(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022104964
(43)【公開日】2022-07-12
(54)【発明の名称】堆積の均一性を改善するための、様々なプロファイルを有する側部を有するシャドーフレーム
(51)【国際特許分類】
H01L 21/31 20060101AFI20220705BHJP
H01L 21/683 20060101ALI20220705BHJP
C23C 16/44 20060101ALI20220705BHJP
H01L 21/3065 20060101ALN20220705BHJP
【FI】
H01L21/31 C
H01L21/68 N
C23C16/44 J
H01L21/302 101G
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022058409
(22)【出願日】2022-03-31
(62)【分割の表示】P 2020516797の分割
【原出願日】2018-09-14
(31)【優先権主張番号】62/564,015
(32)【優先日】2017-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/122,003
(32)【優先日】2018-09-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】古田 学
(72)【発明者】
【氏名】チェ, スー ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ツイ, イー
(72)【発明者】
【氏名】ティナー, ロビン エル.
(72)【発明者】
【氏名】チョ, ジュンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ワン, チアルイ
(72)【発明者】
【氏名】アンウォー, スハール
(57)【要約】 (修正有)
【課題】プラズマ処理チャンバ内で使用するためのシャドーフレームを提供する。
【解決手段】コーナーブラケット30によって全体として結合された、2つの対向する副側部フレーム部材28に隣接する2つの対向する主側部フレーム部材26を含むシャドーフレームであって、コーナーブラケット30は、互いにほぼ直交する方向に延びる脚部62を有するコーナーインレー64を含み、各コーナーブラケットは、丸みを帯びたコーナー60を含み、平面上面80と、平面上面の平面から角度を付けられている傾斜した平面表面82とを含み、ノッチ76が、凹み領域74の中心に形成されている。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの対向する副側部フレーム部材に隣接する2つの対向する主側部フレーム部材であって、それらの間の交差部におけるコーナーブラケットによって結合された、前記2つの対向する副側部フレーム部材に隣接する前記2つの対向する主側部フレーム部材、を備えるシャドーフレームであって、各コーナーブラケットが、互いにほぼ直交する方向に延びる脚部を有するコーナーインレーを含む、シャドーフレーム。
【請求項2】
前記コーナーブラケットの各々が、それぞれのコーナーインレーと、前記2つの対向する主側部フレーム部材のうちの1つの主側部フレーム部材との間、および前記2つの対向する副側部フレーム部材のうちの1つの副側部フレーム部材との間のインターフェース部に配置された継ぎ目カバーを含む、請求項1に記載のシャドーフレーム。
【請求項3】
前記コーナーインレーが、平面上面の平面から角度を付けられている傾斜した平面表面を含む、請求項2に記載のシャドーフレーム。
【請求項4】
前記傾斜した平面表面が、前記平面上面から約7度の角度で形成されている、請求項3に記載のシャドーフレーム。
【請求項5】
前記継ぎ目カバーが、第1の表面および第2の表面を有する、請求項2に記載のシャドーフレーム。
【請求項6】
前記第2の表面が、前記第1の表面の平面よりも下に凹んでいる、請求項5に記載のシャドーフレーム。
【請求項7】
前記コーナーインレーが、平面上面の平面から角度を付けられている傾斜した平面表面を含む、請求項6に記載のシャドーフレーム。
【請求項8】
第2の表面が、前記傾斜した平面表面の角度と実質的に整合するように角度を付けられている、請求項7に記載のシャドーフレーム。
【請求項9】
前記コーナーブラケットが、丸みを帯びたコーナーを含む、請求項1に記載のシャドーフレーム。
【請求項10】
結合インターフェース部におけるコーナーブラケットによって結合された、2つの対向する副側部フレーム部材に隣接する2つの対向する主側部フレーム部材を備えるシャドーフレームであって、各コーナーブラケットが、互いにほぼ直交する方向に延びる脚部を有するコーナーインレーを含み、各コーナーブラケットが、丸みを帯びたコーナーを含む、シャドーフレーム。
【請求項11】
前記結合インターフェース部が、複数のピンを含む、請求項10に記載のシャドーフレーム。
【請求項12】
前記結合インターフェースが、継ぎ目カバーを含む、請求項10に記載のシャドーフレーム。
【請求項13】
前記継ぎ目カバーが、第1の表面および第2の表面を有する、請求項12に記載のシャドーフレーム。
【請求項14】
前記第2の表面が、前記第1の表面の平面よりも下に凹んでいる、請求項13に記載のシャドーフレーム。
【請求項15】
前記コーナーインレーが、平面上面の平面から角度を付けられている傾斜した平面表面を含む、請求項14に記載のシャドーフレーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示の実施形態は、一般に、プラズマ処理チャンバ内で使用するためのシャドーフレームに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]現代の半導体デバイスは、ガラス基板から導電体、半導体、および誘電体材料の複数の層を堆積および除去することによる、OLED、トランジスタ、および低誘電率誘電体膜などのフィーチャの形成を必要とする。ガラス基板処理技術は、プラズマ化学気相堆積(PECVD)、物理的気相堆積(PVD)、エッチングなどを含む。プラズマ処理は、膜を堆積させるために必要な比較的低い処理温度と、プラズマプロセスを使用することから生じることができる良好な膜質のため、フラットパネルデバイスの製造において広く使用されている。
【0003】
[0003]一般に、プラズマ処理は、真空チャンバ内に配置された支持部材(しばしば、サセプタまたはヒータと呼ばれる)上に基板を位置決めし、基板の露出上面に隣接してプラズマを形成することを含む。プラズマは、1種以上のプロセスガスをチャンバ内に導入し、電界でガスを励起して、ガスを荷電粒子および中性粒子に解離させることによって形成される。プラズマは、誘導的に、例えば誘導RFコイルを用いて、および/または容量的に、例えば平行平板電極を用いて、またはマイクロ波エネルギーを用いることによって生成されてもよい。
【0004】
[0004]処理中、ガラス基板の縁部および裏面、ならびに内部のチャンバ構成要素は、堆積から保護されなければならない。典型的には、堆積マスキング装置、すなわちシャドーフレームが、処理ガスまたはプラズマが基板の縁部および裏面に到達するのを防止し、処理中に基板を支持部材上に保持するために、基板の周囲に配置される。シャドーフレームは、支持部材が上昇処理位置に移動されると、シャドーフレームがピックアップされ、基板の縁部分に接触するように、処理チャンバ内で支持部材の上方に位置決めされてもよい。その結果、シャドーフレームは、基板の上面の周囲部の数ミリメートルを覆い、それによって、シャドーフレームによって覆われた基板の部分上での裏面および縁部の堆積を防止する。
【0005】
[0005]シャドーフレームを使用する利点を考慮するとともに、現在のシャドーフレーム設計にはいくつかの欠点がある。従来技術のシャドーフレームは、典型的には、基板の縁部の内側の堆積と比較して、シャドーフレームの縁部近くの基板の覆われていない縁部上の堆積を減少させる。この堆積の不均一性は、基板のコーナーでより大きくなる。
【0006】
[0006]したがって、基板の周囲部により多くの堆積を提供するシャドーフレームが当該技術分野において必要とされている。
【発明の概要】
【0007】
[0007]本開示の実施形態は、一般に、コーナーブラケットによって全体として結合された、2つの対向する副側部フレーム部材に隣接する2つの対向する主側部フレーム部材を含むシャドーフレームに関し、コーナーブラケットは、互いにほぼ直交する方向に延びる脚部を有するコーナーインレーを含む。
【0008】
[0008]別の実施形態では、結合インターフェース部においてコーナーブラケットによって全体として結合された、2つの対向する副側部フレーム部材に隣接する2つの対向する主側部フレーム部材を含むシャドーフレームが開示されており、各コーナーブラケットは、互いにほぼ直交する方向に延びる脚部を有するコーナーインレーを含み、各コーナーブラケットは、丸みを帯びたコーナーを含む。
【0009】
[0009]別の実施形態では、凹み領域を含む結合インターフェース部においてコーナーブラケットによって全体として結合された、2つの対向する副側部フレーム部材に隣接する2つの対向する主側部フレーム部材を含むシャドーフレームが開示されており、各コーナーブラケットは、丸みを帯びたコーナーと、互いにほぼ直交する方向に延びる脚部を有するコーナーインレーとを含み、コーナーインレーは、平面上面と、平面上面の平面から角度を付けられている傾斜した平面表面とを含み、ノッチが、凹み領域の中心に形成されている。
【0010】
[0010]本開示の上記の特徴を詳細に理解することができるように、上記で簡単に要約した本開示のより具体的な説明を、実施形態を参照することによって得ることができ、そのいくつかを添付の図面に示す。ただし、添付の図面は、本開示の典型的な実施形態のみを示しており、したがって、本開示は他の同等に有効な実施形態を認め得るので、範囲を限定するものと見なされるべきではないことに、留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】一実施形態によるシャドーフレームを有する例示的な処理チャンバの概略断面図である。
【
図2】
図1の基板支持体および一実施形態によるシャドーフレームの等角図である。
【
図3】
図2の基板支持体およびシャドーフレームの拡大等角図である。
【
図5】
図4の線5-5に沿った、フレーム部材の側面断面図である。
【
図6】
図4の線6-6に沿った、コーナーインレーの側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[0017]理解を容易にするために、図面に共通する同一の要素は、可能であれば同一の参照番号を使用して示してある。1つの実施形態において開示された要素は、特定の記載なしに他の実施形態において有益に利用され得ることが、企図されている。
【0013】
[0018]本開示の実施形態は、一般に、処理チャンバ内で使用するためのシャドーフレームに関する。以下に説明する1つ以上の実施形態では、シャドーフレームは、マルチピースシャドーフレーム本体として形成される。
【0014】
[0019]シャドーフレームは、エッジリップが狭いため、したがって基板のシャドーイングが少ないため、アモルファスシリコンの均一性を高める。電気絶縁材料の均一な配置もまた、アモルファスシリコン堆積の均一性に役立つ。本開示の実施形態は、以下の図面を参照して、より明確に説明される。
【0015】
[0020]
図1は、一実施形態による、シャドーフレームを有する例示的な処理チャンバ10の概略断面図である。本開示から利益を得るように適合され得る処理チャンバの一例は、カリフォルニア州サンタクララに所在する、Applied Materials,Inc.の子会社であるAKT America,Inc.から入手可能なPECVD処理チャンバである。他の製造業者からのプラズマ処理チャンバを含む他のプラズマ処理チャンバが、本開示を実施するように適合され得ることが、企図される。
【0016】
[0021]処理チャンバ10は、チャンバ本体12と、その上に配置されたバッキングプレート14とを備える。チャンバ本体12は、処理領域16を有する。チャンバ本体12および処理チャンバ10の関連する構成要素の寸法は、限定されておらず、一般に、処理される基板29のサイズよりも比例的に大きい。任意の適切な基板サイズを処理することができる。適切な基板サイズの例には、約5,500平方センチメートル以上(例えば約25,000平方センチメートル以上、例えば約50,000平方センチメートル以上)の表面積を有する基板が含まれる。一実施形態では、約100,000平方センチメートル以上の表面積を有する基板が、処理されてもよい。
【0017】
[0022]ガス分配プレート18がバッキングプレート14に取り付けられ、処理領域16の上側境界を画定する。複数の孔20が、ガス分配プレート18に形成されて、それを通る処理ガスの供給を可能にしている。処理ガスを均等に分配するために、従って、ガス分配プレート18を通して処理ガスを均一に供給するために、ガス源40が、ガス分配プレート18とバッキングプレート14との間に形成されたプレナムにガスを供給することができる。電源42が、ガス分配プレート18に電気的に結合されて、孔20を通って流れる処理ガスからプラズマを生成する。基板支持体32は、ガス分配プレート18に対する対電極として機能するように、ほぼ完全にアルミニウムまたは別の導電性金属から作られている。電源42は、RF電源などの、PECVDチャンバで使用される任意のタイプの電源とすることができる。シャドーフレーム22が、基板支持体32上に配置されて示されている。シャドーフレーム22は、フレーム部材26が取り付けられたシャドーフレーム本体24を含む。
【0018】
[0023]チャンバ本体12はまた、基板支持体32の周りに環状に形成されたシャドーフレーム支持体44を含む。基板支持体32が下降位置にあるとき、シャドーフレーム22は、シャドーフレーム支持体44によって支持される。
【0019】
[0024]サセプタまたはヒータとも呼ばれる基板支持体32は、処理チャンバ10内に配置され、モータ33によって作動される。上昇処理位置において、基板支持面34上に基板29が配置された基板支持体32は、シャドーフレーム22のシャドーフレーム本体24を支持し、基板29が処理領域16内に配置されるように、処理領域16の下側境界を画定する。シャドーフレーム本体24が基板支持面34上に載置されている間、フレーム部材26は、基板29の一部を覆って延び、かつ基板29の一部に接触している。
【0020】
[0025]基板29は、スリットバルブ機構(図示せず)によって選択的に密封される、チャンバ本体12に形成された開口部36を通って処理チャンバ10内に導入され、そこから取り出される。リフトピン38が、基板支持体32を貫通してスライド可能に配置され、その上端で基板を保持するように適合させることができる。リフトピン38は、モータ33を使用して基板支持体32を下降させることによって作動させることができる。
【0021】
[0026]
図2は、一実施形態による、
図1の基板支持体32およびシャドーフレーム22の等角図である。シャドーフレーム22は、2つの対向する副側部フレーム部材28に隣接する2つの対向する主側部フレーム部材26を含む。各主側部フレーム部材26は、コーナーブラケット30によって副側部フレーム部材28に結合されている。さらに、基板支持体32は、基板受け面52と基板支持体32の周囲棚54との間の接続部にコーナーインレー50を含む。上述したように、基板支持体32の本体56は、ガス分配プレート18と共に対電極として機能するために、アルミニウムまたは他の導電性材料で作られている。しかしながら、コーナーインレー50は、本体56に形成されたポケット内に埋め込まれたセラミック材料で作ることができる。コーナーインレー50は、基板が基板支持体32の基板受け面52に対してわずかにずれている場合に、アーク放電を減少させることができる。
【0022】
[0027]
図3は、
図2の基板支持体32およびシャドーフレーム22の拡大等角図である。コーナーインレー50が、基板支持体32の本体56に形成されたポケット58内に示されている。また、コーナーブラケット30が、副側部フレーム部材28を主側部フレーム部材26と結合させているのが、示されている。コーナーブラケット30は、アールが付けられた、または丸みを帯びたコーナー60と、主側部フレーム部材26の長手方向から直交して延びる脚部62とを含む。一態様では、その両端に脚部62を含む主側部フレーム部材26は、「C」形状を有する。コーナーブラケット30はまた、主側部フレーム部材26および副側部フレーム部材28のそれぞれの内周縁部66、68に結合されたコーナーインレー64を含む。コーナーインレー64は、ファスナ70を用いて主側部フレーム部材26に固定されてもよい。継ぎ目カバー72が、主側部フレーム部材26、コーナーインレー64、および副側部フレーム部材28の間のインターフェース部を覆うように含まれてもよい。ファスナ70が、継ぎ目カバー72を主側部フレーム部材26に固定するために利用されてもよい。コーナーインレー64、ファスナ70、主側部フレーム部材26、副側部フレーム部材28、および継ぎ目カバー72の全てが、セラミック材料で作られてもよい。
【0023】
[0028]
図4は、コーナーブラケット30の分解等角図である。主側部フレーム部材26は、コーナーインレー64を配置することができる凹み領域74を含む。90度のコーナーを凹み領域74に形成することは困難であり得るので、アール部またはノッチ76が、凹み領域74の内縁部に設けられてもよい。開口78が、
図3に示すファスナ70のために凹み領域74に含まれている。
【0024】
[0029]コーナーインレー64は、テーパの付いた、または傾斜した平面表面82に遷移する平面表面80を有する本体79を含む。
図3に示されるファスナ70を受け入れるための開口78が、本体79に形成されている。本体79は、互いにほぼ直交する方向に延びる2つの脚部81および83を含む。各脚部81および83上の傾斜した平面表面82の交差部は、アールの付いたコーナー84を含む。
【0025】
[0030]結合インターフェース部86が、主側部フレーム部材26を副側部フレーム部材28に結合させるために利用される。結合インターフェース部86は、複数のピン88を含む。ピン88は、主側部フレーム部材26および副側部フレーム部材28の縁部に形成された開口に挿入される。ファスナ90を利用して、ピン88を主側部フレーム部材26および副側部フレーム部材28内で固定することができる。ピン88は、アルミニウムなどの金属材料とすることができる。ファスナ90は、セラミック材料で作ることができる。
【0026】
[0031]継ぎ目カバー72の各々が、第1の表面92と、第1の表面92の平面よりも下の凹んだ第2の表面94とを含む。凹んだ第2の表面94は、コーナーインレー64の傾斜した平面表面82の角度と実質的に整合するように角度をつけることができる。
【0027】
[0032]
図5は、
図4の線5-5に沿った、フレーム部材95の側面断面図である。フレーム部材95は、主側部フレーム部材26または副側部フレーム部材28のいずれであってもよい。内周縁部96が示されており、これは、主側部フレーム部材26または副側部フレーム部材28の内周縁部66、68とすることができる。内周縁部96は、フレーム部材95の上面98の平面に直交する平面表面97を含む。内周縁部96は、「ブルノーズ」構成と呼ばれることもある。
【0028】
[0033]
図6は、
図4の線6-6に沿った、コーナーインレー64の側面断面図である。傾斜した平面表面82は、平面表面80の平面からの角度αを含む。角度αは、約6度~約8度、例えば約7度とすることができる。傾斜した平面表面82は、「ナイフエッジ」構成と呼ばれることもある。基板被覆領域99が、
図6に示されている。基板被覆領域99は、約7ミリメートル、約5ミリメートル、または約3ミリメートルとすることができる。
【0029】
[0034]本明細書に記載されているシャドーフレーム22を用いて、広範な試験を行った。主側部フレーム部材26および副側部フレーム部材28の内周縁部66、68、ならびにコーナーインレー64の傾斜した平面表面82に隣接する基板の縁部上の堆積は、厚みプロファイルの増加を示した。
【0030】
[0035]上記は、本開示の実施形態に向けられているが、本開示の他のおよびさらなる実施形態が、本開示の基本的な範囲から逸脱することなく考案されてもよく、本開示の範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。
【手続補正書】
【提出日】2022-04-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャドーフレームであって、当該シャドーフレームが、
凹み領域を含む結合インターフェース部においてコーナーブラケットによって全体として結合された、2つの対向する副側部フレーム部材に隣接する2つの対向する主側部フレーム部材
を備え、
各コーナーブラケットが、丸みを帯びたコーナーと、互いにほぼ直交する方向に延びる脚部を有するコーナーインレーとを含み、
前記コーナーインレーが、平面上面と、当該平面上面の平面から角度を付けられている傾斜した平面表面とを含み、
ノッチが、凹み領域に形成されている、シャドーフレーム。
【請求項2】
前記結合インターフェース部が、継ぎ目カバーを含む、請求項1に記載のシャドーフレーム。
【請求項3】
前記継ぎ目カバーが、第1の表面および第2の表面を有する、請求項2に記載のシャドーフレーム。
【請求項4】
前記第2の表面が、前記第1の表面の平面よりも下に凹んでいる、請求項3に記載のシャドーフレーム。
【請求項5】
前記傾斜した平面表面が、前記平面上面から約7度の角度で形成されている、請求項1に記載のシャドーフレーム。
【請求項6】
前記ノッチが、前記凹み領域の中心に形成されている、請求項1に記載のシャドーフレーム。
【請求項7】
各コーナーインレーが、ファスナを用いて前記主側部フレーム部材のうちの1つに固定される、請求項1に記載のシャドーフレーム。
【請求項8】
結合インターフェース部が、複数のピンを含む、請求項1に記載のシャドーフレーム。
【請求項9】
前記複数のピンが、前記主側部フレーム部材の縁部に形成された開口に挿入される、請求項8に記載のシャドーフレーム。
【請求項10】
シャドーフレームであって、当該シャドーフレームが、
2つの対向する主側部フレーム部材、
前記2つの対向する主側部フレーム部材に隣接する2つの対向する副側部フレーム部材、
複数のコーナーブラケットであって、1つのコーナーブラケットが、1つの主側部フレーム部材と1つの副側部フレーム部材の間の各交差部に配置され、且つ当該主側部フレーム部材と当該副側部フレーム部材を結合する、複数のコーナーブラケット、
各コーナーブラケット内に配置された凹み領域、
前記凹み領域の内縁部内に形成されたノッチ、及び
複数のコーナーインレーであって、各コーナーインレーが、前記コーナーブラケットのうちの1つの中に配置され、且つ2つの脚部と、平面上面と、当該平面上面の平面から角度を付けられている傾斜した平面表面とを備える、複数のコーナーインレー
を備える、シャドーフレーム。
【請求項11】
前記コーナーブラケットの各々が、それぞれのコーナーインレーと、前記2つの対向する主側部フレーム部材のうちの1つの主側部フレーム部材との間、及び前記2つの対向する副側部フレーム部材のうちの1つの副側部フレーム部材との間のインターフェース部に配置された継ぎ目カバーを含む、請求項10に記載のシャドーフレーム。
【請求項12】
各コーナーブラケットがさらに、丸みを帯びたコーナーを備える、請求項10に記載のシャドーフレーム。
【請求項13】
前記コーナーインレーの前記2つの脚部が、互いにほぼ直交する方向に延びる、請求項10に記載のシャドーフレーム。
【請求項14】
結合インターフェース部が、各主側部フレーム部材を各副側部フレーム部材に結合する、請求項10に記載のシャドーフレーム。
【請求項15】
各結合インターフェース部が、主側部フレーム部材又は副側部フレーム部材の少なくとも1つの開口に挿入される複数のピンを含む、請求項14に記載のシャドーフレーム。
【請求項16】
前記主側部フレーム部材及び前記副側部フレーム部材が、セラミック材料を含む、請求項10に記載のシャドーフレーム。
【請求項17】
前記コーナーインレーのそれぞれが、セラミック材料を含む、請求項16に記載のシャドーフレーム。
【請求項18】
シャドーフレームであって、当該シャドーフレームが、
2つの対向する主側部フレーム部材、
前記2つの対向する主側部フレーム部材に隣接する2つの対向する副側部フレーム部材、
複数のコーナーブラケットであって、1つのコーナーブラケットが、1つの主側部フレーム部材と1つの副側部フレーム部材の間の各交差部に配置され、且つ当該主側部フレーム部材と当該副側部フレーム部材を結合し、各コーナーブラケットが丸みを帯びたコーナーを備える、複数のコーナーブラケット、
各コーナーブラケット内に配置された凹み領域、
前記凹み領域の内縁部内に形成されたノッチ、及び
複数のコーナーインレーであって、各コーナーインレーが、前記コーナーブラケットのうちの1つの中に配置され、且つ2つの脚部と、平面上面と、当該平面上面の平面から角度を付けられている傾斜した平面表面とを備える、複数のコーナーインレー
を備える、シャドーフレーム。
【請求項19】
前記コーナーブラケットの各々が、それぞれのコーナーインレーと、前記2つの対向する主側部フレーム部材のうちの1つの主側部フレーム部材との間、及び前記2つの対向する副側部フレーム部材のうちの1つの副側部フレーム部材との間のインターフェース部に配置された継ぎ目カバーを含み、
前記コーナーインレーの前記2つの脚部が、互いにほぼ直交する方向に延びる、請求項18に記載のシャドーフレーム。
【請求項20】
前記主側部フレーム部材、前記副側部フレーム部材、前記コーナーインレー、前記継ぎ目カバーが、セラミック材料を含む、請求項19に記載のシャドーフレーム。
【外国語明細書】