特許第6985797号(P6985797)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6985797
(24)【登録日】2021年11月30日
(45)【発行日】2021年12月22日
(54)【発明の名称】麺食品の投入装置及び投入方法
(51)【国際特許分類】
   A23L 7/109 20160101AFI20211213BHJP
【FI】
   A23L7/109 J
   A23L7/109 C
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-6156(P2017-6156)
(22)【出願日】2017年1月17日
(65)【公開番号】特開2018-113888(P2018-113888A)
(43)【公開日】2018年7月26日
【審査請求日】2019年12月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000148357
【氏名又は名称】株式会社前川製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000785
【氏名又は名称】誠真IP特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 保
(72)【発明者】
【氏名】古賀 成人
(72)【発明者】
【氏名】請井 智一郎
【審査官】 茅根 文子
(56)【参考文献】
【文献】 特開平01−101855(JP,A)
【文献】 特開平01−273553(JP,A)
【文献】 特開2009−248025(JP,A)
【文献】 実開平06−061091(JP,U)
【文献】 特開昭60−199357(JP,A)
【文献】 特開昭60−227647(JP,A)
【文献】 特開2007−325557(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 7/00−7/25
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回動可能な一対の受け板と、
麺食品が通過可能な開口を前記一対の受け板間で形成する開放位置と、前記開口を遮蔽する遮蔽位置とに前記一対の受け板を回動する駆動部と、
前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき、前記開口の側方を塞ぐ側板と、
を備え、
前記側板は前記一対の受け板の少なくとも一方に設けられる
ことを特徴とする麺食品の投入装置。
【請求項2】
前記側板は、前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき前記開口より下方へ垂下するように設けられる垂下部を有することを特徴とする請求項1に記載の麺食品の投入装置。
【請求項3】
前記開放位置において前記一対の受け板の先端部間に前記開口が形成され、
前記一対の受け板は、前記遮蔽位置にあるとき前記先端部が前記一対の受け板の根本部より下方に位置するV字形を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の麺食品の投入装置。
【請求項4】
回動可能な一対の受け板と、
麺食品が通過可能な開口を前記一対の受け板間で形成する開放位置と、前記開口を遮蔽する遮蔽位置とに前記一対の受け板を回動する駆動部と、
前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき、前記開口の側方を塞ぐ側板と、
を備え、
前記一対の受け板のうち前記開口から投下される麺食品を受けるトレイの進行方向の少なくとも上流側の受け板の下方に、前記受け板と一体でかつ駆動部から延設され前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき前記受け板と前記トレイとの隙間を塞ぐ位置にあるガードプレートを備えることを特徴とする麺食品の投入装置。
【請求項5】
前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき、前記一対の受け板に設けられた前記側板は互いに重なり合うことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の麺食品の投入装置。
【請求項6】
トレイ上方の麺食品の落下位置に回動可能に設けられた一対の受け板で落下する麺食品を受ける待機ステップと、
前記待機ステップの後、前記一対の受け板を開放位置へと回動して形成された開口を通して前記一対の受け板の下方に配置されたトレイに前記麺食品を投入する投入ステップと、
を備え、
前記投入ステップにおいて、前記開口の側方を側板で塞いだ状態で前記麺食品を前記トレイに投入するとともに、
前記投入ステップにおいて、
前記一対の受け板の少なくとも一方に設けられた側板で前記開口の側方を塞いだ状態で前記麺食品を前記トレイに投入する
ことを特徴とする麺食品の投入方法。
【請求項7】
前記投入ステップにおいて、
前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき前記開口より下方へ垂下するように前記側板に形成された垂下部によって前記側板と前記トレイとの間の隙間を塞いだ状態で前記麺食品を前記トレイに投入することを特徴とする請求項6に記載の麺食品の投入方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、麺食品をトレイに投入する投入装置及び投入方法に関する。
【背景技術】
【0002】
冷凍麺を製造し梱包する過程において、茹でた麺を冷却水で冷却した後、フリーザなどで冷凍する前に、1食ごとに分割した麺をトレイに入れ、トレイ内の麺山を平坦に均す均し工程や、プレス体で押圧して空隙率を低減しトレイ間で麺容積を均一にするプレス工程が行われる。
1食ごとに分割した麺をタンクやホッパ等の収容部からトレイに入れる際には、特許文献1(図8など)に開示されているように、ダンパを有する投入装置に落下させ、ダンパで一旦受けた後、1食ごとにバスケットやトレイ等の容器に投入している。また、特許文献2にも、1食ごとに分割した麺をシュータから一旦ダンパで受けた後、受け皿に投入することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平01−273553号公報
【特許文献2】特許第3260136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
麺をタンクやホッパ等の収容部から容器に投入する場合、容器からのはみ出しや容器外への脱落をなくす必要がある。容器からはみ出した麺は、冷凍後に搬送する際他の容器にぶつかり円滑な搬送を阻害する。また、所定の大きさに梱包できない、等の不具合いがある。
従来のダンパは、平坦な受け板のみを有し、あるいは受け板に側方からの脱落を防止するための側板を形成するものであるため、容器への投入時に受け板を下方へ傾斜させると、受け板の側方が空いてしまい、投入時に麺のはみ出しや脱落を十分防げるものではない。トレイのように開口が広い容器に麺を投入する場合、特にはみ出しや脱落が起きやすい。
【0005】
幾つかの実施形態は、タンクやホッパ等の収容部から麺食品をトレイなどの容器に投入する場合に、容器からのはみ出しや脱落を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)少なくとも一実施形態に係る麺食品の投入装置は、
回動可能な一対の受け板と、
麺食品が通過可能な開口を前記一対の受け板間で形成する開放位置と、前記開口を遮蔽する遮蔽位置とに前記一対の受け板を回動する駆動部と、
前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき、前記開口の側方を塞ぐ側板と、
を備える。
上記(1)の構成によれば、上記一対の受け板が開放位置にあるとき、上記開口の側方を塞ぐ側板を備えることで、麺食品の投入時に受け板側方からの麺の容器外へのはみ出しや脱落を抑制できる。
なお、上記側板は受け板のような可動部に設けてもよい、あるいは静止部に設けてもよい。
【0007】
(2)一実施形態では、前記(1)の構成において、
前記側板は前記一対の受け板の少なくとも一方に設けられる。
上記(2)の構成によれば、側板を受け板の少なくとも一方に設けることで、側板が受け板と共に動くため、側板を常に上記開口の側方へ配置できる。従って、側板の面積を大きくしなくても開口側方の遮蔽効果を高くできる。また、側板の配置スペースを必要とせず、投入装置をコンパクト化できる。
【0008】
(3)一実施形態では、前記(1)又は(2)の構成において、
前記側板は、前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき前記開口より下方へ垂下するように設けられる垂下部を有する。
これによって、上記開口と麺食品を投入するトレイの上面との間の隙間を上記垂下部で遮蔽できるので、該隙間からの麺食品のはみ出しや脱落を抑制できる。
本明細書で「トレイ」とは、上面に開口を有する容器全般を言う。
【0009】
(4)一実施形態では、前記(1)〜(3)の何れかの構成において、
前記開放位置において前記一対の受け板の先端部間に前記開口が形成され、
前記一対の受け板は、前記遮蔽位置にあるとき前記先端部が前記一対の受け板の根本部より下方に位置するV字形を形成する。
上記(4)の構成によれば、一対の受け板は、前記遮蔽位置において前記先端部が前記一対の受け板の根本部より下方に位置するV字形を形成するため、一対の受け板間に形成される開口を下方のトレイに近づけることができる。そのため、麺食品をトレイに投入する際の麺食品のはみ出しや脱落を低減できる。
【0010】
(5)一実施形態では、前記(1)〜(4)の何れかの構成において、
前記一対の受け板のうち前記開口から投下される麺食品を受けるトレイの進行方向の少なくとも上流側の受け板の下方に、前記受け板と一体でかつ前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき前記受け板と前記トレイとの隙間を塞ぐ位置にあるガードプレートを備える。
上記(5)の構成によれば、上記ガードプレートを備えることで、受け板の下端とトレイの上端との間の隙間からの麺食品のはみ出しや脱落を抑制できる。
なお、トレイ進行方向下流側の受け板にガードプレートを設けてもよいが、ガードプレートを設けることで、トレイの進行を阻害したり、あるいはトレイに投入された麺食品と干渉する場合は設けなくてもよい。
【0011】
(6)一実施形態では、前記(2)〜(5)の何れかの構成において、
前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき、前記一対の受け板に設けられた前記側板は互いに重なり合うように構成される。
上記(6)の構成によれば、一対の受け板が開放位置にあって麺食品をトレイに投入する時、一対の受け板の側板同士が重なり合うことで、開口の側方を遮蔽するため、該側方からの麺食品のはみ出しや脱落を効果的に抑制できる。
【0012】
(7)少なくとも一実施形態に係る麺食品の投入方法は、
トレイ上方の麺食品の落下位置に回動可能に設けられた一対の受け板で落下する麺食品を受ける待機ステップと、
前記待機ステップの後、前記一対の受け板を回動して形成された前記開口を通して前記一対の受け板の下方に配置されたトレイに前記麺食品を投入する投入ステップと、
を備え、
前記投入ステップにおいて、前記開口の側方を側板で塞いだ状態で前記麺食品を前記トレイに投入する。
【0013】
上記(7)の方法によれば、麺食品をトレイに投入する時、受け板間に形成される開口の側方を側板で塞いだ状態とするので、麺食品の投入時のトレイからのはみ出しや脱落を抑制できる。
なお、上記側板は受け板のような可動部に設けてもよく、あるいは静止部に設けてもよい。
【0014】
(8)一実施形態では、前記(7)の構成において、
前記投入ステップにおいて、
前記一対の受け板の少なくとも一方に設けられた側板で前記開口の側方を塞いだ状態で前記麺食品を前記トレイに投入する。
上記(8)の方法によれば、側板を受け板の少なくとも一方に設けることで、側板が受け板と共に動くため、側板を常に上記開口の側方へ配置できる。従って、側板の面積を大きくしなくても開口側方の遮蔽効果を高くできる。また、側板の配置スペースを必要とせず、投入装置をコンパクト化できる。
【0015】
(9)一実施形態では、前記(7)又は(8)の何れかの方法において、
前記投入ステップにおいて、
前記一対の受け板が前記開放位置にあるとき前記開口より下方へ垂下するように前記側板に形成された垂下部によって前記側板と前記トレイとの間の隙間を塞いだ状態で前記麺食品を前記トレイに投入する。
上記(9)の方法によれば、上記垂下部を有することで、上記開口と麺食品を投入するトレイの上面との間の隙間を垂下部で遮蔽できるので、該隙間からの麺食品のはみ出しや脱落を効果的に抑制できる。
【発明の効果】
【0016】
幾つかの実施形態によれば、タンクやホッパ等の収容部から麺食品をトレイに投入する場合に、トレイからのはみ出しや脱落を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】一実施形態に係る投入装置の正面図であり、(A)は遮蔽位置を示し、(B)は開放位置を示す。
図2】一実施形態に係る投入装置の斜視図である。
図3】一実施形態に係る投入装置を含む冷凍麺の製造装置の一部を示す側面図である。
図4】一実施形態に係る投入方法の工程図である。
図5】比較例に係る投入装置の正面図であり、(A)は遮蔽位置を示し、(B)は開放位置を示す。
図6】冷凍麺の製造工程の一例を示す工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載され又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
【0019】
冷凍麺の製造方法の一例を図6に基づいて説明する。
図6において、まず、小麦粉、デンプン等の原料をミキシングタンクに投入し、水と混ぜて混和物をつくる(ミキシング工程S10)。次に、この混和物を一対のローラ間に通し、シート状の麺帯をつくる(麺帯製造工程S12)。製造した麺帯をカッタで切断し線状の麺線をつくる(麺切り工程S14)。この麺線を茹で上げし(茹で工程S16)、冷水に浸けて冷却する(冷却工程S18)。
【0020】
次に、冷却した茹で麺をトレイに入れ(トレイ麺入れ工程S20)、トレイ内の山状の麺を平らに均す(均し工程S22)。その後、プレス体で押圧し、空隙率を下げて各トレイ内の麺山を均一な容積とした後(プレス工程S24)、フリーザで凍結する(凍結工程S26)。その後、トレイを反転させ振動を与えて冷凍麺をトレイから分離させ(脱トレイ工程S28)、トレイから分離した冷凍麺は軽量及び金属物混入有無の検査を行い(計量・金属検査工程S30)、包装した後(包装工程S32)、製品として出荷する。冷凍麺と分離したトレイは、トレイ麺入れ工程S20に戻される。
【0021】
少なくとも一実施形態に係る麺食品の投入装置10は、例えば、トレイ麺入れ工程S20に適用可能である。投入装置10は、図1及び図2に示すように、回動可能な一対の受け板12a及び12bと、麺食品(例えば、ラーメン、うどん、そばなどの茹で麺)が通過可能な開口oを一対の受け板間で形成する開放位置と、開口oを遮蔽する遮蔽位置とに一対の受け板12a及び12bを回動する駆動部14と、を備える。図1(A)は一対の受け板12a及び12bが遮蔽位置にある図であり、図1(B)は一対の受け板12a及び12bが開放位置にある図である。
また、投入装置10は、一対の受け板12a及び12bが開放位置にあるとき、開口oの側方を塞ぐ側板16及び18を備える。
【0022】
上記構成において、一対の受け板12a及び12bの上方にあるホッパ28から麺食品が落下するとき、一対の受け板12a及び12bは、図1(A)に示す遮蔽位置にあって麺食品を一旦受け止める。その後、駆動部14によって一対の受け板12a及び12bは、図1(B)に示す開放位置に回動して、麺食品をトレイtに投入する。
上記構成によれば、一対の受け板12a及び12bが開放位置にあるとき、開口oの側方を塞ぐ側板16及び18を備えることで、受け板側方からの麺食品の容器外へのはみ出しや脱落を抑制できる。
【0023】
一実施形態では、側板16及び18は一対の受け板12a及び12bのような可動部に設けず、静止部位に設けてもよい。
一実施形態では、一対の受け板12a及び12bは、駆動部14の一部である軸36に固定され、軸36と共に上下に回動する。
【0024】
一実施形態では、側板16及び18は一対の受け板12a及び12bの少なくとも一方に設けられる。
このように、側板16及び18を一対の受け板12a及び12bの少なくとも一方に設けることで、側板16及び18が受け板と共に動くため、該側板を常に開口oの側方へ配置できる。従って、側板の面積を大きくしなくても開口側方の遮蔽効果を高くできる。また、側板の配置スペースを必要とせず、投入装置10をコンパクト化できる。
【0025】
一実施形態では、図2に示すように、側板16及び18の少なくとも一方は、一対の受け板12a及び12bが開放位置にあるとき開口oより下方へ垂下するように設けられる垂下部20を有する。
垂下部20を有することで、開口oと麺食品を投入するトレイtの上面との間の隙間を垂下部20で遮蔽できるので、該隙間からの麺食品のはみ出しや脱落を抑制できる。
一実施形態では、垂下部20は一方の側板16のみに設けられる。この場合でも、開口oとトレイ上面間の隙間を塞ぐことができる。
一実施形態では、垂下部20は板状体を有し、側板16と段差のない連続面を有する。また、一実施形態では、垂下部20は矩形の板状体で構成される。
【0026】
図2に示すように、開放位置において一対の受け板12a及び12bの先端部22,22間に開口oが形成される。
一実施形態では、図1(A)に示すように、一対の受け板12a及び12bは、遮蔽位置にあるとき先端部22,22が一対の受け板12a及び12bの根本部24,24より下方に位置するV字形を形成する。
これによって、先端部22,22に形成される開口oを下方のトレイtの上端開口に近づけることができる。そのため、麺食品投入時におけるトレイtの開口からの麺食品のはみ出しや脱落を効果的に抑制できる。
【0027】
一実施形態では、図1及び図2に示すように、一対の受け板12a及び12bのうちトレイtの進行方向aの少なくとも上流側の受け板12aの下方にガードプレート26を備える。ガードプレート26は受け板と一体に設けられ、一対の受け板12a及び12bが開放位置にあるとき受け板とトレイtとの隙間を塞ぐように配置される。
ガードプレート26を備えることで、受け板の下端とトレイtの上端との間の隙間からの麺食品のはみ出しや脱落を抑制できる。
【0028】
一実施形態では、図1に示すように、トレイの進行方向上流側及び下流側の受け板12a及び12bにガードプレート26が設けられる。これによって、一対の受け板12a及び12bとトレイの上端との間から麺食品がはみ出しや脱落を起こすのを抑制できる。
一実施形態では、図2に示すように、トレイの進行方向下流側に設けられたガードプレート26が、トレイtの進行やトレイtに投入された麺食品の通過のじゃまになる場合、トレイtの進行方向上流側の受け板12aにのみガードプレート26を設ける。
【0029】
一実施形態では、ガードプレート26は平坦な板で構成され、受け板に対し同じ位置を保って受け板と共に回動する。
一実施形態では、ガードプレート26は軸36に取り付けられ、受け板との相対位置を保ちつつ受け板と共に回動する。
【0030】
一実施形態では、図1(B)及び図2に示すように、一対の受け板12a及び12bが開放位置にあるとき、一対の受け板に設けられた側板16及び18は互いに重なり合うように構成される。
上記構成によれば、一対の受け板が開放位置にあって麺食品をトレイtに投入する時、側板16及び18が重なり合うことで開口oの側方を遮蔽できる。これによって、麺食品のトレイtからのはみ出しや脱落を抑制できる。
【0031】
一実施形態では、図1に示すように、投入装置10の上方にはホッパ28が設けられ、ホッパ28から所定量の、例えば1食分の麺食品が間欠的に落下する。
【0032】
一実施形態では、駆動部14は、図1に示すように、エアシリンダ30と、エアシリンダ30のピストン30aに取り付けられたローラ32と、ローラ32が転動しながら係合するカム孔34aを有し、軸36を中心に回動可能なアーム34と、を備える。一対の受け板12a及び12bは軸36に取り付けられる。
ピストン30aが伸縮することで、ローラ32がカム孔34a内を転動し、アーム34が軸36を中心に回動することで、一対の受け板12a及び12bが閉鎖位置及び開放位置に回動する。
【0033】
一実施形態では、図3に示すように、投入装置10の下方に搬送路40がトレイtの進行方向に水平方向へ設けられる。搬送路40の上方に長手方向が搬送路40と交差する方向(図示した実施形態では直交方向)に沿って配置された搬送バー42が設けられる。搬送バー42はトレイtの進行方向に沿って配置されたチェーン44と連結され、チェーン44はスプロケット46によってトレイtの進行方向へ駆動される。
上記構成により、トレイtは搬送バー42によって搬送路40上を矢印a方向へ搬送される。スプロケット46はモータ48によって駆動される。搬送方向と交差する方向のトレイtの動きはガイドレール50によって規制され、トレイtはガイドレール50によって搬送方向へ案内される。
【0034】
少なくとも一実施形態に係る麺食品の投入方法は、図4に示すように、まず、トレイ上方の麺食品の落下位置に回動可能に設けられた一対の受け板12a及び12bで落下する麺食品を受ける(待機ステップS40)。
待機ステップS40の後、一対の受け板12a及び12bを回動して形成された開口oを通して一対の受け板の下方に配置されたトレイtに麺食品を投入する(投入ステップS42)。投入ステップS42において、開口oの側方を側板16及び18で塞いだ状態で麺食品をトレイtに投入する。
【0035】
上記方法によれば、麺食品をトレイtに投入する時、受け板間に形成される開口oを側板16及び18で塞いだ状態とするので、麺食品をトレイtに確実に投入でき、投入時のトレイtからのはみ出しや脱落を抑制できる。
なお、側板16及び18は、一対の受け板12a及び12bのような可動部に設けてもよく、あるいは受け板12a、12bの近傍にある静止部位に設けてもよい。
【0036】
一実施形態では、投入ステップS42において、一対の受け板12a及び12bの少なくとも一方に設けられた側板16又は18で開口oの側方を塞いだ状態で麺食品をトレイtに投入する。
このように、側板16又は18を受け板に設けることで、側板の設置場所を確保する必要がなく、投入装置を省スペース化できる。また、側板が受け板と共に動くので、側板を常に一対の受け板によって形成される開口付近に配置できるため、側板の面積を低減できる。
【0037】
一実施形態では、投入ステップS42において、一対の受け板12a及び12bが開放位置にあるとき開口oより下方へ垂下するように側板16及び18の少なくとも一方に形成された垂下部20によって側板16及び18とトレイtとの間の隙間を塞いだ状態で麺食品をトレイtに投入する。
垂下部20を有することで、開口oと麺食品を投入するトレイtの上面との間の隙間を垂下部20で遮蔽できるので、該隙間からの麺食品のはみ出しや脱落を抑制できる。
一実施形態では、垂下部20は側板16に形成されている。垂下部20を側板の一方のみに形成した場合でも、開口oの下方の側方隙間を十分遮蔽できる。
【0038】
図5(A)及び(B)は、比較例としての麺食品の投入装置100を示す。
図5において、軸36に一対の受け板102a及び102bが取り付けられ、これら受け板は軸36と共に、図5(A)に示す遮蔽位置と、図5(B)に示す開放位置とに回動する。受け板102a及び102bは両側方に側板104及び106を有する。
図5(B)に示すように、側板104及び106は、一対の受け板12a及び12bが閉鎖位置にあるときに、受け板側方からの麺食品のはみ出しや脱落を抑制するものであり、一対の受け板102a及び102bが開放位置にあるとき、開口oの側方を塞ぐものではない。従って、麺食品をトレイtに投入する時に、麺食品がトレイtからはみ出したり、あるいはトレイtの外がWに脱落するのを抑制できない。
【産業上の利用可能性】
【0039】
幾つかの実施形態によれば、タンクやホッパ等の収容部から麺食品をトレイに投入する場合に、トレイからのはみ出しや脱落を抑制できる。また、例えば、ラーメン、うどん、そばなどの麺食品全般に適用できる。
【符号の説明】
【0040】
10、100 投入装置
12a、12b、102a、102b 受け板
14 駆動部
16、18、104、106 側板
20 垂下部
22 先端部
24 根本部
26 ガードプレート
28 ホッパ
30 エアシリンダ
30a ピストン
32 ローラ
34 アーム
34a カム孔
36 軸
40 搬送路
42 搬送バー
44 チェーン
46 スプロケット
48 モータ
50 ガイドレール
o 開口
t トレイ
図1
図2
図3
図4
図5
図6