特許第6986136号(P6986136)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6986136画像処理システム、画像処理方法、及び情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6986136
(24)【登録日】2021年11月30日
(45)【発行日】2021年12月22日
(54)【発明の名称】画像処理システム、画像処理方法、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20211213BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20211213BHJP
   G03B 17/02 20210101ALI20211213BHJP
【FI】
   H04N5/232 290
   H04N5/232 410
   H04N5/225 000
   H04N5/232 300
   G03B17/02
【請求項の数】10
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2020-509579(P2020-509579)
(86)(22)【出願日】2018年10月9日
(86)【国際出願番号】JP2018037631
(87)【国際公開番号】WO2019187257
(87)【国際公開日】20191003
【審査請求日】2020年9月25日
(31)【優先権主張番号】特願2018-62727(P2018-62727)
(32)【優先日】2018年3月28日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】林 健吉
(72)【発明者】
【氏名】寺田 昌弘
【審査官】 津幡 貴生
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−81258(JP,A)
【文献】 特開2011−109443(JP,A)
【文献】 特開2006−352435(JP,A)
【文献】 特開2017−135681(JP,A)
【文献】 特開2010−81025(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/222−257
G03B 17/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像により得られたRAWデータの現像処理を含む画像処理を実行する画像処理部を備えた複数の画像処理装置を制御する情報処理装置であって、
前記複数の画像処理装置の電源状態に関する電源情報を取得する電源情報取得部と、
前記電源情報取得部により取得された電源情報が表す電源状態に応じて、前記複数の画像処理装置の各々における前記現像処理の処理能力を導出する導出部と、
前記導出部により導出された処理能力に応じて、前記現像処理を実行させる前記画像処理装置を選択する選択部と、
前記選択部により選択された画像処理装置に、前記現像処理の実行を指示する実行部と、
を備えた情報処理装置
【請求項2】
前記RAWデータは、前記画像処理装置が備える撮像部による撮像により得られたRAWデータである
請求項1に記載の情報処理装置
【請求項3】
前記電源情報は、前記画像処理装置が外部電源に接続されて駆動しているか、又は前記画像処理装置の内蔵電池により駆動しているかを表す情報と、前記内蔵電池により駆動している場合は前記内蔵電池の残量を表す情報とを含む
請求項2に記載の情報処理装置
【請求項4】
前記情報処理装置は、
前記導出部により導出された前記画像処理装置の各々の処理能力を表す情報を表示部に表示する表示制御部と、
前記表示部に表示された情報に応じてユーザにより選択された画像処理装置を示す情報を受け付ける受付部と、
を更に備え、
前記選択部は、前記受付部により受け付けられた情報が示す画像処理装置を選択する
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の情報処理装置
【請求項5】
前記表示制御部は、前記電源状態が悪い状態として予め定められた状態の前記画像処理装置について、使用不可であることを表す情報を前記表示部に表示する制御を更に行う
請求項に記載の情報処理装置
【請求項6】
前記RAWデータは、複数存在し、
前記選択部は、前記複数のRAWデータの前記現像処理に要する処理能力が、前記複数の画像処理装置の各々について前記導出部により導出された処理能力の各々を超える場合、前記導出部により導出された処理能力の合計が、前記現像処理に要する処理能力以上となる複数の前記画像処理装置を選択する
請求項1から請求項の何れか1項に記載の情報処理装置
【請求項7】
前記導出部は、更に、前記現像処理後の画像データのフォーマットに応じて、前記処理能力を導出する
請求項1から請求項の何れか1項に記載の情報処理装置
【請求項8】
前記実行部は、前記現像処理の対象とするRAWデータが、前記電源状態が悪い状態として予め定められた状態の前記画像処理装置に保存されている場合、保存されているRAWデータを、前記選択部により選択された画像処理装置に転送させた後に、前記現像処理を実行させる
請求項1から請求項の何れか1項に記載の情報処理装置
【請求項9】
撮像により得られたRAWデータの現像処理を含む画像処理を実行する画像処理部を備えた複数の画像処理装置を制御する情報処理方法であって、
前記複数の画像処理装置の電源状態に関する電源情報を取得し、
取得した電源情報が表す電源状態に応じて、前記複数の画像処理装置の各々における前記現像処理の処理能力を導出し、
導出した処理能力に応じて、前記現像処理を実行させる前記画像処理装置を選択し、
選択した画像処理装置に、前記現像処理の実行を指示する
情報処理方法
【請求項10】
撮像により得られたRAWデータの現像処理を含む画像処理を実行する画像処理部を備えた複数の画像処理装置、及び
前記複数の画像処理装置の電源状態に関する電源情報を取得する電源情報取得部と、
前記電源情報取得部により取得された電源情報が表す電源状態に応じて、前記複数の画像処理装置の各々における前記現像処理の処理能力を導出する導出部と、
前記導出部により導出された処理能力に応じて、前記現像処理を実行させる前記画像処理装置を選択する選択部と、
前記選択部により選択された画像処理装置に、前記現像処理の実行を指示する実行部と、
を備えた情報処理装置
を含む画像処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像処理システム、画像処理方法、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、RAWデータの現像処理を実行する端末装置に関する性能データに基づいて、複数の端末装置の各々により実行される現像処理の配分を規定したスケジュールテーブルを生成する情報処理装置が開示されている(特開2007−142551号公報参照)。この情報処理装置は、生成したスケジュールテーブルに基づいて、RAWデータ及び現像処理の命令データを各端末装置に送信する。
【0003】
また、外部機器において設定された現像パラメータに基づいて、RAWデータに対して現像処理を行い、表示用の現像データを生成する撮像装置が開示されている(特開2015−32890号公報参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、RAWデータの現像処理に用いられる現像パラメータの設定は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置を用いて行うことにより、ユーザにとっての利便性が向上する場合が多い。これは、情報処理装置が備える表示部は、RAWデータを生成する撮像装置が備える表示部よりも大画面である場合が多く、視認性が高いためである。
【0005】
一方、RAWデータの現像処理を、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置により実行する場合、ソフトウェア処理によって実行することになるため、現像処理に比較的長い時間がかかってしまう場合がある。これに対し、RAWデータの現像処理専用のハードウェアにより実現された画像処理部を有する撮像装置に、RAWデータの現像処理を実行させることによって、現像処理にかかる時間を短縮することが考えられる。
【0006】
しかしながら、RAWデータの現像処理を撮像装置に実行させる場合、撮像装置の電源状態によっては、現像処理が完了せずに失敗してしまう場合がある、という問題がある。特開2007−142551号公報及び特開2015−32890号公報に記載の技術では、この問題については考慮されていない。なお、この問題は、撮像装置に限らずに、内蔵電池で駆動する画像処理装置において発生し得るものである。
【0007】
本開示は、以上の事情を鑑みて成されたものであり、RAWデータの現像処理の失敗を抑制することができる画像処理システム、画像処理方法、及び情報処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の画像処理システムは、撮像により得られたRAWデータの現像処理を含む画像処理を実行する画像処理部を備えた複数の画像処理装置、及び複数の画像処理装置の電源状態に関する電源情報を取得する電源情報取得部と、電源情報取得部により取得された電源情報が表す電源状態に応じて、現像処理を実行させる画像処理装置を選択する選択部と、選択部により選択された画像処理装置に、現像処理を実行させる実行部と、を備えた情報処理装置を含む。
【0009】
なお、本開示の画像処理システムは、複数の画像処理装置の各々が、撮像部を備えた撮像装置であり、RAWデータが、撮像部による撮像により得られたRAWデータであってもよい。
【0010】
また、本開示の画像処理システムは、複数の撮像装置の各々が、内蔵電池を含み、電源情報が、撮像装置が外部電源に接続されて駆動しているか、又は内蔵電池により駆動しているかを表す情報と、内蔵電池により駆動している場合は内蔵電池の残量を表す情報とを含んでもよい。
【0011】
また、本開示の画像処理システムは、情報処理装置が、電源情報取得部により取得された電源情報が表す電源状態に応じて、複数の画像処理装置の各々における現像処理の処理能力を導出する導出部を更に備えてもよい。
【0012】
また、本開示の画像処理システムは、情報処理装置が、導出部により導出された処理能力を表す情報を表示部に表示する制御を行う表示制御部と、表示部に表示された情報に応じてユーザにより選択された画像処理装置を示す情報を受け付ける受付部と、を更に備え、選択部が、受付部により受け付けられた情報が示す画像処理装置を選択してもよい。
【0013】
また、本開示の画像処理システムは、表示制御部が、電源状態が悪い状態として予め定められた状態の画像処理装置について、使用不可であることを表す情報を表示部に表示する制御を更に行ってもよい。
【0014】
また、本開示の画像処理システムは、RAWデータが、複数存在し、選択部が、複数のRAWデータの現像処理に要する処理能力が、複数の画像処理装置の各々について導出部により導出された処理能力の各々を超える場合、導出部により導出された処理能力の合計が、現像処理に要する処理能力以上となる複数の画像処理装置を選択してもよい。
【0015】
また、本開示の画像処理システムは、導出部が、更に、現像処理後の画像データのフォーマットに応じて、処理能力を導出してもよい。
【0016】
また、本開示の画像処理システムは、実行部が、現像処理の対象とするRAWデータが、電源状態が悪い状態として予め定められた状態の画像処理装置に保存されている場合、保存されているRAWデータを、選択部により選択された画像処理装置に転送させた後に、現像処理を実行させてもよい。
【0017】
一方、本開示の画像処理方法は、撮像により得られたRAWデータの現像処理を含む画像処理を実行する画像処理部を備えた複数の画像処理装置と、情報処理装置とを含む画像処理システムによる画像処理方法であって、複数の画像処理装置の電源状態に関する電源情報を取得し、取得した電源情報が表す電源状態に応じて、現像処理を実行させる画像処理装置を選択し、選択した画像処理装置に、現像処理を実行させるものである。
【0018】
また、本開示の情報処理装置は、撮像により得られたRAWデータの現像処理を含む画像処理を実行する画像処理部を備えた複数の画像処理装置の電源状態に関する電源情報を取得する電源情報取得部と、電源情報取得部により取得された電源情報が表す電源状態に応じて、現像処理を実行させる画像処理装置を選択する選択部と、選択部により選択された画像処理装置に、現像処理を実行させる実行部と、を備えている。
【0019】
また、本開示の情報処理装置は、コンピュータに実行させるための命令を記憶するメモリと、記憶された命令を実行するよう構成されたプロセッサと、を備え、プロセッサは、撮像により得られたRAWデータの現像処理を含む画像処理を実行する画像処理部を備えた複数の画像処理装置の電源状態に関する電源情報を取得し、取得した電源情報が表す電源状態に応じて、現像処理を実行させる画像処理装置を選択し、選択した画像処理装置に、現像処理を実行させる。
【発明の効果】
【0020】
本開示によれば、RAWデータの現像処理の失敗を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】各実施形態に係る画像処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2】各実施形態に係る撮像装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3】各実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4】各実施形態に係る第1係数テーブルの一例を示す図である。
図5】各実施形態に係る第2係数テーブルの一例を示す図である。
図6】第1実施形態に係る情報処理装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図7】第1実施形態に係る現像処理の一例を示すフローチャートである。
図8】第1実施形態に係る処理能力表示画面の一例を示す図である。
図9】第2実施形態に係る情報処理装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図10】第2実施形態に係る現像処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して、本開示の技術を実施するための形態例を詳細に説明する。
【0023】
[第1実施形態]
まず、図1を参照して、本実施形態に係る画像処理システム10の構成を説明する。図1に示すように、画像処理システム10は、複数(図1の例では、3台)の撮像装置12及び1台の情報処理装置14を含む。各撮像装置12は、有線通信及び無線通信の少なくとも一方により情報処理装置14に接続される。なお、撮像装置12の台数は、3台に限定されず、2台でもよいし、4台以上でもよい。また、撮像装置12が画像処理装置の一例である。また、撮像装置12の例としてはデジタルカメラが挙げられ、情報処理装置14の例としてはパーソナルコンピュータが挙げられる。
【0024】
次に、図2を参照して、本実施形態に係る撮像装置12のハードウェア構成を説明する。図2に示すように、撮像装置12は、CPU(Central Processing Unit)20、一時記憶領域としてのメモリ21、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶部22、撮像部23、及び画像処理部24を含む。また、撮像装置12は、液晶ディスプレイ等の表示部25と、ダイヤル、レリーズボタン、十字キー、MENUキー、及びタッチパネル等の入力部26と、情報処理装置14に接続される外部I/F(InterFace)27とを含む。また、撮像装置12は、電力供給部28及びリチウムイオンバッテリー等の内蔵電池29を含む。CPU20、メモリ21、記憶部22、撮像部23、画像処理部24、表示部25、入力部26、外部I/F27、及び電力供給部28は、バス30に接続される。なお、内蔵電池29は、リチウムイオンバッテリーに限定されず、一次電池でもよいし、リチウムイオンバッテリー以外の二次電池でもよい。
【0025】
撮像部23は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子を含み、撮像により得られたRAWデータを出力する。RAWデータとは、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式又はTIFF(Tagged Image File Format)形式等の画像データに変換するための画像処理を経ていないデータを表す。
【0026】
画像処理部24は、撮像部23による撮像により得られたRAWデータの現像処理を含む画像処理を実行する。本実施形態に係る画像処理部24は、画像処理専用に設計された半導体集積回路等のハードウェアにより実現される。画像処理部24は、RAWデータに対して現像処理を含む画像処理を実行することによって画像データを生成し、生成した画像データを記憶部22に記憶する。
【0027】
電力供給部28は、撮像装置12がAC(Alternating Current)−DC(Direct Current)電源等の外部電源に接続されている場合、外部電源から供給される電力を、電力により駆動する撮像装置12の各構成部品に供給する。また、電力供給部28は、撮像装置12が外部電源に未接続の場合、内蔵電池29から供給される電力を、電力により駆動する撮像装置12の各構成部品に供給する。なお、外部電源は、AC−DC電源に限定されず、例えば、撮像装置12と接続することによって撮像装置12に電力を供給可能な情報処理装置でもよい。
【0028】
次に、図3を参照して、本実施形態に係る情報処理装置14のハードウェア構成を説明する。図3に示すように、情報処理装置14は、CPU40、一時記憶領域としてのメモリ41、及び不揮発性の記憶部42を含む。また、情報処理装置14は、液晶ディスプレイ等の表示部43、キーボードとマウス等の入力部44、撮像装置12が接続される外部I/F45、及びネットワークに接続されるネットワークI/F46を含む。CPU40、メモリ41、記憶部42、表示部43、入力部44、外部I/F45、及びネットワークI/F46は、バス47に接続される。
【0029】
記憶部42は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、及びフラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としての記憶部42には、情報処理プログラム50が記憶される。CPU40は、記憶部42から情報処理プログラム50を読み出してからメモリ41に展開し、展開した情報処理プログラム50を実行する。
【0030】
また、記憶部42には、第1係数テーブル52及び第2係数テーブル54が記憶される。図4に、第1係数テーブル52の一例を示す。図4に示すように、本実施形態に係る第1係数テーブル52には、撮像装置12の機種毎に係数が記憶される。図5に、第2係数テーブル54の一例を示す。図5に示すように、本実施形態に係る第2係数テーブル54には、画像データのフォーマット毎に係数が記憶される。なお、画像データのフォーマットは、静止画像のフォーマットに限定されず、動画像のフォーマットでもよい。
【0031】
次に、図6を参照して、本実施形態に係る情報処理装置14の機能的な構成について説明する。図6に示すように、情報処理装置14は、電源情報取得部60、導出部62、表示制御部64、受付部66、選択部68、実行部70、及び画像取得部72を含む。情報処理装置14のCPU40が情報処理プログラム50を実行することによって、電源情報取得部60、導出部62、表示制御部64、受付部66、選択部68、実行部70、及び画像取得部72として機能する。
【0032】
電源情報取得部60は、各撮像装置12から、撮像装置12の電源状態に関する電源情報を取得する。本実施形態に係る電源情報には、撮像装置12が外部電源に接続されて駆動しているか、又は内蔵電池29により駆動しているかを表す情報が含まれる。また、撮像装置12が内蔵電池29により駆動している場合は、電源情報には、内蔵電池29の残量を表す情報(以下、「残量情報」という)も含まれる。本実施形態では、残量情報として、内蔵電池29が満充電の状態での容量に対する内蔵電池29の残容量の割合(例えば、60%等)を適用した場合を説明するが、これに限定されない。例えば、残量として、内蔵電池29の残容量そのものを適用してもよい。
【0033】
導出部62は、電源情報取得部60により取得された電源情報が表す電源状態に応じて、各撮像装置12におけるRAWデータの現像処理の処理能力を導出する。具体的には、導出部62は、内蔵電池29により駆動している撮像装置12については、第1係数テーブル52を参照し、その撮像装置12の機種に対応する係数(以下、「第1係数」という)を取得する。また、この場合、導出部62は、第2係数テーブル54を参照し、後述する受付部66により受け付けられた画像データのフォーマットに対応する係数(以下、「第2係数」という)を取得する。
【0034】
そして、導出部62は、電源情報取得部60により取得された電源情報に含まれる残量情報に、取得した第1係数及び第2係数を乗算することによって、RAWデータの現像処理の処理能力を導出する。例えば、撮像装置12の残量情報が60%であり、機種が「DSC−A2」であり、画像データのフォーマットがTIFFの場合、その撮像装置12の処理能力は、90(=60×3.0×0.5)となる。なお、本実施形態では、処理能力として、撮像装置12が現像可能なRAWデータの数の上限値を適用している。
【0035】
一方、導出部62は、外部電源により駆動している撮像装置12については、RAWデータの現像処理の処理能力を無限大と導出する。なお、外部電源により駆動している撮像装置12について、残量情報を満充電の状態を表す100%を超える所定の値として取り扱い、内蔵電池29により駆動している撮像装置12と同様に、残量情報に第1係数及び第2係数を乗算することによって処理能力を導出してもよい。
【0036】
表示制御部64は、導出部62により導出された処理能力を表す情報を表示部43に表示する制御を行う。また、表示制御部64は、電源状態が悪い状態として予め定められた状態の撮像装置12については、使用不可であることを表す情報を表示部43に表示する制御を行う。電源状態が悪い状態として予め定められた状態としては、例えば、電源情報に含まれる残量情報が、予め定められた閾値(例えば、20%)以下である状態が挙げられる。また、表示制御部64は、後述する画像取得部72により取得された画像データが示す画像を表示部43に表示する制御を行う。
【0037】
受付部66は、ユーザにより入力部44を介して入力された現像処理の対象とするRAWデータを表す情報、及び現像パラメータを受け付ける。また、受付部66は、表示部43に表示された処理能力を表す情報に応じて、ユーザにより入力部44を介して選択された撮像装置12を表す情報を受け付ける。
【0038】
選択部68は、受付部66により受け付けられた情報が示す撮像装置12を選択する。実行部70は、選択部68により選択された撮像装置12に、RAWデータの現像処理を実行させる。具体的には、実行部70は、選択部68により選択された撮像装置12に、現像処理の対象とするRAWデータを表す情報、現像パラメータ、及び現像処理の実行指示を外部I/F45を介して送信することによって、RAWデータの現像処理を実行させる。
【0039】
この際、実行部70は、現像処理の対象とするRAWデータが、上記電源状態が悪い状態として予め定められた状態の撮像装置12に保存されている場合、そのRAWデータを選択部68により選択された撮像装置12に転送させた後に、現像処理を実行させる。また、実行部70は、現像処理の対象とするRAWデータが、選択部68により選択された撮像装置12以外の撮像装置12に保存されている場合も、そのRAWデータを選択部68により選択された撮像装置12に転送させた後に、現像処理を実行させる。また、実行部70は、現像処理の対象とするRAWデータが、情報処理装置14に保存されている場合も、そのRAWデータを選択部68により選択された撮像装置12に転送した後に、現像処理を実行させる。
【0040】
画像取得部72は、撮像装置12による現像処理を含む画像処理により得られた画像データを、画像処理の実行元の撮像装置12から、外部I/F45を介して取得する。
【0041】
次に、図7を参照して、本実施形態に係る画像処理システム10の作用、及び、画像処理方法を説明する。情報処理装置14のCPU40が情報処理プログラム50を実行することによって、図7に示す現像処理が実行される。図7に示す現像処理は、例えば、ユーザにより入力部44を介して、現像処理の対象とするRAWデータを表す情報、及び現像パラメータが入力された場合に実行される。なお、本実施形態では、現像処理の対象とするRAWデータは、各撮像装置12の記憶部22及び情報処理装置14の記憶部42の少なくとも1つに記憶されている。また、現像パラメータには、例えば、ダイナミックレンジ、ホワイトバランス、及びシャープネス等の画質に関するパラメータと、JPEG及びTIFF等の現像処理後の画像データのフォーマットが含まれる。
【0042】
図7のステップS10で、受付部66は、ユーザにより入力部44を介して入力された現像処理の対象とするRAWデータを表す情報、及び現像パラメータを受け付ける。ステップS12で、電源情報取得部60は、各撮像装置12から、撮像装置12の電源状態に関する電源情報を取得する。
【0043】
ステップS14で、導出部62は、前述したように、ステップS12の処理により取得された電源情報が表す電源状態に応じて、各撮像装置12におけるRAWデータの現像処理の処理能力を導出する。
【0044】
ステップS16で、表示制御部64は、前述したように、ステップS14の処理により導出された処理能力を表す情報を表示部43に表示する制御を行う。本ステップS16の処理により、一例として図8に示す処理能力表示画面が表示部43に表示される。図8に示すように、本実施形態に係る処理能力表示画面では、予め定められたメッセージと、各撮像装置12(図8の例では、「カメラ1」〜「カメラ3」と表記)の処理能力を表す情報として、撮像装置12が現像可能なRAWデータの数の上限値が表示される。
【0045】
また、図8に示すように、本実施形態に係る処理能力表示画面では、電源状態が悪い状態として予め定められた状態の撮像装置12(図8の例では、「カメラ2」)については、使用不可であることを表す情報が表示される。また、処理能力表示画面では、使用可能な撮像装置12については、ユーザがRAWデータの現像枚数を入力する入力欄も表示される。
【0046】
ユーザは、入力部44を介して、処理能力表示画面の入力欄に、その入力欄に対応する撮像装置12に現像処理を行わせるRAWデータの数を入力した後、実行ボタンを指定する。なお、ユーザは、1台の撮像装置12のみについて、現像枚数の入力欄に1以上の数値を入力してもよいし、複数台の撮像装置12の各々について、現像枚数の入力欄に1以上の数値を入力してもよい。また、例えば、処理能力表示画面の現像枚数の入力欄には、その入力欄に対応する撮像装置12の処理能力を超える数値を入力することができないようにしてもよい。
【0047】
ステップS18で、受付部66は、処理能力表示画面においてユーザにより入力された現像枚数を受け付け、受け付けた現像枚数が1以上の撮像装置12をユーザにより選択された撮像装置12として受け付ける。ステップS20で、選択部68は、ステップS18の処理により受け付けられた情報が示す撮像装置12を選択する。
【0048】
ステップS22で、実行部70は、前述したように、ステップS20の処理により選択された撮像装置12に、ステップS18の処理により受け付けられた数のRAWデータの現像処理を、ステップS10の処理により受け付けられた現像パラメータを用いて実行させる。この際、実行部70は、選択された撮像装置12に保存されているRAWデータについては、その撮像装置12に現像処理を実行させる。また、実行部70は、選択された撮像装置12に保存されていないRAWデータについては、選択された撮像装置12に転送させた後に、現像処理を実行させる。なお、この転送の際、例えば、実行部70は、サイズが大きいRAWデータから順番に、ステップS14の処理により導出された処理能力が高い撮像装置12に優先的に転送させてもよい。
【0049】
ステップS22の処理により実行指示が入力された撮像装置12の画像処理部24は、RAWデータの現像処理を含む画像処理を実行する。
【0050】
ステップS24で、画像取得部72は、撮像装置12による現像処理を含む画像処理により得られた画像データを、画像処理の実行元の撮像装置12から、外部I/F45を介して取得する。ステップS26で、表示制御部64は、ステップS24の処理により取得された画像データが示す画像を表示部43に表示する制御を行う。ステップS26の処理が終了すると、現像処理が終了する。
【0051】
以上説明したように、本実施形態によれば、電源情報が表す電源状態に応じて、現像処理を実行させる撮像装置12を選択し、選択した撮像装置12に現像処理を実行させている。従って、RAWデータの現像処理の失敗を抑制することができる。
【0052】
[第2実施形態]
第1実施形態では、処理能力表示画面においてユーザが現像枚数を入力することによって、RAWデータの現像処理を実行させる撮像装置12を選択する形態例を説明した。本第2実施形態では、現像処理を実行させる撮像装置12を示す情報をユーザに入力させずに、情報処理装置14が現像処理を実行させる撮像装置12を選択する形態例を説明する。なお、画像処理システム10の構成(図1参照)、撮像装置12のハードウェア構成(図2参照)、及び情報処理装置14のハードウェア構成(図3)は、上記第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0053】
まず、図9を参照して、本実施形態に係る情報処理装置14の機能的な構成について説明する。第1実施形態に係る情報処理装置14と同一の機能を有する構成要素については図6と同一の符号を付して、説明を省略する。図9に示すように、情報処理装置14は、電源情報取得部60、導出部62、表示制御部64A、受付部66A、選択部68A、実行部70、及び画像取得部72を含む。情報処理装置14のCPU40が情報処理プログラム50を実行することによって、電源情報取得部60、導出部62、表示制御部64A、受付部66A、選択部68A、実行部70、及び画像取得部72として機能する。
【0054】
受付部66Aは、ユーザにより入力部44を介して入力された現像処理の対象とするRAWデータを表す情報、及び現像パラメータを受け付ける。
【0055】
選択部68Aは、導出部62により導出された処理能力が最も高い撮像装置12を選択する。なお、選択部68Aは、導出部62により導出された処理能力が高い撮像装置12から順に、複数の撮像装置12を選択してもよい。
【0056】
また、選択部68Aは、受付部66Aにより受け付けられた現像処理の対象とするRAWデータが複数あり、そのRAWデータの数が各撮像装置12について導出部62により導出された処理能力の各々を超える場合、導出された処理能力の合計が現像処理の対象とするRAWデータの数以上となる複数の撮像装置12を選択する。現像処理の対象とするRAWデータの数が、RAWデータの現像処理に要する処理能力の一例である。
【0057】
表示制御部64Aは、画像取得部72により取得された画像データが示す画像を表示部43に表示する制御を行う。
【0058】
次に、図10を参照して、本実施形態に係る画像処理システム10の作用を説明する。なお、図10における図7と同一の処理を実行するステップについては同一の符号を付して、説明を省略する。
【0059】
図10のステップS14の処理が終了すると、処理はステップS20Aに移行する。ステップS20Aで、選択部68Aは、前述したように、ステップS14の処理により導出された処理能力に応じて、撮像装置12を選択する。
【0060】
以上説明したように、本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0061】
なお、上記各実施形態では、RAWデータの現像処理を含む画像処理を実行する画像処理装置として、撮像装置を適用した場合について説明したが、これに限定されない。RAWデータの現像処理を含む画像処理を実行する画像処理装置として、内蔵電池によって駆動し、かつ画像処理部24を有する撮像装置以外の装置を適用してもよい。
【0062】
また、上記各実施形態では、撮像装置12におけるRAWデータの現像処理の処理能力として、撮像装置12が現像可能なRAWデータの数の上限値を適用した場合について説明したが、これに限定されない。例えば、撮像装置12におけるRAWデータの現像処理の処理能力として、撮像装置12がRAWデータの現像処理を実行可能な期間の上限値を適用する形態としてもよい。
【0063】
また、上記各実施形態でCPUがソフトウェア(プログラム)を実行することにより実行した各種処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、上記各種処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
【0064】
また、上記各実施形態では、情報処理プログラム50が記憶部42に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。情報処理プログラム50は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、情報処理プログラム50は、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
【0065】
2018年3月28日に出願された日本国特許出願2018−062727号の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。また、本明細書に記載された全ての文献、特許出願、および技術規格は、個々の文献、特許出願、および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
図1
図2
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図6
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図8
図9
図10