(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
縦方向、横方向、及び、前後方向を有するパンツ型吸収性物品であって、吸収性コアを有するとともに、長手方向に二つ折りされて、前記長手方向が前記縦方向に沿っている吸収性本体と、前記横方向に伸縮する伸縮領域をそれぞれ有する一対のベルト部と、を有し、前記吸収性コアは、前記横方向の中央部において、前記吸収性コアが前記縦方向に沿って折れ曲がるように誘導する折り誘導領域を有し、前記折り誘導領域は、前記パンツ型吸収性物品の前記縦方向の下端よりも上側、且つ、前記前後方向の後側に配されており、前記後側の前記ベルト部が有する前記伸縮領域の少なくとも一部が、前記折り誘導領域を横断し
、前記吸収性コアは、前記折り誘導領域の前記横方向の両側において、前記吸収性コアが前記縦方向及び前記横方向に沿って折れ曲がるように誘導する一対の第2折り誘導領域を有し、前記後側の前記ベルト部が有する前記伸縮領域の少なくとも一部が、一対の前記第2折り誘導領域を横断し、前記第2折り誘導領域に比べて前記折り誘導領域において、前記吸収性コアがより折れ曲がり易くなっていること、を特徴とするパンツ型吸収性物品である。
【0010】
このようなパンツ型吸収性物品によれば、着用者の臀部の割れ目に吸収性コアが入り込み、フィット性が良
い。また、着用者の臀部の割れ目の両側の丸みのある部位に沿って、吸収性コアが折れ曲がり、密着する。よって、
フィット性がよく、着け心地が良い。
【0011】
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記折り誘導領域では、周囲に比べて前記吸収性コアの坪量が低くなっていること、を特徴とするパンツ型吸収性物品である。
【0012】
このようなパンツ型吸収性物品によれば、折り誘導領域において、吸収性コアが折れ曲がり易くなる。
【0015】
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記吸収性コアは、前記長手方向における前記折り誘導領域よりも前記後側の端部側において、前記吸収性コアが前記縦方向及び前記横方向に沿って折れ曲がるように誘導する第3折り誘導領域を有し、前記後側の前記ベルト部が有する前記伸縮領域の少なくとも一部が、前記第3折り誘導領域を横断し、前記第3折り誘導領域に比べて前記折り誘導領域において、前記吸収性コアがより折れ曲がり易くなっていること、を特徴とするパンツ型吸収性物品である。
【0016】
このようなパンツ型吸収性物品によれば、着用者の臀部の上側の丸みのある部位に沿って、吸収性コアが折れ曲がり、密着する。よって、フィット性がよく、着け心地が良い。
【0017】
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記吸収性コアは、前記縦方向における前記第2折り誘導領域と前記第3折り誘導領域との間において、前記吸収性コアの前記横方向の全幅に亘り、前記第2折り誘導領域及び前記第3折り誘導領域に比べて前記吸収性コアが折れ曲がり難い非折り誘導領域を有すること、を特徴とするパンツ型吸収性物品である。
【0018】
このようなパンツ型吸収性物品によれば、非折り誘導領域で排泄液をしっかりと吸収でき、後ろ漏れを抑制できる。また、第2折り誘導領域と第3折り誘導領域の間に非折り誘導領域を配置することで、第2折り誘導領域及び第3折り誘導領域に連動して非折り誘導領域も臀部に沿い易くなる。
【0019】
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記第2折り誘導領域、及び、前記第3折り誘導領域は、前記横方向よりも前記縦方向に長い縦長部と、前記縦方向よりも前記横方向に長い横長部とが、交差した形状を成し、前記第2折り誘導領域において、前記縦長部の前記縦方向の長さが、前記横長部の前記横方向の長さよりも長く、前記第3折り誘導領域において、前記縦長部の前記縦方向の長さが、前記横長部の前記横方向の長さよりも長いこと、を特徴とするパンツ型吸収性物品である。
【0020】
このようなパンツ型吸収性物品によれば、第2折り誘導領域及び第3折り誘導領域において、吸収性コアは着用者の胴回りに沿って湾曲し易く、着用者の臀部によりフィットする。よって、着け心地が良い。
【0021】
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記第2折り誘導領域、及び、前記第3折り誘導領域では、複数の前記縦長部が前記横方向に並び、前記吸収性コアは、前記横方向における前記折り誘導領域と前記第2折り誘導領域との間、及び、前記横方向における複数の前記縦長部の間において、前記第2折り誘導領域及び前記第3折り誘導領域に比べて前記吸収性コアが折れ曲がり難く、且つ、前記横方向よりも前記縦方向に長い第2非折り誘導領域を有すること、特徴とするパンツ型吸収性物品である。
【0022】
このようなパンツ型吸収性物品によれば、第2非折り誘導領域が支持体となって、吸収性コアは着用者の胴回りに沿って湾曲し易く、着用者の臀部によりフィットする。よって、着け心地が良い。
【0023】
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記吸収性コアは、前記横方向の中央部において、前記吸収性コアが前記縦方向に沿って折れ曲がるように誘導する第4折り誘導領域を有し、前記第4折り誘導領域は、前記パンツ型吸収性物品の前記縦方向の下端よりも上側、且つ、前記前後方向の前側に配されており、前記前側の前記ベルト部が有する前記伸縮領域の少なくとも一部が、前記第4折り誘導領域を横断していること、を特徴とするパンツ型吸収性物品である。
【0024】
このようなパンツ型吸収性物品によれば、着用者の下腹部(特に男性の性器)に沿って吸収性コアが非肌側に凸に折れ曲がり易い。よって、フィット性が良く、着け心地が良い。
【0025】
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記吸収性コアは、前記第4折り誘導領域の前記横方向の両側において、前記吸収性コアが前記縦方向及び前記横方向に沿って折れ曲がるように誘導する一対の第5折り誘導領域を有し、前記横方向における前記第4折り誘導領域と前記第5折り誘導領域との間において、前記第4折り誘導領域及び前記第5折り誘導領域に比べて前記吸収性コアが折れ曲がり難く、且つ、前記横方向よりも前記縦方向に長い第3非折り誘導領域を有すること、特徴とするパンツ型吸収性物品である。
【0026】
このようなパンツ型吸収性物品によれば、第3非折り誘導領域で排泄液をしっかりと吸収でき、横漏れを抑制できる。
【0027】
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記吸収性コアは、着用時に着用者の股下部に位置する股下部位を有し、前記股下部位は、前記折り誘導領域及び第4折り誘導領域が共に配されていない部位を有すること、を特徴とするパンツ型吸収性物品である。
【0028】
このようなパンツ型吸収性物品によれば、吸収性コアの股下部位が肌側に凸に折れ曲がり、着用者の股下部に当たってしまうことを抑制できる。よって、着け心地が良い。
【0029】
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記吸収性コアは、前記股下部位において、前記吸収性コアが前記縦方向及び前記横方向に沿って折れ曲がるように誘導する第6折り誘導領域を有すること、を特徴とするパンツ型吸収性物品である。
【0030】
このようなパンツ型吸収性物品によれば、着用者の股下部に沿って、吸収性コアが折れ曲がる。よって、フィット性が良く、着け心地が良い。
【0031】
かかるパンツ型吸収性物品であって、前記吸収性コアは、前記長手方向の中央部において、前記長手方向の端部よりも前記横方向の幅が狭い幅狭部を有し、前記折り誘導領域の少なくとも一部は、前記長手方向において、前記幅狭部よりも前記吸収性コアの前記後側の端部側に位置していること、を特徴とするパンツ型吸収性物品である。
【0032】
このようなパンツ型吸収性物品によれば、着用者の臀部の割れ目に折り誘導領域が位置し易く、吸収性コアが着用者の臀部の割れ目に入り込み易い。
【0033】
以下、本発明の「パンツ型吸収性物品」として、大人用の使い捨ておむつを例に挙げて実施形態を説明する。但し、本発明のパンツ型吸収性物品は、例えば、子供用の使い捨ておむつや、生理用品(ショーツ型ナプキン)等としても利用可能である。
【0034】
===第1実施形態===
<<おむつ1の全体構成>>
図1は、パンツ型使い捨ておむつ1(以下、おむつ)の斜視図である。
図2は、展開且つ伸長状態のおむつ1を非肌側から見た概略平面図である。
図3は、
図2のI−I線での概略断面図である。
【0035】
おむつ1は、縦方向、横方向、及び、前後方向を有するとともに、
図3に示すように、各部材が積層された厚さ方向を有する。縦方向において、着用者の胴側となる側を上側とし、着用者の股下となる側を下側とする。前後方向において、着用者の腹側となる側を前側とし、着用者の背側となる側を後側とする。厚さ方向において、着用者に接する側を肌側とし、その反対側を非肌側とする。
【0036】
おむつ1は、平面視長方形状である吸収性本体10と、吸収性本体10の非肌側に位置する外装体20とを有している。外装体20は、前後方向における前側に位置する腹側外装体21(ベルト部)と、前後方向における後側に位置する背側外装体22(ベルト部)と、それらを繋ぐ股下外装体23とを有している。厚さ方向に隣接する上記部材は接着剤等で接合されている。
【0037】
また、吸収性本体10の長手方向の一端側に、腹側外装体21が位置し、吸収性本体10の長手方向の他端側に、背側外装体22が位置している。吸収性本体10の長手方向において、腹側外装体21が位置する側を前側とし、背側外装体22が位置する側を後側とする。また、股下外装体23は腹側外装体21及び背側外装体22よりも肌側に位置している。
【0038】
なお、本実施形態のおむつ1では外装体20が3部材から構成されているが、これに限らない。例えば、腹側外装体21、背側外装体22、及び、股下外装体23が1部材であってもよい。また、股下外装体23を有さない構成としてもよい。
【0039】
図2に示す展開状態のおむつ1は、吸収性本体2が長手方向の中央CLで2つ折りされ、腹側外装体21の横方向の両側部と背側外装体22の横方向の両側部とが溶着等で接合されることにより、
図1に示すパンツ型となる。つまり、吸収性本体10の長手方向がおむつ1の縦方向に沿い、腹側外装体21と背側外装体22とが環状につながって、胴回り開口1a及び一対の脚回り開口1bが形成される。以下、腹側外装体21と背側外装体22とが接合された領域を端部接合領域24という。
【0040】
吸収性本体10は、
図3に示すように、吸収性コア11と、吸収性コア11の肌側に位置するトップシート12と、吸収性コア11の非肌側に位置するバックシート13とを有している。
【0041】
吸収性コア11は、尿等の排泄液を吸収して保持する部材であり、例えば高吸収性ポリマー(SAP)が混入したパルプ繊維等の液体吸収性繊維により形成される。図示しないが、吸収性コア11は、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性のシートによって、外周面が覆われていてもよい。
【0042】
トップシート12は、液透過性のシートであり、例えば親水性のエアスルー不織布やスパンボンド不織布等が用いられる。バックシート13は、液不透過性シート13a、及び、その非肌側に配された液透過性シート13bの二層構造である。液不透過性シート13aとしては、例えば樹脂フィルム等が用いられ、液透過性シート13bとしては、例えば柔軟性を有する不織布等が用いられる。なお、バックシート13は液不透過性シート13aの一層構造であってもよい。
【0043】
また、詳細は図示しないが、
図1に示すように、吸収性本体10の横方向の両側部に、肌側に起立可能な立体ギャザー部14を設けてもよい。
【0044】
腹側外装体21、及び、背側外装体22は、それぞれ
図2に示すように、縦方向において端部接合領域24が位置する胴回り領域211,221と、胴回り領域211,221よりも下側の股下側領域212,222とを有している。胴回り領域211,221は平面視長方形状を成している。股下側領域212,222は略台形形状を成し、下側に向かって横幅が狭くなっている。腹側外装体21に比べて背側外装体22の方が、股下側領域222が大きく、着用者の臀部を被覆可能となっている。
【0045】
腹側外装体21、及び、背側外装体22は、それぞれ
図3に示すように、肌側に位置する肌側シート213,223と、非肌側に位置する非肌側シート214,224と、それらの間に位置し、少なくともおむつ1の横方向に伸縮性を備える伸縮性不織布215,225とを有している。
【0046】
肌側シート213,223、及び、非肌側シート214,224は、柔軟なシートであることが好ましく、例えばスパンボンド不織布やSMS不織布等が用いられる。
【0047】
伸縮性不織布215,225は、例えば、弾性を有する熱可塑性エラストマー性繊維であるポリウレタン系エラストマーと、非弾性を有する熱可塑性樹脂性繊維であるポリオレフィン系樹脂のポリプロピレン(PP)とを有しており、ギア延伸等の適宜な延伸処理が施された不織布である。この延伸処理により、伸縮不織布215,225は、おむつ1の横方向及び縦方向の伸縮性を有するものとする。なお、延伸処理は、互いに直交する方向に延伸処理を行うものであってもよいし、所定方向にのみ延伸処理を行うものであってもよい。所定方向にのみ延伸処理を行った場合、所定方向における伸縮性が発現されるが、すべての繊維の配向が所定方向に沿っているとは限らないため、所定方向と直交する方向にも伸縮性が発現される。
【0048】
肌側シート213,223、非肌側シート214,224、及び、伸縮性不織布215,225は、点在する複数の溶着部25a,25b(例えば超音波溶着が施された領域)により接合されているため、例えば固化する接着剤により接合される場合に比べて、肌触りが柔らかくなっている。また、溶着部25a,25bの間において、伸縮性不織布215,225が収縮することで、肌側シート213,223、及び、非肌側シート214,224が厚さ方向の外側に湾曲して突出する。つまり、肌側シート213,223、及び、非肌側シート214,224が溶着部25a,25bの間で膨らむため、肌触りがより柔らかくなり、視覚的にも柔らかい印象を使用者に付与できる。
【0049】
また、伸縮性不織布215,225は、おむつ1の横方向及び縦方向に伸縮性を有する。また、溶着部25a,25bは、
図2に示すように比較的に狭い間隔で点在している。そのため、本実施形態のおむつ1では、多方向に延び、且つ、きめ細やかな膨らみ(皺)が発生し、おむつ特有の一方向の皺(縦皺等)の発生を防止できるため、おむつ1の美観性が良い。
【0050】
なお、伸縮性不織布215,225の代わりに伸縮性フィルムを用いてもよい。但し、伸縮性フィルムの厚みはほぼ均一であるため、溶着部25a,25bの間の肌側シート213,223及び非肌側シート214,224の膨らみが潰れ易い。これに対して、伸縮性不織布215,225は溶着部25a,25bの間において厚みが増すため、肌側シート213,223及び非肌側シート214,224の膨らみが潰れ難く、肌触りの柔らかさや美観性を保つことができる。
【0051】
また、溶着部25a,25bが点在する領域のうち、吸収性本体10と厚さ方向に重なる領域である第1点在領域Xと、それ以外の第2点在領域Yとで、溶着部25a,25bの形状や、単位面積当たりの溶着部25a,25bの割合を異ならせてもよい。
【0052】
図2に示す第1点在領域Xでは、横方向に対して45度又は−45度傾いた略長方形状の溶着部25aが交互に配置されている。第2点在領域Yでは、円形状の溶着部25bが千鳥状に配置されている。
【0053】
また、第1点在領域Xに比べて第2点在領域Yの方が、単位面積当たりの溶着部25bの面積が小さくなっている。そのため、汗やムレ等の問題を生じやすい胴回り領域211,221において、溶着部25bにより通気性が阻害されてしまうことを抑制でき、適切な通気性を確保できる。一方、第1点在領域Xでは、腹側外装体21及び背側外装体22の収縮が適度に抑えられ、吸収性本体10の横方向の収縮を軽減できる。
【0054】
また、腹側外装体21、及び、背側外装体22では、胴回り開口1a及び脚回り開口1bに沿う領域に、複数の糸状弾性部材26(例えば糸ゴム等)が配されている。つまり、おむつ1の胴回り及び脚回りは、糸状弾性部材26により着用者にしっかりと密着するため、おむつ1のずれ落ちや脚回りからの漏れを防止できる。一方、その他の部位は、伸縮性不織布215,225により面全体で緩やかに着用者にフィットするため、締め付け感が軽減される。
【0055】
股下外装体23は、長手方向の中央部分において横方向の内側へ湾曲した平面視略砂時計形状を成している。また、
図3に示すように、股下外装体23は、肌側に位置する肌側シート231と、非肌側に位置する非肌側シート232と、それらの間に位置し、おむつ1の縦方向(吸収性本体10の長手方向)に伸縮性を備える伸縮性不織布233とを有している。これらのシート231〜233は複数の溶着部(例えば第2点在領域Yと同様の溶着部25b)により接合されている。
【0056】
股下外装体23の伸縮性不織布233により、吸収性コア11は着用者の股下部に密着でき、また、排泄により吸収性コア11の重量が増しても、おむつ1の垂れ下がりを抑制できる。なお、伸縮性不織布233は、おむつ1の横方向に伸縮性を有するものでもよいし、おむつ1の縦方向及び横方向に伸縮性を有するものでもよい。また、股下外装体23のうち脚回り開口1bに沿う領域に、複数の糸状弾性部材26が配されており、股下外装体23が着用者の脚回りに密着するようになっている。
【0057】
<<吸収性コア11について>>
図4は、展開且つ伸長状態のおむつ1の概略平面図であり、背側外装体21の伸縮領域216及び腹側外装体22の伸縮領域226と、吸収性コア11との位置関係を説明する図である。なお、おむつ1の伸長状態とは、おむつ1を皺なく伸長させた状態であり、おむつ1を構成する各部材(例えば外装体20を構成するシート等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い長さになるまで伸長した状態である。
【0058】
図5は、吸収性コア11を説明する平面図である。
図6は、吸収性コア11の臀部位11Cを説明する平面図である。
図7Aは、
図6のI−I線の断面図であり、
図7Bは、
図6のII−II線の断面図であり、
図7Cは、
図6のIII−III線の断面図であり、
図7Dは、
図6のIV−IV線の断面図である。
【0059】
吸収性コア11は、着用時に着用者の下腹部に位置する「下腹部位11A」
と、「股下部位11B」と、着用者の臀部に位置する「臀部位11C」とを有する。
図4では、腹側外装体21と重複する部位を下腹部位11Aとし、背側外装体22と重複する部位を臀部位11Cとし、その間を股下部位11Bとしている。
【0060】
但し、
図4に示す「股下部位11B」の範囲は一例であり、これに限らない。例えば、長手方向において、腹側外装体21の端部接合領域24の下端から背側外装体22の端部接合領域24の下端までの領域を1/3にしたときの中央領域を股下部位としてもよい。
【0061】
また、腹側外装体21及び背側外装体22において、伸縮性不織布215,225が配され、横方向に伸縮する領域を「伸縮領域216,226」という。本実施形態のおむつ1では、背側外装体21及び腹側外装体22のうち、胴回りの糸状弾性部材26が配された上端領域以外の領域(
図4にて斜線が施された領域)を伸縮領域216,226とする。よって、腹側外装体21及び背側外装体22のうち吸収性コア11と厚さ方向に重なる領域においても、横方向の伸縮力が発現する。以下、腹側外装体21の伸縮領域216を腹側伸縮領域216といい、背側外装体22の伸縮領域226を背側伸縮領域226という。
【0062】
〔1.吸収性コア11の臀部位11C〕
〔1.1 第1低坪量領域31〕
吸収性コア11は、パンツ型おむつ1の縦方向の下端1c(
図1参照)よりも上側、且つ、前後方向の後側に、「第1低坪量領域31」を有する。第1低坪量領域31は、吸収性コア11の横方向の中央部に位置し、周囲に比べて吸収性コア11の坪量が低く、おむつ1の横方向よりも縦方向に長い長方形状の領域である。
【0063】
吸収性コア11の坪量とは、単位面積当たりの吸収性コア11(例えばSAPが混入した液体吸収性繊維)の質量(g/m
2)である。第1低坪量領域31と周囲との吸収性コア11の坪量の比較は、周知の方法で行うとよい。例えば、目視で比較する方法がある。その他、対象部位を吸収性コア11からサンプルとして切り出し、各サンプルの質量、及び、各サンプルの面積を測定し、単位面積当たりの質量を算出して比較する方法がある。以下に説明するその他の低坪量領域に関しても、同様である。
【0064】
本実施形態では、第1低坪量領域31において吸収性コア11が存在しないものとする。すなわち、第1低坪量領域31は吸収性コア11が厚さ方向に貫通した孔である。また、パンツ型おむつ1の下端1cは、展開且つ伸長状態のおむつ1における長手方向の中央位置CLに対応し、その中央位置CLよりも背側外装体22側に第1低坪量領域31は位置する。
【0065】
吸収性コア11は、第1低坪量領域31と周囲との剛性差により、第1低坪量領域31を起点として折れ曲がり易い。つまり、第1低坪量領域31は、吸収性コア11が縦方向に沿って折れ曲がるように誘導する折り誘導領域である。よって、吸収性コア11の臀部位11Cの横方向の中央部は縦方向に沿って折れ曲がり易く、着用者の臀部の割れ目に吸収性コア11が入り込み易い。
【0066】
しかし、吸収性コア11と厚さ方向に重なる背側外装体22において、横方向の伸縮力が発現しないとすると、第1低坪量領域31において、吸収性コア11が非肌側に凸に折れ曲がり、吸収性コア11と着用者との間に隙間が生じる恐れがある。
【0067】
これに対して、本実施形態のおむつ1では、
図4に示すように、背側伸縮領域226と第1低坪量領域31とが厚さ方向に重ねて配置されており、背側伸縮領域226の一部が、第1低坪量領域31を横断している。
【0068】
そのため、吸収性コア11の臀部位11Cは、背側伸縮領域226により着用者の臀部に密着し、第1低坪量領域31において着用者の臀部の割れ目に沿って肌側に凸に折れ曲がる。よって、吸収性コア11は、より確実に着用者の臀部の割れ目にフィットし、着用者が動く際にもフィット状態が維持される。ゆえに、おむつ1を着用している違和感が軽減され、おむつ1の着け心地が良い。また、着用者と吸収性コア11の間の隙間からの排泄物の漏れを防止できる。
【0069】
また、背側外装体22が着用者の胴回りにフィットするように横方向に伸縮する伸縮性不織布225を利用して、吸収性コア11を着用者の臀部の割れ目に密着させている。そのため、別の伸縮性部材を第1低坪量領域31に重ねて設ける場合に比べて、構成が簡素化される。また、縦方向に伸縮する部材を利用する場合、吸収性コア11が臀部の割れ目に過度に入り込むため、本実施形態のおむつ1のように横方向に伸縮する部材を利用するとよい。
【0070】
また、第1低坪量領域31はパンツ型おむつ1の下端1cよりも上方に設けられている。そのため、パンツ型おむつ1の下端1c周辺の吸収性コア11の部位が肌側に凸に折れ曲がって着用者の股下部に当たってしまうことを防止でき、おむつ1の着け心地がよい。
【0071】
また、第1低坪量領域31に沿って排泄液が移動し易く、吸収性コア11の長手方向に排泄液を拡散できる。よって、吸収性コア11の吸収能力が向上し、漏れを防止できる。
【0072】
また、
図5に示すように、吸収性コア11は、長手方向の中央部において、長手方向の端部よりも横方向の幅が狭い「幅狭部11D」を有する。この場合、第1低坪量領域31の少なくとも一部(好ましくは全部)が、長手方向における幅狭部11Dよりも吸収性コア11の後側の端部11a側に位置しているとよい。
【0073】
吸収性コア11の幅狭部11Dは、着用者の太腿に挟み込まれ易く、着用者の股下部に位置し易い。そのため、上記の配置により、着用者の臀部の割れ目に当接する吸収性コア11の部位に、第1低坪量領域31が位置し易い。よって、着用者の臀部の割れ目に吸収性コア11がフィットし易く、また、肌側に凸に折れ曲がった吸収性コア11の部位が着用者の股下部に当たってしまうことを防止できる。
【0074】
〔1.2 第2低坪量領域32、及び、第3低坪量領域33〕
吸収性コア11は、第1低坪量領域31の横方向の両側において、周囲に比べて吸収性コア11の坪量が低い一対の「第2低坪量領域32」を有する。
また、吸収性コア11は、長手方向における第1低坪量領域31よりも後側の端部11a側において、周囲に比べて吸収性コア11の坪量が低い「第3低坪量領域33」を有する。
【0075】
第2低坪量領域32、及び、第3低坪量領域33は、略格子形状を成し、横方向よりも縦方向に長い縦長部321,331と、縦方向よりも横方向に長い横長部322,332とが交差した形状を成している。具体的には、複数の縦長部321,331が横方向に間隔を空けて並び、且つ、縦長部321,331毎に、縦方向に間隔を空けて並ぶ複数の横長部322,332が交差している。
【0076】
縦長部321,331は、吸収性コア11が縦方向に沿って折れ曲がるように誘導し、横長部322,332は、吸収性コア11が横方向に沿って折れ曲がるように誘導する。よって、第2低坪量領域32、及び、第3低坪量領域33は、吸収性コア11が縦方向及び横方向に沿って折れ曲がるように誘導する折り誘導領域(第2折り誘導領域、第3折り誘導領域)である。よって、吸収性コア11は、第2低坪量領域32、及び、第3低坪量領域33により、臀部の割れ目以外の丸みのある部位に沿って変形し易い。
【0077】
また、
図4に示すように、背側伸縮領域226の一部は、一対の第2低坪量領域32、及び、第3低坪量領域33を横断している。そのため、吸収性コア11は、臀部の割れ目以外の部位にも密着する。よって、おむつ1の着け心地がよく、排泄物の漏れも防止できる。特に左右の臀部は歩行時等に別の動きをするが、吸収性コア11はその動きに追従できる。
【0078】
また、第2低坪量領域32、及び、第3低坪量領域33により、排泄液が吸収性コア11の長手方向及び横方向に拡散し、吸収性コア11の吸収能力が向上する。
【0079】
また、臀部の割れ目の傾斜に比べて、それ以外の臀部の傾斜の方が緩やかである。そこで、
図7A等に示すように、第2低坪量領域32,第3低坪量領域33に吸収性コア11が存在するものとし、第2低坪量領域32の坪量、及び、第3低坪量領域33の坪量を、第1低坪量領域31の坪量よりも高くするとよい。つまり、第2低坪量領域32、及び、第3低坪量領域33に比べて、第1低坪量領域31において、吸収性コア11がより折れ曲がり易くなるようにするとよい。
【0080】
そうすることで、第1低坪量領域31により吸収性コア11は着用者の臀部の割れ目にしっかりと入り込み、第2低坪量領域32及び第3低坪量領域33により吸収性コア11は臀部の割れ目以外の部位に沿って緩やかに折れ曲がることができる。更に、第2低坪量領域32、及び、第3低坪量領域33に存在する吸収性コア11により、吸収性コア11の吸収能力が向上する。
【0081】
また、着用者の臀部では、胴回り方向の曲がりの方が上下方向の曲がりに比べて急である。そこで、
図6に示すように、第2低坪量領域32において、縦長部321の縦方向の長さL1を、横長部322の横方向の長さL2よりも長くし、第3低坪量領域33において、縦長部331の縦方向の長さL3を、横長部332の横方向の長さL4よりも長くするとよい。
【0082】
この場合、吸収性コア11は、第2低坪量領域32、及び、第3低坪量領域33において、横方向の所定の間隔おきに、縦長部321,331に沿って折れ曲がり易くなる。よって、吸収性コア11は、胴回りに沿って湾曲し易く、着用者の臀部によりフィットする。
【0083】
〔1.3 第1高坪量領域41〕
図6に示すように、吸収性コア11は、縦方向における第2低坪量領域32と第3低坪量領域33との間において、吸収性コア11の横方向の全幅に亘り、低坪量領域が存在しない「第1高坪量領域41」を有する。
【0084】
第1高坪量領域41は、第2低坪量領域32及び第3低坪量領域33に比べて、吸収性コア11の坪量が高く、吸収性コア11が折れ曲がり難い非折り誘導領域である。第1高坪量領域41により、後側に流れてきた排泄液をしっかりと吸収できる。よって、後ろ漏れを防止できる。
【0085】
但し、第1高坪量領域41では、第2低坪量領域32や第3低坪量領域33に比べると、吸収性コア11が臀部に沿い難く、背側伸縮領域226の影響で横方向に収縮し、縦皺が生じ易い。そこで、上記のように、第2低坪量領域32と第3低坪量領域33の間に、第1高坪量領域41を配することが好ましい。
【0086】
そうすることで、例えば吸収性コア11の端部11aに第1高坪量領域41が位置する場合に比べて、第1高坪量領域41は、第2低坪量領域32及び第3低坪量領域33に追従して臀部に沿い易く、横方向への収縮を抑えられる。よって、第1高坪量領域41での縦皺の発生を抑えることができ、おむつ1の着け心地の低下を防止できる。
【0087】
〔1.4 第2高坪量領域42〕
図6に示すように、第1低坪量領域31と第2低坪量領域32は横方向に間隔を空けて配置されている。また、第2低坪量領域32及び第3低坪量領域33において、横長部322,332は横方向に分断されている。そのため、吸収性コア11は、横方向における第1低坪量領域31と第2低坪量領域32との間、横方向における第2低坪量領域32の複数の縦長部321の間、及び、横方向における第3低坪量領域33の複数の縦長部331の間において、「第2高坪量領域42」を有する。
【0088】
第2高坪量領域42は、第2低坪量領域32及び第3低坪量領域33に比べて、吸収性コア11の坪量が高く、吸収性コア11が折れ曲がり難い非折り誘導領域(第2非折り誘導領域)である。また、第2高坪量領域42は、横方向よりも縦方向に長い長方形状の領域である。
【0089】
この場合、第2高坪量領域42が支持体となり、吸収性コア11は、横方向の所定の間隔おきに、縦方向に沿って折れ曲がり易くなる。よって、吸収性コア11は、胴回りに沿って湾曲し易く、着用者の臀部によりフィットする。
【0090】
また、第2高坪量領域42で排泄液をしっかりと吸収できるので、排泄液の横方向への拡散し過ぎを防止できる。よって、横漏れを防止できる。
【0091】
〔2.吸収性コア11の下腹部位11A〕
〔2.1 第4低坪量領域34〕
図4に示すように、吸収性コア11は、パンツ型おむつ1の縦方向の下端1cよりも上側、且つ、前後方向の前側に、「第4低坪量領域34」を有する。第4低坪量領域34は、吸収性コア11の横方向の中央部に位置し、周囲に比べて吸収性コア11の坪量が低く、おむつ1の横方向よりも縦方向に長い長方形状の領域である。
【0092】
つまり、第4低坪量領域34は、吸収性コア11が縦方向に沿って折れ曲がるように誘導する折り誘導領域(第4折り誘導領域)である。また、
図4に示すように、腹側伸縮領域216の一部が、第4低坪量領域34を横断している。
【0093】
そのため、吸収性コア11は、第4低坪量領域34において、着用者の下腹部(具体的には、男性の性器や女性の下腹部(ビキニラインで囲まれる逆三角形の膨らみ部分))に沿って非肌側に凸に折れ曲がり、密着する。よって、吸収性コア11は、着用者の下腹部にフィットするため、おむつ1の着け心地がよく、排泄物の漏れも防止できる。
【0094】
〔2.2 第5低坪量領域35、及び、第7低坪量領域37〕
図5に示すように、吸収性コア11は、第4低坪量領域34の横方向の両側において、周囲に比べて吸収性コア11の坪量が低い一対の「第5低坪量領域35」を有する。
また、吸収性コア11は、長手方向における第4低坪量領域34よりも前側の端部11b側において、周囲に比べて吸収性コア11の坪量が低い「第7低坪量領域37」を有する。
【0095】
第5低坪量領域35、及び、第7低坪量領域37は、縦長部351,371と横長部352,372とが交差した形状を成し、吸収性コア11が縦方向及び横方向に沿って折れ曲がるように誘導する折り誘導領域である。更に、
図4に示すように、腹側伸縮領域216の一部が、第5低坪量領域35(第5折り誘導領域)、及び、第7低坪量領域37を横断している。
【0096】
そのため、吸収性コア11は、第5低坪量領域35、及び、第7低坪量領域37により、男性の性器や女性の下腹部を包み込むように折れ曲がり、密着する。よって、吸収性コア11は、着用者の下腹部によりフィットする。
【0097】
また、前述の第4低坪量領域34には吸収性コア11を存在させず、第5低坪量領域35及び第7低坪量領域37に比べて、第4低坪量領域34の吸収性コア11の坪量を低くするとよい。そうすることで、吸収性コア11は第4低坪量領域34にてしっかりと折れ曲がるため、特に男性の性器に吸収性コア11をフィットさせることができる。
【0098】
また、前述の第2低坪量領域32と同様に、第5低坪量領域35、及び、第7低坪量領域37においても、縦長部351,371の縦方向の長さが横長部352,372の横方向の長さよりも長く、また、縦長部351,371の間に縦長の高坪量領域が存在する。そのため、吸収性コア11の下腹部位11Aは、横方向の所定の間隔おきに縦方向に沿って折れ曲がり、胴回りに沿って湾曲し易く、着用者の下腹部によりフィットする。
【0099】
また、第5低坪量領域35の縦長部351と第7低坪量領域371の縦長部371とが連続している。よって、吸収性コア11の下腹部位11Aには、吸収性コア11の横方向の全幅に亘り低坪量領域が存在しない領域、つまり、排泄液を堰き止める領域がない。しかし、排泄液は、着用者の就寝時等において特に後側に漏れ易いため問題がなく、逆に、吸収性コア11の下腹部位11Aでは、その全域が着用者の下腹部にフィットし易くなっている。
【0100】
〔2.3 第3高坪量領域43〕
図5に示すように、吸収性コア11は、横方向における第4低坪量領域34と第5低坪量領域35との間において、「第3高坪量領域43」を有する。第3高坪量領域43は、第4低坪量領域34及び第5低坪量領域35に比べて、吸収性コア11の坪量が高く、吸収性コア11が折れ曲がり難い非折り誘導領域(第3非折れ誘導領域)である。また、第3高坪量領域43は、横方向よりも縦方向に長い長方形状の領域である。
【0101】
そのため、第3高坪量領域43が支持体となり、吸収性コア11は第4低坪量領域34において非肌側に凸に折れ曲がり易く、吸収性コア11は着用者の下腹部によりフィットする。また、吸収性コア11の下腹部位11Aは排尿位置に当接する。そのため、第3高坪量領域43を配することで、排泄液をしっかりと吸収でき、横方向への排泄液の拡散し過ぎを防止できる。よって、横漏れを防止できる。
【0102】
〔3.吸収性コア11の股下部位11A〕
〔3.1 第6低坪量領域36〕
図5に示すように、第1低坪量領域31と第4低坪量領域34は、吸収性コア11の長手方向に離間して配置されている。よって、吸収性コア11の股下部位11Aは、第1低坪量領域31及び第4低坪量領域34が共に配されていない部位11B1(
図4参照)を有する。
【0103】
そのため、吸収性コア11の股下部位11Aが肌側に凸に折れ曲がって着用者の股下部に当たってしまうことを防止でき、おむつ1の着け心地が良い。また、吸収性コア11の股下部位11Aが非肌側に凸に折れ曲がり、着用者との間に隙間が生じてしまうことを防止できる。
【0104】
また、吸収性コア11は、股下部位11Aにおいて、周囲に比べて吸収性コア11の坪量が低い「第6低坪量領域36」を有する。第6低坪量領域36は、縦長部361と横長部362とが交差した形状を成し、吸収性コア11が縦方向及び横方向に沿って折れ曲がるように誘導する折り誘導領域(第6折り誘導領域)である。そのため、吸収性コア11は、第6低坪量領域36により、着用者の股下部を包み込むように折れ曲がる。
【0105】
更に、本実施形態の股下外装体23には(
図3参照)伸縮性不織布233が配されており、その伸縮性不織布233と第6低坪量領域36とが厚さ方向に重ねて配置される。よって、吸収性コア11は、着用者の股下部に密着し、よりフィットするため、おむつ1の着け心地がよい。
【0106】
また、前述の第2低坪量領域32と同様に、第6低坪量領域36においても、縦長部361の縦方向の長さが横長部362の横方向の長さよりも長く、また、縦長部361の間に縦長の高坪量領域が存在する。そのため、吸収性コア11の股下部位11Bは、横方向の所定の間隔おきに縦方向に沿って折れ曲がり、非肌側に凸に横方向に湾曲する着用者の股下部にフィットする。
【0107】
〔4.変形例〕
吸収性コア11は、少なくとも第1低坪量領域31を有していればよい。第2低坪量領域32〜第7低坪量領域37、及び、第1高坪量領域41〜第3高坪量領域43は、吸収性コア11が適宜有していても有していなくてもよい。
また、第1低坪量領域31,第4低坪量領域34を貫通孔とするに限らず、第2低坪量領域32及び第3低坪量領域33等よりも低い坪量で、第1低坪量領域31及び第4低坪量領域34に吸収性コア11を配してもよい。
【0108】
また、
図7A等では、第2低坪量領域32等において、吸収性コア11が厚さ方向の両側から凹んでいる場合を例に挙げている。但しこれに限らず、第2低坪量領域32、第3低坪量領域33、第5低坪量領域35、第6低坪量領域36、及び、第7低坪量領域37において、
図7A等に示すように吸収性コア11が厚さ方向の両側から凹んでいてもよいし、厚さ方向の肌側からのみ凹んでいてもよいし、厚さ方向の非肌側からのみ凹んでいてもよい。
【0109】
===第2実施形態===
図8は、第2実施形態のおむつ1を説明する図であり、展開且つ伸長状態のおむつ1の概略平面図である。第2実施形態のおむつ1では、腹側外装体21及び背側外装体22に、伸縮性不織布215,225の代わりに、複数の糸状弾性部材50(例えば糸ゴム等)が縦方向に間隔を空けて配されている。それ以外の構成は第1実施形態のおむつ1と同じとする。
【0110】
詳しくは、腹側外装体21及び背側外装体22がそれぞれ有する肌側シート213,223と非肌側シート214,224の間に、糸状弾性部材50が横方向に伸長した状態で固定されている。この場合にも、腹側外装体21及び背側外装体22は横方向に伸縮する伸縮領域216,226(
図8で太線で囲まれた領域)を有することになる。
【0111】
図8に示すように、糸状弾性部材50は、吸収性コア11の第1〜第5低坪量領域31〜35及び第7低坪量領域37を横断している。また、吸収性コア11と厚さ方向に重なる腹側外装体21及び背側外装体22においても、糸状弾性部材50の横方向の伸縮力が発現するものとする。そのため、吸収性コア11は、着用者の臀部の割れ目に入り込んだり、着用者の臀部や下腹部に沿って折れ曲がって密着したりできる。
【0112】
また、
図8に示すおむつ1では、縦方向において吸収性コア11と重複する糸状弾性部材50の縦方向の間隔(例えばL5)と、略格子形状の低坪量領域(第2,第3,第5,第7低坪量領域32,33,35,37)が有する横長部(322,332,352,372)の縦方向の間隔(例えばL6)が同程度である。
【0113】
しかし、糸状弾性部材50の縦方向の間隔を、横長部の縦方向の間隔よりも小さくしてもよい。そうすることで、複数の横長部に沿って折れ曲がり、縦方向に湾曲する吸収性コア11を、より細かい間隔で配された糸状弾性部材50で密着させることができる。よって、吸収性コア11はより臀部や下腹部に沿い易くなる。
【0114】
===第3実施形態===
第1実施形態のおむつ1では、吸収性コア11の坪量を周囲に比べて低くすることで、折り誘導領域を形成しているが、これに限らない。例えば、吸収性コア11を厚さ方向に圧搾した圧搾部を形成することで、折り誘導領域を形成してもよい。第2折り誘導領域〜第6折り誘導領域についても同様である。この場合、圧搾部が形成されていない領域が、非折り誘導領域となる。また、第2折り誘導領域及び第3折り誘導領域に比べて、折り誘導領域において、吸収性コア11がより折れ曲がり易くなるように、折り誘導領域をより強く圧搾するとよい。
【0115】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。