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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022144848
(43)【公開日】2022-10-03
(54)【発明の名称】AM装置
(51)【国際特許分類】
   B22F 12/53 20210101AFI20220926BHJP
   B33Y 30/00 20150101ALI20220926BHJP
   B29C 64/209 20170101ALI20220926BHJP
   B29C 64/141 20170101ALI20220926BHJP
   B29C 64/236 20170101ALI20220926BHJP
   B29C 64/232 20170101ALI20220926BHJP
   B22F 10/25 20210101ALI20220926BHJP
   B22F 12/52 20210101ALI20220926BHJP
   B22F 3/105 20060101ALI20220926BHJP
   B22F 3/16 20060101ALI20220926BHJP
【FI】
B22F12/53
B33Y30/00
B29C64/209
B29C64/141
B29C64/236
B29C64/232
B22F10/25
B22F12/52
B22F3/105
B22F3/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021046034
(22)【出願日】2021-03-19
(71)【出願人】
【識別番号】000000239
【氏名又は名称】株式会社荏原製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100146710
【弁理士】
【氏名又は名称】鐘ヶ江 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100186613
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 誠
(72)【発明者】
【氏名】浅井 潤樹
【テーマコード(参考)】
4F213
4K018
【Fターム(参考)】
4F213AC04
4F213AP09
4F213AP13
4F213AP14
4F213WA25
4F213WB01
4F213WL03
4F213WL13
4F213WL74
4F213WL76
4F213WL85
4K018CA44
4K018EA51
4K018EA60
(57)【要約】
【課題】AM法による造形中に、材料供給装置に粉体材料を補充するための構造を提供する。
【解決手段】一実施形態によれば、AM装置が提供され、かかるAM装置は、粉体材料を出射するためのDEDノズルと、前記DEDノズルを移動させるためのガントリ機構と、前記DEDノズルへ粉体材料を供給するための材料供給装置と、を有し、前記ガントリ機構は、水平方向であるX方向に移動可能な、前記X方向に垂直でありかつ水平方向であるY方向に延びるY軸部材を有し、前記DEDノズルおよび前記材料供給装置は、前記ガントリ機構の前記Y軸部材に取り付けられ、前記ガントリ機構は、前記DEDノズルおよび前記材料供給装置を、前記Y軸部材上で、Y方向に沿って移動させるためのY軸移動機構を有する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
AM装置であって、
粉体材料を出射するためのDEDノズルと、
前記DEDノズルを移動させるためのガントリ機構と、
前記DEDノズルへ粉体材料を供給するための材料供給装置と、を有し、
前記ガントリ機構は、水平方向であるX方向に移動可能な、前記X方向に垂直でありかつ水平方向であるY方向に延びるY軸部材を有し、
前記DEDノズルおよび前記材料供給装置は、前記ガントリ機構の前記Y軸部材に取り付けられ、
前記ガントリ機構は、前記DEDノズルおよび前記材料供給装置を、前記Y軸部材上で、Y方向に沿って移動させるためのY軸移動機構を有する、
AM装置。
【請求項2】
請求項1に記載のAM装置であって、
前記ガントリ機構は、前記DEDノズルを、前記X方向および前記Y方向に直交するZ方向に移動させるためのZ軸移動機構を有する、
AM装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のAM装置であって、
前記材料供給装置は、粉体材料を保持するための容器と、前記容器の上端に取り付けられるキャップと、を有し、
前記キャップは、
前記容器の内部に連通する開口と、
前記開口を閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置との間で移動可能な閉鎖部材と、
前記閉鎖部材を前記閉鎖位置に付勢する弾性部材と、
を有する、
AM装置。
【請求項4】
請求項3記載のAM装置であって、
前記キャップの前記開口に挿入可能な粉体補充管を有し、
前記粉体補充管は、
粉体材料が通過するための粉体通路と、
気体が通過するための、前記粉体通路とは別の気体通路と、を有する、
AM装置。
【請求項5】
請求項4に記載のAM装置であって、
前記粉体補充管は、前記キャップの前記開口に挿入される先端側はテーパー面を有し、前記テーパー面の最も低い位置に隣接する側面に、粉体材料を前記容器に供給するための粉体口が形成されている、
AM装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載のAM装置であって、
前記材料供給装置から前記DEDノズルに供給される粉体材料の重量を測定するための重量センサを有する、
AM装置。
【請求項7】
請求項6に記載のAM装置であって、
前記Y軸移動機構は、前記重量センサに与えられる水平方向の加速度が所定値以下となるように前記材料供給装置の移動を制御するように構成されている、
AM装置。
【請求項8】
請求項6または7に記載のAM装置であって、
前記重量センサ与えられる加速度を測定するための加速度センサを有する、
AM装置。
【請求項9】
請求項6から8のいずれか一項に記載のAM装置であって、
前記重量センサは、前記材料供給装置が静止しているときまたは等速直線運動をしているときにだけ前記材料供給装置の重量を測定するように構成されている、
AM装置。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載のAM装置であって、
前記材料供給装置から、前記DEDノズルへ粉体材料を供給するための粉体供給管と、
前記粉体供給管を通過する粉体材料の量を測定するためのセンサと、
を有する、
AM装置。
【請求項11】
請求項10に記載のAM装置であって、
前記粉体供給管の少なくとも一部は光学的に透明な透明管で構成され、
前記透明管に向けて光を照射するための光源と、
前記透明管を通った光を受光するための受光素子と、を有する、
AM装置。
【請求項12】
請求項11に記載のAM装置であって、
前記透明管は、帯電防止材料から形成されている、
AM装置。
【請求項13】
請求項11または12に記載のAM装置であって、
前記粉体供給管は、前記透明管よりも上流で、ガス源に連結されている、
AM装置。
【請求項14】
請求項11から13のいずれか一項に記載のAM装置であって、
前記透明管の内面の表面粗さは、粉体材料の平均粒径の1/2以となるように構成されている、
AM装置。
【請求項15】
請求項1から14までのいずれか一項に記載のAM装置であって、
前記材料供給装置は、粉体材料を保持するための容器を有し、
前記容器の第1高さにおいて、前記容器の内部に向けて光を照射するための光源と、
前記第1高さにおいて前記容器内を通った光を受光するための受光素子と、を有する、AM装置。
【請求項16】
請求項1から15までのいずれか一項に記載のAM装置であって、
前記材料供給装置は、前記材料供給装置に粉体材料が供給されたときに、前記材料供給装置に振動が与えられるように構成されている、
AM装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、AM装置に関する。
【背景技術】
【0002】
三次元物体を表現したコンピュータ上の三次元データから、三次元物体を直接的に造形する技術が知られている。たとえば、Additive Manufacturing(AM)(付加製造)法が知られている。一例として、デポジション方式のAM法としてダイレクトエナジーデポジション(DED)がある。DEDは、金属材料を局所的に供給しながら適当な熱源を用いて基材と共に溶融、凝固させることで造形を行う技術である。また、AM法の一例として、パウダーベッドフュージョン(PBF)がある。PBFは、二次元的に敷き詰められた金属紛体に対して、造形する部分に熱源であるレーザービームや電子ビームを照射して、金属紛体を溶融・凝固または焼結させることで三次元物体の各層を造形する。PBFでは、このような工程を繰り返すことで、所望の三次元物体を造形することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10-278902号公報
【特許文献2】特開2019-137038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
DED方式およびPBF方式のいずれにおいても、AM法による造形は、現在のところ比較的に小型の造形物を製造するのに用いられている。AM法により相対的に大型の造形物を製造するとなると粉体材料を大量に必要とすることになり、粉体材料を適切に供給することが重要になる。DED方式で大型の造形物を製造する場合、DEDノズルに粉体材料を供給する材料供給装置を必要とするが、造形物が大きい場合、材料供給装置に十分な量の粉体材料を保持することができないことがある。たとえば、造形領域の外部に材料供給装置を設けて、移動可能なDEDノズルに粉体材料を供給するようにすれば、大型の材料供給装置をAM装置に設けることが可能になる。しかし、DEDノズルは造形領域内を移動しながら造形を行うので、材料供給装置からDEDノズルへの材料供給管がDEDノズルの移動にともない変形することがあり、安定した材料の供給が難しくなる。一方、材料供給装置をDEDノズルとともに移動可能に構成すると、材料供給管の流路が安定し、粉体材料を安定してDEDノズルに供給することができる。しかし、材料供給装置をDEDノズルとともに移動可能にすると、材料供給装置を大型にすることは難しい。そのため、造形中に、材料供給装置に粉体材料を補充することが必要になる。本願発明は、AM法による造形中に、材料供給装置に粉体材料を補充するための構造を提供することを1つの目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態によれば、AM装置が提供され、かかるAM装置は、粉体材料を出射するためのDEDノズルと、前記DEDノズルを移動させるためのガントリ機構と、前記DEDノズルへ粉体材料を供給するための材料供給装置と、を有し、前記ガントリ機構は、水平方向であるX方向に移動可能な、前記X方向に垂直でありかつ水平方向であるY方向に延びるY軸部材を有し、前記DEDノズルおよび前記材料供給装置は、前記ガントリ機構の前記Y軸部材に取り付けられ、前記ガントリ機構は、前記DEDノズルおよび前記材料供給装置を、前記Y軸部材上で、Y方向に沿って移動させるためのY軸移動機構を有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】一実施形態による、造形物を製造するためのAM装置を概略的に示す図である。
図2】一実施形態による、DEDノズルおよび材料供給装置が搭載されたY軸部材を概略的に示す斜視図である。
図3】一実施形態による、材料供給装置を概略的に示す斜視図である。
図4】一実施形態による、材料供給装置の構造を示す概略的な断面図である。
図5】一実施形態によるホッパに取り付けられるキャップを概略的に示す断面図である。
図6】一実施形態による材料補充管の構造を概略的に示す断面図である。
図7】一実施形態よる、材料補充管が、ホッパに挿入された状態を概略的に示す断面図である。
図8図3に示されるセンサ付近の拡大図である。
図9】一実施形態による、透明管を通過する粉体流量と受光素子で検出した光度との関係を示すグラフの一例である。
図10】一実施形態による、図3に示されるセンサ付近の拡大図である。
図11】一実施形態による、透明管の表面に粉体材料が全く残留していない新品の状態の場合の検量線、粉体材料が中程度に付着・残留した状態の検量線、および粉体材料が高程度に付着・残留した状態の検量線の例を示す図である。
図12】一実施形態による、材料供給装置のホッパの断面を概略的に示す図である。
図13A】一実施形態による、AM装置を概略的に示す上面図である。
図13B】一実施形態による、AM装置を概略的に示す上面図である。
図13C】一実施形態による、AM装置を概略的に示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、本発明に係る造形物を製造するためのAM装置の実施形態を添付図面とともに説明する。添付図面において、同一または類似の要素には同一または類似の参照符号が付され、各実施形態の説明において同一または類似の要素に関する重複する説明は省略することがある。また、各実施形態で示される特徴は、互いに矛盾しない限り他の実施形態にも適用可能である。
【0008】
図1は、一実施形態による、造形物を製造するためのAM装置を概略的に示す図である。図1に示されるように、ベースプレート102を備える。ベースプレート102上に造形物が造形されることになる。ベースプレート102は、造形物を支持することができる任意の材料から形成されるプレートとすることができる。一実施形態において、ベースプレート102は、高さ方向(Z方向)に移動可能なリフト機構に連結される。たとえば、DEDノズル150により1層分の造形をしたら、造形した1層分だけリフト機構によりベースプレート102を下げて次の層を造形する、ということを繰り返すことで3次元の構造物を造形することができる。一実施形態において、ベースプレート102は、水平面内で直交するX方向およびY方向に移動可能なXYステージに連結されていてもよい。
【0009】
AM装置100は、粉体材料を出射するためのDEDノズル150を備える。DEDノズル150は、DEDノズル150を水平面内で直交するXY方向に移動させるためのガントリ機構200に取り付けられる。また、ガントリ機構200には、DEDノズル150にキャリアガスおよび粉体材料を供給するための、材料供給装置300が取り付けられている。
【0010】
一実施形態において、図1に示されるように、ガントリ機構200は、X方向に移動可能であり、且つ、X方向に直交するY方向に延びるY軸部材202を備える。Y軸部材2
02は、図1に示されるように造形領域110の上をY方向に延びる水平部分202aと、水平部分202aの両端から造形領域110に向かって下方向(Z方向)に延びる垂直部分202b部分とを備えるゲート状の構造物である。Y軸部材202の垂直部分202bは、X軸移動機構204に連結されている。一実施形態において、X軸移動機構204は、たとえばボールネジを備える移動機構とすることができる。図1に示されるように、X軸移動機構204は、造形領域110のY方向の両端にX軸に沿って配置されている。
【0011】
一実施形態において、ガントリ機構200のY軸部材202は、DEDノズル150および材料供給装置300をY軸部材202の水平部分202a上でY方向に沿って移動させるためのY軸移動機構206を備える。一実施形態において、Y軸移動機構206はボールネジを備える移動機構とすることができる。図1に示される実施形態において、DEDノズル150および材料供給装置300は、Y軸移動機構206により同時にY方向に移動される。
【0012】
一実施形態において、Y軸部材202は、DEDノズル150をZ方向に移動させるためのZ軸移動機構を有する。一実施形態において、Z軸移動機構は、たとえばボールネジを備える移動機構とすることができる。Z方向は、X方向およびY方向に直交する方向であり、高さ方向ともいえる。DEDノズル150をZ方向に移動させることで、DEDノズル150の造形領域110に対する距離を調整することができる。
【0013】
一実施形態において、AM装置は制御装置500を備える。制御装置500は、AM装置の各種動作機構の動作を制御するように構成されている。制御装置500は、一般的なコンピュータまたは専用コンピュータから構成することができる。
【0014】
図2は、一実施形態による、DEDノズル150および材料供給装置300が搭載されたY軸部材202を概略的に示す斜視図である。図2に示される実施形態において、Y軸部材202には、2つのDEDノズル150および2つの材料供給装置300が備えられている。図2に示される実施形態においては、1つのDEDノズル150に対して粉体材料を供給するための材料供給装置300が1つ備えられているが、1つの材料供給装置300から2つのDEDノズル150に粉体材料を供給できるように構成してもよい。
【0015】
図3は、一実施形態による、材料供給装置300を概略的に示す斜視図である。図4は、一実施形態による、材料供給装置300の構造を示す概略的な断面図である。一実施形態による材料供給装置300は、粉体材料を保持するためのホッパ302を備える。ホッパ302は、粉体材料を保持する容器としての機能を持つ。ホッパ302の上面には開口304が設けられている。粉体材料は開口304からホッパ302内に供給される。図4に示されるように、ホッパ302の上面に、開口304を閉鎖するための閉鎖部材306が取り付けられている。閉鎖部材306は、弾性部材308により、開口304を閉鎖する方向に付勢されている。一実施形態において、弾性部材308はねじりバネとすることができる。
【0016】
一実施形態において、ホッパ302の上端には、上述のような開口304、閉鎖部材306、および弾性部材308を備えるキャップ310を備えることができる。図5は、一実施形態によるホッパ302に取り付けられるキャップ310を概略的に示す断面図である。また、一実施形態において、ホッパ302に取り付けられるキャップ310として、特願2020-169369号に開示のカバーを使用することもできる。
【0017】
一実施形態において、材料補充管を用いて開口304を通じてホッパ302内に粉体材料を供給することができる。図6は、一実施形態による材料補充管400の構造を概略的に示す断面図である。図6に示される実施形態において、材料補充管400は、略円筒形
の構造である。一実施形態において、材料補充管400は、粉体材料が通過するための粉体通路402を備える。図6に示される実施形態において、ホッパ302の開口304に挿入される材料補充管400の端部はテーパー面404を備える。図示の材料補充管400において、テーパー面404の最も低い位置に隣接する材料補充管400の側面に、粉体材料をホッパ302に供給するための粉体口406が設けられている。
【0018】
一実施形態において、材料補充管400は、図6に示されるように、気体が通過するための気体通路408を備える。テーパー面404には、気体通路408に連絡する開口410が設けられている。
【0019】
図7は、一実施形態よる、材料補充管400が、ホッパ302に挿入された状態を概略的に示す断面図である。図6、7に示される実施形態においては、材料補充管400をホッパ302の開口304に挿入することで、材料補充管400が閉鎖部材306を押し下げ、ホッパ302内にアクセスすることができる。図6、7に示される実施形態においては、材料補充管400の端部はテーパー面404であり、側面に粉体口406が設けられている。そのため、粉体通路402を通った粉体材料は、底面であるテーパー面404に沿って、粉体口406から斜め方向に粉体材料が供給される。そのため、粉体材料が閉鎖部材306の上面に付着することを防止することができる。閉鎖部材306の上面に粉体材料が付着すると、閉鎖部材306のシール性能が損なわれる原因になる。また、材料補充管400からホッパ302内に粉体材料を供給しているときに、ホッパ302内の空気は、開口410および気体通路408を通ってホッパ302の外部に排出することができる。
【0020】
一実施形態において、材料供給装置300は、図4に示されるように、ホッパ302からDEDノズル150に供給される粉体材料の重力を測定するための重量センサ320を備える。図4に示されるように、重量センサ320は、ホッパ302のホッパ出口312に連結されているケース312内に配置されている計量ディスク322および計量ディスク322に供給された粉体材料の重量を測定できるように構成されている。計量ディスク322は、モータ323に連結されており、回転可能に構成されている。ケース312には、キャリアガス源330からのガス供給管332が連結されている。さらに、計量ディスク322には、キャリアガスおよび粉体材料をDEDノズル150に供給ための粉体供給管334が連結されている。ホッパ302から計量ディスク322に供給された粉体材料は、キャリアガスとともに粉体供給管334からDEDノズル150に供給される。上述のような重量センサ320を備える材料供給装置300を使用することで、ホッパ302からDEDノズル150に供給された粉体材料、すなわち使用した粉体材料の重量が分かる。また、一実施形態において、重量センサ320は、ホッパ302およびホッパ302内に保持された粉体材料の重量を測定するように構成してもよい。
【0021】
図1とともに上述したように、材料供給装置300は、Y軸移動機構206によりY方向(水平方向)に移動可能であり、また、Y軸部材202は、X軸移動機構204に連結されているため、X方向にも移動可能である。そのため、重量センサ320を備える材料供給装置300は、X方向およびY方向(つまり水平面内で直交する2方向)に移動可能であるので、重量センサ320にもX方向およびY方向に加速度がかかる。そのため、重量センサ320は、X方向およびY方向の加速度が与えられても故障しないものを使用することが望ましい。たとえば、定格容量15kgで許容負荷が150%の重量センサの場合、重量センサに15kgの負荷(ホッパ302と粉体材料などの合計の重量)を載せている場合、合計で0.5GのX方向および/またはY方向の加速度まで許容できると考えられる。なお、「G」は重力加速度(=9.8m/s)である。
【0022】
ただし、定格容量の大きな重量センサ320は、重量の測定分解能が小さくなる。その
ため、重量センサ320の定格容量をあまり大きくせずに、水平方向の加速度が小さくなるように、X軸移動機構204およびY軸移動機構206の動作を制御してもよい。一実施形態において、材料供給装置300は、図3に示されるように、加速度センサ340を備える。加速度センサ340は、X方向およびY方向の2方向の加速度を測定できるものであることが望ましい。あるいは、X方向およびY方向の加速度を測定できるように、1方向の加速度を測定できる加速度センサを2つ材料供給装置300に設けてもよい。一実施形態において、加速度センサ340は、静電容量式の加速度センサや他の任意の測定方式の加速度センサを使用することができる。
【0023】
一実施形態において、X軸移動機構204およびY軸移動機構206は、X方向およびY方向の加速度が所定値以下となるように制御される。具体的には、加速度センサ340からの出力を制御装置500が受け取り、加速度センサ340からの出力に基づいて制御装置500が、X軸移動機構204およびY軸移動機構206の動作を制御する。一実施形態において、材料供給装置300は、加速度センサ340を備えずに、X方向およびY方向の加速度が所定値以下の範囲でX軸移動機構204およびY軸移動機構206の動作を制御するようにしてもよい。
【0024】
一実施形態において、重量センサ320は、材料供給装置300が停止しているとき、または等速運動をしているときにだけ重量測定を行うように構成される。重量センサ320が停止しているとき、または等速運動をしているときにだけ重量測定を行うようにすることで、重量センサに水平方向の加速度が作用していない状態で重量測定を行うことができ、正確な重量を測定することができる。
【0025】
図3、4に示されるように、材料供給装置300は、ホッパ302から供給された粉体材料をDEDノズル150に供給するための粉体供給管334を備えている。図示の実施形態においては、計量ディスク322に粉体供給管334の一端が連結され、他端がDEDノズル150に連結されている。
【0026】
一実施形態において、材料供給装置300は、粉体供給管334を通過する粉体材料の量を測定するためのセンサ350を備える。図8は、図3に示されるセンサ350付近の拡大図である。一実施形態において、図8に示されるように、粉体供給管334の一部は、光学的に透明な透明管334tで構成される。本実施形態において、センサ350は、透明管334tに向けて光を照射するための光源352と、透明管334tを通った光を受光するための受光素子354と、を備える。図8に示されるように、光源352は、透明管334tを挟んで一方の側に配置され、受光素子354は他方の側に配置される。一実施形態において、光源352はLED光源とすることができる。また、図8におけるセンサ350は透過型のセンサであるが、他の実施形態として、反射型のセンサを採用してもよい。反射型のセンサとしては、たとえば、上述の図8にける受光素子354の位置に反射板を配置し、上述の図8における光源352の位置に光源および受光素子を配置し、反射板から反射した光を受光素子で受光するように構成してもよい。
【0027】
図8に示される光学的なセンサ350を用いる場合、透明管334tを通過する粉体材料の流れに光を照射する。透明管334tを通過する粉体材料の量が多いほど光が減衰し、受光素子354で受光する光の光度は小さくなる。たとえば、図9は、透明管334tを通過する粉体流量と受光素子354で検出した光度との関係を示すグラフの一例である。図示のような透明管334tを通過する粉体材料の量と光度との関係を示す検量線を予め測定しておくことで、光度を測定することで透明管334tを通過する粉体材料の流量を検出することができる。受光素子354で受光した光の光度を時間積分することで、ホッパ302からDEDノズル150に供給した粉体材料の量、すなわちAM造形に使用した粉体材料の量を測定することができる。また。使用した粉体材料の量が分かれば、ホッ
パ302に保持されている粉体材料の残量も推定することができる。
【0028】
なお、透明管334tの材料として非導電性の材料を使用すると、静電気力により透明管334tの内面に粉体材料が付着し、透明管334tを通過する粉体材料の量を適切に測定できなくなる可能性がある。そこで、一実施形態において、透明管334tは導電性の材料から形成することができる。また、一実施形態において、透明管334tは帯電防止処理が施された導電性または非導電性の材料から構成されてもよい。導電性の透明な材料としては、半導電性ポリウレタンや透明導電ガラス、その他の任意の材料を利用することができる。また、帯電防止処理が施された透明管334tとして、PFA-ASチューブ(ニチアス社)を利用することもできる。
【0029】
図10は、一実施形態による、図3に示されるセンサ350付近の拡大図である。図10に示される実施形態においては、透明管334tの上流に分岐部が設けられており、分岐部の一端がガス源356に連結されている。図10に示される実施形態において、ガス源356から透明管334tに加圧ガスを供給することができる。ガス源356のガスは、キャリアガスと同一のものとすることができ、たとえばアルゴンガスとすることができる。また、ガス源356として、キャリアガスのガス源330を使用してもよい。図10に示される実施形態においては、ガス源356から透明管334tに加圧ガスを流すことにより、透明管334tの表面に付着した粉体材料を押し流すことができる。たとえば、DEDノズル150により1層分の造形が終了したら、ガス源356から透明管334tに加圧ガスを流して透明管334tの表面に付着した粉体材料を押し流すようにすることができる。また、一実施形態として、図10のような分岐部およびガス源356を設けずに、粉体材料を供給しない状態で、ホッパ302から供給された粉体材料をDEDノズル150に輸送するためのキャリアガスを、キャリアガス源330から高圧で粉体供給管334および透明管334tに供給してもよい。
【0030】
上述のように、透明管334tに帯電防止のための措置を施したり、高圧ガスにより透明管334tに付着した粉体材料を除去したりしても、透明管334tの内部表面の凹凸に粉体材料が入り込み、透明管334tに付着した粉体材料が取れなくなることがある。そうすると、使用時間とともに透明管334tの透明度が変化して、上述のような光学的な方法による粉体材料の使用量の測定を正確に行うことができなくなる。そのため、粉体材料が付着しにくい内面が平滑な透明管334tを使用することが望ましい。透明管334tの内面の表面粗さは、使用する粉体材料の平均粒子径の1/2以下であることが望ましい。表面粗さは、透明管334tの内面の凹凸の凹部の幅寸法を意味する。一例として、平均粒子径が50μmの粉体材料を使用する場合、透明管334tの内面の凹凸の凹部の寸法は25μm以下とすることが望ましい。
【0031】
一実施形態において、透明管334tを新しいものに交換したときに、一定時間だけ透明管334tに粉体材料を流し続け、一定量の粉体材料を透明管334tに付着させてからAM造形を行うようにすることができる。新品の透明管334tの場合は粉体材料の付着が起きやすく、AM造形を行っているときの透明管334tの透明度の変化が大きくなる。本実施形態のように、透明管334tを交換した後に、AM造形で使用する前に、透明管334tに粉体材料を流してある程度の量の粉体材料が透明管334tの内面に付着した状態にすることで、AM造形で使用中における透明管334tの透明度の変化を小さくすることができる。たとえば、粉体材料を流していないときの透明管334tの透明度が所定値となるまで粉体材料を透明管334tに流してから、透明管334tをAM造形で使用するようにすることができる。また、AM造形において透明管334tを使用し続けることで、粉体材料を流していないときの透明管334tの透明度がさらに低い所定値となったら、透明管334tを新しい物に交換するようにする。
【0032】
また、一実施形態において、透明管334tの内側表面に粉体材料が残留している程度に応じて粉体流量を算出する検量線を変更してもよい。たとえば、図11は、透明管334tの表面に粉体材料が全く残留していない新品の状態の場合の検量線、粉体材料が中程度に付着・残留した状態の検量線、および粉体材料が高程度に付着・残留した状態の検量線の例を示している。一例として、造形を始める前に、粉体材料を通さない状態で透明管334tの光度の測定を行い、透明管334tに粉体材料が付着・残留した程度を検出し、使用する検量線を選択するようにすることができる。また、造形を行っている際に、定期的に粉体材料を通さない状態で透明管334tの光度の測定を行い、透明管334tに粉体材料が付着・残留した程度を検出し、使用する検量線を選択するようにしてもよい。一例として、1層分の造形が終了し、次の層の造形を始める前に、上記の手順で検量線を選択してもよい。
【0033】
一実施形態において、材料供給装置300は、ホッパ302に保持されている粉体材料の高さを測定するためのセンサ360を備える。図12は、一実施形態による、材料供給装置300のホッパ302の断面を概略的に示す図である。図12に示される実施形態において、材料供給装置300のセンサ360は、ホッパ302の第1高さの位置において、ホッパ302の内部に向けて水平に光を照射するように向けられた光源362と、ホッパ302の内部を通った光を受光するための受光素子364を備える。かかる実施形態による材料供給装置300においては、粉体材料をホッパ302に補充しているときに、粉体材料がホッパ302内を通過する光を遮って受光素子364で光を検出できなくなったときに、十分な量の粉体材料がホッパ302内に補充されたとして、粉体材料のホッパ302への供給を停止することができる。また、図12におけるセンサ360は透過型のセンサであるが、他の実施形態として、反射型のセンサを採用してもよい。反射型のセンサとしては、たとえば、上述の図12にける受光素子364の位置に反射板を配置し、上述の図12における光源362の位置に光源および受光素子を配置し、反射板から反射した光を受光素子で受光するように構成してもよい。
【0034】
なお、図12に示される実施形態において、粉体材料をホッパ302に補充しているときに、供給された粉体材料が山を形成し、ホッパ302内に供給された粉体材料の量を正しく検出できない場合があり得る。そこで、一実施形態において、ホッパ302内に粉体材料を供給しているときに、ホッパ302に振動を与えて粉体材料が山を形成しないようにしてもよい。ホッパ302に与える振動は、たとえば、上述のX軸移動機構204またはY軸移動機構206により発生させてもよい。
【0035】
また、一実施形態において、ホッパ302への粉体材料の補充量の検出は、上述の重量センサ320により行ってもよい。
【0036】
図13A図13B図13Cは、AM造形を行っているときのAM装置100を概略的に示す上面図である。図13A~Cに示される実施形態においては、AM装置100は、複数のガントリ機構200および複数のDEDノズル150を備えている。各DED各150は、それぞれのガントリ機構200により所定の造形領域110内を移動できるように構成されている。本実施形態によるAM装置100は、複数のDEDノズル150およびガントリ機構200により、大きな造形領域を備え、相対的に大きな造形物を製造することができる。
【0037】
図13A~Cは、一実施形態による、AM装置を概略的に示す上面図であり、造形中の様子を示す図である。図13Aは、造形中の様子を示しており、ガントリ機構200およびDEDノズル150の位置は造形位置に応じて様々な位置に移動する。図13Bは、一層分の造形が終了し、各DEDノズル150が退避位置で待機しており、また、各ガントリ機構200が所定の位置で待機している状態を示している。なお、各ガントリ機構20
0およびDEDノズル150が待機している際に、材料供給装置300への粉体材料の補充を行ってもよい。
【0038】
図13A~Cに示される実施形態において、AM装置100は、粉体敷詰機構130を備える。粉体敷詰機構130は、造形領域110に粉体材料を敷き詰める機能を持つ。粉体敷詰機構130は、任意の構造のものを使用することができ、PBF方式のAM装置に使用される粉体敷詰機構などを使用することができる。図13Cに示されるように、DDEDノズル150およびガントリ機構200が退避位置にあり待機しているときに、粉体敷詰機構130が、造形領域110に粉体材料を敷き詰めることができる。一例として、粉体敷詰機構130は、ガントリ機構200のY軸部材202の下をくぐって移動し、造形領域110に粉体材料を敷き詰める。その後、図13Aに示されるように、次の層の造形を行うことができる。
【0039】
上述の実施形態から少なくとも以下の技術的思想が把握される。
[形態1]形態1によれば、AM装置が提供され、かかるAM装置は、粉体材料を出射するためのDEDノズルと、前記DEDノズルを移動させるためのガントリ機構と、前記DEDノズルへ粉体材料を供給するための材料供給装置と、を有し、前記ガントリ機構は、水平方向であるX方向に移動可能な、前記X方向に垂直でありかつ水平方向であるY方向に延びるY軸部材を有し、前記DEDノズルおよび前記材料供給装置は、前記ガントリ機構の前記Y軸部材に取り付けられ、前記ガントリ機構は、前記DEDノズルおよび前記材料供給装置を、前記Y軸部材上で、Y方向に沿って移動させるためのY軸移動機構を有する。
【0040】
[形態2]形態2によれば、形態1によるAM装置において、前記ガントリ機構は、前記DEDノズルを、前記X方向および前記Y方向に直交するZ方向に移動させるためのZ軸移動機構を有する。
【0041】
[形態3]形態3によれば、形態1または形態2によるAM装置において、前記材料供給装置は、粉体材料を保持するための容器と、前記容器の上端に取り付けられるキャップと、を有し、前記キャップは、前記容器の内部に連通する開口と、前記開口を閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置との間で移動可能な閉鎖部材と、前記閉鎖部材を前記閉鎖位置に付勢する弾性部材と、を有する。
【0042】
[形態4]形態4によれば、形態3によるAM装置において、前記キャップの前記開口に挿入可能な粉体補充管を有し、前記粉体補充管は、粉体材料が通過するための粉体通路と、気体が通過するための、前記粉体通路とは別の気体通路と、を有する。
【0043】
[形態5]形態5によれば、形態4によるAM装置において、前記粉体補充管は、前記キャップの前記開口に挿入される先端側はテーパー面を有し、前記テーパー面の最も低い位置に隣接する側面に、粉体材料を前記容器に供給するための粉体口が形成されている。
【0044】
[形態6]形態6によれば、形態1から形態5のいずれか1つの形態によるAM装置において、前記材料供給装置から前記DEDノズルに供給される粉体材料の重量を測定するための重量センサを有する。
【0045】
[形態7]形態7によれば、形態6によるAM装置において、前記Y軸移動機構は、前記重量センサに与えられる水平方向の加速度が所定値以下となるように前記材料供給装置の移動を制御するように構成されている。
【0046】
[形態8]形態8によれば、形態6または形態7によるAM装置において、前記重量セ
ンサ与えられる加速度を測定するための加速度センサを有する。
【0047】
[形態9]形態9によれば、形態6から形態8のいずれか1つの形態によるAM装置において、前記重量センサは、前記材料供給装置が静止しているときまたは等速直線運動をしているときにだけ前記材料供給装置の重量を測定するように構成されている。
【0048】
[形態10]形態10によれば、形態1から形態9のいずれか1つの形態によるAM装置において、前記材料供給装置から、前記DEDノズルへ粉体材料を供給するための粉体供給管と、前記粉体供給管を通過する粉体材料の量を測定するためのセンサと、を有する。
【0049】
[形態11]形態11によれば、形態10によるAM装置において、前記粉体供給管の少なくとも一部は光学的に透明な透明管で構成され、前記透明管に向けて光を照射するための光源と、前記透明管を通った光を受光するための受光素子と、を有する。
【0050】
[形態12]形態12によれば、形態11によるAM装置において、前記透明管は、帯電防止材料から形成されている。
【0051】
[形態13]形態13によれば、形態11または形態12によるAM装置において、前記粉体供給管は、前記透明管よりも上流で、ガス源に連結されている。
【0052】
[形態14]形態14によれば、形態11から形態13のいずれか1つの形態によるAM装置において、前記透明管の内面の表面粗さは、粉体材料の平均粒径の1/2以となるように構成されている。
【0053】
[形態15]形態15によれば、形態1から形態14のいずれか1つの形態によるAM装置において、前記材料供給装置は、粉体材料を保持するための容器を有し、前記容器の第1高さにおいて、前記容器の内部に向けて光を照射するための光源と、前記第1高さにおいて前記容器内を通った光を受光するための受光素子と、を有する。
【0054】
[形態16]形態16によれば、形態1から形態15のいずれか1つの形態によるAM装置において、前記材料供給装置は、前記材料供給装置に粉体材料が供給されたときに、前記材料供給装置に振動が与えられるように構成されている。
【符号の説明】
【0055】
100…AM装置
110…造形領域
130…粉体敷詰機構
150…DEDノズル
200…ガントリ機構
202…Y軸部材
204…X軸移動機構
206…Y軸移動機構
300…材料供給装置
302…ホッパ
304…開口
306…閉鎖部材
308…弾性部材
310…キャップ
312…ホッパ出口
320…重量センサ
322…計量ディスク
330…キャリアガス源
330…ガス源
332…ガス供給管
334…粉体供給管
334t…透明管
340…加速度センサ
352…光源
354…受光素子
356…ガス源
362…光源
364…受光素子
400…材料補充管
402…粉体通路
404…テーパー面
406…粉体口
408…気体通路
410…開口
500…制御装置


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図13C