(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022113529
(43)【公開日】2022-08-04
(54)【発明の名称】情報処理装置、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20220728BHJP
G06F 3/04817 20220101ALI20220728BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20220728BHJP
【FI】
H04N1/00 350
G06F3/0481 170
B41J29/42 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021009835
(22)【出願日】2021-01-25
(71)【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉川 悟史
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
5E555
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP03
2C061AP04
2C061AP07
2C061CQ04
2C061CQ24
2C061CQ37
2C061CQ44
5C062AA05
5C062AB20
5C062AB23
5C062AB41
5C062AC05
5C062AF02
5C062AF14
5E555AA05
5E555BA02
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA27
5E555BB02
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC17
5E555CA02
5E555CA12
5E555CA18
5E555CA24
5E555CB05
5E555CB14
5E555CB42
5E555CB53
5E555CC03
5E555DA01
5E555DB18
5E555DC09
5E555DC13
5E555DC35
5E555DD07
5E555DD08
5E555EA03
5E555EA07
5E555FA08
5E555FA14
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザが設定項目の設定値を選択しなくても、過去に設定された設定項目毎の設定値を記憶した複数の設定情報の中から、設定項目で選択可能な各々の設定値を含む設定情報を絞り込んで表示する情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置の一例である画像形成装置は、選択されたメニューボタンと対応付けられた機能の設定項目の設定値を選択する設定値選択画面5を表示する場合、設定値選択画面5の設定リスト33と対応付けられたショートカットボタンの存在の有無を通知する通知バッチ31を設定リスト33毎に表示する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
ユーザに実行する機能を選択させる第1操作子を表示装置に表示すると共に、ユーザによって選択された前記第1操作子と対応付けられた機能の動作を規定する各々の設定項目を含む設定画面を表示し、
前記設定画面を通じて設定された各々の前記設定項目の設定値を前記設定項目毎に記憶した設定情報がそれぞれ対応付けられた操作子であって、前記操作子が選択された場合に、対応付けられた前記設定情報に従った機能を実行する第2操作子の中に、前記設定画面に含まれる何れかの前記設定項目が選択された場合に表示する各々の設定リストと対応付けられた、前記設定項目が取り得る各々の設定値を含む前記第2操作子が存在する旨の情報を、前記設定リストと対応付けて前記設定リスト毎に表示する
情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記設定項目が取り得る各々の設定値を含む前記第2操作子が存在する旨の情報として、前記設定項目が取り得る各々の設定値を含む前記第2操作子の数を、前記設定リストと対応付けて前記設定リスト毎に表示する
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記設定リストと対応付けられた前記設定値を含む前記第2操作子のうち、更に予め定めた条件を満たす前記第2操作子のみを前記設定リストに対応付け直した上で、前記設定リストに対応付けられる前記第2操作子が存在する旨の情報を前記設定リスト毎に表示する
請求項1又は請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記設定リストと対応付けられた設定値を含む前記第2操作子のうち、前記第1操作子と対応付けられた機能を実行しようとするユーザが設定した前記設定情報と対応付けられた前記第2操作子を前記設定リストに対応付ける
請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記設定リストと対応付けられた前記設定値を含む前記第2操作子のうち、ユーザが実行しようとする前記第1操作子と対応付けられた機能に対して設定されている、ユーザが前記設定画面から選択した前記設定項目以外の他の前記設定項目の設定値をすべて含む前記設定情報と対応付けられた前記第2操作子を前記設定リストに対応付ける
請求項3記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記設定リストと対応付けられた前記設定値を含む前記第2操作子のうち、ユーザが実行しようとする前記第1操作子と対応付けられた機能における前記設定項目の各々に対して予め設定されている初期値から設定が変更された設定値をすべて含む前記設定情報と対応付けられた前記第2操作子を前記設定リストに対応付ける
請求項3記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記設定リストと対応付けて表示した前記第2操作子が存在する旨の情報を示す表示領域が選択された場合、前記設定リストと対応付けられた前記第2操作子の各々を、各々に対応付けられた前記設定情報と共に表示する
請求項1~請求項6の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記第2操作子と共に表示する前記設定情報のうち、前記第2操作子の各々の設定情報に共通する前記設定項目の設定値は、前記第2操作子の各々に共通した設定値としてまとめて表示し、2つ以上の前記第2操作子で異なる前記設定項目の設定値は、前記第2操作子毎に個別に表示する
請求項7記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記第2操作子が、ユーザから前記第1操作子と対応付けられた機能を実行する指示を受け付けたときの前記設定情報が対応付けられた履歴操作子、及びユーザが繰り返し使用する前記設定情報として作成した保存操作子の少なくとも一方である
請求項1~請求項8の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記第1操作子によって選択される機能に、通信回線を通じて情報を送信する複数種類の送信機能が含まれ、前記プロセッサが前記送信機能の何れかで用いられる少なくとも1つの送信先識別子が対応付けられた宛先を一覧表示するアドレス帳の表示指示を受け付けた場合、
前記プロセッサは、前記アドレス帳における前記宛先毎に、前記宛先と対応付けられた送信先識別子を設定値として含む前記設定情報と対応付けられた前記第2操作子が存在する旨の情報を、前記宛先と対応付けて表示する
請求項1~請求項9の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、前記宛先と対応付けて表示した前記第2操作子が存在する旨の情報を示す表示領域が選択された場合、前記宛先と対応付けられた前記第2操作子の各々を、各々に対応付けられた前記設定情報と共に表示する
請求項10記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、前記送信機能の種類毎に前記第2操作子をまとめて表示する
請求項11記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、前記設定情報に含まれる送信先識別子が、前記宛先に以前対応付けられていた送信先識別子である場合、送信先識別子が変更したことを知らせる通知情報を前記設定情報と共に表示する
請求項11又は請求項12記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、何れの送信先識別子を用いて、前記第2操作子と対応付けられた前記送信機能を実行するか選択する選択肢を前記設定情報と共に表示する
請求項13記載の情報処理装置。
【請求項15】
コンピュータに、
ユーザに実行する機能を選択させる第1操作子を表示装置に表示すると共に、ユーザによって選択された前記第1操作子と対応付けられた機能の動作を規定する各々の設定項目を含む設定画面を表示し、
前記設定画面を通じて設定された各々の前記設定項目の設定値を前記設定項目毎に記憶した設定情報がそれぞれ対応付けられた操作子であって、前記操作子が選択された場合に、対応付けられた前記設定情報に従った機能を実行する第2操作子の中に、前記設定画面に含まれる何れかの前記設定項目が選択された場合に表示する各々の設定リストと対応付けられた、前記設定項目が取り得る各々の設定値を含む前記第2操作子が存在する旨の情報を、前記設定リストと対応付けて前記設定リスト毎に表示する処理を実行させる
情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、操作命令を入力するための入力手段と、情報表示及び前記入力手段を提供するための表示手段と、を有する画像形成装置において、前記入力手段により入力された操作命令に基づく操作履歴を記憶する操作履歴記憶手段と、所定のネットワークを介して通信可能な他の1又は複数の画像形成装置とデータ通信を行うための通信手段と、前記通信手段を用いて前記他の1又は複数の画像形成装置から操作履歴を収集する操作履歴収集手段と、前記操作履歴記憶手段によって記憶された操作履歴と、前記操作履歴収集手段によって他の1又は複数の画像形成装置から収集された操作履歴を統合する操作履歴統合手段と、前記操作履歴統合手段によって統合された操作履歴を前記表示手段に表示制御する操作履歴表示手段と、前記表示手段に表示された操作履歴の中から任意の操作履歴を選択する操作履歴選択手段と、前記操作履歴選択手段によって選択された操作履歴に基づいて前記画像形成装置の設定を行う設定手段と、を有する画像形成装置が開示されている。
【0003】
特許文献2には、過去に設定されたジョブ設定の履歴を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたジョブ設定の履歴から所定の条件に応じて検索されたジョブ設定のリストを作成する検索手段と、前記リストを表示する表示手段と、ユーザの指示に応じて前記リストから選択されたジョブ設定を現在のジョブ設定として設定する設定手段と、前記設定手段により設定されたジョブ設定に従ってジョブを実行する実行手段と、を備える画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005-297488号公報
【特許文献2】特開2014-13962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
過去に設定した設定項目毎の設定値を記憶した設定情報を保管し、保管した設定情報と同じ設定値を使用する場合には、保管した設定情報と対応付けられた操作子を選択することで、各設定項目の設定値を再入力することなく機能を実行する操作が知られている。
【0006】
こうした操作では、保管された設定情報の数が多くなるにつれて、ユーザは複数の設定情報の中から所望の設定情報を探し出すことが困難になる。したがって、ユーザが何れかの設定項目に対して設定値を設定した後に、保管された設定情報の中からユーザが設定した設定値を含む設定情報を絞り込んでユーザに提示することがある。
【0007】
しかしながら、ユーザが設定項目に対して何らかの設定値を設定するまでは設定情報の絞り込みが行われないため、ユーザが設定項目に対して過去に設定した設定値を覚えていないと、過去に用いた所望の設定情報が提示されず、保管された設定情報の中からユーザが所望する設定情報を選択することが困難になる。
【0008】
本発明は、ユーザが設定項目の設定値を選択しなくても、過去に設定された設定項目毎の設定値を記憶した複数の設定情報の中から、設定項目で選択可能な各々の設定値を含む設定情報を絞り込んで表示することができる情報処理装置、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1態様に係る情報処理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、ユーザに実行する機能を選択させる第1操作子を表示装置に表示すると共に、ユーザによって選択された前記第1操作子と対応付けられた機能の動作を規定する各々の設定項目を含む設定画面を表示し、前記設定画面を通じて設定された各々の前記設定項目の設定値を前記設定項目毎に記憶した設定情報がそれぞれ対応付けられた操作子であって、前記操作子が選択された場合に、対応付けられた前記設定情報に従った機能を実行する第2操作子の中に、前記設定画面に含まれる何れかの前記設定項目が選択された場合に表示する各々の設定リストと対応付けられた、前記設定項目が取り得る各々の設定値を含む前記第2操作子が存在する旨の情報を、前記設定リストと対応付けて前記設定リスト毎に表示する。
【0010】
第2態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記設定項目が取り得る各々の設定値を含む前記第2操作子が存在する旨の情報として、前記設定項目が取り得る各々の設定値を含む前記第2操作子の数を、前記設定リストと対応付けて前記設定リスト毎に表示する。
【0011】
第3態様に係る情報処理装置は、第1態様又は第2態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記設定リストと対応付けられた前記設定値を含む前記第2操作子のうち、更に予め定めた条件を満たす前記第2操作子のみを前記設定リストに対応付け直した上で、前記設定リストに対応付けられる前記第2操作子が存在する旨の情報を前記設定リスト毎に表示する。
【0012】
第4態様に係る情報処理装置は、第3態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記設定リストと対応付けられた設定値を含む前記第2操作子のうち、前記第1操作子と対応付けられた機能を実行しようとするユーザが設定した前記設定情報と対応付けられた前記第2操作子を前記設定リストに対応付ける。
【0013】
第5態様に係る情報処理装置は、第3態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記設定リストと対応付けられた前記設定値を含む前記第2操作子のうち、ユーザが実行しようとする前記第1操作子と対応付けられた機能に対して設定されている、ユーザが前記設定画面から選択した前記設定項目以外の他の前記設定項目の設定値をすべて含む前記設定情報と対応付けられた前記第2操作子を前記設定リストに対応付ける。
【0014】
第6態様に係る情報処理装置は、第3態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記設定リストと対応付けられた前記設定値を含む前記第2操作子のうち、ユーザが実行しようとする前記第1操作子と対応付けられた機能における前記設定項目の各々に対して予め設定されている初期値から設定が変更された設定値をすべて含む前記設定情報と対応付けられた前記第2操作子を前記設定リストに対応付ける。
【0015】
第7態様に係る情報処理装置は、第1態様~第6態様の何れかの態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記設定リストと対応付けて表示した前記第2操作子が存在する旨の情報を示す表示領域が選択された場合、前記設定リストと対応付けられた前記第2操作子の各々を、各々に対応付けられた前記設定情報と共に表示する。
【0016】
第8態様に係る情報処理装置は、第7態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第2操作子と共に表示する前記設定情報のうち、前記第2操作子の各々の設定情報に共通する前記設定項目の設定値は、前記第2操作子の各々に共通した設定値としてまとめて表示し、2つ以上の前記第2操作子で異なる前記設定項目の設定値は、前記第2操作子毎に個別に表示する。
【0017】
第9態様に係る情報処理装置は、第1態様~第8態様の何れかの態様に係る情報処理装置において、前記第2操作子が、ユーザから前記第1操作子と対応付けられた機能を実行する指示を受け付けたときの前記設定情報が対応付けられた履歴操作子、及びユーザが繰り返し使用する前記設定情報として作成した保存操作子の少なくとも一方である。
【0018】
第10態様に係る情報処理装置は、第1態様~第9態様の何れかの態様に係る情報処理装置において、前記第1操作子によって選択される機能に、通信回線を通じて情報を送信する複数種類の送信機能が含まれ、前記プロセッサが前記送信機能の何れかで用いられる少なくとも1つの送信先識別子が対応付けられた宛先を一覧表示するアドレス帳の表示指示を受け付けた場合、前記プロセッサは、前記アドレス帳における前記宛先毎に、前記宛先と対応付けられた送信先識別子を設定値として含む前記設定情報と対応付けられた前記第2操作子が存在する旨の情報を、前記宛先と対応付けて表示する。
【0019】
第11態様に係る情報処理装置は、第10態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記宛先と対応付けて表示した前記第2操作子が存在する旨の情報を示す表示領域が選択された場合、前記宛先と対応付けられた前記第2操作子の各々を、各々に対応付けられた前記設定情報と共に表示する。
【0020】
第12態様に係る情報処理装置は、第11態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記送信機能の種類毎に前記第2操作子をまとめて表示する。
【0021】
第13態様に係る情報処理装置は、第11態様又は第12態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記設定情報に含まれる送信先識別子が、前記宛先に以前対応付けられていた送信先識別子である場合、送信先識別子が変更したことを知らせる通知情報を前記設定情報と共に表示する。
【0022】
第14態様に係る情報処理装置は、第13態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、何れの送信先識別子を用いて、前記第2操作子と対応付けられた前記送信機能を実行するか選択する選択肢を前記設定情報と共に表示する。
【0023】
第15態様に係る情報処理プログラムは、コンピュータに、ユーザに実行する機能を選択させる第1操作子を表示装置に表示すると共に、ユーザによって選択された前記第1操作子と対応付けられた機能の動作を規定する各々の設定項目を含む設定画面を表示し、前記設定画面を通じて設定された各々の前記設定項目の設定値を前記設定項目毎に記憶した設定情報がそれぞれ対応付けられた操作子であって、前記操作子が選択された場合に、対応付けられた前記設定情報に従った機能を実行する第2操作子の中に、前記設定画面に含まれる何れかの前記設定項目が選択された場合に表示する各々の設定リストと対応付けられた、前記設定項目が取り得る各々の設定値を含む前記第2操作子が存在する旨の情報を、前記設定リストと対応付けて前記設定リスト毎に表示する処理を実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0024】
第1態様、及び第15態様によれば、ユーザが設定項目の設定値を選択しなくても、過去に設定された設定項目毎の設定値を記憶した複数の設定情報の中から、設定項目で選択可能な各々の設定値を含む設定情報を絞り込んで表示することができる、という効果を有する。
【0025】
第2態様によれば、ユーザが設定項目の設定値を選択しなくても、設定項目の設定値毎に、当該設定値を含む設定情報と対応付けられた第2操作子の数を表示することができる、という効果を有する。
【0026】
第3態様によれば、設定リストに対応付けて表示する第2操作子を、設定リストの設定値を含む設定情報と対応付けられたすべての第2操作子とする場合よりも、ユーザは所望する第2操作子を探しやすくなる、という効果を有する。
【0027】
第4態様によれば、他のユーザが設定した設定情報と対応付けられた第2操作子を設定リストに対応付けて表示させないようにすることができる、という効果を有する。
【0028】
第5態様によれば、ユーザが設定画面から選択した設定項目以外の他の設定項目の設定値をすべて含む設定情報と対応付けられた第2操作子だけを設定リストに対応付けることができる、という効果を有する。
【0029】
第6態様によれば、ユーザが意図的に設定した設定項目の設定値を含む設定情報と対応付けられた第2操作子だけを設定リストに対応付けることができる、という効果を有する。
【0030】
第7態様によれば、設定画面に移行することなく、選択した表示領域が存在する設定リストと対応付けられた設定値を含む所望の設定情報に従って機能を実行することができる、という効果を有する。
【0031】
第8態様によれば、第2操作子に対応付けられた設定情報に含まれる各々の設定値を羅列して第2操作子に表示する場合よりも、各々の第2操作子に対応付けられた設定情報の相違点がわかりやすく表示される、という効果を有する。
【0032】
第9態様によれば、実行済みの設定情報と対応付けられた第2操作子だけでなく、ユーザがまだ一度も実行したことのない設定情報と対応付けられた第2操作子も設定リストに対応付けることができる、という効果を有する。
【0033】
第10態様によれば、所望の宛先を含む設定情報と対応付けられた第2操作子の有無をアドレス帳から確認することができる、という効果を有する。
【0034】
第11態様によれば、設定画面に移行することなく、選択した表示領域と対応付けられた宛先を含む所望の設定情報に従って送信機能を実行することができる、という効果を有する。
【0035】
第12態様によれば、第2操作子を送信機能の種類に関係なく混在して表示する場合よりも、ユーザは所望する種類の送信機能を実行する第2操作子を探しやすくなる、という効果を有する。
【0036】
第13態様によれば、ユーザが誤った送信先にデータを送信しないように注意喚起を行うことができる、という効果を有する。
【0037】
第14態様によれば、設定情報に含まれる送信先識別子が既に使用されていない送信先識別子であったとしても、送信先識別子を正しい値に設定した上で、設定情報に従った送信機能を実行することができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図6】設定値選択画面の表示処理の一例を示すフローチャートである。
【
図9】ユーザが初期値から変更した設定値を用いて、表示するショートカットボタンを絞り込んだ設定情報一覧の表示例を示す図である。
【
図10】設定値選択画面の表示処理の変形例を示すフローチャートである。
【
図12】アドレス帳の表示処理の一例を示すフローチャートである。
【
図13】送信機能に対する設定情報一覧の一例を示す図である。
【
図14】通知情報を含むショートカットボタンの表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、本実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、同じ構成要素及び同じ処理には全図面を通して同じ符号を付与し、重複する説明を省略する。
【0040】
図1は、情報処理装置の要部構成例を示す図である。本実施形態に係る情報処理装置は、ユーザが設定項目毎に設定した設定情報に従って、選択された機能を実行する装置である。ユーザからの操作を受け付けて機能の実行を開始する操作子を画面に表示する装置であれば情報処理装置の種類に制約はなく、どのような種類の情報処理装置であってもよい。
【0041】
ここで「設定項目」とは、機能の動作を規定する項目のことであり、「設定情報」とは、各々の設定項目に対して設定された設定値を設定項目と対応付けて設定項目毎に記憶した情報のことである。設定値の内容に制約はなく、例えば数値、文字、記号、図形、及び画像を用いることができる。また、「操作子」とは、ユーザによる操作対象であって、情報処理装置がユーザの操作を受け付けるユーザインターフェースのことである。
【0042】
以降では情報処理装置の一例として、例えば指定されたファイルの内容を記録媒体に形成する画像形成機能、原稿に記載された内容を光学的に読み取るスキャナ機能、読み取った原稿の内容を記録媒体に画像として形成させるコピー機能、公衆回線を介して画像データを送受信し、受信した画像データを記録媒体に画像として形成するファクシミリ機能、受け付けたデータを電子メールで送信するメール機能、及び受け付けたデータをFTP(File Transfer Protocol)で送信するFTP機能といった複数の機能のうち少なくとも1つの機能を有する画像形成装置2を用いて、情報処理装置の実施形態について説明する。当然のことながら、情報処理装置はスマートフォン、タブレット端末、ウェアラブルデバイス、及びデスクトップ型コンピュータのような情報機器であってもよい。
【0043】
画像形成装置2は、例えばコンピュータ10を用いて構成される。コンピュータ10は、機能の実行を担うプロセッサの一例であるCPU(Central Processing Unit)11、コンピュータ10を画像形成装置2として機能させる情報処理プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)12、CPU11の一時的な作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)13、不揮発性メモリ14、及び入出力インターフェース(I/O)15を備える。CPU11、ROM12、RAM13、不揮発性メモリ14、及びI/O15はバス16を介して各々接続されている。
【0044】
不揮発性メモリ14は、不揮発性メモリ14に供給される電力が遮断されても記憶した情報が維持される記憶装置の一例であり、例えば半導体メモリが用いられるがハードディスクを用いてもよい。機能の設定情報のように、画像形成装置2の電源が遮断されても記憶し続ける必要のある情報は不揮発性メモリ14に記憶される。
【0045】
なお、不揮発性メモリ14は必ずしもコンピュータ10に内蔵されている必要はなく、例えばコンピュータ10に着脱可能な可搬型の記憶装置であってもよい。
【0046】
I/O15には、例えば通信ユニット20、入力ユニット21、表示ユニット22、画像形成ユニット23、スキャナユニット24、及びファクシミリユニット25が接続される。
【0047】
通信ユニット20は、図示しない通信回線に接続され、当該図示しない通信回線に接続されている外部装置とデータを送受信する通信プロトコルを備える。画像形成装置2における電子メール機能、及びFTP機能は通信ユニット20を通じてデータの送受信を行う。
【0048】
入力ユニット21は、ユーザの指示を受け付けてCPU11に通知する装置であり、例えばボタン、タッチパネル、マウス、キーボード、及びポインティングデバイスが含まれる。本実施形態における画像形成装置2は、入力ユニットとして少なくともタッチパネルを備える。
【0049】
表示ユニット22は、CPU11によって処理された情報を画像として表示する表示装置の一例であり、例えば液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等が含まれる。なお、表示ユニット22には入力ユニット21の一例であるタッチパネルが重畳して取り付けられており、タッチパネルを押下した場所に表示されている操作子がユーザによって操作されると、操作された操作子と対応付けられた指示がCPU11に通知される。なお、タッチパネルを通じて操作子を押下し、また、マウスのボタンをクリックすることで操作子を操作することを、操作子を「選択する」という。
【0050】
画像形成ユニット23は、CPU11の指示に従って、受け付けた画像を記録媒体に形成するユニットである。画像形成ユニット23における画像形成方式はどのような方式であってもよく、例えば電子写真方式、インクジェット方式、及びオフセット印刷方式の何れであってもよい。画像形成ユニット23は、画像形成機能、コピー機能、及びファクシミリ機能の実行に伴い用いられる。
【0051】
スキャナユニット24は、CPU11の指示に従って、例えば図示しないプラテンガラスに置かれた原稿の内容を光学的に読み取り、読み取った原稿の内容を画像データに変換するユニットである。スキャナユニット24はスキャナ機能、コピー機能、及びファクシミリ機能の実行に伴い用いられる。
【0052】
ファクシミリユニット25は、図示しない公衆回線を介して、例えばスキャナユニット24で得られた画像データを他のファクシミリ装置に送信すると共に、図示しない公衆回線を介して、他のファクシミリ装置から画像データを受信するユニットである。CPU11は、図示しない公衆回線から受信した画像データを画像形成ユニット23で記録媒体に画像として形成させる。慣例に従い、ファクシミリは「ファックス」とも呼ばれる。
【0053】
コピー機能は、CPU11がスキャナユニット24で得られた画像データを、画像形成ユニット23で記録媒体に形成させることによって実現される。
【0054】
図2は、画像形成装置2の表示ユニット22に表示されるメニュー画面1の一例を示す図である。メニュー画面1は、画像形成装置2の電源をオンにした場合に、表示ユニット22に最初に表示される初期画面の一例である。
【0055】
メニュー画面1には、ユーザに実行する機能を選択させる第1操作子の一例であるメニューボタン3が表示される。メニューボタン3にはコピー機能の実行を行うコピーボタン、画像形成機能の実行を行うプリントボタン、ファクシミリ機能の実行を行うファクシミリボタン、スキャナ機能の実行を行うスキャナボタン、FTP機能の実行を行うFTPボタン、及びメール機能を実行する電子メールボタンが含まれる。
【0056】
ユーザが何れかの機能に対応したメニューボタン3を選択すると、選択したメニューボタン3と関連付けられた機能の設定値一覧画面4が表示ユニット22に表示される。設定値一覧画面4は、機能の動作を規定する各々の設定項目を含む設定画面の一例である。
【0057】
図3は、例えばユーザがメニューボタン3の中からコピーボタンを選択した場合に表示される設定値一覧画面4の一例を示す図である。
【0058】
設定値一覧画面4は、機能に対して予め用意されている各々の設定項目について、設定されている現状の設定値を設定項目毎に表示する画面である。設定値一覧画面4の表示範囲内にすべての設定項目が表示しきれない場合には、ユーザが設定値一覧画面4をスクロールすることですべての設定項目が表示される。
【0059】
コピー機能に関する設定項目には、例えばコピーの部数、コピーした画像の色を指定するカラーモード、コピーを行う記録媒体面を指定するコピー面、コピーを行う用紙を選択する用紙選択、コピーの拡大及び縮小の比率を設定する倍率、及び1ページにまとめてコピーするページ数を指定するNアップ等の項目が存在する。
【0060】
各設定項目には、画像形成装置2によって予め定められた初期値が設定値として設定される。ユーザは設定値一覧画面4を通じて、ユーザ自身の希望に沿ったコピーを実行するために変更が必要な設定項目における設定値を初期値から希望の値に変更する。なお、初期値には、画像形成装置2の製造元が工場出荷時に予め設定した設定値が用いられるが、ユーザが入力ユニット21を操作して初期値を変更してもよい。また、画像形成装置2は、直前に設定された設定項目毎の設定値を設定項目の初期値としてもよい。
【0061】
ユーザが実行ボタン4Aを選択してコピー機能の実行操作を行うと、画像形成装置2は、コピー機能の設定項目毎に設定された設定値に従ってコピーを実行する。画像形成装置2は機能を実行する度に、例えば設定情報を管理する管理ID、機能を実行した日時、実行したユーザを識別するユーザID、管理IDで表される設定情報の累積実行回数、及び各設定項目の設定値を設定項目と対応付けて記憶した設定情報を生成し、生成した設定情報を不揮発性メモリ14に記憶する。
【0062】
ここでは一例としてコピー機能を選択した場合の設定値一覧画面4及び設定情報の生成について説明したが、画像形成装置2は、ユーザによってコピー機能以外の他の機能が選択された場合にも、それぞれ選択された機能に対応した設定値一覧画面4を表示ユニット22に表示し、各設定項目に対する設定値の設定を受け付ける。また、画像形成装置2は、ユーザによってコピー機能以外の他の機能が選択された場合にも、機能を実行する度に設定情報を生成し、生成した設定情報を不揮発性メモリ14に記憶する。
【0063】
図4は、コピー機能の設定値一覧画面4において、例えばユーザがカラーモードの設定項目を選択した場合に、表示ユニット22に表示される設定値選択画面5の一例を示す図である。
【0064】
設定値選択画面5には、設定値一覧画面4で選択された設定項目について、当該設定項目が取り得るすべての設定値が設定値毎に区切られた設定リスト33上に表示される。各々の設定リスト33に表示される設定値は、設定リスト33と対応付けられた設定値の一例である。設定値選択画面5の表示範囲内にすべての設定リスト33が表示しきれない場合には、ユーザが設定リスト33をスクロールすることですべての設定リスト33が表示される。
【0065】
図4に示す設定値選択画面5の例の場合、カラーモードに対して「自動」、「フルカラー」、「白黒」、「2色カラー」、及び「単色カラー」の設定値が設定リスト33に表示されている。
【0066】
ユーザはカラーモードを「自動」に設定したい場合には、「自動」が表示されている設定リスト33を選択する。ユーザは設定した設定値でコピー機能を実行する場合には、実行ボタン5Aを選択する。また、設定値一覧画面4に戻るには、ユーザは例えば“<”によって表される戻るボタン32を選択する。
【0067】
なお、各設定値と対応付けられた設定リスト33には、通知バッチ31が表示される場合がある。
【0068】
通知バッチ31は、例えば不揮発性メモリ14に記憶されるすべての設定情報の中に、設定リスト33に表示された設定値を含む設定情報が存在する旨を通知する情報の一例である。すなわち、設定リスト33と対応付けられた設定値を含む設定情報が不揮発性メモリ14に記憶されている場合には、当該設定値を表示する設定リスト33に通知バッチ31が表示され、設定リスト33と対応付けられた設定値を含む設定情報が不揮発性メモリ14に記憶されていない場合には、当該設定値を表示する設定リスト33に通知バッチ31が表示されない。
【0069】
なお、設定情報は後述するショートカットボタン8と1対1に対応付けられるため、通知バッチ31は、各々の設定情報と対応付けられたショートカットボタン8の中に、設定リスト33に表示された設定値を含むショートカットボタン8が存在する旨を通知する情報の一例でもある。
【0070】
ここで、設定情報と対応付けられるショートカットボタン8について説明する。
【0071】
図5は、不揮発性メモリ14に記憶された設定情報を表示する履歴画面6の一例を示す図である。
図5は、例えばユーザが
図2に示したメニュー画面1の上側に表示されている「クイック」ボタンを押下した場合に表示される。
図5に示す履歴画面6の例では、実行した複数の機能を時系列に並べて表示しているため、異なる機能の設定情報が同じ画面内に混在して表示されているが、ユーザが指定した機能の設定情報のみを時系列に並べて履歴画面6に表示することも可能である。なお、
図5の上側に表示されている「アプリ」ボタンを押下すると、
図2に示すメニュー画面1が表示される。
【0072】
履歴画面6には、各々の設定情報と対応付けられた履歴ボタン8Aと、ユーザがピン留めを行った履歴ボタン8Aである保存ボタン8Bが表示される。履歴画面6の表示範囲内にすべての履歴ボタン8Aと保存ボタン8Bが表示しきれない場合には、スクロールバー7で履歴画面6をスクロールすることですべての履歴ボタン8Aと保存ボタン8Bが表示される。
【0073】
ユーザによって何れかの履歴ボタン8A又は保存ボタン8Bが選択されると、画像形成装置2は、選択された履歴ボタン8A又は保存ボタン8Bと対応付けられている機能の設定情報に含まれる設定値を各々の設定項目に設定した上で、選択された履歴ボタン8A又は保存ボタン8Bと対応付けられている機能を実行する。
【0074】
すなわち、ユーザは、履歴ボタン8A又は保存ボタン8Bを選択することで、設定値一覧画面4で設定項目毎に設定値を設定することなく、以前ユーザが設定した設定情報と同じ設定情報に従って同じ機能を実行することができる。この場合、画像形成装置2は、履歴ボタン8A又は保存ボタン8Bが選択された後、
図3に示した設定値一覧画面4に遷移することなく機能を実行してもよいし、履歴ボタン8A又は保存ボタン8Bが選択された後、設定値一覧画面4に一旦遷移し、ユーザによって設定値一覧画面4の実行ボタン4Aが選択された場合に機能を実行してもよい。
【0075】
履歴画面6に表示される履歴ボタン8Aの数には上限が存在するため、画像形成装置2で機能が実行されて不揮発性メモリ14に記憶される設定情報が増加し、設定情報と対応付けられた履歴ボタン8Aの数が上限に達した場合、より古い設定情報と対応付けられた履歴ボタン8Aから順に履歴画面6から消えることになる。他の設定情報に比べて使用頻度の高い設定情報と対応付けられた履歴ボタン8Aが履歴画面6から消えてしまうと、ユーザは、選択しようと思っていた履歴ボタン8Aに対応付けられている設定情報と同じ設定情報を設定値一覧画面4から再度設定しなければならず手間がかかる。
【0076】
したがって、画像形成装置2は、不揮発性メモリ14に記憶される設定情報の数に関わらず、ユーザが指定した履歴ボタン8Aを履歴画面6に常時表示しておく。このように、予め設定した設定情報と対応付けられている機能を実行するための操作子が消去されないようにする操作を「ピン留め」という。
【0077】
履歴ボタン8Aのピン留めは、例えば履歴ボタン8A毎に設けられたメニューアイコン30を選択した場合に表示される設定メニューから行う。ピン留めが行われると、例えば
図5の履歴画面6における保存ボタン8Bのように、保存ボタン8Bにピンの形状をした保存アイコン9が表示される。
【0078】
逆に、保存ボタン8Bのメニューアイコン30を選択した場合に表示される設定メニューからはピン留めの解除が可能である。ピン留めの解除が行われた保存ボタン8Bは履歴ボタン8Aとして動作する。ピン留めの解除が行われた保存ボタン8Bは履歴ボタン8Aとして、その他の履歴ボタン8Aと同様に実行した時間を基準として履歴画面6に時系列に並べてもよいし、解除した時間を基準として履歴画面6に時系列に並べることで、その他の履歴ボタン8Aよりも上に表示させてもよい。また、ピン留めの解除が行われた保存ボタン8Bを履歴ボタン8Aとして表示しなくてもよい。
【0079】
なお、画像形成装置2では履歴画面6以外の画面からも、ユーザによるピン留めの操作を受け付ける。例えばユーザは、
図3に示した設定値一覧画面4から設定した設定情報に対してピン留めを行うことができる。すなわち、実行済みの機能の設定情報だけでなく、これから実行しようとする機能の設定情報もピン留めを行うことができる。ユーザが設定値一覧画面4でピン留めを行った場合、メニュー画面1で選択した機能とピン留めした設定情報の組み合わせが例えば履歴画面6に表示される。
【0080】
メニューボタン3と関連付けられた機能を実行する履歴ボタン8A及び保存ボタン8Bは、設定画面を通じて設定された各々の設定項目の設定値を設定項目毎に記憶した設定情報が対応付けられた操作子であって、当該操作子が選択された場合に、対応付けられた設定情報に従った機能を実行する第2操作子の一例である。
【0081】
また、メニューボタン3で選択された機能を実行した際に設定されていた設定情報の履歴と対応付けられた履歴ボタン8Aは履歴操作子の一例であり、ユーザが繰り返し使用する設定情報と対応付けられる保存ボタン8Bは保存操作子の一例である。
【0082】
以降では、履歴ボタン8A及び保存ボタン8Bを区別して説明する必要がない場合、履歴ボタン8A及び保存ボタン8Bは共に、各々の設定項目に対して改めて設定情報を設定することなく、関連付けられた機能を実行するボタンであることから、「ショートカットボタン8」という。すなわち、ショートカットボタン8は、第1操作子と対応付けられた機能を、ショートカットボタン8に対応付けられた設定情報に従って実行する第2操作子の一例である。
【0083】
画像形成装置2は、ショートカットボタン8に対応付けられている設定情報をユーザが確認しやすいようにするため、履歴画面6上では対応付けられた設定情報をショートカットボタン8と関連付けて表示する。例えばコピーの部数が1部、カラーモードが白黒、コピー面が片面、及びコピーの倍率が100%に設定されたコピー機能の設定情報と対応付けられた履歴ボタン8Aであれば、画像形成装置2は、
図5に示すように例えば「1部、白黒、片面、100%」といった設定情報を表示する。なお、画像形成装置2は保存ボタン8Bに対しては、例えば「片面白黒」のように、保存ボタン8Bと対応付けられている設定情報がどのようなものであるかを表すためにユーザが設定したタイトルを表示してもよい。
【0084】
なお、ユーザによってショートカットボタン8が選択された場合、画像形成装置2は、選択されたショートカットボタン8と対応付けられた設定情報に従って実行した機能の累積実行回数を設定情報毎に記憶しておき、記憶した累積実行回数を「利用回数」として設定情報に含める。
【0085】
次に、ユーザが
図3に示す設定値一覧画面4から特定の設定項目を選択し、選択した設定項目に対応した
図4に示す設定値選択画面5を表示する表示処理について説明する。
【0086】
図6は、例えば表示ユニット22に設定値選択画面5を表示する場合に、画像形成装置2のCPU11によって実行される表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0087】
設定値選択画面5の表示処理を規定する情報処理プログラムは、例えば画像形成装置2のROM12に予め記憶されている。画像形成装置2のCPU11は、ROM12に記憶される情報処理プログラムを読み込み、設定値選択画面5の表示処理を実行する。
【0088】
なお、設定情報はクラウドサーバのような外部装置に記憶されていてもよいが、ここでは一例として、設定情報は画像形成装置2の不揮発性メモリ14に記憶されているものとして説明を行う。
【0089】
ステップS10において、CPU11は、ユーザによって選択された設定項目(以降では単に「設定項目」という)が取り得る各々の設定値を含む設定情報を不揮発性メモリ14から取得してRAM13に記憶する。設定情報が外部装置に記憶されている場合、CPU11は、外部装置から該当する設定情報を取得すればよい。
【0090】
ステップS20において、CPU11は、ステップS10で取得した設定情報が少なくとも1つあるか否かを判定する。取得した設定情報が少なくとも1つ存在する場合にはステップS30に移行する。
【0091】
ステップS30において、CPU11は、設定値を含む設定情報が存在するか否かを設定項目が取り得る設定値毎に判定し、設定値を含む設定情報が存在するには
図4に示したように、設定情報に含まれる設定値と対応付けられた設定リスト33の各々に対して通知バッチ31の対応付けを行った設定値選択画面5を表示ユニット22に表示する。
【0092】
「設定リスト33に通知バッチ31を対応付けて表示する」とは、通知バッチ31が何れの設定リスト33の通知バッチ31であるかユーザに認識されるように表示することであり、こうした表示形態であれば、設定リスト33に対して通知バッチ31をどの様に表示してもよい。
図4に示す設定値選択画面5の例では、各々の設定リスト33の範囲内に通知バッチ31を重畳して表示しているが、CPU11は、ユーザが設定リスト33を長押しした場合にポップアップ画面を表示し、表示したポップアップ画面に通知バッチ31を表示してもよい。
【0093】
また、例えば表示ユニット22にタッチパネルが重畳して取り付けられておらず、ユーザがカーソルを移動させながらカーソルの下にある設定リスト33を選択ボタンで選択する選択方法の場合、CPU11は、カーソルが設定リスト33上に移動してきたタイミングでポップアップ画面を表示し、ポップアップ画面に通知バッチ31を表示してもよい。この場合、CPU11は、カーソルが設定リスト33上から離れたタイミングでポップアップ画面を消去する。
【0094】
通知バッチ31には、通知バッチ31が対応付けられた設定リスト33に表示された設定値を含む設定情報と対応付けられたショートカットボタン8の数、すなわち、設定リスト33と対応付けられたショートカットボタン8の数を表示してもよい。
【0095】
図4に示す設定値選択画面5の例では、設定項目がカラーモードに対して「自動」、「フルカラー」、「白黒」、及び「2色カラー」の設定値を表示する各々の設定リスト33と対応付けられたショートカットボタン8の数がそれぞれ3つ、2つ、5つ、及び1つあることを表している。当然のことながら、CPU11は、設定リスト33と対応付けられたショートカットボタン8の数の代わりに、ステップS10で取得したすべての設定情報に対応付けられたショートカットボタン8の数に対する、各々の設定リスト33と対応付けられたショートカットボタン8の数の割合を、各々の設定リスト33の通知バッチ31に表示してもよい。
【0096】
なお、ステップS10で取得した何れの設定情報にも含まれない設定値と対応付けられた設定リスト33(
図4に示す設定値選択画面5の例の場合、「単色カラー」と表示された設定リスト33)には、通知バッチ31は表示されない。しかしながら、CPU31は、こうした設定リスト33に、設定リスト33で表示する設定値を含む設定情報が対応付けられた他の設定リスト33の通知バッチ31とは形状や色が異なる別のアイコンを、表示された設定値を含む設定情報が対応付けられていない設定リスト33に表示してもよい。更に、CPU11は、表示された設定値を含む設定情報が対応付けられていない設定リスト33には、対応するショートカットボタン8がないことを明確にするため、対応するショートカットボタン8の数を表す数値(この場合“0”)を含む通知バッチ31を、ショートカットボタン8が対応付けられていない設定リスト33に表示してもよい。
【0097】
ステップS40において、CPU11は、ユーザによって何れかの設定リスト33の通知バッチ31が選択されたか否かを判定する。通知バッチ31が選択された場合にはステップS50に移行する。通知バッチ31が選択されるとは、ユーザによって通知バッチ31の表示領域が選択されることをいう。
【0098】
ステップS50において、CPU11は、ユーザによって選択された通知バッチ31を含む設定リスト33と対応付けられたショートカットボタン8、すなわち、ユーザによって選択された設定リスト33と対応付けられたショートカットボタン8を含む設定情報一覧34を表示ユニット22に表示する。
【0099】
図7は設定情報一覧34の表示例を示す図である。
図7に示す設定情報一覧34は、ユーザが
図4に示す設定値選択画面5で、カラーモードの設定項目に対して「自動」の設定リスト33の通知バッチ31を選択した場合における設定情報一覧34の表示例を表している。
【0100】
設定情報一覧34には、管理ID毎に管理される設定情報と対応付けられたショートカットボタン8が設定情報と共に表示される。
【0101】
CPU11は、設定情報一覧34のショートカットボタン8に表示される設定情報に含まれる設定値を、設定項目毎に区切って個別に表示してもよいが、同じ設定情報一覧34に含まれる各々のショートカットボタン8で共通する設定項目の設定値は、まとめて表示するようにしてもよい。
【0102】
図7に示す設定情報一覧34の場合、管理IDが“0001”、“0003”、及び“0006”で表される各々のショートカットボタン8と対応付けられた設定情報は、「コピー面」、「倍率」、及び「Nアップ」の各設定項目の設定値がそれぞれ「両面」、「100%」、及び「なし」で共通しているため、CPU11は、共通設定値の枠内にまとめて表示している。一方、設定項目が「部数」、及び「用紙サイズ」の設定値については、2つ以上のショートカットボタン8の間で異なっているため、ショートカットボタン8毎に個別に表示している。
【0103】
ユーザが個別に表示された「管理ID」、「日時」、「利用回数」、及び何れかの設定項目のタイトル欄を選択した場合、CPU31は、選択された設定項目の設定値に基づき、設定情報一覧34に含まれるショートカットボタン8を降順又は昇順に並べ替えて表示する。ショートカットボタン8を降順に並べ替えて表示するか、それとも昇順に並べ替えて表示するかはユーザによって選択可能である。
【0104】
なお、設定情報一覧34に含まれるすべてのショートカットボタン8で設定値が共通していないが、複数のショートカットボタン8で設定値が共通している設定項目については、
図8に示すように、共通する設定値を共通の枠内にまとめて表示してもよい。
【0105】
図6のステップS60において、CPU11は、ステップS50で表示ユニット22に表示した設定情報一覧34に含まれる何れかのショートカットボタン8が、ユーザよって選択されたか否かを判定する。何れのショートカットボタン8も選択されていない場合にはステップS60の判定処理を繰り返し実行して、ショートカットボタン8の選択を監視する。一方、何れかのショートカットボタン8が選択された場合にはステップS70に移行する。
【0106】
ステップS70において、CPU11は、ユーザが実行しようとしている機能に関する設定項目毎の設定値を、選択されたショートカットボタン8と対応付けられている設定情報の設定値に設定して、設定項目毎の設定値を更新する。
【0107】
ステップS80において、CPU11は、
図3に示した設定値一覧画面4を表示ユニット22に表示し、ユーザが選択したショートカットボタン8に対応した設定情報に従って更新した設定項目毎の設定値を表示ユニット22に表示して、
図6に示す設定値選択画面5の表示処理を終了する。
【0108】
これに対してユーザは、設定値一覧画面4で設定項目毎の設定値が所望の設定値であるか確認し、問題がなければ設定値一覧画面4の実行ボタン4Aを選択して機能の実行を行う。なお、CPU11は、ステップS70で設定項目毎の設定値を更新した後、ステップS80を実行することなく、更新した設定項目毎の設定値に従い機能を実行してもよい。この場合、ユーザは、機能の実行に関して、設定値一覧画面4の実行ボタン4Aを選択する操作を省略することができる。
【0109】
一方、
図6のステップS40の判定処理で通知バッチ31が選択されていないと判定された場合には、ステップS90に移行する。
【0110】
ユーザは、ショートカットボタン8を使わずに設定値選択画面5で設定値の設定対象となっている設定項目だけに設定値を設定することもある。したがって、ステップS90において、CPU11は、ユーザによって何れかの設定リスト33が選択されたか否かを判定する。設定リスト33を選択するとは、ユーザが設定リスト33における通知バッチ31の表示領域以外の領域を選択することをいう。この場合、ユーザが選択した設定リスト33に表示されている設定値が得られる。
【0111】
したがって、何れかの設定リスト33が選択された場合には、CPU11は、ステップS70において、ユーザが選択した設定リスト33に表示されている設定値を、設定値選択画面5で設定値の設定対象となっている設定項目に設定することで設定値の更新を行う。
【0112】
また、ステップS20の判定処理で、ステップS10で取得できた設定情報が1つも存在しないと判定された場合にはステップS100に移行する。
【0113】
ステップS100において、CPU11は、何れの設定リスト33にも通知バッチ31が対応付けられていない設定値選択画面5を表示する。この場合、ユーザは設定リスト33を選択して設定項目に設定値を設定することになるため、ステップS110において、CPU11は、ユーザによって何れかの設定リスト33が選択されたか否かを判定する。何れの設定リスト33も選択されていない場合にはステップS110の判定処理を繰り返し実行して、設定リスト33の選択を監視する。一方、何れかの設定リスト33が選択された場合には、CPU11は、ステップS70において、ユーザが選択した設定リスト33に表示されている設定値を、設定値選択画面5で設定値の設定対象となっている設定項目に設定することで設定値の更新を行う。
【0114】
なお、
図6に示した設定値選択画面5の表示処理では、説明の便宜上、設定値選択画面5でユーザが通知バッチ31又は設定リスト33の何れかを選択して設定項目の設定値を設定する処理の流れについて説明したが、設定値選択画面5の表示処理の途中で設定値選択画面5の戻るボタン32を選択することで、設定項目に設定値を設定することなく強制的に設定値選択画面5の表示処理を終了し、設定値一覧画面4に戻ってもよい。すなわち、ユーザは設定値選択画面5の表示処理をキャンセルすることもできる。
【0115】
図6に示した設定値選択画面5の表示処理では、設定リスト33に表示された設定値を含む設定情報と対応付けられたすべてのショートカットボタン8を設定リスト33に対応付けた。しかしながら、設定項目の設定値の中に、他の設定値に比べて突出して設定される割合が高い設定値(例えば設定項目において80%以上設定されるような設定値)が含まれていると、当該設定値を表示する設定リスト33と対応付けられたショートカットボタン8の数も設定値の設定割合に応じて多くなり、ユーザは設定情報一覧34から所望のショートカットボタン8を探しにくくなる。
【0116】
具体的には、コピー機能における「部数」の設定値は「1部」に設定されることが多いため、設定項目が「部数」の設定値を設定する設定値選択画面5の設定リスト33と対応付けられたショートカットボタン8の多くは、設定値が「1部」に設定された設定リスト33に集中する。
【0117】
したがって、以降では
図6に示した設定値選択画面5の表示処理のステップS10で取得した設定情報と対応付けられたショートカットボタン8のうち、更に予め定めた条件を満たすショートカットボタン8のみを設定リスト33に対応付け、ユーザが設定リスト33の通知バッチ31を選択した場合に表示されるショートカットボタン8の数を絞り込むための変形例について説明する。
【0118】
<変形例1>
ユーザは、
図2に示した画像形成装置2のメニュー画面1から所望の機能を実行する場合、許可されたユーザだけがメニューボタン3で選択された機能を実行できるように、ユーザ毎に予め割り当てられているユーザIDを入力するように画像形成装置2から求められることがある。ユーザが画像形成装置2に入力したユーザIDはRAM13に一旦記憶され、ユーザが各設定項目に対して設定した設定値等と共に設定情報に保存される。
【0119】
したがって、CPU11は、
図6の設定値選択画面5の表示処理におけるステップS10で取得した設定情報の中から、予め定めた条件の一例として、ユーザが画像形成装置2に入力したユーザIDと同じユーザIDを含む設定情報のみを更に取得してステップS20以降の処理を行うようにしてもよい。
【0120】
この場合、ユーザが設定値選択画面5の設定リスト33の通知バッチ31を選択した場合、ユーザによって選択された通知バッチ31を含む設定リスト33と対応付けられたショートカットボタン8のうち、ユーザ自身が設定した設定情報と対応付けられたショートカットボタン8のみが設定情報一覧34に表示されることになる。
【0121】
<変形例2>
図6の設定値選択画面5の表示処理におけるステップS10では、ユーザによって選択された設定リスト33に表示される設定値が設定情報に含まれていれば、ユーザが設定値選択画面5から設定値を設定しようとしている設定項目以外の他の設定項目の設定値がどのような値であったとしても、その設定情報を取得した。
【0122】
すなわち、設定値一覧画面4に表示される他の設定項目に設定されている設定値とは異なる設定値を含む設定情報と対応付けられたショートカットボタン8も設定リスト33と対応付けられるため、設定情報一覧34に含まれるショートカットボタン8の数が多くなる。
【0123】
したがって、CPU11は、
図6の設定値選択画面5の表示処理におけるステップS10で取得した設定情報の中から、予め定めた条件の一例として、設定値一覧画面4に表示される他の設定項目の設定値もすべて含む設定情報のみを更に取得してステップS20以降の処理を行うようにしてもよい。
【0124】
この場合、ユーザが設定値選択画面5の設定リスト33に表示される通知バッチ31を選択した場合、ユーザによって選択された通知バッチ31を含む設定リスト33と対応付けられたショートカットボタン8のうち、ユーザが設定値選択画面5から設定値を設定しようとしている設定項目以外の他の設定項目に設定されている設定値をすべて含む設定情報と対応付けられたショートカットボタン8のみが設定情報一覧34に表示されることになる。
【0125】
<変形例3>
上記の変形例2における他の設定項目に設定されている設定値には初期値のままの設定値もあれば、ユーザが設定値選択画面5から意図的に設定した設定値もある。ユーザが設定値選択画面5から意図的に設定した設定値は、「この設定項目はこの設定値でなければ困る」といった必要条件に基づいて設定した設定値である一方、初期値のままの設定値は、意図的に設定した設定値ほどユーザが重要視していない設定値であることがある。
【0126】
したがって、CPU11は、
図6の設定値選択画面5の表示処理におけるステップS10で取得した設定情報の中から、予め定めた条件の一例として、設定値一覧画面4に表示される設定項目毎の設定値のうち、初期値とは異なる値に設定された初期値をすべて含む設定情報のみを更に取得してステップS20以降の処理を行うようにしてもよい。
【0127】
この場合、ユーザが設定値選択画面5の設定リスト33に表示される通知バッチ31を選択した場合、ユーザによって選択された通知バッチ31を含む設定リスト33と対応付けられたショートカットボタン8のうち、設定項目の各々に対して予め設定されている初期値から設定が変更された設定値をすべて含む設定情報と対応付けられたショートカットボタン8のみが設定情報一覧34に表示されることになる。
【0128】
例えば変形例3の処理を適用せずに、ユーザが「カラーモード」の設定項目に対して設定値が「自動」の設定リスト33に表示された通知バッチ31を選択した場合に表示される設定情報一覧34が
図7の設定情報一覧34であるとする。
【0129】
これに対して、変形例3の処理を適用した上で、ユーザが「用紙サイズ」の設定項目に対して設定値を初期値から「A4」に変更した後に、「カラーモード」の設定項目に対して設定値が「自動」の設定リスト33に表示された通知バッチ31を選択した場合には、
図9に示すような設定情報一覧34が表示される。
【0130】
すなわち、変形例3の処理を適用することで、
図9に示す設定情報一覧34には、
図7に示した設定情報一覧34において「用紙サイズ」が「B5」に設定されているショートカットボタン8が含まれないようになる。
【0131】
<変形例4>
図6の設定値選択画面5の表示処理におけるステップS10では、ユーザによって選択された設定リスト33に表示される設定値が設定情報に含まれていれば、その設定項目の種類によらず、その設定情報を取得した。
【0132】
例えば、「Nアップ」の設定項目を選択すると、設定値選択画面5の設定リスト33に「しない」という設定値と、「する」という設定値が表示されると共に、通知バッチ31が表示される。ここで、「Nアップ」の設定値は「する」よりも「しない」に設定されることが多いため、「Nアップ」の設定値が「しない」に設定された設定情報が存在する旨を通知する通知バッチ31を選択すると、設定情報一覧34で表示されるショートカットボタン8の数が多くなる。
【0133】
したがって、CPU11は、
図6の設定値選択画面5の表示処理におけるステップS10で取得した設定情報の中から、予め定めた条件の一例として、予め定められた設定値についてのみステップS20以降の処理を行うようにしてもよい。例えば、「Nアップ」の設定値として「する」が選択された場合のみ、ステップS20以降の処理を行うようにしてもよい。又は、ユーザが選択する設定項目のうち、予め定められた設定項目についてのみ、ステップS20以降の処理を行うようにしてもよい。例えば「Nアップ」以外の設定項目についてのみ、ステップS20以降の処理を行うようにしてもよい。
【0134】
なお、どの設定値や設定項目を通知バッチ31の表示対象とするかは、画像形成装置2の製造元が工場出荷時に予め設定してもよいし、ユーザが入力ユニット21を操作して設定してもよい。
【0135】
図10は変形例1~変形例4の何れかを適用した設定値選択画面5の表示処理における流れの一例を示すフローチャートである。
図10に示す設定値選択画面5の表示処理が
図6に示した設定値選択画面5の表示処理と異なる点はステップS15が追加された点であり、その他の処理は
図6に示した設定値選択画面5の表示処理と同じである。
【0136】
変形例1~変形例4の何れかの変形例に係る処理を実行するステップS15により、ステップS10で取得した設定情報の中から各変形例で予め定めた条件を満たす設定情報に対応したショートカットボタン8のみが設定リスト33に対応付けられる。なお、CPU11は、変形例1~変形例4の少なくとも2つの変形例を組み合わせた処理をステップS15で実行してもよい。
【0137】
このように第1実施形態に係る画像形成装置2によれば、ユーザは設定項目に対して何らかの設定値を設定しなくても、設定値の設定対象である設定項目の設定値選択画面5を表示するだけで、設定値選択画面5の各設定値に対応した設定リスト33に、設定リスト33に表示されている設定値を含む設定情報に対応したショートカットボタン8の有無、及び各々の設定リスト33に対応付けられているショートカットボタン8の数を設定値選択画面5に表示する。
【0138】
<第2実施形態>
第1実施形態では、ユーザによるコピー機能の実行を例にして、各々の設定値を含む設定情報に対応したショートカットボタン8の存在を通知する通知バッチ31を表示したが、画像形成装置2が備える機能には、図示しない通信回線を通じて情報を送信する複数種類の送信機能が含まれることがある。
【0139】
例えば本実施形態に係る画像形成装置2には、
図2のメニュー画面1に示したように、メール機能、ファクシミリ機能、及びFTP機能といった種類の異なる送信機能を実行するためのメニューボタン3が含まれる。
【0140】
こうした送信機能では情報の送信先を表す設定値を設定する必要があるが、ユーザが情報を送信する毎に、例えばファクシミリ機能であれば送信先のファクシミリ番号の全桁を入力するといった操作を行わなくてもいいようにアドレス帳35が用意されている。
【0141】
アドレス帳35には情報の送信先となる相手が誰であるかをユーザが識別するための情報である宛先と、情報の送信先を特定するため機能毎に送信先に対して予め一意に定められた識別子であって、ユーザによって選択された機能を実行する上でCPU11が使用する情報である送信先識別子が対応付けられており、送信先識別子と対応付けられた宛先が一覧表示される。ユーザが理解しやすいように、宛先には例えば会社名や人物の名前が設定される。送信先識別子にはメール機能であればメールアドレス、ファクシミリ機能であればファクシミリ番号、及びFTP機能であればIPアドレスが設定される。
【0142】
図11は、アドレス帳35の一例を示す図である。アドレス帳35には、登録されている宛先が宛先毎に区切られたそれぞれの設定リスト33上に表示される。
図11に示すアドレス帳35の場合、ユーザA~ユーザEが宛先である。
【0143】
また、宛先が表示された設定リスト33には、設定リスト33に表示されている宛先に設定されている送信先識別子が表示される。
図11に示すアドレス帳35の場合、ユーザAにはIPアドレス、メールアドレス、及びファクシミリ番号が表示され、ユーザBにはメールアドレスが表示され、ユーザCにはメールアドレス、及びファクシミリ番号が表示されている。また、ユーザDにはIPアドレス、及びファクシミリ番号が表示され、ユーザEにはファクシミリ番号が表示されている。
【0144】
すなわち、ユーザAはFTP機能、メール機能、及びファクシミリ機能の送信先として登録され、ユーザBはメール機能の送信先として登録され、ユーザCはメール機能、及びファクシミリ機能の送信先としてアドレス帳35に登録されている。また、ユーザDはFTP機能、及びファクシミリ機能の送信先として登録され、ユーザEはファクシミリ機能の送信先としてアドレス帳35に登録されている。
【0145】
したがって、ユーザは何れかの送信機能で情報を送信する毎に、送信先識別子を構成するすべての文字を1文字ずつ入力する操作を行わなくても、アドレス帳35から所望の宛先を表示する設定リスト33を選択することで送信先識別子の設定が行えるようになっている。
【0146】
また、アドレス帳35における設定リスト33の各々には、第1実施形態で説明した設定値選択画面5の設定リスト33と同じく、情報の送信先を表す設定項目の設定値として設定リスト33に表示された宛先の各送信先識別子を含む設定情報が対応付けられ、設定リスト33に対応する設定情報が存在する場合には通知バッチ31が表示される。
【0147】
以降では、こうしたアドレス帳35を表示する表示処理について説明する。
【0148】
図12は、ユーザが
図2に示したメニュー画面1のアドレス帳アイコンを選択することで通知される表示指示を受け付けた場合に、画像形成装置2のCPU11によって実行されるアドレス帳35の表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0149】
アドレス帳35の表示処理を規定する情報処理プログラムは第1実施形態で説明した設定値選択画面5の表示処理と同じく、例えば画像形成装置2のROM12に予め記憶されている。画像形成装置2のCPU11は、ROM12に記憶される情報処理プログラムを読み込み、アドレス帳35の表示処理を実行する。
【0150】
まず、ステップS200において、CPU11は、アドレス帳35に登録されている宛先の各送信先識別子を情報の送信先を表す設定項目の設定値として含む設定情報を、不揮発性メモリ14から宛先毎に取得してRAM13に記憶する。
【0151】
ステップS210において、CPU11は、ステップS200で取得した設定情報が少なくとも1つあるか否かを判定する。取得できた設定情報が少なくとも1つ存在する場合にはステップS220に移行する。
【0152】
ステップS220において、CPU11は、送信先識別子を含む設定情報が存在するか否かを宛先毎に判定し、送信先識別子を含む設定情報が存在する場合には
図11に示したように、設定情報に含まれる送信先識別子と対応付けられた宛先が表示されている設定リスト33の各々に対して通知バッチ31の対応付けを行ったアドレス帳35を表示ユニット22に表示する。
【0153】
第1実施形態で説明した
図6に示した設定値選択画面5の表示処理と同様に、通知バッチ31には、通知バッチ31が対応付けられた設定リスト33に表示される宛先の各送信先識別子を含む設定情報の数、すなわち、通知バッチ31が対応付けられた設定リスト33に表示されている宛先の送信先識別子を含む設定情報と対応付けられたショートカットボタン8の数を表示してもよい。
図11に示したアドレス帳35の例では、ユーザA、ユーザB、及びユーザDで表される各宛先の送信先識別子を含む設定情報と対応付けられたショートカットボタン8の数がそれぞれ4つ、1つ、及び3つあることを表している。
【0154】
なお、
図6に示した設定値選択画面5の表示処理のステップS30で説明した、通知バッチ31の表示に関する各種表示例は、ステップS220における通知バッチ31の表示に適応することができる。
【0155】
ステップS230において、CPU11は、ユーザによって何れかの設定リスト33の通知バッチ31が選択されたか否かを判定する。通知バッチ31が選択された場合にはステップS240に移行する。
【0156】
ステップS240において、CPU11は、ユーザによって選択された通知バッチ31と対応付けられた設定リスト33に表示される宛先の各送信先識別子を含む設定情報と対応付けられたショートカットボタン8、すなわち、ユーザによって選択された宛先と対応付けられたショートカットボタン8を含む設定情報一覧34を表示ユニット22に表示する。
【0157】
CPU11は、宛先と対応付けられたショートカットボタン8の各々を、宛先と対応付けられた送信機能の種類とは関係なく1つの設定情報一覧34にまとめて表示してもよいが、ユーザが所望の送信機能を実行するショートカットボタン8を探しやすいように、送信機能の種類毎にショートカットボタン8をまとめて設定情報一覧34に表示することが好ましい。
図13は、送信機能の種類毎にショートカットボタン8をまとめて表示する設定情報一覧34の一例を示す図である。なお、アドレス帳35の通知バッチ31が選択された場合の設定情報一覧34の表示には、
図6に示した設定値選択画面5の表示処理のステップS50で説明した設定情報一覧34に関する各種表示例を適用することができる。
【0158】
図12のステップS250において、CPU11は、ステップS240で表示ユニット22に表示した設定情報一覧34に含まれる何れかのショートカットボタン8がユーザよって選択されたか否かを判定する。何れのショートカットボタン8も選択されていない場合にはステップS250の判定処理を繰り返し実行して、ショートカットボタン8の選択を監視する。一方、何れかのショートカットボタン8が選択された場合にはステップS260に移行する。
【0159】
ステップS260において、CPU11は、ユーザが選択したショートカットボタン8によって実行される機能に関する設定項目毎の設定値を、選択されたショートカットボタン8と対応付けられている設定情報に含まれる設定値に設定して、設定項目毎の設定値を更新する。
【0160】
ステップS270において、CPU11は、
図3に示した設定値一覧画面4を表示ユニット22に表示し、ユーザが選択したショートカットボタン8に対応した設定情報に従って更新した設定項目毎の設定値を表示して、
図12に示すアドレス帳35の表示処理を終了する。なお、CPU11は、ステップS260で設定項目毎の設定値を更新した後、ステップS270を実行することなく、更新した設定項目毎の設定値に従い機能を実行してもよい。
【0161】
一方、
図12のステップS230の判定処理で通知バッチ31が選択されていないと判定された場合には、ステップS280に移行する。
【0162】
ユーザは送信先の宛先だけを設定しようとして、通知バッチ31を選択せず、宛先が表示された設定リスト33を選択することもある。ユーザが設定リスト33を選択した場合には、選択した設定リスト33に表示されている宛先が得られる。
【0163】
したがって、ステップS280において、CPU11は、ユーザによって何れかの設定リスト33が選択されたか否かを判定する。何れかの設定リスト33が選択された場合にはステップS310に移行し、ステップS310において、CPU11は、選択された設定リスト33に表示されている宛先を取得してRAM13に記憶すると共に、
図2に示したメニュー画面1を表示ユニット22に表示して、
図12に示すアドレス帳35の表示処理を終了する。
【0164】
また、ステップS210の判定処理で、ステップS200で取得できた設定情報が1つも存在しないと判定された場合にはステップS290に移行する。
【0165】
ステップS290において、CPU11は、何れの設定リスト33にも通知バッチ31が対応付けられていないアドレス帳35を表示する。この場合、ユーザは設定リスト33を選択して宛先を設定することになるため、ステップS300において、CPU11は、ユーザによって何れかの設定リスト33が選択されたか否かを判定する。何れの設定リスト33も選択されていない場合にはステップS300の判定処理を繰り返し実行して、設定リスト33の選択を監視する。一方、何れかの設定リスト33が選択された場合にはステップS310に移行し、ステップS310において、CPU11は、選択された設定リスト33に表示されている宛先を取得してRAM13に記憶すると共に、
図2に示したメニュー画面1を表示ユニット22に表示して、
図12に示すアドレス帳35の表示処理を終了する。
【0166】
例えばユーザが
図2に示したメニュー画面1から何れかの送信機能に対応したメニューボタン3を選択した場合、CPU11は、ステップS310でRAM13に記憶した宛先の送信先識別子のうち、選択された送信機能に対応した送信先識別子を情報の送信先を表す設定項目の設定値として設定し、
図3に示した設定値一覧画面4を表示ユニット22に表示すればよい。ユーザは設定値一覧画面4に表示された送信機能における各設定項目の設定値を確認し、設定値一覧画面4の実行ボタン4Aを選択して送信機能を実行する。
【0167】
この場合、CPU11は、設定値一覧画面4を表示ユニット22に表示する場合、送信機能に対応したメニューボタン3のみをメニュー画面1に表示してもよい。
図2に示したメニュー画面1の例の場合、送信機能ではないコピー機能、画像形成機能、及びスキャナ機能に対応したメニューボタン3は表示されず、FTP機能、メール機能、及びファクシミリ機能に対応したメニューボタン3だけがメニュー画面1に表示される。すなわち、画像形成装置2が有するすべての機能に対応したメニューボタン3がメニュー画面1に表示される場合よりも、ユーザは所望の送信機能に対応したメニューボタン3を選択しやすくなる。
【0168】
こうした送信機能における送信先識別子は都合により途中で変更されることがある。一方、設定情報に含まれる送信先識別子は、設定情報の生成時に宛先に対応付けられていた送信先識別子であるため、宛先が同じであっても、設定情報に含まれる送信先識別子が宛先に現状対応付けられている送信先識別子(「新しい送信先識別子」という)と異なることがある。
【0169】
したがって、CPU11は、宛先に対応付けられている送信先識別子と、設定情報に含まれる送信先識別子を比較し、設定情報に含まれる送信先識別子が、宛先の送信先識別子と異なる場合、送信先識別子が変更されたことを知らせる通知情報をショートカットボタン8と対応付けられた設定情報と共に表示する。
【0170】
図14は、通知情報をメール機能のショートカットボタン8に対応付けられた設定情報と共に表示する表示例を示す図である。
【0171】
図14に示すメール機能の設定情報一覧34では、
図13に示したメール機能の設定情報一覧34に対して「変更前メールアドレス」及び「現在のメールアドレスを使用する」という2つの項目欄が追加されている。
【0172】
「変更前メールアドレス」及び「現在のメールアドレスを使用する」の項目欄は、設定情報一覧34に含まれるショートカットボタン8と対応付けられた設定情報に、ユーザによって選択された設定リスト33に表示される宛先の送信先識別子と異なる送信先識別子を含む設定情報が存在する場合に表示される項目欄である。異なる送信先識別子を含む設定情報と対応付けられたショートカットボタン8における「変更前メールアドレス」の項目欄には、設定情報に含まれる送信先識別子が古い送信先識別子であることをユーザに通知するため、CPU11は古い送信先識別子(この場合、メールアドレス)を表示する。なお、新しい送信先識別子を含む設定情報と対応付けられたショートカットボタン8には、CPU11は「変更前メールアドレス」の項目欄に“-”を表示する。
【0173】
また、CPU11は、古い送信先識別子を含む設定情報と対応付けられたショートカットボタン8における「現在のメールアドレスを使用する」の項目欄にチェックボックスを表示し、ユーザがチェックボックスを選択してチェックボックスにチェックマークを設定した場合には、古い送信先識別子ではなく新しい送信先識別子を情報の送信先を表す設定項目の設定値に設定する。
【0174】
一方、チェックボックスにチェックマークが設定されずにショートカットボタン8が選択された場合、CPU11は、古い送信先識別子を情報の送信先を表す設定項目の設定値に設定する。こうした設定は、例えば新しい送信先識別子が利用する通信設備で障害が発生した等の理由により、古い送信先識別子を使って情報を送りたいような場合に有用である。
【0175】
なお、新しい送信先識別子を含む設定情報と対応付けられたショートカットボタン8には、CPU11は「現在のメールアドレスを使用する」の項目欄に対してチェックボックスの代わりに“-”を表示する。
【0176】
このようにCPU11は、アドレス帳35の通知バッチ31が選択された場合に表示する設定情報一覧34に、ユーザが古い送信先識別子と新しい送信先識別子の何れの送信先識別子を用いてショートカットボタン8と対応付けられた送信機能を実行するかを選択する選択肢を通知情報に含めて提供してもよい。
【0177】
また、送信先識別子を選択する選択肢として、例えば宛先に自宅宛ての送信先識別子と会社宛ての送信先識別子というように複数の送信先識別子が対応付けられていた場合に、ユーザが何れの送信先識別子を用いて送信機能を実行するかを選択する選択肢を通知情報に含めて提供してもよい。ユーザは選択肢から少なくとも1つの送信先識別子を選択して情報の送信先を選択する。
【0178】
以上、各実施形態を用いて情報処理装置の一態様について説明したが、開示した情報処理装置の形態は一例であり、情報処理装置の形態は各実施形態に記載の範囲に限定されない。本開示の要旨を逸脱しない範囲で各実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、当該変更又は改良を加えた形態も開示の技術的範囲に含まれる。例えば、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、
図6、
図10、及び
図12に示した表示処理の順序を変更してもよい。
【0179】
また、上記の各実施形態では、一例として表示処理をソフトウェアで実現する形態について説明した。しかしながら、
図6、
図10、及び
図12に示したフローチャートと同等の処理をハードウェアで処理させるようにしてもよい。この場合、表示処理をソフトウェアで実現した場合と比較して処理の高速化が図られる。
【0180】
上記の実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU11)や、専用のプロセッサ(例えば GPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
【0181】
また、上記の実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記の実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0182】
上記の各実施形態では、ROM12に情報処理プログラムが記憶されている例について説明したが、情報処理プログラムの記憶先はROM12に限定されない。本開示の情報処理プログラムは、コンピュータ10で読み取り可能な記憶媒体に記録された形態で提供することも可能である。例えば情報処理プログラムをCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)及びDVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)のような光ディスクに記録した形態で提供してもよい。また、情報処理プログラムを、USB(Universal Serial Bus)メモリ及びメモリカードのような可搬型の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。ROM12、不揮発性メモリ14、CD-ROM、DVD-ROM、USB、及びメモリカードは非一時的(non-transitory)記憶媒体の一例である。
【0183】
更に、情報処理装置の一例である画像形成装置2は、通信ユニット20を通じて図示しない通信回線に接続された外部装置から情報処理プログラムをダウンロードし、ダウンロードした情報処理プログラムを記憶装置に記憶してもよい。この場合、画像形成装置2のCPU11は、外部装置からダウンロードした情報処理プログラムを読み込んで表示処理を実行する。
【符号の説明】
【0184】
1 メニュー画面、2 画像形成装置、3 メニューボタン、4 設定値一覧画面、4A 設定値一覧画面の実行ボタン、5 設定値選択画面、5A 設定値選択画面の実行ボタン、6 履歴画面、7 スクロールバー、8 ショートカットボタン、8A 履歴ボタン、8B 保存ボタン、9 保存アイコン、10 コンピュータ、11 CPU、12 ROM、13 RAM、14 不揮発性メモリ、15 I/O、16 バス、20 通信ユニット、21 入力ユニット、22 表示ユニット、23 画像形成ユニット、24 スキャナユニット、25 ファクシミリユニット、30 メニューアイコン、31 通知バッチ、32 戻るボタン、33 設定リスト、34 設定情報一覧、35 アドレス帳