下の説明を行う。なお、セキュリティレベルは、「A」が最も高く、「−」(セキュリティなし)が最も低いものとする。また、セキュリティレベルが高いほどコストが高くなり、重要な会議、機密性の高い会議ほど、セキュリティレベルが高く設定されるものとする。
【0038】
「開催場所」は、会議を開催する場所(例えば、会議室等)を示す情報であり、例えば、設備管理装置120が管理する会議室ID等で表される。「主催者」は、会議を主催する主催者や、責任者等を示す情報であり、例えば、人事管理装置130の社員管理部332が管理する社員ID等で表される。「問合せ先」は、会議に関する問合せ先を示す情報であり、例えば、人事管理装置130の社員管理部332が管理する社員ID等で表される。「資料」は、会議で使用する会議資料の情報であり、例えば、後述する会議資料管理部317が管理する資料ID等で表される。
【0039】
出席者管理部313は、会議開催管理部312が受け付けた会議の出席者に関する情報を、例えば、図5に示すような出席者情報500に記憶して管理する。
【0040】
図5は、一実施形態に係る出席者情報500の例を示している。図5の例では、出席者情報500には、「開催ID」、「出席者ID」、「出席/欠席連絡」、「出席/欠席」等の情報が含まれる。
【0041】
「開催ID」は、会議を識別するための識別情報であり、会議開催管理部312が管理する会議開催情報410に含まれる「開催ID」に対応している。「出席者ID」は、会議に参加する出席者を識別する情報であり、例えば、人事管理装置130の社員管理部332が管理する社員ID等で表される。「出席/欠席連絡」は、会議開催前に登録された、各出席者の参加/欠席等の情報が記憶される。「出席/欠席」は、例えば、各出席者が会議に参加したか否かを示す情報が記憶される。
【0042】
会議設備管理部(取得手段)314は、会議開催管理部312が受け付けた会議開催の条件に応じたセキュリティ情報に基づいて、設備管理装置120から、会議開催の条件に対応する会議設備の情報を取得する。例えば、会議設備管理部314は、会議開催管理部312が受け付けた会議開催の条件に含まれるセキュリティレベルを満たす会議設備(会議室、機器等)の情報を、設備管理装置120から取得する。
【0043】
また、会議設備管理部314は、会議で使用する設備等の情報を、例えば、図6(b)に示すような会議設備情報620に記憶して管理する。さらに、会議設備管理部314は、会議で使用する設備の予約状況等を、例えば、図7(a)に示すような設備予約情報710に記憶して管理する。
【0044】
図6(b)は、一実施形態に係る会議設備情報620の例を示している。図6(b)の例では、会議設備情報620には、「設備ID」、「機器ID」、「設備名」、「予約可/不可」、「保管場所」、及び「セキュリティレベル」等の情報が含まれる。
【0045】
「設備ID」は、設備を識別するための識別情報である。「機器ID」は、設備が機器である場合、機器を識別するための識別情報であり、例えば、設備管理装置120が管理する機器ID等で表される。「設備名」は、設備の名前等を示す情報である。「予約可/不可」は、設備が予約可能であるか否かを示す情報である。「保管場所」は、設備が保管されている場所を示す情報である。
【0046】
「セキュリティレベル」は、設備のセキュリティレベルを示す情報であり、例えば、図4(a)の会議開催情報410に含まれる「セキュリティレベル」に対応している。図7(b)に設備のセキュリティレベルの例を示す。設備のセキュリティレベルは、会議開催情報410に含まれる「セキュリティレベル」と同様に、「−」、「C」、「B」、「A」の4段階にレベル分けされている。また、設備のセキュリティレベルは、図7に示すように、セキュリティレベル毎に、設備のセキュリティ内容が定められており、例えば、図1のクラウドA20に記憶されたセキュリティ情報24等に予め記憶されているものとする。
【0047】
図7(a)は、一実施形態に係る設備予約情報710の例を示している。図7(a)の例では、設備予約情報710には、「予約番号」、「設備ID」、「予約日時」、「開催ID」等の情報が含まれる。
【0048】
「予約番号」は、設備の予約を識別するための識別情報である。「設備ID」は、設備を識別するための識別情報であり、例えば、図6(b)で説明した会議設備情報620に含まれる「設備ID」に対応している。「予約日時」は、設備が予約されている日時等を示す情報である。「開催ID」は、会議を識別するための識別情報であり、例えば、図4(a)で説明した会議開催情報410に含まれる「開催ID」に対応している。
【0049】
ここで、図3に戻り、会議管理装置110の機能構成の説明を続ける。
【0050】
情報提供部(情報提供手段)315は、会議開催管理部312が受付した会議開催の条件に応じた会議設備の情報を提供する。
【0051】
例えば、会議開催管理部312が、セキュリティレベル(セキュリティ情報)を含む会議開催の条件を受け付けると、会議設備管理部314は、セキュリティレベルに対応する会議設備の情報を、設備管理装置120から取得する。また、情報提供部315は、会議設備管理部314が取得した、会議開催の条件に含まれるセキュリティレベルに対応する会議設備の情報を、例えば、端末装置140等に表示させる。
【0052】
これにより、例えば、端末装置140を用いて、会議の予約をしている利用者は、会議のセキュリティレベルに応じた会議設備を容易に選択することができるようになる。
【0053】
会議履歴管理部316は、開催された会議の開催履歴等の情報を、例えば、図6(a)に示すような会議履歴情報610に記憶して管理する。
【0054】
図6(a)は、一実施形態に係る会議履歴情報610の例を示している。図6(a)の例では、会議履歴情報610には、「開催ID」、「開催日時」、「会議名」、「セキュリティレベル」、「開催場所」、「主催者」、「問合せ先」「資料」等の情報が含まれる。
【0055】
このうち、「開催ID」、「会議名」、「セキュリティレベル」、「開催場所」、「主催者」、「問合せ先」「資料」等の情報は、図4(a)で説明した会議開催情報410に含まれる同名の情報に、それぞれ対応している。また、「開催日時」は、実際に開催された会議の開始日時、及び終了日時が記憶されている。
【0056】
会議資料管理部317は、会議の主催者や出席者等によって登録された会議の資料や、議事録等に関する情報を、例えば、図4(b)に示すような会議資料情報420に記憶して管理する。
【0057】
図4(b)は、一実施形態に係る会議資料情報420の例を示している。図4(b)の例では、会議資料情報420には、「資料ID」、「資料名」、「ファイル」等の情報が記憶されている。
【0058】
「資料ID」は、会議資料を識別するための識別情報である。「資料名」は、会議資料の名前等の情報である。「ファイル」は、資料が保管されているファイルや、ファイルの取得先を示す情報等である。
【0059】
なお、上記の会議開催情報410、会議資料情報420、出席者情報500、会議履歴情報610、会議設備情報620、及び設備予約情報710等は、例えば、図1のクラウドA20に記憶された会議情報21に含まれる。また、上記の各情報は、ローカルネットワークA10に設置されたサーバ装置や、会議管理装置110の記憶部318等に記憶されているものであっても良い。
【0060】
記憶部318は、例えば、図2のCPU201で実行されるプログラム、及びストレージデバイス204等によって実現され、例えば、上記の各情報を含む様々な情報を記憶可能である。
【0061】
(設備管理装置の機能構成)
設備管理装置(設備管理手段)120は、例えば、通信部321、セキュリティ情報管理部322、会議室管理部323、機器管理部324、及び記憶部325等を有する。
【0062】
設備管理装置120は、例えば、図2のCPU201で所定のプログラムを実行することにより、上記の各機能構成を実現している。
【0063】
通信部321は、例えば、図2に示すネットワークI/F208を用いて、設備管理装置120をネットワーク60に接続して、会議管理装置110等の他の装置と通信を行う。
【0064】
セキュリティ情報管理部322は、会議設備毎のセキュリティ情報(セキュリティレベル)を管理する。例えば、セキュリティ情報管理部322は、会議室管理部323が管理する会議室情報に、セキュリティレベルの情報を付与する。また、セキュリティ情報管理部322は、機器管理部324が管理する機器情報に、セキュリティレベルの情報を付与する。
【0065】
会議室管理部323は、会議設備のうち、会議室(会議が行われる場所の一例)に関する情報を、例えば、図8(a)に示すような会議室情報810に記憶して管理する。
【0066】
図8(a)は、一実施形態に係る会議室情報810の例を示している。図8(a)の例では、会議室情報810には、「会議室ID」、「収容人数」、「場所」、「設備ID」、「会議環境」、及び「セキュリティレベル」等の情報が含まれる。
【0067】
「会議室ID」は、会議室を識別するための識別情報である。「収容人数」は、会議室を利用できる最大人数を示す情報である。「場所」は、会議室が設置されている場所等を示す情報である。「設備ID」は、会議室に備え付けられている設備に関する情報であり、例えば、図6(b)の会議設備情報620に含まれる「設備ID」に対応している。「会議環境」は、会議室に備え付けられている通信設備等に関する情報である。
【0068】
「セキュリティレベル」は、会議室のセキュリティレベルを示す情報であり、例えば、図4(a)の会議開催情報410に含まれる「セキュリティレベル」に対応している。図8(b)に会議室のセキュリティレベルの例を示す。会議室のセキュリティレベルは、会議開催情報410に含まれる「セキュリティレベル」と同様に、「−」、「C」、「B」、「A」の4段階にレベル分けされている。また、会議室のセキュリティレベルは、図8(b)に示すように、セキュリティレベル毎に、会議室のセキュリティ内容が定められており、例えば、図1のクラウドA20に記憶されたセキュリティ情報24に予め記憶されているものとする。
【0069】
図15の機器管理部324は、会議設備のうち、会議に利用される機器に関する情報を、例えば、図9(a)に示すような機器情報910に記憶して管理する。なお、機器管理部324は、会議に利用されるソフトウェアに関する情報を、さらに管理するものであっても良い。
【0070】
図9は、一実施形態に係る機器情報910の例を示している。機器情報910には、例えば、「機器ID」、「機器名称」、「機器状態」、「機能」、「メーカ名」、「設置/保管場所」、及び「セキュリティレベル」等の情報が含まれる。
【0071】
「機器ID」は、機器を識別するための識別情報である。「機器名称」は、機器の名前等を示す情報である。「機器状態」は、例えば、機器の状態を示す情報であり、例えば、機器が正常に動作する「良好」な状態であるか、正常に動作しない「利用不可」の状態であるか等を示す。「機能」は、機器の機能や、種別等を示す情報である。「メーカ名」は、機器の製造者や、販売者等を示す情報である。「設置/保管場所」は、機器が設置、又は保管されている場所等を示す情報である。
【0072】
「セキュリティレベル」は、機器のセキュリティレベルを示す情報であり、例えば、図4(a)の会議開催情報410に含まれる「セキュリティレベル」に対応している。図9(b)に機器のセキュリティレベルの例を示す。機器のセキュリティレベルは、会議開催情報410に含まれる「セキュリティレベル」と同様に、「−」、「C」、「B」、「A」の4段階にレベル分けされている。また、機器のセキュリティレベルは、図9(b)に示すように、セキュリティレベル毎に、機器のセキュリティ内容が定められており、例えば、図1のクラウドA20に記憶されたセキュリティ情報24に予め記憶されているものとする。
【0073】
なお、上記の会議室情報810、機器情報910等は、例えば、図1のクラウドA20に記憶された設備情報22に含まれる。また、上記の各情報は、ローカルネットワークA10に設置されたサーバ装置や、設備管理装置120の記憶部325等に記憶されているものであっても良い。
【0074】
記憶部325は、例えば、図2のCPU201で実行されるプログラム、及びストレージデバイス204等によって実現され、例えば、上記の各情報を含む様々な情報を記憶可能である。
【0075】
(人事管理装置の機能構成)
人事管理装置130は、人事、及び経理に関する様々な情報を管理する。人事管理装置130は、例えば、社員管理部332、経理管理部333、及び記憶部334等を有する。
【0076】
人事管理装置130は、例えば、図2のCPU201で所定のプログラムの実行することにより、上記の各機能構成を実現している。
【0077】
通信部331は、例えば、図2に示すネットワークI/F208を用いて、人事管理装置130をネットワーク60に接続して、例えば、会議管理装置110等の他の装置と通信を行う。
【0078】
社員管理部332は、例えば、ローカルネットワークA10を運用する企業等の社員に関する情報、及び社員以外の外部人員の情報を、図10(a)、(b)に示すような、社員情報1010、及び外部人員情報1020に記憶して管理する。
【0079】
図10(a)は、一実施形態に係る社員情報1010の例を示している。図10(a)の例では、社員情報1010には、例えば、「社員ID」、「氏名」、「所属」、及び「所在場所」等の情報が含まれる。
【0080】
「社員ID」は、社員を識別するための識別情報である。「氏名」は、社員の名前等を示す情報である。「所属」は、社員が所属する部署等を示す情報である。「所在場所」は、社員の所在場所(例えば、社員の自席がある場所等)を示す情報である。
【0081】
図10(b)は、一実施形態に係る外部人員情報1020の例を示している。図10(b)の例では、外部人員情報1020には、例えば、「社員ID」、「氏名」、「所属」、及び「所在場所」等の情報が含まれる。
【0082】
「社員ID」は、外部人員(例えば、社外からの来訪者や、協力会社の社員等)を識別するための識別情報である。「氏名」は、外部人員の名前等を示す情報である。「所属」は、外部人員が所属する部署等を示す情報である。「所在場所」は、外部人員の所在場所(例えば、外部人員の自席がある場所等)を示す情報である。
【0083】
経理管理部333は、会議の開催に要した費用等の情報を含む経理管理情報を管理する。なお、本実施形態では、経理管理部333が管理する経理管理情報は任意の形式であって良いので、詳細な説明は省略する。
【0084】
なお、上記の社員情報1010、外部人員情報1020、経理管理情報等は、例えば、図1のクラウドA20に記憶された人事情報23に含まれる。また、上記の各情報は、ローカルネットワークA10に設置されたサーバ装置や、人事管理装置130の記憶部334等に記憶されているものであっても良い。
【0085】
記憶部334は、例えば、図2のCPU201で実行されるプログラム、及びストレージデバイス204等によって実現され、例えば、上記の各情報を含む様々な情報を記憶可能である。
【0086】
<処理の流れ>
続いて、情報提供システム1による情報提供方法の処理の流れについて説明する。
【0087】
[第1の実施形態]
(セキュリティ情報の登録処理)
図11は、第1の実施形態に係る登録処理の例を示すシーケンス図である。この処理は、例えば、図8(a)に示す会議室情報810に含まれる「セキュリティレベル」や、図8(b)に示す機器情報910に含まれる「セキュリティレベル」を登録する処理の例を示している。なお、「セキュリティレベル」は、セキュリティ情報の一例である。
【0088】
ステップS1101において、例えば、設備情報22を管理する管理者が、端末装置140を用いて、セキュリティ情報の設定開始操作を行うものとする。例えば、管理者は、端末装置140のウェブブラウザを用いて、設備管理装置120のセキュリティ情報管理部322が提供するセキュリティ情報を設定するためのウェブページ等にアクセスする。
【0089】
ステップS1102において、端末装置140は、管理者による設定開始操作に応じて、セキュリティ情報の設定開始を要求する設定開始要求を、設備管理装置120に送信する。
【0090】
ステップS1103、S1104において、設備管理装置120のセキュリティ情報管理部322は、端末装置140から受信した設定開始要求に応じて、セキュリティ情報の設定画面を、端末装置140に表示させる。
【0091】
ステップS1105において、管理者が、機器のセキュリティ情報の設定操作を行うものとする。例えば、管理者は、図9(a)に示す機器情報910において、機器ID「M00001」のプロジェクタのセキュリティレベルを「A」に設定する操作等を行う。
【0092】
ステップS1106において、端末装置140は、設定された機器のセキュリティ情報を設備管理装置120に送信する。
【0093】
ステップS1107において、設備管理装置120のセキュリティ情報管理部322は、端末装置140から受け付けた機器のセキュリティ情報の登録を、機器管理部324に要求する。これにより、例えば、図9(a)に示す機器情報910において、機器ID「M00001」のプロジェクタのセキュリティレベルが「A」に設定される。
【0094】
ステップS1108において、機器管理部324は、例えば、セキュリティ情報の登録が完了したことを示す完了通知を、セキュリティ情報管理部322に通知する。
【0095】
また、ステップS1109において、管理者が、会議室のセキュリティ情報の設定操作を行うものとする。例えば、管理者は、図8(a)に示す会議室情報810において、会議室ID「KS00001」の会議室のセキュリティレベルを「A」に設定する操作等を行う。
【0096】
ステップS1110において、端末装置140は、設定された会議室のセキュリティ情報を設備管理装置120に送信する。
【0097】
ステップS1111において、設備管理装置120のセキュリティ情報管理部322は、端末装置140から受け付けた会議室のセキュリティ情報の登録を、会議室管理部323に要求する。これにより、例えば、図8(a)に示す会議室情報810において、会議室ID「KS00001」の会議室のセキュリティレベルが「A」に設定される。
【0098】
例えば、上記の処理により、管理者は、例えば、図8(a)に示すような会議室情報810の「セキュリティレベル」、及び図9(a)に示すような機器情報910の「セキュリティレベル」を、予め登録しておくことができる。
【0099】
(情報提供システムの情報提供処理)
図12は、第1の実施形態に係る情報提供処理の例を示すシーケンス図である。この処理は、情報提供システム1が、会議設備を利用する利用者により入力された会議開催の条件に応じて、会議開催の条件を満たす会議設備の情報を提供する処理の例を示している。なお、図12に示す処理の開始前に、例えば、図11に示すセキュリティ情報の登録処理により、設備管理装置120は、会議設備(会議室、機器等)の情報と、会議設備毎に予め設定されたセキュリティレベルとを対応づけて管理しているものとする。
【0100】
ステップS1201において、例えば、会議設備を利用する利用者(例えば、会議を開催する開催者等)が、端末装置140を用いて、会議情報の登録開始操作を行うものとする。例えば、利用者は、端末装置140のウェブブラウザを用いて、会議管理装置110の会議開催管理部312が提供する会議情報を登録するためのウェブページ等にアクセスする。
【0101】
ステップS1202において、端末装置140は、利用者による登録開始操作に応じて、会議情報の登録開始を要求する登録開始要求を、会議管理装置110に送信する。
【0102】
ステップS1203、S1204において、会議管理装置110の会議開催管理部312は、端末装置140から受信した登録開始要求に応じて、会議情報を入力する情報入力画面を、端末装置140に表示させる。
【0103】
ステップS1205において、利用者は、表示された情報入力画面に、例えば、開催日時、会議名、出席者、セキュリティレベル等の会議情報(会議開催の条件)を入力するものとする。
【0104】
ステップS1206において、端末装置140な、利用者によって入力された会議情報を、会議管理装置110に送信する。なお、端末装置140が送信する会議情報には、会議のセキュリティレベル(セキュリティ情報の一例)が含まれている。
【0105】
ステップS1207、S1208において、会議管理装置110の出席者管理部313は、人事管理装置130から、出席者の情報(氏名、所属、所在場所等)の情報を取得する。
【0106】
ステップS1209〜S1211において、会議管理装置110の会議設備管理部314は、会議開催管理部312が受け付けた会議情報に含まれるセキュリティレベルを用いて、設備管理装置120からセキュリティレベルに対応する会議設備の情報を取得する。
【0107】
例えば、ステップS1209において、会議設備管理部314は、ステップS1206で取得した会議情報、及びステップS1208で取得した出席者情報等を含む会議開催の条件を、設備管理装置120に送信する。
【0108】
ステップS1210において、設備管理装置120の会議室管理部323、及び機器管理部324は、会議管理装置110から受信した会議開催の条件に対応する会議設備の情報を抽出する。
【0109】
例えば、会議の出席者の人数が3〜4人、所在場所が大阪事業所、セキュリティレベルがAである場合、会議室管理部323は、図8(a)に示すような会議室情報810から、会議室ID「KS00003」の「大阪事業所・2F会議室」を抽出する。また、会議の出席者に、所在場所が東京事業所の社員Cが含まれる場合、会議室管理部323は、図8(a)に示す会議室情報810から、会議室ID「KS00001」の「東京事業所・1F会議室」を合わせて抽出する。
【0110】
同様にして、設備管理装置120の機器管理部324は、会議開催の条件に対応する機器の情報を抽出する。例えば、会議の出席者の人数が3〜4人、所在場所が大阪事業所、セキュリティレベルがAである場合、機器管理部324は、図9(a)に示すような機器情報910から、機器ID「M00001」、機器ID「M00002」の機器を抽出する。また、会議の出席者に、所在場所が東京事業所の社員Cが含まれる場合、機器管理部324は、図9(a)に示すような機器情報910から、機器ID「M00003」のIP音声会議ホンを合わせて抽出する。
【0111】
ステップS1211において、設備管理装置120は、ステップS1210で抽出した会議設備(会議室、機器)の情報を、会議管理装置110に通知する。
【0112】
ステップS1212において、会議管理装置110の情報提供部315は、ステップS1209〜S1211で取得した会議設備の情報を含む提供情報の表示画面を生成する。例えば、情報提供部315は、会議のセキュリティレベルに対応した会議室、及び機器を選択可能に表示する会議情報の登録画面等を生成する。
【0113】
ステップS1213、S1214において、情報提供部315は、生成した提供情報の表示画面を、端末装置140に表示させる。
【0114】
従来の会議システムでは、会議を開催する利用者が、会議室や機器等の会議設備を自由に選択することができるようになっていた。この場合、会議開催の条件に応じた会議設備を選択することができず、セキュリティ面で問題があった。例えば、利用者が選択した会議室のセキュリティ対策が十分ではなかった場合、会議室から漏れる会話が外部に聞こえてしまう、又は電話会議が盗聴されてしまう等の問題があった。
【0115】
そこで、本実施形態に係る情報提供システム1は、例えば、上記の処理により、会議を開催する利用者が希望する会議開催の条件(セキュリティレベル等)に対応する会議設備を抽出し、利用者に提案する。これにより、本実施形態に係る情報提供システム1によれば、会議開催の条件に応じた会議設備の情報を提供することにより、会議の内容に応じて適切なセキュリティレベルを確保することができるようになる。
【0116】
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、例えば、設備管理装置120が管理する会議設備の中に、会議開催の条件に対応する利用可能な会議設備がないときに、代替設備の情報を提供する場合の例について説明する。
【0117】
<機能構成>
図13は、第2の実施形態に係る設備管理システムの機能構成の例を示す図である。図13に示すように、第2の実施形態に係る情報提供システム1は、図3に示す第1の実施形態に係る情報提供システム1の機能構成に加えて、代替設備管理部1301を有する。ここでは、代替設備管理部1301が、会議管理装置110に含まれるものとして以下の説明を行うが、代替設備管理部1301は、設備管理装置120等に含まれるものであっても良い。
【0118】
代替設備管理部(代替設備管理手段)1301は、例えば、図2のCPU201で実行されるプログラムによって実現される。代替設備管理部1301は、例えば、機器メーカ、ソフトウェアメーカ、レンタル会社等から、設備管理装置120が管理する会議設備と代替可能な代替設備の情報を取得し、セキュリティレベルを付与して管理する。
【0119】
例えば、代替設備管理部1301は、機器メーカが運営するウェブサーバ50や、レンタル会社の設備管理装置31が管理する設備情報41等から代替機器の情報を取得する。また、代替設備管理部1301は、取得した代替機器の情報にセキュリティレベルを付与して、例えば、図14(a)に示すような代替機器情報1410に記憶して管理する。
【0120】
例えば、代替設備管理部1301は、クラウドA20の設備情報22に含まれる、図9(a)に示すような機器情報910のセキュリティレベルを参照して、代替機器情報1410の「セキュリティレベル」を決定することができる。また、別の一例として、代替設備管理部1301は、機器メーカや、レンタル会社等から提供されるセキュリティレベルに基づいて(例えば変換して)、代替機器情報1410の「セキュリティレベル」を決定するものであっても良い。さらに、代替設備管理部1301は、管理者等によって入力されたセキュリティレベル等により、代替機器情報1410の「セキュリティレベル」を決定するものであっても良い。
【0121】
また、代替設備管理部1301は、ソフトウェアメーカが運営するウェブサーバ50や、レンタル会社の設備管理装置31が管理する設備情報41等から代替ソフトウェアの情報を取得する。また、代替設備管理部1301は、取得した代替ソフトウェアの情報にセキュリティレベルを付与して、例えば、図14(b)に示すような代替ソフトウェア情報1420に記憶して管理する。なお、代替ソフトウェア情報1420の「セキュリティレベル」は、例えば、代替機器情報1410の「セキュリティレベル」と同様にして決定される。
【0122】
さらに、代替設備管理部1301は、レンタル会社の設備管理装置31が管理する設備情報41等から代替会議室の情報を取得する。また、代替設備管理部1301は、取得した代替会議室の情報にセキュリティレベルを付与して、例えば、図15に示すような代替会議室情報1500に記憶して管理する。
【0123】
なお、代替設備管理部1301が管理する代替設備の情報は、例えば、設備管理装置120が管理する会議設備の中に、会議開催の条件に対応する利用可能な会議設備がないときに、情報提供部315が提供する提供情報として用いられる。
【0124】
<処理の流れ>
図16は、第2の実施形態に係る情報提供処理の例を示すシーケンス図である。なお、図16のステップS1206〜S1209の処理は、図12に示す第1の実施形態に係る処理と同様なので、ここでは、第1の実施形態との相違点を中心に説明を行う。
【0125】
ステップS1601において、設備管理装置120の会議室管理部323、及び機器管理部324は、会議管理装置110から受信した会議開催の条件に対応する会議設備の情報を抽出する。ただし、ここでは、会議開催の条件に対応する会議設備の情報が抽出できなかったものとする。
【0126】
ステップS1602において、設備管理装置120は、会議開催の条件に対応する会議設備がないことを示す情報を会議管理装置110に通知する。
【0127】
ステップS1603において、会議管理装置110の会議設備管理部314は、設備管理装置120から会議開催の条件に対応する会議設備の情報を取得できないとき、代替設備管理部1301から、会議開催の条件に対応する代替設備の情報を取得する。
【0128】
例えば、会議を開催する利用者が、会議開始の条件として、セキュリティレベル「A」
のテレビ会議を設定したものとする。また、設備管理装置120の機器管理部324が管理する機器情報910には、例えば、図9(a)に示すように、テレビ会議用の機器が登録されていないものとする。この場合、会議設備管理部314は、代替設備管理部1301が管理する、例えば、図14(a)に示すような代替機器情報1410から、セキュリティレベルが「A」であり、かつテレビ会議機能を有する機器ID「D00001」、「D0002」の代替機器の情報を取得する。
【0129】
ステップS1604において、会議管理装置110の情報提供部315は、ステップS1603で取得した代替設備の情報を含む提供情報の表示画面を生成する。例えば、情報提供部315は、会議のセキュリティレベルに対応した、調達可能な代替設備の情報を含む会議情報の登録画面を生成する。
【0130】
ステップS1605、S1606において、情報提供部315は、生成した提供情報の表示画面を、端末装置140に表示させる。
【0131】
上記の処理により、会議を開催する利用者は、会議のセキュリティレベルに対応する会議設備がない場合でも、会議設備を購入、又はレンタルすることにより、会議のセキュリティレベルに応じた会議の開催を検討することができるようになる。
【0132】
[第3の実施形態]
従来の会議システムでは、会議を開始する前に、会議を開催する利用者等が、会議のセキュリティレベルに応じたセキュリティ設定を、会議装置等の会議設備に設定していた。しかし、一般的な利用者は、例えば、会議装置等の会議設備のセキュリティ設定に慣れていない場合があり、セキュリティ設定に時間を要し、会議の開始が遅れる場合等があった。
【0133】
そこで、第2の実施形態では、情報提供システム1が、会議の開始前に会議設備に自動的にセキュリティ設定を行う場合の処理の例について説明する。
【0134】
<機能構成>
図17は、第3の実施形態に係る設備管理システムの機能構成の例を示す図である。図17に示すように、第3の実施形態に係る設備管理装置120は、図3に示す第1の実施形態に係る設備管理装置120の機能構成に加えて、機器設定部1701を有する。
【0135】
機器設定部(設定手段)1701は、例えば、図2のCPU201で実行されるプログラムによって実現され、会議で用いられる会議設備に、セキュリティレベルに応じたセキュリティ設定を行う。
【0136】
<処理の流れ>
(会議設備の設定処理1)
図18は、第3の実施形態に係る会議設備の設定処理の例を示すシーケンス図(1)である。
【0137】
ステップS1801において、会議管理装置110の会議開催管理部312は、例えば、図4(a)に示すような会議開催情報410等を用いて、会議の開始時刻の所定の時間前(例えば、10分前等)になったことを検知する。
【0138】
ステップS1802において、会議管理装置110の会議設備管理部314は、例えば、10分後に開始される会議で用いられる会議設備の設備IDと、セキュリティレベルとを含むセキュリティ設定要求を、設備管理装置120に送信する。なお、会議のセキュリティレベルは、例えば、図4(a)に示すような会議開催情報410から取得することができる。また、会議で用いられる会議設備の設備IDは、例えば、図7(a)に示すような設備予約情報710から、会議の開催IDに対応する設備IDを取得する。
【0139】
ステップS1803において、設備管理装置120の機器設定部1701は、会議管理装置110からセキュリティ設定要求を受け付けると、指定された設備IDの会議設備1800に、指定されたセキュリティレベルに応じたセキュリティ設定を行う。
【0140】
ステップS1804において、会議設備1800は、指定されたセキュリティ設定(例えば、暗号化の有無、認証の有無等)の設定を行い、セキュリティ設定が完了したことを示す設定結果を、設備管理装置120に送信する。
【0141】
ステップS1805において、設備管理装置120は、セキュリティ設定が完了したことを示す設定結果を、会議管理装置110に送信する。
【0142】
上記の処理により、情報提供システム1は、会議の開始時刻の前に、会議で用いられる会議設備に、会議のセキュリティレベルに応じたセキュリティ設定を自動的に行うことができるようになる。
【0143】
なお、例えば、会議設備1800に電源が投入されていない場合、或いは会議設備1800が他の会議で使用中の場合等、会議開始の前に会議設備1800のセキュリティ設定を行えない場合もある。このような場合、情報提供システム1は、図18に示す設定失敗時の処理1810を実行する。
【0144】
例えば、ステップS1811において、会議管理装置110の会議開催管理部312は、図4(a)に示すような会議開催情報410を用いて、会議の開始時刻の所定の時間前(例えば、10分前等)になったことを検知する。
【0145】
ステップS1812において、会議管理装置110の会議設備管理部314は、例えば、10分後に開始される会議で用いられる会議設備の設備IDと、セキュリティレベルとを含むセキュリティ設定要求を、設備管理装置120に送信する。
【0146】
ステップS1813において、設備管理装置120の機器設定部1701は、会議管理装置110からセキュリティ設定要求を受け付けると、指定された設備IDの会議設備1800に、指定されたセキュリティレベルに応じたセキュリティ設定を行う。
【0147】
ステップS1814において、会議設備1800は、指定されたセキュリティ設定(例えば、暗号化の有無、認証の有無等)の設定が行えないため、セキュリティ設定が行えないことを示す設定結果を、設備管理装置120に送信するものとする。
【0148】
ステップS1815において、設備管理装置120は、セキュリティ設定が行えないことを示す設定結果を、会議管理装置110に送信する。
【0149】
この場合、会議管理装置110は、会議開始時刻になるまで待機し、ステップS1821において、会議の開始時刻になったことを検知するものとする。
【0150】
ステップS1822において、会議管理装置110の会議設備管理部314は、例えば、開始時刻に開始される会議で用いられる会議設備の設備IDと、セキュリティレベルとを含むセキュリティ設定要求を、設備管理装置120に送信する。
【0151】
ステップS1823において、設備管理装置120の機器設定部1701は、会議管理装置110からセキュリティ設定要求を受け付けると、指定された設備IDの会議設備1800に、指定されたセキュリティレベルに応じたセキュリティ設定を行う。
【0152】
ステップS1824において、会議設備1800は、指定されたセキュリティ設定(例えば、暗号化の有無、認証の有無等)の設定を行い、セキュリティ設定が完了したことを示す設定結果を、設備管理装置120に送信する。
【0153】
ステップS1825において、設備管理装置120は、セキュリティ設定が完了したことを示す設定結果を、会議管理装置110に送信する。
【0154】
上記の処理により、情報提供システム1は、例えば、利用者が会議装置等の会議設備のセキュリティ設定に慣れていない場合でも、セキュリティ設定を自動的に行い、会議の開始が遅れることを回避することができる。
【0155】
なお、図18のステップS1823の時点において、会議設備1800は、電源が投入されており、他の会議でも使用されていないと考えられるので、セキュリティ設定に成功する可能性が高くなる。なお、ステップS1814でセキュリティ設定に失敗されたことを示す設定結果が通知された場合、会議管理装置110は、所定の時間後(例えば、1〜5分後等)に、セキュリティ設定のリトライを行うことが望ましい。
【0156】
(会議設備の設定処理2)
図19は、第3の実施形態に係る会議設備の設定処理の例を示すシーケンス図(1)である。この処理は、会議の開始前に設定した会議設備のセキュリティ設定を、会議の終了後に、元のセキュリティ設定に戻す場合の処理の例を示している。
【0157】
ステップS1901において、会議管理装置110の会議開催管理部312は、例えば、図4(a)に示すような会議開催情報410を用いて、会議の開始時刻の所定の時間前(例えば、10分前等)になったことを検知する。
【0158】
ステップS1902において、会議管理装置110の会議設備管理部314は、例えば、10分後に開始される会議で用いられる会議設備の設備IDを含む、セキュリティ設定の保存要求を、設備管理装置120に送信する。
【0159】
ステップS1903、S1904において、設備管理装置120の機器設定部1701は、会議管理装置110からセキュリティ設定の保存要求を受け付けると、指定された設備IDの会議設備1900から、セキュリティ設定情報を取得する。
【0160】
ステップS1905において、機器設定部1701は、取得した会議設備1900のセキュリティ設定情報を、例えば、クラウドA20等に記憶する。なお、機器設定部1701は、取得した会議設備1900のセキュリティ設定情報を、記憶部325に記憶するものであっても良い。
【0161】
ステップS1906において、機器設定部1701は、セキュリティ設定の保存に成功したことを示す完了通知を、会議管理装置に通知する。
【0162】
ステップS1907において、会議管理装置110の会議設備管理部314は、例えば、10分後に開始される会議で用いられる会議設備の設備IDと、セキュリティレベルとを含むセキュリティ設定要求を、設備管理装置120に送信する。
【0163】
ステップS1908において、設備管理装置120の機器設定部1701は、会議管理装置110からセキュリティ設定要求を受け付けると、指定された設備IDの会議設備1900に、指定されたセキュリティレベルに応じたセキュリティ設定を行う。
【0164】
ステップS1909において、会議設備1900は、指定されたセキュリティ設定(例えば、暗号化の有無、認証の有無等)の設定を行い、セキュリティ設定が完了したことを示す設定結果を、設備管理装置120に送信する。
【0165】
ステップS1910において、設備管理装置120は、セキュリティ設定が完了したことを示す設定結果を、会議管理装置110に送信する。
【0166】
また、例えば、ステップS1911において、会議管理装置110の会議開催管理部312は、会議が終了したことを検知するものとする。
【0167】
ステップS1912において、会議管理装置110の会議設備管理部314は、例えば、終了した会議で用いられた会議設備1900の設備IDを含む、セキュリティ設定の復旧要求を、設備管理装置120に送信する。
【0168】
ステップS1913において、設備管理装置120の機器設定部1701は、会議管理装置110からセキュリティ設定の復旧要求を受け付けると、指定された設備IDを用いて、会議設備1900のセキュリティ設定情報を、クラウドA20等から読み出す。
【0169】
ステップS1914において、設備管理装置120の機器設定部1701は、読み出した会議設備1900のセキュリティ設定情報を、会議設備1900に設定する。
【0170】
ステップS1915において、会議設備1900は、指定されたセキュリティ設定情報を用いて、セキュリティ設定を復旧し、セキュリティ設定の復旧が完了したことを示す設定結果を、設備管理装置120に送信する。
【0171】
ステップS1916において、設備管理装置120は、セキュリティ設定の復旧が完了したことを示す完了通知を、会議管理装置110に送信する。
【0172】
上記の処理により、情報提供システム1は、会議の開始前に設定した会議設備1900のセキュリティ設定を、会議の終了後に、元のセキュリティ設定に戻すことができる。
【0173】
(会議設備の設定処理3)
図20は、第3の実施形態に係る会議設備の設定処理の例を示すシーケンス図(3)である。この処理は、情報提供システム1が、会議が終了した後に、会議設備のセキュリティ設定を、次の会議のセキュリティレベルに対応するセキュリティ設定に自動的に設定する場合の処理の例を示している。
【0174】
ステップS2001において、会議管理装置110の会議開催管理部312は、会議が終了したことを検知するものとする。
【0175】
ステップS2002において、会議開催管理部312は、会議で用いられていた会議設備1900が、次の会議で予約されている否かを判断する。会議設備1900が次の会議で予約されていない場合、情報提供システム1は、例えば、図19のステップS1912〜S1916に示すような、セキュリティ設定の復旧処理を実行する。一方、会議設備1900が次の会議で予約されている場合、情報提供システム1は、図20に示す予約されている場合の処理2010を実行する。
【0176】
例えば、ステップS2011において、会議管理装置110の会議設備管理部314は、次の会議のセキュリティレベルと、次の会議で用いられる会議設備の設備IDとを含むセキュリティ設定要求を、設備管理装置120に送信する。
【0177】
ステップS2012において、設備管理装置120の機器設定部1701は、会議管理装置110からセキュリティ設定要求を受け付けると、指定された設備IDの会議設備1900に、指定されたセキュリティレベルに応じたセキュリティ設定を行う。
【0178】
ステップS2013において、会議設備1900は、指定されたセキュリティ設定(例えば、暗号化の有無、認証の有無等)の設定を行い、セキュリティ設定が完了したことを示す設定結果を、設備管理装置120に送信する。
【0179】
ステップS2014において、設備管理装置120は、セキュリティ設定が完了したことを示す設定結果を、会議管理装置110に送信する。
【0180】
(会議設備の設定処理4)
図21は、第3の実施形態に係る会議設備の設定処理の例を示すシーケンス図(4)である。この処理は、会議設備に、セキュリティレベルに対応するセキュリティ設定を行えない場合に、会議設備にデフォルトのセキュリティ設定を行う場合の処理の例を示している。
【0181】
ステップS2101において、設備管理装置120は、会議設備2100のデフォルトのセキュリティ設定を、クラウドA20、又は記憶部325等に予め記憶しておくものとする。
【0182】
ステップS2102において、会議管理装置110の会議開催管理部312は、例えば、図4(a)に示すような会議開催情報410を用いて、会議の開始時刻の所定の時間前(例えば、10分前等)になったことを検知する。
【0183】
ステップS2103において、会議管理装置110の会議設備管理部314は、例えば、10分後に開始される会議で用いられる会議設備2100の設備IDと、セキュリティレベルとを含むセキュリティ設定要求を、設備管理装置120に送信する。
【0184】
ステップS2104において、設備管理装置120の機器設定部1701は、会議管理装置110からセキュリティ設定要求を受け付けると、指定された設備IDの会議設備2100に、指定されたセキュリティレベルに応じたセキュリティ設定を行う。
【0185】
ステップS2105において、会議設備2100は、指定されたセキュリティ設定の設定が行えないため、セキュリティ設定が行えないことを示す設定結果を、設備管理装置120に送信するものとする。
【0186】
ステップS2106において、設備管理装置120の機器設定部1701は、クラウドA20、又は記憶部325等に予め記憶された、会議設備2100のデフォルトのセキュリティ設定を読み出す。
【0187】
ステップS2107において、設備管理装置120の機器設定部1701は、会議設備2100に、読み出したデフォルトのセキュリティ設定を行う。
【0188】
ステップS2108において、会議設備2100は、指定されたデフォルトのセキュリティ設定を行い、デフォルトのセキュリティ設定の設定が完了したことを示す設定結果を、設備管理装置120に送信する。
【0189】
ステップS2109において、設備管理装置120は、デフォルトのセキュリティ設定を行ったことを示す完了通知を、会議管理装置110に送信する。
【0190】
この処理により、会議設備に、セキュリティレベルに対応したセキュリティ設定を行えない場合であっても、会議を開催することができるようになる。
【0191】
(会議設備の設定処理5)
図22は、第3の実施形態に係る会議設備の設定処理の例を示すシーケンス図(5)である。この処理は、第1のセキュリティレベルで会議設備2200を設定できないときに、第1のセキュリティレベルよりもセキュリティ内容を緩和した第2のセキュリティレベルを会議設備2200のセキュリティ設定を行う場合の処理の例を示している。
【0192】
ステップS2201において、会議管理装置110の会議開催管理部312は、例えば、図4(a)に示すような会議開催情報410を用いて、会議の開始時刻の所定の時間前(例えば、10分前等)になったことを検知する。
【0193】
ステップS2202において、会議管理装置110の会議設備管理部314は、例えば、10分後に開始される会議で用いられる会議設備2200の設備IDと、第1のセキュリティレベルとを含むセキュリティ設定要求を、設備管理装置120に送信する。
【0194】
ステップS2203において、設備管理装置120の機器設定部1701は、会議管理装置110からセキュリティ設定要求を受け付けると、指定された設備IDの会議設備2200に、指定された第1のセキュリティレベルに応じたセキュリティ設定を行う。
【0195】
ステップS2204において、会議設備2200は、指定された第1のセキュリティ設定の設定が行えないため、セキュリティ設定が行えないことを示す設定結果を、設備管理装置120に送信するものとする。
【0196】
ステップS2205において、設備管理装置120の機器設定部1701は、第1のセキュリティレベルでセキュリティ設定が行えなかったことを示す設定結果を、会議管理装置110に通知する。
【0197】
ステップS2206において、会議管理装置110の会議設備管理部314は、会議設備2200の第1のセキュリティレベル(第1の設定)よりセキュリティ内容を緩和した第2のセキュリティレベル(第1の設定とは異なる第2の設定)を読み出す。
【0198】
ステップS2207において、会議管理装置110の会議設備管理部314は、会議設備2200の設備IDと、第2のセキュリティレベルとを含むセキュリティ設定要求を、設備管理装置120に送信する。
【0199】
ステップS2209において、会議設備2200は、指定された第2のセキュリティレベルに対応するセキュリティ設定を行い、セキュリティ設定の設定が完了したことを示す設定結果を、設備管理装置120に送信する。
【0200】
ステップS2210において、設備管理装置120は、第2のセキュリティレベルでセキュリティ設定を行ったことを示す完了通知を、会議管理装置110に送信する。
【0201】
上記の処理により、例えば、会議設備のセキュリティ設定が行えないために会議が始められない、或いは、セキュリティ設定なしで会議が行われること等を低減させることができるようになる。
【符号の説明】
【0202】
1 情報提供システム
100 情報提供装置
110 会議管理装置
120 設備管理装置(設備管理手段)
130 人事管理装置
312 会議開催管理部(受付手段)
314 会議設備管理部(取得手段)
315 情報提供部(情報提供手段)
1301 代替設備管理部(代替設備管理手段)
1701 機器設定部(設定手段)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0203】
【特許文献1】特開2011−151536号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22