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特開2022-138998撮像装置、情報処理装置、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022138998
(43)【公開日】2022-09-26
(54)【発明の名称】撮像装置、情報処理装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20220915BHJP
   H04N 5/77 20060101ALI20220915BHJP
   G03B 17/24 20210101ALI20220915BHJP
   H04N 1/387 20060101ALI20220915BHJP
   H04N 1/393 20060101ALI20220915BHJP
【FI】
H04N5/232 300
H04N5/77
H04N5/232 290
G03B17/24
H04N1/387 200
H04N1/393
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021039194
(22)【出願日】2021-03-11
(71)【出願人】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(72)【発明者】
【氏名】詫摩 裕輔
(72)【発明者】
【氏名】金岡 浩史
(72)【発明者】
【氏名】大槻 正樹
(72)【発明者】
【氏名】落合 透
(72)【発明者】
【氏名】牧戸 浩之
(72)【発明者】
【氏名】照井 崇
(72)【発明者】
【氏名】藤縄 展宏
(72)【発明者】
【氏名】加納 吾郎
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 孔明
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 秀文
(72)【発明者】
【氏名】津田 豊
(72)【発明者】
【氏名】岩本 桂
(72)【発明者】
【氏名】中田 佑子
【テーマコード(参考)】
5C076
5C122
【Fターム(参考)】
5C076AA02
5C076AA22
5C122EA07
5C122FH11
5C122GA34
5C122GC54
5C122HA29
5C122HA30
5C122HB01
(57)【要約】
【課題】改ざんの有無の判断に有用なデータを生成可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置は、被写体像を撮像して画像データを生成する撮像部と、前記画像データよりもデータ量の少ないデータであり、前記画像データの改ざんの有無の判断に用いる第1データを、前記画像データの一部または全部に基づいて生成する生成部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体像を撮像して画像データを生成する撮像部と、
前記画像データよりもデータ量の少ないデータであり、前記画像データの改ざんの有無の判断に用いる第1データを、前記画像データの一部または全部に基づいて生成する生成部と、
を備える撮像装置。
【請求項2】
請求項1に記載の撮像装置において、
前記生成部により生成された前記第1データを外部機器に送信する送信部を有する撮像装置。
【請求項3】
請求項2に記載の撮像装置において、
前記送信部は、前記第1データが生成されると、自動的に前記第1データを前記外部機器に送信する撮像装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の撮像装置において、
前記撮像装置のユーザによる書き換えができない領域を有する記憶部を有し、
前記第1データは、前記記憶部の前記領域に記憶される撮像装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の撮像装置において、
前記画像データのうちの前記被写体像の特徴に関するデータを抽出する抽出部を有する撮像装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の撮像装置において、
前記第1データは、前記画像データに含まれる前記被写体像の特徴に関する第2データ、前記画像データを圧縮した第3データ、および、前記画像データに含まれる前記被写体像の一部の像に関する第4データの少なくとも一つを含む撮像装置。
【請求項7】
被写体像を撮像して生成される第1画像データよりもデータ量の少ないデータであり、前記第1画像データの一部または全部に基づいて生成される第1データを取得する取得部と、
前記第1データに基づいて、第2画像データの改ざんの有無を判断する判断部と、
を備える情報処理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理装置において、
前記第1データは、前記第1画像データに含まれる前記被写体像の特徴に関する第2データ、前記第1画像データを圧縮した第3データ、および、前記第1画像データに含まれる前記被写体像の一部の像に関する第4データの少なくとも一つを含む情報処理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の情報処理装置において、
前記判断部は、複数の前記第1データのうち、データ量が小さいデータから順に、改ざんの有無の判断に用いる情報処理装置。
【請求項10】
第1画像データを取得する処理と、
前記第1画像データよりもデータ量の少ないデータであり、第2画像データの改ざんの有無の判断に用いる第1データを、前記第1画像データの一部または全部に基づいて生成する処理と、
をプロセッサに実行させるプログラム。
【請求項11】
被写体像を撮像して生成される第1画像データよりもデータ量の少ないデータであり、前記第1画像データの一部または全部に基づいて生成される第1データを取得する処理と、
前記第1データに基づいて、第2画像データの改ざんの有無を判断する処理と、
をプロセッサに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、情報処理装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
撮影データ本体をダイジェスト化したデータに対して秘密鍵で暗号化することで電子署名データを生成し、電子署名データ及び撮影データ本体を用いて最終的なデータファイルを生成する電子スチルカメラが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-56681号公報
【発明の概要】
【0004】
第1の態様によると、撮像装置は、被写体像を撮像して画像データを生成する撮像部と、前記画像データよりもデータ量の少ないデータであり、前記画像データの改ざんの有無の判断に用いる第1データを、前記画像データの一部または全部に基づいて生成する生成部と、を備える。
第2の態様によると、情報処理装置は、被写体像を撮像して生成される第1画像データよりもデータ量の少ないデータであり、前記第1画像データの一部または全部に基づいて生成される第1データを取得する取得部と、前記第1データに基づいて、第2画像データの改ざんの有無を判断する判断部と、を備える。
第3の態様によると、プログラムは、第1画像データを取得する処理と、前記第1画像データよりもデータ量の少ないデータであり、第2画像データの改ざんの有無の判断に用いる第1データを、前記第1画像データの一部または全部に基づいて生成する処理と、をプロセッサに実行させる。
第4の態様によると、プログラムは、被写体像を撮像して生成される第1画像データよりもデータ量の少ないデータであり、前記第1画像データの一部または全部に基づいて生成される第1データを取得する処理と、前記第1データに基づいて、第2画像データの改ざんの有無を判断する処理と、をプロセッサに実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】実施の形態に係る情報通信システムの構成例を模式的に示す図である。
図2】実施の形態に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
図3】実施の形態に係る情報処理装置の別の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
(実施の形態)
図1は、実施の形態に係る情報通信システム1の構成例を示す図である。情報通信システム(情報処理システム)1は、撮像装置の一例であるカメラ100と、サーバー200と、情報処理装置300とを含む。カメラ100は、ネットワークに接続可能であり、サーバー200及び情報処理装置300とそれぞれ通信可能に構成される。
【0007】
情報処理装置300は、コンピュータ、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等の電子機器により構成される。撮像装置100は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、その他カメラを搭載した電子機器であってもよい。図1に示す例では、カメラ100、情報処理装置300は、端末(端末装置)であり、それぞれ、ユーザA(撮影者)、ユーザBにより利用される。
【0008】
本実施の形態に係るカメラ100は、画像データと画像データの改ざんの有無の判断に用いるデータ(以下、判断用データと称する)を生成する。情報通信システム1では、カメラ100とサーバー200及び情報処理装置300とが通信を行って、画像データ及び判断用データが送受信される。情報処理装置300は、画像データ及び判断用データを取得し、判断用データに基づいて画像データの改ざんの有無を判断する。情報処理装置300は、改ざん判定装置として機能する。情報処理装置300を使用するユーザBは、改ざん判定者として、画像データに対する改ざんの有無を調べることができる。
【0009】
カメラ100は、光学系10、撮像部11、処理部12、表示部13、操作部14、及び通信部15を備える。また、カメラ100は、第1の記憶部16と、第2の記憶部17とを備える。光学系10は、フォーカスレンズ(焦点調節レンズ)を含む複数のレンズと開口絞りとを有する撮影光学系10(結像光学系10)であり、撮像部11に被写体像を結像する。撮像部11は、CMOSイメージセンサ、CCDイメージセンサ等の撮像素子である。撮像部11は、光学系10を通過した光束を受光し、光学系10により形成される被写体像を撮像する。
【0010】
撮像部11には、光電変換部を有する複数の画素が二次元状に設けられる。光電変換部は、フォトダイオードによって構成され、入射した光を電荷に変換する。撮像部11の画素は、光電変換部で生成された電荷に基づく信号(画素信号)を生成する。撮像部11は、アナログ/デジタル変換部(AD変換部)を有し、アナログ信号である画素信号をデジタル信号に変換する。各画素の画素信号は、デジタル信号に変換された後に、処理部12に出力される。なお、AD変換部は、撮像部11内に設けずに、撮像部11とは別に設けてもよい。
【0011】
撮像部11は、画像生成に用いる信号を出力する画素(撮像画素)と、焦点検出に用いる信号を出力する画素(AF画素)とを有する。撮像画素は、ベイヤー配列に従って配置されている。AF画素は、撮像画素の一部に置換して配置され、撮像部11の撮像面のほぼ全面に分散して配置される。なお、カメラ100は、撮像部11のAF画素の信号も用いて、画像データを生成するようにしてもよい。
【0012】
第1の記憶部16は、メモリーカード等の記憶媒体により構成され、画像データ、カメラ100の各部の制御に用いるプログラム等が記憶(記録)される。処理部12は、第1の記憶部16へのデータの書き込み、及び第1の記憶部16からのデータの読み出しを行う。処理部12は、撮像を行って得られた画像データを第1の記憶部16に記憶させる。
【0013】
表示部13は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等である。表示部13は、画像データに基づく画像、AF枠などの焦点検出領域(AFエリア)を示す画像、シャッター速度、絞り値等の撮影に関する情報、及びメニュー画面等を表示する。表示部13は、タッチパネルを含んでもよく、入出力部としても機能し得る。表示部13(入出力部)は、ユーザによる操作に基づく信号を生成し、処理部12に出力してもよい。
【0014】
操作部14は、レリーズボタン、電源ボタン(スイッチ)、操作ボタン、各種モードを切り替えるためのスイッチ等の部材を含み、カメラ100に対する操作を受け付ける。操作部14は、ユーザによる操作を検出し、操作に基づく信号(操作信号)を処理部12へ出力する。なお、操作部14は、表示部13のタッチパネルを含み得る。
【0015】
通信部15は、通信モジュール等により構成され、サーバー200及び情報処理装置300と通信し得る。通信部15は、画像データ、判断用データ、位置データ等、情報の送受信を行う。通信部15は、送信部であり、後述するが、カメラ100において生成される判断用データをサーバー200に送信する。通信部15は、外部の機器(例えば、サーバー200)と通信を行い、撮影を行って得られた画像データの送信(配信)を行い得る。また、通信部15は、撮影を行って得られた画像データを直接または他のサーバー、回線を経由して情報処理装置300に送信することも可能である。なお、画像データの入出力は、メモリーカード等の記憶媒体を用いて行ってもよい。
【0016】
処理部12は、プロセッサ及びメモリを有し、プログラムに基づいて情報処理を行う。処理部(情報処理部)12は、CPU、GPU、FPGA、ASIC等のデバイス、及びROM、RAM等のメモリを有する。処理部12は、制御部でもあり、メモリに格納されたプログラムを読み込んで実行し、カメラ100の各部の制御を行う。処理部12は、撮像部11を制御する信号を撮像部11に供給し、撮像部11の動作を制御する。処理部12は、撮像部11に被写体像を撮像させて、画素信号を出力させる。また、処理部12は、通信部15を介して、サーバー200及び情報処理装置300と双方向に情報を送受信する通信を行う。
【0017】
処理部12は、画像処理部12aと、抽出部12bと、検出部12cと、生成部12dとを有する。画像処理部12aは、撮像部11からデジタル信号に変換された各画素の画素信号が入力され、各画素の画素信号を含む画像データ(画像信号)を取得する。画像データは、各画素の画素信号を画像の各画素の信号値(画素値)として含み、画素と画素値とを対応付けたデータともいえる。
【0018】
画像処理部12aは、画像データに対して画像処理を施す。画像処理部12aは、例えば、色補間処理、階調変換処理などの画像処理を行う。本実施の形態では、撮像部11と画像処理部12aとは、被写体像を撮像して画像データを生成する撮像部を構成する。なお、画像処理部12aの一部を撮像部11の内部に設けてもよい。撮像部11は、画像データを生成し、処理部12に出力してもよい。
【0019】
画像処理部12aは、画像データに対して、固有の情報(固有情報)を付加する。固有情報は、例えば、カメラ毎または画像データ毎に割り当てられるID(識別情報)である。固有情報としては、シリアル番号、製造番号、交換レンズの機種情報、カメラボディの機種情報、撮影日時に関する情報、画像データの生成日時に関する情報などが挙げられる。
【0020】
画像データは、撮影条件に関する情報、撮影者に関する情報などが付加された情報であってもよい。処理部12の画像処理部12aは、画像データを、画像データ及び固有情報等を含む画像ファイルとして構成してもよい。画像データ(画像ファイル)は、撮影位置(場所)に関する情報を含んでいてもよい。なお、画像データのフォーマットは、特に限定されず、JPEG、TIFF、RAWなど、種々のフォーマットが適用可能である。画像データは、静止画像データであってもよいし、動画像データであってもよい。
【0021】
抽出部12bは、画像データのうちの被写体像の特徴に関するデータ(以下、特徴量データと称する)を抽出する。抽出部12bは、画像データを解析し、特徴量を検出する処理を行う。特徴量データは、画像に含まれるエッジに関するデータ、被写体像の動きベクトルに関するデータ等である。
【0022】
抽出部12bは、例えば、画像データのうち、画素値の変化が大きい部分(エッジ)を抽出(検出)する。抽出部12bは、画素間の画素値を比較してエッジを検出し、エッジに関するデータを特徴量データとして抽出する。また、抽出部12bは、複数フレームの画像データを用いることにより、主要被写体の動きベクトルを検出する。抽出部12bは、複数フレームの画像データを比較して、主要被写体の動きベクトルを検出し、動きベクトルに関するデータを特徴量データとして抽出する。なお、特徴量データは、人物の顔の特徴量、例えば、目、鼻、口等の顔の部位の位置及び大きさに関する情報であってもよい。
【0023】
検出部12cは、光学系10の自動焦点調節(AF)に必要な焦点検出処理を行う。検出部12cは、撮像部11から出力されるAF画素の信号を用いて、位相差検出方式によりデフォーカス量を算出する。検出部12cは、デフォーカス量に基づいて、合焦位置までのフォーカスレンズの移動量を算出する。移動量に応じてフォーカスレンズが移動され、焦点調節が行われる。このように、検出部12cは、光学系10による被写体の像が撮像部11に合焦(結像)するようフォーカスレンズの位置を制御する。
【0024】
検出部12cは、位相差検出方式の焦点検出処理の代わりに、又は、それに加えて、コントラスト検出方式の焦点検出処理を行い得る。検出部12cは、フォーカスレンズを光軸方向に移動させながら、撮像部11から出力される画素の信号に基づき被写体像の焦点評価値(コントラスト評価値)を順次算出する。検出部12cは、フォーカスレンズの位置と焦点評価値との対応付けを行って、焦点評価値がピーク、即ち極大値を示すフォーカスレンズの位置を合焦位置として算出する。算出結果に基づき、フォーカスレンズが合焦位置に移動され、焦点調節が行われる。
【0025】
生成部12dは、画像データの改ざんの有無の判断に用いる判断用データを生成する。生成部12dは、画像データの一部または全部に基づいて、画像データよりもデータ量(データ容量)の少ない判断用データを生成する。生成部12dは、被写体像を撮像して画像データが生成される場合に判断用データを生成する。判断用データは、画像データの改ざんの検知(検出)に用いるデータともいえる。なお、複数フレームの画像データの場合、生成部12dは、フレーム毎に判断用データを生成してもよい。
【0026】
生成部12dは、画像データの場合と同様に、シリアル番号、撮影日時に関する情報等の固有情報を判断用データに付加する。これにより、画像データと、その画像データの改ざん判定処理に用いる判断用データとは、互いに関連付け(対応付け)られる。
【0027】
生成部12dは、例えば、抽出部12bによる抽出結果に基づき、上述した特徴量データを含む判断用データを生成する。生成部12dは、判断用データとして、画像に含まれるエッジに関するデータを生成してもよい。また、生成部12dは、判断用データとして、被写体像の動きベクトルに関するデータを生成してもよい。判断用データは、画像データと比較して、データ量が少ない(小さい)データとなる。なお、判断用データは、エッジを示す特徴量データと動きベクトルを示す特徴量データの両方を含んでいてもよい。
【0028】
また、生成部12dは、画像データを圧縮したデータを含む判断用データを生成し得る。生成部12dは、例えば、画像データを縮小することによって縮小画像(サムネイル画像)用の画像データを生成し、サムネイル画像用の画像データ(サムネイル画像データ)を判断用データとして用いる。判断用データは、圧縮前の画像データと比べて、データ量が少ないデータとなる。
【0029】
生成部12dは、判断用データとして、画像データのうちの一部の像に関するデータを生成し得る。生成部12dは、画像データに含まれる被写体像の一部の像(例えば、人物の顔、注目する建物など)に関するデータとして、画像データから切り抜かれた画像データ(トリミング画像データ)を生成する。画像内の一部の領域に関するトリミング画像データは、データ量が比較的少ないデータとなる。なお、生成部12dは、抽出部12bにより抽出される人物の顔などの主要部分を含む領域のトリミング画像データを、判断用データとして生成してもよい。
【0030】
生成部12dは、画像データのうち、より高精度な改ざん検知が必要な部分(人物の顔など)がある場合、その部分を含むトリミング画像データを、判断用データとしてもよい。生成部12dは、検出部12cによるAF処理によってピントが合わせられた被写体の領域のトリミング画像データを、判断用データとしてもよい。また、生成部12dは、カメラ100が自動的に選択した領域(例えばAF合焦位置、顔認識領域など)を含むトリミング画像データを、判断用データとしてもよい。
【0031】
上述のように、判断用データは、画像データの一部または全部に基づいて生成され、元となる画像データよりもデータ量の少ないデータとなる。判断用データは、上述した特徴量データ、サムネイル画像データ、及びトリミング画像データの少なくとも1つを含むデータであってよい。特徴量データは、サムネイル画像データよりもデータ量が少なくても良く、サムネイル画像データは、トリミング画像データよりもデータ量が少なくても良い。
【0032】
判断用データは、特徴量データ、サムネイル画像データ、及びトリミング画像データのうちの2つ以上を含むデータであってもよい。生成部12dは、判断用データとして生成可能な複数種のデータのうち、ユーザ又はカメラ100により選択されたデータを判断用データとして生成するようにしてもよい。生成部12dは、1つの画像データにつき複数の判断用データを生成してもよい。この場合、特徴量データ、サムネイル画像データ、及びトリミング画像データは、それぞれ、第1、第2、第3の判断用データとして、別々のデータであってもよい。
【0033】
なお、判断用データとして用いるサムネイル画像データ、トリミング画像データは、色情報を有していなくてもよく、輝度情報のみを有していてもよい。この場合、判断用データのデータ量を更に減らすことが可能となる。また、動画用の画像データの場合、全フレームのうちの特定のフレームを間引いてフレームを選択し、選択したフレームについてのみ判断用データを生成してもよい。これにより、動画用の判断用データのデータ量を削減することができる。
【0034】
図1に示す第2の記憶部17は、メモリにより構成され、上述した判断用データ、カメラ100の各部の制御に用いるプログラム等が記憶される。処理部12は、第2の記憶部17へのデータの書き込み、及び第2の記憶部17からのデータの読み出しを行う。第2の記憶部17は、カメラ100のユーザによる書き換えができない領域(以下、セキュア領域と称する)を有する。セキュア領域は、アクセスが制限される領域、秘匿された領域ともいえる。処理部12は、生成した判断用データを、第2の記憶部17のセキュア領域に記憶させる。なお、判断用データを記憶するセキュア領域を、処理部12内に設けるようにしてもよい。
【0035】
処理部12は、通信部15を制御して、自動的に判断用データを外部の機器(図1に示す例ではサーバー200)に送信(アップロード)する処理を行う。一例として、処理部12は、判断用データを生成して第2記憶部17に記憶させると、通信部15へ判断用データのアップロードを指示する信号を送信する。通信部15が、処理部12の指示に応じて判断用データをサーバー200にアップロードすることにより、判断用データのアップロードが自動で行われる。
【0036】
なお、本実施の形態では、処理部12は、判断用データのアップロードを行う場合、通信部15を介して、暗号化した判断用データをサーバー200に送信する。サーバー200には、暗号化された判断用データが格納される。処理部12は、判断用データを第2記憶部17に記憶する前に、判断用データに対して暗号化処理を行うようにしてもよい。処理部12は、判断用データをアップロードする際に、判断用データに対して暗号化処理を行うようにしてもよい。
【0037】
このように、判断用データはサーバー200にアップロードされ、サーバー200に格納される。カメラ100では、判断用データは第2記憶部17のセキュア領域に記憶されるため、アップロード前の判断用データの改ざんを防止することができる。また、判断用データは、ユーザの操作によらず、自動でサーバー200にアップロードされるため、データの転送時間を気にすることなく、裏(バックグラウンド)で処理することができる。
【0038】
図1に示す情報処理装置300は、通信部30、処理部31、表示部32、操作部33、及び記憶部34を備える。通信部30は、通信モジュール等により構成され、サーバー200及びカメラ100と通信し得る。通信部30は、画像データ、判断用データ、位置データ等、情報の送受信を行う。通信部30は、受信部であり、サーバー200から上述した判断用データを受信する。また、通信部30には、無線通信、有線通信等により、画像データが入力される。
【0039】
処理部31は、プロセッサ及びメモリを有し、プログラムに基づいて情報処理を行う。処理部(情報処理部)31は、CPU、GPU、FPGA、ASIC等のデバイス、及びROM、RAM等のメモリを有する。処理部31は、制御部でもあり、メモリに格納されたプログラムを読み込んで実行し、情報処理装置300の各部の制御を行う。処理部31は、通信部30を介して、サーバー200と双方向に情報を送受信する通信を行う。
【0040】
表示部32は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等であり、画像データに基づく画像を表示する。表示部32は、タッチパネルを含んでもよく、入出力部としても機能し得る。表示部32(入出力部)は、ユーザによる操作に基づく信号を生成し、処理部31に出力してもよい。操作部33は、電源ボタン(スイッチ)、操作ボタン、キーボード等の部材を含み、情報処理装置300に対する操作を受け付ける。操作部33は、ユーザによる操作を検出し、操作に基づく信号(操作信号)を処理部31へ出力する。なお、操作部33は、表示部32のタッチパネルを含み得る。
【0041】
記憶部34は、ROM、フラッシュメモリ等のメモリ、ハードディスク、SSD等の記憶装置であり、種々の情報が記憶される。記憶部34に記憶される情報には、情報処理装置300の各部の制御に用いるプログラム及びデータ等がある。処理部31は、記憶部34へのデータの書き込み、及び記憶部34からのデータの読み出しを行う。処理部31は、外部機器から取得した画像データを記憶部34に記憶させる。
【0042】
情報処理装置300の処理部31は、取得部31a及び判断部31bを有する。取得部31aは、画像データ、上述した判断用データ、ユーザによる操作に基づく操作信号などを取得する。取得部31aは、画像データとその画像データに関連する判断用データを外部機器から取得し、操作部33から操作信号を取得する。
【0043】
取得部31aは、画像データ、判断用データ、操作信号等が入力される入力部でもある。サーバー200に格納された画像データが通信部30を介して取得部31a(入力部)に入力される場合、メモリーカード等の記憶媒体を用いて画像データが取得部31aに入力される場合などがある。取得部31aには、カメラ100により生成された後に改ざんが加えられた画像データが入力される場合がある。例えば、カメラ100から配信された後に、ユーザAとは異なる他者によりサーバー200にアップロードされた画像データを取得した場合、その画像データに対して改ざんが加えられている可能性が考えられる。また、本実施の形態では、取得部31aは、通信部30を介して、サーバー200から送信された判断用データを取得し得る。
【0044】
判断部31bは、取得部31aにより取得された画像データ及び判断用データに基づき、画像データの改ざんの有無を判断(判定)する処理を行う。判断部31bは、画像データと、その画像データに関連付けられた判断用データを用いて、画像データに改ざんが加えられているか否かを識別する。この場合、判断部31bは、画像データに付随するメタデータと判断用データに付随するメタデータとを紐づけることにより、複数の判断用データの中から使用するデータを選択し得る。判断部31bは、選択した判断用データと画像データとを用いて改ざんの有無を判断する。判断部31bは、判断用データを用いて画像データにおける改ざんの検知を行うともいえる。
【0045】
本実施の形態では、処理部31は、通信部30を制御して、自動的に判断用データを外部機器(図1に示す例ではサーバー200)から受信(ダウンロード)する処理を行う。一例として、処理部31は、判断部31bが画像データの改ざん判定処理を行う場合に、その画像データに付加された固有情報を参照し、その画像データの改ざん判定処理に必要な判断用データのダウンロードを指示する信号を、通信部30に対して送信する。通信部30が、処理部31の指示に応じて、改ざん判定処理の対象となる画像データに対応付けられた判断用データをサーバー200からダウンロードすることにより、判断用データのダウンロードが自動で行われる。
【0046】
なお、本実施の形態では、処理部31は、通信部30等を介して、暗号化された判断用データをサーバー200から取得する。処理部31は、暗号化された判断用データに対して復号化処理を行う。復号化された判断用データは、判断部31bによる改ざん判定処理に用いられる。なお、判断用データは、上述したように、特徴量データ、サムネイル画像データ、トリミング画像データ等である。
【0047】
判断部31bは、画像データと判断用データとを比較(照合)することにより、画像データの改ざんの有無を判断する。この場合、例えば、判断部31bは、判断用データが示す特徴量データと画像データから求められる特徴量データとが一致するか否かを確認する。また、例えば、判断部31bは、判断用データが示すサムネイル画像データと画像データとが合っているか否かを確認する。あるいは、判断部31bは、判断用データが示すトリミング画像データが画像データに含まれるデータであるか否かを確認する。
【0048】
判断部31bは、画像データの改ざんの有無の判断結果を示す信号(判断信号)を生成する。処理部31は、判断部31bによる判断信号に基づき、改ざんの有無の判断結果を示す情報を画像データに付与してもよい。処理部31は、判断信号に基づいて表示部32を制御し、改ざんの有無の判断結果を表す画像を表示するようにしてもよい。
【0049】
なお、判断部31bは、特徴量データ、サムネイル画像データ、及びトリミング画像データの3種類のデータのうちの2種類または3種類のデータを用いて、画像データの改ざん判定処理を行うようにしてもよい。判断部31bは、複数のデータを用いて改ざん判定処理を行うことにより、改ざん検知の精度を向上させることができる。判断部31bは、例えば、サムネイル画像データを用いて画像データ全体に対する改ざんの有無(例えば、構図、被写体などについての改ざんの有無)を確認し、トリミング画像データを用いて画像データの主要部分に対する改ざんの有無を細かく確認するようにしてもよい。
【0050】
判断部31bは、判断用データとして複数種のデータを取得した場合、ユーザ又は情報処理装置300により選択されたデータを用いて改ざん判定処理を行うようにしてもよい。ユーザによる操作等によって、特徴量データ、サムネイル画像データ、及びトリミング画像データのうち、いずれのデータを用いて改ざん判定処理を行うかを設定可能としてもよい。1つの画像データにつき複数の判断用データがサーバー200に格納されている場合、処理部31及び通信部30は、ユーザ又は情報処理装置300により選択された種類の判断用データのみをサーバー200からダウンロードし、改ざん判定処理に用いるようにしてもよい。
【0051】
このように、本実施の形態に係るカメラ100は、画像データの一部又は全部に基づいて判断用データを生成し、セキュア領域に記憶する。また、カメラ100は、判断用データをサーバー200にアップロードする。情報処理装置300は、改ざん判定処理を行う場合にサーバー200から判断用データをダウンロードし、判断用データを用いて画像データの改ざんの有無を判定する。このため、簡易かつ適切に改ざん判定処理を行うことが可能となる。
【0052】
カメラ100は、画像データよりもデータ量の少ない判断用データを生成する。このため、サーバー200(例えばクラウドサーバー)に判断用データを格納する場合に、サーバー200の負荷が増大することを抑制することができる。サーバー200に格納されるデータ量が増大すること、サーバー200との通信量が増大することを防ぐことができる。
【0053】
また、情報処理装置300は、画像データを用いて生成される特徴量データ、サムネイル画像データ、及びトリミング画像データ等を判断用データとして用いて、改ざん判定処理を行う。このため、色味の調整、露出補正、トリミング等の意図した編集も改ざんと誤判断してしまうことを抑制することができる。
【0054】
図2は、実施の形態に係る情報処理装置300の動作例を示すフローチャートである。以下では、判断用データが特徴量データ、サムネイル画像データ、及びトリミング画像データである場合を例にして、情報処理装置300による改ざん判定処理の一例について説明する。
【0055】
ステップS100において、情報処理装置300の処理部31は、画像データとサーバー200から送信される特徴量データとを照合し、画像データと特徴量データとが一致するか否かを判定する。処理部31は、画像データと特徴量データとが一致すると判定すると、ステップS130へ進み、ステップS100で否定判定すると、ステップS110へ進む。
【0056】
ステップS110において、処理部31は、画像データとサーバー200から送信されるサムネイル画像データとを照合し、画像データとサムネイル画像データとが一致するか否かを判定する。処理部31は、画像データとサムネイル画像データとが一致すると判定すると、ステップS120へ進み、ステップS110で否定判定すると、ステップS140へ進む。
【0057】
ステップS120において、処理部31は、画像データとサーバー200から送信されるトリミング画像データとを照合し、画像データとトリミング画像データとが一致するか否かを判定する。処理部31は、画像データとトリミング画像データとが一致すると判定すると、ステップS130へ進み、ステップS120で否定判定すると、ステップS140へ進む。
【0058】
ステップS130において、処理部31は、画像データに改ざんは加えられていないと判断し、判断結果を示す判断信号を生成する。一方、ステップS140では、処理部31は、画像データに改ざんが加えられている判断し、判断結果を示す判断信号を生成する。処理部31は、判断信号を生成すると、図2に示す処理を終了する。
【0059】
図3は、実施の形態に係る情報処理装置300の別の動作例を示すフローチャートである。図3は、複数の判断用データをデータ量が小さい順に用いる場合の例を示している。図3に示す例では、情報処理装置300は、特徴量データ、サムネイル画像データ、トリミング画像データの順に選択して改ざん判定処理に用いる。なお、情報処理装置300は、全ての判断用データを予めサーバー200からダウンロードするようにしてもよいし、使用する度にサーバー200からダウンロードするようにしてもよい。
【0060】
ステップS200において、情報処理装置300の処理部31は、画像データと特徴量データとの照合を行って、画像データと特徴量データとが一致するか否かを判定する。処理部31は、画像データと特徴量データとが一致すると判定すると、ステップS230へ進み、ステップS200で否定判定すると、ステップS210へ進む。
【0061】
ステップS210において、処理部31は、画像データとサムネイル画像データとを照合し、画像データとサムネイル画像データとが一致するか否かを判定する。処理部31は、画像データとサムネイル画像データとが一致すると判定すると、ステップS230へ進み、ステップS210で否定判定すると、ステップS220へ進む。
【0062】
ステップS220では、処理部31は、画像データとトリミング画像データとを照合し、画像データとトリミング画像データとが一致するか否かを判定する。処理部31は、画像データとトリミング画像データとが一致すると判定すると、ステップS230へ進み、ステップS220で否定判定すると、ステップS240へ進む。
【0063】
ステップS230において、処理部31は、画像データに改ざんは加えられていないと判断し、判断結果を示す判断信号を生成する。一方、ステップS240では、処理部31は、画像データに改ざんが加えられている判断し、判断結果を示す判断信号を生成する。処理部31は、判断信号を生成すると、図3に示す処理を終了する。
【0064】
なお、図2図3に示したフローチャートの処理は、あくまでも一例である。情報処理装置300は、特徴量データ、サムネイル画像データ、及びトリミング画像データの3種類のデータのうちの2種類のデータの各々と画像データとが一致すると判定した場合に、画像データの改ざんはないと判断するようにしてもよい。また、例えば、情報処理装置300は、特徴量データ、サムネイル画像データ、及びトリミング画像データの3種類のデータと画像データとが一致すると判定した場合に、画像データの改ざんはないと判断するようにしてもよく、種々の処理を採用することができる。
【0065】
上述した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)撮像装置(カメラ100)は、被写体像を撮像して画像データを生成する撮像部(撮像部11、画像処理部12a)と、画像データよりもデータ量の少ないデータであり、画像データの改ざんの有無の判断に用いる第1データを、画像データの一部または全部に基づいて生成する生成部(生成部12d)と、を備える。このようにしたので、本実施の形態に係るカメラ100は、改ざんの有無の判断に有用な判断用データを生成することができる。例えば、出版社にたれ込み画像データが送られたときに、判断用データを用いることで、その画像データの改ざんの有無を判定することが可能となる。
【0066】
(2)情報処理装置(情報処理装置300)は、被写体像を撮像して生成される第1画像データ(オリジナルの画像データ)よりもデータ量の少ないデータであり、第1画像データの一部または全部に基づいて生成される第1データを取得する取得部(取得部31a)と、第1データに基づいて、第2画像データ(例えば、オリジナル画像データを元に作成された画像データ)の改ざんの有無を判断する判断部(判断部31b)と、を備える。このようにしたので、簡易かつ適切に改ざん判定処理を行うことが可能となる。また、意図した編集も改ざんと誤判断してしまうことを抑制することができる。
【0067】
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
【0068】
(変形例1)
上述した実施の形態に係るサーバー200は、集中型のサーバーであってもよいし、分散型のサーバーであってもよい。カメラ100は、判断用データに加えて、画像データもサーバー200にアップロードするようにしてもよい。情報処理装置300は、サーバー200から画像データをダウンロードするようにしてもよい。ブロックチェーン技術を利用して、判断用データ及び画像データを分散管理するようにしてもよい。
【0069】
(変形例2)
上述した実施の形態では、判断用データが第2の記憶部17のセキュア領域に記憶される例について説明した。しかし、カメラ100の処理部12は、判断用データを第2の記憶部17のセキュア領域以外に記憶させてもよく、第2記憶部17はセキュア領域を有していなくてもよい。判断用データは、処理部12の内部のメモリに記憶するようにしてもよい。
【0070】
(変形例3)
判断用データとして、ハッシュ値、タイムスタンプ、証明書、電子透かし等の非画像データを用いるようにしてもよい。また、画像データであるサムネイルと非画像データであるハッシュ値との組み合わせのように、複数の判断用データを組み合わせて用いてもよい。
【0071】
(変形例4)
情報処理装置300は、カメラ100からオリジナルの画像データを取得し、オリジナル画像データと判断用データとを用いて改ざん判定処理を行うようにしてもよい。情報処理装置300における改ざん判定の精度を確認することができる。また、オリジナル画像データを用いた学習を行うことで、改ざん判定の精度を向上させることが可能となる。
【0072】
(変形例5)
上述した実施の形態に係る処理を行うプログラムをコンピュータ(プロセッサ)に実行させることにより、情報処理装置300、撮像装置100の機能を実現してもよい。プログラムは、記憶媒体、通信回線を介する提供など、種々の形態のコンピュータプログラム製品として供給することができる。
【0073】
(変形例6)
上述した実施の形態および変形例で説明した情報通信システム1は、画像を利用する様々な業務について適用可能である。例えば、スポーツ、報道などのニュース写真を扱う業務、警察(検察)、裁判などで証拠として写真を扱う業務、工事の現場写真を扱う業務、写真展などに出展される芸術分野の写真を扱う業務などが挙げられる。情報通信システム1は、判断用データを用いて写真の改ざん判定処理を行い、写真の一意性の証明を行うことができる。
【0074】
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0075】
1…情報通信システム、10…光学系、11…撮像部、12…処理部、12a…画像処理部、12b…抽出部、12c…検出部、12d…生成部、15…通信部、16…第1の記憶部、17…第2の記憶部、30…通信部、31…処理部、31a…取得部、31b…判断部、100…撮像装置、200…サーバー、300…情報処理装置
図1
図2
図3