(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022134664
(43)【公開日】2022-09-15
(54)【発明の名称】カセット
(51)【国際特許分類】
H01L 21/673 20060101AFI20220908BHJP
H01L 21/301 20060101ALN20220908BHJP
B65D 85/90 20060101ALN20220908BHJP
【FI】
H01L21/68 T
H01L21/78 N
B65D85/90
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021033953
(22)【出願日】2021-03-03
(71)【出願人】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小林 真
(72)【発明者】
【氏名】池田 壮志
【テーマコード(参考)】
3E096
5F063
5F131
【Fターム(参考)】
3E096AA06
3E096BA16
3E096BB04
3E096CA08
3E096FA30
3E096FA40
3E096GA04
5F063AA29
5F063FF44
5F131AA02
5F131BA52
5F131CA49
5F131DA13
5F131DA23
5F131DA42
5F131DA43
5F131GA03
5F131GA05
5F131GA30
5F131GA32
5F131GA33
5F131GA74
5F131GA77
(57)【要約】
【課題】少量のワークを搬送する際の軽量化を図ることができるカセットを提供すること。
【解決手段】カセット1は、ワーク200を収容するカセットであって、内部に1つのワーク200を収容するカセット本体2を備え、カセット本体2には、カセット本体2の下に積層される他のカセット本体2の係止部42が係止される被係止部40が形成されるとともに、カセット本体2の上に積層される他のカセット本体2の被係止部40に係止される係止部42が形成されることで複数のカセット本体2を互いに積層自在とする。カセット本体2は、一対の側壁10と、一対の側壁10の内側で、収容するワーク200を支持する一対の支持片20と、一対の側壁10を連結する連結部30と、を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークを収容するカセットであって、
内部に1つのワークを収容するカセット本体を備え、
該カセット本体には、該カセット本体の下に積層される他のカセット本体の係止部が係止される被係止部が形成されるとともに、該カセット本体の上に積層される他のカセット本体の被係止部に係止される係止部が形成されることで複数のカセット本体を互いに積層自在とし、
該カセット本体は、一対の側壁と、
該一対の側壁の内側で、収容するワークを支持する一対の支持片と、
該一対の側壁を連結する連結部と、を有する、カセット。
【請求項2】
該カセット本体の上端には、該カセット本体の上に積層される他のカセット本体を位置決めする位置決め凸部が形成されるとともに、
該カセット本体の下端には、該カセット本体の下に積層される他のカセット本体の位置決め凸部が係止される位置決め凹部が形成される、請求項1に記載のカセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークを収容するカセットに関する。
【背景技術】
【0002】
表面に表面保護テープが貼着されたウェーハや、ウェーハ単体、裏面にテープが貼着されてフレームで支持されたウェーハユニット等のワークは、カセット(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)に収容されて運ばれ、切削装置や研削装置等の各種加工装置に供給される。
【0003】
カセットは、例えば、特許文献1に開示されるように1ロット(25枚程度)のワークを収容自在に構成される。一方で一つのワークのみを抜き取り検査へと搬送する、装置の搬送確認のために少量のワークを加工装置に供給する等、1ロット分のワークがカセットに収容されず、少量のワークのみをカセットに収容して搬送する場合も多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-50401号公報
【特許文献2】特開2003-133407号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、カセットは、収容されるワークよりも大きな収容空間を有し、特に大口径のウェーハを収容するカセットは、大きく、重い。高重量のカセットを作業者が搬送するのは容易ではなく、少量のワークのみ搬送が必要な場合においても高重量のカセットを作業者が搬送し搬送中に衝撃が加わるとワークを破損しかねないという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、特に、少量のワークを搬送する際の軽量化を図ることができるカセットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のカセットは、ワークを収容するカセットであって、内部に1つのワークを収容するカセット本体を備え、該カセット本体には、該カセット本体の下に積層される他のカセット本体の係止部が係止される被係止部が形成されるとともに、該カセット本体の上に積層される他のカセット本体の被係止部に係止される係止部が形成されることで複数のカセット本体を互いに積層自在とし、該カセット本体は、一対の側壁と、一対の側壁の内側で、収容するワークを支持する一対の支持片と、一対の側壁を連結する連結部と、を有することを特徴とする。
【0008】
前記カセットにおいて、該カセット本体の上端には、該カセット本体の上に積層される他のカセット本体を位置決めする位置決め凸部が形成されるとともに、該カセット本体の下端には、該カセット本体の下に積層される他のカセット本体の位置決め凸部が係止される位置決め凹部が形成されても良い。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、特に、少量のワークを搬送する際の軽量化を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態1に係るカセットのカセット本体の構成例を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1中のII-II線に沿うカセット本体の断面図である。
【
図3】
図3は、
図1中のIII-III線に沿うカセット本体の断面図である。
【
図5】
図5は、
図1に示されたカセット本体が積層された状態の一例を示す斜視図である。
【
図6】
図6は、
図5中のVI-VI線に沿うカセット本体の断面図である。
【
図7】
図7は、実施形態1の変形例に係るカセットのカセット本体の断面図である。
【
図8】
図8は、実施形態2に係るカセットの構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0012】
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係るカセットを図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態1に係るカセットのカセット本体の構成例を示す斜視図である。
図2は、
図1中のII-II線に沿うカセット本体の断面図である。
図3は、
図1中のIII-III線に沿うカセット本体の断面図である。
図4は、
図2中のIV部を拡大して示す断面図である。
図5は、
図1に示されたカセット本体が積層された状態の一例を示す斜視図である。
図6は、
図5中のVI-VI線に沿うカセット本体の断面図である。
【0013】
実施形態1に係るカセット1は、ワーク200を収容するものである。実施形態1において、ワーク200は、
図1に示すように、ウェーハ201と、粘着テープ202と、環状フレーム203とを備えるフレームユニットである。
【0014】
ウェーハ201は、シリコン(Si)、サファイア(Al2O3)、ガリウムヒ素(GaAs)または炭化ケイ素(SiC)等を基板とする円板状の半導体ウェーハ、光デバイスウェーハ等のウェーハである。
【0015】
ウェーハ201は、
図1に示すように、交差する複数の分割予定ライン204で区画された表面205の各領域それぞれにデバイス206が形成されている。デバイス206は、例えば、IC(Integrated Circuit)、あるいやLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、あるいはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサ、またはMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等である。また、本発明では、ワーク200は、ウェーハ201に限らず、樹脂により封止されたデバイスを複数有した矩形状の樹脂パッケージ基板、セラミックス板、又はガラス板等を備えても良い。
【0016】
実施形態1において、ウェーハ201は、ウェーハ201の外径よりも大径の粘着テープ202が表面205の裏側の裏面207に貼着され、粘着テープ202の外縁部が、内径がウェーハ201の外径よりも大径な環状フレーム203に貼着されて、環状フレーム203の内側の開口内に粘着テープ202により支持されて、ウェーハユニットを構成する。ウェーハ201は、分割予定ライン204に沿って個々のデバイス206に分割される。
【0017】
カセット1は、収容したワーク200を各種加工装置に供給するとともに、収容したワーク200を複数の加工装置間で搬送するためのものである。加工装置は、例えば、ウェーハ201をチャックテーブルで保持し分割予定ライン204に沿って切削ブレードで切削加工する切削装置、ウェーハ201に対して透過性又は吸収性を有する波長のレーザービームを照射するレーザー加工装置、ウェーハ201を研削加工する研削装置、ウェーハ201を研磨加工する研磨装置、ウェーハ201をバイト切削加工するバイト切削装置、ウェーハ201にプラズマエッチング等を施すプラズマ装置、ウェーハ201に粘着テープ202を貼着するテープ貼着装置、又はウェーハ201を透明体で保持しウェーハ201の表面205及び裏面207を検査する検査装置等である。
【0018】
カセット1は、
図1に示すように、内部に1つのワーク200を収容するカセット本体2を備える。カセット本体2は、樹脂により構成され、一対の側壁10と、一対の支持片20と、連結部30とを一体に備える。
【0019】
側壁10は、それぞれ、直線状に伸びた棒状に形成され、互いに間隔をあけて平行に配置されている。連結部30は、一対の側壁10の一端同士を連結している。カセット本体2は、一対の側壁10と、連結部30とを備えて、実施形態1では、平面形状がコ字状に形成されている。
【0020】
一対の支持片20は、一対の側壁10の内側で収容するワーク200を支持するものである。実施形態1では、支持片20は、
図2に示すように、各側壁10に対応して一対(即ち、合計4つ)設けられている。即ち、一方の側壁10には、一対の支持片20が対応して設けられ、他方の側壁10には、一対の支持片20が対応して設けられている。
【0021】
実施形態1において、一対の支持片20は、対応する側壁10の幅方向の両縁から一対の側壁10同士が近づく方向に延在し、対応する側壁10の両縁の全長に亘って設けられている。実施形態1において、支持片20は、互いの間にワーク200の環状フレーム203を位置付けることで、一対の側壁10の内側で、収容するワーク200を支持する。このように、カセット本体2は、一対の側壁10間でかつ各側壁10に設けられた一対の支持片20間にワーク200の環状フレーム203を位置付けることで、内部に1つのワーク200を収容するものである。
【0022】
また、カセット本体2は、連結部30が、
図3に示すように、飛び出し防止壁である側壁連結部31と、側壁連結部31の幅方向の両縁に連なりかつ一対の側壁10の支持片20同士を連結した支持片連結部32とを備える。支持片連結部32は、支持片20同様に、互いの間にワーク200の環状フレーム203を位置付けることで、一対の側壁10の内側で、収容するワーク200を支持する。側壁連結部31は、支持片20に支持されたワーク200の環状フレーム203に干渉(接触)して、環状フレーム203即ちワーク200が連結部30が連結した一端側から一対の側壁10外に飛び出すのを防止(規制)する。
【0023】
また、カセット本体2には、
図1、
図2及び
図4に示すように、被係止部40が形成されているとともに、係止部42が形成されている。被係止部40は、カセット本体2の下に積層される他のカセット本体2の係止部42が係止されるものである。係止部42は、カセット本体2の下に積層される他のカセット本体2とは別の上に積層される他のカセット本体2の被係止部40に係止されるものである。
【0024】
実施形態1において、被係止部40及び係止部42は、各側壁10の外周面に一体に形成されている。また、一方の側壁10に形成された被係止部40及び係止部42は、この一方の側壁10の長手方向の一端部に配置され、他方の側壁10に形成された被係止部40及び係止部42は、この他方の側壁10の長手方向の他端部に配置されている。
【0025】
実施形態1において、被係止部40は、
図4に示すように、側壁10の外側面11から凹に形成され、前述した他のカセット本体2側に設けられかつ支持片20と平行な被係止面41を備えている。実施形態1において、係止部42は、側壁10の外側面11に一端が連なりかつ前述した別の他のカセット本体2に向かって延在した延在部43と、延在部43の先端部に設けられかつ被係止部40内に侵入して、被係止部40に係止される係止突起44とを一体に備えている。係止突起44は、延在部43の先端部から一対の側壁10同士が近づく方向に突出している。
【0026】
被係止部40と係止部42とは、
図5及び
図6に示すように、カセット本体2同士が積層され、係止部42の係止突起44が被係止部40内に侵入して、被係止面41に係止突起44が重なることで、被係止部40に係止部42が係止され、複数のカセット本体2を互いに積層した状態で固定する。このように、被係止部40と係止部42とは、被係止部40に係止部42が係止されることで、複数のカセット本体2を互いに積層自在とする。
【0027】
また、実施形態1において、カセット本体2には、位置決め凸部50と、位置決め凹部51とが形成されている。実施形態1において、カセット本体2の上端には、カセット本体2の上に積層される他のカセット本体2を位置決めする位置決め凸部50が形成されている。カセット本体2の下端には、カセット本体2の下に積層される別の他のカセット本体2の位置決め凸部50が係止される位置決め凹部51が形成されている。
【0028】
実施形態1において、位置決め凸部50と位置決め凹部51とは、カセット本体2が積層されると互いに重なる位置に配置されている。実施形態1において、位置決め凸部50は、各側壁10に対応した一対の支持片20のうちの一方の支持片20の外表面から凸に形成され、位置決め凹部51は、各側壁10に対応した一対の支持片20のうちの他方の支持片20の外表面から凹に形成されている。実施形態1において、位置決め凸部50と位置決め凹部51とは、
図5及び
図6に示すように、カセット本体2同士が積層されると、位置決め凸部50が位置決め凹部51内に侵入して、積層された複数のカセット本体2同士を位置決めする。
【0029】
また、実施形態1において、カセット本体2は、側壁10の外表面から突出して、加工装置のオペレータなどが把持することが可能な取っ手60を一体に備えている。
【0030】
前述した構成のカセット1は、加工装置に供給されるワーク200の数又は加工装置間で搬送されるワーク200の数と、同数のカセット本体2が用意され、各カセット本体2にワーク200が1つ収容されるとともに、カセット本体2が積層されて固定される。このために、カセット1は、収容するワーク200の数と同数のカセット本体2により構成される。
【0031】
以上説明した実施形態1に係るカセット1は、1つのワーク200を収容するカセット本体2を備え、カセット本体2には、下に積層される他のカセット本体2の係止部42が係止される被係止部40が形成されているとともに、上に積層される別の他のカセット本体2の被係止部40に係止される係止部42が形成されている。このために、カセット1は、カセット本体2を積層して固定することができるために、収容するワーク200の数と同数のカセット本体2により構成されることができる。
【0032】
その結果、カセット1は、収容するワーク200の数と同数のカセット本体2により構成されることができるので、特に少量のワーク200を収容する際に、カセット本体2の数を削減でき、カセット1全体の重量を抑制することができる。
【0033】
また、カセット1は、特に少量のワーク200を収容する際に、カセット本体2の数を削減でき、カセット1全体の重量を抑制することができるので、高重量のカセット1をオペレータが搬送することを抑制できて、搬送中にカセット1に収容したワーク200が破損することを抑制できる。
【0034】
その結果、実施形態1に係るカセット1は、特に、少量のワーク200を搬送する際の軽量化を図ることができるという効果を奏する。
【0035】
また、実施形態1に係るカセット1は、カセット本体2に位置決め凸部50と位置決め凹部51とが形成されているので、積層したカセット本体2同士の位置ずれを抑制することができる。
【0036】
〔変形例〕
本発明の実施形態1の変形例に係るカセットを図面に基づいて説明する。
図7は、実施形態1の変形例に係るカセットのカセット本体の断面図である。なお、
図7において、実施形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0037】
変形例に係るカセット1は、カセット本体2が、各側壁10に対応して支持片20を3つ設けて、即ち、支持片20を合計6つ備えている。変形例のカセット本体2は、カセット本体2が中央の支持片20と位置決め凸部50を設けた一方の支持片20との間に平板状の天板70を位置付け、中央の支持片20と位置決め凹部51を設けた他方の支持片20との間にワーク200の環状フレーム203を位置付けて、ワーク200を収容する。天板70は、ワーク200のウェーハ201の表面205側へのコンタミ等の付着等を抑制して、ウェーハ201の表面205側を保護するものである。
【0038】
変形例に係るカセット1は、1つのワーク200を収容するカセット本体2を備え、カセット本体2に被係止部40と係止部42とが形成されているために、カセット本体2を積層して固定することができ、収容するワーク200の数と同数のカセット本体2により構成されることができる。その結果、変形例に係るカセット1は、実施形態1と同様に、特に少量のワーク200を収容する際に、カセット本体2の数を削減でき、カセット1全体の重量を抑制することができ、特に、少量のワーク200を搬送する際の軽量化を図ることができるという効果を奏する。
【0039】
また、変形例に係るカセット1は、カセット本体2の中央の支持片20と位置決め凸部50を設けた一方の支持片20との間に平板状の天板70を位置付けて、ワーク200のウェーハ201の表面205側を保護することができる。その結果、変形例に係るカセット1は、ウェーハ201のデバイス206を保護することができる。
【0040】
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係るカセットを図面に基づいて説明する。
図8は、実施形態2に係るカセットの構成を示す斜視図である。なお、
図8において、実施形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0041】
実施形態2に係るカセット1-2は、カセット本体2-2と、天板80とを備え、カセット本体2-2の構成が実施形態1と異なる。カセット本体2-2は、各側壁10に対応して位置決め凹部51が設けられた支持片20が1つのみ設けられ、即ち支持片20が合計一対設けられている。カセット本体2-2は、位置決め凸部50を側壁10に形成して、連結部30が、側壁連結部31のみにより構成されている。
【0042】
天板80は、板状に形成され、カセット本体2-2の係止部42が係止する被係止部40が外側面に形成され、カセット本体2-2の係止部42が被係止部40に係止すると、カセット本体2の位置決め凸部50が侵入してカセット本体2と位置決めされる位置決め凹部51が形成されている。また、実施形態2において、天板80は、オペレータ等が把持可能な取っ手81が設けられている。
【0043】
実施形態2に係るカセット1-2は、1つのワーク200を収容するカセット本体2-2を備え、カセット本体2-2に被係止部40と係止部42とが形成されているために、カセット本体2を積層して固定することができ、収容するワーク200の数と同数のカセット本体2-2により構成されることができる。その結果、実施形態2に係るカセット1-2は、実施形態1と同様に、特に少量のワーク200を収容する際に、カセット本体2-2の数を削減でき、カセット1-2全体の重量を抑制することができ、特に、少量のワーク200を搬送する際の軽量化を図ることができるという効果を奏する。
【0044】
また、実施形態2に係るカセット1-2は、カセット本体2-2に加え、天板80を備えるので、ワーク200のウェーハ201の表面205側を保護することができる。その結果、実施形態2に係るカセット1-2は、ウェーハ201のデバイス206を保護することができる。
【0045】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0046】
1 カセット
2 カセット本体
10 側壁
20 支持片
30 連結部
40 被係止部
42 係止部
50 位置決め凸部
51 位置決め凹部
200 ワーク