(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022122110
(43)【公開日】2022-08-22
(54)【発明の名称】プログラム、視聴者端末、サーバシステムおよびコンテンツ視聴システム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/431 20110101AFI20220815BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20220815BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20220815BHJP
【FI】
H04N21/431
H04N21/258
G06F13/00 550A
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021019202
(22)【出願日】2021-02-09
(71)【出願人】
【識別番号】000134855
【氏名又は名称】株式会社バンダイナムコエンターテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】100124682
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100104710
【弁理士】
【氏名又は名称】竹腰 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100090479
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 一
(72)【発明者】
【氏名】阿須名 孝次
(72)【発明者】
【氏名】南 清志
(72)【発明者】
【氏名】小倉 建一
(72)【発明者】
【氏名】恩田 明生
(72)【発明者】
【氏名】青木 隆
(72)【発明者】
【氏名】村井 伸太郎
【テーマコード(参考)】
5B084
5C164
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA12
5B084AB07
5B084AB31
5B084BB04
5B084CB05
5B084CB24
5B084CE02
5B084CE14
5B084CF12
5B084DC02
5B084DC03
5B084DC13
5C164SB08S
5C164SC11P
5C164UB26S
5C164UB41S
5C164UB88P
5C164YA07
5C164YA18
(57)【要約】
【課題】コンテンツを配信するサーバ側の処理負荷を軽減しながら、コンテンツの視認性を確保しつつ当該コンテンツに対する視聴者の投稿機能を実現すること。
【解決手段】ユーザ端末1500は、視聴ユーザによるコンテンツに対する投稿情報の入力を受け付けてサーバシステムに送信する投稿情報送信制御部273と、サーバシステムから受信したコンテンツの表示と、サーバシステムから受信した投稿データに基づく投稿オブジェクトの表示とを合成した視聴者用画面の表示制御を行う画面表示制御部275と、投稿オブジェクトの表示態様を設定する表示態様設定部277と、を備える。そして、画面表示制御部275は、表示態様設定部277により設定された表示態様に基づいて、投稿オブジェクトの表示を制御する、
【選択図】
図20
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所与のエンターテインメントコンテンツ(以下「コンテンツ」という)を複数の視聴者端末に配信可能に提供するサーバシステムと通信を行う前記視聴者端末であるコンピュータが、前記コンテンツを表示制御するためのプログラムであって、
前記サーバシステムは、前記視聴者端末から前記コンテンツに対する投稿情報を受信し、当該投稿情報に基づく投稿データを前記コンテンツの配信とともに前記複数の視聴者端末に送信する機能を備えており、
視聴者による前記コンテンツに対する前記投稿情報の入力を受け付けて前記サーバシステムに送信する投稿情報送信制御手段、
前記サーバシステムから受信した前記コンテンツの表示と、前記サーバシステムから受信した前記投稿データに基づく投稿オブジェクトの表示とを合成した視聴者用画面の表示制御を行う画面表示制御手段、
前記投稿オブジェクトの表示態様を設定する表示態様設定手段、
として前記コンピュータを機能させ、
前記画面表示制御手段は、前記表示態様設定手段により設定された表示態様に基づいて、前記投稿オブジェクトの表示を制御する、
プログラム。
【請求項2】
前記表示態様設定手段は、前記視聴者用画面に表示された前記投稿オブジェクトを前記視聴者が選択する選択操作と、当該選択した投稿オブジェクトの表示態様を前記視聴者の操作に従って設定する設定操作とに基づいて、当該選択した投稿オブジェクトの表示態様を設定する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記表示態様設定手段は、非表示を含む前記投稿オブジェクトの視認性に関する設定を、前記投稿オブジェクトの表示態様の設定として行う、
請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記投稿オブジェクトは、前記投稿情報それぞれに対応するオブジェクトであり、
前記投稿情報送信制御手段は、当該投稿情報に対応する前記投稿オブジェクトが表示される場合の表示位置に関する情報を含めた当該投稿情報の入力を受け付けて前記サーバシステムに送信する、
請求項1~3の何れか一項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記投稿オブジェクトは、前記投稿情報それぞれに対応するオブジェクトであって、当該投稿情報に係る数量に応じて表示数および/又は表示形態が異なり、
前記投稿情報送信制御手段は、入力する数量を受け付けることで当該投稿情報の入力を受け付けて、受け付けた数量の情報を含む当該投稿情報を前記サーバシステムに送信する、
請求項1~4の何れか一項に記載のプログラム。
【請求項6】
前記投稿情報送信制御手段は、前記視聴者が有するパラメータ値から所与の投稿用消費値を消費することで前記投稿情報の入力を受け付ける、
請求項1~5の何れか一項に記載のプログラム。
【請求項7】
前記投稿オブジェクトの表示態様を含む前記視聴者用画面の表示を変更可能な許容範囲を定めた変更許容仕様であって、当該許容範囲が異なる複数の変更許容仕様のうち、現在適用している適用仕様を記憶する適用仕様記憶手段、
として前記コンピュータを更に機能させ、
前記表示態様設定手段は、前記適用仕様に係る前記許容範囲で、前記視聴者による前記投稿オブジェクトの表示態様の設定変更操作を受け付け、当該設定変更操作に応じて前記投稿オブジェクトの表示態様を設定する、
請求項1~6の何れか一項に記載のプログラム。
【請求項8】
前記コンテンツの視聴環境情報、視聴状況情報および視聴者情報のうちの何れかを含む視聴情報に基づいて前記適用仕様を可変に決定する適用仕様決定手段、
として前記コンピュータを更に機能させる請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
前記画面表示制御手段は、前記視聴情報に基づいて前記視聴者用画面の構成を変更する制御を行う、
請求項8に記載のプログラム。
【請求項10】
前記視聴情報には、前記視聴環境情報が少なくとも含まれ、
前記視聴環境情報には、前記コンピュータの端末種類情報が含まれる、
請求項8又は9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記視聴情報には、前記視聴環境情報が少なくとも含まれ、
前記視聴環境情報には、前記視聴者用画面を表示する表示モニタサイズの情報が含まれる、
請求項8~10の何れか一項に記載のプログラム。
【請求項12】
前記サーバシステムは、前記視聴者端末から前記表示態様の設定に係る表示態様設定データを受信して集約した表示態様設定集約データを前記視聴者端末に送信する機能を備えており、
前記表示態様設定手段により設定された前記表示態様の設定に係る前記表示態様設定データを前記サーバシステムに送信する表示態様設定送信制御手段、として前記コンピュータを更に機能させ、
前記画面表示制御手段は、前記サーバシステムから受信した前記表示態様設定集約データに基づく表示態様で表示した前記投稿オブジェクトを前記コンテンツの表示に合成することで前記視聴者用画面の表示制御を行う、
請求項1~11の何れか一項に記載のプログラム。
【請求項13】
前記サーバシステムは、前記視聴者端末から、前記視聴情報と、前記表示態様の設定に係る表示態様設定データとを受信する機能と、前記受信した前記視聴情報に基づく分類条件に従って前記表示態様設定データを分類して分類別の表示態様設定集約データを集約する機能と、分類別の前記表示態様設定集約データを前記視聴者端末に送信する機能と、を備えており、
前記視聴情報取得手段により取得された前記視聴情報を前記サーバシステムに送信する視聴情報送信制御手段、
前記表示態様設定手段により設定された前記表示態様の設定に係る前記表示態様設定データを前記サーバシステムに送信する表示態様設定送信制御手段、
として前記コンピュータを更に機能させ、
前記画面表示制御手段は、前記サーバシステムから前記分類別の前記表示態様設定集約データを受信した場合には、前記視聴情報取得手段により取得された前記視聴情報に対応する分類の前記表示態様設定集約データに基づく表示態様で表示した前記投稿オブジェクトを、前記コンテンツの表示に合成することで前記視聴者用画面の表示制御を行う、
請求項8~11の何れか一項に記載のプログラム。
【請求項14】
所与のエンターテインメントコンテンツ(以下「コンテンツ」という)を複数の視聴者端末に配信可能に提供するサーバシステムと通信を行う前記視聴者端末であって、
前記サーバシステムは、前記視聴者端末から前記コンテンツに対する投稿情報を受信し、当該投稿情報に基づく投稿データを前記コンテンツの配信とともに前記複数の視聴者端末に送信する機能を備えており、
視聴者による前記コンテンツに対する前記投稿情報の入力を受け付けて前記サーバシステムに送信する投稿情報送信制御手段と、
前記サーバシステムから受信した前記コンテンツの表示と、前記サーバシステムから受信した前記投稿データに基づく投稿オブジェクトの表示とを合成した視聴者用画面の表示制御を行う画面表示制御手段と、
前記投稿オブジェクトの表示態様を設定する表示態様設定手段と、
を備え、
前記画面表示制御手段は、前記表示態様設定手段により設定された表示態様に基づいて、前記投稿オブジェクトの表示を制御する、
視聴者端末。
【請求項15】
請求項1~6の何れか一項に記載のプログラムを実行する視聴者端末に、所与のエンターテインメントコンテンツ(以下「コンテンツ」という)を配信するサーバシステムであって、
前記プログラムを前記視聴者端末に送信するプログラム送信手段と、
視聴環境情報、視聴状況情報および視聴者情報のうちの何れかを含む視聴情報を前記視聴者端末から取得する視聴情報取得手段と、
を備え、
前記表示態様設定手段による前記投稿オブジェクトの表示態様の設定変更可能範囲を含む前記視聴者用画面の表示を変更可能な許容範囲を定めた変更許容仕様として、当該許容範囲が異なる複数の変更許容仕様があり、
前記プログラムには、前記複数の変更許容仕様それぞれに対応するプログラムがあり、
前記プログラム送信手段は、前記視聴者端末から取得した前記視聴情報に基づいて、前記複数の変更許容仕様それぞれに対応するプログラムの中から、前記視聴者端末に送信するプログラムを選択する、
サーバシステム。
【請求項16】
所与のエンターテインメントコンテンツを複数の視聴者端末に配信可能に提供するサーバシステムと、
請求項14に記載の前記視聴者端末と、
を具備するコンテンツ視聴システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを表示するためのプログラム等に関する。
【背景技術】
【0002】
動画等のコンテンツのライブ配信の技術として、コンテンツへの称賛や、配信者(投稿者)への応援といった意味合いで視聴者からの投票操作を受け付ける技術が知られている(特許文献1を参照)。また、当該コンテンツに対してコメントしたり、配信者に金銭的報酬を提供するといった、視聴者による各種投稿機能を備えたものもある。特に、視聴者から投稿者への報酬の提供は、ストリートパフォーマーへの観客からの寄附にあやかって「投げ銭」と呼ばれたり、「ギフト」等とも呼ばれている。以降では、包括して「投げ銭」と呼称する。この投稿機能によって視聴者が投げ銭やコメント等を投稿すると、投稿オブジェクトが出現する等してその投稿情報がコンテンツの視聴画面(視聴者用画面)に反映される。
【0003】
また、コンテンツに対して投稿されたコメントが大量である場合を想定し、投稿された全てのコメントを視聴者端末(ユーザ端末)に配信して視聴画面に反映させるのではなく、所定の属性のコメントのみを視聴者端末へと配信するようにした技術が知られている(特許文献2を参照)。具体的には、コメントサーバにおいて投稿されたコメントをその属性情報と対応付けて管理しておき、視聴者端末に対しては、当該視聴者端末が要求する属性のコメントを抽出して配信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-182546号公報
【特許文献2】特開2011-118730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記したコンテンツの投稿機能によれば、投稿者には投げ銭金額に応じた収入が付与されるため、更なる投稿を促す効果がある。また、視聴者にとっては、称賛や応援等、自分の意志や立場を他の視聴者に向けて公にする自己表現の喜びをもたらし、投げ銭が投げ銭を呼ぶ等して場を盛り上げる作用効果が期待される。しかし、場が盛り上がって投げ銭等の投稿が増えれば、その分視聴者用画面に表示される投稿オブジェクトも増えて、肝心のコンテンツの視認性が悪化する問題が生じ得た。
【0006】
一方で、特許文献2の技術のように、視聴者端末にて視聴者用画面に表示する投稿情報をサーバ側で選んで配信する構成では、視聴者端末に配信するコメントの数を制限できる一方で、サーバが視聴者端末毎にその視聴者端末に配信すべき投稿情報を抽出することになるため、サーバの処理負荷については十分に低減できない問題があった。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、コンテンツを配信するサーバ側の処理負荷を軽減しながら、コンテンツの視認性を確保しつつ当該コンテンツに対する視聴者の投稿機能を実現することができる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための第1の発明は、所与のエンターテインメントコンテンツ(以下「コンテンツ」という)を複数の視聴者端末に配信可能に提供するサーバシステムと通信を行う前記視聴者端末であるコンピュータが、前記コンテンツを表示制御するためのプログラムであって、前記サーバシステムは、前記視聴者端末から前記コンテンツに対する投稿情報を受信し、当該投稿情報に基づく投稿データを前記コンテンツの配信とともに前記複数の視聴者端末に送信する機能を備えており、視聴者による前記コンテンツに対する前記投稿情報の入力を受け付けて前記サーバシステムに送信する投稿情報送信制御手段(例えば、
図20の投稿情報送信制御部273)、前記サーバシステムから受信した前記コンテンツの表示と、前記サーバシステムから受信した前記投稿データに基づく投稿オブジェクトの表示とを合成した視聴者用画面の表示制御を行う画面表示制御手段(例えば、
図20の画面表示制御部275)、前記投稿オブジェクトの表示態様を設定する表示態様設定手段(例えば、
図20の表示態様設定部277)、として前記コンピュータを機能させ、前記画面表示制御手段は、前記表示態様設定手段により設定された表示態様に基づいて、前記投稿オブジェクトの表示を制御する、プログラムである。
【0009】
第1の発明によれば、サーバシステムは、各視聴者端末から送信されてきた投稿情報に基づく投稿データを各視聴者端末に送信する。そして、視聴者端末にてコンテンツの表示と投稿データに基づく投稿オブジェクトの表示とを合成して、視聴者用画面の表示を制御することができる。また、視聴者端末は、自端末での投稿オブジェクトの表示態様を設定し、当該表示態様の設定に従って視聴者用画面における当該投稿オブジェクトの表示を制御することができる。したがって、コンテンツを配信するサーバ側の処理負荷を軽減しながら、コンテンツの視認性を確保しつつ当該コンテンツに対する視聴者の投稿機能を実現することが可能となる。
【0010】
また、第2の発明は、前記表示態様設定手段が、前記視聴者用画面に表示された前記投稿オブジェクトを前記視聴者が選択する選択操作と、当該選択した投稿オブジェクトの表示態様を前記視聴者の操作に従って設定する設定操作とに基づいて、当該選択した投稿オブジェクトの表示態様を設定する、第1の発明のプログラムである。
【0011】
第2の発明によれば、視聴者が所望の投稿オブジェクトを選択して、その表示態様を設定することができる。
【0012】
また、第3の発明は、前記表示態様設定手段が、非表示を含む前記投稿オブジェクトの視認性に関する設定を、前記投稿オブジェクトの表示態様の設定として行う、第1又は第2の発明のプログラムである。
【0013】
第3の発明によれば、投稿オブジェクトを非表示にする等して、投稿オブジェクトの視認性に関する設定を行うことができる。
【0014】
また、第4の発明は、前記投稿オブジェクトが、前記投稿情報それぞれに対応するオブジェクトであり、前記投稿情報送信制御手段は、当該投稿情報に対応する前記投稿オブジェクトが表示される場合の表示位置に関する情報を含めた当該投稿情報の入力を受け付けて前記サーバシステムに送信する、第1~第3の何れかの発明のプログラムである。
【0015】
第4の発明によれば、視聴者用画面における投稿オブジェクトの表示位置に関する入力をすることで、コンテンツに対する投稿を行うことができる。
【0016】
また、第5の発明は、前記投稿オブジェクトが、前記投稿情報それぞれに対応するオブジェクトであって、当該投稿情報に係る数量に応じて表示数および/又は表示形態が異なり、前記投稿情報送信制御手段は、入力する数量を受け付けることで当該投稿情報の入力を受け付けて、受け付けた数量の情報を含む当該投稿情報を前記サーバシステムに送信する、第1~第4の何れかの発明のプログラムである。
【0017】
第5の発明によれば、コンテンツに対する投稿にあたって数量の入力を行うことで、投稿オブジェクトの表示数又は表示形態を指定した投稿を行うことができる。
【0018】
また、第6の発明は、前記投稿情報送信制御手段が、前記視聴者が有するパラメータ値から所与の投稿用消費値を消費することで前記投稿情報の入力を受け付ける、第1~第5の何れかの発明のプログラムである。
【0019】
第6の発明によれば、視聴者が自身のパラメータ値を消費することで、コンテンツに対する投稿を行うことができる。
【0020】
また、第7の発明は、前記投稿オブジェクトの表示態様を含む前記視聴者用画面の表示を変更可能な許容範囲を定めた変更許容仕様であって、当該許容範囲が異なる複数の変更許容仕様のうち、現在適用している適用仕様を記憶する適用仕様記憶手段(例えば、
図21の適用仕様番号667)、として前記コンピュータを更に機能させ、前記表示態様設定手段は、前記適用仕様に係る前記許容範囲で、前記視聴者による前記投稿オブジェクトの表示態様の設定変更操作を受け付け、当該設定変更操作に応じて前記投稿オブジェクトの表示態様を設定する、第1~第6の何れかの発明のプログラムである。
【0021】
第7の発明によれば、複数の変更許容仕様のうちの何れかを適用仕様とすることによって、投稿オブジェクトの表示態様について適用仕様に係る許容範囲での設定変更操作を受け付けることができる。そして、受けつけた設定変更操作に従って、当該投稿オブジェクトの表示態様を設定することができる。
【0022】
また、第8の発明は、前記コンテンツの視聴環境情報、視聴状況情報および視聴者情報のうちの何れかを含む視聴情報に基づいて前記適用仕様を可変に決定する適用仕様決定手段(例えば、
図20の視聴者タイプ設定部271)、として前記コンピュータを更に機能させる第7の発明のプログラムである。
【0023】
第8の発明によれば、視聴者の視聴情報に応じた変更許容仕様を適用仕様として用い、投稿オブジェクトの表示態様を変更することができる。
【0024】
また、第9の発明は、前記画面表示制御手段が、前記視聴情報に基づいて前記視聴者用画面の構成を変更する制御を行う、第8の発明のプログラムである。
【0025】
第9の発明によれば、視聴者の視聴情報に応じて視聴者用画面の構成を変更することができる。
【0026】
また、第10の発明は、前記視聴情報には、前記視聴環境情報が少なくとも含まれ、前記視聴環境情報には、前記コンピュータの端末種類情報が含まれる、第8又は第9の発明のプログラムである。
【0027】
第10の発明によれば、視聴者が視聴者端末として使用するコンピュータの端末種類情報を、視聴情報として用いることができる。
【0028】
また、第11の発明は、前記視聴情報には、前記視聴環境情報が少なくとも含まれ、前記視聴環境情報には、前記視聴者用画面を表示する表示モニタサイズの情報が含まれる、第8~第10の何れかの発明のプログラムである。
【0029】
第11の発明によれば、視聴者が視聴者用画面を表示するのに用いる表示モニタのサイズを、視聴情報として用いることができる。
【0030】
また、第12の発明は、前記サーバシステムが、前記視聴者端末から前記表示態様の設定に係る表示態様設定データを受信して集約した表示態様設定集約データを前記視聴者端末に送信する機能を備えており、前記表示態様設定手段により設定された前記表示態様の設定に係る前記表示態様設定データを前記サーバシステムに送信する表示態様設定送信制御手段(例えば、
図20の表示態様設定送信制御部279)、として前記コンピュータを更に機能させ、前記画面表示制御手段は、前記サーバシステムから受信した前記表示態様設定集約データに基づく表示態様で表示した前記投稿オブジェクトを前記コンテンツの表示に合成することで前記視聴者用画面の表示制御を行う、第1~第11の何れかの発明のプログラムである。
【0031】
第12の発明によれば、コンテンツの視聴者が各々の視聴者端末を操作することにより行った投稿オブジェクトの表示態様の設定に係る表示態様設定データがサーバシステムにおいて集約されて、表示態様設定集約データとして視聴者端末に送信される。そして、視聴者端末は、受信した表示態様設定集約データに基づく表示態様で、視聴者用画面における投稿オブジェクトの表示を制御することができる。
【0032】
また、第13の発明は、前記サーバシステムが、前記視聴者端末から、前記視聴情報と、前記表示態様の設定に係る表示態様設定データとを受信する機能と、前記受信した前記視聴情報に基づく分類条件に従って前記表示態様設定データを分類して分類別の表示態様設定集約データを集約する機能と、分類別の前記表示態様設定集約データを前記視聴者端末に送信する機能と、を備えており、前記視聴情報取得手段により取得された前記視聴情報を前記サーバシステムに送信する視聴情報送信制御手段(例えば、
図20の表示態様設定送信制御部279)、前記表示態様設定手段により設定された前記表示態様の設定に係る前記表示態様設定データを前記サーバシステムに送信する表示態様設定送信制御手段(例えば、
図20の表示態様設定送信制御部279)、として前記コンピュータを更に機能させ、前記画面表示制御手段は、前記サーバシステムから前記分類別の前記表示態様設定集約データを受信した場合には、前記視聴情報取得手段により取得された前記視聴情報に対応する分類の前記表示態様設定集約データに基づく表示態様で表示した前記投稿オブジェクトを、前記コンテンツの表示に合成することで前記視聴者用画面の表示制御を行う、第8~第11の何れかの発明のプログラムである。
【0033】
第13の発明によれば、サーバシステムは、視聴者端末からの表示態様設定データをその視聴者端末の視聴情報をもとに分類した上で、分類別に表示態様設定データを集約する。そして、視聴者端末が分類別の表示態様設定集約データを受信した場合は、その視聴情報に対応する分類の表示態様設定集約データに基づく表示態様で、視聴者用画面における投稿オブジェクトの表示を制御することができる。
【0034】
また、第14の発明は、所与のエンターテインメントコンテンツ(以下「コンテンツ」という)を複数の視聴者端末に配信可能に提供するサーバシステムと通信を行う前記視聴者端末であって、前記サーバシステムは、前記視聴者端末から前記コンテンツに対する投稿情報を受信し、当該投稿情報に基づく投稿データを前記コンテンツの配信とともに前記複数の視聴者端末に送信する機能を備えており、視聴者による前記コンテンツに対する前記投稿情報の入力を受け付けて前記サーバシステムに送信する投稿情報送信制御手段と、前記サーバシステムから受信した前記コンテンツの表示と、前記サーバシステムから受信した前記投稿データに基づく投稿オブジェクトの表示とを合成した視聴者用画面の表示制御を行う画面表示制御手段と、前記投稿オブジェクトの表示態様を設定する表示態様設定手段と、を備え、前記画面表示制御手段は、前記表示態様設定手段により設定された表示態様に基づいて、前記投稿オブジェクトの表示を制御する、視聴者端末である。
【0035】
第14の発明によれば、第1の発明と同様の効果を奏する視聴者端末を実現できる。
【0036】
また、第15の発明は、第1~第6の何れかの発明のプログラムを実行する視聴者端末に、所与のエンターテインメントコンテンツ(以下「コンテンツ」という)を配信するサーバシステムであって、前記プログラムを前記視聴者端末に送信するプログラム送信手段(例えば、
図24のプログラム送信部263)と、視聴環境情報、視聴状況情報および視聴者情報のうちの何れかを含む視聴情報を前記視聴者端末から取得する視聴情報取得手段(例えば、
図24の視聴情報取得部261)と、を備え、前記表示態様設定手段による前記投稿オブジェクトの表示態様の設定変更可能範囲を含む前記視聴者用画面の表示を変更可能な許容範囲を定めた変更許容仕様として、当該許容範囲が異なる複数の変更許容仕様があり、前記プログラムには、前記複数の変更許容仕様それぞれに対応するプログラムがあり、前記プログラム送信手段は、前記視聴者端末から取得した前記視聴情報に基づいて、前記複数の変更許容仕様それぞれに対応するプログラムの中から、前記視聴者端末に送信するプログラムを選択する、サーバシステムである。
【0037】
第15の発明によれば、複数の変更許容仕様のそれぞれに対応したプログラムを用意しておき、視聴者端末から取得した視聴情報に応じたプログラムを当該視聴者端末に送信することができる。そして、視聴者端末が当該プログラムを実行することで、第1~第6の何れかの発明と同様の効果を奏することができる。
【0038】
また、第16の発明は、所与のエンターテインメントコンテンツを複数の視聴者端末に配信可能に提供するサーバシステム(例えば、
図1のサーバシステム1100)と、第14の発明の前記視聴者端末(例えば、
図1のユーザ端末1500)と、を具備するコンテンツ視聴システム(例えば、
図1のコンテンツ視聴システム1000)である。
【0039】
第16の発明によれば、第14の発明と同様の効果を奏するコンテンツ視聴システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】コンテンツ視聴システムの全体構成例を示す図。
【
図3】視聴者用画面の必須の画面要素を説明する図。
【
図6】ライブ配信中の配信コンテンツを視聴している視聴ユーザの視聴情報の一例を示す図。
【
図7】視聴者タイプ定義データのデータ構成例を示す図。
【
図14】表示態様設定データのデータ構成例を示す図。
【
図16】表示態様設定集約データのデータ構成例を示す図。
【
図17】サーバシステムの機能構成例を示すブロック図。
【
図18】ユーザ管理データのデータ構成例を示す図。
【
図20】ユーザ端末の機能構成例を示すブロック図。
【
図22】サーバシステムにおける処理の流れを示すフローチャート。
【
図23】ユーザ端末における処理の流れを示すフローチャート。
【
図24】変形例におけるサーバシステムの機能構成例を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下説明する実施形態によって本発明が限定されるものではなく、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限定されるものでもない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付す。
【0042】
[全体構成]
図1は、本実施形態のコンテンツ視聴システム1000の全体構成例を示す図である。
図1に示すように、コンテンツ視聴システム1000は、サーバシステム1100と、ユーザ2が所有するユーザ端末1500と、を含み、それらがネットワークNを介して相互にデータ通信可能に接続されて構成されている。このコンテンツ視聴システム1000においてサーバシステム1100は、マルチメディアコンテンツ等の所与のコンテンツ(エンターテインメントコンテンツ)を不特定多数で同時に楽しむ配信サービスを提供する。配信の方式は特に限定されないが、例えば、コンテンツファイルのダウンロードと並行しながらの視聴が可能なストリーミング方式で配信を行う。
【0043】
ネットワークNは、データ通信が可能な通信路を意味する。すなわち、ネットワークNとは、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるLAN(Local Area Network)の他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含む意味であり、また、通信方法については有線/無線を問わない。
【0044】
サーバシステム1100は、少なくとも映像を含むコンテンツ(以下、配信対象のコンテンツを「配信コンテンツ」ともいう)を複数の視聴者端末に配信可能に提供する。本実施形態では、サーバシステム1100は、配信者のユーザ(以下「配信ユーザ」ともいう)2のユーザ端末1500から取得した配信コンテンツを、視聴者のユーザ(以下「視聴ユーザ」ともいう)2のユーザ端末1500である視聴者端末へ向けて配信する。具体的な配信コンテンツの内容としては、例えば、配信ユーザ2よる演奏、演芸、ゲームプレイのライブ中継、録画された演奏等を編集したもの、配信ユーザ2が撮影や編集を行ったビデオ作品等が挙げられる。
【0045】
このサーバシステム1100は、キーボード1106と、タッチパネル1108と、ストレージ1140とを有し、本体装置1101には制御基板1150を搭載する。制御基板1150には、CPU(Central Processing Unit)1151やGPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等の各種マイクロプロセッサ、VRAMやRAM,ROM等の各種ICメモリ1152、通信装置1153が搭載されている。なお、制御基板1150の一部又は全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、SoC(System on a Chip)により実現するとしてもよい。
【0046】
そして、サーバシステム1100は、制御基板1150が所定のプログラムおよびデータに基づいて演算処理することで、(1)ユーザ2の登録や、登録済みのユーザ2の情報を管理するユーザ管理機能と、(2)配信コンテンツをユーザ端末1500にライブ配信して提供するライブ配信機能と、(3)ライブ配信を終えた配信コンテンツをユーザ端末1500にアーカイブ配信して提供するアーカイブ配信機能と、を実現する。
【0047】
例えば、サーバシステム1100は、コンテンツの公開サイトを管理することで各配信機能を実現する。ただし、公開サイトの管理については、外部の動画公開管理サーバ1200を利用する構成であってもよい。動画公開管理サーバ1200は、既存の動画公開サイト(インターネット等を通じて不特定多数の配信者からの動画投稿を受け付け、投稿された動画を不特定多数の視聴者にストリーミング再生可能に提供するウェブサイト)を運用・管理するための外部サーバである。その場合、サーバシステム1100は、動画公開管理サーバ1200と通信してコンテンツを自動投稿することで、当該コンテンツを公開する。
【0048】
また、サーバシステム1100は、所定のプログラムおよびデータに基づく演算処理によって、(4)ライブ配信とともに視聴ユーザ2による「投げ銭」の投稿データをユーザ端末1500へ送信する投稿データ送信機能と、(5)視聴ユーザ2から投げ銭の投稿金額を徴収するための決済機能と、を実現する。
【0049】
投稿データ送信機能は、配信コンテンツのライブ配信に際し、視聴ユーザ2のそれぞれが各々のユーザ端末1500で行った投げ銭の投稿情報を収集し、当該投稿情報に基づく投稿データを各視聴ユーザ2のユーザ端末1500へ送信する機能である。本実施形態では、視聴ユーザ2が有するパラメータ値として仮想通貨相当ポイント(以下単に「通貨ポイント」という)を例示する。視聴ユーザ2は、自身が所持する通貨ポイントから所与の投稿用消費値分の消費と引き換えに、投げ銭を投稿することができる。より詳細には、配信コンテンツの視聴ユーザ2は、
図4を参照して後述するように、投げ銭の投稿位置や投稿数量を投稿情報として入力し、投稿実行操作を行う。そして、当該投稿実行操作を受けてユーザ端末1500が投稿情報を送信すると、サーバシステム1100は、受信した当該投稿情報に基づく投稿データを、その配信コンテンツを視聴している全ての視聴ユーザ2のユーザ端末1500へ送信する。
【0050】
決済機能は、ユーザ2が通貨ポイントを購入する機能であり、ユーザ端末1500からの要求に応じて電子決済業者等が運営する外部の電子決済サーバ1300と連携し、通貨ポイントの購入手続き(課金処理)を行う。課金処理に際し、電子決済サーバ1300は、サーバシステム1100からの問合せに応答して通貨ポイントの購入額をユーザ2のクレジットカードやプリペイドカード等で清算する処理を行う。そして、サーバシステム1100は、電子決済サーバ1300により清算された購入額に相当する通貨ポイントを、ユーザ2に付与する。
【0051】
なお、
図1では、サーバシステム1100を1台のサーバ装置として描いているが、オンライン接続された複数のサーバ装置が、上記した各機能のうちの1つ又は複数の機能を分担する構成であってもよい。また、サーバシステム1100は、各機能を分担する複数のブレードサーバを搭載して、相互に内部バスを介してデータ通信可能に接続した構成としてもよい。離れた場所に設置された独立した複数のサーバ装置を、ネットワークNを介してデータ通信させることで、全体としてサーバシステム1100として機能させる構成でもよい。
【0052】
また、
図1では、ユーザ2のユーザ端末1500を2台図示しているが、実際の運用に当たっては複数の配信ユーザ2が存在して、それぞれがユーザ端末1500を用いてサーバシステム1100へアクセスする。同様に、実際の運用に当たっては複数の視聴ユーザ2が存在して、それぞれが視聴者端末であるユーザ端末1500を用いてサーバシステム1100へアクセスする。
【0053】
ここで、ユーザ端末1500は、ユーザ2が公開サイトを介して配信コンテンツを公開したり(動画投稿)、他のユーザ2が公開した配信コンテンツを視聴するために個別に使用するコンピュータシステムであって、ネットワークNを介してサーバシステム1100にアクセスできる電子機器である。
図2は、本実施形態におけるユーザ端末1500の構成例を示す正面図である。なお、
図2に例示したユーザ端末1500はいわゆるスマートフォンと呼ばれる機器であるが、その他にも、例えば、パソコンやテレビ、タブレット型コンピュータ、携帯型ゲーム装置等の各種機器をユーザ端末1500として使用することができる。
【0054】
図2に示すように、ユーザ端末1500は、方向入力キー1502と、ホームキー1504と、画像表示デバイス兼接触位置入力デバイスとして機能するタッチパネル1506と、内蔵バッテリー1509と、スピーカ1510と、マイク1512と、カメラ1520と、制御基板1550と、コンピュータ読み出し可能な記憶媒体であるメモリカード1540に対してデータを読み書きできるメモリカード読取装置1542とを備える。また、その他にも、図示されていない電源ボタン、音量調節ボタン等が設けられている。投げ銭金額等の支払いが可能なICカード型のクレジットカードやプリペイドカードに対して、非接触にデータの読み書きが行えるICカード読取装置等を設けるとしてもよい。
【0055】
制御基板1550には、CPU1551やGPU、DSP等の各種マイクロプロセッサ、VRAMやRAM,ROM等の各種ICメモリ1552、ネットワークNに接続する携帯電話基地局や無線通信基地局等と無線通信するための無線通信モジュール1553、インターフェース回路1557等が搭載されている。インターフェース回路1557には、方向入力キー1502やホームキー1504からの信号を受信する回路、タッチパネル1506のドライバ回路、スピーカ1510へ音声信号を出力する出力アンプ回路、マイク1512で集音された音声の信号を生成する音声信号生成回路、カメラ1520で撮影された画像の画像データを入力する回路、メモリカード読取装置1542への信号入出力回路等が含まれる。これら制御基板1550に搭載されている各要素は、それぞれがバス回路等を介して電気的に接続され、データの読み書きや信号の送受信が可能に接続されている。なお、制御基板1550の一部又は全部をASICやFPGA、SoCにて構成してもよい。
【0056】
この制御基板1550においてICメモリ1552には、配信コンテンツの視聴および投げ銭の投稿を可能にしてユーザ端末1500を視聴者端末として機能させるための視聴プログラムや、この視聴プログラムを実行するのに必要な各種設定データ等が格納される。視聴プログラム等は、ユーザ登録時等の適宜のタイミングでサーバシステム1100からダウンロードされる。なお、別途入手したメモリカード1540等の記憶媒体から読み出す構成としてもよい。そして、CPU1551等が視聴プログラムを実行して演算処理を実行し、タッチパネル1506や方向入力キー1502、ホームキー1504に対する操作入力に応じてユーザ端末1500の各部を制御することで、ユーザ端末1500でのコンテンツの視聴等を可能にする。
【0057】
図3は、配信コンテンツを視聴するための視聴者用画面の必須の画面要素を説明する図である。視聴者用画面は、視聴ユーザがユーザ端末1500にて公開サイトにアクセスし、視聴する配信コンテンツを選択すると表示される。詳細を後述するように、本実施形態では、視聴者用画面は、それを表示するユーザ端末1500の視聴ユーザに応じたレイアウトで表示されるが、少なくとも視聴する配信コンテンツが表示されるコンテンツ表示部31を備えたレイアウトとされる。加えて、視聴者用画面には、視聴するのがライブ配信の場合は、
図3に示すように、投げ銭を投稿するための投げ銭アイコン33と、通貨ポイントを購入するための購入アイコン35と、が配置される。
【0058】
投げ銭アイコン33をタッチすると、
図4に示す投稿情報入力画面W1がポップアップ表示される。投稿情報入力画面W1は、コンテンツ表示部31に出現表示される投稿オブジェクトの投稿位置を入力するためのエリア選択部41と、投稿数量を入力するための入力欄43と、を備える。
【0059】
エリア選択部41は、視聴者用画面を複数(
図4では9つ)のエリアに区画した各エリアを選択可能に提示する。本実施形態では、視聴ユーザは、エリア選択部41にて視聴者用画面のエリアを選択することで、投げ銭の投稿位置を入力する。例えば、
図4においてハッチングを付したエリア42を選択したのであれば、画面左下の選択エリアが投稿位置とされる。
【0060】
また、入力欄43には、投げ銭の投稿数量を入力する。本実施形態では、投げ銭1つ分の単価(例えば10pt)が予め定められており、投げ銭の投稿には、入力欄43で入力した投稿数量分の通貨ポイントが要求される。残高が不足しているときは、視聴者用画面において購入アイコン35をタッチし、通貨ポイントを購入する。
【0061】
そして、ライブ配信中に投げ銭を投稿するときには、視聴ユーザは、投げ銭アイコン33をタッチして投稿情報入力画面W1から投稿位置を入力し、投稿数量を入力して投稿ボタン45をタッチすることで、投稿実行操作を行う。そうすると、投稿数量分の通貨ポイントの消費と引き換えに投げ銭が投稿され、当該投げ銭の投稿オブジェクトが視聴者用画面において投稿位置に向けた所与の軌道で移動するように出現・表示される。本実施形態では、サーバシステム1100からの投稿データの受信を受けて視聴ユーザのユーザ端末1500が個々に出現表示処理を行うことにより、自分や他の視聴ユーザが行った投げ銭の投稿オブジェクトを視聴者用画面に出現させる。例えば「コイン」「紙吹雪」「花びら」といった異なる種類の投稿オブジェクトの中から視聴ユーザに応じた種類のものを選択的に用いて、当該使用する種類に応じた出現表示の制御を行う。「コイン」を使用するのであれば、例えば、
図5中に破線の矢印で示すように、画面下部の所定位置から投稿位置として選択された選択エリア(例えば左下のエリア)へと、投入数量(例えば4コ)のコイン36が投げ入れられたかのような軌道で出現表示を制御する。また、図示しないが、「紙吹雪」や「花びら」を使用する場合には、例えば、画面上部の所定位置から選択エリアに向けて紙吹雪等が舞い落ちるような軌道で出現表示を制御する等としてもよい。
【0062】
したがって、ライブ配信の視聴ユーザは、コンテンツ表示部31において表示される当該ライブ配信に係る配信コンテンツを視聴しながら、その視聴途中の所望のタイミングにおいて、投げ銭を投稿することができる。
【0063】
なお、投稿オブジェクトは、配信終了までの間、最終的に停止表示されたその投稿位置に留まる構成でもよいし、所定の表示持続時間が経過したら消失する構成でもよい。また、投稿オブジェクトは、投稿数量に応じた個数の投稿オブジェクトを出現させる構成に限らず、出現させる投稿オブジェクトは1つとし、その表示形態を投稿数量に応じて変更する構成としてもよい。例えば、投稿数量が10枚までは
図5に例示したコインとする一方、10枚から50枚までは1000円札を模した投稿オブジェクトとし、50枚から100枚までは5000円札を模した投稿オブジェクトとするといった具合である。或いは、投稿数量に応じた集合体を出現させる構成としてもよい。例えば、投稿数量が少ないときは花びらの投稿オブジェクトを出現させる一方、投稿数量が増えると投稿オブジェクトを「花」にしたり「花束」にするといった具合である。その他、投稿数量が増えるほどサイズを大きくするのでもよい。
【0064】
[詳細]
本実施形態のコンテンツ視聴システム1000において、配信コンテンツのライブ配信を視聴している視聴ユーザのユーザ端末1500は、当該視聴ユーザ(自ユーザ)が配信コンテンツに対して投げ銭を投稿するための投稿情報送信処理を行う。また、視聴者用画面の表示を制御する画面表示制御処理や、視聴者用画面における投げ銭の投稿オブジェクトの表示態様を設定する表示態様設定処理を行う。
【0065】
ここで、同じ配信ンコンテンツを視聴している視聴ユーザであっても、その視聴環境情報や視聴状況情報、視聴者情報といった視聴情報は、視聴ユーザによって異なる。
図6は、ライブ配信中の配信コンテンツC2を視聴している4人の視聴ユーザA~Dの視聴情報の一例を示す図である。
【0066】
視聴環境情報には、ユーザ端末1500として使用する機器の種類(端末種類情報)、視聴者用画面を表示するモニタのサイズ(表示モニタサイズ)や縦横比、モニタを縦にした縦表示で視聴しているのか横にした横表示で視聴しているのかの識別情報、解像度、ウェブブラウザプログラムの種類等が含まれる。
【0067】
視聴状況情報には、配信サービスの利用に伴う課金の有無や、課金総額等が含まれる。課金の要素としては、有料会員向けの月額等の定額サービスを受けるために支払うものや、ライブ配信の視聴中に投げ銭を投稿することで支払うもの等がある。したがって、課金総額は、視聴ユーザが月額課金の有料会員となっていれば毎月の支払いのたびに増えるし、投げ銭の投稿を繰り返すことによっても増えていく。そこで、本実施形態では、視聴ユーザの課金総額をもとに、例えば「0」~「5」の6段階で課金レベルを設定し、この課金レベルを視聴状況情報として用いる。
【0068】
視聴者情報には、例えば、年齢、性別、誕生日等の個人情報や、過去に投稿した投げ銭の投稿回数、1回あたりの平均投稿数量等が含まれる。その他、視聴者情報には、視聴ユーザ同士がグループを組むことができる構成の場合には、そのグループ情報を含めることができる。
【0069】
すなわち、例えば、
図6に示すように、ユーザ端末1500としてパソコンを使用している視聴ユーザA,Dもいれば、テレビを使用している視聴ユーザBもいる。ともに「パソコン」を使用している視聴ユーザA,Dについても、表示モニタサイズ等まで同じとは限らない。一方で、視聴ユーザは、配信サービスの利用にあたって課金をしているユーザ(例えば視聴ユーザB~D)と、無課金で利用しているユーザ(視聴ユーザA)とに分けられる。そして、課金をしているユーザの中には、課金総額が少額のユーザ(例えば視聴ユーザC)もいれば、多額の課金をしているユーザ(例えば視聴ユーザB)もいる。
【0070】
そこで、本実施形態では、予め視聴環境情報、視聴状況情報、および視聴者情報の各項目に基づいて複数の視聴者タイプを定義しておく一方、視聴者用画面の表示に用いる表示制御情報をそれら視聴者タイプ毎に用意しておく。そして、ユーザ端末1500は、自ユーザの視聴情報から視聴者タイプを特定し、特定した視聴者タイプの表示制御情報を選択的に用いて上記ユーザ端末1500での処理を行う。
【0071】
1.視聴者タイプの分類について
図7は、視聴者タイプの定義データ(視聴者タイプ定義データ)610のデータ構成例を示す図である。
図7に示すように、視聴者タイプ定義データ610は、複数の視聴者タイプ611毎に用意され、視聴者情報として用いる視聴環境情報、視聴状況情報、および視聴者情報の各項目内容を組み合わせたタイプ分け条件613を格納する。タイプ分け条件613としては、1つ又は複数の組み合わせが設定される。ユーザ端末1500は、この視聴者タイプ定義データ610を参照し、自端末の視聴ユーザの視聴情報における各項目内容の組み合わせがそのタイプ分け条件613と合致する視聴者タイプ611を、当該視聴ユーザの視聴者タイプとして特定する。
【0072】
2.表示制御情報について
図8は、表示制御情報620のデータ構成例を示す図である。
図8に示すように、表示制御情報620は、視聴者タイプ定義データ610の視聴者タイプ621毎に用意され、レイアウト設定623と、投稿オブジェクト設定625と、表示態様仕様設定627とを格納する。各設定623,625,627は、その視聴者タイプ621に係るタイプ分け条件613(視聴情報の各項目内容)に応じた設定とされる。
【0073】
レイアウト設定623には、視聴者用画面のレイアウト(画面要素の配置構成)が設定される。このレイアウト設定623は、基本的には、その視聴者タイプ621に係るタイプ分け条件613のうちの例えば課金レベルに応じた設定とされる。
図9~
図12は、異なる視聴者タイプのレイアウト設定623の例を示す図である。
【0074】
具体的には、レイアウト設定623は、対応する課金レベルが高いと、広告を表示する画面要素(広告表示部)が含まれない(或いはその数が少ない)配置構成とされる。そして、その分コンテンツ表示部31を大きくしつつ、別の画面要素を適宜含めた配置構成とされる。別の画面要素としては、ライブ配信中に配信ユーザによって投稿されたメッセージを表示する画面要素(配信者投稿表示部)を含めることができる。その場合、配信ユーザのメッセージは課金レベルの高い視聴ユーザのみが閲覧可能となる。例えば、
図11や
図12では、コンテンツ表示部31と、配信者投稿ウィンドウ39と、を備え、広告表示部を含まないレイアウト設定623の例を示している。一方、対応する課金レベルが低いレイアウト設定623については、1つ以上の広告表示要素を含めた配置構成とされる。課金レベルが低いほど広告表示部の数を増やした構成とすることができる。よって、その分コンテンツ表示部31の大きさも小さい配置構成となる。例えば、
図10では、広告表示部37を1つ備えたレイアウト設定623の例を示し、
図9では、広告表示部37を2つ備えたレイアウト設定623の例を示している。
【0075】
さらに、対応する端末種類情報や表示モニタサイズ、縦横比等に応じてコンテンツ表示部31の位置や大きさ等を調整した配置構成とされる。例えば、
図11と
図12の各レイアウト設定623が示すように、画面要素の種類数は同じでも、個々の大きさやそれらの位置関係は端末種類情報等に応じて設定される。加えて、性別や年齢等に応じた背景の表示設定等を含めて設定しておくことができる。
【0076】
投稿オブジェクト設定625は、視聴ユーザによって投げ銭が投稿された場合に視聴者用画面に出現させる投稿オブジェクトの種類を格納する。投稿オブジェクトの種類は特に限定されないが、視聴ユーザの性別や年齢等を想定し、例えば上記した「コイン」「紙吹雪」「花びら」といった表示形態の異なるものや、表示形態は同じで色や模様の異なるもの等を予め用意しておく。その他の視聴環境情報、視聴状況情報、および視聴者情報の各項目内容の組み合わせを想定した種類を用意しておくこともできる。そして、投稿オブジェクト設定625には、対応するタイプ分け条件613に応じた種類が設定される。
【0077】
表示態様仕様設定627は、視聴者用画面の表示変更に係る適用仕様番号を格納する。本実施形態では、投稿オブジェクトの表示態様について変更可能な許容範囲を定めた変更許容仕様が複数用意される。例えば、予め「0」~「5」の課金レベル毎に許容範囲が異なる変更許容仕様を用意しておくことができる。具体的には、各変更許容仕様は、対応する課金レベルが高いほど変更可能な許容範囲が広く多様な表示形態に変更することが可能であり、課金レベルが低いほど当該許容範囲が狭く変更可能な表示形態が限られるものにするとよい。そして、ユーザ端末1500は、表示態様設定処理として、変更許容仕様のうちの適用仕様に係る許容範囲で投稿オブジェクトの表示態様を設定する処理を行う。そのために、表示態様仕様設定627には、対応する課金レベルに係る変更許容仕様の識別番号が適用仕様番号として設定される。これにより、ユーザ端末1500は、表示態様設定処理に際して自ユーザの課金レベルに応じた変更許容仕様を適用仕様として用い、投稿オブジェクトの表示態様を設定することとなる。
【0078】
図13は、課金レベル毎の変更許容仕様の具体的な内容を示す模式図である。破線で囲った課金レベル毎の設定が1つの変更許容仕様に該当する。
図13に示すように、変更許容仕様は、例えば、変更可能な許容範囲として、表示/非表示切替、透明度変更、サイズ変更、および位置変更の各変更項目についての設定変更操作の可否を定めたものである。透明度変更については、投稿オブジェクトの透明度を高くする変更が課金レベルに応じて段階的に許容される。サイズ変更についても同様であり、投稿オブジェクトのサイズを小さくする変更が課金レベルに応じて段階的に許容される。
【0079】
なお、その他の視聴情報の各項目を組み合わせて、当該組み合わせ毎に変更許容仕様を用意しておく構成としてもよい。これによれば、例えば、表示モニタサイズの大小に応じて許容範囲を広く(或いは狭く)したり、投げ銭回数の多少に応じて許容範囲を広く(或いは狭く)するといったことが可能となる。
【0080】
3.投稿情報送信処理について
投稿情報送信処理では、ユーザ端末1500は、
図4を参照して説明した要領で視聴ユーザによる投稿位置および投稿数量の入力を受け付けて、サーバシステム1100へ送信する。具体的には、投稿実行操作を受け付けたならば、ユーザ端末1500は、エリア選択部41での選択エリアを投稿位置とし、投稿実行操作がなされた時間(例えば配信開始からの経過時間)を投稿時間とする。そして、これら投稿位置および投稿時間と、入力欄43で入力された投稿数量と、自ユーザのユーザID(視聴者ID)とを投稿情報とし、配信コンテンツの配信IDとともにサーバシステム1100へ送信することで、投げ銭が投稿された旨の投稿リクエストを通知する。
【0081】
一方、サーバシステム1100では、ライブ配信中の配信コンテンツに対する投稿情報(投稿リクエスト)を随時受信する。そして、投稿情報を受信したならば、当該投稿情報に投稿IDを割り振って付加したものを投稿データとし、当該配信コンテンツの全ての視聴ユーザのユーザ端末1500へ送信する。したがって、視聴ユーザが配信コンテンツに対して投げ銭を投稿すると、当該投げ銭についての投稿データが同じ配信コンテンツを視聴している各視聴ユーザのユーザ端末1500へと送信される。
【0082】
4.画面表示制御処理について
画面表示制御処理では、ユーザ端末1500は、配信コンテンツの表示と、投稿オブジェクトの表示とを合成して視聴者用画面の表示を制御する。
【0083】
具体的には、ユーザ端末1500は、自ユーザが公開サイトにて配信コンテンツを選択すると、自ユーザの視聴者タイプ(自ユーザタイプ)をもとに対応するレイアウト設定623を参照し、当該レイアウト設定623に従った画面構成で視聴者用画面の表示を制御する。
【0084】
また、画面表示制御処理では、ユーザ端末1500は、何れかの視聴ユーザが投げ銭を投稿したことでサーバシステム1100から送信される投稿データを受信した場合には、上記した出現表示処理を行って、当該投げ銭の投稿オブジェクトを視聴者用画面に出現させる。具体的には、投稿オブジェクトを自ユーザタイプの投稿オブジェクト設定625の種類とし、受信した投稿データに係る投稿位置および投稿数量に従って当該種類の投稿オブジェクトを視聴者用画面に出現させる。
【0085】
またその際に、ユーザ端末1500は、出現させた投稿オブジェクトを表示態様設定データ673(
図21を参照)に登録する。
図14は、表示態様設定データ673のデータ構成例を示す図である。
図14に示すように、表示態様設定データ673は、1)投稿IDと、2)投稿情報として受信した投稿位置、投稿数量、投稿時間、および視聴者IDと、3)操作フラグと、4)個別設定内容と、を対応付けたデータテーブルである。操作フラグは、該当する投稿オブジェクトに対する設定変更操作の有無(ON:有/OFF:無)を示すフラグ情報であり、初期値としてOFFが設定される。個別設定内容は、設定変更操作がされて当該投稿オブジェクトについて表示態様を変更した場合に設定される。
【0086】
そして、画面表示制御処理では、ユーザ端末1500は、表示態様設定処理にて操作フラグがONにされ、個別設定内容に設定変更操作の内容が設定されて表示態様設定データ673が更新された場合に、個別設定内容に従って該当する投稿オブジェクトの表示態様を変更してその表示を更新することで、視聴者用画面における当該投稿オブジェクトの表示を制御する。
【0087】
5.表示態様設定処理について
表示態様設定処理では、ユーザ端末1500は、自ユーザの操作に基づいて投稿オブジェクトの表示態様を設定する。本実施形態では、画面表示制御処理(出現表示処理)で視聴者用画面に出現させた投稿オブジェクトについて、個別に表示態様の設定を変更する。そのために、ユーザ端末1500は先ず、自ユーザタイプの表示態様仕様設定627を読み出して、現在適用している適用仕様番号667(
図21を参照)として記憶する。そして、視聴者用画面内の投稿オブジェクト毎に、適用仕様に係る許容範囲でその表示態様の設定変更操作を受け付ける。
【0088】
設定変更操作は、例えば、視聴者用画面において変更対象の投稿オブジェクトをタッチ(選択操作)し、
図15に示す設定変更画面W2を表示させることで行う。この設定変更画面W2は、適用仕様において設定変更操作が可能として設定された変更項目を提示することで、当該提示の変更項目に係る設定変更操作(設定操作)を受け付ける。例えば、
図15では、自ユーザの課金レベルが最上位の「5」である場合を例示している。すなわち、
図15の設定変更画面W2には、
図14に示した課金レベル「5」に係る変更許容仕様M3に従って、全ての変更項目が設定変更操作可能に提示されている。例えば、この設定変更画面W2にて非表示の設定ボタン51を選択し、確定ボタン57をタッチして設定変更操作を確定すれば、視聴者用画面から該当する投稿オブジェクトが消失する。60%の設定ボタン52を選択すれば、透明度が60%とされて当該投稿オブジェクトの表示が更新される。また、該当する投稿オブジェクトを移動させたいときには、位置変更ウィンドウ53において移動先の位置を指定する。ウィンドウ内の枠54がコンテンツ表示部31を示しており、コインの表示55が当該投稿オブジェクトのコンテンツ表示部31内の今の投稿位置を示している。本実施形態の変更許容仕様では、
図13に示すように、全ての課金レベルで位置変更が可能な設定となっている。したがって、例えば、投稿オブジェクトがコンテンツ表示部31の中央位置にあるため配信コンテンツが見難いといった場合に、設定変更画面W2においてコンテンツ表示部31の端のエリアを移動先として選択することで、当該投稿オブジェクトの位置を変更することができる。例えば、矢印で示すように表示55をドラッグアンドドロップすると、当該投稿オブジェクトを移動させることができる。
【0089】
そして、ユーザ端末1500は、設定変更操作が確定されたならば該当する投稿オブジェクトについて操作フラグをONにし、設定変更操作の内容を個別設定内容として設定して、表示態様設定データ673を更新する。
【0090】
6.アーカイブ配信について
ユーザ端末1500は、ライブ配信の視聴終了時等の適宜のタイミングにおいて、その視聴中に自ユーザが行った設定変更操作の履歴である表示態様設定データ673(
図21を参照)を、自ユーザの視聴者タイプ(自ユーザタイプ665)とともにサーバシステム1100へ送信する。一方、サーバシステム1100は、配信コンテンツのライブ配信を終了した後で、その視聴ユーザのユーザ端末1500から受信した表示態様設定データ547(
図19を参照)を集約して、表示態様設定集約データを生成する処理(表示態様設定集約処理)を行う。本実施形態では、例えば、「視聴者タイプ(つまり視聴情報の項目内容の組み合わせ)が同じであること」を視聴情報に基づく分類条件として、受信した表示態様設定データを分類する。そして、当該分類別の表示態様設定データ547を集約することで、当該分類別に表示態様設定集約データ549(
図19を参照)を生成する。
【0091】
例えば、サーバシステム1100は、分類別に以下の処理を行う。すなわち、当該分類の表示態様設定データ(対象表示態様設定データ)547を順次参照し、投稿ID毎に、その操作フラグが「ON」とされている表示態様設定データ547の数を変更操作端末数として計数する。そして、計数した変更操作端末数を用いて各々の投稿オブジェクトのアーカイブ配信時の表示態様を設定することで、対象表示態様設定データ547を集約した分類別の表示態様設定集約データ549を生成する。
【0092】
図16は、1つの分類(視聴者タイプ)についての表示態様設定集約データ549のデータ構成例を示す図である。
図16では、投稿ID毎にその投稿オブジェクトを非表示にするか否かを設定することで表示態様設定データを集約した例を示している。すなわち、
図16に示すように、表示態様設定集約データ549は、例えば
図14の表示態様設定データ673において操作フラグおよび個別設定内容の各項目を削除して、アーカイブ配信時非表示設定(ON:非表示/OFF:表示)の項目を追加したデータ構成のデータテーブルである。本実施形態では、変更操作端末数が予め閾値として設定される所定数以上である投稿IDの投稿オブジェクトについて、そのアーカイブ配信時非表示設定を「ON」にする。所定数未満であれば、そのアーカイブ配信時非表示設定を「OFF」とする。
【0093】
そして、配信コンテンツのアーカイブ配信を行う際には、サーバシステム1100は、先ず、その分類別の表示態様設定集約データ549を視聴ユーザのユーザ端末1500へ送信する。その上で配信コンテンツを当該ユーザ端末1500にアーカイブ配信して提供する制御を行う。そして、ユーザ端末1500では、自ユーザタイプについての表示態様設定集約データ675(
図21を参照)に従って視聴者用画面における投稿オブジェクトの表示を制御する。具体的には、アーカイブ配信時非表示設定が「ON」の投稿情報については投稿オブジェクトを非表示として表示しない。一方、「OFF」のものは、その投稿情報に従ってライブ配信時と同様の要領で出現表示処理を行い、投稿オブジェクトを視聴者用画面に出現させる。
【0094】
これによれば、配信コンテンツのライブ配信中に視聴ユーザによって投稿された投げ銭の投稿オブジェクトのうち、当該ライブ配信中に設定変更操作の対象となった投稿オブジェクトについて、アーカイブ配信時に非表示とすることができる。具体的には、変更操作端末数(つまり、その投稿オブジェクトについて設定変更操作を行った視聴ユーザの数)が所定数以上であれば当該投稿オブジェクトを非表示にするといったことが可能となる。つまり、ライブ配信中に多くの視聴ユーザによって設定変更操作がなされた投稿オブジェクトは、視聴に邪魔なものであるとして自動的に非表示とすることができる。ライブ配信中に設定変更操作の対象とならなかったものや、設定変更操作がされたとしてもそれを行った視聴ユーザが少なければ非表示とはしない。
【0095】
なお、アーカイブ配信時非表示設定が「ON」のものについても出現表示処理を行って投稿オブジェクトを一度表示した後で、当該投稿オブジェクトを消失させる構成としてもよい。
【0096】
また、単に設定変更操作がなされた数を変更操作端末数として計数し、所定数以上の投稿オブジェクトについて非表示とする集約を行う例を説明したが、個別設定内容に設定された設定変更操作の内容を加味した集約を行うとしてもよい。その場合は、
図16のアーカイブ配信時非表示設定にかえて、アーカイブ配信時表示態様設定を追加したデータ構成の表示態様設定集約データを生成する。
【0097】
具体的には、例えば先ず、各投稿IDの投稿オブジェクトについて、表示/非表示切替、透明度変更、サイズ変更、および位置変更の変更項目毎に変更操作端末数(つまり、その投稿オブジェクトについて該当する変更項目に係る設定変更操作を行った視聴ユーザの数)を計数する。続いて、投稿オブジェクト毎に、変更操作端末数が最も多い変更項目を特定する。そして、アーカイブ配信時表示態様設定として特定した変更項目に係る表示態様を設定して、表示態様設定集約データを生成する。特定した変更項目が「サイズを1/2にするサイズ変更」であったなら、該内容がアーカイブ配信時表示態様設定に設定されることとなる。そして、アーカイブ配信時には、その投稿オブジェクトの出現表示処理にあたってサイズが半分に縮小されて、視聴者用画面に出現することとなる。
【0098】
また、ここでは、表示態様設定データ547を視聴者タイプ(視聴情報の項目内容の組み合わせ)毎に分類することで分類別に表示態様設定集約データ549を生成することとした。これに対し、視聴情報のうちの特定の項目内容毎(例えば端末種類情報毎)に分類するといったことも可能である。その場合は、ユーザ端末1500は、分類に用いる視聴情報(例えば端末種類情報)とともに表示態様設定データ673をサーバシステムへ送信する。一方、サーバシステム1100では、分類条件を「端末種類情報が同じであること」等として受信した表示態様設定データ547を分類し、当該分類別に表示態様設定集約データを生成する。
【0099】
また、表示態様設定データ547の分類はせずに、ユーザ端末1500から受信した全ての表示態様設定データ547を1つの表示態様設定集約データに集約する構成としてもよい。
【0100】
また、アーカイブ配信時においても、ライブ配信時と同様の要領で視聴ユーザによる設定変更操作を受け付けるようにしてもよい。その場合は、ユーザ端末1500は、アーカイブ配信の視聴終了時等において表示態様設定データをサーバシステム1100へ送信する。一方、サーバシステム1100では、当該アーカイブ配信を終了した後で、今回のアーカイブ配信で受信した表示態様設定データをそのライブ配信や既に終了したアーカイブ配信の際に受信済みの表示態様設定データと併せて再度表示態様設定集約処理を行い、分類別の表示態様設定データを生成し直す。
【0101】
[機能構成]
1.サーバシステム
図17は、サーバシステム1100の機能構成例を示すブロック図である。
図17に示すように、本実施形態のサーバシステム1100は、操作入力部100sと、サーバ処理部200sと、画像表示部390sと、音出力部392sと、通信部394sと、サーバ記憶部500sとを備える。
【0102】
操作入力部100sは、システム管理や保守等のための各種操作を入力するためのものであり、例えばキーボードやマウス、タッチパネル等で実現できる。
図1では、キーボード1106やタッチパネル1108がこれに該当する。
【0103】
サーバ処理部200sは、例えばCPUやGPU、ASIC、FPGA等の演算回路であるプロセッサや、ICメモリ等の電子部品によって実現でき、操作入力部100sやサーバ記憶部500sを含む装置各部との間でデータの入出力制御を行う。そして、所定のプログラムやデータ、操作入力部100sからの操作入力信号、ユーザ端末1500から受信したデータ等に基づいて各種の演算処理を行い、サーバシステム1100の動作を統括制御する。
図1では、制御基板1150やそのCPU1151がこれに該当する。
【0104】
このサーバ処理部200sは、ユーザ管理部210と、課金処理部220と、配信制御部230と、投稿データ送信部240と、アーカイブ配信管理部250と、計時部280sと、画像生成部290sと、音生成部292sと、通信制御部294sとを備える。
【0105】
ユーザ管理部210は、ユーザ登録に係る処理およびユーザアカウントに紐付けられる各登録ユーザのデータの管理を行う。例えば、登録ユーザへの固有のユーザアカウントの付与処理、ユーザアカウント別に個人情報を登録管理する登録情報管理処理、ログインおよびログアウトの履歴等を管理する利用履歴管理処理等を実行することができる。勿論、これら以外のユーザアカウントに紐付けられる他のデータの管理処理も適宜含めることができる。
【0106】
課金処理部220は、ユーザによる通貨ポイントの購入操作に応じて課金処理を行い、購入額相当の通貨ポイントを当該ユーザに付与する。また、配信サービスの有料会員からの月額の課金処理を行う。
【0107】
配信制御部230は、配信コンテンツのライブ配信を実現するための各種処理を行う。本実施形態では、配信ユーザのユーザ端末1500から配信コンテンツを取得し、視聴ユーザのユーザ端末1500にライブ配信して提供する制御を行う。その他、配信制御部230は、配信スケジュールや視聴ユーザの管理等も行う。
【0108】
投稿データ送信部240は、配信制御部230によってライブ配信中の配信コンテンツに対する投稿情報の受信を待機する。そして、何れかの視聴ユーザのユーザ端末1500から投稿情報を受信した場合は、受信した投稿情報に基づく投稿データを、当該配信コンテンツの全ての視聴ユーザのユーザ端末1500へ送信する。
【0109】
アーカイブ配信管理部250は、ライブ配信済みの配信コンテンツを管理して、そのアーカイブ配信を実現するための処理を行う。具体的には、ライブ配信済みの配信コンテンツデータ541を配信管理データ530から読み出し、視聴ユーザのユーザ端末1500にアーカイブ配信して提供する制御を行う。このアーカイブ配信管理部250は、表示態様設定集約部251と、集約データ送信部253と、を含む。
【0110】
表示態様設定集約部251は、表示態様設定集約処理を行う機能部であり、ライブ配信の終了時においてその視聴ユーザのユーザ端末1500のそれぞれから受信した表示態様設定データを集約し、表示態様設定集約データ549を生成する。
【0111】
集約データ送信部253は、配信コンテンツデータ541のアーカイブ配信に先立ち、当該配信コンテンツデータ541について表示態様設定集約部251が生成した表示態様設定集約データ549を、当該アーカイブ配信の視聴ユーザのユーザ端末1500へ送信する。
【0112】
計時部280sは、システムクロックを利用して現在日時や制限時間等の計時を行う。
【0113】
画像生成部290sは、サーバシステム1100のシステム管理等に関する画像を生成し、画像表示部390sへ出力する。
【0114】
音生成部292sは、音声データの生成やデコードをするICやソフトウェアの実行により実現され、サーバシステム1100のシステム管理や動画配信に係る操作音、BGM等の音声データを生成し、或いはデコードする。システム管理に関する音声信号は、音出力部392sへ出力される。
【0115】
通信制御部294sは、通信部394sを介して外部装置(例えばユーザ端末1500)とのデータ通信のための通信接続およびデータ処理を行い、外部装置とのデータのやりとりを実現する。
【0116】
画像表示部390sは、画像生成部290sから入力される画像信号に基づいてシステム管理等のための各種画面を表示する。例えば、フラットパネルディスプレイ、プロジェクター、ヘッドマウントディスプレイといった画像表示装置によって実現できる。
図1では、タッチパネル1108がこれに該当する。
【0117】
音出力部392sは、音生成部292sから入力される音声信号を放音する。
図1では、本体装置1101やタッチパネル1108が備えるスピーカ(不図示)がこれに該当する。
【0118】
通信部394sは、ネットワークNと接続して通信を実現する。例えば、無線通信機、モデム、TA(ターミナルアダプタ)、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現できる。
図1では、通信装置1153がこれに該当する。
【0119】
サーバ記憶部500sには、サーバシステム1100を動作させ、サーバシステム1100が備える種々の機能を実現するためのプログラムや、このプログラムの実行中に使用されるデータ等が予め格納され、或いは処理の都度一時的に格納される。例えば、RAMやROM等のICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやDVD等の光学ディスク等によって実現できる。
図1では、ICメモリ1152やストレージ1140がこれに該当する。
【0120】
また、サーバ記憶部500sには、サーバプログラム501と、視聴アプリデータ510と、ユーザ管理データ520と、配信管理データ530と、が格納される。また、その他にも、タイマーやカウンタ、各種テーブルや閾値、フラグ等の必要なデータが適宜格納される。
【0121】
サーバプログラム501は、サーバ処理部200sをユーザ管理部210、課金処理部220、配信制御部230、投稿データ送信部240、およびアーカイブ配信管理部250として機能させるためのプログラムである。なお、画像生成部290sや音生成部292s、通信制御部294sとして機能させるプログラムも適宜これに含めることができる。
【0122】
視聴アプリデータ510は、ユーザ端末1500にダウンロードされる視聴プログラム503および視聴用初期設定データ600(
図20を参照)の原本である。
【0123】
ユーザ管理データ520は、ユーザ登録を済ませたユーザ毎に用意され、当該ユーザに関する管理用の各種データを格納する。具体的には、1つのユーザ管理データ520は、
図18に示すように、該当するユーザのユーザアカウント(ユーザID)521と、決済媒体帳簿データ523と、視聴情報525と、を含む。また、その他にも、当該ユーザが配信ユーザとして行った動画投稿履歴や、当該ユーザが視聴ユーザとして視聴した配信コンテンツの視聴履歴等を含む。
【0124】
決済媒体帳簿データ523は、当該ユーザに紐付けられる電子決済媒体(本実施形態では通貨ポイント)の収支の情報、例えば、通貨ポイントの購入日時や購入数(課金額)の履歴、通貨ポイントの消費日時や消費数の履歴等を格納する。また、当該ユーザが配信サービスの有料会員であれば、その月額の課金額等も格納する。
【0125】
視聴情報525は、当該ユーザの視聴環境情報、視聴状況情報、および視聴者情報の各項目内容を格納する。この視聴情報525は、基本的には、例えばログインやログアウトの手続き時の所定の同期タイミングで当該ユーザのユーザ端末1500から送信される視聴情報で書き換えられて、当該ユーザ端末1500と各項目内容が同期される。ただし、課金レベルについては、決済媒体帳簿データ523の更新時において当該ユーザの更新後の課金総額をもとにサーバシステム1100側で変更し、その都度ユーザ端末1500へ送信することで同期される。
【0126】
配信管理データ530は、ライブ配信毎に生成され、当該配信の状況を記述する各種データを格納する。例えば、1つの配信管理データ530は、
図19に示すように、配信ID531と、該当する配信コンテンツの配信スケジュール533と、当該配信コンテンツがライブ配信中か否かを示すライブ配信フラグ535(ON:ライブ配信中/OFF:配信済み)と、当該配信コンテンツの配信ユーザアカウント537と、当該配信コンテンツの視聴ユーザアカウントリスト539と、当該配信コンテンツの配信コンテンツデータ541と、当該配信コンテンツのライブ配信時に視聴ユーザのユーザ端末1500から受信した投稿データ543と、受信表示態様設定データ545と、分類別の表示態様設定集約データ549(
図16を参照)と、を含む。受信表示態様設定データ545は、ライブ配信の視聴ユーザ毎に用意され、当該ライブ配信に際して該当するユーザ端末1500から受信した視聴者タイプ546と、表示態様設定データ547とが設定される。
【0127】
2.ユーザ端末
図20は、ユーザ端末1500の機能構成例を示すブロック図である。
図20に示すように、ユーザ端末1500は、操作入力部100と、端末処理部200と、画像表示部390と、音出力部392と、通信部394と、端末記憶部500とを備える。
【0128】
操作入力部100は、ユーザが各種操作を入力するためのものであり、例えば、ボタンスイッチ、ジョイスティック、タッチパッド、トラックボール、加速度センサ、角速度センサ、CCDモジュール等によって実現できる。
図2では、方向入力キー1502やホームキー1504、タッチパネル1506がこれに該当する。
【0129】
端末処理部200は、例えばCPUやGPU、ASIC、FPGA等の演算回路であるプロセッサや、ICメモリ等の電子部品によって実現でき、操作入力部100や端末記憶部500を含む装置各部との間でデータの入出力制御を行う。そして、所定のプログラムやデータ、操作入力部100からの操作入力信号、サーバシステム1100から受信したデータ等に基づいて各種の演算処理を行い、ユーザ端末1500の動作を統括制御する。
図2では、制御基板1550やそのCPU1551がこれに該当する。
【0130】
この端末処理部200は、視聴者タイプ設定部271と、投稿情報送信制御部273と、画面表示制御部275と、表示態様設定部277と、表示態様設定送信制御部279と、計時部280と、画像生成部290と、音生成部292と、通信制御部294とを備える。
【0131】
視聴者タイプ設定部271は、公開サイトにて配信コンテンツが選択されるとその都度視聴情報650から自ユーザの現在の視聴者タイプを特定し、自ユーザタイプ665を設定する。また、自ユーザタイプ665の表示制御情報620において表示態様仕様設定627を読み出し、適用仕様番号667として設定する。
【0132】
投稿情報送信制御部273は、投稿情報送信処理を行う機能部であり、自ユーザが投稿した投げ銭の投稿情報をサーバシステム1100へ送信する。
【0133】
画面表示制御部275は、画面表示制御処理を行う機能部であり、自ユーザタイプ665の表示制御情報620に従って視聴者用画面の表示制御を行うとともに、サーバシステム1100から受信した投稿データに従って随時投稿オブジェクトの出現表示処理を行う。また、表示態様設定部277によって変更対象の投稿オブジェクトについて表示態様設定データ673が更新された場合に、更新後の個別設定内容に従って当該投稿オブジェクトの表示態様を変更する。
【0134】
表示態様設定部277は、表示態様設定処理を行う機能部であり、適用仕様番号667の変更許容仕様(適用仕様)を用い、視聴者用画面における投稿オブジェクトの表示態様について視聴ユーザによる設定変更操作を受け付けて、個別に表示態様の設定を変更する。
【0135】
表示態様設定送信制御部279は、自ユーザがライブ配信の視聴を終了した際に、表示態様設定データ673を自ユーザタイプ665とともにサーバシステム1100へ送信する。
【0136】
画像生成部290は、画面表示制御部275と連係して、各種画像データの生成や、画像表示部390にそれらの画像を表示させるための画像信号の生成出力等の制御を行う。
図2では、制御基板1550に搭載されるGPUがこれに該当する。
【0137】
音生成部292は、例えば、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)や、音声合成IC等のプロセッサ、音声ファイルを再生するためのオーディオコーデック等によって実現され、効果音や操作音、BGM等の音声信号を生成して音出力部392に出力する。
【0138】
通信制御部294は、通信部394を介して外部装置(例えばサーバシステム1100)とのデータ通信のための通信接続およびデータ処理を行い、外部装置とのデータのやりとりを実現する。
【0139】
画像表示部390は、画像生成部290から入力される画像信号に基づいて、ゲーム画面や視聴者用画面等の各種画面を表示する。例えば、フラットパネルディスプレイ、プロジェクター、ヘッドマウントディスプレイといった画像表示装置によって実現できる。
図2では、タッチパネル1506がこれに該当する。
【0140】
音出力部392は、音生成部292から入力される音声信号に基づいて音出力(放音)する装置によって実現される。
図2では、スピーカ1510がこれに該当する。
【0141】
通信部394は、ネットワークNと接続して通信を実現する。例えば、無線通信機、モデム、TA、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現できる。
図2では、無線通信モジュール1553がこれに該当する。
【0142】
端末記憶部500には、ユーザ端末1500を動作させ、ユーザ端末1500が備える機能を実現するためのプログラムや、このプログラムの実行中に使用されるデータ等が予め格納され、或いは処理の都度一時的に格納される。例えば、RAMやROM等のICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやDVD等の光学ディスク等によって実現できる。
図2では、ICメモリ1552や、メモリカード1540がこれに該当する。オンラインストレージを利用する構成も可能である。
【0143】
また、端末記憶部500には、視聴プログラム503と、視聴用初期設定データ600と、視聴情報650と、視聴管理データ660と、が格納される。
【0144】
視聴プログラム503は、端末処理部200を視聴者タイプ設定部271、投稿情報送信制御部273、画面表示制御部275、および表示態様設定部277として機能させるためのプログラムである。本実施形態では、視聴プログラム503は、視聴用初期設定データ600とともにサーバシステム1100から提供される視聴アプリデータ510(
図17を参照)のコピーである。
【0145】
視聴用初期設定データ600は、視聴者タイプ定義データ610(
図7を参照)と、表示制御情報620(
図8を参照)と、投稿オブジェクト定義データ630と、変更許容仕様データ640と、を含む。
【0146】
投稿オブジェクト定義データ630は、投稿オブジェクトを定義するデータであり、各表示制御情報620において投稿オブジェクト設定625に設定される投稿オブジェクトの種類毎に用意される。
【0147】
変更許容仕様データ640は、
図13を参照して説明したように、例えば課金レベル毎に用意され、各々の仕様番号と対応付けて、投稿オブジェクトの表示態様について変更可能な許容範囲を格納する。
【0148】
視聴情報650は、自ユーザについての最新の視聴情報(視聴環境情報、視聴状況情報、および視聴者情報の各項目内容)を格納する。この視聴情報650は、所定の同期タイミングにおいてサーバシステム1100へと送信される。また、課金レベルについては、サーバシステム1100からの受信時に随時書き換えられる。
【0149】
視聴管理データ660は、自ユーザが視聴ユーザとして視聴している配信コンテンツの当該視聴の状況を記述する各種データを格納する。例えば、視聴管理データ660は、
図21に示すように、配信ID661と、当該配信がライブ配信なのかアーカイブ配信なのかを示す配信種類663と、自ユーザタイプ665と、適用仕様番号667と、投稿ログデータ670と、視聴者用画面内の投稿オブジェクト毎の表示態様設定データ673と、分類別の表示態様設定集約データ675と、を含む。投稿ログデータ670と表示態様設定データ673はライブ配信時に設定され、分類別の表示態様設定集約データ675はアーカイブ配信時に設定される。
【0150】
投稿ログデータ670は、投稿情報送信処理の過程でサーバシステム1100へと送信された投稿情報671をログとして蓄積する。投稿情報671は、上記したように、投稿位置と、投稿数量と、投稿時間と、視聴者IDとを含み、自ユーザが当該配信コンテンツに対して投げ銭を投稿するたびに(つまり投稿実行操作のたびに)生成されて、サーバシステム1100へと送信される。
【0151】
[処理の流れ]
1.サーバシステム
図22は、サーバシステム1100における配信コンテンツのライブ配信に係る処理の流れを示すフローチャートである。ここで説明する処理は、サーバ処理部200sがサーバプログラム501を読み出して実行することによって実現される。なお、視聴ユーザのユーザ端末1500は、別途ログイン手続き済みであるものとする。
【0152】
図22に示すように、サーバシステム1100では先ず、配信制御部230が、配信スケジュール533に従って配信コンテンツのライブ配信を開始する(ステップS101)。ここでの処理により、配信ユーザのユーザ端末1500からの配信コンテンツの取得(受信)と、取得した配信コンテンツの視聴ユーザのユーザ端末1500への配信と、が開始される。
【0153】
ライブ配信を開始したならば、投稿リクエストの受信を監視する。そして、何れかの視聴ユーザのユーザ端末1500から投稿リクエストを受信した場合には(ステップS103:YES)、投稿データ送信部240が、当該投稿リクエストとともに受信した投稿情報に基づく投稿データを生成して(ステップS105)、当該投稿データを全ての視聴ユーザのユーザ端末1500へ送信する(ステップS107)。
【0154】
その後は、ライブ配信が終了するまでは(ステップS109:NO)、ステップS103に戻って上記した処理を繰り返す。そして、ライブ配信が終了した場合には(ステップS109:YES)、アーカイブ配信管理部250において表示態様設定集約部251が表示態様設定集約処理を行い、視聴ユーザのユーザ端末1500のそれぞれから受信した受信表示態様設定データ545毎の表示態様設定データ547を例えば分類別(例えば対応する視聴者タイプ546が同じ表示態様設定データ547毎)に集約して、分類別の表示態様設定集約データ549を生成する(ステップS111)。その後、本処理を終える。表示態様設定集約データ549は、ライブ配信を終了した配信コンテンツのアーカイブ配信に際してその視聴ユーザのユーザ端末1500へと送信され、当該アーカイブ配信に係る視聴者用画面での投稿オブジェクトの表示制御に用いられる。
【0155】
2.ユーザ端末
図23は、ユーザ端末1500におけるライブ配信の視聴に係る処理の流れを示すフローチャートである。ここで説明する処理は、端末処理部200が視聴プログラム503を読み出して実行することによって実現される。
【0156】
図23に示すように、ユーザ端末1500では先ず、ログイン処理を実行する(ステップS201)。続いて、視聴者タイプ設定部271が自ユーザの視聴者タイプを特定して自ユーザタイプ665を設定し(ステップS203)、適用仕様番号667を設定する(ステップS205)。
【0157】
その後、配信コンテンツのライブ配信を視聴するための所定の操作(視聴する配信コンテンツの選択を含む)を検出したならば(ステップS207:YES)、画面表示制御部275が画面表示制御処理を開始し、自ユーザタイプ665の表示制御情報620からレイアウト設定623を読み出して、視聴者用画面の表示を制御する(ステップS209)。また、画面表示制御部275は、サーバシステム1100からの配信コンテンツの配信(
図22のステップS101)を受けて、コンテンツ表示部31における配信コンテンツの表示を開始する(ステップS211)。
【0158】
そして、ライブ配信の視聴中は、投稿情報送信制御部273が、投稿実行操作を受け付ける。そして、投稿実行操作を検出したならば(ステップS213:YES)、投稿情報送信処理を行って投稿情報をサーバシステム1100へ送信することで、投稿リクエストの通知を行う(ステップS215)。サーバシステム1100から、自ユーザおよび他ユーザの投稿リクエストに応答した投稿データを受信したならば(ステップS217:YES)、画面表示制御部275が出現表示処理を行い、自ユーザタイプ665の投稿オブジェクト設定625に従って視聴者用画面に投稿オブジェクトを出現させる(ステップS219)。
【0159】
また、ライブ配信の視聴中は、表示態様設定部277が表示態様設定処理を行い、適用仕様番号667の変更許容仕様(適用仕様)の許容範囲で投稿オブジェクトに対する設定変更操作を受け付ける。そして、設定変更操作を検出したならば(ステップS221;YES)、当該投稿オブジェクトの個別設定内容を設定して表示態様設定データ673を更新することで、当該投稿オブジェクトの表示態様の設定を変更する(ステップS223)。そして、画面表示制御部275が、ステップS223で設定された個別設定内容に従って当該投稿オブジェクトの表示態様を変更し、その表示を更新する(ステップS225)。
【0160】
その後は、配信が終了するまでは(ステップS227:NO)、ステップS213に戻って上記した処理を繰り返す。そして、ライブ配信が終了した場合には(ステップS227:YES)、表示態様設定送信制御部279が表示態様設定データ673をサーバシステム1100へ送信し(ステップS229)、本処理を終える。
【0161】
以上説明したように、本実施形態によれば、視聴情報に基づく複数の視聴者タイプ毎に表示制御情報620を用意しておく一方で、自ユーザをその視聴情報650をもとにタイプ分けすることができる。そして、自ユーザの視聴者タイプに応じた表示制御情報620を選択的に用いることで自ユーザの視聴情報650に応じたレイアウトで視聴者用画面を表示し、視聴情報650に応じた種類の投稿オブジェクトを表示することができる。また、視聴情報650に応じた変更許容仕様を適用仕様として用いて設定変更操作を受け付けることで、自端末での投稿オブジェクトの表示態様を変更することができる。これによれば、コンテンツを配信するサーバ側の処理負荷を軽減しながら、コンテンツの視認性を確保しつつ当該コンテンツに対する視聴者の投稿機能を実現することが可能となる。
【0162】
なお、本発明を適用可能な形態は上記した実施形態に限定されるものではなく、適宜構成要素の追加・省略・変更を施すことができる。
【0163】
[変形例1]
例えば、上記実施形態では、視聴プログラムと視聴用初期設定データとが視聴アプリデータ510とされ、サーバシステム1100から視聴ユーザのユーザ端末1500にダウンロードされる構成を例示した。すなわち、上記実施形態では、視聴ユーザのユーザ端末1500が、自ユーザタイプに応じた表示制御情報620を選択的に用い、その設定に応じた投稿オブジェクト定義データ630や変更許容仕様データ640に従って、視聴者用画面の表示、投稿オブジェクトの表示、当該投稿オブジェクトの表示態様の設定といった各処理(画面表示制御処理および表示態様設定処理)を行う例を示した。これに対し、予め視聴者タイプ別に、対応する表示制御情報620、その投稿オブジェクト設定625の種類の投稿オブジェクト定義データ630、およびその表示態様仕様設定627の変更許容仕様データ640(つまり適用仕様の許容範囲)が組み込まれて該当する視聴者タイプに応じた各処理を実現するための視聴プログラムを用意しておくとしてもよい。そして、ユーザ端末1500にはその視聴ユーザの視聴者タイプに応じた視聴プログラムがダウンロードされる構成とすることもできる。
【0164】
図24は、本変形例におけるサーバシステム1100Aの機能構成例を示す図である。
図24に示すように、本変形例のサーバシステム1100Aは、サーバ処理部200sにおいて、視聴情報取得部261と、プログラム送信部263と、を備える。
【0165】
視聴情報取得部261は、例えばログイン手続き時の適宜タイミングでユーザ端末1500からその視聴ユーザの視聴情報を取得する。実際の処理としては、例えば、ユーザ端末1500が、ログイン時において自ユーザの視聴情報650(
図20を参照)を送信することで、視聴プログラムの送信リクエストを通知する。そして、視聴情報取得部261は、この送信リクエストとともに視聴情報を取得する。視聴情報を取得したならば、視聴情報取得部261は、上記実施形態でユーザ端末1500が行うこととして説明した視聴者タイプの特定を行う。具体的には、視聴者タイプ定義データ610を参照し、取得した視聴情報からその視聴ユーザの視聴者タイプを特定する。
【0166】
プログラム送信部263は、視聴情報取得部261が特定した視聴者タイプに従って、タイプ別視聴プログラム511の中から当該視聴者タイプ用のタイプ別視聴プログラム511を選択する。そして、プログラム送信部263は、選択したタイプ別視聴プログラム511を、送信リクエストを通知したユーザ端末1500へ送信する。本変形例では、ユーザ端末1500において視聴用初期設定データ600(
図20を参照)は不要で、視聴管理データ660(
図21を参照)における自ユーザタイプ665や適用仕様番号667の設定も不要となる。
【0167】
なお、プログラム送信部263がユーザ端末1500にタイプ別視聴プログラム511を送信した場合に、当該ユーザ端末1500の端末IDやその視聴ユーザのユーザID等と、送信したタイプ別視聴プログラム511の種類(視聴者タイプ)と、を対応付けてプログラム送信先リスト550に登録しておくようにしてもよい。そして、ユーザ端末1500から送信リクエストが通知された際に、プログラム送信先リスト550に登録のあるユーザ端末1500からのものかを判定するようにしてもよい。その場合は、視聴情報取得部261は、送信リクエストとともに送信された視聴情報から視聴者タイプを特定した上で、プログラム送信先リスト550の視聴者タイプと照合する。そして、両者が一致しない場合は新たな視聴者タイプ用のタイプ別視聴プログラム511を当該ユーザ端末1500に送信するとともに、プログラム送信先リスト550を更新する。一方、ユーザ端末1500では、サーバシステム1100Aからタイプ別視聴プログラムを受信した場合は、保持しているタイプ別視聴プログラムがあれば受信したもので書き換える。これにより、ユーザ端末1500にて最新の視聴者タイプに合ったタイプ別視聴プログラムを実行する構成が実現できる。
【0168】
図24の説明に戻り、サーバ記憶部500sには、
図17のサーバプログラム501にかえてサーバプログラム502が格納され、視聴アプリデータ510にかえて視聴者タイプ毎の複数のタイプ別視聴プログラム511が格納される。サーバプログラム502は、サーバ処理部200sをユーザ管理部210、課金処理部220、視聴情報取得部261、プログラム送信部263、配信制御部230、投稿データ送信部240、およびアーカイブ配信管理部250として機能させるためのプログラムである。また、視聴者タイプ定義データ610やプログラム送信先リスト550も格納される。
【0169】
本変形例によれば、視聴者タイプ別にタイプ別視聴プログラム511を用意しておき、各ユーザ端末1500に対して、その視聴ユーザの最新の視聴者タイプに応じたタイプ別視聴プログラム511を随時送信することができる。そして、ユーザ端末1500では、受信したタイプ別視聴プログラムを実行することで、上記した実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0170】
[変形例2]
また、上記実施形態では、視聴者用画面に出現させた投稿オブジェクトについて視聴ユーザの設定変更操作を受け付けることで、当該投稿オブジェクトの表示態様の設定を変更する例を説明した。これに対し、当該視聴ユーザ(自ユーザ)の視聴環境情報や視聴状況情報、視聴者情報といった視聴情報に基づいて投稿オブジェクトの表示態様を自動的に設定した上で、視聴者用画面に出現させるようにしてもよい。例えば、視聴環境情報に含まれる解像度が所定の解像度以上の場合は投稿オブジェクトのサイズを基準のサイズとし、所定の解像度よりも低いときは当該基準のサイズよりも小さいサイズとして自動で設定するといった具合である。
【0171】
[変形例3]
また、上記した実施形態では、自ユーザタイプの投稿オブジェクト設定625(
図8を参照)に従って、その種類の投稿オブジェクトを視聴者用画面に出現させる例を説明したが、投げ銭の投稿主体に応じた種類の投稿オブジェクトを視聴者用画面に出現させるようにしてもよい。例えば、視聴ユーザ同士がグループを組むことができる構成の場合には、グループ毎に表示形態の異なる種類のものを用意しておく。また、投稿情報送信処理において、自ユーザが所属するグループ情報を投稿情報に含めてサーバシステム1100へ送信するようにする。そして、出現表示処理において、受信した投稿データに係るグループ情報に応じた種類の投稿オブジェクトを視聴者用画面に出現させる。これによれば、自ユーザや自ユーザと同じグループに所属する視聴ユーザが投稿した投げ銭の投稿オブジェクトと、別のグループに所属する視聴ユーザが投稿した投げ銭の投稿オブジェクトとを異なる表示形態で表示することが可能となる。
【0172】
[変形例4]
また、上記実施形態では、単価が固定の投げ銭を投稿し、投稿にあたってその投稿数量を入力する例を示した。これに対し、投げ銭金額を入力して、任意の金額分の投げ銭を投稿可能な構成としてもよい。また、投げ銭には、通貨ポイントを消費して行うものの他にも、無料で行える投げ銭を含めることができる。また、投げ銭に限らず、応援コメントや感想コメント等を投稿する構成としてもよいし、コメントと投げ銭とを組み合わせて投稿できるようにしてもよい。テキスト(文字・数字・記号)の他、イラストや写真等の画像(スタンプ等とも呼ばれる)を適宜含む投稿情報の入力を受け付けること実現できる。
【符号の説明】
【0173】
1000…コンテンツ視聴システム
1100,1100A…サーバシステム
100s…操作入力部
200s…サーバ処理部
210…ユーザ管理部
220…課金処理部
230…配信制御部
240…投稿データ送信部
250…アーカイブ配信管理部
251…表示態様設定集約部
253…集約データ送信部
261…視聴情報取得部
263…プログラム送信部
290s…画像生成部
292s…音生成部
294s…通信制御部
390s…画像表示部
392s…音出力部
394s…通信部
500s…サーバ記憶部
501,502…サーバプログラム
510…視聴アプリデータ
511…タイプ別視聴プログラム
520…ユーザ管理データ
523…決済媒体帳簿データ
525…視聴情報
530…配信管理データ
533…配信スケジュール
539…視聴ユーザアカウントリスト
541…配信コンテンツデータ
542…投稿データ
543…投稿データ
546…視聴者タイプ
547…表示態様設定データ
549…表示態様設定集約データ
550…プログラム送信先リスト
1500…ユーザ端末
100…操作入力部
200…端末処理部
271…視聴者タイプ設定部
273…投稿情報送信制御部
275…画面表示制御部
277…表示態様設定部
279…表示態様設定送信制御部
290…画像生成部
292…音生成部
294…通信制御部
390…画像表示部
392…音出力部
394…通信部
500…端末記憶部
503…視聴プログラム
600…視聴用初期設定データ
610…視聴者タイプ定義データ
611…視聴者タイプ
613…タイプ分け条件
620…表示制御情報
621…視聴者タイプ
623…レイアウト設定
625…投稿オブジェクト設定
627…表示態様仕様設定
630…投稿オブジェクト定義データ
640…変更許容仕様データ
650…視聴情報
660…視聴管理データ
665…自ユーザタイプ
667…適用仕様番号
670…投稿ログデータ
671…投稿情報
673…表示態様設定データ
675…表示態様設定集約データ
N…ネットワーク
1200…動画公開管理サーバ
1300…電子決済サーバ
2…ユーザ