(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022123778
(43)【公開日】2022-08-24
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220817BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021021312
(22)【出願日】2021-02-12
(71)【出願人】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】合田 文美
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB26
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】養護者に対して育児への参加意欲を向上させること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、養護者によって養護される被養護者に関する被養護者情報に応じたコンテンツを当該養護者が所属する組織を介して当該養護者に提供する第1提供部と、前記コンテンツに対する前記養護者の閲覧履歴に基づいて、前記養護者又は前記被養護者に対して提供されるサービスに関する提供サービス情報を提供する第2提供部とを備えることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
養護者によって養護される被養護者に関する被養護者情報に応じたコンテンツを当該養護者が所属する組織を介して当該養護者に提供する第1提供部と、
前記コンテンツに対する前記養護者の閲覧履歴に基づいて、前記養護者又は前記被養護者に対して提供されるサービスに関する提供サービス情報を提供する第2提供部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第1提供部は、
前記養護者に対して、前記コンテンツを所定の頻度で提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1提供部は、
前記養護者に対して、前記コンテンツを所定の期間毎に提供する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1提供部は、
前記養護者に対して、所定の時間内で閲覧が完了可能な情報量の前記コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1提供部は、
前記閲覧履歴に基づいて、前記養護者に対して前記コンテンツの閲覧を促す通知を提供する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1提供部は、
前記被養護者情報に基づいて、前記養護者に対して前記提供サービスの利用を推奨するための推奨コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1提供部は、
前記被養護者情報に基づいて、前記養護者に対して所定の分野の情報を学習させるための学習コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記第1提供部は、
前記養護者と、前記養護者の配偶者とに対して前記学習コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記第2提供部は、
前記提供サービス情報として、前記養護者に対して商品に関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記第2提供部は、
前記養護者に対して育児用商品に関する情報を提供する
ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記第2提供部は、
前記提供サービス情報として、育児に関するサービス情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記第2提供部は、
前記養護者の閲覧履歴が所定の条件を満たす場合に、前記養護者に対して、報酬に関する情報をさらに提供する
ことを特徴とする請求項1~11のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記コンテンツの提供に関する費用について、前記組織に対して課金処理を実行する課金処理部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1~12のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記課金処理部は、
前記養護者に対して提供される提供サービスに関する費用について、前記組織に対して課金処理を実行する
ことを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記課金処理部は、
前記組織に対して、所定の金額で課金処理を実行する
ことを特徴とする請求項13又は14に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記課金処理部は、
前記組織に対して、前記養護者の閲覧履歴に基づく課金処理を実行する
ことを特徴とする請求項13又は14に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記コンテンツに対する前記養護者の閲覧履歴を前記養護者によって利用される端末装置から取得する取得部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1~16のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項18】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
養護者によって養護される被養護者に関する被養護者情報に応じたコンテンツを当該養護者が所属する組織を介して当該養護者に提供する第1提供工程と、
前記コンテンツに対する前記養護者の閲覧履歴に基づいて、前記養護者又は前記被養護者に対して提供されるサービスに関する提供サービス情報を提供する第2提供工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項19】
養護者によって養護される被養護者に関する被養護者情報に応じたコンテンツを当該養護者が所属する組織を介して当該養護者に提供する第1提供手順と、
前記コンテンツに対する前記養護者の閲覧履歴に基づいて、前記養護者又は前記被養護者に対して提供されるサービスに関する提供サービス情報を提供する第2提供手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、育児を支援するサービスとして、育児への参加を支援するシステムが知られている。例えば、育児を担当していない方の親を観察者として設定し、リアルタイム又は事後的にアクティビティ情報に基づくサポート情報を提供する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、例えば、育児を担当していない方の親(特に、父親)に対して、サポート情報を提供するに過ぎない。そのため、育児への参加に対する意欲を十分に向上させることができない場合がある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、養護者に対して育児への参加意欲を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、養護者によって養護される被養護者に関する被養護者情報に応じたコンテンツを当該養護者が所属する組織を介して当該養護者に提供する第1提供部と、前記コンテンツに対する前記養護者の閲覧履歴に基づいて、前記養護者又は前記被養護者に対して提供されるサービスに関する提供サービス情報を提供する第2提供部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、養護者に対して育児への参加意欲を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する提供処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る養護者情報記憶部の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るコンテンツ記憶部の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る提供サービス情報記憶部の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報処理装置が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報処理装置が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0010】
養護者によって養護される被養護者に関する被養護者情報に応じたコンテンツを当該養護者が所属する組織を介して当該養護者に提供する第1提供部と、前記コンテンツに対する前記養護者の閲覧履歴に基づいて、前記養護者又は前記被養護者に対して提供されるサービスに関する提供サービス情報を提供する第2提供部とを備えることを特徴とする情報処理装置。
【0011】
このような情報処理装置によれば、例えば、養護者である父親によって養護される被養護者である乳幼児等の子供に関する被養護者情報に応じたコンテンツを父親が所属する事業会社を介して父親に提供する。そして、情報処理装置は、コンテンツに対する父親の閲覧履歴に基づいて、父親又は子供に対して提供されるサービスに関する提供サービス情報を提供する。これにより、情報処理装置は、父親に対して育児への参加意欲を向上させることができる。
【0012】
従来、育児又は養育に関する知識は、母親と、父親とで乖離があった。例えば、母親には、自身が妊娠及び出産することで、不安や、楽しみといった心理的な変化や、悪阻や、お腹が大きくなるといった身体的な変化が生じる。これにより、母親は、自身で妊娠に関する情報や、子供に関する情報や、育児又は養育に関する情報を収集する動機が自然に生じやすかった。一方、父親は、上記心理的な変化や、上記身体的な変化を生じないため、妊娠に関する情報や、子供に関する情報や、育児又は養育に関する情報を収集する動機が母親と比較して自然と生じる機会が少なかった。これにより、父親は、母親と比較して妊娠に関する情報や、子供に関する情報や、育児又は養育に関する情報に対して知識が少ない、又は、理解度が低い場合があった。その結果、母親は一人で妊娠および出産に関わる情報を取得することとなり、過度な負担が生じていた。
【0013】
また、従来、育児を支援するサービスに関する技術が提案されているが、かかる育児を支援するサービスの利用率がなかなか高まらない場合があった。一般に、一家庭に育児を支援するサービスを導入する場合、導入に関する意思決定は、母親一人の意思で決定されることは少なく、母親と父親とが相談し合った結果、導入するか否かが決定される。このとき、妊娠に関する情報や、子供に関する情報や、育児又は養育に関する情報に対する父親の知識が少ない、又は、理解度が低いときに、母親と父親とで育児に対する課題の共有ができない恐れがある。このため、母親独断で育児を支援するサービスを導入できない場合があった。このような母親と父親との課題の共有のためには、父親に対して妊娠に関する情報や、子供に関する情報や、育児又は養育に関する情報を学習させることが必要である。そこで、情報処理装置は、父親に対して妊娠に関する情報や、子供に関する情報や、育児又は養育に関する情報等の各種情報を学習させる。
【0014】
一般に、父親が一番長く時間を過ごす場所は、父親が所属する職場である。このため、職場において、妊娠に関する情報や、子供に関する情報や、育児又は養育に関する情報を父親に学習させることが可能であるならば、父親の育児への理解を向上させることが容易となる。そこで、情報処理装置は、例えば、父親が所属する事業会社が提供する福利厚生等の一制度として、事業会社を介して、子供に関する被養護者情報に応じた学習コンテンツであり、妊娠に関する情報や、子供に関する情報や、育児又は養育に関する情報を学習させるための学習コンテンツを父親に提供する。これにより、情報処理装置は、父親に対して、妊娠に関する情報や、子供に関する情報や、育児又は養育に関する情報等の各種情報を学習させることができる。
【0015】
そして、情報処理装置は、例えば、学習コンテンツに対する父親の閲覧履歴に基づいて、父親又は子供に対して提供されるサービスに関する提供サービス情報を提供する。このように、情報処理装置は、父親に対して各種情報を学習させることで、どのような提供サービス情報が好適か否かを判断可能な能力を父親に養わせることができる。そして、情報処理装置は、父親又は子供にとって好適な提供サービス情報を提供する。これにより、父親は、提供サービスの効果を十分に理解し、且つ、提供サービスを十分に活用することができる。したがって、情報処理装置は、父親に対して育児への参加意欲を向上させるとともに、父親への十分な育児に関する教育を実現することができる。
【0016】
また、情報処理装置は、養護者に対して、コンテンツを所定の頻度で提供する。
【0017】
このような情報処理装置によれば、養護者に対してコンテンツを所定の頻度で提供するため、養護者に対してコンテンツの閲覧を促すことができる。
【0018】
また、情報処理装置は、前記養護者に対して、前記コンテンツを所定の期間毎に提供する。
【0019】
このような情報処理装置によれば、養護者に対してコンテンツを所定の期間毎に提供するため、養護者に対してコンテンツの閲覧を促すことができる。
【0020】
また、情報処理装置は、前記養護者に対して、所定の時間内で閲覧が完了可能な情報量の前記コンテンツを提供する。
【0021】
このような情報処理装置によれば、養護者に対して所定の時間内で閲覧が完了可能な情報量のコンテンツを提供するため、コンテンツを閲覧することの労力を低減させることができる。これにより、情報処理装置は、養護者に対してコンテンツの閲覧を促すことができる。
【0022】
また、情報処理装置は、前記閲覧履歴に基づいて、前記養護者に対して前記コンテンツの閲覧を促す通知を提供する。
【0023】
このような情報処理装置によれば、閲覧履歴に基づいて、養護者に対してコンテンツの閲覧を促す通知を提供するため、養護者に対してコンテンツの閲覧を適切なタイミングで促すことができる。
【0024】
また、情報処理装置は、前記被養護者情報に基づいて、前記養護者に対して前記提供サービスの利用を推奨するための推奨コンテンツを提供する。
【0025】
このような情報処理装置によれば、被養護者情報に基づいて、養護者に対して提供サービスの利用を推奨するための推奨コンテンツを提供するため、養護者に対して提供サービスの理解及び把握を促すことができる。
【0026】
また、情報処理装置は、前記被養護者情報に基づいて、前記養護者に対して所定の分野の情報を学習させるための学習コンテンツを提供する。
【0027】
このような情報処理装置によれば、被養護者情報に基づいて、養護者に対して所定の分野の情報を学習させるための学習コンテンツを提供するため、養護者に対して所定の分野の学習機会を提供することができる。
【0028】
また、情報処理装置は、前記養護者と、前記養護者の配偶者とに対して前記学習コンテンツを提供する。
【0029】
このような情報処理装置によれば、養護者と、養護者の配偶者とに対して学習コンテンツを提供するため、養護者の配偶者に対して所定の分野の学習機会を提供することができる。
【0030】
また、情報処理装置は、前記提供サービス情報として、前記養護者に対して商品に関する情報を提供する。
【0031】
このような情報処理装置によれば、提供サービス情報として、養護者に対して商品に関する情報を提供するため、養護者に対して有益な情報を提供することができる。
【0032】
また、情報処理装置は、前記養護者に対して育児用商品に関する情報を提供する。
【0033】
このような情報処理装置によれば、養護者に対して育児用商品に関する情報を提供するため、養護者に対して有益な情報を提供することができる。
【0034】
また、情報処理装置は、前記提供サービス情報として、育児に関するサービス情報を提供する。
【0035】
このような情報処理装置によれば、提供サービス情報として、育児に関するサービス情報を提供するため、養護者に対して有益な情報を提供することができる。
【0036】
また、情報処理装置は、前記養護者の閲覧履歴が所定の条件を満たす場合に、前記養護者に対して、報酬に関する情報をさらに提供する。
【0037】
このような情報処理装置によれば、養護者の閲覧履歴が所定の条件を満たす場合に、養護者に対して、報酬に関する情報をさらに提供するため、養護者の学習意欲を向上させることができる。
【0038】
また、情報処理装置は、前記コンテンツの提供に関する費用について、前記組織に対して課金処理を実行する。
【0039】
このような情報処理装置によれば、コンテンツの提供に関する費用について、組織に対して課金処理を実行するため、コンテンツの提供を組織が組織内の福利厚生等の一制度として利用することができる。
【0040】
また、情報処理装置は、前記養護者に対して提供される提供サービスに関する費用について、前記組織に対して課金処理を実行する。
【0041】
このような情報処理装置によれば、養護者に対して提供される提供サービスに関する費用について、組織に対して課金処理を実行するため、提供サービスの提供を組織が組織内の福利厚生等の一制度として利用することができる。
【0042】
また、情報処理装置は、前記組織に対して、所定の金額で課金処理を実行する。
【0043】
このような情報処理装置によれば、組織に対して、所定の金額で課金処理を実行するため、適切な金額で課金処理を実行することができる。
【0044】
また、情報処理装置は、前記組織に対して、前記養護者の閲覧履歴に基づく課金処理を実行する。
【0045】
このような情報処理装置によれば、組織に対して、養護者の閲覧履歴に基づく課金処理を実行するため、適切な金額で課金処理を実行することができる。
【0046】
また、情報処理装置は、前記コンテンツに対する前記養護者の閲覧履歴を前記養護者によって利用される端末装置から取得する。
【0047】
このような情報処理装置によれば、コンテンツに対する養護者の閲覧履歴を養護者によって利用される端末装置から取得するため、利用者の個人情報を保護した態様で各種情報を取得することができる。
【0048】
以下に、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0049】
[実施形態]
〔1.情報処理装置が示す提供処理の一例〕
図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の一例を示す図である。
図1の例では、養護者が父親PA1であり、被養護者が子供である例を示す。また、事業会社H1は、父親PA1が所属する組織であり、父親PA1に対して提供される福利厚生の一制度として、情報処理装置100が実行する提供処理を実施する例を挙げて説明する。
【0050】
図1の例では、情報処理装置100は、子供に関する被養護者情報に応じたコンテンツを父親が所属する事業会社H1を介して父親に提供する。そして、情報処理装置100は、父親のコンテンツの閲覧履歴に基づいて、父親又は子供に対して提供サービス情報を提供する。
【0051】
まず、
図1に示すように、事業会社H1によって管理される事業会社サーバ20は、養護者情報及び被養護者情報を養護者によって利用される端末装置10から受付ける(ステップS1)。例えば、事業会社サーバ20は、父親PA1に関する養護者情報として、年齢、性別、配偶者の有無、子供の有無又は子供の数といった情報を父親PA1によって利用される端末装置10から受付ける。また、事業会社サーバ20は、子供に関する被養護者情報として、生年月日、年齢又は性別といった情報を端末装置10から受付ける。ここで、事業会社サーバ20は、父親に対して、養護者情報及び被養護者情報に関する予め設定された設問に回答させることで養護者情報及び被養護者情報を受付けるようにしてもよい。
【0052】
続いて、情報処理装置100は、養護者情報及び被養護者情報を事業会社サーバ20から受付ける(ステップS2)。そして、情報処理装置100は、被養護者情報に基づいて、コンテンツを事業会社サーバ20に提供する(ステップS3)。
【0053】
例えば、情報処理装置100は、子供の年齢又は生年月日に応じたコンテンツを事業会社サーバ20に提供する。ここで、コンテンツは、父親PA1に対して育児に関する情報を学習させるための学習コンテンツと、父親PA1に対して提供サービスの利用を推奨するための推奨コンテンツとを含む。
【0054】
例えば、学習コンテンツで学習させる内容は、提供サービス内容と関連する。例えば、提供サービスは、学習コンテンツが育児に関する情報を学習させるためのコンテンツである場合、育児に関する提供サービス内容である。また、コンテンツの情報量は、父親の昼休憩等に閲覧完了可能な情報量である。例えば、コンテンツは、10分程度で閲覧完了できるコンテンツである。
【0055】
より具体的な例を挙げて説明すると、情報処理装置100は、子供が乳児である場合、乳児に対する育児に関する学習コンテンツであるウェブ上で閲覧可能なセミナであるウェビナと、乳児に対する提供サービスを推奨する推奨コンテンツである広告コンテンツとを含むコンテンツを事業会社サーバ20に提供する。このとき、情報処理装置100は、父親に対して、コンテンツを所定の期間(例えば、1週間)毎に提供するように、事業会社サーバ20に指示する。
【0056】
なお、ここでいう推奨コンテンツは、提供サービスを示す広告コンテンツだけでなく、提供サービス内容の詳細や、乳児を育児する場合における提供サービスの利点の説明等を含む。
【0057】
続いて、事業会社サーバ20は、コンテンツを端末装置10に提供する(ステップS4)。そして、父親は、端末装置10を操作することで、学習コンテンツを閲覧することにより学習を行う。また、父親は、学習コンテンツにより学習を行いつつ、推奨コンテンツが示す提供サービスの利点を把握する。
【0058】
ここで、情報処理装置100は、コンテンツの閲覧履歴を端末装置10から取得する(ステップS5)。例えば、情報処理装置100は、コンテンツの閲覧履歴として、コンテンツの閲覧数や、コンテンツを閲覧した時間等に関する情報を端末装置10から取得する。これにより、情報処理装置100は、事業会社を介して養護者の個人情報を取得しないことで、養護者のプライバシを保護することができる。これにより、養護者は自分のペースで学習活動を進めることができる。
【0059】
続いて、情報処理装置100は、コンテンツの閲覧履歴に基づいて、提供サービスを選択する(ステップS6)。例えば、情報処理装置100は、乳児に関する育児に関する学習コンテンツを所定の回数以上閲覧した場合、乳児が利用するおむつの定期購入サービスを選択する。
【0060】
そして、情報処理装置100は、提供サービス情報を端末装置10に提供する(ステップS7)。例えば、情報処理装置100は、おむつの定期購入サービスに関する情報を端末装置10に提供する。そして、父親PA1は、おむつの定期購入サービスを利用するか否かを決定する。
【0061】
例えば、父親は、おむつの定期購入サービスを利用すると決定する。この場合、父親は、おむつの定期購入サービスを利用する。このとき、父親の配偶者や、他の家族は、おむつの定期購入サービスが利用されていることが共有され、おむつの定期購入サービスによって提供されたおむつの数も共有される。
【0062】
続いて、情報処理装置100は、コンテンツの提供に関する費用について、事業会社サーバ20に対して課金処理を実行する(ステップS8)。例えば、情報処理装置100は、コンテンツの提供に関する費用が所定の金額である場合、事業会社サーバ20に対して所定の金額で課金処理を実行する。
【0063】
従来技術では、育児を担当していない方の親である父親に対して、サポート情報を提供するに過ぎないため、父親の育児への参加に対する意欲を十分に向上させることができない場合があった。そこで、実施形態に係る情報処理装置100は、被養護者情報に応じたコンテンツを養護者が所属する組織を介して養護者に提供する。そして、情報処理装置100は、コンテンツに対する養護者の閲覧履歴に基づいて、養護者又は被養護者に対して提供サービス情報を提供する。これにより、情報処理装置100は、従来の課題を解決する。このように、情報処理装置100は、養護者に対して育児への参加意欲を向上させることができる。
【0064】
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理システム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、事業会社サーバ20と、決済サーバ30と、情報処理装置100とを含む。端末装置10、事業会社サーバ20、決済サーバ30及び情報処理装置100は、ネットワークNを介して有線又は無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示す情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の事業会社サーバ20や、複数台の決済サーバ30や、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0065】
実施形態に係る端末装置10は、ブラウザに表示されるウェブコンテンツやアプリケーション用のコンテンツ等のコンテンツにアクセスする利用者によって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートウォッチ等のウエアラブルデバイス等である。
【0066】
実施形態に係る事業会社サーバ20は、養護者が所属する事業会社によって管理される情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。具体的には、事業会社サーバ20は、養護者情報及び被養護者情報を養護者によって利用される端末装置10から受付ける。また、事業会社サーバ20は、コンテンツを端末装置10に提供する。
【0067】
実施形態に係る決済サーバ30は、決済処理を行う情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、決済サーバ30は、情報処理装置100によって提供されたコンテンツの提供に関する費用に対して各種課金処理が実行された場合、情報処理装置100と連携して課金処理を事業会社サーバ20に対して実行する。
【0068】
実施形態に係る情報処理装置100は、インターネット等の所定のネットワークNを介して、各種の装置と通信可能な情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置100は、ネットワークNを介して、他の各種装置と通信可能に接続される。
【0069】
〔3.情報処理装置の構成〕
また、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0070】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、端末装置10と、事業会社サーバ20と、決済サーバ30との間で情報の送受信を行う。
【0071】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、養護者情報記憶部121と、コンテンツ記憶部122と、提供サービス情報記憶部123とを有する。
【0072】
(養護者情報記憶部121について)
実施形態に係る養護者情報記憶部121は、養護者に関する各種情報を記憶する。また、養護者情報記憶部121は、養護者によって養護される被養護者に関する各種情報を記憶する。ここで、
図3に、実施形態に係る養護者情報記憶部121の一例を示す。
図3に示した例では、養護者情報記憶部121は、「養護者ID(Identifier)」、「養護者情報」、「被養護者」といった項目を有する。例えば、「養護者情報」は、「年齢」と、「性別」と、「配偶者の有無」と、「被養護者の有無」と、「被養護者の数」とを含む。例えば、「被養護者情報」は、「被養護者ID」と、「生年月日」と、「年齢」と、「性別」とを含む。なお、養護者情報は、上記の例以外にも、配偶者の年齢や、配偶者の性別や、養護者の配偶者又は養護者の妊娠週数や、配偶者の就労の有無といった情報をさらに含んでもよい。
【0073】
「養護者ID」は、養護者を識別する識別子である。「年齢」は、「養護者ID」に対応付けられた養護者の年齢に関する情報である。「性別」は、「養護者ID」に対応付けられた養護者の性別に関する情報である。「配偶者の有無」は、「養護者ID」に対応付けられた配偶者の有無を示す情報である。「被養護者の有無」は、「養護者ID」に対応付けられた被養護者の有無を示す情報である。「被養護者の数」は、「養護者ID」に対応付けられた被養護者の数に関する情報である。
【0074】
「被養護者ID」は、被養護者を識別する識別子である。「生年月日」は、「被養護者ID」に対応付けられた被養護者の生年月日に関する情報である。「年齢」は、「被養護者ID」に対応付けられた被養護者の年齢に関する情報である。例えば、年齢は、養護者に被養護者の年齢を直接入力させた情報を受付けた年齢であってもよいし、被養護者の生年月日を入力させ、生年月日から特定された年齢であってもよい。「性別」は、「被養護者ID」に対応付けられた被養護者の性別に関する情報である。
【0075】
例えば、
図3では、養護者IDによって識別された「P1」は、年齢が「PA1」であり、性別が「PS1」であり、配偶者の有無が「有」であり、被養護者の有無が「有」であり、被養護者の数が「2」である。また、「P1」は、被養護者IDが「CH1」であり、生年月日が「CY1」であり、年齢が「CA1」であり、性別が「CS1」である。
【0076】
なお、
図3に示した例では、年齢等を、「PA1」等の抽象的な符号で表現したが、年齢等は、年齢等を含むファイルのファイル形式等であってもよい。また、
図3の例では、配偶者の有無等を、「有」と表現したが、「0」又は「1」等のフラグとして配偶者の有無等に関する情報を記憶してもよい。この場合、「0」が「無」に対応し、「1」が「有」に対応する。
【0077】
(コンテンツ記憶部122について)
実施形態に係るコンテンツ記憶部122は、各種コンテンツに関する情報を記憶する。ここで、
図4に、実施形態に係るコンテンツ記憶部122の一例を示す。
図4に示した例では、コンテンツ記憶部122は、「コンテンツID」、「コンテンツ」といった項目を有する。
【0078】
「コンテンツID」は、コンテンツを識別する識別子である。「コンテンツ」は、「コンテンツID」に対応付けられたコンテンツに関する情報である。例えば、コンテンツは、提供サービスの利用を推奨するための推奨コンテンツや、所定の分野の情報を学習させるための学習コンテンツや、推奨コンテンツと学習コンテンツとが組合されたコンテンツ等である。例えば、学習コンテンツは、育児又は養育に関する学習コンテンツである。また、学習コンテンツは、養育者の配偶者に対する学習コンテンツを含む。より具体的な例を挙げると、学習コンテンツは、ウェビナや、ウェビナ、講習会又は研修会等の動画のアーカイブに関する情報や、記事又は文書に関する情報等である。
【0079】
例えば、推奨コンテンツは、提供サービスを示す推奨コンテンツである。例えば、推奨コンテンツは、広告コンテンツ等である。また、推奨コンテンツは、提供サービス内容の詳細や、子供を育児する場合、又は、養育する場合における提供サービスの利点の説明等を含む推奨コンテンツである。なお、コンテンツは、1度閲覧すれば閲覧完了となるコンテンツや、一のコンテンツに対して複数回の閲覧を必要とするコンテンツであってもよい。
【0080】
例えば、
図4では、コンテンツIDによって識別された「C1」は、コンテンツが「CO1」である。なお、
図4に示した例では、コンテンツを、「CO1」等の抽象的な符号で表現したが、コンテンツは、コンテンツに関する情報を含むファイルのファイル形式等であってもよい。
【0081】
(提供サービス情報記憶部123について)
実施形態に係る提供サービス情報記憶部123は、養護者又は被養護者に対して提供される提供サービスに関する各種情報を記憶する。ここで、
図5に、実施形態に係る提供サービス情報記憶部123の一例を示す。
図5に示した例では、提供サービス情報記憶部123は、「提供サービスID」、「提供サービス情報」といった項目を有する。
【0082】
「提供サービスID」は、提供サービスを識別する識別子である。「提供サービス情報」は、「提供サービスID」に対応付けられた提供サービス情報である。例えば、提供サービスは、育児用商品を提供するサービスや、育児用商品を定期的に提供するサービスや、育児に関するサービス等である。
【0083】
例えば、
図5では、提供サービスIDによって識別された「SS1」は、提供サービス情報が「SI1」である。なお、
図5に示した例では、提供サービス情報を、「SI1」等の抽象的な符号で表現したが、提供サービス情報は、提供サービス情報を含むファイルのファイル形式等であってもよい。
【0084】
(制御部130について)
制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0085】
図2に示すように、制御部130は、受付部131と、第1提供部132と、取得部133と、第2提供部134と、課金処理部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0086】
(受付部131について)
受付部131は、各種情報を受付ける。具体的には、受付部131は、養護者情報及び被養護者情報を事業会社サーバ20から受付ける。この場合、事業会社サーバ20は、養護者情報及び被養護者情報を端末装置10から受付ける。
【0087】
例えば、受付部131は、父親PA1に関する養護者情報として、年齢、性別、配偶者の有無、子供の有無又は子供の数といった情報を事業会社サーバ20から受付ける。また、受付部131は、子供に関する被養護者情報として、生年月日、年齢又は性別といった情報を事業会社サーバ20から受付ける。そして、受付部131は、養護者情報及び被養護者情報を養護者情報記憶部121に記憶する。
【0088】
(第1提供部132について)
第1提供部132は、各種情報を提供する。具体的には、第1提供部132は、被養護者情報に応じたコンテンツを養護者が所属する組織を介して養護者に提供する。例えば、第1提供部132は、コンテンツ記憶部122を参照して、養護者情報記憶部121に記憶された子供の年齢に応じたコンテンツを事業会社サーバ20に提供する。ここで、コンテンツ記憶部122に記憶されるコンテンツは、父親PA1に対して育児に関する情報を学習させるための学習コンテンツと、父親PA1に対して提供サービスの利用を推奨するための推奨コンテンツとを含む。
【0089】
より具体的な例を挙げて説明すると、第1提供部132は、子供が乳児である場合、コンテンツ記憶部122を参照して、乳児に対する育児に関する学習コンテンツであるウェビナと、乳児に対する提供サービスを推奨する推奨コンテンツである広告コンテンツとを含むコンテンツを事業会社サーバ20に提供する。このとき、第1提供部132は、父親に対して、コンテンツを所定の期間(例えば、1週間)毎に提供するように事業会社サーバ20に指示する。
【0090】
(取得部133について)
取得部133は、各種情報を取得する。具体的には、取得部133は、コンテンツに対する養護者の閲覧履歴を端末装置10から取得する。例えば、情報処理装置100は、コンテンツの閲覧履歴として、コンテンツの閲覧数や、コンテンツを閲覧した時間等に関する情報を端末装置10から取得する。そして、取得部133は、コンテンツの閲覧履歴を記憶部120に記憶する。
【0091】
(第2提供部134について)
第2提供部134は、各種情報を提供する。具体的には、第2提供部134は、コンテンツに対する養護者の閲覧履歴に基づいて、養護者又は被養護者に対して提供サービス情報を提供する。
【0092】
例えば、第2提供部134は、記憶部120に記憶されたコンテンツの閲覧履歴より、乳児の育児に関する学習コンテンツを所定の回数以上閲覧した場合、提供サービス情報記憶部123に記憶された提供サービスのうちから、乳児が利用するおむつの定期購入サービスを選択する。そして、第2提供部134は、選択した提供サービス情報であるおむつの定期購入サービスに関する情報を端末装置10に提供する。
【0093】
(課金処理部135について)
課金処理部135は、事業会社に対して各種課金処理を実行する。具体的には、課金処理部135は、コンテンツの提供に関する費用について、組織に対して課金処理を実行する。この場合、課金処理部135は、決済サーバ30と連携することで、組織に対して課金処理を実行する。
【0094】
例えば、課金処理部135は、コンテンツの提供に関する費用について、事業会社サーバ20に対して課金処理を実行する。例えば、課金処理部135は、コンテンツの提供に関する費用が所定の金額である場合、都度、又は、所定の期間(例えば、1月や、1年等)毎に、事業会社サーバ20に対して所定の金額で課金処理を実行する。なお、上記課金処理は、現金や、電子マネや、現金の代わりに利用可能なポイント等により課金処理が実行される。
【0095】
また、上記実施形態に限定されなくともよい。例えば、課金処理部135は、事業会社が、所属する会社員に対して、所定数のポイントを所定の期間毎に配布する場合に、かかる所定数のポイントに相当する金額について、所定の期間毎に、事業会社サーバ20に対して課金処理を実行してもよい。より具体的な例を挙げて説明すると、事業会社が所定数のポイントとして、「10000ポイント」を会社員に年に1度、配布するものとする。この場合、課金処理部135は、「10000ポイント」に相当する金額について、事業会社サーバ20に対して課金処理を実行してもよい。
【0096】
また、課金処理部135は、事業会社が、所属する会社員に対して、所定数のポイントを所定の期間毎に配布する場合に、会社員に利用されたポイントの数に対応する金額について、所定の期間毎に、事業会社サーバ20に対して課金処理を実行してもよい。より具体的な例を挙げて説明すると、事業会社が所定数のポイントとして、「10000ポイント」を会社員に年に一度、配布するものとする。この場合、課金処理部135は、会社員によって「5000ポイント」利用されたときに、「5000ポイント」に相当する金額について、事業会社サーバ20に対して課金処理を実行してもよい。なお、上記例に限定されなくともよい。例えば、課金処理部135は、予め所定数のポイントに相当する金額について、事業会社サーバ20に対して課金処理を実行してもよい。そして、事業会社は、購入したポイントを会社員に配布してもよい。
【0097】
〔4.処理手順(1)〕
次に、
図6を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の手順について説明する。
図6は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0098】
図6に示すように、養護者情報及び被養護者情報を受付ける(ステップS101)。具体的には、受付部131は、養護者情報及び被養護者情報を受付けていない場合(ステップS101;No)、養護者情報及び被養護者情報を受付けるまで待機する。
【0099】
一方、第1提供部132は、受付部131が養護者情報及び被養護者情報を受付けた場合(ステップS101;Yes)、被養護者情報に基づいて、コンテンツを提供する(ステップS102)。具体的には、第1提供部132は、被養護者情報に応じたコンテンツを養護者が所属する組織を介して養護者に提供する。
【0100】
そして、課金処理部135は、課金処理を実行する(ステップS103)。具体的には、課金処理部135は、養護者に対するコンテンツの提供に関する費用について、組織に対して課金処理を実行する。
【0101】
〔5.処理手順(2)〕
次に、
図7を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の手順について説明する。
図7は、実施形態に係る情報処理装置100が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0102】
図7に示すように、取得部133は、所定のタイミングであるか否かを判定する(ステップS201)。具体的には、取得部133は、所定のタイミングではないと判定した場合(ステップS201;No)、所定のタイミングであると判定するまで待機する。
【0103】
一方、取得部133は、所定のタイミングであると判定した場合(ステップS201;Yes)、コンテンツの閲覧履歴を取得する(ステップS202)。そして、第2提供部134は、取得部133によって取得されたコンテンツの閲覧履歴に基づいて、提供サービスを選択する(ステップS203)。そして、第2提供部134は、選択した提供サービスに関する提供サービス情報を提供する(ステップS204)。
【0104】
〔6.変形例〕
上述した情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理装置100の他の実施形態について説明する。
【0105】
〔6-1.養護者〕
上記実施形態では、養護者が父親である例を挙げて説明したが、養護者は、母親等であってもよい。また、養護者は、養護者の所属する組織の他の利用者をさらに含んでもよい。例えば、養護者は、父親の上司や、母親の上司等をさらに含んでもよい。
【0106】
〔6-2.被養護者〕
上記実施形態では、被養護者が子供である例を挙げて説明したが、被養護者は、高齢者等であってもよい。また、被養護者は、子供や、高齢者といった例に限定されず、利用者に飼育されているペットを含んでもよい概念である。ここでいうペットとは、飼育可能な如何なる動物であってもよい。例えば、ペットとは、犬や、猫等である。
【0107】
〔6-3.組織〕
上記実施形態では、組織が事業会社である例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。組織は、養護者が所属する事業会社以外に、例えば、自治体や、被養護者の通う保育所や、地域団体等であってもよい。
【0108】
〔6-4.取得部〕
上記実施形態では、情報処理装置100の取得部133がコンテンツの閲覧履歴を端末装置10から取得する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、取得部133は、事業会社サーバ20を介してコンテンツの閲覧履歴を取得してもよい。これにより、実施形態に係る情報処理装置100の取得部133は、事業会社サーバ20を介してコンテンツの閲覧履歴を取得することで、事業会社によって養護者の学習状況を管理することができる。
【0109】
〔6-5.配偶者へのコンテンツ提供〕
上記実施形態では、情報処理装置100の第1提供部132が被養護者情報に応じたコンテンツを養護者が所属する組織を介して養護者に提供する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、第1提供部132は、養護者と、養護者の配偶者とに対して学習コンテンツを提供してもよい。
【0110】
例えば、事業会社に母親が所属するものとする。この場合、第1提供部132は、事業会社サーバ20を介して、母親の配偶者である父親に対して、被養護者情報に応じたコンテンツを提供してもよい。
【0111】
より具体的な例を挙げると、第1提供部132は、子供が乳児である場合、乳児に対する育児に関する学習コンテンツであるウェビナと、乳児に対する提供サービスを推奨する推奨コンテンツである広告コンテンツとを含むコンテンツを母親の配偶者である父親に対して事業会社サーバ20を介して提供する。
【0112】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の第1提供部132は、養護者と、養護者の配偶者とに対して学習コンテンツを提供するため、養護者の配偶者に対して所定の分野の学習機会を提供することができる。これにより、母親への心理的変化及び身体的な変化に対する父親の理解が進む。そうすることで、父親は、育児に対する積極的な参加が可能となる。この結果、母親が妊娠又は育児を機に事業会社を退職する可能性を低減することができる。したがって、第1提供部132は、父親と、母親とがより強固に結束することで育児に取り組むことを促すことができる。
【0113】
上記実施形態では、第1提供部132が養護者に対して、コンテンツを所定の期間毎に提供する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、第1提供部132は、養護者の上司に対してもコンテンツを所定の期間毎に提供してもよい。これにより、第1提供部132は、養護者の上司にも妊娠週数や月齢に応じた情報が提供されて、部下への働きかけや面談等を促すことができる。また、養護者の上司は、養護者の育児をサポートするための対応や心構えをすることができる。このように、第1提供部132は、養護者が所属する組織において、養護者の育児を支援する環境を整えることができ、養護者が育児に取り組むことをより一層促すことができる。
【0114】
なお、養護者の上司に提供されるコンテンツは、上司向けのコンテンツであってもよい。例えば、上司向けのコンテンツとは、妊婦健診の推奨に関するコンテンツや、育休取得の相談時の上司の対応に関するコンテンツや、育休の適切な開始時期に関するコンテンツや、予防接種の多い時期又は病気をしやすい時期等、急遽帰宅しないといけなくなった時の上司の対応に関するコンテンツ等である。
【0115】
〔6-6.コンテンツの提供頻度〕
上記実施形態では、情報処理装置100の第1提供部132が養護者に対して、コンテンツを所定の期間毎に提供する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、第1提供部132は、コンテンツを所定の頻度で提供してもよい。
【0116】
例えば、第1提供部132は、1日に任意の数のコンテンツを提供してもよい。また、第1提供部132は、1週間以内に任意の数のコンテンツを提供してもよい。ここで、1日や、1週間は例示であり、任意の期間が採用可能である。
【0117】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の第1提供部132は、コンテンツを所定の頻度で提供するため、養護者に対してコンテンツの閲覧を促すことができる。
【0118】
〔6-7.リマインド機能〕
上記実施形態では、情報処理装置100の第1提供部132が被養護者情報に応じたコンテンツを養護者が所属する組織を介して養護者に提供する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、第1提供部132は、リマインド機能を有してもよい。
【0119】
例えば、第1提供部132は、コンテンツの閲覧履歴に基づいて、養護者に対してコンテンツの閲覧を促す通知を提供してもよい。より具体的な例を挙げて説明すると、取得部133は、コンテンツの閲覧履歴を端末装置10から取得する。そして、第1提供部132は、閲覧されていないコンテンツの閲覧を促す通知を提供してもよい。また、第1提供部132は、複数回の閲覧が必要なコンテンツである場合、コンテンツの閲覧数が所定の閾値未満である場合に、閲覧数が所定の閾値未満であるコンテンツの閲覧を促す通知を提供してもよい。なお、このときの通知態様は、プッシュ通知等の如何なる通知態様であってもよい。
【0120】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の第1提供部132は、閲覧履歴に基づいて、養護者に対してコンテンツの閲覧を促す通知を提供するため、養護者に対してコンテンツの閲覧を適切なタイミングで促すことができる。
【0121】
〔6-8.商品〕
上記実施形態では、情報処理装置100の第2提供部134が提供サービス情報として、育児に関するサービス情報を提供する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。具体的には、第2提供部134は、養護者に対して商品に関する情報を提供してもよい。例えば、第2提供部134は、養護者に対して育児用商品に関する情報を提供してもよい。ここで、育児用商品とは、おむつや、ウェットティシュ等のおしりふきや、ミルク作成の粉や、知育のための玩具等である。
【0122】
他の例として、商品は、母親が妊娠期である場合、ノンカフェインのお茶や、アルコール等の嗜好品、マタニティ向けの商品等であってもよい。また、商品は、育児期である場合、離乳食等の試供品等であってもよい。
【0123】
また、第2提供部134は、養護者に対して育児用商品の試供品や、育児用商品を購入する場合に利用可能なクーポンに関する情報を提供してもよい。なお、クーポンの代わりに、電子マナーや現金の代わりに利用可能なポイント等が採用可能である。
【0124】
また、サービスは、母親が妊娠期である場合、マッサージ等のサービスや、出産準備品の購入補助に関するサービスや、マタニティ向けのサービスや、マタニティ向けの物品購入補助に関するサービス等であってもよい。また、サービスは、育児期である場合、育児用品の購入補助に関するサービスや、育児期のねんねトレーニング又は子供の泣き声から泣いている理由を通知する泣き声アプリケーション等の育児補助に関するサービス等であってもよい。また、サービスは、自治体又は地域団体が提供しているサービス等であってもよい。
【0125】
また、サービスは、地域のイベントに関する情報や、子育て広場情報又はプレパパママ教室といった子育てに関する情報や、児童手当更新といった子育てに関する補助及びかかる補助の手続に関する情報や、妊娠・育児に関する事務手続きに関する情報等をさらに含んでもよい。
【0126】
例えば、自治体のサービスや事務手続きは養護者のうち母親が対応することが多く、その配偶者である父親は、自治体のサービスや事務手続きについて把握していないことが多い。そのため、母親はサービスについて父親に説明をした上で相談をする必要がある。ここで、父親がコンテンツによって自治体のサービスや事務手続きの知識を予め習得していれば、母親は父親に対して説明する負荷は少なくなり、被養護者である子供の育児について相談をしやすくなる。
【0127】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の第1提供部132は、養護者と、養護者の配偶者とに対して学習コンテンツを提供するため、養護者の配偶者に対して所定の分野の学習機会を提供することができる。なお、上記商品又はサービスは、養護者によってカスタマイズされた商品又はサービスであってもよい。
【0128】
〔6-9.提供サービスの費用〕
上記実施形態では、情報処理装置100の課金処理部135がコンテンツの提供に関する費用について、組織に対して課金処理を実行する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、課金処理部135は、養護者に対して提供される提供サービスに関する費用について、事業会社に対して課金処理を実行してもよい。
【0129】
例えば、養護者がおむつの定期購入サービスを利用したものとする。この場合、課金処理部135は、事業会社に対して、おむつの定期購入サービスの費用に対する課金処理を実行してもよい。
【0130】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の課金処理部135は、養護者に対して提供される提供サービスに関する費用について、組織に対して課金処理を実行するため、提供サービスの提供を組織が組織内の福利厚生等の一制度として利用することができる。
【0131】
〔6-10.学習度〕
上記実施形態では、情報処理装置100の課金処理部135がコンテンツの提供に関する費用について、組織に対して課金処理を実行する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、課金処理部135は、組織に対して、養護者の閲覧履歴に基づく課金処理を実行してもよい。
【0132】
例えば、コンテンツの閲覧数をコンテンツに対する学習度の指標であるものとする。この場合、課金処理部135は、コンテンツの閲覧数が所定の閾値以上である場合、コンテンツの閲覧数が所定の閾値未満である場合の費用よりも高い費用で事業会社に対して課金処理を実行してもよい。
【0133】
他の例として、母親が父親の学習状況を評価してもよい。例えば、養護者が父親である場合、かかる父親の配偶者である母親が父親の学習状況を評価し、母親が利用する端末装置10から情報処理装置100に評価結果を送信するものとする。この場合、情報処理装置100は、評価結果を学習度の指標として、かかる学習度に基づいて事業会社に対して課金処理を実行してもよい。ここで、評価結果は、例えば、1~5段階の評価に分かれた評価結果である。なお、評価結果は、任意の段階数の評価によって示されてもよい。
【0134】
より具体的な例を挙げると、父親のコンテンツの閲覧数が所定の閾値以上であり、父親の行動に育児への理解がうかがえるように変容したものとする。これを受けて、母親は、父親に対して育児への理解が進んでいると考え、父親への評価を、「5」と評価したものとする。この場合、母親によって利用される端末装置10は、「5」といった評価結果を情報処理装置100に送信する。このとき、受付部131は、かかる評価結果を受付ける。そして、課金処理部135は、「5」といった評価結果に基づいて、「1」~「4」の評価結果の場合の費用よりも低い費用について事業会社に対して課金処理を実行してもよい。
【0135】
また、評価結果に基づいてサービス内容が変更されてもよい。例えば、第2提供部134は、評価結果が示す指標値が高いほど、サービスの内容が充実した提供サービス情報を養護者に提供してもよい。例えば、サービスの内容が充実した提供サービスとは、高い品質を示すおむつの定期購入サービスや、複数の提供サービスが1つのパッケージとして提供されるサービス等である。
【0136】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の課金処理部135は、組織に対して、養護者の閲覧履歴に基づく課金処理を実行するため、適切な金額で課金処理を実行することができる。
【0137】
〔6-11.課金額〕
上記実施形態では、情報処理装置100の課金処理部135がコンテンツの提供に関する費用について、組織に対して課金処理を実行する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、課金処理部135は、コンテンツの閲覧数が多いほど、費用の金額を高くするように、事業会社に対して課金処理を実行してもよい。
【0138】
また、情報処理装置100は、課金処理が実行された金額である課金額に応じて提供サービスを変更してもよい。例えば、課金処理部135は、コンテンツの閲覧数が多いほど、費用の金額を高くするように、事業会社に対して課金処理を実行する。そして、第2提供部134は、事業会社に対して課金処理を実行した課金額が高いほど、サービスの内容が充実した提供サービス情報を養護者に提供してもよい。
【0139】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の課金処理部135は、コンテンツの閲覧履歴が示すコンテンツの閲覧数が多いほど、課金額を高くするように、事業会社に対して課金処理を実行するため、提供サービスの提供を組織が組織内の福利厚生等の一制度として利用することができる。
【0140】
〔6-12.子供の発達段階の推定〕
上記実施形態では、情報処理装置100の受付部131が子供の年齢や、性別を端末装置10から受付ける例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、受付部131は、子供の発達段階を推定してもよい。例えば、受付部131は、受付けた子供の生年月日や、年齢や、性別に基づいて、子供の発達段階を推定する。かかる推定処理は、子供の発達段階を推定する各種従来技術を用いることで実現される。そして、第1提供部132は、子供の発達段階に応じたコンテンツを養護者に提供してもよい。これにより、実施形態に係る情報処理装置100の第1提供部132は、子供の発達段階に応じたコンテンツを提供するため、子供の状況に応じた育児内容について学習させることができる。
【0141】
〔6-13.学習内容〕
上記実施形態では、学習コンテンツの一例として、育児に関する学習コンテンツを挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、学習コンテンツは、養護者が父親である場合、子供に対する父親が学習すべき内容だけでなく、配偶者である母親に対する父親が学習すべき内容が含まれてもよい。
【0142】
例えば、学習コンテンツは、母親に対する父親が学習すべき内容として、妊娠に関する情報や、妊娠による心理的及び身体的変化に関する情報や、出産後の心理的及び身体的変化に関する情報や、育児における家事内容に関する情報等を含んでもよい。
【0143】
〔6-14.事業会社による提供〕
上記実施形態では、コンテンツの提供が福利厚生の一制度である例を挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、コンテンツの提供は、人事制度の一制度であってもよい。ここで、人事制度とは、事業会社内における昇給等に影響を及ぼす制度である。また、コンテンツの提供と、提供サービスの提供とは一体化したワンストップで提供されるサービスとして機能してもよい。
【0144】
〔6-15.学習度に応じた報酬〕
上記実施形態では、情報処理装置100の第2提供部134が養護者の閲覧履歴に基づいて、養護者又は被養護者に対して提供サービス情報を提供する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。具体的には、第2提供部134は、養護者の閲覧履歴が所定の条件を満たす場合に、養護者に対して、報酬に関する情報をさらに提供してもよい。
【0145】
例えば、コンテンツの閲覧数をコンテンツに対する学習度の指標であるものとする。この場合、第2提供部134は、コンテンツの閲覧数が所定の閾値以上である場合、報酬に関する情報を提供してもよい。ここでいう報酬とは、例えば、学習度に応じた級数や、レベルや、称号等である。より具体的な例を挙げると、第2提供部134は、報酬として、「1級」といった級数に関する情報を養護者に対して提供してもよい。また、第2提供部134は、報酬として、「おめでとうございます!!1級を取得しました」といったメッセージを養護者に対して提供してもよい。
【0146】
また、報酬は、出産準備用品の試供品や、協賛品等であってもよい。例えば、第2提供部134は、コンテンツの閲覧数が所定の閾値以上である場合、報酬として、出産準備用品の協賛品を養護者に対して提供してもよい。
【0147】
また、報酬は、ポイント等であってもよい。例えば、事業会社が所定数のポイントとして、「10000ポイント」を会社員に年に一度、配布するものとする。この場合、第2提供部134は、コンテンツの閲覧数が所定の閾値以上である場合、報酬として、所定数のポイント「100」を養護者に対してさらに提供してもよい。ここで、養護者に対して提供されるポイントは、事業会社が年に一度、配布するポイントとは別に提供されるポイントである。
【0148】
このように、実施形態に係る情報処理装置100の第2提供部134は、養護者の閲覧履歴が所定の条件を満たす場合に、養護者に対して、報酬に関する情報をさらに提供するため、養護者の学習意欲を向上させることができる。また、第2提供部134は、養護者に対して、報酬の一例として適切な目標を提示することができるため、養護者に対して達成感を感じさせることができる。
【0149】
〔6-16.その他〕
上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
【0150】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されなくともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。また、各構成要素は、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。
【0151】
また、上記してきた各処理は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実行されてもよい。
【0152】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、第1提供部は、第1提供手段や第1提供回路に読み替えることができる。
【0153】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10や、事業会社サーバ20や、決済サーバ30や、情報処理装置100は、例えば、
図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図8は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、キャッシュ1040、メモリ1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続される。
【0154】
演算装置1030は、キャッシュ1040やメモリ1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。キャッシュ1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するキャッシュである。また、メモリ1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現されるメモリである。
【0155】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現されてよい。一方、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0156】
例えば、入力装置1020は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置により実現されてもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体により実現されてもよい。
【0157】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する機能を有する。
【0158】
ここで、演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行うこととなる。例えば、演算装置1030は、入力装置1020やメモリ1050からプログラムをキャッシュ1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、キャッシュ1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現することとなる。
【0159】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明した。しかしながら、これらは例示であり、本願の実施形態は、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、所謂当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で実施することが可能である。
【符号の説明】
【0160】
N ネットワーク
1 情報処理システム
10 端末装置
20 事業会社サーバ
30 決済サーバ
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 養護者情報記憶部
122 コンテンツ記憶部
123 提供サービス情報記憶部
130 制御部
131 受付部
132 第1提供部
133 取得部
134 第2提供部
135 課金処理部